JP2014066867A - 空間表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】拡散板の取り扱いが簡単な空間表示装置を提供する。また、観察位置を移動した場合に、画像が滑らかに切り替わる空間表示装置を提供する。
【解決手段】空間表示装置201は、入射面に入射した像の光線を、出射面側の空間の集光位置に、反転させて集光する反転板10と、反転板10から出射した画像を拡散させる拡散板20と、入射面側に配置され、出射面側で観察する像の映像を、反転板10の入射面に向けて出光する複数のプロジェクタ230とを備え、複数のプロジェクタ230は、複数の出光位置にそれぞれ配置され、各プロジェクタ230が、各出光位置に対応した映像を出光し、左右方向Xにずらしながら、上下方向Zにずらしてアレイ状に配置されており、各プロジェクタ230から出光した各映像を、反転板10によって出射面側の空間の集光位置にそれぞれ集光させる。
【選択図】図6
【解決手段】空間表示装置201は、入射面に入射した像の光線を、出射面側の空間の集光位置に、反転させて集光する反転板10と、反転板10から出射した画像を拡散させる拡散板20と、入射面側に配置され、出射面側で観察する像の映像を、反転板10の入射面に向けて出光する複数のプロジェクタ230とを備え、複数のプロジェクタ230は、複数の出光位置にそれぞれ配置され、各プロジェクタ230が、各出光位置に対応した映像を出光し、左右方向Xにずらしながら、上下方向Zにずらしてアレイ状に配置されており、各プロジェクタ230から出光した各映像を、反転板10によって出射面側の空間の集光位置にそれぞれ集光させる。
【選択図】図6
Description
本発明は、空中に画像を表示する空間表示装置に関するものである。
従来、2面コーナーリフレクタアレイ(Dihedral Corner Reflector Array、以下「DCRA」ともいう)の下面に複数のプロジェクタをアレイ状に配置して、プロジェクタの映像を拡散板を通して、DCRAの上側に結像させて、立体的に観察させる表示装置があった(例えば非特許文献1)。
しかし、従来の表示装置は、拡散板を下面に浮かせた状態で配置しなければならず、拡散板の取り扱いが難しかった。
また、プロジェクタ間の間隔は、レンズ径のサイズ等のために、通常は、数十mm程度必要である。このため、従来の表示装置は、複数のプロジェクタ間の間隔が大きくなり、拡散板で映像を拡散したとしても、観察位置を数十mm以上動かさないと、画像が切り替わらなかった。
しかし、従来の表示装置は、拡散板を下面に浮かせた状態で配置しなければならず、拡散板の取り扱いが難しかった。
また、プロジェクタ間の間隔は、レンズ径のサイズ等のために、通常は、数十mm程度必要である。このため、従来の表示装置は、複数のプロジェクタ間の間隔が大きくなり、拡散板で映像を拡散したとしても、観察位置を数十mm以上動かさないと、画像が切り替わらなかった。
3次元画像コンファレンス2012 講演論文集 Vol.202012年7月12,13日 p136〜139
本発明の課題は、拡散板の取り扱いが簡単な空間表示装置を提供することである。
また、本発明の課題は、観察位置を移動した場合に、画像が滑らかに切り替わる空間表示装置を提供することである。
また、本発明の課題は、観察位置を移動した場合に、画像が滑らかに切り替わる空間表示装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
・第1の発明は、入射面に入射した像の光線を、出射面側の空間の集光位置に、反転させて集光する反転部材(10)と、前記反転部材から出射した画像を拡散させる拡散板(20)と、前記入射面側に配置され、前記出射面側で観察する像の映像を、前記反転部材の前記入射面に向けて出光する複数の映像出力部(230)とを備え、前記複数の映像出力部は、複数の出光位置にそれぞれ配置され、前記各映像出力部が、前記各出光位置に対応した前記映像を出光し、観察者の左右方向に対応した方向である対応左右方向にずらしながら、観察者の観察上下方向に対応した方向である対応上下方向にずらしてアレイ状に配置されており、前記各映像出力部から出光した前記各映像を、前記反転部材によって前記出射面側の空間の集光位置にそれぞれ集光させること、を特徴とする空間表示装置(201)である。
・第2の発明は、第1の発明の空間表示装置において、前記拡散板(20)は、前記反転部材(10)の前記出射面上に設けられていること、を特徴とする空間表示装置である。
・第2の発明は、第1の発明の空間表示装置において、前記拡散板(20)は、前記反転部材(10)の前記出射面上に設けられていること、を特徴とする空間表示装置である。
・第3の発明は、入射面に入射した像の光線を、出射面側の空間の集光位置に、反転させて集光する反転部材(10)と、前記入射面側に配置され、前記出射面側で観察する像の映像を、前記反転部材の前記入射面に向けて出光する映像出力部(330,430)とを備え、前記映像出力部は、前記映像の出光角度を観察者の左右方向に対応した方向である対応左右方向に変更するとともに、出光位置を前記対応左右方向に変更する出光角度変更部(330b,430b)を備え、前記各出光位置に対応した前記映像を出光し、前記各出光位置から出光した前記各映像を、前記反転部材によって前記出射面側の空間の集光位置にそれぞれ集光させること、を特徴とする空間表示装置(301,401)である。
・第4の発明は、第3の発明の空間表示装置において、前記反転部材から出射した映像を上下方向に拡散させる拡散板(20)を備えること、を特徴とする空間表示装置(301,401)である。
・第5の発明は、第3の発明の空間表示装置において、前記出光角度変更部(430b)は、前記対応左右方向に加えて、前記映像の出光角度を観察者の上下方向に対応した方向である対応上下方向に変更し、前記各出光位置を前記対応上下方向に変更すること、を特徴とする空間表示装置(401)である。
・第6の発明は、第3から第5までのいずれかの発明の空間表示装置において、観察者の左右方向に対応した方向である対応左右方向、及び観察者の上下方向に対応した方向である対応上下方向の少なくとも1つの方向に並べた複数の前記映像出力部(330b,430b)を備えること、を特徴とする空間表示装置(301,401)である。
・第4の発明は、第3の発明の空間表示装置において、前記反転部材から出射した映像を上下方向に拡散させる拡散板(20)を備えること、を特徴とする空間表示装置(301,401)である。
・第5の発明は、第3の発明の空間表示装置において、前記出光角度変更部(430b)は、前記対応左右方向に加えて、前記映像の出光角度を観察者の上下方向に対応した方向である対応上下方向に変更し、前記各出光位置を前記対応上下方向に変更すること、を特徴とする空間表示装置(401)である。
