JP2014063800A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】DRAMを有するデバイス、すなわち、DRAMデバイスにおいて、メモリ容量プレートを薄くして、実質的な容量として働く部分の厚さを薄くすると、メモリ容量プレートと配線との接続部を形成する際のエッチング処理において、接続孔がメモリ容量プレートを突き抜ける虞がある。
【解決手段】本願発明は、半導体集積回路装置に於いて、DRAMメモリ領域内のメモリアレー領域におけるシリンダ型メモリ容量と同層であってメモリアレー領域の端部に、ダミーシリンダを設けるものである。そして、このダミーシリンダの幅をシリンダ型メモリ容量の幅と比較して狭くし、ダミーシリンダ上にメモリ容量プレートと配線との接続部を形成するものである。
【選択図】図7

Description

本願は、半導体集積回路装置(または半導体装置)に関し、たとえば、メモリデバイス技術に適用可能な技術である。
日本特開2000−332216号公報(特許文献1)または、これに対応する米国特許第7247902号公報(特許文献2)は、ロジックの配線層にシリンダ型メモリ容量を設けたDRAM(Dynamic Random Access Memory)に関するものである。そこには、シリンダ型実メモリ容量よりも幅の広いダミーシリンダ上にプレートコンタクトを設ける技術が開示されている。
日本特開2011−14731号公報(特許文献3)は、ロジックの配線層にシリンダ型メモリ容量を設けたDRAMに関するものである。そこには、シリンダ型実メモリ容量と同じ幅のダミーシリンダ上にプレートコンタクトを設ける技術が開示されている。
特開2000−332216号公報 米国特許第7247902号公報 特開2011−14731号公報
DRAMを有するデバイス、すなわち、DRAMデバイスにおいて、メモリ容量プレートを薄くして、実質的な要領として働く部分の厚さを薄くすると、メモリ容量プレートと配線との接続部を形成する際のエッチング処理において、接続孔がメモリ容量プレートを突き抜ける虞がある。
このような課題を解決するための手段等を以下に説明するが、その他の課題と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、本願の一実施の形態の概要は、半導体集積回路装置に於いて、DRAMメモリ領域内のメモリアレー領域におけるシリンダ型メモリ容量と同層であってメモリアレー領域の端部に、ダミーシリンダを設けるものである。そして、このダミーシリンダの幅をシリンダ型メモリ容量の幅と比較して狭くし、ダミーシリンダ上にメモリ容量プレートと配線との接続部を形成するものである。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、前記本願の一実施の形態によれば、メモリ容量プレートと配線とを接続するための接続孔がメモリ容量プレートを突き抜けることを回避することができる。
本願の一実施の形態の半導体集積回路装置におけるデバイス構造(配線層侵入型混載メモリWLシャント&コーナー部複数ダミーシリンダ)等を説明するための半導体チップの簡略化した上面全体図である。 図1のメモリ領域の模式回路図である。 図1のメモリアレー内部切り出し領域R2の簡略化した平面レイアウト図である。 図3のY−Y’断面の簡略化した半導体チップの断面図である。 図1のDRAMアレー領域コーナー部切り出し領域R1の平面レイアウト図(下層)である。 図5と同じ部分の平面レイアウト図(上層)である。 図5および図6のX−X’断面および図1のロジック領域切り出し領域R3のA−A’断面の半導体チップ断面図である。 本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置に関する製造プロセスの一例を説明するための図7に対応する製造工程(プレート収納リセス加工用ハードマスク成膜工程)中の半導体チップ断面図である。 本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置に関する製造プロセスの一例を説明するための図7に対応する製造工程(プレート収納リセス形成工程)中の半導体チップ断面図である。 本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置に関する製造プロセスの一例を説明するための図7に対応する製造工程(シリンダ収納用ホール形成工程)中の半導体チップ断面図である。 本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置に関する製造プロセスの一例を説明するための図7に対応する製造工程(プレート上絶縁性バリア膜成膜工程)中の半導体チップ断面図である。 本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置に関する製造プロセスの一例を説明するための図7に対応する製造工程(プレート収納リセス埋め込み絶縁膜エッチバック工程)中の半導体チップ断面図である。 本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置に関する製造プロセスの一例を説明するための図7に対応する製造工程(平坦化犠牲絶縁膜成膜工程)中の半導体チップ断面図である。 本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置に関する製造プロセスの一例を説明するための図7に対応する製造工程(第3層配線補助絶縁性バリア膜成膜工程)中の半導体チップ断面図である。 本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置に関する製造プロセスの一例を説明するための図7に対応する製造工程(上層配線絶縁性バリア膜成膜工程)中の半導体チップ断面図である。 本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置におけるダミーシリンダの平面形状に関する変形例1(配線層侵入型混載メモリWLシャント&コーナー部一体I字型ダミーシリンダ)を説明するための図6に対応する図1のDRAMアレー領域コーナー部切り出し領域R1の平面レイアウト図(上層)である。 本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置におけるダミーシリンダの平面形状に関する変形例2(配線層侵入型混載メモリWLシャント&コーナー部一体L字型ダミーシリンダ)を説明するための図6に対応する図1のDRAMアレー領域コーナー部切り出し領域R1の平面レイアウト図(上層)である。 本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置におけるダミーシリンダのレイアウトに関する変形例1(配線層侵入型混載メモリWLシャント&コーナー部複数ダミーシリンダのセンスアンプ側縦レイアウト)を説明するための図5に対応する図1のDRAMアレー領域コーナー部切り出し領域R1の平面レイアウト図(下層)である。 図18と同じ部分の平面レイアウト図(上層)である。 図18および図19のX−X’断面および図1のロジック領域切り出し領域R3のA−A’断面の半導体チップ断面図である。 本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置におけるダミーシリンダのレイアウトに関する変形例2(配線層侵入型混載メモリ−コーナー部複数ダミーシリンダのワードドライバ側横レイアウト)を説明するための図5に対応する図1のDRAMアレー領域コーナー部切り出し領域R1の平面レイアウト図(下層)である。 図21と同じ部分の平面レイアウト図(上層)である。 本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置におけるダミーシリンダのレイアウトに関する変形例3(配線層非侵入型混載メモリWLシャント&コーナー部複数ダミーシリンダのセンスアンプ側縦レイアウト)を説明するための図5に対応する図1のDRAMアレー領域コーナー部切り出し領域R1の平面レイアウト図(下層)である。 図23と同じ部分の平面レイアウト図(上層)である。 図23および図24のX−X’断面および図1のロジック領域切り出し領域R3のA−A’断面の半導体チップ断面図である。 本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置の構造のアウトラインを説明するためのデバイス模式断面図である。
〔実施の形態の概要〕
先ず、本願において開示される代表的な実施の形態について概要を説明する。
1.以下を含む半導体集積回路装置:
(a)第1の主面を有する半導体基板;
(b)前記第1の主面上に設けられたメモリ領域;
(c)前記メモリ領域内に設けられたメモリアレー領域;
(d)前記メモリ領域を含む前記第1の主面上に設けられたプリメタル絶縁層;
(e)前記プリメタル絶縁層上であって、前記メモリ領域を含む前記第1の主面上に設けられた多層埋め込み配線層;
(f)前記メモリアレー領域上であって、前記プリメタル絶縁層および前記多層埋め込み配線層が構成する基板上絶縁層のいずれかのメモリ容量形成層に、マトリクス状に設けられた複数のシリンダ型メモリ容量;
(g)前記プリメタル絶縁層に設けられ、前記メモリアレー領域を縦断する複数のワードライン;
(h)前記プリメタル絶縁層に設けられ、前記メモリアレー領域を横断する複数のビットライン;
(i)前記メモリアレー領域の端部または、その近傍であって、前記メモリ領域上の前記メモリ容量形成層に設けられたダミーシリンダ;
(j)前記ダミーシリンダ上に設けられたメモリ容量プレート−上層配線接続部、
ここで、前記ダミーシリンダの幅は、前記複数のシリンダ型メモリ容量の各幅よりも狭い。
2.前記項1の半導体集積回路装置において、前記メモリ容量形成層は、前記プリメタル絶縁層から前記多層埋め込み配線層に亘って設けられている。
3.前記項1または2の半導体集積回路装置において、更に、以下を含む:
(k)前記第1の主面上に設けられたロジック領域。
