JP2014021787A - 文字列選択装置、文字列選択方法、制御プログラム、および、記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが意図する文字列を容易かつ確実に選択できる文字列選択装置を実現する。
【解決手段】本発明の文字列選択装置は、タッチパネルに表示されている文字列選択範囲について、調整の指示を受け付けるためのUI部品を、タッチパネルに表示するアイコン表示制御部21と、ユーザのタッチ操作によって操作されたUI部品を判別する操作アイコン判別部23と、タッチ操作の種類を判別するタッチ操作判別部24と、判別されたUI部品とタッチ操作の種類とに対応付けて定められた調整内容を、文字列選択範囲に対して実行する選択範囲調整部25とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の文字列選択装置は、タッチパネルに表示されている文字列選択範囲について、調整の指示を受け付けるためのUI部品を、タッチパネルに表示するアイコン表示制御部21と、ユーザのタッチ操作によって操作されたUI部品を判別する操作アイコン判別部23と、タッチ操作の種類を判別するタッチ操作判別部24と、判別されたUI部品とタッチ操作の種類とに対応付けて定められた調整内容を、文字列選択範囲に対して実行する選択範囲調整部25とを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、表示された文字列を選択するための文字列選択装置、文字列選択方法、制御プログラム、および、記録媒体に関するものである。
従来、表示された文字列を選択するためのユーザインターフェースが普及している。例えば、特許文献1には、キーボードを備える文書処理装置において、文字列の選択範囲を増大、あるいは減少させるときの移動最少単位の切り替えを、容易に行うことができる技術が開示されている。
そして、特に、近年、タッチパネルを備える機器が普及し、タッチ操作が可能な機器において、表示された文字列をタッチ操作で選択するための技術が広く普及するようになってきた。タッチ操作で文字列を選択する方法としては、例えば、文字列の選択したい範囲をドラッグ操作する方法が挙げられる。上記ドラッグ操作が開始された開始点と、ドラッグ操作が終了した終了点とが、それぞれ、選択範囲の始端、終端として自動判定され、その始端と終端とにはさまれた文字列が選択される。
さらに、特許文献2には、ポインティングデバイスによるドラッグ操作によって、範囲選択すべき文字列が複数行にまたがっている場合に、上記範囲選択すべき文字列の一部が属する行の行末直後に、次の行の行頭から所定長の文字列を選択予測テキストとして表示させる技術が開示されている。
なお、タッチ操作で文字列を選択する別の方法としては、選択したい文字列の範囲の始端と終端とをそれぞれタップ操作によって指定する方法が挙げられる。こうして、2度のタップ操作で指定された始端および終端に挟まれた文字列が選択されることになる。
さらに、特許文献3には、選択された文字列の範囲の始端と終端とにハンドルを表示し、該ハンドルに対するタッチ操作に応じて、文字列の選択範囲を調節するシステムおよび方法が開示されている。
しかしながら、上記の従来技術では、文字列の選択範囲を、容易に調整することができないという問題がある。具体的には、従来の文字列選択方法では、文字列の選択範囲を調整するためのタッチ操作が、ユーザにとって煩雑で負担となる場合があった。
従来の操作の煩雑さについて、図19を参照しながら説明する。従来の構成では、ドラッグ操作であっても、タップ操作であっても、意図する文字列を選択するためには、ユーザがタッチ操作で、選択したい範囲の始端(Ps)と、終端(Pe’)とを正確に指定する必要がある。しかし、指示体(指、または、ペンなど)の大きさが、文字の大きさに対して大きい場合には、ユーザは、所望の始端(Ps)と、終端(Pe’)とを正確に指定することは困難であった。そのため、ユーザの意図通りの範囲で文字列が選択されないという不都合が生じる。続いて、選択範囲を意図する範囲に修正するために始端または終端の位置を調整する場合にも、同様に操作が困難であるという問題がある。例えば、意図しない終端(Pe)を、意図する終端の位置(Pe’)に修正するために、従来、終端(Pe)を終端の位置(Pe’)までドラッグ操作する方法が考えられる。しかし、図19に示すとおり、文字の大きさが指示体に対して小さい場合、または、1文字分増減させたい場合などには、ドラッグ操作における移動距離が極端に短くなる。そのため、上記ドラッグ操作はタップ操作として誤判断がされるおそれがあり、その結果、文字列選択処理自体がキャンセルされるなど、ユーザの望まない処理が実行されるという問題があった。なお、図19に示すように、始端(Ps)を調節するためのハンドル90、および、終端(Pe)を調節するためのハンドル91をそれぞれ表示することが考えられる(特許文献3など)。しかしながら、この場合でも、選択範囲を1文字分増減させたい場合などに、ドラッグ操作の移動距離が極端に短くなることに変わりはなく、上記ドラッグ操作はタップ操作として誤判断がされるという問題は依然解消されない。
また、タップ操作によって文字列の範囲を選択する方法でも、同様の理由で、ユーザが、望みの端部(Ps、Peなど)をタップ操作によって選択することは容易ではなく、望みの端部が正しく選択されるまで、何度も繰り返しタップ操作し直さなければならないという問題があった。
