JP2014023098A - 情報処理装置、撮像装置、情報処理プログラム、情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置、撮像装置、情報処理プログラム、情報処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、写真の貼付された地図(写真付き地図)の汎用性を高めること。
【解決手段】本発明の情報処理方法は、撮影画像を貼付写真として地図上へ貼付する貼付手順(S131、132、133)と、貼付後の前記地図である写真付き地図の画像データを1枚の画像の画像ファイルとして記憶媒体へ保存する保存手順(S137)と、前記写真付き地図の編集に必要な情報を付帯情報として前記画像ファイルへ付加する制御手順と(S137)を含む。
【選択図】 図3

Description

本発明は、地図の作成機能を搭載した情報処理装置、情報処理プログラム、及び情報処理方法に関する。
近年、デジタルカメラを含む多くの携帯端末にGPS機能が搭載されるようになった(特許文献1等を参照。)。それらの携帯端末の中には、撮影画像(写真)を地図上に貼付する機能を有するものもある。また、同様の機能をインターネット上のサービスとして提供するサーバも一般的となりつつある。
特開2001−266169号公報
しかしながら、地図上に写真を貼付するこれらの機能は、単独のユーザが所定の端末で利用することしか想定されていない。
そこで本発明は、写真の貼付された地図(写真付き地図)の汎用性を高めることのできる情報処理装置、撮像装置、情報処理プログラム、情報処理方法を提供する。
本発明の情報処理装置は、撮影画像を貼付写真として地図上へ貼付する貼付手段と、貼付後の前記地図である写真付き地図の画像データを1枚の画像の画像ファイルとして記憶媒体へ保存する保存手段と、前記写真付き地図の編集に必要な情報を付帯情報として前記画像ファイルへ付加する制御手段と、を備える。
本発明の別の情報処理装置は、本発明の情報処理装置が保存した前記画像ファイルを前記記憶媒体から読み込む読込手段と、前記画像ファイルの前記画像データ及び前記付帯情報に基づき、前記写真付き地図を編集する編集手段と、前記編集の結果に応じて前記画像ファイルの前記画像データ及び前記付帯情報を更新する更新手段と、を備える。
本発明の撮像装置は、被写界を撮像して前記撮影画像を取得する撮像手段と、本発明の何れかの情報処理装置とを備える。
本発明の情報処理プログラムは、撮影画像を貼付写真として地図上へ貼付する貼付手順と、貼付後の前記地図である写真付き地図の画像データを1枚の画像の画像ファイルとして記憶媒体へ保存する保存手順と、前記写真付き地図の編集に必要な情報を付帯情報として前記画像ファイルへ付加する制御手順と、をコンピュータに実行させる。
本発明の情報処理方法は、撮影画像を貼付写真として地図上へ貼付する貼付手順と、貼付後の前記地図である写真付き地図の画像データを1枚の画像の画像ファイルとして記憶媒体へ保存する保存手順と、前記写真付き地図の編集に必要な情報を付帯情報として前記画像ファイルへ付加する制御手順とを含む。
本発明によれば、写真付き地図の汎用性を高めることのできる情報処理装置、撮像装置、情報処理プログラム、情報処理方法が実現する。
撮像装置の構成図である。 再生モードにおけるCPU11の動作を簡略化して示したフローチャートである。 地図作成モードにおけるCPU11の動作を簡略化して示したフローチャートである。 地図編集モードにおけるCPU11の動作を簡略化して示したフローチャートである。 自動更新モードにおけるCPU11の動作を簡略化して示したフローチャートである。 写真付き地図の例である。 写真付き地図の別の例である。 写真付き地図の別の例である。 写真付き地図の別の例である。 地図作成モードを利用して作成されたアルバムの例である。 ファイル形式を説明する図である。 キーワードをユーザに選択させるための画面である。
[撮像装置の構成]
以下、地図表示機能を搭載した撮像装置の構成を説明する。
図1は、撮像装置の構成図である。図1に示すとおり撮像装置は、撮影レンズ1、撮像素子2、画像処理回路3、CPU11、ROM12、RAM13、フレームバッファ14、表示制御回路15、表示器16、タッチパネル17、入出力ポート(I/O)18、操作部材19、記録インタフェース(I/F)20、GPSモジュール22、Wi−Fiモジュール23等を備えると共に、記録インタフェース(I/F)20を介して記憶媒体21に接続されている。
CPU11は、撮像装置の制御機能及び演算機能を担う中央処理装置である。
ROM12は、CPU11の動作プログラムや広域地図を格納したフラッシュメモリなどの不揮発性メモリである。なお、この広域地図は、記憶媒体21上の地図データベース(後述)が未構築である場合に使用される。容量の制限もあるので、ROM12に格納される広域地図は、データ量の少ない簡易的な地図であって構わない。
RAM13は、CPU11の動作中に必要な情報(動作プログラム、パラメータ、画像など)を一時的に蓄積する揮発性メモリである。
撮影レンズ1は、被写界の像を結像する光学系である。
撮像素子2は、撮影レンズ1の結像した像を撮像して撮影画像を生成する。
画像処理回路3は、CPU11から指定された画像に対して所定の画像処理を施す。この画像処理の中には、画像に対する所定の画像処理(ホワイトバランス調整、デベイヤ処理、階調補正、色補正、画像強調など)、画像に対するJPEG方式の圧縮処理、JPEG形式の画像ファイルに対するJPEG方式の伸張処理が含まれる。
フレームバッファ14は、表示器16へ表示すべき画像をCPU11の管理下で保持する。表示器16へ表示すべき画像には、撮像素子2が生成した撮影画像、画像処理回路3が再生した画像、各種のGUI画像などがある。
表示制御回路15は、フレームバッファ14上の画像を、適切な形式で表示器16へ繰り返し送出する。
表示器16は、表示制御回路15を介してフレームバッファ14から送出される画像を順次に表示する。
タッチパネル17は、表示器16の画面上に設けられた透明なタッチパネル式センサである。ユーザは、タッチパネル17上で各種の操作(タップ、ダブルタップ、ドラッグなど)を行い、各種の情報を撮像装置へ入力する。