4.前記項1から3のいずれか一つの半導体集積回路装置において、前記ダミーシリンダ内には、メタル部材が充填されている。
5.前記項2から4のいずれか一つの半導体集積回路装置において、更に、以下を含む:
(l)複数のシリンダ型メモリ容量の上部電極に連結するメモリ容量プレート;
(m)前記メモリ容量形成層の最上端に設けられたメタル埋め込み配線、
ここで、前記メモリ容量プレートの上面と前記メタル埋め込み配線の上面は、ほぼ等しい高さにある。
6.前記項1から5のいずれか一つの半導体集積回路装置において、前記メモリ容量プレート−上層配線接続部は、前記メモリアレー領域のコーナー部または、その近傍に設けられている。
7.前記項1から6のいずれか一つの半導体集積回路装置において、前記ダミーシリンダ上には、前記メモリ容量プレート−上層配線接続部が複数、設けられている。
8.前記項1から7のいずれか一つの半導体集積回路装置において、更に、以下を含む:
(n)前記多層埋め込み配線層に設けられ、前記複数のワードラインの各々を裏打ちするメタル裏打ち配線。
9.前記項5、7および8のいずれか一つの半導体集積回路装置において、前記メモリ容量プレート−上層配線接続部は、前記複数のビットライン端部側に設けられている。
10.前記項5、7および8のいずれか一つの半導体集積回路装置において、前記メモリ容量プレート−上層配線接続部は、前記複数のワードライン端部側に設けられている。
〔本願における記載形式、基本的用語、用法の説明〕
1.本願において、実施の態様の記載は、必要に応じて、便宜上複数のセクションに分けて記載する場合もあるが、特にそうでない旨明示した場合を除き、これらは相互に独立別個のものではなく、単一の例の各部分、一方が他方の一部詳細または一部または全部の変形例等である。また、原則として、同様の部分は繰り返しを省略する。また、実施の態様における各構成要素は、特にそうでない旨明示した場合、理論的にその数に限定される場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、必須のものではない。
更に、本願において、「半導体装置」または「半導体集積回路装置」というときは、主に、各種トランジスタ(能動素子)単体、および、それらを中心に、抵抗、コンデンサ等を半導体チップ等(たとえば単結晶シリコン基板)上に集積したもの、および、半導体チップ等をパッケージングしたものをいう。ここで、各種トランジスタの代表的なものとしては、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)に代表されるMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)を例示することができる。このとき、集積回路構成の代表的なものとしては、Nチャネル型MISFETとPチャネル型MISFETを組み合わせたCMOS(Complemetary Metal Oxide Semiconductor)型集積回路に代表されるCMIS(Complemetary Metal Insulator Semiconductor)型集積回路を例示することができる。
今日の半導体集積回路装置、すなわち、LSI(Large Scale Integration)のウエハ工程は、通常、二つの部分に分けて考えられている。すなわち、一つ目は、原材料としてのシリコンウエハの搬入からプリメタル(Premetal)工程(第1層配線層下端とゲート電極構造の間の層間絶縁膜等の形成、コンタクトホール形成、タングステンプラグ、埋め込み等からなる工程)あたりまでのFEOL(Front End of Line)工程である。二つ目は、第1層配線層形成から始まり、アルミニウム系パッド電極上のファイナルパッシベーション膜へのパッド開口の形成あたりまで(ウエハレベルパッケージプロセスにおいては、当該プロセスも含む)のBEOL(Back End of Line)工程である。
これに対応して、第1層配線層下端とゲート電極構造の間の層間絶縁膜をストレス付与膜やエッチストップ膜を含めて「プリメタル絶縁膜」とよび、その層を「プリメタル絶縁層」と呼ぶ。また、埋め込み配線を有するデバイスに於いては、第1層埋め込み配線層から最上層埋め込み配線層までを「多層埋め込み配線層」と呼ぶ。
2.同様に実施の態様等の記載において、材料、組成等について、「AからなるX」等といっても、特にそうでない旨明示した場合および文脈から明らかに、そうでない場合を除き、A以外の要素を主要な構成要素のひとつとするものを排除するものではない。たとえば、成分についていえば、「Aを主要な成分として含むX」等の意味である。たとえば、「シリコン部材」等といっても、純粋なシリコンに限定されるものではなく、SiGe合金やその他シリコンを主要な成分とする多元合金、その他の添加物等を含む部材も含むものであることはいうまでもない。従って、本願に於いては、たとえば、「Aを主要な成分とする」、「Aを主要な材料とする」、「Aを主要な構成要素とする」等というときは、たとえば、80%程度以上が、Aであることを表すものとする。
同様に、「酸化シリコン膜」、「酸化シリコン系絶縁膜」等と言っても、比較的純粋な非ドープ酸化シリコン(Undoped Silicon Dioxide)だけでなく、その他の酸化シリコンを主要な成分とする絶縁膜を含む。たとえば、TEOSベース酸化シリコン(TEOS−based silicon oxide)、PSG(Phosphorus Silicate Glass)、BPSG(Borophosphosilicate Glass)等の不純物をドープした酸化シリコン系絶縁膜も酸化シリコン膜である。また、熱酸化膜、CVD酸化膜のほか、SOG(Spin On Glass)、ナノクラスタリングシリカ(NSC:Nano−Clustering Silica)等の塗布系膜も酸化シリコン膜または酸化シリコン系絶縁膜である。そのほか、FSG(Fluorosilicate Glass)、SiOC(Silicon Oxicarbide)またはカーボンドープ酸化シリコン(Carbon−doped Silicon oxide)またはOSG(Organosilicate Glass)等のLow−k絶縁膜も同様に、酸化シリコン膜または酸化シリコン系絶縁膜である。更に、これらと同様な部材に空孔を導入したシリカ系Low−k絶縁膜(ポーラス系絶縁膜、「ポーラスまたは多孔質」というときは、分子性多孔質を含む)も酸化シリコン膜または酸化シリコン系絶縁膜である。
また、酸化シリコン系絶縁膜と並んで、半導体分野で常用されているシリコン系絶縁膜としては、窒化シリコン系絶縁膜がある。この系統の属する材料としては、SiN,SiCN,SiNH,SiCNH等がある。ここで、「窒化シリコン」というときは、特にそうでない旨明示したときを除き、SiNおよびSiNHの両方を含む。同様に、「SiCN」というときは、特にそうでない旨明示したときを除き、SiCNおよびSiCNHの両方を含む。
なお、SiCは、SiNと類似の性質を有するが、SiONは、むしろ、酸化シリコン系絶縁膜に分類すべき場合が多いが、エッチストップ膜とする場合は、SiC,SiN等に近い。
窒化シリコン膜は、SAC(Self−Aligned Contact)技術におけるエッチストップ膜、すなわち、CESL(Contact Etch−Stop Layer)として、多用されるほか、SMT(Stress Memorization Technique)における応力付与膜としても使用される。
同様に、「ニッケルシリサイド」というときは、通常、ニッケルモノシリサイドを指すが、比較的純粋なものばかりではなく、ニッケルモノシリサイドを主要な構成要素とする合金、混晶等を含む。また、シリサイドは、ニッケルシリサイドに限らず、従来から実績のあるコバルトシリサイド、チタンシリサイド、タングステンシリサイド等でもよい。また、シリサイド化のための金属膜としては、Ni(ニッケル)膜以外にも、例えばNi−Pt合金膜(NiとPtの合金膜)、Ni−V合金膜(NiとVの合金膜)、Ni−Pd合金膜(NiとPdの合金膜)、Ni−Yb合金膜(NiとYbの合金膜)またはNi−Er合金膜(NiとErの合金膜)のようなニッケル合金膜などを用いることができる。なお、これらのニッケルを主要な金属元素とするシリサイドを「ニッケル系のシリサイド」と総称する。
3.同様に、図形、位置、属性等に関して、好適な例示をするが、特にそうでない旨明示した場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、厳密にそれに限定されるものではないことは言うまでもない。従って、たとえば、「正方形」とは、ほぼ正方形を含み、「直交」とは、ほぼ直交する場合を含み、「一致」とは、ほぼ一致する場合を含む。このことは、「平行」、「直角」についても同じである。従って、たとえば、完全な平行からの10度程度のずれは、ほぼ平行に属する。
また、ある領域(たとえば、ウエハの表面)について、「全体」、「全般」、「全域」等というときは、「ほぼ全体」、「ほぼ全般」、「ほぼ全域」等の場合を含む。従って、たとえば、ある領域の80%以上は、「ほぼ全体」、「ほぼ全般」、「ほぼ全域」ということができる。このことは、「全周」、「全長」等についても同じである。
更に、有るものの形状について、「矩形」というときは、「ほぼ矩形」を含む。従って、たとえば、矩形と異なる部分の面積が、全体の20%程度未満であれば、ほぼ矩形ということができる。このことは、「環状」等についても同じである。
また、周期性についても、「周期的」は、ほぼ周期的を含み、個々の要素について、たとえば、周期のずれが20%未満程度であれば、個々の要素は「ほぼ周期的」ということができる。更に、この範囲から外れるものが、その周期性の対象となる全要素のたとえば20%未満程度であれば、全体として「ほぼ周期的」ということができる。
なお、本節の定義は、一般的なものであり、以下の個別の記載で異なる定義があるときは、ここの部分については、個別の記載を優先する。ただし、当該個別の記載部分に規定等されていない部分については、明確に否定されていない限り、本節の定義、規定等がなお有効である。
