JP2014058509A - C−4”位置換マクロライド誘導体を含有する医薬 - Google Patents

C−4”位置換マクロライド誘導体を含有する医薬 Download PDF

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Abstract

【課題】エリスロマイシン耐性菌(例えば耐性肺炎球菌、連鎖球菌、及びマイコプラズマ)に対して有効な化合物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬を提供する。
【解決手段】クラジノースの4”位に窒素原子を有する置換基で置換されたメチル基を有し、アザライドタイプ以外の骨格を有するマクロライド化合物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬。
【選択図】なし

Description

本発明は、エリスロマイシン類似骨格を有する新規抗生物質に関する。より具体的には、本発明は、クラジノースの4”位に窒素原子を有する置換基で置換されたメチル基を有するマクロライド化合物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬に関するものである。
エリスロマイシンAはグラム陽性菌、マイコプラズマなどに起因する感染症の治療薬として広く使用されている抗生物質である。しかし、エリスロマイシンは胃酸で分解されるため、体内動態が一定しないという欠点があった。そこで酸に対する安定性を増した誘導体が検討され、その結果、クラリスロマイシン、アジスロマイシン(特許文献1及び2)、ロキシスロマイシンなどの体内動態の安定したマクロライド剤が開発されてきた。外来の呼吸器感染症を治療領域とするこれらマクロライド剤は、特に臨床分離頻度の高い肺炎球菌、連鎖球菌並びにインフルエンザ菌に対し強い抗菌活性を有する必要がある。さらに、市中肺炎からマクロライド耐性の肺炎球菌が高頻度に分離されていることから耐性肺炎球菌に有効であることも重要となっている。
近年、広範な研究の結果、エリスロマイシン耐性肺炎球菌、エリスロマイシン耐性連鎖球菌のいずれに対しても有効なマクロライドとしてAgouridasらは1995年にHMR3647(テリスロマイシン,特許文献3)を、Orらは1998年にABT−773(セスロマイシン,特許文献4)を相次いで見出した。その後、さらに薬効増強が図られた2−フルオロケトライド(特許文献5)が報告されている。
一方、クラジノースの4”位に窒素原子を有する置換基で置換されたメチル基を有するマクロライド化合物に関しては、ラクトン環内に窒素原子をもつという構造的な特徴を有しているアザライドタイプの化合物がほとんどであり(特許文献6)、アザライド以外の骨格を有する化合物はあまり報告例が無い。
米国特許明細書第4474768号 米国特許明細書第4517359号 欧州特許第680967号 国際公開WO98/09978号 国際公開WO02/32919号 国際公開WO98/56801号
本発明の課題は、従来のエリスロマイシン感受性菌のみならず、エリスロマイシン耐性菌(例えば耐性肺炎球菌、連鎖球菌、及びマイコプラズマ)に対しても有効な化合物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬を提供することにある。
そこで、本発明者らは新たなマクロライド化合物の研究を鋭意行った結果、下記に示す化合物が優れた抗菌活性を有することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明により、
(1)下記の式(I)で表される化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬が提供される。
式(I):
Figure 2014058509
(式中、
Meはメチル基を示し、
1は、水素原子、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、式−NR78COR79で示される基、及び式−NR80SO281で示される基から選ばれる1又は2個の置換基で置換されてもよく、R78及びR80は、同一又は異なって、水素原子、又はC1-6アルキル基を示し、R79及びR81は、同一又は異なって、C1-6アルキル基を示す)、又はC1-6アルキルスルホニル基を示し、
2は、水素原子、4〜8員の飽和複素環基(該飽和複素環基は、C7-12アラルキル基、及びC1-6アルキル基から選ばれる1又は2個の置換基で置換されてもよい)、C1-6アルカノイル基(該C1-6アルカノイル基は、アミノ基、又はC1-6アルキルアミノ基で置換されてもよい)、又は置換基群1から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基を示し、或いは
1及びR2は、結合する窒素原子と一緒になって、4〜8員の含窒素飽和複素環基(該含窒素飽和複素環基は、ヒドロキシ基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、及びC1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、アミノ基、又はC1-6アルキルアミノ基で置換されてもよい)から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)を形成してもよく、
置換基群1は、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、ヒドロキシ基、フェニル基(該フェニル基は、1〜3個のC1-6アルコキシ基で置換されてもよい)、4〜8員の飽和複素環基(該飽和複素環基は、1〜3個のC1-6アルキル基で置換されてもよい)、式−CONR78で示される基、式−SO2NR910で示される基、式−NR11COR12で示される基、式−NR13CO214で示される基、式−NR15SO216で示される基、及び式−NR1718で示される基からなる群であり、
7、R8、R9、R10、R11、R13、R14、及びR15は、同一又は異なって、水素原子、又はC1-6アルキル基を示し、
12は、フェニル基(該フェニル基は、1〜3個のC1-6アルコキシ基で置換されてもよい)を示し、
16は、C1-6アルキル基、又はフェニル基(該フェニル基は、1〜3個のC1-6アルコキシ基で置換されてもよい)を示し、
17、及びR18は、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、及びC3-6シクロアルキル基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)、C2-6アルケニル基、C3-6シクロアルキル基、C1-6アルカノイル基、C7-12アラルキル基(該C7-12アラルキル基は、1〜3個のC1-6アルコキシ基で置換されてもよい)、又はヘテロアラルキル基(該ヘテロアラルキル基は、1〜3個のC1-6アルコキシ基で置換されてもよい)を示すか、或いは
17、及びR18は結合する窒素原子と一緒になって、置換基群2から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい4〜8員の含窒素飽和複素環基、又は置換基群2から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい6員の含窒素一部飽和複素環基を形成してもよく、
置換基群2は、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、オキソ基、C1-6アルコキシイミノ基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、式−CONR1920(R19、及びR20は、同一又は異なって、水素原子、又はC1-6アルキル基を示す)で示される基、C1-6ハロアルキル基、及びC1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、及びC1-6アルキルアミノ基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)からなる群であり、
3は、水素原子を示し、或いは
3とR1は、一緒になってカルボニル基を形成してもよく、
4は、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、又は式OCONR2122(R21、及びR22は、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基、又は1個のヘテロアリール基で置換されたC2-6アルケニル基を示す)を示し、
Zは、式CHR23(R23は、ヒドロキシ基、又はアミノ基を示す)で示される基、式C(=O)で示される基、又は式C(=N−OR24)で示される基を示し、
24は、水素原子、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、C1-6アルコキシ基、アミノ基、又はC1-6アルキルアミノ基で置換されてもよい)、又は4〜8員の飽和複素環基を示し、或いは
4とZは、それぞれ結合する炭素原子と一緒になって形成する式(II)
Figure 2014058509
で示される環状構造を示してもよく
5は、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、又は式OCONR2526(R25、及びR26は、同一又は異なって、水素原子、又はC1-6アルキル基を示す)を示し、
6は、水素原子、又はヒドロキシ基を示し、或いは
5とR6はそれぞれ結合する炭素原子と一緒になって形成する式(III)
Figure 2014058509
で示される環状構造を示してもよく、
27は、酸素原子、式CHR28、又は式NR29を示し、
28は、水素原子、シアノ基、又はC1-6アルキルスルファニル基(該C1-6アルキルスルファニル基は、1個のアミノ基で置換されてもよいヘテロアリール基で置換されてもよい)を示し、
29は、水素原子、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基(該C1-6アルコキシ基はフェニル基で置換されてもよい)、4〜8員の飽和複素環基(該飽和複素環基は、C1-6アルキルスルホニル基、又はジフェニルメチル基で置換されてもよい)、式−NR3031、式−NR32CSNR3334、式−NR32CO235、式−NR32COR36、式−NR32SO237、式−NR32CONR3839、式−NR32SO2NR4041、式−N=C−NR4243、又は置換基群3から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基を示し、
30、及びR31は、同一又は異なって、水素原子、又はC1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、C1-6アルキルスルホニル基、フェニル基、又はヘテロアリール基で置換されてもよい)を示し、
32、R33、R34、R37、R40、R41、R42、及びR43は、同一又は異なって、水素原子、又はC1-6アルキル基を示し、
35は、水素原子、C1-6アルキル基、又はC7-12アラルキル基を示し、
36は、水素原子、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、C1-6アルキルスルホニル基で置換されてもよい)、又はC7-12アラルキル基を示し、
38、及びR39は、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、C3-6シクロアルキル基で置換されてもよい)、C2-6アルケニル基、C7-12アラルキル基(該C7-12アラルキル基は、ハロゲン原子、C1-6アルキル基、及びC1-6アルコキシ基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)、又はヘテロアラルキル基を示し、
置換基群3は、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C1-6アルキルスルファニル基、C1-6アルキルスルフィニル基、C1-6アルキルスルホニル基、フェニル基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、フェニルスルファニル基、フェニルスルホニル基、シアノ基、C7-12アラルキル基、4〜8員の飽和複素環基(該飽和複素環基は、C1-6アルキルスルホニル基、又はジフェニルメチル基で置換されてもよい)、ヘテロアリール基(該ヘテロアリール基は、C1-6アルキル基、C7-12アラルキル基、フェニル基、及びヘテロアリール基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)、式−NR44CO245、式−OSO2NR4647、式−NR49SO2NR5051、式−CONR52SO2NR5354、式−OCONR5556、式−NR57COR58、式−CONR5960、式−NR61CONR6263、式−OCOR64、式−SO2NR6566、式−NR67SO268、式−NR6970、及び式−CONR71SO272からなる群であり、
44〜R57、R61、R67、R71、及びR72は、同一又は異なって、水素原子、又はC1-6アルキル基を示し、
58は、C1-6アルキル基、C1-6ハロアルキル基、又はフェニル基を示し、
59、及びR60は、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基、フェニル基、C7-12アラルキル基、又はヘテロアラルキル基を示し、
62、及びR63は、同一又は異なって、水素原子、又はC1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、アミノ基、又はC1-6アルキルアミノ基で置換されてもよい)を示し、
64は、C1-6アルキル基、又はフェニル基を示し、
65、及びR66は、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基、又はフェニル基を示し、
68は、C1-6アルキル基、C1-6ハロアルキル基、C3-6シクロアルキル基、フェニル基(該フェニル基は、C1-6アルキル基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルコキシ基、シアノ基、及びカルボキシ基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)、又は1〜3個のC1-6アルキル基で置換されてもよいヘテロアリール基を示し、
69、及びR70は、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基、フェニル基、1個のシアノ基で置換されてもよいヘテロアリール基、C7-12アラルキル基、又はヘテロアラルキル基を示すか、或いは、
69、及びR70は、結合する窒素原子と一緒になって、4〜8員の含窒素飽和複素環基(該含窒素飽和複素環基は、C1-6アルキル基、及びオキソ基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)を形成してもよく、
27が、酸素原子である場合、R4とZは、それぞれ結合する炭素原子と一緒になって形成する式(IV)
Figure 2014058509
で示される環状構造を示してもよく、或いは
5とZは一緒になって形成する式(V)
Figure 2014058509
で示される環状構造を示してもよく、
73は、酸素原子、又は式NHを示し、或いは、
5とR6とZは一緒になって形成する式(VI)
Figure 2014058509
で示される環状構造を示してもよく、
破線を含む二重結合は、単結合、又は二重結合を示し、
74は、破線を含む二重結合が単結合の場合のみ存在し、水素原子を示し、或いは、
5とR6とZとR4は一緒になって形成する式(VII)
Figure 2014058509
で示される環状構造を示してもよい)で示される化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物(但し、R1及びR3が共に水素原子であり、R4がメトキシ基であり、Zが式C(=O)で示される基であり、R5及びR6が共にヒドロキシ基である場合、R2は、2−アミノエチル基、2−(N−2−メトキシベンジルアミノ)エチル基、又は2−(N−イソブチル−N−メトキシベンジルアミノ)エチル基ではない)。
上記の発明の好ましい態様として、
(2)R1が、水素原子、C1-6アルキル基、又はC1-6アルキルスルホニル基であり、
2が、4〜8員の飽和複素環基(該飽和複素環基は、C7-12アラルキル基、及びC1-6アルキル基から選ばれる1又は2個の置換基で置換されてもよい)、C1-6アルカノイル基(該C1-6アルカノイル基は、アミノ基、又はC1-6アルキルアミノ基で置換されてもよい)、又は置換基群1から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基であり、或いは
1及びR2は、結合する窒素原子と一緒になって、4〜8員の含窒素飽和複素環基(該含窒素飽和複素環基は、ヒドロキシ基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、及びC1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、アミノ基、又はC1-6アルキルアミノ基で置換されてもよい)から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)を形成してもよく、
38、及びR39が、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、C3-6シクロアルキル基で置換されてもよい)、C7-12アラルキル基(該C7-12アラルキル基は、ハロゲン原子、C1-6アルキル基、及びC1-6アルコキシ基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)、又はヘテロアラルキル基である上記(1)に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬;
(3)R2が、置換基群1から選ばれる1〜3個の置換基で置換されたC1-6アルキル基である上記(1)又は(2)に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬;
(4)R2が、置換基群4から選ばれる1〜3個の置換基で置換されたC1-6アルキル基であり、置換基群4が、ヒドロキシ基、及び式−NR1718で示される基からなる群である上記(1)又は(2)に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬;
(5)R17、及びR18が、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、C3-6シクロアルキル基で置換されてもよい)である上記(4)に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬;
(6)R5とR6がそれぞれ結合する炭素原子と一緒になって形成する式(III)で示される環状構造である上記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬;
(7)R27が、式NR29である上記(6)に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬;
(8)R29が、水素原子、式−NR3031、式−NR32CO235、式−NR32SO237、式−NR32CONR3839、式−NR32SO2NR4041、又は置換基群3から選ばれる1〜3個の置換基で置換されたC1-6アルキル基である上記(7)に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬;
(9)R29が、置換基群5から選ばれる1〜3個の置換基で置換されたC1-6アルキル基であり、置換基群5が、ヒドロキシ基、C1-6アルキルスルホニル基、4〜8員の飽和複素環基(該飽和複素環基は、C1-6アルキルスルホニル基で置換されてもよい)、式−OSO2NR4647、式−NR49SO2NR5051、式−CONR5960、式−SO2NR6566、式−NR67SO268、及び式−NR6970からなる群である上記(7)に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬;
(10)R29が、置換基群6から選ばれる1〜3個の置換基で置換されたC1-6アルキル基であり、置換基群6は、C1-6アルキルスルホニル基、式−OSO2NR4647、式−SO2NR6566、及び式−NR67SO268からなる群である上記(7)に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬;
(11)R29が、C1-6アルキルスルホニル基で置換されたC1-6アルキル基である上記(7)に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬;
(12)R1が、C1-6アルキル基である上記(1)〜(11)のいずれか1つに記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬;
(13)R4が、ヒドロキシ基、又はC1-6アルコキシ基である上記(1)〜(12)のいずれか1つに記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬;
(14)R4が、メトキシ基である上記(1)〜(12)のいずれか1つに記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬;
(15)R3が、水素原子である上記(1)〜(14)のいずれか1つに記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬;
(16)Zが、式C(=O)で示される基、又は式C(=N−OR24)で示される基である上記(1)〜(15)のいずれか1つに記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬;及び
(17)Zが、式C(=O)で示される基である上記(1)〜(15)のいずれか1つに記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬。
また、上記の式(I)で表される化合物及び生理学的に許容されるその塩、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる物質を有効成分として含む抗微生物剤、並びに上記の式(I)で表される化合物及び生理学的に許容されるその塩、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる物質を有効成分として含む感染症の予防及び/又は治療剤が本発明により提供される。
これらに加えて、本発明により、上記の医薬の製造のための上記の式(I)で表される化合物及び生理学的に許容されるその塩、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる物質の使用、並びに感染症の予防及び/又は治療方法であって、上記の式(I)で表される化合物及び生理学的に許容されるその塩、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる物質の有効量をヒトを含む哺乳類動物に投与する工程を含む方法が本発明により提供される。
本発明の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物は微生物、好ましくはグラム陽性菌又はグラム陰性菌などの好気性又は嫌気性細菌類、マイコプラズマやクラミジアなどに対して幅広い抗菌活性を有しており、特に従来のマクロライド系抗生物質では十分な抗菌活性が得られなかったエリスロマイシン耐性菌(例えば耐性肺炎球菌、連鎖球菌、及びマイコプラズマ)などに対しても優れた抗菌活性を示すという特徴がある。
本発明において、「Cx-y」とは、その後に続く基がx〜y個の炭素原子を有することを意味する。
「ハロゲン原子」とは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素である。
「アルキル基」とは、直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基であり、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、2−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、1,1−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基等が挙げられる。本明細書においてメチル基を「Me」と表示する場合がある。
「アルケニル基」とは、前記「アルキル基」の任意の位置に1個以上の二重結合を有する直鎖状又は分枝鎖状のアルケニル基であり、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、1,3−ブタジエニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、及び2−ヘキセニル基等が挙げられる。
「アルコキシ基」とは、直鎖状又は分枝鎖状のアルコキシ基であり、例えばメトキシ基、エトキシ基、1−プロポキシ基、イソプロポキシ基、1−ブトキシ基、1−メチル−1−プロポキシ基、t−ブトキシ基、1−ペンチルオキシ基等が挙げられる。
「アルコキシイミノ基」とは、直鎖状又は分枝鎖状のアルコキシイミノ基であり、例えばメトキシイミノ基、エトキシイミノ基、1−プロポキシイミノ基、イソプロポキシイミノ基、1−ブトキシイミノ基、1−メチル−1−プロポキシイミノ基、t−ブトキシイミノ基、1−ペンチルオキシイミノ基等が挙げられる。
「ハロアルキル基」とは、前記「アルキル基」の1つ又は複数の水素原子がハロゲン原子で置換されたアルキル基であり、例えばフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、パーフルオロプロピル基、4−フルオロブチル基、4−クロロブチル基、4−ブロモブチル基、パーフルオロヘキシル基等が挙げられる。
「アルキルアミノ基」とは、前記「アルキル基」が1つ又は2つアミノ基に結合した基であり、例えばメチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、N-エチル-N-メチルアミノ基等が挙げられる。
「アルキルスルファニル基」とは、直鎖状又は分枝鎖状のアルキルスルファニル基であり、例えばメチルスルファニル基、エチルスルファニル基、1−プロピルスルファニル基、イソプロピルスルファニル基、1−ブチルスルファニル基、1−メチル−1−プロピルスルファニル基、t−ブチルスルファニル基、1−ペンチルスルファニル基等が挙げられる。
「アルキルスルフィニル基」とは、直鎖状又は分枝鎖状のアルキルスルフィニル基であり、例えばメチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、1−プロピルスルフィニル基、イソプロピルスルフィニル基、1−ブチルスルフィニル基、1−メチル−1−プロピルスルフィニル基、t−ブチルスルフィニル基、1−ペンチルスルフィニル基等が挙げられる。
「アルキルスルホニル基」とは、直鎖状又は分枝鎖状のアルキルスルホニル基であり、例えばメチルスルホニル基、エチルスルホニル基、1−プロピルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、1−ブチルスルホニル基、1−メチル−1−プロピルスルホニル基、t−ブチルスルホニル基、1−ペンチルスルホニル基等が挙げられる。
「シクロアルキル基」とは、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
「アラルキル基」とは、前記「アルキル基」の1つの水素原子がフェニル基、又はナフチル基で置換されたアルキル基であり、例えばベンジル基、フェネチル基、ナフタレン-1-イルメチル基、ナフタレン-2-イルメチル基等が挙げられる。
「ヘテロアリール基」とは、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から任意に選ばれた1〜4個の原子を環構成原子として含み、例えばピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジル基、ピラジル基、キノリル基(例えば、2-キノリル、3-キノリル基、4-キノリル基、5-キノリル基)、イソキノリル基、チエニル基(例えば2−チエニル基、3−チエニル基)、ピロリル基(例えば1−ピロリル基、2−ピロリル基、3−ピロリル基)、チアゾリル基(例えば2−チアゾリル基、4−チアゾリル基、5−チアゾリル基)、イソチアゾリル基(例えば3−イソチアゾリル基、4−イソチアゾリル基、5−イソチアゾリル基)、ピラゾリル基(例えば1−ピラゾリル基、3−ピラゾリル基、4−ピラゾリル基)、イミダゾリル基(例えば1−イミダゾリル基、2−イミダゾリル基、3−イミダゾリル基)、フリル基(例えば2−フリル基、3−フリル基)、オキサゾリル基(例えば2−オキサゾリル基、4−オキサゾリル基、5−オキサゾリル基)、イソキサゾリル基(例えば3−イソキサゾリル基、4−イソキサゾリル基、5−イソキサゾリル基)、オキサジアゾリル基(例えば1,2,3−オキサジアゾリル基、1,3,4−オキサジアゾリル基)、チアジアゾリル基(例えば1,2,3−チアジアゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基)、トリアゾリル基(例えば1,2,4−トリアゾリル基)、テトラゾリル基、ベンゾフラニル基(例えば2−ベンゾフラニル基、3−ベンゾフラニル基、4−ベンゾフラニル基、5−ベンゾフラニル基)、ベンゾチエニル基(例えば2−ベンゾチエニル基、3−ベンゾチエニル基、4−ベンゾチエニル基、5−ベンゾチエニル基)、インドリル基(例えば2−インドリル基、3−インドリル基、4−インドリル基、5−インドリル基)、ベンゾオキサゾリル基(例えば2−ベンゾオキサゾリル基、4−ベンゾオキサゾリル基、5−ベンゾオキサゾリル基、6−ベンゾオキサゾリル基)、ベンゾイソキサゾリル基(例えば3−ベンゾ[c]イソキサゾリル基、4−ベンゾ[c]イソキサゾリル基、5−ベンゾ[c]イソキサゾリル基、6−ベンゾ[c]イソキサゾリル基、3−ベンゾ[d]イソキサゾリル基、4−ベンゾ[d]イソキサゾリル基、5−ベンゾ[d]イソキサゾリル基、6−ベンゾ[d]イソキサゾリル基)、インダゾリル基(例えば3−インダゾリル基、4−インダゾリル基、5−インダゾリル基、6−インダゾリル基)、ベンズイミダゾリル基(例えば2−ベンズイミダゾリル基、4−ベンズイミダゾリル基、5−ベンズイミダゾリル基、6−ベンズイミダゾリル基)、ベンゾオキサジアゾリル基(例えば4−ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾリル基、5−ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾリル基、4−ベンゾ[1,2,3]オキサジアゾリル基、5−ベンゾ[1,2,3]オキサジアゾリル基)、ベンゾチアジアゾリル基(例えば4−ベンゾ[1,2,5]チアジアゾリル基、5−ベンゾ[1,2,5]チアジアゾリル基、4−ベンゾ[1,2,3] チアジアゾリル基、5−ベンゾ[1,2,3]チアジアゾリル基)、インドリジニル基(例えば1−インドリジニル基、2−インドリジニル基、3−インドリジニル基、5−インドリジニル基)、チエノピリジル基(例えば2−チエノ[2,3−b]ピリジル基、3−チエノ[2,3−b]ピリジル基、5−チエノ[2,3−b]ピリジル基、6−チエノ[2,3−b]ピリジル基、2−チエノ[3,2−b]ピリジル基、3−チエノ[3,2−b]ピリジル基、5−チエノ[3,2−b]ピリジル基、6−チエノ[3,2−b]ピリジル基)、ピラゾロピリジル基(例えば2−ピラゾロピリジル基、3−ピラゾロピリジル基、5−ピラゾロピリジル基、6−ピラゾロピリジル基)、イミダゾピリジル基(例えば1−イミダゾ[1,5−a]ピリジル基、3−イミダゾ[1,5−a]ピリジル基、5−イミダゾ[1,5−a]ピリジル基、7−イミダゾ[1,5−a]ピリジル基、2−イミダゾ[1,2−a]ピリジル基、3−イミダゾ[1,2−a]ピリジル基、5−イミダゾ[1,2−a]ピリジル基、7−イミダゾ[1,2−a]ピリジル基)、イミダゾピラジル基(例えば1−イミダゾ[1,5−a]ピラジル基、3−イミダゾ[1,5−a]ピラジル基、5−イミダゾ[1,5−a]ピラジル基、8−イミダゾ[1,5−a]ピラジル基、2−イミダゾ[1,2−a]ピラジル基、3−イミダゾ[1,2−a]ピラジル基、5−イミダゾ[1,2−a]ピラジル基、8−イミダゾ[1,2−a]ピラジル基)、ピラゾロピリミジル基(例えば2−ピラゾロ[1,5−a] ピリミジル基、3−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジル基、5−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジル基、6−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジル基、2−ピラゾロ[1,5−c]ピリミジル基、3−ピラゾロ[1,5−c] ピリミジル基、4−ピラゾロ[1,5−c]ピリミジル基、5−ピラゾロ[1,5−c]ピリミジル基)、トリアゾロピリミジル基(例えば3−[1,2,3]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジル基、5−[1,2,3]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジル基、6−[1,2,3]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジル基、3−[1,2,3]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジル基、4−[1,2,3]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジル基、5−[1,2,3]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジル基、2−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジル基、5−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジル基、6−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジル基、7−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジル基、2−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジル基、5−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジル基、7−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジル基、8−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジル基)、チエノチエニル基(例えば2−チエノ[2,3−b]チエニル基、3−チエノ[2,3−b]チエニル基、2−チエノ[3,2−b]チエニル基、3−チエノ[3,2−b]チエニル基)、イミダゾチアゾリル基(例えば2−イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基、3−イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基、5−イミダゾ[2,1−b]チアゾリル基、2−イミダゾ[5,1−b]チアゾリル基、3−イミダゾ[5,1−b]チアゾリル基、5−イミダゾ[5,1−b]チアゾリル基)等が挙げられる。
「4〜8員の飽和複素環基」とは、窒素原子、酸素原子、及び硫黄原子(酸化されていてもよい)から任意に選ばれた1〜3個の原子を環構成原子として含む4〜8員の飽和複素環基であり、架橋構造を有していてもよく、アゼチジニル基、オキセタニル基、ピロリジニル基、イミダゾリジニル基、ピラゾリジニル基、オキソラニル基、チオラニル基、テトラヒドロチエニル基、ジオキソテトラヒドロチエニル基、イソチアゾリジニル基、ジオキソイソチアゾリジニル基、オキサゾリジニル基、チアジアゾリジニル基、ジオキソチアジアゾリジニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロチオピラニル基、ジオキソテトラヒドロチオピラニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ジオキソチオモルホリニル基、7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル基、3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタニル基等が挙げられる。「4〜8員の飽和複素環基」は、オキソ基で置換される場合もあり、例えば、2,5−ジオキソイミダゾリジニル基、2−オキソオキサゾリジニル基、2−オキソイミダゾリジニル基が挙げられる。
「4〜8員の含窒素飽和複素環基」とは、上記の「4〜8員の飽和複素環基」の内、環構成原子として少なくとも1個の窒素原子を含む飽和複素環基である。
「6員の含窒素一部飽和複素環基」とは、1〜3個の窒素原子を環構成原子として含む6員の含窒素一部飽和複素環基であり、例えばテトラヒドロピリジル基等が挙げられる。
「ヘテロアラルキル基」とは、前記「アルキル基」の1つの水素原子が前記「ヘテロアリール基」で置換されたアルキル基である。「ヘテロアラルキル基」としては、例えばピリジルメチル基等が挙げられる。
「アルカノイル基」とは、水素原子、又はアルキル基がカルボニル基を介して結合した基であり、例えばホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ピバロイル基等が挙げられる。
「アルキレン基」とは、直鎖状又は分枝鎖状のアルキレン基であり、例えば−CH2−、−(CH2)2−、−(CH2)3−、−CH(CH3)−、−CH(CH3)CH2−、−(CH(CH3))2−、−(CH2)2−CH(CH3)−、−(CH2)3−CH(CH3)−、−CH(CH(CH32)−CH2−、−(CH2)2−CH(C25)−、−(CH2)6−などが挙げられる。
上記式(I)においてR1からR6、及びZについての好ましい範囲は下記のとおりである。R1からR6、及びZのいずれか1つが下記に説明する好ましいR1からR6、及びZに該当する化合物は好ましい化合物であり、さらに2以上の好ましいR1からR6、及びZを有する化合物はさらに好ましい化合物である。もっとも、本発明の範囲は下記の好ましい範囲に限定されることはない。
1がC1-6アルキル基であることが好ましく、メチル基であることがより好ましい。
2が置換基群1から選ばれる1〜3個の置換基で置換されたC1-6アルキル基であることが好ましく、置換基群4から選ばれる1〜3個の置換基で置換されたC1-6アルキル基であることがより好ましく、式−NR1718で示される基で置換されたC1-6アルキル基であることがよりさらに好ましい。この場合、R17、及びR18が同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、C3-6シクロアルキル基で置換されてもよい)であることが好ましい。
3が水素原子であることが好ましい。
4がヒドロキシ基、又はC1-6アルコキシ基であることが好ましく、メトキシ基であることがより好ましい。
5とR6がそれぞれ結合する炭素原子と一緒になって形成する式(III)で示される環状構造であることが好ましい。この場合、R27が、式NR29であることが好ましく、R29が、水素原子、式−NR3031、式−NR32CO235、式−NR32SO237、式−NR32CONR3839、式−NR32SO2NR4041、又は置換基群3から選ばれる1〜3個の置換基で置換されたC1-6アルキル基であることが好ましく、置換基群5から選ばれる1〜3個の置換基で置換されたC1-6アルキル基であることがより好ましく、C1-6アルキルスルホニル基で置換されたC1-6アルキル基であることがよりさらに好ましい。
Zが式C(=O)で示される基であることが好ましい。
上記式(I)で表される化合物の塩は、酸付加塩又は塩基付加塩のいずれでもよい。酸付加塩としては、例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸、ギ酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、ステアリン酸、コハク酸、エチルコハク酸、ラクトビオン酸、グルコン酸、グルコヘプトン酸、安息香酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、ラウリル硫酸、リンゴ酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、アジピン酸、システイン、N−アセチルシステイン、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、ヨウ化水素酸、ニコチン酸、シュウ酸、ピクリン酸、チオシアン酸、ウンデカン酸、アクリル酸ポリマー、カルボキシビニルポリマーなどの酸との塩を挙げることができ、塩基付加塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩などの無機塩基との塩、モルホリン、ピペリジンなどの有機アミン、アミノ酸との塩を挙げることができるが、これらに限定されることはない。これらのうち、生理学的に許容される塩が好ましい。
上記式(I)で表される本発明の化合物又はその塩は、水和物又は任意の溶媒和物として存在する場合があるが、これらの水和物又は溶媒和物も本発明の範囲に包含される。また、上記式(I)で表される本発明の化合物は複数の不斉炭素を有しているが、これらの不斉炭素は任意の立体配置であってもよい。これらの不斉炭素に基づく純粋な形態の光学異性体又はジアステレオ異性体などの立体異性体、任意の立体異性体の混合物、ラセミ体などはいずれも本発明の範囲に包含される。また、上記式(I)で表される本発明の化合物は1以上の二重結合を有する場合があり、二重結合又は環構造に由来する幾何異性体も存在する場合がある。純粋な形態の任意の幾何異性体又は任意の幾何異性体の混合物も本発明の範囲に包含されることは言うまでもない。好ましい立体異性体の一つを下記に示すが、本発明の化合物は下記の特定の立体異性体に限定されることはない。下記の構造式において示す配置は絶対配置であり、その表記は通常の表記に従っている。
Figure 2014058509
上記式(I)で表される本発明の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物は、優れた安全性を示す。安全性は、種々の試験によって評価されるが、たとえば、細胞毒性試験、hERG試験、シトクロムP450(CYP)活性阻害試験などで評価することができる。
上記式(I)で表される本発明の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物は、優れた代謝安定性を示す。代謝安定性は、種々の試験によって評価されるが、たとえば、ヒト肝ミクロソーム代謝安定性試験などで評価することができる。
本発明の化合物は、例えば以下の方法によって合成することができるが、本発明の化合物の製造方法はこれらに限定されるものではない。
本発明の化合物は、刊行物に記載の公知の方法又はそれと類似した方法で製造することができる。刊行物としては、例えばオーガニック・ファンクショナル・グループ・プレパレーションズ(Organic Functional Group Preparations),S.R.サンドラーら著、アカデミック・プレス・インコーポレイテッド(Academic Press Inc.) (New York and London) (1968)、シンセティック・オーガニック・ケミストリー(Synthetic Organic Chemistry),S.R.ワーグナーら著, (John Wiley) (1961)、コンプリヘンシブ・オーガニック・トランスフォーメーションズ(Comprehensive Organic Transformations),R.C.ラロック著 (1989)、エンサイクロペディア・オブ・レージェンツ・フォー・オーガニック・シンセシス(Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis),L.A.パケットら著 (1995)、コンペンジアム・オブ・オーガニック・シンセティック・メソッド(Compendium of Organic Synthetic Methods)等があげられる。
以下の説明において、塩基とは特に示さない限り、例えば有機塩基(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン、ピリジン若しくは4−ジメチルアミノピリジン等のアミン類、又はナトリウムメトキシド等の金属アルコキシド等)、又は無機塩基(例えば、炭酸ナトリウム若しくは炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属炭酸塩、又は水酸化ナトリウム若しくは水酸化カリウム等の金属水酸化物等)を意味するが、これらに限定されることはない。
溶媒とは特に示さない限り、例えば極性溶媒(例えば、水、メタノール等のアルコール系の溶媒等)、不活性溶媒(例えば、クロロホルム若しくは塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン若しくはジオキサン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒、トルエン等の芳香族炭化水素類、又はシクロヘキサン等の炭化水素類等)、又はこれらの混合溶媒を意味するが、これらに限定されることはない。
縮合剤とは特に示さない限り、例えば、クロロギ酸エステル(例えば、クロロギ酸イソブチル、クロロギ酸エチル、クロロギ酸メチル等)、酸クロリド(例えば、ピバロイルクロリド、オキザリルクロリド若しくは2,4,6−トリクロロベンゾイルクロリド等)、又は脱水縮合剤(例えば1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピルカルボジイミド・塩酸塩、ジシクロヘキシルカルボジイミド等のカルボジイミド試薬、1,1’−カルボニルジイミダゾール、若しくは2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨウ化物塩等)等を意味するが、これらに限定されることはない。
以下の説明においてPは水素原子又は保護基を示し、保護基としては、例えばトリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基等のシリル系保護基、若しくはアセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基等のアシル系保護基、若しくはベンジル基、p−メトキシベンジル基、2−クロロベンジル基等のエーテル系保護基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、若しくは1−エトキシエチル基などのアセタール系保護基、若しくはベンジルオキシカルボニル基、t−ブチルオキシカルボニル基等のカーボネート系保護基等が好ましく、さらに好ましくはアセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基又はトリメチルシリル基、トリエチルシリル基が挙げられるが、上記の保護基に限定されることはなく、Protective Groups in Organic Synthesis(第3版,1999年,P.G.M.Wuts,T.Green編)等に記載の保護基を示す。
化合物中に示されるPは、以下に述べるような方法に従って、適宜、水素原子と保護基に相互変換することができるが、これらの方法に限定されるものではない。
Pがアシル系保護基の場合には、以下のように水素原子に変換することができる。すなわち、塩基(例えば1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン等が挙げられる)存在下若しくは非存在下、アルコール系溶媒(例えばメタノールが好ましい)中、反応することで、水素原子へと変換することができる。上記の反応温度は例えば、0℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、室温から溶媒の沸点の範囲が好ましい。
また、Pが水素原子の場合には、以下のようにアシル系保護基へと変換することができる。すなわち、カルボン酸無水物若しくはカルボン酸ハライドと塩基(例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルアミン若しくはピリジン等が挙げられる)存在下若しくは非存在下、4−ジメチルアミノピリジン存在下若しくは非存在下、溶媒(例えばアセトン、クロロホルム若しくはジクロロメタン等が挙げられる)中、反応することで、アシル系保護基へと変換することができる。上記の反応温度は例えば、−20℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
Pがシリル基系保護基の場合には、以下のように水素原子に変換することができる。すなわち、フッ素化剤(例えばフッ化水素若しくはテトラブチルアンモニウムフルオリド等が挙げられる)と溶媒(例えばテトラヒドロフラン等が挙げられる)中、反応することで水素原子へと変換することができる。上記の反応温度は例えば、−20℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
また、Pが水素原子の場合には、以下のようにシリル系保護基へと変換することができる。すなわち、シリルハライドと塩基(例えばイミダゾール若しくはトリエチルアミン等が挙げられる)存在下若しくは非存在下、溶媒(例えばクロロホルム若しくはジメチルホルムアミド等が挙げられる)中、反応することでシリル系保護基へと変換することができる。上記の反応温度は例えば、−20℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
<スキーム1>
Figure 2014058509
(式中、Me、R1、R2、R4、R5、R6、P及びZの各記号は前記と同意義である)
式(1)で示される化合物は、例えば、刊行物(例えばJournal of Medicinal Chemistry,2003年,46巻,2706ページ、Tetrahedron,2003年,59巻,7033ページ、 Journal of Organic Chemistry, 1988年, 53巻, 2340ページ、The Journal of Antibiotics,1984年,37巻,182ページ、The Journal of antibiotics,1990年,43巻,544ページ、The Journal of antibiotics,1993年,46巻,647ページ、The Journal of Antibiotics,2001年,54巻,664ページ、The Journal of Antibiotics,2003年,56巻,1062ページ、Polish Journal of Chemistry,1979年,53巻,2551ページ、国際公開WO97/31929、特開平6−247996、国際公開WO99/21867、国際公開WO02/016380、国際公開WO04/106354、欧州特許第284203号、欧州特許第216169号、欧州特許第180415号、欧州特許第248279号等)に記載された方法に準拠した方法によって合成することができる。
式(2)で示される化合物は式(1)で示される化合物を原料として用い、文献(Tetrahedron, 1978年, 34巻, 1651ページ、Journal of American Chemical Society, 1965年, 87巻, 5661ページ、Journal of American Chemical Society, 1972年, 94巻, 7586ページ)に記載された方法に準拠した方法、すなわち、スワン酸化、モファット酸化若しくはコーリー-キム酸化等によって酸化することで得られる。そのうちでも、特にコーリー‐キム酸化が好ましく、スルフィド試薬(例えばジメチルスルフィド、ドデシルメチルスルフィド等が好ましい)を活性化剤(例えばN−クロロスクシンイミド等が好ましい)で不活性溶媒(例えばクロロホルム、ジクロロメタンが好ましい)中、活性化した後に、式(1)で表される化合物と有機塩基(例えばトリエチルアミン等が好ましい)を順次加えて、反応することで得られる。反応温度は例えば−78℃から室温の範囲で選択され、特に−40℃から0℃が好ましい。
式(3)で示される化合物は式(2)で示される化合物を原料として用い、文献(Journal of American Chemical Society, 1965年, 87巻, 1353ページ、Journal of American Chemical Society, 1962年, 84巻, 867ページ)に記載された方法に準拠した方法、すなわち、コーリー‐チャイコフスキー反応等によって得られる。
式(3)で示される化合物のうち4”位の立体化学が(R)配置である化合物は、刊行物(例えば国際公開WO98/56801号)に記載された手法に準拠した方法、すなわち式(2)で示される化合物を(CH33S(O)W1、(ここでW1は例えばハロゲン、−BF4若しくは−PF6が挙げられるが、ヨウ素が好ましい)と有機塩基若しくは無機塩基存在下(例えば水素化ナトリウムが好ましい)、溶媒(例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。また、これらの溶媒を2種類以上混合して用いても良い)中、反応することで得られる。上記の反応の反応温度は例えば、0℃から60℃の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
式(3)で示される化合物のうち4”位の立体化学が(S)配置である化合物は、刊行物(例えば国際公開WO98/56801号)に記載された方法に準拠した方法、すなわち式(2)で示される化合物を(CH33SW2、(ここでW2は例えばハロゲン、−BF4若しくは−PF6が挙げられるが、−BF4が好ましい)と有機塩基若しくは無機塩基存在下、溶媒(例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。また、これらの溶媒を2種類以上混合して用いても良い)中、反応することで得られる。上記の反応の反応温度は例えば、−50℃から60℃の範囲から選択され、−30℃から室温の範囲が好ましい。
式(4)で示される化合物は式(3)で示される化合物と対応するアミンを、ハロゲンイオンを含む塩(例えばヨウ化カリウム、塩化アンモニウム若しくはピリジン塩酸塩等)若しくはルイス酸(例えばイッテルビウムトリフラート)の存在下若しくは非存在下に、塩基(例えばジイソプロピルエチルアミン等が好ましい)の存在下若しくは非存在下、溶媒(例えばエタノール、ブタノール若しくはジメチルホルムアミド等が好ましい)の存在下若しくは非存在下で反応することで得られる。上記の反応温度は例えば室温から120℃の範囲が好ましい。本反応は常圧下でも実施可能であるが、封管中でも実施可能である。また、反応はマイクロウェーブ装置を用いて行うことができ、その際の反応温度は例えば溶媒の沸点から200℃の範囲が好ましい。上記反応のアミンは酸付加塩であってもよく、酸付加塩としては、例えば塩酸等との塩が好ましい。
スキーム1における式(1)、式(2)、式(3)及び式(4)のうちR4が式−OCONR2122(R21、及びR22は、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基、又は1個のヘテロアリール基で置換されたアルケニル基を示す)で示される基である化合物は、R4がヒドロキシ基の化合物と、対応するイソシアナートを塩基の存在下、溶媒中、反応することで得られる。上記化合物のうちR4が式−OCONH2で示される基である化合物は、R4がヒドロキシ基の化合物と、トリクロロアセチルイソシアナートを溶媒(例えばクロロホルムおよびジクロロメタンが好ましい)中、反応した後に、塩基(例えばトリエチルアミンが好ましい)存在下、アルコール(例えばメタノールが好ましい)と溶媒(例えばメタノールと水の混合溶媒が好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、0℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、室温から溶媒の沸点の温度の範囲が好ましい。
スキーム1における式(1)、式(2)、式(3)及び式(4)のうちR5とR6がそれぞれ結合する炭素と一緒になって式(III)で示される環状構造の化合物のうちR27が酸素原子の化合物は、R5とR6がヒドロキシ基の化合物を、例えば、文献(例えばJournal of Medicinal Chemistry,2003年,46巻,2706ページ)に記載された手法に準拠した方法によって反応することで得られる。すなわち、カーボネート化剤(例えばトリホスゲンが好ましい)及び塩基(例えばピリジンが好ましい)存在下、溶媒(例えばクロロホルム、ジクロロメタンが好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、−20℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から室温の温度の範囲が好ましい。
また、スキーム1の式(1)で示される化合物のうちスキーム2中に示される化合物は、スキーム1で示す工程だけでなくスキーム2で示す工程によってでも得ることができる。
<スキーム2>
Figure 2014058509
(式中、R29'は、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基(該C1-6アルコキシ基はフェニル基で置換されてもよい)、式−NR3031、又は置換基群3から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基で示される基であり、ここでMe、R30、R31、R4及びPは前記と同意義である)
式(6)で示される化合物は、式(5)で示される化合物を有機塩基(例えばピリジン等のアミン類が好ましい)の存在下若しくは非存在下、カーボネート化剤(例えばトリホスゲン若しくは炭酸ジエチルが挙げられ、この中でもトリホスゲンが好ましい)と不活性溶媒(クロロホルムおよびジクロロメタンが好ましい)中、反応することで得られる。反応温度は例えば、−20℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、この中でも0℃から室温が好ましい。
式(7)で示される化合物は式(6)で示される化合物と塩基(例えば1,1,3,3−テトラメチルグアニジンが好ましい)存在下若しくは非存在下、溶媒(例えばジメチルホルムアミドが好ましい)中、反応することで得られる。反応温度は例えば、0℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、特に室温から100℃が好ましい。
式(8)で示される化合物は式(7)で示される化合物を原料として用い、文献(例えばJournal of Organic Chemistry, 1988年, 53巻, 2340ページ、欧州特許第248279号等)に記載された手法に準拠した方法によって、例えば1,1’−カルボニルジイミダゾールを塩基(例えば水素化ナトリウムが好ましい)存在下、溶媒(例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。また、これらの溶媒を2種類以上混合して用いても良い)中、反応することで得られる。反応温度は例えば、−20℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から室温が好ましい。
又は、式(8)で示される化合物は、式(5)で示される化合物を用いて、例えば1,1’−カルボニルジイミダゾールを塩基(例えば水素化ナトリウム若しくは1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン等が挙げられる)存在下若しくは非存在下、溶媒(例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。また、これらの溶媒を2種類以上混合して用いても良い)中、反応することでも得られる。反応温度は例えば、室温から溶媒の沸点の範囲が好ましい。
式(9)で示される化合物は式(8)で示される化合物を原料として用い、文献(例えばJournal of Organic Chemistry, 1988年, 53巻, 2340ページ、欧州特許第248279号、国際公開WO97/31929号等)に記載された手法に準拠した方法、すなわち対応するアミン、対応する式H2NOR24若しくは対応する式H2NNR3031で示される化合物と塩基(例えば1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセンおよび1,1,3,3−テトラメチルグアニジン等)の存在下若しくは非存在下に、溶媒(例えばアセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、酢酸エチル等が挙げられる)中、反応することで得られる。上記のアミン、式H2NOR24若しくは対応する式H2NNR3031で示される化合物は酸付加塩であってもよく、酸付加塩としては、例えば塩酸等との塩が好ましい。上記の反応の反応温度は例えば、−20℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
また、スキーム1の式(3)で示される化合物のうちスキーム3中に示される化合物は、スキーム1で示す工程だけでなくスキーム3で示す工程によってでも得ることができる。
<スキーム3>
Figure 2014058509
(式中、R29”は、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基(該C1-6アルコキシ基はフェニル基で置換されてもよい)、式−NR3031、又は置換基群3から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基で示される基であり、ここでMe、R4、R30、R31及びPは前記と同意義である)
