JP2014027194A - イオン粒子検出器並びにイオン粒子検出方法 - Google Patents

イオン粒子検出器並びにイオン粒子検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、イオン粒子を高感度に検出可能で、検出部を大面積化することが可能なイオン粒子検出器、並びに該検出器を用いたイオン粒子検出方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明のイオン粒子検出器は、イオン粒子を衝突させる検出面を有し、厚みが磁場侵入長λ以下である超伝導薄膜と、前記超伝導薄膜と接合され、ジョセフソン接合を有する超伝導線状部材と、を有することを特徴とする。また、本発明のイオン粒子検出方法は、前記イオン粒子検出器を用いてイオン粒子を検出するイオン粒子検出方法であって、前記イオン粒子を前記検出面に衝突させ、前記イオン粒子の衝突により前記検出面に生ずる磁束を前記超伝導線状部材の前記ジョセフソン接合の特性変化に基づき検出することで前記イオン粒子を検出することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、超伝導薄膜を検出部とするイオン粒子検出器並びに該検出器を用いた粒子検出方法に関する。
現在、多くの質量分析器において、イオン化された分子を検出する検出器として、MCP(Micro Channel Plate)が用いられている。このMCPは、一般に分子が物質表面に衝突したときに放出される二次電子を増倍することにより、電気信号として分子の到来を検出するものである。
しかしながら、MCPによる検出では、例えば、高分子など質量の大きいイオンを検出する場合に検出効率が下がるという問題がある。
一方、MCPに代えて超伝導検出器を用いると、質量の大きいイオンに対しても検出効率が下がらないことが知られ、質量分析のための超伝導検出器として、SSLD(Superconducting StripLine Detector)が研究されている。
このSSLDは、メアンダー構造の超伝導材細線を検出部とし、粒子を検出部に衝突させたときの超伝導材の常伝導転移を電気パルスとして検出するものである(例えば、非特許文献1参照)。
しかしながら、SSLDによる検出では、極細の細線を検出部とするため、有感面積が小さいという問題がある。
N.Zen, A.Casaburi, S. Shiki, K. Suzuki, M. Ejrnaes, R. Cristiano, M. Ohkubo, Appl. Phys.Lett. 95, 172508 (2009)
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、イオン粒子を高感度に検出可能で、検出部を大面積化することが可能なイオン粒子検出器、並びに該検出器を用いたイオン粒子検出方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> イオン粒子を衝突させる検出面を有し、厚みが磁場侵入長λ以下である超伝導薄膜と、前記超伝導薄膜と接合され、ジョセフソン接合を有する超伝導線状部材と、を有することを特徴とするイオン粒子検出器。
<2> 検出面の形状が楕円形及び円形のいずれかとされる前記<1>に記載のイオン粒子検出器。
<3> 超伝導薄膜及び超伝導線状部材が同一の超伝導材で形成される前記<1>から<2>のいずれかに記載のイオン粒子検出器。
<4> 更に、ジョセフソン接合における電気特性を測定する測定部を有する<1>から<3>のいずれかに記載のイオン粒子検出器。
<5> 超伝導線状部材が、超伝導薄膜に対して2箇所で接合され、これら接合間にループ状に配線されるループ状配線部を有して形成される前記<1>から<4>のいずれかに記載のイオン粒子検出器。
<6> ループ状配線部に1つのジョセフソン接合が形成される前記<5>に記載のイオン粒子検出器。
<7> ループ状配線部に2つのジョセフソン接合が形成される前記<5>に記載のイオン粒子検出器。