4.さらに、特定の数値、数量に言及したときも、特にそうでない旨明示した場合、理論的にその数に限定される場合および文脈から明らかにそうでない場合を除き、その特定の数値を超える数値であってもよいし、その特定の数値未満の数値でもよい。
5.「ウエハ」というときは、通常は半導体集積回路装置(半導体装置、電子装置も同じ)をその上に形成する単結晶シリコンウエハを指すが、エピタキシャルウエハ、SOI基板、LCDガラス基板等の絶縁基板と半導体層等の複合ウエハ等も含むことは言うまでもない。
6.本願に於いて、「DRAMアレー領域」とは、DRAMメモリセルがマトリクス状に敷き詰められている領域を指し、「DRAM領域」とは、DRAMアレー領域および「DRAM周辺回路領域」を指す。ここで、DRAM周辺回路領域は、メモリアレー領域の周辺近傍にあって、センスアンプ、ワード線ドライバ等が設けられた領域を指す。「ロジック領域」は、DRAM領域以外の領域で、他のメモリ領域をのぞく、ロジック回路が形成されている領域を指す。
また、「低誘電率層間絶縁膜」、「Low−k層間絶縁膜」、「低誘電率絶縁膜」等とは、たとえば、SiOC,SiOCH等に代表される非多孔質絶縁膜または多孔質絶縁膜であって、通常の非低誘電率TEOS系酸化シリコンCVD膜等よりも、低誘電率の絶縁膜を言う。特に、「多孔質低誘電率層間絶縁膜」、「多孔質Low−k層間絶縁膜」等というときは、分子性多孔質(Molecular−pore−stack)および、ポロジェン(Porogen)等に由来する構造的多孔質(または物理的多孔質)の両方を含む。
7.本願に於いて、「メモリ容量収納シリンダ」とは、メモリ容量形成用絶縁膜層に空けられた円形、楕円形、六角形等の多角形その他の水平断面を有するホールである。なお、本願では、主に「配線層侵入型メモリ容量」を有する埋め込み型(Embedded)DRAMを主に扱うが、本願で言う「配線層侵入型メモリ容量」とは、プリメタル絶縁層から多層埋め込み配線層等の配線層に亘って形成されたメモリ容量を言う。また、「シリンダ状MIM型メモリ容量」とは、その主要部が、メモリ容量収納シリンダ内に収容されたメモリ容量であって、たとえば、白金、ルテニウム、チタン等の金属、酸化ルテニウム等の導電性金属酸化物、窒化チタン等の導電性金属窒化物等を両電極材料とするものを言う。
更に、「メモリ容量の下部電極」とは、微視的な位置的上下を問わず、個々の電極ごとにメタルプラグに電気的に接続される部分を言う。一方、「メモリ容量の上部電極」とは、下部電極に対向する電極を言う。なお、本願では、容量プレートと上部電極は、異なる概念である。
また、本願に於いては、プリメタル絶縁層内に収容されているメモリ容量を「配線層非侵入型メモリ容量」という。
〔実施の形態の詳細〕
実施の形態について更に詳述する。各図中において、同一または同様の部分は同一または類似の記号または参照番号で示し、説明は原則として繰り返さない。
また、添付図面においては、却って、煩雑になる場合または空隙との区別が明確である場合には、断面であってもハッチング等を省略する場合がある。これに関連して、説明等から明らかである場合等には、平面的に閉じた孔であっても、背景の輪郭線を省略する場合がある。更に、断面でなくとも、空隙でないことを明示するために、ハッチングを付すことがある。
なお、二者択一の場合の呼称に関して、一方を「第1」等として、他方を「第2」等と呼ぶ場合に於いて、代表的な実施の形態に沿って、対応付けして例示する場合があるが、たとえば「第1」といっても、例示した当該選択肢に限定されるものではないことは言うまでもない。
なお、ロジック配線層にメモリ容量を形成したDRAMについて記載した先行特許出願としては、たとえば日本特願第2011−191983号(日本出願日2011年9月2日)がある。
1.本願の一実施の形態の半導体集積回路装置におけるデバイス構造(配線層侵入型混載メモリWLシャント&コーナー部複数ダミーシリンダ)等の説明(主に図1から図7)
以下の例では、主に配線層侵入型メモリ容量(配線層侵入型メモリデバイス)を例に取り具体的に説明するが、セクション6に示すように、配線層非侵入型メモリ容量(配線層非侵入型メモリデバイス)にも適用できることは言うまでもない。なお、配線層侵入型メモリデバイスは、プリメタル絶縁層PMを薄くできることから、ロジック領域4(図1、図7参照)における接続プラグ8f、8s(図7参照)の抵抗を低く抑えつつ、メモリ容量値を十分に確保できるメリットを有する。
また、以下の例では、主に折り返しビット線(Folded Bitline)構造のDRAMレイアウトを例に取り具体的に説明するが、オープンビット線(Open Bitline)構造のDRAMレイアウトでも良いことは言うまでもない。また、以下の例では、いわゆる最密充填折り返しビット線レイアウト(Closed Packed Folded Bitline Layout)を例に取り具体的に説明するが、いわゆるハーフピッチ折り返しビット線レイアウト(Half Pitch Folded Bitline Layout)でも良いことは言うまでもない。
なお、以下では、主に、埋め込み型DRAMを例に取り具体的に説明するが、専用DRAMでも良いことは言うまでもない。
以下の例では、埋め込み配線材料として、銅を主要な成分とする配線材料を例に取り具体的に説明するが、これに限定されるものではないことは言うまでもない。また、絶縁性バリア膜については、SiCN膜を例に取り具体的に説明するが、これに限定されるものではなく、SiN,SiCその他でも良いことは言うまでもない。更に、低誘電率絶縁膜として、以下では、主にポーラス系SiOC膜、ポーラス系SiOCH膜を例に取り具体的に説明するが、これに限定されるものではなく、非ポーラス系SiOC膜、非ポーラス系SiOCH膜その他でも良いことは言うまでもない。また、パッド層のメタル部材については、アルミニウム系部材を例に取り具体的に説明するが、これに限定されるものではなく、銅系部材でも、タングステン系部材でも、その他の金属部材でも良いことは言うまでもない。更に、タングステン系のプラグやビット線は、通常、主要部のタングステン部材と、その下側および側方のチタン、窒化チタン等のバリア膜等から構成されているが、煩雑さを避けるため、詳細構造は省略する。同様に、銅配線は、通常、主要部の銅系部材と、その下側および側方のタンタル、窒化タンタル等のバリア膜等から構成されているが、煩雑さを避けるため、詳細構造は省略する。なお、バリア膜としては、タンタル系、チタン系のほか、ルテニウム系バリア膜その他が適用できることは言うまでもない。
なお、通常、DRAM回路におけるメモリアレー領域以外の部分は、回路構成上は、CMOS回路構成を採用しており、各要素回路は原則として、NチャネルMISFETとPチャネルMISFETで構成されるが、以下では、煩雑さを回避するために、NチャネルMISFETのみに言及する。
図1は本願の一実施の形態の半導体集積回路装置におけるデバイス構造(配線層侵入型混載メモリWLシャント&コーナー部複数ダミーシリンダ)等を説明するための半導体チップの簡略化した上面全体図である。図2は図1のメモリ領域の模式回路図である。図3は図1のメモリアレー内部切り出し領域R2の簡略化した平面レイアウト図である。図4は図3のY−Y’断面の簡略化した半導体チップの断面図である。図5は図1のDRAMアレー領域コーナー部切り出し領域R1の平面レイアウト図(下層)である。図6は図5と同じ部分の平面レイアウト図(上層)である。図7は図5および図6のX−X’断面および図1のロジック領域切り出し領域R3のA−A’断面の半導体チップ断面図である。これらに基づいて、本願の一実施の形態の半導体集積回路装置におけるデバイス構造(配線層侵入型混載メモリWLシャント&コーナー部複数ダミーシリンダ)等を説明する。
まず、図1に示すように、半導体チップ2の上面1aは、一般に、チップ周辺領域5とチップ内部領域6に分けることができる。そして、半導体チップ2の上面1aの内部領域6には、DRAM領域3が設けられており、これ以外の領域には、たとえば、CMOSロジック回路領域(ロジック領域4)、アナログ回路領域、他のメモリ領域(SRAM領域、不揮発性メモリ領域)、I/O回路領域等が設けられている。DRAM領域3(メモリ領域)は、単位メモリセルUC(図2参照、以下同じ)がマトリクス状に敷き詰められたDRAMアレー領域3c(メモリアレー領域)とその周辺のDRAM周辺回路領域3p(メモリ周辺領域)に分かれている。メモリ周辺領域3pには、たとえば、センスアンプSA1,SA2(図2参照、以下同じ)、ワード線ドライバWD1、WD2,WD3,WD4等のメモリ周辺回路が設けられている。このように、ロジック領域とメモリ領域が同一のチップ内にあると、相互に高速のデータのやり取りが可能となるメリットを有する。
次に、図2に図1のメモリ領域3の模式的回路図を示す。図2に示すように、メモリアレー領域3cには、縦方向に、複数のワードラインWL1,WL2,WL3,WL4が設けられており、横方向には、これらと直交するように、複数のビットラインBL1,BL2,BL3,BL4が設けられている。この例では、たとえば、各ワードラインWL1,WL2,WL3,WL4は、交互に、メモリアレー領域3cの反対側のメモリ周辺領域3pに配置されたワード線ドライバWD1、WD2,WD3,WD4によって制御されている。一方、各ビットラインBL1,BL2,BL3,BL4は、1本おきに対を形成し、その対について、交互に、メモリアレー領域3cの反対側のメモリ周辺領域3pに配置されたセンスアンプSA1,SA2に接続されている。なお、ワード線ドライバWD1、WD2,WD3,WD4の配置やセンスアンプSA1,SA2の配置、およびビットラインBL1,BL2,BL3,BL4の対形成方式は、ここに示したものに限定されないことはいうまでもない。
