JP2014059833A - 触覚刺激発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作者に十分な触覚刺激を与えることができ、しかも十分に安全性の図られた触覚刺激発生装置を提供すること。
【解決手段】触覚刺激を提示可能な触覚刺激提示エリアに対応して設けられた絶縁層(2)と、前記絶縁層(2)の一方の面に設けられ、前記絶縁層(2)に近接又は接触させた身体特定部(40)と容量結合して触覚刺激を与える触覚生成電極(3)と、前記触覚生成電極(3)に対して触覚刺激を生起するための電気信号を供給する駆動部(7)とを備える。触覚生成電極(3)は、触覚刺激提示エリアに交互に配設された第1触覚電極(31)と第2触覚電極(32)とを有し、第1及び第2触覚電極(31、32)は突起部(P)が所定ピッチで連続する波形パターンをそれぞれ有し、互いの波形パターンがギャップ(Ga)を介してかみ合うように配置され、第1及び第2触覚電極(31,32)に対して極性の異なる差動電圧が印加される。
【選択図】図4
【解決手段】触覚刺激を提示可能な触覚刺激提示エリアに対応して設けられた絶縁層(2)と、前記絶縁層(2)の一方の面に設けられ、前記絶縁層(2)に近接又は接触させた身体特定部(40)と容量結合して触覚刺激を与える触覚生成電極(3)と、前記触覚生成電極(3)に対して触覚刺激を生起するための電気信号を供給する駆動部(7)とを備える。触覚生成電極(3)は、触覚刺激提示エリアに交互に配設された第1触覚電極(31)と第2触覚電極(32)とを有し、第1及び第2触覚電極(31、32)は突起部(P)が所定ピッチで連続する波形パターンをそれぞれ有し、互いの波形パターンがギャップ(Ga)を介してかみ合うように配置され、第1及び第2触覚電極(31,32)に対して極性の異なる差動電圧が印加される。
【選択図】図4
Description
本発明は、タッチパネル等の座標入力装置の前面に設置して、操作面にタッチする操作者の指先等へ触覚刺激を与えるための触覚刺激発生装置に関する。
従来、絶縁物を介した電極層に高電圧を印加し、操作者の指先の皮膚に励起される電荷との間に発生するクーロン力を利用して、触覚刺激を発生する触覚刺激発生装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この触覚刺激発生装置では、電極層との容量結合によってユーザの指先に電荷が励起されるため、電極層へ印加する電気信号の周波数等を制御することで各種の電気的な刺激を指先に与えることができる。
しかしながら、上記従来の触覚刺激発生装置は、操作者の身体の一部が金属等に触れてアース(接地)されている状態で、操作者の指先を、高電圧(例えば1kV)の電気信号が供給された電極に容量結合させたときに、電気信号の電圧変化に伴う交流結合によって、操作者の体内へ異常電流が流れ込む可能性があった。また、省電力及び安全性の観点から電気信号の高電圧化には限界があるため、クーロン力を利用して生成される触覚刺激の強度は必ずしも十分でなかった。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、操作者の指先等の身体特定部に十分な触覚刺激を与えることができ、しかも十分に安全性の図られた触覚刺激発生装置を提供することを目的とする。
本発明の触覚刺激発生装置は、触覚刺激を提示可能な触覚刺激提示エリアに対応して設けられた絶縁層と、前記絶縁層の一方の面に設けられ、前記絶縁層に近接又は接触させた身体特定部と容量結合して触覚刺激を与える触覚生成電極と、前記触覚生成電極に対して触覚刺激を生起するための電気信号を供給する駆動部と、を備え、前記触覚生成電極は、前記触覚刺激提示エリアに交互に配設された第1触覚電極と第2触覚電極とを有し、前記第1及び第2触覚電極は突起部が所定ピッチで連続する波形パターンをそれぞれ有し、互いの波形パターンがギャップを介してかみ合うように配置され、前記駆動部は、前記第1触覚電極及び前記第2触覚電極に対して極性の異なる差動電圧を印加することを特徴とする。
本発明によれば、第1及び第2触覚電極の突起部が所定ピッチで連続する波形パターンがギャップを介してかみ合うように配置されるので、先端集中効果による電界集中が起きる突起部を触覚刺激提示エリアに分散配置できる。身体特定部の接触エリア内に存在する突起部の電界強度は先端集中効果による電界集中によって強くなり、身体特定部に十分な触覚刺激を与えることができる。さらに、第1触覚電極及び第2触覚電極に対して極性の異なる差動電圧を印加するので、第1触覚電極と第2触覚電極との間に発生する電気力線は身体特定部の表層部を通過することとなり、身体内部に流れ込まないので、十分に安全性を図ることもできる。
