JP2014044819A - 誘導加熱装置及び非接触受給電システム - Google Patents

誘導加熱装置及び非接触受給電システム Download PDF

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Akira Kataoka
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Abstract

【課題】被加熱物を加熱する誘導加熱装置として使用できるとともに、非接触受電機器に対しても効率高く給電することができる誘導加熱装置及び非接触受給電システムを提供する。
【解決手段】誘導加熱装置は、被加熱物又は非接触受電機器を載置するためのトッププレートの下方に複数の加熱コイルが設けられて、非接触受電機器がトッププレート上に載置されたとき、複数の加熱コイルに流れる高周波電流の位相差を0に設定するよう構成されており、非接触受給電システムは、非接触受電機器がトッププレート上に載置されたことを検知する構成を備える。
【選択図】図1

Description

本開示は、誘導加熱装置及び非接触受給電システムに関し、特に、トッププレート上に載置された電気機器に対して磁気結合を用いて給電することができる誘導加熱装置及び非接触受給電システムに関する。
電気機器に対して磁気結合を用いて給電する構成を有する従来の誘導加熱装置としては、例えば、特許文献1に記載のものがある。
特許文献1は、誘導加熱調理器としても使用できるコードレス機器に関する。このコードレス機器は、例えばコーヒー挽機のような回転調理機器を誘導加熱装置である磁気発生部のトッププレート上に載置して駆動する構成である。特許文献1に開示されたコードレス機器は、一次コイルを有する磁気発生部と、一次コイルと磁気結合する二次コイルを有する回転調理機器のような負荷部から構成される。このコードレス機器は、磁気発生部のトッププレート上に負荷部を載置して、一次コイルに高周波電流を供給することにより、二次コイルにおいて電力を受電して、負荷部に電力が供給される構成である。
特開平5−184471号公報 特開2010−244926号公報
特許文献1に開示されたコードレス機器は、受電側と給電側のコイルが1対1の対応関係を有することにより、誘導加熱調理器として使用できるとともに、電気的に接触させることなく電気機器(非接触受電機器)に対して給電することができる構成である。
最近、給電側のコイル構成としては、トッププレート下に複数の加熱コイルにより一つの被加熱物を誘導加熱するマルチコイル構成を有する誘導加熱調理器が種々提案されている(特許文献2参照。)。特許文献2には、トッププレートの下方に4つの加熱コイルを配置するマルチコイル構成を有する誘導加熱調理器が開示されている。特許文献2に開示された誘導加熱調理器は、インバータによって4つの加熱コイル全てに電力を供給して、被加熱物である鍋を誘導加熱する構成である。このようなマルチコイル構成を有する誘導加熱装置においても、電気機器(非接触受電機器)に対して電気的に非接触状態で給電可能な構成が求められている。
しかしながら、従来のマルチコイル構成の誘導加熱調理器を用いて、非接触受電機器に対して給電した場合には、非接触受電機器には十分な電力が供給されないという課題を有していた。
そこで、本開示は、被加熱物を加熱する誘導加熱装置として使用することができるとともに、コードレス機器である非接触受電機器に対しても効率高く給電することができるマルチコイル構成を有する誘導加熱装置、及びマルチコイル構成を有する誘導加熱装置を備えた非接触受給電システムを提供するものである。
本開示における誘導加熱装置は、
被加熱物又は非接触受電機器を載置するためのトッププレートと、
前記トッププレートの下方に整列して配置された複数の加熱コイルと、
前記複数の加熱コイルに高周波電流を供給するインバータと、
前記インバータの出力を制御する制御部と、
前記制御部に対する動作指令を出力する操作表示部と、を備え、
前記非接触受電機器が前記トッププレート上に載置されたとき、前記非接触受電機器に給電するために通電する前記複数の加熱コイルに流れる高周波電流の位相差を0に設定するよう構成されている。
また、本開示における非接触受給電システムは、
非接触受電機器と誘導加熱装置を有する非接触給電システムであって、
前記非接触受電機器は、
電磁誘導を利用して非接触で電力の供給を受ける受電コイルと、
前記受電コイルから電力を供給される負荷装置と、
前記非接触受電機器の存在を報知する受電機器伝達部と、を備え、
前記誘導加熱装置は、
被加熱物又は非接触受電機器を載置するためのトッププレートと、
前記トッププレートの下方に整列して配置された複数の加熱コイルと、
前記複数の加熱コイルに高周波電流を供給するインバータと、
前記インバータの出力を制御する制御部と、
前記制御部に対する動作指令を出力する操作表示部と、
前記非接触受電機器の前記受電機器伝達部からの報知により、前記非接触受電機器が前記トッププレート上に載置されたことを検知する受電機器検知部と、を備え、
前記制御部は、前記非接触受電機器が前記トッププレート上に載置されたとき、前記非接触受電機器に給電するために通電する前記複数の加熱コイルに流れる高周波電流の位相差を0に設定するよう構成されている。
上記の概括的かつ特定の態様は、誘導加熱装置、及び非接触受給電システムの任意の組み合わせにより実現してもよい。
本開示によれば、複数の加熱コイルに流れる電流の位相差を適切に設定することにより、被加熱物を誘導加熱することができるとともに、非接触受電機器に対して効率高く給電することができる誘導加熱装置及び非接触受給電システムを提供することができる。
本開示に係る実施の形態1の誘導加熱装置の概略平面図である。 図1におけるA−A線により切断した側面断面図である。 実施の形態1の誘導加熱装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1の誘導加熱装置における複数の加熱コイルに流れる電流の位相差が0のときの電流波形を示す図である。 実施の形態1の誘導加熱装置における複数の加熱コイルの電流の位相差が0のときの電流の向き及び磁界を示す説明図である。 図5におけるB−B線により切断した断面図である。 実施の形態1の誘導加熱装置において電力供給が効率高く行うことができる状態を示す説明図である。 実施の形態1の誘導加熱装置において電力供給が困難な状態を示す説明図である。 実施の形態1の誘導加熱装置に非接触受電機器を載置した場合の給電状態を示す概略側面図である。 図9における加熱コイルの給電状態の磁界を示す概略平面図である。 実施の形態1の誘導加熱装置における複数の加熱コイルに流れる電流の位相差が0のときの歪んだ電流波形を示す図である。 実施の形態1の誘導加熱装置の動作を示すフローチャートである。 本開示に係る実施の形態2誘導加熱装置のトッププレート上に載置された非接触受電機器の位置の例を示す概略平面図である。 実施の形態2の誘導加熱装置において非接触受電機器を最適な位置に載置する例を示す概略平面図である。 本開示に係る実施の形態3の非接触給電システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態3における受電機器伝達部を有する非接触受電機器を示す概略平面図である。 実施の形態3の非接触受給電システムを示す概略平面図である。 本開示に係る実施の形態4の非接触受給電システムにおける誘導加熱装置の複数の加熱コイルに流れる電流の位相差がπのときの電流波形を示す図である。
