JP2014031625A - 排水口用ストレーナー - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接されて硬質化することが原因でバネ部材4が破損し易くなることを回避しつつ、複数のバネ部材同士が近接または離間するように支柱の軸心の円周方向へ回転することが防止することができる。
【解決手段】通水可能に構成され、排水口6を塞ぐように配置されるキャップと、キャップ2から排水口6側に延出するように構成される支柱3と、支柱3における排水口6側に延出する側の端部に取付けられる取付部40を備え、排水口6の内面を押圧するように構成される複数のバネ部材4と、を具備する、排水口用ストレーナー1であって、複数のバネ部材4は、複数のバネ部材4のうち隣り合うバネ部材4の取付部40同士を密着させるように重ね合わせて支柱3に取付けられることによって複数のバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向へ回転することが防止される回転防止部43を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、排水口用ストレーナーの技術に関する。
従来、屋上やバルコニー等に設置される排水口(ドレン)に装着される排水口用ストレーナーの技術は公知となっている。
前記排水口用ストレーナーは、通水可能に構成されて排水口を塞ぐように配置されるキャップと、キャップから排水口側に延出するように構成される支柱と、支柱における排水口側に延出する側の端部に取付けられて排水口の内面を押圧するように構成される複数のバネ部材と、を具備する(特許文献1参照)。
前記排水口用ストレーナーは、複数のバネ部材をそれぞれ曲げた状態で排水口の開口から排水口に挿入していき、キャップの縁部を排水口の開口部の周囲に当接するようにして、排水口に装着される。
そして、前記排水口用ストレーナーは、複数のバネ部材が排水口内において排水口の内面を押圧することによって排水口に固定される。
特開平11−124972号公報
しかしながら、前記排水口用ストレーナーでは、排水口内において複数のバネ部材同士が近接または離間するように支柱の軸心の円周方向へ回転すると、複数のバネ部材によって排水口の内面を押圧する力のバランスが悪くなり、排水口用ストレーナーが排水口から脱落し易くなる場合がある。
このため、前記排水口用ストレーナーでは、複数のバネ部材同士が近接または離間するように支柱の軸心の円周方向へ回転することを防止するために、複数のバネ部材が所定の方向に延出した状態で互いに溶接されて固定される。
もっとも、前記排水口用ストレーナーでは、複数のバネ部材が互いに溶接される箇所が、他の箇所に比べて硬質化する場合がある。そして、前記排水口用ストレーナーにおける複数のバネ部材の溶接されて硬質化した箇所は、バネ部材が曲げられると、亀裂が入ったり、また、折れたり等、破損し易くなる。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、溶接されて硬質化することが原因でバネ部材が破損し易くなることを回避しつつ、複数のバネ部材同士が近接または離間するように支柱の軸心の円周方向へ回転することを防止することができる技術を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、通水可能に構成され、排水口を塞ぐように配置されるキャップと、前記キャップから前記排水口側に延出するように構成される支柱と、前記支柱における前記排水口側に延出する側の端部に取付けられる取付部を備え、前記排水口の内面を押圧するように構成される複数のバネ部材と、を具備する、排水口用ストレーナーであって、前記複数のバネ部材は、前記複数のバネ部材のうち隣り合うバネ部材の取付部同士を密着させるように重ね合わせて前記支柱に取付けられることによって、前記複数のバネ部材同士が近接または離間するように前記支柱の軸心の円周方向へ回転することを防止する回転防止部を備えるものである。
請求項2においては、前記隣り合うバネ部材の一方のバネ部材は、取付部の表面に凸部を備え、前記隣り合うバネ部材の他方のバネ部材は、取付部の裏面に凹部を備え、前記複数のバネ部材の回転防止部は、前記複数のバネ部材が前記凸部の少なくとも一部を前記凹部内に配置して前記隣り合うバネ部材の取付部同士を密着させるように重ね合わせて前記支柱に取付けられることによって、前記複数のバネ部材同士が近接または離間するように前記支柱の軸心の円周方向へ回転することが防止される構成とされるものである。
請求項3においては、前記隣り合うバネ部材の他方のバネ部材は、取付部の裏面に複数の凹部を備えるものである。
