JP2014027753A - 太陽光発電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽電池パネルの交換作業を容易化でき、ランニングコストを低減できる太陽光発電システムを得ること。
【解決手段】太陽光発電システムは、太陽電池パネルと、前記太陽電池パネルが設置される架台と、前記太陽電池パネルに電気的に接続され、前記太陽電池パネルで発電された電力をワイヤレスで送電する送電部と、前記架台に設けられ、前記送電部により送電された電力をワイヤレスで受電する受電部と、前記送電部と前記受電部とが近接して送受電可能なように配置されたことを検知する検知部と、前記検知部による検知結果に基づいて、前記送電部から前記受電部への送電を制御する制御部とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】太陽光発電システムは、太陽電池パネルと、前記太陽電池パネルが設置される架台と、前記太陽電池パネルに電気的に接続され、前記太陽電池パネルで発電された電力をワイヤレスで送電する送電部と、前記架台に設けられ、前記送電部により送電された電力をワイヤレスで受電する受電部と、前記送電部と前記受電部とが近接して送受電可能なように配置されたことを検知する検知部と、前記検知部による検知結果に基づいて、前記送電部から前記受電部への送電を制御する制御部とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、太陽光発電システムに関する。
近年、二酸化炭素を発生させない、環境にやさしい発電として太陽光発電が注目を集めている。それに伴い、太陽電池パネルの価格下落が進み、家庭用の電力補助手段から、大規模な産業用の発電にも太陽光発電システムの用途が広がっている。さらに、近年では、1000個以上の太陽電池ストリングから構成される1MW以上の発電量を持つ大規模な太陽光発電所という用途にも太陽光発電システムが使われている。
太陽電池パネルの寿命は一般に20年以上と言われているが、実際には、結晶系Si太陽電池の場合であると、セル間を接続するインターコネクタの接続部の劣化やEVA(Ethylene Vinyl Acetate)などの充填材の剥がれによる不具合が生じ、故障や特性の劣化が生じる。その場合、一般的には故障や特性の劣化した太陽電池パネルについては、太陽電池パネルそのものを交換する手段が用いられる。
太陽光発電所などの場合、電力品質を維持する必要があるため発電を極力止めないようにする必要がある。通常、太陽電池パネルは複数枚を直列接続してストリングとして用いるため、故障パネルを外した場合、そのストリングの発電が停止する。極力停止期間を短くするため、迅速な交換作業が必要となるが、架台の裏に回り込んでケーブルを外す作業が必要である。また、ケーブルは長期間にわたり直流電圧が印加されるため、経年劣化で取り外しが困難となる場合もある。そのため、交換作業に時間を要するため、発電量が低下し、結果としてシステムのランニングコストが増加することがある。
また、太陽電池パネルはその構造上、交換作業中においても発電を行うようになっている。例えば、直列接続されたストリングの端部に位置する太陽電池パネルの出力端子には、作業中、最大数百Vもの高電圧がかかっており、このような高電圧状態で接続作業を行わねばならない。そのため、夜間に作業を行うか、太陽電池パネルを遮光するなどして、発電しない状態で作業する必要がある。また、雨天時や積雪時には作業が困難である。
一方、特許文献1には、発電システムにおいて、複数の発電装置を負荷に並列的に接続し、各発電装置において、太陽光発電部、発振器、第1アンテナ、第2アンテナ、及び整流回路を直列に接続することが記載されている。具体的には、各発電装置において、太陽光発電部が発振器に直流エネルギーを供給し、発振器がRFエネルギーを第1アンテナへ供給し、第1アンテナが第1アンテナに共振磁界によって結合された第2アンテナへRFエネルギーを非接触に転送し、第2アンテナが受け取ったRFエネルギーを整流回路へ供給し、直流回路が直流エネルギーを出力する。これにより、特許文献1によれば、太陽光発電部の一部の特性が劣化した場合の交換作業を簡便化できるとされている。
特許文献2には、太陽電池モジュールにおいて、光起電力素子により発電された電力を出力する回路網に対して直列にスイッチ素子を配設することが記載されている。これにより、特許文献2によれば、太陽電池モジュールの配線工事を行う際にスイッチ素子を開状態にすることにより、太陽電池モジュール内の電流を遮断することができ、安全に配線工事を行うことができるとされている。
特許文献1には、第1アンテナが寄生抵抗成分を有することが記載されている。これにより、特許文献1に記載の発電システムでは、太陽光発電部の交換作業を行う場合、第1アンテナが太陽光発電部に常に電気的に接続されているため、第1アンテナに電流が流れ発熱する可能性がある。また、第1アンテナの近くに鉄やステンレスなどの金属がある場合、電磁誘導により金属が加熱される可能性がある。こうした場合、太陽光発電部(太陽電池パネル)の搬送中や保管中に第1アンテナを絶縁物などで覆い、金属が近づかないようにしたり、太陽光発電部(太陽電池パネル)に光が当たらないようにその全面を遮光したりするなどの処置を行う必要がある。すなわち、特許文献1に記載の発電システムでは、太陽光発電部(太陽電池パネル)の交換作業に手間がかかる傾向にある。また、交換作業に手間がかかると、発電が停止する時間が長くなり、総発電量が低下してしまい、システムのランニングコストを増加させる可能性がある。