上記触覚刺激発生装置において、前記触覚生成電極は、前記触覚刺激提示エリアに接触させた身体特定部の接触エリア内に複数の前記突起部が含まれるように、前記第1及び第2触覚電極の配列間隔と前記第1及び第2触覚電極の突起部のピッチとが設定されている。
これにより、身体特定部の接触エリア内に複数の突起部が含まれるので、より強い触覚刺激を提示できる。
本発明の触覚刺激発生装置は、触覚刺激を提示可能な触覚刺激提示エリアに対応して設けられた絶縁層と、前記絶縁層の一方の面に設けられ、前記絶縁層に近接又は接触させた身体特定部と容量結合して触覚刺激を与える触覚生成電極と、前記触覚生成電極に対して触覚刺激を生起するための電気信号を供給する駆動部と、を備え、前記触覚生成電極は、前記触覚刺激提示エリアに交互に配設された第1触覚電極と第2触覚電極とを有し、前記第1及び第2触覚電極は渦巻状をなす渦巻部が所定ピッチで連続する渦巻きパターンをそれぞれ有し、互いの渦巻部がギャップを介してかみ合うように配置され、前記駆動部は、前記第1触覚電極及び前記第2触覚電極に対して極性の異なる差動電圧を印加することを特徴とする。
本発明によれば、第1及び第2触覚電極は渦巻部が所定ピッチで連続する渦巻きパターンをそれぞれ有し、互いの渦巻部がギャップを介してかみ合うように配置されるので、身体特定部の接触エリア内に存在する渦巻部先端の電界強度が先端集中効果による電界集中によって強くなり、身体特定部に十分な触覚刺激を与えることができる。
上記触覚刺激発生装置において、前記触覚生成電極は、前記触覚刺激提示エリアに接触させた身体特定部の接触エリア内に複数の前記渦巻部の先端部が含まれるように、前記第1及び第2触覚電極の配列間隔と前記第1及び第2触覚電極の渦巻部のピッチとが設定されている。
これにより、身体特定部の接触エリア内に複数の渦巻部先端が含まれるので、先端集中効果による電界集中が起きる点の密度を高くすることができ、より強い触覚刺激を提示できる。
上記触覚刺激発生装置において、前記触覚生成電極は、前記触覚刺激提示エリアに接触させた身体特定部の接触エリアのエッジが前記渦巻部の曲がりに沿って当該渦巻部に重なるように、前記第1及び第2触覚電極の配列間隔、前記第1及び第2触覚電極の渦巻部の巻き数及びピッチが設定されている。
これにより、接触エリアのエッジに沿った長い距離にわたり電内強度が高い領域を発生することができ、渦巻部の先端部だけでなく、接触エリアのエッジに沿った領域においても触覚刺激を提示することができる。
本発明によれば、操作者に十分な触覚刺激を与えることができて、しかも十分に安全性の図られた触覚刺激発生装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態に係る触覚刺激発生装置を、座標入力装置の座標検出シートの前面に設置した使用例について説明する。ただし、本発明の触覚刺激発生装置は座標入力装置の座標検出シートの前面に設置する使用例に限定されない。
本実施の形態に係る触覚刺激発生装置を、座標入力装置の座標検出シートの前面に設置した使用例について説明する。ただし、本発明の触覚刺激発生装置は座標入力装置の座標検出シートの前面に設置する使用例に限定されない。
図1は、触覚刺激発生装置1を座標入力装置10の座標検出シートの前面に設置した使用例を示す図である。触覚刺激発生装置1は、座標検出シートの操作面に相当する触覚刺激提示エリアに設けられPET(ポリエチレンテレフタレート)等からなる透明な絶縁層2と、絶縁層2の片面に配設され近接又は接触した身体特定部(指先等)に触覚刺激を与える多数の触覚生成電極3と、触覚生成電極3に対して極性の異なる差動電圧を印加する駆動部(不図示)とを備える。触覚刺激発生装置1は、全体としてシート状をなしている。触覚刺激発生装置1の前面には、カバー体20の透明保護シート21が配置されており、この透明保護シート21の表面が操作面となっている。透明保護シート21の表面が操作面は触覚刺激提示エリアに対応する。座標入力装置10は静電容量式と呼ばれる検出方式であり、X座標検出シート11とその前面に積層されたY座標検出シート12とが協働して座標検出を行う。X座標検出シート11は図示せぬ表示装置(例えばLCD)の前面に設置されており、Y座標検出シート12の前面に触覚刺激発生装置1が配置されている。
座標入力装置10はタッチパネルやタッチスクリーン等と呼ばれるシート状の座標入力装置であり、ユーザが自身の指先を操作面(透明保護シート21の表面)に接触させると、静電容量値が変化して指先の座標位置が検出されるため、指先の座標位置に応じた入力操作が行えるようになっている。すなわち、ユーザが、LCD等の表示装置の画面に表示されている所望の操作領域上に指先を置くと、その操作領域の操作内容が実行されるようなっている。
