JP2014027642A - 出力制御装置、テレビジョン受像機、出力制御方法、出力制御プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

出力制御装置、テレビジョン受像機、出力制御方法、出力制御プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】自機で録画した対象コンテンツの再生毎に視聴者に画質パラメータを調整させることなく、対象コンテンツをいつでも視聴者が満足する画質で表示するテレビを実現する。
【解決手段】テレビ(1)は、コンテンツを再生する録画再生手段を備えている。また、テレビ(1)は、パラメータ処理手段を備えている。パラメータ処理手段は、コンテンツ毎に、当該コンテンツの再生の度にテレビ(1)に設定される画質パラメータを録画時または録画予約時にUSB−HDドライブ(2)に記録する。また、パラメータ処理手段は、ユーザの更新指示に基づいて、ドライブ(2)に記録されている画質パラメータをコンテンツ毎に個別に更新する。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像または音声の出力を制御する出力制御装置、出力制御方法および出力制御プログラムに関する。また、本発明は、出力制御プログラムが記録されている記録媒体に関する。
昨今のテレビジョン受像機は、再生するテレビ番組のジャンルに適するように明るさやコントラスト等の各種画質パラメータを一括設定するための画質モード機能を備えている。そのようなテレビジョン受像機の中には、放送中または録画済みのテレビ番組を再生する際に、そのテレビ番組のジャンルに適するように自動的に画質モードを切り替える機能を備えたものも存在する。
また、一般的に、テレビジョン受像機は、各種画質パラメータを視聴者が細かく調整可能な設計となっている。そのため、視聴者は、視聴するテレビ番組の画質が自身の好む最適な画質になるように各種画質パラメータを調整することも可能である。
ところで、視聴者が特に画質に拘りを持っている場合、番組を視聴するたびにその番組に合った画質になるように画質パラメータを調整することが想定される。さらに、視聴者が、録画済みの番組Aを視聴し、その後に番組Bを視聴し、さらに番組Aを再度視聴するといった状況も想定される。この場合、視聴者は、番組Aの最初の視聴時に画質パラメータを適切に調整したにも関わらず、番組Aを再度視聴する際に画質パラメータを再度同じように設定することに煩わしさを感じると考えられる。
特許文献1には、録画予約する番組毎にその番組の再生時に使用する画質パラメータを設定可能な放送信号記録再生装置が開示されている。特許文献1の放送信号記録再生装置は、録画予約する番組について視聴者が指定した画質パラメータを記録媒体に記録し、録画されたその番組を再生するたびに、記録媒体の画質パラメータに基づいて画質を変更する。そのため、特許文献1の放送信号記録再生装置は、指定された画質パラメータが適切であれば、同じ番組を再生するたびに視聴者に画質パラメータを調整させることなく、再生する番組を視聴者の好みに合った画質にすることができる。
ただし、特許文献1に記載の上記構成では、視聴者が、録画予約時に番組の映像を実際に見ることなく画質パラメータを指定するため、その番組の再生中に画質が気に入らずに画質パラメータを再調整することも想定される。
特開2006−222773号公報(2006年4月24日公開) 特開2006−18859号公報(2006年1月19日公開)
しかしながら、特許文献1に記載の上記構成では、再生中の番組の画質パラメータを再調整したとしても、再調整後の画質パラメータは記録媒体に記録されない。そのため、番組の録画予約時に指定された画質パラメータが適切でなかった場合には、視聴者は、満足が行く画質を得るために、その番組を再生するたびに画質パラメータを調整しなければならない。
また、視聴者が、番組の録画予約時に指定された画質パラメータが適切で最初は画質に満足していたものの、画質に対する拘りが一層強くなって次第に画質に不満を覚えるようになることも想定される。この場合、その視聴者は、不満を覚えてからはその番組を再生するたびに画質パラメータを調整しなければならなくなる。
一方、特許文献2に記載のDVD再生装置は、挿入されたDVDのコンテンツの再生設定条件が記録部に記録されていない場合、その再生設定条件をユーザに設定させ、再生設定条件が記録部に記録されている場合にはその再生設定条件でコンテンツを再生する。そして、特許文献2に記載のDVD再生装置は、再生設定条件が記録部に記録されている場合にその再生設定条件を編集(変更)可能に構成されている。
しかしながら、特許文献2のDVD再生装置は、録画予約機能を備えていないし、他の装置で録画予約時に指定された画質パラメータを編集(変更)することもできない。
本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、その主な目的は、同一コンテンツ(映像コンテンツ等)の再生の度に鑑賞者に出力制御用のパラメータ(画質パラメータ等)を調整させることなく自装置で録画したそのコンテンツの映像をいつまでも鑑賞者が満足する質で出力させることが可能な出力制御装置を実現することにある。
本発明の一態様に係る出力制御装置は、上記課題を解決するために、自装置で録画済みのコンテンツの映像を出力部から出力する出力制御装置において、上記コンテンツを再生する再生手段と、コンテンツ毎に、当該コンテンツの再生の度に上記出力制御装置に設定される出力パラメータであってその設定値に応じて上記出力制御装置が上記出力部からの出力を制御する出力パラメータを、当該コンテンツの出力パラメータとして、記憶部に記録する記録手段と、ユーザからの更新指示に基づいて、上記記憶部に記録されている出力パラメータをコンテンツ毎に個別に更新する更新手段と、を備え、上記記録手段は、上記コンテンツの出力パラメータを、当該コンテンツの録画時または録画予約時に上記記憶部に記録する、ことを特徴としている。
本発明の一態様に係る出力制御方法は、上記課題を解決するために、自装置で録画済みのコンテンツの映像を出力部から出力する出力制御装置の出力制御方法において、上記コンテンツを再生する再生工程と、コンテンツ毎に、当該コンテンツの再生の度に上記出力制御装置に設定される出力パラメータであってその設定値に応じて上記出力制御装置が上記出力部からの出力を制御する出力パラメータを、当該コンテンツの出力パラメータとして、記憶部に記録する記録工程と、ユーザからの更新指示に基づいて、上記記憶部に記録されている出力パラメータをコンテンツ毎に個別に更新する更新工程と、を含み、上記記録工程は、上記コンテンツの出力パラメータを、当該コンテンツの録画時または録画予約時に上記記憶部に記録する工程である、ことを特徴としている。
以上のように、本発明の一態様に係る出力制御装置は、自装置で録画済みのコンテンツの映像を出力部から出力する出力制御装置において、上記コンテンツを再生する再生手段と、コンテンツ毎に、当該コンテンツの再生の度に上記出力制御装置に設定される出力パラメータであってその設定値に応じて上記出力制御装置が上記出力部からの出力を制御する出力パラメータを、当該コンテンツの出力パラメータとして、記憶部に記録する記録手段と、ユーザからの更新指示に基づいて、上記記憶部に記録されている出力パラメータをコンテンツ毎に個別に更新する更新手段と、を備え、上記記録手段は、上記コンテンツの出力パラメータを、当該コンテンツの録画時または録画予約時に上記記憶部に記録する、ことを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る出力制御装置は、ユーザ(例えば、鑑賞者)からの上記更新指示があるまでは、自装置で録画済みのコンテンツを再生するたびに、上記記憶部に記録されている当該コンテンツの出力パラメータの設定値に応じて上記出力部からの映像の出力を制御する。
また、上記の構成によれば、本発明の一態様に係る出力制御装置は、鑑賞者から、上記更新指示があると、当該更新指示に基づいて、上記記憶部に記録されているコンテンツの出力パラメータを更新する。そして、本発明の一態様に係る出力制御装置は、その後に当該コンテンツを再生するたびに、更新後の出力パラメータの設定値に応じて出力部からの映像の出力を制御する。そして、鑑賞者が満足行くまで上記更新指示を繰り返した後は、本発明の一態様に係る出力制御装置は、コンテンツの出力の度に鑑賞者に出力パラメータの設定値を調整させることなく、そのコンテンツの映像を鑑賞者が満足する質で出力できる。
したがって、本発明の一態様に係る出力制御装置は、同一コンテンツの再生の度に鑑賞者に出力制御用のパラメータを調整させることなく、自装置で録画したそのコンテンツの映像をいつまでも鑑賞者が満足する質で出力できるという効果を奏する。
本発明の一態様に係る出力制御方法は、上記課題を解決するために、自装置で録画済みのコンテンツの映像を出力部から出力する出力制御装置の出力制御方法において、上記コンテンツを再生する再生工程と、コンテンツ毎に、当該コンテンツの再生の度に上記出力制御装置に設定される出力パラメータであってその設定値に応じて上記出力制御装置が上記出力部からの出力を制御する出力パラメータを、当該コンテンツの出力パラメータとして、記憶部に記録する記録工程と、ユーザからの更新指示に基づいて、上記記憶部に記録されている出力パラメータをコンテンツ毎に個別に更新する更新工程と、を含み、上記記録工程は、上記コンテンツの出力パラメータを、当該コンテンツの録画時または録画予約時に上記記憶部に記録する工程である、ことを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る出力制御方法は、本発明の一態様に係る出力制御装置と同様に、同一コンテンツの再生の度に鑑賞者に出力制御用のパラメータを調整させることなく、自装置で録画したそのコンテンツの映像をいつまでも鑑賞者が満足する質で出力できるという効果を奏する。
