JP2014026084A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】オブジェクトを観察するためにより最適な場所を特定可能な技術を提供すること。
【解決手段】情報処理装置は、オブジェクトの3次元位置情報と、3次元の地図情報と、観察を遮蔽する物の3次元位置情報とに基づいてエリアごとに算出された、エリアからのオブジェクトの可視度を取得し、携帯端末のプローブ情報に基づいてエリアごとに算出された混雑度を取得する。情報処理装置は、可視度及び前記混雑度に基づいてエリアごとに算出されたオブジェクトの観察の最適度を取得する。
【選択図】図1

Description

本発明は、GPS(Global Positioning System :全地球測位システム)等を利用する情報処理技術に関し、特に、GPSを利用して測位した携帯端末の測位情報を処理する技術に関する。
地図情報を利用した様々なサービスが提供されている。かかるサービスとして、特許文献1には、観測場所周辺の高さの情報等を含む地図情報と、天体等の観測物に関する情報とに基づいて、天体観測に良好な場所を検索して案内する技術が開示されている。
特願2003−294462号公報
しかしながら、上記の従来技術では、単に地図情報と観測物の情報とに基づいて観測できるか否かを判断しているため、観測のために入ることのできない場所(例えば、工場の敷地内、広い車道)など、現実的には天体を観測できない場所を案内してしまう可能性がある。このような事態は、打ち上げ花火や建造物などの何らかの観察の対象物(オブジェクト)に対しても生じうる。
本発明は上記に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、オブジェクトを観察する場所としてより最適な場所を特定可能な技術を提供することにある。
本発明の情報処理装置は、観察対象であるオブジェクトの3次元位置情報と、3次元の地図情報と、観察を遮蔽する物の3次元位置情報とに基づいてエリアごとに算出された、前記エリアから前記オブジェクトを観察したときの前記オブジェクトの可視度を取得する可視度取得手段と、携帯端末のプローブ情報に基づいて前記エリアごとに算出された混雑度を取得する混雑度取得手段と、前記可視度及び前記混雑度に基づいて前記エリアごとに算出された、前記オブジェクトの観察の最適度を取得する最適度取得手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の情報処理方法は、制御手段を備える情報処理装置で実施される情報処理方法であって、前記制御手段が、観察対象であるオブジェクトの3次元位置情報と、3次元の地図情報と、観察を遮蔽する物の3次元位置情報とに基づいてエリアごとに算出された、前記エリアから前記オブジェクトを観察したときの前記オブジェクトの可視度を取得する可視度取得ステップと、前記制御手段が、携帯端末のプローブ情報に基づいて前記エリアごとに算出された混雑度を取得する混雑度取得ステップと、前記制御手段が、前記可視度及び前記混雑度に基づいて前記エリアごとに算出された、前記オブジェクトの観察の最適度を取得する最適度取得ステップとを備えたことを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンピュータを、観察対象であるオブジェクトの3次元位置情報と、3次元の地図情報と、観察を遮蔽する物の3次元位置情報とに基づいてエリアごとに算出された、前記エリアから前記オブジェクトを観察したときの前記オブジェクトの可視度を取得する可視度取得手段と、携帯端末のプローブ情報に基づいて前記エリアごとに算出された混雑度を取得する混雑度取得手段、前記可視度及び前記混雑度に基づいて前記エリアごとに算出された、前記オブジェクトの観察の最適度を取得する最適度取得手段として機能させることを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、CD−ROM等の光学ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体を通じて、又は通信ネットワークなどを介してダウンロードすることにより、コンピュータにインストール又はロードすることができる。
また、本明細書等において、手段とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その手段が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの手段が有する機能が2つ以上の物理的手段により実現されても、2つ以上の手段の機能が1つの物理的手段により実現されてもよい。
本発明によれば、オブジェクトを観察するための場所としてより最適な場所を特定可能な技術を提供することができる。
情報処理システムの概略構成の一例を示すブロック図である。 携帯端末の概略構成の一例を示すブロック図である。 データベースの構成の一例を示す図である。 データベースの構成の一例を示す図である。 可視度についての一例を説明するための概念図である。 可視度についての一例を説明するための概念図である。 混雑度についての一例を説明するための概念図である。 最適度を算出して表示する処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 最適度を算出して表示する処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 最適度の表示例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、発明の範囲をこれらに限定するものではない。本実施形態における情報処理システムは、携帯端末のユーザがあるエリアから打ち上げ花火、天体又は建造物などの観賞、観測又は観察(以下、単に観察という)の対象物(以下、オブジェクトという)を観察するときにおけるオブジェクトの観察の最適度をエリアごとに算出する処理を行う。この最適度は、一実施形態において、オブジェクトの可視度及びエリアの混雑度に基づいて算出される。ここで、可視度とは、人があるエリアからオブジェクトを観察したときに、建造物や山などによって遮蔽(オクルージョン)されずに観察することが可能なオブジェクトの部分の割合である。混雑度とは、あるエリアにおいて、滞在している人の多さの程度を表す値である。
