JP2014054347A - 冷凍治療温度制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 安全性を向上した冷凍治療温度制御システムを提供する。
【解決手段】 患者の内部の画像を撮像する画像診断部1と、術具又は手術器具の位置を検出する位置検出部9と、前記患者の治療部位に挿入した術具36を介して前記治療部位のさせる冷凍治療部40と、前記画像診断部1、前記位置検出部9、前記冷凍治療部40を制御する制御部23及びパーソナルコンピュータ19と、を備えた冷凍治療制御システムであって、前記制御部23及びパーソナルコンピュータ19は、治療部位を含む治療領域の温度を時系列に検出し、時系列に検出した治療領域の温度の変化量を算出し、算出された温度の変化量を用いて前記冷凍治療部40の冷凍又は解凍を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷凍治療の治療部位の温度変化を検出し、検出した温度変化による患者の生体組織への冷凍治療時の安全性を向上する冷凍治療温度制御システムに関する。
冷凍治療装置は、プローブ、磁気共鳴イメージング装置(「MRI装置」という)、演算装置を有している。
プローブは患者の治療部位に穿刺され治療部位の冷凍治療を行う。MRI装置は、治療部位の画像を連続撮影し、連続撮影した治療部位の画像を表示する。術者は表示された治療部位の画像をもとに冷凍治療の進行状態を判定し、判定結果を演算装置に入力する。演算装置は、予め撮影された冷凍治療前画像と連続撮影される治療中画像との差分画像を得て、得られた差分画像から治療領域外縁と病変外縁との距離を算出し、算出された距離が所定の値になった時点を治療の終了時点と判断し、判断された治療の終了時点を術者に報知する(例えば、特許文献1)。
上記特許文献1の報知は、術者に冷凍治療の終了を知らせることに止まっており、冷凍治療における治療部位の温度管理は、ユーザが自身の経験と知識に基づき判断していた。
冷凍治療における治療部位の温度管理に際し、患者の治療部位及びその周辺の生体組織を冷凍治療によって冷凍から解凍へ、あるいは解凍から冷凍へ急激な温度変化があれば、その急激な温度変化により患者の治療部位及びその周辺の生体組織にひび割れが生じる現象が知られている。この現象は「クラッキング」と呼ばれ、クラッキングは治療部位及び周囲の生体組織内の血管を損壊する場合があり、前記血管の損壊が生じた場合には、解凍後に予想できない量の出血となるおそれがある。
特開2005-160533号公報
しかしながら、治療部位の温度変化の管理は術者だけでなく、冷凍治療システムが冷凍治療の安全性の観点から治療部位の温度変化を管理することが望ましい。冷凍治療システムの治療部位の温度変化管理は、特許文献1の開示範囲において未解決の課題であると思料する。
そこで、本発明は、安全性を向上した冷凍治療温度制御システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の冷凍治療温度制御システムは、患者の内部の画像を撮像する画像診断部と、術具又は手術器具の位置を検出する位置検出部と、前記患者の治療部位に挿入した術具を介して前記治療部位のさせる冷凍治療部と、前記画像診断部、前記位置検出部、前記冷凍治療部を制御する制御部と、を備えた冷凍治療制御システムであって、前記制御部は、治療部位を含む治療領域の温度を時系列に検出し、時系列に検出した治療領域の温度の変化量を算出し、算出された温度の変化量に基づき前記冷凍治療部の冷凍又は解凍を制御する。
本発明によれば、安全性を向上した冷凍治療温度制御システムを提供することができる。
本発明の実施例1、2の冷凍治療温度制御システムの一構成例を示す構成図。 図1の冷凍治療部40の構成を示す構成図。 温度変化加速度の算出方法を説明する図。 実施例1の冷凍治療における測定制御方法を説明する図。 図4の処理手順を示すフローチャート。 実施例2の冷凍治療における温度変化加速度の測定制御方法を説明する図。 図6の処理手順を示すフローチャート。 本発明の実施例3の冷凍治療温度制御システムの一構成例を示す構成図。 図8の冷凍治療部40の構成を示す構成図。 実施例3の冷凍治療における組織内の音の測定による温度制御方法を説明する図。 図10の処理手順を示すフローチャート。