式(11)で示される化合物は、式(10)で示される化合物を有機塩基(例えばピリジン等のアミン類が好ましい)の存在下若しくは非存在下、カーボネート化剤(例えばトリホスゲン若しくは炭酸ジエチルが挙げられ、この中でもトリホスゲンが好ましい)と不活性溶媒(クロロホルムおよびジクロロメタンが好ましい)中、反応することで得られる。反応温度は例えば、−20℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、この中でも0℃から室温が好ましい。
式(12)で示される化合物は式(11)で示される化合物を原料として用い、文献(Tetrahedron, 1978年, 34巻, 1651ページ、Journal of American Chemical Society, 1965年, 87巻, 5661ページ、Journal of American Chemical Society, 1972年, 94巻, 7586ページ)に記載された方法に準拠した方法、すなわち、スワン酸化、モファット酸化若しくはコーリー-キム酸化等によって酸化することで得られる。そのうちでも、特にコーリー‐キム酸化が好ましく、スルフィド試薬(例えばジメチルスルフィド、ドデシルメチルスルフィド等が好ましい)を活性化剤(例えばN−クロロスクシンイミド等が好ましい)で不活性溶媒(例えばクロロホルム、ジクロロメタンが好ましい)中、活性化した後に、式(11)で表される化合物と有機塩基(例えばトリエチルアミン等が好ましい)を順次加えて、反応することで得られる。反応温度は例えば−78℃から室温の範囲で選択され、特に−40℃から0℃が好ましい。
式(13)で示される化合物は式(12)で示される化合物と(CH33S(O)W3、(ここでW3は例えばハロゲン、−BF4若しくは−PF6が挙げられるが、ヨウ素が好ましい)を有機塩基若しくは無機塩基存在下(例えば水素化ナトリウムが好ましい)、溶媒(例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。また、これらの溶媒を2種類以上混合して用いても良い)中、反応することで得られる。上記の反応の反応温度は例えば、−50℃から60℃の範囲から選択され、−30℃から室温の範囲が好ましい。
式(14)で示される化合物は式(13)で示される化合物を原料として用い、文献(例えばJournal of Organic Chemistry, 1988年, 53巻, 2340ページ、欧州特許第248279号等)に記載された手法に準拠した方法によって、例えば1,1’−カルボニルジイミダゾールを塩基(例えば水素化ナトリウムが好ましい)存在下、溶媒(例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。また、これらの溶媒を2種類以上混合して用いても良い)中、反応することで得られる。反応温度は例えば、−20℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から室温が好ましい。
式(15)で示される化合物は式(14)で示される化合物を原料として用い、文献(例えばJournal of Organic Chemistry, 1988年, 53巻, 2340ページ、欧州特許第248279号、国際公開WO97/31929号等)に記載された手法に準拠した方法によって、対応するアミン、式H2NOY’若しくは式H2NNR3031で示される化合物と塩基(例えば1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセンおよび1,1,3,3−テトラメチルグアニジン等が挙げられる)の存在下若しくは非存在下に、溶媒(例えばアセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、酢酸エチル等が挙げられる)中、反応することで得られる。上記のアミン、式H2NOY’若しくは式H2NNR3031は酸付加塩であってもよく、酸付加塩としては、例えば塩酸等との塩が好ましい。上記の反応の反応温度は例えば、−20℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から50℃の範囲が好ましい。ここでY’は水素原子、又はC1-6アルキル基(該C1-6アルキル基はフェニル基で置換されてもよい)である。
また、スキーム1の式(1)から(4)で示される化合物のうちスキーム4中に示される化合物は、スキーム1で示す工程だけでなくスキーム4で示す工程によってでも得ることができる。
<スキーム4>
Figure 2014058509
(式(16)から(18)はスキーム1における式(1)、式(2)、式(3)及び式(4)のR5とR6がそれぞれ結合する炭素原子と一緒になって式(III)である場合の11位、12位環状カーバメート構造部分の変換を示したものであり、
式中X1は、C1-6アルキレン基若しくは単結合を示し、
ここでX1がC1-6アルキレン基の場合は
29は、C1-6アルコキシ基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、式−OSO2NR4647、式−OCONR5556、式−OCOR64、式−NR44CO245、式−NR49SO2NR5051、式−NR57COR58、式−NR61CONR6263、式−NR67SO268、式−NR6970で示される基であり、
29'はR44、R49、R57、R61、R67又はR69で示される基であり、
ここでX1が単結合の場合は
29は、式−NR3031、式−NR32CSNR3334、式−NR32CO235、式−NR32COR36、式−NR32SO237、式−NR32CONR3839、式−NR32SO2NR4041、式−N=C−NR4243で示される基であり、
29'はR30又はR32で示される基であり、
30、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R38、R39、R40、R41、R42、R43、R44、R45、R46、R47、R49、R50、R51、R55、R56、R57、R58、R61、R62、R63、R64、R67、R68、R69、R70は前記と同意義である)
式(17)で示される化合物のうちY29が式−OCOR64で示される基である化合物は、式(16)で示される化合物を原料に用い、対応するカルボン酸ハライド若しくはカルボン酸無水物を4−ジメチルアミノピリジンの存在下又は非存在下、塩基(例えばトリエチルアミンが好ましい)の存在下又は非存在下、溶媒(クロロホルムおよびジクロロメタンが好ましい)中、反応することで、又は脱水縮合剤の存在下、対応するカルボン酸と反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、−20℃から60℃の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
式(17)で示される化合物のうちY29が式−OCONR5556で示される基である化合物は、式(16)で示される化合物を原料に用い、対応するイソシアナートを塩基(1,4−ジアザビシクロ−[2,2,2]−オクタンが好ましい)の存在下、溶媒(例えばトルエンが好ましい)中、反応することで得られる。また、Y29が式−OCONH2で示される基である化合物は、式(16)で示される化合物を原料に用い、トリクロロアセチルイソシアナート存在下、溶媒(例えばクロロホルムおよびジクロロメタンが好ましい)中、反応し、得られるトリクロロアセチルアミド体を塩基(例えば炭酸カリウム若しくはトリエチルアミンが好ましい)存在下、溶媒(メタノール、水等が挙げられる。また、これらの溶媒を2種類以上混合して用いても良い)中、反応することにより得ることができる。上記反応は0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。
式(17)で示される化合物のうちY29が式−OSO2NR4647で示される基である化合物は、式(16)で示される化合物を原料に用い、対応するスルファモイルクロリドを塩基の存在下、溶媒中、反応することで得られる。また、Y29が式−OSO2NH2で示される基である化合物は、式(16)で示される化合物を原料に用い、クロロスルホニルイソシアナートをギ酸存在下、溶媒(例えばアセトニトリル若しくはジメチルアセトアミドが好ましい)中、反応することにより得ることができる。上記反応は0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。
式(17)で示される化合物のうちY29が式−NR57COR58若しくは式−NR32COR26で示される基である化合物は、式(18)で示される化合物を原料に用い、対応するカルボン酸および脱水縮合剤の存在下、又は対応するカルボン酸無水物、若しくは対応するカルボン酸ハライドを用いてアミド化反応することで得られる。脱水縮合剤には、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジフェニルホスホリルアジド、1,1’−カルボニルジイミダゾール等が挙げられ、必要に応じて1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、ヒドロキシスクシンイミド等の活性化剤を用いることができる。この場合、反応溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、酢酸エチル等や、それらの混合溶媒が挙げられる。この際、塩基を用いて行うことができ、塩基の例としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の有機アミン類、2−エチルヘキサン酸ナトリウム、2−エチルヘキサン酸カリウム等の有機酸塩、炭酸カリウム等の無機塩基等が挙げられる。また4−ジメチルアミノピリジン存在下若しくは非存在下にて反応を行うことができる。上記の反応温度は例えば、−50℃から反応溶媒の沸点の範囲が好ましい。また、カルボン酸無水物は対応するカルボン酸と活性化剤(例えばクロロギ酸イソブチルが好ましい)を反応することでも得ることができ、式(18)で示される化合物とカルボン酸無水物を塩基(例えばトリエチルアミンが好ましい)と溶媒(例えばテトラヒドロフランが好ましい)中、反応することにより得られる。上記反応は−78℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、−78℃から室温の範囲が好ましい。また、カルボン酸ハライドを用いる場合は、カルボン酸ハライド存在下、塩基(例えばトリエチルアミンが好ましい)中、溶媒(例えばクロロホルムが好ましい)を用いて行うことができる。上記反応は−30℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
式(17)で示される化合物のうちY29が式−NR6970若しくは式−NR3031で示される基である化合物は、式(18)で示される化合物と対応するアルデヒドをヒドリド還元剤(例えばトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム若しくはシアノ水素化ホウ素ナトリウム等)の存在下に溶媒(例えばクロロホルム若しくはメタノール等が好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応の反応温度は例えば、0℃から50℃の範囲が好ましい。
式(17)で示される化合物のうちY29が式−NR61CONR6263若しくは式−NR32CONR3839で示される基である化合物は、式(18)で示される化合物を原料に用い、対応するイソシアナートと反応することで、又は対応するアミンとトリホスゲン存在下で反応することで得られる。イソシアナートを用いる場合は塩基(1,4−ジアザビシクロ−[2,2,2]−オクタンが好ましい)存在下、溶媒(トルエンが好ましい)中、反応することにより得ることができる。反応温度は例えば、0℃から室温の範囲が好ましい。また、トリホスゲンを用いる場合は式(18)で示される化合物とトリホスゲンを塩基(ピリジンが好ましい)存在下、溶媒(クロロホルムが好ましい)中、反応させた後に、対応するアミンを加えることで得られる。反応温度は例えば、0℃から室温の範囲が好ましい。
また、式(18)で示される化合物を原料に用い、ビス(4−ニトロフェニル)カーボネート存在下、溶媒(ピリジンが好ましい)中、反応することで活性化した後、対応するアミンを加えて、反応することでも得ることができる。上記の反応温度は0℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、室温から80℃が好ましい。上記反応のアミンは酸付加塩であってもよく、酸付加塩としては、例えば塩酸塩との塩が好ましい。
式(17)で示される化合物のうちY29が式−NR67SO268若しくは式−NR32SO237で示される化合物は、式(18)で示される化合物を原料に用い、対応するスルホニルハライド存在下、塩基(例えばトリエチルアミンが好ましい)の存在下若しくは非存在下、溶媒(クロロホルムおよびジクロロメタンが好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、0℃から60℃の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
式(17)で示される化合物のうちY29が式−NR32CSNR3334で示される化合物は、式(18)で示される化合物を原料に用い、対応するチオイソシアナート存在下、塩基(例えばピリジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等が好ましい。またこれらを併用してもよい)の存在下若しくは非存在下、溶媒(トルエンが好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、0℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、室温から80℃の範囲が好ましい。
式(17)で示される化合物のうちY29が式−N=C−NR4243で示される化合物は、式(18)で示される化合物を原料に用い、対応するホルムアミド、およびジメチルスルファモイルクロリド存在下、塩基(例えば4−ジメチルアミノピリジンが好ましい)の存在下若しくは非存在下、溶媒(トルエンが好ましい)中、反応した後、塩基(1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンが好ましい)と溶媒(メタノールが好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、0℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、室温から80℃の範囲が好ましい。
式(17)で示される化合物のうちY29が式−NR32SO2NR4041若しくは式−NR49SO2NR5051で示される化合物は、式(18)で示される化合物を原料に用い、対応するスルファモイルハライド存在下、塩基(トリエチルアミンが好ましい)の存在下若しくは非存在下、4−ジメチルアミノピリジン存在下若しくは非存在下、溶媒(クロロホルムが好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、0℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
式(17)で示される化合物のうちY29が式−NR32CO235若しくは式−NR44CO245で示される化合物は、式(18)で示される化合物を原料に用い、対応するハロギ酸エステル存在下、塩基(例えばピリジンが好ましい)の存在下若しくは非存在下、溶媒(テトラヒドロフランが好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、0℃から60℃の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
また、スキーム1の式(1)から(4)で示される化合物のうちスキーム5中に示される化合物は、スキーム1で示す工程だけでなくスキーム5で示す工程によってでも得ることができる。
<スキーム5>
Figure 2014058509
(式(19)から(23)はスキーム1における式(1)、式(2)、式(3)及び式(4)のZ部分の変換を示したものであり、式中、R24'は水素原子を除くR24を示し、R24は前記と同意義である)
式(20)で示される化合物は式(19)で示される化合物とヒドロキシルアミンを塩基(例えばイミダゾールが好ましい)の存在下若しくは非存在下に溶媒(例えばメタノールが好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応の反応温度は例えば、室温から溶媒の沸点の範囲が好ましい。上記反応で用いるヒドロキシルアミンは酸付加塩であってもよく、酸付加塩としては、例えば塩酸等との塩が好ましい。
式(21)で示される化合物は式(19)で示される化合物と式H2NOR24'で示される化合物を塩基(例えばイミダゾールが好ましい)の存在下若しくは非存在下に溶媒(例えばメタノールが好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応の反応温度は例えば、室温から溶媒の沸点の範囲が好ましい。上記反応で用いる式H2NOR24'で示される化合物は酸付加塩であってもよく、酸付加塩としては、例えば塩酸等との塩が好ましい。
また、式(21)で示される化合物は式(20)で示される化合物と対応するアルキルハライド等を塩基(例えば水酸化カリウム等が挙げられる)存在下若しくは非存在下に、溶媒(例えばテトラヒドロフラン等が挙げられる)中、反応することでも得られる。上記の反応の反応温度は例えば、−20℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
式(22)で示される化合物は式(19)で示される化合物とアンモニウム塩(例えば酢酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、塩化アンモニウム等が挙げられるが、酢酸アンモニウムが好ましい)存在下、還元剤(例えばトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウムが挙げられるが、シアノ水素化ホウ素ナトリウムが好ましい)と溶媒(例えばメタノール若しくはクロロホルム等が好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応の反応温度は例えば、室温から溶媒の沸点の範囲が好ましい。又は式(19)で示される化合物を原料として用い、文献(Tetrahedron Letters, 1971年, 2巻, 195ページ、Tetrahedron Letters, 1972年, 1巻, 29ページ)に記載された方法に準拠した方法、すなわちカルボニル基を極性溶媒中ヒドラジンと反応させてヒドラゾノ基にした後、亜硝酸ナトリウム等と反応することによって、又は式(20)で示される化合物を原料として用い、塩化チタン等と反応させることによって得られたイミノ体をヒドリド還元剤などで還元することによっても得られる。
式(23)で示される化合物は式(19)で示される化合物と還元剤(水素化ホウ素ナトリウムが好ましい)を溶媒(例えばテトラヒドロフラン、メチルt−ブチルエーテル、メタノール等が挙げられる。また、これらの溶媒を混合して用いてもよい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、−20℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
また、スキーム1の式(4)で示される化合物のうちスキーム6中に示される化合物は、スキーム1で示す工程だけでなくスキーム6で示す工程によってでも得ることができる。
<スキーム6>
Figure 2014058509
(式(24)及び式(25)はスキーム1における式(4)の4”位部分の変換を示したものであり、式中、R1'はC1-6アルキルスルホニル基を示し、R2'はC1-6アルカノイル基(該C1-6アルカノイル基は、アミノ基、又はC1-6アルキルアミノ基で置換されてもよい)以外のR2を示し、R2は前記と同意義である)
式(25)で示される化合物は、式(24)で示される化合物を原料に用い、対応するスルホニルハライド存在下、塩基(例えばトリエチルアミンが好ましい)の存在下若しくは非存在下、溶媒(クロロホルムおよびジクロロメタンが好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、0℃から60℃の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
また、スキーム1の式(4)で示される化合物のうちスキーム7中に示される化合物は、スキーム1で示す工程だけでなくスキーム7で示す工程によってでも得ることができる。
<スキーム7>
Figure 2014058509
(式(26)及び式(27)はスキーム1における式(4)の4”位部分の変換を示したものであり、R1''はC1-6アルキルスルホニル基以外のR1を示し、
2''はC1-6アルカノイル基(該C1-6アルカノイル基は、アミノ基、又はC1-6アルキルアミノ基で置換されてもよいC1-6アルカノイル基)を示し、
1は前記と同意義である)
式(27)で示される化合物は、式(26)で示される化合物を原料に用い、対応するカルボン酸および脱水縮合剤の存在下、又は対応するカルボン酸無水物、若しくは対応するカルボン酸ハライドを用いてアミド化反応することで得られる。脱水縮合剤には、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジフェニルホスホリルアジド、1,1’−カルボニルジイミダゾール等が挙げられ、必要に応じて1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、ヒドロキシスクシンイミド等の活性化剤を用いることができる。この場合、反応溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、酢酸エチル等や、それらの混合溶媒が挙げられる。この際、塩基を用いて行うことができ、塩基の例としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の有機アミン類、2−エチルヘキサン酸ナトリウム、2−エチルヘキサン酸カリウム等の有機酸塩、炭酸カリウム等の無機塩基等が挙げられる。また4−ジメチルアミノピリジン存在下若しくは非存在下にて反応を行うことができる。上記の反応温度は例えば、−50℃から反応溶媒の沸点の範囲が好ましい。また、カルボン酸無水物は対応するカルボン酸と活性化剤(例えばクロロギ酸イソブチルが好ましい)を反応することでも得ることができ、式(26)で示される化合物とカルボン酸無水物を塩基(例えばトリエチルアミンが好ましい)と溶媒(例えばテトラヒドロフランが好ましい)中、反応することにより得られる。上記反応は−78℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、−78℃から室温の範囲が好ましい。また、カルボン酸ハライドを用いる場合は、カルボン酸ハライド存在下、塩基(例えばトリエチルアミンが好ましい)中、溶媒(例えばクロロホルムが好ましい)を用いて行うことができる。上記反応は−30℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
また、スキーム1の式(4)で示される化合物のうちスキーム8中に示される化合物は、スキーム1で示す工程だけでなくスキーム8で示す工程によってでも得ることができる。
<スキーム8>
Figure 2014058509
(式(28)及び式(29)はスキーム1における式(4)の4”位部分の変換を示したものであり、
式中X2は、C1-6アルキレン基を示し、
Y2は、
式−NR11COR12で示される基、
式−NR13CO214で示される基、
式−NR15SO216で示される基又は
式−NR1718で示される基を示し、
Y2'はR11、R13、R15又はR17を示す。
11、R12、R13、R14、R15、R16、R17又はR18は前記と同意義である)
式(29)で示される化合物のうちY2が式−NR11COR12で示される基である化合物は、式(28)で示される化合物のうちY2'がR11である化合物を原料に用い、対応するカルボン酸および脱水縮合剤の存在下、又は対応するカルボン酸無水物、若しくは対応するカルボン酸ハライドを用いてアミド化反応することで得られる。脱水縮合剤には、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジフェニルホスホリルアジド、1,1’−カルボニルジイミダゾール等が挙げられ、必要に応じて1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、ヒドロキシスクシンイミド等の活性化剤を用いることができる。この場合、反応溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、酢酸エチル等や、それらの混合溶媒が挙げられる。この際、塩基を用いて行うことができ、塩基の例としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の有機アミン類、2−エチルヘキサン酸ナトリウム、2−エチルヘキサン酸カリウム等の有機酸塩、炭酸カリウム等の無機塩基等が挙げられる。また4−ジメチルアミノピリジン存在下若しくは非存在下にて反応を行うことができる。上記の反応温度は例えば、−50℃から反応溶媒の沸点の範囲が好ましい。また、カルボン酸無水物は対応するカルボン酸と活性化剤(例えばクロロギ酸イソブチルが好ましい)を反応することでも得ることができ、式(28)で示される化合物とカルボン酸無水物を塩基(例えばトリエチルアミンが好ましい)と溶媒(例えばテトラヒドロフランが好ましい)中、反応することにより得られる。上記反応は−78℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、−78℃から室温の範囲が好ましい。また、カルボン酸ハライドを用いる場合は、カルボン酸ハライド存在下、塩基(例えばトリエチルアミンが好ましい)中、溶媒(例えばクロロホルムが好ましい)を用いて行うことができる。上記反応は−30℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
式(29)で示される化合物のうちY2が式−NR13CO214で示される基である化合物は、式(28)で示される化合物のうちY2'がR13である化合物を原料に用い、対応するハロギ酸エステル存在下、塩基(例えばトリエチルアミンが好ましい)の存在下若しくは非存在下、溶媒(クロロホルムおよびジクロロメタンが好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、0℃から60℃の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
式(29)で示される化合物のうちY2が式−NR15SO216で示される基である化合物は、式(28)で示される化合物のうちY2'がR15である化合物を原料に用い、対応するスルホニルハライド存在下、塩基(例えばトリエチルアミンが好ましい)の存在下若しくは非存在下、溶媒(クロロホルムおよびジクロロメタンが好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、0℃から60℃の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
式(29)で示される化合物のうちY2が式−NR1718で示される基である化合物は、式(28)で示される化合物のうちY2'がR17である化合物を原料に用い、対応するアルデヒドをヒドリド還元剤(例えば、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、若しくはシアノ水素化ホウ素ナトリウム等)の存在下に溶媒(例えばクロロホルムおよびメタノール等が挙げられる)中、反応することで得られる。上記の反応の反応温度は例えば、0℃から50℃の範囲が好ましい。
また、スキーム1の式(1)から式(4)で示される化合物のうちスキーム9中に示される化合物は、スキーム1で示す工程だけでなくスキーム9で示す工程によってでも得ることができる。
<スキーム9>
Figure 2014058509
(式(30)から式(33)はスキーム1における式(1)、式(2)、式(3)及び式(4)の3位置換基以外の部分構造を示したものであり、式中、R4及びPは前記と同意義である)
式(31)で示される化合物は、式(30)で示される化合物を原料として、酸(例えば酢酸等が好ましい)の存在下若しくは非存在下、溶媒(例えばトルエンが好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、0℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、室温から沸点の温度の範囲が好ましい。
式(32)で示される化合物は、式(31)で示される化合物を原料として、還元剤(例えばシアノ水素化ホウ素ナトリウムが好ましい)および酸(例えば酢酸等が好ましい)の存在下若しくは非存在下、溶媒(例えばエタノール等が好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、0℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、室温から沸点の範囲が好ましい。
式(33)で示される化合物は、式(31)で示される化合物を原料として、ヒドロキシルアミンを塩基(例えばイミダゾールが好ましい)の存在下若しくは非存在下に、溶媒(例えばメタノールが好ましい)中、反応することで得られる。上記反応のヒドロキシルアミンは酸付加塩であってもよく、酸付加塩としては、例えば塩酸塩との塩が好ましい。上記の反応の反応温度は例えば、室温から溶媒の沸点の範囲が好ましい。
また、スキーム1の式(1)から式(4)で示される化合物のうちスキーム10中に示される化合物は、スキーム1で示す工程だけでなくスキーム10で示す工程によってでも得ることができる。
<スキーム10>
Figure 2014058509
(式(34)及び(35)はスキーム1における式(1)、式(2)、式(3)及び式(4)の3位置換基以外の部分構造を示したものであり、式中、Pは前記と同意義である)
式(35)で示される化合物は、例えば、文献(例えばJournal of Antibiotics,2003年,56巻,1062ページ)に記載された手法に準拠した方法によって得られる。すなわち、式(34)で示される化合物を原料として、酸(例えば酢酸等が好ましい)の存在下若しくは非存在下、溶媒(エタノールが好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、0℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、室温から60℃の範囲が好ましい。
また、スキーム1の式(1)から式(4)で示される化合物のうちスキーム11中に示される化合物は、スキーム1で示す工程だけでなくスキーム11で示す工程によってでも得ることができる。
<スキーム11>
Figure 2014058509
(式(36)及び式(37)はスキーム1における式(1)、式(2)、式(3)及び式(4)の3位置換基以外の部分構造を示したものであり、式中、Pは前記と同意義である)
式(37)で示される化合物は、例えば、文献(例えばJournal of Medicinal Chemistry,2003年,46巻,2706ページ)に記載された手法に準拠した方法によって得られる。すなわち、式(36)で示される化合物を原料として、カーボネート化剤(例えばトリホスゲンが好ましい)、塩基(例えばピリジンが好ましい)存在下、溶媒(例えばクロロホルム、ジクロロメタンが好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、−20℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
また、スキーム1の式(1)から式(4)で示される化合物のうちスキーム12中に示される化合物は、スキーム1で示す工程だけでなくスキーム12で示す工程によってでも得ることができる。
<スキーム12>
Figure 2014058509
(式(40)はスキーム1における式(1)、式(2)、式(3)及び式(4)の3位置換基以外の部分構造を示したものであり、
式中、R28'は、水素原子以外のR28を示し、
Lはハロゲン原子を示し、
4、R28及びPは前記と同意義である)
式(39)で示される化合物は、式(38)で示される化合物を原料として、ハロ酢酸無水物(例えば無水クロロ酢酸が好ましい)および塩基(例えばピリジンが好ましい)存在下若しくは非存在下、4−ジメチルアミノピリジンの存在下若しくは非存在下、溶媒(例えばジクロロメタンが好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、−20℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
式(40)で示される化合物のうちR28'がシアノ基で示される化合物は、式(39)で示される化合物を原料に用い、シアノ化剤(例えばシアノ化ナトリウムが好ましい)と溶媒(例えばジメチルホルムアミドが好ましい)中、反応することで得られるα−シアノケトン体と、塩基(例えばカリウムt−ブトキシドが好ましい)を溶媒(例えばテトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド等が挙げられ、それらの混合溶媒等が好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、−20℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から室温の温度の範囲が好ましい。
式(40)で示される化合物のうちR28'がC1-6アルキルスルファニル基で示される化合物は、式(39)で示される化合物を原料に用い、対応するチオールと塩基(例えば水素化ナトリウムが好ましい)を溶媒(例えばジメチルホルムアミドが好ましい)中、反応することで得られるα−チオケトン体と、塩基(例えば水素化ナトリウムが好ましい)と溶媒(例えばテトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミドが挙げられ、それらの混合溶媒等が好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、−20℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
また、スキーム1の式(1)から式(4)で示される化合物のうちスキーム13中に示される化合物は、スキーム1で示す工程だけでなくスキーム13で示す工程によってでも得ることができる。
<スキーム13>
Figure 2014058509
(式(41)および式(42)はスキーム1における式(1)、式(2)、式(3)及び式(4)の3位置換基以外の部分構造を示したものであり、式中、R4、R6及びPは前記と同意義である)
式(42)で示される化合物は、式(41)で示される化合物を原料として、二炭酸ジ−t−ブチル、クロロギ酸ベンジル等と塩基(例えば炭酸水素ナトリウム等が好ましい)存在下若しくは非存在下、溶媒(例えばクロロホルムと水の混合溶媒が好ましい)中、反応することで得られる化合物を、塩基(例えば炭酸カリウムが好ましい)存在下若しくは非存在下、溶媒(例えばイソプロパノールが好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、0℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、室温から溶媒の沸点の範囲が好ましい。
また、スキーム1の式(1)から式(4)で示される化合物のうちスキーム14中に示される化合物は、スキーム1で示す工程だけでなくスキーム14で示す工程によってでも得ることができる。
<スキーム14>
Figure 2014058509
(式(43)及び式(44)はスキーム1における式(1)、式(2)、式(3)及び式(4)の3位置換基以外の部分構造を示したものであり、式中、R5、R6及びPは前記と同意義である)
式(44)で示される化合物は、式(43)で示される化合物を原料として、トリホスゲンおよび塩基(例えばピリジンが好ましい)存在下、溶媒(例えばクロロホルムが好ましい)中、反応することで得られる。反応温度は例えば、−78℃から室温の範囲から選択され、この中でも−50℃から0℃が好ましい。
また、スキーム1の式(1)から式(4)で示される化合物のうちスキーム15中に示される化合物は、スキーム1で示す工程だけでなくスキーム15で示す工程によってでも得ることができる。
<スキーム15>
Figure 2014058509
(式(46)はスキーム1における式(1)、式(2)、式(3)及び式(4)の3位置換基以外の部分構造を示したものであり、式中Pは前記と同意義である)
式(46)で示される化合物は、例えば、文献(例えば国際公開 WO02/046204)に記載された手法に準拠した方法によって得られる式(45)で示される化合物を原料として、トリクロロアセチルイソシアナート存在下、溶媒(例えばクロロホルムおよびジクロロメタンが好ましい)中、反応させた後に、塩基(例えばトリエチルアミンが好ましい)存在下、アルコール(例えばメタノールが好ましい)と溶媒(例えばメタノールと水の混合溶媒が好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、0℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から室温の温度の範囲が好ましい。
また、スキーム1の式(1)から(4)で示される化合物のうちスキーム16中に示される化合物は、スキーム1で示す工程だけでなくスキーム16で示す工程によってでも得ることができる。
<スキーム16>
Figure 2014058509
(式(47)および式(48)はスキーム1における式(1)、式(2)、式(3)及び式(4)の3位置換基以外の部分構造を示したものであり、
式中、Arはヘテロアリール基を示し、
Pは前記と同意義である)
式(47)で示される化合物は、式(37)で示される化合物を原料として、アリルアミン存在下、溶媒(例えばテトラヒドロフランが好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、0℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から室温の温度の範囲が好ましい。
式(48)で示される化合物は、式(47)で示される化合物を原料として、溝呂木・ヘック反応により得られる。すなわち、アリールハライドおよび0価のパラジウム若しくは2価のパラジウムとホスフィン配位子存在下、塩基(例えばトリエチルアミンが好ましい)と溶媒(例えばアセトニトリルが好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、0℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、室温から溶媒の沸点の範囲が好ましい。またマイクロウェーブ装置を用いて反応を行うこともできる。溝呂木・ヘック反応に関する包括的概観はAngewandte Chemie International Edition、1994年、33巻、2379ページおよびChemical Reviews、2000年、100巻、3009ページで示される。
また、スキーム1の式(1)から(4)で示される化合物のうちスキーム17中に示される化合物は、スキーム1で示す工程だけでなくスキーム17で示す工程によってでも得ることができる。
<スキーム17>
Figure 2014058509
(式中、R2'、R4、R5、R6、P及びZの各記号は前記と同意義であり、
Pは前記と同意義である)
式(50)で示される化合物は、式(49)で示される化合物を原料として、カーボネート化剤(例えばトリホスゲン等が好ましい)、塩基(例えばピリジンが好ましい)存在下若しくは非存在下、溶媒(例えばクロロホルム若しくはジクロロメタンが好ましい)中、反応することで得られる。上記の反応温度は例えば、−20℃から溶媒の沸点の範囲から選択され、0℃から室温の範囲が好ましい。
本合成法の式(1)〜(50)で示される化合物中のヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシ基、オキシム基は選択的に除去可能な当該分野において公知の保護基により保護されてもよく、所望の段階で脱保護することで、式(I)で表される化合物を合成するための中間体を供給することができる。保護基としてはトリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基等のシリル系保護基、若しくはアセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基等のアシル系保護基、若しくはベンジル基、4−メトキシベンジル基、2−クロロベンジル基等のエーテル系保護基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、若しくは1−エトキシエチル基などのアセタール系保護基、若しくはベンジルオキシカルボニル基、t−ブチルオキシカルボニル基等のカーボネート系保護基等があげられるが、その他にもProtective Groups in Organic Synthesis(第3版, 1999年, P.G.M.Wuts,T.Green編)等に記載の保護基を用いることが可能である。また、本合成法の式(1)〜(50)で示される化合物の置換基は公知の方法により、相互に変換可能である。
上記各製造方法における中間体及び目的化合物は、有機合成化学で常用される精製法、例えば中和、濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮の他、酢酸エチル、酢酸エチル−ヘキサン、イソプロピルアルコール、エタノール、含水エタノール、アセトン、含水アセトン等の溶媒を用いた再結晶、各種クロマトグラフィー等に付して単離精製することができる。また、中間体においては、特に精製することなく、次の反応に供することも可能である。
上記の式(I)で表される化合物及び生理学的に許容されるその塩、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる物質は新規なマクロライド系抗生物質として微生物感染症の予防及び/又は治療のための医薬として用いることができる。好ましくは、通常用いられる製剤用添加物の1種又は2種以上とともに上記の物質を含む医薬組成物を調製してヒトを含む哺乳類動物の微生物感染症の予防及び/又は治療のために投与することができる。投与経路は特に限定されず、経口投与又は非経口投与のいずれの投与経路を選択してもよい。経口投与に適する医薬組成物としては、例えば、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、又はシロップ剤などを例示することができ、非経口投与に適する医薬組成物としては、例えば、皮下注射、筋肉内注射、又は静脈内注射用の注射剤のほか点滴剤や坐剤などを例示することができるが、これらに限定されることはない。注射剤又は点滴剤は凍結乾燥形態の医薬組成物として調製することもできる。錠剤やカプセル剤などの固形製剤の製造のためには、通常用いられる賦形剤、安定化剤、結合剤、コーティング剤などを適宜用いることができ、注射剤又は点滴剤などの調製のためには、通常用いられる製剤用添加物、例えば賦形剤、pH調節剤、無痛化剤、安定化剤、溶解補助剤などを適宜用いることができるが、これらは当業者が適宜選択可能である。
本発明の医薬の適用対象である微生物感染症の種類は特に限定されないが、好ましくは細菌感染症、マイコプラズマ感染症、又はクラミジア感染症などを挙げることができる。細菌感染症としては、グラム陽性菌又はグラム陰性菌感染症を例示することができ、従来用いられているマクロライド系抗生物質に準じて使用することができるが、本発明の医薬は、特に従来のマクロライド系抗生物質では十分な抗菌活性が得られなかったエリスロマイシン耐性菌(例えば耐性肺炎球菌、連鎖球菌、及びマイコプラズマ)などに対しても優れた抗菌活性を有するという特徴があり、極めて広い抗菌スペクトルを有しているので、感染症において起炎菌が特定されていない場合にも使用可能である。
例えば、本発明の医薬は、ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、インフルエンザ菌、レジオネラ属、カンピロバクター属、ペプトストレプトコッカス属、プレボテラ属、クラミジア属、クラミドフィラ属、マイコプラズマ属などの微生物により引き起こされる感染症の予防及び/又は治療に用いることができ、表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷および手術創等の二次感染、肛門周囲膿瘍、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染(慢性気管支炎、びまん性汎細気管支炎を含む)、気管支拡張症、尿道炎、子宮頸管炎、感染性腸炎、中耳炎、副鼻腔炎、猩紅熱百日咳、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症、胃潰瘍・十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ感染症などに用いることができるが、これらに限定されることはない。
本発明の医薬の投与量は特に限定されず、感染症の種類、治療又は予防の目的、患者の年齢・体重など、あるいは感染症の重篤度などに応じて適宜選択可能である。例えば、経口投与の場合には一日量として100〜1,000 mgを一回又は数回に分けて投与することができる。また、他の抗菌剤又は抗生物質の1種又は2種以上と併用することも可能である。
以下、本発明を参考例、実施例、及び試験例によりさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
参考例1 N-メチル-2-[(2R)-2-メチルピロリジン-1-イル]エタンアミンの合成
(1)メチル-(2-オキソエチル)-カルバミン酸t-ブチルエステル11.2gをクロロホルム200mlに溶解し、(R)-2-メチルピロリジン5.0g、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム 18.7gを加えて、室温にて2時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加えて分液し、有機層をフェイズセパレーターにて濾過することで分液し、得られた有機層を減圧濃縮して残渣を得た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=20:1:0.1から10:1:0.1)にて精製してアルキル体11.8gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物3.0gに、氷冷下、4mol/L塩酸―酢酸エチル溶液10.0mlを加えて2時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮して得られた残渣に15% 水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和し、ジオキサンにて抽出した。得られた有機層を炭酸カリウムにて乾燥、濾過、減圧濃縮して残渣を得た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=20:1:0.1から5:1:0.1)にて精製して標記化合物790mgを得た。
MS(ESI) m/z= 143.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.08 (d, J=5.96 Hz, 3 H) 1.35 - 1.43 (m, 1 H) 1.62 - 1.79 (m, 2 H) 1.86 - 1.94 (m, 1 H) 2.08 (q, J=8.71 Hz, 1 H) 2.12 - 2.19 (m, 1 H) 2.25 - 2.33 (m, 1 H) 2.45 (s, 3 H) 2.63 - 2.75 (m, 2 H) 2.91 - 2.99 (m, 1 H) 3.12 (td, J=8.71, 2.75 Hz, 1 H)
参考例2 2-(1,1-ジオキシド-1,2-チアゾリジン-2-イル)-N-メチルエタンアミンの合成
(1)N-(2-アミノエチル)-N-メチルカルバミン酸 t-ブチルエステル1.0gをテトラヒドロフラン60mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン1.2mlを加えた後、3-クロロプロパンスルホニルクロリド768μlを加えて、室温にて2時間攪拌した。反応液に飽和重曹水、酢酸エチルを加えて分液し、得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製してスルホンアミド体1.35gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物1.33gをジメチルホルムアミド42mlに溶解し、70%水素化ナトリウム173.8mgを加えて、室温にて3時間攪拌した。反応液に飽和重曹水、酢酸エチルを加えて分液し、有機層を蒸留水にて3回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して環化体460mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物460mgを原料として、参考例1(2)と同様の方法にて標記化合物89mgを得た。
MS(ESI) m/z= 179.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.25 - 2.49 (m, 5 H) 2.76 - 2.84 (m, 2 H) 3.11 - 3.22 (m, 4 H) 3.30 (t, J=6.59 Hz, 2 H)
参考例3 N-ブチル-N-エチル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミンの合成
N-エチル-N-ブチルアミン2.34gを原料として、参考例1と同様の方法にて標記化合物2.38gを得た。
MS(ESI) m/z= 159.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.83 - 1.06 (m, 6 H) 1.19 - 1.50 (m, 4 H) 2.35 - 2.67 (m, 11 H)
参考例4 N-エチル-N'-メチル-N-(プロパン-2-イル)エタン-1,2-ジアミンの合成
N-エチル-N-イソプロピルアミン2.0gを原料として、参考例1と同様の方法にて標記化合物2.1gを得た。
MS(ESI) m/z= 145.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.94 - 1.06 (m, 9 H) 2.39 - 2.63 (m, 9 H) 2.86 - 3.01 (m, 1 H)
参考例5 N-(シクロプロピルメチル)-N-エチル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)シクロプロピルメチルアミン4.85gを原料として、参考例1(1)と同様の方法にてアルキル体5.4gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物5.4g、アセトアルデヒド6.35mlを原料として、参考例1と同様の方法にて標記化合物2.74gを得た。
MS(ESI) m/z= 157.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.04 - 0.14 (m, 2 H) 0.43 - 0.55 (m, 2 H) 0.77 - 0.93 (m, 1 H) 1.02 (t, J=7.25 Hz, 3 H) 2.34 (d, J=6.59 Hz, 2 H) 2.45 (s, 3 H) 2.55 - 2.68 (m, 6 H)
参考例6 N-メチル-2-[2-(トリフルオロメチル)ピロリジン-1-イル]エタンアミンの合成
2-(トリフルオロメチル)ピロリジン500mgを原料として、参考例1と同様の方法にて標記化合物0.51gを得た。
MS(ESI) m/z= 197.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.74 - 2.01 (m, 4 H) 2.36 - 2.53 (m, 1 H) 2.59 - 2.77 (m, 1 H) 2.88 (s, 3 H) 2.98 - 3.44 (m, 5 H)
参考例7 N,N-ジエチル-N'-メチルグリシンアミドの合成
(1)N-メチルベンジルアミン2.02gをテトラヒドロフラン70mlに溶解し、2-クロロ-N,N-ジエチルアセトアミド1.0gを加えて、60℃にて2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣に酢酸エチル、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=50:1:0.1から10:1:0.1)にて精製してアルキル体1.83gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物1.0gをメタノール1mlに溶解し、20%水酸化パラジウム-炭素100mgを加えて、1気圧の水素雰囲気下、室温にて終夜攪拌した。反応液を濾過後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=50:1:0.1)にて精製して標記化合物808mgを得た。
MS(ESI) m/z= 145.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.13 (t, J=7.11 Hz, 3 H) 1.18 (t, J=7.11 Hz, 3 H) 2.44 (s, 3 H) 3.26 (q, J=7.34 Hz, 2 H) 3.36 (s, 2 H) 3.40 (q, J=7.34 Hz, 2 H)
参考例8 N-メチル-2-(プロパン-2-イルオキシ)エタンアミンの合成
(1)2-アミノエチルイソプロピルエーテル0.9gのクロロホルム9ml溶液に室温下、ジ-t-ブチルジカーボネート2.09gを加えて30分間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=20:1:0.1)にて精製して保護体2.3gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物2.3gをジメチルホルムアミド45mlに溶解し、70%水素化ナトリウム370mgを加えて、室温にて15分間攪拌した。反応液にヨウ化メチル672μlを加えて、室温にて4時間攪拌した。さらに70%水素化ナトリウム370mg、ヨウ化メチル672μlを加えて、室温にて2時間、50℃にて2時間攪拌した。室温まで冷却後、反応液に蒸留水、酢酸エチル、トルエンを加えて分液し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮してメチル体を得た。
(3)上記(2)で得られた化合物を原料として、参考例1(2)と同様の方法にて標記化合物650mgを得た。
MS(ESI) m/z= 118.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.12 - 1.19 (m, 6 H) 2.46 (s, 3 H) 2.71 - 2.77 (m, 2 H) 3.54 (t, J=5.27 Hz, 2 H) 3.58 (dt, J=12.26, 6.02 Hz, 1 H)
参考例9 N,N-ジエチル-2-(メチルアミノ)エタンスルホンアミドの合成
(1)ジエチルアミン1.0gをクロロホルム60mlに溶解し、トリエチルアミン3.8mlを加えて、氷冷下、2-フタルイミドエタンスルホニルクロリド3.74gを滴下して1時間攪拌した。反応液に蒸留水を加えて分液し、有機層を飽和重曹水にて洗浄後、フェイズセパレーターにて濾過することで分液し、得られた有機層を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1から1:1)にて精製してスルホンアミド体3.34gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物3.3gをエタノール110mlに溶解し、ヒドラジン一水和物1.65mlを加えて、室温にて1時間、加熱還流下2時間攪拌した。反応液を室温まで放冷した後、濾過して、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=500:1:0.1から50:1:0.1)にて精製してアミン体1.35 gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物1.35gを原料として、参考例8(1)、(2)、参考例1(2)と同様の方法にて標記化合物650mgを得た。
MS(ESI) m/z= 195.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.21 (t, J=7.11 Hz, 6 H) 2.45 (s, 3 H) 3.01 - 3.05 (m, 2 H) 3.08 - 3.13 (m, 2 H) 3.30 (q, J=6.88 Hz, 4 H)
参考例10 1-[2-(メチルアミノ)エチル]ピロリジン-2-オンの合成
(1)N-ベンジル-N-メチルエタノールアミン5.0g、メタンスルホニルクロリド258μlを原料として、参考例9(1)と同様の方法にてスルホンアミド体3.8gを得た。
(2)2-ピロリドン349.8mgをジメチルホルムアミド20mlに溶解し、70%水素化ナトリウム141mgを加えて、室温にて5分間攪拌した。反応液に上記(1)で得られた化合物500mgを加えて、室温にて2時間攪拌した。反応液に酢酸エチル、トルエン、蒸留水を加えて分液し、有機層を蒸留水にて2回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=50:1から10:1)にて精製して置換体287mgを得た。
(3)上記で得られた化合物280mgを原料として、参考例7(2)と同様の方法にて標記化合物210mgを得た。
MS(ESI) m/z= 143.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.98 - 2.07 (m, 2 H) 2.39 (t, J=8.25 Hz, 2 H) 2.44 (s, 3 H) 2.74 - 2.77 (m, 2 H) 3.37 - 3.46 (m, 4 H)
参考例11 1-メチル-3-[2-(メチルアミノ)エチル]イミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
1-メチルヒダントイン468.9mgを原料として、参考例10(2)、参考例7(2)と同様の方法にて標記化合物205mgを得た。
MS(ESI) m/z= 172.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.44 (s, 3 H) 2.83 (t, J=6.15 Hz, 2 H) 3.00 (s, 3 H) 3.65 (t, J=6.15 Hz, 2 H) 3.88 (s, 2 H)
参考例12 3-[2-(メチルアミノ)エチル]-1,3-オキサゾリジン-2-オンの合成
2-オキサゾリドン357.9mgを原料として、参考例10(2)、参考例7(2)と同様の方法にて標記化合物41mgを得た。
MS(ESI) m/z= 145.1 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.45 (s, 3 H) 2.80 (t, J=6.19 Hz, 2 H) 3.39 (t, J=6.19 Hz, 2 H) 3.59 - 3.67 (m, 2 H) 4.29 - 4.37 (m, 2 H)
参考例13 3-[2-(メチルアミノ)エチル]イミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
ヒダントイン411.3mgを原料として、参考例10(2)、参考例7(2)と同様の方法にて標記化合物200mgを得た。
MS(ESI) m/z= 158.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.44 (s, 3 H) 2.84 (t, J=6.19 Hz, 2 H) 3.66 (t, J=6.19 Hz, 2 H) 3.98 (s, 2 H) 5.44 (br. s, 1 H)
参考例14 2-(1,1-ジオキシドチオモルホリン-4-イル)-N-メチルエタンアミンの合成
チオモルホリン-1,1-ジオキシド780mgを原料として、参考例1と同様の方法にて標記化合物884mgを得た。
MS(ESI) m/z= 193.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.45 (s, 3 H) 2.67 (s, 4 H) 2.96 - 3.11 (m, 8 H)
参考例15 N-メチル-2-(モルホリン-4-イル)エタンアミンの合成
モルホリン503mgを原料として、参考例1と同様の方法にて標記化合物905mgを得た。
MS(ESI) m/z= 145.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.39 - 2.53 (m, 6 H) 2.45 (s, 3 H) 2.62 - 2.72 (m, 2 H) 3.65 - 3.76 (m, 4 H)
参考例16 N-メチル-2-(チオモルホリン-4-イル)エタンアミンの合成
チオモルホリン328mgを原料として、参考例1と同様の方法にて標記化合物451mgを得た。
MS(ESI) m/z= 161.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.44 (s, 3 H) 2.48 - 2.54 (m, 2 H) 2.57 - 2.76 (m, 10 H)