ワードラインWL1,WL2,WL3,WL4とビットラインBL1,BL2,BL3,BL4の所定の交点近傍には、N型MISFET(アクセストランジスタ)Q1,Q2,Q3、Q4、Q5,Q6,Q7,Q8およびメモリキャパシタC1、C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8の対から構成された単位メモリセルUCが各ビットラインおよび各ワードラインに接続されている。ここで、各メモリキャパシタC1、C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8の一方の端子は、プレート電位Vp(ハーフプリチャージ方式では、電源電位の1/2の中間電位)に接続されている。なお、プレート電位Vpは、電源電位の1/2の中間電位だけではなく、他の電位であっても良い。たとえば、グランドプリチャージ方式などでは、プレート電位Vpは、グランド電位であっても良い。一方、ここに示したように、プレート電位Vpを電源電位の1/2の中間電位とすると、メモリ構造が簡単になるメリットがある。
次に、図1のメモリアレー内部切り出し領域R2のレイアウトの概要を図3に示す。図3に示すように、メモリアレー領域3cは、通常、列状、行状、又は行列状に配置された複数のメモリサブアレー領域3csから構成されている(もちろん、単一のメモリアレー領域から構成されていても良い)。この例に於いては、これらの複数のメモリサブアレー領域3csをほぼ等間隔で配置された複数の裏打ちワードラインWS(メタル裏打ち配線)が縦断している。
次に、図3のY−Y’断面を図4に示す(この図に於いては、基板内の構造、基板上のデバイス構造、絶縁層中の各種の構造のうち、以下に説明する以外のものは省略している)。図4に示すように、半導体チップ2の基板部1は、たとえば、P型単結晶シリコン基板であり、半導体基板1sの表面1a(第1の主面すなわち裏面1bと反対の面)側には、プリメタル絶縁層PMが形成されている。半導体基板1sの表面1a上には、絶縁膜(ゲート絶縁膜、STI絶縁膜等のフィールド絶縁膜など)を介して、たとえば、ポリシリコン部材等で構成されたワードラインWLが設けられている。プリメタル絶縁層PM上には、たとえば、銅系埋め込み配線等で構成された多層埋め込み配線層7等が設けられており、プリメタル絶縁層PMおよび多層埋め込み配線層7等から基板上絶縁層42が構成されている。多層埋め込み配線層7中には、ワードラインWLの上方で、これとほぼ平行に、たとえば、第3層埋め込み配線M3から構成された裏打ちワードラインWS(メタル裏打ち配線)が設けられている(このことは、他のワード線についても全く同じである)。これらのワードラインWLと裏打ちワードラインWS間は、たとえば、各メモリサブアレー領域3cs間において、相互に、連結スタック構造43によって接続されている。連結スタック構造43は、たとえば、下方から、下層接続プラグ8fおよび上層接続プラグ8sから構成されたシャント部プラグ11(Shunt Plug)、並びに、第1層埋め込み配線M1および第2層埋め込み配線M2から構成されたシャント部積層ビア&配線等から構成されている。なお、この例では、メモリ容量形成層14は、プリメタル絶縁層PM(たとえば、上半部)から多層埋め込み配線層7(たとえば、第1層埋め込み配線および第2層埋め込み配線)に亘っている。このような範囲に、メモリ容量を形成すると、プリメタル絶縁層の厚さを比較的薄くできるほか、メモリ容量形成層の厚さも十分に確保できるメリットを有する。
次に、図1のメモリアレー領域コーナー部切り出し領域R1の平面レイアウトを2層に分けて図5(下層)および図6(上層)に示す。図5(下層)および図6(上層)に示すように、半導体基板の表面1a(第1の主面)には、マトリクス状に複数のメモリアレー内アクティブ領域ACが設けられている。半導体基板の表面1a上には、例えば、縦方向に複数のワードラインWL(この例では、たとえば、ポリシリコンを主要な材料とする)が配置されており、横方向に、複数のビットラインBL(この例では、たとえば、タングステンを主要な材料とする)が相互にほぼ直交するように、配置されている。これらのビットラインBL下であって、メモリアレー内アクティブ領域AC上の所定の部分には、ビット線コンタクトWプラグ22(ビット線接続プラグ)が設けられている。一方、複数のワードラインWLと複数のビットラインBLの所定の交点近傍であって、メモリアレー内アクティブ領域AC上には、容量コンタクトWプラグ23(この例では、たとえば、タングステンを主要な材料とする)が設けられている。各容量コンタクトWプラグ23上には、メモリキャパシタC(シリンダ状MIM型メモリ容量)が設けられており、これらの上方には、メモリアレー領域3cをほぼ蓋うように、容量プレートCP(この例では、たとえば、タングステンを主要な材料とする)が設けられている。容量プレートCP上には、たとえば、第3層埋め込み配線M3から構成された裏打ちワード線WSが設けられており、シャント部積層配線12w、シャント部積層ビア12v、シャント部プラグ11等を介して対応するワード線WLと相互接続されている。この例に於いては、センスアンプ等配置領域9の上部端側であって、メモリアレー領域3cのコーナー部又は、その近傍に独立した複数のダミーシリンダDCが設けられており、それぞれ容量プレート接続ビア10(メモリ容量プレート−上層配線接続部)を介して、それらの上を走るプレート電位接続配線15(たとえば、第3層埋め込み配線M3で構成されている)と接続されている。ここで、ダミーシリンダの幅TD(より正確には、上端部の短径または最小差し渡し)は、メモリ容量の幅TM(より正確には、上端部の短径または最小差し渡し)よりも狭くされている。すなわち、ダミーシリンダDCの幅TDは、複数のシリンダ型メモリ容量Cの各幅TMよりも狭くされている。ここで、(TD/TM)の値、すなわち、縮小率は、たとえば、0.5程度(範囲としては、たとえば、0.8から0.3程度)が好適である。
このようにすることにより、ダミーシリンダDCの上部が、メタルにより埋め込まれやすくなる結果、ビアホールが不所望に深くなる等の問題が低減する。また、ダミーシリンダDCをメモリアレー領域3c等のコーナー部等に配置すると、センスアンプ等配置領域9をメモリアレー領域3cに接近して配置することができる等のメリットがある。更に、相互に独立した複数のダミーシリンダDCを設け、その上方に、個別に容量プレート接続ビア10(メモリ容量プレート−上層配線接続部)を設けることにより、信頼性を向上させることができる。
次に、図5および図6のX−X’断面を図7に示す。図7に示すように、半導体基板1s(たとえばP型単結晶シリコン基板)の表面1a(第1の主面)であって、ロジック領域4、メモリアレー領域3cおよびメモリ周辺領域3p等には、STI(Shallow Trench Isolation)領域16(素子分離領域)が設けられている。ロジック領域4およびメモリアレー領域3cであって半導体基板1sの表面には、それぞれ、たとえばN型MISFET(Qng、Qnc)を構成するN型ソースドレイン領域17が設けられている。これらのN型ソースドレイン領域17上およびゲート絶縁膜18を介して設けられたゲート電極40(例えば、ポリシリコンゲート電極)上には、シリサイド膜19(例えば、ニッケル系シリサイド膜)が設けられている。各ゲート電極40の周囲には、窒化シリコン系膜または酸化シリコン系膜等から構成されたオフセットスペーサ20およびサイドウォール21が設けられている。
なお、この例では、メモリ領域3のN型MISFET(Qnc)を構成するN型ソースドレイン領域17上およびゲート電極40上にも、シリサイド膜19が設けられているが、これらは言うまでもないことであるが任意である。すなわち、メモリ領域3のN型MISFET(Qnc)を構成するN型ソースドレイン領域17上には、シリサイド膜19を形成しない選択肢もある。その場合は、リーク電流が低減するメリットがあるが、その結果、メモリ領域3のN型MISFET(Qnc)を構成するゲート電極40上にも、シリサイド膜19が設けられないこととなると、ワード線の抵抗が比較的高くなる懸念があるが、ゲート電極の抵抗値の上昇はロジック領域ほど重要ではない。これに関しては、ソースドレイン抵抗に関してもほぼ同様である。一方、メモリ領域3のN型MISFET(Qnc)を構成するN型ソースドレイン領域17上およびゲート電極40上にも、シリサイド膜19が設けられていると、リーク電流は、若干増加するが、ワード線抵抗およびソースドレイン抵抗の低減効果がある。一般に、埋め込み型DRAMは、リーク電流よりも、速度が重視される傾向にあるので、ワード線抵抗およびソースドレイン抵抗の低減は、全体としての性能向上に寄与するところが大きい。なお、シリサイド膜の材料については、ニッケル系シリサイドのほか、白金系シリサイド、チタン系シリサイド、コバルト系シリサイド、タングステン系シリサイド等でも良い。
半導体基板1sの表面1a上には、プリメタル絶縁層PMが設けられており、これは、たとえば下層プリメタル絶縁層および上層プリメタル絶縁層から構成されている。この例に於いては、下層プリメタル絶縁層は、ゲート構造を収容する層であり、上層プリメタル絶縁層は、メモリキャパシタC(シリンダ状MIM型メモリ容量)の下端部およびビットラインBLを収容する層である。
プリメタル絶縁層PM上には、たとえば、数層から十数層の埋め込み配線層から構成された多層配線層7(多層埋め込み配線層)が設けられており、この多層埋め込み配線層7は、たとえば、第1層埋め込み配線層,第2層埋め込み配線層,第3層埋め込み配線層等から構成されている。第1層埋め込み配線層は、この例では、メモリキャパシタCの下半部およびシングルダマシン法による第1層埋め込み配線M1(たとえば、銅埋め込み配線、以下同じ)を収容する層であり、第2層埋め込み配線層は、メモリキャパシタCの上半部およびデュアルダマシン法による第2層埋め込み配線M2(ビアを含む)を収容する層である。第3層埋め込み配線層は、デュアルダマシン法による第3層埋め込み配線M3(ビアを含む)を収容する層である。
多層配線層7上には、たとえば、アルミニウム系ボンディングパッド等のボンディングパッド(またはパッド層配線等を含む)等を収容するパッド層が設けられている。