請求項4においては、前記複数のバネ部材は、それぞれの取付部の表面に凸部をそれぞれに備え、それぞれの取付部の裏面に凹部をそれぞれ備えるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明によれば、溶接されて硬質化することが原因でバネ部材が破損し易くなることを回避しつつ、複数のバネ部材同士が近接または離間するように支柱の軸心の円周方向へ回転することを防止することができる。
本発明の第一実施形態に係る排水口用ストレーナーの全体的な構成を示した正面図。 同じく排水口用ストレーナーが排水口に装着された状態を示した正面図。 同じく排水口用ストレーナーのバネ部材を示した正面図。 同じくバネ部材を示した平面図。 同じくバネ部材を示した底面図。 同じくバネ部材を示した左側面図。 同じくバネ部材を示した右側面図。 同じくバネ部材を分解した状態を示した斜視図。 同じくバネ部材を分解した状態を示した斜視図。 同じくバネ部材の取付部同士を重ね合わせた状態を示した正面図。 同じくバネ部材の取付部同士を重ね合わせた状態を示した平面図。 同じくバネ部材の取付部同士を重ね合わせた状態を示した拡大断面図。 同じくバネ部材の取付部同士を重ね合わせた状態を示した平面図。 同じくバネ部材の取付部同士を重ね合わせた状態を示した平面図。 本発明の第二実施形態に係る排水口用ストレーナーのバネ部材を示した正面図。 同じくバネ部材を示した平面図。 同じくバネ部材を示した底面図。 同じくバネ部材を示した左側面図。 同じくバネ部材を示した右側面図。 同じくバネ部材を分解した状態を示した斜視図。 同じくバネ部材を分解した状態を示した斜視図。 同じくバネ部材の取付部同士を重ね合わせた状態を示した正面図。 同じくバネ部材の取付部同士を重ね合わせた状態を示した平面図。 同じくバネ部材の取付部同士を重ね合わせた状態を示した拡大断面図。 同じくバネ部材の取付部同士を重ね合わせた状態を示した平面図。 本発明の第三実施形態に係る排水口用ストレーナーのバネ部材を示した正面図。 同じくバネ部材を示した平面図。 同じくバネ部材を示した底面図。 同じくバネ部材を示した左側面図。 同じくバネ部材の取付部同士を重ね合わせた状態を示した平面図。
次に、発明の第一実施形態に係る排水口用ストレーナー(以下「ストレーナー」という)1について、図1から図14を用いて説明する。
ストレーナー1は、図1または図2に示すように、屋上やバルコニー等に設置される排水口(ドレン)6に装着されるものであり、キャップ2と、支柱3と、二個(複数)のバネ部材4と、を具備する。
ストレーナー1のキャップ2は、複数の通水孔を有し、通水可能に構成される。
ストレーナー1のキャップ2は、通水可能に排水口6を塞ぐように構成される。
ストレーナー1の支柱3は、棒状の部材であり、その一端(上端)にビスによってキャップ2が取付けられる。ストレーナー1の支柱3は、キャップ2の内側から排水口6側に延出するように構成される。
ストレーナー1の支柱3は、その他端(排水口6側に延出する側の端部)に、ビス5によってバネ部材4が取付けられる。
ストレーナー1のバネ部材4は、板バネである。ストレーナー1のバネ部材4は、SUS素材の平板状の部材である。
ストレーナー1のバネ部材4は、図3乃至図9に示すように、取付部40と、延出部42と、回転防止部43と、凸部44と、凹部45と、を備える。
ストレーナー1のバネ部材4の取付部40は、支柱3の他端に取付けられる部分である。ストレーナー1のバネ部材4の取付部40は、バネ部材4の一端側に配置される。
ストレーナー1のバネ部材4は、取付部40に貫通孔41が形成されて構成される。
ストレーナー1のバネ部材4の延出部42は、取付部40以外の部分で構成される。ストレーナー1のバネ部材4の延出部42は、取付部40から延出するように構成される。ストレーナー1のバネ部材4の延出部42は、取付部40から延出する長さが排水口6の半径よりも長くなるように構成される。
ストレーナー1のバネ部材4の延出部42は、排水口6の内面を押圧するように構成される。
ストレーナー1の複数のバネ部材4は、図8乃至図12に示すように、複数のバネ部材4のうち隣り合うバネ部材4の取付部40同士を重ね合わせた状態でそれぞれの取付部40の貫通孔41にビス5の雄ネジ部を貫通させる。そして、ストレーナー1の複数のバネ部材4は、前記複数のバネ部材4の取付部40に貫通させたビス5の雄ネジ部を支柱3の他端の雌ネジ部に螺合させることによって、前記複数のバネ部材4のそれぞれの取付部40同士を密着させるように重ね合わせて支柱3の他端に取付けられる。
ストレーナー1の複数のバネ部材4(バネ部材4の延出部42)は、支柱3の他端に取付けられた状態では、支柱3の軸心の半径方向に延出するように構成される。ストレーナー1の二個のバネ部材4は、それぞれ180度位相をずらすようにして配置される。