参考例17 N-メチル-2-(3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタ-8-イル)エタンアミンの合成
刊行物(国際公開WO10/120854)に記載の方法にて得られた3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン40mgを原料として、参考例1と同様の方法にて標記化合物24mgを得た。
MS(ESI) m/z= 171.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.80 - 1.90 (m, 4 H) 2.34 - 2.46 (m, 2 H) 2.46 (s, 3 H) 2.58 - 2.67 (m, 2 H) 3.01 (br. s., 2 H) 3.44 - 3.55 (m, 2 H) 3.63 - 3.72 (m, 2 H)
参考例18 1-[(2S)-1-エチルピロリジン-2-イル]-N-メチルメタンアミンの合成
(1)(S)-(-)-2-アミノメチル-1-エチルピロリジン500mgを原料として、参考例8(1)と同様の方法にて保護体を得た。
(2)水素化アルミニウムリチウム590.5mgのテトラヒドロフラン20ml懸濁液に、上記(1)で得られた化合物のテトラヒドロフラン10ml溶液を滴下し、室温にて0.5時間攪拌、加熱還流下6時間攪拌した。反応液を室温まで冷却後、氷冷下、蒸留水、25%水酸化ナトリウム水溶液、蒸留水の順に加えて、室温にて1時間攪拌した。反応液をセライト濾過、濾液を減圧濃縮して標記化合物510mgを得た。
MS(ESI) m/z= 143.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.10 (t, J=7.25 Hz, 3 H) 1.55 - 1.97 (m, 4 H) 2.05 - 2.32 (m, 2 H) 2.39 - 2.58 (m, 5 H) 2.60 - 2.94 (m, 2 H) 3.08 - 3.21 (m, 1 H)
参考例19 N,N'-ジメチル-N-プロピルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)プロピルアミン3.41gを原料として、参考例1(1)と同様の方法にてアルキル体を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物をクロロホルム30mlに溶解し、37%ホルムアルデヒド水溶液9.4ml、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム 3.67gを加えて、室温にて2時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加えて分液し、有機層をフェイズセパレーターにて濾過することで分液し、得られた有機層を減圧濃縮してアルキル体を得た。
(3)上記(2)で得られた化合物をクロロホルム1.5mlに溶解し、トリフルオロ酢酸1.5mlを加えて、室温にて4時間攪拌した。反応液にトリフルオロ酢酸5mlを加えて、室温にて2時間攪した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣に飽和炭酸カリウム水溶液、クロロホルムを加えて分液し、有機層をフェイズセパレーターにて濾過することで分液し、得られた有機層を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して標記化合物880mgを得た。
MS(ESI) m/z= 131.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.89 (t, J=8.35 Hz, 4 H) 1.37 - 1.63 (m, 2 H) 2.20 (s, 3 H) 2.24 - 2.35 (m, 2 H) 2.40 - 2.52 (m, 5 H) 2.59 - 2.70 (m, 2 H)
参考例20 N,N'-ジメチル-N-(プロパン-2-イル)エタン-1,2-ジアミンの合成
N-イソプロピルメチルアミン844.7mgを原料として、参考例1(1)、参考例19(3)と同様の方法にて標記化合物58mgを得た。
MS(ESI) m/z= 131.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.99 (d, J=6.59 Hz, 6 H) 2.19 (s, 3 H) 2.44 (s, 3 H) 2.46 - 2.94 (m, 5 H)
参考例21 N,N'-ジメチル-N-(プロパ-2-エン-1-イル)エタン-1,2-ジアミンの合成
N-アリルメチルアミン821.5mgを原料として、参考例1(1)、参考例19(3)と同様の方法にて標記化合物246mgを得た。
MS(ESI) m/z= 129.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.21 (s, 3 H) 2.44 (s, 3 H) 2.45 - 2.52 (m, 2 H) 2.61 - 2.70 (m, 2 H) 3.00 (dt, J=6.59, 1.32 Hz, 2 H) 5.07 - 5.23 (m, 2 H) 5.74 - 5.97 (m, 1 H)
参考例22 N-ブチル-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
N-ブチルメチルアミン1.0gを原料として、参考例1(1)、参考例19(3)と同様の方法にて標記化合物612mgを得た。
MS(ESI) m/z= 145.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.84 - 0.96 (m, 3 H) 1.20 - 1.54 (m, 4 H) 2.20 (s, 3 H) 2.28 - 2.38 (m, 2 H) 2.41 - 2.49 (m, 5 H) 2.59 - 2.69 (m, 2 H)
参考例23 N-t-ブチル-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
N-メチルt-ブチルアミン580.0mgを原料として、参考例1(1)、参考例19(3)と同様の方法にて標記化合物75mgを得た。
MS(ESI) m/z= 145.0 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.05 (s, 9 H) 2.18 (s, 3 H) 2.44 (s, 3 H) 2.48 - 2.52 (m, 2 H) 2.59 - 2.63 (m, 2 H)
参考例24 N-(ブタン-2-イル)-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
s-ブチルアミン844.7mgを原料として、参考例1(1)、参考例19(2)、(3)と同様の方法にて標記化合物810mgを得た。
MS(ESI) m/z= 145.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.81 - 0.96 (m, 6 H) 1.08 - 1.60 (m, 2 H) 2.16 (s, 3 H) 2.44 (s, 3 H) 2.45 - 2.65 (m, 5 H)
参考例25 N,N'-ジメチル-N-(2-メチルプロピル)エタン-1,2-ジアミンの合成
N-メチルイソブチルアミン1.01gを原料として、参考例1(1)、参考例19(3)と同様の方法にて標記化合物170mgを得た。
MS(ESI) m/z= 145.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.85 - 0.90 (m, 6 H) 1.61 - 1.85 (m, 1 H) 2.06 (d, J=7.47 Hz, 2 H) 2.17 (s, 3 H) 2.39 - 2.48 (m, 5 H) 2.58 - 2.66 (m, 2 H)
参考例26 N-シクロプロピル-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
シクロプロピルアミン3.30gを原料として、参考例1(1)、参考例19(2)、(3)と同様の方法にて標記化合物575mgを得た。
MS(ESI) m/z= 129.0 [M+H]+
参考例27 N-(シクロプロピルメチル)-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
シクロプロピルメチルアミン4.11gを原料として、参考例1(1)、参考例19(2)、(3)と同様の方法にて標記化合物868mgを得た。
MS(ESI) m/z= 143.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.05 - 0.16 (m, 1 H) 0.44 - 0.57 (m, 2 H) 0.79 - 1.01 (m, 1 H) 2.25 (d, J=6.59 Hz, 2 H) 2.29 (s, 3 H) 2.45 (s, 3 H) 2.49 - 2.57 (m, 2 H) 2.62 - 2.71 (m, 2 H)
参考例28 N-シクロブチル-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
シクロブチルアミン821.5mgを原料として、参考例1(1)、参考例19(2)、(3)と同様の方法にて標記化合物1.16gを得た。
MS(ESI) m/z= 142.9 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.57 - 2.05 (m, 6 H) 2.05 - 2.07 (m, 3 H) 2.32 - 2.35 (m, 2 H) 2.42 - 2.45 (m, 3 H) 2.61 - 2.65 (m, 2 H) 2.72 - 2.79 (m, 1 H)
参考例29 N-シクロペンチル-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
シクロペンチルアミン983.5mgを原料として、参考例1(1)、参考例19(2)、(3)と同様の方法にて標記化合物126mgを得た。
MS(ESI) m/z= 157.0 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.34 - 1.42 (m, 2 H) 1.47 - 1.55 (m, 2 H) 1.60 - 1.69 (m, 2 H) 1.76 - 1.83 (m, 2 H) 2.19 - 2.21 (m, 3 H) 2.43 - 2.45 (m, 3 H) 2.51 (t, J=6.30 Hz, 2 H) 2.64 - 2.71 (m, 3 H)
参考例30 N-メチル-2-(ピペリジン-1-イル)エタンアミンの合成
ピペリジン983.5mgを原料として、参考例1(1)、参考例19(3)と同様の方法にて標記化合物120mgを得た。
MS(ESI) m/z= 143.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.36 - 1.71 (m, 10 H) 2.32 - 2.49 (m, 11 H) 2.61 - 2.71 (m, 2 H)
参考例31 2-(3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)-N-メチルエタンアミンの合成
1,2,3,6-テトラヒドロピリジン960.2mgを原料として、参考例1(1)、参考例19(3)と同様の方法にて標記化合物855mgを得た。
MS(ESI) m/z= 141.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.08 - 2.24 (m, 2 H) 2.44 (s, 3 H) 2.50 - 2.62 (m, 4 H) 2.65 - 2.78 (m, 2 H) 2.92 - 3.02 (m, 2 H) 5.60 - 5.82 (m, 2 H)
参考例32 2-[メチル[2-(メチルアミノ)エチル]アミノ]エタノールの合成
2-(メチルアミノ)エタノール867.5mgを原料として、参考例1(1)、参考例19(3)と同様の方法にて標記化合物740mgを得た。
MS(ESI) m/z= 133.0 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.30 (s, 3 H) 2.44 (s, 3 H) 2.53 - 2.58 (m, 4 H) 2.66 - 2.70 (m, 2 H) 3.58 - 3.62 (m, 2 H)
参考例33 N-(2-メトキシエチル)-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
N-(2-メトキシエチル)メチルアミン1029.5mgを原料として、参考例1(1)、参考例19(3)と同様の方法にて標記化合物681mgを得た。
MS(ESI) m/z= 147.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.28 (s, 3 H) 2.44 (s, 3 H) 2.48 - 2.70 (m, 6 H) 3.33 - 3.37 (m, 3 H) 3.47 (t, J=5.93 Hz, 2 H)
参考例34 (2R)-2-アミノ-3-(ジメチルアミノ)プロパン-1-オールの合成
(1)N-(t-ブトキシカルボニル)-O-ベンジル-L-セリン2.5gをクロロホルム100mlに溶解し、50%ジメチルアミン水溶液3ml、4-ジメチルアミノピリジン2.07g、N-エチル-N'-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩3.25g、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール2.29gを加えて、室温にて16時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加えて、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみからクロロホルム:メタノール=100:1)にて精製してアミド体2.02gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物に2mol/L塩酸-イソプロパノール20mlを加えて、室温にて4時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣に10%水酸化ナトリウム水溶液、クロロホルムを加えて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して脱保護体1.36gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物1.36gを原料として、参考例18(2)と同様の方法にてアミン体1.3gを得た。
(4)上記で得られた化合物1.3gを原料として、参考例7(2)と同様の方法にて標記化合物0.23gを得た。
MS(ESI) m/z= 119.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.27 (s, 6 H) 2.30 - 2.49 (m, 3 H) 3.56 (d, J=5.71 Hz, 2 H)
参考例35 N-エチル-N-[2-(メチルアミノ)エチル]アセトアミドの合成
(1)エチルアミン43.3mlを原料として、参考例1(1)と同様の方法にてアルキル体1.35gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物300mgをピリジン1mlに溶解し、氷冷下、アセチルクロライド159μlを加えて、同温下1時間攪拌した。反応液にアセチルクロライドを159μl加えて、室温にて1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、蒸留水、クロロホルムを加えて分液した。有機層を飽和重曹水にて洗浄、無水硫酸マグネシウムにて乾燥して、濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製してアミド体338mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物338mgを原料として、参考例19(3)と同様の方法にて標記化合物134mgを得た。
MS(ESI) m/z= 145.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.06 - 1.24 (m, 3 H) 2.07 - 2.15 (m, 3 H) 2.41 - 2.49 (m, 3 H) 2.70 - 2.81 (m, 2 H) 3.27 - 3.51 (m, 4 H)
参考例36 エチル[2-(メチルアミノ)エチル]カルバミン酸メチルの合成
参考例35(1)で得られた化合物300mg、クロロギ酸メチル342μlを原料として、参考例35(2)、参考例19(3)と同様の方法にて標記化合物171mgを得た。
MS(ESI) m/z= 161.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.12 (t, J=7.25 Hz, 3 H) 2.45 (s, 3 H) 2.73 (t, J=6.59 Hz, 2 H) 3.26 - 3.43 (m, 4 H) 3.70 (s, 3 H)
参考例37 1-[2-(メチルアミノ)エチル]ピペリジン-4-オールの合成
4-ヒドロキシピペリジン1.0gを原料として、参考例1(1)、参考例19(3)と同様の方法にて標記化合物を主に含む混合物8.0gを得た。
MS(ESI) m/z= 159.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.47 - 1.69 (m, 2 H) 2.07 - 2.26 (m, 2 H) 2.46 (s, 3 H) 2.46 - 2.84 (m, 8 H) 3.64 - 3.81 (m, 1 H)
参考例38 N-(シクロプロピルメチル)-N-エチル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)シクロプロピルメチルアミン1.23gを原料として、参考例1(1)と同様の方法にてアルキル体を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物、アセトアルデヒド1.4mlを原料として、参考例1(1)、参考例19(3)と同様の方法にて標記化合物156mgを得た。
MS(ESI) m/z= 157.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.04 - 0.14 (m, 2 H) 0.43 - 0.54 (m, 2 H) 0.78 - 0.94 (m, 1 H) 1.02 (t, J=7.25 Hz, 3 H) 2.34 (d, J=6.59 Hz, 2 H) 2.45 (s, 3 H) 2.54 - 2.68 (m, 6 H)
参考例39 N-エチル-N-(ピロリジン-3-イルメチル)エタンアミンの合成
(1)1-t-ブトキシカルボニル-3-ホルミルピロリジン500mg、ジエチルアミン285μlを原料として、参考例1(1)と同様の方法にてアルキル体を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物に2mol/L塩酸-エタノール溶液20mlを加えて、室温にて4時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣に10%水酸化ナトリウム水溶液、クロロホルムを加えて抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:クロロホルム=1:1からクロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して標記化合物95mgを得た。
MS(ESI) m/z= 157.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.00 (t, J=7.25 Hz, 6 H) 1.22 - 2.00 (m, 3 H) 2.15 - 2.38 (m, 3 H) 2.46 - 2.59 (m, 4 H) 2.85 - 3.11 (m, 3 H)
参考例40 1-(1-エチルピロリジン-3-イル)-N-メチルメタンアミンの合成
(1)1-t-ブトキシカルボニル-3-ホルミルピロリジン250mg、N-メチルベンジルアミン180μlを原料として、参考例1(1)、参考例39(2)と同様の方法にてアルキル体0.25gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物0.25g、アセトアルデヒド0.4mlを原料として参考例1(1)、参考例7(2)と同様の方法にて標記化合物66mgを得た。
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.11 (t, J=7.25 Hz, 3 H) 1.31 - 1.54 (m, 2 H) 1.89 - 2.24 (m, 2 H) 2.26 - 2.86 (m, 10 H)
参考例41 N-メチル-2-(2-メチルピロリジン-1-イル)エタンアミンの合成
2-メチルピロリジン680μlを原料として、参考例1(1)、参考例39(2)と同様の方法にて、標記化合物0.55gを得た。
MS(ESI) m/z= 143.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.08 (d, J=5.71 Hz, 3 H) 1.30 - 1.52 (m, 1 H) 1.61 - 1.97 (m, 3 H) 1.99 - 2.38 (m, 3 H) 2.45 (s, 3 H) 2.64 - 2.74 (m, 2 H) 2.88 - 3.18 (m, 2 H)
参考例42 N,N-ジメチル-1-[2-(メチルアミノ)エチル]プロリンアミドの合成
(1)1-[(ベンジルオキシ)カルボニル]ピロリジン-2-カルボン酸500mg、50%ジメチルアミン水溶液2.5mlを原料として、参考例34(1)、参考例7(2)と同様の方法にてアミド体136mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物136mgを原料として、参考例1(1)、参考例39(2)と同様の方法にて標記化合物0.15gを得た。
MS(ESI) m/z= 200.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.75 - 2.17 (m, 4 H) 2.26 - 2.41 (m, 1 H) 2.42 (s, 3 H) 2.49 - 2.80 (m, 4 H) 2.95 (s, 3 H) 3.09 (s, 3 H) 3.17 - 3.42 (m, 2 H)
参考例43 [(2R)-1-[2-(メチルアミノ)エチル]ピロリジン-2-イル]メタノールの合成
D-プロリノール500mgを原料として、参考例1(1)、参考例39(2)と同様の方法にて標記化合物0.17gを得た。
MS(ESI) m/z= 159.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.59 - 1.93 (m, 4 H) 2.27 - 2.42 (m, 1 H) 2.44 (s, 3 H) 2.46 - 2.58 (m, 1 H) 2.61 - 2.97 (m, 4 H) 3.10 - 3.23 (m, 1 H) 3.32 - 3.43 (m, 1 H) 3.53 - 3.64 (m, 1 H)
参考例44 [(2S)-1-[2-(メチルアミノ)エチル]ピロリジン-2-イル]メタノールの合成
L-プロリノール500mgを原料として、参考例1(1)、参考例39(2)と同様の方法にて標記化合物0.22gを得た。
MS(ESI) m/z= 159.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.57 - 2.04 (m, 4 H) 2.27 - 2.42 (m, 1 H) 2.42 - 2.46 (m, 3 H) 2.45 - 2.58 (m, 1 H) 2.60 - 2.75 (m, 3 H) 2.76 - 2.97 (m, 1 H) 3.10 - 3.23 (m, 1 H) 3.31 - 3.43 (m, 1 H) 3.54 - 3.64 (m, 1 H)
参考例45 2-[(2R)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]-N-メチルエタンアミンの合成
O-メチル-D-プロリノール500mgを原料として、参考例1(1)、参考例39(2)と同様の方法にて標記化合物0.45gを得た。
MS(ESI) m/z= 173.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.58 - 1.96 (m, 4 H) 2.12 - 2.26 (m, 1 H) 2.33 - 2.47 (m, 4 H) 2.54 - 2.72 (m, 3 H) 2.94 - 3.17 (m, 2 H) 3.20 - 3.43 (m, 2 H) 3.35 (s, 3 H)
参考例46 (3R)-1-[2-(メチルアミノ)エチル]ピロリジン-3-オールの合成
(R)-3-ヒドロキシピロリジン2.0gを原料として、参考例1(1)、参考例19(3)と同様の方法にて標記化合物210mgを得た。
MS(ESI) m/z= 145.0 [M+H]+
参考例47 (3S)-1-[2-(メチルアミノ)エチル]ピロリジン-3-オールの合成
(S)-3-ヒドロキシピロリジン1.0gを原料として、参考例1(1)、参考例19(3)と同様の方法にて標記化合物195mgを得た。
MS(ESI) m/z= 145.0 [M+H]+
参考例48 (3R)-N,N-ジメチル-1-[2-(メチルアミノ)エチル]ピロリジン-3-アミンの合成
(3R)-(+)-3-(ジメチルアミノ)ピロリジン200mgを原料として、参考例1(1)、参考例19(3)と同様の方法にて標記化合物123mgを得た。
MS(ESI) m/z= 172.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.59 - 1.80 (m, 1 H) 1.86 - 2.07 (m, 1 H) 2.21 (s, 6 H) 2.26 - 2.89 (m, 9 H) 2.44 (s, 3 H)
参考例49 (3S)-N,N-ジメチル-1-[2-(メチルアミノ)エチル]ピロリジン-3-アミンの合成
(3S)-(-)-3-(ジメチルアミノ)ピロリジン200mgを原料として、参考例1(1)、参考例19(3)と同様の方法にて標記化合物80mgを得た。
MS(ESI) m/z= 172.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.59 - 2.12 (m, 2 H) 2.21 (s, 6 H) 2.27 - 2.88 (m, 9 H) 2.44 (s, 3 H)
参考例50 2-[(2R)-2-[(ジメチルアミノ)メチル]ピロリジン-1-イル]-N-メチルエタンアミンの合成
(1)N-カルボベンジルオキシD-プロリン3.0g、50%ジメチルアミン水溶液2.5mlを原料として、参考例34(1)、参考例7(2)と同様の方法にてアミド体1.23gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物500mgを原料として、参考例18(2)と同様の方法にてアミン体を得た。
(3)上記(2)で得られた化合物を原料として、参考例1(1)、参考例39(2)と同様の方法にて標記化合物0.17gを得た。
MS(ESI) m/z= 186.1 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.54 - 1.62 (m, 1 H) 1.70 - 1.77 (m, 2 H) 1.93 - 2.01 (m, 1 H) 2.11 - 2.22 (m, 2 H) 2.23 (s, 6 H) 2.31 - 2.37 (m, 2 H) 2.43 - 2.51 (m, 4 H) 2.62 - 2.73 (m, 2 H) 2.99 - 3.05 (m, 1 H) 3.09 - 3.13 (m, 1 H)
参考例51 2-[(3R)-3-メトキシピロリジン-1-イル]-N-メチルエタンアミンの合成
(1)(R)-3-ヒドロキシピロリジン0.65gをクロロホルム16mlに溶解し、飽和重曹水16ml、ジ-t-ブチルジカーボネート2.45gを加えて、室温にて16時間攪拌した。反応液を分液して、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して保護体1.51gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物を原料として、参考例8(2)、参考例39(2)と同様の方法にて脱保護体0.13gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物0.13g を原料として、参考例1(1)、参考例39(2)と同様の方法にて標記化合物0.10gを得た。
MS(ESI) m/z= 159.2 [M+H]+
参考例52 2-[(2S)-2-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル]-N-メチルエタンアミンの合成
(1)L-プロリノール0.5gを原料として、参考例51(1)、参考例8(2)、参考例39(2)と同様の方法にて脱保護体0.31gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物0.31gを原料として、参考例1(1)、参考例39(2)と同様の方法にて標記化合物0.32gを得た。
MS(ESI) m/z= 173.2 [M+H]+
参考例53 N-メチル-2-[(2S)-2-メチルピロリジン-1-イル]エタンアミンの合成
(S)-2-メチル-ピロリジン250mgを原料として、参考例1(1)、参考例39(2)と同様の方法にて、標記化合物0.34gを得た。
MS(ESI) m/z= 143.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.08 (d, J=6.15 Hz, 3 H) 1.32 - 1.46 (m, 1 H) 1.62 - 2.36 (m, 6 H) 2.45 (s, 3 H) 2.65 - 2.75 (m, 2 H) 2.86 - 3.20 (m, 2 H)
参考例54 2-[3-(メトキシイミノ)ピロリジン-1-イル]-N-メチルエタンアミンの合成
(1) (S)-3-ヒドロキシピロリジン1.0gを原料として、参考例1(1)と同様の方法にてアルキル体1.15gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物1.0gをクロロホルム100mlに溶解し、N-エチル-N'-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩2.35g、ピリジントリフルオロ酢酸塩2.37g、ジメチルスルホキシド3.16mlを加えて、室温にて2時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=20:1:0.1から12.5:1:0.1)にて精製してケトン体0.50gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物0.50gをピリジン8.34mlに溶解し、O-メチルヒドロキシルアミン塩酸塩861.7mgを加えて、室温にて終夜攪拌した。反応液に蒸留水、酢酸エチルを加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から20:1:0.1)にて精製してメトキシム体を得た。
(4)上記(3)で得られた化合物を原料として、参考例19(3)と同様の方法にて標記化合物254mgを得た。
MS(ESI) m/z= 272.3 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.48 (s, 3 H) 2.51 - 2.79 (m, 8 H) 3.20 (s, 1 H) 3.31 (s, 1 H) 3.85 (d, J=1.32 Hz, 3 H)
参考例55 2-(2-エチルピロリジン-1-イル)-N-メチルエタンアミンの合成
(1)メチル-(2-オキソエチル)-カルバミン酸t-ブチルエステル280mgをクロロホルム15mlに溶解し、2-エチルピロリジン塩酸塩200mg、トリエチルアミン230μl、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム 773mgを加えて、室温にて2時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製してアルキル体0.46gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物0.46gを原料として、参考例39(2)と同様の方法にて、標記化合物0.15gを得た。
MS(ESI) m/z= 157.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.81 - 0.94 (m, 3 H) 1.09 - 2.25 (m, 9 H) 2.45 (s, 3 H) 2.64 - 2.74 (m, 2 H) 2.88 - 3.20 (m, 2 H)
参考例56 2-(2,5-ジメチルピロリジン-1-イル)-N-メチルエタンアミンの合成
2,5-ジメチルピロリジン200mgを原料として、参考例1(1)、参考例39(2)と同様の方法にて、標記化合物0.17gを得た。
MS(ESI) m/z= 157.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.08 (s, 3 H) 1.09 - 1.12 (m, 3 H) 1.32 - 1.44 (m, 2 H) 1.74 - 1.89 (m, 2 H) 2.44 (s, 3 H) 2.52 - 2.67 (m, 6 H)
参考例57 2-(2,2-ジメチルピロリジン-1-イル)-N-メチルエタンアミンの合成
2,2-ジメチルピロリジン1.0gを原料として、参考例1(1)、参考例19(3)と同様の方法にて、標記化合物1.25gを得た。
MS(ESI) m/z= 157.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.97 (s, 6 H) 1.53 - 1.84 (m, 4 H) 2.44 (s, 3 H) 2.47 - 2.78 (m, 6 H)
参考例58 2-メトキシ-N-[2-(メチルアミノ)エチル]ベンゼンスルホンアミドの合成
(1)N-t-ブトキシカルボニル-N-メチルエチレンジアミン500mg、トリエチルアミン1.2mlをクロロホルム30mlに溶解し、2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド770.8mgを加えて、室温にて2時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=20:1:0.1)にて精製してスルホンアミド体を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物をメタノール10mlに溶解し、4mol/L塩酸-ジオキサン溶液10mlを加えて、室温にて4時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して標記化合物212mgを得た。
MS(ESI) m/z= 245.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.31 (s, 3 H) 2.62 - 2.71 (m, 2 H) 2.88 - 2.98 (m, 2 H) 3.98 (s, 3 H) 6.98 - 7.14 (m, 2 H) 7.54 (ddd, J=8.35, 7.47, 1.76 Hz, 1 H) 7.92 (dd, J=7.47, 1.76 Hz, 1 H)
参考例59 N-[2-(メチルアミノ)エチル]メタンスルホンアミドの合成
N-t-ブトキシカルボニル-N-メチルエチレンジアミン500mg、メタンスルホニルクロリド289μlを原料として、参考例58と同様の方法にて標記化合物260mgを得た。
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.42 (s, 3 H) 2.75 - 2.83 (m, 2 H) 2.97 (s, 21 H) 3.16 - 3.24 (m, 2 H)
参考例60 N-メチル-3-(モルホリン-4-イル)プロパン-1-アミンの合成
N-(3-アミノプロピル)モルホリン1.0gを原料として、参考例51(1)、参考例8(2)、参考例19(3)と同様の方法にて標記化合物57mgを得た。
MS(ESI) m/z= 159.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.58 - 1.77 (m, 2 H) 2.32 - 2.50 (m, 9 H) 2.62 (t, J=7.03 Hz, 2 H) 3.65 - 3.76 (m, 4 H)
参考例61 N,N,N'-トリメチルプロパン-1,2-ジアミンの合成
N,N-ジメチルプロパン-1,2-ジアミン2.0gを原料として、参考例51(1)、参考例18(2)と同様の方法にて標記化合物493mgを得た。
MS(ESI) m/z= 117.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.98 (d, J=6.15 Hz, 3 H) 1.97 - 2.08 (m, 2 H) 2.21 (s, 6 H) 2.41 (d, J=0.88 Hz, 3 H) 2.50 - 2.68 (m, 1 H)
参考例62 N-エチル-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
N-エチルメチルアミン682.7mgを原料として、参考例1(1)、参考例19(3)と同様の方法にて標記化合物62mgを得た。
MS(ESI) m/z= 117.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.05 (t, J=7.25 Hz, 3 H) 2.21 (s, 3 H) 2.36 - 2.52 (m, 6 H) 2.61 - 2.70 (m, 2 H)
参考例63 4-[4-(ピリジン-3-イル)-1H-イミダゾール-1-イル]ブタン-1-アミンの合成
(1)70%水素化ナトリウム827mgをジメチルホルムアミド20mlに懸濁し、氷冷下、刊行物(国際公開WO00/02875)に記載の方法にて得られた4-(3-ピリジニル)-1H-イミダゾール3.0gのジメチルホルムアミド溶液10ml溶液を加えて、そのまま5分間攪拌した。反応液にN-(4-ブロモブチル)フタルイミド5.84gのジメチルホルムアミド溶液10ml溶液を加えて、60℃にて4時間攪拌した。反応液に蒸留水を加えて、酢酸エチルにて抽出した。有機層を重曹水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、ヘキサンを加えて、固体を析出させた。生じた固体を濾取してフタルイミド体3.16gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物3.16gを原料として、参考例9(2)と同様の方法にて標記化合物1.94 gを得た。
MS(ESI) m/z= 217.0 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.39 - 1.57 (m, 2 H) 1.81 - 1.99 (m, 2 H) 2.75 (t, J=6.81 Hz, 2 H) 4.01 (t, J=7.03 Hz, 2 H) 7.28 - 7.35 (m, 2 H) 7.54 (d, J=1.32 Hz, 1 H) 8.09 (dt, J=7.90, 2.00 Hz, 1 H) 8.47 (dd, J=4.83, 1.76 Hz, 1 H) 8.92 - 8.99 (m, 1 H)
参考例64 4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)ブタン-1-アミンの合成
(1)4-メチルイミダゾール5.0g、N-(4-ブロモブチル)フタルイミド17.2gをジメチルホルムアミド250mlに溶解し、トリエチルアミン25.5mlを加えて、120℃にて3時間撹拌した。反応液を室温まで放冷した後、酢酸エチル、蒸留水にて分液した。有機層を蒸留水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を酢酸エチルに溶解した。攪拌して生じた固体を濾別して得られた濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=20:1)にて精製した。得られた粗精製物に酢酸エチルとヘキサンの混合溶液を加えて、加熱撹拌して溶解した後、室温まで徐々に冷却して、固体を析出させた。生じた固体を濾取してフタルイミド体324mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物324mgを原料として、参考例9(2)と同様の方法にて標記化合物183mgを得た。
MS(ESI) m/z= 154.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.33 - 1.55 (m, 2 H) 1.70 - 1.90 (m, 2 H) 2.22 (s, 3 H) 2.71 (t, J=7.00 Hz, 2 H) 3.87 (t, J=7.03 Hz, 2 H) 6.61 (s, 1 H) 7.34 (s, 1 H)
参考例65 4-(1H-イミダゾール-1-イル)ブタン-1-アミンの合成
イミダゾール2.00gを原料として、参考例63(1)、参考例9(2)と同様の方法にて標記化合物0.37gを得た。
MS(ESI) m/z= 140.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.36 - 1.54 (m, 2 H) 1.75 - 1.93 (m, 2 H) 2.73 (t, J=7.03 Hz, 2 H) 3.96 (t, J=7.03 Hz, 2 H) 6.91 (s, 1 H) 7.06 (s, 1 H) 7.47 (s, 1 H)
参考例66 N-フェニル-β-アラニンアミド塩酸塩の合成
(1)β-アラニン3.0gをクロロホルム50mlに溶解し、5%水酸化ナトリウム水溶液50ml、ジ-t-ブチルジカーボネート7.3gのクロロホルム溶液を加えて、室温にて3時間撹拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣に1規定塩酸を加えて、酸性にして水層を酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサンを加えて固体を析出させ、生じた固体を濾取して保護体365mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物150mgをクロロホルム2mlに溶解し、4-ジメチルアミノピリジン145mg、アニリン110mg、N-エチル-N'-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩228mgを加えて、室温にて終夜攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製してアミド体を得た。
(3)上記(2)で得られた化合物を4mol/L塩酸-ジオキサン溶液6mlに溶解し、室温にて終夜攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣にメタノールを加えて減圧濃縮して標記化合物130mgを得た。
MS(ESI) m/z= 165.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CD3OD) δ(ppm) : 2.68 - 2.94 (m, 2 H) 3.12 - 3.26 (m, 2 H) 7.03 - 7.72 (m, 5 H)
参考例67 N-フェニルプロパン-1,3-ジアミン塩酸塩の合成
(1)3-(t-ブトキシカルボニルアミノ)-1-プロパノール500mgをクロロホルム20mlに溶解し、Dess-Martin試薬1.21gを加えて、室温にて30分間攪拌した。反応液に飽和重曹水、チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製してアルデヒド体を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物、アニリン398mgを原料として、参考例1(1)、参考例66(3)と同様の方法にて標記化合物424mgを得た。
MS(ESI) m/z= 151.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, DMSOd-6) δ(ppm) : 1.85 - 2.19 (m, 2 H) 2.78 - 3.03 (m, 2 H) 3.30 (t, J=7.47 Hz, 2 H) 7.09 - 7.64 (m, 5 H)
参考例68 6-[(4-アミノブチル)アミノ]ピリジン-3-カルボニトリルの合成
6-クロロ-3-ピリジンカルボニトリル5.0gを1,4-ジアミノブタン50mlに溶解し、170℃にて2時間加熱撹拌した。反応液をジエチルエーテル、蒸留水にて分液し、水層をジエチルエーテルにて抽出した。水層を塩化ナトリウムにて飽和し、クロロホルムにて抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過し、濾液を減圧濃縮して標記化合物4.77gを得た。
MS(ESI) m/z= 191.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.50 - 1.60 (m, 2 H) 1.64 - 1.73 (m, 2 H) 2.64 - 2.76 (m, 4 H) 3.30 - 3.38 (m, 2 H) 5.59 (br. s., 1 H) 6.32 - 6.36 (m, 1 H) 7.53 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 8.33 (d, J=1.83 Hz, 1 H)
参考例69 3-(4-アミノブチル)-1-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンの合成
1-メチルヒダントイン2.8gを原料として、参考例63(1)、参考例9(2)と同様の方法にて標記化合物1.38gを得た。
MS(ESI) m/z= 186.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.43 - 1.49 (m, 2 H) 1.63 - 1.69 (m, 2 H) 2.72 (t, J=7.11 Hz, 2 H) 3.00 (s, 3 H) 3.52 (t, J=7.34 Hz, 2 H) 3.84 - 3.86 (m, 2 H)
参考例70 2-(1,1-ジオキシド-1,2-チアゾリジン-2-イル)エタンアミンの合成
(1)N-t-ブトキシカルボニルエチレンジアミン1.0g、N,N-ジイソプロピルエチルアミン1.30mlをテトラヒドロフラン62mlに溶解し、氷冷下、3-クロロプロパンスルホニルクロリド0.84mlのテトラヒドロフラン5ml溶液を滴下し、室温にて16時間攪拌した。反応液を酢酸エチル、蒸留水にて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過し、濾液を減圧濃縮してスルホンアミド体2.17gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物2.17gをジメチルホルムアミド75mlに溶解し、氷冷下、70%水素化ナトリウム0.5gをゆっくり加えて、室温に昇温しながら3時間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加えて分液し、有機層を蒸留水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して環化体を得た。
(3)上記(2)で得られた化合物を原料として、参考例1(2)と同様の方法にて標記化合物0.89gを得た。
MS(ESI) m/z= 165.1 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.35 - 2.41 (m, 2 H) 2.86 - 2.98 (m, 2 H) 3.09 - 3.13 (m, 2 H) 3.16 - 3.20 (m, 2 H) 3.28 - 3.32 (m, 2 H)
参考例71 2-(1H-テトラゾール-5-イル)エタンアミンの合成
(1)3-アミノプロピオニトリル2.00gをテトラヒドロフラン40mlに溶解し、水酸化ナトリウム0.68gの水溶液40ml、クロロギ酸ベンジル5.0mlを加えて、室温にて1.75時間撹拌した。反応液に水酸化ナトリウム0.8gの水溶液20mlを加えて、室温にて4時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過し、濾液を減圧濃縮して保護体6.20gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物2.00gをトルエン90mlに溶解し、アジ化ナトリウム1.27g、トリエチルアミン塩酸塩2.70gを加えて、100℃にて22時間加熱撹拌した。反応液に蒸留水を加えて分液し、水層に1規定塩酸を加えて酸性にして固体を析出させた。析出した固体を濾別して環化体1.28gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物1.28gを原料として、参考例7(2)と同様の方法にて標記化合物877mgを得た。
MS(ESI) m/z= 114.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CD3OD) δ(ppm) : 3.38 - 3.67 (m, 2 H) 4.82 - 5.15 (m, 2 H)
参考例72 N-[(2S)-1-アミノ-3-(ベンジルオキシ)プロパン-2-イル]メタンスルホンアミドの合成
(1)O-ベンジル-N-(t-ブトキシカルボニル)-D-セリン2.74g、28%アンモニア水6.3mlを原料として、参考例34(1)と同様の方法にてアミド体1.96gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物1.96gをエタノール15mlに溶解し、濃塩酸5mlを加えて、室温にて18時間攪拌した。反応液に濃塩酸2mlを加えて、55℃にて4時間攪拌した。反応液に15%水酸化ナトリウム水溶液、クロロホルムを加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して脱保護体0.93gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物0.93gをテトラヒドロフラン50mlに溶解し、トリエチルアミン1.2ml、メタンスルホニルクロリド0.69mlを加えて、室温にて3時間攪拌した。反応液に飽和重曹水、クロロホルムを加えて、析出物を濾取した。濾液をクロロホルムにて抽出して得られた有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣と上記の析出物を合わせてクロロホルムにて洗浄してスルホンアミド体1.11gを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物1.11gを原料として参考例18(2)と同様の方法にて、標記化合物0.29gを得た。
MS(ESI) m/z= 259.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.88 (d, J=4.83 Hz, 2 H) 2.97 (s, 3 H) 3.48 - 3.60 (m, 3 H) 3.83 - 3.91 (m, 1 H) 4.53 (s, 2 H) 7.28 - 7.39 (m, 5 H)
参考例73 (3R)-1-(メチルスルホニル)ピロリジン-3-アミンの合成
(R)-(+)-3-(t-ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジン2.0g、メタンスルホニルクロリド1mlを原料として、参考例58(1)、参考例39(2)と同様の方法にて標記化合物0.98gを得た。
MS(ESI) m/z= 165.1 [M+H]+
参考例74 (3S)-1-(メチルスルホニル)ピロリジン-3-アミンの合成
(S)-(-)-3-(t-ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジン2.0g、メタンスルホニルクロリド1mlを原料として、参考例58(1)、参考例39(2)と同様の方法にて標記化合物1.03gを得た。
MS(ESI) m/z= 165.1 [M+H]+
参考例75 1-[1-(メチルスルホニル)ピロリジン-3-イル]メタンアミンの合成
3-(t-ブトキシカルボニルアミノメチル)ピロリジン1.0g、メタンスルホニルクロリド0.48mlを原料として、参考例58(1)、参考例39(2)と同様の方法にて標記化合物0.78gを得た。
MS(ESI) m/z= 179.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.59 - 1.80 (m, 1 H) 2.02 - 2.20 (m, 1 H) 2.24 - 2.42 (m, 1 H) 2.72 - 2.79 (m, 2 H) 2.83 (s, 3 H) 3.02 - 3.13 (m, 1 H) 3.23 - 3.57 (m, 3 H)
参考例76 3-(6-アミノ-9H-プリン-9-イル)プロパン-1-チオールの合成
(1)アデニン2.7g、1-ブロモ-3-クロロプロパン3.5gを原料として、参考例63(1)と同様の方法にてアルキル体2.61gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物1.50g、チオ酢酸カリウム0.82gをアセトン40mlに溶解し、加熱還流下、10時間撹拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=30:1)にて精製して置換体1.76gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物1.0gに2mol/Lアンモニア-メタノール溶液40mlを加えて、室温にて2日間攪拌した。析出物を濾過し、濾物をクロロホルムとメタノールの10:1混合溶液で洗浄して標記化合物0.46gを得た。
1H-NMR (600 MHz, DMSOd-6) δ(ppm) : 2.13 - 2.21 (m, 1 H) 2.47 - 2.53 (m, 4 H) 2.66 - 2.72 (m, 1 H) 4.18 - 4.25 (m, 1 H) 7.17 (s, 1 H) 8.13 (d, J=1.83 Hz, 1 H)
参考例77 2-アミノ-N,N-ジメチルエタンスルホンアミドの合成
(1)2-フタルイミドエタンスルホニルクロリド3.04gをテトラヒドロフラン40mlに溶解し、室温にて50%ジメチルアミン水溶液2.5mlを滴下し、室温にて30分攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣に酢酸エチル、飽和重曹水を加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=97:1)にて精製してフタルイミド体 1.60gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 1.58gを原料として、参考例9(2)と同様の方法にて標記化合物840mgを得た。
MS(ESI) m/z= 153 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.89 (s, 6 H) 3.05 (t, J=6.0 Hz, 3 H) 3.22 (t, J=6.0 Hz, 3 H)
参考例78 N-(2-アミノエチル)-N-メチルメタンスルホンアミドの合成
(1)N-メチルエチレンジアミン2.12gをクロロホルム21.2mlに溶解し、氷冷下、トリフルオロ酢酸2.12mlを加え、さらにジメチルホルムアミド4mlを加えた。反応液にジ-t-ブチルジカーボネート3.26gのクロロホルム溶液21.2mlを加え、室温にて1.5時間攪拌した。反応液に飽和重曹水20ml、炭酸カリウム18gを加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=5:1:0.1)にて精製して保護体560mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 560mg、メタンスルホニルクロリド249μlを原料として、参考例58(1)と同様の方法にてスルホンアミド体731mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 731mgをメタノール7.3mlに溶解し、氷冷下、5規定塩酸7.3mlを加え、室温にて4時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、8規定水酸化カリウム水溶液10ml、クロロホルム10ml加えて分液した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して標記化合物409mgを得た。
MS(ESI) m/z= 153 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.84 (s, 3 H) 2.89 (s, 3 H) 2.89 (t, J=5.86 2 H) 3.18 (t, J=5.86 2 H)
参考例79 3-アミノ-N,N-ジメチルプロパンアミドの合成
(1)N-カルボベンジルオキシ-β-アラニン1.50gをジメチルホルムアミド40mlに溶解し、50%ジメチルアミン水溶液2.4ml、ヒドロキシベンゾトリアゾール3.63g、N-エチル-N'-(3-ジメチルアミノプロピル)-カルボジイミド塩酸塩5.15gを加え、室温にて23時間攪拌した。反応液に酢酸エチル、1規定塩酸を加えて分液し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和重曹水で2回、飽和食塩水で2回洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮してアミド体1.57gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 1.57gをエタノール12mlと酢酸エチル12mlに溶解し、アルゴン雰囲気下5%パラジウム-炭素160mgを加えて、1気圧の水素雰囲気下、室温にて4時間攪拌した。反応液を濾過後、濾液を減圧濃縮して標記化合物825mgを得た。
MS(ESI) m/z= 117 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 3.19 - 3.24 (m, 2 H) 3.28 - 3.33 (m, 2 H) 5.21 (brs, 2 H)
参考例80 2-アミノエチル(メチル)カルバミン酸メチルの合成
(1)文献 (Synthetic Communications, 1993年, 2443ページ) に記載の方法にて得られた(2-ヒドロキシエチル)メチルカルバミン酸t-ブチル2g、フタルイミド2.02g、トリフェニルホスフィン3.59gをテトラヒドロフラン40mlに溶解し、さらにトルエン2mlを加えて氷冷した。2.2mol/Lアゾジカルボン酸ジエチルのトルエン溶液6.23mlを加え、同温下1.5時間攪拌した。反応液を室温まで昇温し、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1から1:1)にて精製して保護体2.67gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 2.67gに5mol/L塩酸-メタノール溶液27ml、テトラヒドロフラン4mlを加え、反応液を55℃にて2時間攪拌した。反応液を放冷後、減圧濃縮して脱保護体2.3gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物700mgをクロロホルム7mlに溶解し、氷冷下、トリエチルアミン2.03ml、クロロギ酸メチル270μlを加え、同温下1時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1から1:1)にて精製してメトキシカルボニル体562mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物 562mgを原料として、参考例9(2)と同様の方法にて標記化合物99.5mgを得た。
MS(ESI) m/z= 133 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.81 - 2.89 (m, 2 H) 2.89 - 2.99 (m, 3 H) 3.26 - 3.39 (m, 2 H) 3.70 (s, 3 H)
参考例81 2-アミノエタンスルホンアミドの合成
(1)2-フタルイミドエタンスルホニルクロリド2.42gをテトラヒドロフラン40mlに溶解し、室温にて濃アンモニア水1.08mlを滴下して加え、室温にて30分攪拌した。反応液に酢酸エチル、飽和重曹水を加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣にエタノール27ml、ヒドラジン一水和物593μlを加え、加熱還流下3時間攪拌した。反応液を室温まで放冷し、セライト濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣にジオキサン20ml、蒸留水10ml、トリエチルアミン2.02ml、N-(ベンジロキシカルボニル)スクシイミド2.69gを加え、室温にて1.5時間攪拌した。反応液に酢酸エチル、飽和重曹水を加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた結晶を濾取してベンジルオキシカルボニル体618mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 618mgをメタノール18mlに溶解し、アルゴン雰囲気下10%パラジウム-炭素120mgを加えて1気圧の水素雰囲気下、室温にて1時間攪拌した。反応液を濾過後、濾液を減圧濃縮して標記化合物287mgを得た。
