JP2014057628A - パワーアシストロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】空電ハイブリッド式アクチュエータを備えるパワーアシストロボットを軽量化しつつ、正確な制御性を達成することが可能なパワーアシストロボットを提供する。
【解決手段】 パワーアシストロボットである外骨格型ロボット1を構成する各能動関節は、空電ハイブリッドアクチュエータを備えている。空電ハイブリッドアクチュエータには、空圧式のエアマッスルと、エアマッスルの駆動力を関節に伝達するワイヤが含まれる。制御部134は、外部制御装置20からのコマンドにしたがって、エアマッスルからワイヤへの駆動力の大きさを検出し、検出結果に応じて、エアマッスルの駆動力および電動モータからの駆動力を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ユーザの行う運動を支援するパワーアシストロボットに関するものである。
近年、運動再建などを目的とし、脳情報によって外部のロボットデバイスの制御を行うブレインマシンインタフェース(BMI)に関する研究が注目を集めている(非特許文献1)。一方、バランスや歩行が可能なロボットが開発されてきている。例えば、運動に必要な作用力を空間上の任意の複数接触点に最適に配分し,ヒトと同じように各関節のトルクを発生できるロボットが存在する(特許文献1参照)。
また、下肢・体幹運動の支援をめざした外骨格型ロボットがいくつか開発されている。
少子化によって引き起こされた少子高齢化社会は、外骨格型ロボットのようなリハビリテーションを支援するロボットの開発をますます要求することとなってきている。たとえば、外骨格型ロボットは、患者の自立生活を促進するリハビリテーションにおいて、脊髄損傷患者のために使用される(たとえば、非特許文献2、3、4、5、6を参照)。
これらの外骨格型ロボットのうち、体重を支えるタイプでは、大型の電動モータまたは油圧シリンダが用いられており、ロボット本体の自重も相当大きい。一方、体重を支えないリハビリ用途としては、空圧式の人工筋肉(以下、「エアマッスル」という。)を用いるものがあった。
エアマッスルは、その他のアクチュエータと比べて軽量で安価に製造可能で、空圧独特の柔らかさを持つ。その反面、遅れ、非線形性、個体のばらつきなどから、正確な制御には向いていないとされてきた。
このようなエアマッスルの問題に対処するために、空圧式のエアマッスルと電動モータとを組み合わせた空電ハイブリッド式アクチュエータも提案されている(特許文献2を参照)。
また、より一般には、「パワーアシストロボット」と呼ばれるロボットは、操作者が物体を移動しようとする際、操作する力に基づいてアクチュエータが駆動力を発生させ、操作者の負担を軽減するためのロボットである。主として、上述した介護やリハビリなどの福祉分野の他、工場における組み立てなどの産業分野で多く用いられている。
パワーアシストロボットは、装着型と非装着型に分けることができる。上述したような外骨格型ロボットは装着型に分類され、一方で、非装着型としては、ロボットアームなどにおいて、フレーム構造を駆動するアクチュエータとして、モータ、バネ、空気圧シリンダ、油圧シリンダ、エアマッスルなどを使用するものが知られている。
WO2007/139135号公報 特開2012−045194号公報
Lebedev, M.A. and Nicolelis, M.A.:"Brain-machine interfaces past,present and future",Trends in Neuroscience,vol.29,no.9,pp. 536-546,2006. K. Suzuki, M. G. Kawamoto, H. Hasegarwa, and Y. Sankai. Intension-based walking support for paraplegia patients with Robot Suit HAL. Advanced Robotics, Vol. 21, No. 12, pp. 1441-1469, 2007. S. K. Au, P. Dilworth, and H. Herr. An ankle-foot emulation system for the study of human walking biomechanics. In IEEE International Conference on Robotics and Automation, pp. 2939-2945, 2006. H. Kobayashi, A. Takamitsu, and T. Hashimoto. Muscle Suit Development and Factory Application. International Journal of Automation Technology, Vol. 3, No. 6, pp. 709-715, 2009. G. Yamamoto and S. Toyama. Development of Wearable Agri-Robot- Mechanism for Agricultural Work. In IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and System, pp. 5801-5806, 2009. T. Kagawa and Y. Uno. Gait pattern generation for a power-assist device of paraplegic gait. In The 18th IEEE International Symposium on Robot and Human Interactive Communication, pp. 633-638, 2009.
空電ハイブリッド式アクチュエータは、相補的なアクチュエータとして、2つの異なるエネルギー源で駆動される駆動機構を利用し、弾性を有する柔軟なトルク制御が可能である。1つの駆動機構は、空圧式エアマッスルを用いた空圧式アクチュエータであって、軽量化に向いている。しかしながら、上述のとおり、空圧式アクチュエータの圧縮性は、コントロールする際には、レスポンスが遅く、非線形力学を引き起こすために制御が難しい。
一方で、他の1つの駆動機構である電動式アクチュエータは、速く制御しやすい特性を有している。しかしながら、電動モータを用いた電動式アクチュエータは、大きなトルクを制御しようとすると、アクチュエータのヒートアップや、あるいは、重量の増加を招いてしまう。このため、空電ハイブリッド式アクチュエータにおいても、電動式アクチュエータを大型化することは軽量化に反する結果となる。