(本開示に係る一形態を得るに至った経緯)
前述したように特許文献1で開示されたコードレス機器では、受電側と給電側のコイル構成が1対1の対応関係を有しており、このような対応関係であれば、効率よく十分な給電を行うことが可能である。しかし、特許文献2で開示されたマルチコイル構成の誘導加熱調理器を用いて非接触受電機器に対して給電を行った場合には、複数の加熱コイルに流れる電流の向きによっては、加熱コイルにより所望の高周波磁界を発生させることができず、十分な電力供給を行うことができないという課題を有していた。そこで、本発明者らは、実験を行った結果、複数の加熱コイルに流れる電流の位相差を適切に設定することにより、マルチコイル構成の誘導加熱調理器を用いても非接触受電機器に対して十分な電力供給が可能であることを見出した。
本開示に係る第1の態様の誘導加熱装置は、
被加熱物又は非接触受電機器を載置するためのトッププレートと、
前記トッププレートの下方に整列して配置された複数の加熱コイルと、
前記複数の加熱コイルに高周波電流を供給するインバータと、
前記インバータの出力を制御する制御部と、
前記制御部に対する動作指令を出力する操作表示部と、を備え、
前記非接触受電機器が前記トッププレート上に載置されたとき、前記非接触受電機器に給電するために通電する前記複数の加熱コイルに流れる高周波電流の位相差を0に設定するよう構成されている。
本開示に係る第2の態様の誘導加熱装置は、前記第1の態様における前記複数の加熱コイルが、前記トッププレートの下方において平面的な縦横の列に並んで配設された構成を有している。
本開示に係る第3の態様の誘導加熱装置は、前記第1又は第2の態様の構成に対して、前記トッププレート上に載置された前記非接触受電機器を検知する受電機器検知部をさらに備えている。
本開示に係る第4の態様の誘導加熱装置において、前記第1乃至第3の態様における前記制御部は、前記非接触受電機器が前記トッププレート上に載置されたとき、前記非接触受電機器により覆われた受電領域に含まれる複数の加熱コイルに対してのみ前記高周波電流を供給するよう構成されている。
本開示に係る第5の態様の誘導加熱装置において、前記第1乃至第4の態様における前記被加熱物が前記トッププレート上に載置された場合、前記複数の加熱コイルに流れる電流の位相差をπ/2〜0又はπ〜π/2に設定するよう構成されている。
本開示に係る第6の態様の誘導加熱装置において、前記第1乃至第5の態様における前記非接触受電機器に対して給電する複数の加熱コイルにより構成された給電面が前記非接触受電機器の受電コイルにより構成される受電面より大きく設定されている。
本開示に係る第7の態様の誘導加熱装置において、前記第1乃至第6の態様における前記制御部は、前記非接触受電機器に対して給電する電力が所定値より少ない場合、前記非接触受電機器に給電可能な一部の加熱コイルに対して通電を停止するよう構成されている。
本開示に係る第8の態様の誘導加熱装置は、前記第1乃至第7の態様の構成に対して、前記複数の加熱コイルのそれぞれの周りに配置され、前記トッププレートを通して目視可能に点灯する通電コイル表示部をさらに備え、前記非接触受電機器が載置された領域を点灯表示するよう構成されている。
本開示に係る第9の態様の非接触受給電システムは、
非接触受電機器と誘導加熱装置を有しており、
前記非接触受電機器が、
電磁誘導を利用して非接触で電力の供給を受ける受電コイルと、
前記受電コイルから電力を供給される負荷装置と、
前記非接触受電機器の存在を報知する受電機器伝達部と、を備え、
前記誘導加熱装置が、
被加熱物又は非接触受電機器を載置するためのトッププレートと、
前記トッププレートの下方に整列して配置された複数の加熱コイルと、
前記複数の加熱コイルに高周波電流を供給するインバータと、
前記インバータの出力を制御する制御部と、
前記制御部に対する動作指令を出力する操作表示部と、
前記非接触受電機器の前記受電機器伝達部からの報知により、前記非接触受電機器が前記トッププレート上に載置されたことを検知する受電機器検知部と、を備え、
前記制御部は、前記非接触受電機器が前記トッププレート上に載置されたとき、前記非接触受電機器に給電するために通電する前記複数の加熱コイルに流れる高周波電流の位相差を0に設定するよう構成されている。
本開示に係る第10の態様の非接触受給電システムは、前記第9の態様において、前記受電機器伝達部と前記受電機器検知部が通信経路を介して通信可能に接続されており、前記受電機器伝達部からの信号を前記受電機器検知部で受信することにより、前記非接触受電機器が前記トッププレート上に載置されたことを検知するよう構成されている。
本開示に係る第11の態様の非接触受給電システムは、前記第9の態様において、前記受電機器伝達部として磁石を用い、前記受電機器検知部としてホール素子を用いて、前記非接触受電機器が前記トッププレート上に載置されたことを検知するよう構成されている。
本開示に係る第12の態様の非接触受給電システムは、前記第9乃至第11の態様の前記非接触受電機器において、前記受電機器伝達部が受電コイルにより構成される受電面の中心位置に配置され、
前記誘導加熱装置において、前記複数の加熱コイルが前記トッププレートの下方において平面的な縦横の列に並んで配設され、前記受電機器検知部が前記複数の加熱コイルに囲まれた位置に設けられている。
本開示に係る第13の態様の非接触受給電システムにおいて、前記第9乃至第12の態様の前記制御部は、前記非接触受電機器が前記トッププレート上に載置されたとき、前記非接触受電機器により覆われた受電領域に含まれる複数の加熱コイルに対してのみ前記高周波電流を供給するよう構成されている。
本開示に係る第14の態様の非接触受給電システムにおいて、前記第9乃至第13の態様の前記非接触受電機器は複数の受電コイルにより構成される受電面を有しており、
前記受電面を構成する前記複数の受電コイルが前記誘導加熱装置の前記複数の加熱コイルのそれぞれと対向するように前記非接触受電機器を前記トッププレート上に載置した場合、前記受電面により覆われた前記複数の加熱コイルにおいて隣接する加熱コイルに流れる電流の位相差をπに設定するよう構成されている。