MS(ESI) m/z= 125 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 3.19 - 3.24 (m, 2 H) 3.28 - 3.33 (m, 2 H) 5.21 (brs, 2 H)
参考例82 2-アミノ-N-メチルエタンスルホンアミドの合成
2-フタルイミドエタンスルホニルクロリド2.42g、40%メチルアミンメタノール溶液1.48mlを原料として、参考例81と同様の方法にて標記化合物298mgを得た。
MS(ESI) m/z= 139 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, DMSOd-6) δ(ppm) : 2.55 (s, 3 H) 2.86 (t, J=6.8 Hz, 2 H) 3.05 (t, J=6.8 Hz, 2 H)
参考例83 4-(メチルスルホニル)ブタン-1-アミンの合成
(1)ナトリウムチオメトキシド300mgをメタノール20mlに溶解し、N-(4-ブロモブチル)フタルイミド 1.0gを加えて65℃にて18時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣に酢酸エチルと蒸留水を加えて分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮してフタルイミド体778mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物775mgを塩化メチレン23mlに溶解し、氷冷下、m-クロロ過安息香酸 2.06gを加えて室温にて17時間攪拌した。反応液に10%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えて分液し、有機層を10%チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和重曹水、蒸留水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して酸化体 854mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 850mgを原料として、参考例9(2)と同様の方法にて標記化合物 256mgを得た。
MS(ESI) m/z= 152 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CD3OD) δ(ppm) : 1.64 - 1.98 (m, 4 H) 2.84 (t, J=7.56 Hz, 2 H) 2.93 (s, 3 H) 3.15 (t, J=7.56 Hz, 2 H)
参考例84 2-(エチルスルホニル)エタンアミンの合成
(1)N-(2-ブロモエチル)フタルイミド500mgをメタノール7mlに溶解し、エチルメルカプタンナトリウム199mgを加え、加熱還流下一晩攪拌した。反応液に酢酸エチル、飽和重曹水を加えて分液し、有機層を飽和重曹水で2回洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮してスルフィド体348mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物346mgを原料として、参考例83(2)、参考例9(2)と同様の方法にて標記化合物200mgを得た。
MS(ESI) m/z= 138 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.42 (t, J=7.6 Hz, 3 H) 3.06 - 3.12 (m, 4 H) 3.25 - 3.29 (m, 2 H)
参考例85 2-アミノ-N-フェニルエタンスルホンアミドの合成
(1)2-フタルイミドエタンスルホニルクロリド500mgをクロロホルム5mlに溶解し、室温にてアニリン448μlを加え、加熱還流下3時間攪拌した。反応液に酢酸エチル、蒸留水、1規定塩酸を加えて分液し、有機層を蒸留水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮してスクシンイミド体 464mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物460mgを原料として、参考例9(2)と同様の方法にて標記化合物239mgを得た。
MS(ESI) m/z= 201 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.86 (t, J=6.8 Hz, 2 H) 3.11 (t, J=6.8 Hz, 2 H) 7.06 (dt, J=7.2, 1.2 Hz, 1 H) 7.16 (dd, J=7.2, 1.2 Hz, 2 H) 7.31 (dd, J=7.2, 1.2 Hz, 1 H)
参考例86 スルファモイルクロリドの合成
クロロスルホニルイソシアナート1.22mlを塩化メチレン3mlに溶解し、氷冷下、ギ酸533μlの塩化メチレン溶液3mlを加え、室温までゆっくり昇温した後、40℃にて3時間攪拌した。反応液を室温まで放冷後、減圧濃縮して標記化合物1.68gを得た。
参考例87 メチルスルファモイルクロリドの合成
メチルスルファミン酸2gをトルエン20mlに溶解し、氷冷下、五塩化りん3.75gを加え、80℃にて30分攪拌した。反応液を濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣を減圧蒸留(1.9mmHg、沸点67℃)にて精製して標記化合物1.2gを得た。
参考例88 2-アミノ-N-ベンジルアセトアミドの合成
(1)N-(t-ブトキシカルボニル)グリシン1.0g、ベンジルアミン624μlをクロロホルム10mlに溶解し、氷冷した。ヒドロキシベンゾトリアゾール874mg、N-エチル-N'-(3-ジメチルアミノプロピル)-カルボジイミド塩酸塩1.09gを加え、室温にて19時間攪拌した。反応液に1規定硫酸水素カリウム水溶液を加えて濾過し、有機層を分離した。有機層に飽和重曹水を加えて分液し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1から1:4)にて精製してアミド体1.6gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物1.6gを原料として、参考例78(3)と同様の方法にて標記化合物 802mgを得た。
MS(ESI) m/z= 165 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 3.41 (s, 2 H) 4.48 (d, J=6.10 Hz, 2 H) 7.27 - 7.37 (m, 5 H) 7.59 (s, 1 H)
参考例89 2-アミノアセトアニリドの合成
(1)N-(t-ブトキシカルボニル)グリシン384mg、アニリン204mgをテトラヒドロフラン5mlに溶解し、N,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド471mgを加え、室温にて一晩攪拌した。反応液に酢酸エチルを加え濾過後、濾液に0.1規定塩酸を加え分液し、有機層を飽和重曹水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮してアミド体 520mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物395mgを塩化メチレン10mlに溶解し、氷冷下、トリフルオロ酢酸5mlを加え、同温下30分間攪拌後、室温にて40分間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣に、クロロホルムとイソプロパノールの5:1混合溶液、飽和重曹水を加え分液し、さらに水層をクロロホルムとイソプロパノールの5:1混合溶液で2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して標記化合物 171mgを得た。
MS(ESI) m/z= 151 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 3.48 (s, 2 H) 7.08 - 7.13 (m, 1 H) 7.31 - 7.36 (m, 2 H) 7.58 - 7.62 (m, 2 H) 9.40 (brs, 1 H)
参考例90 2-アミノ-N-(ピリジン-3-イルメチル)アセトアミドの合成
N-(t-ブトキシカルボニル)グリシン1.0g、3-ピコリルアミン577μlを原料として、参考例88(1)、参考例78(3)と同様の方法にて標記化合物892mgを得た。
MS(ESI) m/z= 166 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 3.42 (s, 2 H) 4.50 (d, J=6.35 Hz, 2 H) 7.25 - 7.29 (m, 1 H) 7.63 - 7.67 (m, 1 H) 7.70 - 7.81 (m, 1 H) 8.53 (dd, J=4.88, 1.71 Hz, 1 H) 8.56 (d, J=1.71 Hz, 1 H)
参考例91 2-アミノ-N-(メチルスルホニル)アセトアミドの合成
(1)N-(ベンジルオキシカルボニル)グリシン1.0g をテトラヒドロフラン20mlに溶解し、室温にてカルボニルジイミダゾール780mgを加え、室温にて30分間攪拌した後、加熱還流下1時間攪拌した。反応液を室温まで放冷し、メタンスルホンアミド460mgを加え、10分間撹拌した後、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン715μlのテトラヒドロフラン5ml溶液を加えて、さらに21時間撹拌した。氷冷下、0.8規定塩酸に反応液を注ぎ、生じた沈殿をろ取、蒸留水で洗浄してメタンスルホニルアミド体753mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 753mgをメタノール10mlに溶解し、アルゴン雰囲気下5%パラジウム-炭素100mgを加えて1気圧の水素雰囲気下、室温にて4時間攪拌した。反応液を濾過後、濾液を減圧濃縮して標記化合物420mgを得た。
MS(ESI) m/z= 153 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, D2O) δ(ppm) : 2.92 (s, 3 H) 3.49 (S, 2 H)
参考例92 2-アミノ-N-(N,N-ジメチルスルファモイル)アセトアミドの合成
(1)N-(ベンジルオキシカルボニル)グリシン500mg をテトラヒドロフラン10mlに溶解し、室温にてカルボニルジイミダゾール390mgを加え、室温にて30分間攪拌した後、加熱還流下1時間攪拌した。反応液を室温まで放冷し、N,N-ジメチルスルファミド297mgを加え、10分間撹拌した後、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン360μlを加えて、さらに16時間撹拌した。氷冷下、反応液に0.8規定塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を蒸留水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=25:1から20:1)にて精製してスルファミド体 640mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 635mgを原料として、参考例91(2)と同様の方法にて標記化合物 109mgを得た。
MS(ESI) m/z= 182 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, D2O) δ(ppm) : 2.51 (s, 6 H) 3.50 (s, 2H)
参考例93 2-アミノ-N-ベンジル-N-メチルアセトアミドの合成
N-(t-ブトキシカルボニル)グリシン1.0g、N-メチルベンジルアミン736μlを原料として、参考例88(1)、参考例78(3)と同様の方法にて標記化合物740mgを得た。
MS(ESI) m/z= 179 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.86 - 3.00 (m, 3 H) 3.50 - 3.52 (m, 2 H) 4.46 - 4.62 (m, 2 H) 7.13 - 7.39 (m, 5 H)
参考例94 2-アミノ-N-エチルアセトアミドの合成
N-(t-ブトキシカルボニル)グリシン384mg、70%エチルアミン水溶液147μlを原料として参考例89と同様の方法にて標記化合物116mgを得た。
MS(ESI) m/z= 103 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.17 (t, J=7.2 Hz, 3 H) 1.38 (brs, 2 H) 3.29 - 3.37 (m, 4 H) 7.20 (brs, 1 H)
参考例95 2-アミノ-N-(N-メチルスルファモイル)アセトアミドの合成
(1)N-メチルベンジルアミン335μlをクロロホルム6mlに溶解し、トリエチルアミン1.09mlを加え氷冷した。参考例86で得られた化合物600mgを加え、同温下1.5時間攪拌した。反応液を室温まで昇温し、4-ジメチルアミノピリジン31.7mgを加えて、室温にて19時間攪拌した後、1規定塩酸を加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1から1:1)にて精製してスルファミド体262mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物262mg、N-(ベンジルオキシカルボニル)グリシン273mg を原料として、参考例91と同様の方法にて標記化合物 125mgを得た。
MS(ESI) m/z= 168 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, D2O) δ(ppm) : 2.44 (s, 3 H) 3.55 (s, 2 H)
参考例96 (2-メタンスルホニルエチル)ヒドラジン塩酸塩の合成
(1)メチルビニルスルホン200mgをテトラヒドロフラン4mlに溶解し、t-ブチルカーバゼート747mg、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン844μlを加え、室温にて26時間攪拌した。反応液に飽和重曹水、クロロホルムを加え分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製した後、再度シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルから酢酸エチル:テトラヒドロフラン=10:1)にて精製してN-アルキル体234mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 234mgに4mol/L塩酸-ジオキサン溶液4.68mlを加え、さらにメタノール1ml、蒸留水800μlを加えて室温にて3時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して標記化合物180mgを得た。
MS(ESI) m/z= 139 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CD3OD) δ(ppm) : 3.06 (s, 3 H) 3.41 (s, 4 H)
参考例97 (R)-3-(アミノオキシ)ピペリジン-1-カルボン酸 4-ニトロベンジル塩酸塩
(1)(S)-3-ヒドロキシピペリジン塩酸塩を蒸留水2.5mlに溶解し、炭酸水素ナトリウム889mgを加え、4-ニトロベンジルクロロホルメート836mgのアセトン溶液2.5mlを室温にてゆっくり加えて2時間攪拌した。反応液に酢酸エチル、蒸留水を加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサンからヘキサン:酢酸エチル=1:2)にて精製して保護体971mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物971mgをテトラヒドロフランに溶解し、N-ヒドロキシフタルイミド848mg、トリフェニルホスフィン1.36gを加えた。反応液に氷冷下、アゾジカルボン酸ジイソプロピル1.02mlを加えた後、室温にて1.5時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサンからヘキサン:酢酸エチル=1:2)にて精製してフタルイミド体1.52gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物1.52gをエタノール10ml、クロロホルム10mlに溶解し、加熱還流下ヒドラジン一水和物638μlを加えて1.5時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサンからヘキサン:酢酸エチル=1:2)にて精製した後、4mol/L塩酸-ジオキサン溶液866μlを加え、減圧濃縮して標記化合物825mgを得た。
MS(ESI) m/z= 296 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.40 - 1.53 (m, 1 H) 1.67 - 1.85 (m, 3 H) 3.14 - 3.72 (m, 4 H) 3.72 - 4.05 (m, 1 H) 5.25 (s, 2 H) 5.28 - 5.49 (m, 2 H) 7.48 - 7.57 (m, 2 H) 8.20 - 8.24 (m, 2 H)
参考例98 N,N-ジイソプロピル-N-メチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)N,N-ジイソプロピルエタン-1,2-ジアミン3.0gをクロロホルム30mlに溶解し、氷冷下、ジ-t-ブチルジカーボネート4.3mlを加え、室温にて一晩撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、酢酸エチルと蒸留水を加えて分液し、有機層を蒸留水で3回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して保護体 4.6gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物4.6gを原料として、参考例18(2)と同様の方法にて標記化合物2.3gを得た。
MS(ESI) m/z= 159 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.99 (d, J=1.71 Hz, 6 H) 1.00 (d, J=1.71 Hz, 6 H) 2.43 (s, 3 H) 2.54 - 2.57 (m, 4 H) 2.96 - 3.03 (m, 2 H)
参考例99 N-メチル-2-(ピロリジン-1-イル)エタンアミンの合成
(1)ピロリジン0.24mlを原料として、参考例1(1)と同様の方法にてアルキル体475mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物462mgを原料として、参考例78(3)と同様の方法にて標記化合物183mgを得た。
MS(ESI) m/z= 129 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.75 - 1.79 (m, 4 H) 2.45 (s, 3 H) 2.48 - 2.52 (m, 4 H) 2.59 (t, J=6.35 Hz, 2 H) 2.70 (t, J=6.35 Hz, 2 H)
参考例100 2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-アミンの合成
2-メトキシベンゾニトリル6gをジエチルエーテル140mlに溶解し、3mol/Lメチルマグネシウムブロミドのジエチルエーテル溶液45mlを加え、室温にて1時間攪拌した。反応液にチタンテトライソプロポキシド13.1mlを加え、加熱還流下4時間攪拌した。反応液に10%水酸化ナトリウム水溶液160mlと酢酸エチル160mlを加え、室温にて1時間撹拌した。反応液をセライト濾過後、濾液を分液した。水層をクロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=40:1:0.1から10:1:0.1)にて精製して標記化合物2.76gを得た。
MS(ESI) m/z= 166 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.53 (s, 6 H) 3.89 (s, 3 H) 6.89 - 6.94 (m, 2 H) 7.19 - 7.25 (m, 1 H) 7.32 - 7.36 (m, 1 H)
参考例101 2-メトキシ-N-メチル-N-[2-(メチルアミノ)エチル]ベンズアミドの合成
(1)ベンジルアミン375mgを原料として、参考例1(1)と同様の方法にてアルキル体 440mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物435mgを原料として、参考例19(2)と同様の方法にてメチル体445mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物324mgを原料として、参考例91(2)と同様の方法にて脱ベンジル体207mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物201mgをクロロホルム2.5mlに溶解し、氷冷下、トリエチルアミン225μl、2-メトキシベンゾイルクロリド237mgのクロロホルム1.5ml溶液を加えて1時間攪拌した。反応液に飽和重曹水、酢酸エチルを加えて分液し、有機層を蒸留水、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1から1:4)にて精製してアミド体335mgを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物420mgを塩化メチレン8mlに溶解し、アニソール690μl、トリフルオロ酢酸1.2mlを加え、室温にて3時間攪拌した。反応液に5規定塩酸、酢酸エチルを加えて分液し、水層を炭酸カリウムで中和後、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して標記化合物270mgを得た。
MS(ESI) m/z= 223 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.27 and 2.50 (each s, 3 H) 2.60 - 2.73 (m, 1 H) 2.85 and 3.12 (each s, 3 H) 2.89 and 3.27 (each t, J=6.59 Hz, 3 H) 3.83 and 3.84 (each s, 3 H) 6.91 (d, J=8.30 Hz, 1 H) 6.95 - 7.03 (m, 1 H) 7.18 - 7.40 (m, 2 H)
参考例102 N-エチル-N-[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)刊行物(特開昭54/154724号公報)に記載の方法にて得られた(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチルアミン8.86gをクロロホルム100mlに溶解し、無水酢酸12.0g、4-ジメチルアミノピリジン14.3gを加え、70℃にて30分間攪拌した。放冷後、1規定塩酸、10%水酸化ナトリウム水溶液で反応液を順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮してアセチル体11.23gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物11.2gを原料として、参考例18(2)と同様の方法にてN-エチル体10.86gを得た。
(3)文献(Tetrahedron Letters, 2001年, 42巻, 315ページ)に記載の方法にて得られたフタルイミドアセトアルデヒド125mgをクロロホルム20mlに溶解し、上記(2)で得られた化合物0.6g、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム1.06gを加え、室温にて2時間攪拌した。反応液に飽和重曹水とクロロホルムを加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)にて精製してフタルイミド体0.93gを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物0.93g原料として、参考例9(2)と同様の方法にて標記化合物484mgを得た。
MS(ESI) m/z= 223.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.98 (t, J=7.03 Hz, 3 H) 1.29 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 2.38 - 2.72 (m, 6 H) 3.82 (s, 3 H) 4.37 (q, J=7.03 Hz, 1 H) 6.83 - 6.97 (m, 2 H) 7.15 - 7.25 (m, 1 H) 7.36 (dd, J=7.47, 1.76 Hz, 1 H)
参考例103 (2R)-2-アミノ-3-[エチル[(1S)-1-(2-メトキシフェニル)エチル]アミノ]プロパン-1-オールの合成
(1)N-t-ブトキシカルボニル-O-ベンジル-(L)-セリン2.14g、ヒドロキシベンゾトリアゾール980mgをジメチルホルムアミド20mlに溶解し、ジシクロヘキシルカルボジイミド1.50gを加え、室温にて5分間攪拌後、参考例102(2)で得られた化合物1.0gを加え、室温にて5時間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加えて濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣に酢酸エチルと飽和重曹水を加え分液した。有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサンのみからヘキサン:酢酸エチル=4:1)にて精製してアミド体1.76gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物197mgを原料として、参考例81(2)と同様の方法にて脱ベンジル体155mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物155mgを原料として、参考例101(5)、参考例18(2)と同様の方法にて標記化合物 68.6mgを得た。
MS(FAB) m/z= 253 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.06 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.36 (d, J=6.8 Hz, 1 H) 2.37 - 2.57 (m, 3 H) 2.63 - 2.75 (m, 1 H) 3.02 - 3.11 (m, 1 H) 3.47 - 3.58 (m, 2 H) 3.83 (s, 3 H) 4.45 (q, J=6.8 Hz, 1 H) 6.88 (d, J=8.3 Hz, 1 H) 6.96 (dt, J=7.6, 1.0 Hz, 1 H) 7.21 - 7.31 (m, 2 H)
参考例104 N-[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)参考例100で得られた化合物1.50gを原料として、参考例1(1)と同様の方法にてアルキル体1.24gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物300mgを原料として、参考例19(2)と同様の方法にてアルキル体299mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物295mgをメタノール2mlに溶解し、5〜10%塩酸-メタノール溶液 5mlを加えて、室温にて1日間攪拌した。反応液に10規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して標記化合物130.5mgを得た。
MS(ESI) m/z= 237.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.45 (s, 6 H) 2.13 (s, 3 H) 2.36 (s, 3 H) 2.48 - 2.63 (m, 4 H) 3.82 (s, 3 H) 6.83 - 6.95 (m, 2 H) 7.14 - 7.25 (m, 1 H) 7.41 (dd, J=7.91, 1.76 Hz, 1 H)
参考例105 N-[2-(2-メトキシピリジン-3-イル)プロパン-2-イル]-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)2-クロロ-3-シアノピリジン 10.0gをメタノール 200mlに溶解し、28%ナトリウムメトキシド-メタノール溶液を27.8g加え、室温にて18時間攪拌した。反応液を濾過後、減圧濃縮して析出した結晶を濾取してメトキシ体 4.15gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 4.15gを原料として、参考例100と同様の方法にてジメチル体 350mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物50mgを原料として、参考例1(1)と同様の方法にてアルキル体53.8mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物290mgを原料として、参考例19(2)、参考例104(3)と同様の方法にて標記化合物 46.3mgを得た。
MS(ESI) m/z= 238.2 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.43 (s, 6 H) 2.14 (s, 3 H) 2.39 (s, 3 H) 2.47 - 2.69 (m, 4 H) 3.96 (s, 3 H) 6.84 (dd, J=7.47, 4.83 Hz, 1 H) 7.69 (dd, J=7.47, 2.20 Hz, 1 H) 8.04 (dd, J=4.83, 2.20 Hz, 1 H)
参考例106 N-[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]エタン-1,2-ジアミンの合成
参考例100で得られた化合物480mgを原料として、参考例102(3)、参考例9(2)と同様の方法にて標記化合物34.7mgを得た。
MS(ESI) m/z= 209.0 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.50 (s, 6 H) 2.24 (t, J=6.19 Hz, 2 H) 2.70 (t, J=6.19 Hz, 2 H) 3.85 (s, 3 H) 6.86 - 6.94 (m, 2 H) 7.19 - 7.25 (m, 2 H)
参考例107 (2S)-N-[2-(2-メトキシフェニル)プロパン-2-イル]-N-メチルプロパン-1,2-ジアミンの合成
(1)参考例100で得られた化合物1.18g、N-t-ブトキシカルボニル-(L)-アラニン2.70gを原料として、参考例88(1)と同様の方法にてアミド体1.00 gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物1.00gをテトラヒドロフラン15mlに溶解し、氷冷下、1mol/Lボランテトラヒドロフラン錯体テトラヒドロフラン溶液15ml を加え、室温にて終夜攪拌した。氷冷下、反応液にメタノールを加え、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=40:1:0.1から20:1:0.1)にて精製して還元体241mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物82.8mgを原料として、参考例19(2)、参考例104(3)と同様の方法にて標記化合物21.8mgを得た。
MS(ESI) m/z= 237.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.94 (d, J=6.42 Hz, 3 H) 1.44 (s, 6 H) 1.70 (br s., 2 H) 2.10 (s, 3 H) 2.13 (dd, J=12.38, 3.67 Hz, 1 H) 2.19 - 2.26 (m, 1 H) 2.87 - 2.96 (m, 1 H) 3.80 (s, 3 H) 6.85 - 6.90 (m, 2 H) 7.16 - 7.22 (m, 1 H) 7.34 - 7.38 (m, 1 H)
参考例108 (2S)-N-[2-(2-メトキシピリジン-3-イル)プロパン-2-イル]-N-メチルプロパン-1,2-ジアミンの合成
参考例105(2)で得られた化合物 604mg、N-t-ブトキシカルボニル-(L)-アラニン 1.37gを原料として、参考例103(1)、参考例107(2)、参考例19(2)、参考例89(2)と同様の方法にて標記化合物 23.2mgを得た。
MS(ESI) m/z= 238.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.95 (d, J=5.96 Hz, 3 H) 1.41 (s, 6 H) 2.10 (s, 3 H) 2.11 - 2.26 (m, 2 H) 2.84 - 3.03 (m, 1 H) 3.92 (s, 3 H) 6.82 (dd, J=7.57, 4.81 Hz, 1 H) 7.64 (dd, J=7.57, 1.83 Hz, 1 H) 8.03 (dd, J=4.81, 1.83 Hz, 1 H)
参考例109 N,N'-ジメチル-N'-(2-フェニルプロパン-2-イル)エタン-1,2-ジアミンの合成
(1)2-フェニルプロパン-2-アミン270mgを原料として、参考例1(1)と同様の方法にてアミン体 505mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 200mgを原料として、参考例19(2)、参考例101(5)と同様の方法にて標記化合物110mgを得た。
MS(ESI) m/z= 207 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm): 1.35 (s, 6 H) 2.15 (s, 3 H) 2.33 (s, 3 H) 2.43 (t, J=5.98 Hz, 2 H) 2.58 (t, J=5.98 Hz, 2 H) 7.17 - 7.22 (m, 1 H) 7.27 - 7.33 (m, 2 H) 7.47 - 7.52 (m, 2 H)
参考例110 (2R)-3-(ジメチルアミノ)-2-(メチルアミノ)プロパン-1-オールの合成
N-(t-ブトキシカルボニル)-O-ベンジル-(L)-セリン2.50g、50%ジメチルアミン水溶液3mlを原料として、参考例34(1)、参考例107(2)、参考例7(2)と同様の方法にて標記化合物0.58gを得た。
MS(ESI) m/z= 132.9 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 2.33 (s, 6 H) 2.35 - 2.39 (m, 1 H) 2.70 - 2.76 (m, 4 H) 2.97 - 3.04 (m, 1 H) 3.73 (dd, J=13.30, 5.96 Hz, 1 H) 3.90 (dd, J=13.30, 3.21 Hz, 1 H)
参考例111 3-(メチルスルフィニル)プロパン-1-アミン塩酸塩の合成
(1)3-(メチルチオ)プロピルアミン25gを原料として、参考例8(1)と同様の方法にて保護体54.0gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物3.0gをクロロホルム300mlに溶解し、氷冷下、m-クロロ過安息香酸 3.88gを少しずつ加えて、同温下2時間攪拌した。反応液に25%水酸化ナトリウム水溶液を加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=200:1:0.1から50:1:0.1)にて精製して酸化体2.59gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物 2.5gを原料として、参考例66(3)と同様の方法にて標記化合物 1.57gを得た。
1H-NMR (200 MHz, DMSOd-6) δ(ppm) :1.86 - 2.07 (m, 2 H) 2.47 - 3.27 (m, 7 H) 8.15 (br. s., 3 H)
参考例112 N-シクロブチル-N-エチル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミンの合成
(1)シクロブチルアミン10.3gを原料として、参考例1(1)と同様の方法にてアルキル体6.80gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物3.4g、アセトアルデヒド 3.64mlを原料として、参考例1と同様の方法にて標記化合物358mgを得た。
MS(ESI) m/z= 157.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.96 (t, J=7.02 Hz, 3 H) 1.56 - 1.71 (m, 2 H) 1.81 - 1.88 (m, 2 H) 1.97 - 2.04 (m, 2 H) 2.43 (s, 3 H) 2.47 - 2.54 (m, 4 H) 2.57 - 2.63 (m, 2 H) 3.04 - 3.11 (m, 1 H)
参考例113 N-メチル-2-(3-メチルチオモルホリノ)エタンアミンの合成
(1)3-メチルチオモルホリン163mgを原料として、参考例1(1)と同様の方法にてアルキル体337mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物200mgを原料として、参考例1(2)と同様の方法にて標記化合物100.6mgを得た。
MS(ESI) m/z= 175.1 [M+H]+
1H-NMR (200 MHz, CDCl3) δ(ppm) :1.17 (d, J=6.15 Hz, 3 H) 2.36 - 3.06 (m, 11 H) 2.44 (s, 3 H)
参考例114 2-(2-アミノエチル)-1,2,5-チアジアゾリジン 1,1-ジオキシド塩酸塩の合成
(1)[2-[(2-アミノエチル)アミノ]エチル]カルバミン酸 t-ブチル3.00gをピリジン30mLに溶解し、スルファミド1.42gを加え、110℃にて6時間攪拌した。反応液に飽和重曹水、酢酸エチルを加え分液し、有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から20:1:0.1)にて精製して環化体1.84gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物1.84gを原料として、参考例66(3)と同様の方法にて標記化合物1.35gを得た。
MS(ESI) m/z= 166.1 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, DMSOd-6) δ(ppm) :2.96 - 3.58 (m, 8 H)
参考例115 2-(7-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-7-イル)-N-メチルエタンアミンの合成
(1)7-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン122mgを原料として、参考例1(1)と同様の方法にてアルキル体150mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物145mgに氷冷下、4mol/L塩酸―ジオキサン溶液5mlを加えて16時間攪拌した。反応液に飽和重曹水、クロロホルムを加えて、フェイズセパレーターにて濾過することで分液し、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:クロロホルム=4:1から0:1)にて精製して標記化合物20.4mgを得た。
MS(ESI) m/z= 155.2 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 1.23 - 1.29 (m, 4 H) 1.61 - 1.66 (m, 2 H) 1.69 - 1.74 (m, 4 H) 2.45 (s, 3 H) 2.48 (t, J=6.40 Hz, 2 H) 2.66 (t, J=6.61 Hz, 2 H)
参考例116 3-(エチルスルホニル)プロパン-1-アミン塩酸塩の合成
(1)エタンチオール2gにナトリウムメトキシド33mgを加えて、氷冷下、アクリロニトリル8mlを加えた後、反応液を室温まで放冷し、3時間撹拌した。反応液をセライト濾過し、濾液を減圧濃縮してニトリル体3.7gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物1.4gをクロロホルム19mlに溶解し、氷冷下、m-クロロ過安息香酸11gを加え、室温にて1時間撹拌した。反応液に飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、分液した後、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮してスルホン体0.74gを得た。
(3)1mol/Lボランテトラヒドロフラン錯体テトラヒドロフラン溶液15mlを40℃に加熱し、上記(2)で得られた化合物0.74gをゆっくり加えた。反応液を室温まで放冷し、一晩間撹拌した後、氷冷下、メタノール10mlを加え、加熱還流下30分間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、減圧濃縮した後、さらにメタノール10mlの投入と減圧濃縮を2回繰り返した。得られた濃縮残渣に、氷冷下、5mol/L塩酸-メタノール溶液8mlを加え、加熱還流下1時間撹拌した。反応液を室温まで放冷し、減圧濃縮し、析出した固体を5mol/L塩酸-メタノール溶液7.0mlに懸濁させて、加熱還流下20分撹拌した。反応液を室温まで放冷し、ジクロロメタン10mlを滴下した後、そのまま室温にて一晩撹拌した。沈殿物を吸引濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、標記化合物0.43gを得た。
MS(ESI) m/z= 152 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, D2O) δ(ppm) : 3.20 (t, J=7.57 Hz, 2 H) 3.12 (q, J=7.45 Hz. 2H) 3.03 (t, J=7.81 Hz, 2 H) 2.09 - 2.02 (m, 2 H) 1.21 (t, J=7.45 Hz, 3 H)
参考例117 3-メチル-2-ブテン-1-アミン塩酸塩の合成
刊行物(国際公報WO09/087395)に記載の方法にて得られた2-(3-メチルブタ-2-エニル)イソインドリン-1,3-ジオン5.3gをエタノール53mlに溶解し、室温にて79%ヒドラジン1水和物1.2mlを加えて、加熱還流下1時間撹拌した。反応液を室温まで放冷し、5規定塩酸を5.9ml加え、加熱還流下1時間撹拌した。反応液を濾過し、得られた濾物をさらに蒸留水で洗浄した後、濾液を減圧濃縮して標記化合物3.0gを得た。
MS(ESI) m/z= 122 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CD3COCD3) δ(ppm) : 5.27 - 5.23 (m, 1 H) 4.22 (d, J=6.80 Hz, 2 H) 1.80 (s, 3 H) 1.68 (s, 3 H)
実施例1〜147
式(A)および表1で規定したR29a、R2をもつ、式(B)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(A)
Figure 2014058509
式(B)
Figure 2014058509
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Figure 2014058509
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実施例1
(1)クラリスロマイシン200gをアセトン1.5Lに溶解し、無水酢酸30.3mlを滴下して、室温にて終夜攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣に酢酸エチル、ヘキサン、水酸化ナトリウム水溶液を加えた後、飽和重曹水を加えてpH=9に調整した。析出した固体をグラスフィルターにて濾取、蒸留水で洗浄した後、減圧乾燥してアセチル体202gを得た。
MS(ESI) m/z= 790.6 [M+H]+
(2)上記(1)で得られた化合物202gをクロロホルム1.8Lに溶解し、ピリジン210mlを加えた後氷冷し、トリホスゲン77.4gのクロロホルム0.8L溶液を40分かけて滴下した。反応液を室温まで昇温した後、3時間攪拌した。反応液にピリジン158mlを加えて、氷冷下、トリホスゲン57.9gのクロロホルム溶液を滴下して、室温にて15分間攪拌した。反応液に蒸留水、飽和重曹水を加えてクロロホルムにて抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣に酢酸エチルとヘキサンの1:1混合溶媒を加えて攪拌し、更にヘキサンを加え室温にて終夜攪拌した。生じた固体を濾取し、酢酸エチルとヘキサンの1:2混合溶媒で洗浄してカーボネート体220gを得た。
MS(ESI) m/z= 816.5 [M+H]+
(3)N-クロロコハク酸イミド99.7gをクロロホルム1Lに溶解し、-25℃に冷却した。反応液にジメチルスルフィド210mlのクロロホルム0.2L溶液を20分かけて滴下して、15分間攪拌した後、上記(2)で得られた化合物のクロロホルム1L溶液を30分かけて滴下して、15分間攪拌した。反応液にトリエチルアミン136mlのクロロホルム0.2L溶液を加えて、30分間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加えて室温まで昇温し、クロロホルムにて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣に酢酸エチル、酢酸エチルとヘキサンの1:1混合溶媒、ヘキサンを加え室温にて終夜攪拌した。生じた固体を濾取し、酢酸エチルとヘキサンの1:2混合溶媒で洗浄してケトン体109gを得た。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1からアセトン:ヘキサン:トリエチルアミン = 10:10:0.2)にて精製した後、上記と同様の方法にて結晶化してケトン体59.5gを得た。
MS(ESI) m/z= 814.5 [M+H]+
(4)トリメチルスルホキソニウムヨージド210g をジメチルスルホキシドとテトラヒド
ロフランの5:1混合溶媒1.2Lに溶解し、70%水素化ナトリウム32.6gを少量ずつ加えて、室温にて1.5時間攪拌した。氷冷下、上記(3)で得られた化合物155gのテトラヒドロフラン0.8L溶液を滴下して、室温にて30分間攪拌した。反応液を氷冷し、蒸留水を加え、酢酸エチルを加えて分液し、得られた有機層を蒸留水で洗浄した。水層を酢酸エチルにて抽出し、有機層を蒸留水で洗浄した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮してエポキシ体146gを得た。
MS(ESI) m/z= 784.5 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.90 (t, J=7.57 Hz, 3 H) 0.97 (d, J=7.34 Hz, 3 H) 1.04 (d, J=6.88 Hz, 3 H) 1.07 (s, 3 H) 1.14 (d, J=6.88 Hz, 3 H) 1.18 (d, J=5.96 Hz, 3 H) 1.21 - 1.36 (m, 7 H) 1.42 (s, 3 H) 1.47 - 1.55 (m, 1 H) 1.67 - 1.73 (m, 1 H) 1.83 - 1.98 (m, 5 H) 2.02 (d, J=1.83 Hz, 6 H) 2.18 - 2.29 (m, 1 H) 2.25 (s, 6 H) 2.58 - 2.69 (m, 1 H) 2.63 (d, J=4.13 Hz, 1 H) 2.80 - 2.89 (m, 1 H) 2.94 (d, J=4.13 Hz, 1 H) 3.12 - 3.26 (m, 1 H) 3.17 (s, 3 H) 3.34 (s, 3 H) 3.43 - 3.51 (m, 1 H) 3.66 (d, J=6.42 Hz, 1 H) 3.94 (br. s., 1 H) 4.57 (d, J=7.34 Hz, 1 H) 4.73 (dd, J=10.55, 7.34 Hz, 1 H) 4.80 (q, J=6.42 Hz, 1 H) 4.98 - 5.06 (m, 2 H) 6.50 (s, 1 H)
(5)上記(4)で得られた化合物138gをテトラヒドロフランとジメチルホルムアミドの1:1混合溶媒1.4Lに溶解し、1,1'-カルボニルジイミダゾール85.6gを加えた。氷冷下、70%水素化ナトリウム18.1gを40分かけて加えて、室温にて0.5時間攪拌した。反応液を氷冷し、蒸留水を加え、酢酸エチルにて抽出し、有機層を蒸留水で2回洗浄した。水層を酢酸エチルにて抽出し、有機層を蒸留水で2回洗浄した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサンからヘキサン:酢酸エチル=1:1からアセトン:ヘキサン:トリエチルアミン=10:10:0.2) にて精製した。得られた精製物に酢酸エチル、ヘキサンを加えて、室温にて終夜攪拌した。生じた固体を濾取し、酢酸エチルとヘキサンの1:4混合溶媒にて洗浄し、式(A)で示される化合物87.1gを得た。
MS(ESI) m/z= 878.6 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.85 - 1.41 (m, 25 H) 1.64 - 1.78 (m, 3 H) 1.79 (s, 3 H) 1.90 (dd, J=14.67, 5.04 Hz, 4 H) 1.86 (s, 3 H) 2.04 (s, 3 H) 2.19 - 2.28 (m, 1 H) 2.25 (s, 6 H) 2.60 - 2.68 (m, 1 H) 2.65 (d, J=4.13 Hz, 1 H) 2.86 - 2.97 (m, 1 H) 2.95 (d, J=4.13 Hz, 1 H) 3.15 (s, 3 H) 3.22 - 3.29 (m, 1 H) 3.35 (s, 3 H) 3.38 - 3.47 (m, 1 H) 3.66 (d, J=6.42 Hz, 1 H) 3.79 - 3.88 (m, 1 H) 4.56 (d, J=6.88 Hz, 1 H) 4.72 (dd, J=10.32, 7.57 Hz, 1 H) 4.79 (q, J=6.27 Hz, 1 H) 5.01 - 5.09 (m, 1 H) 5.83 (dd, J=10.55, 2.75 Hz, 1 H) 6.66 (s, 1 H) 7.07 (s, 1 H) 7.34 - 7.38 (m, 1 H) 8.08 (s, 1 H)
(6)上記(5)で得られた化合物500mgをアセトニトリル10mlに溶解して、2-アミノエタノール173.9mgを加えて、室温にて終夜攪拌した。反応液に1,1,3,3-テトラメチルグアニジン72μlを加えて、室温にて1時間攪拌した。反応液に酢酸エチル、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて分液し、得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。得られた濾液を減圧濃縮してカーバメート体を得た。
上記以外の方法として、以下の方法によっても上記化合物を得た。すなわち、上記(5)で得られた化合物300mgをアセトニトリル30mlに溶解して、2-アミノエタノール104.4mg、1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン52.1mgを加えて、室温にて終夜攪拌した。反応液に酢酸エチル、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて分液し、得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。得られた濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=30:1:0.1から10:1:0.1)にて精製してカーバメート体329mgを得た。
(7)上記(6)で得られた化合物をメタノール20mlに溶解し、加熱還流下4時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から10:1:0.1)にて精製して脱保護体406mgを得た。
上記以外の方法として、以下の方法によっても上記化合物を得た。すなわち、上記(6)で得られた化合物329mgをメタノール30mlに溶解し、1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン0.5mlを加えて、加熱還流下3時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=50:1:0.1から10:1:0.1)にて精製して脱保護体144mgを得た。
(8)上記(7)で得られた化合物100mgをエタノール1mlに溶解し、N,N-ジメチル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン77.2mgを加えて、マイクロ波照射下140℃にて1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して表1に示される化合物87mgを得た。
上記以外の方法として、以下の方法によっても上記化合物を得た。すなわち、上記(7)で得られた化合物50mgをエタノール1mlに溶解し、N,N-ジエチル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン45.0mgを加えて、封管中110℃にて4時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=20:1:0.1から5:1:0.1)にて精製して表1に示される化合物44mgを得た。
式(SM1)
Figure 2014058509
実施例2
(1)刊行物(国際公開WO93/21199)に記載の方法にて得られた式(SM1)で示される化合物1.63gをアセトニトリル30mlに溶解し、1,1,3,3-テトラメチルグアニジン225μl、参考例63にて得られた化合物1.94gを加えて、室温にて20時間攪拌した。反応液に蒸留水3mlを加えて、室温にて1時間撹拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を酢酸エチルにて希釈して、飽和重曹水にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から20:1:0.1)にて精製してカーバメート体1.57gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物1.57gをメタノール20mlに溶解し、1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン666μlを加えて、加熱還流下2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をクロロホルム、飽和重曹水にて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から20:1:0.1)にて精製して脱保護体0.94gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物0.94gを原料として、実施例1(1)、(3)と同様の方法にてケトン体0.88gを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物0.58gをメタノール10mlに溶解し、室温にて2日間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得た残渣を原料として、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体367mgを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物90mgをエタノール1mlに溶解し、50%ジメチルアミン水溶液41μlを加えて、封管中100℃にて20時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して表1に示される化合物79.5mgを得た。
実施例3
実施例2(4)で得られた化合物90mg、N,N,N'-トリメチルエチレン-1,2-ジアミン47μlを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表1に示される化合物57.2mgを得た。
実施例4
(1)刊行物(国際公開WO93/21199)に記載の方法にて得られた式(SM1)で示される化合物10gをアセトニトリル100mlに溶解し、1,4-ジアミノブタン5.5mlを加えて、室温にて終夜攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を酢酸エチル、蒸留水にて分液し、水層を酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をメタノール20mlに溶解し、蒸留水を滴下して固体を析出させた。生じた固体を濾取し、蒸留水にて洗浄後、クロロホルムにて溶解した。溶液をフェイズセパレーターにて濾過することで分液し、得られた有機層を減圧濃縮してカーバメート体8.17gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物4.18gを原料として、実施例2(2)と同様の方法にて脱保護体9.36gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物4.68gをクロロホルム23mlに溶解し、トリエチルアミン0.47mlを加えて、氷冷下、4-クロロブチリルクロリド0.26mlを加えて、2時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液、クロロホルムを加えて、フェイズセパレーターにて濾過することで分液し、得られた有機層を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=50:1:0.1から20:1:0.1)にて精製してアシル体1.15gを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物892mgをテトラヒドロフラン19mlに溶解し、60%水素化ナトリウム376mgを加えて、加熱還流下0.5時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液、クロロホルムを加えて、フェイズセパレーターにて濾過することで分液し、得られた有機層を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=50:1:0.1から20:1:0.1)にて精製して環化体425mgを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物422mgを原料として、実施例1(1)、(3)と同様の方法にてケトン体232mgを得た。
(6)上記(5)で得られた化合物232mgをメタノール4mlに溶解し、加熱還流下4時間、室温にて12時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して脱保護体230mgを得た。
(7)上記(6)で得られた化合物227mgを原料として、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体103mgを得た。
(8)上記(7)で得られた化合物50mgをエタノール1mlに溶解し、N,N,N'-トリメチルエチレン-1,2-ジアミン35μlを加えて、マイクロ波照射下140℃にて45分間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をクロロホルム、飽和塩化アンモニウム水溶液にて分液し、水層をクロロホルムにて抽出した。集めた有機層をフェイズセパレーターにて濾過することで分液し、得られた有機層を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して表1に示される化合物25.6mgを得た。
実施例5
実施例4(7)で得られた化合物 50.0mg、50%ジメチルアミン水溶液24.4μlを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物21.5mgを得た。
