JP2014050227A - 太陽光発電システムおよび太陽光発電システムの設置方法 - Google Patents
太陽光発電システムおよび太陽光発電システムの設置方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014050227A JP2014050227A JP2012191592A JP2012191592A JP2014050227A JP 2014050227 A JP2014050227 A JP 2014050227A JP 2012191592 A JP2012191592 A JP 2012191592A JP 2012191592 A JP2012191592 A JP 2012191592A JP 2014050227 A JP2014050227 A JP 2014050227A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable
- connection
- generation system
- solar
- panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Photovoltaic Devices (AREA)
Abstract
【課題】パワーコンディショナの入力端子数を上回る太陽光パネルを接続可能としつつ、設置工期を短縮化し、コスト上昇を抑制する。
【解決手段】複数の太陽光パネル11のそれぞれに対応して設けられた接続ボックス13と、太陽光パネル11と接続ボックス13とを電気的に接続するパネル接続ケーブル14と、太陽光パネル11が発電した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナ12と、一方端がパワーコンディショナ12と電気的に接続された幹線ケーブル15と、それぞれの接続ボックス13に対応して幹線ケーブル15から分岐して設けられて接続ボックス13と接続され、幹線ケーブル15と協働して接続ボックス13とパワーコンディショナ12とを電気的に接続する分岐線ケーブル16とを有する太陽光発電システムである。
【選択図】図1
【解決手段】複数の太陽光パネル11のそれぞれに対応して設けられた接続ボックス13と、太陽光パネル11と接続ボックス13とを電気的に接続するパネル接続ケーブル14と、太陽光パネル11が発電した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナ12と、一方端がパワーコンディショナ12と電気的に接続された幹線ケーブル15と、それぞれの接続ボックス13に対応して幹線ケーブル15から分岐して設けられて接続ボックス13と接続され、幹線ケーブル15と協働して接続ボックス13とパワーコンディショナ12とを電気的に接続する分岐線ケーブル16とを有する太陽光発電システムである。
【選択図】図1
Description
本発明は、太陽光発電システムおよび太陽光発電システムの設置方法に関し、特に太陽光発電システムを構築する各構成要素の接続に適用して有効な技術に関するものである。
太陽からの光エネルギーを使い、光起電力効果を応用して電気を発生させる太陽光発電システムは、環境負荷の小さな電力生産が可能であることから、近年急速に注目を集めている。
太陽光発電システムは、太陽光で電気を発生させる太陽光パネルと、太陽光パネルに対応して設けられて当該太陽光パネルが発電した電気の電圧調整を行う接続ボックスと、太陽光パネルが発電した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナとを備えている。そして、太陽光パネルと接続ボックスとが電気的に接続され、接続ボックスとパワーコンディショナとが電気的に接続されている。
さて、パワーコンディショナには、太陽光パネルが発電した電力が接続ボックスを通して入力される入力端子が備えられている。ここで、接続ボックスを直接入力端子と接続する構造をとった場合には、接続ボックスと対応している太陽光パネルの設置数は、最多でもパワーコンディショナの端子数までという制約を受けることになる。
そこで、太陽光パネルを多数設置して発電を行うメガソーラー発電の太陽光発電システム110においては、このような制約をなくすために、図7に示すような構成になっている。
すなわち、太陽光パネル111(と太陽光パネル111に対応した接続ボックス113)をパワーコンディショナ112の入力端子数(より詳しくは、プラスの入力端子とマイナスの入力端子の組数)と同数にグループ化し(図示する場合には、パワーコンディショナ112の2組の入力端子に合わせて、グループG1とグループG2の2つにグループ化し)、各グループG1,G2に対して一つずつ集電ボックス117を設置する。次に、グループG1の接続ボックス113とこのグループG1に対応した集電ボックス117とを接続ケーブル118で電気的に接続する。同様にして、グループG2の接続ボックス113とこのグループG2に対応した集電ボックス117とを接続ケーブル118で電気的に接続する。そして、それぞれのグループG1,G2に対応した集電ボックス117とパワーコンディショナ112とを接続ケーブル119で電気的に接続する。