上述のような問題は、スマートフォンなどのように、小型のタッチパネルを有した機器においては、文字の表示サイズが指示体に対して極端に小さくなる傾向があるため、特に深刻なものである。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ユーザが意図する文字列を容易かつ確実に選択できる文字列選択装置、文字列選択範囲調整方法、制御プログラム、および、記録媒体を実現することにある。
本発明の文字列選択装置は、上記課題を解決するために、タッチパネルに表示されている文字列が選択されている範囲を表す文字列選択範囲について、調整の指示を受け付けるためのUI部品を、上記タッチパネルに表示する表示制御手段と、上記表示制御手段によって表示されたUI部品のうち、上記タッチパネルに対するユーザのタッチ操作によって操作されたUI部品を判別する部品判別手段と、上記タッチ操作の種類を判別する操作判別手段と、上記部品判別手段によって判別されたUI部品と、上記操作判別手段によって判別されたタッチ操作の種類とに対応付けて定められた調整内容を、上記文字列選択範囲に対して実行する選択範囲調整手段とを備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、まず、表示制御手段によって、UI部品が表示される。このUI部品は、文字列選択範囲をどのように調整するのかを示す情報、すなわち、上記調整内容ごとに複数用意されており、上記表示制御手段は、調整内容ごとに複数のUI部品を表示する。これらのUI部品は、上記文字列選択範囲を調整するという指示をユーザが入力するためのUI部品として、タッチ操作可能なように上記タッチパネルに表示される。
ここで、上記UI部品のうちの1つに対してユーザのタッチ操作が行われたとする。この場合、部品判別手段は、その操作されたUI部品を、表示されたUI部品の中から特定する。さらに、操作判別手段は、上記タッチ操作の種類を判別する。タッチ操作には従来幾つもの種類があるので、上記操作判別手段は、少なくとも上記文字列選択範囲を調整する指示に割り当てられた種類のタッチ操作を判別できればよい。
続いて、選択範囲調整手段は、ユーザの上記タッチ操作に応じて実行すべき調整について、調整内容を決定する。調整内容は、UI部品およびタッチ操作の種類に対応付けて予め定められている。例えば、UI部品およびタッチ操作と調整内容との対応関係が記憶部に保存されているなどすればよい。選択範囲調整手段は、上記対応関係にしたがって、判別されたUI部品およびタッチ操作の種類に対応する調整内容を実行すべきものとして決定する。そして、選択範囲調整手段は、文字列選択範囲に対して、決定された調整内容を実行する。これにより、文字列選択範囲は、ユーザが行ったタッチ操作による指示のとおりに変更される。
上述のとおり、ユーザは、文字列選択範囲を意図どおりに調整するために、意図する調整内容に対応するUI部品に対して所定のタッチ操作を行えばよい。従来のように、文字列選択範囲の始端および終端について、文字と文字との間を厳密に位置指定したり、移動距離を厳密に指定したりするような困難な操作は要求されない。例えば、1文字分だけ端点を移動させたい場合に、厳密に1文字分だけドラッグ操作する、あるいは、それができずに何度もやり直しする、などといった煩わしい操作から解放される。
以上のことから、本発明の文字列選択装置により、ユーザが意図する文字列を容易かつ確実に選択できるようになるという効果を奏する。
本発明の文字列選択装置において、上記タッチパネルは、上記文字列選択範囲の調整を指示するためのタッチ操作として、方向の要素を有するタッチ操作を受け付けるものであり、上記操作判別手段は、上記UI部品に対する上記タッチ操作の方向を判別し、上記選択範囲調整手段は、上記操作判別手段によって判別されたタッチ操作の方向と対応する方向に上記文字列選択範囲の端部を移動させることにより、上記調整を実行することが好ましい。
さらに、本発明の文字列選択装置において、上記タッチパネルは、上記文字列選択範囲の調整を指示するためのタッチ操作として、方向の要素を有するタッチ操作を受け付けるものであり、上記操作判別手段は、上記UI部品に対する上記タッチ操作の方向を判別し、上記選択範囲調整手段は、上記操作判別手段によって判別されたタッチ操作の方向と同じ方向に上記文字列選択範囲の端部を移動させることにより、上記調整を実行することが好ましい。
上記構成によれば、上記選択範囲調整手段は、ユーザがタッチ操作によって示した方向と対応する方向に、文字列選択範囲の端部を移動させて、範囲の調整を実行する。
ユーザは、文字列選択範囲の端部を動かしたい方向と対応する方向を指定するタッチ操作を、UI部品に対して行えばよい。例えば、文字列選択範囲を減らすために端部(始端など)を右方向に移動させるという調整内容に対して、下方向を指定するタッチ操作を対応付けることなどが考えられる。
さらに、上記選択範囲調整手段が、タッチ操作の方向と同じ方向に文字列選択範囲の端部を移動させる構成とすれば、以下のメリットが得られる。
ユーザは、文字列選択範囲の端部を動かしたい方向に向かって、UI部品に対してタッチ操作を行えばよい。端部の移動方向に対応する方向のタッチ操作は、ユーザにとって自然で直感的に実施できる操作である。
以上のことから、本発明の文字列選択装置によれば、ユーザは、直感的な操作によって、文字列選択範囲の端部を、意図する方向に容易に移動させて、文字列を選択できるようになるという効果を奏する。
本発明の文字列選択装置において、上記部品判別手段は、上記文字列選択範囲の始端を移動させるための始端用UI部品、および、終端を移動させるための終端用UI部品のいずれが上記タッチ操作によって操作されたのかを判別し、上記選択範囲調整手段は、上記部品判別手段によって判別されたUI部品に対応する端部を移動させることにより、上記調整を実行することが好ましい。
