JP2014026111A - 微分干渉熱レンズ顕微鏡 - Google Patents

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久史 清水
Kazuma Mawatari
和真 馬渡
Takehiko Kitamori
武彦 北森
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Abstract

【課題】マイクロあるいはナノスケールの微細空間内の試料溶液中の分子をより高精度で定性、定量することを可能にする微分干渉熱レンズ顕微鏡を提供する。
【解決手段】プローブ光Pを一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2とに分離する第1プリズム10と、一方のプローブ光P1及び励起光Sと他方のプローブ光P2とを所定の分離幅Lで平行にしつつ試料溶液3中に絞り込んで出射させる第1レンズ体11と、試料溶液3を通過して入射した一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2とを所定の光線交差角θ2で交差するように出射させる第2レンズ体12と、一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2を合成干渉させる第2プリズム13とを備え、微細空間6を境に一方の側T1と他方の側T2の光学系を対称にして構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、微分干渉熱レンズ顕微鏡に関する。
従来、マイクロスケールの微細空間は、混合・反応時間の短縮化、試料・試薬量の大幅な低減、小型デバイス化などが期待されており、診断・分析などの分野で利用することが期待されている。例えば、数センチメートル角のガラス基板(マイクロチップ)上に、数百μm以下の溝からなるマイクロチャネル(マイクロ流路)を形成し、このマイクロチャネルに化学システムを集積化する。
また、近年、ナノスケールの微細空間は、マイクロスケールの微細空間と比べて溶液物性が特異な性質を示すことから、ガラス基板上に、数十〜数百nmのナノチャネル(ナノ流路、拡張ナノ流路)を形成し、このナノチャネルの特異な化学・物理的特性を利用して革新的機能デバイスを実現することがさらに大きな注目を集めている。例えば、大きさが数十μmの細胞一個のタンパク質などを、それよりも圧倒的に小さな空間である拡張ナノ空間で分析することで、これまでの多数細胞の平均ではわからなかった各細胞固有の機能解析が可能となり、癌診断などへと応用できる。また、極微細空間であることを利用して分子一個で測定でき、超高感度な分析ツールになることも期待される。
ここで、マイクロチャネルやナノチャネルを備えた革新的な機能デバイスを実現するにあたり、その性能(物質量)を正確に捉えるための実験、研究ツールを創作することも非常に重要である。
そして、マイクロチャネル内の試料溶液に対しては、熱レンズ顕微鏡(TLM)を用いることにより、試料溶液の分子濃度(多数の分子の個数平均)を高精度で測定することができる(例えば、特許文献1参照)。具体的に、熱レンズ顕微鏡1では、図4に示すように、マイクロチャネル2内の試料溶液3中にビームスポット(ビームウエスト)が生じるように、励起光Sとプローブ光Pの2種類のレーザー光を試料溶液3に絞り込んで照射すると、励起光Sのビームスポットからの熱拡散によってプローブ光Pの光路に急勾配の温度分布が生成する。このとき、屈折率が温度変化と比例の関係にあるため、温度分布が光学的な凹レンズ又は凸レンズとして作用する熱レンズ4がマイクロチャネル2内に形成される。そして、試料溶液3の性質(分子3a濃度の大小)に応じて異なる屈折率の熱レンズ4が形成されるため、熱レンズ効果によって屈折した後のプローブ光Pの強度(シグナル)を捉えることで、試料溶液3の分子濃度を定量することができる。
一方で、ナノチャネル内の試料溶液に対しては、深さが数十〜数百nmのナノチャネル内では形成される熱レンズの大きさが光の波長よりも小さくなり、波長よりも小さいレンズでは原理的に光が屈折しないため、熱レンズ顕微鏡を用いて試料溶液の分子濃度を定量することができない。
これに対し、本願の発明者らは、熱レンズ顕微鏡に微分干渉(DIC)観察法の原理を取り入れ、創意工夫を重ねることにより、ナノチャネル内の試料溶液の分子濃度の定量に成功した。