・第6の発明は、第3から第5までのいずれかの発明の空間表示装置において、観察者の左右方向に対応した方向である対応左右方向、及び観察者の上下方向に対応した方向である対応上下方向の少なくとも1つの方向に並べた複数の前記映像出力部(330b,430b)を備えること、を特徴とする空間表示装置(301,401)である。
・第7の発明は、入射面に入射した像の光線を、出射面側の空間の集光位置に、反転させて集光する反転部材(10,510)と、前記入射面側に配置され、前記出射面側で観察する像の映像を、前記反転部材の前記入射面に向けて出光する映像出力部(30,230,330,530)と、前記映像出力部から出光した前記映像を、前記反転部材によって前記出射面側の空間の集光位置に集光させる空間表示装置であって、前記反転部材の前記出射面上に設けられ、前記反転部材から出射した前記映像を、観察者から見て上下方向に拡散させる拡散板(10,510)を備えること、を特徴とする空間表示装置(1,201,301,501)である。
・第8の発明は、第1から第7までのいずれかの発明の空間表示装置において、前記反転部材(510)は、円周状に配置され、前記出射面側に円周状に複数の集光位置を有し、前記映像出力部(530)は、前記入射面側に前記各集光位置に対応した円周状の複数の出光位置を有し、前記各集光位置に対応した前記映像を、前記各出光位置から出光すること、を特徴とする空間表示装置(501)である。
本発明によれば、拡散板の取り扱いが簡単な空間表示装置を提供できる。
また、本発明によれば、観察位置を移動した場合に、画像が滑らかに切り替わる空間表示装置を提供できる。
また、本発明によれば、観察位置を移動した場合に、画像が滑らかに切り替わる空間表示装置を提供できる。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態では、本発明の空間表示装置1の基本構成について説明する。
図1は、第1実施形態の空間表示装置1を説明する三面図である。
図2は、第1実施形態の投影画像p、再生画像rを説明する斜視図である。
図3は、第1実施形態の反転板10の例を示す図である。
実施形態の座標系は、説明の便宜上、図1の状態を基準として、左右方向X、奥行方向Y、上下方向Zと定義する。
(第1実施形態)
第1実施形態では、本発明の空間表示装置1の基本構成について説明する。
図1は、第1実施形態の空間表示装置1を説明する三面図である。
図2は、第1実施形態の投影画像p、再生画像rを説明する斜視図である。
図3は、第1実施形態の反転板10の例を示す図である。
実施形態の座標系は、説明の便宜上、図1の状態を基準として、左右方向X、奥行方向Y、上下方向Zと定義する。
図1、図2に示すように、空間表示装置1は、反転板10(反転部材)の入射面11に向けて出光した投影画像p(p(C,L1〜L3,R1〜R3))を、反転板10の出射面12側の集光位置に集光(収束)し、三次元的に観察する装置である。このように出射面12側の空間S2の集光位置に集光させることを、空中結像ともいう。
図2に示すように、観察者は、この集光位置を観察位置W(W(C,L1〜L3,R1〜R3))として、再生画像r(r(C,L1〜L3,R1〜R3))を三次元的に観察することができる。なお、再生画像rは、二次元の画像(例えばパネルに写した画像)が浮かんで観察されるのではなく、奥行感のある三次元の画像として観察される。つまり、本実施形態の「三次元」とは、単に空中に浮かんだ画像をいうのみではなく、奥行方向Yの情報を含む画像を含む概念である。
入射面11側の上下方向Z(対応上下方向)は、出射面12側の観察者には、上下方向Zと対応して観察される。また、入射面11側の左右方向X(対応左右方向)は、出射面12側の観察者の左右方向Xと対応して観察される。
実施形態では、図2に示す直方体を、出射面12側で観察する例を説明する。
図2に示すように、観察者は、この集光位置を観察位置W(W(C,L1〜L3,R1〜R3))として、再生画像r(r(C,L1〜L3,R1〜R3))を三次元的に観察することができる。なお、再生画像rは、二次元の画像(例えばパネルに写した画像)が浮かんで観察されるのではなく、奥行感のある三次元の画像として観察される。つまり、本実施形態の「三次元」とは、単に空中に浮かんだ画像をいうのみではなく、奥行方向Yの情報を含む画像を含む概念である。
入射面11側の上下方向Z(対応上下方向)は、出射面12側の観察者には、上下方向Zと対応して観察される。また、入射面11側の左右方向X(対応左右方向)は、出射面12側の観察者の左右方向Xと対応して観察される。
実施形態では、図2に示す直方体を、出射面12側で観察する例を説明する。
空間表示装置1は、反転板10、拡散板20、7個のプロジェクタ30(30(C,L1〜L3,R1〜R3))を備える。
図3に示すように、反転板10は、下側の入射面11に入射した像の光線L(L1,L2)を、2回反射後出射させて、上側の出射面12側の空間の集光位置に、反転させて集光する板材である。
図3(a)の反転板10は、2枚の光学部材10A,10Bを重ねた反射型面対称結像素子(特開2011−81309号公報の図3参照)の例である。各光学部材10A,10Bは、それぞれ並行する反射面10a,10bを有しており、2枚の光学部材10A,10Bは、反射面10a,10bが互いに直交するように重ねられる。
図3(b)に示すように、反転板10は、その他には、DCRA(国際公開WO2007/116639号公報の図4参照)等を用いることができる。
なお、反転板10は、同様な光学的機能を有すれば、これらの例に限定されず、いずれの光学部材を用いてもよい。
図3に示すように、反転板10は、下側の入射面11に入射した像の光線L(L1,L2)を、2回反射後出射させて、上側の出射面12側の空間の集光位置に、反転させて集光する板材である。
図3(a)の反転板10は、2枚の光学部材10A,10Bを重ねた反射型面対称結像素子(特開2011−81309号公報の図3参照)の例である。各光学部材10A,10Bは、それぞれ並行する反射面10a,10bを有しており、2枚の光学部材10A,10Bは、反射面10a,10bが互いに直交するように重ねられる。
図3(b)に示すように、反転板10は、その他には、DCRA(国際公開WO2007/116639号公報の図4参照)等を用いることができる。
なお、反転板10は、同様な光学的機能を有すれば、これらの例に限定されず、いずれの光学部材を用いてもよい。
図1に示すように、拡散板20は、反転板10から出射する光線を、上下方向Zに拡散させる光学部材である。拡散板20は、例えば、レンチキュラレンズが配列された光学シート等を用いることができる。