操作部材19は、電源釦、終了釦、戻る釦、切替釦、などの機能が割り当てられたスイッチである。ユーザは、操作部材19を操作することにより、撮像装置の各部に対する電力供給の開始・停止の指示や、モード移行指示などを撮像装置へ入力することができる。なお、撮像装置のモードには、撮影モード、再生モードなどがある。
入出力ポート(I/O)18は、入力器(操作部材19及びタッチパネル17)が生成する信号をCPU11が認識可能な信号へと変換する回路である。
記録インタフェース(I/F)20は、CPU11が記憶媒体21へアクセスする際のインタフェースをとる回路である。
GPSモジュール22は、GPS衛星からの信号を受信して撮像装置の位置座標データ(緯度、経度、高度)を生成する。以下、この位置座標データを「GPSデータ」と称す。
Wi−Fiモジュール23は、近くのアクセスポイントと無線通信を行い、そのアクセスポイントを介してインターネットなどのネットワークへ撮像装置を接続する。
但し、撮像装置の近くに適当なアクセスポイントが存在しないときには、撮像装置はネットワークに対して接続されない。よって、例えば、アクセスポイントの散在したエリア(街中など)で撮影が行われる場合には、撮像装置がネットワークに接続される機会は頻繁となるが、アクセスポイントの存在しないエリア(山中など)で撮影が行われる場合は、撮像装置がネットワークに接続される機会は殆ど無い。
記憶媒体21は、撮像装置に対して挿脱可能なカードメモリなどである。記憶媒体21は、記録インタフェース20を介してCPU11から与えられたデータを格納する。
ここで、記憶媒体21に格納されるデータの中には、JPEG形式の画像ファイルと、地図データベースとがある。この地図データベースには、ネットワーク上の地図サーバからダウンロードされた詳細地図が逐次に保管される。
[撮影モード]
以下、撮影モードにおけるCPU11の動作を説明する。撮影モードにおけるCPU11は、以下のステップS1〜S5を順に実行する。
ステップS1:CPU11は、ユーザからの設定指示に応じて撮像装置の撮像条件(シャッタスピード、絞り値、ISO感度、ホワイトバランス調整値など)を設定すると、ユーザからの撮影指示に応じて撮影レンズ1及び撮像素子2を駆動し、撮影画像を取得する。
ステップS2:CPU11は、取得した撮影画像へ所定の画像処理を施すよう画像処理回路3へ指示を与える。画像処理回路3は、その撮影画像に対して所定の画像処理(ホワイトバランス調整、デベイヤ処理、階調補正、色補正、画像強調など)を施す。
ステップS3:CPU11は、画像処理後の撮影画像をフレームバッファ14へ与えることにより、表示器16に対する撮影画像の表示を一定期間に亘って行う。これによって、撮影画像のアフタービュー表示が行われる。
ステップS4:CPU11は、画像処理後の撮影画像に対して圧縮処理を施すよう画像処理回路3へ指示を与える。画像処理回路3は、その撮影画像に対してJPEG形式の圧縮処理を施し、画像ファイルを作成する。
ステップS5:CPU11は、作成された画像ファイルのヘッダ部分(Exifデータ)へ、撮影画像の撮影日時、撮影条件、撮影場所(GPSデータ)、撮影画像のサムネイルなどを書き込んでから、その画像ファイルを記憶媒体21へ書き込む。なお、撮影画像の画像ファイルのファイル名には、その画像ファイルの画像が撮影画像であることを示す識別子(例えば「DSC」)が付加される。これによって、撮影画像の保存が完了する。なお、撮影画像のサムネイルは、撮影画像のサイズ縮小版のことである。
[再生モード]
以下、再生モードにおけるCPU11の動作を詳しく説明する。
図2は、再生モードにおけるCPU11の動作を簡略化して示したフローチャートである。以下、各ステップを順に説明する。なお、フローの開示時点では、記憶媒体21には、過去に撮影された撮影画像の画像ファイルと、過去に作成された写真付き地図(後述)の画像ファイルとが、複数ずつ格納されているものと仮定する。
ステップS11:CPU11は、記憶媒体21に格納された複数の画像ファイルの各々のヘッダ部分(Exifデータ)を参照し、それら画像ファイルの各々のサムネイルを表示器16上に並べて表示する。よって、表示器16上には、撮影画像のサムネイルと、写真付き地図のサムネイルとが並べて表示される。
この表示器16上でユーザが任意のサムネイルを選択すると、CPU11は、そのサムネイルに対応する画像ファイルに対して伸張処理を施すよう画像処理回路3へ指示を与える。画像処理回路3が画像ファイルに対して伸張処理を施し、その画像ファイルに含まれる画像(撮影画像又は写真付き地図)を再生すると、CPU11は、再生された画像(撮影画像又は写真付き地図)を表示器16へ表示する。これによって、画像が再生表示される。
ここでは、撮影画像の再生表示中に、地図作成モードへの移行指示をユーザが撮像装置へ入力できるものと仮定する。
また、写真付き地図の再生表示中に、地図編集モードへの移行指示をユーザが撮像装置へ入力できるものと仮定する。
ステップS12:CPU11は、地図作成モードへの移行指示が入力されたか否かを判別し、入力された場合にはステップS13へ移行し、入力されなかった場合にはステップS14へ移行する。
ステップS13:CPU11は、地図作成モードの処理(後述)を実行することにより、写真付き地図の画像ファイルを作成し、記憶媒体21へ格納する。
ステップS14:CPU11は、地図編集モードへの移行指示が入力されたか否かを判別し、入力された場合にはステップS15へ移行し、入力されなかった場合にはステップS16へ移行する。
ステップS15:CPU11は、地図編集モードの処理(後述)を実行することにより、写真付き地図の画像ファイルを更新する。
ステップS16:CPU11は、記憶媒体21に格納された写真付き地図の中に、簡易地図(後述)を背景とした写真付き地図があるか否かを判別し、あった場合にはステップS17へ移行し、なかった場合にはステップS18へ移行する。
ステップS17:CPU11は、自動更新モードの処理(後述)を実行することにより、写真付き地図の背景を、詳細地図(後述)へと置換する。
ステップS18:CPU11は、再生モードの終了指示(又は他モードへの移行指示)が入力されたか否かを判別し、入力された場合には再生モードのフローを終了し、入力されなかった場合はステップS12へ戻る。
[地図作成モード]
以下、地図作成モードにおけるCPU11の動作を詳しく説明する。