特許文献2に記載の太陽電池モジュールでは、スイッチ素子がネジであり、作業者がネジを取り付ける必要があるので、配線作業が複雑であり、作業者のミスを誘発し、接続不良を生じさせる可能性がある。また、作業者がネジの取り付けを忘れた場合、作業者が安全に配線工事を行うことが困難になる可能性がある。すなわち、特許文献2に記載の太陽電池モジュールでは、太陽電池モジュール(太陽電池パネル)の交換作業に手間がかかる傾向にある。また、交換作業に手間がかかると、発電が停止する時間が長くなり、総発電量が低下してしまい、システムのランニングコストを増加させる可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、太陽電池パネルの交換作業を容易化でき、ランニングコストを低減できる太陽光発電システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の1つの側面にかかる太陽光発電システムは、太陽電池パネルと、前記太陽電池パネルが設置される架台と、前記太陽電池パネルに電気的に接続され、前記太陽電池パネルで発電された電力をワイヤレスで送電する送電部と、前記架台に設けられ、前記送電部により送電された電力をワイヤレスで受電する受電部と、前記送電部と前記受電部とが近接して送受電可能なように配置されたことを検知する検知部と、前記検知部による検知結果に基づいて、前記送電部から前記受電部への送電を制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、検知部は、送電部と受電部とが近接して送受電可能なように配置されたことを検知し、制御部は、検知部による検知結果に基づいて、送電部から受電部への送電を制御する。これにより、交換作業中における送電部への電力供給を遮断できるので、送電部に金属が近づかないようにしたり、太陽電池パネルに光が当たらないようにその全面を遮光したりするなどの処置を行わなくても、安全に太陽電池パネルの交換作業を行うことができる。この結果、太陽電池パネルの交換作業を容易化できるので、発電が停止される時間を短縮でき、総発電量の低下を抑制でき、システムのランニングコストを低減できる。すなわち、太陽電池パネルの交換作業を容易化でき、ランニングコストを低減できる。
以下に、本発明にかかる太陽光発電システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
実施の形態1にかかる太陽光発電システム100(図1参照)に対する基本の形態について図15を用いて説明する。図15は、基本の形態にかかる太陽光発電システム10に用いられる太陽電池パネル1を裏面側から見た斜視図を示す。
実施の形態1にかかる太陽光発電システム100(図1参照)に対する基本の形態について図15を用いて説明する。図15は、基本の形態にかかる太陽光発電システム10に用いられる太陽電池パネル1を裏面側から見た斜視図を示す。
基本の形態にかかる太陽光発電システム10は、例えば、複数の太陽電池パネル1、架台2(図7参照)、端子ボックス20、リード線21、及びコネクタ22を備える。
太陽電池パネル1には、例えば複数の太陽電池セルが配列され、複数の太陽電池セルから電力を取出す正負の出力取出し配線(不図示)が内部で接続された端子ボックス20が設けられている。端子ボックス20には、内部で出力取出し配線と接続されたリード線21が接続されており、リード線21の先端には、コネクタ22が取り付けられている。太陽光発電システム10を構成する場合、例えば複数の太陽電池パネル1を架台2に並べて設置した後、隣接する太陽電池パネル1のコネクタ22同士を接続する。
基本の形態にかかる太陽光発電システム10の場合、1つの太陽電池パネル1に不具合が生じ、交換する際に、架台2の裏側のコネクタ22を外す作業が必要である。
例えば、太陽光発電所のような太陽電池パネル1を1000枚以上使用した大規模な太陽光発電システム10の場合、架台2が大きくなるため、太陽電池パネル1の裏側のコネクタ22へのアクセスに1パネルあたり例えば数分から数10分の作業時間が必要である。
あるいは、例えば、屋根などに敷き詰められた太陽光発電システム10の場合、太陽電池パネル1を取り外さなければコネクタ22にアクセスできないため、数10分から数時間の作業時間が必要である。
このように、交換作業に例えば数時間程度かかるため、発電が停止される時間が長くなり、総発電量が低下してしまい、システムのランニングコストを増加させる可能性がある。
それに対して、実施の形態1では、以下の工夫を行うことで、太陽電池パネルの交換作業を容易化しランニングコストを低減することを目指す。以下、実施の形態1にかかる太陽光発電システムについて図を用いて説明する。
太陽光発電システム100は、図1に示すように、複数の太陽電池パネル1−1〜1−3、架台2、複数の検知部115−1〜115−3、複数の制御部116−1〜116−3、複数の送電部113−1〜113−3、複数の受電部114−1〜114−3、複数の昇圧部103−1〜103−3、母線104、及びパワーコンディショナ105を備える。図1は、実施の形態1にかかる太陽光発電システム100について、太陽電池パネル1−1〜1−3の個数が3個の場合の構成を例示的に示しているが、太陽電池パネル1−1〜1−3の個数は3個に限定されない。
