JP2014067322A - 仮想サーバの負荷分散システム、および負荷分散方法 - Google Patents

仮想サーバの負荷分散システム、および負荷分散方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014067322A
JP2014067322A JP2012213403A JP2012213403A JP2014067322A JP 2014067322 A JP2014067322 A JP 2014067322A JP 2012213403 A JP2012213403 A JP 2012213403A JP 2012213403 A JP2012213403 A JP 2012213403A JP 2014067322 A JP2014067322 A JP 2014067322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
migration
virtual server
server
virtual
lpar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012213403A
Other languages
English (en)
Inventor
Kozo Yamamoto
幸蔵 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2012213403A priority Critical patent/JP2014067322A/ja
Publication of JP2014067322A publication Critical patent/JP2014067322A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】
従来技術では負荷分散サーバに仮想サーバがマイグレーションを行っているか処理中であるか否かの考慮がなされておらず、マイグレーション処理中の仮想サーバにもユーザリクエストを割り当てる可能性がある。
【解決手段】
複数の物理サーバ上で稼働する複数の仮想サーバと、前記複数の仮想サーバのマイグレーションを制御する仮想サーバ管理装置と、複数のクライアントからの複数の処理要求を複数の仮想サーバに割り当てる負荷分散サーバが相互に通信路によって接続されている計算機システムであって、前記仮想サーバ管理装置は仮想サーバのマイグレーション処理実行中であることを記憶する手段を備え、前記負荷分散サーバは前記仮想サーバ管理装置からの前記仮想サーバがマイグレーション処理実行中であることの通知を記憶する手段と、マイグレーション処理実行中であるか否かに対応してクライアントからの処理要求を割り当てる仮想サーバを決定する手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の仮想サーバから構成される計算機システムにおいて、マイグレーションを考慮した負荷分散技術に関する。
近年、多数の物理サーバをデータセンターに集約配置し、物理サーバを論理的に複数の仮想サーバに分割し、その仮想サーバをインターネット経由で利用する、クラウドコンピューティングが普及期を迎えている。仮想化技術の進化、サーバの性能向上、ネットワークの帯域拡大、ストレージの容量増大と単価下落により、物理サーバ上で稼働する仮想サーバ数は増加傾向にある。
クラウドを支える仮想化技術の1つに、ライブマイグレーションがある。ライブマイグレーションとは、ある物理サーバ上で稼働する仮想サーバで動作するOSを、他の仮想サーバに移行し動作させる技術である。ライブマイグレーションにより、データセンターにおける高い可用性や保守性を実現することが可能となり、現在の仮想化技術には欠かせない技術となっている。
ライブマイグレーションでは、移動元の仮想サーバから移動先の仮想サーバへメモリ内容のコピーが行われる。マイグレーション実行中も移動元仮想サーバ上でソフトウェアの実行を継続するので、コピーした後に移動元仮想サーバのメモリ内容が変更されることもあり得る。この場合、移動元と移動先でメモリ内容が不一致となりマイグレーションに失敗することがあり得る。
この問題に対応するため、非特許文献1にあるようにメモリ内容のコピー中に新たにメモリ内容を更新した場合、その場所を記憶し、メモリコピー処理後に再度更新した領域をコピーする方式が提案されている。これをあらかじめ設定された閾値を下回るまで繰り返す。最後に仮想サーバにCPUリソースを割り当てない状態、つまり移動元仮想サーバを停止してコピーを行う。この停止期間は、仮想サーバ上で稼働しているソフトウェアが稼働できずサービスを提供できない期間である。一般に、ライブマイグレーションは稼働期間と停止期間とに分けることができる。