上記構成によれば、上記選択範囲調整手段は、ユーザがタッチ操作によって選んだUI部品が対応する方の文字列選択範囲の端部を移動させて、範囲の調整を実行する。
具体的には、文字列選択範囲の端部には、範囲の始まりを示す始端と、範囲の終わりを示す終端とがあるので、始端の位置を移動させるための始端用UI部品と、終端の位置を移動させるための終端用UI部品とがタッチパネルに表示される。
そこで、部品判別手段は、始端用UI部品、および、終端用UI部品のいずれが上記タッチ操作によって操作されたのかを判別する。
上記選択範囲調整手段は、始端用UI部品がタッチ操作された場合には、文字列選択範囲の始端を移動させて、範囲の調整を実行し、終端用UI部品がタッチ操作された場合には、文字列選択範囲の終端を移動させて、範囲の調整を実行する。
ユーザは、文字列選択範囲の始端または終端のどちらを動かしたいのかによって、対応するUI部品を選んでタッチ操作を行えばよい。
なお、上記構成によれば、ユーザは、始端または終端に対応するUI部品を選んで、それに対して、方向の要素を含むタッチ操作を1度行うだけで、移動させたい端部の指定と、それを移動させたい方向の指定との両方を行うことが可能となる。
以上のことから、本発明の文字列選択装置によれば、ユーザは、直感的な操作によって、文字列選択範囲の端部を、意図する方向に、容易に移動させて、文字列を選択できるようになるという効果を奏する。
本発明の文字列選択装置は、上記課題を解決するために、タッチパネルに表示されている文字列が選択されている範囲を表す文字列選択範囲について、調整の指示を受け付けるためのUI領域を、上記タッチパネル上に定義するとともに、定義したUI領域のうち、上記タッチパネルに対するユーザのタッチ操作によって操作されたUI領域を判別する領域判別手段と、上記タッチ操作の種類を判別する操作判別手段と、上記領域判別手段によって判別されたUI領域と、上記操作判別手段によって判別されたタッチ操作の種類とに対応付けて定められた調整内容を、上記文字列選択範囲に対して実行する選択範囲調整手段とを備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、まず、領域判別手段によって、UI領域が定義される。このUI領域は、文字列選択範囲の調整内容ごとに複数定義される。定義されたUI領域は、上記文字列選択範囲を調整するという指示をユーザが入力するためのタッチ操作を受け付ける領域である。
ここで、ある1つのUI領域上でユーザのタッチ操作が行われたとする。この場合、領域判別手段は、操作されたUI領域を、定義したUI領域の中から特定する。さらに、操作判別手段は、上記タッチ操作の種類を判別する。タッチ操作には従来幾つもの種類があるので、上記操作判別手段は、少なくとも上記文字列選択範囲を調整する指示に割り当てられた種類のタッチ操作を判別できればよい。
続いて、選択範囲調整手段は、ユーザの上記タッチ操作に応じて実行すべき調整について、調整内容を決定する。調整内容は、UI領域およびタッチ操作の種類に対応付けて予め定められている。例えば、UI領域およびタッチ操作と調整内容との対応関係が記憶部に保存されているなどすればよい。選択範囲調整手段は、上記対応関係にしたがって、判別されたUI領域およびタッチ操作の種類に対応する調整内容を実行すべきものとして決定する。そして、選択範囲調整手段は、文字列選択範囲に対して、決定された調整内容を実行する。これにより、文字列選択範囲は、ユーザが行ったタッチ操作による指示のとおりに変更される。
上述のとおり、ユーザは、文字列選択範囲を意図どおりに調整するために、意図する調整内容に対応する比較的広いUI領域に対してタッチ操作を行えばよい。従来のように、文字列選択範囲の始端および終端について、文字と文字との間を厳密に位置指定するような困難な操作は要求されない。
以上のことから、本発明の文字列選択装置により、ユーザが意図する文字列を容易かつ確実に選択できるようになるという効果を奏する。
本発明の文字列選択装置において、上記タッチパネルは、上記文字列選択範囲の調整を指示するためのタッチ操作として、方向の要素を有するタッチ操作を受け付けるものであり、上記操作判別手段は、上記UI領域に対する上記タッチ操作の方向を判別し、上記選択範囲調整手段は、上記操作判別手段によって判別されたタッチ操作の方向と対応する方向に上記文字列選択範囲の端部を移動させることにより、上記調整を実行することが好ましい。
さらに、本発明の文字列選択装置において、上記タッチパネルは、上記文字列選択範囲の調整を指示するためのタッチ操作として、方向の要素を有するタッチ操作を受け付けるものであり、上記操作判別手段は、上記UI領域に対する上記タッチ操作の方向を判別し、上記選択範囲調整手段は、上記操作判別手段によって判別されたタッチ操作の方向と同じ方向に上記文字列選択範囲の端部を移動させることにより、上記調整を実行することが好ましい。
上記構成によれば、上記選択範囲調整手段は、ユーザがタッチ操作によって示した方向と対応する方向に、文字列選択範囲の端部を移動させて、範囲の調整を実行する。
ユーザは、文字列選択範囲の端部を動かしたい方向と対応する方向を指定するタッチ操作を、UI領域に対して行えばよい。例えば、文字列選択範囲を減らすために端部(始端など)を右方向に移動させるという調整内容に対して、下方向を指定するタッチ操作を対応付けることなどが考えられる。
さらに、上記選択範囲調整手段が、タッチ操作の方向と同じ方向に文字列選択範囲の端部を移動させる構成とすれば、以下のメリットが得られる。
ユーザは、UI領域上で、文字列選択範囲の端部を動かしたい方向に向かってタッチ操作を行えばよい。端部の移動方向に対応する方向のタッチ操作は、ユーザにとって自然で直感的に実施できる操作である。