<8> 超伝導線状部材が、超伝導薄膜上に配される細線状部材を有して形成される前記<1>から<4>のいずれかに記載のイオン粒子検出器。
<9> 前記<1>から<8>のいずれかに記載のイオン粒子検出器を用いてイオン粒子を検出するイオン粒子検出方法であって、イオン粒子を検出面に衝突させ、前記イオン粒子の衝突により前記検出面に生ずる磁束を超伝導線状部材のジョセフソン接合の特性変化に基づき検出することで前記イオン粒子を検出することを特徴とするイオン粒子検出方法。
本発明によれば、従来技術における前記諸問題を解決することができ、イオン粒子を高感度に検出可能で、検出部を大面積化することが可能なイオン粒子検出器、並びに該検出器を用いたイオン粒子検出方法を提供することができる。
第1の実施形態に係るイオン粒子検出器の概略を示す説明図である。 第1の実施形態に係るイオン粒子検出器の右側半分の回路をモデルとした説明図である。 ジョセフソン接合のI−V特性を説明するための説明図である。 電圧パルスの電圧−時間特性を示す図である。 第2の実施形態に係るイオン粒子検出器の概略を示す説明図である。 第2の実施形態に係るイオン粒子検出器の右側半分の回路をモデルとした説明図である。 電圧パルスのI−V特性を示す図である。 Ic−φ特性を示す図である。 第3の実施形態に係るイオン粒子検出器の概略を示す説明図である。 第3の実施形態に係るイオン粒子検出器の右側半分の回路をモデルとした説明図である。 第4の実施形態に係るイオン粒子検出器の概略を示す説明図である。 第5の実施形態に係るイオン粒子検出器の概略を示す説明図である。 ループ状配線部を有するイオン粒子検出器の第1の製造方法の説明図(1)である。 ループ状配線部を有するイオン粒子検出器の第1の製造方法の説明図(2)である。 ループ状配線部を有するイオン粒子検出器の第1の製造方法の説明図(3)である。 ループ状配線部を有するイオン粒子検出器の第1の製造方法の説明図(4)である。 ループ状配線部を有するイオン粒子検出器の第1の製造方法の説明図(5)である。 ループ状配線部を有するイオン粒子検出器の第2の製造方法の説明図(1)である。 ループ状配線部を有するイオン粒子検出器の第2の製造方法の説明図(2)である。 ループ状配線部を有するイオン粒子検出器の第2の製造方法の説明図(3)である。 ループ状配線部を有するイオン粒子検出器の第2の製造方法の説明図(4)である。 形状の異なる超伝導薄膜に同じ電流を流した際にロンドン方程式から得られるシミュレーション結果を示し、電流密度の値を色の濃淡で示したもの(1)である。 形状の異なる超伝導薄膜に同じ電流を流した際にロンドン方程式から得られるシミュレーション結果を示し、電流密度の値を色の濃淡で示したもの(2)である。 形状の異なる超伝導薄膜に同じ電流を流した際にロンドン方程式から得られるシミュレーション結果を示し、電流密度の値を色の濃淡で示したもの(3)である。 電流密度のシミュレート結果を示す図である。
<第1の実施形態>
本発明のイオン粒子検出器の実施形態について、図面を参照しつつ、以下に説明する。
先ず、第1の実施形態に係るイオン粒子検出器について、図1を参照しつつ説明する。図1は、第1の実施形態に係るイオン粒子検出器の概略を示す説明図である。
イオン粒子検出器1は、超伝導薄膜2と、ループ状配線部3a,3b及びジョセフソン接合4a,4bを有する超伝導線状部材5とを有する。また、電源6を有し、該電源6と超伝導線状部材5を接続するとともに、超伝導線状部材5と接地を接続するように配線される電源回路とを有する。
超伝導薄膜2は、一の面がイオン粒子を検出する検出面とされる。本例で超伝導薄膜2は、方形状とされ、図示される面が検出面とされる。
超伝導薄膜2の形成材料としては、超伝導性を有する限り特に制限はなく、例えば、Nb等が挙げられる。
超伝導薄膜2としては、その検出面をMCPと同程度に大面積化できることを一つの特徴とし、該検出面の大きさとしては、原理的には無限に大きくすることが可能である。