ここで、非装着型のパワーアシストロボットにおいても、また、上述したようなリハビリテーションを目的とした外骨格型ロボットの場合は特に、軽量化は重要な課題であるので、駆動力源である空圧式エアマッスルや電動モータの軽量化は、もちろんで必要であるが、これらの駆動力源からの力を外骨格型ロボットの関節部に伝達するための伝達機構の軽量化も重要な課題である。
しかしながら、伝達機構の軽量化は、制御対象の力学をより複雑化して、制御の困難性を増大させてしまう恐れがある。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであって、空電ハイブリッド式アクチュエータを備えるパワーアシストロボットを軽量化しつつ、正確な制御性を達成することが可能なパワーアシストロボットを提供することである。
この発明の1つの局面に従うと、パワーアシストロボットであって、フレーム構造と、フレーム構造を可動とするように配置されている能動関節と、能動関節に対するトルク制御により能動関節を動作させる制御部とを備え、各能動関節は、エアマッスルと、電動モータと、エアマッスルからの第1の駆動力と電動モータからの第2の駆動力とを合成して能動関節の屈伸を駆動するための駆動力合成手段と、エアマッスルからの第1の駆動力を駆動力合成手段に伝達するためのワイヤと、エアマッスルの端部であって、エアマッスルに対してワイヤが結合される側の端部に固定され、エアマッスルからの第1の駆動力の大きさを検出するための第1のセンサと、第1のセンサとワイヤとを結合するための係合部材とを含み、制御部は、第1のセンサの検出結果に応じて、エアマッスルの第1の駆動力および電動モータからの第2の駆動力を制御する。
好ましくは、係合部材は、固定部材を介して第1のセンサに固定され、係合部材と固定部材とで、ワイヤを係合するためのT字形状の構造が構成され、ワイヤは、ワイヤ自身がT字形状の構造の前面側に作るループの中を、ワイヤの一方端側および第1の駆動力を伝達する他方端側の双方が、それぞれ、T字形状の構造の固定部材を挟むように背面側を回って、通るように結ばれることで、係合部材に対して固定される。
好ましくは、ワイヤは、繊維束を編むことにより形成され、ワイヤの一方端は、ワイヤの第1の駆動力を伝達する側において、ワイヤを構成するように編まれた繊維束を割って作った2つの孔を縫うように通されて固定される。
好ましくは、ワイヤは、繊維束を編むことにより形成され、ワイヤの一方端は、ワイヤの第1の駆動力を伝達する側において、ワイヤを構成するように編まれた繊維束を割って作った第1の孔を通され、ワイヤの他方端は、一方端側で第1の孔を通る部分よりも先端側で、繊維束を割って作った第2の孔を通されて固定される。
好ましくは、制御部は、ワイヤを所定のバネ定数で表されるバネとした力学モデルと、エアマッスルの収縮割合に対する第1の駆動力の所定の関係を表す駆動力モデルとの組合せの逆モデルにより、第1の駆動力を生成するためにエアマッスルに加える圧力を制御する。
好ましくは、各能動関節の関節角を検出するための第2のセンサをさらに備え、制御部は、第2のセンサの検出結果により、エアマッスルの収縮割合を検知する。
好ましくは、パワーアシストロボットは、対象となる人間の筋骨格系運動の支援をするための外骨格型ロボットであって、フレーム構造は、外骨格に対応し、能動関節は、筋骨格系運動における対象となる人間の関節の各位置に対応してフレーム構造を可動とするように配置されている。
本発明によれば、エアマッスルと電動モータとを組み合わせ、駆動力の伝達機構を軽量化して、人間の運動のアシストに必要な高負荷トルクを正確に制御できるパワーアシストロボットを提供できる。
本実施の形態における外骨格型ロボット1の構成事例を示す図である。 外骨格型ロボット1の自由度の構成を示す図である。 外骨格型ロボット1のブロック図の例である。 外骨格型ロボットの構成において、1自由度分の動作を行う空電ハイブリッドアクチュエータの部分を抜き出した外観を示す図である。 1自由度分の動作を行う空電ハイブリッドアクチュエータのシステムを制御する構成を説明するための機能ブロック図である。 各アクチュエーターが、関節を動かす態様を説明するための概念図である。 エアマッスルと腱ワイヤとの接続部を説明するための図である。 接続部を拡大して示す図である。 腱ワイヤとエアマッスル端部との結合部分の構成を説明するための図である。 結び方の手順を示す図である。 腱ワイヤの先端部の固定処理の態様を説明するための図である。 うずくまっている姿勢および直立姿勢における外骨格型ロボットの各関節と、空圧式エアマッスルの状態を示す図である。 空圧式エアマッスルの収縮割合と駆動力との作動範囲を比較して示す図である。 1自由度システムを使用して観察されるトルク制御器の応答特性を示す図である。 空電ハイブリッド式アクチュエータの1自由度の腕のエンドエフェクタの端部に錘がつりさげられた状態での重力補正タスクを示す図である。 外骨格型ロボットが、2つの異なる運動模型を切り替える重力補正によって達成された、起立タスクを支援する動作を示す図である。
以下、本発明の実施の形態の外骨格型ロボットの構成について、図に従って説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素および処理工程は、同一または相当するものであり、必要でない場合は、その説明は繰り返さない。
以下、本実施の形態において、歩行・姿勢リハビリテーションのための空電ハイブリッド式の外骨格型ロボットについて説明する。
ただし、本発明の空電ハイブリッド式外骨格型ロボットは、下肢の運動をアシストするための外骨格型ロボットに対してだけでなく、上肢の運動をアシストする外骨格型ロボットとしても使用することが可能である。
また、以下の説明では、下肢の対としての運動をアシストする外骨格型ロボットについて説明するが、下肢のうちのいずれか一方、または、上肢のうちのいずれか一方の運動をアシストする外骨格型ロボットとして使用することも可能である。
さらに、本発明の空電ハイブリッド式外骨格型ロボットは、対象となる人間の筋骨格系の運動をアシストするのであれば、上述したような「下肢のうちの少なくともいずれか一方、または、上肢のうちの少なくともいずれか一方の運動」に限定されるものではなく、たとえば、対象となる人間の腰の運動のみをアシストするものであってもよいし、歩行または走行時において下肢の運動と連動して腰の運動をアシストするものであってもよい。本明細書では、このような対象となる人間の運動のアシストを総称して、「対象となる人間の筋骨格系運動の支援」と呼ぶことにする。