図1は、USB−HDドライブが接続されているテレビのシステムの要部構成を示すブロック図である。 図1のシステムの外観を示す外観図である。 図3は、図1のシステムの一部を詳細に示したブロック図である。 図1のテレビの再生処理動作を示すフローチャート図である。 図5は、USB−HDドライブ内のデータの内容を模式的に例示した図である。 図6は、USB−HDドライブ内のデータの内容を模式的に例示した図である。 図7は、USB−HDドライブ内のデータの内容を模式的に例示した図である。 図8は、USB−HDドライブ内のデータの内容を模式的に例示した図である。 図9は、USB−HDドライブ内のデータの内容を模式的に例示した図である。 図10は、図1のテレビが再生可能な各コンテンツの出力パラメータの値を含むパラメータ確認画面を例示した図である。 図11は、録画済みコンテンツの再生中、録画リスト画面の表示中、および、テレビ放送番組または外部入力映像の表示中の各状態における、図1のテレビの画質パラメータおよび音声パラメータの設定値を例示した図である。 図12は、図1のテレビが表示する録画リスト画面を例示した図である。
本発明の実施形態について、図面に基づいて説明すれば以下のとおりである。なお、以下の説明においては、映像出力制御装置としてテレビジョン受像機(以下「テレビ」と呼称する)を例示するが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、テレビは、映像出力制御装置として機能する機器の一例に過ぎない。
〔テレビの構成〕
テレビ1の構成について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、USB−HDドライブ(USB―HDD)2が接続されているテレビ1のシステム構成を示すブロック図であり、図2は、システムの外観を示す外観図である。また、図3は、主に、テレビ1のシステムの一部分の構成を詳細に示した図である。
図1に示すように、テレビ1は、入力端子101(映像入力端子101aおよび音声入力端子101b)、地上デジタル放送チューナ102、衛星放送チューナ103、BDドライブ105、映像セレクタ106、映像処理回路107、OSD生成部108、LCDコントローラ109、LCD(Liquid Crystal Display)110、音声セレクタ111、音声処理回路112、アンプ113、スピーカ114、USBインターフェース115、ROM116、RAM117、CPU118、赤外線受光部119、カメラ120、HDドライブ121を備えている。図1においては、映像信号の経路を実線で、音声信号の経路を1点鎖線で、データや制御信号の経路(バス)を太線で示している。
(1)映像入力端子101aから入力された映像、(2)地上デジタル放送チューナ102が受信した映像、及び、(3)衛星放送チューナ103が受信した映像は、それぞれ、映像セレクタ106に供給される。また、(1)音声入力端子101bから入力された音声、(2)地上デジタル放送チューナ102が受信した音声、及び、(3)衛星放送チューナ103が受信した音声は、それぞれ、音声セレクタ111に供給される。
なお、(a)地上デジタル放送チューナ102が何れのチャンネルを介して伝送されたコンテンツを受信するか、(b)衛星放送チューナ103が何れのチャンネルを介して伝送されたコンテンツを受信するかを決める選択制御は、CPU118によって行われる。また、(c)BDドライブ105に装填されているBD(例えば、BDMV規格に従ってデータが記録されるBD−ROM)のコンテンツに対する再生、停止、早送り、巻戻し、チャプタ遷移などの再生制御も、CPU118によって行われる。
映像セレクタ106は、(1)映像入力端子101aから供給された映像、(2)地上デジタル放送チューナ102から供給された映像、及び、(3)衛星放送チューナ103から供給された映像のうちの何れか1つを選択する。映像セレクタ106によって選択された映像は、映像処理回路107に供給される。なお、映像セレクタ106が何れの映像を選択するかは、CPU118によって制御される。
映像処理回路107は、映像セレクタ106またはCPU118から供給された映像の画質を調整する。また、映像処理回路107は、映像セレクタ106またはCPU118から供給された映像をスケーリングする。ここで、画質の調整とは、明るさ、コントラスト等からなる画質パラメータ群のうちの少なくともいずれかの画質パラメータの設定値を変化させることを指す。また、スケーリングとは、表示すべき映像本来のアスペクト比を保ったままサイズを縮小することを指す。映像処理回路107によって画質調整とスケーリングとを施された映像は、LCDコントローラ109に供給される。なお、映像処理回路107が画質をどのように変化させるかは、CPU118によって、メモリ117に記録されている画質パラメータ群の各設定値に基づいて制御される。また、映像をどの程度縮小するかも、CPU118によって制御される。
LCDコントローラ109は、映像処理回路107から供給された映像が表示されるようにLCD110を駆動する。これにより、映像セレクタ106により選択された映像がLCD110から出力される。なお、OSD生成部108からOSD画像が供給されている場合、LCDコントローラ109は、OSD生成部108から供給されたOSD画像を映像処理回路107から供給された映像に重ねて表示する。
音声セレクタ111は、映像入力端子101aから供給された音声、地上デジタル放送チューナ102から供給された音声、及び、衛星放送チューナ103から供給された音声のうちの何れか1つを選択する。音声セレクタ111によって選択された音声は、音声処理回路112に供給される。なお、音声セレクタ111が何れの音声を選択するかは、CPU118によって制御される。ただし、映像セレクタ106における映像の選択と、音声セレクタ111における音声の選択と、は連動しており、例えば、映像セレクタ106が地上デジタル放送チューナ102から供給された映像を選択しているときには、音声セレクタ111も地上デジタル放送チューナ102から供給された音声を選択する。
音声処理回路112は、音声セレクタ111から供給された音声の音量及び音質を調整する。ここで、音質の調整とは、音声セレクタ111から供給された音声の周波数特性を変化させること(例えば、低域の強調や高域の強調など)を指す。音声処理回路112によって音量及び音質を調整された音声は、デジタルアンプ113に供給される。なお、音声処理回路112によって音量及び音質をどのように変化させるかは、CPU118によって、制御される。
アンプ113は、音声処理回路112から供給された音声が出力されるようにスピーカ114を駆動する。これにより、音声セレクタ111により選択された音声がスピーカ114から出力される。
CPU118は、赤外線受光部119が受信したリモコン信号、および、カメラ120が撮像した画像に応じて上記各部を制御する。赤外線受光部119を用いた制御としては、例えば、RAM117に記録されている画質パラメータ群をリモコン信号(画質設定指示)に応じた値に設定する制御や、チューナ104にて選択するチャンネルをリモコン信号に応じて切り替える制御、映像セレクタ106及び音声セレクタ111にて選択する映像及び音声をリモコン信号に応じて切り替える制御などが挙げられる。また、カメラ120を用いた制御としては、例えば、映像処理回路107において画質をどのように調整するかを、撮像した画像に基づいて特定した視聴者に応じて切り替える制御などが挙げられる。
ROM116は、CPU118によって実行されるプログラムなどの固定データが格納される、読み出し可能かつ書き込み不能なメモリである。OSD画像を生成するためにOSD生成部108が参照するJPEGデータやSVG(Scalable Vector Graphics)データなども、このROM116に格納される。一方、RAM117は、CPU118が演算のために参照するデータ(例えば、前述の画質パラメータ群)、及び、CPU118が演算によって生成したデータなどの可変データが格納される、読み出し可能かつ書き込み可能なメモリである。
USBインターフェース115は、外部のUSBストレージを接続するためのインターフェースである。
以上、テレビ1の全体構成について説明したが、図1に示すように、本実施形態では、外部のUSBストレージとしてUSB−HDD2が接続されている。図2はテレビ1とUSB−HDD2とからなるシステムの外観を模式的に示した図であるが、テレビ1とUSB−HDD2とは、USBケーブル3を介して接続されている。
次に、図3を参照しながら、テレビ1の特徴的な部分についてさらに詳細に説明する。図3は、図1のテレビ1のブロック図からテレビ1の特徴的な部分に関連する部分を抽出してさらに詳細に示したブロック図である。
図3に示すように、テレビ1のCPU118は、録画再生プログラムによりコンテンツの録画および再生を行う録画再生手段1181と、パラメータ処理プログラムによりパラメータを処理するパラメータ処理手段1182と、を有している。