以上のことから、本発明の文字列選択装置によれば、ユーザは、直感的な操作によって、文字列選択範囲の端部を、意図する方向に容易に移動させて、文字列を選択できるようになるという効果を奏する。
本発明の文字列選択装置において、上記領域判別手段は、上記文字列選択範囲の始端を移動させるための始端用UI領域、および、終端を移動させるための終端用UI領域を、上記タッチパネル上にそれぞれ定義し、上記始端用UI領域および上記終端用UI領域のいずれが上記タッチ操作によって操作されたのかを判別し、上記選択範囲調整手段は、上記領域判別手段によって判別されたUI領域に対応する端部を移動させることにより、上記調整を実行することが好ましい。
上記構成によれば、上記選択範囲調整手段は、ユーザがタッチ操作を行ったUI領域が対応する方の文字列選択範囲の端部を移動させて、範囲の調整を実行する。
具体的には、文字列選択範囲の端部には、範囲の始まりを示す始端と、範囲の終わりを示す終端とがあるので、始端の位置を移動させるための操作を受け付ける始端用UI領域と、終端の位置を移動させるための操作を受け付ける終端用UI領域とがタッチパネル上に定義される。
そこで、部品判別手段は、始端用UI領域、および、終端用UI領域のいずれの領域上で上記タッチ操作が実施されたのかを判別する。
上記選択範囲調整手段は、始端用UI領域でタッチ操作が実施された場合には、文字列選択範囲の始端を移動させて、範囲の調整を実行し、終端用UI領域でタッチ操作が実施された場合には、文字列選択範囲の終端を移動させて、範囲の調整を実行する。
ユーザは、文字列選択範囲の始端または終端のどちらを動かしたいのかによって、対応するUI領域上でタッチ操作を行えばよい。
なお、上記構成によれば、ユーザは、始端または終端に対応するUI領域上で、方向の要素を含むタッチ操作を1度行うだけで、移動させたい端部の指定と、それを移動させたい方向の指定との両方を行うことが可能となる。
以上のことから、本発明の文字列選択装置によれば、ユーザは、直感的な操作によって、文字列選択範囲の端部を、意図する方向に、容易に移動させて、文字列を選択できるようになるという効果を奏する。
本発明の文字列選択装置は、さらに、ユーザが行った上記タッチ操作の速度を判別する速度判別手段を備え、上記選択範囲調整手段は、上記速度判別手段によって判別された上記タッチ操作の速度に対応する移動量の分だけ上記文字列選択範囲の端部を移動させることにより、上記調整を実行し、上記移動量は、上記文字列が書かれた言語の文法構造上の単位、または、文字数によって定義されていてもよい。
上記構成によれば、速度判別手段が、ユーザが実施したタッチ操作の速度を判別する。選択範囲調整手段は、判別された速度に対応する移動量の分だけ、文字列選択範囲の端部を移動させる。つまり、ユーザのタッチ操作(動き)が速ければ速いほど、端部が多く移動するような、文字列選択範囲の調整方法を実現することが可能となる。
例えば、移動量は、上記文字列が書かれた言語の文法構造上の単位によって定義されることが想定される。この場合、遅い速度に対応付けて、文法上の小さい単位(例えば文字)に基づく移動量を定義すれば、ユーザのタッチ操作が遅い場合の端部の移動量を少なくすることができる。反対に、速い速度に対応付けて、文法上の大きい単位(例えば、単語、文章など)に基づく移動量を定義すれば、ユーザのタッチ操作が速い場合の端部の移動量を多くすることができる。
ユーザが行うタッチ操作の速さと、文字列選択範囲の端部の移動の速さとを、上述のように対応させることは好ましい。端部の移動速度にタッチ操作の速度を対応させると、このタッチ操作は、ユーザにとって自然で直感的に実施できる操作となる。
あるいは、移動量は、文字数によって定義されてもよい。この場合も同様に、ユーザが行うタッチ操作の速さと、文字列選択範囲の端部の移動の速さとを、上述のように対応させることができる。
本発明の文字列選択装置において、上記部品判別手段は、上記文字列選択範囲の端部を移動させる移動量の複数段階に対応付けて用意されているいずれのUI部品が上記タッチ操作によって操作されたのかを判別し、上記選択範囲調整手段は、上記部品判別手段によって判別されたUI部品に対応する移動量の分だけ上記文字列選択範囲の端部を移動させることにより、上記調整を実行し、上記移動量は、上記文字列が書かれた言語の文法構造上の単位、または、文字数によって定義されていてもよい。
UI部品を表示する文字列選択装置において、タッチパネルには、上記文字列選択範囲の端部を移動させる移動量の複数段階に対応付けて用意されている複数のUI部品の少なくともいずれか1つが表示される。移動量は、上述のとおり、上記文字列が書かれた言語の文法構造上の単位、または、文字数によって定義される。なお、いずれの段階の移動量に対応するUI部品を表示させるのかについて、例えば、ユーザが所望する移動量の段階に対応するUI部品が少なくとも1つ表示される構成であればよい。
上記構成によれば、部品判別手段は、ユーザがタッチ操作で選んだUI部品を判別する。UI部品は、定義された複数段階のいずれかの段階の移動量と対応している。選択範囲調整手段は、判別されたUI部品に対応する移動量の分だけ、文字列選択範囲の端部を移動させる。つまり、ユーザは、所望の移動量に対応するUI部品を選んで上述のタッチ操作を行うだけでよい。
以上のことから、本発明の文字列選択装置によれば、ユーザは、文字列選択範囲の端部を、意図する速さで、確実かつ容易に移動させて、すばやく所望の文字列を選択できるようになるという効果を奏する。