[1.情報処理システムの構成]
図1は、本実施形態に係る情報処理システムの概略構成の一例を示すブロック図である。情報処理システム1は、サーバ装置10及び携帯移動端末装置(以下、「携帯端末」という。)20などの情報処理装置を主に備える。サーバ装置10は、ネットワークNを介して携帯端末20と相互に接続されている。
サーバ装置10は、主制御手段101、通信手段102、可視度算出手段103、混雑度算出手段104、最適度算出手段105、経路探索手段106、オブジェクト情報DB121、地図情報DB122、プローブ情報DB123、最適度情報DB124、施設情報DB125、評価情報DB126、及び遮蔽物情報DB127などの各種機能実現手段を主に備える。
サーバ装置10は、CPU、ROMやRAM等のメモリ、各種の情報を格納する外部記憶装置、入出力インタフェース、通信インタフェース及びこれらを結ぶバスを備える専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどの情報処理装置を用いて実現することができ、例えば、CPUがROM等に格納された所定のプログラムを実行することにより、上記各機能実現手段として機能する。なお、サーバ装置10は、単一の情報処理装置より構成されるものであっても、ネットワーク上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。
主制御手段101は、サーバ装置10の動作全体及び上述した各手段の動作を制御する。通信手段102は、ネットワークNを介して携帯端末20と通信することにより各種情報を送受信するためのインタフェースである。通信手段102は、携帯端末20から送信される測位情報、及び携帯端末20からの各種リクエストなどを受け付ける受付手段としても機能する。
可視度算出手段103は、人があるエリアの代表位置(例えば、そのエリアの中央位置)からオブジェクトを観察したときに、建造物や山などによって遮蔽されずに観察することが可能なオブジェクトの部分の割合をエリアごとに、当該エリアの可視度として算出する。すなわち、オブジェクトを観察したときに、遮蔽されずに観察可能なオブジェクトの部分の割合が高いほど、そのエリアの可視度は、高い値で算出される。
ここで、可視度を算出する単位であるエリアは、任意の範囲とすることができ、例えば、メッシュ領域として示される。メッシュ領域とは、緯度経度に基づいて地図を分割して得られる複数の分割領域であり、仕様や設計に応じて適宜分割領域の形状やサイズを設定することができる。例えば、メッシュ領域の形状は、四角形、六角形、ひし形等の多角形や、円等の曲線で囲まれた領域とすることができる。また例えば、ユーザが頻繁に滞在するエリアを特定したい場合はメッシュ領域のサイズを大きく設定し、一方、ユーザが頻繁に訪れる店などを特定したい場合はメッシュ領域のサイズを小さく設定することができる。またメッシュ領域のサイズは一定でなくてもよい。例えば、都市部のメッシュはより小さく(細かく)するようにしてもよい。また、人口統計情報によって地域毎にメッシュのサイズを変えたり(例えば人口が多い地域のメッシュは小さくする。)、市区町村の分類、宅地種別、日常圏の情報などに基づいてサイズを設定してもよい。以下、可視度に関する説明以外においても、「エリア」という用語が示す範囲は同様である。各メッシュ領域が地図上のどの位置に対応するかについての情報は、図示しないが、サーバ装置10の記憶装置、又はネットワークNと接続された任意のコンピュータに記憶されている。
可視度の算出方法についてさらに説明すると、可視度算出手段103は、オブジェクトが打ち上げ花火や建造物である場合、オブジェクトの3次元の位置情報をオブジェクト情報DB121から取得し、取得したオブジェクトの3次元の位置情報が示すオブジェクトの水平位置から所定の距離以内(例えば、10キロメートル以内)にあるエリアの3次元の地図情報を地図情報DB122から取得し、建造物や林などのオブジェクトの観察を遮蔽する物の3次元位置情報を遮蔽物情報DB127から取得する。可視度算出手段103は、取得した情報に基づいて、可視度を算出し、算出された可視度を最適度情報DB124に格納する。なお、可視度を算出するエリア(対象エリア)の範囲(算出範囲)の情報は、オブジェクト情報DB121にオブジェクトと対応付けて格納されている。
図5及び図6を参照して、可視度の算出方法の例について説明する。
まず、図5は、人があるエリアから花火大会における花火を観察する様子を示している。図5(A)は、建造物により人の視界が垂直方向に遮蔽され、花火が打ち上げられる垂直方向の範囲のうち、67%の範囲が人の視界に入っており、33%の範囲が人の視界に入っていないことを示している。図5(B)は、建造物により人の視界が横方向に遮蔽され、花火が打ち上げられる横方向の範囲のうち、75%の範囲が人の視界に入っており、25%の範囲が人の視界に入っていないことを示している。この例において、この人が位置するエリアにおける打ち上げ花火の可視度は、例えば、垂直方向で花火が視界に入る範囲の率(67%)と横方向で花火が視界に入る範囲の率(75%)とを乗じて、50%とすることができる。
なお、上述した花火が人の視界に入る範囲の率を算出するために、可視度算出手段103は、まず、花火が打ち上げられる範囲の3次元位置情報をオブジェクト情報DB121から取得し、可視度を算出する対象となるエリア(対象エリア)の3次元位置情報と、対象エリアから花火が打ち上げられる範囲までの間のエリアの3次元位置情報とを地図情報DB122から取得し、建造物や林などのオブジェクトの観察を遮蔽する物の3次元位置情報を遮蔽物情報DB127から取得する。可視度算出手段103は、取得した情報に基づいて、対象エリアから花火を観察したときに花火が打ち上げられる範囲において、建造物や山などによって遮蔽されずに観察可能な部分を特定し、当該特定された部分に基づいて、花火が人の視界に入る範囲の率を算出する。