また、ライブマイグレーションでは、仮想サーバの移動の実行時に、仮想サーバが稼動する物理サーバに対して比較的大きな量のCPU等の資源を消費することが知られている(非特許文献2参照)。よって、ライブマイグレーション実行中の稼働期間といっても、移動対象の仮想マシンでサービスを提供することは可能であるが、十分な資源が確保できない場合には、仮想マシンの移動に要する時間の増大や、稼働中の仮想マシンのサービスレベルの低下が起こりうることとなる。
ところで、クラウド上では、例えばWebサーバといった、サーバを多数並べて並列に処理をさせるシステムを比較的容易に構築することができる。複数のサーバから構成されユーザリクエスト処理を行うシステムの前段には、ユーザリクエストを、偏りをなるべく発生させないよう分散させながら、配下のサーバに受け渡す機能を有する専用のサーバを配置することが一般的である。またこのサーバは、配下のサーバの一部が故障した場合にも、他のサーバに処理を振り分けることでシステム全体としてサービスを停止させない、といった機能も有している。このように、サーバ負荷分散機能とは、複数のサーバに処理を分散させることにより、処理要求に対する応答時間を短縮し、安定的なサービスの提供を実現する機能である。以下、このような負荷分散機能を有するサーバを負荷分散サーバと称する。
負荷分散サーバ配下にある複数のサーバの中から、ユーザリクエスト処理を割りあてるサーバの決定方法については様々な手法が提案されている。例えば各サーバに順に処理を振り分けるラウンド・ロビン方式、サーバの性能によって重みを加味する重み付きラウンド・ロビン方式、コネクションが最も少ないものに割り振る最小コネクション方式等がある。また特開2011−237844号公報(特許文献1)には、複数の仮想サーバを束ねる負荷分散サーバについて、仮想サーバのCPUリソースやパケットロス率に応じてリクエストを転送する方式が開示されている。
特開2011−237844号公報
Christopher Clark, Keir Fraser,Steven Hand, Jacob Gorm Hansen, Eric Jul, Christian Limpach, Ian Pratt, Andrew Warfield, Live Migration of Virtual Machines, 2nd Symposium on Networked Systems Design & Implementation, pp.273−286, May 2005 W. Huang,Q. Gao,J. Liu,and D.K. Panda(Ohio State University ),Jiuxing Liu (IBM T. J. Watson Research Center),"High Performance Virtual Machine Migration with RDMA over Modern Interconnects",IEEE International Conference on Cluster Computing(Cluster'07),Austin,TX,September 2007,Selected as a BEST Paper. ,http://nowlab.cse.ohio-state.edu/publications/conf-papers/2007/huang-cluster07.pdf
従来技術では負荷分散サーバに仮想サーバがマイグレーションを行っているか処理中であるか否かの考慮がなされておらず、マイグレーション処理実行中の仮想サーバにも無条件でユーザリクエストを割り当てる可能性がある。このため以下の課題がある。
第一の課題はユーザレスポンス時間の増大である。マイグレーション実行中のサービス稼働期間ではユーザリクエストを処理することは可能であるが、マイグレーション処理とユーザリクエスト処理の重複によりCPU等の資源が不足し、処理時間が増大する場合がある。また、負荷分散サーバがマイグレーション期間のサービス停止期間に処理要求を割り振った場合、処理要求がタイムアウトしてしまい、負荷分散サーバは同じ仮想サーバへ処理要求の再送、もしくは仮想サーバを変更して再送といったリトライ処理を余儀なくされる。このため、マイグレーション期間は結果としてユーザレスポンス時間が増大する。
第二の課題はマイグレーション処理時間の増加である。コピー中にどの程度のメモリ領域が更新されるかは保証がなく、コピーのやり直しが発生し、マイグレーション時間が長くなる、もしくは収束しない可能性がある。また前述のマイグレーション処理とリクエスト処理の重複による資源不足が発生し処理時間が延びる可能性がある。