また、本発明の空電ハイブリッド式の駆動機構は、外骨格型ロボットに対してだけでなく、より一般的なパワーアシスト技術に適用し、重量物を扱う作業者の作業をアシストするパワーアシストロボットを実現することも可能である。ただし、以下では、本発明の実施の形態として、「外骨格型ロボット」を例にとって説明する。
本実施の形態の外骨格型ロボットは、外骨格を有する。「外骨格」とは、人間の骨格構造に対応してロボットが有する骨格構造のことである。より特定的には、「外骨格」とは、外骨格型ロボットを装着する人間の体の一部を、外部から支えるフレーム(枠組み)構造のことをいう。
このフレーム構造には、さらに、フレーム構造の各部を人間の骨格構造に基づく運動に応じて動かすための関節が設けられる。
特に、下肢の運動をアシストする外骨格型ロボットは、ベースと下半身とを有し、足首、膝、腰の左右の位置に、能動6自由度の関節を有するロボットである。また、当該6つの関節は、空電ハイブリッド駆動の関節である。以下、このように、外骨格型ロボットにおいて、アクチュエータにより駆動される関節のことを「能動関節」と呼ぶ。
図1は、本実施の形態における外骨格型ロボット1の構成事例を示す図である。本外骨格型ロボット1は、10自由度である。
図1において、図1(a)は、外骨格型ロボットの外観を示す図であり、図1(b)は、図1(a)の外観において、外骨格型ロボット1の主要部を抽出して示す斜視図である。
図1(b)において、外骨格型ロボット1は、両脚に対応したフレーム構造、バックパック101、柔軟シート102、HAA拮抗筋103、HFE伸筋104、HFEモータ111、KFE伸筋105、 KFEモータ106、AFE伸筋107、AFE屈筋108、ジョイント109、フレーム構造に設けられたプーリー付回転関節110を備える。
なお、図1(b)では、バックパック101が運動を支援する構造に直接とりつけられているが、図1(a)に示すように、バックパック101は、この構造から取り外されていてもよい。
また、プーリー付回転関節110には、たとえば、光学式エンコーダを回転軸に取り付け、関節角度を計測する。光学式エンコーダは、軸に取り付けるのではなく、軸に巻かれたベルトの移動方向と移動量を読み取る構成としてもよい。なお、ハイブリッド関節であるHFEおよびKFE関節においては、モータ付属のエンコーダを用いて関節角度を計測してもよい。ジョイント109は、AAA関節に相当し、この構成では、駆動機構は取り付けられず、受動的な関節となっている。
図2は、外骨格型ロボット1の自由度の構成を示す図である。
図2において、各関節において、「R_」との表示は、右側の関節であることを示し、「L_」との表示は、左側の関節であることを示す。
図1および図2を参照して、全10自由度のうち、HFE関節とKFE関節はハイブリッド駆動としている。また、図2において、全10自由度のうち、左右のAFE関節は伸筋と屈筋による拮抗駆動を採用している。ハイブリッド駆動および拮抗駆動以外の関節は、パッシブな駆動である。ただし、より多くの関節、たとえば、全ての関節をハイブリッド駆動としてもよい。
図1において、両脚が接続する胴体部には姿勢センサを搭載してベース部の姿勢を検出している。また、全ての関節に光学式エンコーダ(またはモータ付属のエンコーダ)を取り付け、関節角度を計測できるようにしている。ベースの姿勢と関節角度を検出することで、重心から接触部への正確なヤコビ行列が算出でき、各関節に発生させる目標トルクが算出できる。
また、足底部には、床反力センサを搭載し、接触を想定する足底部が実際に接触しているかどうかを判定したり、ヤコビ行列に含まれるモデル誤差を修正するために補助的に使用する構成としてもよい。
このようなヤコビ行列を用いた順運動学モデルに基づいて、目標作用力から夫々のアクチュエータに配分するトルク値を算出する方法については、たとえば、上述した特許文献1に開示がある。
また、バックパック101内には制御器の他、エアマッスルのバルブおよび電動モータのドライバを内蔵している。
また、バックパック101内に、バッテリーと圧搾したCOガスボンベ、レギュレータを搭載し、電源ラインとエア供給が断絶した場合に備え、短時間の自律駆動を可能にする構成であってもよい。
また、図3は、外骨格型ロボット1のブロック図の例である。
外骨格型ロボット1を制御するためのコマンドが、外部制御装置20から、通信経路を介して外骨格型ロボットに与えられる。特に限定されないが、外部制御装置20は、汎用のパーソナルコンピュータを用いることが可能であり、通信経路としては、イーサネット(登録商標)ケーブルを用いることができる。もちろん、通信経路としては、その他の規格の有線通信の経路の他、無線による通信経路、たとえば、無線LAN(Local Area Network)や他の通信規格の無線などを使用してもよい。
外部制御装置20は、ユーザからの指示入力を受ける入力部210と、コマンドを生成するためのプログラムや、様々な制御パラメータなど制御のために必要とされるデータが記録された不揮発性の記憶装置206と、外部制御装置20を起動するためのファームウェアが記憶されたROM(Read Only Memory)や、ワーキングメモリとして動作するRAM(Random Access Memory)などを含むメモリ204と、プログラムに応じて、コマンドを生成する処理を実行する演算装置208と、コマンドを通信経路を介して、外骨格型ロボットに送信するためのインタフェース(I/F)部202と、演算装置208の制御の下で、外骨格型ロボット1への制御の状態に関する情報などを表示するための表示装置212とを備える。
上述のとおり、外部制御装置20が、汎用のパーソナルコンピュータである場合は、演算装置208は、CPU(Central Processing Unit)で構成され、不揮発性の記憶装置206としては、ハードディスクドライブやソリッドステートドライブなどを用いることができる。ただし、外部制御装置20の機能ブロックの一部または全部は、専用のハードウェアにより構成されてもよい。
また、外部制御装置20は、外骨格型ロボットが装着されるユーザの脳情報を検出し、外骨格型ロボットを制御するコマンドを生成する装置であってもよい。この場合は、いわゆるブレイン・マシン・インタフェースにより、外骨格型ロボットが制御されることになる。
外骨格型ロボット1は、外骨格部12、内部制御装置10を備える。