さらに、上記領域判別手段は、上記タッチパネル上の上記文字列選択範囲の位置に応じて、上記タッチパネルの領域を2分割して、上記始端用UI領域および上記終端用UI領域を定義してもよい。
さらに、上記領域判別手段は、文字列が横書きであって、文字列選択範囲が1行以下の場合に、上記文字列選択範囲の左右方向の中央を通る直線を、上記始端用UI領域と上記終端用UI領域との境界線と定義し、文字列が横書きであって、文字列選択範囲が複数行の場合に、上記文字列選択範囲の上下方向の中央を通る直線を、上記始端用UI領域と上記終端用UI領域との境界線と定義してもよい。
上記構成によれば、上記領域判別手段は、タッチパネルを2分割して、比較的広い2つの領域を、始端用UI領域および終端用UI領域に、それぞれ割り当てることができる。
そして、上記領域判別手段は、2つの領域の境界を、上記文字列選択範囲の位置に基づいて動的に決定することが可能である。
文字列選択範囲のタッチパネル上の表示位置は、シーンごとにばらばらである。始端用UI領域および終端用UI領域が、固定的に定まっていると、文字列選択範囲の位置によっては、文字列選択範囲の始端が、終端用UI領域に含まれる状況、および、その反対の状況が考えられる。タッチ操作した位置と、それによって調整される端部とが一致しなければ、ユーザが、直感的に操作を行うことは難しい。
しかし、上記構成によれば、文字列選択範囲がどこにあっても、定義されるUI領域と、文字列選択範囲の端部とが、常に対応するように、両領域の境界が定義される。このため、ユーザは、文字列選択範囲を調整するためのタッチ操作を、常に、直感的に行うことが可能になる。
あるいは、上記領域判別手段は、上記タッチパネルの領域を左右方向に2分割する、上記文字列選択範囲の中心を通る縦の境界線を特定するとともに、上記タッチパネルの領域を上下方向に2分割する、上記中心を通る横の境界線を特定し、上記領域判別手段は、上記中心の位置の上下方向の偏りが大きい場合に、上記縦の境界線に基づいて左右方向に領域を分割し、上記中心の位置の左右方向の偏りが大きい場合に、上記横の境界線に基づいて上下方向に領域を分割し、上記中心の位置の偏りが上下方向と左右方向とで同じ場合、上記タッチパネルが縦長の場合には上記横の境界線に基づいて上下方向に領域を分割し、上記タッチパネルが横長の場合には上記縦の境界線に基づいて左右方向に領域を分割してもよい。
上記構成によれば、操作領域判別手段は、可能な限り偏りが少ない分割方法を選択して、タッチパネルの領域を2分割することができる。分割された2つの領域は、それぞれ、端点調整用のタッチ操作を受け付ける領域であり、これらの領域のどちらか一方が極端に狭くなるという偏りを回避することができる。
そのため、文字列選択範囲の調整を行うためのタッチ操作がし難いという不都合を解消することが可能となる。
本発明の文字列選択方法は、上記課題を解決するために、タッチパネルに表示されている文字列が選択されている範囲を表す文字列選択範囲について、調整の指示を受け付けるためのUI部品を、上記タッチパネルに表示する表示制御ステップと、上記表示制御ステップにて表示されたUI部品のうち、上記タッチパネルに対するユーザのタッチ操作によって操作されたUI部品を判別する部品判別ステップと、上記タッチ操作の種類を判別する操作判別ステップと、上記部品判別ステップにて判別されたUI部品と、上記操作判別ステップにて判別されたタッチ操作の種類とに対応付けて定められた調整内容を、上記文字列選択範囲に対して実行する選択範囲調整ステップとを含むことを特徴としている。
本発明の文字列選択方法は、上記課題を解決するために、タッチパネルに表示されている文字列が選択されている範囲を表す文字列選択範囲について、調整の指示を受け付けるためのUI領域を、上記タッチパネル上に定義する定義ステップと、上記定義ステップにて定義されたUI領域のうち、上記タッチパネルに対するユーザのタッチ操作によって操作されたUI領域を判別する領域判別ステップと、上記タッチ操作の種類を判別する操作判別ステップと、上記領域判別ステップにて判別されたUI領域と、上記操作判別ステップにて判別されたタッチ操作の種類とに対応付けて定められた調整内容を、上記文字列選択範囲に対して実行する選択範囲調整ステップとを含むことを特徴としている。
なお、上記文字列選択装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記文字列選択装置をコンピュータにて実現させる文字列選択装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の文字列選択装置は、上記課題を解決するために、タッチパネルに表示されている文字列が選択されている範囲を表す文字列選択範囲について、調整の指示を受け付けるためのUI部品を、上記タッチパネルに表示する表示制御手段と、上記表示制御手段によって表示されたUI部品のうち、上記タッチパネルに対するユーザのタッチ操作によって操作されたUI部品を判別する部品判別手段と、上記タッチ操作の種類を判別する操作判別手段と、上記部品判別手段によって判別されたUI部品と、上記操作判別手段によって判別されたタッチ操作の種類とに対応付けて定められた調整内容を、上記文字列選択範囲に対して実行する選択範囲調整手段とを備えていることを特徴としている。
本発明の文字列選択装置は、上記課題を解決するために、タッチパネルに表示されている文字列が選択されている範囲を表す文字列選択範囲について、調整の指示を受け付けるためのUI領域を、上記タッチパネル上に定義するとともに、定義したUI領域のうち、上記タッチパネルに対するユーザのタッチ操作によって操作されたUI領域を判別する領域判別手段と、上記タッチ操作の種類を判別する操作判別手段と、上記領域判別手段によって判別されたUI領域と、上記操作判別手段によって判別されたタッチ操作の種類とに対応付けて定められた調整内容を、上記文字列選択範囲に対して実行する選択範囲調整手段とを備えていることを特徴としている。