太陽光発電システム100では、例えば、複数の太陽電池パネル1−1〜1−3が母線104及びパワーコンディショナ105に対して並列に接続される。並列接続の場合、一部の太陽電池パネルが日陰になった場合でも出力の低下を小さくすることができる。太陽光発電システム100では、複数の太陽電池パネル1−1〜1−3に対応して、複数の検知部115−1〜115−3、複数の制御部116−1〜116−3、複数の送電部113−1〜113−3及び複数の受電部114−1〜114−3が設けられている。各送電部113は、対応する太陽電池パネル1に、対応する制御部116及び検知部115経由で電気的に接続されている。各送電部113は、対応する太陽電池パネル1で発電された電力をワイヤレスで送電する。各受電部114は、対応する送電部113が近接して送受電可能なように配置されている場合、対応する送電部113により送電された電力をワイヤレスで受電する。
このとき、各検知部115は、対応する送電部113と対応する受電部114とが近接して送受電可能なように配置されたことを検知する。各検知部115は、その検知結果を制御部116へ供給する。制御部116は、検知部115による検知結果に基づいて、送電部113から受電部114への送電を制御する。例えば、制御部116は、送電部113と受電部114とが近接して送受電可能なように配置された場合に、送電部113から受電部114への送電が開始されるように送電部113を制御する。すなわち、複数の制御部116−1〜116−3は、複数の検知部115−1〜115−3による検知結果に基づいて、複数の送電部113−1〜113−3から複数の受電部114−1〜114−3への送電を互いに個別に制御する。これにより、各太陽電池パネル1で発電された電力を各太陽電池パネル1に電気的に接続された送電部113からワイヤレスで受電部114に送電することが可能である。
受電部114−1は、架台2側に設けられ、予め他の受電部114−2、114−3と接続されていることが好ましい。すなわち、各受電部114は、母線104を介して他の受電部114に接続されるように、予め架台2に配線されている。例えば、各受電部114は対応する昇圧部103を介して、母線104に接続され、母線104はパワーコンディショナ105に接続される。すなわち、複数の受電部114−1〜114−3に対応して、複数の昇圧部103−1〜103−3が設けられている。各昇圧部103は、対応する受電部114と母線104との間に電気的に接続されている。
各送電部113は、例えば図2に示すように、送電回路113a及び送電コイル113bを有する。図2は、1つの太陽電池パネル1に対応する構成を示す図である。各太陽電池パネル1で発電されたDC電力は送電回路113aでAC電力に変換され、変換されたAC電力は送電コイル113bへ供給される。送電コイル113bは、AC電力が供給されると、対応する受電部114へAC電力を送電する。受電部114は、送電コイル113bにより送電されたAC電力を受電コイル114bで受電し、受電回路114aに含まれる整流回路などでDC電力に変換し、昇圧部103に供給する。昇圧部103は、例えばDC/DCコンバータを有し、DC/DCコンバータを用いてDC電力のレベルを調整し、母線104に供給される電力の定電圧化を行う。
仮に、単なる並列接続を行った場合、すなわち複数の受電部114−1〜114−3と母線104との間に複数の昇圧部103−1〜103−3を設けない場合、一部の太陽電池パネル1の特性が劣化し受電部114から母線104に供給される電圧が低下する可能性がある。この場合、他の太陽電池パネル1に対応する受電部114が影響を受け(例えば、他の受電部114から母線104に供給される電圧も引っ張られて低下し)、システム全体の発電効率が大幅に低下してしまう可能性がある。
それに対して、実施の形態1では、昇圧部103により母線104に供給される電力の電圧を一定とするよう調整するので、発電効率の低下を抑制できる。さらに、システム全体の発電効率を上昇させるために、受電部114と昇圧部103との間にMPPT(最大電力追従)制御装置を加えても良い。あるいは昇圧部103自身がMPPT制御を行ってもよい。
本実施の形態で用いられるワイヤレス電力伝送について簡単に説明する。本実施の形態では、電磁誘導方式または磁界共鳴方式を用いる。電磁誘導方式のワイヤレス電力伝送では、送電側と受電側とで磁束を共有する必要があり、効率良く電力を送るには送電側と受電側とを極近接して配置する必要があり、結合の軸合わせも重要である。一方、磁界共鳴方式を用いたワイヤレス給電方式は、電磁誘導方式よりも距離を離して電力伝送することができ、かつ、多少軸合わせが悪くても伝送効率があまり落ちないという利点がある。なお、近年では磁界共鳴方式の研究が進み、電磁誘導方式と磁界共鳴方式は原理的に同じものであるという説がある。本実施の形態においてもこれらの説に倣い特に区別して述べるものではない。なお、ワイヤレス電力伝送にはこの他に電界共鳴方式がある。本実施の形態では送受電コイルを近接させて、電磁誘導方式あるいは磁界共鳴方式によるワイヤレス電力伝送を行う例について示すが、これに限定されるものではない。
以下、各部の具体的な構成および機能の一例について説明する。
図3に太陽電池パネル1の裏面側から見た模式図を示す。図3では送電コイル113bには平面状のものを用い、対向して電力を送電する例について示している。送電部113が太陽電池パネル1の裏面に取付けられた例について示したが、これに限定されず、配線により接続されていれば、太陽電池パネル1から離れていても良い。また、太陽電池パネル1の内部に配置されていても良い。また、基本の形態のモジュール(図15参照)のコネクタ22を接続可能であり、送電部113、検知部115、制御部116が接続された枠を用いても良い。