超伝導薄膜2の厚みは、磁場侵入長λ以下であり、例えば、超伝導薄膜2の形成材料がNbの場合、0.1μm程度以下が好ましい。
磁場侵入長λは、超伝導体に外部磁場が侵入する長さであり、超伝導体を構成する材料及び温度を指定することで決まる。具体的には、超伝導体の表面における外部磁場の大きさを1としたとき、該外部磁場の大きさが1/eに減衰する位置における、表面からの深さ距離が磁場侵入長λと定義される。
超伝導線状部材5は、超伝導薄膜2の周部に配線され、該超伝導薄膜2と2箇所で接続されるループ状配線部3a,3bを有して形成され、ループ状配線部3a,3bには、ジョセフソン接合4a,4bが形成される。
なお、このループ状配線部3a,3bのそれぞれは、ジョセフソン接合を1つ有して構成されるRF−SQUID(Superconducting QUantum Interference Device)に準じて構成される。
また、超伝導部材5は、抵抗Rの配線を介して電源6と接続されるとともに、電気配線を介して接地と接続される。
超伝導線状部材5としては、特に制限はないが、その一部又は全部が超伝導薄膜2の形成材料と同一の形成材料で形成されることが好ましい。
ジョセフソン接合4a,4bは、2つの超伝導材中に薄い絶縁膜又は超伝導性を弱くした部分(以下、この部分を「弱結合」と称することがある)を挟み、ジョセフソン効果が得られるように構成される。
前記絶縁膜の形成材料としては、例えば、酸化アルミが挙げられ、その厚みとしては、数nm程度以下である。
また、前記弱結合としては、超伝導体材の幅を他の部分より細く加工することで形成することができる。
また、各ジョセフソン接合には、該ジョセフソン接合における電気特性を測定する測定部(図示略)が配される。この測定部としては、後述するジョセフソン接合を磁束が通過する際の電気特性の変化を測定できるものであれば、特に制限はなく、例えば、ジョセフソン接合を磁束が通過する際の電圧変化を電圧パルスとして測定するものが挙げられる。
イオン粒子検出器1では、電源6側から電流Iを流すと、電流I,I,Iに分流して、超伝導薄膜2、超伝導線状部材5のループ状配線部3a,3bに電流が流れる。この際、電流Iのうち、ほとんどが電流I,Iを流れるように、ループ状配線部3a,3bにジョセフソン接合4a,4bを形成する。ただし、電流I,Iとしては、ジョセフソン接合4a,4bの各臨界電流Iの電流値を超えないように調整する。
以上のように構成されるイオン粒子検出器1の作用について説明する。
図1に示すように、超伝導薄膜2の検出面に被検体としてのイオン粒子が衝突すると、超伝導薄膜2中にvortexとantivortexの磁束対が生じる。
このとき、超伝導薄膜2に電流を流しておくと、電流の流れる方向と垂直に働くローレンツ力に基づき、vortexとantivortexの磁束対が、検出面の面内方向でかつ電流の流れる方向に対して直交する方向に移動する。また、vortexとantivortexの2つの磁束は、互いに離れる方向に移動する。
次に、磁束対の移動に基づくイオン粒子の検出について図2を用いて説明する。図2は、イオン粒子検出器のイオン粒子の検出方法を簡便に説明するための説明図であり、第1の実施形態に係るイオン粒子検出器1の右側半分の回路をモデルとしている。
また、ここでは、RF−SQUIDの構成に準じて構成された第1の実施形態に係るイオン粒子検出器1の動作説明とする。
電源側から超伝導薄膜2’に向けて電流Iを流すと、電流Iは、I,Iに分流して、超伝導薄膜2’及びループ状配線部3a’を流れる。この際、電流IのうちのほとんどがIを流れるように、ループ状配線部3a’にジョセフソン接合4a’を形成する。ただし、Iとしては、ジョセフソン接合4a’の臨界電流Iの電流値を超えない値である必要がある。
こうした状態で、超伝導薄膜2’にイオン粒子を衝突させ、vortexとantivortexの磁束対を生じさせると、超伝導薄膜2’中を移動する磁束対のうち、いずれかの磁束は、前記ローレンツ力の働きにより、超伝導薄膜2’の外縁に辿り着く。この外縁に辿りついた磁束は、外縁に沿ってループ状配線部3a’に入るように移動した後、該ループ状配線部3a’内を移動し、ジョセフソン接合4a’を通過する。