図3は、地図作成モードにおけるCPU11の動作を簡略化して示したフローチャートである。以下、各ステップを順に説明する。
ステップS131:CPU11は、再生表示中の撮影画像の撮影日を参照すると、その撮影画像と同日に撮影された1又は複数枚の撮影画像を記憶媒体21から探索し、探索された1又は複数枚の撮影画像のサムネイルを、写真付き地図へ貼付すべき写真(貼付写真)に決定し、それら貼付写真の各々の撮影場所に関連するキーワードを、ネットワーク上の地図サーバから取り込む。以下、貼付写真に決定された撮影画像の枚数が複数であったと仮定する。
ステップS132:CPU11は、複数の貼付写真の各々の撮影場所を参照すると、それら撮影場所の全部をカバーするエリアを計算し、そのエリアの詳細地図をネットワーク上の地図サーバから取り込み、その詳細地図を写真付き地図の背景地図に決定する。また、CPU11は、そのエリアに関連するキーワードを、背景地図に関連するキーワードとして、ネットワーク上の地図サーバから取り込む。例えば、背景地図のエリアが、日本の広島から岩国の辺りのエリアであった場合、「広島」、「原爆ドーム」、「カープ」、「お好み焼き」、「もみじ饅頭」、「厳島神社」、…など、そのエリアに固有のキーワードが取り込まれる。
なお、本ステップにおけるCPU11は、地図サーバから取り込んだ詳細地図及びキーワードを、記憶媒体21上の地図データベースに保管する。既に同じ詳細地図が地図データベースに保管済みであった場合は、その詳細地図がこのタイミングで更新される。
また、本ステップの実行時に撮像装置がネットワークへ接続されていなかった場合、CPU11は、記憶媒体21上の地図データベースから必要な情報(詳細地図及びキーワード)を取り込めばよい。また、地図データベースにその必要な情報(詳細地図及びキーワード)が保管されていなかった場合、CPU11は、ROM12上の広域地図の対応する部分を拡大することで同じエリアの簡易地図を作成し、その簡易地図を詳細地図の代わりに背景地図として使用する。
ステップS133:CPU11は、表示器16上に背景地図(詳細地図又は簡易地図)を表示すると共に、複数の貼付写真の各々を、背景地図(詳細地図又は簡易地図)上の対応する座標(貼付写真の撮影場所)へ重畳して表示する。
これによって、例えば図6に示すような写真付き地図が表示器16上に表示される。図6は、日本の広島から岩国の辺りの詳細地図を背景とし、広島市内、厳島神社、錦帯橋などで撮影された複数枚の撮影画像を貼付写真とした場合の写真付き地図の例である。
なお、複数枚の貼付写真の各々の貼付先は、貼付写真の撮影場所に完全一致していてもよいが、背景地図(詳細地図又は簡易地図)上の主要文字や主要マークが貼付写真によって隠れないよう、複数枚の貼付写真のレイアウトが自動調整されることが望ましい。
また、これら貼付写真の各々の貼付サイズは、貼付写真の枚数に応じて自動調整されることが望ましく、具体的には、貼付写真の枚数が多いときほど貼付写真の貼付サイズが小さく設定されることが望ましい。更には、貼付写真の各々の貼付サイズは、貼付写真の枚数と、背景地図の倍率との組み合わせに応じて自動調整されることが望ましい。
また、複数枚の貼付写真の中に、撮影場所の共通するものが2以上存在した場合は、それら2以上の貼付写真の貼付エリアは、互いに重複しないように並べられることが望ましい。
また、表示器16上には、写真付き地図と共に保存釦及び編集釦が配置されており、ユーザは、これらの釦の何れか1つを指先で選択することができる。
ステップS134:CPU11は、表示器16上の編集釦が選択されたか否かを判別し、選択された場合にはステップS135へ移行し、選択されなかった場合はステップS136へ移行する。
ステップS135:CPU11は、表示中の写真付き地図がユーザの指先で操作された場合は、その操作内容に応じて、写真付き地図の表示内容を変更する。よって、ユーザは表示器16上を指先でタッチ操作するだけで写真付き地図を編集することができる。なお、撮像装置がタッチパネル17を装備していない場合は、操作部材19(十字キーやOK釦)の操作より編集が行われる。この操作方法には周知の地図アプリケーションで実現されている何れかの操作方法を採用することができる。本ステップにおいてユーザが編集することのできる項目は、例えば以下の項目(1)〜(6)である。
(1)背景地図のエリア変更:
背景地図のエリア変更指示がユーザから入力されると、CPU11は、変更後のエリアの詳細地図及びキーワードをネットワーク上の地図サーバから改めて取り込み、取り込んだ詳細地図を背景地図として表示中の背景地図の代わりに表示し、貼付写真の決定(S131)及びレイアウト処理(ステップ133)を再実行する。なお、撮像装置がネットワークへ接続されていなかった場合、CPU11は、ネットワーク上の地図サーバの代わりに記憶媒体21上の地図データベース又はROM12上の広域地図を利用する。
図7は、編集後の写真付き地図の例である。図7を図6と比較すると、背景地図のエリアが縮小されているのがわかる。つまり、背景地図としての詳細地図は倍率の高いものへと変更されているのがわかる。また、詳細地図の倍率が変更されたため、貼付写真の枚数及びレイアウトも変更されているのがわかる。
図8は、編集後の写真付き地図の別の例である。図8を図7と比較すると、背景地図が不鮮明であることがわかる。これは、編集時に撮像装置がネットワークに接続できなかったために、背景地図として簡易地図が使用されたことを示している。しかし、本実施形態の撮像装置は、ネットワークに接続された時点で簡易地図を詳細地図に置換するので、問題は無い。
図9は、編集後の写真付き地図の別の例である。図9を図8と比較すると、背景地図のエリアが更に縮小されているのがわかる。つまり、背景地図としての詳細地図は倍率の高いものへと変更されているのがわかる。また、図9に示す写真付き地図は、背景地図としての詳細地図の倍率が高いため、複数枚の貼付写真の各々の貼付先が近接している。このため、図9に示す写真付き地図では、複数枚の貼付写真の各々の撮影場所にポインタ(点状マーク)が付与されており、ポインタから離れた位置にそれらの貼付写真が配置されている。そして、貼付写真と対応するポインタとの間は、引き出し線によって結ばれている。このような引き出し線を利用すれば、個々の貼付写真の撮影場所を正しく表示することができる。なお、引き出し線を利用した場合、点状マークの位置は、貼付写真の撮影場所に完全一致していることが望ましいので、この点状マークの位置をユーザが表示器16上で調節した場合は、その点状マークに対応する貼付写真のGPSデータも自動的に更新されることが望ましい。