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
まず、本発明の冷凍治療温度制御システムの構成について図1を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例1、2の冷凍治療温度制御システムの一構成例を示す構成図である。
冷凍治療温度制御システムは、画像診断部1と、位置検出部9と、基準ツール17と、パーソナルコンピュータ19と、制御部23と、映像記録部34と、冷凍治療部40と、を有している。
画像診断部1は、患者24の内部の画像を撮像する。この場合、画像診断部1は、冷凍治療によって氷結した氷球を観察するのに適しているので、MRI装置を用いる。また、MRI装置は画像診断部1の一例であるのでMRI装置1とも表記する。術者29は、患者にプローブを患者の体内に挿入して治療するため、患者の水平方向が開放されている垂直磁場方式の永久磁石型MRI装置が用いられる。垂直磁場方式の永久磁石型MRI装置は、上部磁石3と、下部磁石5と、支柱7と、モニタ13、14と、モニタ支持部15と、ベッド21とを有している。
上部磁石3と下部磁石5はこれらが1対で床面に対して垂直な静磁場を発生させる永久磁石を内包している。支柱7は上部磁石3と下部磁石5に連結され、上部磁石3と下部磁石5を支持する。モニタ13、14は患者24の治療部位のMRI画像を表示する。MRI画像は、例えば、術者29が手で持つポインタ27により指示された患者24の断層面の画像を表示する。モニタ支持部15は、上部磁石3を内包する筐体を一端とし他端にモニタ13、14を支持するアーム状の機構である。ベッド21は患者24を寝載するものである。
位置検出部9は、ポインタ27と、赤外線カメラ25と、アーム11とを有している。ポインタ27はMRI画像の断層面指示デバイスである。赤外線カメラ25は2台有してポインタ27の位置を検出するものである。アーム11は一端に2台の赤外線カメラ25を支持する機構で他端を上部磁石3に連結するもので、術者による治療作業等の妨げにならないように位置検出器9を退避できるようになっている。
基準ツール17は、上部磁石3の側面に設けられ、赤外線カメラ25の座標系とMRI装置1の座標系を関連づける基準器で、赤外線カメラ25とMRI装置1の両方に写り込む3つの反射球35を備えている。
パーソナルコンピュータ19は、冷凍治療部40によって冷凍治療された氷球を含めて撮像したMRI装置1からのMRI画像を取得し、それらを用いたナビゲーション画像を生成・表示する。パーソナルコンピュータ19のモニタ38と、入力部39は、冷凍治療部40の筐体の上に配置されている、モニタ38にはモニタ13、14と同様に患者24の治療部位のMRI画像を表示する。入力部39は、術者がモニタ38を確認しながら、冷凍治療部40を制御するためのパラメータを入力する。
制御部23は、パーソナルコンピュータ19と接続され、赤外線カメラ25が検出したポインタ27の情報を、術具36の位置データとして、例えば、RS232Cケーブル33を介してパーソナルコンピュータ19へ送信する。術具36の位置データは、MRI画像に示される撮像断面へ反映される。
また、図1の構成例では、主に冷凍治療部40を制御するパーソナルコンピュータ19とMRI装置1と位置検出部9を制御する制御部(ワークステーション)23に分けて説明しているが、制御部23とパーソナルコンピュータ19を1つのワークステーションで冷凍治療部40とMRI装置1と位置検出部9を制御させてもよい。また、プローブなどの術具36を常に含む断面を示すMRI画像は、断層面指示デバイスであるポインタ27をプローブなどに取り付け、術具36が存在する位置が常に撮像断面となるように構成することで、モニタ13に術具36のある位置のMRI画像が術具36の動く位置に追従して表示されることになる。
また、MRI装置の患者24の撮像条件は事前に登録されている。冷凍治療中は、治療情報や冷凍機器状況がパーソナルコンピュータ19のモニタ38に表示される。冷凍治療は予め設定したプロトコルに従って行われる。
映像記録部34は、モニタ13に表示されたMRI画像を、モニタ13への表示と同時記録する、例えばハードディスクレコーダーなどである。