太陽電池パネル1には単結晶Si太陽電池などの結晶系太陽電池、Si系薄膜太陽電池、化合物系太陽電池などを用いることができる。
太陽電池パネル1における太陽電池セルで得られる電力は直流であり、この直流電力(DC電力)の出力を取出すために設けられた出力取出し配線により、太陽電池パネル1の外部に取出され、送電部113と接続される。送電部113は送電コイル113b及び送電回路113aを有し、送電コイル113bの両端には送電回路113aを介して太陽電池セルからの正負の出力取出し配線が接続されている。
図4(a)、(b)に送電部113の回路構成例を示す。送電部113は、LC成分を備えており、送電回路113a及び送電コイル113bを有する。送電回路113aは、容量素子C1、C2、及びトランジスタTrを有する。容量素子C1は、一端が入力端子IT2及びトランジスタTrの一端に接続され、他端が入力端子IT1及び容量素子C2の他端に接続されている。容量素子C2は、一端がトランジスタTrの他端及び送電コイル113bの一端に接続され、他端が入力端子IT1、容量素子C2の他端、及び送電コイル113bの他端に接続されている。トランジスタTrのゲートには、トランジスタTrのON/OFFを制御する発振回路が接続されている。
送電回路113aは、太陽電池パネル1で発電されたDC電力を、入力端子IT1、IT2を介して受ける。このとき、トランジスタTrのON/OFFを数10kHz〜数MHz、好ましくは100kHz〜1MHzの周波数のゲート信号で制御することにより、共振電流が送電コイル113bに流れ、送電コイル113bに磁界が形成される。送電の制御を行うには、図4(a)に示すように送電回路113aのトランジスタTrのゲート信号の制御により行うか、図4(b)に示すように開閉器SWを設けることで行うことが可能である。
開閉器SWは、太陽電池パネル1から送電回路113aへの電力供給をON/OFFする。例えば、開閉器SWは、制御部116からの制御信号に従い開状態になることで、太陽電池パネル1から送電回路113aへの電力供給をOFFし、制御部116からの制御信号に従い閉状態になることで、太陽電池パネル1から送電回路113aへの電力供給をONする。開閉器SWは、例えば、一端が入力端子IT1に接続され、他端が容量素子C1の他端、容量素子C2の他端、及び送電コイル113bの他端に接続されている。
制御部116(図2参照)は、送電部113からの送電を制御するために設けられており、トランジスタTrのゲート信号の発振の制御や開閉器SWの制御を行う。制御部116は、太陽電池パネル1を電源とすることが好ましく、太陽電池パネル1の発電開始とともに起動を開始し、太陽電池パネル1での発電が停止した場合に運転を停止する。また、太陽電池パネル1の発電状態により、起動または制御動作を開始または停止してもよい。例えば、発電量がある閾値を超えたときに起動を開始し、閾値を下回った場合に運転を停止するようにすれば良い。
また、太陽電池パネル1には、太陽電池パネル1が架台2に設置され、送電コイル113bと受電コイル114bが送受電可能な位置に配置されたことを検知する検知部115が設けられている。
検知部115の具体的な構成例を図5(a)〜図5(d)の断面模式図で示す。
図5(a)、(b)に示す構成の場合、検知部115は、機械的な方法を用いて、送電部113と受電部114とが近接して送受電可能なように配置されたことを検知する。例えば、検知部115は、プランジャ106、シリンダー131、及びスイッチ107を有する。太陽電池パネル1が架台2に設置されていない状態(図5(a)参照)では、プランジャ106の一部がシリンダー131内に位置し、プランジャ106の他の一部がシリンダー131の端面から突出するように、プランジャ106が付勢されている。太陽電池パネル1が架台2に設置され、送電コイル113bと受電コイル114bが送電可能な位置に配置された場合(図5(b)参照)に、プランジャ106が架台2によってシリンダー131内に押込まれ、シリンダー131内のスイッチ107の常開接点107aが押されてスイッチ107の一端107b及び他端107cに接触し、スイッチ107がオン状態となって、検知される。このとき、検知部115から制御部116に検知信号が供給され、検知信号をもとに制御部116が送電を開始するように送電部113を制御し、送電が開始される。
図5(c)、(d)に示す構成の場合、検知部115は、磁気的な方法を用いて、送電部113と受電部114とが近接して送受電可能なように配置されたことを検知する。例えば、検知部115は、線材108a、108b、筐体132、及び磁石109を有する。線材108a、108bは、筐体132内に収容されており、例えば、磁化可能な材質(例えば、鉄)で形成されている。太陽電池パネル1が架台2に設置されていない状態(図5(c)参照)では、筐体132内で線材108a及び線材108bが互いに非接触の状態にある。太陽電池パネル1が架台2に設置され、送電コイル113bと受電コイル114bが送電可能な位置に配置された場合(図5(d)参照)に、予め架台2に設置された磁石109に近づいた際に線材108a、108bがそれぞれ磁化することで互いに接触し、検知される。このとき、検知部115から制御部116に検知信号が供給され、検知信号をもとに制御部116が送電を開始するように送電部113を制御し、送電が開始される。