座標入力装置10のX座標検出シート11には、PET等からなる透明な絶縁層13の片面に第1電極14が多数配設されており、これら第1電極14は透明電極として均等な分布で配置されて第1の検出電極群を構成している。第1の検出電極群のうち複数の第1電極14はY軸方向に一列に並んで連結されており、この第1電極14の列がX軸方向に等間隔に分散配置されている。そのため、どの列の第1電極14がユーザの指先と相互作用しているのかを示す検出データに基づいて、操作面上における指先のX座標を検出することができる。また、座標入力装置10のY座標検出シート12には、PET等からなる透明な絶縁層15の片面に第2電極16が多数配設されており、これら第2電極16は透明電極として均等な分布で配置されて第2の検出電極群を構成している。第2の検出電極群のうち複数の第2電極16はX軸方向に一列に並んで連結されており、この第2電極16の列がY軸方向に等間隔に分散配置されている。そのため、どの列の第2電極16がユーザの指先と相互作用しているのかを示す検出データに基づいて、操作面上における指先のY座標を検出することができる。
ただし、X座標検出シート11の全ての第1電極14とY座標検出シート12の全ての第2電極16は、平面視で重なり合わないように配置されている。すなわち、第1の検出電極群において隣接する第1電極14間に形成される隙間の前方にそれぞれ第2電極16が位置し、且つ、第2の検出電極群おいて隣接する第2電極16間に形成される隙間の後方にそれぞれ第1電極14が位置するという配置にしてある。第1電極14と第2電極16を前方へ投影した位置に触覚刺激発生装置1の触覚生成電極3がそれぞれ配置されている。なお、座標入力装置10の検出原理は公知であるため詳細な説明を省略するが、ユーザが指先を近接させると、この指先の近傍で第1電極14と第2電極16との間の静電容量値が変化することにより、この容量値変化に基づいて指先の座標位置を検出できるようになっている。
触覚刺激発生装置1は、座標入力装置10によって座標位置が検出された指先に対して、制御された電気的な刺激(触覚刺激)を与えるためのものであり、図1には示していない駆動部から触覚生成電極3に差動電圧を印加するようになっている。図2に駆動部の構成例を示す。図2において、Vinは±2V範囲内の指令信号であり、Voutは触覚生成電極3への±2kV範囲内の電気信号となる。Vinの指令信号と演算アンプ6の基準電圧であるGND(0V)との電圧差が演算アンプ6で増幅されたのち、ドライブ回路7の出力電圧が指令値に従った電圧を出力するように帰還回路8を介してフィードバックされて安定化される。ドライブ回路7の出力は、絶縁アンプ5の2入力に接続されている抵抗9を介して触覚生成電極3に印加される。このとき、抵抗9の両端にあらわれる電圧差は抵抗9に流れる電流量に比例することから、ドライブ回路7から触覚生成電極3に流れる電流量は、抵抗9の両端電圧差を絶縁アンプ5にて演算取得することにより電流情報Iを取り出せるようになっている。これにより、触覚生成電極3を構成する後述する第1触覚電極(例えばプラス側電極)および第2触覚電極(例えばマイナス側電極)に高圧と低圧をそれぞれ印加し、プラス側電極に流れる電流情報Iとマイナス側電極に流れる電流情報Iをそれぞれ取り出せるようになっている。図3に示すように、プラス側電極3からユーザの指先へ流入する電流量と、この指先40からマイナス側電極3へ流出する電流量とが同等になるように、得られた電流情報Iをモニタしながら電流量制御を行って差動電圧を印加するようにしてある。
図4及び図5を参照して、触覚刺激発生装置1の触覚生成電極3について説明する。
図4は触覚生成電極3の構成を示す平面図である。同図に示すように、触覚生成電極3は、ギャップGaを介して配設された、第1触覚電極31と第2触覚電極32とで構成されている。第1触覚電極31は、操作面の長方形に合わせた形状を有する絶縁層2の一方の辺L1(図1参照)に沿ってX軸方向に延在するように形成された基幹電極部33を備える。第2触覚電極32は、第1触覚電極31の基幹電極部33に対向して絶縁層2の他方の辺L2(図1参照)に沿ってX軸方向に延在するように形成された基幹電極部34を備える。第1触覚電極31の基幹電極部33からはY方向となる第2触覚電極32の基幹電極部34に向けて複数の分岐電極35(図4では5本)が所定間隔で並列に形成されている。分岐電極35は、先端が対向する第2触覚電極32の基幹電極部34の手前まで伸びており、図示左右方向の両側面は所定ピッチで波形状の波形部35a、35bが形成されている。第2触覚電極32の基幹電極部34からはY方向となる第1触覚電極31の基幹電極部33に向けて複数の分岐電極36(図4では6本)が所定間隔で並列に形成されている。分岐電極36は、先端が対向する第1触覚電極31の基幹電極部33の手前まで伸びており、図示左右方向の両側面は分岐電極35と同じ波形ピッチで波形状の波形部36a、36bが形成されている。そして、図4に示すように、第2触覚電極32の複数の分岐電極36の間に、第1触覚電極31の複数の分岐電極36を配置し、分岐電極35の波形部35a、35bがギャップGaを隔てて、隣接する分岐電極36の波形部36a、36bと配列されている。なお、図4に示すサイズの触覚生成電極3だけでは触覚刺激提示エリアをカバー仕切れない場合は、図4に示すサイズの電極パターンを複数枚用意して配設しても良い。