冷凍治療部40は、冷凍用ガス配線を術具36に連結されており、冷凍治療が開始されると術具36に冷凍ガスあるいは解凍ガスが充填され、また治療開始の信号はパーソナルコンピュータ19に送信される。冷凍治療部40の詳細は、図2を用いて説明する。
次に、冷凍治療部40の構成・機能について図2を用いて説明する。
図2は図1の冷凍治療部40の構成を示す構成図である。
冷凍治療部40は、患者24の治療部位に挿入した術具を介して前記治療部位を冷凍することで治療するもので、主に制御部401とプローブ402の構成からなる。冷凍治療部40は「ジュール・トムソン(Joule-Thomsos)効果」を利用したものであり、冷凍ガスと解凍ガスを切り替えることで冷凍と解凍の両方ができ、かつMRI装置1による患者24の撮像下でも対応可能な冷凍治療器である。冷凍治療部40では冷凍に冷凍ガス(例えばアルゴンガス)403、解凍には解凍ガス(例えばヘリウムガス)404が利用される。冷凍ガス403はバルブ408により、解凍ガスはバルブ409によりそれぞれのガスの放出が制御される。
冷凍サイクルでは、バルブ408からの冷凍ガスを、ホース407を通して熱交換器405に到達しノズル406に至る。解凍サイクルではバルブ409からの解凍ガスを、ホース407を通して熱交換器405に到達しノズル406に至る。熱交換器405は熱容量を増加するため例えば蛇腹状に形成される。ノズル406はプローブ402の先端部であり、温度計415が設けられている。温度計415は例えば、熱電対による温度差が測定されるものである。
ノズル406から制御部401方向に戻る際に、熱交換器405を通る冷凍ガスを冷却し、ホース407を通って大気中に放出される。これより24〜27Mpa程度のアルゴンガス403が大気圧のプローブのノズル406の小室に噴出すると、プローブ先端で-185℃の極低温になる。また、17〜27MPa程度のヘリウムガス404の噴射によって、ノズル406は温度上昇に転じて、冷凍ガスによって凍った生体組織の解凍が可能となる。
実際の冷凍部はプローブ先端部2cmであり、冷凍領域 411、412はプローブの数が多いほど大きくなるので、治療部位410の大きさに合わせてプローブの本数を増減することで、患者の治療部位に合わせて氷球の大きさを調整する。
冷凍ガスによって凍った生体組織の領域の描出は、X線装置、X線CT装置、超音波診断装置、MRI装置の各種モダリティがあるが、特にMRI装置は冷凍治療において凍った治療部位が鮮明に得られるため、好適に用いられる。治療中に画像診断を行い病変及び冷凍領域の位置を可視化する技術は、特許文献1に提案されており、臨床において有効な結果が得られている。
次に、温度変化加速度の算出方法について図3を用いて説明する。
図3は温度変化加速度の算出方法を説明する図である。(a)は初期状態(針のみ)であり、(b)は凍結開始状態、(c)凍結t1秒経過状態、(d)はt2秒経過状態である。
温度変化加速度とは、冷凍治療部40が冷凍中と認識したMRI画像情報から冷凍領域の温度変化速度を時間で微分した値である。具体的には、予め冷凍前501のプローブ502先端503を含む断面を通るMRI画像を撮像し、その撮像を一定時間0秒乃至t2秒まで継続する。
まず、時間0秒において冷凍開始状態のプローブ402の先端に形成される氷球505の大きさを測定し、測定した氷球505の大きさを基準とする。
次に、時間t1秒経過したときの氷球507の大きさと氷球505の大きさの差分の計算を行う。計算の行う対象は、氷球507に氷球505を重ねたときの差分で、少なくとも上部の距離 Au、右部の距離Ar、左部の距離Al、下部の距離Adの4箇所以上の温度変化加速度を算出する。
この場合、Au、Ar、Al、Adに対応してそれぞれの温度変化加速度αu、αr、αl、αdは式(1)乃至式(4)で表すことができる。
Figure 2014054347
Figure 2014054347
Figure 2014054347
Figure 2014054347
さらに、時間t2秒経過したときの氷球514の大きさと時間t1秒の氷球507の大きさの差分の計算を行う。計算の行う対象は、同様に少なくとも氷球514に氷球507を重ねたときの差分で上部の距離Bu、右部の距離Br、左部の距離Bl、下部の距離Bdの4箇所以上の温度変化加速度を算出する。