図5(e)に示す構成の場合、検知部115は、電気的な方法を用いて、送電部113と受電部114とが近接して送受電可能なように配置されたことを検知する。例えば、検知部115は、電極133及び高周波回路134を有する。電極133は、架台2との間で容量素子を形成するような、平行平板型の電極である。太陽電池パネル1が架台2に設置され、送電コイル113bと受電コイル114bが送電可能な位置に配置された場合、電極133と架台2の間の距離が変化することにより、静電容量が変化する。例えば、太陽電池パネル1が架台2に設置されていない状態では、電極133と架台2の間の距離が大きいために、電極133及び架台2で形成される容量素子の静電容量が非常に小さく、太陽電池パネル1が架台2に設置された状態では、電極133と架台2の間の距離が小さいために、電極133及び架台2で形成される容量素子の静電容量が大きくなっている。その静電容量を回路のC成分として、検出回路であるCR発振形の高周波回路134の発振の開始、停止により検出する。例えば、太陽電池パネル1が架台2に設置されていない状態では、静電容量が非常に小さいために、高周波回路134が発振を停止しており、太陽電池パネル1が架台2に設置された状態では、静電容量が大きくなっているために、高周波回路134が発振を行っている。
また、高周波回路134は、送電回路113aのトランジスタTr(図4(a)、(b)参照)を制御するゲート信号の発振回路を兼ねてもよく、架台2への接近、離脱によってゲート信号の発振が開始、停止し、送電を制御するようにしてもよい。
図5(f)に示す構成の場合、検知部115は、光学的な方法を用いて、送電部113と受電部114とが近接して送受電可能なように配置されたことを検知する。例えば、検知部115は、発光素子111及び受光素子112を有する。発光素子111は、例えば、レーザーダイオードなどであり、受光素子112は、例えば、フォトダイオードなどである。太陽電池パネル1が架台2に設置されていない状態では、例えば、発光素子111から射出された光が受光素子112で受光されない。太陽電池パネル1が架台2に設置され、送電コイル113bと受電コイル114bが送電可能な位置に配置された場合、発光素子111から照射される例えばレーザ光117が架台2で反射し受光素子112で受光される。例えば、受光素子112で反射したレーザ光117の強度を測定し、ある閾値を超えたことを検知した場合に、送電を開始するように制御してもよい。
なお、送電部113を検知部115の一部として用いても良い。例えば、図6に示すように、送電部113には検知部115が接続され、受電部114に受電コイル114bと接続された第2の送電回路113cを設ける。第2の送電回路113cを通じて受電コイル114bから連続的または断続的に電力を送電するようにしておく。検知部115では送電コイル113bの電圧、電流、あるいは送電コイル113bと受電コイル114bの相互インダクタンスなどを測定し、ある閾値を超えたことを検知し、送電を開始するように制御してもよい。
図7に本実施の形態の太陽電池パネル1の設置例の模式図を示す。図7では、送電コイル113b、受電コイル114bには平面状のものを用い、送電コイル113b及び受電コイル114bが互いに対向させることで、電力を送電する例について示している。伝送効率を良くするため、送電コイル113bと受電コイル114bが磁界を共有するように近接、対向させることが好ましい。検知部115は、太陽電池パネル1が架台2に設置された際に、送電コイル113bと受電コイル114bの太陽電池パネル1の受光面に沿った方向での位置ずれLと、送電コイル113bと受電コイル114bの間の太陽電池パネル1の受光面に垂直な方向での距離Dが規定されるように設置されることが好ましい。太陽電池パネル1は、例えば、架台2に取り付け用金具135−1、135−2などを用いてねじ止め等で固定されるため、太陽電池パネル1と架台2の位置関係はほぼ一定にすることができる。したがって、予め検知部115が検知するパネル取付け状態において、送電部113、受電部114の取付け位置を位置ずれLが位置ずれの許容範囲内に収まり、距離Dが距離の許容範囲内に収まるようにしておけばよい。
太陽電池パネル1の取付け精度や送電部113、受電部114、検知部115などの取付け精度が問題になる場合、図8に示すように、検知部115は、太陽電池パネル1の主面に沿って配された複数のセンサ115a、115bを有していてもよい。例えば、複数のセンサ115a、115bを設けて、送電コイル113bと受電コイル114bの位置関係を2次元的に精度良く規定してもよく、複数のセンサ115a、115bが全て検知した場合に、送電されるように制御することで、送電コイル113及び受電コイル114の取付け精度を2次元的に向上できる。
また、送電コイル113bと受電コイル114bの位置関係を精度良く規定するために、位置ずれLやコイル間の距離Dに対して、検知部115における検出強度に変化があるような検知方法を用いてもよい。例えば、図9に示すように、架台2側にレーザーダイオードなどの発光素子136を設けて、検知部115の受光素子137で光強度を測定すればよく、受光素子137により測定された光強度が図10に示すようになる場合、閾値LIthを超えたことを検知するようにすれば、位置ずれLを一定の範囲RG内に納めることが可能である。
また、送電部113を検知部115の一部として用いても良い。その場合、図6に示すように送電部113には検知部115が接続され、受電部114に受電コイル114bと接続された第2の送電回路113cを設ける。第2の送電回路113cを通じて受電コイル114bからは連続的または断続的に電力を送電するようにしておく。検知部115では送電コイル113bの電圧、電流、あるいは送電コイルと受電コイルの相互インダクタンスなどを測定しておく。例えば、位置ずれLに対して、電流値が図11のようになる場合、閾値Ithを超えたことを検知するようにすれば、位置ずれLを一定の範囲RG内に納めることが可能である。
