JP2014034967A - 排ガス浄化装置の製造方法及び排ガス浄化装置 - Google Patents

排ガス浄化装置の製造方法及び排ガス浄化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体を、容易にケーシングに圧入することができる排ガス浄化装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 ケーシングと、ケーシングに収容された排ガス処理体と、排ガス処理体の側面に巻き付けられるとともに、排ガス処理体及びケーシングの間に配設された保持シール材とを備える排ガス浄化装置の製造方法であって、有機シートが配設された保持シール材を排ガス処理体の側面に巻き付ける巻付工程と、排ガス処理体の側面に巻き付けられた保持シール材を加熱する加熱工程と、加熱された保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入する圧入工程とを含むことを特徴とする排ガス浄化装置の製造方法。
【選択図】 図3

Description

本発明は、排ガス浄化装置の製造方法及び排ガス浄化装置に関する。
ディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される排ガス中には、スス等のパティキュレートマター(以下、PMともいう)が含まれており、近年、このPMが環境及び人体に害を及ぼすことが問題となっている。また、排ガス中には、CO、HC及びNOx等の有害なガス成分も含まれていることから、この有害なガス成分が環境及び人体に及ぼす影響についても懸念されている。
そこで、排ガス中のPMを捕集したり、有害なガス成分を浄化したりする排ガス浄化装置として、炭化ケイ素又はコージェライト等の多孔質セラミックからなる排ガス処理体と、排ガス処理体を収容するケーシングと、排ガス処理体とケーシングとの間に配設される無機繊維からなる保持シール材とから構成される排ガス浄化装置が種々提案されている。
この保持シール材は、自動車の走行等により生じる振動や衝撃により、排ガス処理体がその外周を覆うケーシングと接触して破損することを防止すること、又は、排ガス処理体とケーシングとの間から排気ガスが漏れることを防止すること等を主な目的として配設されている。
上記保持シール材は、平面視、短辺と長辺とからなる矩形状のマットで、通常、一方の短辺側に四角形状の凹部が形成され、上記短辺に対向する他方の短辺側に上記凹部に嵌合する凸部が形成されている。また、保持シール材は、主にアルミナ繊維等の無機繊維により構成されている。
上記排ガス浄化装置を作製する際には、排ガス処理体の側面に上記した形状の保持シール材を巻き付け、該保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入することにより、ケーシング内に保持シール材を介して排ガス処理体を配設する。なお、排ガス処理体の側面とは、排ガスが流通するセルが露出する端面以外の面をいう。
近年、内燃機関に関し、燃費の向上を目的として理論空燃比に近い条件で運転するため、排ガスが高温化、高圧下の傾向にある。排ガス浄化装置に高温、高圧の排ガスが到達すると、排ガス処理体とケーシングとの熱膨張率の差によってこれらの間の間隔が変動することもあることから、保持シール材には多少の間隔の変動によっても変化しない排ガス処理体の保持力が要求される。また、排ガス処理体の排ガス処理性能を有効に機能させるために、排ガス処理体の保温性能に優れる保持シール材への要求も高まりつつある。
これらの要求を満たすために、保持シール材の嵩密度を高くして保温性能を高めようとする設計手法がとられている。また、こうした保持シール材において、保持力の要因たる無機繊維の反発力を確保するには、同様に保持シール材の単位面積あたりの重量(目付量)を高くする必要がある。
このため、一枚の保持シール材の厚さを厚くするか、保持シール材を複数層重ねた保持シール材を排ガス処理体の側面に巻き付け、このようにして得られた保持シール材の層を周囲に有する排ガス処理体をケーシングに圧入する試みがなされている(特許文献1参照)。
特開2009−264186号公報
しかしながら、このような単位面積当たり無機繊維の量(目付量)が多い保持シール材の層を有する排ガス処理体をケーシングに圧入しようとしても、厚さが厚く、かつ、保持シール材とケーシングとの摩擦が大きいため、圧入が難しいという課題があった。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討の結果、圧入工程において、保持シール材を構成する無機繊維の飛散等を防止するために保持シール材に配設された有機シートを利用し、この有機シートを加熱して軟化させることにより、目付量の大きい保持シール材を用いた場合であっても、比較的容易に保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入することができることを見出し、本発明を完成させたものである。
すなわち、請求項1に記載の排ガス浄化装置の製造方法は、ケーシングと、上記ケーシングに収容された排ガス処理体と、上記排ガス処理体の側面に巻き付けられるとともに、上記排ガス処理体及び上記ケーシングの間に配設された、無機繊維からなるマット状の保持シール材とを備える排ガス浄化装置の製造方法であって、
少なくとも一の主面に有機シートが配設された保持シール材を排ガス処理体の側面に巻き付ける巻付工程と、上記排ガス処理体の側面に巻き付けられた保持シール材を加熱する加熱工程と、加熱された保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入する圧入工程とを含むことを特徴とする。
請求項1に記載の排ガス浄化装置の製造方法によれば、保持シール材を圧入する前に、上記保持シール材を加熱するので、上記保持シール材に配設された上記有機シートを構成する高分子状物が軟化する。この軟化した高分子状物は、保持シール材とケーシングとの間の潤滑剤の役割を果たし、保持シール材が滑り易くなるため、容易に保持シール材をケーシングに圧入することができ、効率的に圧入作業を進めることができる。
また、少なくとも一の主面に有機シートが配設されているため、圧入工程における無機繊維の飛散を防止することができる。なお、圧入作業を容易にし、無機繊維の飛散を防止するためには、上記有機シートは、少なくとも保持シール材のケーシングと接する側の主面に配設されていることが望ましく、保持シール材の両主面に配設されていることがより望ましい。
請求項2に記載の排ガス浄化装置の製造方法では、上記加熱工程において、テーパーが付けられた円筒形状の圧入案内冶具であって、ヒータを備えたものを用い、保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体を上記圧入案内冶具の内部に収納した後、上記ヒータにより排ガス処理体の側面に巻き付けられた保持シール材を加熱し、上記圧入工程において、上記圧入案内冶具を利用して保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングの内部に圧入する。