ストレーナー1は、複数のバネ部材4をキャップ2と反対側にそれぞれ曲げた状態で排水口6の開口から排水口6に挿入していき、キャップ2の縁部を排水口6の開口部の周囲に当接するようにして、排水口6に装着される(図2参照)。
このように排水口6に装着されたストレーナー1は、排水口6内においてバネ部材4の延出部42が排水口6の内面を押圧して、排水口6に固定される。
ストレーナー1のバネ部材4の回転防止部43は、複数のバネ部材4のうち隣り合うバネ部材4の取付部40同士を密着させるように重ね合わせて支柱3に取付けられることによって、複数のバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向へ回転することが防止されるものである。
このようにバネ部材4が回転防止部43を備えることによって、ストレーナー1では、複数のバネ部材4を互いに溶接して固定することを要さずに、複数のバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向へ回転することを防止することができる。
したがって、ストレーナー1によれば、溶接されて硬質化することが原因でバネ部材4が破損し易くなることを回避しつつ、複数のバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向へ回転することを防止することができる。
ストレーナー1のバネ部材4の凸部44は、取付部40の表面に備えられる。ストレーナー1のバネ部材4の凸部44は、貫通孔41の外側に形成される。
ストレーナー1のバネ部材4の凹部45は、取付部40の裏面に備えられる。ストレーナー1のバネ部材4の凹部45は、貫通孔41の外側に形成される。ストレーナー1のバネ部材4の凹部45は、他のバネ部材4の凸部44の少なくとも一部が配置可能に形成される。
ストレーナー1の複数のバネ部材4は、隣り合うバネ部材4の一方の取付部40の表面と、隣り合うバネ部材4の他方の取付部40の裏面と、を密着させるように重ね合わせて支柱3に取付けられる。
このとき、ストレーナー1の複数のバネ部材4は、前記一方のバネ部材4の取付部40の凸部44の少なくとも一部を、前記他方のバネ部材4の取付部40の凹部45内に配置して、隣り合うバネ部材4の取付部40同士を密着させるように重ね合わせて支柱3に取付けられる。
このように構成されるストレーナー1では、隣り合うバネ部材4の一方のバネ部材4または他方のバネ部材が支柱3の軸心の円周方向への回転すると、一方のバネ部材4の取付部40の凸部44が他方のバネ部材4の取付部40の凹部45に引っ掛ることとなる。
したがって、ストレーナー1によれば、隣り合うバネ部材4の一方のバネ部材4取付部40の凸部44が他方のバネ部材4の取付部40の凹部45内に配置されないものに比べて、支柱3の軸心の円周方向への回転するときの抵抗が大きくなり、複数のバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向への回転することを防止することができる。
以上のようにして、ストレーナー1のバネ部材4の凸部44は、取付部40の表面に備えられる。つまり、ストレーナー1では、複数のバネ部材4のうち隣り合うバネ部材4の一方のバネ部材4は、取付部40の表面に凸部44を備える。
また、ストレーナー1のバネ部材4の凹部45は、取付部40の裏面に備えられる。つまり、ストレーナー1では、複数のバネ部材4のうち隣り合うバネ部材4の他方のバネ部材4は、取付部40の表面に凸部44を備える。
そして、ストレーナー1では、複数のバネ部材4の回転防止部43は、前記一方のバネ部材4の取付部40の凸部44の少なくとも一部を、前記他方のバネ部材4の取付部40の凹部45内に配置して、隣り合うバネ部材4の取付部40同士を密着させるように重ね合わせて支柱3に取付けることで、複数のバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向へ回転することが防止される構成とされる。
このようにバネ部材4の回転防止部43が構成されることによって、ストレーナー1では、確実に、複数のバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向へ回転することを防止することができる。
ストレーナー1のバネ部材4の複数の凹部45は、取付部40の貫通孔41の周りを囲むように配置される。ストレーナー1のバネ部材4は、取付部40の裏面に八個(複数)の凹部45を備える。
つまり、ストレーナー1のバネ部材4は、前記一方のバネ部材4の取付部40の凸部44の少なくとも一部を配置する前記他方のバネ部材4の取付部40の凹部45が八個(複数)備えられる。
このため、ストレーナー1では、作業者が、前記一方のバネ部材4の取付部40の凸部44の少なくとも一部を配置する前記他方のバネ部材4の取付部40の凹部45を選択して、複数のバネ部材4が延出する方向を選択することができる。