このように接続ボックス113とパワーコンディショナ112との間に、接続ボックス113を集約する集電ボックス117を介在させることにより、パワーコンディショナ112の端子数に制約されることなくメガソーラー発電を実現している。
なお、太陽光パネルとパワーコンディショナとの間の接続については、例えば特開2005−158789号公報に記載された技術が知られている。
しかしながら、前述のように集電ボックス117を用いた接続では、接続ボックス113からパワーコンディショナ112に至る経路のケーブル数が多くなるために、ケーブルの取付工数が多くなって太陽光発電システム110の設置工期が長くなってしまう。
また、このようにケーブル数が多くなることに加えて、集電ボックス117が必要になるために、太陽光発電システム110のコストが上昇することになる。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、パワーコンディショナの入力端子数を上回る太陽光パネルを接続可能としつつ、設置工期を短縮化できる太陽光発電システムに関する技術を提供することを目的とする。
また、本発明は、パワーコンディショナの入力端子数を上回る太陽光パネルを接続可能としつつ、コストの上昇を抑制することのできる太陽光発電システムに関する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の太陽光発電システムは、太陽からの光エネルギーで電気を発生させる複数の太陽光パネルと、それぞれの前記太陽光パネルに対応して設けられた接続ボックスと、前記太陽光パネルと当該太陽光パネルに対応した前記接続ボックスとを電気的に接続するパネル接続ケーブルと、前記太陽光パネルが発電した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナと、一方端が前記パワーコンディショナと電気的に接続された幹線ケーブルと、それぞれの前記接続ボックスに対応して前記幹線ケーブルから分岐して設けられて前記接続ボックスと接続され、前記幹線ケーブルと協働して前記接続ボックスと前記パワーコンディショナとを電気的に接続する分岐線ケーブルと、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の本発明の太陽光発電システムは、上記請求項1に記載の発明において、前記幹線ケーブルの他方端または中間部には、前記幹線ケーブルを把持するとともに造営材に取り付けられた支持手段に支持された把持手段が取り付けられている、ことを特徴とする。
請求項3に記載の本発明の太陽光発電システムは、上記請求項1または2に記載の発明において、前記パネル接続ケーブルは、前記太陽光パネルのプラス電極の出力端子と前記接続ボックスのプラス電極の入力端子とを電気的に接続するプラス極側パネル接続ケーブルと、前記太陽光パネルのマイナス電極の出力端子と前記接続ボックスのマイナス電極の入力端子とを電気的に接続するマイナス極側パネル接続ケーブルとで構成され、前記プラス極側パネル接続ケーブルと前記マイナス極側パネル接続ケーブルとは、相互に撚り合わされているか、または相互に接合されている、ことを特徴とする。
請求項4に記載の本発明の太陽光発電システムは、上記請求項3に記載の発明において、前記プラス極側パネル接続ケーブルおよび前記マイナス極側パネル接続ケーブルには、これらのケーブルの心線を被覆したケーブルシースに、前記プラス極側パネル接続ケーブルおよび前記マイナス極側パネル接続ケーブルそれぞれの極性が識別可能な識別標識が設けられている、ことを特徴とする。
請求項5に記載の本発明の太陽光発電システムは、上記請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、前記幹線ケーブルおよび前記分岐線ケーブルの少なくとも何れかのケーブルは、プラス極性の電流が流れるケーブルとマイナス極性の電流が流れるケーブルとで構成され、これらのケーブルの心線を被覆したケーブルシースには、それぞれのケーブルの極性が識別可能な識別標識が設けられている、ことを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項6に記載の本発明の太陽光発電システムの設置方法は、太陽からの光エネルギーで電気を発生させる複数の太陽光パネル、それぞれの前記太陽光パネルに対応した接続ボックス、および前記太陽光パネルが発電した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナを現場に設置し、前記太陽光パネルと当該太陽光パネルに対応した前記接続ボックスとを電気的に接続するパネル接続ケーブルを、設置された現場の寸法に合わせた長さにして予め用意しておき、一方端が前記パワーコンディショナと電気的に接続される幹線ケーブル、およびそれぞれの前記接続ボックスに対応して前記幹線ケーブルから分岐して前記接続ボックスと接続される分岐線ケーブルを、設置された現場の寸法に合わせた長さにして予め用意しておき、複数の前記太陽光パネル、複数の接続ボックスおよび前記パワーコンディショナの設置された現場において、前記パネル接続ケーブル、前記幹線ケーブルおよび前記分岐線ケーブルを取り付ける、ことを特徴とする。