請求項2に記載の排ガス浄化装置の製造方法では、上記のように、ヒータを備えた圧入案内冶具を用い、上記ヒータにより保持シール材を加熱することにより、上記圧入案内冶具の内面に高分子状物が付着して潤滑剤の役割を果たすので、容易に保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入することができ、容易に排ガス浄化装置を製造することができる。
請求項3に記載の排ガス浄化装置の製造方法では、上記加熱工程において、上記保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体及びケーシングを加熱容器内又は加熱室内に搬入して上記保持シール材を加熱し、上記圧入工程において、上記加熱容器内又は上記加熱室内で保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入する。
請求項3に記載の排ガス浄化装置の製造方法では、保持シール材の周囲の雰囲気全体を加熱して保持シール材の温度を上げることにより、保持シール材中又は保持シール材表面の高分子状物が軟化して潤滑剤の役割を果たし、容易に保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入することができ、容易に排ガス浄化装置を製造することができる。
請求項4に記載の排ガス浄化装置の製造方法では、保持シール材を、上記有機シートを構成する高分子状物が軟化する温度に加熱し、保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体を容易にケーシングに圧入することができるようにする。上記した高分子状物が軟化する温度とは、本発明の趣旨に照らし合わせると、保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体を容易にケーシングに圧入することができる程度まで高分子状物が軟化したときの温度をいう。
請求項4に記載の排ガス浄化装置の製造方法では、上述のように保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体を容易にケーシングに圧入することができる程度まで高分子状物を軟化させるので、簡単に圧入を行うことができる。
請求項5に記載の排ガス浄化装置の製造方法では、上記有機シートを構成する高分子状物のJIS K7206に基づいて測定したビカット軟化温度(VST)以上の温度に加熱する。
上記排ガス浄化装置の製造方法では、上記有機シートを構成する高分子状物のJIS K7206に基づいて測定したビカット軟化温度以上の温度に加熱して上記高分子状物を軟化させ、保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体を容易にケーシングに圧入することができるようにする。
本発明の場合、有機シートを構成する高分子状物のビカット軟化温度〜ビカット軟化温度に100℃を加算した温度範囲で加熱することが望ましい。具体的には、有機シートとしてポリエチレンを用いた場合であれば100〜200℃に加熱し、ポリプロピレンを用いた場合であれば145〜245℃に加熱し、ポリエステルを用いた場合であれば235〜335℃に加熱することが望ましい。
加熱の温度が有機シートを構成する高分子状物のビカット軟化温度未満であると、有機シートが充分に軟化しないため、容易にケーシングに圧入できず、一方、加熱の温度が有機シートを構成する高分子状物のビカット軟化温度に100℃を加算した温度を超える温度であると、高分子状物が分解し易くなり、潤滑剤としての役割を果たしにくくなるので、好ましくない。
本発明では、上記方法により加熱を行うため、保持シール材に添着された高分子状物は分解することなく充分に軟化し、保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体を容易にケーシングに圧入することができ、効率的に圧入作業を進めることができる。
請求項6に記載の排ガス浄化装置の製造方法では、上記無機繊維は、アルミナ繊維、アルミナシリカ繊維、シリカ繊維、生体溶解性繊維及びガラス繊維からなる群から選択される少なくとも一種の無機繊維から構成されている。
このため、上記排ガス浄化装置は、保持シール材として要求される特性、すなわちマットの耐熱性等の要求に充分に答えることができる。
請求項7に記載の排ガス浄化装置の製造方法では、上記有機シートは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルからなる群から選択された少なくとも1種からなるので、軟化した有機シートが保持シール材とケーシングとの間の潤滑剤となり、比較的容易に保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入することができる。
請求項8に記載の排ガス浄化装置の製造方法では、有機シートを配設した際の配設量は、0.2〜12.0g/100gであるので、潤滑剤となる有機シートの量が充分であり、比較的容易に保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入することができる。
請求項9に記載の排ガス浄化装置の製造方法では、上記保持シール材を構成するマットには、無機繊維同士の絡み合いを形成するためのニードルパンチング処理が施されている。
このため、圧入工程においても、マットを構成する無機繊維がばらばらになりにくく、良好に圧入作業を行うことができる。
請求項10に記載の排ガス浄化装置では、ケーシングと、上記ケーシングに収容された排ガス処理体と、上記排ガス処理体の側面に巻き付けられるとともに、上記排ガス処理体及び上記ケーシングの間に配設された保持シール材とを備える排ガス浄化装置であって、
上記保持シール材は、請求項1〜9のいずれかに記載の排ガス浄化装置の製造方法により製造されたものであることを特徴とする。
上記方法によれば、高目付量の保持シール材でも比較的容易にケーシングに収納することができる。このため、高目付量の保持シール材が収納された排ガス浄化装置とすることができ、排ガス処理体の保温性能に優れた排ガス浄化装置となる。
請求項11に記載の排ガス浄化装置では、ケーシングと、上記ケーシングに収容された排ガス処理体と、上記排ガス処理体の側面に巻き付けられるとともに、上記排ガス処理体及び上記ケーシングの間に配設された保持シール材とを備える排ガス浄化装置であって、
上記ケーシングと保持シール材との間に、上記保持シール材に配設された有機シートに起因する高分子状物が存在することを特徴とする。
請求項11に記載の排ガス浄化装置では、保持シール材に配設された有機シートに起因する高分子状物を軟化させ、保持シール材をケーシングに圧入している。このため、ケーシングと保持シール材との間に有機シートに起因する高分子状物が存在し、この高分子状物は軟化した後、冷却されて硬化するため接着剤の役割を果たし、保持シール材がケーシングに固定され易くなる。従って、本排ガス浄化装置では、保持シール材がはずれにくく、排ガス処理体の保持力が改善される。また、高目付量の保持シール材でも、比較的容易に圧入することができるため、高目付量のマットが収納された排ガス浄化装置とすることができ、排ガス処理体の保温性能に優れた排ガス浄化装置となる。