次に、本実施の形態の太陽光発電システム100において、太陽電池パネル1を交換する場合について説明する。太陽光発電システム100では、各太陽電池パネル1は母線104に対して並列に電力供給可能なように接続されているため、一枚の太陽電池パネル1を取外しても、他の太陽電池パネル1の発電、送電は停止しない。太陽電池パネル1は、太陽電池パネル1に設けた取り付け用金具135−1、135−2(図7参照)を架台2にネジ止め等することで固定されている。このとき、送電部113と受電部114との間に配線がないので、配線を取外すことなく太陽電池パネル1を取外せる。
取外した太陽電池パネル1は検知部115が送電コイル113bと受電コイル114bとが近接して送受電可能なように配置されたことを検知しないため、送電を行わないように制御部116が送電部113を制御する(例えば、図4(a)に示すトランジスタTrをOFFする、あるいは、図4(b)に示す開閉器SWをOFFする)ことで、送電コイル113bへ電力が送られないようにすることができる。
次に、新しい太陽電池パネル1を架台2に設置すると、検知部115が送電コイル113bと受電コイル114bとが近接して送受電可能なように配置されたことを検知し、送電を行うように制御部116が送電部113を制御する(例えば、図4(a)に示すトランジスタTrをONする、あるいは、図4(b)に示す開閉器SWをONする)ことで、送電コイル113bへ電力が送られるようにすることができ、送電を開始できる。
このとき、作業者に送電が開始されたことを知らせるために、図12のように太陽電池パネル1側もしくは架台2側に報知部118を設けても良い。報知部118は、例えば、送電が開始されたことを視覚的に報知する表示部であり、例えば、LEDなどから構成され、送電が開始されたときに点灯、表示する。送電開始時だけでなく、検知部115が検知したときに点灯、表示しても良い。あるいは、報知部118は、例えば、ディスプレイを有し、送電が開始されたことをメッセージや図形で表示してもよい。あるいは、報知部118は、例えば、送電が開始されたことを聴覚的に報知する音声出力部であり、例えば、送電が開始されたことを示すブザーやアナウンス音声を出力してもよい。
ここで、仮に、太陽光発電システム100が送電部113及び受電部114を有しない場合について考える。この場合、1つの太陽電池パネル1に不具合が生じ、交換する際に、架台2の裏側のコネクタ22を外す作業が必要である。この交換作業に例えば数時間程度かかるため、発電が停止される時間が長くなり、総発電量が低下してしまい、システムのランニングコストを増加させる可能性がある。
それに対して、実施の形態1では、太陽光発電システム100において、送電部113が、太陽電池パネル1で発電された電力をワイヤレスで送電し、受電部114が、送電部113により送電された電力をワイヤレスで受電する。これにより、送電部113と受電部114との間に配線を設ける必要がないので、故障や特性劣化した際のパネル交換時に、故障したパネルを架台から取外し、新しいパネルを設置するだけで良い。すなわち、配線の取外しをする必要が無いため、作業時間を短縮することが可能となるので、発電が停止される時間を短縮でき、総発電量の低下を抑制でき、システムのランニングコストを低減できる。
あるいは、仮に、太陽光発電システム100が各検知部115及び各制御部116を有しない場合について考える。この場合、送電部113の送電コイル113bが太陽電池パネル1に常に電気的に接続されているため、送電コイル113bに常に電流が流れ、送電コイル113bの寄生抵抗成分により発熱する可能性がある。また、送電コイル113bの近くに鉄やステンレスなどの金属がある場合、電磁誘導により金属が加熱される可能性がある。こうした場合、安全に太陽電池パネル1の交換作業を行うために、太陽電池パネル1の搬送中や保管中に送電コイル113bを絶縁物などで覆い、金属が近づかないようにしたり、太陽電池パネル1に光が当たらないようにその全面を遮光したりするなどの処置を行う必要がある。すなわち、太陽電池パネル1の交換作業に手間がかかる傾向にある。また、交換作業に手間がかかると、発電が停止する時間が長くなり、総発電量が低下してしまい、システムのランニングコストを増加させる可能性がある。
それに対して、実施の形態1では、太陽光発電システム100において、検知部115が、送電部113と受電部114とが近接して送受電可能なように配置されたことを検知し、制御部116が、検知部115による検知結果に基づいて、送電部113から受電部114への送電を制御する。これにより、交換作業中における送電コイル113bへの電力供給を遮断できるので、送電コイル113bに金属が近づかないようにしたり、太陽電池パネル1に光が当たらないようにその全面を遮光したりするなどの処置を行わなくても、安全に太陽電池パネル1の交換作業を行うことができる。この結果、太陽電池パネル1の交換作業を容易化できるので、発電が停止される時間を短縮でき、総発電量の低下を抑制でき、システムのランニングコストを低減できる。
また、実施の形態1では、太陽光発電システム100において、制御部116が、送電部113と受電部114とが近接して送受電可能なように配置された場合に、送電部113から受電部114への送電が開始されるように送電部113を制御する。これにより、交換作業中における送電コイル113bへの電力供給を遮断できる。