本発明の目的は、負荷分散サーバがマイグレーション処理中の仮想サーバに処理要求を発行することを削減し、ユーザリクエストに対するレスポンスの遅延や、マイグレーション処理時間遅延を発生させないことを目的とする。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、「複数の物理サーバ上で稼働する複数の仮想サーバと、前記複数の仮想サーバのマイグレーションを制御する仮想サーバ管理装置と、複数のクライアントからの複数の処理要求を複数の仮想サーバに割り当てる負荷分散サーバが相互に通信路によって接続されている計算機システムであって、前記仮想サーバ管理装置は仮想サーバのマイグレーション処理実行中であることを記憶する手段を備え、前記負荷分散サーバは前記仮想サーバ管理装置からの前記仮想サーバがマイグレーション処理実行中であることの通知を記憶する手段と、マイグレーション処理実行中であるか否かに対応してクライアントからの処理要求を割り当てる仮想サーバを決定する手段とを備えること」を特徴とする。
本発明によれば、負荷分散サーバに接続されたマイグレーション実行中の仮想サーバに処理要求を発行することを削減もしくは抑止でき、ユーザ処理要求のレスポンス遅延や、マイグレーション処理時間遅延を発生させない。
本発明の実施例1に係る負荷分散サーバ、LPAR管理サーバ、仮想サーバそれぞれの構成を示すブロック図の例である。 本発明の実施例1に係るLPAR管理サーバが保持・管理するマイグレーション管理テーブルの例である。 本発明の実施例1に係る負荷分散サーバが保持・管理するLPAR状態管理テーブルの例である。 本発明の実施例1に係るマイグレーション処理を多重度に換算する際の係数を格納するテーブルの例である。 本発明の実施例1に係るマイグレーション処理の実施の開始から終了までのLPAR管理サーバと負荷分散サーバとのマイグレーション契機の受け渡し手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係る負荷分散サーバがクライアントからの処理要求を割り振るLPARを決定する手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係るLPARの優先度を算出する手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る負荷分散サーバが保持・管理するLPAR状態管理テーブルの例である。 本発明の実施例2に係る負荷分散サーバがクライアントからの処理要求を割り振るLPARを決定する手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例3に係るマイグレーション処理の実施の開始から終了までのLPAR管理サーバと負荷分散サーバとのマイグレーション契機の受け渡し手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例3に係る負荷分散サーバがクライアントからの処理要求を割り振るLPARを決定する手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例3に係るLPARの優先度を算出する手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例4に係るマイグレーション処理を多重度に換算する際の係数を格納するテーブルの例である。 一般的なライブマイグレーションを採用するシステムの構成を説明する図である。 一般的なライブマイグレーションの処理ステップを説明するフローチャートである。
以下、実施例を図面を用いて説明する。
まず、一般的なライブマイグレーション処理の概略について図14、15を用いて説明する。図14は物理サーバ間のマイグレーションを行うシステムの構成図の例である。実際のクラウド構成の場合、さらに多数の物理サーバやI/Oデバイスから構成されるであろう。物理サーバ1401、1402が複数の仮想サーバ(以下LPAR)に分割されている様子を示している。LPAR1403にはCPUやメモリに加えて、仮想ストレージ1404や仮想NIC(Network Interface Card)1405が割り当てられているであろう。1406はLPAR制御を行うハイパーバイザである。NIC1407やFCA(Fibre Channel Adapter)1408、1408の先に接続されている共有ストレージ1410はハイパーバイザ1406が管理する。本例では、ハイパーバイザの機能を用いて、複数のLPARでI/Oデバイスを共有している様子を表している。各LPAR上のOSからは仮想的なI/Oデバイスが認識される。1409はLPARの起動・停止・作成やマイグレーション指示といった各種LPAR操作、LPAR状況確認を行うためのユーザインターフェースを提供するLPAR管理サーバである。これら物理サーバ1401、1402やLPAR管理サーバ1409が同一のネットワーク1411に接続されている。
次に、物理サーバ1401から物理サーバ1402へLPAR1403がほぼ無停止で移動する動的マイグレーション機能を実現する概略手順を図15に示す。