図1は、第一実施形態に係る保持シール材を模式的に示す斜視図である。 図2は、有機シートが貼付された保持シール材が排ガス処理体の側面に巻き付けられた態様を模式的に示す断面図である。 図3(a)〜(c)は、保持シール材を加熱する加熱工程及び保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングの内部に圧入する圧入工程を模式的に示す一部切り欠き側面図である。 図4(a)は、本実施形態に係る排ガス浄化装置の製造方法により製造された排ガス浄化装置を模式的に示す斜視図であり、図4(b)は、図4(a)に示した排ガス浄化装置のA−A線断面図である。 図5(a)は、本発明の第一実施形態に係るハニカムフィルタを模式的に示す斜視図であり、図5(b)は、本発明の第一実施形態に係るケーシングを模式的に示す斜視図である。 図6は、本実施形態の加熱工程及び圧入工程で用いられる加熱容器を模式的に示した概念図である。 図7(a)は、加熱容器中にケーシング及び保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体が搬入された状態を示す一部切り欠き側面図であり、図7(b)は、加熱容器内で保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入する様子を示した一部切り欠き側面図である。
(第一実施形態)
以下、本発明の一実施形態である第一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明の第一実施形態に係る排ガス浄化装置の製造方法は、
ケーシングと、上記ケーシングに収容された排ガス処理体と、上記排ガス処理体の側面に巻き付けられるとともに、上記排ガス処理体及び上記ケーシングの間に配設された、無機繊維からなるマット状の保持シール材とを備える排ガス浄化装置の製造方法であって、
少なくとも一の主面に有機シートが配設された保持シール材を排ガス処理体の側面に巻き付ける巻付工程と、
上記排ガス処理体の側面に巻き付けられた保持シール材を加熱する加熱工程と、
加熱された保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入する圧入工程とを含むことを特徴する。
本実施形態では、上記加熱工程において、テーパーが付けられた円筒形状の圧入案内冶具であって、ヒータを備えたものを用い、保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体を上記圧入案内冶具の内部に収納した後、上記ヒータにより排ガス処理体の側面に巻き付けられた保持シール材を加熱し、上記圧入工程において、上記圧入案内冶具を利用して保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングの内部に圧入する。
また、本発明の第一実施形態に係る排ガス浄化装置は、
ケーシングと、上記ケーシングに収容された排ガス処理体と、上記排ガス処理体の側面に巻き付けられるとともに、上記排ガス処理体及び上記ケーシングの間に配設された保持シール材とを備える排ガス浄化装置であって、
上記ケーシングと保持シール材との間に、上記保持シール材に配設された有機シートに起因する高分子状物が存在することを特徴とする。
以下、上述した本発明の第一実施形態に係る排ガス浄化装置の製造方法について、各工程ごとに具体的に説明する。
本実施形態に係る排ガス浄化装置の製造方法では、まず、有機シートが配設された保持シール材を準備する。
図1は、第一実施形態に係る保持シール材を模式的に示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る保持シール材10は、平面視したときに長手方向に伸びる長辺とそれにほぼ直角な短辺からなる略矩形形状のマット11からなる。
マット11の長辺の長さ(以下、単に全長ともいう)は、図1中、矢印Lで示されており、短辺の長さ(以下、幅ともいう)は、図1中、矢印Wで示されており、厚さは、図1中、矢印Dで示されている。
マット11の短辺側(以下、端部ともいう)のうち、一方の短辺側には、凸部13aが形成されており、他方の短辺側には、凹部13bが形成されている。マット11の凸部13aと凹部13bとは、触媒担体や排ガスフィルタ等の被巻着体に保持シール材10を巻き付けた際に嵌合するように構成されている。凸部13aの長さはL11で示され、その幅は、W11で示される。また、凹部13bの長さはL13で示され、その幅は、W13で示されている。
図1に示した保持シール材10では、その全長Lは、通常、200〜1300mmが望ましく、幅Wは、30〜400mmが望ましい。
保持シール材10は、無機繊維を含むマット11からなる。
マット11を構成する無機繊維としては、特に限定されず、アルミナ−シリカ繊維であってもよく、アルミナ繊維、シリカ繊維等であってもよい。また、ガラス繊維や生体溶解性繊維であってもよい。耐熱性や耐風蝕性等、保持シール材に要求される特性等に応じて変更すればよく、各国の環境規制に適合できるような太径繊維や繊維長のものを使用するのが好ましい。
この中でも、低結晶性アルミナ質の無機繊維が望ましく、ムライト組成の低結晶性アルミナ質の無機繊維がより望ましい。加えて、スピネル型化合物を含む無機繊維がさらに好ましい。高結晶性アルミナ質であると、硬く脆いため、クッション材として用いられる保持シール材には不向きである。
さらに低結晶性アルミナ質かつスピネル型化合物を含む無機繊維の場合、結晶化比率は0.1〜30%の範囲が望ましく、結晶化率0.4〜20%の範囲がより好ましい。この範囲の無機繊維で製作された保持シール材の反発力および耐久試験後の復元面圧は高く、性能が良い。しかし、結晶化比率が0.1%未満または30%を超えると、急激に反発力や復元面圧は急激に低下してしまう。結晶化率の測定方法は、ムライト回析線(2θ=26.4°)とγアルミナ回析線(2θ=45.4°)の積分強度比より算出することができる。
マット11は、無機繊維からなる素地マットに対してニードルパンチング処理を施すことにより得られるニードルマットであることが望ましい。ニードルパンチング処理とは、ニードル等の繊維交絡手段を素地マットに対して抜き差しすることをいう。
図1に示す保持シール材10を構成するマット11では、比較的平均繊維長の長い無機繊維がニードルパンチング処理により3次元的に交絡している。また、マット11は、長手方向に垂直な幅方向にニードルパンチング処理されている。しかし、ニードルパンチング処理する位置は幅方向だけではなく、復元面圧や厚みの制御等をするために色々な配置で行うことができ、例えばマットの長手方向に対して斜めに処理したり、ランダムやマットの一部分だけニードル密度を高くしたりすることができる。そして、ニードル処理を施すことでマット表面に凹凸をつけることができるので、上記のようにニードルパンチング処理することで摩擦係数を変化または調節させることも可能となる。