拡散板20によって、再生画像rの視域は、上下方向Zに広がる(θ1参照)。これにより、観察位置Wが上下方向Zにずれても、観察者は、再生画像rを視認できる。
拡散板20は、反転板10上に載置されている。このため、拡散板20の設置は、上下方向Zの位置合わせ等が不要であり、簡単である。
拡散板20によって、再生画像rの視域は、上下方向Zに広がる(θ1参照)。これにより、観察位置Wが上下方向Zにずれても、観察者は、再生画像rを視認できる。
拡散板20は、反転板10上に載置されている。このため、拡散板20の設置は、上下方向Zの位置合わせ等が不要であり、簡単である。
また、拡散板20は、反転板10の埃等から保護することができる。すなわち、DCRA等にように、微細な孔が多数設けられている場合には、埃等が孔に入り込むと、所望の光学性能を発揮できない。また、DCRA等を保護するために、透明板等を配置すれば、透明板等の反射、屈折等によって、DCRA等は、所望の光学性能を発揮できない。実施形態では、反転板10としてDCRA等を利用する場合でも、拡散板20を反転板10上に載置して、反転板10を埃等から保護できる。
さらに、拡散板20は、出射後の光線を拡散するので、出射前の光線を拡散するよりも、虚像の発生を低減でき、再生画像rをより自然に表示できる。この理由は、以下の通りである。
例えば、反転板10の入射面11側に物体を配置した場合、物体の像は、反転板10の複数の位置から入射する。しかし、反転板10に入射した物体の像等は、反転板10の縁部近傍では、虚像として観察されてしまう現象が生じる場合がある。この現象は、例えば、光線が1回しか反射できなかったりする等、入射した光線の意図しない反射が原因と考えられる。
これに対して、拡散板20は、入射前の光線ではなく、反転板10から出射した後の光線を拡散する。これにより、空間表示装置1は、入射面11に入射する光線を少なくできるので、入射する光線の意図しない反射の発生を低減でき、虚像の発生抑制を期待できる。
例えば、反転板10の入射面11側に物体を配置した場合、物体の像は、反転板10の複数の位置から入射する。しかし、反転板10に入射した物体の像等は、反転板10の縁部近傍では、虚像として観察されてしまう現象が生じる場合がある。この現象は、例えば、光線が1回しか反射できなかったりする等、入射した光線の意図しない反射が原因と考えられる。
これに対して、拡散板20は、入射前の光線ではなく、反転板10から出射した後の光線を拡散する。これにより、空間表示装置1は、入射面11に入射する光線を少なくできるので、入射する光線の意図しない反射の発生を低減でき、虚像の発生抑制を期待できる。
プロジェクタ30は、出射面12側で観察する像の画像(映像)を出光する液晶プロジェクタ等の投影装置である。7個のプロジェクタ30は、入射面11側に設けられ、左右方向Xに配置されている。プロジェクタ30は、反転部材の入射面11に向けて投影画像pを出光する。
なお、実施形態では、プロジェクタ30の数は、簡略して7個であるが、実際には、プロジェクタ30同士は、密着して配置されている。このため、プロジェクタ30の設置間隔は、プロジェクタ30のレンズ径等によって制約され、例えば、25(mm)程度である。
各プロジェクタ30の投影画像pは、プロジェクタ30の出光位置を、反転板10を対称面として面対称となるように反転した集光位置に集光する。このため、出射側には、7つの集光位置が、左右方向Xに配置される。観察者は、各集光位置を観察位置Wとして、再生画像rを観察できる。
なお、実施形態では、プロジェクタ30の数は、簡略して7個であるが、実際には、プロジェクタ30同士は、密着して配置されている。このため、プロジェクタ30の設置間隔は、プロジェクタ30のレンズ径等によって制約され、例えば、25(mm)程度である。
各プロジェクタ30の投影画像pは、プロジェクタ30の出光位置を、反転板10を対称面として面対称となるように反転した集光位置に集光する。このため、出射側には、7つの集光位置が、左右方向Xに配置される。観察者は、各集光位置を観察位置Wとして、再生画像rを観察できる。
プロジェクタ30の投影画像pは、以下のようにして作成する。
図2(a)に示す再生画像rを、出射面12側で再生するには、反転部材とは面対称の位置に、同様な光線を通るように、プロジェクタ30から投影画像pを投影すればよい(図4参照)。
投影画像pは、例えば、図2(a)に示す再生画像rと同様な物体を実際に製作して、これを撮像してもよい。この場合には、撮像装置等(デジタルカメラ等)を用いて、物体を入射面11側に配置した状態で、プロジェクタ30の投影角度と同じ角度で、物体を撮像した撮像画像を用いればよい。本実施形態では、プロジェクタ30(C,L1〜L3,R1〜R3)に対応した7か所の撮影位置から、7通りの撮影角度で撮影した撮像画像を用意すればよいことになる。
また、投影画像pは、画像CG等でもよい。CG画像の場合には、動画を利用すれば、三次元動画も表示できる。
図2(a)に示す再生画像rを、出射面12側で再生するには、反転部材とは面対称の位置に、同様な光線を通るように、プロジェクタ30から投影画像pを投影すればよい(図4参照)。
投影画像pは、例えば、図2(a)に示す再生画像rと同様な物体を実際に製作して、これを撮像してもよい。この場合には、撮像装置等(デジタルカメラ等)を用いて、物体を入射面11側に配置した状態で、プロジェクタ30の投影角度と同じ角度で、物体を撮像した撮像画像を用いればよい。本実施形態では、プロジェクタ30(C,L1〜L3,R1〜R3)に対応した7か所の撮影位置から、7通りの撮影角度で撮影した撮像画像を用意すればよいことになる。
また、投影画像pは、画像CG等でもよい。CG画像の場合には、動画を利用すれば、三次元動画も表示できる。
図4は、第1実施形態の観察態様を説明する図である。
図4は、プロジェクタ30(C)が投影した投影画像p(C)の観察態様を説明する。
投影画像p(C)、再生画像r(C)には、相互の対応位置を明確にするために、点A〜Hを図示した。
プロジェクタ30(C)のうち、点A〜Hの光線は、反転板10の入射面11、出射面12のうち、図4に示す位置に到達する。
図4(b)に示すように、点A〜Hの光線は、反転板10を面対称となるように、出射面12から、観察位置W(C)である集光位置に向かう。このため、出射面12側では、観察位置W(C)から点A〜Hが観察される。プロジェクタ30(C)の投影画像p(C)は、点A〜Hだけではなく、各面や各辺等においても、点A〜Hと同様な作用によって観察位置W(C)から観察される。