この場合、Bu、Br、Bl、Bdに対応してそれぞれの温度変化加速度αu2、αr2、αl2、αd2は式(5)乃至式(8)で表すことができる。
Figure 2014054347
Figure 2014054347
Figure 2014054347
Figure 2014054347
次に、冷凍治療における温度制御方法の実施例1について図4、図5を用いて説明する。
図4は実施例1の冷凍治療における測定制御方法を説明する図、図5は図4の処理手順を示すフローチャートである。実施例1では、温度制御の解凍の時間を温度変化加速度のしきい値に応じて設定する手順を説明する。
冷凍治療は2回の冷凍―解凍サイクルを実施するのが一般的である。冷凍―解凍サイクルは、例えば2分間の間隔での実施が目安となる。2分間の冷凍―解凍サイクルでは氷球が完全に溶けず、氷球の一部残ってしまうが、冷凍―解凍サイクルにおいて-20℃以上の部分だけを2回凍らせれば腫瘍を凍死させることができるとされている。
また、冷凍治療は、治療部位を急速に冷凍、氷結した治療部位をゆっくり解凍する。急速冷凍・ゆっくり解凍は治療すべき腫瘍等の組織細胞の障害が大きくなり、腫瘍を凍死させることに有効とされている。
実施例1では、経過時間に対する冷凍温度および温度変化加速度について、図4に示す制御後をグラフ表示した例を示す。グラフ表示は温度の時間変化を表し、グラフ表示の上段が温度―時間グラフ(実測値)、グラフ表示の下段が温度変化加速度―時間グラフを示す。
術者は冷凍治療終了か否かをパーソナルコンピュータ19の入力部39に入力する、冷凍治療が終了であれば処理を終了する。冷凍治療が終了でなければステップS502に移行する(ステップS501)。
温度計415はプローブ402先端部の温度を測定し、測定した温度をパーソナルコンピュータ19に出力する(ステップS502)。
パーソナルコンピュータ19は、測定した温度変化を単位時間で微分して温度変化加速度を算出する。ここで、単位時間は1秒とするが、単位時間は任意に設定できる。任意に設定する方法は、術者がパーソナルコンピュータ19の入力部39に入力する方法がある(ステップS503)。
パーソナルコンピュータ19は、温度変化加速度のしきい値612を超えるか否かを判定する。温度変化加速度のしきい値612は術者の経験則で決められた値であって、しきい値はパーソナルコンピュータ19で内蔵するメモリに予め記憶されているものである。温度変化加速度のしきい値612を超えた場合はステップS504の処理に移行する。温度変化加速度のしきい値612を超えない場合はステップS502の処理に移行する(ステップS504)。
温度変化加速度のしきい値612を超えた場合、パーソナルコンピュータ19は、クラッキングを防ぐため、プローブ402の冷凍を行う。この場合の冷凍とは、クラッキングを防ぐための冷凍操作であり、氷球で腫瘍部が覆われるように多くの冷凍ガスを腫瘍部に噴出するのではなく、氷球から解凍に至る温度変化加速度を自然解凍より長い時間をかけて、解凍させるためにより少ない冷凍ガスを氷球に噴出するものである。例えば、1回目の冷凍開始62を開始し、一定時間休憩中622にしきい値を超えそうになる直前に冷凍ガスの量10%を用いた冷凍を行う。冷凍ガスの量10%とは、氷球で腫瘍部が覆われるように多くの冷凍ガスを腫瘍部に噴出する例を100%とするときの10分の1の量を示す。パーソナルコンピュータ19は、ステップS501に戻る(ステップS505)。
以上説明したように、実施例1によれば、患者の内部の画像を撮像する画像診断部1と、術具又は手術器具の位置を検出する位置検出部9と、前記患者の治療部位に挿入した術具36を介して前記治療部位のさせる冷凍治療部40と、前記画像診断部1、前記位置検出部9、前記冷凍治療部40を制御する制御部23及びパーソナルコンピュータ19と、を備えた冷凍治療制御システムであって、前記パーソナルコンピュータ19は、治療部位を含む治療領域の温度を時系列に検出し、時系列に検出した治療領域の温度の変化量を算出し、算出された温度の変化量を用いて前記冷凍治療部40の冷凍又は解凍を制御するので、実施例1を適用しない場合よりも安全性を向上した冷凍治療温度制御システムを提供することができる。
