JP2014057128A - 映像符号化制御装置およびそのプログラム、ならびに、映像伝送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】映像符号化制御装置2は、一以上の映像復号装置3から改善要求データとして送信される、映像を構成する画像内の画質を改善させたい領域を、当該領域ごとに予め定めた集計時間間隔で集計する集計手段21と、この集計手段21で集計された集計結果において、得票数が多い領域ほど量子化パラメータ値を小さく設定した符号化パラメータを生成し、映像符号化装置1に出力する符号化制御手段22と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
また、符号化データの発生量を制御する技術としては、画像の動き量を検出し、動き量と目標の発生情報量との関係により予め定めた符号化パラメータのしきい値によって、発生情報量が目標値発生情報量となるように符号化パラメータを調整する技術が開示されている(特許文献2参照)。
また、特許文献2のように、符号化側(送信側)において、画像を解析した結果である動き量のみで符号化パラメータを制御する場合でも、特許文献1に記載の手法と同様の問題がある。
これによって、映像符号化装置では、量子化パラメータ値を小さく設定した領域については、量子化による削減データが少ないため、他の領域に比べて画質を高めて映像を符号化することができる。
これによって、映像符号化制御装置は、画像内の画質を改善させたい領域を認識することができ、その領域の集計結果により、映像符号化装置の符号化を領域ごとに制御することができる。
そして、映像符号化制御装置は、領域統合手段によって、座標特定手段で変換された集計結果と、領域集計手段で集計された集計結果とを加算して統合した集計結果を生成する。これによって、映像符号化制御装置は、改善要求データとして、識別子が通知される場合でも、画像座標による領域で通知される場合でも、画像内の画質を改善させたい領域を認識することができる。
かかる構成において、映像符号化制御装置は、被写体認識手段によって、予め識別子と対応付けた被写体の画像特徴量に基づいて、映像から被写体の領域を認識し、識別子と当該識別子で特定される画像上の被写体の領域との時系列の対応関係を示す識別子領域情報を生成する。
これによって、映像符号化制御装置は、識別子と当該識別子で特定される画像上の被写体の領域との時系列の対応関係を、予め準備することなく、映像から直接抽出することができる。
そして、映像符号化制御装置は、集計手段によって、集計時間間隔内における過去のフレームにおいて要求された領域を、動き推定手段で推定された動き量に基づいて、集計時点である現時点のフレームの領域に変換する。
これによって、過去のフレームにおいて画質の改善要求のあった領域が、現時t年尾フレームのどの領域に対応するのかを認識することができ、改善要求のあった領域の画質改善の精度を高めることができる。
請求項1,6,7に記載の発明によれば、一以上の映像復号装置から送信される改善要求によって、符号化側において、画像内の領域ごとの符号化パラメータを制御することができる。これによって、画質の改善要求の多い領域については、優先的に画質を向上させるように制御することができる。
<映像伝送システムの概要>
最初に、図1を参照して、本発明の実施形態に係る映像伝送システムの概要について説明する。
映像伝送システムSは、映像符号化装置1が、映像(動画像)を符号化して送信し、映像復号装置3において、符号化映像を復号して再生するものである。
ここでは、映像伝送システムSは、図1に示すように、映像の送信側に、映像符号化装置1と映像符号化制御装置2とを備え、映像の受信側に、一以上の映像復号装置3(31,32,…,3N:Nは自然数)を備えて構成している。
また、映像符号化装置1と映像符号化制御装置2とは、専用線で接続されているものとする。
そして、映像伝送システムSは、映像符号化装置1が、領域ごとの符号化パラメータに基づいて、入力映像を符号化し、映像復号装置3に送信する。
このとき、符号化映像は、画質の改善要求が多かった領域については、他の領域に比べて相対的に高画質になるように符号化されているため、復号した際に、当該領域は、他の領域に比べて高画質で再生されることになる。
このように、映像伝送システムSは、一以上の復号側(受信側)の映像復号装置3からの要求によって、符号化側(送信側)において、映像符号化制御装置2が、映像符号化装置1に対して、画像内の領域ごとの符号化パラメータを制御する。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
まず、図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る映像伝送システムSの構成について説明する。映像伝送システムSは、図1で説明したように、映像の送信側に、映像符号化装置1と映像符号化制御装置2とを備え、映像の受信側に、一以上の映像復号装置3(31,32,…,3N)を備える。