これにより、観察位置W(C)からは、物体が三次元画像として観察される。なお、観察位置W(C)が上下方向Zにずれたとしても、拡散板20の作用によって、再生画像r(C)を観察できる。
図4は、プロジェクタ30(C)が投影した投影画像p(C)の観察態様を説明する。
投影画像p(C)、再生画像r(C)には、相互の対応位置を明確にするために、点A〜Hを図示した。
プロジェクタ30(C)のうち、点A〜Hの光線は、反転板10の入射面11、出射面12のうち、図4に示す位置に到達する。
図4(b)に示すように、点A〜Hの光線は、反転板10を面対称となるように、出射面12から、観察位置W(C)である集光位置に向かう。このため、出射面12側では、観察位置W(C)から点A〜Hが観察される。プロジェクタ30(C)の投影画像p(C)は、点A〜Hだけではなく、各面や各辺等においても、点A〜Hと同様な作用によって観察位置W(C)から観察される。
これにより、観察位置W(C)からは、物体が三次元画像として観察される。なお、観察位置W(C)が上下方向Zにずれたとしても、拡散板20の作用によって、再生画像r(C)を観察できる。
同様に、他のプロジェクタ30(L1〜L3,R1〜R3)が投影した投影画像p(L1〜L3,R1〜R3)は、対応する観察位置W(L1〜L3,R1〜R3)から、三次元の再生画像r(L1〜L3,R1〜R3)として観察される(図2参照)。
このとき、観察者の左右の眼は、視差があるので、それぞれ異なる再生画像rを観察することになる。例えば、左眼は、再生画像r(L1)を観察し、右眼は、再生画像r(C)を観察する。これにより、遠近感が生じるので、観察者は、より立体的に再生画像rを観察できる。
このとき、観察者の左右の眼は、視差があるので、それぞれ異なる再生画像rを観察することになる。例えば、左眼は、再生画像r(L1)を観察し、右眼は、再生画像r(C)を観察する。これにより、遠近感が生じるので、観察者は、より立体的に再生画像rを観察できる。
(比較例)
空間表示装置1を用いる利点を、比較例を挙げて説明する。
図5は、比較例の空間表示装置101、第1実施形態の空間表示装置1を説明する斜視図である。
図5(a)は、比較例の空間表示装置101である。
図5(b)は、第1実施形態の空間表示装置1である。
なお、図5(b)は、簡略して1つのプロジェクタ30のみを図示するが、実際には、複数のプロジェクタ30が配置されている。また、拡散板20の図示は、省略した。
比較例の空間表示装置101は、物体である円柱102が、入射面11側に配置されている。手前側円筒面102cには、文字「B」が示され、奥側円筒面102bには、文字「A」が示されている。
この場合、出射面12側では、再生画像102rが観察される。反転板10は、画像を面対称で集光する機能を有するが、入射面11に入射する円柱102の像は、奥側円筒面102b、上面102aのみである。このため、比較例の再生画像102rは、出射面12側では、上面102aを底面として、奥側円筒面102bを反転させて窪ませた不自然な状態で観察されるという問題がある。
空間表示装置1を用いる利点を、比較例を挙げて説明する。
図5は、比較例の空間表示装置101、第1実施形態の空間表示装置1を説明する斜視図である。
図5(a)は、比較例の空間表示装置101である。
図5(b)は、第1実施形態の空間表示装置1である。
なお、図5(b)は、簡略して1つのプロジェクタ30のみを図示するが、実際には、複数のプロジェクタ30が配置されている。また、拡散板20の図示は、省略した。
比較例の空間表示装置101は、物体である円柱102が、入射面11側に配置されている。手前側円筒面102cには、文字「B」が示され、奥側円筒面102bには、文字「A」が示されている。
この場合、出射面12側では、再生画像102rが観察される。反転板10は、画像を面対称で集光する機能を有するが、入射面11に入射する円柱102の像は、奥側円筒面102b、上面102aのみである。このため、比較例の再生画像102rは、出射面12側では、上面102aを底面として、奥側円筒面102bを反転させて窪ませた不自然な状態で観察されるという問題がある。
この問題を解決するためには、例えば、以下の手法が挙げられる。
・予め、再生させたい画像の表面形状を反転させた不自然な物体を用意する。しかし、この場合には、形状が不自然であるので、製作が難しい。
・2つの反転板10を設ける(特開2011−81309号公報の図12等参照)。しかし、この場合には、装置が大型になってしまう。
・予め、再生させたい画像の表面形状を反転させた不自然な物体を用意する。しかし、この場合には、形状が不自然であるので、製作が難しい。
・2つの反転板10を設ける(特開2011−81309号公報の図12等参照)。しかし、この場合には、装置が大型になってしまう。
これに対して、本実施形態の空間表示装置1は、図5(b)に示す投影画像pを、プロジェクタ30から投影すれば、出射面12側では、自然な再生画像rを観察できる。このため、空間表示装置1は、実物の円柱102を配置するよりも、容易かつ簡単な構成で実現できる。
以上説明したように、本実施形態の空間表示装置1は、拡散板20を反転板10の上面に載置するので、設置が簡単であり、反転板10を保護でき、また虚像の発生抑制を期待できる。さらに、空間表示装置1は、自然な再生画像rを表示できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、以下の各実施形態の説明及び図面において、前述した第2実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾(下2桁)に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図6は、第2実施形態の空間表示装置201を説明する三面図である。
図7は、第2実施形態の空間表示装置201のプロジェクタ230の配列を説明する拡大図である。
なお、図6(c)、図7は、プロジェクタ230の外形の図示を省略し、レンズ外形のみを図示した。また、レンズ外形は、斜めに見るので、実際には、楕円形状であるが、簡略して円形で示した。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、以下の各実施形態の説明及び図面において、前述した第2実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾(下2桁)に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図6は、第2実施形態の空間表示装置201を説明する三面図である。
図7は、第2実施形態の空間表示装置201のプロジェクタ230の配列を説明する拡大図である。