以下、本開示に係る実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の全ての図において、同一又は相当部分には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(実施の形態1)
[全体構成]
図1は、本開示に係る実施の形態1の誘導加熱装置の平面図であり、本開示において主要な要素を概略的に示している。図2は、図1に示した実施の形態1の誘導加熱装置におけるA−A線により切断した側面断面図である。図3は、実施の形態1の誘導加熱装置の構成を示すブロック図である。
図1〜図3に示すように、実施の形態1の誘導加熱装置10は、トッププレート13、トッププレート13の下方に整列して配置された複数の加熱コイル11、加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ16、インバータ16の出力を制御する制御部17、及び制御部17に対する動作指令を出力する操作表示部12を備える。
以下、実施の形態1の誘導加熱装置10を構成する各要素について詳述する。
<トッププレート>
実施の形態1の誘導加熱装置10は、上部に平板なトッププレート13を有する。トッププレート13上には、鍋等の被加熱物14、又は非接触受電機器15が載置される。なお、トッププレート13は、ガラスやセラミック等の電気絶縁物で構成されている。
<加熱コイル>
加熱コイル11は、複数のコイルを有するマルチコイル構成である。複数の加熱コイル11は、トッププレート13の下方において所定間隔を有して平面的な縦横の直線状の列に並んで配設されている。また、加熱コイル11はすべて実質的に同一の形状、同一構成を有している。なお、実施の形態1の誘導加熱装置10において、加熱コイル11は、誘導加熱動作を行うと共に、給電動作時における給電コイルとして兼用されている。
<インバータ>
インバータ16は、複数の加熱コイル11に接続されている。インバータ16によって複数の加熱コイル11に高周波電流が供給される。インバータ16の構成としては、例えば、各加熱コイル11に対して、それぞれ別々に接続される構成や、幾つかの加熱コイル11をまとめて接続される構成等がある。その他、給電を要する加熱コイル11にインバータ16の接続を切り替える構成もある。また、実施の形態1の誘導加熱装置10においては、加熱動作時及び給電動作時で複数の加熱コイル11に流れる電流の位相差の切替えを行うが、その切替えはスイッチング素子の導通(オン)状態と非導通(オフ)状態のタイミング調節で行ってもよい。
<制御部>
制御部17は、インバータ16と操作表示部12に接続されている。例えば、制御部17は、操作表示部12から動作指令の指示を受けて、インバータ16の出力を制御する。特に、制御部17では、加熱動作及び給電動作を切替えるとき、複数の加熱コイル11のそれぞれに流れる電流の位相差を設定する。
<操作表示部>
操作表示部12は、トッププレート13において使用者側(図1における下側)の中央に配置されており、使用者が使いやすい構成となっている。また、操作表示部12は、制御部17に接続されている。この操作表示部12が制御部17に対して電力供給の開始又は停止、電力調整等の動作指令の信号を出力する。例えば、制御部17に対して、トッププレート13上に鍋等の被加熱物14が載置されたとき、加熱動作の開始を指示する動作指令の信号を出力し、又は非接触受電機器15が載置されたとき、給電動作の開始を指示する動作指令の信号を出力する。
上記のように、実施の形態1の誘導加熱装置10においては、トッププレート13の上に、被加熱物14又は非接触受電機器15が載置されたとき、載置された領域において加熱動作又は給電動作の適切な動作が行われる。例えば、図1に示すように、被加熱物14がトッププレート13上に載置されたとき、被加熱物14の下方にある加熱コイル11bb、11bc、11cb、11ccに高周波電流が流れ、被加熱物14に対する誘導加熱動作が行われる。一方、図1に示すように、非接触受電機器15がトッププレート13上に載置されたとき、非接触受電機器15の下方にある加熱コイル11ah、11ai、11bh、11biによって給電動作が行われる。
[給電動作]
次に、実施の形態1の誘導加熱装置10の上に非接触受電機器15が載置された場合における給電動作について説明する。実施の形態1の誘導加熱装置10において、非接触受電機器15を給電する場合は、非接触受電機器15を給電する複数の加熱コイル11のそれぞれに流れる電流の位相差が零(0)に設定される。以下、非接触受電機器15が図1に示す位置に載置された場合、即ち、加熱コイル11ah、11ai、11bh、11biの上部に非接触受電機器15が載置された場合を例として説明する。
図4は、加熱コイル11ah、11ai、11bh、11biに流れる電流の位相差が0のときの電流を示す波形図である。図5は、実施の形態1の誘導加熱装置における加熱コイル11ah、11ai、11bh、11biに流れる電流の位相差が0のときの電流の向き及び磁界を示す説明図である。
図4及び図5に示すように、電流の位相差が0のとき、加熱コイル11ah、11ai、11bh、11biに流れる電流Iah、Iai、Ibh、Ibiの向きは、すべて同じ方向、例えば時計回り方向に流れる。このとき、加熱コイル11ah、11ai、11bh、11biに発生する磁界は、図5において磁束18で示すように、加熱コイル11の外側から上面を通って、加熱コイル11の内側に入り、コイル下面を通って、加熱コイル11の外側に戻る閉ループ状態になる。
図6は、図5に示した加熱コイル構成をB−B線により切断した隣接した加熱コイル11ah、11aiを模式的に示した断面図である。図6においては、特に、加熱コイル11ahと11aiの磁界を示している。図6に示すように、近接した加熱コイル11ahと加熱コイル11aiの間である近接部付近に着目すると、互いの加熱コイル11ahと加熱コイル11aiにおける近接したコイルに流れる電流の向きは常に反対方向となる。このとき、コイルの上下方向において発生する磁界は、強め合う状態となる。実施の形態1の誘導加熱装置10において給電動作を行うためには、このように各コイルの近接部で上下方向に発生する磁界が必要となる。
図7は、図5に示した加熱コイル構成をB−B線により切断した2つの加熱コイル11ah、11biを模式的に示した断面図であり、実施の形態1の誘導加熱装置において電力を効率高く供給可能である状態(加熱コイル11に流れる電流の位相差が0)を示す説明図である。図8は、実施の形態1の誘導加熱装置において電力の供給が困難である状態を模式的に示した説明図である。