通過の際、ジョセフソン接合4a’の電気特性(電圧V)が変化することから、この変化を測定部(図示略)で測定することで、イオン粒子を検出する。
ここで、ジョセフソン接合の電気特性の変化に関し、ジョセフソン接合のI−V特性を図3を用いて説明する。図3は、ジョセフソン接合のI−V特性を説明するための説明図である。
一般に、超伝導体中の超伝導電子対の波動関数Ψは、下記式(1)のように記述される。
ただし、前記式(1)中、ρは、超電導電子対の振幅を示し、θは、波動関数の位相を示す。
また、ジョセフソン接合の回路方程式は、下記式(2)のように記述される。
ただし、前記式(2)中、Cは、ジョセフソン接合のキャパシタンスを示し、Rは、ジョセフソン接合の抵抗成分を示す。
また、波動関数の位相θは、下記式(3)に示されるように電圧Vと関係する。
即ち、位相φが2π変化すると、電圧V×時間tの電圧パルスΦが接合両端に現れる。言い換えれば、磁束量子がジョセフソン接合を横切ると、Φの電圧パルスが接合に生じることとなる。
この電圧パルスは、例えば、図4に示すような電圧−時間特性をもって測定することができ、電圧パルスの時間帯は、πτ(τ=Φ/πVc=Φ/πIR。なお、Rは、接合の常伝導状態の抵抗値を示す)であり、パルス電圧のピーク値は、およそ2V(V=I×R)となる。
図1及び図2に示すRF−SQUIDに準じた構成では、ジョセフソン接合の一端側から伝播する電圧パルス(電圧V×時間tの積がΦとなる電圧パルス)が接合をスイッチさせて他端側に伝播され、その際、接合の位相差が2π変化する。測定部では、例えば、電圧Vを測定することで、磁束が通過した際の電圧パルスを測定し、イオン粒子を検出する。即ち、例えば、図1に示すように、ジョセフソン接合4a,4bにおける電圧変化を電圧V,Vに基づき測定することで、磁束が通過した際の電圧パルスを測定し、イオン粒子を検出する。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態に係るイオン粒子検出器について図5を用いて説明する。図5は、第2の実施形態に係るイオン粒子検出器の概略を示す説明図である。
イオン粒子検出器11は、超伝導薄膜12と、ループ状配線部13a,13b及びジョセフソン接合14a,14b,14c,14dを有する超伝導線状部材15と、電源16を有し、該電源16と超伝導線状部材15を接続するとともに、超伝導線状部材15と接地を接続させるように配線される電源回路とを有する。
この第2の実施形態に係るイオン粒子検出器11は、第1の実施形態に係るイオン粒子検出器1と異なり、左右2つのループ状配線部13a,13bにそれぞれ2つのジョセフソン接合が配され、ループ状配線部13aに2つのジョセフソン接合14a,14bが隣接して配され、ループ状配線部13bに2つのジョセフソン接合14c,14dが隣接して配されるように構成される。また、ループ状配線部13a,13bの2つのジョセフソン接合間には、外部から電流I,Iが供給される。こうしたループ状配線部13a,13bのそれぞれは、ジョセフソン接合を2つ有して構成されるDC−SQUIDに準じて構成される。
イオン粒子検出器11では、電源16側から電流Iが超伝導薄膜12に供給され、該電流Iは、アースに流れるように構成される。また、外部からの電流I,Iのそれぞれは、ジョセフソン接合14a側と14b側、ジョセフソン接合14c側と14d側に分流して、各ジョセフソン接合に供給され、その後、アースに流れるように構成される。
第2の実施形態に係るイオン粒子11の検出動作について図6を用いて説明する。図6は、イオン粒子検出器のイオン粒子の検出方法を簡便に説明するための説明図であり、第2の実施形態に係るイオン粒子検出器11の右側半分の回路をモデルとしている。
また、ここでは、DC−SQUIDの構成に準じて構成された第2の実施形態に係るイオン粒子検出器11の動作説明とする。