なお、交絡構造を呈するために、無機繊維はある程度の平均繊維長を有しており、例えば、無機繊維の平均繊維長は、4〜120mmであることが望ましい。この範囲の平均繊維長であると、ニードル処理を施した箇所で繊維同士が絡まり、マットの強度を増加させる。好ましいニードルパンチの存在密度は、100cm2あたり10〜500個である。ニードルパンチの存在密度が100cm2あたり10個未満であると、シール材が引き裂かれて分離してしまう。また、ニードルパンチの存在密度が100cm2あたり500個を超えるとシール材を曲げにくくなり、排気ガス処理体への巻回時に平面状にシール材がなろうとし、紐状部材を付与した際に、紐状部材に大きな張力がかかってしまい、紐状部材が破断したりするので好ましくない。無機繊維の平均繊維径は、2〜12μmであることが望ましく、3〜10μmであることがより望ましい。
また、マット11の面比重は、400g/cm〜2000g/cmであることが望ましい。マット11の面比重が400g/cm未満であると排ガス浄化装置作動時の振動から排ガス処理体を充分に保護することができないため、排ガス処理体の欠損や、ケーシングから脱落するといった不具合が生じる。また、2000g/cmを超えると、マット11の復元力が強すぎるため、排ガス処理体の強度を上回って破損させてしまう。
保持シール材10を構成するマット11は、図1に示すように、単層構造であってもよく、図1に示したマット11とほぼ同様の形状で、全長が異なる複数のマットが積層された多層構造であってもよい。保持シール材10が単層構造のマットからなる場合は、マット11の厚みDが5〜15mmであることが望ましい。
本実施形態の保持シール材10を構成するマット11には、有機シートが配設されている。
本実施形態では、マット11に配設されている有機シートを利用して保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入する。
有機シートを構成する材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ブタジエンゴム、ポリイソブチレンゴム等のポリオレフィン樹脂、塩化ビニル、酢酸ビニル等のビニル樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂等のスチロール樹脂、ポリエチレンフタレート、ポリエーテルエステル等のポリエステル樹脂等が挙げられる。有機シートは、フィルム等の不織布であってもよく、上記材料を繊維状にしたものを用いた織布であってもよい。
上記有機シートは、マット11の両主面を覆うように配設されていてもよく、圧入する際にケーシング又は圧入案内冶具と接触する部分(片方の主面)に貼付されていてもよい。貼付する方法は、接着材等を有機シートの表面又はマットの表面に塗布した後、該有機シートをマット11に貼り付ける方法を採用することができる。また、糸等を用いてマット11に縫い付けてもよい。さらに、マット11の形状に加工された袋状の有機シートにマット11を収納した後、開口している部分を熱圧着等により封止し、マット11が内部に封入された状態にしてもよい。
有機シートの厚さは、20〜200μmであることが望ましい。有機シートの厚さが20μm未満であると、有機シートの厚さが薄すぎて貼付する際等に破れるおそれがある。一方、有機シートの厚さが200μmを超えると、有機シートの厚さが厚すぎて、無機繊維単位重量当たりの貼付量が多くなりすぎ、ケーシングへの圧入は問題なく行うことができるものの、分解により発生する炭化水素ガス等の量が多くなりすぎ、好ましくない。
有機シートを配設した際の配設量は、0.2〜12.0g/100gであることが望ましい。無機繊維単位重量当たりの有機シートの配設量が0.2g/100g未満であると、有機シートの配設量が少なすぎるため、有機シートが潤滑剤としの役割を果たすことができず、保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入しにくくなる。
一方、無機繊維単位重量当たりの有機シートの配設量が12.0g/100gを超えると、有機シートの配設量が多すぎるため、例えば、最初に保持シール材を含む排ガス浄化装置に排ガスが導入された際に有機シートの分解により発生する有毒ガスの量が多くなりすぎる。
次に、有機シートが配設された保持シール材を排ガス処理体の側面に巻き付ける巻付工程を行う。
図2は、有機シートが貼付された保持シール材が排ガス処理体の側面に巻き付けられた態様を模式的に示す断面図である。
有機シート18が貼付された保持シール材10を排ガス処理体200に巻き付ける際には、マット11の一方の主面を排ガス処理体200の側面に接触させながら巻き付ける。
有機シート18が一方の主面に配設されたマット11を排ガス処理体に巻き付ける場合には、図2に示すように有機シート18が、排ガス処理体側ではなく、排ガス処理体側と反対側の外周側に配設された状態となるように排ガス処理体200の側面にマット11を巻き付ける。
マット11を排ガス処理体200の側面に巻き付けると、マット11の全長Lが排ガス処理体200の側面の周囲の長さとほぼ同じであるので、マット11の巻き付けが終了した際には、図2に示すように、マット11の端面同士が近づき、かつ、マット11の凹部13bに凸部13aがほぼ嵌合された状態となる。実際には、マット11が巻き付けられた排ガス処理体200をケーシングに収納した際に、嵌合された状態となる。
この保持シール材10を排ガス処理体200に巻き付ける巻付工程において、マット11に有機シート18が配設されていると、マット11を構成する短い無機繊維が飛散するのを防止することができ、作業環境を改善することができる。
排ガス処理体200へのマット11の巻き付けを終了した後、接着テープ、紐、ベルト等の適当な手段を用い、マット11が排ガス処理体200の周囲に巻き付けられた状態を維持する。例えば、接着テープ21を用いた場合には、嵌合部分の凸部と凹部の両方にテープが接着されるように接着テープ21を貼り付け、凸部13aが凹部13bに嵌合された状態が確実に維持されるようにする。
次に、上記排ガス処理体の側面に巻き付けられた保持シール材を加熱する加熱工程を行う。
本実施形態では、この加熱工程において、テーパーが付けられた円筒形状の圧入案内冶具であって、ヒータを備えたものを用い、保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体を上記圧入案内冶具の内部に収納した後、上記ヒータにより排ガス処理体の側面に巻き付けられた保持シール材を加熱する。
上記加熱工程の後、加熱された保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入する圧入工程を行う。本実施形態では、この圧入工程において、上記圧入案内冶具を利用して保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングの内部に圧入する。
図3(a)〜(c)は、保持シール材を加熱する加熱工程及び保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングの内部に圧入する圧入工程を模式的に示す断面図である。この断面図は、圧入案内冶具の中心軸を含むように、中心軸に平行に切断した際の一部切り欠き側面図であり、排ガス処理体については、その側面を示している。