(2)貼付写真の削除:
写真付き地図上の特定の撮影画像に関する削除指示がユーザから入力されると、CPU11は、その撮影画像を非貼付写真とみなして貼付写真のレイアウト処理(ステップS133)を再実行する。例えば、撮影場所が共通であって内容の類似した貼付写真が写真付き地図上に複数枚貼付されていた場合、ユーザは、その中の1枚の貼付写真のみを残して他の貼付写真を写真付き地図から剥がすことができる。
(3)貼付先の変更:
写真付き地図上の特定の貼付写真に関する貼付先の変更指示がユーザから入力されると、CPU11は、その指示に応じて表示器16上の貼付写真の貼付先を変更する。
(4)貼付サイズの変更:
写真付き地図上の特定の貼付写真に関する貼付サイズの変更指示がユーザから入力されると、CPU11は、その指示に応じて表示器16上の貼付写真の貼付サイズを変更する。
(5)貼付写真の追加:
特定の撮影画像を貼付写真として写真付き地図へ追加貼付する指示がユーザから入力されると、CPU11は、表示中の写真付き地図上でユーザが指定した座標へその撮影画像を重畳表示させる。例えば、写真付き地図上に既に貼付されている貼付写真とは撮影日が異なるものの、その貼付写真に関連した撮影画像が記憶媒体21に存在していた場合、ユーザは、その撮影画像を貼付写真の1つに追加することができる。
(6)背景地図の置換:
現在の背景地図を別の画像に置換する指示がユーザから入力されると、CPU11は、その指示に従って、表示中の背景地図を別の画像へと置換する。例えば、ユーザは、図10に示すとおり、詳細地図又は簡易地図の代わりに任意の画像(ガイドブックの写真、別のエリアで撮影した画像、イラストなど)を背景地図とすることもできる。このように、地図以外の画像を背景地図すれば、写真付き地図として任意のアルバムを作成することができる(以上、ステップS135)。
ステップS136:CPU11は、表示器16上の保存釦が選択されたか否かを判別し、選択された場合はステップS137へ移行し、選択されなかった場合はステップS134へ移行する。
ステップS137:CPU11は、表示中の写真付き地図を1枚の画像(すなわち貼付写真の埋め込まれた1枚の地図画像)として圧縮処理を施すよう画像処理回路3へ指示を与える。画像処理回路3は、表示中の写真付き地図へJPEG形式の圧縮処理を施し、画像ファイルを作成する。CPU11は、作成された画像ファイルのヘッダ部分(APP3)へ写真付き地図の付帯情報(下記)及び写真付き地図のサムネイルを書き込んでから、その画像ファイルを記憶媒体21へ書き込む。なお、写真付き地図の画像ファイルのファイル名には、その画像ファイルの画像が写真付き地図であることを示す識別子(例えば「MAP」)が付加される。これによって、写真付き地図の保存が完了し、図2のフローへ復帰する。
このように写真付き地図をJPEG形式の画像ファイルとして保存しておけば、本実施形態の撮像装置だけでなく他のJPEG機器においても写真付き地図を再生することが可能である。
ここで、写真付き地図の画像ファイルの形式は、撮影画像の画像ファイルと同じくJPEG形式とされるが、写真付き地図の画像ファイルには、写真付き地図を編集するのに必要な情報が付帯情報として書き込まれる。付帯情報の書き込み先は、画像ファイルのヘッダ部分である。
図11は、写真付き地図の画像ファイルの形式を説明する図である。図11の上部に示すとおり、画像ファイルのヘッダ部分には「アプリケーションマーカーセグメント3(APP3)」というセグメントが設けられており、そのセグメント(APP3)が付帯情報の書き込み先として使用される。
写真付き地図の付帯情報には、図11の下部に示すとおり、写真付き地図に貼付された複数枚の貼付写真の各々に付帯するデータ(図11(1)、(2)、…)と、写真付き地図の背景地図に付帯するデータ(図11(j))と、背景地図の単体(貼付写真無し)の画像データ(図11(k))とが含まれる。
図11(1)、(2)、…の各々に示すとおり、個々の貼付写真の各々に付帯するデータには、貼付写真の画像ファイル名(貼付写真のオリジナル画像ファイル名)、貼付写真の撮影日時、貼付写真の撮影場所(GPSデータ)、写真付き地図における貼付写真の左上端の座標、写真付き地図における貼付写真のX方向サイズ、写真付き地図における貼付写真のY方向サイズ、貼付写真に関連するキーワードなどが含まれる。
図11(j)に示すとおり、背景地図に付帯するデータには、背景地図(詳細地図又は簡易地図)の北西端の緯度、北西端の経度、緯度方向の幅(距離)、経度方向の幅(距離)、背景地図のX方向の画像サイズ、背景地図のY方向の画像サイズ、背景地図に関連するキーワードなどが含まれる。また、図11(j)には示していないが、背景地図に付帯するデータには、背景地図が詳細地図と簡易地図との何れであるかを示す識別データも含まれる。
図11(k)に示すとおり、背景地図(詳細地図又は簡易地図)の画像データは、背景地図を例えば周知のPNG形式で圧縮したものである。因みに、PNG形式は、高い圧縮率で地図画像を圧縮することができるので、背景地図の画像データの情報量を抑えるのに適している。
但し、背景地図の画像データの情報量が多く、「アプリケーションセグメント3(APP3)」に収まりきらない場合は、背景地図の画像データの書き込み先を、図11の上部に示すとおり、「ヘッダ部分の続き」、すなわち、写真付き地図の画像圧縮データのエンドマーカ(EOI)の後とすればよい。
或いは、背景地図の画像データの情報量が著しく多い場合や、付帯情報の情報量を確実に抑えたい場合などには、写真付き地図の付帯情報として背景地図の全域の画像データを書き込む代わりに、背景地図のうち貼付写真の下層に位置するエリアの画像データのみを書き込むこととしてもよい。なぜなら、背景地図のうち前記エリア以外のエリアの画像データは、写真付き地図の画像データの中に既に含まれている。
以上のような形式で画像ファイルを作成しておけば、写真付き地図の背景地図と貼付写真とを後のタイミングで別々に編集することが可能となる(以上、地図作成モード)。