具体的に、本願の発明者らによる微分干渉熱レンズ顕微鏡Aは、図5に示すように、プローブ光Pをプリズム5で2本に分離し、一方のプローブ光P1を励起光Sとともにナノチャネル16の試料溶液3に絞り込んで照射する。これにより、励起光Sによる熱レンズ効果で、一方のプローブ光P1の光路の屈折率が試料溶液3の分子3a濃度の大小に応じて変化し、一方のプローブ光P1と、単に試料溶液3を透過した他方のプローブ光P2との間に、屈折率の違いに応じて位相差が生じる。そして、ナノチャネル16から出射した一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2をコンデンサレンズ6及びプリズム7で干渉させて合成し、この一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2の位相差に応じた合成干渉波の強度(シグナル)を検出器8で検出する。このとき、一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2の位相差は試料溶液3の分子3a濃度に相関するため、ナノチャネル16内の試料溶液3に対しても、上記のように一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2を干渉合成したプローブ光の合成干渉波P3の強度を捉えることで、その分子3a濃度を定量することが可能になる(例えば、非特許文献1参照)。
特開2002−296207号公報
H.Shimizu,K.Mawatari,T.Kitamori、「Development of a Differential Interference Contrast Thermal Lens Microscope for Sensitive Individual Nanoparticle Detection in Liquid」、Analytical Chemistry、ACS Publication、81、p.9802−9806、2009
ここで、上記従来の微分干渉熱レンズ顕微鏡Aにおいては、図5に示すように、微分干渉(DIC)観察顕微鏡の構成を用い、ナノチャネル(微細空間)16内の試料溶液3を境に、上側の一方の側T1にプローブ光Pを2本に分離するとともに試料溶液3に絞り込んで照射させるための第1プリズム5と対物レンズ9を配置し、下側の他方の側T2に、2本のプローブ光P1、P2を干渉させて合成するためのコンデンサレンズ6と第2プリズム7を配置している。すなわち、従来の微分干渉熱レンズ顕微鏡Aにおいては、一方の側T1と他方の側T2の光学系(レンズ同士やプリズム同士)が異なる非対称光学型で構成されている。
また、この微分干渉熱レンズ顕微鏡Aでは、図6に示すように、励起光Sの熱レンズ効果に他方のプローブ光P2が影響されないように、光学顕微鏡用の微分干渉プリズムよりもはるかに分離幅L(一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2の間隔)を大きくするプリズム5を用いる必要がある。すなわち、光線分離角θ1の大きなプリズム5を専用に設計・製作する必要がある。また、このようなプリズム5を製作する際には、方解石などのより複屈折の大きな素材が必要になる場合がある。さらに、このようなプリズム5を用い、光線分離角θ1が拡大することで、その公差も大きくなってしまう。
また、微分干渉の原理では、図7(a)に示すように、対物レンズ9を通した後に2本の光線P1、P2が互いに平行になることが重要であり、このためにプリズム5の光線交差面5aと対物レンズ9の後方焦点面9aが一致していることが必要になる。そして、これを満たすために、従来の非対称光学型の微分干渉熱レンズ顕微鏡Aでは、まず、上側の第1プリズム5について、光線交差面5aが対物レンズ9の後方焦点面9aに一致するようにその高さ及び挿入角を調整する。また、下側の第2プリズム7についても、光線交差面7aとコンデンサレンズ6の後方焦点面6aが一致するようにその高さ及び挿入角を調整する。
しかしながら、非対称光学型の従来の微分干渉熱レンズ顕微鏡Aにおいては、上側の第1プリズム5の公差と下側の第2プリズム7の公差が異なるため、図7(b)に示すように、通常、上下のプリズム5、7で分離幅L1、L2も異なっている。特に、方解石を用いた場合、天然素材であるために品質が安定せず、例えば5.3±0.3μmなど、分離幅Lの公差及び上下の分離幅L1、L2の差は顕著に大きくなってしまう。
このようなことから、非対称光学型の従来の微分干渉熱レンズ顕微鏡Aにおいては、図7(c)に示すように、下側の第2プリズム7の高さ及び挿入角を調整するだけでは一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2の光路を再び一致させることができず、精度のよい干渉を得ることができない。このため、精度のよい干渉を得るためには、上下どちらかのプリズム5、7の公差を測定し、それに合わせるようにもう一方のプリズム5、7を設計・製作することが不可欠となる。さらに、公差を正確に測定することは非常に困難であるため、実際には数回にわたって繰り返しプリズム5、7の設計・製作を行なうことが必要になってしまう。