また、実施の形態1では、太陽光発電システム100において、検知部116が、太陽電池パネル1に電気的に接続されている。これにより、送電部113と受電部114とが近接して送受電可能なように配置されたことを検知した場合に、太陽電池パネル1で発電された電力を用いて検知結果の信号を容易に生成できる。
また、実施の形態1では、太陽光発電システム100において、例えば、報知部118が、送電部113と受電部114とが送受電可能な状態になったことを報知する。これにより、太陽電池パネル1の交換作業において、太陽電池パネル1の設置が完了したことや送電が開始されたことを作業者に知らせることができる。
また、実施の形態1では、太陽光発電システム100において、検知部115が、例えば、機械的、磁気的、光学的、及び電気的のいずれかの方法を用いて、送電部113と受電部114とが近接して送受電可能なように配置されたことを検知する。これにより、送電部113と受電部114とが近接して送受電可能なように配置されたことを確実に検知できる。
また、実施の形態1では、太陽光発電システム100において、検知部115が、例えば、太陽電池パネル1の主面に沿って配された複数のセンサ115a、115bを有する。これにより、送電部113と受電部114との位置合わせ精度を2次元的に向上できる。
また、実施の形態1では、太陽光発電システム100において、架台2に、複数の太陽電池パネル1−1〜1−3が設置される。複数の送電部113−1〜113−3は、複数の太陽電池パネル1−1〜1−3で発電された電力をワイヤレスで互いに並列に送電し、複数の受電部114−1〜114−3は、複数の送電部113−1〜113−3により送電された電力をワイヤレスで互いに並列に受電する。このとき、複数の検知部115−1〜115−3は、複数の送電部113−1〜113−3と複数の受電部114−1〜114−3とが近接して送受電可能なように配置されたことを互いに個別に検知し、複数の制御部116−1〜116−3は、複数の検知部115−1〜115−3による検知結果に基づいて、複数の送電部113−1〜113−3から複数の受電部114−1〜114−3への送電を互いに個別に制御する。これにより、太陽光発電システム100において1つの太陽電池パネル1に不具合が生じ交換する際に、他の太陽電池パネル1の発電、送電を継続的に維持できるので、この観点からも、発電効率の低下を抑制できる。
また、実施の形態1では、太陽光発電システム100において、複数の受電部114−1〜114−3が母線104に対して並列に電気的に接続され、複数の昇圧部103−1〜103−3のそれぞれが、受電部114及び母線104の間に電気的に接続されている。これにより、影などにより複数の太陽電池パネル1−1〜1−3における一部の太陽電池パネルの出力が低下した場合に、母線104の電圧の低下を抑制できるので、この観点からも、発電効率の低下を抑制できる。
また、実施の形態1では、太陽光発電システム100において、各受電部114が、予め架台2に配線されている。これにより、太陽電池パネル1の交換作業において、配線作業が必要なくなるので、太陽電池パネル1の交換作業を容易化できる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2にかかる太陽光発電システム200について説明する。以下では、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
次に、実施の形態2にかかる太陽光発電システム200について説明する。以下では、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態1では、太陽電池パネル1側に検知部115を設けて、送電コイル113bと受電コイル114bの接近を検知し、送電するように制御を行っている。太陽電池パネル1側に検知部115を設けた場合、太陽電池パネル1の運搬中や保管中に検知部115が誤検知する可能性がある。
そこで、実施の形態2では、架台2側に検知部225を設ける。具体的には、図13に示すように、太陽光発電システム200は、複数の検知部115に代えて複数の検知部225を備え、複数の送信部219及び複数の受信部220をさらに備える。図13は、太陽光発電システム200における1つの太陽電池パネル1に対応する構成を示す図である。
すなわち、各太陽電池パネル1に対応して、架台2側に検知部225を設け、検知信号を検知部225に接続された送信部219から、太陽電池パネル1側の制御部116に接続された受信部220に無線で送信できるようにしている。太陽電池パネル1が架台2に設置され、送電コイル113bと受電コイル114bが送電可能な位置に配置された場合に検知信号が送信部219から受信部220に送信され、受信部220が受信した検知信号を制御部116に供給する。これにより、制御部116は、検知信号に応じて、送電部113から受電部114への送電を制御する。例えば、制御部116は、検知信号に応じて、送電部113と受電部114とが近接して送受電可能なように配置されたと判断される場合に、送電部113から受電部114への送電が開始されるように送電部113を制御する。
なお、受電コイル114bと送電コイル113bがそれぞれ送信部219と受信部220を兼ねるように構成しても良い。
このように、実施の形態2では、架台2側に検知部225を設けたので、太陽電池パネル1の運搬中や保管中に検知部225が誤検知することを抑制できる。また、架台2側に検知部225を設けたので、太陽電池パネル1の構成を簡単にできるという効果も奏する。
実施の形態3.