外骨格部12は、ベース121、下半身122、能動関節123、検出機構124を備える。さらに、能動関節123は、エアマッスル1231(図示せず)、電動モータ1232(図示せず)を備える。
また、内部制御装置10は、I/F部11、記録装置131、記憶装置 132、計測装置133、制御部134、出力装置135を備える。
I/F部11は、外部制御蔵置20から指令された、あるいは、脳情報から復号化されたトルクまたは位置指令等を受け付けることができる。ここで、脳情報とは、例えば、右足を上げることを示す情報や、歩くことおよび歩く速度を示す情報、さらには、特定の関節のトルク値を含む、体幹・下肢部の運動を規程する情報である。
なお、ベース121は、腰の位置の骨格、腰の位置の能動関節123を含むと考えても良いし、腰の位置の骨格のみであると考えても良い。
下半身122は、腿や足の位置の骨格、腿や足の位置の能動関節123を含むと考えても良いし、腿や足の位置の骨格のみであると考えても良い。
能動関節123は、左右の足首、左右の膝、および腰の左右の各位置に配置されている能動の関節である。ここで、能動関節123とは、アクチュエータで能動的に動作することのできる関節である。つまり、能動関節123は、アクチュエータを備える。
また、ここでの1以上の能動関節123は、ハイブリッド型である。つまり、能動関節123の少なくとも一部のものは、エアマッスル1231、電動モータ1232を備えるハイブリッド型である。なお、アクチュエータは、制御目標値となるトルク値を駆動信号として受け付け、受け付けたトルク値に基づいて制御する機能を有している。
アクチュエータとして、サーボモータを使用する場合、アクチュエータは、例えば、電流制御が可能な駆動回路を有し、電流に比例したトルクを発生させるサーボモータは、制御目標値として入力されたトルク値に、ギヤ比により決定されるトルク定数を乗じて駆動回路に指令することで入力されたトルクを発生させるトルク制御を実現する。特に、能動関節123にトルクセンサを配設し、当該トルクセンサにより検出した値を駆動回路にフィードバックすることにより、高精度のトルク制御が可能となる。
検出機構124は、ロボットの状態を検出する。検出機構124は、例えば、各関節に配置されたエンコーダ、足平に配置された床反力センサ、骨盤部に配置された姿勢検出のためのジャイロセンサ、各エアマッスルの駆動力を検知するロードセルなどである。検出機構124は、関節の角度を検出する角度センサや、ロボットの姿勢を取得する姿勢センサ、外力センサなどでも良い。
内部制御装置10は、能動関節123を動作させる。内部制御装置10は、I/F部11が受け付けたトルクまたは位置指令等に対応して、能動関節123を動作させる。内部制御装置10は、例えば、目標とする床作用力を、ヤコビ行列にて規定される順運動学モデル等に基づいて、各能動関節123を駆動する夫々のアクチュエータの夫々のトルク値に変換し、変換した夫々のトルク値を各アクチュエータに制御目標値として出力する。
計測装置133は、センサ等の検出機構124から検出結果を示す様々な信号(データ)を受け付ける。
制御部134は、制御目標値の算出等の様々な演算を行う。制御部134が行う演算は後に説明する。
出力装置135は、能動関節123に制御信号を出力する。出力装置135は、例えば、目標とするトルク値を能動関節123に出力する。
(空電ハイブリッド式アクチュエータ用のトルク制御器)
以下では、空電ハイブリッド式アクチュエータ用のトルク制御器の構成について説明する。
以下に説明するように、このような制御器は、制御部134に対して、機械学習を実行させることにより、実行させる構成とすることが可能である。
空圧式エアマッスルは軽量であるもの、圧縮空気(または圧縮気体)のエネルギーをゴムチューブにより収縮力に変換することにより大きな力を生み出すことができる。
エアマッスルが、力を発生させる原理は、空圧式の空気袋が埋め込まれたらせん状のファイバーが、圧縮空気が送り込まれて空気袋が膨張すると、長手方向(縦方向)に収縮するというものである。
より詳しく説明すると、両端部に栓をしたゴムチューブに対して、動径方向を拘束するよう、表面にらせん状にまかれたファイバーを被せた構造になっている。このゴムチューブの中に空気を送り込むと、空気の圧力でゴムチューブが膨張する。しかし、動径方向はファイバーによって拘束されているため膨張できず、径方向の膨張に引っ張られて縦方向に収縮する。膨らみながら収縮する様が動物の筋肉に似ているところが人工筋肉と呼ばれる。
アクチュエーター自体が軽く、柔らかい。さらに、ゴムチューブの内面全体がアクチュエーターの収縮に寄与するため、断面積のみで圧力を受ける構造になっている一般的なエアシリンダー等よりも、パワー・ウェイト・レシオを大きく取りやすい。反面、上述したように、一般に空気圧による機器制御は空気の収縮・膨張などによる、制御遅れが大きく、素早い動作は苦手である。
なお、「空気袋」は、流体により膨張ないし収縮運動をするものであれば、袋中に流入するものは、空気に限られないので、より一般には、「流体袋」と表現する。
図4は、外骨格型ロボットの構成において、1自由度分の動作を行う空電ハイブリッドアクチュエータの部分を抜き出した外観を示す図である。
図4において、空圧式エアマッスルのうち上側のエアマッスル302は、屈筋(PAM1)に相当し、下側のエアマッスル304ものは伸筋(PAM2)に相当する。
伸筋PAM2は、屈筋PAM1とは相反し反対向きの力を生成する。
プーリー付回転関節310には、電動モータからの駆動力も印加され、空圧式エアマッスルからの駆動力と電動モータからの駆動力とが合成される。
エアマッスル302からの駆動力は、ワイヤ306によりプーリー付回転関節310に伝達され、エアマッスル304からの駆動力は、ワイヤ308によりプーリー付回転関節310に伝達される。このような構成により、駆動力の伝達機構自体を軽量化することが可能となる。
プーリー付回転関節310へ加えられた駆動トルクにより、脚(または腕)350が駆動される。
図5は、図4に示した1自由度分の動作を行う空電ハイブリッドアクチュエータのシステムを制御する構成を説明するための機能ブロック図である。
図5においては、内部制御装置10は、マルチファンクションボード(Multi Function board)として構成される。
外部制御装置20に接続されたマルチファンクションボード10は、外部制御装置20からのコマンドに応じて、アクチュエーターを制御する。具体的には、マルチファンクションボード10は、空圧式エアマッスル302および304の収縮を制御するためのバルブ301とバルブ302、ならびに、電動モータ312を制御するためのモータドライバ311を制御する。さらに、マルチファンクションボード10は、関節角度θを検知する角度エンコーダ324およびエアマッスルからの駆動力を検知するロードセル、能動関節に加わるトルクを検知するトルクセンサからの計測データを読み取ることで、これらに基づき、以下に説明するような制御を実行する。