まず、図3(a)に示すように、テーパーが付けられ、ヒータ31を備えた略円筒形状の圧入案内冶具30の内部に、保持シール材10が巻き付けられた排ガス処理体200を収納し、ヒータ31により加熱を行う。本明細書で、テーパーが付けられ円筒形状とは、その中心軸に垂直に切断した切断面は円であるが、ロートのように次第に縮径していく形状のものをいう。この圧入案内冶具の内面を、以降においては、テーパ面ということとする。すなわち、圧入案内冶具30は、内部にテーパ面30aを有する。
図3(a)に示す圧入案内冶具30の断面図において、中心軸に平行な線とテーパ面30aとのなす角度αは、2〜6°であることが望ましく、2〜4°であることがより望ましい。
ヒータ31は、テーパ面30aを有するロート形の案内部材32の外側にヒータ線を巻き付けることにより形成されており、このヒータ31に通電することにより、圧入案内冶具30の内部に収納され、排ガス処理体200の側面に巻き付けられた保持シール材10の加熱を行う。なお、圧入案内冶具30のテーパ面30aを有する案内部材32の外側には、ヒータ31を保護するために、保護部材33が配設されている。
また、圧入案内冶具30の保持シール材10が巻き付けられた排ガス処理体200を収納する側と反対の側には、ケーシング240が配設されている。
加熱工程では、上記のように保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体を加熱して、有機シートを構成する高分子状物を軟化させ、上記圧入を行う。この加熱工程では、高分子状物を軟化させるため、有機シートを構成する高分子状物のJIS K7206に基づいて測定したビカット軟化温度〜ビカット軟化温度に100℃を加算した温度範囲で加熱することが望ましい。
上記温度まで加熱された有機シートは、軟化するとともに高分子状物によっては、その一部が流動し、テーパ面30aに有機シートに起因する高分子状物が付着する。
本実施形態の圧入工程では、圧入案内冶具30を利用して、加熱工程を経て加熱された保持シール材10が巻き付けられた排ガス処理体200をケーシング240の内部に圧入する。
圧入の際には、図3(a)〜(c)に示すように、矢印の方向、すなわち中心軸に平行な方向であり、かつ、ケーシング240の方向に荷重を加える。この際、有機シートを構成する高分子状物は軟化し、案内部材32のテーパ面30aにその一部が付着し、軟化した高分子状物が潤滑剤の役割を果たすので、比較的小さな力で、保持シール材10が巻き付けられた排ガス処理体200を案内部材32を介してケーシング240の内部にスムーズに圧入することができる。
保持シール材10が巻き付けられた排ガス処理体200を圧入する際には、油圧シリンダや空気圧シリンダ等の機械的に先端が移動する装置を用いて圧入することができる。
なお、本実施形態に係る排ガス浄化装置の製造方法に用いられる保持シール材は、以下の方法により製造することができる。
(1)まず、保持シール材を構成するマットとしてニードルマットを用意する。ニードルマットは、上述したニードリング処理を素地マットの全体に施すことにより作製することができる。
素地マットは、紡糸法により作製された所定の平均繊維長を有する無機繊維が緩く絡み合って構成されている。この素地マットの緩く絡み合った無機繊維に対してニードリング処理を施すことで、複雑に無機繊維が絡み合い、有機バインダが存在しなくてもある程度の形状維持が可能な交絡構造を有するニードルマットを作製することができる。
なお、ニードリング処理は、例えば、ニードリング装置を用いて行うことができる。ニードリング装置は、素地マットを支持する支持板と、この支持板の上方に設けられ、突き刺し方向(素地マットの厚さ方向)に往復移動可能なニードルボードとで構成されている。ニードルボードには、多数のニードルが取り付けられている。このニードルボードを支持板に載せた素地マットに対して移動させ、多数のニードルを素地マットに対して抜き差しすることで、素地マットを構成する無機繊維を複雑に交絡させることができる。
ニードリング処理の回数やニードル数は、目的とする嵩密度や目付量等に応じて変更すればよい。
(2)次に、平面視で略矩形形状となるようにニードルマットを裁断し、得られた裁断マットの少なくとも一の主面に有機シートを接着剤を介して貼り付け、上記有機シートが保持シール材に配設された状態にする。有機シートを貼り付ける前に、マットの形状が維持され易いように、少量の有機バインダを無機繊維に添着してもよい。
また、マットを袋状の有機シートの内部に収納し、減圧下に封止、封入することにより、保持シール材が袋状の有機シートの内部で厚さ方向に圧縮されたものを作製してもよい。
図4(a)は、本実施形態に係る排ガス浄化装置の製造方法により製造された排ガス浄化装置を模式的に示す斜視図であり、図4(b)は、図4(a)に示した排ガス浄化装置のA−A線断面図である。
図4(a)及び図4(b)に示すように、排ガス浄化装置300は、多数のセル231がセル壁232を隔てて長手方向に並設された柱状の排ガス処理体200と、排ガス処理体200を収容するケーシング240と、排ガス処理体200とケーシング240との間に配設され、排ガス処理体200を保持する保持シール材10とから構成されている。ケーシング240の端部には、必要に応じて、内燃機関から排出された排ガスを導入する導入管と排ガス浄化装置を通過した排ガスが外部に排出される排出管とが接続されることになる。
なお、本実施形態に係る排ガス浄化装置300では、図4(b)に示したように、排ガス処理体200として、各々のセルにおけるいずれか一方が目封止材233によって目封じされたハニカムフィルタを用いている。ハニカムフィルタの外周には、外周コート層234が設けられている。
上述した構成を有する排ガス浄化装置300を排ガスが通過する場合について図4(b)を用いて以下に説明する。
図4(b)に示したように、内燃機関から排出され、排ガス浄化装置300に流入した排ガス(図4(b)中、排ガスをGで示し、排ガスの流れを矢印で示す)は、排ガス処理体200(ハニカムフィルタ)の排ガス流入側端面230aに開口した一のセル231に流入し、セル231を隔てるセル壁232を通過する。この際、排ガス中のPMがセル壁232で捕集され、排ガスが浄化されることとなる。浄化された排ガスは、排ガス流出側端面230bに開口した他のセル231から流出し、外部に排出される。
次に、排ガス浄化装置300を構成する排ガス処理体200として使用されるハニカムフィルタ及びケーシング240について、図5(a)、(b)を用いて説明する。なお、保持シール材10の構成については、既に述べているので省略する。
図5(a)は、本発明の第一実施形態に係るハニカムフィルタを模式的に示す斜視図であり、図5(b)は、本発明の第一実施形態に係るケーシングを模式的に示す斜視図である。
図5(a)に示したように、ハニカムフィルタ200は、多孔質セラミックからなり、その形状は円柱状である。また、ハニカムフィルタ200の外周には、ハニカムフィルタ200の外周部を補強したり、形状を整えたり、ハニカムフィルタ200の断熱性を向上させたりする目的で、外周コート層234が設けられている。ハニカムフィルタ200は、一の多孔質セラミック焼結体からなるものであってもよく、複数の多孔質セラミック焼結体が接着材層を介して接着されたものであってもよい。ハニカムフィルタが一の多孔質セラミック焼結体からなる場合には、多孔質セラミック焼結体として、例えば、コージェライトやチタン酸アルミニウム等が使用され、複数の多孔質セラミック焼結体が接着材層を介して接着されたものである場合には、多孔質セラミック焼結体として、例えば、炭化ケイ素等が使用される。なお、ハニカムフィルタ200の内部の構成については、上述した本実施形態の排ガス浄化装置の説明で既に述べたとおりである(図4(b)参照)。