また、従来の微分干渉熱レンズ顕微鏡においては、ナノチャネル内の試料溶液の分子濃度の測定を可能にしたことで、革新的機能デバイスの実現に多大な貢献を果しうるものであるが、上記のように非対称光学型であるが故に、例えば、試料溶液の分子を100分子単位で捉えることが限界で、試料溶液の分子を単一分子で捉えるほどに、干渉精度の向上を図ることが非常に難しい。
このため、化学、バイオ、エネルギー分野などでは、ナノチャネルの化学・物理的特性を利用する革新的機能デバイスを早期に実現するために、試料溶液の分子を単一分子で捉えることを可能にするほどの顕微鏡の開発が非常に強く望まれている。
本発明の微分干渉熱レンズ顕微鏡は、マイクロあるいはナノスケールの微細空間内の試料溶液中の分子を定性あるいは定量するための微分干渉熱レンズ顕微鏡であって、入射したレーザー光の励起光及びプローブ光を複屈折させ、前記プローブ光を前記励起光と同光路の一方のプローブ光と、他光路の他方のプローブ光とに分離するとともに、所定の光線分離角となるように前記一方のプローブ光及び前記励起光と前記他方のプローブとを出射させる第1プリズムと、複数のレンズを組み合わせてなり、前記第1プリズムから入射した前記一方のプローブ光及び前記励起光と前記他方のプローブ光とを、所定の分離幅で平行にしつつ前記試料溶液中に絞り込んで出射させる第1レンズ体と、複数のレンズを組み合わせてなり、前記試料溶液を通過して入射した前記一方のプローブ光及び前記励起光と前記他方のプローブ光とを前記光線分離角と同角の光線交差角で交差するように出射させる第2レンズ体と、前記第2レンズ体から入射した前記一方のプローブ光と前記他方のプローブ光を複屈折させるとともに合成干渉させる第2プリズムと、前記第2プリズムから出射した前記一方のプローブ光と前記他方のプローブの光合成干渉波を検出する検出器とを備えており、前記微細空間を境に一方の側に設けられた前記第1プリズムと前記第1レンズ体と、他方の側に設けられた前記第2プリズムと前記第2レンズ体とのプリズム同士、レンズ体同士が同じ光学特性を備え、前記微細空間を境に一方の側と他方の側の光学系を対称にして構成されていることを特徴とする。
また、本発明の微分干渉熱レンズ顕微鏡においては、前記第1レンズ体及び前記第2レンズ体が対物レンズであることが望ましい。
さらに、本発明の微分干渉熱レンズ顕微鏡においては、前記所定の分解幅が1.0μm以上となるように構成されていることが望ましい。
また、本発明の微分干渉熱レンズ顕微鏡において、前記第1レンズ体及び前記第2レンズ体は、開口数NAがNA≧0.53となるように構成されていることが望ましい。
本発明の微分干渉熱レンズ顕微鏡においては、従来の微分干渉熱レンズ顕微鏡と同様に、プローブ光を第1プリズムで2本に分離し、一方のプローブ光を励起光とともに微細空間内の試料溶液に絞り込んで照射する。これにより、励起光による熱レンズ効果で、一方のプローブ光の光路の屈折率が試料溶液の分子濃度の大小に応じて変化し、一方のプローブ光と、単に試料溶液を透過した他方のプローブ光との間に、屈折率の違いに応じて位相差が生じる。そして、第2レンズ体と第2プリズムで一方のプローブ光と他方のプローブ光を合成干渉させ、この一方のプローブ光と他方のプローブ光の位相差に応じた合成干渉波の強度(シグナル)を検出器で検出することによって、試料溶液の分子濃度を定量することが可能になる。
そして、このとき、本発明の微分干渉熱レンズ顕微鏡においては、微細空間を境に一方の側に設けられた第1プリズムと第1レンズ体と、他方の側に設けられた第2プリズムと第2レンズ体とのプリズム同士、レンズ体同士が同じ光学特性を備え、微細空間を境に一方の側と他方の側の光学系を対称にした対称光学型で構成されている。
このため、例えば、第1プリズムと第2プリズムの2個の同じプリズムを同時に製作することで、これらプリズムの公差を等しくすることができ、一方の側と他方の側(上下)のプリズムの分離幅を等しくすることが可能となる。これにより、従来の非対称光学型の微分干渉熱レンズ顕微鏡と比較し、プリズムの公差の測定やプリズムの再設計・製作が不要となり、光学系の調整のみで精度の良い干渉を確実に得ることが可能になる。
また、従来の微分干渉熱レンズ顕微鏡においては、非対称光学型であるが故にバックグラウンド(試料溶液に分子が存在しない場合における合成干渉波と入射させた初期のプローブ光の強度の比)が1/100程度であり、試料溶液の分子を100分子単位で捉えることが限界であったが、本発明の微分干渉熱レンズ顕微鏡においては、高精度の干渉が得られることにより、バックグラウンドを1/1000程度にすることが可能になる。そして、このバックグラウンドの低減効果が1/1000程度に向上することで、微弱な合成干渉波も正確に捉えることができ、これにより、試料溶液の分子を精度よく定量できるとともに、試料溶液の分子を単一分子で捉え、分子の定性にも十分に対応できうる。