実施例6
(1)実施例4(2)で得られた化合物1.0gをジメチルホルムアミド10mlに溶解し、2-クロロピリミジン204mgを加えて、120℃にて攪拌した。反応液に酢酸エチル、蒸留水を加えて分液した。有機層を蒸留水で3回洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水)にて精製して付加体239mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物300mgを原料として、実施例1(1)と同様の方法にてアセチル体319mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物300mgをクロロホルム10mlに溶解し、N-エチル-N'-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩1.19g、ピリジントリフルオロ酢酸塩1.20g、ジメチルスルホキシド722μlを加えて、室温にて終夜攪拌した。反応液に蒸留水を加えて分液した。有機層を飽和重曹水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮してケトン体を得た。
(4)上記(3)で得られた化合物を原料として、実施例4(6)、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体93mgを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物65mg、50%ジメチルアミン水溶液63μlを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物6mgを得た。
実施例7
実施例6(4)で得られた化合物65mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物7mgを得た。
実施例8
実施例6(4)で得られた化合物45mg、参考例104で得られた化合物34.2mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物18mgを得た。
実施例9
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物393mg、参考例64で得られた化合物180mgを原料として、実施例2(1)、(2)と同様の方法にて脱アセチル体220mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物70mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物59mgを得た。
実施例10
実施例9(1)で得られた化合物70mg、50%ジメチルアミン水溶液0.6mlを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物59mgを得た。
実施例11
実施例9(1)で得られた化合物70mgをエタノール0.6mlに溶解し、N,N-ジエチル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン50mgを加えて、マイクロ波照射下140℃にて60分間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して表1に示される化合物57mgを得た。
実施例12
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物500mg、2-メトキシエタンアミン214mgを原料として、実施例2(1)、(2)と同様の方法にて脱アセチル体283mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物77mgを得た。
実施例13
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物700mg、3-アミノプロピオニトリル588μlを原料として、実施例2(1)、(2)と同様の方法にて脱アセチル体400mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物200mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物144mgを得た。
実施例14
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物685mg、1-(2-アミノエチル)ピロリジン-2-オン500mgを原料として、実施例2(1)、(2)と同様の方法にて脱アセチル体480mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物86mgを得た。
実施例15
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物360mgをアセトニトリル1.5mlに溶解し、1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン280μl、3-メタンスルホニルプロピルアミン塩酸塩273mgを加えて、室温にて1日間攪拌した。反応液に酢酸エチル、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=25:1:0.1から15:1:0.1)にて精製してカーバメート体117mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物115mgをエタノール1mlに溶解し、N,N-ジエチル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン195μlを加えて、封管中100℃にて1日間攪拌した。反応液に酢酸エチル、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=12:1:0.1)、分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=20:1:0.1)にて精製して表1に示される化合物62.7mgを得た。
実施例15(2)で得られた化合物100mgに1-プロパノール100μLを加え、80℃の水浴中で加熱しながら溶解した。この液を氷冷下攪拌し、結晶を析出させた。得られた結晶を減圧乾燥し、1-プロパノール和物を得た。
Elemental analysis Found : C 59.04% H 9.31% N 5.15% S 2.92
融点 : 105℃〜120℃
TG/DTA(peak) : 96.0℃, 118.8℃
XRDピーク2θ(°):4.6,6.5,11.0,18.0及び21.2
実施例15(2)で得られた化合物100mgに1,4-ジオキサン100μLを加え、80℃の水浴中で加熱しながら溶解した。この液を氷冷下攪拌し、結晶を析出させた。得られた結晶を減圧乾燥し、1,4-ジオキサン和物を得た。
Elemental analysis Found : C 57.83% H 9.08% N 4.84% S 2.73
融点 : 100℃〜125℃
TG/DTA(peak) : 71.0℃, 122.5℃
XRDピーク2θ(°): 5.3,7.3,9.9,10.3及び12.3
実施例15(2)で得られた化合物2.53gをジエチルエーテル/ヘキサンから再結晶を行い、生じた結晶をろ取し、下記物性データを有する化合物1.92gを得た。
融点 : 105℃〜127℃
TG/DTA(peak) : 127.9℃
XRDピーク2θ(°): 6.1,10.3,15.3及び18.5
実施例15(2)で得られた化合物1.00gをメタノール20ml/水15mlから再結晶を行った後、15分間加熱還流し溶解した。室温にて一晩攪拌し、生じた結晶をろ取し、メタノール/水=1/2で洗浄し、下記物性データを有する化合物682mgを得た。
融点 : 155℃〜164℃
TG/DTA(peak) : 158.1℃
XRDピーク2θ(°): 10.0,12.5,12.9,15.8,17.4,18.7及び19.9
実施例15(2)で得られた化合物100mgにエタノール100μLを加え、80℃の水浴中で加熱しながら完全に融解した。この液を氷冷下攪拌し、結晶を析出させた。得られた結晶を減圧乾燥し、下記物性データを有する化合物を得た。
また以下の手法によっても得ることができる。すなわち実施例15(2)で得られた化合物100mgに80℃の水浴中で加熱しながら精製水2mLを加え、さらにエタノール2mLを加えて完全に融解した。この液を氷冷下攪拌し、結晶を析出させた。得られた結晶を減圧乾燥し、下記物性データを有する化合物を得た。
融点 : 106℃〜115℃
TG/DTA(peak) : 102.3℃, 124.2℃
XRDピーク2θ(°):4.4,5.1,6.8,10.9及び12.5
実施例15(2)で得られた化合物の1-プロパノール和物約50mgを100℃で15分加熱し、下記物性データを有する化合物を得た。
融点 : 110℃〜126℃
TG/DTA(peak) : 119.7℃
XRDピーク2θ(°): 5.1,10.3,11.2,13.4,16.0,16.9及び18.6
実施例16
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物300mg、2-アミノエチルメチルスルホン塩酸塩273mgを原料として、実施例15(1)と同様の方法にてカーバメート体117mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物115mgを原料として、実施例15(2)と同様の方法にて表1に示される化合物57.7mgを得た。
実施例16(2)の手法で得られた化合物88.65gを55℃にてメタノールに溶解し、水を加え飽和させた後、室温で一晩攪拌し結晶を析出させた。生じた結晶を濾取し、減圧乾燥後、下記物性データを有する化合物68.26gを得た。
融点 : 128〜36°C
DSC(peak) : 135.8℃
XRDピーク2θ(°): 10.3, 11.5, 13.5, 15.3, 16.1及び18.7
実施例17
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物200mg、2-(1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)エタンアミン塩酸塩200mgを原料として、実施例15(1)、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物21mgを得た。
実施例18
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物200mg、2-イミダゾ[1,2-A]ピリジン-2-イルエタンアミン塩酸塩184mgを原料として、実施例15(1)、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物37mgを得た。
実施例19
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物300mg、ブチルアミン170μlを原料として、実施例2(1)、(2)、実施例15(2)と同様の方法にて表1に示される化合物38.0mgを得た。
実施例20
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物300mg、3-(メチルチオ)プロピルアミン187μlを原料として、実施例2(1)、(2)と同様の方法にて脱アセチル体110mg得た。
(2)上記(1)で得られた化合物110mgを原料として、実施例15(2)と同様の方法にて表1に示される化合物65.8mgを得た。
実施例21
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物450mg、3-メトキシプロピルアミン175μlを原料として、実施例2(1)、(2)、実施例15(2)と同様の方法にて表1に示される化合物50.1mgを得た。
実施例22
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物450mg、参考例65で得られた化合物356mgを原料として、実施例2(1)、実施例4(6)と同様の方法にて脱アセチル体346mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物69.7mgを得た。
実施例23
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物178mg、3-(フェニルチオ)-1-プロパンアミン170mgを原料として、実施例2(1)、(2)、実施例15(2)と同様の方法にて表1に示される化合物69.6mgを得た。
実施例24
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物203mg、3-(ベンゼンスルホニル)プロパン-1-アミン230mgを原料として、実施例2(1)、(2)、実施例15(2)と同様の方法にて表1に示される化合物51.3mgを得た。
実施例25
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物350mg、2-(ベンジルオキシ)-1-エタンアミン301mgを原料として、実施例2(1)、実施例4(6)と同様の方法にて脱アセチル体281mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物78mgを得た。
実施例26
実施例15(1)で得られた化合物150mg、参考例1で得られた化合物255mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表1に示される化合物15.6mgを得た。
実施例27
実施例16(1)で得られた化合物150mg、参考例1で得られた化合物229mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表1に示される化合物34.5mgを得た。
実施例28
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物190mg、参考例66で得られた化合物130mgを原料として、実施例15(1)、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物94mgを得た。
実施例29
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物190mg、参考例67で得られた化合物121mgを原料として、実施例15(1)、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物85mgを得た。
実施例30
実施例20(1)で得られた化合物100mg、参考例2で得られた化合物102mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物64.8mgを得た。
実施例31
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物5.0g、2-アミノエチルメチルスルホン塩酸塩2.73gを原料として、実施例15(1)、実施例2(2)と同様の方法にて脱アセチル体2.46gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物200mg、参考例3で得られた化合物178mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表1に示される化合物87.2mgを得た。
実施例32
実施例31(1)で得られた化合物200mg、参考例4で得られた化合物162mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表1に示される化合物を得た。
実施例33
実施例31(1)で得られた化合物200mg、参考例5で得られた化合物175mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表1に示される化合物を得た。
実施例34
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物1.68g、参考例111で得られた化合物1.5gを原料として、実施例15(1)、実施例4(6)と同様の方法にて脱アセチル体641mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物200mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物43mgを得た。
実施例35
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物1.00g、3-メタンスルホニルプロピルアミン塩酸塩0.99gを原料として、実施例15(1)、実施例2(2)と同様の方法にて脱アセチル体574mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物120mg、参考例2で得られた化合物118mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物36.3mgを得た。
実施例36
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物600mg、2-(メチルチオ)エチルアミン639mgを原料として、実施例2(1)、(2)と同様の方法にて脱アセチル体522mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物43mgを得た。
実施例37
実施例36(1)で得られた化合物100mg、参考例2で得られた化合物103mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物35.7mgを得た。
実施例38
実施例35(1)で得られた化合物105mg、参考例4で得られた化合物83.6mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物34.2mgを得た。
実施例38の手法で得られた化合物88.46gを55℃にてメタノールに溶解し、水を加え飽和させた後、室温で一晩攪拌し結晶を析出させた。生じた結晶を濾取し、減圧乾燥後、下記物性データを有する化合物68.07gを得た。
融点 : 121〜124°C
DSC(peak) : 125.5℃
XRDピーク2θ(°): 10.3, 11.6, 13.3, 15.1, 16.0及び18.6
実施例39
実施例35(1)で得られた化合物105mg、参考例5で得られた化合物90.6mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物34.9mgを得た。
実施例40
実施例35(1)で得られた化合物105mg、参考例3で得られた化合物91.8mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物28.7mgを得た。
実施例41
実施例20(1)で得られた化合物100mg、参考例1で得られた化合物48.9mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物65.5mgを得た。
実施例42
実施例1(7)で得られた化合物1000mg、参考例5で得られた化合物337mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物920mgを得た。
実施例43
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物300mg、参考例78で得られた化合物260mgを原料として、実施例2(1)、実施例4(6)、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物72mgを得た。
実施例44
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物250mg、参考例79で得られた化合物165mgを原料として、実施例2(1)と同様の方法にてカーバメート体224mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物206mgを原料として、実施例4(6)と同様の方法にて脱アセチル体184mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物50mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物39mgを得た。
実施例45
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物250mg、β-アラニンアミド177mgを原料として、実施例2(1)、実施例4(6)と同様の方法にて脱アセチル体202mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物60mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物38mgを得た。
実施例46
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物125mg、参考例80で得られた化合物94mgを原料として、実施例2(1)と同様の方法にてカーバメート体103mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物103mgをメタノールに溶解し、マイクロ波照射下75℃で20分、80℃で75分攪拌した。反応液をそのまま濃縮して脱アセチル体99mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物50mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物48mgを得た。
実施例47
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物100mg、1-(2-アミノエチル)イミダゾリン-2-オン74mgを原料として、実施例2(1)、(2)、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物 41mgを得た。
実施例48
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物200mg、参考例82で得られた化合物157mgを原料として、実施例2(1)、(2)と同様の方法にて脱アセチル体98.5mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物50mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物 43.2mgを得た。
実施例49
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物200mg、4-フェニルブタン-1-アミン170mgを原料として、実施例2(1)、実施例4(6)と同様の方法にて脱アセチル体148mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物50mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物 43.7mgを得た。
実施例50
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物200mg、3-フェノキシプロパン-1-アミン172mgを原料として、実施例2(1)、実施例4(6)と同様の方法にて脱アセチル体122mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物50mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物 39.8mgを得た。
実施例51
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物100mg、参考例84で得られた化合物78mgを原料として、実施例2(1)、実施例4(6)、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物39mgを得た。
実施例52
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物200mg、参考例85で得られた化合物228mgを原料として、実施例2(1)、(2)と同様の方法にて脱アセチル体125mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物50mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物 37.9mgを得た。
実施例53
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物100mg、4-(2-アミノエチル)チオモルホリン 1,1-ジオキシド102mgを原料として、実施例4(1)、実施例2(2)と同様の方法にて脱アセチル体72mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物69mgをエタノールとジメチルホルムアミドの1:2混合溶媒450μlに溶解し、N,N-ジエチル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン25μlを加えて、75℃にて19時間攪拌した。反応液に酢酸エチル、蒸留水を加えて分液し、有機層を蒸留水で2回、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して表1に示される化合物 58mgを得た。
実施例54
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物100mg、参考例83で得られた化合物86mgを原料として、実施例4(1)、実施例2(2)、実施例53(2)と同様の方法にて表1に示される化合物43mgを得た。
実施例55
(1)刊行物(国際公開WO93/21199)に記載の方法にて得られた式(SM1)で示される化合物30g、エチレンジアミン22.1mlを原料として、実施例4(1)と同様の方法にてカーバメート体14.4gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物11.0gを塩化メチレン150mlに溶解し、3-ホルミルピリジン1.26ml、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム 5.18gを加えて、室温にて4時間攪拌した。反応液に37%ホルムアルデヒド水溶液2.97ml、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム 3.89gを加えて、室温にて5時間攪拌した。反応液にクロロホルム、飽和重曹水を加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して得た精製物をアセトニトリルに溶解し、析出した固体を濾別してN-アルキル体6.36gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物8.0gを原料として、実施例2(2)、実施例1(1)、実施例6(3)、実施例4(6)と同様の方法にてケトン体3.51gを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物500mgを原料として、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体463mg得た。
(5)上記(4)で得られた化合物50mg、参考例104で得られた化合物38mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表1で示される化合物16.7mgを得た。
実施例56
実施例55(4)で得られた化合物50mg、N,N,N'-トリメチルエチレン-1,2-ジアミン22mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表1で示される化合物12mgを得た。
実施例57
実施例55(4)で得られた化合物52mg、50%ジメチルアミン水溶液2mlを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表1で示される化合物31.4mgを得た。
実施例58
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物500mg、1-(3-アミノプロピル)ピロリジン-2-オン405mgを原料として、実施例4(1)、実施例4(6)と同様の方法にて脱アセチル体220mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mg、N,N,N'-トリメチルエチレン-1,2-ジアミン56mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表1に示される化合物56.8mgを得た。
実施例59
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物1.83g、N-(4-アミノブチル)ピリミジン-2-アミン1.74gを原料として、実施例4(1)、(6)と同様の方法にて脱アセチル体0.75gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物107mgを原料として、実施例15(2)と同様の方法にて表1に示される化合物119mgを得た。
実施例60
実施例59(1)で得られた化合物50mg、N-イソプロピルメチルアミン56mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表1に示される化合物61mgを得た。
実施例61
実施例59(1)で得られた化合物50mg、N-エチルメチルアミン46μlを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表1に示される化合物58mgを得た。
実施例62
実施例59(1)で得られた化合物50mg、2-(メチルアミノ)エタノール40mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物50mgを得た。
実施例63
実施例59(1)で得られた化合物50mg、N-(2-メトキシエチル)メチルアミン48mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物55mgを得た。
実施例64
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物500mg、参考例68で得られた化合物595mgを原料として、実施例4(1)、実施例4(6)と同様の方法にて脱アセチル体112mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物36mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物29.3mgを得た。
実施例65
実施例64(1)で得られた化合物36mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物27.2mgを得た。
実施例66
実施例64(1)で得られた化合物36mg、50%ジメチルアミン水溶液16.9μlを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物32.8mgを得た。
実施例67
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物500mg、参考例69で得られた化合物632mgを原料として、実施例4(1)、実施例4(6)、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物55.6mgを得た。
実施例68
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物250mg、参考例77で得られた化合物217mgを原料として、実施例4(1)、実施例4(6)と同様の方法にて脱アセチル体178mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物50mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物 44.8mgを得た。
実施例69
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物100mg、3-フェニルプロピルアミン80μlを原料として、実施例4(1)、(6)、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物24mgを得た。
実施例70
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物250mg、参考例81で得られた化合物150.7mgを原料として、実施例4(1)、実施例4(6)と同様の方法にて脱アセチル体162mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物50mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物 34.6mgを得た。
実施例71
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物2g、1,3-プロパンジアミン844mgを原料として、実施例2(1)と同様の方法にてカーバメート体1.71gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物500mg、トリエチルアミン233μlをクロロホルム5mlに溶解し、氷冷下、メタンスルホニルクロリド65μlを加えて30分間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=50:1:0.1から9:1:0.1)にて精製してメタンスルホニル体412mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物412mgを原料として、実施例4(6)と同様の方法にて脱保護体を得た。
(4)上記(3)で得られた化合物100mgを‘原料として実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物33mgを得た。
実施例72
(1)実施例71(1)で得られた化合物200mgをクロロホルム5mlに溶解し、氷冷下、ピリジン37μl、無水酢酸32μlを加えて、室温まで昇温しながら2時間攪拌した。反応液に無水酢酸32μlを加えて、1時間攪拌した後、飽和重曹水を加えて分液し、得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製してアセチル体169mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物169mgを原料として、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表1で示される化合物3mgを得た。
実施例73
(1)実施例71(1)で得られた化合物 200mgをクロロホルム5mlに溶解し、37%ホルムアルデヒド水溶液 184μl、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム 120mgを加えて、室温にて2時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加えて分液し、有機層を減圧濃縮して残渣を得た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=12:1:0.1)にて精製してジメチル体172mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物172mgを原料として、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表1で示される化合物14mgを得た。
実施例74
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物2g、1,4-ブタンジアミン1gを原料として、実施例2(1)と同様の方法にてカーバメート体1.63gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物500mgを原料として実施例71(2)、実施例4(6)、実施例11と同様の方法にて表1で示される化合物81mgを得た。
実施例75
実施例74(1)で得られた化合物200mg、無水酢酸32μlを原料として、実施例71(2)、実施例4(6)、実施例11と同様の方法にて表1で示される化合物16mgを得た。
実施例76
実施例74(1)で得られた化合物200mg、クロロギ酸メチル26μlを原料として、実施例71(2)、実施例4(6)、実施例11と同様の方法にて表1で示される化合物25mgを得た。
実施例77
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物500mg、参考例70で得られた化合物0.89gを原料として、実施例4(1)、実施例11と同様の方法にて表1で示される化合物60mgを得た。
実施例78
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物1.0g、N-ベンジル-N-メチルエタン-1,2-ジアミン935mgを原料として、実施例2(1)と同様の方法にてカーバメート体833mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物150mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物65mgを得た。
実施例79
(1)実施例78(1)で得られた化合物480mgをテトラヒドロフラン10mlに溶解し、20%水酸化パラジウム-炭素200mgを加えて、1気圧の水素雰囲気下、室温にて終夜攪拌した。反応液を濾過後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をエタノール10mlに溶解し、20%水酸化パラジウム-炭素200mgを加えて、1気圧の水素雰囲気下、室温にて3時間攪拌した。反応液を濾過後、濾液を減圧濃縮して脱ベンジル体 396mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mg、ベンゾイルクロリド20μlを原料として、実施例71(2)、(4)と同様の方法にて表1に示される化合物53mgを得た。
実施例80
実施例79(1)で得られた化合物290mg、ベンゼンスルホニルクロリド87mgを原料として、実施例71(2)、(4)と同様の方法にて表1に示される化合物87mgを得た。
実施例81
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物1.0g、3-アミノプロパノール0.87mlを原料として、実施例2(1)と同様の方法にてカーバメート体914mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物192mgを原料として、実施例11、実施例1(1)と同様の方法にてアセチル体176mgを得た。
(3)氷冷下、クロロスルホニルイソシアナート48μl、ギ酸21μlをアセトニトリル1.0mlに溶解し、室温まで昇温しながら5時間攪拌した。反応液を氷冷下、上記(2)で得られた化合物176mgのジメチルアセトアミド2ml溶液を滴下して、室温にて1時間攪拌した。反応液に蒸留水とクロロホルムを加えて分液し、有機層を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製してスルファメート体217mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物120.4mgを原料として、実施例4(6)と同様の方法にて表1に示される化合物27.5mgを得た。
実施例82
実施例29で得られた化合物30mgを原料として、実施例73(1)と同様の方法にて表1に示される化合物13mgを得た。
実施例83
実施例42で得られた化合物910mgを原料として、実施例1(1)、実施例81(3)、実施例4(6)と同様の方法にて表1に示される化合物182mgを得た。
実施例84
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物455mgをジメチルホルムアミド10mlに溶解し、1,1,3,3-テトラメチルグアニジン324μl、参考例71にて得られた化合物586mgを加えて、室温にて6日間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈して、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣の一部をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から3:1:0.1)にて精製してカーバメート体77.1mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物75.0mgを原料として、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物34.4mgを得た。
実施例85
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物1.5g、1,2-エチレンジアミン513mgを原料として、実施例4(1)と同様の方法にてカーバメート体756mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mgを原料として、実施例73(1)、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物58mgを得た。
実施例86
(1)実施例85(1)で得られた化合物369mgを原料として、実施例71(2)、実施例2(2)と同様の方法にてメタンスルホニル体264mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物54mg、N,N,N'-トリメチルエチレン-1,2-ジアミン60mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表1に示される化合物54mgを得た。
実施例87
実施例86(1)で得られた化合物100mgを原料として、実施例15(2)と同様の方法にて表1に示される化合物54mgを得た。
実施例88
実施例86(1)で得られた化合物100mg、参考例1で得られた化合物79.4mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物80mgを得た。
実施例89
実施例86(1)で得られた化合物100mg、参考例2で得られた化合物78.7mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物105mgを得た。
実施例90
実施例86(1)で得られた化合物107mg、参考例6で得られた化合物0.51gを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表1に示される化合物116mgを得た。
実施例91
実施例86(1)で得られた化合物200mg、参考例4で得られた化合物95.5mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物140mgを得た。
実施例92
実施例86(1)で得られた化合物200mg、参考例5で得られた化合物103.5mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物143mgを得た。
実施例93
実施例86(1)で得られた化合物200mg、参考例3で得られた化合物104.8mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物121mgを得た。
実施例94
実施例86(1)で得られた化合物50mg、参考例7で得られた化合物15.9mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物49mgを得た。
実施例95
実施例86(1)で得られた化合物50mg、参考例8で得られた化合物12.9mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物34mgを得た。
実施例96
実施例86(1)で得られた化合物50mg、参考例9で得られた化合物21.6mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物41mgを得た。
実施例97
実施例86(1)で得られた化合物50mg、参考例10で得られた化合物19mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表1に示される化合物45mgを得た。
実施例98
実施例86(1)で得られた化合物50mg、参考例11で得られた化合物23mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表1に示される化合物60mgを得た。
実施例99
実施例86(1)で得られた化合物50mg、参考例12で得られた化合物20mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表1に示される化合物42mgを得た。
実施例100
実施例86(1)で得られた化合物50mg、参考例13で得られた化合物21mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表1に示される化合物24mgを得た。
実施例101
実施例86(1)で得られた化合物100mg、参考例14で得られた化合物64mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物63.7mgを得た。
実施例102
実施例86(1)で得られた化合物100mg、参考例15で得られた化合物64mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物67.9mgを得た。
実施例103
実施例86(1)で得られた化合物100mg、参考例16で得られた化合物53mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物61.7mgを得た。
実施例104
実施例86(1)で得られた化合物43mg、参考例17で得られた化合物24mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物27.2mgを得た。
実施例105
実施例86(1)で得られた化合物50mg、文献(Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters, 2004年, 14巻, 111ページ)に記載の方法にて得られたN-メチル-2-(メチルスルホニル)エタンアミン18.9mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1で示される化合物26mgを得た。
実施例106
(1)実施例85(1)で得られた化合物400mg、シクロプロパンスルホニルクロリド70μlを原料として、実施例71(2)、実施例2(2)と同様の方法にて脱アセチル体199mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物70mgを得た。
実施例107
(1)実施例85(1)で得られた化合物400mg、エタンスルホニルクロリド65μlを原料として、実施例71(2)、実施例2(2)と同様の方法にて脱アセチル体153mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物64mgを得た。
実施例108
(1)実施例85(1)で得られた化合物200mg、2-(メチルスルホニル)ベンゼンスルホニルクロリド60.1mgを原料として、実施例71(2)、実施例2(2)と同様の方法にて脱アセチル体157mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物43mgを得た。
実施例109
(1)実施例85(1)で得られた化合物200mg、3-シアノベンゼンスルホニルクロリド47.9mgを原料として、実施例71(2)、実施例2(2)と同様の方法にて脱アセチル体113mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物44mgを得た。
実施例110
(1)実施例85(1)で得られた化合物200mg、2-シアノベンゼンスルホニルクロリド47.9mgを原料として、実施例71(2)、実施例2(2)と同様の方法にて脱アセチル体128mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物25mgを得た。
実施例111
(1)実施例85(1)で得られた化合物200mg、4-シアノベンゼンスルホニルクロリド47.9mgを原料として、実施例71(2)、実施例2(2)と同様の方法にて脱アセチル体190mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物40mgを得た。
実施例112
(1)実施例85(1)で得られた化合物200mg、ベンゼンスルホニルクロリド42.1mgを原料として、実施例71(2)、実施例2(2)と同様の方法にて脱アセチル体170mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物55mgを得た。
実施例113
(1)実施例85(1)で得られた化合物200mg、2-チオフェンスルホニルクロリド43.5mgを原料として、実施例71(2)、実施例2(2)と同様の方法にて脱アセチル体122mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物61mgを得た。
実施例114
(1)実施例85(1)で得られた化合物200mg、4-メトキシベンゼンスルホニルクロリド71mgを原料として、実施例71(2)、実施例2(2)と同様の方法にて脱アセチル体140mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物103mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物78.2mgを得た。
実施例115
(1)実施例85(1)で得られた化合物200mg、3-メトキシベンゼンスルホニルクロリド49μlを原料として、実施例71(2)、実施例2(2)と同様の方法にて脱アセチル体176mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物99.3mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物78.3mgを得た。
実施例116
(1)実施例85(1)で得られた化合物250mg、2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド89mgを原料として、実施例71(2)、実施例2(2)と同様の方法にて脱アセチル体185mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物106mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物108mgを得た。
実施例117
実施例85(1)で得られた化合物200mg、2-メチルベンゼンスルホニルクロリド49μlを原料として、実施例71(2)、実施例2(2)、実施例15(2)と同様の方法にて表1に示される化合物38.2mgを得た。
実施例118
実施例85(1)で得られた化合物200mg、3-メチルベンゼンスルホニルクロリド50μlを原料として、実施例71(2)、実施例2(2)、実施例15(2)と同様の方法にて表1に示される化合物52.1mgを得た。
実施例119
実施例85(1)で得られた化合物200mg、4-メチルベンゼンスルホニルクロリド66mgを原料として、実施例71(2)、実施例2(2)、実施例15(2)と同様の方法にて表1に示される化合物78.9mgを得た。
実施例120
(1)実施例85(1)で得られた化合物200mg、1-メチル-1H-ピラゾール-3-スルホニルクロリド62mgを原料として、実施例71(2)、実施例2(2)と同様の方法にて脱アセチル体192mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物101mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物46.1mgを得た。
実施例121
(1)実施例85(1)で得られた化合物720mg、ピリジン-3-スルホニルクロリド塩酸塩265mgを原料として、実施例71(2)、実施例4(6)と同様の方法にて脱アセチル体462mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物160mg、50%ジメチルアミン水溶液1.0mlを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物78mgを得た。
実施例122
実施例121(1)で得られた化合物160mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物73mgを得た。
実施例123
実施例121(1)で得られた化合物160mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物69mgを得た。
実施例124
実施例112(1)で得られた化合物500mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物214mgを得た。
実施例125
実施例112(1)で得られた化合物500mg、参考例1で得られた化合物367mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物254mgを得た。
実施例126
(1)実施例85(1)で得られた化合物650mg、2-チオフェンスルホニル272mgを原料として、実施例71(2)、実施例2(2)と同様の方法にて脱アセチル体230mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物50mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物29mgを得た。
実施例127
実施例126(1)で得られた化合物50mg、参考例1で得られた化合物36.5mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表1に示される化合物36mgを得た。
実施例128
(1)実施例85(1)で得られた化合物 80mgをクロロホルム800μlに溶解し、トリエチルアミン38.4μlを加え氷冷した。反応液にジメチルスルファモイルクロリド24.2μlを加えて、室温まで昇温後、4-ジメチルアミノピリジン2.2mgを加えて、24時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=15:1:0.1)にて精製してジメチルスルファモイル体70mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 70mgを原料として、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物 37mgを得た。
実施例129
(1)実施例85(1)で得られた化合物 80mgを塩化メチレン 2mlに溶解し、氷冷下、トリエチルアミン20μl、トリフルオロメタンスルホン酸無水物20μlを加えて、同温下30分間攪拌した。反応液に飽和重曹水と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を蒸留水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=15:1:0.1)にて精製してトリフルオロアセチル体67mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物 64mgをメタノール2.5mlに溶解し、1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン2.7μlを加えて、60℃にて18時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=15:1:0.1)にて精製して脱保護体47mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物45mgをエタノール200μlに溶解し、N,N-ジエチル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン25μlを加え、75℃にて17時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して表1に示される化合物 38mgを得た。
実施例130
実施例85(1)で得られた化合物 80mg、参考例86で得られた化合物31.8mgを原料として、実施例128(1)、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物 6.1mgを得た。
実施例131
実施例85(1)で得られた化合物 80mg、参考例87で得られた化合物17.9mgを原料として、実施例128(1)、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物 50mgを得た。
実施例132
実施例85(1)で得られた化合物3g、メチル 2-(クロロスルホニル)ベンゾエート108mgを原料として、実施例71(2)、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物38mgを得た。
実施例133
(1)実施例86(1)で得られた化合物1.0gをエタノール4mlに溶解し、40%メチルアミン水溶液1.0mlを加えて、加熱還流下終夜撹拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から10:1:0.1)にて精製して付加体837mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物50mgをクロロホルム1.0mlに溶解し、イソシアン酸イソプロピル5.2μlを加えて、室温にて1時間撹拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して表1に示される化合物43.3mgを得た。
実施例134
実施例133(1)で得られた化合物50mg、1-イソシアナート-2-メチルプロパン5.3mgを原料として、実施例133(2)と同様の方法にて表1に示される化合物59.8mgを得た。
実施例135
(1)実施例85(1)で得られた化合物100mg、クロロギ酸メチル16mgを原料として、実施例71(2)と同様の方法にてカーバメート体89mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物89mgを原料として、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物56mgを得た。
実施例136
実施例85(1)で得られた化合物100mgを原料として、実施例1(1)、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物62mgを得た。
実施例137
(1)実施例85(1)で得られた化合物200mgをクロロホルム5mlに溶解し、氷冷下、トリエチルアミン96μl、トリフルオロ酢酸無水物49μlを加えて1時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加えて分液し、有機層を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から10:1:0.1)にて精製してトリフルオロアセチル体230mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物19mgを得た。
実施例138
実施例85(1)で得られた化合物150mg、ベンゾイルクロリド29.7μlを原料として、実施例71(2)、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物81mgを得た。
実施例139
(1)実施例85(1)で得られた化合物100mgをクロロホルム1mlに溶解し、ピリジン93μlを加えて氷冷した。反応液にトリホスゲン68.3mgを徐々に加えて10分間攪拌した後、37%アンモニア水1mlを加えて1時間攪拌した。反応液に飽和重曹水とクロロホルムを加えて分液し、有機層を減圧濃縮してウレア体を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物を原料として、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物41mgを得た。
実施例140
(1)実施例85(1)で得られた化合物150mg、ジメチルアミン1mlを原料として、実施例139(1)、実施例2(2)と同様の方法にて脱保護体50mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物50mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表1に示される化合物33mgを得た。
実施例141
実施例140(1)で得られた化合物50mg、N,N-ジエチル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン89.7mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表1に示される化合物19mgを得た。