給電動作を行う4つの加熱コイル11ah、11ai、11bh、11biの電流Iah、Iai、Ibh、Ibiの位相差が0である場合、4つの加熱コイル11ah、11ai、11bh、11biに流れる電流が同じ方向であり、例えば図5に示すように、全ての電流Iah、Iai、Ibh、Ibiが時計回りの方向に流れる。このとき、4つの加熱コイル11ah、11ai、11bh、11biにおける隣接する加熱コイルの近接部付近では、互いのコイルに流れる電流が反対方向となり、これらのコイル近接部付近の上下方向においては、例えば、図7の矢印22aに示すように、磁界は強め合うように上向きに発生する。一方、各加熱コイル11の内側は、隣接する加熱コイル11の近接部に発生する磁界とは反対方向の磁界、つまり図7の矢印22bと22c、22dと22eに示すように下向きの磁界が発生する。このとき、受電コイル19の内側に着目すると、図7に示す矢印22aの上向きの磁界と、矢印22c及び22dで示す下向きの磁界の磁束量が同一となることから、加熱コイル11の近接部領域(図7に示す破線領域27a)では、貫通する磁界の量は零となる。即ち、隣接する加熱コイル11の近接部から発生する磁界のみでは給電することができない。しかし、加熱コイル11の近接部以外の領域(図7に示す破線領域27b、27c)では、図7に示す矢印22f、22gのように加熱コイル11の外側から受電コイル19の外側を上向きに磁界が発生し、加熱コイル11の内側に発生する磁界によって図7に示す矢印22b、22eのように受電コイル19の内側を下向きに磁界が貫通するため、受電コイル19の内側を貫通する磁束の総量としては、上から下向きへの一定値が存在する。また、図示していないが、各コイルに流れる電流の向きが反時計回りの方向に流れた場合は、上述した磁界の向き(図7に示す矢印22a、22b、22c、22d、22e、22f、22g)は反対方向となり、受電コイル19の内側を貫通する磁束の総量としては、下から上向きへの一定値が存在することになる。この結果、非接触受電機器15の受電コイル19に対して給電動作が行われる。
もし、誘導加熱装置10における給電動作を行う加熱コイル11に流れる電流Iの位相差を0にしない場合には、それぞれの電流Iの向きが徐々にずれていき、同じ方向や反対方向になる。その結果、4つの加熱コイル11ah、11ai、11bh、11biから発生する磁界の方向が異なる場合がある。各加熱コイル11に発生する磁界の向きが異なると、例えば、図8に示す矢印22h、22iのように磁界が発生する。このとき、受電コイル19の内側を貫通する磁束の総量が減少または零になるため、給電動作に好ましい高周波磁界が発生しない期間が生じ、効率の高い電力供給を行うことができない。
上記のように、実施の形態1の誘導加熱装置において電力供給を行う場合には、給電動作すべき複数の加熱コイル11の電流Iの位相差を0と設定することにより、非接触受電機器15に対して複数の加熱コイル11から高周波磁界を発生させ、効率の高い給電動作を行うよう構成されている。
図9は、実施の形態1の誘導加熱装置10上に非接触受電機器15を載置した場合の給電状態を示す概略側面図である。図10は、図9における加熱コイル11の給電状態の磁界を示す概略平面図である。図9に示すように、実施の形態1の誘導加熱装置10において、トッププレート13上に非接触受電機器15が載置されると、当該誘導加熱装置10は給電動作を開始する。このとき、複数の加熱コイル11ah、11ai、11bh、11biに流れる電流の位相差が0に設定されて、加熱コイル11ah、11ai、11bh、11biに高周波電流が供給される。上述したように、複数の加熱コイル11ah、11ai、11bh、11biに流れる電流の位相差が0に設定されると、各加熱コイルに流れる電流の向きが同じ方向、例えば時計回りの方向に流れる。このとき、複数の加熱コイル11ah、11ai、11bh、11biの近接部において、互いのコイルに流れる電流が反対方向になり、図9に示す矢印22aのように、強め合う磁界が発生する。この矢印22aで示す磁界は、各加熱コイル11の内側に発生する磁界の一部、つまり図9に示す矢印22c、22dと磁束量が同一であることから、各加熱コイル11の近接部から受電コイル19の内側へ貫通する磁界の量は零となる。しかし、各加熱コイル11の近接部以外では、図9に示す矢印22f、22gのように加熱コイル11の外側から受電コイル19の外側に向かって上向きの磁界を発生する。一方、受電コイル19の内側では、加熱コイルの内側に発生する磁界によって、図9に示す矢印22b、22eのように下向きの磁界が発生している。
図10で説明すると、各コイルに流れる電流の向きがすべて時計方向に流れた場合、各加熱コイル11の近接部以外の領域において、各加熱コイル11の外側から受電コイル19の外側に向かって上向きの磁界が発生し、各加熱コイル11の内側に発生する一部の磁界によって受電コイル19の内側では、下向きの磁界が発生する。また、図示していないが、各コイルに流れる電流の向きがすべて反時計回りの方向に流れた場合は、上述した磁界の向きは反対方向となり、受電コイル19の内側では、上向きの磁界が発生する。したがって、非接触受電機器15の受電コイル19は、複数の加熱コイル11ah、11ai、11bh、11biから、十分な高周波磁界を受けることができ、電磁誘導を利用して非接触受電機器15に対して効率の高い電力供給が実行される。
なお、図9においては、非接触受電機器15における受電コイル19が1つの場合を示しているが、実施の形態1の誘導加熱装置10は、複数の受電コイル19を設けた非接触受電機器15であっても給電可能である。
図11は、実施の形態1の誘導加熱装置10における複数の加熱コイル11に流れる電流の位相差が0のとき、歪んだ電流が流れた場合の波形図である。実施の形態1の誘導加熱装置10は、図11に示すように、電流波形が正弦波に比べて歪んだ状態であっても、給電すべき複数の加熱コイルに流れる電流が実質的に位相差0であれば効率の高い給電動作を実行することができる構成である。
[加熱動作]
次に、実施の形態1の誘導加熱装置10上に鍋等の被加熱物14を載置した場合における加熱動作について説明する。実施の形態1の誘導加熱装置10では、従来の誘導加熱調理器と同様に被加熱物14を誘導加熱するのに使用できる。例えば、被加熱物14である鍋を誘導加熱する場合は、鍋の下方に配置された複数の加熱コイル11に流れる電流の位相差をπ/2〜0又はπ〜π/2の範囲内に設定する。
加熱動作すべき複数の加熱コイル11に流れる電流の位相差をπ/2〜0の間に設定すると、被加熱物14を均一に加熱することができる。一方、複数の加熱コイル11に流れる電流の位相差をπ〜π/2の間に設定すると、被加熱物14を高出力で高効率に加熱することができる。