また、実施例1の特有の効果は、温度変化加速度値を算出することで、しきい値直前に冷凍または解凍処理を行うことができるため、クラッキングを未然に防ぐことができる。
次に、冷凍治療における温度制御方法の実施例2について図6、図7を用いて説明する。
図6は実施例2の冷凍治療における温度変化加速度の測定制御方法を説明する図、図7は図6の処理手順を示すフローチャートである。
実施例2では、実施例1の温度制御の解凍の時間を温度変化加速度に対応付けたしきい値と温度実測値に応じて設定する手順を説明する。
図6(a)では、冷凍治療開始に合わせた上段のグラフの温度変化632と下段のグラフの温度変化加速度635の記録が開始される。パーソナルコンピュータ19は、温度変化グラフ633に合わせて温度変化加速度の時間変化が描写されており、冷凍治療の1回目が終了後の自然解凍時の様子を示している。実施例2において、パーソナルコンピュータ19は温度値634における温度変化加速度値636が上限しきい値637の95%ライン638に達したときに、約10%の冷凍ガス量で冷凍処理(10%冷凍処理)を開始して、温度変化加速度値を降下するように制御する(ステップS701)。
図6(b)では、10%冷凍処理により温度変化加速度値643の上昇が緩やかとなり、温度変化加速度値643が下降している。この時、パーソナルコンピュータ19は温度変化加速度値の下降時点で10%冷凍処理を停止する。つまり、冷凍治療部40の冷凍処理は待機状態となる(ステップS702)。
図6(c)では、2回目の冷凍治療が終了し、自然解凍・観察・処置を行っている様子を示している。この時において、患者24の冷凍領域が体温に戻るための温度上昇が始まり、温度加速度値648が上限のしきい値637の95%ライン638に達すると同様に、パーソナルコンピュータ19は10%冷凍処理を開始して、温度変化加速度値を降下するよう制御する機能が発動する(ステップS703)。
図6(d)では、自然解凍時の上限しきい値637の95%ライン638においてパーソナルコンピュータ19は10%冷凍処理の開始・温度加速度値653の下降による停止を繰り返し動作している様子を示している。この制御により温度変化加速度はしきい値637以下とすることができ、実測温度は緩やかな温度上昇分布651となる(ステップS704)。
以上説明したように、実施例2によれば、実施例1で説明した効果に加え、実施例2の特有の効果は、クラッキングを未然に予防することが可能としながら、治療部位の急激な温度上昇(または温度下降)を避けることができる。
次に、冷凍治療における温度制御方法の実施例3について図8乃至図11を用いて説明する。
図8は、本発明の実施例3の冷凍治療温度制御システムの一構成例を示す構成図、図9は、図8の冷凍治療部40の構成を示す構成図、図10は実施例3の冷凍治療における組織内の音の測定による温度制御方法を説明する図、図11は図10の処理手順を示すフローチャートである。
実施例3では、温度制御の解凍時又は冷凍時の組織内の音を測定し、測定した組織内の音に対応付けたしきい値に応じて自然解凍よりも長く設定する手順を説明する。
実施例3の冷凍治療温度制御システムは、図1に示す実施例1、2の冷凍治療温度制御システムに音響測定器41を付加するものである。音響測定器41は患者24の治療部位の体表に設けられるマイクロフォンと、マイクロフォンが拾った治療部位周辺の音の信号解析を行い、患者の体表から組織内の音にクラッキングによるひび割れ音の有無を検知するものである。
ここで、患者24に取り付けられた音響測定器41の情報も同時に測定しており、冷凍時にしきい値を超える温度変化加速度やひび割れ音を検出した場合には冷凍治療の緊急停止やMRI装置1のベッド21の移動の機能も備えている。
次に、冷凍治療部40の構成・機能について図9を用いて説明する。
冷凍治療部40は、実施例1、2の冷凍治療部40に加え、熱交換器405の外部には音響測定器416を有している。音響測定器416は冷凍により冷凍した組織からの音を、プローブ402側から計測する。音響測定器416は音響測定器41と同じ構成、機能を有する。
次に、実施例3の制御手順について図10、11を用いて説明する。
まず、組織内の音の周波数・スペクトル解析値のしきい値処理の具体例を説明する。