また、本発明の微分干渉熱レンズ顕微鏡においては、第1レンズ体及び第2レンズ体を対物レンズにすることで、容易に位置合わせを行なって、より確実且つ簡便に精度の良い干渉を得ることが可能になる。
さらに、本発明の微分干渉熱レンズ顕微鏡においては、一方のプローブ光と他方のプローブ光の分解幅を1.0μm以上にすることで、また、第1レンズ体及び第2レンズ体の開口数NAをNA≧0.53にすることで、さら確実に精度の良い干渉を得ることが可能になり、試料溶液の分子を単一分子で捉えることも可能になる。
本発明の一実施形態に係る微分干渉熱レンズ顕微鏡を示す図である。 熱レンズ効果の温度分布を示すシミュレーション結果である。 励起光スポット中心に対する距離と温度差の関係を示すシミュレーション結果である。 熱レンズ顕微鏡を示す図である。 従来の微分干渉熱レンズ顕微鏡を示す図である。 微分干渉熱レンズ顕微鏡の第1プリズムと第1レンズ体を示す図である。 従来の微分干渉熱レンズ顕微鏡の問題点の説明に用いた図である。
以下、図1から図3(及び図4から図7)を参照し、本発明の一実施形態に係る微分干渉熱レンズ顕微鏡について説明する。
ここで、本実施形態は、例えば、ガラス基板(マイクロチップ)上に形成されたチャネル(ナノスケールの微細空間)の化学・物理的特性を利用する機能デバイスを実現するにあたり、チャネル内の分子の物質量を捉えるための実験、研究ツールとして利用可能な微分干渉熱レンズ顕微鏡に関し、特に、ナノチャネル内の試料溶液中の分子を単一分子レベルで捉え、分子数の定量を精度よく行なうことが可能な微分干渉熱レンズ顕微鏡に関するものである。なお、本実施形態の微分干渉熱レンズ顕微鏡は、勿論、ナノチャネルに限らず、マイクロチャネル(マイクロスケールの微細空間)内の試料溶液の分子の定量、定性にも利用可能である。
図1に示すように、本実施形態の微分干渉熱レンズ顕微鏡Bは、レーザー光発生手段である光源(不図示)と、第1プリズム10と、第1レンズ体11と、第2レンズ体12と、第2プリズム13と、カラーフィルタ14と、偏光フィルタ15と、検出器8とを備えて構成されている。
レーザー光発生手段の光源は、加熱用の励起光Sと検出用のプローブ光Pの2種類のレーザー光を互いの光軸を一致させて第1プリズム10に照射する。また、本実施形態では、励起光Sとして、波長が488nm(あるいは476.5nm)のArレーザー光を用い、プローブ光Pとして、波長が633nmのHe−Neレーザー光を用いる。
第1プリズム10は、ナノチャネル16を境に上側の一方の側T1に設けられている。また、本実施形態の第1プリズム10は、ノマルスキ型の複屈折性プリズムであり、例えば、方解石を用い、厚さを1.6mmとし、その複屈折率が0.172となるように形成されている。
そして、この第1プリズム10は、図1及び図6に示すように、光源から入射した励起光S及びプローブ光Pを複屈折させ、プローブ光Pを一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2の2つに分離し、これら一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2が所定の光線分離角θ1で交差するように出射させる。また、入射した励起光Sを一方のプローブ光P1と互いの光軸が一致するようにして、すなわち、励起光Sの進路が一方のプローブ光P1と同光路となるようにし、他方のプローブ光P2と他光路となるようにして出射させる。
第1レンズ体11は、複数のレンズを組み合わせて構成したものであり、本実施形態では、対物レンズが用いられている。また、第1レンズ体11は、ナノチャネル16を境に上側の一方の側T1に設けられるとともに、一方のプローブ光P1(及び励起光S)と他方のプローブ光P2が交差する第1プリズム10の光線交差面10aと、後方焦点面11aの位置が一致するように設けられている。さらに、第1レンズ体11は、前方焦点面(ビームスポット、ビームウエスト)11bがナノチャネル16内の所定位置、例えば幅方向略中央に位置するように設けられている。
そして、この第1レンズ体11は、第1プリズム10からそれぞれ光線分離角θ1に応じた入射角で入射した一方のプローブ光P1及び励起光Sと他方のプローブ光P2とを、所定の分離幅Lで平行にしつつ試料溶液3中に絞り込むように出射させる。