録画再生手段1181(すなわち、録画再生プログラムのタスクを処理中のCPU118)は、ユーザから録画指示を受け付けたコンテンツ(具体的には、番組コンテンツ)をUSB−HDD2に録画する。また、録画再生手段1181は、ユーザから再生指示を受け付けたコンテンツ(具体的には、USB−HDD内に録画された番組コンテンツ、またはBDドライブ105内のBDに収録されている、映像コンテンツ、ゲームコンテンツ等のBDコンテンツ)を再生してコンテンツの映像信号を映像処理回路107に供給する。
パラメータ処理手段1182(すなわち、パラメータ処理プログラムのタスクを処理中のCPU118)は、映像処理回路107がRAM117に記録されている画質パラメータ群の設定値に応じた映像の調整を常に行うように、映像処理回路107を制御する。
また、パラメータ処理手段1182は、録画再生手段1181がコンテンツを初めて再生する際に、その時点でRAM117に記録されている画質パラメータ群をUSB−HDD2内のデータベース(以下、「DB」とも呼称する)に記録する。具体的には、パラメータ処理手段1182は、パラメータ群を、初めて再生されるコンテンツの識別子に関連付けて画質パラメータ群を記録する。
より具体的には、初めて再生されるコンテンツが番組コンテンツの場合、パラメータ処理手段1182は、番組コンテンツの録画データから番組IDを読み出して、番組IDとパラメータ群とを関連付けてDBに記録する。また、初めて再生されるコンテンツがBDコンテンツの場合、パラメータ処理手段1182は、BDドライブ105に装填されているBD(BDコンテンツが収録されているBD)のメディアIDとパラメータ群とを関連付けてDBに記録する。
さらに、パラメータ処理手段1182は、録画再生手段1181がコンテンツを2度目以降に再生する際には、そのコンテンツの番組IDを参照する。そして、パラメータ処理手段1182は、DB内にそのコンテンツの番組IDと関連づけられて記録されている各画像パラメータ(以下、必要に応じて、「コンテンツの画質パラメータ」、「番組の画質パラメータ」等と略称する)群の値により、RAM117に記録されているパラメータ群の各設定値を更新する。
次に、ユーザから録画済みコンテンツの再生指示を受け付けたときのテレビ1の再生処理動作について、図4および図5を参照しながら説明する。
図4は、テレビ1の再生処理動作を示すフローチャート図である。また、図5の(a)〜(d)は、コンテンツの録画開始時、録画完了時、再生開始時、および、再生中における画質パラメータの設定受け付け時の各時点における、USB−HDD2内のデータの内容を模式的に例示した図である。
具体的には、図5の(a)は、USB−HDD2に、番組IDが“番組ID1”であるコンテンツ1が録画されていることを示している。そして、図5の(a)は、コンテンツ1とメディアIDが“メディアID1”であるBDとの各々について、再生時にテレビ1に設定される画質パラメータ群がDBに記録されている、ことを示している。そして、図5の(b)は、USB−HDD2に、コンテンツ1と番組IDが“番組ID2”であるコンテンツ2が録画されていることを示している。
また、図5の(b)は、コンテンツ1とメディアIDが“メディアID1”であるBDとの各々について、再生時にテレビ1に設定される画質パラメータ群がDBに記録されている、ことを示している。そして、図5(b)は、コンテンツ2の再生時にテレビ1に設定される画質パラメータ群を格納すべきレコードがDB内に登録されていることを示している。図中におけるレコード内の「N/A」は、所定の無効値(画質パラメータとしては有効でないヌル値、「−1」などの値)を便宜的に示したものである。
図5の(a)および(b)について説明したが、図5の(c)および(d)が示す内容も、図5の(a)および(b)の説明から容易に理解できると考えられるため、ここでは説明を省略する。また、図5(図3、図6〜図8も同様)における識別子の表記(例えば、“番組ID1”、“メディアID1”)および明るさ等の画質パラメータの表記は図面の理解を容易にするための便宜的なものであり、実際には識別子および画質パラメータとして数値が使用される。
以下、録画済みコンテンツの再生指示を受け付けたときのテレビ1の動作について説明する。
図4に示すように、テレビ1が録画済みコンテンツの再生指示を受け付けると、パラメータ処理手段1182は、そのコンテンツ(以下、「再生対象番組」とも称する)の番組IDを、USB−HDD2内の再生対象番組の録画データを参照して読み出す。そして、パラメータ処理手段1182は、読み出された番組IDについて画質パラメータがDBに記録されているか否かを判定する(S1)。例えば、コンテンツ2の再生指示を受け付けると、「識別子」フィールドの値が“番組ID2”であるレコードにおける画質パラメータに関する各フィールド値が画質パラメータとして有効な値であるか否かを判定する。
パラメータ処理手段1182は、DBに画質パラメータが記録されていると判定した場合(S1において「YES」)、RAM117に記録されている各画質パラメータの設定値を、DBに記録されている再生対象番組の各画質パラメータの値に変更する(S2)。
一方、パラメータ処理手段1182は、DBに画質パラメータが記録されていないと判定した場合(S1において「NO」)、再生対象番組の各画質パラメータの値として、RAM117に記録されている各画質パラメータの設定値をDBに記録する(S3)。例えば、図5(b)に例示したようにコンテンツ2の画質パラメータが記録されていない場合、「識別子」フィールドの値が“番組ID2”であるレコードの画質パラメータに関する各フィールド値として、各画質パラメータの設定値を記録する。
S3の後、録画再生手段1181は、再生対象番組の再生を開始し、変更後の各画質パラメータの値に応じた映像の調整を行うように映像処理回路107を制御する(S4)。
S4の後、再生期間が満了する(S7においてYES)までの間、録画再生手段1181は、再生対象番組の再生を継続する。
再生対象番組の再生中に画質パラメータの設定変更があった場合(S5において“YES”)、パラメータ処理手段1182は、RAM117に記録された設定変更後の各画質パラメータの設定値と同一になるように、DBに記録されている再生対象番組の各画質パラメータの値を更新する(S6)。例えば、図5の(c)と(d)とを比べるとわかるように、コンテンツ2の再生中にコントラストの設定値が“B2”から“B2’”に変更された場合、パラメータ処理手段1182は、「識別子」フィールドの値が“番組ID2”であるレコードにおける「コントラスト」フィールドの値を“B2”から“B2’”に更新する。
録画再生手段1181は、再生期間が満了する(S7においてYES)と、再生対象番組の再生処理を終了する。
なお、ユーザからBDドライブ105内のBDの再生指示を受け付けた場合、テレビ1のパラメータ処理手段1182は、そのBDのメディアIDをBDのバーストカッティングエリア(BCA)から読み出し、読み出されたメディアIDについて画質パラメータがDBに記録されているか否かを判定する。その後、テレビ1は、上述したS2〜S7と同様の処理を実行する。
また、パラメータ処理手段1182は、S1にてDBに画質パラメータが記録されていないと判定した場合、S4における再生対象番組の再生開始の前でなく、再生開始時または再生開始時から所定の時間が経過した時点で、S3の処理を行ってもよい。そして、テレビ1は、その後にS5以降の処理を行ってもよい。
(録画リスト画面表示中、並びに、テレビ映像または外部入力映像の表示中における画質および音声について)
テレビ1は、録画済みの各コンテンツのタイトルが一覧表示された録画リスト画面を表示し、タイトル一覧の中からユーザによりカーソルで指定されたタイトルのサムネイル動画を再生するように構成されていてもよい。また、テレビ1は、タイトルがカーソルで指定されている状態でリモコンの決定ボタンの押下を検出した場合、録画リスト画面の表示を終了させ、そのタイトルの動画をフルスクリーン再生するように構成されていてもよい。
さらに、テレビ1は、カーソルで指定されるタイトルのサムネイル動画を再生するか否かをユーザが設定可能に構成されていてもよい。すなわち、テレビ1は、サムネイル表示が“有効”に設定されている場合にはカーソルで指定されたタイトルのサムネイル動画を再生してもよい。テレビ1は、サムネイル表示が“無効”に設定されている状態でタイトルがカーソルで指定されても、サムネイル動画を再生しないように構成されていてもよい。
この場合のテレビ1について、図11および図12を参照しながら説明する。
図11は、録画済みコンテンツの再生中、録画リスト画面の表示中、および、テレビ放送番組または外部入力映像の表示中の各状態における、テレビ1の画質パラメータおよび音声パラメータの設定値を例示した図である。また、図12は、録画リスト画面を例示した図である。なお、図12における、ManaU対Aasenaのサッカーの試合のシーンは、タイトル「○○スポーツ」がカーソルで指定されたときに再生されるサムネイル動画中の1シーンである。
テレビ1のパラメータ処理手段1182は、テレビ入力、および、外部入力の各入力について、入力される映像および音声に関する各出力パラメータの値の入力をユーザから受け付けるためのUI画面を表示する。テレビ1は、赤外線受光部119を通じてリモコンを用いた入力を受け付けると、パラメータ処理手段1182が、各出力パラメータの値と、その入力の入力名と、を関連付けてDBに記録する。本実施形態では、テレビ入力の入力名を“テレビ”とし、外部入力の入力名を“外部入力”とするが、これは一例に過ぎない。例えば、外部入力がHDMI入力である場合には、外部入力の入力名は“HDMI入力”であってもよい。