映像符号化装置1は、入力された映像(映像信号)を符号化して、映像復号装置3に送信するものである。図2に示すように、映像符号化装置1は、符号化手段11を備える。
例えば、符号化手段11における符号化方式は、MPEG−4 AVC|H.264や、現在規格化が進められているHEVC(High Efficiency Video Coding)方式を用いることができる。
なお、符号化手段11は、符号化映像を伝送する帯域が制限されている場合、当該帯域に符号化映像のビットレートが収まるようにQP制御を行うこととする。この場合、画質を高める領域に対して、他の領域は相対的に画質が劣化することになる。
映像符号化制御装置2は、一以上の映像復号装置3から送信される改善要求データに基づいて、改善要求の多い領域が、他の領域よりも相対的に高画質になるように、映像符号化装置1を制御するものである。ここでは、映像符号化制御装置2は、集計手段21と、符号化制御手段22とを備える。
ここで、改善要求データは、それぞれの映像復号装置3から送信される、画質を改善させたい領域を特定する情報である。ここでは、改善要求データを、画質を改善させたい領域を画像座標によって記述したものとする。この画像座標によって領域を記述するには、領域を囲む矩形の代表点(例えば、左上座標と右下座標)や、領域の中心座標(領域の大きさは予め定めたものを用いる)といった表現形式とすることができる。
これによって、集計手段21は、図3(d)に示すように、改善要求の多い領域ほど、得票数が多い得票マップを生成することができる。
なお、集計手段21が改善要求データを集計する間隔は、予め定めた任意の間隔でよい。例えば、集計手段21は、入力映像のフレーム周期間隔で集計を行ってもよいし、複数フレームの周期間隔で集計を行ってもよい。
この集計手段21は、集計結果(得票マップ)を、符号化制御手段22に出力する。
すなわち、符号化制御手段22は、集計手段21で集計された得票マップにおいて、得票数が多い領域ほど、画質がよくなるように領域ごとの符号化パラメータを制御する。具体的には、符号化制御手段22は、得票数が多い領域ほど、符号化パラメータとなる量子化パラメータ(QP)値を小さい値に設定する。
このように、得票数が多い領域ほど量子化パラメータ値を小さくすることで、符号化手段11において、量子化による情報量の削減が抑えられるため、当該領域を高画質化することができる。
この符号化制御手段22は、量子化パラメータ値を設定した領域ごとの符号化パラメータを、映像符号化装置1(符号化手段11)に出力する。
映像復号装置3は、映像符号化装置1で符号化された映像(符号化映像)を取得(受信)し、復号することで、映像を再生するものである。図2に示すように、映像復号装置3は、復号手段31と、表示手段32と、入力手段33と、改善要求手段34と、を備える。
また、この入力手段33は、例えば、表示手段32の近傍に設置されたカメラ(不図示)から視認者を撮影し、その撮影映像から、視認者が画面を注視している位置を検出する視線検出装置を用いて、画面上の位置や領域を入力することとしてもよい。
この入力手段33は、入力された画面上の位置や領域を特定する画像座標を、改善要求手段34に出力する。
以上説明したように映像復号装置3を構成することで、映像復号装置3は、視認者が映像中の画質を高めたい位置や領域を、映像符号化装置1を制御する映像符号化制御装置2に要求することができる。
次に、図4を参照(構成については適宜図2参照)して、本発明の第1実施形態に係る映像伝送システムSの動作について説明する。
まず、映像符号化装置1は、外部から映像を入力する(ステップS1)。そして、映像符号化装置1は、符号化手段11によって、ステップS1で入力された映像を、画像の領域ごとに画質を制御可能な符号化方式によって符号化する(ステップS2)。
これによって、映像符号化装置1は、映像符号化制御装置2からの制御によって、領域ごとに画質を変えて映像の符号化を行う。
このステップS2で符号化された映像(符号化映像)は、通信制御手段(不図示)によって、通信回線Ntを介して、映像復号装置3(31,32,…,3N)に、ビットストリームとして送信される(ステップとして不図示)。
そして、映像復号装置3は、復号手段31によって、受信した符号化映像を復号し、表示手段32によって、画面上に再生映像を表示する(ステップS3)。なお、映像復号装置31,32,…,3Nは、それぞれ同じ動作であるため、以降の動作は、1つの映像復号装置3(例えば、31)についてのみ説明する。
そして、映像復号装置3は、改善要求手段34によって、ステップS4で入力された画面上の位置(領域)を特定する画像座標を、改善要求データとして生成する(ステップS5)。このステップS5で生成された改善要求データは、通信制御手段(不図示)によって、通信回線Ntを介して、映像符号化制御装置2に送信される(ステップとして不図示)。