本発明によれば、パワーコンディショナを幹線ケーブルと接続し、太陽光パネルに対応した接続ボックスを幹線ケーブルから分岐した分岐線ケーブルと接続しているので、集電ボックスを用いた接続に比較してケーブル数が少なくなることから、パワーコンディショナの入力端子数を上回る太陽光パネルを接続可能としつつ、設置工期を短縮化することが可能になる。
また、本発明によれば、パワーコンディショナを幹線ケーブルと接続し、太陽光パネルに対応した接続ボックスを幹線ケーブルから分岐した分岐線ケーブルと接続しているので、ケーブル数が少なくなるとともに集電ボックスが不要になるので、パワーコンディショナの入力端子数を上回る太陽光パネルを接続可能としつつ、コストの上昇を抑制することが可能になる。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る太陽光発電システム10を示す概念図である。
図1に示す太陽光発電システム10は、太陽光を太陽光パネル11を用いて直接的に電力に変換する発電システムであり、太陽からの光エネルギーで電気(直流電力)を発生させる複数の太陽光パネル11と、太陽光パネル11が発電した直流電力を交流電力に変換する1台のパワーコンディショナ12とを備えている。
なお、本実施の形態の太陽光発電システム10は、出力が1メガワット(1,000キロワット)程度以上の規模の発電システム、つまりメガソーラー発電システムとなっている。
太陽光パネル11は、架台11aと、この架台11a上に取り付けられたパネル本体11bとで構成されており、例えば休耕田や耕作放棄地などに設置されている。但し、設置場所はこれらに限定されるものではなく、建造物の屋根や駐車場など、様々な場所が選定される。
架台11aは、例えば鋼材に溶融亜鉛メッキしたものからなり、棒状の鋼材を組み合わせることによって構成されている。また、パネル本体11bは、光起電力効果を応用して電気を発生させる太陽電池をいくつも並べて相互接続してパネル状にしたものからなる。このパネル本体11bは、架台11aにより水平面に対して約10°〜30°傾斜しており、日本のような北半球では南向きに設置されて(南半球では北向きに設置されて)、太陽から多くの光エネルギーを得ることができるよう配慮されている。
それぞれの太陽光パネル11に対応して、接続ボックス13が設けられている。接続ボックス13は、太陽光パネル11で発電した電気を集めてパワーコンディショナ12に送り出すためのものである。
太陽光パネル11とこの太陽光パネル11に対応した接続ボックス13とは、パネル接続ケーブル14により電気的に接続されている。ここで、太陽光パネル11を構成する太陽電池の総数がM枚で、太陽電池N枚を一組として回路を組んだ場合、(M/N)セットそれぞれから電気配線される。
したがって、太陽光パネル11のプラス電極の出力端子と接続ボックス13のプラス電極の入力端子とを電気的に接続する(M/N)本のプラス極側パネル接続ケーブル14aと、太陽光パネル11のマイナス電極の出力端子と接続ボックス13のマイナス電極の入力端子とを電気的に接続する(M/N)本のマイナス極側パネル接続ケーブル14bの、合わせて((M/N)×2)本のパネル接続ケーブル14により電気的に接続されている。
前述したパワーコンディショナ12には、幹線ケーブル15の一方端が電気的に接続されている。この幹線ケーブル15は、パワーコンディショナ12のプラス電極の入力端子と接続されてプラス極性の電流が流れるプラス極側幹線ケーブル15aと、パワーコンディショナ12のマイナス電極の入力端子と接続されてマイナス極性の電流が流れるマイナス極側幹線ケーブル15bの、合わせて2本で構成されている。
したがって、本実施の形態では、パワーコンディショナ12の入力端子は、プラス電極の入力端子およびマイナス電極の入力端子がそれぞれ1つずつという、最小限の端子数となっている。但し、パワーコンディショナ12の端子数はこれに限定されるものではない。
なお、幹線ケーブル15の他端あるいは中間部に、当該幹線ケーブル15を把持するケーブルグリップ(図示せず)などの把持手段を取り付け、このケーブルグリップを造営材に取り付けられたフックなどの支持手段に支持するようにしてもよい。
図2に示すように、幹線ケーブル15からは分岐線ケーブル16が分岐して設けられている。この分岐線ケーブル16は、それぞれの接続ボックス13に対応して設けられて接続ボックス13と接続されており、幹線ケーブル15と協働して接続ボックス13とパワーコンディショナ12とを電気的に接続している。
分岐線ケーブル16は、プラス極側幹線ケーブル15aから分岐して接続ボックス13のプラス電極の入力端子と接続されてプラス極性の電流が流れるプラス極側分岐線ケーブル16aと、マイナス極側幹線ケーブル15bから分岐して接続ボックス13のマイナス電極の入力端子と接続されてプラス極性の電流が流れるマイナス極側分岐線ケーブル16bで構成されている。