図10(a)のグラフでは連続した体内信号704が検出され、体内信号704の所定時点705の周波数・スペクトル解析信号グラフ706も合わせて表示される。組織内の音の信号強度の時間に対するしきい値707、組織内の音の信号強度の周波数に対するしきい値708は設定されている。図10(b)に示すように、治療時702でもそれぞれモグラフ709、710に表される。図10(c)に示すように、仮に異常な組織内の音の信号を検出した時、つまり設定しきい値を超えた組織内の音の信号値を検出した場合には術者に警告メッセージ等をモニタ13、38に表示する。
冷凍治療部40のプローブ402の側面に取り付けられた音響測定器416は、治療部位のひび割れ音を含む組織内の音を測定して、測定した組織内の音(音量、周波数)をパーソナルコンピュータ19に出力する。(ステップS1101)。
パーソナルコンピュータ19は、測定した組織内の音に対して周波数・スペクトル解析を行う(ステップS1102)。
パーソナルコンピュータ19は、組織内の音の周波数・スペクトル解析値がしきい値707を超えるか否かを判定する。組織内の音の周波数・スペクトル解析値のしきい値707は実施例1と同様に、経験則で決められた値がパーソナルコンピュータ19で内蔵するメモリに予め記憶されているものである。組織内の音の周波数・スペクトル解析値のしきい値707を超えた場合はステップS1104の処理に移行する。組織内の音の周波数・スペクトル解析値のしきい値707を超えない場合はステップS1105の処理に移行する(ステップS1103)。
組織内の音のしきい値612を超えた場合、パーソナルコンピュータ19は、クラッキングを防ぐため、実施例1のステップS505と同様のプローブ402の冷凍を行う。パーソナルコンピュータ19は、ステップS1105に移行する(ステップS1104)。
術者は冷凍治療終了か否かをパーソナルコンピュータ19の入力部39に入力する、冷凍治療が終了であれば処理を終了する。冷凍治療が終了でなければステップS1101に移行する(ステップS1105)。
以上説明したように、実施例3によれば、実施例1で説明した効果に加え、実施例2の特有の効果は、クラッキングの音を直接測定して温度を制御するので、温度と組織内の音の2つのパラメータを用いることとなり、安全性の信頼度を向上することできる。
また、以上説明した各実施例において治療時における温度変化加速度や組織内の音を継続的にモニタリングすることで、異常音検出時には術者に処置を促すために、モニタ13に警告メッセージなどの警告を発してもよい。
また、実施例1〜3は適宜組み合わせが可能であり、温度変化加速度と組織内の音のスペクトル解析値を組み合わせれば、さらなる安全性の信頼度を向上することできる。
1 画像診断部(MRI装置)、9 位置検出部、19 パーソナルコンピュータ、23 制御部、36 術具(治療具)、38 モニタ、40 冷凍治療部。41 音響測定器

Claims (4)

  1. 患者の内部の画像を撮像する画像診断部と、術具又は手術器具の位置を検出する位置検出部と、前記患者の治療部位に挿入した術具を介して前記治療部位のさせる冷凍治療部と、前記画像診断部、前記位置検出部、前記冷凍治療部を制御する制御部と、を備えた冷凍治療温度制御システムであって、前記制御部は、治療部位を含む治療領域の温度を時系列に検出し、時系列に検出した治療領域の温度の変化量を算出し、算出された温度の変化量を用いて前記冷凍治療部の冷凍又は解凍を制御することを特徴とする冷凍治療温度制御システム。
  2. 前記制御部は、前記冷凍治療部の温度変化加速度を用いて前記治療領域の温度の変化量を算出することを特徴とする請求項1に記載の冷凍治療温度制御システム。
  3. 前記制御部は、前記冷凍治療部の組織内の音の周波数・スペクトル解析値を用いて前記治療領域の温度の変化量を算出することを特徴とする請求項1に記載の冷凍治療温度制御システム。
  4. 前記制御部は、少なくとも前記温度変化加速度又は前記組織内の音の周波数・スペクトル解析値に対するしきい値に基づき前記冷凍治療部の冷凍又は解凍を制御することを特徴とする請求項1に記載の冷凍治療温度制御システム。
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