そして、映像符号化制御装置2は、集計手段21によって、一以上の映像復号装置3から受信した改善要求データを集計する(ステップS6)。ここでは、集計手段21は、改善要求データで特定される領域を、画像の場所(画素またはブロック)ごとに累計し、得票マップ(図3参照)を生成する。
以上の動作によって、映像伝送システムSは、映像復号装置3からの画質の改善要求の多い領域について、相対的に他の領域よりも画質を改善させることができる。
次に、図5を参照して、本発明の第2実施形態に係る映像伝送システムSAの構成について説明する。映像伝送システムSAは、映像の送信側に、映像符号化装置1と映像符号化制御装置2Aとを備え、映像の受信側に、一以上の映像復号装置3A(3A1,3A2,…,3AN)を備える。
映像符号化装置1は、図2で説明したものと同じものであるため説明を省略する。
ここで、改善要求データは、それぞれの映像復号装置3Aから送信される、画質を改善させたい領域となる被写体を特定する情報である。この改善要求データは、被写体を識別可能な情報(識別子)であれば特に限定する必要はない。例えば、識別子として、視認者(視聴者)が既知の被写体の名称(例えば、役者名、歌手名等)、あるいは、予め被写体と対応付けたID情報(数値、リモコン装置のボタン番号等)である。
ここでは、集計手段21Aは、識別子集計手段211と、座標特定手段212と、を備える。
例えば、図6(a)に示すように、識別子が予め与えられた被写体(ここでは、人物、黒板、演台)が映像上に表示されている場合に、識別子集計手段211は、図6(b)に示すように、改善要求データで示される識別子ごとの得票数を累計する。
なお、識別子集計手段211が改善要求データを集計する間隔は、予め定めた任意の間隔でよい。例えば、識別子集計手段211は、入力映像のフレーム周期間隔で集計を行ってもよいし、複数フレームの周期間隔で集計を行ってもよい。
この識別子集計手段211は、集計結果(識別子別得票数)を、座標特定手段212に出力する。
ここでは、座標特定手段212は、識別子集計手段211で集計された識別子別の得票数に応じて、識別子領域情報で特定される識別子に対応する領域に得票数を割り当てた得票マップを生成する。
すなわち、座標特定手段212は、画像上の識別子の領域に対応する場所(画素またはブロック)に、当該識別子に対応する得票数を割り当てる。ここで、識別子の領域が重なった領域については、それぞれの識別子に対応する得票数の和を割り当てることとする。
なお、識別子の領域が重なった領域については、当該識別子の中で最大得票数を割り当ててもよいし、同じ領域の識別子の得票数の平均値を割り当ててもよい。
この座標特定手段212は、領域に対応した集計結果である得票マップを、符号化制御手段22に出力する。
これによって、符号化制御手段22は、得票マップに基づいて、映像符号化装置1の符号化手段11の符号化パラメータを制御することが可能になる。
映像復号装置3Aは、映像符号化装置1で符号化された映像(符号化映像)を取得(受信)し、復号することで、映像を再生するものである。図5に示すように、映像復号装置3Aは、復号手段31と、表示手段32と、入力手段33Aと、改善要求手段34Aと、を備える。なお、復号手段31および表示手段32は、図2で説明したものと同じものであるため説明を省略する。
また、例えば、入力手段33Aは、リモコン装置等によって、視認者の操作により、被写体と予め対応付けられたボタンを押下されることで、被写体の識別子(ボタン番号等)を入力する。
この入力手段33Aは、入力された被写体の識別子を、改善要求手段34Aに出力する。
以上説明したように映像復号装置3Aを構成することで、映像復号装置3Aは、視認者が映像中の画質を高めたい被写体の識別子を、映像符号化装置1を制御する映像符号化制御装置2Aに要求することができる。
ただし、ステップS4において、映像伝送システムSでは、画面上の位置や領域を入力したが、映像伝送システムSAでは、被写体の識別子を入力することになる。
また、ステップS6において、映像伝送システムSでは、画像の場所(画素またはブロック)ごとに改善要求データを累計し、領域ごとの得票マップを生成したが、映像伝送システムSAでは、識別子集計手段211で識別子を集計した後、座標特定手段212で領域ごとの得票マップに変換する。
次に、図8を参照して、本発明の第3実施形態に係る映像伝送システムSBの構成について説明する。映像伝送システムSBは、映像の送信側に、映像符号化装置1と映像符号化制御装置2Bとを備え、映像の受信側に、一以上の映像復号装置3A(3A1,3A2,…,3AN)を備える。
すなわち、図8に示した映像伝送システムSBのように、映像符号化制御装置2A(図5参照)に、被写体認識手段23を付加して映像符号化制御装置2Bとして構成してもよい。なお、映像符号化装置1および映像復号装置3Aは、図5で説明したものと同じものである。また、映像符号化制御装置2Bの被写体認識手段23以外の構成は、図5で説明した映像符号化制御装置2Aと同じものである。