次いで、ケーシング240について説明する。図5(b)に示すケーシング240は、主にステンレス等の金属からなり、その形状は、円筒状である。また、ケーシング240の内径は、ハニカムフィルタ200の端面の直径とハニカムフィルタ200に巻付けられた状態の保持シール材10の厚さとを合わせた長さより若干短くなっており、ケーシング240の長さは、ハニカムフィルタ200の長手方向(図5(a)中、両矢印aの方向)における長さと略同一となっている。
上記排ガス浄化装置の製造方法により製造された排ガス浄化装置では、保持シール材10を加熱した後、保持シール材10が巻き付けられた排ガス処理体200をケーシング240に圧入したことに起因し、ケーシング240と保持シール材10との間に、保持シール材10を構成する上記保持シール材に配設された有機シートに起因する高分子状物が存在している。
この高分子状物は軟化した後、冷却されて硬化するため接着剤の役割を果たし、保持シール材がケーシングに固定され易くなる。従って、本排ガス浄化装置では、保持シール材がはずれにくく、排ガス処理体の保持力が改善される。また、高目付量の保持シール材でも、比較的容易に圧入することができるため、高目付量のマットが収納された排ガス浄化装置とすることができ、排ガス処理体の保温性能に優れた排ガス浄化装置となる。
以下に、本実施形態の排ガス浄化装置の製造方法及び排ガス浄化装置の作用効果について列挙する。
(1)本実施形態の排ガス浄化装置の製造方法では、保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体を上記圧入案内冶具の内部に収納した後、上記ヒータにより排ガス処理体の側面に巻き付けられた保持シール材を加熱するので、保持シール材に配設された有機シートを構成する高分子状物が軟化する。この軟化した高分子状物は、保持シール材と圧入案内冶具との間の潤滑剤の役割を果たし、保持シール材が滑り易くなり、比較的容易に保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体を、圧入案内冶具を介してケーシング内に圧入することができ、効率的に圧入作業を進めることができる。
(2)本実施形態の排ガス浄化装置の製造方法では、有機シートが配設されているため、圧入工程における無機繊維の飛散を防止することができる。
(3)本実施形態の排ガス浄化装置の製造方法では、マットを構成する無機繊維は、アルミナ繊維、アルミナシリカ繊維、シリカ繊維、生体溶解性繊維及びガラス繊維からなる群から選択される少なくとも一種の無機繊維から構成されているので、上記排ガス浄化装置は、保持シール材として要求される特性、すなわちマットの耐熱性等の要求に充分に答えることができる。
(4)本実施形態の排ガス浄化装置の製造方法では、有機シートは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルからなる群から選択された少なくとも1種からなるので、軟化した有機シートが保持シール材とケーシングとの間の潤滑剤となり、比較的容易に保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入することができる。
(5)本実施形態の排ガス浄化装置の製造方法では、保持シール材を、有機シートを構成する高分子状物のビカット軟化温度〜ビカット軟化温度に100℃を加算した温度範囲で加熱するので、有機シートを構成する高分子状物は分解することなく充分に軟化し、保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体を比較的容易にケーシングに圧入することができ、効率的に圧入作業を進めることができる。
(6)本実施形態の排ガス浄化装置の製造方法では、高目付量の保持シール材でも、比較的容易に圧入することができるため、高目付量のマットが収納された排ガス浄化装置とすることができ、排ガス処理体の保温性能に優れた排ガス浄化装置となる。
(7)本実施形態の排ガス浄化装置では、上記ケーシングと保持シール材との間に上記保持シール材に配設された有機シートに起因する高分子状物が存在するので、この高分子状物は軟化した後、冷却されて硬化するため接着剤の役割を果たし、保持シール材がケーシングに固定され易くなる。
以下、本発明の第一実施形態をより具体的に開示した実施例を示すが、本実施形態はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
アルミナ−シリカ組成を有するアルミナ繊維製の素地マットとして、組成比がAl:SiO=72:28である素地マットを用意した。この素地マットに対し、ニードルパンチング処理を施すことで、嵩密度が0.15g/cmであり、目付量が1500g/mであるニードルマットを作製した。
次に、ニードルマットを平面視寸法で全長1100mm×幅1280mmに裁断した。
続いて、マット材から図1に示すような形状のマットの打ち抜きを行った。
マット材の打ち抜きは、トムソン刃及び油圧プレス機を用いて行った。
打ち抜いたマットの寸法は、長手方向の長さL=265mm、幅W=83mm、厚さD=7.9mm、嵌合部分の凸部の長手方向の長さL11が35mmであり、その幅W11が26mmであり、嵌合部分の凹部は、凸部が嵌合される同じ形状である。
次に、打ち抜きが終わったマットの両面に、ポリエチレン製の有機シート(20g/m)を接着剤を介して貼り付けた。
次に、直径80mm、長さ95mmの排ガス処理体(コージェライト製触媒担体)200の側面に有機シートが貼付されたマット11を巻き付けた。
次に、テーパ面30aを有するSUS製の案内部材32であって、テーパ面30aの角度αが2°に設定された圧入案内冶具30に、マット11が巻き付けられた排ガス処理体200を収納し、マット11が150℃になるようにマット11を加熱した。なお、ポリエチレンのJIS K7206に基づいて測定したビカット軟化温度は、100℃であり、有機シートの配設量は、2.8g/100gであった。
この後、油圧シリンダを用い、マット11が巻き付けられた排ガス処理体200に加える荷重を少しづつ増加させ、マット11が巻き付けられた排ガス処理体200をケーシング(内径88mm、長さ200mm)240内に圧入し、排ガス浄化装置の製造を完了した。
上記工程において、圧入を可能とするために印加した最大荷重を測定したところ、その荷重は、567Nであった。
(比較例1)
この比較例1では、有機バインダの添着及び有機シートの貼付のない保持シール材を使用し、該保持シール材を圧入案内冶具30を利用して排ガス処理体200に巻き付け、加熱することなく、実施例1と同様に、圧入案内冶具30を利用してケーシングに圧入した。実施例1と同様に印加した最大荷重を測定したところ、その荷重は、800Nであった。