(テレビ映像または外部入力映像の表示中における画質および音声について)
録画再生手段1181が録画済みコンテンツを再生している間に映像入力がテレビに切り替わると、パラメータ処理手段1182は、DB内に入力名“テレビ”と関連付けて記録されている各出力パラメータの値を読み出す。そして、パラメータ処理手段1182は、読み出した各出力パラメータの値を用いて、RAM117に記録されているパラメータ群の各設定値を更新する。録画リスト画面の表示中に映像入力がテレビに切り替わった場合も同様である。
これにより、テレビ1は、放送中のテレビ番組を再生している間、入力名“テレビ”と関連付けられている各画質パラメータの値に応じた映像を表示し、入力名“テレビ”と関連付けられている各音声パラメータの値に応じた音声を出力する。
同様に、録画再生手段1181が録画済みコンテンツを再生している間に入力が外部入力に切り替わると、パラメータ処理手段1182は、DB内に入力名“外部入力”と関連付けて記録されている各出力パラメータの値を読み出す。そして、パラメータ処理手段1182は、読み出した各出力パラメータの値を用いて、RAM117に記録されているパラメータ群の各設定値を更新する。録画リスト画面の表示中に映像入力が外部入力に切り替わった場合も同様である。
これにより、テレビ1は、外部入力映像を再生している間、入力名“外部入力”と関連付けられている各画質パラメータの値に応じた画質の映像を表示し、入力名“外部入力”と関連付けられている各音声パラメータの値に応じた音声を出力する。
以上のように、テレビ1は、テレビ番組を再生する際に参照する出力パラメータと外部入力映像を再生する際に参照する出力パラメータとを独立して設定可能に構成されている。したがって、テレビ1は、録画済みコンテンツの鑑賞後にテレビ番組または外部入力映像を鑑賞するユーザに画質設定および音声設定を変更させることなく、画質設定および音声設定の設定値をユーザが所望する設定値に自動的に変更することができる。
なお、テレビ1は、地上デジタル放送番組を再生する際に参照する出力パラメータと衛星放送番組を再生する際に参照する出力パラメータとを独立して設定可能に構成されていてもよい。また、テレビ1は、複数の外部入力端子(S端子、D端子、HDMI入力端子等)を備え、切り替え可能な外部入力毎に、その入力に切り替えられ、その入力の映像を再生する際に参照する出力パラメータを独立して設定可能に構成されていてもよい。
(録画リスト画面表示中における画質および音声について)
テレビ1は、図12に示すような録画リスト画面を表示させる旨の指示を録画済みコンテンツの再生中に受け付けた場合、指示を受け付ける前と同じ画質の録画リスト画面を表示する。同様に、テレビ1は、録画リスト画面を表示させる旨の指示を外部入力映像または放送中のテレビ番組を再生している間に受け付けた場合にも、指示を受け付ける前と同じ画質の録画リスト画面を表示する。
一方、テレビ1は、サムネイル表示が“無効”に設定されている状態で上記指示を受け付けた場合にはテレビ1の音量設定を変更しないが、サムネイル表示が“有効”に設定されている状態で上記指示を受け付けた場合には設定値が小さくなるようにテレビ1の音量設定を変更する。
具体的には、サムネイル表示が“有効”に設定されている状態でテレビ1が上記指示を受け付けた場合、パラメータ処理手段1182が、テレビ1のRAM117に記録されている音量パラメータの値が小さくなるように音量パラメータの値を更新する。
対応する映像モードパラメータ、音量パラメータおよび字幕パラメータの値が、それぞれ、“ムービー”、“30”、“英語”である録画済みコンテンツの再生中にテレビ1が録画リスト画面を表示する旨の指示を受け付ける例を挙げる。この例において、サムネイル表示が“有効”に設定されている状態でテレビ1が指示を受け付けた場合、パラメータ処理手段1182は、図11に示すように、音量パラメータの設定値のみを“30”から、規定値である“10”に減らす。あるいは、パラメータ処理手段1182は、音量パラメータの設定値のみを“0”に更新することにより、テレビ1を「ミュート」の状態にしてもよい。
これにより、テレビ1は、ユーザに、サムネイル動画の再生時に音量が高いことによる煩わしさを感じさせることなく、録画リスト画面の中から再生したいコンテンツのタイトルを見つけ出させることができる。
また、テレビ1は、サムネイル表示が“無効”に設定されている状態で上記指示を受け付けた場合には、テレビ1の設定を一切変更しないため、短い時間で録画リスト画面を表示することができる。さらに、テレビ1は、サムネイル表示が“有効”に設定されている状態で上記指示を受け付けた場合にも、設定を変更するのは音量のみであるため、短い時間で録画リスト画面を表示することができる。
なお、テレビ1は、サムネイル表示を“有効”にするか“無効”にするかの設定を、赤外線受光部119を通じて受け付けてもよい。また、テレビ1は、サムネイル表示が“有効”に設定されている状態で上記指示を受け付けた場合にはテレビ1の画角の設定を変更してもよい。
(テレビ1の利点)
以上のように、テレビ1では、録画再生手段1181が再生対象番組を再生する。また、テレビ1では、パラメータ処理手段1182が、番組毎に、当該番組の再生の度に設定される画質パラメータであってその設定値に応じてテレビ1がLCD110(特許請求の範囲の「表示部」に対応)の表示を制御する画質パラメータをUSB―HDD2に記録する。
パラメータ処理手段1182は、USB―HDD2に記録されている再生中の番組の各画質パラメータを、視聴者による変更後の各画質パラメータの設定値で更新する。
上記の構成によれば、視聴者が再生対象番組の再生中に各画質パラメータの設定値を映像の画質を見ながら適切だと思う値に変更すると、テレビ1は、USB―HDD2に記録されている再生対象番組の各画質パラメータの値を、変更後の各設定値で更新する。そして、テレビ1は、その後の再生対象番組の再生時には、USB―HDD2に記録されている更新後の各値に応じた視聴者が満足する画質で再生対象番組の映像を表示する。
その後、視聴者が、画質に対する拘りが一層強くなるなどの理由で再生対象番組の画質に満足しなくなったために、再生対象番組の再生中に各画質パラメータの設定値を再度変更することが想定される。視聴者が適切だと思う値に各設定値が再度変更されると、テレビ1は、USB―HDD2に記録されている再生対象番組の各画質パラメータの値を、変更後の各設定値で更新する。そして、テレビ1は、その後の再生対象番組の再生時には、USB―HDD2に記録されている更新後の各値に応じた視聴者が満足する画質で再生対象番組の映像を表示する。
したがって、テレビ1は、再生対象番組の再生の度に視聴者に画質パラメータの設定値を調整させることなく、その番組の映像をいつまでも視聴者が満足する画質で表示できる。
(付記事項1)
なお、上記実施形態では、再生対象番組の初回の再生開始時にテレビ1に設定されている各画質パラメータの値を再生対象番組の識別子に関連づけてDBに記録するものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、テレビ1は、番組の録画時にテレビ1に設定されている各画質パラメータ(特定の出力パラメータ)の値と、その番組の識別子とを関連付けてDBに記録してもよい。
図6の(a)〜(c)は、コンテンツの録画開始時、録画完了時、および、再生中における画質パラメータの設定受け付け時の各時点における、USB−HDD2内のデータの内容を模式的に例示した図である。
例えば、コンテンツ2の録画開始時におけるテレビ1の明るさの設定値が“A2”であり、コントラストの設定値が“B2”である場合、図6の(a)と(b)とを比べるとわかるように、テレビ1は、“番組ID2”と明るさの設定値“A2”とコントラストの設定値と“B2”とを関連づけてDBに記録する。
そして、図6の(b)と(c)とを比べるとわかるように、コンテンツ2の再生中にコントラストの設定値が“B2”から“B2’”に変更された場合、パラメータ処理手段1182は、「識別子」フィールドの値が“番組ID2”であるレコードにおける「コントラスト」フィールドの値を“B2”から“B2’”に更新する。
したがって、このように構成されたテレビ1も、再生対象番組の再生の度に視聴者に画質パラメータの設定値を調整させることなく、その番組の映像をいつまでも視聴者が満足の行く画質で表示できる。
なお、テレビ1は、番組の録画時に、その番組の各画質パラメータについて値の入力を視聴者から受け付けるためのUI画面を表示し、入力された各画質パラメータ(特定の出力パラメータ)の値と、その番組の識別子とを関連付けてDBに記録してもよい。
(付記事項2)
また、テレビ1は、番組の録画予約時にテレビ1に設定されている各画質パラメータ(特定の出力パラメータ)の値と、その番組の識別子とを関連付けてDBに記録してもよい。
図7の(a)〜(c)は、コンテンツの録画開始時、録画完了時、および、再生中における画質パラメータの設定受け付け時の各時点における、USB−HDD2内のデータの内容を模式的に例示した図である。
例えば、コンテンツ2の録画予約時におけるテレビ1の明るさの設定値が“A2”であり、コントラストの設定値が“B2”である場合、テレビ1は、録画予約時に“番組ID2”と明るさの設定値“A2”とコントラストの設定値“B2”とを関連づけてDBに記録する。そのため、図7の(a)からわかるように、録画開始時にはすでに、“番組ID2”と明るさの設定値“A2”とコントラストの設定値“B2”とを関連づけてDBに記録されている。