角度エンコーダ324は、たとえば、直交エンコーダを使用することが可能である。
エアマッスル302および304ならびに電動モータ312からの駆動力は、プーリー付回転関節310において合成され、脚350にトルクτを与える。
図6は、各アクチュエーターが、関節を動かす態様を説明するための概念図である。
以下では、まず、図6(a)に示されるように、腱ワイヤの伸長を無視できる場合を考える。
空圧式エアマッスルフォースからの駆動力fPAMi(i=1,2,…)は、ワイヤとプーリにより、腕(または脚)にトルクとして転送され/変換される。このプーリーを介して、電動モータの駆動力も伝達される。空圧式エアマッスルフォースからの駆動力fPAMiは、空圧式エアーマッスルと駆動力をプーリーに伝達するワイヤーとの接合部に設けられたロードセルにより検知される。
以下のモデルの説明は、拮抗筋と電動モータの組合せの場合に限らず、たとえば、伸筋と電動モータの組合せにも広く適用することが可能である。ただし、以下では、説明の簡単のために、単純な2つの拮抗筋のモデルを考える。
トルクτPAMは、駆動力fPAMiにより、以下の式ように表される。
τPAMは、空圧式エアマッスルの駆動力によるトルクであり、一方、r0はプーリー半径で、この単純なモデルでは、r0は定数とする。
モーターの駆動力によるトルクは、空圧式エアマッスルの駆動力と並行して伝達される。例えば、小さなトルクが機械的なベルトによりプーリー経由で伝達される。
空圧式エアマッスルは、直流的または低周波のトルクの生成において優れている。また、電動モータによる駆動力は、迅速で周波数の高いトルクとして、空圧式エアマッスルの駆動力によるトルクτPAMの誤差をカバーするので、電動式のトルクτmotorの値は、空圧式エアマッスルによるトルクよりも小さな値でよい。
トータルのトルクは、以下の式で表される。
τ=τPAM+τmotor
したがって、特に限定されないが、たとえば、内部制御装置10が、第一の閾値よりも(「より」は「以上」も含む、とする)高周波であるトルクに対して電動モータ312を追加動作させることは好適である。 なお、追加動作とは、エアマッスル302および304に加えて電動モータ312を動作させることである。ここで、第一の閾値は、例えば、3Hzである。
(特許という観点から、「直流成分」に限定されない表現としました。)
空圧式エアマッスルから、ワイヤがプーリーへ駆動力を伝達し、指定された一方向へ関節を駆動する。
ワイヤとしては、金属線、チェーンあるいは機械的なベルトなどの方式と比較して、軽量で強く、柔軟であるので、液晶ポリマー繊維を採用することができる。液晶ポリマー繊維としては、たとえば、クラレ社製ベクトラン(登録商標)を用いることができ、これは、高分子繊維であるにも関わらず、高強力高弾性率を有する素材として知られている。
(空圧式エアマッスルの力学モデル)
空圧式エアマッスル、ワイヤおよびプーリを含む空圧式アクチュエーターは、人間の筋肉と多くの共通点を持っている。
外骨格型ロボットが人間の重さを支持する際に、ワイヤは、その特性において、人間の腱に類似している。
そこで、以下に説明するように、平衡の仮定を置いて、空圧式エアマッスルのためのトルク制御器を導出する。
空圧式エアマッスルの圧力の制御には、たとえば、比例的に圧力を調整するバルブを使用し、圧力pはクローズドフィードバックループにより制御され、十分に安定であるものとする。
過渡状態においては、バルブ圧力と空圧式エアマッスルの圧力との間には、空気力学的な運動が存在するものの、一定の時定数の後には、ロボットと人間の重量のような外部の運動上の制約条件に駆動力が釣り合うまで、空圧式エアマッスルは収縮する。
したがって、空気回路の動力学の影響は小さく、準静的な動作では無視することができる。
この均衡点で、駆動力の生成は、内圧および収縮割合に依存し、空圧式エアマッスルの駆動力モデルは、以下のように与えられる:
ここで、εは、収縮割合であり、Dとψとは、常圧における空圧式エアマッスルの径と、空圧式エアマッスルにおいて、空圧式の空気袋が埋め込まれたらせん状のファイバーの収縮方向に直交する方向に対する巻方向の傾きの角度である。
このような「空圧式エアマッスルの駆動力モデル」は、たとえば、以下の文献に開示されている。
文献1:K. Inoue. Rubbertuators and applications for robots. In Proceedings of the 4th international symposium on Robotics Research, pp. 57-63. MIT Press, 1988.
文献2:D.G. Caldwell, A. Razak, and MJ Goodwin. Braided pneumatic muscle actuators. In Proceedings of the IFAC Conference on Intelligent Autonomous Vehicles, pp. 507-512, 1993.
空気シリンダーと異なり、関節角が変化することによってトルクは非線形に変化する。
運動上の制約条件が常に不変であるという仮定の下では、空圧式エアマッスルの圧力は常に同じ均衡点での収縮割合ε(p)を与えることになる。すなわち、収縮割合ε(p)は、圧力pの関数となる。
このとき、このような「空圧式エアマッスルの駆動力モデル」の逆モデルは、機械学習により学習することができる。すなわち、所望の駆動力fを得るための圧力pを求めることに相当する。内部制御装置10は、このような圧力pをエアマッスルに与えるように、バルブを制御することで、所望の駆動力を出力させることになる。
例えば、ハートマン等は、動力学的な学習について、以下の文献で提案している。
文献3:Christoph Hartmann, Joschka Boedecker, Oliver Obst, Shuhei Ikemoto, and Minoru Asada. Real-time inverse dynamics learning for musculoskeletal robots based on echo state gaussian process regression. In Accepted at RSS 2012, 2012.