以下に、可視度の算出方法の詳細の一例を説明する。ここで、図5(A)に示すように、任意の座標系を定義し、オブジェクト垂直位置範囲の上端のz座標をa、対象エリアの代表位置(例えば、その対象エリアの中央位置)からオブジェクトを観察したときにオブジェクト垂直位置範囲においてオブジェクトが遮蔽される範囲と遮蔽されない範囲の境界のz座標をb、オブジェクト垂直位置範囲の下端のz座標をcとする。なお、a及びcの値は、オブジェクト情報DB121に格納されている(又は、オブジェクト情報DB121に格納されている情報から算出可能である)ものとする。bの値は、地図情報DB122に格納された対象エリアの3次元位置情報と、オブジェクト情報DB121に格納されたオブジェクトの3次元位置情報と、遮蔽物情報DB127に格納されたオブジェクト観察を遮蔽する物の3次元位置情報とに基づいて算出されるものとする。
このとき、図中の「見える部分」の距離は、a−bとなり、「オブジェクト垂直位置範囲」の距離は、a−cとなる。従って、垂直方向において、花火が人の視界に入る範囲の率は、100(a−b)/(a−c)となる。
次に、図5(B)に示すように、任意の座標系を定義し、オブジェクト水平位置範囲の見える側の横方向の端部のx座標をf、対象エリアの代表位置(例えば、その対象エリアの中央位置)からオブジェクトを観察したときにオブジェクト水平位置範囲においてオブジェクトが遮蔽される範囲と遮蔽されない範囲の境界のx座標をg、オブジェクト水平位置範囲の見えない側の横方向の端部のx座標をhとする。なお、f及びhの値は、オブジェクト情報DB121に格納されている(又は、オブジェクト情報DB121に格納されている情報から算出可能である)ものとする。gの値は、地図情報DB122に格納された対象エリアの3次元位置情報と、オブジェクト情報DB121に格納されたオブジェクトの3次元位置情報と、遮蔽物情報DB127に格納されたオブジェクト観察を遮蔽する物の3次元位置情報とに基づいて算出されるものとする。
このとき、図中の「見える部分」の距離は、g−fとなり、「オブジェクト水平位置範囲」のx軸方向の距離は、h−fとなる。従って、水平方向において、花火が人の視界に入る範囲の率は、100(g−f)/(h−f)となる。
以上のように算出された水平方向及び垂直方向における花火が人の視界に入る範囲の率を乗算することによって、可視度を算出することができる。また、オブジェクトが建造物である場合についても、上記と同じ方法により可視度の算出することができる。なお、上記の方法は、可視度を算出する方法の単なる一例であり、これに限定されない。可視度は、オブジェクトが可視できる程度を表す値が算出されればよく、他の情報をオブジェクト情報DB121に格納しておく等することによって、任意の方法で算出することができる。
次に、図6を参照して、オブジェクトが天体である場合に、可視度算出手段103がオブジェクトの可視度を算出する方法の例を説明する。天体は、地上に設置されておらず、地上から打ち上げられることもなく、日付や時間によって見える方向が異なる点で、打ち上げ花火や建造物とは異なる。オブジェクトが天体である場合に、可視度算出手段103は、オブジェクト情報DB121に格納されているオブジェクトを観察する日時の範囲(観察時間)、オブジェクトを観察するエリア(対象エリア)、対象エリアからオブジェクトを観察可能な方位角の範囲(観察方位角範囲)、及び対象エリアからオブジェクトを観察可能な仰角の範囲(観察仰角範囲)、並びに地図情報DB122に格納されている位置(メッシュ番号)、標高及び建造物の高さに基づいて算出される。算出された可視度は、最適度情報DB124に格納される。
以下に、オブジェクトが天体である場合の可視度の算出方法の詳細の一例を説明する。図6(A)に示すように、観察仰角範囲の最小の角度をj、最大の角度をkとする。また、対象エリアの代表位置からオブジェクトの方角を向いたときに、当該代表位置と天体の観察を遮蔽する物の上端とを結ぶ線の仰角をαとする。なお、j及びkの値は、オブジェクト情報DB121に格納されている(又は、オブジェクト情報DB121に格納されている情報から算出可能である)ものとする。αの値は、地図情報DB122に格納された対象エリアの3次元位置情報と、オブジェクト情報DB121に格納されたオブジェクトの3次元位置情報と、遮蔽物情報DB127に格納されたオブジェクト観察を遮蔽する物の3次元位置情報とに基づいて算出されるものとする。
このとき、垂直方向において、天体が人の視界に入る範囲の率は、100(k−α)/(k−j)となる。
次に、図6(B)に示すように、観察方位角の最小の角度をq、最大の角度をrとする。また、対象エリアの代表位置からオブジェクトの方角を向いたときに、当該代表位置と天体の観察を遮蔽する遮蔽物の左端とを結ぶ線の方位角をβとする。なお、q及びrの値は、オブジェクト情報DB121に格納されている(又は、オブジェクト情報DB121に格納されている情報から算出可能である)ものとする。βの値は、地図情報DB122に格納された対象エリアの3次元位置情報と、オブジェクト情報DB121に格納されたオブジェクトの3次元位置情報と、遮蔽物情報DB127に格納されたオブジェクト観察を遮蔽する物の3次元位置情報とに基づいて算出されるものとする。
このとき、水平方向において、天体が人の視界に入る範囲の率は、100(β−q)/(r−q)となる。
以上のように算出された水平方向及び垂直方向における天体が人の視界に入る範囲の率を乗算することによって、可視度を算出することができる。なお、上記の方法は、可視度を算出する方法の単なる一例であり、これに限定されない。可視度は、オブジェクトが可視できる程度を表す値が算出されればよく、他の情報をオブジェクト情報DB121に格納しておく等することによって、任意の方法で算出することができる。