図3に示すように、分岐線ケーブル16は、当該分岐線ケーブル16の心線16−1の端部が分岐スリーブ17を介して幹線ケーブル15の心線15−1と接続されており、分岐スリーブ17が位置する分岐部は、絶縁処理および防水処理を施すため樹脂モールド18を採用している。
なお、本実施の形態においては、パネル接続ケーブル14と太陽光パネル11および接続ボックス13との接続、幹線ケーブル15とパワーコンディショナ12との接続、分岐線ケーブル16と接続ボックス13との接続は、何れもコネクタを用いたワンタッチ接続となっている。但し、コネクタを用いずに電極(プラス電極・マイナス電極)に直接接続してもよい。
図4に示すように、パネル接続ケーブル14を構成するプラス極側パネル接続ケーブル14aとマイナス極側パネル接続ケーブル14bとが、相互に撚り合わされている。また、図5に示すように、パネル接続ケーブル14は、中心に位置する心線14−1と、心線14−1を包囲する絶縁体14−2と、絶縁体14−2を包囲するケーブルシース14−3とが同軸上となった構造となって、ケーブルシース14−3が絶縁体14−2を介して心線14−1を被覆している。ここで、心線14−1は、1本の導体からなる単線でもよく、複数の細い導体をまとめて被覆した撚線でもよい。
そして、図4に示すように、プラス極側パネル接続ケーブル14aにはプラス極を示す例えば赤色のストライプ14a−1(識別標識)が、マイナス極側パネル接続ケーブル14bにはマイナス極を示す例えば白色のストライプ14b−1(識別標識)が、それぞれのケーブルシース14−3の長さ方向に沿って形成されている。
なお、パネル接続ケーブル14a,14bのそれぞれの極性が識別可能な識別標識としてはストライプに限定されるものではなく、例えば「+」「−」の記号を印刷したり、相互に異なる形状のエンボス加工を施したり、ケーブルそのものの色を違えたりなど、様々な識別標識を採用することができる。また、識別標識としてストライプを適用した場合、その色は本実施の形態に示す赤および白に限定されるものではなく、様々な色を採用することができる。
ここで、パネル接続ケーブル14では、1回路の接続のために、プラス極側パネル接続ケーブル14aとマイナス極側パネル接続ケーブル14bという2条のケーブルを使用している。したがって、これらプラス極側とマイナス極側のパネル接続ケーブル14a,14bとが相互に分離して別々に取り扱い可能な形態、つまり単心ケーブルとなっている場合には、太陽光パネル11および接続ボックス13とを電気的に接続する際に、切断・束巻き等を2回行う必要がある。また、配線工事も1条ずつ2回行う必要があり、誤配線を引き起こす可能性がある。
しかしながら、本実施の形態では、前述のように、プラス極側パネル接続ケーブル14aとマイナス極側パネル接続ケーブル14bとが予め撚り合わされているので、2条のパネル接続ケーブル14a,14bを同時に切断できることになり、切断作業が1回で完了する。また、このようにプラス極側パネル接続ケーブル14aとマイナス極側パネル接続ケーブル14bとが予め撚り合わされているので、配線工事も1回で完了する。
そして、太陽光発電システム10の設置に際しては、このような切断作業および配線工事作業を多数回行うことになるので、パネル接続ケーブルを単心ケーブル2条で構成した場合に比べて、切断時間および配線工事時間が大幅に短縮される。なお、パネル接続ケーブル14の端部を単心ケーブルとしたい場合は、撚りを解けば単心ケーブル2条として使用することができる。
また、プラス極側パネル接続ケーブル14aとマイナス極側パネル接続ケーブル14bにはそれぞれの極性を示す識別標識としてのストライプ14a−1,14b−1が形成されているので、誤配線が防止される。
ここで、パネル接続ケーブル14がプラス極側パネル接続ケーブル14aとマイナス極側パネル接続ケーブル14bで構成されて極性が区別されるのみならず、前述のように、幹線ケーブル15がプラス極側幹線ケーブル15aとマイナス極側幹線ケーブル15bで構成されて極性が区別され、分岐線ケーブル16がプラス極側分岐線ケーブル16aとマイナス極側幹線ケーブル15bで構成されて極性が区別されるので、これらのケーブル15a,15b,16a,16bについてもそれぞれの極性が識別可能な識別標識を設けるのがよい。識別標識としては、例えば本実施の形態のパネル接続ケーブル14のように極性別に色分けされたストライプがあるが、それ以外の様々な識別標識を適用することができる。
但し、識別標識は、パネル接続ケーブル14、幹線ケーブル15、分岐線ケーブル16の全てに採用してもよいが、一部のケーブルだけに採用してもよく、あるいは全てに採用しなくてもよい。
なお、パネル接続ケーブル14は、図6に示すように、プラス極側パネル接続ケーブル14aとマイナス極側パネル接続ケーブル14bとは、相互に接合されているケーブルでもよい。すなわち、プラス極側パネル接続ケーブル14aのケーブルシース14−3とマイナス極側パネル接続ケーブル14bのケーブルシース14−3とが接合されたペアケーブルでもよい。
