JP2014061939A

JP2014061939A - 勾配と凹み付き液体用容器

Info

Publication number: JP2014061939A
Application number: JP2012225486A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Nakamoto; 武志中本
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2012-09-21
Filing date: 2012-09-21
Publication date: 2014-04-10

Abstract

【課題】液体用容器の中の残留量が少ない場合に、送液ポンプで送液する事は容易でなかった。また液体用容器は積み重ねると不安定で崩れる恐れがあった。積み重ねた状態で蓋を開ける事はできなかった。
本発明は、残留量が少ない場合でも送液ポンプで容易に送液でき、安定して積み重ねる事ができ、積み重ねた状態でも蓋を開けられ送液ポンプのパイプを入れ送液可能な、勾配と凹み付き液体用容器を提供する。
【解決手段】上記の欠点をなくすために液体用容器の底部に凹みを設け、その凹みに向かう勾配を有する底面を設け、その凹みは送液ポンプのパイプ先端を入れる部分とし、また液体用容器の脚部嵌合接面と上部嵌合接面を設けスタッキング機能を与え、また脚部の一部に切り欠きを設けたことを特徴とする、勾配と凹み付き液体用容器。
【選択図】図１

Description

本発明は液体を貯蔵するための、勾配と凹み付き液体用容器の形状に関するものである。

従来、液体用容器の底面の形状は平坦であったり、凹みやそれに向かう勾配はなかった。
また液体用容器を積み重ねる際、嵌合面がなくスタッキング機能を有していなかった。

特許公開平９−５８６８５号公報特許公開平９−３０５２９号公報実用新案公開平６−８１９１９号公報

これは、次のような欠点があった。
液体用容器の液体を送液ポンプで送り出す際、液体用容器の残留量が少なくなると送液ポンプのパイプの先端に空気が入り、吸い上げづらく送液するのが困難であった。また液体用容器を安定状態で積み重ねる事はできなかった。また積み重ねた状態で蓋を開け送液ポンプの先端を入れ使用することもできなかった。本発明は以上のような欠点をなくすためになされるものである。

上記の欠点をなくすために液体用容器の底面に凹みを設け、その凹みに向かう勾配を有する底面を設ける。その凹みは送液ポンプのパイプ先端を入れる部分とする。また液体用容器の脚部嵌合接面と上部嵌合接面を設け嵌合させる事でスタッキング機能を与える。また脚部の一部に切り欠きを設ける。
本発明は、以上の構成よりなる勾配と凹み付き液体用容器である。

その結果、次の効果が生じる。
液体用容器の中の液体量が少なくなっても、勾配を有する底面により液体が凹みに集まり溜まるので、送液ポンプのパイプ先端が液体に浸った状態を保持でき、空気の混入を防ぎ液体を吸い上げ易い。脚部嵌合接面と上部嵌合接面を設け嵌合させる事でスタッキング機能を有し液体用容器を安定状態で積み重ねる事ができる。切り欠きを脚部嵌合接面に設ける事で液体容器を積み重ねた状態においても、蓋を開けることができ、送液ポンプのパイプを入れ、送液する事ができる。

斜視図正面図側面図水平方向断面図積み重ねる前の垂直方向断面図積み重ねた時の垂直方向断面図

以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
使用分野としては灯油用容器や水道整備のなされていない地域などにおける生活用水の為の容器などが考えられる。
請求項１について説明する。液体用容器の底に凹み（１）を設ける。容器内の液体残留量が少なくなっても凹み（１）に集まるように、凹み（１）に向かう勾配を有する底面（２）を設ける。
この凹み（１）の形状はすり鉢状、直方体状、円錐状、四角錐状などであり、勾配を有する底面（２）より低い位置に設ける。その凹み（１）に送液ポンプのパイプ先端を入れる事でパイプ先端は液体に十分に浸かり空気の混入を防ぎ、液体を吸い上げ易い状態となる。またこの凹み（１）に送液ポンプのパイプ先端を入れることでパイプ先端は平面的に拘束され、パイプ先端が横ずれするのを防ぐという機能も有する。凹み（１）の位置は容器底面の中心より開口部（３）の真下に近い位置にすることで、送液ポンプのパイプ先端が容易に安定して凹み（１）に入るようにする。本発明の請求項１は、以上のような構造である。
これを使用するときは、送液ポンプのパイプ先端を凹み（１）に入れて送液を行う。残留量が少なくなっても、勾配を有する底面（２）により、凹み（１）に液体が集まり、送液ポンプのパイプ先端が液体に浸った状態なので液体を吸い上げ易い。

さらに請求項２について説明する。液体用容器の底に凹み（１）を製品の形状として設ける際、下部の脚部が必要となる。その形状を生かし容器を積み重ねた際に嵌合する様に液体用容器の脚部を脚部嵌合接面（４）とし液体用容器上部に上部嵌合接面（５）を設け、上下の液体用容器が垂直面と水平面とで接する面を容器の四周において設ける。この形状により嵌合状態を形成する。本発明の請求項２は以上のような構造である。
この構造により、液体用容器を上下に積み重ねる使用形態において嵌合状態を形成し、お互いに崩れにくいスタッキング機能をこの液体用容器に与える。

さらに請求項３について説明する。脚部嵌合接面（４）に切り欠き（７）を設ける。その位置は開口部（３）の直下とする。本発明の請求項３は以上のような構造である。
この構造により、液体用容器を上下に積み重ねる使用形態においても、切り欠き（７）からこれを使用する人の手などによって容易に蓋（６）を開ける事ができ開口部（３）から送液ポンプのパイプを入れる事ができる。よって、液体用容器が上下に積み重なったままで送液を行うという使用形態を可能とする。

１凹み
２勾配を有する底面
３開口部
４脚部嵌合接面
５上部嵌合接面
６蓋
７切り欠き

Claims

底部に凹みと凹みに向かう勾配を設けたことを特徴とする勾配と凹み付き液体用容器
スタッキング機能を設けたことを特徴とする請求項１記載の勾配と凹み付き液体用容器
スタッキング機能の嵌合部分の脚部嵌合接面の一部に切り欠きを設けた事を特徴とする請求項１または請求項２記載の勾配と凹み付き液体用容器