第2レンズ体12は、第1レンズ体11と同じ光学特性を備えたものであり、本実施形態では対物レンズが用いられている。また、第2レンズ体12は、ナノチャネル16を境に下側の他方の側T2に設けられるとともに、前方焦点面12aが第1レンズ体11の前方焦点面11bとナノチャネル16内の所定位置で一致するように設けられている。
そして、この第2レンズ体12は、ナノチャネル16を通過し、互いの光路が平行な状態の一方のプローブ光P1及び励起光Sと他方のプローブ光P2を受光するとともに、後方焦点面12bにおいて、一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2を前記光線分離角θ1と同角の光線交差角θ2で交差するように出射させる。
第2プリズム13は、ナノチャネル16を境に下側の他方の側T2に設けられている。また、本実施形態の第2プリズム13は、ノマルスキ型の複屈折性プリズムであり、第1プリズム10と同じ光学特性を備えたプリズムである。
この第2プリズム13は、第2レンズ体12から所定の光線交差角θ2で交差するように出射した一方のプローブ光P1及び励起光Sと他方のプローブ光P2とを受光し、一方のプローブ光P1(及び励起光S)と他方のプローブ光P2の光軸が一致するように複屈折させつつ、これら一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2を合成干渉させる。これにより、第2プリズム13から一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2を合成干渉させたレーザー光の合成干渉波P3がシグナルとして出射される。
カラーフィルタ14は、ナノチャネル16を境に他方の側T2に設けられ、第2プリズム13を出射した合成干渉波P3と励起光Sを受光し、励起光Sを除去して合成干渉波P3のみを通過させる。
偏光フィルタ15は、ナノチャネル16を境に他方の側T2に設けられ、カラーフィルタ14を通過した合成干渉波P3から入射偏光に相当する偏光成分を除去し、干渉に伴う変化のみを抽出する。そして、この偏光フィルタ15を通過した合成干渉波P3の強度を検出器8が検出する。
ここで、上記のように、本実施形態の微分干渉熱レンズ顕微鏡Bにおいては、ナノチャネル16を境に一方の側T1に第1プリズム10と第1レンズ体11、他方の側T2に第2プリズム13と第2レンズ体12が設けられ、第1プリズム10と第2プリズム13のプリズム同士、第1レンズ体11と第2レンズ体12のレンズ体同士がそれぞれ、同じ光学特性を備えて構成されている。言い換えれば、本実施形態の微分干渉熱レンズ顕微鏡Bは、ナノチャネル16を境に一方の側T1と他方の側T2の光学系を対称にした対称光学型として構成されている。
なお、本発明における「同じ光学特性」は、厳密に全く同じ光学特性であるだけでなく、当然、後述する本発明の作用効果を得ることが可能な範囲の誤差を含んでもよいことを意味する。
次に、上記構成からなる本実施形態の微分干渉熱レンズ顕微鏡Bを用いて、ナノチャネル16内の試料溶液3の分子3a濃度を測定する際には、レーザー光発生手段の光源から励起光Sとプローブ光Pの2種類のレーザー光を第1プリズム10に照射する。すると、第1プリズム10によってプローブ光Pが一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2に分離し、第1レンズ体11に入射する。また、励起光Sは一方のプローブ光P1と重なって第1レンズ体11に入射する。
このように対物レンズの第1レンズ体11に入射した一方のプローブ光P1及び励起光Sと他方のプローブ光P2とは、それぞれ、所定の分離幅Lを確保して光路を平行にした状態で、ナノチャネル16内の試料溶液3に出射される。そして、まず、励起光Sが試料溶液3のビームスポット(ビームウエスト)11bに集中すると熱が放出され、この励起光Sによって発熱した領域を一方のプローブ光P1が通過する。このとき、試料溶液3中に分子3aが存在すると、励起光Sによる発熱で熱レンズ効果が発現し、分子3aの量の大小に応じた屈折率の変化が起きる。これにより、発熱領域を通過する一方のプローブ光P1は、分子3aが存在しなければ位相が変化することなく試料溶液3中を透過し、分子3aが存在している場合には、その分子3aの量に応じた位相シフトを生じて試料溶液3を透過することになる。
また、他方のプローブ光P2は、第1プリズム10の作用によって、励起光S(及び一方のプローブ光P1)から所定の分離幅Lで離間した試料溶液3中を通過する。このため、励起光Sによる熱レンズ効果の影響を受けないように分離幅L(第1プリズム10)を設定しておくことで、他方のプローブ光P2は屈折することなく試料溶液3を通過してゆく。