実施例142
実施例1で得られた化合物1.61gを原料として、実施例1(1)、実施例81(3)、実施例4(6)と同様の方法にて表1に示される化合物491mgを得た。
実施例143
(1)実施例1で得られた化合物103mgをクロロホルム1.1mlに溶解し、無水酢酸22μl、トリエチルアミン77μl、触媒量の4-ジメチルアミノピリジンを加えて、室温にて終夜攪拌した。反応液に蒸留水を加えて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和重曹水にて洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製してアセチル体47.9mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物47.9mgを原料として、実施例4(6)と同様の方法にて表1に示される化合物32.7mgを得た。
実施例144
(1)実施例1で得られた化合物121mgを原料として、実施例1(1)と同様の方法にて、アセチル体127.2mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物22.4mgをクロロホルム1.0mlに溶解し、ベンゾイルクロリド4μl、トリエチルアミン9μl、触媒量の4-ジメチルアミノピリジンを加えて、室温にて終夜攪拌した。反応液に蒸留水を加えて酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和重曹水にて洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥して、濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製してベンゾイル体11.4mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物10.7mgを原料として、実施例4(6)と同様の方法にて表1に示される化合物8.7mgを得た。
実施例145
(1)実施例1で得られた化合物100mgをクロロホルム1.0mlに溶解し、トリクロロアセチルイソシアナート14μlを滴下し、室温にて1時間攪拌した。反応液にメタノール1.0ml、炭酸カリウム7mgを加えて、室温にて終夜攪拌した。反応液に蒸留水を加えて酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製してカルバモイル体60.1mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物60mgを原料として、実施例4(6)と同様の方法にて表1に示される化合物51.2mgを得た。
実施例146
(1)実施例1(6)で得られた化合物300mg、参考例4で得られた化合物147mgを原料として、実施例4(8)、実施例1(1)、実施例81(3)、実施例4(6)と同様の方法にて、表1に示される化合物57.2mgを得た。
実施例147
(1)実施例1(6)で得られた化合物300mg、参考例1で得られた化合物145mgを原料として、実施例4(8)、実施例1(1)、実施例81(3)、実施例4(6)と同様の方法にて、表1に示される化合物49.6mgを得た。
実施例148〜171
表2で規定したR29をもつ、式(C)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(C)
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
実施例148
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物500mg、3-オキセタンアミン塩酸塩0.32gを原料として、実施例15(1)、実施例4(6)と同様の方法にて脱アセチル体0.33gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物130mgを原料として、実施例15(2)と同様の方法にて表2に示される化合物114mgを得た。
実施例149
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物329mg、参考例72で得られた化合物290mgを原料として、実施例2(1)、(2)と同様の方法にて脱アセチル体114mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物64mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表2に示される化合物38mgを得た。
実施例150
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物200mg、(3-フェニル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)メチルアミン200mgを原料として、実施例2(1)、(2)、実施例11と同様の方法にて表2に示される化合物46.0mgを得た。
実施例151
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物200mg、[(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)メチル]アミン塩酸塩172mgを原料として、実施例15(1)、(2)、実施例11と同様の方法にて表2に示される化合物41.4mgを得た。
実施例152
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物153mg、 (3-ベンジル-[1,2,4]オキサジアゾール-5-イル)-メチルアミン塩酸塩118mgを原料として、実施例15(1)、実施例4(6)、実施例11と同様の方法にて表2に示される化合物53.3mgを得た。
実施例153
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物329mg、4-アミノテトラヒドロ-2H-チオピラン 1,1-ジオキシド塩酸塩159mgを原料として、実施例15(1)、実施例2(2)と同様の方法にて脱アセチル体226mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物108mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表2に示される化合物27.3mgを得た。
実施例154
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物150mg、[(1,1-ジオキシドテトラヒドロ-3-チエニル)メチル]アミン塩酸塩95mgを原料として、実施例15(1)、実施例4(6)、実施例11と同様の方法にて表2に示される化合物56.5mgを得た。
実施例155
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物100mg、参考例93で得られた化合物94mgを原料として、実施例2(1)、(2)、実施例11と同様の方法にて表2に示される化合物55mgを得た。
実施例156
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物500mg、グリシンアミド塩酸塩0.32gを原料として、実施例15(1)、実施例4(6)と同様の方法にて脱アセチル体0.32gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mgを原料として、実施例15(2)と同様の方法にて表2に示される化合物75mgを得た。
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物
実施例157
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物325mg、2-アミノ-N,N-ジメチルアセトアミド189mgを原料として、実施例4(1)、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表2に示される化合物62.3mgを得た。
実施例158
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物500mg、ベンジルアミン622μlを原料として、実施例4(1)、(6)、実施例11と同様の方法にて表2に示される化合物50.1mgを得た。
実施例159
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物500mg、シクロプロピルメチルアミン487μlを原料として、実施例4(1)、(6)、実施例11と同様の方法にて表2に示される化合物34.9mgを得た。
実施例160
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物500mg、1-(ジフェニルメチル)-3-アミノアゼチジン塩酸塩783mgをアセトニトリルとクロロホルムの1:1混合溶媒6mlに溶解し、1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン400μlを加えて、室温にて16時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン:トリエチルアミン=10:10:0.2)にて精製してカーバメート体0.83gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物0.83g、N,N-ジエチル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン0.40gを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表2に示される化合物200mgを得た。
実施例161
実施例160で得られた化合物190mgをテトラヒドロフラン5mlに溶解し、20%水酸化パラジウム-炭素800mgを加えて、1気圧の水素雰囲気下、室温にて2日間攪拌した。反応液をセライト濾過、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して表2に示される化合物110mgを得た。
実施例162
実施例161で得られた化合物54mgをテトラヒドロフラン5mlに溶解し、メタンスルホニルクロリド5μlを加えて、室温にて30分間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加えて、クロロホルムにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して表2に示される化合物52mgを得た。
実施例163
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物500mg、参考例73で得られた化合物1.10gをクロロホルム2mlに溶解して、室温にて3時間攪拌した。反応液に1,1,3,3-テトラメチルグアニジン72μlを加えて、室温にて16時間攪拌した。反応液に1,1,3,3-テトラメチルグアニジン72μlを加えて、室温にて24時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=200:1:0.1)にて精製してカーバメート体0.29gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物140mg、 N,N-ジエチル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン190mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表2に示される化合物77mgを得た。
実施例164
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物500mg、参考例74で得られた化合物0.96gを原料として、実施例163(1)と同様の方法にてカーバメート体0.36gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物180mg、 N,N-ジエチル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン240mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表2に示される化合物118mgを得た。
実施例165
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物500mg、参考例75で得られた化合物0.78gを原料として、実施例163(1)と同様の方法にてカーバメート体150mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物140mg、 N,N-ジエチル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン0.18mlを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表2に示される化合物100mgを得た。
実施例166
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物1.91g、3-アミノ-1-ジフェニルメチルアゼチジン2.75gを原料として、実施例2(1)と同様の方法にてカーバメート体1.71gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物1.7gをテトラヒドロフラン5mlに溶解し、20%水酸化パラジウム-炭素3.4gを加えて、1気圧の水素雰囲気下、室温にて終夜攪拌した。反応液にクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1の混合溶媒を加えて0.5時間攪拌した。反応液を濾過、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から10:1:0.1)にて精製して脱保護体877mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物200mgを原料として、実施例71(2)、実施例2(2)と同様の方法にて脱保護体149mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物50mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表2に示される化合物31mgを得た。
実施例167
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物500mg、1,3-ジアミノ-2-プロパノール0.51gを原料として、実施例2(1)と同様の方法にてカーバメート体0.34gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物155mgを原料として、実施例162と同様の方法にてメタンスルホニル体を得た。
(3)上記(2)で得られた化合物、N,N-ジエチル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン0.23mlを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表2に示される化合物52mgを得た。
実施例168
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物500mg、1,3-ジアミノ-2-プロパノール0.51gを原料として、実施例2(1)と同様の方法にてカーバメート体0.34gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物155mgを原料として、実施例162と同様の方法にてメタンスルホニル体を得た。
(3)上記(2)で得られた化合物、N,N-ジエチル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン230μlを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表2に示される化合物28mgを得た。
実施例169
(1)刊行物(国際公開WO93/21199)に記載の方法にて得られた式(SM1)で示される化合物2.0gをアセトニトリル20mlに溶解し、イミダゾール900mg、O-ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩1.76gを加えて、加熱還流下4時間撹拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を酢酸エチル、飽和重曹水にて分液して、有機層を飽和重曹水にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して、濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から10:1:0.1)にて精製してカーバメート体722mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物722mgを原料として、実施例2(2)、実施例1(1)、(3)、実施例4(6)、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体163mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物50.0mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表2に示される化合物33.2mgを得た。
実施例170
(1)実施例169(2)で得られた化合物113mgをメタノール3mlに溶解し、10%パラジウム-炭素113mgを加えて、1気圧の水素雰囲気下、室温にて6時間攪拌した。反応液を濾過後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をメタノール3mlに溶解し、10%パラジウム-炭素 220mgを加えて、1気圧の水素雰囲気下、室温にて11時間攪拌した。反応液を濾過後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から10:1:0.1)にて精製して脱ベンジル体 77.7mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物77.7mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表2に示される化合物37.3mgを得た。
実施例171
(1)刊行物(国際公開WO93/21199)に記載の方法にて得られた式(SM1)で示される化合物4.0g、O-メチルヒドロキシルアミン塩酸塩1.8gを原料として、実施例169(1)、実施例2(2)、実施例1(1)、(3)、実施例4(6)、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体355mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表2に示される化合物55.6mgを得た。
実施例172〜182
表3で規定したR29b、R2aをもつ、式(D)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(D)
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
実施例172
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物100mg、参考例88で得られた化合物94mgを原料として、実施例2(1)、(2)、実施例11と同様の方法にて表3に示される化合物54mgを得た。
実施例173
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物5.0g、2-アミノ-N-ベンジルアセトアミド塩酸塩5.71gを原料として、実施例15(1)、実施例2(2)と同様の方法にて脱アセチル体1.95gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物200mg、参考例1で得られた化合物91.6mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表3に示される化合物130mgを得た。
実施例174
実施例173(1)で得られた化合物200mg、参考例4で得られた化合物92.9mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表3に示される化合物102mgを得た。
実施例175
実施例173(1)で得られた化合物200mg、参考例5で得られた化合物100.6mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表3に示される化合物126mgを得た。
実施例176
実施例173(1)で得られた化合物200mg、参考例3で得られた化合物101.9mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表3に示される化合物141mgを得た。
実施例177
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物200mg、参考例89で得られた化合物171mgを原料として、実施例2(1)、(2)、と同様の方法にて脱アセチル体93.6mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物50mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表3に示される化合物 39.8mgを得た。
実施例178
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物100mg、参考例90で得られた化合物94mgを原料として、実施例2(1)、(2)、実施例11と同様の方法にて表3に示される化合物62mgを得た。
実施例179
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物100mg、参考例92で得られた化合物83mgを原料として、実施例2(1)、(2)、実施例11と同様の方法にて表3に示される化合物49mgを得た。
実施例180
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物200mg、参考例94で得られた化合物116mgを原料として、実施例2(1)、(2)と同様の方法にて脱アセチル体133mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物50mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表3に示される化合物 43.9mgを得た。
実施例181
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物100mg、参考例91で得られた化合物87mgを原料として、実施例2(1)、(2)、実施例11と同様の方法にて表3に示される化合物45mgを得た。
実施例182
実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物131mg、参考例95で得られた化合物125mgを原料として、実施例2(1)、(2)、実施例11と同様の方法にて表3に示される化合物50mgを得た。
実施例183〜188
表4で規定したR29、R1aをもつ、式(E)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(E)
Figure 2014058509
Figure 2014058509
実施例183
(1)刊行物(国際公開WO93/21199)に記載の方法にて得られた式(SM1)で示される化合物5.0g、40%メチルアミン水溶液4.7mlを原料として、実施例2(1)、(2)、実施例1(1)、(3)、実施例4(6)、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体1.92gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物300mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表4に示される化合物245mgを得た。
実施例184
実施例6(4)で得られた化合物50mg、ジエチルアミン56μlを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表4で示される化合物62mgを得た。
実施例185
実施例6(4)で得られた化合物50mg、シクロプロピルメチルアミン38mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表4で示される化合物55mgを得た。
実施例186
実施例86(1)で得られた化合物1g、N,N-ジエチルエチレン-1,2-ジアミン320.6mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表4に示される化合物881mgを得た。
実施例187
実施例186で得られた化合物50mgを原料として、実施例71(2)と同様の方法にて表4に示される化合物18mgを得た。
実施例188
実施例186で得られた化合物100mgをクロロホルム1.0mlに溶解し、無水酢酸9.2μlを加えて、室温にて4時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣に飽和重曹水と酢酸エチルを加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=30:1:0.1から10:1:0.1)にて精製して表4に示される化合物54mgを得た。
実施例189
式(F)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(F)
Figure 2014058509
実施例189
実施例186で得られた化合物30mgをクロロホルム1mlに溶解し、ピリジン47.5μlを加えた。氷冷下、反応液にトリホスゲン8.7mgのクロロホルム0.1ml溶液を1.5時間かけて加えて、攪拌した。反応液に蒸留水とクロロホルムを加えて分液し、有機層を減圧濃縮して残渣を得た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=30:1:0.1から10:1:0.1)にて精製して標記化合物20mgを得た。
MS(ESI) m/z= 1048.6 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.86 (t, J=7.22 Hz, 3 H) 0.97 - 1.04 (m, 9 H) 1.09 - 1.28 (m, 19 H) 1.40 (s, 6 H) 1.52 - 1.68 (m, 3 H) 1.74 (d, J=6.19 Hz, 2 H) 1.85 - 1.97 (m, 3 H) 2.17 (d, J=15.28 Hz, 1 H) 2.29 (s, 6 H) 2.36 - 2.43 (m, 1 H) 2.50 - 2.65 (m, 6 H) 2.91 - 3.08 (m, 8 H) 3.09 - 3.14 (m, 1 H) 3.16 - 3.21 (m, 1 H) 3.27 - 3.48 (m, 7 H) 3.52 - 3.66 (m, 3 H) 3.72 (t, J=9.50 Hz, 2 H) 3.77 - 3.91 (m, 2 H) 4.25 (q, J=6.19 Hz, 1 H) 4.36 (d, J=7.02 Hz, 1 H) 4.94 - 4.99 (m, 2 H) 5.48 - 5.53 (m, 1 H)
実施例190
式(G)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(G)
Figure 2014058509
実施例190
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物400mg、ヒドラジン一水和物90μlを原料として、実施例2(1)と同様の方法にて環化体414mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mg、4-ジメチルアミノピリジン6mg、トリエチルアミン83μlをクロロホルム4mlとジメチルホルムアミド1mlに溶解し、スルファモイルクロリド41mgのクロロホルム溶液1mlを加え、室温にて11時間撹拌した。反応液に4-ジメチルアミノピリジン12mg、トリエチルアミン165μl、スルファモイルクロリド80mgを加え、さらに室温にて2時間撹拌した後、40℃にて3時間撹拌した。反応液に飽和重曹水と酢酸エチルを加えて分液し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=15:1:0.1)にて精製してスルファモイル体48mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物47mgを原料として、実施例2(2)と同様の方法にて脱アセチル体20mg、10位が異性化した脱アセチル体9.2mgを得た。
(4)上記(3)で得られた10位が異性化した脱アセチル体9.2mgを原料として、実施例11と同様の方法にて標記化合物3mgを得た。
MS(ESI) m/z= 930 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.86 (t, J=7.6 Hz, 3 H) 1.01 (t, J=6.8 Hz, 6 H) 1.03 (d, J=7.1 Hz, 3 H) 1.07 (d, J=7.1 Hz, 3 H) 1.13 - 1.20 (m, 10 H) 1.23 - 1.27 (m, 6 H) 1.34 (s, 3 H) 1.54 - 1.68 (m, 3 H) 1.63 (s, 3 H) 1.76 - 1.85 (m, 2 H) 1.90 - 2.09 (m, 6 H) 2.29 (s, 6 H) 2.33 (s, 3 H) 2.38 - 2.64 (m, 8 H) 2.72 - 2.90 (m, 2 H) 3.14 - 3.19 (m, 1 H) 3.20 (s, 3 H) 3.26 - 3.30 (m, 1 H) 3.30 (s, 3 H) 3.39 (d, J=2.4 Hz, 1 h) 3.41 - 3.47 (m, 1 H) 3.55 (dd, J=7.8, 2.6 Hz, 1 H) 3.60 - 3.62 (m, 2 H) 3.79 - 3.81 (m, 1 H) 3.83 (s, 1 H) 4.14 (q, J=6.1 Hz, 1 H) 4.34 (d, J=t.3 Hz, 1 H) 4.91 (dd, J=10.5, 2.0 Hz, 1 H) 5.09 (d, J=4.6 Hz, 1 H)
実施例191〜232
表5で規定したR29c、R2bをもつ、式(H)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(H)
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
実施例191
実施例190(3)で得られた脱アセチル体20mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物14mgを得た。
実施例192
(1)実施例190(1)で得られた化合物245mgを塩化メチレン2mlに溶解し、トリエチルアミン25μlを加え、氷冷下、メタンスルホニルクロリド6.9μlを加えて同温下1時間攪拌した。反応液に酢酸エチルと飽和重曹水を加えて分液し、水層を酢酸エチルにて抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(イソプロピルエーテル:メタノール:トリエチルアミン=9:1:1)にて精製してメタンスルホニル体22mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物21mgを原料として、実施例4(6)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物10mgを得た。
実施例193
(1)実施例190(1)で得られた化合物30mgと4-ジメチルアミノピリジン1mgをクロロホルム1mlに溶解し、トリエチルアミン15μl、メチルスルファモイルクロリド12mgを加え、70℃にて2時間撹拌した。反応液に飽和重曹水と酢酸エチルを加えて分液し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)にて精製してメチルスルファモイル体23mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物23mgを原料として、実施例4(6)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物8mgを得た。
実施例194
(1)実施例190(1)で得られた化合物50mgと3−フェニルプロピオンアルデヒド10μlをクロロホルム1mlに溶解し、酢酸18μlと水素化シアノホウ素ナトリウム13mgを加え、室温にて終夜攪拌した。反応液に酢酸エチルと飽和重曹水を加え分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール: 28%アンモニア水=20:1:0.1)にて精製してフェニルプロピル体20mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物47mgを原料として、実施例2(2)と同様の方法にて脱保護体17mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物33mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物24mgを得た。
実施例195
実施例190(1)で得られた化合物70mg、プロピオンアルデヒド24μlを原料として、実施例194(1)、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物43mgを得た。
実施例196
(1)実施例190(1)で得られた化合物2.0gをピリジン23.4mlに溶解し、室温にてビス(4-ニトロフェニル)カーボネート1.08gを加え、室温にて3時間攪拌した。反応液に酢酸エチル、飽和重曹水を加え分液した後、有機層を飽和重曹水で2回、0.75%水酸化ナトリウム水溶液で1回洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をピリジン20mlに溶解し、室温にてビス(4-ニトロフェニル)カーボネート542mgを加え、室温にて1時間攪拌した。反応液に酢酸エチル、飽和重曹水を加え分液した後、有機層を飽和重曹水で1回、飽和食塩水で2回洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン=90:10から34:66)にて精製してカーバメート体2.28gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mgをテトラヒドロフラン0.5mlに溶解し、室温にてシクロプロピルメチルアミン17.2μlを加え、室温にて45分攪拌した。反応液に酢酸エチル、飽和重曹水を加え分液し、有機層を飽和重曹水で2回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮してウレア体91.5mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物91.5mgを原料として、実施例4(6)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物 67.9mgを得た。
実施例197
実施例190(1)で得られた化合物70mg、文献(Journal of Medicinal Chemistry, 1998年, 41巻, 21号、4080ページ)に記載の方法にて得られた3-(キノリン-4-イル)プロパナール20mgを原料として、実施例194(1)、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物38mgを得た。
実施例198
(1)実施例190(1)で得られた化合物87mgをトルエン2mlに溶解し、イソシアン酸ベンジル14μlを加えた。氷冷下、1,4-ジアザビシクロ-[2,2,2]オクタン4.7μlを加え、室温まで昇温して2時間攪拌した。反応液に酢酸エチルと飽和重曹水を加えて分液し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール: 28%アンモニア水=20:1:0.1)にて精製してベンジルウレア体62mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物62mgを原料として、実施例2(2)と同様の方法にて脱保護体55mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物55mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物20mgを得た。
実施例199
(1)3-フェニルプロピオン酸12mgをテトラヒドロフラン2mlに溶解し、氷冷下、トリエチルアミン12μl、クロロギ酸イソブチル11μlを加えた。反応液を同温下1時間攪拌した後、-78℃にて実施例190(1)で得られた化合物のテトラヒドロフラン溶液1mlをゆっくり滴下した。室温まで徐々に昇温し、終夜攪拌した後、反応液に酢酸エチルと飽和重曹水を加えて分液した。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=20:1:0.1)にて精製してフェニルプロピオンアミド体22mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物22mgを原料として、実施例4(6)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物15mgを得た。
実施例200
実施例198(2)で得られた化合物50mg、参考例2で得られた化合物48mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表5に示される化合物35mgを得た。
実施例201
実施例198(2)で得られた化合物60mg、参考例4で得られた化合物46mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表5に示される化合物35mgを得た。
実施例202
実施例198(2)で得られた化合物60mg、参考例3で得られた化合物51mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表5に示される化合物60mgを得た。
実施例203
実施例198(2)で得られた化合物60mg、参考例1で得られた化合物46mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表5に示される化合物45mgを得た。
実施例204
実施例198(2)で得られた化合物60mg、参考例5で得られた化合物51mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表5に示される化合物49mgを得た。
実施例205
実施例198(2)で得られた化合物70mg、参考例98で得られた化合物24mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表5に示される化合物58mgを得た。
実施例206
実施例198(2)で得られた化合物50mg、参考例99で得られた化合物14mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表5に示される化合物36mgを得た。
実施例207
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物99mgを1-メチル-2-ピロリジノン1mlに溶解し、参考例96で得られた化合物119mg、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン169μlを加え、室温にて3時間攪拌した。反応液に蒸留水と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して環化体170mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物170mgを原料として、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物7.7mgを得た。
実施例208
実施例190(1)で得られた化合物300mg、2-フルオロベンジルイソシアナート55μlを原料として、実施例198(1)、実施例2(2)、実施例129(3)と同様の方法にて表5に示される化合物46mgを得た。
実施例209
実施例190(1)で得られた化合物300mg、4-メトキシベンジルイソシアナート66μlを原料として、実施例198(1)、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物19mgを得た。
実施例210
実施例190(1)で得られた化合物300mg、エチルイソシアナート99μlを原料として、実施例198(1)、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物56mgを得た。
実施例211
実施例190(1)で得られた化合物300mg、イソプロピルイソシアナート123μlを原料として、実施例198(1)、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物74mgを得た。
実施例212
実施例190(1)で得られた化合物300mg、シクロヘキサンメチルイソシアナート178.3μlを原料として、実施例198(1)、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物70mgを得た。
実施例213
(1)実施例190(1)で得られた化合物300mg、4-フルオロベンジルイソシアナート59μlを原料として、実施例198(1)、実施例2(2)と同様の方法にて脱保護体122mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物51mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物32mgを得た。
実施例214
(1)実施例190(1)で得られた化合物301mg、4-メチルベンジルイソシアナート65μlを原料として、実施例198(1)、実施例2(2)と同様の方法にて脱保護体122mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物52mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物33mgを得た。
実施例215
(1)実施例190(1)で得られた化合物300mg、3-フルオロベンジルイソシアナート59μlを原料として、実施例198(1)、実施例2(2)と同様の方法にて脱保護体196mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物50mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物29mgを得た。
実施例216
(1)実施例190(1)で得られた化合物300mg、3-メチルベンジルイソシアナート65μlを原料として、実施例198(1)、実施例2(2)と同様の方法にて脱保護体167mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物50mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物31mgを得た。
実施例217
(1)実施例190(1)で得られた化合物300mg、3-メトキシベンジルイソシアナート66μlを原料として、実施例198(1)、実施例2(2)と同様の方法にて脱保護体167mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物50mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物30mgを得た。
実施例218
実施例190(1)で得られた化合物300mg、2-メトキシベンジルイソシアナート192μlを原料として、実施例198(1)、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物113mgを得た。
実施例219
実施例190(1)で得られた化合物300mg、2-メチルベンジルイソシアナート173μlを原料として、実施例198(1)、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物39mgを得た。
実施例220
実施例190(1)で得られた化合物300mg、フェネチルイソシアナート173μlを原料として、実施例198(1)、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物57mgを得た。
実施例221
実施例190(1)で得られた化合物300mg、フルフリルイソシアナート134μlを原料として、実施例198(1)、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物42mgを得た。
実施例222
実施例196(1)で得られた化合物100mg、2−フェニルプロパン−2−アミン29μlを原料として、実施例196(2)、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物35mgを得た。
実施例223
(1)実施例196(1)で得られた化合物100mgをピリジン1mlに溶解し、室温にてN−メチル−1−フェニルメタンアミン26μlを加え、室温にて4.5時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール: 28%アンモニア水=13:1:0.1)にて精製してウレア体81.4mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物81mgを原料として、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物42mgを得た。
実施例224
(1)実施例190(1)で得られた化合物100mgをトルエン2mlに溶解し、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン2.7mg、ベンジルイソチオシアネート31.4μl、ピリジン19.2μlを加え、50℃にて1時間、60℃にて4時間攪拌した。反応液に蒸留水と酢酸エチルを加え分液し、有機層を減圧濃縮してチオウレア体147mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物147mgを原料として、実施例4(6)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物25mgを得た。
実施例225
実施例196(1)で得られた化合物150mg、ナフタレン−1−イルメタンアミン44μlを原料として、実施例223(1)、実施例4(6)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物38mgを得た。
実施例226
実施例196(1)で得られた化合物150mg、ナフタレン−2−イルメタンアミン塩酸塩58mgを原料として、実施例223(1)、実施例4(6)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物17mgを得た。
実施例227
実施例196(1)で得られた化合物150mg、ピリジン−2−イルメタンアミン46μlを原料として、実施例223(1)、実施例4(6)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物54mgを得た。
実施例228
実施例196(1)で得られた化合物150mg、ピリジン−3−イルメタンアミン45μlを原料として、実施例223(1)、実施例4(6)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物41mgを得た。
実施例229
実施例196(1)で得られた化合物100mg、ピリジン−4−イルメタンアミン30μlを原料として、実施例223(1)、実施例4(6)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物36mgを得た。
実施例230
実施例198(2)で得られた化合物78mg、N,N,N'-トリメチルエタン-1,2-ジアミン 33μlを原料として、実施例129(3)と同様の方法にて表5に示される化合物65mgを得た。
実施例231
(1)実施例190(1)で得られた化合物200mgをテトラヒドロフラン2mlに溶解し、ピリジン58μl、クロロギ酸ベンジル68μlを加え、室温にて10分間撹拌した。反応液に蒸留水と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール:28%アンモニア水=8:1:0.1)にて精製してベンジルカーバメート体191mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物186mgを原料として、実施例4(6)と同様の方法にて脱保護体156mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物60mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物65mgを得た。
実施例232
(1)実施例190(1)で得られた化合物100mgをジメチルホルムアミド2mlに溶解し、4-ジメチルアミノピリジン29mg、トリエチルアミン66μl、ヒドロキシベンゾトリアゾール55mg、メタンスルホニル酢酸49mg、N-エチル-N'-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩68mgを加えて、室温にて16時間攪拌した。反応液に酢酸エチル、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて分液した。有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から5:1:0.1)にて精製してアミド体102mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物102mgを原料として、実施例4(6)、実施例11と同様の方法にて表5に示される化合物43.2mgを得た。
実施例233 式(C)でRが(ジメチルアミノ)メチレンアミノ基の化合物の合成
(1)実施例190(1)で得られた化合物80mgと4-ジメチルアミノピリジン58mgをジメチルホルムアミド1mlに溶解し、ジメチルスルファモイルクロリド55mgを加え、75℃にて10時間攪拌した。反応液に酢酸エチル、飽和重曹水を加えて分液し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(イソプロピルエーテル:メタノール:トリエチルアミン=9:1:1)にて精製してジメチルアミジン体55mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物55mgを原料として、実施例4(6)、実施例11と同様の方法にて標記化合物30mgを得た。
MS(ESI) m/z= 985 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.85 (t, J=7.3 Hz, 3 H) 1.00 (d, J=7.1 Hz, 3 H) 1.02 (d, J=7.1 Hz, 3 H) 1.03 (d, J=6.1 Hz, 3 H) 1.11 (d, J=6.8 Hz, 3 H) 1.15 (s, 3 H) 1.18 (d, J=6.4 Hz, 3 H) 1.22 (d, J=6.1 Hz, 3 H) 1.24 (d, J=7.1 Hz, 3 H) 1.41 (s, 3 H) 1.43 (s, 3 H) 1.48 - 1.65 (m, 5 H) 1.77 (dd, J=14.7, 1.9 Hz, 1 H) 1.84 - 2.02 (m, 4 H) 2.08 (d, J=14.9 Hz, 1 H) 2.25 (s, 6 H) 2.33 (s, 3 H) 2.36 - 2.62 (m, 9 H) 2.72 - 2.85 (m, 7 H) 2.91 - 3.01 (m, 2 H) 3.07 - 3.15 (m, 3 H) 3.26 (s, 3 H) 3.27 (s, 3 H) 3.38 - 3.46 (m, 2 H) 3.70 (d, J=7.6 Hz, 1 H) 3.80 (d, J=10.0 Hz, 1 H) 4.13 (q, J=6.4 Hz, 1 H) 4.25 (s, 1 H) 4.33 (d, J=7.3 Hz, 1 H) 5.01 (d, J=4.2 Hz, 1 H) 5.21 (dd, J=10.5, 2.2 Hz, 1 H) 7.76 (s, 1 H)
実施例234〜330
表6で規定したR1bをもつ、式(I)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(I)
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
実施例234
(1)クラリスロマイシン200gをクロロホルム1Lに溶解し、無水酢酸88.3mlを滴下して、室温にて1時間攪拌した。反応液に4-ジメチルアミノピリジン16.3gを加えて、終夜攪拌した。反応液に飽和重曹水を加えて分液し、得られた有機層を飽和重曹水にて洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を固体が析出するまで減圧濃縮した後、酢酸エチルを加えて再度減圧濃縮した。得られた懸濁液を濾取して得られた固体をヘキサンと酢酸エチルの3:1混合溶媒にて洗浄して保護体138.4gを得た。母液を減圧濃縮して得られた残渣に対して同様の操作を行い、保護体66.2gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物212gをテトラヒドロフランとジメチルホルムアミドの2:1混合溶媒900mlに溶解し、1,1'-カルボニルジイミダゾール132g、1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン7.6mlを加えて、40℃にて5時間、室温にて4日間攪拌した。反応液を-20℃まで冷却後、アンモニアガスを吹き込み、-10℃まで昇温してさらにアンモニアガスを1時間吹き込んだ後、室温にて終夜攪拌した。反応液にt-ブトキシカリウム47.2gを加えて、0.5時間攪拌した後、酢酸エチルと飽和重曹水を加えて分液した。得られた有機層を蒸留水と飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。得られた濾液を減圧濃縮してカーバメート体274gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物274gを原料として、実施例2(2)と同様の方法にて脱保護体140.1gを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物50gを原料として、実施例1(1)と同様の方法にてアセチル体46.6gを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物46.6gを原料として、実施例1(3)、実施例4(6)、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体3.56gを得た。
(6)上記(5)で得られた化合物100mg、(S)-1-(1エチルピロリジン-2-イル)-N-メチルメタンアミン90.7mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表6で示される化合物75mgを得た。
実施例235〜316は実施例234(5)で得られた化合物と対応するアミン試薬を用いて、実施例1(8)と同様の方法にて表6で示される化合物を合成した。
実施例317
実施例234(5)で得られた化合物66.4mg、参考例102で得られた化合物47mgをブタノール425μlに溶解し、120℃にて6時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して表6に示される化合物49mgを得た。
実施例318〜321は実施例234(5)で得られた化合物と対応するアミン試薬を用いて、実施例317と同様の方法にて表6で示される化合物を合成した。
実施例322
実施例234(5)で得られた化合物100mg、参考例110で得られた化合物114mgをエタノール5mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン170μlを加えて、90℃にて18時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣にブタノール2mlを加えて、130℃にて3時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=30:1:0.1)にて精製して表6に示される化合物28mgを得た。
実施例323
実施例261で得られた化合物0.15gを原料として、実施例73(1)と同様の方法にて表6に示される化合物56mgを得た。
実施例324
実施例273で得られた化合物50mgを原料として、実施例73(1)と同様の方法にて表6に示される化合物49mgを得た。
実施例325
実施例268で得られた化合物100mgをメタノール0.5mlに溶解し、20%水酸化パラジウム-炭素50mgを加え、1気圧の水素雰囲気下、室温にて4時間攪拌した。反応液にクロロホルムとメタノールと28%アンモニア水の10:1:0.1混合溶媒5mlを加えて0.5時間攪拌した。反応液を濾過、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して表6に示される化合物47mgを得た。
実施例326
(1)実施例234(5)で得られた化合物500mg、N,N'-ジメチルエチレン-1,2-ジアミン325mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて付加体532mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物200mgを原料として、実施例71(2)と同様の方法にて表6で示される化合物170mgを得た。
実施例327
実施例326(1)で得られた化合物50mg、2-メトキシベンゼンスルホニルクロリド11.8mgを原料として、実施例71(2)と同様の方法にて表6に示される化合物49mgを得た。
実施例328
(1)実施例234(5)で得られた化合物500mg、N-ベンジル-N-エチル-N'-メチルエチレン-1,2-ジアミン600mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて付加体445mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物200mgを原料として、実施例325、実施例71(2)と同様の方法にて表6で示される化合物153mgを得た。
実施例329
(1)実施例234(5)で得られた化合物200mg、40%メチルアミン-メタノール溶液260μlを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて付加体0.21gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mg、クロロアセチルクロリド60μlをクロロホルム3mlに溶解し、飽和重曹水3mlを加えて、室温にて3時間攪拌した。反応液を分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。得られた濾液を減圧濃縮してアシル体を得た。
(3)上記(2)で得られた化合物をアセトニトリル6mlに溶解し、ジエチルアミン130μl、ピリジン100μlを加えて、70℃にて16時間攪拌した。反応液を減圧濃縮してアミン体を得た。
(4)上記(3)で得られた化合物を原料として、実施例4(6)と同様の方法にて表6に示される化合物40mgを得た。
実施例330
(1)実施例234(5)で得られた化合物200mg、N-カルボベンジルオキシ1,3-ジアミノプロパン塩酸塩 312mgをエタノール5mlに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン225μlを加えて、90℃にて18時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて、水層をクロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=30:1:0.1)にて精製してカーバメート体200mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物50mgを原料として、実施例166(2)、実施例73(1)と同様の方法にて表6に示される化合物40mgを得た。
実施例331
式(J)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(J)
Figure 2014058509
実施例331