このように、有機シートが配設されたマットを使用し、圧入案内冶具を用い、保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体を圧入案内冶具の内部に収納し、保持シール材を加熱した後、ケーシングに圧入することにより、比較的容易に保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入することができることが判明した。
(第二実施形態)
次に、本発明の一実施形態である第二実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明の第二実施形態に係る排ガス浄化装置の製造方法は、
ケーシングと、上記ケーシングに収容された排ガス処理体と、上記排ガス処理体の側面に巻き付けられるとともに、上記排ガス処理体及び上記ケーシングの間に配設された、無機繊維からなるマット状の保持シール材とを備える排ガス浄化装置の製造方法であって、
有機シートが配設された保持シール材を排ガス処理体の側面に巻き付ける巻付工程と、
上記排ガス処理体の側面に巻き付けられた保持シール材を加熱する加熱工程と、
加熱された保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入する圧入工程とを含むことを特徴する。
本実施形態が第一実施形態と異なる点は、第一実施形態では、圧入案内冶具を用いたのに対し、本実施形態では、「上記加熱工程において、排ガス処理体の側面に巻き付けられた保持シール材及びケーシングを上記加熱容器内に搬入して上記保持シール材を加熱し、上記圧入工程において、上記加熱容器内で保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入する」点が異なっている。
以下においては、排ガス処理体の側面に巻き付けられた保持シール材及びケーシングを加熱容器内に搬入して上記保持シール材を加熱する加熱工程、及び、加熱容器内内で保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入する圧入工程について説明する。
本実施形態では、第一実施形態の場合と同様にして、有機シートが配設された保持シール材を準備し、この保持シール材を排ガス処理体の側面に巻き付け、接着テープ等により嵌合部分を固定し、保持シール材が排ガス処理体の側面に巻き付けられた状態が維持されるようにする。
次に、排ガス処理体の側面に巻き付けられた保持シール材及びケーシングを加熱容器内に搬入して上記保持シール材を加熱する加熱工程を行い、この後、加熱容器内内で保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入する圧入工程を行う。
図6は、本実施形態の加熱工程及び圧入工程で用いられる加熱容器を模式的に示した概念図であり、図7(a)は、加熱容器中にケーシング及び保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体が搬入された状態を示す一部切り欠き側面図であり、図7(b)は、加熱容器内で保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入する様子を示した一部切り欠き側面図である。
図6に示す加熱容器40には、ケーシングを収納するためのケーシング収納部41と、保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体を載置するための圧入体載置部42と、保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体を圧入するための空気圧シリンダ(図示せず)と、加熱容器内の雰囲気を加熱するための加熱装置(図示せず)を備えており、加熱装置により加熱されたガスが加熱容器内を循環するようになっている。なお、ケーシング収納部41の排ガス処理体200が搬入される側の端部は、ラッパのように少し外側に湾曲する案内部41aが形成されている。
この加熱工程では、図7(a)に示すように、まず、ケーシング240を加熱容器40の内部に搬入し、ケーシング収納部41の内部にケーシング240を収納する。また、保持シール材10が巻き付けられた排ガス処理体200を圧入体載置部42に載置する。
次に、加熱装置により加熱されたガスを加熱容器内に循環させ、加熱容器40の内部に存在するケーシング240及び排ガス処理体200に巻き付けられた保持シール材10を加熱する。
加熱容器40内の保持シール材10が所定の温度に到達するのに充分な時間が経過した後、図7(b)に示すように、空気圧シリンダ(図示せず)を使用し、保持シール材10が巻き付けられた排ガス処理体200をケーシング240の内部に圧入する。この際、保持シール材に配設された有機シートに起因する高分子状物が軟化する。この軟化した高分子状物は、保持シール材10とケーシング240(案内部41a)との間の潤滑剤の役割を果たし、保持シール材10が滑り易くなり、比較的容易に保持シール材10が巻き付けられた排ガス処理体200をケーシング240内に圧入することができ、効率的に圧入作業を進めることができる。
本実施形態に係る排ガス浄化装置の製造方法により製造された排ガス浄化装置は、第一実施形態に係る排ガス浄化装置と同様に構成されているので、ここでは、詳しい説明を省略することとする。
(その他の実施形態)
第二実施形態では、保持シール材10が巻き付けられた排ガス処理体200を加熱容器40内に搬入して保持シール材を加熱し、保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入することにより排ガス浄化装置を製造したが、別の実施形態では、保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体を加熱室内に搬入して保持シール材を加熱し、保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入することにより排ガス浄化装置を製造してもよい。
この場合、加熱室内に設置する装置は特に限定するものではないが、第二実施形態で使用したケーシングを収納するためのケーシング収納部41と、保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体を載置するための圧入体載置部42と、保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体を圧入するための空気圧シリンダ(図示せず)とを使用し、加熱室内に所定温度のガスを循環させることにより保持シール材を加熱してもよい。また、加熱室を使用する場合には、上記した装置を複数台数並列的に設置し、複数の保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体を一度にケーシングに圧入してもよい。
上記実施形態では、1枚のマットからなる保持シール材を排ガス処理体の側面に巻き付けたものをケーシングに圧入したが、複数枚のマットからなる保持シール材を排ガス処理体の側面に巻き付け、ケーシングに圧入してもよい。