[地図編集モード]
以下、地図編集モードにおけるCPU11の動作を詳しく説明する。
図4は、地図編集モードにおけるCPU11の動作を簡略化して示したフローチャートである。以下、各ステップを順に説明する。
ステップS151:CPU11は、地図編集モードへの移行指示に応じて、再生表示中の写真付き地図の画像ファイルを参照すると、その写真付き地図の背景地図の単体を復元し、その背景地図を表示器16上に表示する。また、CPU11は、その写真付き地図に貼付されている複数の貼付写真の各々を復元し、復元した貼付写真の各々を、表示器16上の背景地図の対応する座標(貼付写真の撮影場所)へ重畳表示する。これによって表示器16上には、写真付き地図が編集可能な状態で表示される。なお、表示器16上には、この写真付き地図と共に更新釦が配置されており、ユーザは、適当なタイミングで更新釦を選択することができる。
なお、本ステップのCPU11は、貼付写真を、写真付き地図の画像ファイルのみに基づき復元してもよいが、貼付写真のオリジナル画像ファイルが記憶媒体21上に存在している場合は、その画像ファイルに付加されたサムネイルを、貼付写真として使用してもよい。
ステップS152:CPU11は、表示中の写真付き地図がユーザの指先で操作された場合は、その操作内容に応じて、写真付き地図の表示内容を変更する。本ステップにおけるCPU11の動作は、前述したステップS135におけるCPU11の動作と同じである。但し、本ステップにおいてユーザが編集することのできる項目は、上述した項目(1)〜(6)の他に、以下の項目(7)がある。
(7)貼付写真の自動追加:
貼付写真の自動追加指示がユーザから入力されると、CPU11は、写真付き地図の背景地図(詳細地図又は簡易地図)のエリアを認識し、そのエリアと同じエリア内で撮影された1又は複数枚の撮影画像を記憶媒体21から探索し、探索された1又は複数枚の撮影画像のサムネイルを貼付写真として写真付き地図上の対応する座標へ重畳表示させ、さらに、貼付写真のレイアウト処理を実行する(レイアウト処理はステップS133を参照。)。また、CPU11は、その貼付写真の撮影場所(GPSデータ)に関連するキーワードを、ネットワーク上の地図サーバから取り込む。
ステップS153:CPU11は、表示器16上の更新釦が選択されたか否かを判別し、選択された場合はステップS154へ移行し、選択されなかった場合は、ステップS152へ移行する。
ステップS154:CPU11は、表示中の写真付き地図(貼付写真の重畳された地図)の画像ファイルを作成し、その画像ファイルのヘッダ部分(APP3)へ付帯情報を書き込むことにより、編集後の画像ファイルを取得すると、編集後の画像ファイルを、編集前の画像ファイルの代わりに、記憶媒体21へ書き込む。これによって、写真付き地図の更新(写真付き地図の編集)が完了し、図2のフローへ復帰する。なお、本ステップで作成される画像ファイルの形式は、上記ステップS137で作成される画像ファイルの形式と同じである(以上、地図編集モード)。
[自動更新モード]
以下、自動更新モードにおけるCPU11の動作を詳しく説明する。
図5は、自動更新モードにおけるCPU11の動作を簡略化して示したフローチャートである。以下、各ステップを順に説明する。なお、ここでは簡単のため、記憶媒体21に格納された、簡易地図を背景とした写真付き地図の枚数を、1と仮定する。
ステップS171:CPU11は、撮像装置がネットワークへ接続されているか否かを判別し、接続されていればステップS172へ移行し、接続されていなければ図2のフローへ復帰する。
ステップS172:CPU11は、簡易地図を背景とした写真付き地図の画像ファイルを記憶媒体21から読み込み、その写真付き地図の背景のエリア(北西端の緯度、北西端の経度、緯度方向の距離、経度方向の距離)を認識すると、そのエリアの詳細地図をネットワーク上の地図サーバから取り込み、取り込んだ詳細地図を、背景地図として表示器16上に表示する。また、CPU11は、その写真付き地図に貼付されていた複数の貼付写真の各々を復元し、復元した貼付写真の各々を、表示器16上の背景地図の対応する座標(貼付写真の撮影場所)へ重畳表示する。これによって表示器16上には、詳細地図を背景とした写真付き地図が表示される。
なお、本ステップのCPU11は、貼付写真を、写真付き地図の画像ファイルのみに基づき復元してもよいが、貼付写真のオリジナル画像ファイルが記憶媒体21上に存在している場合は、その画像ファイルに付加されたサムネイルを貼付写真として使用してもよい。
また、本ステップにおいて地図サーバから取り込んだ詳細地図は、記憶媒体21上の地図データベースにも保管される。
ステップS173:CPU11は、表示中の写真付き地図(詳細地図を背景とした写真付き地図)の画像ファイルを作成し、その画像ファイルのヘッダ部分(APP)へ付帯情報を書き込むことにより、詳細地図を背景とした写真付き地図の画像ファイルを取得すると、その画像ファイルを、簡易地図を背景とした写真付き地図の画像ファイルの代わりに、記憶媒体21へ書き込む。これによって、写真付き地図の更新(簡易地図から詳細地図への置換)が完了し、図2のフローへ復帰する。なお、本ステップで作成される画像ファイルの形式は、上記ステップS137で作成される画像ファイルの形式と同じである(以上、自動更新モード)。
[実施形態の効果]
以上、本実施形態の撮像装置は、撮影画像を貼付写真として地図上へ貼付し、貼付後の前記地図である写真付き地図の画像データを1枚の画像の画像ファイルとして記憶媒体へ保存し、前記写真付き地図の編集に必要な情報を付帯情報として前記画像ファイルへ付加する。
すなわち、本実施形態の撮像装置は、写真付き地図を1枚の画像の画像ファイルとして編集可能な状態で保存する。よって、画像ファイルの保存後、ユーザに写真付き地図を編集させることができる。なお、写真付き地図の編集とは、例えば、背景地図のエリア変更、貼付写真の削除、貼付先の変更、貼付サイズの変更、貼付写真の追加、背景地図の置換、などである。
しかも、本実施形態の撮像装置によると、写真付き地図が一般の撮影画像と同じファイル形式(JPEG方式)で保存されるので、本実施形態の撮像装置で作成された画像ファイルを一般のJPEG機器へ転送すれば、一般のJPEG機器が編集はできないものの、写真付き地図を再生することは可能である。