実施例311で得られた化合物20mgをメタノール0.5mlに溶解し、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム1.1mgを加えて、0.5時間攪拌した。反応液に水素化ホウ素ナトリウム4mgを加えて、0.5時間攪拌した。反応液にテトラヒドロフラン0.5ml、水素化ホウ素ナトリウム4mgを加えて、0.5時間攪拌した。反応液に飽和重曹水と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を飽和重曹水と飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=30:1:0.1から10:1:0.1)、分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して標記化合物5mgを得た。
MS(ESI) m/z= 1023.8 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.86 (t, J=7.34 Hz, 3 H) 0.96 (d, J=6.88 Hz, 3 H) 1.04 (d, J=6.42 Hz, 3 H) 1.09 - 1.15 (m, 6 H) 1.17 - 1.34 (m, 13 H) 1.39 - 1.58 (m, 14 H) 1.61 - 1.67 (m, 1 H) 1.78 - 2.08 (m, 7 H) 2.18 (s, 3 H) 2.26 (s, 3 H) 2.28 (s, 6 H) 2.39 - 2.66 (m, 4 H) 2.82 (d, J=16.05 Hz, 1 H) 2.91 - 2.97 (m, 1 H) 3.14 - 3.20 (m, 1 H) 3.28 (s, 3 H) 3.40 - 3.45 (m, 1 H) 3.57 - 3.61 (m, 1 H) 3.71 - 3.75 (m, 1 H) 3.76 - 3.82 (m, 4 H) 4.10 - 4.18 (m, 1 H) 4.39 (d, J=6.88 Hz, 1 H) 5.01 - 5.05 (m, 2 H) 5.06 - 5.11 (m, 1 H) 6.85 - 6.90 (m, 2 H) 7.15 - 7.19 (m, 1 H) 7.60 - 7.64 (m, 1 H)
実施例332
式(K)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(K)
Figure 2014058509
実施例332
(1)エリスロマイシン A 150gをトルエン 530 mlに溶解し、炭酸カリウム75 g、エチレンカーボネート75gを加え、室温にて5日間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加えてセライト濾過した後、濾液を蒸留水で2回、飽和食塩水で2回順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣にジエチルエーテルを加えた。析出した結晶を濾取してカーボネート体79.9gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物45 gをジメチルホルムアミド 225mlに溶解し、1,1,3,3-テトラメチルグアニジン15 mlを加え、100℃にて3時間攪拌した。反応液に酢酸エチル、蒸留水を加えて分液し、有機層を蒸留水、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール:28%アンモニア水=30:1:0.1から10:1:0.1)にて精製してエノン体37.5gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物37 gをジメチルホルムアミド 250mlに溶解し、塩化アンモニウム1.4 g、ヘキサメチルジシラザン22mlを加え、室温にて4時間攪拌した。反応液に酢酸エチル、蒸留水を加えて分液し、有機層を蒸留水で2回、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して保護体43.6gを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物43.6 gをテトラヒドロフランとジメチルホルムアミドの5:3混合溶媒222mlに溶解し、氷冷下、1,1'-カルボニルジイミダゾール12.4g、55%水素化ナトリウム2.7gを加え、氷冷にて1時間撹拌した。氷冷下、反応液に酢酸エチル、蒸留水を加えて分液し、有機層を蒸留水で2回、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮してイミダゾリルカルボニル体52.0gを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物15.0 gをテトラヒドロフランとアセトニトリルの3:2混合溶媒125mlに溶解し、28%アンモニア水60mlを加え、室温にて69時間撹拌した。反応液に酢酸エチル、蒸留水を加えて分液し、有機層を飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン=5:1から3:1)にて精製してカーバメート体5.64gを得た。
(6)上記(5)で得られた化合物1.35gをエタノール12mlに溶解し、氷冷下、水素化ホウ素ナトリム565mgを加え、室温にて終夜攪拌した。反応液に酢酸エチル、蒸留水を加え分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮し得られた残渣をテトラヒドロフラン13mlに溶解し、1mol/Lテトラブチルアンモニウムフルオリドのテトラヒドロフラン溶液2.98mlを加え、室温にて3.5時間攪拌した。反応液に酢酸エチル、水を加え分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=97:3:0.3)にて精製してアルコール体582mgを得た。
(7)上記(6)で得られた化合物510mgを原料として、実施例1(1)と同様の方法にてアセチル体515mgを得た。
(8)上記(7)で得られた化合物100mgをクロロホルム1.0mlに溶解し、氷冷下、ピリジン670μl、トリホスゲン222mgのクロロホルム1.0ml溶液を加え、室温に昇温しつつ5時間攪拌した。反応液に酢酸エチル、飽和重曹水を加えて分液し、有機層を飽和重曹水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー (クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=97:3:0.3)にて精製した後、さらに分取用薄層クロマトグラフィー (クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=90:7:0.7)にて精製してエーテル体48.1mgを得た。
(9)上記(8)で得られた化合物69.6mgを原料として、実施例1(3)、実施例1(4)、実施例4(6)と同様の方法にて脱保護体52.0mgを得た。
(10)上記(9)で得られた化合物30.0mg、参考例104で得られた化合物12.9mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて標記化合物34.3mgを得た。
MS(FAB) m/z= 991.6 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.92 (t, J=7.4 Hz, 3 H) 1.01 - 1.10 (m, 9 H) 1.13 (s, 3 H) 1.15 - 1.30 (m, 9 H) 1.36 - 1.49 (m, 12 H) 1.49 - 1.88 (m, 9 H) 1.91 - 2.11 (m, 4 H) 2.18 (s, 3 H) 2.20 - 2.37 (m, 10 H) 2.36 - 2.59 (m, 4 H) 2.58 - 2.74 (m, 3 H) 2.80 (d, J=14.4 Hz, 1H) 3.19 (dd, J=10.1, 7.4 Hz, 1 H) 3.30 (s, 3 H) 3.40 - 3.51 (m, 1 H) 3.61 (d, J=10.3 Hz, 1H) 3.81 (s, 3 H) 3.91 (d, J=9.8 Hz, 1 H) 4.05 - 4.16 (m, 2 H) 4.33 (d, J=7.3 Hz, 1 H) 4.91 (dd, J=9.9, 3.1 Hz, 1 H) 5.21 (s, 1 H) 5.35 (d, J = 4.9 Hz, 1 H) 6.84 - 6.94 (m, 2H) 7.14 - 7.23 (m, 1 H) 7.56 - 7.64 (m, 1H)
実施例333〜336
表7で規定したR24、R4aをもつ、式(L)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(L)
Figure 2014058509
Figure 2014058509
式(SM2)
Figure 2014058509
実施例333
(1)文献(The Journal of Antibiotics, 2001年, 54巻, 8号, 664ページ)に記載の方法にて得られた式(SM2)で示される化合物13.9gを原料として、実施例1(1)と同様の方法にてアセチル体9.74gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物2.0gを原料として、実施例1(3)、実施例4(6)、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体1.58gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物300mgを原料として、実施例11と同様の方法にて付加体329mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物30mgをエタノール2mlに溶解し、イミダゾール13.0mg、O-メチルヒドロキシルアミン塩酸塩13.3mgを加えて、加熱還流下10時間攪拌した。反応液にクロロホルム、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて分液し、水層をクロロホルムにて抽出した。有機層をフェイズセパレーターにて濾過することで分液し、得られた有機層を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製してオキシム体12.1mgを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物12mgを原料として、実施例162と同様の方法にて表7に示される化合物5.4mgを得た。
実施例334
(1)実施例333(3)で得られた化合物158mgをエタノール4mlに溶解し、イミダゾール68.6mg、ヒドロキシルアミン塩酸塩58.4mgを加えて、加熱還流下1時間攪拌した。反応液にクロロホルム、飽和重曹水を加えて分液し、水層をクロロホルムにて抽出した。有機層をフェイズセパレーターにて濾過することで分液し、得られた有機層を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から10:1:0.1)にて精製してオキシム体172mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物120mgを原料として、実施例162と同様の方法にて表7に示される化合物49.8mgを得た。
実施例335
(1)刊行物(国際公開WO97/42204)に記載の方法にて得られた6-O-アリルエリスロマイシンA7.62gをクロロホルムとピリジンの5:1混合溶媒120mlに溶解し、4-ジメチルアミノピリジン1.20gを加えて、氷冷下、無水酢酸2.33mlのクロロホルム溶液10mlを滴下して、室温にて17時間撹拌した。反応液に無水酢酸466μlを加えて、室温にて1時間撹拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を酢酸エチル、蒸留水にて分液した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から20:1:0.1)にて精製してシリル体4.74gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物4.74gを原料として、実施例1(5)と同様の方法にてイミダゾリルカルボニル体5.5gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物5.5gをテトラヒドロフランとジメチルホルムアミドの3:1混合溶媒80mlに溶解し、エチレンジアミン3.7mlを加えて、室温にて18時間攪拌した。反応液に蒸留水12mlを加えて、室温にて20時間撹拌した。反応液に酢酸エチル、蒸留水を加えて分液し、有機層を重曹水、飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。得られた濾液を減圧濃縮してカーバメート体5.26gを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物5.26gをトルエン55mlにて溶解し、酢酸813μlを加えて、120℃にて2時間撹拌した。反応液を室温まで放冷した後、飽和重曹水、蒸留水を順次加えて分液した。有機層を飽和重曹水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から10:1:0.1)にて精製してイミン体3.87gを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物598mgを原料として、実施例2(2)、実施例1(1)、(3)、(4)、実施例4(6)と同様の方法にてエポキシ体247mgを得た。
(6)上記(5)で得られた化合物153mgを原料として、実施例11と同様の方法にて付加体163mgを得た。
(7)上記(6)で得られた化合物40mgを原料として、実施例334(1)と同様の方法にてオキシム体43.2mgを得た。
(8)上記(7)で得られた化合物41.2mgをテトラヒドロフラン1mlに溶解し、氷冷下、トリエチルアミン6.3μl、メタンスルホニルクロリド3.5μlを加えて、同温下45分間攪拌した。反応液にクロロホルム、飽和重曹水を加えて分液し、水層をクロロホルムにて抽出した。有機層をフェイズセパレーターにて濾過することで分液し、得られた有機層を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製してメタンスルホニル体22.1mgを得た。
(9)上記(8)で得られた化合物21.6mgをジオキサンと蒸留水の6:1混合溶媒0.7mlに溶解し、窒素雰囲気下、ギ酸5.7μl、トリエチルアミン8.4μl、トリフェニルホスフィン16.8mg、酢酸パラジウム(II)3.6mgを加えて、加熱還流下、16時間攪拌した。反応液を室温まで放冷した後、酢酸エチル、飽和重曹水を加えて分液し、有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から5:1:0.1)、分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて順次精製して表7で示される化合物1.3mgを得た。
実施例336
実施例335(6)で得られた化合物120mgを原料として、実施例333(4)、実施例335(8)、(9)と同様の方法にて表7で示される化合物27.7mgを得た。
実施例337
式(M)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(M)
Figure 2014058509
実施例337
(1)実施例333(2)で得られた化合物120mg、参考例1で得られた化合物105mgを原料として、実施例4(8)、実施例334(1)、実施例162と同様の方法にて標記化合物89.7mgを得た。
MS(ESI) m/z= 1063.7 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.84 (t, J=7.34 Hz, 3 H) 0.98 (d, J=6.88 Hz, 3 H) 1.06 - 1.11 (m, 9 H) 1.15 (s, 3 H) 1.18 - 1.22 (m, 6 H) 1.23 - 1.25 (m, 1 H) 1.24 (d, J=5.96 Hz, 3 H) 1.39 (s, 3 H) 1.40 - 1.44 (m, 2 H) 1.49 (s, 3 H) 1.52 - 1.70 (m, 4 H) 1.73 - 1.80 (m, 1 H) 1.85 - 1.94 (m, 3 H) 1.95 - 2.05 (m, 2 H) 2.08 - 2.19 (m, 3 H) 2.29 (s, 6 H) 2.31 - 2.35 (m, 1 H) 2.37 (s, 3 H) 2.40 - 2.46 (m, 1 H) 2.57 - 2.67 (m, 3 H) 2.84 - 2.94 (m, 3 H) 2.98 (s, 3 H) 3.12 (s, 3 H) 3.13 - 3.17 (m, 1 H) 3.20 (dd, J=10.32, 7.11 Hz, 1 H) 3.28 (s, 3 H) 3.36 - 3.42 (m, 1 H) 3.42 - 3.49 (m, 1 H) 3.54 - 3.61 (m, 2 H) 3.62 - 3.66 (m, 1 H) 3.67 - 3.73 (m, 3 H) 3.77 - 3.85 (m, 2 H) 4.08 - 4.15 (m, 1 H) 4.41 (d, J=7.34 Hz, 1 H) 4.88 (dd, J=11.00, 1.83 Hz, 1 H) 4.99 (d, J=4.58 Hz, 1 H) 5.87 (br. s., 1 H) 7.88 (br. s., 1 H)
実施例338、339
表8で規定したR2cをもつ、式(N)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(N)
Figure 2014058509
Figure 2014058509
実施例338
実施例333(2)で得られた化合物60mg、参考例104で得られた化合物53mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表8で示される化合物61.9mgを得た。
実施例339
実施例333(2)で得られた化合物50mgを原料として、実施例11と同様の方法にて表8で示される化合物52.0mgを得た。
実施例340
式(O)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(O)
Figure 2014058509
実施例340
(1)実施例333(2)で得られた化合物80mgをエタノール1.5mlに溶解し、酢酸50μlを加えて、氷冷下、シアノ水素化ホウ素ナトリウム31mgを加えて、室温にて2日間攪拌した。反応液に飽和重曹水と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して還元体50.9mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物47.2mg、参考例104で得られた化合物41.2mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて標記化合物43.9mgを得た。
MS(ESI) m/z= 1048.8 [M+H]+
1H-NMR (600 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.84 (t, J=7.57 Hz, 3 H) 0.95 (d, J=7.34 Hz, 3 H) 1.06 - 1.11 (m, 6 H) 1.13 (s, 3 H) 1.20 (d, J=6.42 Hz, 3 H) 1.22 (d, J=7.34 Hz, 3 H) 1.23 - 1.26 (m, 1 H) 1.24 (d, J=6.42 Hz, 3 H) 1.36 (br. s., 3 H) 1.38 - 1.40 (m, 3 H) 1.40 - 1.45 (m, 8 H) 1.50 - 1.57 (m, 1 H) 1.64 (d, J=11.92 Hz, 1 H) 1.86 - 2.08 (m, 6 H) 2.10 - 2.16 (m, 1 H) 2.18 (s, 3 H) 2.26 (s, 3 H) 2.29 (s, 6 H) 2.40 - 2.50 (m, 3 H) 2.51 - 2.59 (m, 1 H) 2.59 - 2.67 (m, 1 H) 2.78 (d, J=12.84 Hz, 1 H) 2.83 (d, J=14.67 Hz, 1 H) 2.85 - 2.95 (m, 2 H) 3.15 - 3.21 (m, 2 H) 3.28 (s, 3 H) 3.29 - 3.31 (m, 3 H) 3.36 - 3.40 (m, 1 H) 3.40 - 3.46 (m, 1 H) 3.67 (s, 1 H) 3.75 (d, J=7.79 Hz, 1 H) 3.80 (s, 3 H) 3.84 (d, J=9.63 Hz, 1 H) 3.97 - 4.01 (m, 1 H) 4.11 - 4.17 (m, 1 H) 4.41 (d, J=6.88 Hz, 1 H) 4.96 (d, J=9.63 Hz, 1 H) 5.02 (d, J=5.04 Hz, 1 H) 6.85 - 6.90 (m, 2 H) 7.14 - 7.19 (m, 1 H) 7.62 (d, J=6.88 Hz, 1 H)
実施例341
式(P)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(P)
Figure 2014058509
式(SM3)
Figure 2014058509
実施例341
(1)文献(The Journal of Antibiotics, 2003年, 56巻, 1062ページ)に記載の方法にて得られた式(SM3)で示される化合物22.6gを原料として、実施例1(5)と同様の方法にてイミダゾリルカルボニル体29.1gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物2.09g、エチレンジアミン1.5mlをテトラヒドロフランとジメチルホルムアミドの3:1混合溶媒20mlに溶解し、室温にて16時間攪拌した。反応液に蒸留水を加えて室温にて9時間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加えて分液し、得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣、エチレンジアミン1.5mlをテトラヒドロフランとジメチルホルムアミドの3:1混合溶媒20mlに溶解し、t-ブトキシカリウム0.25gを加えて、室温にて0.5時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、飽和重曹水を加えてpHを9に調整し、クロロホルムにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をテトラヒドロフラン40mlに溶解し、1mol/Lテトラブチルアンモニウムフルオリドのテトラヒドロフラン溶液4mlを加えて、室温にて2時間攪拌した。反応液に蒸留水を加えて、酢酸エチルにて抽出した。水層に飽和重曹水を加えてクロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をエタノール20mlに溶解し、酢酸0.44mlを加えて、60℃にて16時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加えて、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン:トリエチルアミン=20:10:0.2から5:10:0.2)にて精製してカーバメート体262mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物73mgを原料として、実施例1(1)、(3)、(4)と同様の方法にてエポキシ体50mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物50mg、参考例104で得られた化合物38mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて標記化合物40mgを得た。
MS(ESI) m/z= 1032.8 [M+H]+
1H-NMR (500 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.85 - 0.92 (m, 6 H) 0.97 (d, J=6.86 Hz, 3 H) 1.07 - 1.15 (m, 9 H) 1.15 - 1.28 (m, 7 H) 1.32 (s, 3 H) 1.38 - 1.60 (m, 10 H) 1.65 - 1.72 (m, 1 H) 1.76 - 1.96 (m, 5 H) 2.02 - 2.10 (m, 2 H) 2.13 - 2.20 (m, 4 H) 2.22 - 2.33 (m, 9 H) 2.38 - 2.73 (m, 6 H) 2.75 - 2.85 (m, 3 H) 3.17 - 3.34 (m, 7 H) 3.37 - 3.49 (m, 3 H) 3.80 (br. s., 3 H) 4.09 - 4.16 (m, 2 H) 4.24 (d, J=7.13 Hz, 1 H) 4.32 (s, 1 H) 4.94 (dd, J=10.70, 1.92 Hz, 1 H) 5.00 (d, J=4.39 Hz, 1 H) 6.84 - 6.92 (m, 2 H) 7.15 - 7.21 (m, 1 H) 7.58 - 7.65 (m, 1 H)
実施例342〜349
表9で規定したR4b、R2dをもつ、式(Q)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(Q)
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
式(SM4)
Figure 2014058509
実施例342
(1)刊行物(国際公開WO08/014221)に記載の方法にて得られた式(SM4)で示される化合物335mgを原料として、実施例1(1)、(3)、実施例4(6)、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体111mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物105mg、参考例104で得られた化合物91.5mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表9で示される化合物79.7mgを得た。
実施例343
実施例342(1)で得られた化合物100mg、N,N,N'-トリメチルエチレン-1,2-ジアミン64μlを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表9で示される化合物28.3mgを得た。
式(SM5)
Figure 2014058509
実施例344
(1)文献(Journal of Medicinal Chemistry,2003年,46巻,2706ページ)に記載の方法にて得られた式(SM5)で示される化合物600mgをテトラヒドロフラン10mlに溶解し、50%ジメチルアミン水溶液687μlを加えて、室温にて2.5日間撹拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から20:1:0.1)にて精製してアミド体599mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物590mgを原料として、実施例1(1)、(3)、(4)と同様の方法にてエポキシ体166mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物162mgをテトラヒドロフランとジメチルホルムアミドの2:1混合溶媒3mlに溶解し、氷冷下、1,1'-カルボニルジイミダゾール62.5mg、60%水素化ナトリウム13.1mgを加えて、15分間攪拌した。反応液に、重曹水、酢酸エチルを加えて分液し、有機層を飽和重曹水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をテトラヒドロフランとアセトニトリルの2:1混合溶媒3mlに溶解し、28%アンモニア水587μlを加えて、室温にて40時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から30:1:0.1) にて精製してカーバメート体84.5mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物84.5mgを原料として、実施例4(6)と同様の方法にて脱保護体79.2mgを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物40mg、参考例104で得られた化合物33.7mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表9で示される化合物16.8mgを得た。
実施例345
実施例344(4)で得られた化合物35mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表9で示される化合物16.5mgを得た。
実施例346
(1)文献(Journal of Medicinal Chemistry,2003年,46巻,2706ページ)に記載の方法にて得られた式(SM5)で示される化合物900mg、40%メチルアミン水溶液887μlを原料として、実施例344(1)、実施例1(1)、(3)、(4)と同様の方法にてエポキシ体0.69gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物0.47gを原料として、実施例344(3)、実施例4(6)と同様の方法にてカーバメート体269mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物90mg、参考例104で得られた化合物77.1mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表9で示される化合物57.6mgを得た。
実施例347
実施例346(2)で得られた化合物40mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表9で示される化合物24.0mgを得た。
実施例348
(1)文献(Journal of Medicinal Chemistry,2003年,46巻,2706ページ)に記載の方法にて得られた式(SM5)で示される化合物900mg、アリルアミン257μlを原料として、実施例344(1)と同様の方法にてアミド体730mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物350mgをアセトニトリル8mlに溶解し、窒素雰囲気下、6-ブロモキノリン190μl、トリエチルアミン330μl、トリ-O-トリルホスフィン144mg、酢酸パラジウム(II)53.2mgを加えて、マイクロ波照射下130℃にて25分間攪拌した。反応液に酢酸エチル、飽和重曹水を加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=1:0:0から100:1:0.1から20:1:0.1)にて精製して付加体326mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物326mgを原料として、実施例1(1)、(3)、(4)、実施例344(3)、実施例4(6)と同様の方法にてエポキシ体31.9mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物14.0mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表9で示される化合物7.0mgを得た。
実施例349
実施例348(3)で得られた化合物14.0mg、50%ジメチルアミン水溶液6.4μlを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表9で示される化合物8.0mgを得た。
実施例350、351
表10で規定したR24、R17をもち、R4cがメチル基の式(R)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(R)
Figure 2014058509
Figure 2014058509
実施例350
(1)クラリスロマイシン312mg、参考例97で得られた化合物693mg、イミダゾール171mgをエタノール3.1mlに溶解し、70℃にて3日間攪拌した。反応液に飽和重曹水とクロロホルムを加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルから酢酸エチル:エタノール:28%アンモニア水=5:1:0.1)にて精製してオキシム体を得た。回収した(R)-3-(アミノオキシ)ピペリジン-1-カルボン酸 4-ニトロベンジルに4mol/L塩酸-ジオキサン溶液523μlを加えた後、減圧濃縮して得られた塩酸塩410mg、クラリスロマイシン185mg、イミダゾール101mgを用いて上記と同様の方法にて反応、精製してオキシム体を合わせて698mg得た。
(2)上記(1)で得られた化合物348mgを原料として、実施例1(1)と同様の方法にて2’-アセチル体303mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物272mgを原料として、実施例6(3)と同様の方法にてケトン体339mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物339mgを原料として、実施例4(6)と同様の方法にて脱保護体214mgを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物169mgを原料として、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体54mgを得た。
(6)上記(5)で得られた化合物16mg、N,N,N'-トリメチルエタン-1,2-ジアミン 8.1μlを原料として、実施例129(3)と同様の方法にて付加体11mgを得た。
(7)上記(6)で得られた化合物11mgをジオキサンと蒸留水の2:1混合溶媒228μlに溶解し、アルゴン雰囲気下5%パラジウム-炭素 11mgを加えて1気圧の水素雰囲気下、室温にて4時間攪拌した。反応液をセライト濾過後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して表10に示される化合物6.9mgを得た。
実施例351
実施例350(5)で得られた化合物38mg、参考例104で得られた化合物35mgを原料として、実施例129(3)、実施例350(7)と同様の方法にて表10に示される化合物14mgを得た。
実施例352、353
表11で規定したR24、R17をもち、R4cが水素原子の式(R)で示される化合物の製造法を以下に示す。
Figure 2014058509
実施例352
(1)文献(The Journal of Antibiotics, 1991年, 44巻, 3号, 313ページ)に記載の方法にて得られた (E)-エリスロマイシン A 9-オキシム22.0gをテトラヒドロフラン250 mlに溶解し、85%水酸化カリウムの粉末2.3 g、テトラブチルアンモニウムブロミド473mg、2-クロロベンジルクロリド4.5mlを加え、45℃にて2時間攪拌した。氷冷下、反応液を蒸留水に注ぎ、酢酸エチルを加えて分液し、水層から酢酸エチルで抽出した、有機層を合わせて蒸留水、飽和食塩水で2回順次洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、ヘキサンを加えて析出した固体を濾取してアルキル体14.5gを得た。濾液を減圧濃縮して得られた残渣に酢酸エチルとヘキサンを加えて同様に処理してアルキル体5.16gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物13.0gを原料として、実施例1(1)と同様の方法にてアセチル体13.7gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物5.00gを原料として、実施例1(3)と同様の方法にてケトン体4.97gを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物4.97gを原料として、実施例4(6)と同様の方法にて脱保護体4.74gを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物4.74gを原料として、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体4.67gを得た。
(6)上記(5)で得られた化合物800mgに、アルゴン雰囲気下、5%パラジウム-炭素1.77g、ギ酸アンモニウム114mg、メタノール17ml、ギ酸850μlを加え、1気圧の水素雰囲気下、45℃にて2.5時間攪拌した。反応液を濾過後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣に、酢酸エチル、飽和重曹水を加え分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=95:5:0.5)にて精製してオキシム体190mgを得た。。
(7)上記(6)で得られた化合物50mgをテトラヒドロフラン500μlに溶解し、室温にて水酸化カリウム4.42mg、メトキシメチルクロリド6.0μlを加え、室温にて55分間攪拌した。反応液に酢酸エチル、蒸留水を加え分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=94:6:0.6)にて精製してメトキシメチル体32.0mgを得た。
(8)上記(7)で得られた化合物22.0mg、参考例104で得られた化合物12.9mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表11に示される化合物 20.0mgを得た。
実施例353
(1)実施例352(6)で得られた化合物150mgに、室温にてテトラヒドロフラン1.5ml、2-クロロ-N,N-ジメチルエタンアミン塩酸塩34.1mg、85%水酸化カリウムの粉末26.5mgを加え、60℃で一晩攪拌した。さらに、2-クロロ-N,N-ジメチルエタンアミン塩酸塩34.1mg、85%水酸化カリウムの粉末26.5mgを加え、50℃で5時間攪拌した。反応液に酢酸エチル、飽和重曹水を加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=9:0.8:0.08)にて精製してジメチルアミノエチル体63.1mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物37.0mg、参考例104で得られた化合物10.5mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表11に示される化合物 31.0mgを得た。
実施例354〜362
表12で規定したR1cをもつ、式(S)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(S)
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
式(SM6)
Figure 2014058509
実施例354
(1)文献(Journal of Medicinal Chemistry,2003年, 46巻, 13号、2706ページ)記載の方法にて得られた式(SM6)で示される化合物10gを原料として、実施例1(3)と同様の方法にてケトン体18.4gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物18.4gをメタノール200mlに溶解し、50℃にて5時間攪拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=40:1:0.1)にて精製した。さらにシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製した後、酢酸エチル30mlに溶解した。撹拌しながらヘキサン18mlを加え、析出した固体を濾取して脱保護体6.95gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物1.88gを原料として、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体1.49gを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物40mgをエタノール200μlに溶解し、参考例104で得られた化合物36mgを加え、40℃にて15時間撹拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製した後、再度分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=5:1:0.1)にて精製して表12に示される化合物19.8mgを得た。
実施例355
実施例354(3)で得られた化合物80mg、参考例105で得られた化合物48mgを原料として、実施例354(4)と同様の方法にて表12に示される化合物37mgを得た。
実施例356
実施例354(3)で得られた化合物30.0mgとトリス(トリフルオロメタンスルホン酸)イッテルビウム23.3mgにテトラヒドロフラン300μl、参考例102で得られた化合物22.2mgを加え、室温にて5分間撹拌した後、シロップ状になるまで減圧濃縮した。得られた残渣を75℃で12時間撹拌した後、反応液を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製して表12に示される化合物7.2mgを得た。
実施例357
実施例354(3)で得られた化合物30mg、参考例103で得られた化合物25.0mgを原料として、実施例356と同様の方法にて表12に示される化合物24.3mgを得た。
実施例358
実施例354(3)で得られた化合物30mg、N,N,N'-トリメチルエタン-1,2-ジアミン23.3mgを原料として、実施例356と同様の方法にて表12に示される化合物10.1mgを得た。
実施例359
実施例354(3)で得られた化合物10mg、参考例107で得られた化合物5.9mgをジメチルホルムアミド50μlに溶解し、ヨウ化カリウム21mgを加え、50℃にて24時間攪拌した。反応液に蒸留水、酢酸エチルを加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(塩化メチレン:エタノール:28%アンモニア水=11:1:0.1)にて精製して表12に示される化合物5.1mgを得た。
実施例360
実施例354(3)で得られた化合物64mg、参考例108で得られた化合物38mgを原料として、実施例359と同様の方法にて表12に示される化合物37mgを得た。
実施例361
実施例354(3)で得られた化合物80mg、参考例109で得られた化合物47mgを原料として、実施例359と同様の方法にて表12に示される化合物94mgを得た。
実施例362
実施例354(3)で得られた化合物60mg、参考例101で得られた化合物34mgを原料として、実施例359と同様の方法にて表12に示される化合物68mgを得た。
実施例363〜366
表13で規定したR28、R17をもつ、式(T)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(T)
Figure 2014058509
Figure 2014058509
式(SM7)
Figure 2014058509
実施例363
(1)刊行物(国際公開WO03/042228)に記載の方法にて得られた式(SM7)で示される化合物1.5g を原料として、実施例1(1)と同様の方法にてアセチル体1.17gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物100mgを原料として、実施例6(3)、実施例4(6)、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体35mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物35mg、参考例104で得られた化合物31mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表13に示される化合物31mgを得た。
実施例364
(1)刊行物(特開平1/96190号公報)に記載の方法にて得られた2'-O-アセチル-6-O-メチルエリスロマイシン A 11,12-カーボネート1.11gを原料として、実施例6(3)、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体0.64gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物0.64gをクロロホルム16mlに溶解し、クロロ酢酸無水物0.28g、ピリジン0.14ml、4-ジメチルアミノピリジン50mgを加えて、室温にて2時間攪拌した。反応液にクロロ酢酸無水物0.28g、ピリジン0.14ml、4-ジメチルアミノピリジン50mgを加えて、室温にて2時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加え、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン:トリエチルアミン=30:10:0.2から20:10:0.2)、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン:トリエチルアミン=20:10:0.2)にて順次精製してエステル体0.65gを得た。
(3)参考例76で得られた化合物0.22gをジメチルホルムアミド50mlに溶解し、70%水素化ナトリウム38mgを加えて、室温にて1時間攪拌した。反応液に上記(2)で得られた化合物0.45gのジメチルホルムアミド10ml溶液を加えて、室温にて5時間攪拌した。反応液に70%水素化ナトリウム20mgを加えて、室温にて1時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン:トリエチルアミン=20:10:0.2)にて精製してラクトン体176mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物176mgを原料として、実施例4(6)と同様の方法にて脱保護体78mgを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物78mg、N,N,N'-トリメチルエチレン-1,2-ジアミン40mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表13に示される化合物34mgを得た。
実施例365
(1)実施例364(2)で得られた化合物200mgをジメチルホルムアミド10mlに溶解し、ナトリウムメタンチオラート25mgを加えて、室温にて5時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をテトラヒドロフラン6ml、ジメチルホルムアミド2mlに溶解し、t-ブトキシカリウム29mgを加えて、室温にて1時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン:トリエチルアミン=30:10:0.2から20:10:0.2)にて精製してラクトン体137mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物137mgを原料として、実施例4(6)と同様の方法にて脱保護体45mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物84mg、参考例104で得られた化合物72mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表13に示される化合物49mgを得た。
実施例366
(1)実施例365(2)で得られた化合物72mg、N,N,N'-トリメチルエチレン-1,2-ジアミン56μlを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表13に示される化合物54mgを得た。
実施例367、368
表14で規定したR1dをもち、X1がNH、R4cが水素原子の式(U)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(U)
Figure 2014058509
Figure 2014058509
実施例367
(1)文献(Journal of Medicinal Chemistry,1991年,34巻,3390ページ)に記載の方法にて得られた(9R)-[N-(カルボベンジルオキシ)アミノ-9-デオキソエリスロマイシン A877mgをイソプロパノール18mlに溶解し、炭酸カリウム558mgを加えて、60℃にて16時間、加熱還流下10時間撹拌した。反応液にクロロホルム、飽和重曹水を加えて分液し、水層をクロロホルムにて抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣に酢酸エチルを加えて、析出した固体を濾取してカーバメート体237mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物360mgを原料として、実施例1(1)、実施例6(3)、実施例4(6)、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体220mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物90mg、参考例104で得られた化合物83mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表14で示される化合物36.8mgを得た。
実施例368
実施例367(2)で得られた化合物80mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表14で示される化合物22.0mgを得た。
実施例369
1が酸素原子、R4cが水素原子、R1d
Figure 2014058509
の式(U)で示される化合物の製造法を以下に示す。
実施例369
(1)文献(The Journal of Antibiotics, 1989年, 42巻, 2号, 293ページ)に記載の方法にて得られた(9S)-9-ジヒドロエリスロマイシン A3.00gを原料として、実施例1(1)と同様の方法にてアセチル体3.39gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物3.29gをクロロホルム30mlに溶解し、氷冷下、ピリジン5.47ml、トリホスゲン1.88gを加え、氷冷にて1.5時間攪拌した。反応液に氷、飽和重曹水、クロロホルムを加え分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=95:5:0.5)にて精製してカーボネート体2.78gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物400mgを原料として、実施例1(3)、(4)、実施例4(6)と同様の方法にて脱保護体91.2mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物20.0mgをテトラヒドロフラン60μlに溶解し、参考例104で得られた化合物12.9mgを加え、封管中80℃にて8.5時間攪拌した。反応液を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=95:5:0.5)にて精製して標記化合物5.0mgを得た。
MS(FAB) m/z= 1010 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.93 (t, J=7.3 Hz, 3 H) 1.08 - 1.32 (m, 32 H) 1.35 - 1.59 (m, 8 H) 1.59 - 1.97 (m, 9 H) 1.99 - 2.10 (m, 2 H) 2.14 (s, 2 H) 2.27 - 2.38 (m, 12 H) 2.42 - 2.74 (m, 4 H) 2.81 (d, J=14.6 Hz, 1 H) 3.27 (s, 3 H) 3.48 - 3.56 (m, 1 H) 3.66 (d, J=5.6 Hz, 1 H) 3.79 - 3.92 (m, 4 H) 4.05 (q, J=6.3 Hz, 1 H) 4.37 (d, J=2.2 Hz, 1 H) 4.51 (d, J=7.3 Hz, 1 H) 4.91 (d, J=3.4 Hz, 1 H) 4.99 (dd, J=9.6, 3.3 Hz, 1 H) 6.86 - 6.95 (m, 2 H) 7.49 - 7.60 (m, 1 H)
実施例370〜376
表15で規定したR1dをもち、X1が酸素原子、R4cがメチル基の式(U)で示される化合物の製造法を以下に示す。
Figure 2014058509
実施例370
(1)文献(The Journal of Antibiotics, 1990年, 43巻, 10号, 1334ページ)に記載の方法にて得られた (9S)-9-ジヒドロ-6-O-メチルエリスロマイシン A 2.00gをアセトン20mlに溶解し、、無水酢酸334μl、テトラヒドロフラン15mlを加え、室温にて一晩攪拌した。反応液を減圧濃縮後、得られた残渣に酢酸エチル、飽和重曹水を加え分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた固体を濾取してアセチル体1.53gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物1.15gを原料として、実施例369(2)と同様の方法にてカーボネート体 1.07gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物948mgを原料として、実施例1(3)と同様の方法にてケトン体 921mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物1.01gを原料として、実施例4(6)、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体790mgを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物80.0mg、参考例104で得られた化合物31.2mgを原料として、実施例359と同様の方法にて表15に示される化合物 65.4mgを得た。
実施例371〜376は実施例370(4)で得られた化合物と対応するアミン試薬を用いて、実施例359と同様の方法にて表15で示される化合物を合成した。
実施例377〜381
表16で規定したR1eをもち、R4cが水素原子の式(V)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(V)
Figure 2014058509
Figure 2014058509
実施例377
(1)文献(The Journal of Antibiotics, 1993年, 46巻, 7号, 1163ページ)に記載の方法にて得られた(E)-エリスロマイシンA 9-[O-(2-クロロベンジル)]オキシム10gを原料として、実施例1(1)、(2)、(3)、実施例4(6)、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体3.51gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物1.0gをメタノール30mlに溶解し、10%パラジウム-炭素113mgを加えて1気圧の水素雰囲気下、室温にて終夜攪拌した。反応液を濾過後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をメタノール3mlに溶解し、ギ酸アンモニウム303mg、ギ酸1.8mlを加えて、45℃にて5時間攪拌した。反応液を濾過後、濾液を減圧濃縮して得られたメタノール溶液50mlに蒸留水150mlを加えた。10%水酸化ナトリウム水溶液でpHを約10に調整して、析出した固体を濾取した。得られた固体を酢酸エチルにて溶解し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して、濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をクロロホルムとヘキサンの混合溶媒にて溶解し、減圧濃縮した。析出した固体をヘキサンに懸濁させ、濾取して脱ベンジル体621mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物71mg、参考例104で得られた化合物53mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表16で示される化合物62.7mgを得た。
実施例378〜380は実施例377(2)で得られた化合物と対応するアミン試薬を用いて、実施例317と同様の方法にて表16で示される化合物を合成した。
実施例381
実施例377(2)で得られた化合物50mg、N,N,N'-トリメチルエチレン-1,2-ジアミン26mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表16で示される化合物33.6mgを得た。
実施例382〜385
表17で規定したR1eをもち、R4cがメチル基の式(V)で示される化合物の製造法を以下に示す。
Figure 2014058509
実施例382
(1)刊行物(国際公開WO98/18808)に記載の方法にて得られた(E)-2',4”-O-ビス(トリメチルシリル)エリスロマイシンA 9-[O-(2-クロロベンジル)]オキシム14.0gをテトラヒドロフランとジメチルスルホキシドの1:1混合溶媒56mlに溶解し、氷冷下、ヨードメタン1.19ml、水酸化カリウム998mgを加えて、同温下2.5時間攪拌した。反応液にヨードメタン0.24ml、水酸化カリウム178mgを加えて、同温下1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈して、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をトルエンに溶解し、減圧濃縮してメチル体13.9gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物5.0gを原料として、実施例1(2)と同様の方法にてカーボネート体5.79gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物5.79gをテトラヒドロフラン50mlに溶解し、1mol/Lテトラブチルアンモニウムフルオリドのテトラヒドロフラン溶液11.2mlを加えて、室温にて終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈して、塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から20:1:0.1)にて精製して脱保護体2.89gを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物2.89gを原料として、実施例1(1)と同様の方法にてアセチル体2.64gを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物1.2gを原料として、実施例1(3)、実施例4(6)、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体0.97gを得た。
(6)上記(5)で得られた化合物300mgをメタノール3mlに溶解し、ギ酸150μl、ギ酸アンモニウム40.9mg、10%パラジウム-炭素 150mgを加えて、1気圧の水素雰囲気下、45℃にて7時間攪拌した。反応液を濾過後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をメタノール3mlに溶解し、ギ酸150μl、ギ酸アンモニウム40.9mg、10%パラジウム-炭素 150mgを加えて、1気圧の水素雰囲気下、45℃にて7時間攪拌した。反応液を濾過後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をメタノール3mlに溶解し、ギ酸150μl、ギ酸アンモニウム40.9mg、10%パラジウム-炭素 300mgを加えて、1気圧の水素雰囲気下、45℃にて3時間攪拌した。反応液を濾過後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、10%水酸化ナトリウム水溶液を加えた。反応液に飽和重曹水を加えて分液、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した後、濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=40:1:0.1から10:1:0.1)にて精製して脱保護体114mgを得た。
(7)上記(6)で得られた化合物100mg、参考例104で得られた化合物88.5mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表17で示される化合物74.5mgを得た。
実施例383〜385は実施例382(6)で得られた化合物と対応するアミン試薬を用いて、実施例2(5)と同様の方法にて表17で示される化合物を合成した。
実施例386〜395
表18で規定したX2をもつ、式(W)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(W)
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
実施例386