図4は触覚生成電極3の構成を示す平面図である。同図に示すように、触覚生成電極3は、ギャップGaを介して配設された、第1触覚電極31と第2触覚電極32とで構成されている。第1触覚電極31は、操作面の長方形に合わせた形状を有する絶縁層2の一方の辺L1(図1参照)に沿ってX軸方向に延在するように形成された基幹電極部33を備える。第2触覚電極32は、第1触覚電極31の基幹電極部33に対向して絶縁層2の他方の辺L2(図1参照)に沿ってX軸方向に延在するように形成された基幹電極部34を備える。第1触覚電極31の基幹電極部33からはY方向となる第2触覚電極32の基幹電極部34に向けて複数の分岐電極35(図4では5本)が所定間隔で並列に形成されている。分岐電極35は、先端が対向する第2触覚電極32の基幹電極部34の手前まで伸びており、図示左右方向の両側面は所定ピッチで波形状の波形部35a、35bが形成されている。第2触覚電極32の基幹電極部34からはY方向となる第1触覚電極31の基幹電極部33に向けて複数の分岐電極36(図4では6本)が所定間隔で並列に形成されている。分岐電極36は、先端が対向する第1触覚電極31の基幹電極部33の手前まで伸びており、図示左右方向の両側面は分岐電極35と同じ波形ピッチで波形状の波形部36a、36bが形成されている。そして、図4に示すように、第2触覚電極32の複数の分岐電極36の間に、第1触覚電極31の複数の分岐電極36を配置し、分岐電極35の波形部35a、35bがギャップGaを隔てて、隣接する分岐電極36の波形部36a、36bと配列されている。なお、図4に示すサイズの触覚生成電極3だけでは触覚刺激提示エリアをカバー仕切れない場合は、図4に示すサイズの電極パターンを複数枚用意して配設しても良い。
図5は触覚生成電極3の部分拡大図である。図中に操作者の身体特定部(例えば指先)の接触エリアRを2点鎖線のサークルで示している。例えば、接触エリアRであるサークルの直径は8〜10mmとなる。ギャップGaは隣接電極間で絶縁破壊を起こさない寸法として0.6〜1.0mmに設定することができる。接触エリアRが操作面のいずれの位置に移動しても、接触エリアR内に分岐電極35、36の波形部35a、35b、36a、36bの突起部が少なくとも1つまたは複数含まれるように、分岐電極35、36の配列間隔と波形部35a、35b、36a、36bのピッチとを設定する。図5に示す例では、接触エリアRであるサークル中に、一方の分岐電極35の波形部35a、35bのうち2つの突起部P1,P2が含まれ、他方の分岐電極36の波形部36a、36bのうち2つの突起部P3,P4が含まれていて、第1触覚電極31の突起部と、第2触覚電極32の突起部とが、P1、P2,P3,P4が並んでいる方向(Y方向)に、ギャップGaを介して互い違いに配置されている。すなわち、接触エリアR内に4つの突起部P1からP4が離散的に存在している。操作者が指先を移動させても、常にいくつかの突起部Pが接触エリアR内に存在することになる。なお、Y方向において、各々の突起部の先端は相手側の突起部先端よりも基部側になるよう配置してある。つまり、基部と先端部とを結ぶ外形が、Y方向において一部対向している。
分岐電極35、36の突起部(P1,P2,P3,P4等)では、先端集中効果による電界集中が起きて電界強度が局所的に高くなる。このため、接触エリアR内で先端集中効果による電界集中が起きれば、局所的(点)に存在する突起部において電界強度がアップする。指は、同一の押圧力であれば、面的な押圧よりも点による押圧の方がより強く感じる傾向にある。感能評価の結果によっても、先端集中効果にように局所的(点)な電界集中の方が、面的に広がりのある電界よりも、触覚刺激が強いことが判明している。したがって、接触エリアR内に局所的に電界集中位置(P1,P2,P3,P4)が点在する本例はより強い触覚刺激が発生することになる。
図6は給電部から操作者の指先までの電気的な等価回路を示している。接触エリアR内において隣接する第1触覚電極31と第2触覚電極32との間に電極間容量が形成され、操作者の指先と第1触覚電極31との間に接触容量C1が形成され、操作者の指先と第2触覚電極32と接触容量C2が形成される。指先の皮膚階層は抵抗と容量でモデル化している。給電部(高周波信号源)から第1触覚電極31と第2触覚電極32に逆極性の電気信号を印加し、第1触覚電極31からユーザの指先へ流入する電流量と、この指先から第2触覚電極32へ流出する電流量とが同等になるようにすることで、人体内部への電流の流入を防止できる。