次に、図7における絶縁膜構造の詳細の一例を説明する。半導体基板1sの表面1a上には、ゲート構造を覆うように、必要に応じて、比較的薄いエッチストップ膜、ストレス付与膜等の下層プリメタル窒化シリコン系絶縁膜24fを介して、たとえば、プラズマTEOS系酸化シリコン膜(たとえば、厚さ150nm程度)等から主に構成された下層プリメタル酸化シリコン系絶縁膜24s(非多孔質非低誘電率絶縁膜)が形成されている。この下層プリメタル窒化シリコン系絶縁膜24fおよび下層プリメタル酸化シリコン系絶縁膜24sを貫通して、タングステンプラグ等から構成されたビット線コンタクトプラグ22、メモリ容量接続プラグ23(容量コンタクトWプラグ)の下層部分、および下層ロジック部コンタクトプラグ8fが埋め込まれている。
下層プリメタル酸化シリコン系絶縁膜24s上には、たとえば、プラズマTEOS系酸化シリコン膜(たとえば、厚さ20nm程度)すなわちプラズマCVDによるTEOS系酸化シリコン膜等から主に構成されたビット線下地絶縁膜25bが形成されている。ビット線下地絶縁膜25b上には、たとえば、プラズマTEOS系酸化シリコン膜(たとえば、厚さ150nm程度)等から主に構成された上層プリメタル酸化シリコン系絶縁膜25sが形成されており、これ、およびビット線下地絶縁膜20bをほぼ貫通して、タングステンプラグ等から構成された上層接続プラグ8s等が埋め込まれている。また、ビット線下地絶縁膜25bおよび上層プリメタル酸化シリコン系絶縁膜25s内には、それらの上端がそれぞれメモリキャパシタCの容量下部電極26f(たとえばTiN膜)に接続されるように、タングステンプラグ等から構成されたメモリ容量接続プラグ23(容量コンタクトWプラグ)の上層部分が埋め込まれている。
上層プリメタル酸化シリコン系絶縁膜25s上には、たとえば、プラズマCVDによるSiCN膜(たとえば、厚さ20nm程度)が第1層配線絶縁性バリア膜31bとして形成されている。第1層配線絶縁性バリア膜31b上には、たとえば、プラズマCVDによる多孔質SiOC膜等の多孔質低誘電率絶縁膜から主に構成された第1層配線主層間絶縁膜31d(多孔質低誘電率酸化シリコン系絶縁膜)が形成されている。第1層配線主層間絶縁膜31dの厚さは、たとえば、80nm程度を好適なものとして例示することができる。第1層配線主層間絶縁膜31dとしては、多孔質低誘電率絶縁膜のほか、非多孔質低誘電率絶縁膜(たとえば、非ポーラス系SiOC膜)でも良い。
第1層配線主層間絶縁膜31d上には、たとえば、プラズマCVDによるSiCN膜(たとえば、厚さ30nm程度)が第2層配線絶縁性バリア膜32bとして形成されている。第2層配線絶縁性バリア膜32b上には、たとえば、プラズマCVDによる多孔質SiOC膜等の多孔質低誘電率絶縁膜から主に構成された第2層配線主層間絶縁膜32d(多孔質低誘電率酸化シリコン系絶縁膜)が形成されている。第2層配線主層間絶縁膜32dの厚さは、たとえば、150nm程度を好適なものとして例示することができる。
ロジック領域4における第2層配線主層間絶縁膜32d上には、プラズマCVDによるSiCN膜(たとえば、厚さ15nm程度)が第3層配線主絶縁性バリア膜33bとして形成されている。次に、メモリ領域3(3c、3p)について説明すると、上層プリメタル酸化シリコン系絶縁膜25sから第2層配線主層間絶縁膜32dに形成されたメモリ容量収納シリンダ38(この例では、楕円断面シリンダ収納用ホール)およびダミーシリンダ収納用ホール38d内には、それぞれ、メモリ容量CおよびダミーシリンダDCの主要部が埋め込まれている。メモリ容量CおよびダミーシリンダDCは、たとえば厚さ5nm程度の容量下部電極26f(たとえばTiN膜)、厚さ5nm程度のメモリ容量絶縁膜27(たとえばZrO膜)、厚さ30nm程度の容量上部電極26s(たとえばTiN膜)、厚さ40nm程度の容量プレートCP(たとえばW膜)等から構成されている。この例では、これらのうち、容量下部電極26f以外は、複数のメモリ容量Cで共有されている。各メモリ容量CおよびダミーシリンダDCの上半部は、たとえば、第2層配線主層間絶縁膜32d等の表面に形成された上部電極&容量プレート収納リセス37内に収容されている。容量プレートCPの端部およびメモリキャパシタCの上部中央には、平坦化用酸化シリコン系絶縁膜28が残存している。一方、ダミーシリンダDCの上部中央には、平坦化用酸化シリコン系絶縁膜28が残存しておらず、プレートメタル膜部材で充填されている。このように、ダミーシリンダDCの上部中央には、平坦化用酸化シリコン系絶縁膜28が残存しておらず、プレートメタル膜部材で充填されているので、上層からのコンタクトビアの接続を確実に形成することができる。
なお、メモリ容量絶縁膜27の材料(高誘電率材料)としては、二酸化ジルコニウム(ZrO)、ジルコニウムアルミネート(ZrAlOx)等のジルコニウム系高誘電率絶縁体のほか、酸化タンタル系高誘電率絶縁体、アルミナ系高誘電率絶縁体、ペロブスカイト(Perovskite)系高誘電率絶縁体等を好適なものとして例示することができる。
また、容量プレートCPの上面と、第2層埋め込み配線M2の上面はほぼ同じ高さになっており、容量プレートCPの上面には、たとえば、第3層配線絶縁性バリア膜33bとほぼ同じ厚さのプラズマCVDによるSiCN膜(例えば、厚さ15nm程度)が容量プレート上絶縁性バリア膜36bとして形成されている。
平坦化用酸化シリコン系絶縁膜28、第3層配線絶縁性バリア膜33bおよび容量プレート上絶縁性バリア膜36bの上面には、たとえば、プラズマCVDによるSiCN膜(例えば、厚さ15nm程度)が第3層配線補助絶縁性バリア膜33bsとして形成されている。
第3層配線補助絶縁性バリア膜33bs上には、たとえば、プラズマCVDによる多孔質SiOC膜等の多孔質低誘電率絶縁膜から主に構成された第3層配線主層間絶縁膜33d(多孔質低誘電率酸化シリコン系絶縁膜)が形成されている。
第3層配線主層間絶縁膜33d上には、たとえば、プラズマCVDによるSiCN膜(たとえば、厚さ30nm程度)が第4層配線絶縁性バリア膜34bとして形成されている。なお、第4層埋め込み配線層,最上層埋め込み配線層等の更に上層の層間絶縁膜の詳細構造については、繰り返しになるので説明は省略する。
最上層埋め込み配線層上には、絶縁性バリア膜を含むパッド下層間絶縁膜(たとえば、主要部は非多孔質非低誘電率酸化シリコン系絶縁膜)が形成されており、更にその上には、通常、プラズマTEOS系酸化シリコン膜、プラズマCVDによる窒化シリコン膜等の非多孔質非低誘電率シリコン系絶縁膜等から構成されたファイナルパッシベーション膜が設けられている。
2.本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置に関する製造プロセスの一例の説明(主に図8から図15)
以下の製法は、セクション1で説明したデバイス構造に対する製法の一例であり、種々変形可能であることは言うまでもない。
なお、FEOL工程については、ゲートファースト(Gate First)方式およびポリシリコンゲート構造を前提として説明しているが、FUSI方式、ゲートラスト(Gate Last)方式、ソースドレインファースト(S/D First)方式、ゲートファースト方式とゲートラスト方式を折衷した折衷方式(Hybrid Process)等でも良いことはいうまでもない。
図8は本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置に関する製造プロセスの一例を説明するための図7に対応する製造工程(プレート収納リセス加工用ハードマスク成膜工程)中の半導体チップ断面図である。図9は本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置に関する製造プロセスの一例を説明するための図7に対応する製造工程(プレート収納リセス形成工程)中の半導体チップ断面図である。図10は本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置に関する製造プロセスの一例を説明するための図7に対応する製造工程(シリンダ収納用ホール形成工程)中の半導体チップ断面図である。図11は本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置に関する製造プロセスの一例を説明するための図7に対応する製造工程(プレート上絶縁性バリア膜成膜工程)中の半導体チップ断面図である。図12は本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置に関する製造プロセスの一例を説明するための図7に対応する製造工程(プレート収納リセス埋め込み絶縁膜エッチバック工程)中の半導体チップ断面図である。図13は本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置に関する製造プロセスの一例を説明するための図7に対応する製造工程(平坦化犠牲絶縁膜成膜工程)中の半導体チップ断面図である。図14は本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置に関する製造プロセスの一例を説明するための図7に対応する製造工程(第3層配線補助絶縁性バリア膜成膜工程)中の半導体チップ断面図である。図15は本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置に関する製造プロセスの一例を説明するための図7に対応する製造工程(上層配線絶縁性バリア膜成膜工程)中の半導体チップ断面図である。これらに基づいて、本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置に関する製造プロセスの一例を説明する。
第2層埋め込み配線層(第2層埋め込み配線M2および、層間絶縁膜等)の完成までの工程は、汎用の工程であり、また、以後の処理とは直接的な関係を有さないので、以下では、原則として、第2層埋め込み配線層の完成後の工程を主に説明する。なお、ウエハ投入時のウエハとしては、例えば、300φのP型シリコン単結晶ウエハ(たとえば、厚さ800マイクロメートル程度)を例に取り説明するが、ウエハの径は、300φのほか、450φでも、200φその他でも良い。