超伝導線状部材15’には、電流I及び電流Iが供給される。電流Iは、超伝導薄膜12’に供給され、アースに流れる。また、電流Iは、ジョセフソン接合14a’,14b’間に供給され、ジョセフソン接合14a’側とジョセフソン接合14b’側に分流してアースに流れる。
超伝導薄膜12’の検出面にイオン粒子を衝突させると、第1の実施形態において説明した原理に基づき、vortex−antivortexの磁束対が生じ、これら磁束対がローレンツ力の働きにより超伝導薄膜12’内を移動して、いずれかの磁束がループ状配線部13a’に移動して、ジョセフソン接合14a’及び14b’を通過する。
ジョセフソン接合14b’を通過する際のI−V特性を測定すると、図7及び図8のような波形が測定される。図7は、I−V特性を示す図であり、Iは、SQUIDのI−V特性を測定した際の電圧が生じる点での電流であり、臨界電流値である。図8は、Iの接合の位相差依存性(I−φ特性)を示す図である。DC SQUIDのIは、接合の両端の超伝導体の波動関数の位相の差φに対して周期的に変化し、変化の周期は、φである。接合を磁束量子が一つ通過する場合は、位相差は、φ変化する。
即ち、ジョセフソン接合14b’のI−Vを常に測定している状態で、磁束が接合を通過すると、図7中、点Bを含む曲線で測定されていたI−V特性が、通過の際、点Bから点Aを含む曲線に変化して測定され、通過後、点Aから点Bの曲線上に戻るように測定される。また、この時の接合の臨界電流の位相差は、図8に示すようにΦ分だけシフトして測定される。即ち、図8に関し、DC−SQUID中の磁場の通り抜けは、仮想粒子の運動と等価であり、DC−SQUIDのポテンシャルエネルギーを縦軸にとると、最初、仮想粒子は、1の位置におり、超伝導薄膜で発生したvortexがDC−SQUIDループに入ると、該ループ中の磁場がΦ分増加し、仮想粒子が2の位置に移動する。仮想粒子は、ポテンシャルが傾いているため、このままの位置にとどまらず、1の位置に戻るが、その際に、SQUIDループに電圧が発生し、これを検出することにより、磁束量子の到達を検出することができる。
こうした事象に基づく電気特性の変化を測定することで、被検体としてのイオン粒子を検出することができる。即ち、例えば、図5に示すように、ジョセフソン接合14b,14dにおける電圧変化を電圧V,Vに基づき測定することで(更にジョセフソン接合14a、14cにおける電圧変化を測定してもよい)、磁束が通過した際の電圧パルスを測定し、イオン粒子を検出する。
なお、第2の実施形態について、以上に説明した事項以外は、第1の実施形態についての説明に準ずる。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態に係るイオン粒子検出器について、図9を参照しつつ説明する。図9は、第3の実施形態に係るイオン粒子検出器の概略を示す説明図である。
イオン粒子検出器21は、超伝導薄膜22と、超伝導線状部材としての細線状部材23a,23bと、電源26を有し、該電源26と超伝導薄膜22を接続するとともに、超伝導薄膜22と接地を接続させるように配線される電源回路とを有する。また、細線状部材23a,23bのそれぞれは、一端側から電流が供給され、他端側が接地されるように構成される(図示略)。
細線状部材23a,23bは、略角柱状の部材からなり、それぞれ超伝導材により形成され、超伝導薄膜22上に配される。細線状部材23a,23bを配する超伝導薄膜22の面は、検出面であってもよいし、検出面と反対側の面であってもよい。
細線状部材23a,23bの幅Wは、狭くする必要があり、0.1μm程度が好ましい。
この細線状部材23a,23bの超伝導薄膜22と接する面には、例えば、SiOが配され、細線状部材23a,23bと超伝導薄膜22とが絶縁状態とされる。ただし、両者間の距離は、近い方が望ましい(例えば、数nm)。
イオン粒子検出器21では、電源26側から電流Iが超伝導薄膜22に供給され、該電流Iは、アースに流れるように構成される。また、細線状部材23a,23bには、外部からの電流がそれぞれに流れるように構成される。