したがって、ストレーナー1によれば、ストレーナー1が装着される排水口6の仕様(排水口6の素材、大きさ、または、形状等)に合わせて、より適切な方向に複数のバネ部材4をそれぞれ延出させた状態で、バネ部材4が支柱3の軸心の円周方向へ回転することを防止することができる。
ストレーナー1の複数のバネ部材4は、それぞれの取付部40の表面に凸部44をそれぞれに備え、それぞれの取付部40の裏面に凹部45をそれぞれ備える。
このため、ストレーナー1では、取付部40に凸部44のみを備えるバネ部材4と、取付部40に凹部45のみを備えるバネ部材4と、をそれぞれ用意することを要さず、バネ部材4の部品の共通化を図ることができる。
ストレーナー1のバネ部材4の八個(複数)の凹部45は、取付部40の貫通孔41の周りに均等に配置される。ストレーナー1のバネ部材4の八個(複数)の凹部45は、取付部40の貫通孔41を中心にして45度ずつ(等角度で)位相をずらすようにして配置される。
ストレーナー1では、二個のバネ部材4が、それぞれ180度ずつ位相をずらすようにして配置されるとともに、それぞれ支柱3の軸心の円周方向への回転することが防止される。
このように、ストレーナー1では、複数のバネ部材4が、軸部材から外側にそれぞれ均等方向に延出するように配置されるとともに、複数のバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向への回転することを防止することができる。
このため、ストレーナー1では、複数のバネ部材4が延出する方向に偏りが無く、排水口6の内面をそれぞれ均等に押圧することとなる。
したがって、ストレーナー1によれば、ストレーナー1を排水口6に装着された状態を安定させることができる。
ストレーナー1のバネ部材4は、複数の八個(複数)の凸部44を備える。
そして、ストレーナー1では、前記一方のバネ部材4の取付部40の複数の凸部44の少なくとも一部を、複数のバネ部材4は、前記他方のバネ部材4の取付部40の複数の凹部45内にそれぞれ配置して、隣り合うバネ部材4の取付部40同士を密着させるように重ね合わせて支柱3に取付けられる。
このように、ストレーナー1では、隣り合うバネ部材4の一方のバネ部材4の取付部40の複数の凸部44が隣り合うバネ部材4の他方のバネ部材4の取付部40の複数の凹部45内にそれぞれ配置されるため、複数のバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向への回転するときの抵抗が更に大きくなり、複数のバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向への回転することを確実に防止することができる。
ストレーナー1のバネ部材4の凸部44と凹部45とは、バネ部材4の取付部40にその裏面からプレス成形を施すことによって同時に成形される。
また、このようにバネ部材4の取付部40にその裏面からプレス成形を施すことによって、ストレーナー1のバネ部材4の凸部44は、バネ部材4の凹部45が形成される位置に相当する位置に形成される。
したがって、ストレーナー1によれば、複数のバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向へ回転することを防止する手段を支柱3に設けるもの(例えば、支柱3の一端に凹または凸を形成して、複数のバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向へ回転することを防止するもの)に比べて、複数のバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向へ回転することを防止する構造のものを、容易に製造することができる。
なお、ストレーナー1は、ストレーナー1が装着される排水口6の仕様(排水口6の素材、大きさ、または、形状等)に合わせて、バネ部材4の個数を変更することもできる。
例えば、ストレーナー1は、図13に示すように、四個(複数)のバネ部材4、を具備し、四個(複数)のバネ部材4(バネ部材4の延出部42)を支柱3から放射状に延出するように配置することもできる。
このとき、ストレーナー1の四個のバネ部材4が、それぞれ90度ずつ位相をずらすようにして配置されるとともに、それぞれのバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向への回転することを防止することができる。
また例えば、ストレーナー1は、図14に示すように、八個(複数)のバネ部材4、を具備し、八個(複数)のバネ部材4(バネ部材4の延出部42)を支柱3から放射状に延出するように配置することもできる。