LPAR管理サーバ1409は、まず移動先物理サーバ1402において、移動対象LPAR1403のCPU、メモリ、I/Oリソースが確保できるか否かの確認を行う(ステップ1501)。確保可能である場合、移動先物理サーバ1402にLPARを動的に生成する(ステップ1502)。これはLPAR管理サーバ1409が移動先物理サーバ1402のハイパバイザ1412に、LPAR生成を指示することによる。次に移動元LPARから移動先LPARへメモリイメージをコピーする(ステップ1503)。IBM社のLive Paritition Mobility機能やVMware社のVMotion機能ではメモリの大半を本ステップでコピーする。
次に移動元LPARへCPUリソースの割り当てを無くしてLPARを停止する(ステップ1504)。停止することにより、移動元のメモリ内容やプロセッサステータスが書き換わらないようにフリーズする。
次に、既にコピー済みであるが書き換わったり未コピーのメモリページや、プロセッサステータスをコピーし移動元と移動先の状態を全く同一にする(ステップ1505)。
最後に移動先LPARを起動、移動元LPARの削除を行いマイグレーションが終了する(ステップ1506)。
以上がマイグレーションの概略手順である。ここでステップ1504より前段階では移動元LPAR1403は稼動しており、該LPAR上で稼働するサービスを提供することができる。一方、ステップ1504から1506までは移動元も移動先もLPARは停止しており、サービスを提供することはできない。以下、ステップ1501から1503のサービス稼働期間をマイグレーションフェーズ1、ステップ1504から1506までのサービス停止期間をマイグレーションフェーズ2と称する。
次に本実施例のシステム構成図を図1に示す。1台以上複数の物理サーバ151〜153、負荷分散サーバ10、LPAR管理サーバ11がイントラネットワーク13で接続されている。一方負荷分散サーバ10はユーザクライアント12とインターネット14を介して接続されている。このようなシステムは例えばWebサーバシステムなどが一般に知られている。
物理サーバ151〜153は複数のLPAR157〜161に分割されている。LPARの起動・停止等の管理は各物理サーバのハイパーバイザ154〜156によって行われている。各LPAR上ではそれぞれOSが稼働しており、LPARが1つのサーバ単位となる。したがって、負荷分散サーバ10が処理要求の割り振り管理を行う対象はLPARである。
負荷分散サーバ10はユーザクライアント12からインターネット15を介して処理要求を受け付け、LPAR157〜161のいずれかへ割り振る役割を持つ。負荷分散サーバは2つの関連テーブルを有する。LPAR状態管理テーブル101はLPARへの割り当て数やマイグレーション処理中であるか否かを管理するテーブルである。マイグレーション処理換算テーブル102はマイグレーション処理をクライアント接続数に換算する際に参照するテーブルである。
LPAR管理サーバ11はLPARの起動・停止やLPARの作成、情報収集・表示、マイグレーション指示といった用途を持つ。各LPARのマイグレーションの状態管理をマイグレーション管理テーブル111にて行う。
図2はマイグレーション管理テーブル111の一例である。201は管理対象LPARのホスト名、202はLPARのIPアドレスである。203はLPARがマイグレーション実行中であるか否かを示すフラグである。
図3は負荷分散サーバ10内のLPAR状態管理テーブル101の詳細である。負荷分散サーバ10が管理下におくLPARの宛先情報が301、302である。303は現在の各LPARへのコネクション数、304はマイグレーション実行中であるか否かを示すフラグ、305はコネクション数にマイグレーションを加味した、最終的な割り当て優先度である。
図4はマイグレーション処理換算テーブル102の例である。マイグレーションをどの程度の負荷(コネクション数)と見なすかの決定するものであり、システム管理者が設定することを想定する。
次に、負荷分散サーバ10がLPARのマイグレーション実施・終了の情報を採取する手順を図5に示す。本例では物理サーバ152から物理サーバ153へLPAR160をマイグレーションするものとする。LPAR管理サーバ11はマイグレーション指示を物理サーバ152、153のハイパーバイザ155,156に発行する(ステップ501)。ハイパーバイザ155と156はそれぞれマイグレーションフェーズ1を開始したことをLPAR管理サーバ11に通知する(ステップ502)。物理サーバ152と153ではマイグレーション処理が実行される(ステップ503)。LPAR管理サーバ11はマイグレーション管理テーブル111を更新して該LPARマイグレーションフェーズ1が実施中であることを記憶する(ステップ504)。LPAR管理サーバ11は負荷分散サーバ10にLPAR3がマイグレーション処理中であることを通知する(ステップ505)。通知を受けた負荷分散サーバ10はLPAR状態管理テーブル101を更新し該LPARがマイグレーション実施中であることを記憶する(ステップ506)。