この第3の実施形態に係るイオン粒子検出器21の動作について図10を用いて説明する。図10は、イオン粒子検出器のイオン粒子の検出方法を簡便に説明するための説明図であり、第3の実施形態に係るイオン粒子検出器21の右側半分の回路をモデルとしている。
超伝導薄膜22’には、電流Iが流され、細線状部材23a’には、電流Iが流されている。
超伝導薄膜22’に、被検体としてのイオン粒子が衝突すると、vortex−antivortexの磁束対が生じ、これら磁束対がローレンツ力の働きにより、超伝導薄膜22’内を移動する。この際、いずれかの磁束が細線状部材23a’を横切るように移動する。
磁束が細線状部材23a’を横切る際、細線状部材23a’の電圧Vは、図3及び図4を用いて説明したジョセフソン接合と同様の応答をし、電圧パルスが測定可能とされる。
以上のように、細線状部材23a’の電圧Vを測定しておき、磁束が細線状部材23a’を横切る際に現れる電圧パルスの測定に基づき、イオン粒子を検出する。
なお、第3の実施形態について、以上に説明した事項以外は、第1の実施形態についての説明に準ずる。
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態に係るイオン粒子検出器を図11を用いて説明する。図11は、第4の実施形態に係るイオン粒子検出器の概略を示す説明図である。
イオン粒子検出器31は、超伝導薄膜32と、ループ状配線部33a,33b及びジョセフソン接合34a,34bを有する超伝導線状部材35と、電源を有し、該電源と超伝導線状部材35を接続するとともに、超伝導線状部材35と接地を接続させるように配線される電源回路(図示略)とを有する。
この第4の実施形態に係るイオン粒子検出器31は、第1の実施形態に係るイオン粒子検出器1の一変形例に係り、超伝導薄膜2の形状を円形に変更したものに係る。また、他の変形例においては、超伝導薄膜の形状を楕円形にしてもよい。
なお、第4の実施形態について、以上に説明した事項以外は、第1の実施形態についての説明に準ずる。
<第5の実施形態>
次に、第5の実施形態に係るイオン粒子検出器を図12を用いて説明する。図12は、第5の実施形態に係るイオン粒子検出器の概略を示す説明図である。
イオン粒子検出器41は、超伝導薄膜42と、超伝導線状部材としての細線状部材43a,43bと、電源を有し、該電源と超伝導薄膜42を接続するとともに、超伝導薄膜42と接地を接続させるように配線される電源回路とを有する。また、細線状部材43a,43bのそれぞれは、一端側から電流が供給され、他端側が接地されるように構成される(図示略)。
この第5の実施形態に係るイオン粒子検出器41は、第3の実施形態に係るイオン粒子検出器21の一変形例に係り、超伝導薄膜22の形状を円形に変更したものに係る。また、他の変形例においては、超伝導薄膜の形状を楕円形にしてもよい。
なお、第5の実施形態について、以上に説明した事項以外は、第3の実施形態についての説明に準ずる。
<製造方法>
本発明のイオン粒子検出器の製造方法としては、特に制限はなく、公知の製造方法により製造することができ、例えば、以下の方法により製造することができる。
ループ状配線部を有するイオン粒子検出器の第1の製造方法について図13(a)〜(e)を参照しつつ説明する。
先ず、基板51上に、超伝導材としてNb膜52をスパッタ法などにより製膜する(図13(a)参照)。
次いで、Nb膜52上にフォトレジスト層53を塗工した後、オーブンで加熱して、ある程度固化させる(図13(b)参照)。
次いで、フォトレジスト層53に対し、マスクを用いた露光を行い、現像液により現像して、レジストパターン53aを形成する(図13(c)参照)。なお、フォトレジストとしては、露光された部分を除去するポジ型、露光されなかった部分を除去するネガ型のいずれでもよい。