そして、図7の(b)と(c)とを比べるとわかるように、コンテンツ2の再生中にコントラストの設定値が“B2”から“B2’”に変更された場合、パラメータ処理手段1182は、「識別子」フィールドの値が“番組ID2”であるレコードにおける「コントラスト」フィールドの値を“B2”から“B2’”に更新する。
したがって、このように構成されたテレビ1も、再生対象番組の再生の度に視聴者に画質パラメータの設定値を調整させることなく、その番組の映像をいつまでも視聴者が満足の行く画質で表示できる。
なお、テレビ1は、番組の録画予約時に、その番組に関する各画質パラメータの値の入力を視聴者から受け付けるためのUI画面を表示し、入力された各画質パラメータ(特定の出力パラメータ)の値と、その番組の識別子とを関連付けてDBに記録してもよい。
(付記事項3)
ところで、番組タイトルの全体または一部が同じであるシリーズ物の各話の映像は、通常同じ撮影スタッフにより作り出される。そのため、上記実施形態に係るテレビ1および一般的なテレビに表示される各話の映像は、画質設定が同じであれば同じような雰囲気の映像となる。したがって、例えば、視聴者が録画済みの第1話の再生中に行った画質設定の結果として第1話の映像の画質に満足した場合、第2話の再生時に同様の画質設定が成されれば、その視聴者は、第2話の映像の画質にも満足すると考えられる。
このことに鑑みて、テレビ1を以下のように構成してもよい。
すなわち、テレビ1は、番組の録画開始時(または録画予約時)にテレビ1に設定されている各画質パラメータの値と、その番組の識別子とに加え、その番組の番組タイトルを関連付けてDBに記録してもよい。
そして、テレビ1のパラメータ処理手段1182(特許請求の範囲の「判定手段」に対応)は、コンテンツの録画開始時(または録画予約時)に、そのコンテンツと番組タイトルが全体一致または部分一致する他のコンテンツの画質パラメータがDB内に記録されているか否かを判定してもよい。
さらに、パラメータ処理手段1182は、そのようなコンテンツの画質パラメータが記録されていると判定した場合、各画質パラメータの値と録画(または録画予約)の対象となっているコンテンツの番組IDと番組タイトルとをフィールド値とする新規レコードをDB内に追加してもよい。
“龍○伝2話”というタイトルのコンテンツ2を録画する時点で“龍○伝1話”というタイトルのコンテンツ1が録画済みである場合の例について図8を参照しながら以下に説明する。
図8の(a)〜(c)は、コンテンツの録画開始時、録画完了時、および、再生中における画質パラメータの設定受け付け時の各時点における、USB−HDD2内のデータの内容を模式的に例示した図である。
図8の(a)に示すように、コンテンツ2の録画開始時に、コンテンツ2と番組タイトルが部分一致する(具体的には図中において破線で囲まれた部分の文字列が一致する)コンテンツ1の画質パラメータがDB内に記録されている。
この場合、パラメータ処理手段1182は、コンテンツ1の各画質パラメータの値と、コンテンツ2の番組ID“番組ID2”と、コンテンツ2の番組タイトル“龍○伝2話”と、をフィールド値とする新規レコードをDB内に追加する。
その結果、データベースの内容は図8の(b)に示された内容に更新される。
そして、図8の(b)と(c)とを比べるとわかるように、コンテンツ2の再生中にコントラストの設定値が“B2”から“B2’”に変更された場合、パラメータ処理手段1182は、「識別子」フィールドの値が“番組ID2”であるレコードにおける「コントラスト」フィールドの値を“B2”から“B2’”に更新する。
したがって、このように構成されたテレビ1も、再生対象番組の再生の度に視聴者に画質パラメータの設定値を調整させることなく、その番組の映像をいつまでも視聴者が満足の行く画質で表示できる。
また、このように構成されたテレビ1は、シリーズ物の第2話の再生時に、第1話の各画質パラメータの値に応じた画質で第2話の映像を表示する。したがって、視聴者が第1話の再生中にテレビ1の画質パラメータの設定を適切に変更した上で第2話を録画した場合、テレビ1は、第2話の再生時にその視聴者の満足の行く画質で映像を表示できる。
なお、テレビ1は、例えば、トランスポートストリーム(TS)内のPSIのイベント情報テーブル(EIT)から番組名を抽出することでDBに記録すべき番組タイトルを取得できる。また、テレビ1は、特許第4195084号明細書に開示されている技術と同様の技術を用いてBDのタイトル名を取得できる。すなわち、テレビ1は、BDに記録されているメディアIDを用いてリモートデータベースを検索することにより、リモートデータベースからそのBDのタイトル名を取得できる。
(付記事項4)
本発明に係る出力制御装置は、テレビ1等の表示装置に限定されず、表示制御機能を備えたパーソナルコンピュータ(例えば、ビデオカードの設定、または、内蔵されているか外部に接続されているディスプレイに関する設定(例えば、「4:3」「16:9」といった画郭の設定)等)を、OSが提供するGUIを通じて変更可能なパーソナルコンピュータ)やゲーム機器等の表示制御装置としても実現できる。
また、本発明に係る出力制御装置は、映像を表示する機能を備えていないオーディオ装置としても実現できる。具体的には、音声をスピーカ(特許請求の範囲の「音声出力部」に対応)から出力するオーディオ装置であって、音楽コンテンツを再生する再生手段と、音楽コンテンツ毎に、オーディオ装置に当該音楽コンテンツの再生の度に設定される音声パラメータ(例えば、音量、イコライザ設定音声チャンネル)を記憶部に記録する記録手段と、ユーザからの更新指示に基づいて、上記記憶部に記録されている1つ以上の音楽コンテンツの音声パラメータをコンテンツ毎に個別に更新する更新手段と、を備えたオーディオ装置としても、本発明を実現できる。また、テレビ1に上記オーディオ装置が備える各手段を設けることもできる。
上記オーディオ装置は、「音声チャンネル」の設定値として、「ステレオ(二重音声)」、「主音声」または「副音声」等を設定可能に構成されていてもよい。
(付記事項5)
上記実施形態では、コンテンツ毎にDBに記録する各画質パラメータの具体例として「明るさ」「コントラスト」等を挙げたが、「バックライトの輝度」「色合い」「色の濃さ」「シャープネス」「色温度」「CMS」「ガンマ値」「サブピクセルレンダリングの有効/無効を示すフラグ」「超解像処理の有効/無効を示すフラグ」「白黒モードの有効/無効を示すフラグ」「倍速モードの有効/無効を示すフラグ」「NRの有効/無効を示すフラグ」等をDBに記録してもよい。また、映像パラメータ(表示パラメータ)の具体例として、「3Dモードの有効/無効を示すフラグ」、「3D表示方式(サイドバイサイド方式、フレームパッキング方式、トップアンドボトム方式等)」、表示画面内における「映像を表示する場所(表示画面の「中央」「左上」「右上」「左下」「右下」等)」「映像表示の有効/無効を示すフラグ」「字幕表示の有効/無効を示すフラグ」「字幕の言語(「英語」「日本語」等)」「画郭の設定」等をDBに記録してもよい。
(付記事項6)
上記実施形態では、BDを識別する識別子としてメディアIDを採用したが、本発明はこれに限定されない。BDドライブ105としてBD−LIVE(Profile2.0)に対応したBDドライブを採用したテレビ1においては、BDがBD−LIVEに対応している場合、そのBDを識別する識別子として固有IDを用いてもよい。
また、上記実施形態では、テレビ1がBDドライブ105を内蔵しているが、BDドライブ105は、テレビ1と接続された外部のBDドライブであってもよい。
また、上記実施形態では、テレビ1がデータベースおよびコンテンツの録画データを外部のUSB―HDD2に記録するものとしたが、内蔵のHDドライブ121に記録してもよい。
(付記事項7)
テレビ1は、USB−HDD2内のDBの内容をLCD111に表示してもよい。具体的には、テレビ1のパラメータ処理手段1182は、DBを参照し、DBに登録されている各番組コンテンツの画質パラメータ(または、画質パラメータおよび音声パラメータの両方)をLCD111に表示してもよい。
また、パラメータ処理手段1182は、各画質パラメータの設定値をDBに記録する際に、対象コンテンツの再生時にテレビ1の各設定値がDBに登録されている対象コンテンツに関する各パラメータの値に更新(変更)されたか否かを示すフラグを、各画質パラメータの値と関連付けて記録してもよい。すなわち、パラメータ処理手段1182は、各画質パラメータの値と、フラグの値と、をフィールド値とするレコードをDBに記録してもよい。パラメータ処理手段1182がDBに画質パラメータと音声パラメータとの両方を記録する場合も同様である。なお、当然ながら、このフラグの値は、フラグの記録時には「テレビ1の各設定値が対象コンテンツに関する各パラメータの値で変更されていない」ことを示す値(例えば、「FALSE」)になっている。
パラメータ処理手段1182は、DBに上記フラグを記録する場合には、DBに登録されている各番組コンテンツの画質パラメータをLCD110に表示してもよい。具体的には、パラメータ処理手段1182は、各番組コンテンツについて、対象コンテンツの情報(識別名および各画質パラメータ)を他の番組コンテンツの情報が表示される領域と異なる領域に表示してもよい。