例えば、被写体認識手段23は、一般的な顔検出技術を用いて、フレーム画像ごとに顔領域を認識して当該領域の特徴量を抽出する。そして、被写体認識手段23は、被写体の識別子と、当該被写体の顔特徴量とを予め対応付けて記憶した記憶手段(不図示)を参照して、抽出した顔領域の特徴量が類似する被写体の識別子と、当該顔領域近傍の領域とを時系列に対応付けて、識別子領域情報として生成する。
もちろん、被写体認識手段23は、色情報、テクスチャ等の特徴量によって認識可能な被写体であれば、人物の認識に限定されるものではない。
次に、図9を参照して、本発明の第4実施形態に係る映像伝送システムSCの構成について説明する。映像伝送システムSCは、映像の送信側に、映像符号化装置1と映像符号化制御装置2Cとを備え、映像の受信側に、一以上の映像復号装置3を備える。
しかし、これらの映像復号装置3,3Aは両方が混在してもよく、また、画質の改善を望む位置(画像座標)や被写体の識別子を視認者が選択して改善要求データとして送信する映像復号装置3Bが存在してもよい。
なお、映像復号装置3は、視認者が画質の改善を望む位置(画像座標)を改善要求データとして要求するもので、図2で説明したものと同じものである。また、映像復号装置3Aは、視認者が画質の改善を望む被写体の識別子を改善要求データとして要求するもので、図5で説明したものと同じものである。
また、映像復号装置3Bは、映像復号装置3と映像復号装置3Aとの両方の機能を備え、位置(画像座標)または被写体の識別子を、適宜視認者が選択して、改善要求データとして要求するものである。
なお、改善要求データには、送信するデータが、位置(画像座標)であるのか、被写体の識別子であるのかを示す情報が含まれていることはいうまでもない。
なお、符号化制御手段22は、図2で説明した映像符号化制御装置2と同じものであり、識別子集計手段211および座標特定手段212は、図5で説明した映像符号化制御装置2Aと同じものであるため、説明を省略する。ただし、座標特定手段212の出力先は、領域統合手段214とする。
ここでは、領域集計手段213は、集計手段21(図2参照)と同様に、画像の場所(画素またはブロック)ごとに、改善要求データの得票数を累計した得票マップ(図3(d)参照)を生成する。なお、領域集計手段213が改善要求データを集計するタイミングは、識別子集計手段211と同じタイミングで行うこととする。
この領域集計手段213は、位置で指定された集計結果(得票マップ)を、領域統合手段214に出力する。
すなわち、領域統合手段214は、座標特定手段212で生成される得票マップ(例えば、図7(d))と、領域集計手段213で生成される得票マップ(例えば、図3(d))とについて、画像上の場所(画素またはブロック)ごとに、例えば、得票数の和を割り当てて新たな得票マップを生成する。
この領域統合手段214は、領域に対応した集計結果である得票マップを、符号化制御手段22に出力する。
これによって、符号化制御手段22は、得票マップに基づいて、映像符号化装置1の符号化手段11の符号化パラメータを制御することが可能になる。
また、映像伝送システムSCの映像符号化制御装置2Cは、図8で説明した映像符号化制御装置2Bと同様に、被写体認識手段23をさらに備える構成としてよい。
ただし、ステップS4において、映像伝送システムSでは、画面上の位置や領域を入力したが、映像伝送システムSCでは、位置(領域)または被写体の識別子を入力する。
次に、図10を参照して、本発明の第5実施形態に係る映像伝送システムSDの構成について説明する。映像伝送システムSDは、映像の送信側に、映像符号化装置1と映像符号化制御装置2Dとを備え、映像の受信側に、一以上の映像復号装置3(31,32,…,3N)を備える。
例えば、動き推定手段24は、ある時点におけるフレームを予め定めた大きさのブロックに分割し、各ブロックが別のフレームにおいてどの位置に対応するのか、すなわち、画像特徴量が類似する領域がどこであるのかを求めることで、位置の対応付けを行う。この動き推定手段24は、例えば、ブロックマッチングによって、ブロックのフレーム間における位置の対応付けを行うことができる。
この動き推定手段24は、各ブロックについて、過去のフレームごとの動き量を、集計手段21Dに出力する。この動き量は、例えば、ブロックの水平方向および垂直方向の各移動量を対とした動きベクトルとすることができる。
ここで、集計手段21Dは、動き推定手段24から出力される動き量に基づいて、集計時間間隔内で現時点よりも前のフレームにおいて改善要求のあった位置(領域)については、動き量分移動させた位置(領域)に対応する現時点のフレームのブロックとして集計する。
なお、集計手段21Dは、集計手段21(図2参照)と同様に、ブロックごとに集計した得票数を得票マップとして、符号化制御手段22に出力する。
図11(a)において、(a−1)は、現時点(k:kは整数)のフレーム(第kフレーム)を示している。また、(a−2)は、現時点(k)よりも1フレーム前のフレーム(第(k−1)フレーム)を示している。また、(a−3)は、現時点(k)よりも2フレーム前のフレーム(第(k−2)フレーム)を示している。なお、ここでは、説明を簡略化するため過去2フレーム分までのフレームを示しているが、このフレーム数は、予め定めた集計時間間隔に対応するフレーム数である。