しかしながら、一般的には、運動上の制約条件をダイナミックに変更し、異なる外力Fと釣り合うので、この仮定は、上述したような外骨格型ロボットにおいては、厳密には成り立たない。
したがって、この場合の均衡点での収縮割合εは、圧力と外力の関数として、ε(p,F)と表現される。
(腱スプリング均衡モデル)
上述したような液晶ポリマー繊維製のワイヤは、高強力高弾性率を有するので、通常は、張力に対して長さが変化しないとの近似がよく成り立つ。高強度・高弾性率繊維としては、ベクトラン(登録商標)のようなポリアリレート繊維の他に、たとえば、超高分子量ポリエチレン繊維、PBO繊維などがある。
しかし、人間(たとえば、体重は60kgある)を保持するためには、空圧式エアマッスルは、張力として、典型的には、3000Nを生成する(最大値としては、たとえば、5000Nが必要になる)。
このような大きな力が加わると、たとえ、液晶ポリマー繊維製のワイヤ(腱ワイヤ)であっても、その伸長量が無視できず、均衡点を変化させてしまう。
以下では、図6(b)に示すように、腱ワイヤの伸長の影響を考慮したモデルを検討する。
そこで、液晶ポリマー繊維製の腱の力学モデルとして、以下に説明するような、線形の腱スプリング・モデルを導入する。
f=kΔε (2)
すなわち、このモデルでは、腱ワイヤ(ポリアリレート繊維などの液晶ポリマー繊維製のワイヤ)は、バネに近似され、Δεは、力によって引き起こされた余分なエアマッスルの収縮であり、kはばね定数である。つまり、腱が力によって伸びる分、空圧式エアマッスルは、余分に収縮することが必要になる。このようにバネに近似される腱ワイヤのことを「腱スプリング」と呼ぶことにする。
このような腱に相当するワイヤを、腱スプリングとして近似しない場合、空圧式エアマッスルの駆動力モデルg()は3つのパラメーター(そのうちの2つは依存関係にある)を備えた以下の二次式(3)で表される:
ここで、
2次式の係数には、以下の関係が成り立つ。
均衡点で、駆動力fは、腱の伸長によって、以下のように減少する。
ここで、g‘()が腱スプリングの仮定の下での駆動力モデルであり、εは、見かけの収縮割合であり、εは、空圧式エアマッスルの実際の収縮割合であり、Δεは、空圧式エアマッスルの実際の収縮割合への付加項である。
式(2)から、Δε=f/k となる。
実際の収縮割合εは、上述したような外骨格型ロボットの検出機構124では、直接測定するのが困難である。したがって、その代りに、推定収縮割合εest(=ε+Δε)を使用する。収縮割合εは、以下の式のように、関節角から計算される。
ここで、Lは、関節角θ=0のときの空圧式エアマッスルの初期長さである。つまり、「見かけの収縮割合」とは、アクチュエータにより駆動される関節の角度変化から導かれる収縮割合であって、角度センサから検知できる量に基づく収縮割合であるのに対して、「実際の収縮割合」とは、駆動力fを生成するために、エアマッスルが現実に収縮している割合のことである。
収縮割合εにおいて、駆動力fが必要とされる場合、逆モデルg−1()から、必要な圧力pが、以下のようにして導出される。
最小二乗アルゴリズムを使用して、既知の空圧式エアマッスルのデータから、空圧式エアマッスルパラメーターa、bおよびcを評価できる。
さらに、たとえば、キャリブレーション実験で、1自由度システムによって均衡点駆動力を測定する際に、バネ定数kについては、手動で調整することで最適値を実験的に求めることができる。
運動をアシストする主要なトルク(所定の周波数以下の成分のトルク、たとえば、直流成分のトルク)は、空圧式エアマッスルによって供給され、実際のトルクτPAMsは、ロードセルにより測定することができる。上述したように、高周波トルク(所定の周波数を超える成分のトルク:交流成分のトルク)は電動モータによって生成される。
したがって、モータのトルクは以下の式(7)のように表現される。
以上のようにして、腱スプリングモデルを腱ワイヤに適用することにより、関節角と腱ワイヤに印加される駆動力を検知する構成において、空圧式エアマッスルの駆動力を正しく反映した逆モデルを、たとえば、機械学習により、構築することが可能となる。その結果、空電アクチュエータを制御する際に、以下に説明するように、その周波数応答性を向上させることが可能となる。
図7は、図4に示した構成のうち、エアマッスルと腱ワイヤとの接続部を説明するための図である。図8は、接続部を拡大して示す図である。
図7および図8を参照して、以上説明したように、腱ワイヤには、大きな力が印加される。このため、エアマッスルと腱ワイヤとを通常の結び方で結びつけたのでは、このような結合が、張力によりほどけたり、切れてしまったりすることが起こりうる。
特に、ワイヤに結び目を作ると、結び目の部分の強度は、他の部分よりも小さくなり、その結び目から、ワイヤが切断される可能性が大きくなる。
したがって、エアマッスルと腱ワイヤとの結合には、均等な力でエアマッスルと係合すし、しかも、張力によっては、結び目が解けるような力が生じないような結び方が望ましい。また、結合部分の構造がコンパクトで、加工が容易であることも望ましい。
図8(a)に示すように、エアマッスルの端部に結合されたT字型の形状を有する係合部材に対して、腱ワイヤが係合されている。
また、図8(b)に示すように、以下のような結合方法が採用されている。
i)腱ワイヤ自身がT字型係合部材の前面に作るループの中を、腱ワイヤの駆動力を伝達する側e2とT字型係合部材の背面を回った腱ワイヤの先端部分e1の双方が通るように結ばれ、
ii)腱ワイヤの先端e1は、腱ワイヤの駆動力を伝達する側e2において、腱ワイヤを構成するように編まれた繊維束を割って作った2つの孔を縫うように通されて固定される。
このようにすることで、腱ワイヤの駆動力を伝達する側を引っ張ると、自然に結合部分が締まるとともに、腱ワイヤは、T字型係合部材の2か所に均等に係合する。
図9は、図8に示した腱ワイヤとエアマッスル端部との結合部分の構成を説明するための図である。
図9(a)は、エアマッスルの端部に結合されたT字型の形状を有する係合部材に腱ワイヤ400が結合されている状態を示す。
図9(b)および図9(c)は、エアマッスルの端部と、この端部に結合され、腱ワイと係合するT字型の形状を構成するための係合部材とを説明するための図であり、図9(b)は側面図であり、図9(c)は、腱ワイヤ側から見た底面図である。
さらに、図9(d)は係合部材440の構成を説明するための底面図および側面図である。