混雑度算出手段104は、プローブ情報DB123に格納されている情報に基づいて、同一エリアにおいて同時刻に測位された携帯端末の数を算出し、当該携帯端末の数に基づいて、エリアごとの混雑度を算出する。混雑度は、例えば、対象エリアで測位された携帯端末の数(対象エリアに滞在している人の数)が0であるときを0%とし、対象エリアに滞在しうる最大人数が滞在しているときを100%として、0%から100%で示すことができる。混雑度の示し方はこの方法に限定されず、対象エリアに滞在している人の多さの程度を表すことができる方法であればどのような方法でもよい。例えば、「高」、「中」、「低」によって混雑度を表してもよい。算出された混雑度は、最適度情報DB124に格納される。なお、最適度情報DB124に格納される混雑度は、同時刻のものだけでなく、所定の期間内の平均の混雑度を格納することとしてもよい。また、混雑度を算出するエリア(対象エリア)の範囲(算出範囲)の情報は、オブジェクト情報DB121にオブジェクトと対応付けて格納されている。
図7を参照して、混雑度の算出方法の例について説明する。図7は、四角形のメッシュ領域で分割された地図を示している。当該地図には、同時刻に測位された携帯端末の位置が点でプロットされて示されている。混雑度算出手段104は、メッシュ領域ごとの混雑度を算出するために、プローブ情報DB123を参照して、同時刻に測位された携帯端末の数をメッシュ領域ごとに集計する。混雑度算出手段104は、携帯端末が測位されなかったメッシュ領域の混雑度を0%とし、測位された携帯端末の数が1つのメッシュ領域に人が滞在しうる最大人数と同じ値であるメッシュ領域の混雑度を100%として、メッシュ領域に滞在している人の多さの程度を0%から100%で混雑度として設定する。
最適度算出手段105は、可視度算出手段103が算出した可視度と混雑度算出手段104が算出した混雑度とに基づいて、携帯端末のユーザがあるエリアからオブジェクトを観察するときにおけるオブジェクトの観察の最適度をエリアごとに算出し、最適度情報DB124に格納する。例えば、可視度と混雑度がともに数値で算出されている場合、可視度と混雑度を加算又は乗算することによって、最適度を算出することができる。
最適度は、その他、様々な方法で算出することができる。例えば、可視度が高い場合であっても、混雑度が所定値より低い時(例えば、混雑度が0である時)は、そのエリアは人が入れない場所(例えば、工場の敷地内、広い車道)である可能性があるため、観察に適さない値となるように最適度を算出してもよい(例えば、最適度を最低の値としてもよい)。また、可視度が低い場合であっても、混雑度が高い場合、そのエリアは、そのオブジェクトの見どころエリアである可能性がある。そのため、混雑度に対して高い重み付けをし、混雑度が高いほど、最適度がより高くなるように最適度の算出を行ってもよい。また、可視度に対してより高い重み付けを行って最適度を算出してもよい。
このように、本実施形態において、最適度算出手段105は、可視度と混雑度に基づいてオブジェクトの観察の最適度をエリアごとに算出するため、より現実に即した評価により、オブジェクトを観察する場所としてより最適な場所を評価し、特定することができる。
なお、変形例として、最適度算出手段105は、可視度と混雑度に加えて、オブジェクトを観察したユーザからの各エリアについての評価(満足度)に基づいて、最適度を算出してもよい。ユーザからの評価の情報は、評価情報DB126から取得される。この場合の最適度の算出方法として、例えば、評価が数値である場合、可視度、混雑度及び評価を加算又は乗算することによって、最適度を算出することができる。このように、ユーザからの評価の情報をさらに用いて最適度を算出することによって、オブジェクトを観察するための場所として、さらに最適な場所を特定することができる。
経路探索手段106は、地図情報に基づいて、指定された地点間を移動するための経路探索を行う。経路探索の処理の方法は任意であり、既知の方法によって行われる。
オブジェクト情報DB121は、打ち上げ花火、天体又は建造物などの観察の対象となるオブジェクトについての情報を格納している。図3(A)は、打ち上げ花火、建造物などの地上から打ち上げられ、又は地上に位置するオブジェクトについて、オブジェクト情報DB121に格納されている情報の構成の一例を示している。この例では、オブジェクト情報DB121には、オブジェクトID、オブジェクト名、オブジェクト水平位置範囲、オブジェクト垂直位置範囲、及び算出範囲等が格納されている。オブジェクト水平位置範囲は、オブジェクトが位置する場所(花火大会の場合は、花火の打ち上げ場所)の水平方向の範囲を示す情報である。この例では、オブジェクト水平位置範囲は、メッシュ領域のメッシュ番号で示されているが、緯度経度など、他の方法で示されてもよい。オブジェクト垂直位置範囲は、オブジェクトが位置する垂直方向の範囲を示す情報である。オブジェクトが花火大会である場合は、花火が打ち上げられ高さの範囲の情報を示す。オブジェクトが建造物である場合は、建造物が存在する場所の標高から、標高及び建造物の高さを足した高さまでの情報を示す。すなわち、図3(A)の例において、オブジェクト情報DB121には、オブジェクトの3次元位置情報が格納されている。算出範囲は、対応するオブジェクトについて、可視度、混雑度及び最適度を算出する対象となる範囲についての情報である。この例では、算出範囲は、オブジェクトからの距離で示されているが、これに限定されず、算出範囲をメッシュ番号で示してもよい。