さらに、本実施形態の撮像装置を2台用意したならば、例えば次のようなことが可能となる。すなわち、2台の撮像装置の一方のユーザと他方のユーザとが一緒に旅行し、一方のユーザの撮像装置で作成された写真付き地図の画像ファイルを、他方のユーザの撮像装置へ転送すれば、他方のユーザはその写真付き地図へ自分で撮影した撮影画像を追加貼付したり、その写真付き地図から不要な貼付写真を削除したりして、自分好みの写真付き地図を簡単に作成することができる。
以上の結果、本実施形態の撮像装置によれば、写真付き地図の汎用性が高まる。
なお、前記付帯情報には、貼付前の前記地図である背景地図のうち、少なくとも前記貼付写真の貼付先に対応するエリアの画像データが含まれる。よって、前記写真付き地図の編集では、前記写真付き地図における前記貼付写真の貼付先を変更することが可能である。
また、前記付帯情報には、前記背景地図の全域の画像データが含まれる。よって、前記写真付き地図の編集時には、前記背景地図の復元を簡単に行うことができる。
また、前記付帯情報には、前記写真付き地図における前記貼付写真の貼付先座標の情報が含まれる。よって、前記付帯情報の1つとして前記貼付写真の画像データを前記画像ファイルに書き込む必要は無い。よって、前記付帯情報の情報量を抑えることができる。
また、前記付帯情報には、前記貼付写真のオリジナルファイル名情報が含まれる。よって、前記写真付き地図の編集時には、前記貼付写真の復元を簡単に行うことができる。また、前記写真付き地図の編集時に、前記貼付写真のオリジナルファイルさえ用意すれば、前記貼付写真の内容を変更することも可能である。
また、前記付帯情報には、前記貼付写真の撮影日時情報が含まれる。したがって、前記貼付写真の撮影日時に応じて前記写真付き地図の編集を行うことも可能である。例えば、前記貼付写真と撮影日が共通する別の撮影画像を貼付写真の1つに自動追加することも可能である。
また、本実施形態の撮像装置は、前記写真付き地図における前記貼付写真の貼付先を、前記貼付写真の撮影場所に応じて自動調整する。したがって、ユーザの手間を省くことができる。また仮に、前記自動調整の結果がユーザ好みでなかったとしても、前記貼付写真の貼付先を前記編集時に手動調整することが可能であるので問題無い。
また、本実施形態の撮像装置は、前記写真付き地図における前記貼付写真の貼付サイズを、前記写真付き地図に貼付すべき前記貼付写真の枚数に応じて自動調整する。したがって、ユーザの手間を省くことができる。また仮に、前記自動調整の結果がユーザ好みでなかったとしても、前記貼付写真の貼付サイズを前記編集時に手動調整することが可能であるので問題無い。
また、本実施形態の撮像装置は、その撮像装置をネットワークへ接続する手段を備え、貼付前の前記地図である背景地図を前記ネットワークから取り込む。したがって、撮像装置は、情報量の多い詳細地図を予め保持している必要が無い。
また、本実施形態の撮像装置は、前記背景地図のエリアを包含した広域地図を記憶する記憶手段を備え、前記情報処理装置がネットワークへ接続できない期間には、前記ネットワークから取り込んだ詳細地図の代わりに、前記広域地図から作成された簡易地図を、前記背景地図として使用する。したがって、本実施形態の撮像装置の使用エリアがアクセスポイントの存在しないエリアとアクセスポイントの散在したエリアとの何れであったとしても、写真付き地図を作成することができる。
また、本実施形態の撮像装置は、前記撮像装置をネットワークへ接続する手段を備え、前記ネットワークから前記貼付写真の撮影場所に関連するキーワードを取り込み、そのキーワードを前記付帯情報の1つとして前記画像ファイルへ付加する。したがって、前記画像ファイルのファイル数が膨大である場合にも、それら画像ファイルの管理が容易である。
また、本実施形態の撮像装置は、本実施形態の撮像装置が保存した前記画像ファイルを前記記憶媒体から読み込み、前記画像ファイルの前記画像データ及び前記付帯情報に基づき、前記写真付き地図を編集し、前記編集の結果に応じて前記画像ファイルの前記画像データ及び前記付帯情報を更新する。例えば、本実施形態の撮像装置は、前記写真付き地図における前記貼付写真の貼付先を変更したり、前記写真付き地図の背景である背景地図を変更したり、前記写真付き地図に対して撮影画像を追加貼付したり、前記写真付き地図上の貼付写真と撮影日時の近い撮影画像を、前記写真付き地図へ追加貼付したり、前記写真付き地図の背景である背景地図のエリアと同じエリアで撮影された撮影写真を、前記写真付き地図へ追加貼付したりする。したがって、本実施形態の撮像装置は、前記写真付き地図の画像ファイルを有効に利用することができる。
また、本実施形態の撮像装置は、前記画像ファイルを前記記憶媒体から読み込み、前記画像ファイルの前記画像データ及び前記付帯情報に基づき、前記写真付き地図を編集し、前記編集の結果に応じて前記画像ファイルの前記画像データ及び前記付帯情報を更新する手段と、前記情報処理装置をネットワークへ接続する接続手段とを備え、前記写真付き地図の背景である背景地図が前記簡易地図であった場合には、その簡易地図を、前記ネットワークから取り込んだ詳細地図へと置換する。したがって、本実施形態の撮像装置は、ネットワークに対する接続状況の変化に対応できる。
[実施形態の補足]
なお、上述した実施形態のステップS131、S132では、貼付写真を決定した後に、それらの撮影場所に基づき背景地図のエリアを自動的に決定したが、背景地図のエリアを決定した後に、そのエリアに基づき貼付写真を自動的に決定してもよい。
また、上述した実施形態では、貼付写真、背景地図(詳細地図)に関して地図サーバから取り込まれたキーワードの全部を写真付き地図の画像ファイルへ書き込んだが、画像ファイルへ書き込むべきキーワードについては、画像ファイルの作成時にユーザが取捨選択してもよい。図12に示すのは、キーワードをユーザに選択させるための表示画面例である。
また、上述した実施形態では、撮像装置にGPS機能が搭載されていることを前提としたが、GPS機能が搭載されていない場合は、画像ファイルのヘッダ部分(Exifデータ)にGPSデータは書き込まれない。また、外部機器から取り込んだ撮影画像の画像ファイルには、GPSデータが書き込まれていないこともある。