次に、以上のように構成された触覚刺激発生装置1の動作について説明する。図3に示すように、操作者が自身の指先40を操作面(透明保護シート21の表面)に接触させると、この指先40の座標位置が座標入力装置10によって検出されるが、操作面上の特定領域に指先40が置かれたときには、その領域に応じて所定の電気的な刺激(触覚刺激)が触覚刺激発生装置1によって指先40に与えられる。この電気的な刺激は、触覚生成電極3群に交流的に位相差が180度の差動電圧を印加することにより、操作面上の指先40に電流が流れて生じる、もしくは指の皮膚に励起された電荷により発生するものである。
すなわち、差動電圧が印加されると、触覚生成電極3群を構成する第1触覚電極31と第2触覚電極32は、交互に一方が他方に対して相対的にプラス側電極になって他方がマイナス側電極になる。触覚生成電極3群を覆う位置に延在している絶縁層2にユーザの指先40が近接していないとき、プラス側電極とこれに隣接するマイナス側電極は絶縁層2を介して容量結合されているが、図3に示すように、指先40が操作面(透明保護シート21の表面)に接触すると、絶縁層2および透明保護シート21を介して指先40が近傍のプラス側電極3およびマイナス側電極3と容量結合される。その結果、差動電圧によってプラス側電極3からマイナス側電極3へと向かう電気力線の一部が指先40を通過するようになり、これにより電気的な刺激(電流もしくは励起電荷あるいは相互効果による刺激)を指先40に与えることができる。この電気的刺激信号は、触覚刺激発生装置1によって振幅や周波数が制御された電気信号(パルス信号等)なので、指先40に電流が流れて生起される刺激、もしくは指皮膚に励起された電荷による刺激を擬似的な触覚としてユーザに感知させることができ、例えばクリック感のような触覚刺激を感知させることも容易である。したがって、このような触覚刺激発生装置1を座標入力装置10と併用することによって、指先40が操作面上のどの領域に置かれているのかを触覚刺激としてユーザにフィードバックできるようになる。
このとき、分岐電極35の波形部35a、35bが、ギャップGaを隔てて、隣接する分岐電極36の波形部36a、36bとかみ合うように配列されているので、接触エリアR内には電界集中が起きている突起部が点在することとなる。よって、操作者は接触エリアR内に点在する電界集中位置(P1,P2,P3,P4)からより強い触覚刺激を受けることができる。
このように、本実施の形態によれば、操作者が指先40を触覚刺激発生装置1の絶縁層2に近接させたとき、差動電圧が印加される触覚生成電極3のプラス側電極およびマイナス側電極と指先40とが容量結合して、差動電圧に起因する電気力線(プラス側電極からマイナス側電極へと向かう交流電流経路の一部)が指先40を通過するようにしてあるため、プラス側電極から指先40へ流入する電流がユーザの体内へほとんど漏れずにマイナス側電極へ流出する。つまり、触覚刺激発生装置1の動作時に、指先40には局所的に電位差を生じて電流が流れるものの、全体としては電位変動がほぼゼロなので、ユーザの身体の一部が金属等に触れてアースされていても、ユーザの体内へ異常電流が流れ込んで感電する虞はなく、安全性の高い触覚刺激発生装置1となっている。
しかも、本実施の形態においては、第1触覚電極31の分岐電極35の波形部35a、35bが、ギャップGaを隔てて、隣接する第2触覚電極32の分岐電極36の波形部36a、36bとかみ合うように配列されているので、接触エリアR内には先端集中効果による電界集中が起きる突起部が点在し、操作者により強い触覚刺激を与えることができる。
次に、触覚刺激発生装置1に適用される触覚生成電極3の変形例について説明する。
図7に示す触覚生成電極50は、ギャップGaを介して配設された、第1触覚電極51と第2触覚電極52とで構成されている。第1触覚電極51は、操作面に対応した触覚刺激提示エリア(長方形)に合わせた形状を有する絶縁層2の一方の辺L1(図1参照)に沿ってX軸方向に延在するように形成された基幹電極部53を備える。第2触覚電極52は、第1触覚電極51の基幹電極部53に対向して絶縁層2の他方の辺L2(図1参照)に沿ってX軸方向に延在するように形成された基幹電極部54を備える。第1触覚電極51の基幹電極部53からはY方向となる第2触覚電極52の基幹電極部54に向けて複数の分岐電極55(図7では2本の図示されている)が所定間隔(例えば、22mm)で並列に形成されている。分岐電極55は、先端が対向する第2触覚電極52の基幹電極部54の手前まで伸びている。分岐電極55の図示上下方向の両側面には所定ピッチ(例えば、電極幅1mm、ギャップ1mmの時、渦巻き〜渦巻き間ピッチは8mm)で半円の渦巻状をなす渦巻部56a、56bが形成されている。