この場合には、互いのマットがずれないように、複数枚のマットの一部を何らかの手段で結合する必要があるが、その方法としては、特に限定されず、例えば、ミシン縫いで縫合したり、粘着テープや、接着材等で2枚のマットの一部を互いに接着する方法等が挙げられる。
本発明の排ガス浄化装置の製造方法に係る排ガス浄化装置を構成する排ガス処理体の形状は、柱状であれば特に限定されず、上述した円柱状の他に、例えば、楕円柱状や角柱状等任意の形状、大きさのものであってもよい。
本発明の排ガス浄化装置の製造方法に係る排ガス浄化装置を構成する排ガス処理体にはPMの燃焼温度を低下させたり、排ガス中に含まれる有害なガス成分を浄化するために触媒を担持させてもよい。このような触媒としては、例えば、白金、パラジウム、ロジウム等の貴金属、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属、バリウム等のアルカリ土類金属、又は、金属酸化物等が挙げられる。これらの触媒は、単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
また、上記金属酸化物としては、PMの燃焼温度を低下させたり、排ガス中に含まれる有害なガス成分を浄化することができるものであれば特に限定されず、例えば、CeO、ZrO、FeO、Fe、CuO、CuO、Mn、MnO、組成式A1−nCO(式中、AはLa、Nd、Sm、Eu、Gd又はYであり、Bはアルカリ金属又はアルカリ土類金属であり、CはMn、Co、Fe又はNiであり、0≦n≦1である)で表される複合酸化物等が挙げられる。
これらは、単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよいが、少なくともCeOを含むものであることが望ましい。
このような金属酸化物を担持させることにより、PMの燃焼温度を低下させたり、排ガス中に含まれる有害なガス成分を浄化することができる。
上記排ガス処理体に触媒を担持させる方法としては、例えば、触媒が含まれた溶液を排ガス処理体に含浸させた後に加熱する方法や、排ガス処理体の表面にアルミナ膜からなる触媒担持層を形成し、このアルミナ膜に触媒を担持させる方法等が挙げられる。
アルミナ膜を形成する方法としては、例えば、Al(NO等のアルミニウムを含有する金属化合物溶液を排ガス処理体に含浸させて加熱する方法、アルミナ粉末を含有する溶液を排ガス処理体に含浸させて加熱する方法等が挙げられる。
また、アルミナ膜に触媒を担持させる方法としては、例えば、貴金属、アルカリ金属、アルカリ土類金属、又は、金属酸化物を含む溶液等をアルミナ膜が形成された排ガス処理体に含浸させて加熱する方法等が挙げられる。
10 保持シール材
11 マット
13a 凸部
13b 凹部
18 有機シート
21 接着テープ
30 圧入案内冶具
30a テーパ面
31 ヒータ
32 案内部材
33 保護部材
40 加熱容器
41 ケーシング収納部
41a 案内部
42 圧入体載置部
200 排ガス処理体
230a 排ガス流入側端面
230b 排ガス流出側端面
231 セル
232 セル壁
233 目封止材
234 外周コート層
240 ケーシング
300 排ガス浄化装置

Claims (11)

  1. ケーシングと、前記ケーシングに収容された排ガス処理体と、前記排ガス処理体の側面に巻き付けられるとともに、前記排ガス処理体及び前記ケーシングの間に配設された、無機繊維からなるマット状の保持シール材とを備える排ガス浄化装置の製造方法であって、
    少なくとも一の主面に有機シートが配設された保持シール材を排ガス処理体の側面に巻き付ける巻付工程と、
    前記排ガス処理体の側面に巻き付けられた保持シール材を加熱する加熱工程と、
    加熱された保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入する圧入工程とを含むことを特徴とする排ガス浄化装置の製造方法。
  2. 前記加熱工程において、テーパーが付けられた円筒形状の圧入案内冶具であって、ヒータを備えたものを用い、保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体を前記圧入案内冶具の内部に収納した後、前記ヒータにより排ガス処理体の側面に巻き付けられた保持シール材を加熱し、
    前記圧入工程において、前記圧入案内冶具を利用して保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングの内部に圧入する請求項1に記載の排ガス浄化装置の製造方法。
  3. 前記加熱工程において、前記保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体及びケーシングを加熱容器内又は加熱室内に搬入して前記保持シール材を加熱し、
    前記圧入工程において、前記加熱容器内又は前記加熱室内で保持シール材が巻き付けられた排ガス処理体をケーシングに圧入する請求項1に記載の排ガス浄化装置の製造方法。
  4. 前記保持シール材を加熱する加熱工程において、保持シール材を、前記有機シートを構成する高分子状物が軟化する温度に加熱する請求項1〜3のいずれかに記載の排ガス浄化装置の製造方法。
  5. 前記有機シートを構成する高分子状物のJIS K7206に基づいて測定したビカット軟化温度以上の温度に加熱する請求項1〜4のいずれかに記載の排ガス浄化装置の製造方法。
  6. 前記無機繊維は、アルミナ繊維、アルミナシリカ繊維、シリカ繊維、生体溶解性繊維及びガラス繊維からなる群から選択される少なくとも一種の無機繊維から構成されている請求項1〜5のいずれかに記載の排ガス浄化装置の製造方法。
  7. 前記有機シートは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルからなる群から選択された少なくとも1種からなる請求項1〜6のいずれかに記載の排ガス浄化装置の製造方法。
  8. 有機シートの配設量は、0.2〜12.0g/100gである請求項1〜7のいずれかに記載の排ガス浄化装置の製造方法。
  9. 前記保持シール材を構成するマットには、無機繊維同士の絡み合いを形成するためのニードルパンチング処理が施されている請求項1〜8のいずれかに記載の排ガス浄化装置の製造方法。
  10. ケーシングと、
    前記ケーシングに収容された排ガス処理体と、
    前記排ガス処理体の側面に巻き付けられるとともに、前記排ガス処理体及び前記ケーシングの間に配設された保持シール材とを備える排ガス浄化装置であって、
    前記保持シール材は、請求項1〜9のいずれかに記載の排ガス浄化装置の製造方法により製造されたものであることを特徴とする排ガス浄化装置。
  11. ケーシングと、
    前記ケーシングに収容された排ガス処理体と、
    前記排ガス処理体の側面に巻き付けられるとともに、前記排ガス処理体及び前記ケーシングの間に配設された保持シール材とを備える排ガス浄化装置であって、
    前記ケーシングと保持シール材との間に、前記保持シール材に配設された有機シートに起因する高分子状物が存在することを特徴とする排ガス浄化装置。
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