次にハイパーバイザ155、156はそれぞれマイグレーションフェーズ1を開始したことをLPAR管理サーバ11に通知する(ステップ507)。物理サーバ152、15317ではマイグレーション処理が実行される(ステップ508)。LPAR管理サーバ11はマイグレーション管理テーブル111を更新して該LPARマイグレーションフェーズ2が実施中であることを記憶する(ステップ509)。やがてマイグレーション処理が終了したらLPAR管理サーバ11にマイグレーション終了が通知される(ステップ510)。LPAR管理サーバ11はマイグレーション管理テーブル111をクリアする(ステップ511)。LPAR管理サーバ11は負荷分散サーバ10にLPAR160のマイグレーション処理が終了したことを通知する(ステップ512)。負荷分散サーバ10はLPAR状態管理テーブル101をクリアする(ステップ513)。このように上記手順により負荷分散サーバ10はLPARのマイグレーション実施状況を知ることができる。
次にユーザクライアント12からのリクエストが発生した場合に、負荷分散サーバ10が処理要求を割り当てるLPARを決定する処理を図6に示す。
まず、全てのLPARについて割り当て優先度の算出処理を行う(ステップ601)。マイグレーションを実施している場合、マイグレーション処理を負荷として、コネクション数に換算して、現在接続しているコネクション数に加算する。その様子を図7に示す。LPARがマイグレーション処理中であるか否かをLPAR状態管理テーブル101を参照し確認する(ステップ701)。もしマイグレーション実行中であれば、当該LPARのコネクション数303とマイグレーション多重度変換テーブル102の値を加算し、算出値を割り当て優先度305に格納する。マイグレーション実行中でなければ、コネクション数303を割り当て優先度305に格納する。図6に戻り、次に最も優先度の高いのLPARを選択する(ステップ602)。本実施例では割り当て優先度値が小さいほど、優先度が高いことを示す。そして選択したLPARに処理要求を割り当てる(ステップ603)。
本実施例では、マイグレーション実行中には割り当て禁止にすることを特徴としている。以下、実施例1と異なる部分を説明する。
図8は本実施例におけるLPAR状態管理テーブル101の例である。負荷分散装置10が接続されているLPARについてマイグレーション実施中であるか否かを管理するためのテーブルである。図3と異なり、割り当て優先度305は使用しない。
次に図9を用いて、ユーザクライアント12からのリクエストが発生した場合に、負荷分散サーバ10が処理要求を割り当てるLPARを決定する処理を説明する。まず、全てのLPARがマイグレーションを実施している最中であるか否かを確認する(ステップ901)。全LPARでマイグレーションを実施している場合、エラー処理を行う(ステップ902)。例えば一定時間待って再度ステップ901を行ったり、例えばWebシステムであれば“Service Temporary Unavailable”というようなエラーメッセージをユーザクライアントに返すといった処理である。全LPARでマイグレーションを実施しているのでなければ、マイグレーションを行っていないLPARで且つコネクション数が最も小さいLPARを選出する(ステップ902)。実施例2はマイグレーション処理を優先しマイグレーション実行中のLPARには処理要求を割り当てない。図9では負荷分散サーバに接続されている全LPARがマイグレーションを実施しているケースも加味して記載しているが実際にはそのようなことは考えにくい。また、本実施例のようにマイグレーション実行中のLPARにリクエスト処理の割り当てを禁止するのであれば、システム管理者は全LPARが同時にマイグレーションを行うことを回避するようにマイグレーションのスケジュールを調整するべきであろう。
本実施例では、LPARのマイグレーションフェーズによって、割り当て処理を変えることを特徴とする。
図10は、本実施例における負荷分散サーバ10がLPARのマイグレーション実施・終了の情報を採取する手順である。本例でも物理サーバ152から物理サーバ153へLPAR160をマイグレーションするものとする。LPAR管理サーバ11は負荷分散サーバ10にLPAR3の各マイグレーションフェーズ開始ごとに通知を行う(ステップ1001、1003)。通知を受けた負荷分散サーバ10はLPAR状態管理テーブル101を更新し該LPARがマイグレーションのそれぞれのフェーズを実施中であることを記憶する(ステップ1002,1004)。この場合、LPAR状態管理テーブル101のマイグレーションフラグ304にはフェーズごとに異なる値を定義して格納することによりフェーズを識別する。図10の手順にて、負荷分散サーバ10はLPARのマイグレーション実施状況をフェーズを分けて認知することができる。
次に本実施例における、ユーザクライアント12からのリクエストが発生した場合に、負荷分散サーバ10が処理要求を割り当てるLPARを決定する処理を図11に示す。