図9(c)を参照して、エアマッスルの端部には、結合部材410が設けられる。この結合部材410は、十分な強度を持たせるために、たとえば、金属により形成されている。エアマッスルの他端側にも同様な結合部材が設けれており、この他端側は、たとえば、フレーム構造に対して固定されている。この結合部材410と腱ワイヤとの間に、腱ワイヤの張力を測定するためのロードセル420が設けられる。
ロードセル420は、特に限定されないが、たとえば、コラム型の構造を有し、コラム部分に歪ゲージが設けられることで、腱ワイヤから加わる張力の大きさを検知できる。
なお、ロードセルの構成としては、コラム型に限定されるものではなく、たとえば、ベンディング型などの他の構成であってもよい。
ここで、ロードセル420は、結合部材410に対して、たとえば、ネジ構造などにより固定されている。
ロードセル420から延在する固定部材430は、たとえば、ネジ山が切られており、これに対して、中央部の孔にネジ溝が切られた係合部材440がネジこまれて固定される。
図9を参照して、係合部材440は、円柱材を切削加工して形成される。上述のとおり、係合部材440の中央部には、ネジ溝が切られた孔432が設けられる。係合部材440の両端部には、凸部442が設けられる。この凸部442により、腱ワイヤ400が、係合部材440に結合された状態から、はずれてしまうのを防止できる。また、係合部材440を円柱材から切削加工して形成する際に、腱ワイヤが擦れるように接する部分、たとえば、平坦に加工された低面側の端部などは、丸く面取りをするなどの加工を行うことが望ましい。
図10は、結び方の手順を示す図である。
図10を参照して、まず、T字型係合部材の前面側から上を通って背面側に腱ワイヤの先端e1を回す(図10(a))。
次に、背面側から回ってきた腱ワイヤの先端e1を腱ワイヤの駆動力を伝達する側e2の上側を通るようにクロスさせる(図10(b))。
さらに、クロスした腱ワイヤの先端e1を、T字型係合部材の前面側から下を通って背面側に回し、T字型係合部材の上側から前面側に戻す。さらに、先ほど図10(b)で、腱ワイヤの先端e1を腱ワイヤの駆動力を伝達する側e2の上側を通るようにクロスさせることでできたループの中に、戻った腱ワイヤの先端e1を通す。
さらに、上述のように、腱ワイヤの先端e1は、腱ワイヤの駆動力を伝達する側e2に、腱ワイヤを構成する繊維束を割って作った2つの孔を縫うように通されて固定される。
図11は、腱ワイヤの先端部の固定処理の態様を説明するための図である。
図11(a)では、図8(b)で説明したものと同様であり、図9のようにして、腱ワイヤを係合部材に巻き付けた後に、腱ワイヤの先端e1が、腱ワイヤの駆動力を伝達する側e2に、腱ワイヤを構成するように編まれた繊維束を割って作った2つの孔h21およびh22を縫うように通されて固定される。この場合は、係合部材に、腱ワイヤを巻き付けた後でも、ループの大きさを自由に変えることができる。
一方、図11(b)では、腱ワイヤのe2側の編まれた繊維束を割って作った孔h21にe1側を通しておくとともに、逆に、腱ワイヤのe1側の編まれた繊維束を割って作った孔h11にe2側を通しておくことで、ループを予め形成しておく。そのループを、図11(b)のような結合形状となるように、係合部材に掛けてe2側を引っ張ることで、腱ワイヤを係合部材と結合させる構成とすることも可能である。図11(b)のような結合の構成とすれば、腱ワイヤに引っ張り力が働くと、腱ワイヤの先端部の固定部分がより強く締め付けられる構成となる。
(起立動作を支援する鉛直力の生成)
以下では、外骨格型ロボットにより、鉛直方向の運動、たとえば、起立動作を支援する構成について説明する。
鉛直方向の運動を支援する外骨格型ロボットの力(アシスト力)は、次のように生成される。
ここでJは、ロボットによるアシスト力と外骨格型ロボットの各関節へのトルクとを関連付けるヤコビ行列であり、Fは、起立動作を支援する仮想力Fである。
ここでは、鉛直方向の力のみを考慮し、水平方向の力は、ユーザーの上体の動作によって生成されると考える。
図12は、うずくまっている姿勢(図12(a))および直立姿勢(図12(b))における外骨格型ロボットの各関節と、空圧式エアマッスルの状態を示す図である。
図12(a)に示すように、より低くうずくまっている姿勢では、空圧式アクチュエータは大きな張力を生成する。
図12(b)に示すように、直立姿勢では、バランスをとり姿勢を保持するために必要とされるトルクは、小さい。
図13は、空圧式エアマッスルの収縮割合と駆動力との作動範囲を比較して示す図である。
図13では、腱スプリング・モデル有りのモデルおよび腱スプリング・モデルなしの空圧式アクチュエータモデル(PAMオリジナルモデル)を比較して示し、各収縮割合で発生する力の測定結果も示す。図中、vは、圧力制御バルブの制御電圧を表し、エアマッスル内の圧力と比例関係を有する。
腱スプリングモデルを考慮することにより、トルク制御器は、特に、駆動力の大きな範囲で、測定された駆動力をよく再現しているのがわかる。
図14は、1自由度システムを使用して観察されるトルク制御器の応答特性を示す図である。
図14においては、制御目標としての入力である所望のトルクはサイン波であり、空圧式エアマッスルのみの特性を考慮した場合と、腱スプリングモデルとを比較して示す。
反力を発生するエアマッスル(伸筋)の圧力を最大値(0.6Mpa)に維持した状態で、屈筋のエアマッスルにサイン波のトルクを発生させるように、制御器に信号を入力している。このような信号入力により、関節が駆動される。
図14では、腱スプリングモデルにおいて、周波数応答における時間遅れをほぼ変化させることなく、より所望のトルクに近いトルクを発生できていることがわかる。
なお、図14では、腱スプリングを考慮しない従来のエアマッスルのみのモデル(PAMオリジナルモデル)との対比のために、空圧式エアマッスルを駆動させることによる腱スプリングモデルの時間応答を比較している。ただし、空電ハイブリッド駆動の場合、上述のとおり、所望のトルクとエアマッスルの駆動力によるトルクと誤差は、電動モータによるトルクによりカバーされるので、空電ハイブリッド駆動では、トータルのトルクとしては、所望のトルクを得ることができる。
図15は、空電ハイブリッド式アクチュエータの1自由度の腕のエンドエフェクタの端部に錘がつりさげられた状態での重力補正タスクを示す図である。
空電ハイブリッド式アクチュエータとしては、図4に示した構成のものを使用する。
各図は、動画から、残像のある静止画として抽出したものである。