そして、ナノチャネル16の試料溶液3を通過した一方のプローブ光P1(及び励起光S)と他方のプローブ光P2は、第2レンズ体12に入射し、所定の光線分離角θ2に応じた屈折率で屈折して第2レンズ体12から出射する。
また、第2レンズ体12から出射した一方のプローブ光P1(及び励起光S)と他方のプローブ光P2は、第2プリズム13に入射し、この第2プリズム13によって一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2を干渉させて合成する。
このとき、熱レンズ効果による影響がない場合には、すなわち、試料溶液3に分子3aが存在していない場合には、一方のプローブ光P1に屈折が生じないため、一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2が合成によって打ち消され、バックグラウンドの値が検出器8による合成干渉波P3の検出強度として検出される。
一方、熱レンズ効果による影響がある場合、すなわち、試料溶液3に分子3aが存在している場合には、一方のプローブ光P1に分子3aの量に応じて屈折が生じ、一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2との間に位相差が生じる。このため、一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2を合成干渉させると、位相差に応じた合成干渉波P3が残り、検出器8によってこの合成干渉波P3の強度が検出される。これにより、合成干渉波P3の強度の大小を捉えることで、ナノチャネル16内の試料溶液3の分子3a濃度の測定が行なえる。
ここで、従来の微分干渉熱レンズ顕微鏡Aにおいては、図5に示すように、第1プリズム5と第2プリズム7、第1レンズ体9と第2レンズ体6の光学特性が異なり、一方の側T1と他方の側T2の光学系が異なる非対称光学型である。このため、プローブ光Pを分離し、他方のプローブ光P2が熱レンズ効果の影響を受けないように一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2の分離幅Lを大きく確保するほど、光学的公差が増大してしまい、第1プリズム5に入射するプローブ光Pに対し、バックグラウンドを1/100程度にすることが限度であった。また、このようにバックグラウンドの低減効果が1/100である場合には、例えば、試料溶液3中の分子を100分子単位で捉えることが限界であり、これに応じた分子3a濃度の測定精度となる。
これに対し、本実施形態の微分干渉熱レンズ顕微鏡Bにおいては、図1に示すように、第1プリズム10と第2プリズム13、第1レンズ体11と第2レンズ体12の光学特性を同じにし、ナノチャネル16を境に一方の側T1と他方の側T2の光学系を同じにした対称光学型である。このため、各光学系の公差を相殺するように容易に各光学系の位置合わせが行なえ、結果として、従来の非対称光学型の微分干渉熱レンズ顕微鏡Aと比較し、分離した2本のプローブ光P1、P2の干渉精度が高まる。
また、例えば、第1プリズム10と第2プリズム13の2個の同じプリズムを同時に製作することで、これらプリズム10、13の公差を等しくすることができ、一方の側T1と他方の側T2のプリズム10、13の分離幅Lを容易に等しくすることができる。これにより、従来の非対称光学型の微分干渉熱レンズ顕微鏡Aのように、プリズムの公差の測定やプリズムの再設計・製作が不要となり、光学系の調整のみで精度の良い干渉が得られることになる。
例えば、従来の微分干渉熱レンズ顕微鏡Aでは、一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2を合成干渉させた際の光出力の計測値が1.4μWであったのに対し、本実施形態の微分干渉熱レンズ顕微鏡Bでは、光出力の計測値が140nWとなり、この光出力の計測によっても、分離した2本のプローブ光P1、P2の干渉精度が大幅に高まることが確認されている。
このようなことから、本実施形態の微分干渉熱レンズ顕微鏡Bにおいては、第1プリズム10に入射するプローブ光Pに対するバックグラウンドの低減効果が、微分干渉の実験的限界である1/1000程度になる。そして、このバックグラウンドの低減効果が1/1000程度に向上することで、微弱な合成干渉波P3も正確に捉え、例えば、試料溶液3中の分子3aを1分子単位で捉えることも可能になりうる。
ここで、従来の非対称光学型の微分干渉熱レンズ顕微鏡Aを用い、分離幅Lを5.3μmとし、モル吸光係数が10(M−1・cm−1)のナノ粒子を含む水溶液に熱レンズ効果を発現させた際には、ナノ粒子のシグナルとノイズの比(S/N比)が70と実測された。