本発明の文字列選択方法は、上記課題を解決するために、タッチパネルに表示されている文字列が選択されている範囲を表す文字列選択範囲について、調整の指示を受け付けるためのUI部品を、上記タッチパネルに表示する表示制御ステップと、上記表示制御ステップにて表示されたUI部品のうち、上記タッチパネルに対するユーザのタッチ操作によって操作されたUI部品を判別する部品判別ステップと、上記タッチ操作の種類を判別する操作判別ステップと、上記部品判別ステップにて判別されたUI部品と、上記操作判別ステップにて判別されたタッチ操作の種類とに対応付けて定められた調整内容を、上記文字列選択範囲に対して実行する選択範囲調整ステップとを含むことを特徴としている。
本発明の文字列選択方法は、上記課題を解決するために、タッチパネルに表示されている文字列が選択されている範囲を表す文字列選択範囲について、調整の指示を受け付けるためのUI領域を、上記タッチパネル上に定義する定義ステップと、上記定義ステップにて定義されたUI領域のうち、上記タッチパネルに対するユーザのタッチ操作によって操作されたUI領域を判別する領域判別ステップと、上記タッチ操作の種類を判別する操作判別ステップと、上記領域判別ステップにて判別されたUI領域と、上記操作判別ステップにて判別されたタッチ操作の種類とに対応付けて定められた調整内容を、上記文字列選択範囲に対して実行する選択範囲調整ステップとを含むことを特徴としている。
したがって、ユーザが意図する文字列を容易かつ確実に選択できる文字列選択装置を実現できるという効果を奏する。
≪実施形態1≫
本発明の実施の一形態について図1〜図9に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、本発明における文字列選択装置として、ここでは、タッチパネルを搭載したスマートフォンについて説明する。しかしながら、本発明の文字列選択装置は、上記スマートフォンに限られるものではなく、タッチパネルにおいて、文字列を表示し、タッチ操作を受け付けて文字列を選択することができる装置であれば、あらゆる情報処理装置に適用することが可能である。また、説明の便宜上、各実施形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。また、図面における長さ、大きさおよび幅などの寸法関係ならびに形状は、図面の明瞭化と簡略化のために適宜に変更されており、実際の寸法および形状を表してはいない。
本発明の実施の一形態について図1〜図9に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、本発明における文字列選択装置として、ここでは、タッチパネルを搭載したスマートフォンについて説明する。しかしながら、本発明の文字列選択装置は、上記スマートフォンに限られるものではなく、タッチパネルにおいて、文字列を表示し、タッチ操作を受け付けて文字列を選択することができる装置であれば、あらゆる情報処理装置に適用することが可能である。また、説明の便宜上、各実施形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。また、図面における長さ、大きさおよび幅などの寸法関係ならびに形状は、図面の明瞭化と簡略化のために適宜に変更されており、実際の寸法および形状を表してはいない。
〔スマートフォンの構成〕
図1は、本発明の実施形態におけるスマートフォン1の要部構成を示すブロック図である。
図1は、本発明の実施形態におけるスマートフォン1の要部構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係るスマートフォン1は、少なくとも、操作部10、制御部11、記憶部12、および、表示部13を備えている構成である。さらに、スマートフォン1は、図示しないが、通信部、音声入力部、音声出力部、放送受像部、GPSなど、スマートフォンが標準的に備えている各種部品を備えていてもよい。
操作部10は、ユーザがスマートフォン1に指示信号を入力する入力デバイスである。なお、本実施形態では、操作部10は、表示部13とともにタッチパネルとして構成されている。操作部10は、指示体(指またはペンなど)の接触(接近も含む)を受け付けるタッチ面と、指示体とタッチ面との間の接触、および、それによる入力位置を検知するためのタッチセンサとで構成されている。タッチセンサは、指示体とタッチ面との接触/非接触を検知できればどのようなセンサで実現されていてもかまわない。例えば、圧力センサ、静電容量センサ、光センサなどで実現される。具体的には、操作部10は、ユーザのタッチ操作によって生じた信号を、後述の操作受付部20に供給する。
表示部13は、スマートフォン1が処理する情報を表示する表示デバイスである。例えば、表示部13には、後述するアイコン表示制御部21、および、選択範囲表示制御部26などによって処理された情報が表示される。表示部13は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)などの表示装置で構成される。なお、本実施形態では、操作部10および表示部13は、タッチパネルとして構成されているため、これらは一体となっている。