図3(B)は、天体について、オブジェクト情報DB121に格納されている情報の構成の一例を示している。この例では、オブジェクト情報DB121には、オブジェクトID、観察時間、対象エリア、オブジェクト名、観察方位角範囲、及び観察仰角範囲等が格納されている。観察時間は、オブジェクトを観察する時間の範囲を示す情報である。対象エリアは、オブジェクトを観察するときの観察位置を示す情報である。この例では、対象エリアはメッシュ番号で示されているが、経度緯度など、他の方法で示されてもよい。観察方位角範囲は、観察時間に示された時間及び対象エリアに示されたエリアにおいて、オブジェクトを観察することができる方位角の範囲を示す情報である。観察仰角範囲は、観察時間に示された時間及び対象エリアに示されたエリアにおいて、オブジェクトを観察することができる仰角の範囲を示す情報である。すなわち、図3(B)の例において、オブジェクト情報DB121には、オブジェクトの3次元位置情報が格納されている。
地図情報DB122は、3次元の地図情報を格納している。図3(C)は、地図上の各エリアについて、地図情報DB122に格納されている標高の情報の構成の一例を示している。この例では、地図情報DB122には、メッシュ番号、及び標高等が格納されている。メッシュ番号は、メッシュ領域の番号である。標高はこのメッシュ領域の標高である。地図情報DB122には、図3(C)に示した標高の情報以外にも、2次元の地図情報が格納されている。
遮蔽物情報DB127は、建造物や林などのオブジェクトの観察を遮蔽する物の3次元位置情報を格納している。図3(D)は、遮蔽物情報DB127に格納されている情報の一例を示している。この例では、遮蔽物情報DB127には、遮蔽物ID、種別、水平位置範囲、及び高さ等の情報が格納されている。なお、本実施形態では、オブジェクトの観察を遮蔽する物の情報が地図情報DB122とは別のデータベースである遮蔽物情報DB127に格納されているが、情報の格納方法は任意の方法とすることができる。例えば、オブジェクトの観察を遮蔽する物の情報を地図情報DB122に2次元の地図情報とともに任意のフォーマットで格納してもよい。
プローブ情報DB123は、携帯端末の測位に基づいたプローブ情報を格納している。図4(A)は、プローブ情報DB123に格納されている情報の構成の一例を示している。この例では、プローブ情報DB123には、測位時刻、ユーザID、緯度、経度等が格納されている。
最適度情報DB124は、最適度算出手段105により算出された最適度に関する情報を格納している。図4(B)は、最適度情報DB124に格納されている情報の構成の一例を示している。この例では、最適度情報DB124には、オブジェクトID、対象エリア、期間、最適度、可視度、混雑度等が格納されている。なお、混雑度は日時によって変化するため、最適度は、所定の期間内ごとに格納されている。
施設情報DB125は、施設の位置及び属性についての情報を格納している。図4(C)は、施設情報DB125に格納されている情報の構成の一例を示している。この例では、施設情報DB125には、施設ID、メッシュ番号、施設種別、名称等が格納されている。メッシュ番号は施設の位置を示す情報であるが、施設の位置を示す情報であれば、メッシュ番号以外の情報を格納してもよい。なお、本実施形態では、施設の位置及び属性についての情報が地図情報DB122とは別のデータベースである施設情報DB125に格納されているが、情報の格納方法は任意の方法とすることができる。例えば、施設の位置及び属性についての情報を地図情報DB122に2次元の地図情報とともに任意のフォーマットで格納してもよい。
評価情報DB126は、オブジェクトを観察したユーザからの各エリアについての評価の情報を格納している。図4(D)は、評価情報DB126に格納されている情報の構成の一例を示している。この例では、評価情報DB126には、オブジェクトID、対象エリア、ユーザID、評価等が格納されている。
[2.携帯端末の構成]
図1に戻り、携帯端末20について説明する。携帯端末20は、例えば、携帯電話機、PDA、パーソナルコンピュータなどのGPSを利用して現在位置を測位した測位情報を所定時間間隔でアップロードする機能を備えた従来の端末装置を適用することができる。なお、図1では1つの携帯端末20を記載しているが、利用形態に応じて複数の携帯端末20を情報処理システム10と接続することができる。
ネットワークNは、情報処理システム10と携帯端末20との間で情報を送受信するための通信回線である。例えば、インターネット、LAN、専用線、パケット通信網、電話回線、企業内ネットワーク、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
図2を参照して、携帯端末20の構成を説明する。携帯端末20は、主制御手段201、通信手段202、表示手段203、操作手段204、記憶手段205、現在位置測位手段206、測位情報送信手段207などの各種機能実現手段を主に備える。
主制御手段201は、図示しないCPU、ROMやRAM等のメモリを含むプロセッサで構成されており、ROMに記憶された所定のプログラムをCPUが実行することにより携帯端末20の各部の動作を制御する。通信手段202は、ネットワークNを介して情報処理システム10との間で各種情報を送受信するためのインタフェースである。表示手段203は、文字や画像等の情報を表示するディスプレイであり、操作手段204は、ユーザからの操作指示を受け付けるボタンやタッチパネルである。また、記憶手段205は、各種プログラムやデータを記憶する記憶装置としてのメモリである。
現在位置測位手段206は、例えば、GPS受信機を備え、GPS衛星信号を所定の受信間隔で受信し処理することによって携帯端末20の現在位置(緯度・経度)を測位する。
測位情報送信手段207は、現在位置測位手段206が測位した測位点、測位時刻、測位精度と、当該携帯端末20を保有するユーザのユーザIDとを含む測位情報を、情報処理システム10へ送信する。なお、測位情報の送信は、仕様・設計に応じて適宜設定することができるが、上述したように、本実施形態では、ユーザが移動している場合には、所定の送信間隔にしたがって送信するように構成されている。ユーザが移動しているか否かは、例えば図示しない加速度センサを用いて従来技術を適用することにより判断することができる。
[3.情報処理システムの動作]