次いで、レジストパターン53aをマスクとして、Nb膜をRIE(反応性イオンエッチング)法などによりエッチングし、超伝導薄膜及びループ状配線部を有する超伝導線状部材のパターン52aを形成する(図13(d)参照)。
次いで、液状のリムーバーを使用し、レジストパターン53aを除去する(図13(e)参照)。
次いで、パターン52aのうち、ループ状配線部となる個所の外側を、例えばFIB加工装置などで微細加工して、部分的に細い構造部分とし、該構造部分の超伝導性を弱め、弱結合型のジョセフソン接合を形成する。
最後に、この超伝導材のパターン52aに対し、電源等の必要な回路部材を配線接続し、イオン粒子検出器を製造する。
次に、ループ状配線部を有するイオン粒子検出器の第2の製造方法について図14(a)〜(d)を参照しつつ説明する。
先ず、基板61上に、フォトレジスト層63を塗工した後、オーブンで加熱して、ある程度固化させる(図14(a)参照)。
次いで、フォトレジスト層63に対し、マスクを用いた露光を行い、現像液により現像して、レジストパターン63a,63bを形成する(図14(b)参照)。
次いで、レジストパターン63a,63bが形成された基板61上に、超伝導材としてのNb膜をスパッタ法などにより一様に製膜し、基板61上のパターン62c、レジストパターン上の63a,63b上にパターン62a,62bが形成されるようにする(図14(c)参照)
次いで、液状のリムーバーを使用し、パターン62a,62bごとレジストパターン63a,63bを除去するリフトオフを行う(図14(d)参照)。これにより、超伝導薄膜及びループ状配線部を有する超伝導線状部材のパターン62cが基板61上に形成される。
最後に、ジョセフソン接合の形成及び電源等の必要な回路部材を配線接続を、前記第1の製造方法と同様に行い、イオン粒子検出器を製造する。
次に、細線状部材を有するイオン粒子検出器の製造方法について説明する。
この方法では、先ず前記第1の製造方法と同様の方法により、超伝導薄膜を形成する。
次いで、超伝導薄膜上の細線状部材が形成される部分に、例えば、SiOなどの絶縁膜を形成する。絶縁膜の形成は、前記第1,2の製造方法に準じて行うことができる。
次いで、絶縁膜の上部に細線状部材を形成する。細線状部材の形成は、例えば、前記2の製造方法に係るリフトオフ法に準じ、細線状部材を配する部分にのみフォトレジストがない状態にした後、基板全体にNb膜を製膜し、その後、リムーバーでフォトレジストを除去することにより、Nbの細線状部材を絶縁膜上に形成する。
最後に、ジョセフソン接合の形成及び電源等の必要な回路部材を配線接続を、前記第1の製造方法と同様に行い、イオン粒子検出器を製造する。
<シミュレーション結果>
本発明のイオン粒子検出器の実施上、より有用となる構成をシミュレーション結果とともに説明する。
<<超伝導薄膜の形状>>
図15〜図17は、形状の異なる超伝導薄膜に同じ電流を流した際にロンドン方程式から得られるシミュレーション結果を示し、各図は、電流密度の値を色の濃淡で示したものであり、色が濃い方が電流密度が高く、色の薄い方が電流密度が低い状態を示している。
ここで、超伝導薄膜のx軸方向の幅:特性長であるPearl length(超伝導薄膜の磁場侵入長)の比を10:1として構成される。
また、図15に示す超伝導薄膜は、直径が10μmの円形とされ、図16に示す超伝導薄膜は、一辺が10μmの正方形とされ、図17に示す超伝導薄膜は、縦方向直径(図中上下方向の直径)が10μmの楕円形とされる。
図16に示すように、正方形の超伝導薄膜においては、四隅に電流密度の低い領域が生じ(ただし、0ではない)、超伝導薄膜の大きさによっては、磁束を移動させづらいことも想定され、大面積にするほどデバイス中での応答の不均一性が生じる可能性がある。
これに対し、角がない円形及び楕円形の超伝導薄膜においては、このようなことがなく、応答がより均一となる(図15,17参照)。
したがって、超伝導薄膜の形状としては、円形及び楕円形が好ましい。
<<超伝導薄膜の検出面の面積>>
超伝導薄膜の厚みdを磁場侵入長λ以下とした場合に、厚み方向の電流密度は、ほぼ一様となる。