実施の形態1に係る誘導加熱装置10では、トッププレート13上に載置された負荷が、鍋等の被加熱物14であるか否かを検知する負荷検知機能を有する被加熱物検知部を備えてもよい。この被加熱物検知部によって、被加熱物14を検知することにより、加熱コイル11に流れる電流の位相差を加熱条件に応じてπ/2〜0又はπ〜π/2のいずれかに設定し、被加熱物14を加熱してもよい。なお、被加熱物検知部とは被加熱物14がトッププレート13上に載置された場合に、加熱コイル11に流れる電流の変化、即ち負荷容量(インピーダンスの変化等)を検出して、負荷容量が所定の閾値に達するか否かで被加熱物14の有無を検知している。このため、給電動作の場合、加熱動作に比べて負荷容量が小さいので、被加熱物検知部によって加熱コイル11への通電を停止する場合がある。したがって、被加熱物検知部は、加熱動作時のみ動作する構成とするか、又は非接触受電機器15が載置された場合には、被加熱物検知部が動作する負荷容量の閾値を下げる必要がある。なお、実施の形態1の誘導加熱装置10においては、操作表示部12を設けているので、使用者は、この操作表示部12を操作して給電動作と加熱動作を切替えることも可能である。
[フローチャート]
実施の形態1の誘導加熱装置10の動作について説明する。
図12は、本開示に係る実施の形態1の誘導加熱装置10の動作を示すフローチャートである。以下、図12に示したフローチャートを用いて説明する。
(1)実施の形態1の誘導加熱装置10に電源を供給する。
(2)トッププレート13上に載置された負荷が非接触受電機器15であるか否かが判別される(ステップ1)。
(3)ステップ1において負荷が非接触受電機器15である場合には、当該非接触受電機器15に対して給電動作を行うべき加熱コイル11を検出する(ステップ2)。
(4)ステップ2において給電動作を行うべき加熱コイル11を検出した後、当該加熱コイル11に流す電流の位相差を0に設定する(ステップ3)。
(5)ステップ3において電流の位相差が0に設定された後、当該加熱コイル11に対して所望の高周波電力が供給される。
(6)一方、ステップ1において負荷が非接触受電機器15でない場合には、被加熱物14(鍋等)であるか否かが判別される(ステップ4)。
(7)ステップ4において負荷が被加熱物14であると判別された場合、被加熱物14を均一加熱すべきか否かが加熱条件に応じて判別される(ステップ5)。
(8)ステップ5において被加熱物14を均一加熱すべきであると判定された場合には、被加熱物14を誘導加熱すべき加熱コイル11に流れる電流の位相差をπ/2〜0に設定する。(ステップ6)
(9)ステップ5において被加熱物14を均一加熱すべきではないと判定された場合には、被加熱物14を誘導加熱すべき加熱コイル11に流れる電流の位相差をπ〜π/2に設定する。(ステップ7)
(10)ステップ6、7において電流の位相差が所望の値に設定された後、当該加熱コイル11に対して所望の高周波電力が供給される。
(11)ステップ4において、負荷が被加熱物14(鍋等)ではないと判定された場合には、再びステップ1において非接触受電機器15であるか否かが判別される。
以上のように、実施の形態1の誘導加熱装置10においては、複数の加熱コイル11に流れる電流の位相差を設定することによって、被加熱物14(鍋等)を加熱する誘導加熱装置として使用できるとともに、非接触受電機器15に対しても効率高く給電を行うことができる。このため、実施の形態1の誘導加熱装置10の構成によれば、使用者にとって使い勝手の良い加熱装置を実現することができる。なお、加熱コイルと受電コイルの磁気結合におけるインピーダンスの変化の検出や通信手段等からトッププレート13上に載置された負荷が非接触受電機器15であるか否かが判別される場合、ステップ2は省略してもよい。
実施の形態1の誘導加熱装置10においては、加熱動作を行うための加熱コイル11が、給電動作を行うための給電コイルとしても用いられており、加熱コイルと給電コイルとを兼用するよう構成されている。ここで、加熱コイル11及びその周辺回路は、加熱動作時において複数の加熱コイル11に供給する電力を大きくして被加熱物14を十分に加熱できるように構成されている。このため、給電動作時のように供給する電力が小さいと、非接触受電機器15の下部に配置された複数の加熱コイル11を通電して給電しようとしても、各コイルに供給する電力を制御しきれない場合がある。例えば、加熱動作時において各加熱コイル11に500Wの電力を供給する構成で、給電動作時において4つの加熱コイル11に100Wの電力を供給する場合について説明する。この場合、各コイルに供給する電力は、均等に25Wずつ供給できるのが望ましい。しかし、25Wは加熱時の供給電力の20分の1であり、そのような小さい電力を設定して、精度の高い制御をすることは困難である。したがって、給電動作においては、非接触受電機器15の下部に配置された複数の加熱コイル11のうち、例えば一部の加熱コイルの通電を停止する。そして、1つの加熱コイルのみを通電して、その通電した加熱コイルの給電電力を100Wとすることによって、非接触受電機器15の給電を行ってもよい。これによって、精度の高い制御を行って非接触受電機器15の給電をすることができる。
実施の形態1の誘導加熱装置10において、非接触受電機器15に対して給電する際、受電コイル19のコイル面積より、複数の加熱コイル11の合計コイル面積が大きくない場合には、受電コイル19に対して十分な給電を行うことができない。したがって、非接触受電機器15に対して給電する複数の加熱コイル11のコイル面積は、非接触受電機器15の受電コイル19のコイル面積よりも大きくするのが好ましい。なお、ここで複数の加熱コイル11のコイル面積とは、非接触受電機器15の載置面である受電領域に対向する面(給電面)の面積であり、受電コイル19のコイル面積とは、受電コイル19における誘導加熱装置10のトッププレート13に対向する面(受電面)の面積を言う。
(実施の形態2)
以下、本開示に係る実施の形態2の誘導加熱装置について添付の図面を参照して説明する。
図13は、実施の形態2の誘導加熱装置のトッププレート13上に載置された非接触受電機器の位置の例を示す概略平面図である。図13に示すように、例えば、非接触受電機器15が第1位置23aに載置された場合、誘導加熱装置10においては、加熱コイル11bhのみしか通電せず、当該非接触受電機器15に対して十分な電力が供給されず、給電効率が悪いものとなる。一方、例えば、非接触受電機器15が第2位置23bに載置された場合、誘導加熱装置10においては、4つの加熱コイル11be、11bf、11ce、11cfが通電する。この場合、給電側の加熱コイル11と受電側の受電コイル19の磁気結合が最も良い磁気結合状態となり、非接触受電機器15に対して十分な電力供給が行われる配置となる。このように、非接触受電機器15に対して給電動作を行う場合には、非接触受電機器15の載置する位置によって、十分な電力供給を行うことができる領域と、十分な電力供給を行うことができない領域がある。
[通電コイル表示]
実施の形態2の誘導加熱装置は、非接触受電機器15を給電効率が高く十分な電力供給ができる最適な位置に載置することができる構成を有するものである。