記憶部12は、(1)スマートフォン1の制御部11が実行する制御プログラム、(2)制御部11が実行するOSプログラム、(3)制御部11が、文字列選択装置が有する各種機能を実行するためのアプリケーションプログラム、および、(4)該アプリケーションプログラムを実行するときに読み出す各種データを非一時的に記憶するものである。例えば、上記の(1)〜(4)のデータは、ROM(read only memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)、HDD(Hard Disc Drive)などの記憶装置に記憶される。
スマートフォン1は、図示しない一時記憶部を備えていてもよい。一時記憶部は、スマートフォン1が実行する各種処理の過程で、演算に使用するデータおよび演算結果等を一時的に記憶するいわゆるワーキングメモリであり、RAM(Random Access Memory)などの記憶装置で構成される。
どのデータをどの記憶装置に記憶するのかについては、スマートフォン1の使用目的、利便性、コスト、物理的な制約などから適宜決定される。
制御部11は、スマートフォン1が備える各部を統括制御するものである。制御部11は、本発明の文字列選択装置としてスマートフォン1を機能させるために、操作受付部20、アイコン表示制御部21、文字列選択部22、操作アイコン判別部23、タッチ操作判別部24、選択範囲調整部25、および、選択範囲表示制御部26を含む。
上述した制御部11の各機能ブロックは、例えば、CPU(central processing unit)が、ROM(read only memory)、NVRAM(non-Volatile random access memory)等で実現された記憶装置(記憶部12)に記憶されているプログラムを不図示のRAM(random access memory)等に読み出して実行することで実現できる。
操作受付部20は、操作部10が検出したユーザのタッチ操作に係る信号に基づいて、判明したタッチ操作の有無、および、タッチ位置の座標情報を、制御部11の各部に供給する。操作受付部20は、タッチ位置の座標情報を時系列で保持することができる。そして、一定期間に亘って連続で入力されたタッチ操作(ドラッグ操作、フリック操作、ピンチイン/ピンチアウト操作、長押し操作)の軌跡の座標情報を各部に供給してもよい。操作受付部20が一定期間受け付けたタッチ操作に係る入力(座標および時刻)の集合によって、タッチ操作の軌跡、速度、および、加速度を得ることができる。
すなわち、本発明の文字列選択装置(スマートフォン1)は、文字列選択範囲を調節するためのタッチ操作として、少なくとも、方向の要素を有するタッチ操作を受け付ける構成である。
さらに、スマートフォン1の操作受付部20は、方向の要素に加えて、速度、加速度および入力点の集合(軌跡)の要素の少なくともいずれか1つを有するタッチ操作を受け付ける構成であることが好ましい。すなわち、本発明の文字列選択装置は、タッチ操作の距離の要素に頼らずに、方向の要素と、速度、加速度または入力点の集合(軌跡)の要素とに基づいて、文字列選択範囲の調整に係る挙動を決定できる点が特徴である。これにより、ユーザは、文字列選択範囲の端部の移動距離を厳密に指定したりするような困難な操作から解放されるというメリットがある。
文字列選択部22は、ユーザのタッチ操作によって指定された文字列の範囲を決定し、選択するものである。本実施形態では、文字列選択部22は、表示部13に表示された文字列上でドラッグ操作が行われた場合に、当該ドラッグ操作が文字列の選択を指示する操作であると判断する。文字列選択部22は、ドラッグ操作の開始位置を文字列選択範囲の始端、ドラッグ操作の終了位置を文字列選択範囲の終端として特定することにより、文字列選択範囲を決定することができる。なお、上記に限定されず、文字列選択部22は、他のタッチ操作に応じて文字列選択範囲を決定しても構わない。文字列選択部22は、決定した文字列選択範囲を、アイコン表示制御部21および選択範囲表示制御部26に通知する。
選択範囲表示制御部26は、文字列選択部22によって決定された文字列選択範囲に含まれる文字列の表示様態を制御するものである。具体的には、選択範囲表示制御部26は、選択された文字列がユーザに認知されるように、選択文字列の表示様態を、非選択文字列とは異なる様態に変化させる。例えば、選択範囲表示制御部26は、図3などに示すとおり、文字列選択範囲に対して、所定の色で網掛けを施して、選択された文字列を表現してもよい。文字列選択範囲の表示方法は、これに限定されず、ユーザが選択された文字列の範囲を認知できるような表示方法であれば何でもよい。
アイコン表示制御部21は、文字列選択部22によって決定された文字列選択範囲を調整するためのUI(ユーザインターフェース)部品の表示を制御するものである。以下では、文字列選択範囲を調整するためのUI部品を、範囲調整アイコンと称する。範囲調整アイコンは、操作部10介してユーザがタッチ操作できるように表示部13に表示される。本実施形態では、アイコン表示制御部21は、範囲調整アイコンを表示する位置を制御する。例えば、アイコン表示制御部21は、文字列選択範囲の始端付近に、当該始端の位置を調整するための範囲調整アイコンを表示させる。また、文字列選択範囲の終端付近に、当該終端の位置を調整するための範囲調整アイコンを表示させる。これにより、ユーザは、文字列選択範囲の調整のために操作すべきアイコンと、調整される端部(始端または終端)との対応を簡単に認識することができる。しかし、上述のアイコンの表示のさせ方は、一例であって、これに限られるものではない。本実施形態では、アイコン表示制御部21は、この範囲調整アイコンを、選択文字列に重ならないように、指示体(ユーザの指またはペン)に対して十分な大きさで表示することが好ましい。