このような場合、ステップS132におけるCPU11は、背景地図のエリアを自動的に設定する代わりに、ユーザに手動で設定させてもよい。また、ステップS133におけるCPU11は、貼付写真のレイアウトを自動的に決定する代わりに、ユーザに手動で決定させてもよい。また、ステップS152における編集項目(7)のCPU11は、背景地図のエリアと同じエリア内で撮影された撮影画像を記憶媒体から探索する代わりに、写真付き地図の貼付写真と撮影日時の近い撮影画像を記憶媒体から探索してもよい。また、ステップS152における編集項目(7)のCPU11は、貼付写真のレイアウトを自動的に決定する代わりに、ユーザに手動で決定させてもよい。
また、上述したステップS131のCPU11は、貼付写真の選択を自動で行ったが、ユーザに手動で選択させてもよい。
また、上述した実施形態では、撮像装置にGPS機能とネットワーク接続機能との双方が搭載されていることを前提としたが、後者のみが搭載されている場合は、GPSデータが取得できないので、ネットワークへのアクセスポイントのアドレスに基づき撮像装置が撮影場所を推測してもよい。
また、上述した実施形態では、撮像装置にネットワーク接続機能が搭載されていることを前提としたが、ネットワーク接続機能が搭載されていない場合は、地図サーバに保管された詳細地図の代わりにROM12上の広域地図を使用し、自動更新モード(ステップS171〜S173)を省略すればよい。
また、上述した実施形態の地図編集モード(ステップS151〜154)では、編集に当たり、背景地図と貼付写真との各々を復元したが、この復元を省略し、その時点における写真付き地図を新たな背景地図として編集を行う機能を付加してもよい。但し、その場合は、編集項目(1)〜(7)のうち、編集項目(5)、(7)以外は実行不可能となる。よって、復元を行うか否かについては、ユーザに選択させることが望ましい。
また、上述した実施形態で使用される地図は、世界地図であっても、国や地域の地図であってもよい。また、用途の限定された地図、例えば、自動車用の地図、自転車用の地図、路線図、高速道路の地図、観光マップ、航空写真、鳥瞰図などであってもよい。
また、上述した実施形態の撮像装置は、画像ファイルにおける付帯情報の書き込み先を、「アプリケーションマーカーセグメント3(APP3)」としたが、他の領域、例えば、「アプリケーションマーカーセグメント1(APP1)」におけるメーカノート(メーカ拡張用エリア)としてもよい。
また、上述した実施形態の撮像装置は、無線通信機能を搭載していたが、無線通信の代わりに有線通信機能を搭載してもよいことは言うまでもない。
また、上述した実施形態では、CUIを実現する入力器としてタッチパネルセンサを利用したが、デジタイザ、トラックボール、マウス、キーボード、タブレットなどの他の入力器を利用してもよい。
また、上述した本実施形態の撮像装置では、地図作成モード、地図編集モード、自動更新モードの全部をソフトウエア(地図表示用のアプリケーション)によって実現したが、それらモードの一部又は全部をハードウエアによって実現してもよい。
また、上述した実施形態では、本発明を撮像装置へ適用した例を説明したが、撮像機能を有しない情報処理装置にも本発明は適用が可能である。例えば、撮像装置の地図作成モード、地図編集モード、自動更新モードの一部又は全部の機能は、カーナビゲーションシステム、ルート検索システムなどに搭載されてもよい。
1…撮影レンズ、2…撮像素子、3…画像処理回路、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…フレームバッファ、15…表示制御回路、16…表示器、17…タッチパネル、18…入出力ポート(I/O)、19…操作部材、20…記録インタフェース(I/F)、22…GPSモジュール、23…Wi−Fiモジュール、21…記憶媒体

Claims (21)

  1. 撮影画像を貼付写真として地図上へ貼付する貼付手段と、
    貼付後の前記地図である写真付き地図の画像データを1枚の画像の画像ファイルとして記憶媒体へ保存する保存手段と、
    前記写真付き地図の編集に必要な情報を付帯情報として前記画像ファイルへ付加する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記付帯情報には、
    貼付前の前記地図である背景地図のうち、少なくとも前記貼付写真の貼付先に対応するエリアの画像データが含まれる
    ことを特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項2に記載の情報処理装置において、
    前記付帯情報には、
    前記背景地図の全域の画像データが含まれる
    ことを特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の情報処理装置において、
    前記付帯情報には、
    前記写真付き地図における前記貼付写真の貼付先座標の情報が含まれる
    ことを特徴とする情報処理装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の情報処理装置において、
    前記付帯情報には、
    前記貼付写真のオリジナル画像ファイル名情報が含まれる
    ことを特徴とする情報処理装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の情報処理装置において、
    前記付帯情報には、
    前記貼付写真の撮影日時情報が含まれる
    ことを特徴とする情報処理装置。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の情報処理装置において、
    前記貼付手段は、
    前記写真付き地図における前記貼付写真の貼付先を、前記貼付写真の撮影場所に応じて自動調整する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  8. 請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の情報処理装置において、
    前記貼付手段は、
    前記写真付き地図における前記貼付写真の貼付サイズを、前記写真付き地図に貼付すべき前記貼付写真の枚数に応じて自動調整する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  9. 請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の情報処理装置において、