図8に示すように、ウエハ1の表面1a側のほぼ全面であって、第2層配線主層間絶縁膜32d等の上に、たとえば、プラズマCVDにより、第3層配線主絶縁性バリア膜33bとして、たとえば、SiCN膜(たとえば、厚さ15nm程度)を成膜する。ここで、「ほぼ全面」というのは、通常、ウエハ上に選択的でなくCVDや塗布により所定の膜を成膜(形成)する場合、諸般の事情により、ウエハの周辺部には膜が付かないか、又は、付いたとしても、早晩、除去等されるからである。このことは、以降の成膜プロセスについてもまったく同じである。
更に、第3層配線主絶縁性バリア膜33b上であって、ウエハ1の表面1a側のほぼ全面に、プレート収納リセス加工用ハードマスク30として、たとえば、プラズマCVDにより、TEOS系酸化シリコン膜(すなわち非多孔質非低誘電率絶縁膜)を成膜する。ここで成膜するプレート収納リセス加工用ハードマスク30の厚さは、たとえば、10nm程度を好適なものとして例示することができる。
次に、図9に示すように、たとえば、通常のリソグラフィにより、ウエハ1の表面1a側に容量プレート収納リセス加工用レジスト膜を形成し、これを用いて、プレート収納リセス加工用ハードマスク30を加工する。その後、不要になった容量プレート収納リセス加工用レジスト膜をアッシング等により除去する。次に、プレート収納リセス加工用ハードマスク30をマスクとして、たとえば、ドライエッチング(たとえば、フルオロカーボン系ガス雰囲気)により、プレート収納リセス37を形成する。
次に、図10に示すように、たとえば、ウエハ1の表面1a側のほぼ全面に、プレート収納リセス埋め込み絶縁膜29(またはシリンダ収納用ホール等形成用ハードマスク膜)として、たとえば、プラズマCVDにより、TEOS系酸化シリコン膜(すなわち非多孔質非低誘電率絶縁膜)を成膜する。ここで成膜するプレート収納リセス埋め込み絶縁膜29の厚さは、たとえば、35nm程度を好適なものとして例示することができる。
次に、たとえば、通常のリソグラフィにより、ウエハ1の表面1a側に、メモリ容量収納シリンダ形成用レジスト膜を形成し、これを用いて、プレート収納リセス埋め込み絶縁膜29を加工する。その後、不要になったメモリ容量収納シリンダ形成用レジスト膜をアッシング等により除去する。次に、加工されたプレート収納リセス埋め込み絶縁膜29をマスクとして、たとえば、異方性ドライエッチング(たとえば、フルオロカーボン系ガス雰囲気)により、シリンダ収納用ホール38(または容量シリンダ)およびダミーシリンダ収納用ホール38dを形成する。
次に、図11に示すように、たとえば、ウエハ1の表面1a側のほぼ全面に、容量下部電極26fとして、たとえば、ALDまたはMOCVD(Metal Organic CVD)により、5nm程度の厚さの窒化チタン膜を成膜する。次に、ウエハ1の表面1a側のほぼ全面に、たとえば、ポジ型レジストを塗布して、全面露光した後、現像すると、メモリ容量収納シリンダ内のみに容量下部電極加工用レジスト膜が残る。次に、容量下部電極加工用レジスト膜をマスクとして、ウエハ1の表面1a側に対して、たとえば、ドライエッチング(例えば、ハロゲン系ガス雰囲気)を実行することで、容量下部電極26fをパターニングする。その後、不要になった容量下部電極加工用レジスト膜をアッシング等により除去する。次に、ウエハ1の表面1a側のほぼ全面に、たとえば、ALD等により、メモリ容量絶縁膜27として、酸化ジルコニウム膜(たとえば、厚さ5nm程度)を成膜する。次に、酸化ジルコニウム膜27上のほぼ全面に、たとえば、ALDまたはMOCVD等により、容量上部電極26sとして、TiN膜(たとえば、厚さ30nm程度)を成膜する。次に、容量上部電極26s上のほぼ全面に、例えば、熱CVD等により、容量プレートCPとして、比較的厚いタングステン膜35(たとえば、厚さ40nm程度)を成膜する。
ここで、容量シリンダ収納用ホールは、幅が広いので、プレートメタル膜35(タングステン膜)によって完全には埋め込まれないが、ダミーシリンダ収納用ホール38dの方は、幅が狭いので、タングステン膜35によって、ほぼ完全に埋め込まれる。なお、ダミーシリンダ収納用ホール38dの上部をタングステン膜35によって、ほぼ完全に埋め込むことは、もちろん必須ではないが、そのようにすることによって、本願に述べるように、種々のメリットを得ることができる。
次に、ウエハ1の表面1a側のほぼ全面に、たとえば、プラズマCVDにより、プレート上絶縁性バリア膜36bとして、SiCN膜(たとえば、厚さ15nm程度)を成膜する。
次に、図12に示すように、ウエハ1の表面1a側に、例えば、通常のリソグラフィにより、容量プレート加工用レジスト膜を形成し、これをマスクとして、異方性ドライエッチング等により、順次、プレート上絶縁性バリア膜36b、容量プレートメタル膜35、容量上部電極26sおよびメモリ容量絶縁膜27をパターニングする。ここで、エッチング雰囲気として、プレート上絶縁性バリア膜36bに対しては、たとえば、フルオロカーボン系エッチングガス雰囲気またはSF系エッチングガス雰囲気を好適なものとして例示することができる。容量プレートメタル膜35に対しては、たとえば、塩素系および弗素系ガスを含むエッチングガス雰囲気を好適なものとして例示することができる。容量上部電極26sおよびメモリ容量絶縁膜27に対しては、たとえば、BCl等のエッチングガス雰囲気を好適なものとして例示することができる。その後、不要になった容量プレート加工用レジスト膜をアッシング等により除去する。
次に、図13に示すように、ウエハ1の表面1a側のほぼ全面に、たとえば、プラズマCVDにより、平坦化犠牲絶縁膜28として、TEOS系酸化シリコン膜(すなわち非多孔質非低誘電率絶縁膜)を成膜する。
次に、図14に示すように、ウエハ1の表面1a側に対して、たとえば、CMP(Chemical Mechanical Polishing)等の平坦化処理を実行する。その結果、たとえば、平坦化犠牲絶縁膜28と並びにプレート収納リセス埋め込み絶縁膜29の凹部以外の部分、およびプレート収納リセス加工用ハードマスク30が除去される。なお、このようにするので、メモリ容量プレートCPの上面と第2層埋め込み配線M2の上面は、ほぼ同じ高さになる。このことによって、容量プレート接続ビア10(メモリ容量プレート−上層配線接続部)の形成が容易となる。
次に、ウエハ1の表面1a側のほぼ全面に、たとえば、プラズマCVDにより、第3層配線補助絶縁性バリア膜33bsとして、SiCN膜(たとえば、厚さ15nm程度)を成膜する。
次に、図15に示すように、ウエハ1の表面1a側のほぼ全面に、たとえば、プラズマCVDにより、33d(多孔質低誘電率酸化シリコン系絶縁膜)として、SiOC膜(たとえば、厚さ150nm程度)等を成膜する。次に、第2層埋め込み配線層と同様に、たとえば、デュアルダマシン法により、たとえば、銅埋め込み配線M3(第3層埋め込み配線)、裏打ちワード線(メタル裏打ち配線)WS,プレート電位接続配線15および容量プレート接続ビア10(メモリ容量プレート−上層配線接続部)を埋め込む。
次に、ウエハ1の表面1a側のほぼ全面に、たとえば、プラズマCVDにより、上層配線絶縁性バリア膜34b(第4層配線絶縁性バリア膜)として、SiCN膜を成膜する。その後は、以上の工程を繰り返して、最上層埋め込み配線層まで形成した後、パッド層APを形成し、必要に応じて、バックグラインディングおよびダイシング等を実行して、ウエハ1を個々のチップ2に分割する。
3.本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置におけるダミーシリンダの平面形状に関する変形例1,2(配線層侵入型混載メモリWLシャント&コーナー部一体ダミーシリンダ)の説明(主に図16および図17)
このセクションで示す各例は、図6に関する変形例であり、その他の部分に関しては、セクション1および2で説明したところと変わるところがないので、以下では、原則として、異なる部分のみを説明する。
図16は本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置におけるダミーシリンダの平面形状に関する変形例1(配線層侵入型混載メモリWLシャント&コーナー部一体I字型ダミーシリンダ)を説明するための図6に対応する図1のDRAMアレー領域コーナー部切り出し領域R1の平面レイアウト図(上層)である。図17は本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置におけるダミーシリンダの平面形状に関する変形例2(配線層侵入型混載メモリWLシャント&コーナー部一体L字型ダミーシリンダ)を説明するための図6に対応する図1のDRAMアレー領域コーナー部切り出し領域R1の平面レイアウト図(上層)である。これらに基づいて、本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置におけるダミーシリンダの平面形状に関する変形例1,2(配線層侵入型混載メモリWLシャント&コーナー部一体ダミーシリンダ)を説明する。
(1)変形例1すなわち配線層侵入型混載メモリWLシャント&コーナー部一体I字型ダミーシリンダの説明(主に図16):
この例は、図16に示すように、図6における複数の円筒形ダミーシリンダDCを、一体のI字状断面を有するダミーシリンダDC(ダミー筒状体)としたものである。
このようにすると、ダミーシリンダDCの加工が容易となり、その上に独立した複数の容量プレート接続ビア10(メモリ容量プレート−上層配線接続部)を設けることにより、信頼性の向上と、接続抵抗の低減を達成することができる。
(2)変形例2すなわち配線層侵入型混載メモリWLシャント&コーナー部一体L字型ダミーシリンダの説明(主に図17):
一方、この例は、図17に示すように、図6における複数の円筒形ダミーシリンダDCを、一体のL字状断面を有するダミーシリンダDC(ダミー筒状体)としたものである。
このようにすることにより、更に多くの独立した複数の容量プレート接続ビア10(メモリ容量プレート−上層配線接続部)を設けることが容易となり、更なる接続抵抗の低減が可能となる。