まず、全てのLPARについて割り当て優先度の算出処理を行う(ステップ1101)。本ステップの詳細を図12に示す。LPARがマイグレーション処理中であるか否かをLPAR状態管理テーブル101を参照し確認する(ステップ1201)。もしマイグレーション実行中であれば、マイグレーションフェーズの確認を行う(ステップ1202)。フェーズ1であれば、当該LPARのコネクション数303とマイグレーション多重度変換テーブル102の値を加算し、算出値を割り当て優先度305に格納する(ステップ1203)。フェーズ2であれば当該LPARを割り当て禁止にする(ステップ1204)。マイグレーション実行中でなければ、コネクション数303を割り当て優先度305に格納する(ステップ1105)。図11に戻り、負荷分散サーバ10に接続されている全てのLPARがマイグレーションフェーズ2を実施していて割り当て禁止になっているか否かを確認する(ステップ1102)。全LPARでマイグレーションフェーズ2を実施している場合、エラー処理を行う(ステップ1103)。全LPARでマイグレーションフェーズ2を実施しているのでなければ、最も優先度の高いLPARを選択する(ステップ1104)。本実施例では割り当て優先度値が小さいほど、優先度が高いことを示す。そして選択したLPARに処理要求を割り当てる(ステップ1105)。
本実施例ではマイグレーション処理中でもLPARが稼働しているマイグレーションフェーズ1では優先度を下げるが割り当て可能とし、停止しユーザリクエストを処理することができないフェーズ2では割り当て禁止としている。
なお、すべてのLPARで同時にマイグレーションフェーズ2になる場合については実施例2と同様である。
本実施例では、マイグレーション処理をコネクション数に換算する換算値をLPARごとに設定することを特徴とする。各LPARのリソースが不均一である場合、マイグレーション処理中であってもユーザリクエストを受け付ける余裕の有無は異なる。図13のとおり、各LPARごとにマイグレーション処理のコネクション数換算値1301を設けることにより、LPARによってマイグレーション処理の重みを変えることが可能である。
以上本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々に変更可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施例ではコネクション数によりサーバの割り当てを決定しているが、他の方式でも適用可能である。例えば負荷分散の方式として重み付きラウンドロビン方式であれば、マイグレーション処理実行中のサーバの重みを調整することにより、割り当て優先順位や割り当てリストから外すといった制御を行うことが可能である。本発明はマイグレーション機能をサポートしたサーバと負荷分散サーバからなるシステムに広く適用可能である。
10 負荷分散サーバ
11 LPAR管理サーバ
12 ユーザクライアント
13 イントラネット
14 インターネット
101 LPAR状態管理テーブル
102 マイグレーション処理換算テーブル
111 マイグレーション管理テーブル
151−153 物理サーバ
154−156 ハイパーバイザ
157−161 LPAR
1401 物理サーバ1
1402 物理サーバ2
1403 LPAR
1404 仮想ディスク
1405 仮想NIC
1406 ハイパーバイザ
1407 物理NIC
1408 物理Fibre Channel Adapter
1409 LPAR管理サーバ
1410 共有ストレージ
1411 ネットワーク

Claims (12)

  1. 複数の物理サーバ上で稼働する複数の仮想サーバと、
    前記複数の仮想サーバのマイグレーションを制御する仮想サーバ管理装置と、
    複数のクライアントからの複数の処理要求を複数の仮想サーバに割り当てる負荷分散サーバが相互に通信路によって接続されている計算機システムであって、
    前記仮想サーバ管理装置は仮想サーバのマイグレーション処理実行中であることを記憶する手段を備え、
    前記負荷分散サーバは
    前記仮想サーバ管理装置からの前記仮想サーバがマイグレーション処理実行中であることの通知を記憶する手段と
    マイグレーション処理実行中であるか否かに対応してクライアントからの処理要求を割り当てる仮想サーバを決定する手段とを備えること
    を特徴とする計算機システム。
  2. マイグレーション処理実行中の仮想サーバの割り当て優先度を下げることを特徴とする請求項1の計算機システム。
  3. マイグレーション処理実行中の仮想サーバを割り当て禁止にすることを特徴とする請求項1の計算機システム。
  4. マイグレーション処理実行中の仮想サーバがマイグレーション処理期間中の稼働期間である場合は割り当て優先度を下げ、停止し期間にある場合は割り当て禁止にすることを特徴とする請求項1の計算機システム。