なお、図6(c)、図7は、プロジェクタ230の外形の図示を省略し、レンズ外形のみを図示した。また、レンズ外形は、斜めに見るので、実際には、楕円形状であるが、簡略して円形で示した。
図6(b)、図6(c)に示すように、プロジェクタ230は、上下方向Zに5段配置され、また、左右方向Xに13列配置され、合計65個配置されている。
図7に示すように、左右方向Xにおいて、隣合うプロジェクタ230(C−1),230(R1−1)は、密接して配置されており、その設置間隔は、レンズ外形と同じ長さL1である。左右方向Xにおいては、全ての上段のプロジェクタ230(L6−1)〜230(R6−1)の設置間隔は、長さL1である。
図7に示すように、左右方向Xにおいて、隣合うプロジェクタ230(C−1),230(R1−1)は、密接して配置されており、その設置間隔は、レンズ外形と同じ長さL1である。左右方向Xにおいては、全ての上段のプロジェクタ230(L6−1)〜230(R6−1)の設置間隔は、長さL1である。
プロジェクタ230(C−1),230(C−2)の上下方向Zの設置間隔も、レンズ外形と同じ長さL1である。また、プロジェクタ230(C−1),230(C−2)の左右方向Xの設置間隔の長さL2は、レンズ外形の長さL1の1/5であり、「L2=L1/5」である。
つまり、プロジェクタ230(C−1),230(C−2)は、右側に長さL2ずらしながら、下側に長さL1ずらすように、斜めにずらして配置される。
プロジェクタ230(C−3)〜230(C−5)についても、同様に斜めにずらして配置される。これにより、プロジェクタ230(C−1)〜230(C−5)は、プロジェクタ230(C−1)を最上段として、プロジェクタ230(C−2)〜230(C−5)が斜めにずらして配置される。
つまり、プロジェクタ230(C−1),230(C−2)は、右側に長さL2ずらしながら、下側に長さL1ずらすように、斜めにずらして配置される。
プロジェクタ230(C−3)〜230(C−5)についても、同様に斜めにずらして配置される。これにより、プロジェクタ230(C−1)〜230(C−5)は、プロジェクタ230(C−1)を最上段として、プロジェクタ230(C−2)〜230(C−5)が斜めにずらして配置される。
図6(c)に示すように、その他の最上段のプロジェクタ230(L6−1)〜(L1−1),(R1−1)〜(R6−1)からも、下側に4段のプロジェクタが、同様に斜めにずらして配置される。
これにより、65個のプロジェクタ230が、アレイ状に配置される。
これにより、65個のプロジェクタ230が、アレイ状に配置される。
65個のプロジェクタは、設置高さが異なっていても、投影画像pの上下方向Zの高さが同じであり、左右方向Xの投影角度が出光位置に対応したものになっている。
図7に示すように、例えば、プロジェクタ230(C−1)〜230(C−5)は、設置高さが異なっているが、プロジェクタ230(C−1)〜230(C−5)の投影画像p(C−1)〜p(C−5)は、全てプロジェクタ230(C−1)の設置高さに合わせて作成される。そして、プロジェクタ230(C−1)〜230(C−5)の投影画像p(C−1)〜p(C−5)は、左右方向Xの位置のみが長さL1ずつ変わっている。
図7に示すように、例えば、プロジェクタ230(C−1)〜230(C−5)は、設置高さが異なっているが、プロジェクタ230(C−1)〜230(C−5)の投影画像p(C−1)〜p(C−5)は、全てプロジェクタ230(C−1)の設置高さに合わせて作成される。そして、プロジェクタ230(C−1)〜230(C−5)の投影画像p(C−1)〜p(C−5)は、左右方向Xの位置のみが長さL1ずつ変わっている。
これにより、本実施形態の再生画像rは、左右方向Xの投影角度が異なる65通りの投影画像pを投影できる。なお、図6(c)は、上段のプロジェクタ230が発する光線のみを矢印で示し、他のプロジェクタ230が発する光線は、図示を省略した。
ここで、例えば、レンズ径が長さL1=25(mm)とすれば、左右方向Xの設置間隔は、長さL2=25(mm)/5=5(mm)になる。また、人間の瞳孔が、約5mmである。このため、空間表示装置201は、観察位置W(L6−1)〜(R6−5)の全ての観察範囲で、連続して再生画像rを観察できる。
なお、拡散板20の効果によって、観察者は、上下方向Zにおいて、同じ高さの65か所の各観察位置W(L6−1)〜(R6−5)から、各再生画像r(L6−1)〜r(R6−5)を観察できる。
ここで、例えば、レンズ径が長さL1=25(mm)とすれば、左右方向Xの設置間隔は、長さL2=25(mm)/5=5(mm)になる。また、人間の瞳孔が、約5mmである。このため、空間表示装置201は、観察位置W(L6−1)〜(R6−5)の全ての観察範囲で、連続して再生画像rを観察できる。
なお、拡散板20の効果によって、観察者は、上下方向Zにおいて、同じ高さの65か所の各観察位置W(L6−1)〜(R6−5)から、各再生画像r(L6−1)〜r(R6−5)を観察できる。
以上説明したように、本実施形態の空間表示装置201は、左右方向Xの投影角度をより細かくできるので、観察位置が左右方向Xに移動した場合に観察される再生画像rの切り替わりを、滑らかにすることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図8は、第3実施形態の空間表示装置301を説明する三面図である。
本実施形態の空間表示装置301の構成の配置は、第1実施形態と同様な配置である。本実施形態は、7個のプロジェクタ330(L3〜L1,C,R1〜L3)のそれぞれがガルバノミラー330b(図9参照)を備えている点が、第1実施形態とは異なる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図8は、第3実施形態の空間表示装置301を説明する三面図である。
本実施形態の空間表示装置301の構成の配置は、第1実施形態と同様な配置である。本実施形態は、7個のプロジェクタ330(L3〜L1,C,R1〜L3)のそれぞれがガルバノミラー330b(図9参照)を備えている点が、第1実施形態とは異なる。
図9は、第3実施形態の空間表示装置301のプロジェクタ330(C)の構成を説明する上面図である。
図9(a)は、ガルバノミラー330bが正位置にある状態の図である。
図9(b)は、ガルバノミラー330bが正位置から回転した状態の図である。
なお、以下、主にプロジェクタ330(C)ついて説明するが、他のプロジェクタ330(L3〜L1,R1〜L3)についても、同様な構成である。
プロジェクタ330(C)は、投影機本体330aと、ガルバノミラー330b(出光角度変更部)を備える。