そして、この結果に基に、従来の微分干渉熱レンズ顕微鏡Aを用いて、モル吸光係数が10(M−1・cm−1)の分子3aのクロロホルム溶液に対し、単一分子検出が可能であるかを検討した。
この結果、表1に示すように、従来の微分干渉熱レンズ顕微鏡Aを用いると、S/N比=2の信号が観察されることで単一分子を検出できることが期待できることが分かった。しかしながら、一般に、分析化学の分野では、S/N>3であることが検出結果の信頼性を確保する条件として規定されているため、やはり、従来の微分干渉熱レンズ顕微鏡Aでは、単一分子を捉えることが困難であると判断された。
Figure 2014026111
これに対し、本実施形態の対称光学型の微分干渉熱レンズ顕微鏡Bを用いれば、従来の非対称光学型の微分干渉熱レンズ顕微鏡Aよりも干渉の精度が大幅に改善し、プローブ光Pのバックグラウンドが大幅に低減するため、単一分子の検出が可能になりうる。このため、本実施形態の対称光学型の微分干渉熱レンズ顕微鏡Bで、単一分子を検出できるか否かの検討を行なった。
はじめに、従来の非対称光学型の微分干渉熱レンズ顕微鏡Aにおいて、シグナルの値が1/2以下になるとS/N<1となってしまう。これは、シグナルよりもノイズが大きくなることを意味するので、事実上、シグナルの観察が困難となる。このため、本実施形態の対称光学型の微分干渉熱レンズ顕微鏡Bで、単一分子を検出できるか否かを検討するにあたり、従来の非対称光学型の微分干渉熱レンズ顕微鏡Aにおけるシグナルの1/2より小さくならないことが条件となる。
これを踏まえた上で、まず、有限要素法を用いて熱レンズ効果のシミュレーションを行なった。強度P(MW/cm)、変調周波数f(Hz)の励起光Sをレンズ体11で集光することによって発生する熱量Qは次の式(1)〜式(4)で表される。
式(1)〜式(4)において、α(1/m)は試料溶液3の吸光係数、ω0,exは励起光Sのビームウエストの半径、zr,exは励起光Sのレイリー長、λは励起光Sの波長、NAはレンズ体(対物レンズ)11の開口数である。また、座標系として円筒座標を用いている。
Figure 2014026111
Figure 2014026111
Figure 2014026111
Figure 2014026111
そして、本シミュレーションでは、まず、深さ100(μm)、幅と長さが無限大のマイクロスケールの微細空間2内に試料溶液3の水溶液を満たし、変調周波数f=2.5kHzとして熱伝導方程式を解析し、熱レンズ効果の温度分布を得た。図2は、励起光スポットの中心からの距離に対する温度上昇の関係をプロットしたものである。
この図2の結果に基づき、励起スポット中心と、励起スポット中心からd(μm)だけ離れた地点の温度差を計算した結果を図3に示す。この図3では、励起光スポット中心からの距離に対する励起光スポット中心との温度差の相対値の関係をプロットしており、dは分離幅L、△T/Tは信号値と読み替えることができる。
上記の表1及び図3から、従来の非対称光学型の微分干渉熱レンズ顕微鏡Aでは、分離幅Lが5.3μmで、発生した熱量の70%をシグナルとして変換していることになる。ここで、上述した通り、単一分子を検出するためには、シグナルがこの1/2以上でなければならないので、発生した熱量の35%以上を検出できることが必要になる。
そして、図3から、発生した熱量の35%以上を検出するためには、分離幅Lを1.0μm以上に設定することが必要になることが分かる。
すなわち、本実施形態の対称光学型の微分干渉熱レンズ顕微鏡Bにおいて、分離幅Lを1.0μm以上にすることにより、単一分子を検出することが可能になると言える。
次に、単一分子を検出するためには、レンズ体11によって励起光Sを十分に小さな領域に集光することも必要になる。上記の式(1)から、発生する熱量は1/ω0,ex に比例するため、シグナルの値も1/ω0,ex に比例することが分かる。このことから、シグナルが従来の非対称光学型の微分干渉熱レンズ顕微鏡Aに対して1/2以上になる条件は、次の式(5)で表すことができる。
Figure 2014026111
これにより、本実施形態の対称光学型の微分干渉熱レンズ顕微鏡Bにおいて、NA≧0.53のレンズ体11(12)を用いることにより、単一分子を検出することが可能になると言える。
したがって、本実施形態の微分干渉熱レンズ顕微鏡Bにおいては、ナノチャネル16などの微細空間を境に一方の側T1と他方の側T2の光学系を対称にした対称光学型で構成されているため、例えば、第1プリズム10と第2プリズム13の2個の同じプリズムを同時に製作することで、これらプリズム10、13の公差を等しくすることができ、一方の側T1と他方の側T2(上下)のプリズム10、13の分離幅Lを確実に等しくすることが可能となる。これにより、従来の非対称光学型の微分干渉熱レンズ顕微鏡Aと比較し、プリズムの公差の測定やプリズムの再設計・製作が不要となり、光学系の調整のみで精度の良い干渉を確実に得ることが可能になる。