次に、上記のように構成される情報処理システム1の動作の概要について、図8から図10を参照しながら説明する。なお、後述の各処理ステップは、処理内容に矛盾を生じない範囲で、任意に順番を変更して又は並列に実行することができるとともに、各処理ステップ間に他のステップを追加してもよい。また、便宜上1ステップとして記載されているステップは、複数ステップに分けて実行することができる一方、便宜上複数ステップに分けて記載されているものは、1ステップとして把握することができる。
図8を参照して、携帯端末20のユーザのリクエストに応じて、オブジェクトの観察のエリアごとの最適度を携帯端末20に表示し、選択されたエリアまでの移動の経路を携帯端末20に表示する処理について説明する。
まず、携帯端末20のユーザによる操作に応じて、携帯端末20の主制御手段201は、オブジェクトを選択し(ステップS11)、当該オブジェクトについての観察の最適度をサーバ装置10に対して通信手段202を介してリクエストする(ステップS12)。
サーバ装置10において、可視度算出手段103は、リクエストされた最適度についてのオブジェクトの情報を取得し(ステップS13)、当該オブジェクトの可視度を算出する(ステップS14)。詳細には、可視度算出手段103は、まず、対象オブジェクトに関する情報をオブジェクト情報DB121から取得する。例えば、オブジェクトが打ち上げ花火である場合、可視度算出手段103は、花火が打ち上げられる範囲の3次元位置情報をオブジェクト情報DB121から取得し、可視度を算出する対象となるエリア(対象エリア)の3次元位置情報と、対象エリアから花火が打ち上げられる範囲までの間のエリアの3次元位置情報とを地図情報DB122から取得し、打ち上げ花火の観察を遮蔽する物の3次元位置情報を遮蔽物情報DB127から取得する。可視度算出手段103は、取得した情報に基づいて、対象エリアから対象オブジェクト(打ち上げ花火)を観察したときに、建造物等により人の視界が遮蔽される率を垂直方向及び水平方向について算出し、算出された値を乗じることにより、可視度を算出する。算出された可視度は最適度情報DB124に格納される。可視度の算出方法についての更なる詳細は、上述したとおりである。
混雑度算出手段104は、可視度を算出したエリアについて、プローブ情報DB123からプローブ情報を取得し(ステップS15)、取得した情報に基づいて、同一エリアにおいて同時刻に測位された携帯端末の数を算出し、当該携帯端末の数に基づいて、エリアごとの混雑度を算出する(ステップS16)。算出された混雑度は最適度情報DB124に格納される。混雑度の算出方法についての更なる詳細は、上述したとおりである。
最適度算出手段105は、可視度算出手段103が算出した可視度と混雑度算出手段104が算出した混雑度とに基づいて、携帯端末のユーザがあるエリアからオブジェクトを観察するときにおけるオブジェクトの観察の最適度をエリアごとに算出し、最適度情報DB124に格納する(ステップS17)。例えば、可視度と混雑度がともに数値で算出されている場合、可視度と混雑度を加算又は乗算することによって、最適度を算出することができる。最適度は、その他、様々な方法で算出することができる。例えば、可視度が高い場合であっても、混雑度が0である時は、そのエリアは人が入れない場所(例えば、工場の敷地内、広い車道)である可能性があるため、最適度を最低の値として算出することができる。また、可視度が低い場合であっても、混雑度が高い場合、そのエリアは、そのオブジェクトの見どころエリアである可能性があるため、最適度を高い値として算出することができる。
このように、本実施形態において、最適度算出手段105は、可視度と混雑度に基づいてオブジェクトの観察の最適度をエリアごとに算出するため、より現実に即した評価により、オブジェクトを観察するための場所としてより最適な場所を評価し、特定することができる。
なお、前述したように、最適度算出手段105は、評価情報DB126からオブジェクトを観察したユーザからの各エリアについての評価を取得し、取得した評価をさらに用いて最適度を算出してもよい。
通信手段102は、算出された可視度、混雑度及び最適度を携帯端末20へ送信する(ステップS18)。必要な時は、評価情報DB126から取得された対応するオブジェクト及びエリアについての評価も携帯端末20へ送信される。携帯端末20は、受信した最適度を表示手段203にエリアごとに表示する(ステップS19)。すなわち、表示手段203は、ステップS11で選択されたオブジェクトについて、最適度をエリアごとに表示する。
図10に、表示手段203によって最適度が表示された画面の例を示す。この例では、エリアがメッシュ状に区切られた地図が表示されており、オブジェクトを観察するための最適度(「最高」、「高い」、「普通」、その他)がエリアごとに色(模様)の違いにより示されている。ここでは最適度の値を予め定めた範囲で区分して、最適度を4段階で表示しているが、最適度の表示方法はこれに限定されず、さらに細かく最適度の値を区分して、色、模様又は数値等で最適度を表示してもよい。
なお、最適度は、地図をメッシュ状に区切ったエリアごとに示されているが、表示される地図の縮尺及びこのエリアの大きさはユーザの指定により任意のものに変更することができる。例えば、表示手段203は、最初に表示される画面では、ステップS11で選択されたオブジェクトを中心とする南北及び東西にそれぞれ20キロメートルの範囲の地図を表示し、この地図上に2キロメートル四方の四角形で区切られたメッシュごとに最適度を表示する。ユーザは詳細な地図を表示させるためにメッシュを選択することができ、表示手段203は、選択されたメッシュについて、さらに詳細な地図を表示し、その地図をメッシュ(例えば、200メートル四方の四角形)で区切ったエリアごとに最適度を表示することができる。ユーザは、最小サイズのメッシュ(例えば、5メートル四方の四角形)ごとの最適度が示されるまで、メッシュを選択して詳細な地図を表示手段203に表示させることができる。その他、ユーザが地図の縮尺を指定することによって、表示手段203は、指定に応じた尺度の地図及び指定に応じた大きさのメッシュごとの最適度を表示できるようにしてもよい。なお、縮尺が大きな地図におけるメッシュに表示される最適度は、そのメッシュに含まれる縮尺が最小の地図におけるメッシュ(最小サイズのメッシュ)における最適度の合計値に応じて色(模様)の違いにより示すこととしてもよいし、最適度が所定の範囲にある最小サイズのメッシュの数に応じて色(模様)の違いにより示してもよい。