投影機本体330aは、プロジェクタ330(C)の投影方向とは反対側に、投影画像pを投影する。投影画像pは、ハードディスク等を備えた記憶部(図示せず)に記憶されており、CPU等を備え空間表示装置301を統括制御する制御部(図示せず)が、記憶部から読み出して投影機本体330aから投影する。
ガルバノミラー330bは、プロジェクタ330(C)内部に、所定の回転角度の範囲で回転可能に支持されている。ガルバノミラー330bの回転軸の軸方向は、投影方向A及び左右方向Xに直交する方向Bである(図8(b)参照)。ガルバノミラー330bは、モータ等を備える駆動部(図示せず)により所定の回転角度の範囲で往復駆動され、また、制御部が駆動部を制御することにより、回転位置が制御される。
図9(a)は、ガルバノミラー330bが正位置にある状態の図である。
図9(b)は、ガルバノミラー330bが正位置から回転した状態の図である。
なお、以下、主にプロジェクタ330(C)ついて説明するが、他のプロジェクタ330(L3〜L1,R1〜L3)についても、同様な構成である。
プロジェクタ330(C)は、投影機本体330aと、ガルバノミラー330b(出光角度変更部)を備える。
投影機本体330aは、プロジェクタ330(C)の投影方向とは反対側に、投影画像pを投影する。投影画像pは、ハードディスク等を備えた記憶部(図示せず)に記憶されており、CPU等を備え空間表示装置301を統括制御する制御部(図示せず)が、記憶部から読み出して投影機本体330aから投影する。
ガルバノミラー330bは、プロジェクタ330(C)内部に、所定の回転角度の範囲で回転可能に支持されている。ガルバノミラー330bの回転軸の軸方向は、投影方向A及び左右方向Xに直交する方向Bである(図8(b)参照)。ガルバノミラー330bは、モータ等を備える駆動部(図示せず)により所定の回転角度の範囲で往復駆動され、また、制御部が駆動部を制御することにより、回転位置が制御される。
図9(a)に示すように、ガルバノミラー330bが正位置にある状態では、投影方向は、プロジェクタ330(C)の中心方向と同じ投影方向A1であり、また、対応する出光位置C1は、プロジェクタ330(C)の中心と一致している。この場合には、プロジェクタ330(C)は、出光位置C1に対応した投影画像p(例えば、出光位置C1から物体を撮影した撮像画像等)を投影する。
図9(b)に示すように、ガルバノミラー330bが往復で回転駆動されると、投影方向が投影方向A2に傾き、また、出光位置が出光位置C2に移動する。この場合には、プロジェクタ330(C)は、出光位置C2に対応した投影画像p(例えば、出光位置C2から物体を撮影した撮像画像等)を投影する。
図9(b)に示すように、ガルバノミラー330bが往復で回転駆動されると、投影方向が投影方向A2に傾き、また、出光位置が出光位置C2に移動する。この場合には、プロジェクタ330(C)は、出光位置C2に対応した投影画像p(例えば、出光位置C2から物体を撮影した撮像画像等)を投影する。
このように、ガルバノミラー330bは、投影画像pの出光角度を変更するとともに、出光位置を変更する。
プロジェクタ330(C)は、隣に配置されたプロジェクタ330(L1)と、プロジェクタ330(R1)との間において、一定間隔で、投影画像pの出光角度及び出光位置を変更する。これにより、プロジェクタ330(C)は、プロジェクタ330(L1)と、プロジェクタ330(R1)との間の投影画像pを補完する。
プロジェクタ330(C)は、隣に配置されたプロジェクタ330(L1)と、プロジェクタ330(R1)との間において、一定間隔で、投影画像pの出光角度及び出光位置を変更する。これにより、プロジェクタ330(C)は、プロジェクタ330(L1)と、プロジェクタ330(R1)との間の投影画像pを補完する。
他のプロジェクタ330(L3〜L1,R1〜L3)についても、同様に、隣合うプロジェクタ間の投影画像pを、一定間隔で補完するようになっている。
これにより、本実施形態の空間表示装置301は、少ない数のプロジェクタ330でも、観察位置が左右方向Xに移動した場合に観察される再生画像rの切り替わりを、滑らかにすることができる。
これにより、本実施形態の空間表示装置301は、少ない数のプロジェクタ330でも、観察位置が左右方向Xに移動した場合に観察される再生画像rの切り替わりを、滑らかにすることができる。
なお、各プロジェクタ330が分担する観察位置の長さ(つまりプロジェクタ330間の間隔)が50mmである場合に、5mm間隔で再生画像rを切り替えようとすれば、各プロジェクタ330は、10か所の出光位置を設けることになる。
この条件で、各観察位置のフレームレートを30(f/s(=frame/sec))にするときには、各投影機本体のフレームレート(つまり各プロジェクタ330のフレームレート)は、「30(f/s)×10=300(f/s)」となる。ガルバノミラー330bは、1往復で2回反射が可能であるので、ガルバノミラー330bの往復回数は、「300(f/s)/2=150(往復/s)」となる。
この条件で、各観察位置のフレームレートを30(f/s(=frame/sec))にするときには、各投影機本体のフレームレート(つまり各プロジェクタ330のフレームレート)は、「30(f/s)×10=300(f/s)」となる。ガルバノミラー330bは、1往復で2回反射が可能であるので、ガルバノミラー330bの往復回数は、「300(f/s)/2=150(往復/s)」となる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図10は、第4実施形態の空間表示装置401を手前側から見た図である。
図11は、第4実施形態のプロジェクタ430(C)の構成を説明する上面図、側面図である。
図11(a)は、ガルバノミラー430bが正位置にある状態の図である。
図11(b)は、ガルバノミラー430bが正位置から回転した状態の図である。
図12は、第4実施形態のプロジェクタ430(C)の投影画像p、再生画像rを説明する図である。
図10に示すように、空間表示装置401の構成は、第3実施形態と同様な構成であり、拡散板20が設けられていない点、プロジェクタ430の構成が、第3実施形態とは異なる。
図11に示すように、プロジェクタ430(C)のガルバノミラー430bは、方向Bの軸回りに加えて、左右方向Xの軸回りにも往復で回転駆動し、上下方向Zにおける投影位置D1が投影位置D2に変化している。
つまり、ガルバノミラー430bは、投影画像pの出光角度を上下方向Z及び左右方向Xに変更し、かつ、投影位置を上下方向Z及び左右方向Xに移動する。
なお、実施形態では、ガルバノミラーは、このように、ミラーが2軸回りに高速で回転駆動される構成を含む概念である。