渦巻部56a、56bは、基幹電極部54の側面に一体形成された台形状の基端部の先端部から半円の渦巻き部が形成されている。すなわち、基幹電極部54の長手方向とは直交する方向に渦巻きの直径分に相当する距離だけ伸びて、そこから基幹電極部54の長手方向に折り曲げて所定距離だけ延出し、さらに基幹電極部54の方向に折り曲げて渦巻きの半径分に相当する距離だけ延出している。第2触覚電極52の基幹電極部54からはY方向となる第1触覚電極51の基幹電極部53に向けて複数の分岐電極57(図7では3本だけが図示されている)が所定間隔(例えば、22mm)で並列に形成されている。分岐電極57は、先端が対向する第1触覚電極51の基幹電極部53の手前まで伸びている。分岐電極57の図示上下方向の両側面には所定ピッチ(例えば、電極幅1mm、ギャップ1mmの時、渦巻き〜渦巻き間ピッチは8mm)で半円の渦巻状をなす渦巻部58a、58bが形成されている。渦巻部58a、58bは、渦巻きの巻き方向が逆方向であることを除けば、上記した渦巻部56a、56bと同一形状を有している。そして、図7に示すように、第2触覚電極52の複数の分岐電極57の間に、第1触覚電極51の複数の分岐電極55を配置し、分岐電極55の渦巻部56a、56bが、ギャップGaを隔てて、上下に隣接する分岐電極57の渦巻部58a、58bにはまり込むように配列されている。すなわち、突起部P11とP21、およびP12とP22が並んでいる方向に、ギャップGaを介して互い違いに配置されており、各々の突起部の先端部が並んでいる方向にほぼ直線状に並んでいる。なお、隣接する第1触覚電極51の分岐電極55と第2触覚電極52の分岐電極57との間隔は、例えば41mmに設定される。触覚刺激提示エリアに接触させた身体特定部の接触エリアR内に複数の渦巻部(56a、56b、58a、58b)の先端部が含まれるように、分岐電極55、57の配列間隔と渦巻部(56a、56b、58a、58b)のピッチとが設定されている。
図7に示す触覚生成電極50は、ギャップGaを介して配設された、第1触覚電極51と第2触覚電極52とで構成されている。第1触覚電極51は、操作面に対応した触覚刺激提示エリア(長方形)に合わせた形状を有する絶縁層2の一方の辺L1(図1参照)に沿ってX軸方向に延在するように形成された基幹電極部53を備える。第2触覚電極52は、第1触覚電極51の基幹電極部53に対向して絶縁層2の他方の辺L2(図1参照)に沿ってX軸方向に延在するように形成された基幹電極部54を備える。第1触覚電極51の基幹電極部53からはY方向となる第2触覚電極52の基幹電極部54に向けて複数の分岐電極55(図7では2本の図示されている)が所定間隔(例えば、22mm)で並列に形成されている。分岐電極55は、先端が対向する第2触覚電極52の基幹電極部54の手前まで伸びている。分岐電極55の図示上下方向の両側面には所定ピッチ(例えば、電極幅1mm、ギャップ1mmの時、渦巻き〜渦巻き間ピッチは8mm)で半円の渦巻状をなす渦巻部56a、56bが形成されている。渦巻部56a、56bは、基幹電極部54の側面に一体形成された台形状の基端部の先端部から半円の渦巻き部が形成されている。すなわち、基幹電極部54の長手方向とは直交する方向に渦巻きの直径分に相当する距離だけ伸びて、そこから基幹電極部54の長手方向に折り曲げて所定距離だけ延出し、さらに基幹電極部54の方向に折り曲げて渦巻きの半径分に相当する距離だけ延出している。第2触覚電極52の基幹電極部54からはY方向となる第1触覚電極51の基幹電極部53に向けて複数の分岐電極57(図7では3本だけが図示されている)が所定間隔(例えば、22mm)で並列に形成されている。分岐電極57は、先端が対向する第1触覚電極51の基幹電極部53の手前まで伸びている。分岐電極57の図示上下方向の両側面には所定ピッチ(例えば、電極幅1mm、ギャップ1mmの時、渦巻き〜渦巻き間ピッチは8mm)で半円の渦巻状をなす渦巻部58a、58bが形成されている。渦巻部58a、58bは、渦巻きの巻き方向が逆方向であることを除けば、上記した渦巻部56a、56bと同一形状を有している。そして、図7に示すように、第2触覚電極52の複数の分岐電極57の間に、第1触覚電極51の複数の分岐電極55を配置し、分岐電極55の渦巻部56a、56bが、ギャップGaを隔てて、上下に隣接する分岐電極57の渦巻部58a、58bにはまり込むように配列されている。すなわち、突起部P11とP21、およびP12とP22が並んでいる方向に、ギャップGaを介して互い違いに配置されており、各々の突起部の先端部が並んでいる方向にほぼ直線状に並んでいる。なお、隣接する第1触覚電極51の分岐電極55と第2触覚電極52の分岐電極57との間隔は、例えば41mmに設定される。触覚刺激提示エリアに接触させた身体特定部の接触エリアR内に複数の渦巻部(56a、56b、58a、58b)の先端部が含まれるように、分岐電極55、57の配列間隔と渦巻部(56a、56b、58a、58b)のピッチとが設定されている。