このようなペアケーブルでも、切断時間および配線工事時間が大幅に短縮されるとともに、誤配線が防止される。また、接合部分を引き裂けば単心ケーブル2条として使用することができる。
以上説明したように、本実施の形態の太陽光発電システム10によれば、太陽光パネル11が発電した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナ12を幹線ケーブル15と接続し、太陽光パネル11に対応して設けられた複数の接続ボックス13を当該幹線ケーブル15から分岐して接続ボックス13に対応して設けられた分岐線ケーブル16と接続しているので、図7に示すような集電ボックス117を用いた接続に比較して、接続ボックス13からパワーコンディショナ12に至る経路のケーブル数が少なくなる。
よって、ケーブルの取付工数が少なくなって太陽光発電システム10の設置工期が短くなる。しかも、幹線ケーブル15は、最少では1組のプラス極側幹線ケーブル15aとマイナス極側幹線ケーブル15bで足りるので、パワーコンディショナ12の入力端子数は少なくとも1組のプラス極端子とマイナス極端子があればよい。
したがって、パワーコンディショナ12の入力端子数を上回る太陽光パネル11を接続可能としつつ、設置工期の短縮化を図ることが可能になる。
また、本実施の形態の太陽光発電システム10によれば、このようにケーブル数が少なくなることに加えて、図7に示すような集電ボックス117は不要になる。
したがって、パワーコンディショナ12の入力端子数を上回る太陽光パネル11を接続可能としつつ、コストの上昇を抑制することが可能になる。
なお、このような太陽光発電システム10は,次のようなプロセスにより設置することができる。
すなわち、複数の太陽光パネル11、各太陽光パネル11に対応した接続ボックス13、およびパワーコンディショナ12を現場に設置する。また、パネル接続ケーブル14を、設置された現場の寸法に合わせた長さに切断、加工(端子およびコネクタの装着)して予め用意しておく。さらに、幹線ケーブル15および幹線ケーブル15から分岐した分岐線ケーブル16を、設置された現場の寸法に合わせた長さに切断、加工(端子およびコネクタの装着)して予め用意しておく。
そして、太陽光パネル11、接続ボックス13およびパワーコンディショナ12の設置された現場において、パネル接続ケーブル14、幹線ケーブル15および分岐線ケーブル16を取り付けて、設置作業を終了する。
このように、パネル接続ケーブル14、幹線ケーブル15および分岐線ケーブル16を、太陽光パネル11、接続ボックス13およびパワーコンディショナ12の設置された現場の寸法に合わせた長さにして用意しておき、これを現場で取り付けるようにすれば、各ケーブル14,15,16を現場で切断、加工する場合に比べて、作業が効率化して設置工期の短縮化を図ることが可能になる。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
たとえば、本実施の形態では、全ての接続ボックス13が分岐線ケーブル16と接続されているが、何れか一つの接続ボックス13については幹線ケーブル15のパワーコンディショナ12と接続されていない方の端部と接続され、それ以外の接続ボックス13は分岐線ケーブル16と接続されるようにしてもよい。
以上の説明では、本発明の太陽光発電システムをメガソーラー発電システムに適用した場合が示されているが、本発明の太陽光発電システムは、メガソーラー発電システム以外の発電システムにも適用されるものであり、よって出力はメガソーラー発電システムのレベルに限定されるものではない。
10 太陽光発電システム
11 太陽光パネル
11a 架台
11b パネル本体
12 パワーコンディショナ
13 接続ボックス
14 パネル接続ケーブル
14a プラス極側パネル接続ケーブル
14a−1 ストライプ
14b マイナス極側パネル接続ケーブル
14b−1 ストライプ
14−1 心線
14−2 絶縁体
14−3 ケーブルシース
15 幹線ケーブル
15a プラス極側幹線ケーブル
15b マイナス極側幹線ケーブル
15−1 心線
16 分岐線ケーブル
16a プラス極側分岐線ケーブル
16b マイナス極側分岐線ケーブル
16−1 心線
17 分岐スリーブ
18 樹脂モールド
110 太陽光発電システム
111 太陽光パネル
112 パワーコンディショナ
113 接続ボックス
117 集電ボックス
118 接続ケーブル
119 接続ケーブル
11 太陽光パネル
11a 架台
11b パネル本体
12 パワーコンディショナ
13 接続ボックス
14 パネル接続ケーブル
14a プラス極側パネル接続ケーブル
14a−1 ストライプ
14b マイナス極側パネル接続ケーブル
14b−1 ストライプ
14−1 心線
14−2 絶縁体
14−3 ケーブルシース
15 幹線ケーブル
15a プラス極側幹線ケーブル
15b マイナス極側幹線ケーブル
15−1 心線
16 分岐線ケーブル
16a プラス極側分岐線ケーブル
16b マイナス極側分岐線ケーブル
16−1 心線
17 分岐スリーブ
18 樹脂モールド
110 太陽光発電システム
111 太陽光パネル
112 パワーコンディショナ