図12に示すように、プロジェクタ430(C)の投影位置は、プロジェクタ430(C)を中心とした矩形の投影範囲E(C)である。
プロジェクタ430(C)の投影画像pは、左右方向Xと同様に、上下方向Zにも対応している。
投影範囲E(C)の中央における投影画像p(C)−1は、前述した実施形態と同様である。そして、投影画像p(C)−2のように、投影範囲E(C)が下側Z1に移動するに従って、直方体の下面側に傾いて、直方体の下面(再生画像rでは上面)を徐々に映すようになる。一方、投影画像p(C)−3のように、投影範囲E(C)が上側Z2に移動するに従って、直方体の正面側に傾いて、直方体の正面を徐々に映すようになる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図10は、第4実施形態の空間表示装置401を手前側から見た図である。
図11は、第4実施形態のプロジェクタ430(C)の構成を説明する上面図、側面図である。
図11(a)は、ガルバノミラー430bが正位置にある状態の図である。
図11(b)は、ガルバノミラー430bが正位置から回転した状態の図である。
図12は、第4実施形態のプロジェクタ430(C)の投影画像p、再生画像rを説明する図である。
図10に示すように、空間表示装置401の構成は、第3実施形態と同様な構成であり、拡散板20が設けられていない点、プロジェクタ430の構成が、第3実施形態とは異なる。
図11に示すように、プロジェクタ430(C)のガルバノミラー430bは、方向Bの軸回りに加えて、左右方向Xの軸回りにも往復で回転駆動し、上下方向Zにおける投影位置D1が投影位置D2に変化している。
つまり、ガルバノミラー430bは、投影画像pの出光角度を上下方向Z及び左右方向Xに変更し、かつ、投影位置を上下方向Z及び左右方向Xに移動する。
なお、実施形態では、ガルバノミラーは、このように、ミラーが2軸回りに高速で回転駆動される構成を含む概念である。
図12に示すように、プロジェクタ430(C)の投影位置は、プロジェクタ430(C)を中心とした矩形の投影範囲E(C)である。
プロジェクタ430(C)の投影画像pは、左右方向Xと同様に、上下方向Zにも対応している。
投影範囲E(C)の中央における投影画像p(C)−1は、前述した実施形態と同様である。そして、投影画像p(C)−2のように、投影範囲E(C)が下側Z1に移動するに従って、直方体の下面側に傾いて、直方体の下面(再生画像rでは上面)を徐々に映すようになる。一方、投影画像p(C)−3のように、投影範囲E(C)が上側Z2に移動するに従って、直方体の正面側に傾いて、直方体の正面を徐々に映すようになる。
上記構成により、出射面12側の空間S2には、投影範囲E(C)に対応した観察範囲F(C)が形成される。観察範囲F(C)では、観察位置を上側Z2に移動すれば、再生画像r(C)−2のように、直方体の上面側が徐々に見える。また、観察位置を下側Z1に移動すれば、再生画像r(C)−3のように、直方体の正面側が徐々に見える。
図10に示すように、プロジェクタ430(L3〜L1,R1〜L3)についても、プロジェクタ430(C)と同様に、投影範囲E(L3〜L1,R1〜L3)を有し、投影範囲E(L3〜L1,R1〜L3)に対応した投影画像pを投影する。
これにより、空間表示装置401は、観察位置が左右方向Xに移動した場合に加えて、上下方向Zに移動した場合にも、再生画像rの三次元形状を表現できる。例えば、再生画像rが地球の画像である場合には、観察位置を上下方向Zに移動すると、北極や南極が徐々に見えるように、表示できる。
なお、本実施形態では、プロジェクタ430は、投影画像pの出光角度、出光位置を上下方向Z及び左右方向Xに変更する例を示したが、上下方向Zのみに変更するようにしてもよい。この場合には、空間表示装置401は、観察位置が上下方向Zにのみ移動した場合に、再生画像rが変化するように表示できる。
また、プロジェクタ430は、左右方向Xに並べるのみではなく、上下方向Zにも並べてもよく、又は、上下方向Zのみに並べてもよい。この場合には、上下方向Zの観察位置の範囲を広げることができる。
また、プロジェクタ430は、左右方向Xに並べるのみではなく、上下方向Zにも並べてもよく、又は、上下方向Zのみに並べてもよい。この場合には、上下方向Zの観察位置の範囲を広げることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
図13は、第5実施形態の空間表示装置501を説明する斜視図である。
図13(a)は、拡散板520の斜視図である。
図13(b)は、反転板510の斜視図である。
図13(c)は、空間表示装置501全体の斜視図である。
図13(d)は、空間表示装置501の再生画像rの表示を説明する断面図である。
空間表示装置501は、再生画像rを全周から観察できるように、第1実施形態の構成を変更したものである。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
図13は、第5実施形態の空間表示装置501を説明する斜視図である。
図13(a)は、拡散板520の斜視図である。
図13(b)は、反転板510の斜視図である。
図13(c)は、空間表示装置501全体の斜視図である。
図13(d)は、空間表示装置501の再生画像rの表示を説明する断面図である。
空間表示装置501は、再生画像rを全周から観察できるように、第1実施形態の構成を変更したものである。
図13(a)に示すように、拡散板520は、円環状に形成されている。拡散板520は、レンチキュラレンズであり、その稜線方向は、円周方向である。
図13(b)に示すように、反転板510は、扇形の4つの反転板510−1〜510−4から構成される。各反転板510は、反射面510a,510bが直交するように配置される。4つの反転板510−1〜510−4は、同様な構成であり、これらが組み合わされ、全体として円環状の反転板510が形成される。反転板510は、例えば、特開2011−90117号公報の図2の構成を利用する。このように、反転板510を組み合わせることにより、再生画像rの虚像の発生を抑制できる。
図13(c)に示すように、空間表示装置501は、図13(b)の反転板510上に、図13(a)の拡散板520が載置されている。複数のプロジェクタ530は、空間S1の円環状の出光位置に配置されている。各プロジェクタ530は、その出光位置、出光角度に応じた投影画像pを出光する。
このように、空間表示装置501は、第1実施形態の空間表示装置における左右方向Xが、円周方向になるように構成されている。
図13(d)に示すように、各プロジェクタ530が出光した投影画像pは、各プロジェクタ530に対応する観察位置から、再生画像rとして観察される。これにより、観察者は、全周の観察位置から、径方向下側の方向に再生画像rを観察することができる。