また、図11(e)は、これらの改善要求データによって生成される得票マップの例を示している。
そして、動き推定手段24は、(a−1)の第kフレームの各ブロックが、(a−2)の第(k−1)フレームのどの位置に対応するのか、また、(a−3)の第(k−2)フレームのどの位置に対応するのかを、ブロックマッチングによってそれぞれ推定(対応付け)する。
図11の例では、第(k−2)フレームにおいて要求された位置D12は、現時点におけるブロックa,dの領域内の位置に対応する。
また、第(k−1)フレームにおいて要求された位置D21は、現時点におけるブロックeの領域内の位置に対応する。また、第(k−1)フレームにおいて要求された位置DN1は、現時点におけるブロックdの領域内の位置に対応する。
また、第kフレームにおいて要求された位置D10は、現時点におけるブロックdの領域内の位置に対応する。
また、ここでは、集計手段21Dは、現時点(k)のフレームと、過去のフレームとを同等に扱ったが、得票数に重みをつけ、例えば、より過去のフレーム、すなわち、現時点のフレームから時間的に離れたフレームほど、重みを小さくして票数を累計することとしてもよい。
この場合、識別子集計手段211は、フレーム周期間隔で識別子を集計する。そして、座標特定手段212は、識別子集計手段211で集計されたフレーム周期間隔の識別子(識別子別得票数:図6(b)参照)を、動き推定手段24で推定した動き量(動きベクトル)に応じて、画像(集計時点のフレーム)上の識別子の領域に対応する場所(画素またはブロック)に、当該識別子に対応する得票数を割り当てる処理を予め定めたフレーム数分行い、集計時間間隔分の集計結果である得票マップ(図7(d)参照)を生成する。
この処理は、第3実施形態で説明した映像符号化制御装置2B(図8参照)に、動き推定手段24を付加する場合も同様である。
この場合、識別子集計手段211および座標特定手段212は、第2実施形態で説明した映像符号化制御装置2A(図5参照)に、動き推定手段24を付加する場合と同様の処理を行うこととする。
また、領域集計手段213は、第5実施形態で説明した映像符号化制御装置2D(図10参照)の集計手段21Dと同様の処理を行うこととする。
これによって、領域統合手段214では、集計時間間隔内において、過去のフレームの領域を現時点のフレームの領域に変換した集計結果で統合された得票マップが生成されることになる。
1 映像符号化装置
11 符号化手段
2 映像符号化制御装置
21 集計手段
211 識別子集計手段
212 座標特定手段
213 領域集計手段
214 領域統合手段
22 符号化制御手段
23 被写体認識手段
24 動き推定手段
3 映像復号装置
31 復号手段
32 表示手段
33 入力手段
34 改善要求手段
4 映像伝送装置
Claims (7)
- 映像を構成する画像内の任意の領域ごとに符号量制御が可能な符号化方式を用いて前記映像を符号化する映像符号化装置と、当該映像符号化装置の符号化における各領域の符号量を制御する映像符号化制御装置と、符号化された映像を再生するとともに、再生映像を視認した視認者によって画質を改善させたい領域を特定する情報の入力を受け付け、前記映像符号化制御装置に改善要求データとして送信する一以上の映像復号装置と、を備えた映像伝送システムにおける前記映像符号化制御装置であって、
前記一以上の映像復号装置から前記改善要求データとして送信される、前記画像内の画質を改善させたい領域で特定される画素または予め定めた大きさのブロックごとに、当該改善要求データの数を、予め定めた集計時間間隔で集計する集計手段と、
この集計手段で集計された集計結果において、得票数が多い画像内の領域ほど量子化パラメータ値を小さく設定した符号化パラメータを生成し、前記映像符号化装置に出力する符号化制御手段と、
を備えることを特徴とする映像符号化制御装置。 - 前記改善要求データが、画質を改善させたい領域を特定する情報として、被写体を特定するための識別子を含み、
前記集計手段は、
前記一以上の映像復号装置から送信される識別子を集計する識別子集計手段と、
予め定めた前記識別子と当該識別子で特定される画像上の被写体の領域との時系列の対応関係を示す識別子領域情報に基づいて、前記識別子集計手段で集計された識別子ごとの集計結果を、当該識別子に対応する画像上の領域で特定される画素または予め定めた大きさのブロックごとの集計結果に変換する座標特定手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の映像符号化制御装置。 - 前記改善要求データが、画質を改善させたい領域を特定する情報として、被写体を特定するための識別子、または、前記画質を改善させたい領域を特定する画像座標を含み、
前記集計手段は、
前記一以上の映像復号装置から前記改善要求データとして送信される識別子を集計する識別子集計手段と、