図8は図7に示す触覚生成電極50の接触エリアR近傍の拡大図である。同図に示すように、渦巻部56a、56bの先端部で形成される突起部P11,P12、渦巻部58a、58bの先端部で形成される突起部P21,P22において、先端集中効果による電界集中が起きる。図8に示す例では、接触エリアR内に渦巻部56a、56b、58a、58bの突起部(P11、P12、P21、P22等)が多数存在する電極パターンとなっている。渦巻部56a、56b、58a、58bの寸法及びピッチによるが、図7、8に示すように、渦巻状の電極パターンとすることにより、先端集中効果による電界集中が起きる突起部(P11、P12、P21、P22等)の密度を上げることができ、操作者により強い触覚刺激を与えることができる。
図9に示す触覚生成電極60は、ギャップGaを介して配設された、第1触覚電極61と第2触覚電極62とで構成されている。第1触覚電極61は、X軸方向に延在するように形成された不図示の基幹電極部からY方向に複数の分岐電極63(図9では2本の図示されている)が所定間隔(例えば、17.6mm)で並列に形成されている。分岐電極63の図示上下方向の両側面には所定ピッチ(例えば、9.6mm)で円環状の渦巻部64a、64bが形成されている。すなわち、図7、8に示す変形例では渦巻部(56a、56b、58a、58b)が半巻き状であったが、本変形例では渦巻部64a、64bが略1回巻きの状態になっている。第2触覚電極62は、X軸方向に延在するように形成された不図示の基幹電極部からY方向に複数の分岐電極65(図9では2本の図示されている)が所定間隔(例えば、17.6mm)で並列に形成されている。分岐電極65の図示上下方向の両側面には所定ピッチ(例えば、9.6mm)で円環状の渦巻部66a、66bが形成されている。すなわち、図7、8に示す変形例では渦巻部(56a、56b、58a、58b)が半巻き状であったが、本変形例では渦巻部64a、64bが略1回巻きの状態になっている。そして、図9に示すように、第2触覚電極62の複数の分岐電極65の間に、第1触覚電極61の複数の分岐電極63を配置し、分岐電極63の渦巻部64a、64bが、ギャップGaを隔てて、上下に隣接する分岐電極65の渦巻部66a、66bにはまり込むように配列されている。なお、隣接する第1触覚電極61の分岐電極63と第2触覚電極62の分岐電極65との間隔は、例えば7.2mmに設定される。
図10は図9に示す触覚生成電極60の接触エリアR近傍の拡大図である。同図に示すように、接触エリアRには渦巻部64aの先端部となる突起部P1と、渦巻部66aの先端部となる突起部P2とで、先端集中効果による電界集中が起きる。さらに、本発明者らは、指先の角質層に作用する発生力、電界強度、接点力、電荷分布に関してシミュレーションした結果、図10に示す領域Q1、Q2において周囲よりも高い電界強度、電荷分布が生じていることを見出した。領域Q1は、指先の接触エリアRのエッジ(最外側)が渦巻部64aを斜めに横切るように重なる部分であり、領域Q2は接触エリアRのエッジが渦巻部66aを斜めに横切るように重なる部分である。すなわち、触覚生成電極60に渦巻部64a、64b、66a、66bを形成し、接触エリアRのエッジが渦巻部(64a、64b、66a、66b)を斜めに横切るように重なる領域Q1、Q2ができることで、突起部(P1、P2等)以外においても接触エリアR内に強い刺激を提示する領域が生じる。
図11を参照して接触エリアR内におけるエッジ部分での電界強度について説明する。図11は、図10に示すA-A線での断面を模式的に示している。同図に示すように、接触エリアRのエッジが渦巻部64aを斜めに横切る領域Q1では、渦巻部64aの一部M1aだけが指先と接触するが、接触エリアRのエッジの外側の領域M1bは指先と接触しない。このため、渦巻部64aの領域M1aと隣接する渦巻部66aとの間に形成される電界S1は、領域M1aから直接に指先の角質層に直接入力する。一方、渦巻部64aの領域M1bと隣接する渦巻部66aとの間に形成される電界S2は、領域M1bから空気層を経由して指先の角質層に入力する。空気層は指内部に比べて誘電率が急激に低下するので、領域M1a側に電界が集中する現象(エッジ集中効果と呼ぶこととする)が起きて、領域M1aの電内強度が領域M1bよりも高くなる。その結果、領域Q1、Q2における接触エリアRのエッジに沿って電内強度が高い領域が生じて強い刺激を操作者に与える。図9,10に示すように、電極を渦巻き状に曲げる渦巻部64a、64b、66a、66bを設けることで、接触エリアRのエッジに沿った長い距離にわたり電内強度が高い領域Q1,Q2を発生させることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されているセンサ電極の大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