図13(b)に示すように、反転板510は、扇形の4つの反転板510−1〜510−4から構成される。各反転板510は、反射面510a,510bが直交するように配置される。4つの反転板510−1〜510−4は、同様な構成であり、これらが組み合わされ、全体として円環状の反転板510が形成される。反転板510は、例えば、特開2011−90117号公報の図2の構成を利用する。このように、反転板510を組み合わせることにより、再生画像rの虚像の発生を抑制できる。
図13(c)に示すように、空間表示装置501は、図13(b)の反転板510上に、図13(a)の拡散板520が載置されている。複数のプロジェクタ530は、空間S1の円環状の出光位置に配置されている。各プロジェクタ530は、その出光位置、出光角度に応じた投影画像pを出光する。
このように、空間表示装置501は、第1実施形態の空間表示装置における左右方向Xが、円周方向になるように構成されている。
図13(d)に示すように、各プロジェクタ530が出光した投影画像pは、各プロジェクタ530に対応する観察位置から、再生画像rとして観察される。これにより、観察者は、全周の観察位置から、径方向下側の方向に再生画像rを観察することができる。
詳細な説明は省略するが、本実施形態の構成は、第2〜第4実施形態に対しても適用できる。
第2実施形態に適用した場合には、複数のプロジェクタが円筒面上にアレイ状に配置される。
第3実施形態に適用した場合には、複数のプロジェクタが円周上に配置され、ガルバノミラーで出光方向、投影位置を左右方向X(円周方向)に変更する。
第4実施形態に適用した場合には、複数のプロジェクタが円周上に配置され、ガルバノミラーで出光方向、投影位置を左右方向X(円周方向)、上下方向Zに変更する。なお、この場合には、第4実施形態と同様に、拡散板を設ける必要はない。
第2実施形態に適用した場合には、複数のプロジェクタが円筒面上にアレイ状に配置される。
第3実施形態に適用した場合には、複数のプロジェクタが円周上に配置され、ガルバノミラーで出光方向、投影位置を左右方向X(円周方向)に変更する。
第4実施形態に適用した場合には、複数のプロジェクタが円周上に配置され、ガルバノミラーで出光方向、投影位置を左右方向X(円周方向)、上下方向Zに変更する。なお、この場合には、第4実施形態と同様に、拡散板を設ける必要はない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
1,201,301,401,501…空間表示装置
10,510(510−1〜510−4)…反転板
20,520…拡散板
30,230,330,430,530…プロジェクタ
330b,430b…ガルバノミラー
10,510(510−1〜510−4)…反転板
20,520…拡散板
30,230,330,430,530…プロジェクタ
330b,430b…ガルバノミラー
Claims (8)
- 入射面に入射した像の光線を、出射面側の空間の集光位置に、反転させて集光する反転部材と、
前記反転部材から出射した画像を拡散させる拡散板と、
前記入射面側に配置され、前記出射面側で観察する像の映像を、前記反転部材の前記入射面に向けて出光する複数の映像出力部とを備え、
前記複数の映像出力部は、
複数の出光位置にそれぞれ配置され、
前記各映像出力部が、前記各出光位置に対応した前記映像を出光し、
観察者の左右方向に対応した方向である対応左右方向にずらしながら、観察者の観察上下方向に対応した方向である対応上下方向にずらしてアレイ状に配置されており、
前記各映像出力部から出光した前記各映像を、前記反転部材によって前記出射面側の空間の集光位置にそれぞれ集光させること、
を特徴とする空間表示装置。 - 請求項1に記載の空間表示装置において、
前記拡散板は、前記反転部材の前記出射面上に設けられていること、
を特徴とする空間表示装置。 - 入射面に入射した像の光線を、出射面側の空間の集光位置に、反転させて集光する反転部材と、
前記入射面側に配置され、前記出射面側で観察する像の映像を、前記反転部材の前記入射面に向けて出光する映像出力部とを備え、
前記映像出力部は、
前記映像の出光角度を観察者の左右方向に対応した方向である対応左右方向に変更するとともに、出光位置を前記対応左右方向に変更する出光角度変更部を備え、
前記各出光位置に対応した前記映像を出光し、
前記各出光位置から出光した前記各映像を、前記反転部材によって前記出射面側の空間の集光位置にそれぞれ集光させること、
を特徴とする空間表示装置。 - 請求項3に記載の空間表示装置において、
前記反転部材から出射した映像を上下方向に拡散させる拡散板を備えること、
を特徴とする空間表示装置。 - 請求項3に記載の空間表示装置において、
前記出光角度変更部は、
前記対応左右方向に加えて、前記映像の出光角度を観察者の上下方向に対応した方向である対応上下方向に変更し、前記各出光位置を前記対応上下方向に変更すること、
を特徴とする空間表示装置。 - 請求項3から請求項5までのいずれかに記載の空間表示装置において、
観察者の左右方向に対応した方向である対応左右方向、及び観察者の上下方向に対応した方向である対応上下方向の少なくとも1つの方向に並べた複数の前記映像出力部を備えること、
を特徴とする空間表示装置。 - 入射面に入射した像の光線を、出射面側の空間の集光位置に、反転させて集光する反転部材と、
前記入射面側に配置され、前記出射面側で観察する像の映像を、前記反転部材の前記入射面に向けて出光する映像出力部と、
前記映像出力部から出光した前記映像を、前記反転部材によって前記出射面側の空間の集光位置に集光させる空間表示装置であって、
前記反転部材の前記出射面上に設けられ、前記反転部材から出射した前記映像を、観察者から見て上下方向に拡散させる拡散板を備えること、
を特徴とする空間表示装置。 - 請求項1から請求項7までのいずれかに記載の空間表示装置において、
前記反転部材は、円周状に配置され、前記出射面側に円周状に複数の集光位置を有し、
前記映像出力部は、前記入射面側に前記各集光位置に対応した円周状の複数の出光位置を有し、前記各集光位置に対応した前記映像を、前記各出光位置から出光すること、
を特徴とする空間表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012212069A JP2014066867A (ja) | 2012-09-26 | 2012-09-26 | 空間表示装置 |
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