幅がwで長さLが無限に長い超伝導ストリップラインとして超伝導薄膜を想定した場合(d<W<L)の電流密度のシミュレート結果は、図18のように示され、図15〜17のデバイスの場合の、電流分布も同様になる。
例えば、超伝導材としてNbを用い、厚み10nmで形成した超伝導薄膜の場合、温度T=4.2Kの条件下で、Pearl lengthΛ=0.7μm、w=1cmとすると、w/Λ=10,000/0.7=14.285で、w/Λ→∞にかなり近くなるが、その場合でもデバイス中央部の電流密度は、0とならないので、超伝導薄膜の中央部にも電流が流れ、磁束が超伝導薄膜の外縁に流れる。
図18中の縦軸Ky(x)w/Iは、w/Λ→0とした場合の電流値を1としたときの電流値であり、横軸は、0から1までの幅(w)のデバイスが存在する場合のx方向(幅方向)の位置である。
超伝導体は、マイスナー効果のため、端に電流が流れやすい性質をもつが、デバイス中央部であるx/w=0.5の位置での電流密度は、デバイスが小さく均一に電流が流れている場合の0.6倍の電流が流れることが分かる。
よって、超伝導薄膜を大面積化した場合、中央に電流が流れにくくなるが、w/Λ→∞の条件であっても、電流密度は、一様に流れる場合の電流値のおよそ0.6倍程度までしか下がらないことが想定される。
以上のように、本発明のイオン粒子検出器、及び該検出器を用いたイオン粒子検出方法は、イオン粒子を高感度に検出でき、検出部を大面積化することが可能とすることができることから、質量分析器などに搭載されるほか、種々の測定機器に応用することができる。
1,11,21,31,41 イオン粒子検出器
2,2’,12,12’,22,22’,32,42 超伝導薄膜
3a,3b,3a’,13a,13b,13a’,33a,33b ループ状配線部
4a,4b,4a’,14a,14b,14c,14d,14a’,14b’,34a,34b ジョセフソン接合
5,5’,15,15’,35 超伝導線状部
23a,23b,23a’,43a,43b 細線状部材
6,16,26 電源
51,61 基板
52 Nb膜
53,63 フォトレジスト層
52a,62a,62b,62c パターン
53a,63a,63b レジストパターン

Claims (9)

  1. イオン粒子を衝突させる検出面を有し、厚みが磁場侵入長λ以下である超伝導薄膜と、
    前記超伝導薄膜と接合され、ジョセフソン接合を有する超伝導線状部材と、
    を有することを特徴とするイオン粒子検出器。
  2. 検出面の形状が楕円形及び円形のいずれかとされる請求項1に記載のイオン粒子検出器。
  3. 超伝導薄膜及び超伝導線状部材が同一の超伝導材で形成される請求項1から2のいずれかに記載のイオン粒子検出器。
  4. 更に、ジョセフソン接合における電気特性を測定する測定部を有する請求項1から3のいずれかに記載のイオン粒子検出器。
  5. 超伝導線状部材が、超伝導薄膜に対して2箇所で接合され、これら接合間にループ状に配線されるループ状配線部を有して形成される請求項1から4のいずれかに記載のイオン粒子検出器。
  6. ループ状配線部に1つのジョセフソン接合が形成される請求項5に記載のイオン粒子検出器。
  7. ループ状配線部に2つのジョセフソン接合が形成される請求項5に記載のイオン粒子検出器。
  8. 超伝導線状部材が、超伝導薄膜上に配される細線状部材を有して形成される請求項1から4のいずれかに記載のイオン粒子検出器。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載のイオン粒子検出器を用いてイオン粒子を検出するイオン粒子検出方法であって、
    イオン粒子を検出面に衝突させ、前記イオン粒子の衝突により前記検出面に生ずる磁束を超伝導線状部材のジョセフソン接合の特性変化に基づき検出することで前記イオン粒子を検出することを特徴とするイオン粒子検出方法。
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