4.本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置におけるダミーシリンダのレイアウトに関する変形例1(配線層侵入型混載メモリWLシャント&コーナー部複数ダミーシリンダのセンスアンプ側縦レイアウト)の説明(主に図18から図20)
このセクションで示す例は、図5から図7に関する変形例であり、その他の部分に関しては、セクション1および2で説明したところと変わるところがないので、以下では、原則として、異なる部分のみを説明する。なお、図20に関しては、断面の取り方の違いにより、メモリ周辺領域3pにもビットラインBLが描かれている以外は、図7と全く同一であるので、以下では、同図の説明を繰り返さない。
図18は本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置におけるダミーシリンダのレイアウトに関する変形例1(配線層侵入型混載メモリWLシャント&コーナー部複数ダミーシリンダのセンスアンプ側縦レイアウト)を説明するための図5に対応する図1のDRAMアレー領域コーナー部切り出し領域R1の平面レイアウト図(下層)である。図19は図18と同じ部分の平面レイアウト図(上層)である。図20は図18および図19のX−X’断面および図1のロジック領域切り出し領域R3のA−A’断面の半導体チップ断面図である。これらに基づいて、本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置におけるダミーシリンダのレイアウトに関する変形例1(配線層侵入型混載メモリWLシャント&コーナー部複数ダミーシリンダのセンスアンプ側縦レイアウト)を説明する。
図6における複数の円筒形ダミーシリンダDCは、メモリアレー領域3cの端部又は、その近傍であって、特に、そのコーナー部又は、その近傍に設けられている。一方、この例に於いては、相互に独立な複数の円筒形ダミーシリンダDCは、図18から図20に示すように、メモリアレー領域3cの端部又は、その近傍であって、特に、メモリアレー領域3cとセンスアンプ等配置領域9の間に縦方向に並んで設けられている。
このようにすることにより、非常に多くの容量プレート接続ビア10(メモリ容量プレート−上層配線接続部)を設けることができ、接続抵抗の低減に特に効果的である。また、個々のダミーシリンダDCは、適当な単位で一体のものとしてもよい(たとえば、図16参照)。
5.本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置におけるダミーシリンダのレイアウトに関する変形例2(配線層侵入型混載メモリ−コーナー部複数ダミーシリンダのワードドライバ側横レイアウト)の説明(主に図21および図22により、図7を参照)
このセクションで示す例は、図5および図6に関する変形例であり、その他の部分に関しては、セクション1および2で説明したところと変わるところがないので、以下では、原則として、異なる部分のみを説明する。なお、図7に関しては、図22に示された構造の違いにより、図7の裏打ちワード線WSがない以外は、図7と全く同一であるので、以下では、同図の説明を繰り返さない。
図21は本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置におけるダミーシリンダのレイアウトに関する変形例2(配線層侵入型混載メモリ−コーナー部複数ダミーシリンダのワードドライバ側横レイアウト)を説明するための図5に対応する図1のDRAMアレー領域コーナー部切り出し領域R1の平面レイアウト図(下層)である。図22は図21と同じ部分の平面レイアウト図(上層)である。これらに基づいて、本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置におけるダミーシリンダのレイアウトに関する変形例2(配線層侵入型混載メモリ−コーナー部複数ダミーシリンダのワードドライバ側横レイアウト)を説明する。
図6の例では、メモリアレー領域3cのワード先端部側には、裏打ちワード線WS(メタル裏打ち配線)とワードラインWLとの相互接続を取るためのシャント部積層ビア12v、シャント部積層配線12w(すなわちシャント部積層ビア&配線12)が設けられている。一方、この例では、図21および図22に示すように、裏打ちワード線WS、シャント部積層ビア&配線12がなく、その部分に空きスペースがあるので、その部分に、相互に独立した複数のダミーシリンダDCが横並びに(メモリアレー領域3cの端部に沿って)設けられている。そして、これらの複数のダミーシリンダDC上のメモリ容量プレートCPは、メモリアレー領域3cの端部に沿って走るプレート電位接続配線15(第3層埋め込み配線M3と同層)と複数の容量プレート接続ビア10(メモリ容量プレート−上層配線接続部)を介して接続されている。
この例は、比較的スペースに余裕のあるワード先端部に、ダミーシリンダDCおよび容量プレート接続ビア10(メモリ容量プレート−上層配線接続部)を設けているので、センスアンプ等配置領域9とメモリアレー領域3cの間隔を狭めると同時に、多数の独立した容量プレート接続ビア10(メモリ容量プレート−上層配線接続部)を配置できるメリットがある。ただし、他の例と比較して、ワード線の実質的な抵抗は高くなる。なお、ダミーシリンダDCは、適当な単位で一体のものとしてもよい。
6.本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置におけるダミーシリンダのレイアウトに関する変形例3(配線層非侵入型混載メモリWLシャント&コーナー部複数ダミーシリンダのセンスアンプ側縦レイアウト)の説明(主に図23から図25)
このセクションで示す例は、セクション4、すなわち、図18、図19、図7等に関する変形例であり、その他の部分に関しては、セクション4、1および2で説明したところと変わるところがないので、以下では、原則として、異なる部分のみを説明する。
以下の説明では、配線層非侵入型混載メモリ構造(図25)に於いて、セクション4の平面レイアウトを適用した例を具体的に説明するが、セクション1、セクション3、セクション5のいずれの例を適用しても良いことは言うまでもない。
図23は本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置におけるダミーシリンダのレイアウトに関する変形例3(配線層非侵入型混載メモリWLシャント&コーナー部複数ダミーシリンダのセンスアンプ側縦レイアウト)を説明するための図5に対応する図1のDRAMアレー領域コーナー部切り出し領域R1の平面レイアウト図(下層)である。図24は図23と同じ部分の平面レイアウト図(上層)である。図25は図23および図24のX−X’断面および図1のロジック領域切り出し領域R3のA−A’断面の半導体チップ断面図である。これらに基づいて、本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置におけるダミーシリンダのレイアウトに関する変形例3(配線層非侵入型混載メモリWLシャント&コーナー部複数ダミーシリンダのセンスアンプ側縦レイアウト)を説明する。
この例は、図23および図24に示すように、平面的レイアウトは、図18(図5)および図19(図6)のものと基本的に同じであるが、図25に示すように、断面構造が図7のものと若干異なる。すなわち、上層プリメタル酸化シリコン系絶縁膜25sと第1層配線絶縁性バリア膜31bの間に、たとえば下層のプリメタル中間絶縁性バリア膜41bおよび上層の最上層プリメタル酸化シリコン系絶縁膜25tから構成された最上層プリメタル絶縁層が挿入されている。そして、図7に於いては、メモリ容量形成層14は、プリメタル絶縁層PMから多層埋め込み配線層7に亘っているが、この例では、図25に示すように、メモリ容量形成層14は、プリメタル絶縁層PMの内部に収容されている。
この例に於いては、他の例と異なり、プリメタル絶縁層PMが厚くなる結果、ロジック領域におけるプラグ抵抗の上昇が問題となるが、配線と別に、キャパシタを形成できるので、プロセスが容易となるメリットがある。
7.前記実施の形態(変形例を含む)に関する補足的説明並びに全般についての考察(主に図26により、図7を参照)
図26は本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置の構造のアウトラインを説明するためのデバイス模式断面図である。これに基づいて、前記実施の形態(変形例を含む)に関する補足的説明並びに全般についての考察等を行う。
(1)近年の埋め込み型(Embedded)DRAM(または混載DRAM)についての考察:
近年、多層配線の層間膜中にシリンダ型のMIM(Metal Insulator Metal)型メモリ容量を形成したDRAM混載LSI(Large Scale Integration)の開発が進められており、素子寸法の微細化にともないMIM型メモリ容量の容量値の確保が困難となってきている。また、配線プロセスとMIM容量形成プロセスの整合性の確保が課題となっている。すなわち、MIM型メモリ容量のプレートの上面と同層の埋め込み配線の上面の高さが相当程度異なると、更に上層からのビア形成プロセスに不具合が生じる恐れがある。これを「メタル上面段差」という。
また、MIM型メモリ容量プレートCP(たとえば、図7または、以下の図26)を薄くして、メモリ容量形成層14(たとえば、図7または、以下の図26)の実効性の向上を図る場合、上層配線とMIM型メモリ容量プレートCPの接続のためのビア形成時に、ビア(正確にはビアホール)がメモリ容量プレートCPを突き抜ける恐れがある。このようなビアホールの突き抜け(「ビアホールのメモリ容量プレート突き抜け」という)は、ビア埋め込み不良等の種々の不良の原因となる。言い換えると、DRAMを有するデバイス、すなわち、DRAMデバイスにおいて、メモリ容量プレートを薄くして、実質的な容量として働く部分の厚さを薄くすると、メモリ容量プレートと配線との接続部を形成する際のエッチング処理において、接続孔がメモリ容量プレートを突き抜ける虞がある。
(2)本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置の構造のアウトラインの説明(主に図26):