このとき、ストレーナー1の八個のバネ部材4が、それぞれ45度ずつ位相をずらすようにして配置されるとともに、それぞれのバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向への回転することを防止することができる。
次に、本発明の第二実施形態に係るストレーナー1について、図15から図25を用いて説明する。
なお、第二実施形態に係るストレーナー1の説明は、第一実施形態に係るストレーナー1と同様の構成の部分については適宜省略し、第一実施形態に係るストレーナー1の構成と異なる部分を中心に説明する。
ストレーナー1は、キャップ2と、支柱3と、三個(複数)のバネ部材4を具備する。
ストレーナー1の三個のバネ部材4は、図15乃至図24に示すように、それぞれ120度ずつ位相をずらすようにして配置される。
ストレーナー1のバネ部材4の複数の凹部45は、取付部40の貫通孔41の周りを囲むように配置される。ストレーナー1のバネ部材4は、取付部40の裏面に六個(複数)の凹部45を備える。
つまり、ストレーナー1のバネ部材4は、前記一方のバネ部材4の取付部40の凸部44の少なくとも一部を配置する前記他方のバネ部材4の取付部40の凹部45が六個(複数)備えられる。
このため、ストレーナー1では、作業者が、前記一方のバネ部材4の取付部40の凸部44の少なくとも一部を配置する前記他方のバネ部材4の取付部40の凹部45を選択して、複数のバネ部材4が延出する方向を選択することができる。
したがって、ストレーナー1によれば、ストレーナー1が装着される排水口6の仕様(排水口6の素材、大きさ、または、形状等)に合わせて、より適切な方向に複数のバネ部材4をそれぞれ延出させた状態で、複数のバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向へ回転することを防止することができる。
ストレーナー1のバネ部材4の六個(複数)の凹部45は、取付部40の貫通孔41の周りに均等に配置される。ストレーナー1のバネ部材4の六個(複数)の凹部45は、取付部40の貫通孔41を中心にして60度ずつ(等角度で)位相をずらすようにして配置される。
ストレーナー1では、三個のバネ部材4が、それぞれ120度ずつ位相をずらすようにして配置されるとともに、それぞれのバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向への回転することを防止することができる。
このように、ストレーナー1では、複数のバネ部材4が、軸部材から外側にそれぞれ均等方向に延出するように配置されるとともに、複数のバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向への回転することが防止される。
このため、ストレーナー1では、複数のバネ部材4が延出する方向に偏りが無く、排水口6の内面をそれぞれ均等に押圧することとなる。
したがって、ストレーナー1によれば、ストレーナー1を排水口6に装着された状態を安定させることができる。
ストレーナー1のバネ部材4は、複数の六個(複数)の凸部44を備える。ストレーナー1のバネ部材4の複数の凸部44は、取付部40の貫通孔41の周りを囲むように配置される。ストレーナー1のバネ部材4の六個(複数)の凸部44は、取付部40の表面における六個(複数)の凹部45が形成される位置に相当する位置にそれぞれ形成される。ストレーナー1のバネ部材4の六個(複数)の凸部44は、六個(複数)の凹部45の真裏側にそれぞれ配置される。ストレーナー1のバネ部材4の六個(複数)の凸部44は、取付部40の貫通孔41を中心にして60度ずつ(等角度で)位相をずらすようにして配置される。
そして、ストレーナー1では、前記一方のバネ部材4の取付部40の複数の凸部44の少なくとも一部を、前記他方のバネ部材4の取付部40の複数の凹部45内にそれぞれ配置して、複数のバネ部材4は隣り合うバネ部材4の取付部40同士を密着させるように重ね合わせて支柱3に取付けられる。
このように、ストレーナー1では、隣り合うバネ部材4の一方のバネ部材4の取付部40の複数の凸部44が隣り合うバネ部材4の他方のバネ部材4の取付部40の複数の凹部45内にそれぞれ配置されるため、複数のバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向への回転するときの抵抗が更に大きくなり、複数のバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向への回転することを確実に防止することができる。
なお、ストレーナー1は、ストレーナー1が装着される排水口6の仕様(排水口6の素材、大きさ、または、形状等)に合わせて、バネ部材4の個数を変更することもできる。
例えば、ストレーナー1は、図25に示すように、六個(複数)のバネ部材4、を具備することもできる。