図14は、実施の形態2の誘導加熱装置において非接触受電機器15を最適な給電位置に載置する例を示す概略平面図である。図14に示すように、実施の形態2の誘導加熱装置10aは、各加熱コイル11を取り囲むように格子状に構成された表示部である通電コイル表示部24が設けられている。この通電コイル表示部24は、加熱動作を行う加熱コイル11の給電領域を示すために点灯して、トッププレートを通して目視可能に構成されている。通電コイル表示部24が点灯して給電領域を表示することにより、使用者は非接触受電機器15を載置する適切な給電位置を確認することが可能となる。例えば、非接触受電機器15が誘導加熱装置10aのトッププレート13上に載置されると、当該非接触受電機器15の受電領域(載置面)により覆われた加熱コイル11の周りに設けられた通電コイル表示部24が点灯表示される。このように、非接触受電機器15がトッププレート13上に載置されると、非接触受電機器15の外側において、矩形状の給電領域の外枠部分が点灯して表示される。この点灯表示された矩形状の給電領域内の中央部分に当該非接触受電機器15を配置することによって、給電効率の高い給電位置に非接触受電機器15が載置されることになる。
また、非接触受電機器15への給電電力が小さく、非接触受電機器15が載置されているトッププレート13の下方に位置する複数の加熱コイル11の全てに通電していない場合においては、非接触受電機器15が載置されているが給電していない加熱コイル11も含めて通電コイル表示部24を点灯することにより、非接触受電機器15を載置する適切な位置を表示してもよい。
以上のように、実施の形態2の誘導加熱装置10aでは、通電コイル表示部24を用いることにより、非接触受電機器15を載置すべき最適な給電領域を表示することが可能となる。その結果、使用者は、表示された給電領域内に非接触受電機器15を載置することにより、非接触受電機器15を給電効率の高い最適な給電位置に容易に載置することができる。
(実施の形態3)
以下、本開示に係る実施の形態3の非接触給電システムについて添付の図面を参照して説明する。実施の形態3の非接触給電システムにおいては、マルチコイル構成を有する誘導加熱装置により非接触受電機器に対して給電するとき、非接触受電機器を効率高く十分に供給できる最適な給電位置に正確に、且つ容易に配置することができる構成である。
[全体構成]
まず、実施の形態3の非接触給電システムにおける全体構成について説明する。
図15は、実施の形態3の非接触給電システムの構成を示すブロック図である。
実施の形態3の非接触給電システム20は、非接触受電機器15aと誘導加熱装置10bを備える。図15に示すように、非接触受電機器15aは、受電コイル19、負荷装置21及び受電機器伝達部25を備える。実施の形態3における誘導加熱装置10bは、前述の実施の形態1の誘導加熱装置10と比べて、非接触受電機器15aを検知する受電機器検知部26を備える点で異なるが、その他の構成は同じである。
以下、実施の形態3の非接触給電システム20を構成する各要素について詳述する。まず、非接触受電機器15aの構成要素について説明する。
<受電コイル>
受電コイル19は、加熱コイル11から高周波磁界を受けて電力が供給される。受電コイル19は、負荷装置21と接続されており、受電コイル19に供給された電力を負荷装置21に入力している。
<負荷装置>
負荷装置21は、受電コイル19に接続されており、この受電コイル19からの電力が供給されて駆動される。ここで、非接触受電機器15aとしては、例えばブレンダを対象としている。この場合、負荷装置21には、例えばDCモータが使用される。また、負荷装置21には、高周波磁界による電力を受けた受電コイル19から高周波電流(AC電流)が供給される。負荷装置21にDCモータを使用するには、高周波電流(AC電流)をDC電流に変換する必要があるため、負荷装置21はAC−DC変換回路を含む構成にしてもよい。即ち、負荷装置21は、負荷の特性に合わせた回路を含んでもよい。
<受電機器伝達部>
非接触受電機器15aにおける受電機器伝達部25は、誘導加熱装置10bに設けられた受電機器検知部26に対して信号を出力して、当該非接触受電機器15aの位置を伝達するものである。
次に、誘導加熱装置10bの構成要素について説明する。
<受電機器検知部>
受電機器検知部26は、誘導加熱装置10b上に非接触受電機器15aが載置されたことを検知する検知手段である。例えば、非接触受電機器15aに設けられた受電機器伝達部25からの信号を検出することによって、非接触受電機器15aがトッププレート13上に載置されたことと、その載置位置を検知することができる。他の検知手段として、図示していないが、加熱コイル11に流している電流等の変化、つまり負荷の変化により、非接触受電機器15aを検知することもできる。
[動作]
実施の形態3の非接触給電システム20においては、受電機器検知部26が受電機器伝達部25を検知することによって、誘導加熱装置10b上に非接触受電機器15aが載置されたことを検知する構成である。誘導加熱装置10bが非接触受電機器15aを検知すると、制御部17はインバータ16の出力を制御して、該当する複数の加熱コイル11に対して所望の高周波電流を供給する。このとき、制御部17は、給電動作を行うために複数の加熱コイル11に流れる電流の位相差が0となるように設定する。複数の加熱コイル11に高周波電流が供給されると、高周波磁界が発生して非接触受電機器15aの受電コイル19に磁束が鎖交して、受電コイル19に電力が供給される。受電コイル19に供給された電力は、負荷装置21に供給される。
なお、実施の形態3の非接触給電システム20においては、前述の各実施の形態の誘導加熱装置と同様に、誘導加熱装置10bが非接触受電機器15aに対する給電を行うだけでなく、トッププレート上に被加熱物14が載置された場合には、当該被加熱物14に対する誘導加熱動作が実行される。
[非接触受電機器の載置]
図16は、実施の形態3の非接触給電システム20における、自身の存在を報知する受電機器伝達部25を有する非接触受電機器15aを示す概略平面図である。図16においては、受電機器伝達部25が非接触受電機器15aにおける受電面の中心位置に設けられていることを示している。ここで、受電面の中心位置とは、非接触受電機器15aにおいてトッププレート13に対向する載置面における、受電コイル19により構成される面の中心位置である。
図17は、実施の形態3の非接触給電システム20の概略構成を示す平面図である。図17では、トッププレート13の下方において平面的な縦横の列に並んで配設された複数の加熱コイル11、及び複数の加熱コイル11に囲まれた位置に設けられた受電機器検知部26を示している。なお、図17においては、トッププレート13の下方に配設された複数の加熱コイル11が示されているが、実際には複数の加熱コイル13の全てがトッププレート13により覆われており、加熱コイル11の位置を目視できない状態である。