1 触覚刺激発生装置
2 絶縁層
3、50、60 触覚生成電極
10 座標入力装置
11 X座標検出シート
12 Y座標検出シート
13 絶縁層
14 第1電極
15 絶縁層
16 第2電極
20 カバー体
21 透明保護シート
31、51、61 第1触覚電極
32、52、62 第2触覚電極
33、34、53、54 基幹電極部
35、36、55、57、63、65 分岐電極
35a、35b、36a、36b 波形部
56a、56b、58a、58b、64a、64b、66a、66b 渦巻部
2 絶縁層
3、50、60 触覚生成電極
10 座標入力装置
11 X座標検出シート
12 Y座標検出シート
13 絶縁層
14 第1電極
15 絶縁層
16 第2電極
20 カバー体
21 透明保護シート
31、51、61 第1触覚電極
32、52、62 第2触覚電極
33、34、53、54 基幹電極部
35、36、55、57、63、65 分岐電極
35a、35b、36a、36b 波形部
56a、56b、58a、58b、64a、64b、66a、66b 渦巻部
Claims (5)
- 触覚刺激を提示可能な触覚刺激提示エリアに対応して設けられた絶縁層と、
前記絶縁層の一方の面に設けられ、前記絶縁層に近接又は接触させた身体特定部と容量結合して触覚刺激を与える触覚生成電極と、
前記触覚生成電極に対して触覚刺激を生起するための電気信号を供給する駆動部と、
を備え、
前記触覚生成電極は、前記触覚刺激提示エリアに交互に配設された第1触覚電極と第2触覚電極とを有し、前記第1及び第2触覚電極は突起部が所定ピッチで連続する波形パターンをそれぞれ有し、互いの波形パターンがギャップを介してかみ合うように配置され、
前記駆動部は、前記第1触覚電極及び前記第2触覚電極に対して極性の異なる差動電圧を印加することを特徴とする触覚刺激発生装置。 - 前記触覚生成電極は、前記触覚刺激提示エリアに接触させた身体特定部の接触エリア内に複数の前記突起部が含まれるように、前記第1及び第2触覚電極の配列間隔と前記第1及び第2触覚電極の突起部のピッチとが設定されていることを特徴とする請求項1記載の触覚刺激発生装置。
- 触覚刺激を提示可能な触覚刺激提示エリアに対応して設けられた絶縁層と、
前記絶縁層の一方の面に設けられ、前記絶縁層に近接又は接触させた身体特定部と容量結合して触覚刺激を与える触覚生成電極と、
前記触覚生成電極に対して触覚刺激を生起するための電気信号を供給する駆動部と、
を備え、
前記触覚生成電極は、前記触覚刺激提示エリアに交互に配設された第1触覚電極と第2触覚電極とを有し、前記第1及び第2触覚電極は渦巻状をなす渦巻部が所定ピッチで連続する渦巻きパターンをそれぞれ有し、互いの渦巻部がギャップを介してかみ合うように配置され、
前記駆動部は、前記第1触覚電極及び前記第2触覚電極に対して極性の異なる差動電圧を印加することを特徴とする触覚刺激発生装置。 - 前記触覚生成電極は、前記触覚刺激提示エリアに接触させた身体特定部の接触エリア内に複数の前記渦巻部の先端部が含まれるように、前記第1及び第2触覚電極の配列間隔と前記第1及び第2触覚電極の渦巻部のピッチとが設定されていることを特徴とする請求項3記載の触覚刺激発生装置。
- 前記触覚生成電極は、前記触覚刺激提示エリアに接触させた身体特定部の接触エリアのエッジが前記渦巻部の曲がりに沿って当該渦巻部に重なるように、前記第1及び第2触覚電極の配列間隔、前記第1及び第2触覚電極の渦巻部の巻き数及びピッチが設定されていることを特徴とする請求項3記載の触覚刺激発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012205874A JP2014059833A (ja) | 2012-09-19 | 2012-09-19 | 触覚刺激発生装置 |
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JP2012205874A JP2014059833A (ja) | 2012-09-19 | 2012-09-19 | 触覚刺激発生装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
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- 2012-09-19 JP JP2012205874A patent/JP2014059833A/ja active Pending
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