また、ユーザは、スライダーを操作することによって、エリアの可視度及び混雑度を指定することができる。このとき、表示手段203は、指定された可視度及び混雑度を満たすエリアを強調して表示する。なお、可視度及び混雑度の指定は、スライダーではなく、希望する可視度及び混雑度の上限値及び下限値をそれぞれ指定できるようにしてもよい。このように、ユーザは、希望する可視度と混雑度を指定することができるため、オブジェクトを観察するためのエリアとして、よりユーザの希望に適したエリアをユーザに示すことができる。例えば、人ごみが嫌いなユーザは、混雑度の値を低く設定することによって、多少人がいつつも混雑していないエリアを特定することができる。
また、図10に示すように、公園や河川敷などの施設のチェックボックスをチェックすることによって、ユーザがオブジェクトを観察するために希望する施設を指定できるようにしてもよい。このとき、表示手段203は、指定された施設が存在するエリアを強調して表示する。
さらに、図10に示すように、ユーザは、日時を入力して指定することによって、指定された日時についての過去の最適度(すなわち、指定された過去の日時の混雑度が考慮された最適度)を確認することができる。このとき、携帯端末20は、ユーザによる日時の指定に応じて、サーバ装置10の最適度情報DB124に格納された過去の最適度、可視度及び混雑度等を取得して、最適度を表示手段203に表示する。このように、過去の日時の混雑度が考慮された最適度を確認できるようにすることによって、ユーザは、例えば、昨年開催された花火大会で最適度が高かったエリアを確認し、今年の花火大会において、混雑が始まる前に当該最適度が高かったエリアへ行くことができる。
なお、上述した変形例のように、ユーザからの評価を用いて最適度を算出する場合は、図10に示した画面に、評価の範囲をユーザが指定するためのスライダーやボックスを設けてもよい。
図8の説明に戻る。携帯端末20は、ユーザからの指示に応じて、ユーザが指定したエリアから、ステップS19で表示されたエリアから選択されたエリアまでの経路探索をサーバ装置10に対してリクエストする(ステップS20)。例えば、ユーザが図10に示した表示内のエリアをタップすると、表示手段203は、タップされたエリアまでの経路探索をリクエストするための画面を表示するようにしてもよい。
サーバ装置10において、経路探索手段106は、経路探索のリクエストに応じて、経路探索を行う(ステップS21)。経路探索の結果は、通信手段102を介して携帯端末20に送信される(ステップS22)。携帯端末20は、受信した経路探索の結果(移動経路)を表示手段203に表示する。
以上のように本実施形態によれば、最適度算出手段105は、可視度と混雑度に基づいてオブジェクトの観察の最適度をエリアごとに算出するため、より現実に即した評価により、オブジェクトを観察するためにより最適な場所を評価し、特定することができる。また、ユーザは、希望する可視度と混雑度を指定することができるため、オブジェクトを観察するためのエリアとして、よりユーザの希望に適したエリアをユーザに示すことができる。
なお、図8に示した処理では、可視度、混雑度及び最適度の算出処理をサーバ装置10で行ったが、この方法に限定されない。これらの算出処理を携帯端末20で行ってもよい。
図9を参照して、可視度、混雑度及び最適度の算出処理を携帯端末20で行う場合の処理について説明する。この処理は、一部の処理に関して、処理を実行する装置が異なるのみで、処理内容は図8を参照して説明した内容と同様であるため、処理の詳細については説明を省略する。
まず、携帯端末20のユーザによる操作に応じて、携帯端末20の主制御手段201は、オブジェクトを選択し(ステップS31)、当該オブジェクトについての観察の最適度をサーバ装置10に対して通信手段202を介してリクエストする(ステップS32)。
サーバ装置10の主制御手段101は、リクエストされた最適度についてのオブジェクトに関する情報をオブジェクト情報DB121から取得し、当該オブジェクトのオブジェクト水平位置範囲から所定の距離以内(例えば、10キロメートル以内)にあるエリアの位置(メッシュ番号)、標高及び建造物の高さを地図情報DB122から取得する。主制御手段101は、取得した情報を携帯端末20へ通信手段102を介して送信する(ステップS33)。携帯端末20の主制御手段201は、受信した情報に基づいて、オブジェクトの可視度を算出する(ステップS34)。
サーバ装置10の主制御手段101は、対象オブジェクトのオブジェクト水平位置範囲から所定の距離以内(例えば、10キロメートル以内)にあるエリアのプローブ情報をプローブ情報DB123から取得し、携帯端末20へ通信手段102を介して送信する(ステップS35)。必要な時は、評価情報DB126から取得された対応するオブジェクト及びエリアについての評価も携帯端末20へ送信される。携帯端末20の主制御手段201は、受信した情報に基づいて、エリアの混雑度を算出し(ステップS36)、算出された可視度と混雑度に基づいて、最適度を算出する(ステップS37)。
以下、ステップS38からステップS42の処理は、図8のステップS19からステップS23と同様であるため、説明を省略する。
なお、図9の処理では、可視度、混雑度及び最適度の算出処理の全てを携帯端末20で行ったが、これに限定されず、これらの処理のうちの一部を携帯端末20で行い、他をサーバ装置10で行ってもよい。