このようなビアホールのメモリ容量プレート突き抜け等の問題を解消するため、本願の前記一実施の形態の半導体集積回路装置は、図26に示すように、プリメタル絶縁層PMおよび多層埋め込み配線層7が構成する基板上絶縁層42のいずれかに設けられたメモリ容量形成層14(14p、14w)にマトリクス状に複数のシリンダ型メモリ容量Cを設ける。そして、複数のシリンダ型メモリ容量Cが設けられたメモリアレー領域3cの端部又は、その近傍のメモリ容量形成層14(14p、14w)に、シリンダ型メモリ容量Cと同様の構造で、その幅TDがシリンダ型メモリ容量Cの幅TMよりも狭いダミーシリンダDCを形成し、その上に、上層配線との接続部、すなわち、容量プレート接続ビア10(メモリ容量プレート−上層配線接続部)を置く。このようにすると、ダミーシリンダDCがないときに比べて、ビアホールのメモリ容量プレート突き抜けは、大幅に低減する。更に、ビアのエッチングにおけるメタルのエッチング速度は、一般に小さいので、ビアホールが不所望に深くなることも少ないと考えられる。また、ダミーシリンダDCの幅TDがシリンダ型メモリ容量Cの幅TMよりも狭いので、シリンダ型メモリ容量Cがプレートメタル膜35(図7)によって完全には埋め込まれない場合に於いても、ダミーシリンダDCの方は、ほぼ完全に埋め込まれるので、更にビアホールが不所望に深くなる可能性は小さくなる。
なお、メモリ容量形成層14は、プリメタル絶縁層PMから多層埋め込み配線層7に亘って形成されるほか、セクション6の例のようにプリメタル絶縁層PM内のみに形成されても良いし、多層埋め込み配線層7内のみに形成されても良い。ただし、多層埋め込み配線層7内のみに形成される場合は、その分、共有される配線層の総数が増え、ロジック配線として使用できる部分が減少するほか、配線プロセスと容量形成プロセスの整合のためのプロセス負担が増加する。
(3)メタル上面段差の対策について(図7を参照):
セクション1から5の例では、任意付加的な特徴として、MIM型メモリ容量のプレートの上面と同層の埋め込み配線の上面の高さをほぼ同一高さに揃えた「プレート&配線上面同一レベル構造」ものとしている。ここで、「ほぼ同一高さ」とは、両方の高さが完全に同一か、または、せいぜい絶縁性バリア膜の厚程度の装置の範囲内であることに対応している。
このプレート&配線上面同一レベル構造とサブセクション(2)の特徴の組み合わせは、付加的なメリットを有する。すなわち、ロジック領域の第2層埋め込み配線M2と第3層埋め込み配線M3の接続と、容量プレート接続ビア10(メモリ容量プレート−上層配線接続部)とメモリ容量プレートCPの接続が、全く同様に実行できるメリットを有する。
8.サマリ
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前記実施の形態に於いては、主に埋め込みメタル配線を例にとり、具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、アルミニウム系メタル配線等の非埋め込みメタル配線を使用したものにも適用できることは言うまでもない。
また、前記実施の形態に於いては、主に、P型単結晶シリコン基板にデバイスを形成するものを例にとり具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、N型またはP型のシリコン単結晶基板、N型またはP型の各種エピタキシャル基板、絶縁基板(SOI基板等を含む)および他の半導体基板上の各種半導体層上に形成されるものでもよいことはいうまでもない。
更に、前記実施の形態に於いては、主に、COB型DRAMを例に取り具体的に説明したが、その他の形式のDRAMにも適用できることは言うまでもない。
1 半導体ウエハ
1a ウエハ又はチップの表面(第1の主面)
1b ウエハ又はチップの裏面(第2の主面)
1s 半導体基板部
2 半導体チップ
3 メモリ領域(DRAM領域)
3c メモリアレー領域
3cs メモリサブアレー領域
3p メモリ周辺領域
4 ロジック領域
5 チップ周辺領域
6 チップ内部領域
7 多層埋め込み配線層
8f 下層接続プラグ
8s 上層接続プラグ
8t 最上部接続プラグ
9 センスアンプ等配置領域
10 容量プレート接続ビア(メモリ容量プレート−上層配線接続部)
11 シャント部プラグ(Shunt Plug)
12 シャント部積層ビア&配線
12v シャント部積層ビア
12w シャント部積層配線
14,14p、14w メモリ容量形成層
15 プレート電位接続配線
16 STI領域(素子分離領域)
17 ソースドレイン領域
18 ゲート絶縁膜
19 シリサイド膜
20 オフセットスペーサ
21 サイドウォール
22 ビット線接続プラグ(ビット線コンタクトWプラグ)
23 メモリ容量接続プラグ(容量コンタクトWプラグ)
24f 下層プリメタル窒化シリコン系絶縁膜
24s 下層プリメタル酸化シリコン系絶縁膜
25b ビット線下地絶縁膜
25s 上層プリメタル酸化シリコン系絶縁膜
25t 最上層プリメタル酸化シリコン系絶縁膜
26f 下部電極膜
26s 上部電極膜
27 容量絶縁膜
28 平坦化犠牲絶縁膜
29 プレート収納リセス埋め込み絶縁膜
30 プレート収納リセス加工用ハードマスク
31b 第1層配線絶縁性バリア膜
31d 第1層配線主層間絶縁膜
32b 第2層配線絶縁性バリア膜
32d 第2層配線主層間絶縁膜
33b 第3層配線主絶縁性バリア膜
33bs 第3層配線補助絶縁性バリア膜
33d 第3層配線主層間絶縁膜
34b 上層配線絶縁性バリア膜
35 プレートメタル膜
36b プレート上絶縁性バリア膜
37 プレート収納リセス
38 容量シリンダ収納用ホール(または容量シリンダ)
38d ダミーシリンダ収納用ホール
40 ゲート電極
41b プリメタル中間絶縁性バリア膜
42 基板上絶縁層
43 連結スタック構造
AC メモリアレー内アクティブ領域
BL,BL1,BL2,BL3,BL4 ビットライン
C,C1、C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8,Ca,Cb メモリキャパシタ(シリンダ状MIM型メモリ容量)
CP メモリ容量プレート
DC ダミーシリンダ
M1 第1層埋め込み配線
M2 第2層埋め込み配線
M3 第3層埋め込み配線
PM プリメタル絶縁層
Q1,Q2,Q3、Q4、Q5,Q6,Q7,Q8、Qnc メモリセル部のN型MISFET
Qng ロジック領域のN型MISFET
R1 メモリアレー領域コーナー部切り出し領域
R2 メモリアレー内部切り出し領域
R3 ロジック領域切り出し領域
SA1,SA2 センスアンプ
TD ダミーシリンダの幅
TM メモリ容量の幅
UC 単位メモリセル
Vp プレート電位
WD1、WD2,WD3,WD4 ワード線ドライバ
WL,WL1,WL2,WL3,WL4 ワードライン
WS 裏打ちワード線(メタル裏打ち配線)

Claims (10)

  1. 以下を含む半導体集積回路装置:
    (a)第1の主面を有する半導体基板;
    (b)前記第1の主面上に設けられたメモリ領域;
    (c)前記メモリ領域内に設けられたメモリアレー領域;
    (d)前記メモリ領域を含む前記第1の主面上に設けられたプリメタル絶縁層;
    (e)前記プリメタル絶縁層上であって、前記メモリ領域を含む前記第1の主面上に設けられた多層埋め込み配線層;
    (f)前記メモリアレー領域上であって、前記プリメタル絶縁層および前記多層埋め込み配線層が構成する基板上絶縁層のいずれかのメモリ容量形成層に、マトリクス状に設けられた複数のシリンダ型メモリ容量;
    (g)前記プリメタル絶縁層に設けられ、前記メモリアレー領域を縦断する複数のワードライン;
    (h)前記プリメタル絶縁層に設けられ、前記メモリアレー領域を横断する複数のビットライン;
    (i)前記メモリアレー領域の端部または、その近傍であって、前記メモリ領域上の前記メモリ容量形成層に設けられたダミーシリンダ;
    (j)前記ダミーシリンダ上に設けられたメモリ容量プレート−上層配線接続部、
    ここで、前記ダミーシリンダの幅は、前記複数のシリンダ型メモリ容量の各幅よりも狭い。
  2. 請求項1の半導体集積回路装置において、前記メモリ容量形成層は、前記プリメタル絶縁層から前記多層埋め込み配線層に亘って設けられている。
  3. 請求項2の半導体集積回路装置において、更に、以下を含む:
    (k)前記第1の主面上に設けられたロジック領域。
  4. 請求項3の半導体集積回路装置において、前記ダミーシリンダ内には、メタル部材が充填されている。
  5. 請求項4の半導体集積回路装置において、更に、以下を含む:
    (l)複数のシリンダ型メモリ容量の上部電極に連結するメモリ容量プレート;
    (m)前記メモリ容量形成層の最上端に設けられたメタル埋め込み配線、
    ここで、前記メモリ容量プレートの上面と前記メタル埋め込み配線の上面は、ほぼ等しい高さにある。
  6. 請求項5の半導体集積回路装置において、前記メモリ容量プレート−上層配線接続部は、前記メモリアレー領域のコーナー部または、その近傍に設けられている。
  7. 請求項6の半導体集積回路装置において、前記ダミーシリンダ上には、前記メモリ容量プレート−上層配線接続部が複数、設けられている。
  8. 請求項7の半導体集積回路装置において、更に、以下を含む:
    (n)前記多層埋め込み配線層に設けられ、前記複数のワードラインの各々を裏打ちするメタル裏打ち配線。
  9. 請求項5の半導体集積回路装置において、前記メモリ容量プレート−上層配線接続部は、前記複数のビットライン端部側に設けられている。
  10. 請求項5の半導体集積回路装置において、前記メモリ容量プレート−上層配線接続部は、前記複数のワードライン端部側に設けられている。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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