113 接続ボックス
117 集電ボックス
118 接続ケーブル
119 接続ケーブル
Claims (6)
- 太陽からの光エネルギーで電気を発生させる複数の太陽光パネルと、
それぞれの前記太陽光パネルに対応して設けられた接続ボックスと、
前記太陽光パネルと当該太陽光パネルに対応した前記接続ボックスとを電気的に接続するパネル接続ケーブルと、
前記太陽光パネルが発電した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナと、
一方端が前記パワーコンディショナと電気的に接続された幹線ケーブルと、
それぞれの前記接続ボックスに対応して前記幹線ケーブルから分岐して設けられて前記接続ボックスと接続され、前記幹線ケーブルと協働して前記接続ボックスと前記パワーコンディショナとを電気的に接続する分岐線ケーブルと、
を有することを特徴とする太陽光発電システム。 - 前記幹線ケーブルの他方端または中間部には、前記幹線ケーブルを把持するとともに造営材に取り付けられた支持手段に支持された把持手段が取り付けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の太陽光発電システム。 - 前記パネル接続ケーブルは、
前記太陽光パネルのプラス電極の出力端子と前記接続ボックスのプラス電極の入力端子とを電気的に接続するプラス極側パネル接続ケーブルと、
前記太陽光パネルのマイナス電極の出力端子と前記接続ボックスのマイナス電極の入力端子とを電気的に接続するマイナス極側パネル接続ケーブルとで構成され、
前記プラス極側パネル接続ケーブルと前記マイナス極側パネル接続ケーブルとは、相互に撚り合わされているか、または相互に接合されている、
ことを特徴とする請求項1または2記載の太陽光発電システム。 - 前記プラス極側パネル接続ケーブルおよび前記マイナス極側パネル接続ケーブルには、
これらのケーブルの心線を被覆したケーブルシースに、前記プラス極側パネル接続ケーブルおよび前記マイナス極側パネル接続ケーブルそれぞれの極性が識別可能な識別標識が設けられている、
ことを特徴とする請求項3記載の太陽光発電システム。 - 前記幹線ケーブルおよび前記分岐線ケーブルの少なくとも何れかのケーブルは、
プラス極性の電流が流れるケーブルとマイナス極性の電流が流れるケーブルとで構成され、
これらのケーブルの心線を被覆したケーブルシースには、それぞれのケーブルの極性が識別可能な識別標識が設けられている、
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の太陽光発電システム。 - 太陽からの光エネルギーで電気を発生させる複数の太陽光パネル、それぞれの前記太陽光パネルに対応した接続ボックス、および前記太陽光パネルが発電した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナを現場に設置し、
前記太陽光パネルと当該太陽光パネルに対応した前記接続ボックスとを電気的に接続するパネル接続ケーブルを、設置された現場の寸法に合わせた長さにして予め用意しておき、
一方端が前記パワーコンディショナと電気的に接続される幹線ケーブル、およびそれぞれの前記接続ボックスに対応して前記幹線ケーブルから分岐して前記接続ボックスと接続される分岐線ケーブルを、設置された現場の寸法に合わせた長さにして予め用意しておき、
複数の前記太陽光パネル、複数の接続ボックスおよび前記パワーコンディショナの設置された現場において、前記パネル接続ケーブル、前記幹線ケーブルおよび前記分岐線ケーブルを取り付ける、
ことを特徴とする太陽光発電システムの設置方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012191592A JP2014050227A (ja) | 2012-08-31 | 2012-08-31 | 太陽光発電システムおよび太陽光発電システムの設置方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012191592A JP2014050227A (ja) | 2012-08-31 | 2012-08-31 | 太陽光発電システムおよび太陽光発電システムの設置方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014050227A true JP2014050227A (ja) | 2014-03-17 |
Family
ID=50609379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012191592A Pending JP2014050227A (ja) | 2012-08-31 | 2012-08-31 | 太陽光発電システムおよび太陽光発電システムの設置方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014050227A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20230336118A1 (en) * | 2014-09-09 | 2023-10-19 | Shoals Technologies Group, Llc | Lead assembly for connecting solar panel arrays to inverter |