以上のように、本実施形態によれば、情報処理システム1において、観測対象の情報を含むオブジェクト情報と、エリアごとの標高及び建造物の高さの情報を含む地図情報とに基づいてサーバ装置10又は携帯端末20(情報処理装置)で算出された可視度が取得され、携帯端末のプローブ情報に基づいてサーバ装置10又は携帯端末20(情報処理装置)で算出された混雑度が取得される。その後、サーバ装置10又は携帯端末20(情報処理装置)は、可視度及び混雑度に基づいてエリアごとに算出された、オブジェクトの観測の最適度を取得する。
すなわち、サーバ装置10又は携帯端末20は、可視度と混雑度に基づいてオブジェクトの観察の最適度をエリアごとに算出するため、より現実に即した評価により、オブジェクトを観察するためにより最適な場所を評価し、特定することができる。また、ユーザは、希望する可視度と混雑度を指定することができるため、オブジェクトを観察するためのエリアとして、よりユーザの希望に適したエリアをユーザに示すことができる。
[その他の実施形態]
本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。
1・・・情報処理システム、10・・・サーバ装置、20・・・携帯端末、101・・・主制御手段、102・・・通信手段、103・・・可視度算出手段、104・・・混雑度算出手段、105・・・最適度算出手段、106・・・経路探索手段、121・・・オブジェクト情報DB、122・・・地図情報DB、123・・・プローブ情報DB、124・・・最適度情報DB、125・・・施設情報DB、126・・・評価情報DB、127・・・遮蔽物情報DB、201・・・主制御手段、202・・・通信手段、203・・・表示手段、204・・・操作手段、205・・・記憶手段、206・・・現在位置測位手段、207・・・測位情報送信手段、N・・・ネットワーク

Claims (11)

  1. 観察対象であるオブジェクトの3次元位置情報と、3次元の地図情報と、観察を遮蔽する物の3次元位置情報とに基づいてエリアごとに算出された、前記エリアから前記オブジェクトを観察したときの前記オブジェクトの可視度を取得する可視度取得手段と、
    携帯端末のプローブ情報に基づいて前記エリアごとに算出された混雑度を取得する混雑度取得手段と、
    前記可視度及び前記混雑度に基づいて前記エリアごとに算出された、前記オブジェクトの観察の最適度を取得する最適度取得手段と
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記最適度は、前記混雑度が所定値より低い場合、観察に適さない値となるように算出されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記最適度は、前記混雑度が高いほど高い値で算出されることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記オブジェクトに対するユーザからの評価を取得する評価取得手段を備え、
    前記最適度は、前記評価にさらに基づいて算出されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. ユーザからの指示に応じて前記オブジェクトを指定する手段と、
    前記指定されたオブジェクトについて、前記最適度を前記エリアごとに表示する表示手段と
    を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. ユーザからの指示に応じて前記可視度又は前記混雑度の範囲を指定する手段を備え、
    前記表示手段は、前記指定された前記可視度又は前記混雑度の範囲にある前記エリアを強調して表示することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. ユーザからの指示に応じて施設を指定する手段を備え、
    前記表示手段は、前記指定された施設が存在する前記エリアを強調して表示することを特徴とする請求項5又は6に記載の情報処理装置。
  8. ユーザからの指示に応じて日時を指定する手段を備え、
    前記表示手段は、前記指定された日時についての前記最適度を表示することを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記表示手段は、ユーザが指定したエリアから、前記表示されたエリアのうちユーザによって指定されたエリアまでの移動経路を表示することを特徴とする請求項5から8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 制御手段を備える情報処理装置で実施される情報処理方法であって、
    前記制御手段が、観察対象であるオブジェクトの3次元位置情報と、3次元の地図情報と、観察を遮蔽する物の3次元位置情報とに基づいてエリアごとに算出された、前記エリアから前記オブジェクトを観察したときの前記オブジェクトの可視度を取得する可視度取得ステップと、
    前記制御手段が、携帯端末のプローブ情報に基づいて前記エリアごとに算出された混雑度を取得する混雑度取得ステップと、
    前記制御手段が、前記可視度及び前記混雑度に基づいて前記エリアごとに算出された、前記オブジェクトの観察の最適度を取得する最適度取得ステップと
    を備えたことを特徴とする情報処理方法。
  11. コンピュータを、
    観察対象であるオブジェクトの3次元位置情報と、3次元の地図情報と、観察を遮蔽する物の3次元位置情報とに基づいてエリアごとに算出された、前記エリアから前記オブジェクトを観察したときの前記オブジェクトの可視度を取得する可視度取得手段、
    携帯端末のプローブ情報に基づいて前記エリアごとに算出された混雑度を取得する混雑度取得手段、
    前記可視度及び前記混雑度に基づいて前記エリアごとに算出された、前記オブジェクトの観察の最適度を取得する最適度取得手段
    として機能させるためのプログラム。
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