(1)文献(Tetrahedron Letters, 1970年, 2巻, 157ページ)に記載の方法にて得られた(9R)-9-アミノ-9-デオキソエリスロマイシン A5.0gをクロロホルム70mlに溶解し、蒸留水28ml、炭酸水素ナトリウム2.57gを加えて、氷冷下、クロロギ酸ベンジル2.55gを加えて、同温下1.5時間攪拌した。反応液にクロロギ酸ベンジル0.2mlを加えて、同温下15分間攪拌した。反応液に蒸留水を加えて、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮して保護体7.29gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物7.29gを原料として、実施例1(2)、(3)、実施例4(6)、実施例1(4)、実施例170(1)と同様の方法にてエポキシ体197.5mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物100mg、参考例104で得られた化合物76.4mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表18に示される化合物66.1mgを得た。
実施例387
(1)水酸化カリウム14mgをテトラヒドロフラン2mlに懸濁し、実施例377(2)で得られた化合物100mg、ヨードメタン16μlを加えて、室温にて30分間撹拌した。反応液にヨードメタン8μl、水酸化カリウム7mgを加えて30分間撹拌した。反応液を酢酸エチル、飽和塩化アンモニウム水溶液にて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=20:1:0.1)にて精製してメチル体72.5mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物70mg、参考例104で得られた化合物52mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表18で示される化合物を得た。
実施例388
(1)実施例352(2)で得られた化合物5.0 gをクロロホルム 60mlに溶解し、氷冷下、ピリジン11 ml、トリホスゲン2.16gのクロロホルム溶液28 mlを加え、氷冷にて1時間攪拌した。氷冷下、反応液に冷水を加え、5規定水酸化ナトリウム水溶液で中和後、有機層と水層を分離した。水層からクロロホルムで抽出し、有機層を合わせて蒸留水で2回、飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。酢酸エチル、蒸留水を加えて分液し、有機層を蒸留水、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、ヘキサンを加えて析出した固体を濾取してカーボネート体3.03gを得た。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール=70:1から30:1)にて精製した。得られた固体2.0gを酢酸エチル10mlに溶解し、ヘキサン20mlを加え、析出した固体を濾取してカーボネート体814mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物3.84 gを原料として、実施例1(3)、実施例4(6)と同様の方法にて脱アセチル体 3.85gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物2.05gを原料として、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体 1.25gを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物43.6 gをメタノール 15mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、ギ酸アンモニウム232mg、5%パラジウム-炭素 2.0gを加えた後、1気圧の水素雰囲気下、45℃にて3時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加えてセライト濾過後、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣に酢酸エチル100ml、メタノール14mlを加えて溶解し、飽和重曹水、蒸留水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=70:1:0.1から50:1:0.1)にて精製して脱ベンジル体 1.07gを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物70mg、2-クロロ-N,N-ジメチルエタンアミン100mgをテトラヒドロフラン1mlに溶解し、85%水酸化カリウムの粉末 7mg、テトラブチルアンモニウムブロミド1.5mgを加え、室温にて30時間撹拌した後、60℃にて16時間攪拌した。氷冷下、反応液に酢酸エチル、20%塩化アンモニウム水溶液を加えて分液し、有機層を飽和重曹水、蒸留水で2回、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製してアルキルオキシム体59mgを得た。
(6)上記(5)で得られた化合物98mg、参考例104で得られた化合物54mgを原料として、実施例129(3)と同様の方法にて表18に示される化合物 33mgを得た。
実施例389
実施例387(1)で得られた化合物70mg、参考例104で得られた化合物52mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表18で示される化合物を得た。
実施例390
(1)刊行物(欧州特許第0508726号)に記載の方法にて得られた(E)-エリスロマイシン A 9-オキシム10gをテトラヒドロフラン60ml に溶解し、氷冷下、水酸化カリウム 825mg、ベンジルクロリド 1.7ml、テトラブチルアンモニウムブロミド215mgを加えて、45℃にて2時間攪拌した。反応液に酢酸エチル、蒸留水、飽和食塩水を加えて、濾過後、分液した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮してベンジル体10.49gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物10.49gをジメチルホルムアミド125mlに溶解し、氷冷下、イミダゾール6.41g、トリエチルシリルクロリド4.71gを加えて、室温にて3日間攪拌した。反応液にイミダゾール1.28g、トリエチルシリルクロリド942mgを加えて、7時間攪拌した。反応液にイミダゾール2.56g、トリエチルシリルクロリド1.88gを加えて、室温にて終夜攪拌した。反応液に酢酸エチル、蒸留水、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて分液した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン:トリエチルアミン=40:1:0から8:1:0から3:1:0.2から2:1:0.2)にて精製してシリル体10.82gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物9.15gをジメチルホルムアミド83mlに溶解し、ホウ酸539mgを加えて、室温にて0.5時間攪拌した。反応液に0.6mol/Lトリメチルシリルジアゾメタンのヘキサン溶液69.2mlを加えて、室温にて終夜攪拌した。反応液に飽和重曹水と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を蒸留水にて2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮してメチル体10.3gを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物10.3gをテトラヒドロフラン 30mlに溶解し、約70%フッ化水素-ピリジン錯体11.8mlを加えて、室温にて2時間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加えて中和後、1規定水酸化ナトリウム水溶液と酢酸エチルを加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=20:1:0.1から10:1:0.1)にて精製して脱保護体 5.7gを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物700mgを原料として、実施例1(1)、(3)、実施例4(6)、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体507mgを得た。
(6)上記(5)で得られた化合物500mgをメタノール15mlに溶解し、ギ酸アンモニウム739.2mg、ギ酸0.45ml、5%パラジウム-炭素 150mgを加えて室温にて4時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮して得られた残渣にクロロホルム、飽和重曹水を加えて分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣にトルエンを加えて減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=20:1:0.1)にて精製して脱保護体 26mgを得た。
(7)上記(6)で得られた化合物26mg、参考例104で得られた化合物39.6mgを原料として、実施例317と同様の方法にて表18に示される化合物3mgを得た。
実施例391
(1)文献(The Journal of Antibiotics, 1991年, 44巻, 3号, 313ページ)に記載の方法にて得られた(E)-エリスロマイシン A 9-メチルオキシム2.2gを原料として、実施例1(1)、(2)と同様の方法にてカーボネート体1.72gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物500mgをメタノール5mlに溶解し、ピリジン塩酸塩13.9mg、50%ジメチルアミン水溶液5.0mlを加えて、室温にて3日間撹拌した。反応液にクロロホルム、飽和重曹水を加えて分液し、水層をクロロホルムにて抽出した。集めた有機層をフェイズセパレーターにて濾過することで分液し、得られた有機層を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から10:1:0.1)にて精製してアミド体327mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物323mgを原料として、実施例1(1)、実施例6(3)、実施例4(6)、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体48.2mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物28.0mg、参考例104で得られた化合物23.5mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表18で示される化合物17.3mgを得た。
実施例392
(1)エリスロマイシン B10gをメタノール20mlに溶解し、50%ヒドロキシルアミン水溶液6.63g、80%酢酸水溶液2.87mlを加えて、室温にて15分間、50℃にて18時間攪拌した。反応液を室温まで放冷した後、反応液に酢酸エチル、蒸留水を加え、25%水酸化ナトリウム水溶液をpHが9になるように加えて分液した。有機層を飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮してオキシム体10.85gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物10.5gをメタノール30mlに溶解し、ギ酸アンモニウム55.2g、塩化チタン(III)の塩酸溶液21mlを加えて、室温にて5分間攪拌した。反応液にシアノ水素化ホウ素ナトリウム4.5gを加えて、室温にて終夜攪拌した。反応液に酢酸エチルと飽和重曹水を加えて分液し、有機層を飽和重曹水、飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=10:1:0.1)にて精製してアミノ体6.23gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物6.2gをクロロホルム15mlに溶解し、飽和重曹水30mlを加えた後、クロロギ酸ベンジル2.46mlのクロロホルム15ml溶液を滴下して、室温にて終夜攪拌した。反応液を分液し、有機層を飽和重曹水、飽和食塩水にて洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムからクロロホルム:メタノール:28%アンモニア水=100:1:0.1から20:1:0.1)にて精製して保護体390mgを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物390mgを原料として、実施例1(3)、実施例4(6)、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体115mgを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物85mg、参考例104で得られた化合物70mgを原料として、実施例317と同様の方法にて付加体51mgを得た。
(6)上記(5)で得られた化合物46mgを原料として、実施例166(2)と同様の方法にて表18に示される化合物10mgを得た。
実施例393
(1)実施例392(3)で得られた化合物390mgを原料として、実施例1(3)、実施例4(6)、実施例1(4)と同様の方法にて環化体24mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物20mg、参考例104で得られた化合物18.7mgを原料として、実施例317と同様の方法にて表18に示される化合物15mgを得た。
実施例394
(1)実施例392(1)で得られた化合物5gを原料として、実施例1(1)と同様の方法にてジアセチル体5.16gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物1.45gを原料として、実施例6(3)、実施例1(4)、実施例4(6)と同様の方法にてエポキシ体485mgを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物50mg、参考例104で得られた化合物47.5mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表18に示される化合物12mgを得た。
実施例395
(1)エリスロマイシン B 2gを原料として、実施例1(1)、実施例6(3)、実施例4(6)、実施例1(4)と同様の方法にてエポキシ体295mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物150mg、参考例104で得られた化合物121mgを原料として、実施例317と同様の方法にて表18に示される化合物23mgを得た。
実施例396〜398
表19で規定したX3をもつ、式(X)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(X)
Figure 2014058509
Figure 2014058509
実施例396
実施例391(3)で得られた化合物18mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表19で示される化合物6.9mgを得た。
実施例397
実施例395(1)で得られた化合物50mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表19に示される化合物13mgを得た。
実施例398
実施例394(2)で得られた化合物50mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表19に示される化合物19mgを得た。
実施例399〜456
表20で規定したR1f、R29dをもつ、式(Y)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(Y)
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
Figure 2014058509
実施例399
実施例86(1)で得られた化合物300.0mg、N-シクロプロピル-N-エチル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン142.2mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物129.0mgを得た。
実施例400
実施例86(1)で得られた化合物300.0mg、N,N'-ジメチル-N-シクロプロピルエタン-1,2-ジアミン128.2mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物206.0mgを得た。
実施例401
実施例86(1)で得られた化合物300.0mg、N-シクロプロピル-N-イソプロピル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン156.3mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物256.0mgを得た。
実施例402
実施例86(1)で得られた化合物300.0mg、N,N-ジシクロプロピル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン154.3mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物184.0mgを得た。
実施例403
実施例86(1)で得られた化合物300.0mg、N-シクロプロピル-N'-メチル-N-プロピルエタン-1,2-ジアミン156.3mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物183.0mgを得た。
実施例404
実施例86(1)で得られた化合物200.0mg、N,N-ジイソプロピル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン104.8mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物145.0mgを得た。
実施例404の手法で得られた化合物1.07gにメタノール3.2mLを加え、65℃の水浴中で加熱しながら完全に溶解させた。その温度にて、水2.0mLを滴下した後室温とし、一晩攪拌した。生じた結晶を濾取し、メタノール/水=1/2で洗浄し、下記物性データを有する化合物725mgを得た。
融点 : 118〜126°C
DSC(peak) : 124.9℃
XRDピーク2θ(°):7.0, 10.1, 14.1, 15.9, 17.7及び20.2
実施例405
実施例86(1)で得られた化合物200.0mg、N,N'-ジメチル-N-イソプロピルエタン-1,2-ジアミン86.2mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物155.0mgを得た。
実施例406
実施例86(1)で得られた化合物200.0mg、N-エチル-N'-メチル-N-プロピルエタン-1,2-ジアミン95.5mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物191.0mgを得た。
実施例407
実施例86(1)で得られた化合物200.0mg、N-イソプロピル-N'-メチル-N-プロピルエタン-1,2-ジアミン104.8mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物145.0mgを得た。
実施例408
実施例86(1)で得られた化合物200.0mg、N,N'-ジメチル-N-プロピルエタン-1,2-ジアミン86.2mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物69.0mgを得た。
実施例409
実施例86(1)で得られた化合物200.0mg、N-シクロプロピル-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミン94.2mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物118.0mgを得た。
実施例410
実施例86(1)で得られた化合物200.0mg、参考例112で得られた化合物103.5mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物193.0mgを得た。
実施例411
実施例86(1)で得られた化合物200.0mg、N-(シクロプロピルメチル)-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミン94.1mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物149.0mgを得た。
実施例412
実施例86(1)で得られた化合物86.0mg、参考例113で得られた化合物49.6mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物73.2mgを得た。
実施例413
実施例86(1)で得られた化合物100mg、N,N,N'-トリエチルエタン-1,2-ジアミン59.7μlを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物64.8mgを得た。
実施例414
実施例35(1)で得られた化合物300.0mg、N,N-ジイソプロピル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン158.3mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物277.0mgを得た。
実施例415
実施例35(1)で得られた化合物300.0mg、N-イソプロピル-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミン130.2mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物284.0mgを得た。
実施例416
実施例35(1)で得られた化合物300.0mg、N-エチル-N'-メチル-N-プロピルエタン-1,2-ジアミン144.3mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物331.0mgを得た。
実施例417
実施例35(1)で得られた化合物300mg、N-シクロブチル-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミン141mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物312mgを得た。
実施例418
実施例35(1)で得られた化合物300mg、参考例112で得られた化合物155mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物290mgを得た。
実施例419
実施例35(1)で得られた化合物300mg、N,N,N'-トリエチルエタン-1,2-ジアミン239μlを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物262.5mgを得た。
実施例420
実施例35(1)で得られた化合物300mg、N,N'-ジメチル-N-プロピルエタン-1,2-ジアミン129mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物256mgを得た。
実施例421
実施例35(1)で得られた化合物300mg、N-(シクロプロピルメチル)-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミン141mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物274mgを得た。
実施例422
実施例31(1)で得られた化合物300mg、N,N'-ジメチル-N-プロピルエタン-1,2-ジアミン263mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物295mgを得た。
実施例423
実施例31(1)で得られた化合物300mg、N-(シクロプロピルメチル)-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミン287mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物296mgを得た。
実施例424
実施例31(1)で得られた化合物300mg、N-イソプロピル-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミン131.5mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物260mgを得た。
実施例425
実施例31(1)で得られた化合物300mg、N-エチル-N'-メチル-N-プロピルエタン-1,2-ジアミン145.7mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物286mgを得た。
実施例426
実施例31(1)で得られた化合物300mg、N,N-ジイソプロピル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン159.9mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物217mgを得た。
実施例427
実施例31(1)で得られた化合物300mg、N,N,N'-トリエチルエタン-1,2-ジアミン182μlを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物258mgを得た。
実施例428
実施例31(1)で得られた化合物300mg、N-シクロブチル-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミン144mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物303mgを得た。
実施例429
実施例31(1)で得られた化合物300mg、参考例112で得られた化合物158mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物302mgを得た。
実施例430
実施例86(1)で得られた化合物50mg、N-エチル-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミン19mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物46.6mgを得た。
実施例431
実施例86(1)で得られた化合物25mg、N,N-ジエチル-N'-イソプロピルエタン-1,2-ジアミン13mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物6.5mgを得た。
実施例432
実施例86(1)で得られた化合物100mg、N,N-ジエチル-N'-プロピルエタン-1,2-ジアミン52mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物91.7mgを得た。
実施例433
実施例86(1)で得られた化合物100mg、N,N'-ジエチル-N-メチルエタン-1,2-ジアミン57mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物99.2mgを得た。
実施例434
実施例86(1)で得られた化合物100mg、N-エチル-N',N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミン70μlを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物91.7mgを得た。
実施例435
実施例86(1)で得られた化合物100mg、N-エチル-N'-イソプロピル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン48mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物100.6mgを得た。
実施例436
実施例86(1)で得られた化合物100mg、N-(シクロプロピルメチル)-N'-エチル-N-メチルエタン-1,2-ジアミン52mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物56.7mgを得た。
実施例437
実施例86(1)で得られた化合物100mg、N-エチル-N'-メチル-N'-プロピルエタン-1,2-ジアミン48mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物72.3mgを得た。
実施例438
実施例86(1)で得られた化合物100mg、N, N'-エチル- N-プロピルエタン-1,2-ジアミン52mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物86.4mgを得た。
実施例439
実施例86(1)で得られた化合物100mg、N-エチル- N',N'-ジイソプロピルエタン-1,2-ジアミン57mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物83.9mgを得た。
実施例440
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物2.4g、参考例114で得られた化合物1.4gを原料として、実施例15(1)、実施例2(2)と同様の方法にて脱アセチル体121mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物40.0mgを原料として、実施例15(2)と同様の方法にて表20に示される化合物7.8mgを得た。
実施例441
実施例86(1)で得られた化合物100mg、N-(2-[[2-(ジエチルアミノ)エチル]アミノ]エチル)アセトアミド67mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物54.4mgを得た。
実施例442
実施例86(1)で得られた化合物100mg、2-(2-ジエチルアミノエチルアミノ)エタノール53mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物73.0mgを得た。
実施例443
実施例86(1)で得られた化合物100mg、N,N-ジエチル-N'-(2-メトキシエチル)エタン-1,2-ジアミン58mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物47.8mgを得た。
実施例444
実施例86(1)で得られた化合物60mg、N-(2-[[2-(ジエチルアミノ)エチル]アミノ]エチル)メタンスルホンアミド47mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物32.4mgを得た。
実施例445
実施例86(1)で得られた化合物100mg、N,N,N',N'-テトラエチルジエチレントリアミン88μlを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物94.8mgを得た。
実施例446
実施例86(1)で得られた化合物50mg、参考例115で得られた化合物26mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物45.7mgを得た。
実施例447
実施例35(1)で得られた化合物100mg、N-エチル-N,N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミン51mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物106mgを得た。
実施例448
実施例35(1)で得られた化合物100mg、N-エチル-N',N'-ジメチルエタン-1,2-ジアミン70μlを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物90.1mgを得た。
実施例449
実施例440(1)で得られた化合物40.0mg、N,N-ジイソプロピル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン20.4mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物8.4mgを得た。
実施例450
実施例35(1)で得られた化合物100mg、参考例115で得られた化合物20mgを原料として、実施例2(5)と同様の方法にて表20に示される化合物44.8mgを得た。
実施例451
実施例48(1)で得られた化合物227.0mg、N,N-ジイソプロピル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン119mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物158mgを得た。
実施例452
実施例35(1)で得られた化合物50.0mg、28%アンモニア水135μlを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物37.4mgを得た。
実施例453
実施例35(1)で得られた化合物50.0mg、40%メチルアミン水溶液43μlを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物43.9mgを得た。
実施例454
実施例35(1)で得られた化合物50.0mg、N,N-ジイソプロピルエチレンジアミン64mgを原料として、実施例4(8)と同様の方法にて表20に示される化合物38.1mgを得た。
実施例455
(1)実施例1(5)で得られた式(A)で示される化合物300mg、参考例116で得られた化合物192mgを原料として、実施例15(1)、実施例2(2)と同様の方法にて脱アセチル体292mgを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物80mgを原料として、実施例129(3)と同様の方法にて表20に示される化合物46mgを得た。
実施例456
実施例1(7)で得られた化合物450mg、N,N-ジイソプロピル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン256mgを原料として、実施例4(8)、実施例1(1)、実施例81(3)、実施例4(6)と同様の方法にて表20に示される化合物112mgを得た。
実施例457 式(H)でR2bがジエチルアミノ基、R29cが3-メチルブタ-2-エニルアミノカルボニル基の化合物の合成
実施例196(1)で得られた化合物300mg、参考例117で得られた化合物72mgを原料として、実施例196(2)、実施例2(2)、実施例11と同様の方法にて標記化合物32mgを得た。
MS(ESI) m/z= 1041 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.88 (t, J=7.32 Hz, 3 H) 1.03 (t, J=7.08 Hz, 6 H) 1.08 (d, J=6.35 Hz, 3 H) 1.08 (d, J=6.84 Hz, 3 H) 1.14 (d, J=6.84 Hz, 3 H) 1.16 (s, 3 H) 1.17 (d, J=6.18 Hz, 3 H) 1.21 (d, J=7.57 Hz, 1 H) 1.23 (d, J=6.10 Hz, 1 H) 1.24 - 1.26 (m, 1 H) 1.36 (s, 3 H) 1.43 (s, 3 H) 1.52 - 2.11 (m, 9 H) 1.65 (s, 3 H) 1.68 (s, 3 H) 2.29 (s, 6 H) 2.34 (s, 3 H) 2.41 - 2.67 (m, 10 H), 2.81 - 2.89 (m, 2 H) 2.92 (s, 3 H) 3.07 (q, J=6.84 Hz, 1 H) 3.17 (dd, J=10.1, 7.20 Hz, 1 H) 3.27 (s, 3 H) 3.40 - 3.51 (m, 1 H) 3.67 (d, J=7.08 Hz, 1 H) 3.73 (d, J=9.28 Hz, 1 H) 3.76 (s, 1 H) 3.76 - 3.88 (m, 2 H) 4.07 (q, J=6.18 Hz, 1 H) 4.42 (d, J=7.20 Hz, 1 H) 4.98 (d, J=4.15 Hz, 1 H) 5.24 (t, J=7.08 Hz, 1 H) 5.33 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 7.67 (s, 1 H)
実施例458 式(Z)で示される化合物の製造法を以下に示す。
式(Z)
Figure 2014058509
実施例458
実施例333(2)で得られた化合物80mg、N,N-ジイソプロピル-N'-メチルエタン-1,2-ジアミン46.9mgを原料として、実施例4(8)、実施例334(1)、実施例162と同様の方法にて標記化合物37.2mgを得た。
MS(ESI) m/z= 1079.7 [M+H]+
1H-NMR (500 MHz, CDCl3) δ(ppm) : 0.84 (t, J=7.45 Hz, 3 H) 0.96 - 1.04 (m, 15 H) 1.07 (d, J=7.64 Hz, 3 H) 1.09 (d, J=6.88 Hz, 3 H) 1.13 (s, 3 H) 1.16 - 1.27 (m, 1 H) 1.18 (d, J=6.50 Hz, 3 H) 1.20 (d, J=7.26 Hz, 3 H) 1.24 (d, J=6.12 Hz, 3 H) 1.38 - 1.44 (m, 1 H) 1.39 (s, 3 H) 1.49 (s, 3 H) 1.51 - 1.57 (m, 1 H) 1.60 (d, J=13.76 Hz, 1 H) 1.65 (d, J=12.61 Hz, 1 H) 1.84 - 1.92 (m, 2 H) 1.94 - 2.07 (m, 3 H) 2.29 (s, 6 H) 2.36 (s, 3 H) 2.39 - 2.63 (m, 6 H) 2.84 (d, J=14.52 Hz, 1 H) 2.88 - 2.93 (m, 1 H) 2.94 - 3.01 (m, 2 H) 2.98 (s, 3 H) 3.12 (s, 3 H) 3.20 (dd, J=9.94, 7.26 Hz, 1 H) 3.27 (s, 3 H) 3.39 - 3.48 (m, 2 H) 3.51 - 3.67 (m, 3 H) 3.68 - 3.74 (m, 2 H) 3.77 - 3.88 (m, 3 H) 4.11 (q, J=6.12 Hz, 1 H) 4.40 (d, J=7.26 Hz, 1 H) 4.88 (d, J=9.17 Hz, 1 H) 4.99 (d, J=4.97 Hz, 1 H) 5.90 (br. s., 1 H) 8.02 (br. s., 1 H)
試験例1(インビトロ抗菌活性)
本発明品の各種試験菌に対するインビトロ抗菌力は、微量液体希釈法(CLSI法)に準じて測定した。使用した試験菌を表21に示した。このうち菌体番号C、D及びEはエリスロマイシン耐性菌である。菌体番号A、Bの試験菌に対するMIC値(微生物生育最小阻止濃度 μg/ml)を表22に例示した。また、表22に例示した化合物の、菌体番号C、Dの試験菌に対するMIC値の範囲を下記に示す。
実施例62、94、183、263、329、332、367、390、391、及び393は菌体番号Cの試験菌に対するMIC値(微生物生育最小阻止濃度 μg/ml)が0.5以上2以下であり、実施例1、4、15、16、24、28、30、38、48、50、53、63、70、72、76、83、87、92、103、131、141、154、170、172、191、192、193、198、208、210、233、264、299、334、338、340、341、342、348、363、366、377、395、404、413、418、440、443、445、446、451、456、457及び458は菌体番号Cの試験菌に対するMIC値(微生物生育最小阻止濃度 μg/ml)が0.12以上0.25以下であり、実施例3、26、73、113、114、142、231、353、354、364及び370は菌体番号Cの試験菌に対するMIC値(微生物生育最小阻止濃度 μg/ml)が0.06以下を示した。
実施例1、4、30、72、94、183、192、193、233、263、264、299、329、332、366、367、390、391、393、及び395は菌体番号Dの試験菌に対するMIC値(微生物生育最小阻止濃度 μg/ml)が16以上であり、実施例15、16、28、38、48、50、53、62、63、70、73、76、83、87、92、103、131、141、154、170、191、208、210、334、348、413、440、443、445、446、451、457及び458は菌体番号Dの試験菌に対するMIC値(微生物生育最小阻止濃度 μg/ml)が4以上8以下であり、実施例3、24、26、113、114、142、172、198、231、338、340、341、342、353、354、363、364、370、377、404、418及び456は菌体番号Dの試験菌に対するMIC値(微生物生育最小阻止濃度 μg/ml)が2以下を示した。
菌体番号Eの試験菌に対するMIC値については、実施例3、15、16、26、38、62、63、70、87、92、131、142、172、198、299、334、338、340、341、342、353、354、363、364、370、377、390、395及び404のMIC値の範囲について、下記に示す。実施例3、62、63、299及び395は菌体番号Eの試験菌に対するMIC値(微生物生育最小阻止濃度 μg/ml)が0.5以上1以下であり、実施例15、16、26、38、70、87、92、131、142、172、198、334、338、340、341、342、353、354、363、364、370、377、390及び404は菌体番号Eの試験菌に対するMIC値(微生物生育最小阻止濃度 μg/ml)が0.25以下を示した。
Figure 2014058509
Figure 2014058509
本発明の化合物は、各種微生物に対して強い抗菌活性を有しており、しかも従来のマクロライド系抗生物質では十分な抗菌活性が得られなかったエリスロマイシン耐性菌(例えば耐性肺炎球菌、連鎖球菌、及びマイコプラズマ)などに対しても優れた抗菌活性を有することから、多様な微生物感染症の予防及び/又は治療のための医薬として利用可能である。

Claims (17)

  1. 式(I):
    Figure 2014058509
    (式中、
    Meはメチル基を示し、
    1は、水素原子、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、式−NR78COR79で示される基、及び式−NR80SO281で示される基から選ばれる1又は2個の置換基で置換されてもよく、R78及びR80は、同一又は異なって、水素原子、又はC1-6アルキル基を示し、R79及びR81は、同一又は異なって、C1-6アルキル基を示す)、又はC1-6アルキルスルホニル基を示し、
    2は、水素原子、4〜8員の飽和複素環基(該飽和複素環基は、C7-12アラルキル基、及びC1-6アルキル基から選ばれる1又は2個の置換基で置換されてもよい)、C1-6アルカノイル基(該C1-6アルカノイル基は、アミノ基、又はC1-6アルキルアミノ基で置換されてもよい)、又は置換基群1から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基を示し、或いは
    1及びR2は、結合する窒素原子と一緒になって、4〜8員の含窒素飽和複素環基(該含窒素飽和複素環基は、ヒドロキシ基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、及びC1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、アミノ基、又はC1-6アルキルアミノ基で置換されてもよい)から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)を形成してもよく、
    置換基群1は、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、ヒドロキシ基、フェニル基(該フェニル基は、1〜3個のC1-6アルコキシ基で置換されてもよい)、4〜8員の飽和複素環基(該飽和複素環基は、1〜3個のC1-6アルキル基で置換されてもよい)、式−CONR78で示される基、式−SO2NR910で示される基、式−NR11COR12で示される基、式−NR13CO214で示される基、式−NR15SO216で示される基、及び式−NR1718で示される基からなる群であり、
    7、R8、R9、R10、R11、R13、R14、及びR15は、同一又は異なって、水素原子、又はC1-6アルキル基を示し、
    12は、フェニル基(該フェニル基は、1〜3個のC1-6アルコキシ基で置換されてもよい)を示し、
    16は、C1-6アルキル基、又はフェニル基(該フェニル基は、1〜3個のC1-6アルコキシ基で置換されてもよい)を示し、
    17、及びR18は、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、及びC3-6シクロアルキル基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)、C2-6アルケニル基、C3-6シクロアルキル基、C1-6アルカノイル基、C7-12アラルキル基(該C7-12アラルキル基は、1〜3個のC1-6アルコキシ基で置換されてもよい)、又はヘテロアラルキル基(該ヘテロアラルキル基は、1〜3個のC1-6アルコキシ基で置換されてもよい)を示すか、或いは
    17、及びR18は結合する窒素原子と一緒になって、置換基群2から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい4〜8員の含窒素飽和複素環基、又は置換基群2から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい6員の含窒素一部飽和複素環基を形成してもよく、
    置換基群2は、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、オキソ基、C1-6アルコキシイミノ基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、式−CONR1920(R19、及びR20は、同一又は異なって、水素原子、又はC1-6アルキル基を示す)で示される基、C1-6ハロアルキル基、及びC1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、及びC1-6アルキルアミノ基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)からなる群であり、
    3は、水素原子を示し、或いは
    3とR1は、一緒になってカルボニル基を形成してもよく、
    4は、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、又は式OCONR2122(R21、及びR22は、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基、又は1個のヘテロアリール基で置換されたC2-6アルケニル基を示す)を示し、
    Zは、式CHR23(R23は、ヒドロキシ基、又はアミノ基を示す)で示される基、式C(=O)で示される基、又は式C(=N−OR24)で示される基を示し、
    24は、水素原子、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、C1-6アルコキシ基、アミノ基、又はC1-6アルキルアミノ基で置換されてもよい)、又は4〜8員の飽和複素環基を示し、或いは
    4とZは、それぞれ結合する炭素原子と一緒になって形成する式(II)
    Figure 2014058509
    で示される環状構造を示してもよく
    5は、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、又は式OCONR2526(R25、及びR26は、同一又は異なって、水素原子、又はC1-6アルキル基を示す)を示し、
    6は、水素原子、又はヒドロキシ基を示し、或いは
    5とR6はそれぞれ結合する炭素原子と一緒になって形成する式(III)
    Figure 2014058509
    で示される環状構造を示してもよく、
    27は、酸素原子、式CHR28、又は式NR29を示し、
    28は、水素原子、シアノ基、又はC1-6アルキルスルファニル基(該C1-6アルキルスルファニル基は、1個のアミノ基で置換されてもよいヘテロアリール基で置換されてもよい)を示し、
    29は、水素原子、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基(該C1-6アルコキシ基はフェニル基で置換されてもよい)、4〜8員の飽和複素環基(該飽和複素環基は、C1-6アルキルスルホニル基、又はジフェニルメチル基で置換されてもよい)、式−NR3031、式−NR32CSNR3334、式−NR32CO235、式−NR32COR36、式−NR32SO237、式−NR32CONR3839、式−NR32SO2NR4041、式−N=C−NR4243、又は置換基群3から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基を示し、
    30、及びR31は、同一又は異なって、水素原子、又はC1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、C1-6アルキルスルホニル基、フェニル基、又はヘテロアリール基で置換されてもよい)を示し、
    32、R33、R34、R37、R40、R41、R42、及びR43は、同一又は異なって、水素原子、又はC1-6アルキル基を示し、
    35は、水素原子、C1-6アルキル基、又はC7-12アラルキル基を示し、
    36は、水素原子、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、C1-6アルキルスルホニル基で置換されてもよい)、又はC7-12アラルキル基を示し、
    38、及びR39は、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、C3-6シクロアルキル基で置換されてもよい)、C2-6アルケニル基、C7-12アラルキル基(該C7-12アラルキル基は、ハロゲン原子、C1-6アルキル基、及びC1-6アルコキシ基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)、又はヘテロアラルキル基を示し、
    置換基群3は、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C1-6アルキルスルファニル基、C1-6アルキルスルフィニル基、C1-6アルキルスルホニル基、フェニル基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、フェニルスルファニル基、フェニルスルホニル基、シアノ基、C7-12アラルキル基、4〜8員の飽和複素環基(該飽和複素環基は、C1-6アルキルスルホニル基、又はジフェニルメチル基で置換されてもよい)、ヘテロアリール基(該ヘテロアリール基は、C1-6アルキル基、C7-12アラルキル基、フェニル基、及びヘテロアリール基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)、式−NR44CO245、式−OSO2NR4647、式−NR49SO2NR5051、式−CONR52SO2NR5354、式−OCONR5556、式−NR57COR58、式−CONR5960、式−NR61CONR6263、式−OCOR64、式−SO2NR6566、式−NR67SO268、式−NR6970、及び式−CONR71SO272からなる群であり、
    44〜R57、R61、R67、R71、及びR72は、同一又は異なって、水素原子、又はC1-6アルキル基を示し、
    58は、C1-6アルキル基、C1-6ハロアルキル基、又はフェニル基を示し、
    59、及びR60は、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基、フェニル基、C7-12アラルキル基、又はヘテロアラルキル基を示し、
    62、及びR63は、同一又は異なって、水素原子、又はC1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、アミノ基、又はC1-6アルキルアミノ基で置換されてもよい)を示し、
    64は、C1-6アルキル基、又はフェニル基を示し、
    65、及びR66は、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基、又はフェニル基を示し、
    68は、C1-6アルキル基、C1-6ハロアルキル基、C3-6シクロアルキル基、フェニル基(該フェニル基は、C1-6アルキル基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルコキシ基、シアノ基、及びカルボキシ基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)、又は1〜3個のC1-6アルキル基で置換されてもよいヘテロアリール基を示し、
    69、及びR70は、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基、フェニル基、1個のシアノ基で置換されてもよいヘテロアリール基、C7-12アラルキル基、又はヘテロアラルキル基を示すか、或いは、
    69、及びR70は、結合する窒素原子と一緒になって、4〜8員の含窒素飽和複素環基(該含窒素飽和複素環基は、C1-6アルキル基、及びオキソ基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)を形成してもよく、
    27が、酸素原子である場合、R4とZは、それぞれ結合する炭素原子と一緒になって形成する式(IV)
    Figure 2014058509
    で示される環状構造を示してもよく、或いは
    5とZは一緒になって形成する式(V)
    Figure 2014058509
    で示される環状構造を示してもよく、
    73は、酸素原子、又は式NHを示し、或いは、
    5とR6とZは一緒になって形成する式(VI)
    Figure 2014058509
    で示される環状構造を示してもよく、
    破線を含む二重結合は、単結合、又は二重結合を示し、
    74は、破線を含む二重結合が単結合の場合のみ存在し、水素原子を示し、或いは、
    5とR6とZとR4は一緒になって形成する式(VII)
    Figure 2014058509
    で示される環状構造を示してもよい)で示される化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬(但し、R1及びR3が共に水素原子であり、R4がメトキシ基であり、Zが式C(=O)で示される基であり、R5及びR6が共にヒドロキシ基である場合、R2は、2−アミノエチル基、2−(N−2−メトキシベンジルアミノ)エチル基、又は2−(N−イソブチル−N−メトキシベンジルアミノ)エチル基ではない)。
  2. 1が、水素原子、C1-6アルキル基、又はC1-6アルキルスルホニル基であり、
    2が、4〜8員の飽和複素環基(該飽和複素環基は、C7-12アラルキル基、及びC1-6アルキル基から選ばれる1又は2個の置換基で置換されてもよい)、C1-6アルカノイル基(該C1-6アルカノイル基は、アミノ基、又はC1-6アルキルアミノ基で置換されてもよい)、又は置換基群1から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよいC1-6アルキル基であり、或いは
    1及びR2は、結合する窒素原子と一緒になって、4〜8員の含窒素飽和複素環基(該含窒素飽和複素環基は、ヒドロキシ基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、及びC1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、アミノ基、又はC1-6アルキルアミノ基で置換されてもよい)から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)を形成してもよく、
    38、及びR39が、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、C3-6シクロアルキル基で置換されてもよい)、C7-12アラルキル基(該C7-12アラルキル基は、ハロゲン原子、C1-6アルキル基、及びC1-6アルコキシ基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい)、又はヘテロアラルキル基である請求項1に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬。
  3. 2が、置換基群1から選ばれる1〜3個の置換基で置換されたC1-6アルキル基である請求項1又は2に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬。
  4. 2が、置換基群4から選ばれる1〜3個の置換基で置換されたC1-6アルキル基であり、
    置換基群4は、ヒドロキシ基、及び式−NR1718で示される基からなる群である請求項1又は2に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬。
  5. 17、及びR18が、同一又は異なって、水素原子、C1-6アルキル基(該C1-6アルキル基は、C3-6シクロアルキル基で置換されてもよい)である請求項4に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬。
  6. 5とR6がそれぞれ結合する炭素原子と一緒になって形成する式(III)で示される環状構造である請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬。
  7. 27が、式NR29である請求項6に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬。
  8. 29が、水素原子、式−NR3031、式−NR32CO235、式−NR32SO237、式−NR32CONR3839、式−NR32SO2NR4041、又は置換基群3から選ばれる1〜3個の置換基で置換されたC1-6アルキル基である請求項7に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬。
  9. 29が、置換基群5から選ばれる1〜3個の置換基で置換されたC1-6アルキル基であり、
    置換基群5は、ヒドロキシ基、C1-6アルキルスルホニル基、4〜8員の飽和複素環基(該飽和複素環基は、C1-6アルキルスルホニル基で置換されてもよい)、式−OSO2NR4647、式−NR49SO2NR5051、式−CONR5960、式−SO2NR6566、式−NR67SO268、及び式−NR6970からなる群である請求項7に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬。
  10. 29が、置換基群6から選ばれる1〜3個の置換基で置換されたC1-6アルキル基であり、
    置換基群6は、C1-6アルキルスルホニル基、式−OSO2NR4647、式−SO2NR6566、及び式−NR67SO268からなる群である請求項7に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬。
  11. 29が、C1-6アルキルスルホニル基で置換されたC1-6アルキル基である請求項7に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬。
  12. 1が、C1-6アルキル基である請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬。
  13. 4が、ヒドロキシ基、又はC1-6アルコキシ基である請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬。
  14. 4が、メトキシ基である請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬。
  15. 3が、水素原子である請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬。
  16. Zが、式C(=O)で示される基、又は式C(=N−OR24)で示される基である請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬。
  17. Zが、式C(=O)で示される基である請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物若しくはその塩、又はその水和物若しくはその溶媒和物を有効成分として含有する感染症の予防及び/又は治療のために用いる医薬。
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