  5. 仮想サーバごとに割り当て優先度を変えることを特徴とする請求項2の計算機システム。
  6. 仮想サーバごとに稼働期間における割り当て優先度を変えることを特徴とする請求項4の計算機システム。
  7. 複数のクライアントからの複数の処理要求を複数の物理サーバ上で稼働する仮想サーバに割り当てる負荷分散方法であって
    前記複数の仮想サーバのマイグレーションを制御する仮想サーバ管理装置と通信し、
    仮想サーバがマイグレーション処理実行中である場合には仮想サーバがマイグレーション実行中であることを記憶し、
    マイグレーション処理実行中であるか否かに対応してクライアントからの処理要求を割り当てる仮想サーバを決定すること
    を特徴とする負荷分散方法。
  8. マイグレーション処理実行中の仮想サーバの割り当て優先度を下げることを特徴とする請求項7の負荷分散方法。
  9. マイグレーション処理実行中の仮想サーバを割り当て禁止にすることを特徴とする請求項7の負荷分散方法。
  10. マイグレーション処理実行中の仮想サーバがマイグレーション処理期間中の稼働期間である場合は割り当て優先度を下げ、停止し期間にある場合は割り当て禁止にすることを特徴とする請求項7の負荷分散方法。
  11. 仮想サーバごとに割り当て優先度を変えることを特徴とする請求項8の負荷分散方法。
  12. 仮想サーバごとに稼働期間における割り当て優先度を変えることを特徴とする請求項10の負荷分散方法。
JP2012213403A 2012-09-27 2012-09-27 仮想サーバの負荷分散システム、および負荷分散方法 Pending JP2014067322A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012213403A JP2014067322A (ja) 2012-09-27 2012-09-27 仮想サーバの負荷分散システム、および負荷分散方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012213403A JP2014067322A (ja) 2012-09-27 2012-09-27 仮想サーバの負荷分散システム、および負荷分散方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014067322A true JP2014067322A (ja) 2014-04-17

Family

ID=50743627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012213403A Pending JP2014067322A (ja) 2012-09-27 2012-09-27 仮想サーバの負荷分散システム、および負荷分散方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014067322A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015225436A (ja) * 2014-05-27 2015-12-14 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ リソース提供支援装置、リソース提供支援システム、リソース提供支援方法
JP2016031640A (ja) * 2014-07-29 2016-03-07 富士通株式会社 仮想マシン管理装置、仮想マシン管理システム、仮想マシン管理方法、及び仮想マシン管理プログラム
CN106464579A (zh) * 2014-06-20 2017-02-22 谷歌公司 用于虚拟化网络堆栈的动态迁移的系统和方法
US11399011B2 (en) 2017-03-03 2022-07-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Method for transmitting data and server device for supporting same

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015225436A (ja) * 2014-05-27 2015-12-14 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ リソース提供支援装置、リソース提供支援システム、リソース提供支援方法
CN106464579A (zh) * 2014-06-20 2017-02-22 谷歌公司 用于虚拟化网络堆栈的动态迁移的系统和方法
JP2017518568A (ja) * 2014-06-20 2017-07-06 グーグル インコーポレイテッド 仮想化ネットワークスタックをライブ移行するためのシステムおよび方法