図15(a)に示すように、10kgの錘を吊り下げている状態で、腱スプリングモデルを利用した制御器で、重力を補償して、腕を下方に向く角度としておく。
次に、図15(b)に示すように、指1本でも、腕を上方向に動かすことが可能である。
さらに、図15(c)に示すように、重力が補償されているため、腕は、上方を向く角度のまま、静止する。
ここで、このような制御器は、位置/アングル制御器ではなく、あくまで、トルク制御器であるにも関わらず、図15(a)〜(c)のような動きをすることが可能である。
図16は、外骨格型ロボットが、2つの異なる運動模型を切り替える重力補正によって達成された、起立タスクを支援する動作を示す図である。
図16(a)〜(b)に示すように、腰かけた状態を初期状態とすると、初めは、外骨格型ロボットは、ロボットの運動のみを考慮して、ロボット重量に対するトルクを生成する。
次に、図16(c)に示すように、運動モデルを、ロボットと人間の脚との双方を考慮したものに切り替えることで、人間は、上方向へのアシスト力を受け取ることになり、ユーザは、起立動作をアシストされる。
以上説明したように、以上、本実施の形態によれば、空圧の人工筋(エアマッスル)と電動モータとを組み合わせ、駆動力の伝達機構を軽量化して、歩行や姿勢の機能回復やアシストに必要な高負荷トルクを正確に制御できる外骨格型ロボットを提供できる。
より特定的には、本実施の形態の外骨格型ロボットを、下肢の運動のアシストに使用することで、体幹・下肢部の運動支援を適切に行えるという効果を有し、歩行や姿勢のリハビリテーションのための外骨 格型ロボット等として有用である。
また、以上の説明では、外骨格ロボットを例にとって説明してきたが、本発明はこのような場合に限定されず、フレーム構造(たとえば、ロボットアームの骨格構造)とこのフレーム構造の各能動関節を空電ハイブリッド駆動するロボットであれば、適用可能なものである。たとえば、重量物を搬送することの多い作業現場などにおいて、作業者とは独立してその重量物を懸下することで重量物の重さを軽減し、作業者による重量物の所望の方向への移動と正確な組み付けを可能とするパワーアシストロボットなどにも適用することが可能である。
今回開示された実施の形態は、本発明を具体的に実施するための構成の例示であって、本発明の技術的範囲を制限するものではない。本発明の技術的範囲は、実施の形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲の文言上の範囲および均等の意味の範囲内での変更が含まれることが意図される。
1 外骨格型ロボット、10 内部制御装置、11 I/F部、12 外骨格、20 外部制御装置、121 ベース、122 下半身、123 能動関節、124 検出機構、131 記録処理部、132 記憶装置、133 計測装置、134 制御部、135 出力装置、302,304 エアマッスル、310 プーリー付回転関節、312 電動モータ。

Claims (7)

  1. フレーム構造と、
    前記フレーム構造を可動とするように配置されている能動関節と、
    前記能動関節に対するトルク制御により前記能動関節を動作させる制御部とを備え、
    各前記能動関節は、
    エアマッスルと、
    電動モータと、
    前記エアマッスルからの第1の駆動力と前記電動モータからの第2の駆動力とを合成して前記能動関節の屈伸を駆動するための駆動力合成手段と、
    前記エアマッスルからの前記第1の駆動力を前記駆動力合成手段に伝達するためのワイヤと、
    前記エアマッスルの端部であって、前記エアマッスルに対して前記ワイヤが結合される側の端部に固定され、前記エアマッスルからの前記第1の駆動力の大きさを検出するための第1のセンサと、
    前記第1のセンサと前記ワイヤとを結合するための係合部材とを含み、
    前記制御部は、
    前記第1のセンサの検出結果に応じて、前記エアマッスルの前記第1の駆動力および前記電動モータからの前記第2の駆動力を制御する、パワーアシストロボット。
  2. 前記係合部材は、固定部材を介して前記第1のセンサに固定され、前記係合部材と前記固定部材とで、前記ワイヤを係合するためのT字形状の構造が構成され、
    前記ワイヤは、前記ワイヤ自身が前記T字形状の構造の前面側に作るループの中を、前記ワイヤの一方端側および前記第1の駆動力を伝達する他方端側の双方が、それぞれ、前記T字形状の構造の前記固定部材を挟むように背面側を回って、通るように結ばれることで、前記係合部材に対して固定される、パワーアシストロボット。
  3. 前記ワイヤは、繊維束を編むことにより形成され、
    前記ワイヤの一方端は、前記ワイヤの前記第1の駆動力を伝達する側において、前記ワイヤを構成するように編まれた前記繊維束を割って作った2つの孔を縫うように通されて固定される、請求項2記載のパワーアシストロボット。
  4. 前記ワイヤは、繊維束を編むことにより形成され、
    前記ワイヤの一方端は、前記ワイヤの前記第1の駆動力を伝達する側において、前記ワイヤを構成するように編まれた前記繊維束を割って作った第1の孔を通され、前記ワイヤの他方端は、前記一方端側で前記第1の孔を通る部分よりも先端側で、前記繊維束を割って作った第2の孔を通されて固定される、請求項2記載のパワーアシストロボット。
  5. 前記制御部は、
    前記ワイヤを所定のバネ定数で表されるバネとした力学モデルと、前記エアマッスルの収縮割合に対する前記第1の駆動力の所定の関係を表す駆動力モデルとの組合せの逆モデルにより、前記第1の駆動力を生成するために前記エアマッスルに加える圧力を制御する、請求項1または2記載のパワーアシストロボット。
  6. 各前記能動関節の関節角を検出するための第2のセンサをさらに備え、
    前記制御部は、
    前記第2のセンサの検出結果により、前記エアマッスルの前記収縮割合を検知する、請求項5記載のパワーアシストロボット。
  7. 前記パワーアシストロボットは、対象となる人間の筋骨格系運動の支援をするための外骨格型ロボットであって、
    前記フレーム構造は、外骨格に対応し、
    前記能動関節は、前記筋骨格系運動における前記対象となる人間の関節の各位置に対応して前記フレーム構造を可動とするように配置されている、請求項2に記載のパワーアシストロボット。
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