特に、パラメータ処理手段1182は、各番組コンテンツについて、対象コンテンツについてDBに記録されたフラグが「テレビ1の各設定値が対象コンテンツに関する各パラメータの値で変更された」ことを示す場合と、当該フラグがそうでないことを示す場合とで、対象番組コンテンツの画質パラメータ(より一般的には、映像パラメータまたは出力パラメータ)を異なる表示態様で表示するのが望ましい。
例えば、パラメータ処理手段1182(特許請求の範囲の「パラメータ表示制御手段」に対応)は、再生時にテレビ1の設定値がDBに登録されている対象コンテンツに関する各パラメータの値に自動的に変更された番組コンテンツの情報が表示される領域と、それ以外の番組コンテンツの情報が表示される領域とで、背景色が異なるように、背景色の表示を制御してもよい。なお、パラメータ処理手段1182は、識別名やタイトル名等(特許請求の範囲の「識別情報」に対応)が表示される領域の背景色のみについて、この制御を行ってもよいし、各パラメータが表示される領域の背景色のみについて、この制御を行ってもよい。
テレビ1をこのように構成した場合の利点について、テレビ1の一使用例の説明を交えながら、図9および図10を参照して以下に説明する。図9の(a)〜(c)は、ユーザがこの使用例に従ってテレビ1を使用している間の各段階におけるUSB−HDD2内のデータの内容を模式的に例示した図である。図10は、テレビ1が再生可能な各コンテンツの出力パラメータの値を含むパラメータ確認画面を例示した図である。なお、ここでは、パラメータ処理手段1182が、番組コンテンツの画質パラメータを、その番組コンテンツの初回再生時にDBに登録する構成を前提として説明を行うが、番組コンテンツの録画時または録画予約時にDBに登録する構成を採用しても同様の利点が得られるのは、以下の説明から明らかである。
(付記事項7に記載された構成の利点)
付記事項7に記載された構成の利点について、あるユーザのテレビ1の利用態様を例として挙げながら以下に説明する。
テレビ1のユーザが、ある洋画コンテンツ(タイトル名:「洋画A」)を録画し、その洋画コンテンツを初めて再生した。このユーザは、初めての視聴時にその洋画コンテンツの副音声を聴取し、字幕を表示させたかったので、テレビ1のリモコンを用いて、音声パラメータである音声チャンネルの設定値を「副音声」にし、映像パラメータである字幕の設定値を「字幕入」に設定した。
この時点で、パラメータ処理手段1182は、テレビの設定値(音声チャンネルの設定値、字幕の設定値、音量の設定値(ここでは、設定値を「20」とする)など)を、この洋画コンテンツに関するパラメータの値としてDBに登録する。その結果、USB−HDD2内のDBは、図9(a)に示されるような内容になる。
ユーザは、テレビ1の再生中に眠くなったので、洋画コンテンツの再生を中断して、就寝し、その日を終えた。
次の日に、ユーザは、録画済みの別のバラエティ番組(タイトル名:「バラエティA」)を初めて再生した。
ユーザは、バラエティ番組の再生中に副音声を聴取したり字幕を見たりする必要性を感じなかったので、リモコンを用いて、音声チャンネルの設定値を「主音声」にし、字幕の設定値を「字幕切」に設定した。この際、音量が大きすぎると感じたので、音量を「20」から「10」に下げた。
この時点で、パラメータ処理手段1182は、テレビ1の設定値(音声チャンネルの設定値、字幕の設定値、音量を示す値など)を、このバラエティ番組に関するパラメータの値としてDBに登録する。その結果、USB−HDD2内のDBは、図9(b)に示されるような内容になる。
さらに別の日に、ユーザは、再生を中断した洋画コンテンツを、中断地点から再生した。
ユーザが再生指示を出した時、パラメータ処理手段1182は、この洋画コンテンツに関する各パラメータの値をDBから読み出し、テレビ1の各設定値を、読み出した各パラメータの値に自動的に変更する。これにより、ユーザは、洋画コンテンツを中断時点から前回と同じ設定条件(音声チャンネル:「副音声」、字幕:「字幕入」)の下で視聴することができる。なお、テレビ1は、ユーザに指示された場合(例えば、テレビ1が各設定値を自動変更するモードに設定されている場合)に限って、このような設定値の変更処理を行うように構成されていてもよいし、常に、このような変更処理を行うように構成されていてもよい。
また、パラメータ処理手段1182は、テレビ1の設定値の変更処理に前後して、この洋画コンテンツに関する前述のフラグの値を「FALSE」から「TRUE」に更新する。その結果、USB−HDD2内のDBは、図9(c)に示されるような内容になる。
その後、ユーザは、洋画コンテンツを最後まで視聴し、視聴後すぐに、各番組コンテンツの画質パラメータをLCD110に表示させる操作を行った。
この時点で、パラメータ処理手段1182は、各番組コンテンツの出力パラメータをLCD110に表示する。その結果、LCD110には、図10に示したようなパラメータ確認画面が表示されることになる。すなわち、パラメータ処理手段1182は、洋画コンテンツのタイトル名(洋画A)が表示される領域と、バラエティ番組のタイトル名(バラエティA)が表示される領域とで、その背景色が異なるように、パラメータ確認画面をLCD110に表示することになる。
なお、図10のようにパラメータ確認画面が表示される理由は、洋画コンテンツが、その再生時にテレビ1の設定値が自動的にDB内のその洋画コンテンツに関する各パラメータの値に変更されたのに対し、バラエティ番組は、その再生時にテレビ1の設定値が自動的にDB内のそのバラエティ番組に関する各パラメータの値に変更されたことがないからである。
以上のような付記事項7に記載された構成によって、ユーザは、パラメータ確認画面の表示中に直近で視聴した洋画コンテンツのタイトル名が表示されている領域の背景色を確認することで、洋画コンテンツの再生によってテレビ1の設定値が自動的に変更されたことを認識することができる。
したがって、付記事項7に記載された構成は、ユーザに、録画済みのコンテンツを視聴した後に、リアルタイム放送される番組を視聴する別のユーザのためにテレビ1の設定値をデフォルトの値に戻そうという意識を喚起させることができるという効果を奏する。
(付記事項8)
同一コンテンツ(映像コンテンツや音声コンテンツ等)の再生の度に鑑賞者に出力制御用のパラメータ(画質パラメータや音声パラメータ等)を調整させることなく、そのコンテンツの映像、音声またはその両方をいつまでも鑑賞者が満足する質で出力可能な出力制御装置を実現するために、本発明の一態様に係る出力制御装置は、映像および音声の少なくともいずれかを出力部から出力する出力制御装置において、コンテンツを再生する再生手段と、コンテンツ毎に、上記出力制御装置に当該コンテンツの再生の度に設定される出力パラメータであってその設定値に応じて上記出力制御装置が上記出力部からの出力を制御する出力パラメータを記憶部に記録する記録手段と、ユーザからの更新指示に基づいて、上記記憶部に記録されている出力パラメータをコンテンツ毎に個別に更新する更新手段と、を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る出力制御装置は、ユーザ(例えば、鑑賞者)からの上記更新指示があるまでは、当該コンテンツを再生するたびに、上記記憶部に記録されている出力パラメータの設定値に応じて上記出力部からの映像および音声の少なくともいずれかの出力を制御する。
また、上記の構成によれば、本発明の一態様に係る出力制御装置は、鑑賞者から、上記更新指示があると、当該更新指示に基づいて、上記記憶部に記録されているコンテンツの出力パラメータを更新する。そして、本発明の一態様に係る出力制御装置は、その後に当該コンテンツを再生するたびに、更新後の出力パラメータの設定値に応じて出力部からの映像および音声の少なくともいずれかの出力を制御する。そして、鑑賞者が満足行くまで上記更新指示を繰り返した後は、本発明の一態様に係る出力制御装置は、コンテンツの出力の度に鑑賞者に出力パラメータの設定値を調整させることなく、そのコンテンツの映像、音声またはその両方を鑑賞者が満足する質で出力できる。
したがって、本発明の一態様に係る出力制御装置は、コンテンツの出力の度に鑑賞者に出力パラメータの設定値を調整させることなく、そのコンテンツの映像、音声またはその両方をいつまでも鑑賞者が満足する質で出力できる。
また、本発明は、映像および音声の少なくともいずれかを出力部から出力する出力制御装置において、コンテンツを再生する再生手段と、コンテンツ毎に、上記出力制御装置に当該コンテンツの再生の度に設定される出力パラメータであってその設定値に応じて上記出力制御装置が上記出力部からの出力を制御する出力パラメータを記憶部に記録する記録手段と、ユーザからの更新指示に基づいて、上記記憶部に記録されている出力パラメータをコンテンツ毎に個別に更新する更新手段と、を備え、上記記録手段は、上記コンテンツの再生の度に上記出力制御装置に設定される出力パラメータとして、当該コンテンツの初回の再生時に上記出力制御装置に設定されている出力パラメータを上記記憶部に記録する、ことを特徴とする出力制御装置としても実現できる。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る出力制御装置は、ユーザが当該コンテンツの初回の再生時に出力制御装置の出力パラメータの設定をある程度適切に設定すれば、当該コンテンツの2度目以降の再生時も、鑑賞者がある程度満足する質で当該コンテンツの映像、音声またはその両方を出力できるというさらなる効果を奏する。
(まとめ)