次に、実施の形態3にかかる太陽光発電システム300について説明する。以下では、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
次に、実施の形態3にかかる太陽光発電システム300について説明する。以下では、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態1では、太陽電池パネル1が架台2に設置され、送電コイル113bと受電コイル114bが送電可能な位置に配置されたことを検知し、送電を開始するようにしている。しかし、火災や地震など異常が発生した場合のことは、何ら考慮していない。
そこで、実施の形態3では、火災や地震など異常が発生した場合に、送電を停止する。具体的には、図14に示すように、太陽光発電システム300は、複数の制御部116に代えて複数の制御部316を備え、第2の検知部337をさらに備える。図14は、太陽光発電システム300における1つの太陽電池パネル1に対応する構成を示す図である。
すなわち、各太陽電池パネル1に対応して、第2の検知部337を設ける。第2の検知部337は、火災の発生による温度上昇や地震による振動を検知するように構成されている。第2の検知部337は、例えば、建物に設置されている火災報知機や地震計を用いても良い。
本実施の形態の太陽光発電システム300の動作について説明する。太陽電池パネル1が設置され、送電部113と受電部114とが近接して送受電可能なように配置されたことを検知部115が検知する。検知部115は、検知結果を制御部316へ供給する。
制御部316は、送電部113と受電部114とが近接して送受電可能なように配置された場合に、送電部113から受電部114への送電が開始されるように送電部113を制御する。
ここで、異常が発生した場合に、第2の検知部337が異常を検知する。第2の検知部337は、異常を検知した場合に、異常信号を制御部316へ供給する。第2の検知部337は、異常を検知しない場合に、異常信号を制御部316へ供給しない。
制御部316は、異常信号が供給された場合、異常が発生しているものと認識し、送電が停止されるように送電部113を制御する。また、制御部316は、第2の検知部337が異常を検知しなくなれば送電を再開する。例えば、制御部316は、異常信号が供給されなくなったら、異常信号が供給されない時間をカウントし始め、カウントされた時間が所定の閾値時間を超えたら、異常の発生が収まったものと認識し、送電が再開されるように送電部113を制御する。なお、送電の再開に別の手段を用いてもよく、例えば、太陽光発電システム300の使用者が送電開始信号を制御部316に送信し、送電を開始するようにしても良い。
このように、実施の形態3では、太陽光発電システム300において、制御部316が、第2の検知部337により異常が検知された場合に送電が停止されるように送電部113を制御する。これにより、火災や地震など異常が発生した場合に、各太陽電池パネル1からの送電を停止することが可能となる。
以上のように、本発明にかかる太陽光発電システムは、太陽電池パネルの交換に有用である。
1,1−1〜1−3 太陽電池パネル、 2 架台、 10 太陽光発電システム、 20 端子ボックス、 21 リード線、 22 コネクタ、 100 太陽光発電システム、 103,103−1〜103−3 昇圧部、 104 母線、 105 パワーコンディショナ、 106 プランジャ、 107 スイッチ、 108a,108b 線材、 109 磁石、 111 発光素子、 112 受光素子、 113,113−1〜113−3 送電部、 113a 送電回路、 113b 送電コイル、 113c 第2の送電回路、 114,114−1〜114−3 受電部、 114a 受電回路、 114b 受電コイル、 115,115−1〜115−3 検知部、 115a,115b センサ、 116,116−1〜116−3 制御部、 117 レーザ光、 118 報知部、 131 シリンダー、 132 筐体、 133 電極、 134 高周波回路、 135−1,135−2 取り付け用金具、 136 発光素子、 137 受光素子、 200 太陽光発電システム、 219 送信部、 220 受信部、 225 検知部、 300 太陽光発電システム、 316 制御部、 337 第2の検知部。
Claims (11)
- 太陽電池パネルと、
前記太陽電池パネルが設置される架台と、
前記太陽電池パネルに電気的に接続され、前記太陽電池パネルで発電された電力をワイヤレスで送電する送電部と、
前記架台に設けられ、前記送電部により送電された電力をワイヤレスで受電する受電部と、
前記送電部と前記受電部とが近接して送受電可能なように配置されたことを検知する検知部と、
前記検知部による検知結果に基づいて、前記送電部から前記受電部への送電を制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする太陽光発電システム。 - 前記制御部は、前記送電部と前記受電部とが近接して送受電可能なように配置された場合に、前記送電部から前記受電部への送電が開始されるように前記送電部を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電システム。 - 前記検知部は、前記太陽電池パネルに電気的に接続された
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽光発電システム。 - 前記検知部は、前記架台に設けられ、
前記太陽光発電システムは、
前記架台に設けられ、前記検知部による検知結果を示す信号をワイヤレスで前記制御部に送信する送信部と、
前記送信部により送信された信号を受信して前記制御部に供給する受信部と、
をさらに備えた、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽光発電システム。 - 前記送電部と前記受電部とが送受電可能な状態になったことを報知する報知部をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の太陽光発電システム。 - 前記太陽電池パネルの異常を検知する第2の検知部をさらに備え、
前記制御部は、前記第2の検知部により異常が検知された場合に送電が停止されるように前記送電部を制御する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の太陽光発電システム。 - 前記検知部は、機械的、磁気的、光学的、及び電気的のいずれかの方法を用いて、前記送電部と前記受電部とが近接して送受電可能なように配置されたことを検知する
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の太陽光発電システム。 - 前記検知部は、前記太陽電池パネルの主面に沿って配された複数のセンサを有する
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の太陽光発電システム。 - 前記架台は、複数の前記太陽電池パネルが設置され、
複数の前記送電部は、前記複数の太陽電池パネルで発電された電力をワイヤレスで互いに並列に送電し、
複数の前記受電部は、前記複数の送電部により送電された電力をワイヤレスで互いに並列に受電し、
複数の前記検知部は、前記複数の送電部と前記複数の受電部とが近接して送受電可能なように配置されたことを互いに個別に検知し、
複数の前記制御部は、前記複数の検知部による検知結果に基づいて、前記複数の送電部から前記複数の受電部への送電を互いに個別に制御する
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の太陽光発電システム。 - 前記架台は、複数の前記太陽電池パネルが設置され、
複数の前記送電部は、複数の前記太陽電池パネルで発電された電力をワイヤレスで送電し、
複数の前記受電部は、前記複数の送電部により送電された電力をワイヤレスで受電し、
前記複数の受電部は、母線に対して並列に電気的に接続され、
前記太陽光発電システムは、前記受電部及び前記母線の間にそれぞれ電気的に接続された複数の昇圧部をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の太陽光発電システム。 - 前記受電部は、予め前記架台に配線されている
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の太陽光発電システム。
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