-
2012
- 2012-08-31 JP JP2012191592A patent/JP2014050227A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20230336118A1 (en) * | 2014-09-09 | 2023-10-19 | Shoals Technologies Group, Llc | Lead assembly for connecting solar panel arrays to inverter |
US20240097614A1 (en) * | 2014-09-09 | 2024-03-21 | Shoals Technologies Group, Llc | Lead assembly for connecting solar panel arrays to inverter |
US12015375B2 (en) * | 2014-09-09 | 2024-06-18 | Shoals Technologies Group, Llc | Lead assembly for connecting solar panel arrays to inverter |
US12015376B2 (en) | 2014-09-09 | 2024-06-18 | Shoals Technologies Group, Llc | Lead assembly for connecting solar panel arrays to inverter |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20240097614A1 (en) | Lead assembly for connecting solar panel arrays to inverter | |
US8344548B2 (en) | Photovoltaic power plant with minimized power collection losses | |
CA2768374C (en) | Low leakage electrical joints and wire harnesses, and method of making the same | |
CN102403385A (zh) | 薄膜太阳能电池模块 | |
US9806445B2 (en) | Method and apparatus for interconnecting distributed power sources | |
JP3572265B2 (ja) | 太陽電池モジュール、太陽光発電システム及びその施工方法 | |
WO2011109346A1 (en) | Solar energy wire harness with in-line fuses | |
CN104242349A (zh) | 防电势诱导衰减的光伏系统和光伏逆变器 | |
JP2012174702A (ja) | 太陽電池ストリング、太陽光発電システムおよび太陽電池モジュールの電気的接続方法 | |
CN105280738B (zh) | 一种太阳能组件用分体式接线盒及其太阳能电池组件 | |
KR101505186B1 (ko) | 태양 전지 모듈 | |
CN201853720U (zh) | 薄膜太阳能电池模块 | |
US20150280439A1 (en) | Apparatus for grounding interconnected electrical components and assemblies | |
JP2014050227A (ja) | 太陽光発電システムおよび太陽光発電システムの設置方法 | |
JP2013012629A (ja) | 太陽光発電システム | |
JP5555085B2 (ja) | 太陽電池モジュール | |
CN106411249A (zh) | 一种光伏发电系统及其控制方法 | |
CN201467019U (zh) | 速插式防水阵列汇流箱 | |
CN204244169U (zh) | 光伏发电系统及其连接盒 | |
JP2002305318A (ja) | 太陽光発電システム | |
WO2019043728A1 (en) | BIMETALLIC CONNECTOR FOR SOLAR APPLICATIONS | |
CN101661814A (zh) | 集束光电缆 | |
JP6195541B2 (ja) | 太陽電池モジュール | |
JP2004241789A (ja) | 太陽光発電システム、太陽電池モジュール、及び太陽光発電システムの施工方法 | |
KR101460191B1 (ko) | 인접한 태양전지 모듈들의 배선부재들을 연결하기 위한 커넥터 |