また、本実施形態の微分干渉熱レンズ顕微鏡Bにおいては、高精度の干渉が得られることにより、バックグラウンドを1/1000程度にすることが可能になる。そして、このバックグラウンドの低減効果が1/1000程度に向上することで、微弱な合成干渉波P3も正確に捉えることができ、これにより、試料溶液3の分子3aを精度よく定量できるとともに、試料溶液3の分子3aを単一分子で捉え、分子3aの定性にも十分に対応できうる。
また、第1レンズ体11及び第2レンズ体12を対物レンズにすることで、容易に位置合わせを行なって、より確実且つ簡便に精度の良い干渉を得ることが可能になる。
さらに、一方のプローブ光P1と他方のプローブ光P2の分解幅Lを1.0μm以上にすることで、また、第1レンズ体11及び第2レンズ体12の開口数NAをNA≧0.53にすることで、さらに確実に精度の良い干渉を得ることが可能になり、試料溶液3の分子3aを単一分子で捉えることも可能になる。
以上、本発明に係る微分干渉熱レンズ顕微鏡の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 熱レンズ顕微鏡
2 マイクロチャネル(マイクロスケールの微細空間)
3 試料溶液
3a 分子
4 熱レンズ
5 従来の第1プリズム
5a 光線交差面
6 コンデンサレンズ(従来の第2レンズ体)
7 従来の第2プリズム
7a 光線交差面
8 検出器
9 対物レンズ(従来の第1レンズ体)
9a 後方焦点面
10 第1プリズム
10a 光線交差面
11 第1レンズ体
11a 後方焦点面
11b 前方焦点面(ビームスポット、ビームウエスト)
12 第2レンズ体
12a 前方焦点面
12b 後方焦点面
13 第2プリズム
14 カラーフィルタ
15 偏光フィルタ
16 ナノチャネル(ナノスケールの微細空間)
A 従来の微分干渉熱レンズ顕微鏡
B 微分干渉熱レンズ顕微鏡
L 分離幅
P プローブ光
P1 一方のプローブ光
P2 他方のプローブ光
P3 合成干渉波
S 励起光
T1 一方の側
T2 他方の側
θ1 光線分離角
θ2 光線交差角

Claims (4)

  1. マイクロあるいはナノスケールの微細空間内の試料溶液中の分子を定性あるいは定量するための微分干渉熱レンズ顕微鏡であって、
    入射したレーザー光の励起光及びプローブ光を複屈折させ、前記プローブ光を前記励起光と同光路の一方のプローブ光と、他光路の他方のプローブ光とに分離するとともに、所定の光線分離角となるように前記一方のプローブ光及び前記励起光と前記他方のプローブとを出射させる第1プリズムと、
    複数のレンズを組み合わせてなり、前記第1プリズムから入射した前記一方のプローブ光及び前記励起光と前記他方のプローブ光とを、所定の分離幅で平行にしつつ前記試料溶液中に絞り込んで出射させる第1レンズ体と、
    複数のレンズを組み合わせてなり、前記試料溶液を通過して入射した前記一方のプローブ光及び前記励起光と前記他方のプローブ光とを前記光線分離角と同角の光線交差角で交差するように出射させる第2レンズ体と、
    前記第2レンズ体から入射した前記一方のプローブ光と前記他方のプローブ光を複屈折させるとともに合成干渉させる第2プリズムと、
    前記第2プリズムから出射した前記一方のプローブ光と前記他方のプローブの光合成干渉波を検出する検出器とを備えており、
    前記微細空間を境に一方の側に設けられた前記第1プリズムと前記第1レンズ体と、他方の側に設けられた前記第2プリズムと前記第2レンズ体とのプリズム同士、レンズ体同士が同じ光学特性を備え、前記微細空間を境に一方の側と他方の側の光学系を対称にして構成されていることを特徴とする微分干渉熱レンズ顕微鏡。
  2. 請求項1記載の微分干渉熱レンズ顕微鏡において、
    前記第1レンズ体及び前記第2レンズ体が対物レンズであることを特徴とする微分干渉熱レンズ顕微鏡。
  3. 請求項1または請求項2に記載の微分干渉熱レンズ顕微鏡において、
    前記所定の分解幅が1.0μm以上となるように構成されていることを特徴とする微分干渉熱レンズ顕微鏡。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の微分干渉熱レンズ顕微鏡において、
    前記第1レンズ体及び前記第2レンズ体は、開口数NAがNA≧0.53となるように構成されていることを特徴とする微分干渉熱レンズ顕微鏡。
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