本発明の一態様に係る出力制御装置(テレビ1)は、上記課題を解決するために、自装置で録画済みのコンテンツの映像を出力部(LCD110)から出力する出力制御装置において、上記コンテンツを再生する再生手段(録画再生手段1182)と、コンテンツ毎に、当該コンテンツの再生の度に上記出力制御装置に設定される出力パラメータであってその設定値に応じて上記出力制御装置が上記出力部からの出力を制御する出力パラメータを、当該コンテンツの出力パラメータとして、記憶部(USB−HDドライブ2)に記録する記録手段(パラメータ処理手段1182)と、ユーザからの更新指示に基づいて、上記記憶部に記録されている出力パラメータをコンテンツ毎に個別に更新する更新手段(パラメータ処理手段1182)と、を備え、上記記録手段は、上記コンテンツの出力パラメータを、当該コンテンツの録画時または録画予約時に上記記憶部に記録する、ことを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る出力制御装置は、ユーザ(例えば、鑑賞者)からの上記更新指示があるまでは、自装置で録画済みのコンテンツを再生するたびに、上記記憶部に記録されている当該コンテンツの出力パラメータの設定値に応じて上記出力部からの映像の出力を制御する。
また、上記の構成によれば、本発明の一態様に係る出力制御装置は、鑑賞者から、上記更新指示があると、当該更新指示に基づいて、上記記憶部に記録されているコンテンツの出力パラメータを更新する。そして、本発明の一態様に係る出力制御装置は、その後に当該コンテンツを再生するたびに、更新後の出力パラメータの設定値に応じて出力部からの映像の出力を制御する。そして、鑑賞者が満足行くまで上記更新指示を繰り返した後は、本発明の一態様に係る出力制御装置は、コンテンツの出力の度に鑑賞者に出力パラメータの設定値を調整させることなく、そのコンテンツの映像を鑑賞者が満足する質で出力できる。
したがって、本発明の一態様に係る出力制御装置は、自装置で録画したコンテンツの出力の度に鑑賞者に出力パラメータの設定値を調整させることなく、そのコンテンツの映像をいつまでも鑑賞者が満足する質で出力できる。
また、上記の構成によれば、本発明の一態様に係る出力制御装置は、ユーザが当該コンテンツの録画時および録画予約時に出力制御装置の出力パラメータの設定をある程度適切に設定すれば、当該コンテンツの再生開始時点から、鑑賞者がある程度満足する質で当該コンテンツの映像を出力できるという効果を奏する。
本発明の一態様に係る出力制御方法は、上記課題を解決するために、自装置で録画済みのコンテンツの映像を出力部から出力する出力制御装置の出力制御方法において、上記コンテンツを再生する再生工程と、コンテンツ毎に、当該コンテンツの再生の度に上記出力制御装置に設定される出力パラメータであってその設定値に応じて上記出力制御装置が上記出力部からの出力を制御する出力パラメータを、当該コンテンツの出力パラメータとして、記憶部に記録する記録工程と、ユーザからの更新指示に基づいて、上記記憶部に記録されている出力パラメータをコンテンツ毎に個別に更新する更新工程と、を含み、上記記録工程は、上記コンテンツの出力パラメータを、当該コンテンツの録画時または録画予約時に上記記憶部に記録する工程である、ことを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る出力制御方法は、本発明の一態様に係る出力制御装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の一態様に係る出力制御装置は、上記記録手段が、上記コンテンツの出力パラメータとして、特定の出力パラメータを記録するように構成されており、上記特定の出力パラメータが、当該コンテンツの録画時または録画予約時に上記出力制御装置に設定されている出力パラメータであるか、ユーザにより当該コンテンツの出力パラメータとして指定された出力パラメータである、ことが望ましい。
本発明の一態様に係る出力制御装置は、上記コンテンツの録画時または録画予約時に、上記記憶部に当該コンテンツと名が全体一致または部分一致する他のコンテンツの出力パラメータが記録されているか否かを判定する判定手段(パラメータ処理手段1182)をさらに備え、上記記録手段は、上記録画時または録画予約時に記録する上記コンテンツの出力パラメータとして、上記判定手段が上記他のコンテンツの出力パラメータが記録されていると判定した場合には、当該他のコンテンツの出力パラメータを記録し、上記判定手段が上記他のコンテンツの出力パラメータが記録されていないと判定した場合には、上記特定の出力パラメータを記録するように構成されている、ことが望ましい。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る出力制御装置は、録画または録画予約の対象となっているコンテンツとタイトル名の全部または一部分が同一である他のコンテンツの出力パラメータが上記記憶部に記録されている場合には、録画または録画予約の対象となっているコンテンツが再生される度に設定される出力パラメータとして、当該他のコンテンツの出力パラメータを記録する。例えば、本発明の一態様に係る出力制御装置は、「ハリー○ッターと秘密の部屋」の録画時に、「ハリー○ッターと賢者の石」の出力パラメータが記憶部に記録されている場合には、その出力パラメータを、「ハリー○ッターと秘密の部屋」が再生される度に自装置に設定される出力パラメータとして記録する。
一般に、番組タイトルの全体または一部分が同じであるシリーズ物の各話は、概ね同じスタッフ陣により作り出される。そのため、出力される各話の映像は、画質設定が同じであれば同じような雰囲気になる。
したがって、本発明の一態様に係る出力制御装置は、コンテンツ(例えば、「ハリー○ッターと秘密の部屋」)の録画時または録画予約時にタイトル名の全部または一部が同一である他のコンテンツ(例えば、「ハリー○ッターと賢者の石」)の出力パラメータがある鑑賞者にとって最適な値に更新されている場合、録画または録画予約を行ったコンテンツ(例えば、「ハリー○ッターと秘密の部屋」)を初めて再生する時から、その鑑賞者が大変満足する質で映像を出力できるというさらなる効果を奏する。
本発明の一態様に係る出力制御装置は、上記出力部が表示部(LCD110)と音声出力部(スピーカ114)とを含んでおり、上記出力パラメータには、画質パラメータと音声パラメータとが含まれており、再生中の上記コンテンツの映像を上記表示部に表示するとともに、当該コンテンツの音声を上記音声出力部から出力するように構成されている、ことが望ましい。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る出力制御装置は、自装置で録画したコンテンツの映像だけでなく、そのコンテンツの音声についても、いつまでも鑑賞者が満足する質で出力させることができるというさらなる効果を奏する。
本発明の一態様に係る出力制御装置は、上記コンテンツ毎に、当該コンテンツを識別する識別情報と当該コンテンツの出力パラメータとを表示部に表示するパラメータ表示制御手段(パラメータ処理手段1182)をさらに備え、上記パラメータ表示制御手段は、上記コンテンツ毎に、当該コンテンツを識別する識別情報と当該コンテンツの出力パラメータとの一方または両方を、当該コンテンツの再生時に当該コンテンツの出力パラメータが上記出力制御装置に自動的に設定されたか否かに依って異なる表示態様で表示するように構成されている、ことが望ましい。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る出力制御装置は、ユーザが直近で再生したコンテンツの識別情報または出力パラメータを表示部に表示される映像中から探してその表示態様を確認することで、直近での再生により上記出力制御装置の設定が自動的に変更されたか否かを把握することを可能にする、というさらなる効果を奏する。
なお、本発明の一態様に係る出力制御装置は、上記出力制御装置の各手段を備えていることを特徴とするテレビジョン受像機としても実現できる。
この場合、本発明の一態様に係るテレビジョン受像機は、上記再生手段が、入力切替により再生対象となった映像を再生可能に構成されており、上記記録手段が、上記入力切替により切り替え可能な入力毎に、該入力に切り替えられる度に上記出力制御装置に設定される出力パラメータであってその設定値に応じて上記出力制御装置が上記出力部からの出力を制御する出力パラメータを、上記記憶部に記録するように構成されており、上記記憶部に記録される該出力パラメータの値の入力を受け付ける入力受付手段(赤外線受光部119)をさらに備えている、ことが望ましい。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係るテレビジョン受像機は、入力が切り替わる度に、上記設定値を切り替え後の入力に応じたユーザが所望する値に自動的に変更する。したがって、本発明の一態様に係るテレビジョン受像機は、入力を切り替えたときにユーザが上記設定値を変更する手間を減らすことができる、というさらなる効果を奏する。
また、本発明の一態様に係るテレビジョン受像機は、上記録画済みのコンテンツの一覧を示す録画リスト画面を表示可能に構成されており、上記録画リスト画面内のユーザに指定されるタイトルについてそのサムネイル動画を再生するか否かの設定を受け付ける設定受付手段(赤外線受光部119)と、上記録画リスト画面の表示時に、上記テレビジョン受像機に設定される音量パラメータの値を、上記録画リスト画面の表示前よりも小さくする設定変更手段(パラメータ処理手段1182)と、をさらに備え、上記設定変更手段は、上記録画リスト画面の表示時に上記設定がサムネイル動画を再生する設定になっている場合に、上記音量パラメータの値を小さくするように構成されている、ことが望ましい。