このとき、ストレーナー1の六個のバネ部材4が、それぞれ60度ずつ位相をずらすようにして配置されるとともに、それぞれのバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向への回転することを防止することができる。
次に、本発明の第三実施形態に係るストレーナー1について、図26から図30を用いて説明する。
なお、第三実施形態に係るストレーナー1の説明は、第一実施形態または第二実施形態に係るストレーナー1と同様の構成の部分については適宜省略し、第一実施形態または第二実施形態に係るストレーナー1の構成と異なる部分を中心に説明する。
ストレーナー1は、図26乃至図30示すように、キャップ2と、支柱3と、三個(複数)のバネ部材4と、を具備する。
ストレーナー1のバネ部材4は、取付部40と、二個の延出部42と、回転防止部43と、凸部44と、凹部45と、を備える。
ストレーナー1のバネ部材4の取付部40は、バネ部材4の中央に配置される。
ストレーナー1のバネ部材4の延出部42は、取付部40以外の部分で構成される。ストレーナー1のバネ部材4の二個の延出部42は、取付部40からそれぞれ反対方向に向かって延出するように構成される。ストレーナー1のバネ部材4の二個の延出部42は、取付部40から延出する長さが排水口6の半径よりもそれぞれ長くなるように構成される。
ストレーナー1の三個のバネ部材4は、それぞれ120度ずつ位相をずらすようにして配置される。
ストレーナー1の三個のバネ部材4がそれぞれ120度ずつ位相をずらすようにして配置されることによって、バネ部材4の延出部42が60度ずつ位相をずらすようにして配置される。
ストレーナー1のバネ部材4は、取付部40の裏面に六個(複数)の凹部45と、取付部40の表面に六個(複数)の凸部44と、を備える。ストレーナー1のバネ部材4の六個(複数)の凹部45と凸部44とは、取付部40の貫通孔41を中心にして60度ずつ(等角度で)位相をずらすようにしてそれぞれ配置される。
そして、バネ部材4が回転防止部43を備えることによって、ストレーナー1では、複数のバネ部材4を互いに溶接して固定することを要さずに、複数のバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向へ回転することが防止される。
したがって、ストレーナー1によれば、溶接されて硬質化することが原因でバネ部材4が破損し易くなることを回避しつつ、複数のバネ部材4同士が近接または離間するように支柱3の軸心の円周方向へ回転することが防止することができる。
1 排水口用ストレーナー
2 キャップ
3 支柱
4 バネ部材
6 排水口
40 取付部
42 延出部
43 回転防止部
44 凸部
45 凹部

Claims (4)

  1. 通水可能に構成され、排水口を塞ぐように配置されるキャップと、
    前記キャップから前記排水口側に延出するように構成される支柱と、
    前記支柱における前記排水口側に延出する側の端部に取付けられる取付部を備え、前記排水口の内面を押圧するように構成される複数のバネ部材と、
    を具備する、排水口用ストレーナーであって、
    前記複数のバネ部材は、前記複数のバネ部材のうち隣り合うバネ部材の取付部同士を密着させるように重ね合わせて前記支柱に取付けられることによって、前記複数のバネ部材同士が近接または離間するように前記支柱の軸心の円周方向へ回転することを防止する回転防止部を備える、
    排水口用ストレーナー。
  2. 前記隣り合うバネ部材の一方のバネ部材は、取付部の表面に凸部を備え、
    前記隣り合うバネ部材の他方のバネ部材は、取付部の裏面に凹部を備え、
    前記複数のバネ部材の回転防止部は、前記複数のバネ部材が前記凸部の少なくとも一部を前記凹部内に配置して前記隣り合うバネ部材の取付部同士を密着させるように重ね合わせて前記支柱に取付けられることによって、前記複数のバネ部材同士が近接または離間するように前記支柱の軸心の円周方向へ回転することが防止される構成とされる、
    請求項1に記載の排水口用ストレーナー。
  3. 前記隣り合うバネ部材の他方のバネ部材は、取付部の裏面に複数の凹部を備える、
    請求項2に記載の排水口用ストレーナー。
  4. 前記複数のバネ部材は、それぞれの取付部の表面に凸部をそれぞれに備え、それぞれの取付部の裏面に凹部をそれぞれ備える、
    請求項2または請求項3に記載の排水口用ストレーナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09165885A (ja) * 1995-12-19 1997-06-24 Alps Giken:Kk ドレンキャップ
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