予め定めた前記識別子と当該識別子で特定される画像上の被写体の領域との時系列の対応関係を示す識別子領域情報に基づいて、前記識別子集計手段で集計された識別子ごとの集計結果を、当該識別子に対応する画像上の領域で特定される画素または予め定めた大きさのブロックごとの集計結果に変換する座標特定手段と、
前記一以上の映像復号装置から前記改善要求データとして送信される、前記画像内の画質を改善させたい領域で特定される画素または予め定めた大きさのブロックごとに、当該改善要求データの数を、予め定めた集計時間間隔で集計する領域集計手段と、
前記座標特定手段で変換された集計結果と、前記領域集計手段で集計された集計結果とを加算して統合した集計結果を生成する領域統合手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の映像符号化制御装置。 - 予め識別子と対応付けた被写体の画像特徴量に基づいて、前記映像から被写体の領域を認識し、前記識別子と当該識別子で特定される画像上の被写体の領域との時系列の対応関係を示す前記識別子領域情報を生成する被写体認識手段をさらに備えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の映像符号化制御装置。
- 前記映像から、画像特徴量に基づいて、フレームの予め定めた大きさのブロックごとに、複数のフレームにおける位置を対応付けることで、ブロックごとの動き量を推定する動き推定手段をさらに備え、
前記集計手段は、集計時間間隔内における過去のフレームにおいて要求された領域を、前記動き推定手段で推定された動き量に基づいて、集計時点である現時点のフレームの領域に変換して、領域ごとの改善要求データの集計を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の映像符号化制御装置。 - コンピュータを、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の映像符号化制御装置として機能させるための映像符号化制御プログラム。
- 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の映像符号化制御装置と、
この映像符号化制御装置からの符号化パラメータにより符号量を制御して映像を符号化する映像符号化装置と、
を備えることを特徴とする映像伝送装置。
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ID=50614110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012199221A Pending JP2014057128A (ja) | 2012-09-11 | 2012-09-11 | 映像符号化制御装置およびそのプログラム、ならびに、映像伝送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014057128A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015231145A (ja) * | 2014-06-05 | 2015-12-21 | 日本放送協会 | 送信装置、受信装置及びこれらのプログラム |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06319134A (ja) * | 1993-05-07 | 1994-11-15 | Oki Electric Ind Co Ltd | 画像通信システム |
JP2000092006A (ja) * | 1998-09-14 | 2000-03-31 | Toshiba Corp | デジタル放送番組送出システムとデジタル放送番組受信装置 |
JP2003111050A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-11 | Olympus Optical Co Ltd | 映像配信サーバ及び映像受信クライアントシステム |
JP2008533837A (ja) * | 2005-03-09 | 2008-08-21 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | ビデオテレフォニーに関する関心領域抽出 |
JP2009005238A (ja) * | 2007-06-25 | 2009-01-08 | Sony Computer Entertainment Inc | 符号化処理装置および符号化処理方法 |
-
2012
- 2012-09-11 JP JP2012199221A patent/JP2014057128A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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