上記したように、実施の形態3の非接触給電システム20においては、非接触受電機器15aが当該非接触受電機器15aの存在を報知する受電機器伝達部25を備え、誘導加熱装置10bが受電機器伝達部25からの報知により当該非接触受電機器15aがトッププレート13上に載置されたことを検知する受電機器検知部26を備えている。このように構成された実施の形態3の非接触給電システム20は、非接触受電機器15aを確実に検知することができるとともに、トッププレート13における非接触受電機器15aの正確な位置も検出することが可能となる。さらに、実施の形態3の非接触給電システムにおいては、非接触受電機器15aを誘導加熱装置10bのトッププレート13上における給電効率が高い最適な位置に載置することが可能な構成となる。
図16に示すように、非接触受電機器15aにおける受電面(載置面)の中心には受電機器伝達部25が設けられている。また、図17に示すように、誘導加熱装置10bには、平面的な縦横の列に並んで整列された複数の加熱コイル11の間に受電機器検知部26が設けられている。即ち、受電機器検知部26は加熱コイル11に取り囲まれるように、その中心位置に設けられている。このような構成とすることにより、非接触受電機器15aを誘導加熱装置10bの複数の加熱コイル11上における給電効率の高い最適な給電位置に配置することができる。例えば、非接触受電機器15aが図17において破線で示す位置にある場合、通電する加熱コイル11は、加熱コイル11cgの1つのみである。そこで、使用者は、非接触受電機器15aを矢印27の方向に移動させて、受電機器検知部26が受電機器伝達部25を検知する位置に非接触受電機器15aを載置する。このように非接触受電機器15aを載置することにより、通電される加熱コイル11は、加熱コイル11bg、11bh、11cg、11chの4つとなり、非接触受電機器15aに対して効率の高い電力供給を行うことができる。
実施の形態3の非接触給電システムにおいては、受電機器伝達部25を受電機器検知部26により検出する構成であるため、例えば、受電機器伝達部25として磁石を用い、受電機器検知部26としてホール素子を用いてもよい。受電機器伝達部25として磁石を用いて、受電機器検知部26としてホール素子を用いた場合には、磁石の磁場をホール素子で検知することによって、非接触受電機器15aの位置を正確に検知することができる。その他の構成としては、受電機器伝達部25と受電機器検知部26が通信経路を介して通信可能に接続されていてもよく、受電機器伝達部25からの信号を受電機器検知部26で受信することにより、非接触受電機器15aがトッププレート13上に載置されたことを検知する事が可能となる。例えば、受電機器伝達部25として送信部を設け、受電機器検知部26として受信部を設けて、送信部からの信号を受信部が受信することにより、非接触受電機器15aの位置を知ることができる構成となる。このように構成することにより、非接触受電機器15aを給電効率の高い最適な位置に載置することができる。
以上のように、実施の形態3の非接触給電システム20では、非接触受電機器15aに受電機器伝達部25を設け、誘導加熱装置10bに受電機器検知部26を設けることによって、非接触受電機器15aを確実に検知することができる。また、実施の形態3の非接触給電システム20の構成においては、使用者が非接触受電機器15aを誘導加熱装置10bのトッププレート13上の給電効率の高い最適な給電位置に載置することができる。
なお、実施の形態3の非接触給電システム20では、平面的な縦横の列に並んで整列された複数の加熱コイル11の間全ての領域に受電機器検知部26が設けられているが、複数の加熱コイル11の間の一部の領域に受電機器検知部26を設け、非接触受電機器15aの給電できる領域を限定してもよい。このように給電できる領域を限定することによって、受電機器検知部26やインバータ16の接続を切り替えるリレーなどの部品数を削減して安価にシステムを構成することができる。
(実施の形態4)
以下、本開示に係る実施の形態4の非接触給電システムについて添付の図面を参照して説明する。
実施の形態4の非接触給電システムにおいては、誘導加熱装置が前述の実施の形態1で説明した誘導加熱装置10と同じ構成を有しているが、非接触受電機器が1つの受電コイルではなく複数の受電コイルを有する構成である。また、実施の形態4における非接触受電機器の複数の受電コイルは、誘導加熱装置のトッププレート上に非接触受電機器が載置されたとき、誘導加熱装置の複数の加熱コイルのそれぞれと互いに対向するように配置される構成である。即ち、実施の形態4における非接触受電機器の複数の受電コイルは、誘導加熱装置の複数の加熱コイルにそれぞれが対向するように略同じコイル形状を有しており、給電動作を行う加熱コイルと同じ個数となるよう構成されている。
図18は、実施の形態4の非接触給電システムにおける誘導加熱装置の複数の加熱コイルにおいて隣接する加熱コイルに流れる電流の位相差がπのときの電流波形を示す図である。以下の説明においては、前述の図1に示したように、加熱コイル11ah、11ai、11bh、11biの上方に非接触受電機器15が載置された例で説明する。
図18に示す波形図においては、4つの加熱コイル11ah、11ai、11bh、11biにおいて、隣接する加熱コイルに流れる電流の位相差がπであり、襷がけの位置にある加熱コイルの電流の位相差が0である。したがって、加熱コイル11aiに流れる電流Iaiと、加熱コイル11bhに流れる電流Ibhは、同じ方向に流れる。その時、加熱コイル11ahに流れる電流Iahと、加熱コイル11biに流れる電流Ibiは、同じ方向に流れるが、電流Iaiと電流Ibhに対しては反対方向である。このように加熱コイルに流れる電流の位相差が設定されたとき、前述の実施の形態1〜3のように非接触受電機器が1つの受電コイル19の場合においては、加熱コイルからの高周波磁界を効率高く受けることができず、非接触受電機器に対して十分な電力供給ができない状態である。
しかし、実施の形態4の非接触給電システムにおいては、非接触受電機器の複数の受電コイルが誘導加熱装置の複数の加熱コイルに対向するよう構成されているため、誘導加熱装置の複数の加熱コイルにおいて隣接する加熱コイルに流れる電流の位相差をπに設定しても、十分な給電が可能な構成となる。即ち、非接触受電機器は複数の受電コイルにより構成される受電面を有し、受電面を構成する複数の受電コイルが誘導加熱装置の複数の加熱コイルのそれぞれと対向するように非接触受電機器をトッププレート上に載置した場合、受電面により覆われた複数の加熱コイルにおいて隣接する加熱コイルに流れる電流の位相差をπに設定しても、十分な給電が可能な構成となる。
また、隣接する加熱コイル11に流れる電流の位相差をπとすることにより、通電する加熱コイルから外部へ漏洩する磁界は、隣接コイルから発生した磁界によって打ち消し合い、漏洩磁界を減少することができるため、ノイズ源を少なくして周辺機器への悪影響を抑制することができる。