    前記情報処理装置をネットワークへ接続する接続手段を備え、
    前記貼付手段は、
    貼付前の前記地図である背景地図を前記ネットワークから取り込む
    ことを特徴とする情報処理装置。
  10. 請求項9に記載の情報処理装置において、
    前記背景地図のエリアを包含した広域地図を記憶する記憶手段を備え、
    前記貼付手段は、
    前記情報処理装置がネットワークへ接続できない期間には、前記ネットワークから取り込んだ詳細地図の代わりに、前記広域地図から作成された簡易地図を、前記背景地図として使用する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  11. 請求項1〜請求項10の何れか一項に記載の情報処理装置において、
    前記情報処理装置をネットワークへ接続する接続手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記ネットワークから前記貼付写真の撮影場所に関連するキーワードを取り込み、そのキーワードを前記付帯情報の1つとして前記画像ファイルへ付加する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  12. 請求項1〜請求項11の何れか一項に記載の情報処理装置が保存した前記画像ファイルを前記記憶媒体から読み込む読込手段と、
    前記画像ファイルの前記画像データ及び前記付帯情報に基づき、前記写真付き地図を編集する編集手段と、
    前記編集の結果に応じて前記画像ファイルの前記画像データ及び前記付帯情報を更新する更新手段と、
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  13. 請求項12に記載の情報処理装置において、
    前記編集手段は、
    前記写真付き地図における前記貼付写真の貼付先を変更する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  14. 請求項12又は請求項13の何れか一項に記載の情報処理装置において、
    前記編集手段は、
    前記写真付き地図の背景である背景地図を変更する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  15. 請求項12〜請求項14の何れか一項に記載の情報処理装置において、
    前記編集手段は、
    前記写真付き地図に対して撮影画像を追加貼付する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  16. 請求項15に記載の情報処理装置において、
    前記編集手段は、
    前記写真付き地図上の貼付写真と撮影日時の近い撮影画像を、前記写真付き地図へ追加貼付する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  17. 請求項15又は請求項16に記載の情報処理装置において、
    前記編集手段は、
    前記写真付き地図の背景である背景地図のエリアと同じエリアで撮影された撮影写真を、前記写真付き地図へ追加貼付する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  18. 請求項10に記載の情報処理装置が保存した前記画像ファイルを前記記憶媒体から読み込む読込手段と、
    前記画像ファイルの前記画像データ及び前記付帯情報に基づき、前記写真付き地図を編集する編集手段と、
    前記編集の結果に応じて前記画像ファイルの前記画像データ及び前記付帯情報を更新する更新手段と
    を備えた情報処理装置であって、
    前記情報処理装置をネットワークへ接続する接続手段を備え、
    前記編集手段は、
    前記写真付き地図の背景である背景地図が前記簡易地図であった場合には、その簡易地図を、前記ネットワークから取り込んだ詳細地図へと置換する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  19. 被写界を撮像して前記撮影画像を取得する撮像手段と、
    請求項1〜請求項18の何れか一項に記載の情報処理装置と
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  20. 撮影画像を貼付写真として地図上へ貼付する貼付手順と、
    貼付後の前記地図である写真付き地図の画像データを1枚の画像の画像ファイルとして記憶媒体へ保存する保存手順と、
    前記写真付き地図の編集に必要な情報を付帯情報として前記画像ファイルへ付加する制御手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
  21. 撮影画像を貼付写真として地図上へ貼付する貼付手順と、
    貼付後の前記地図である写真付き地図の画像データを1枚の画像の画像ファイルとして記憶媒体へ保存する保存手順と、
    前記写真付き地図の編集に必要な情報を付帯情報として前記画像ファイルへ付加する制御手順と
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2017067834A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 株式会社オプティム 無人航空機の撮像画像表示装置、撮像画像表示方法、および撮像画像表示プログラム
JP2017072992A (ja) * 2015-10-07 2017-04-13 株式会社ぐるなび 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
JP2018107775A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 情報処理装置、及びその制御方法、プログラム

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