US10013276B2 (en) 2014-06-20 2018-07-03 Google Llc System and method for live migration of a virtualized networking stack
US10592273B2 (en) 2014-06-20 2020-03-17 Google Llc System and method for live migration of a virtualized networking stack
JP2016031640A (ja) * 2014-07-29 2016-03-07 富士通株式会社 仮想マシン管理装置、仮想マシン管理システム、仮想マシン管理方法、及び仮想マシン管理プログラム
US11399011B2 (en) 2017-03-03 2022-07-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Method for transmitting data and server device for supporting same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10628273B2 (en) Node system, server apparatus, scaling control method, and program
US11809900B2 (en) Method and system for migration of containers in a container orchestration platform between compute nodes
JP6435050B2 (ja) クラウドシステムにおけるリソース管理
KR101781063B1 (ko) 동적 자원 관리를 위한 2단계 자원 관리 방법 및 장치
CN105100184B (zh) 虚拟机的可靠且确定的实时迁移
JP6237318B2 (ja) 管理装置、業務負荷分散管理方法および業務負荷分散管理プログラム
JP4519098B2 (ja) 計算機の管理方法、計算機システム、及び管理プログラム
US20120167081A1 (en) Application Service Performance in Cloud Computing
Ajit et al. VM level load balancing in cloud environment
WO2014032287A1 (zh) 中央处理器资源分配方法和计算节点
US20140245298A1 (en) Adaptive Task Scheduling of Hadoop in a Virtualized Environment
KR101474872B1 (ko) 클라우드 상에 가상 클러스터들의 효율적 구축을 위한 탄력적 가상 클러스터 관리 방법, 이를 이용한 가상 클러스터 관리 장치 및 클라우드 시스템
KR20150109692A (ko) 가상 머신 이미지 파일을 제공하는 방법 및 그 장치
Megharaj et al. A survey on load balancing techniques in cloud computing
US20190281112A1 (en) System and method for orchestrating cloud platform operations
JP2018180591A (ja) 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
JP7077867B2 (ja) ネットワークサービス管理装置、ネットワークサービス管理方法およびネットワークサービス管理プログラム
JP2014067322A (ja) 仮想サーバの負荷分散システム、および負荷分散方法
US11169844B2 (en) Virtual machine migration to multiple destination nodes
JP5151509B2 (ja) 仮想マシンシステム及びそれに用いる仮想マシン分散方法
JP5471292B2 (ja) 仮想マシン移動制御プログラム,仮想マシン移動制御装置および仮想マシン移動制御方法
JP7176633B2 (ja) 仮想化基盤制御装置、仮想化基盤制御方法および仮想化基盤制御プログラム
Liyanage et al. Virtual machine migration strategy in cloud computing
Liu et al. Improving resource utilization of a cloud-based testing platform for android applications
Sekaran et al. SIQ algorithm for efficient load balancing in cloud