上記のように構成された実施の形態4の非接触給電システムでは、誘導加熱装置の複数の加熱コイルにおいて隣接する加熱コイルに流れる電流の位相差がπの場合であるとき、受電コイルが加熱コイルからの高周波磁界を受けて、非接触受電機器に対して十分な電力供給を行うことが可能となる。
なお、本開示では非接触受電機器に対して複数の加熱コイルで給電を行う誘導加熱装置及び非接触受給電システムに関するものであるが、非接触受電機器自体のサイズが小さく、非接触受電機器の受電コイルが誘導加熱装置の加熱コイル1つで十分給電可能なサイズのものであれば、受電コイルと加熱コイルを1対1の対応関係に配置して給電動作を行ってもよい。
また、本開示で説明した非接触受電機器は加熱コイル4つ分のサイズと略同等であったが、加熱コイルが2つ分のサイズなど、非接触受電機器のサイズを限定するものではなく、加熱コイルを複数用いた場合であれば上記に説明した同様の効果が得られる。
以上のように、本開示から明らかなように、複数の加熱コイルに流れる電流の位相差を適切に設定することにより、被加熱物を誘導加熱することができるとともに、非接触受電機器に対して効率高く給電することができる誘導加熱装置及び非接触受給電システムを構築することができる。
10、10a、10b 誘導加熱装置
11 加熱コイル
12 操作表示部
13 トッププレート
14 被加熱物(鍋)
15、15a 非接触受電機器
16 インバータ
17 制御部
18 磁束
19 受電コイル
20 非接触給電システム
21 負荷装置
22a、22b、22c、22d、22e、22f、22g、22h、22i 磁界
23a、23b 位置
24 通電コイル表示部
25 受電機器伝達部
26 受電機器検知部
27a、27b、27c 領域

Claims (14)

  1. 被加熱物又は非接触受電機器を載置するためのトッププレートと、
    前記トッププレートの下方に整列して配置された複数の加熱コイルと、
    前記複数の加熱コイルに高周波電流を供給するインバータと、
    前記インバータの出力を制御する制御部と、
    前記制御部に対する動作指令を出力する操作表示部と、を備え、
    前記非接触受電機器が前記トッププレート上に載置されたとき、前記非接触受電機器に給電するために通電する前記複数の加熱コイルに流れる高周波電流の位相差を0に設定するよう構成された誘導加熱装置。
  2. 前記複数の加熱コイルは、前記トッププレートの下方において平面的な縦横の列に並んで配設された請求項1に記載の誘導加熱装置。
  3. 前記トッププレート上に載置された前記非接触受電機器を検知するための受電機器検知部をさらに備えた請求項1又は2に記載の誘導加熱装置。
  4. 前記制御部は、前記非接触受電機器が前記トッププレート上に載置されたとき、前記非接触受電機器により覆われた受電領域に含まれる複数の加熱コイルに対してのみ前記高周波電流を供給するよう構成された請求項1乃至3のいずれか一項に記載の誘導加熱装置。
  5. 前記被加熱物が前記トッププレート上に載置された場合、前記複数の加熱コイルに流れる電流の位相差をπ/2〜0又はπ〜π/2に設定するよう構成された請求項1乃至4のいずれか一項に記載の誘導加熱装置。
  6. 前記非接触受電機器に対して給電する複数の加熱コイルにより構成された給電面が前記非接触受電機器の受電コイルにより構成される受電面より大きく設定された請求項1乃至5のいずれか一項に記載の誘導加熱装置。
  7. 前記制御部は、前記非接触受電機器に対して給電する電力が所定値より少ない場合、前記非接触受電機器に給電可能な一部の加熱コイルに対して通電を停止するよう構成された請求項1乃至6のいずれか一項に記載の誘導加熱装置。
  8. 前記複数の加熱コイルのそれぞれの周りに配置され、前記トッププレートを通して目視可能に点灯する通電コイル表示部をさらに備え、前記非接触受電機器が載置された領域を点灯表示するよう構成された請求項1乃至7のいずれか一項に記載の誘導加熱装置。
  9. 非接触受電機器と誘導加熱装置を有する非接触受給電システムであって、
    前記非接触受電機器は、
    電磁誘導を利用して非接触で電力の供給を受ける受電コイルと、
    前記受電コイルから電力を供給される負荷装置と、
    前記非接触受電機器の存在を報知する受電機器伝達部と、を備え、
    前記誘導加熱装置は、
    被加熱物又は非接触受電機器を載置するためのトッププレートと、
    前記トッププレートの下方に整列して配置された複数の加熱コイルと、
    前記複数の加熱コイルに高周波電流を供給するインバータと、
    前記インバータの出力を制御する制御部と、
    前記制御部に対する動作指令を出力する操作表示部と、
    前記非接触受電機器の前記受電機器伝達部からの報知により、前記非接触受電機器が前記トッププレート上に載置されたことを検知する受電機器検知部と、を備え、
    前記制御部は、前記非接触受電機器が前記トッププレート上に載置されたとき、前記非接触受電機器に給電するために通電する前記複数の加熱コイルに流れる高周波電流の位相差を0に設定するよう構成された非接触受給電システム。
  10. 前記受電機器伝達部と前記受電機器検知部が通信経路を介して通信可能に接続されており、前記受電機器伝達部からの信号を前記受電機器検知部で受信することにより、前記非接触受電機器が前記トッププレート上に載置されたことを検知するよう構成された請求項9に記載の非接触受給電システム。
  11. 前記受電機器伝達部として磁石を用い、前記受電機器検知部としてホール素子を用いて、前記非接触受電機器が前記トッププレート上に載置されたことを検知するよう構成された請求項9に記載の非接触受給電システム。
  12. 前記非接触受電機器において、前記受電機器伝達部が受電コイルにより構成される受電面の中心位置に配置され、
    前記誘導加熱装置において、前記複数の加熱コイルが前記トッププレートの下方において平面的な縦横の列に並んで配設され、前記受電機器検知部が前記複数の加熱コイルに囲まれた位置に設けられた請求項9乃至11のいずれか一項に記載の非接触受給電システム。
  13. 前記制御部は、前記非接触受電機器が前記トッププレート上に載置されたとき、前記非接触受電機器により覆われた受電領域に含まれる複数の加熱コイルに対してのみ前記高周波電流を供給するよう構成された請求項9乃至12のいずれか一項に記載の非接触受給電システム。
  14. 前記非接触受電機器は複数の受電コイルにより構成される受電面を有しており、
    前記受電面を構成する前記複数の受電コイルが前記誘導加熱装置の前記複数の加熱コイルのそれぞれと対向するように前記非接触受電機器を前記トッププレート上に載置した場合、前記受電面により覆われた前記複数の加熱コイルにおいて隣接する加熱コイルに流れる電流の位相差をπに設定するよう構成された請求項9乃至13のいずれか一項に記載の非接触給電システム。
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