ところで、ユーザは、フルスクリーン動画の再生を所望するタイトルを録画リストの中から探すために、様々なタイトルのサムネイル動画を上記テレビジョン受像機に再生させることが考えられる。仮に、サムネイル動画を再生させるたびに、テレビジョン受像機からそのサムネイル動画の音声が大きな音量で出力された場合、ユーザによっては煩わしさを感じると考えられる。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係るテレビジョン受像機は、上記録画リスト画面内でユーザが指定したタイトルについてそのサムネイル動画を再生する際に、少ない音量で音声を出力することになる。これにより、上記テレビジョン受像機は、ユーザに、上述のような煩わしさを感じさせずに、フルスクリーン動画の再生を所望するタイトルを録画リストの中から探させることができるというさらなる効果を奏する。
また、本発明の一態様に係る出力制御装置を動作させるためのプログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させることを特徴とする出力制御プログラム、および、その出力制御プログラムを記録した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に含まれる。
(プログラム、記憶媒体)
テレビ1の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいが、ソフトウェアで実装可能なブロックについてはCPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
後者の場合、テレビ1は、各ブロックの機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるテレビ1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、テレビ1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、非一時的な記録媒体を用いることができる。例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
また、上記プログラムコードは、通信ネットワークを介してテレビ1に供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
なお、ここで開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明だけではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明に係る出力制御装置は、パーソナルコンピュータやテレビジョン受像機、音楽プレーヤ等の情報機器に幅広く適用することができる。
1 テレビ(テレビジョン受像機、出力制御装置)
2 USB―HDドライブ(記憶部)
118 CPU
1181 録画再生手段(再生手段)
1182 パラメータ処理手段(記録手段、更新手段、判定手段、パラメ
ータ表示制御手段、設定変更手段)
110 LCD(出力部、表示部)
114 スピーカ(出力部、音声出力部)
119 赤外線受光部(入力受付手段、設定受付手段)

Claims (12)

  1. 自装置で録画済みのコンテンツの映像を出力部から出力する出力制御装置において、
    上記コンテンツを再生する再生手段と、
    コンテンツ毎に、当該コンテンツの再生の度に上記出力制御装置に設定される出力パラメータであってその設定値に応じて上記出力制御装置が上記出力部からの出力を制御する出力パラメータを、当該コンテンツの出力パラメータとして、記憶部に記録する記録手段と、
    ユーザからの更新指示に基づいて、上記記憶部に記録されている出力パラメータをコンテンツ毎に個別に更新する更新手段と、を備え、
    上記記録手段は、上記コンテンツの出力パラメータを、当該コンテンツの録画時または録画予約時に上記記憶部に記録する、ことを特徴とする出力制御装置。
  2. 上記記録手段は、上記コンテンツの出力パラメータとして、特定の出力パラメータを記録するように構成されており、
    上記特定の出力パラメータは、当該コンテンツの録画時または録画予約時に上記出力制御装置に設定されている出力パラメータである、ことを特徴とする請求項1に記載の出力制御装置。
  3. 上記記録手段は、上記コンテンツの出力パラメータとして、特定の出力パラメータを記録するように構成されており、
    上記特定の出力パラメータは、ユーザにより当該コンテンツの出力パラメータとして指定された出力パラメータである、ことを特徴とする請求項1に記載の出力制御装置。
  4. 上記コンテンツの録画時または録画予約時に、上記記憶部に当該コンテンツと名が全体一致または部分一致する他のコンテンツの出力パラメータが記録されているか否かを判定する判定手段をさらに備え、
    上記記録手段は、上記録画時または録画予約時に記録する上記コンテンツの出力パラメータとして、上記判定手段が上記他のコンテンツの出力パラメータが記録されていると判定した場合には、当該他のコンテンツの出力パラメータを記録し、上記判定手段が上記他のコンテンツの出力パラメータが記録されていないと判定した場合には、上記特定の出力パラメータを記録するように構成されている、ことを特徴とする請求項2または3に記載の出力制御装置。
  5. 上記出力部は表示部と音声出力部とを含んでおり、
    上記出力パラメータには、画質パラメータと音声パラメータとが含まれており、
    再生中の上記コンテンツの映像を上記表示部に表示するとともに、当該コンテンツの音声を上記音声出力部から出力するように構成されている、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の出力制御装置。
  6. 上記コンテンツ毎に、当該コンテンツを識別する識別情報と当該コンテンツの出力パラメータとを表示部に表示するパラメータ表示制御手段をさらに備え、
    上記パラメータ表示制御手段は、上記コンテンツ毎に、当該コンテンツを識別する識別情報と当該コンテンツの出力パラメータとの一方または両方を、当該コンテンツの再生時に当該コンテンツの出力パラメータが上記出力制御装置に自動的に設定されたか否かに依って異なる表示態様で表示するように構成されている、ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の出力制御装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の出力制御装置の各手段を備えていることを特徴とするテレビジョン受像機。
  8. 上記再生手段は、入力切替により再生対象となった映像を再生可能に構成されており、
    上記記録手段は、上記入力切替により切り替え可能な入力毎に、該入力に切り替えられる度に上記出力制御装置に設定される出力パラメータであってその設定値に応じて上記出力制御装置が上記出力部からの出力を制御する出力パラメータを、上記記憶部に記録するように構成されており、
    上記記憶部に記録される該出力パラメータの値の入力を受け付ける入力受付手段をさらに備えている、ことを特徴とする請求項7に記載のテレビジョン受像機。
  9. 上記録画済みのコンテンツの一覧を示す録画リスト画面を表示可能に構成されており、
    上記録画リスト画面内のユーザに指定されるタイトルについてそのサムネイル動画を再生するか否かの設定を受け付ける設定受付手段と、
    上記録画リスト画面の表示時に、上記テレビジョン受像機に設定される音量パラメータの値を、上記録画リスト画面の表示前よりも小さくする設定変更手段と、をさらに備え、
    上記設定変更手段は、上記録画リスト画面の表示時に上記設定がサムネイル動画を再生する設定になっている場合に、上記音量パラメータの値を小さくするように構成されている、ことを特徴とする請求項7または8に記載のテレビジョン受像機。
  10. 自装置で録画済みのコンテンツの映像を出力部から出力する出力制御装置の出力制御方法において、
    上記コンテンツを再生する再生工程と、
    コンテンツ毎に、当該コンテンツの再生の度に上記出力制御装置に設定される出力パラメータであってその設定値に応じて上記出力制御装置が上記出力部からの出力を制御する出力パラメータを、当該コンテンツの出力パラメータとして、記憶部に記録する記録工程と、
    ユーザからの更新指示に基づいて、上記記憶部に記録されている出力パラメータをコンテンツ毎に個別に更新する更新工程と、を含み、
    上記記録工程は、上記コンテンツの出力パラメータを、当該コンテンツの録画時または録画予約時に上記記憶部に記録する工程である、ことを特徴とする出力制御方法。
  11. 請求項1から6のいずれか1項に記載の出力制御装置の各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする出力制御プログラム。
  12. 請求項11に記載の出力制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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