これにより、ユーザは、容易に範囲調整アイコンを選択し、文字列選択範囲の調整を指示するためのタッチ操作を行うことができる。このため、大きく明確なタッチ操作で文字列選択範囲の調整を行うことができる。結果として、文字列選択範囲の調整を、容易かつ確実に行うことができる。また、アイコン表示制御部21は、次のタッチ操作を連想させるデザインを有した各アイコンを採用することが好ましい。例えば、各範囲調整アイコンにおいて、範囲の調整を指示するための操作として、左右方向のフリック操作を受け付ける場合が考えられる。この場合には、アイコン表示制御部21は、例えば、左右方向の矢印の記号がデザインされた各アイコンを採用する。これにより、ユーザは、各アイコンに対してどのようなタッチ操作を次に行えばよいのかを容易に連想することができ、結果としてユーザの操作性を向上させることが可能となる。また、アイコン表示制御部21は、その他の文字列に重ねて表示する場合には、アイコンを半透明にして表示し、文字列の視認性の低下を防ぐことが好ましい。
表示部13に表示された範囲調整アイコンがタッチ操作されると、このタッチ操作の位置座標などの情報が、操作受付部20を介して、操作アイコン判別部23およびタッチ操作判別部24に供給される。
操作アイコン判別部23は、表示部13に表示された範囲調整アイコンに対して、タッチ操作が行われた場合に、タッチ操作が行われた操作対象の範囲調整アイコンを判別するものである。上述のとおり、範囲調整アイコンは、例えば、文字列選択範囲の始端付近と、文字列選択範囲の終端付近とに2つ表示される。操作アイコン判別部23は、操作受付部20から供給されたタッチ位置と重なる位置に表示されているアイコンが始端のアイコンと、終端のアイコンとのいずれであるのかを判別する。そして、いずれのアイコンがタッチ操作されたかを示す判別結果を選択範囲調整部25に通知する。
タッチ操作判別部24は、表示部13に表示された範囲調整アイコンに対して、なされたタッチ操作の種類を判別するものである。タッチ操作判別部24は、範囲調整アイコンに対して、タッチ操作が行われた場合に、当該範囲調整アイコンに対して、どのようなタッチ操作がなされたのかを判別し、判別結果を選択範囲調整部25に通知する。
タッチ操作判別部24は、操作受付部20から、ユーザのタッチ操作の軌跡を時系列で取得する。したがって、タッチ操作判別部24は、例えば、範囲調整アイコン周辺の所定領域を開始位置として行われた、任意の方向へフリック操作、ドラッグ操作、ならびに、タップ操作、ダブルタップ操作、長押し操作、ピンチイン/ピンチアウト操作などを判別することが可能である。本実施形態では、タッチ操作判別部24は、文字列選択範囲の調整を行うための操作として、所定方向のフリック操作を受け付ける。そして、どの方向へのフリック操作であるのかを判別する。
選択範囲調整部25は、操作アイコン判別部23およびタッチ操作判別部24のそれぞれから供給された判別結果にしたがって、文字列選択範囲の調整を行うものである。選択範囲調整部25は、後述する調整内容記憶部30に記憶されている調整内容決定テーブルから、上記判別結果に対応する調整内容を読み出し、読みだした調整内容に基づいて選択範囲を調整する。さらに、選択範囲調整部25は、選択範囲表示制御部26に、調整結果、すなわち、上記の調整を行った後の文字列選択範囲を供給する。
〔調整内容決定テーブル〕
図2の(a)は、調整内容記憶部30に記憶されている調整内容決定テーブルのデータ構造および具体例を示す図である。図2の(b)は、調整内容決定テーブルの他の例を示す図である。図2の(a)および(b)において、判別結果と調整内容との対応付け情報をテーブル形式のデータ構造にて示したことは一例であって、当該対応付け情報のデータ構造を、テーブル形式に限定する意図はない。以降、データ構造を説明するためのその他の図においても同様である。
図2の(a)は、調整内容記憶部30に記憶されている調整内容決定テーブルのデータ構造および具体例を示す図である。図2の(b)は、調整内容決定テーブルの他の例を示す図である。図2の(a)および(b)において、判別結果と調整内容との対応付け情報をテーブル形式のデータ構造にて示したことは一例であって、当該対応付け情報のデータ構造を、テーブル形式に限定する意図はない。以降、データ構造を説明するためのその他の図においても同様である。
「操作アイコン」のカラムには、文字列選択範囲に関連して表示される各アイコンを定義する情報が格納される。上述したとおり、本実施形態では、アイコン表示制御部21は、文字列選択範囲の始端を調整するための範囲調整アイコンと、終端を調整するための範囲調整アイコンとを文字列選択範囲に関連して表示する。そこで、調整内容決定テーブルにおいては、前者を、始端用アイコン40sと定義し、後者を、終端用アイコン40eと定義して、それぞれを識別する識別情報が、「操作アイコン」のカラムに格納されている。
「タッチ操作」のカラムには、各アイコンに対して、範囲調整のために実施されることが想定されている、タッチ操作の種類を定義する情報が格納される。図2の(a)に示す例では、各アイコンに対して、2種類のタッチ操作が割り当てられている。第1の種類は、「左方向へフリック」である。これは、アイコン周辺の所定領域上を始点として、そこから左方向へフリック操作するというタッチ操作を意味している。第2の種類は、「右方向へフリック」である。これは、アイコン周辺の所定領域情報を始点として、そこから右方向へフリック操作するというタッチ操作を意味している。
「調整内容」のカラムには、選択範囲調整部25が実行するべき範囲調整の内容を定義する情報が格納される。例えば、「始端用アイコン40s」および「左方向へフリック」には、調整内容「始端を左へ1文字分移動」が対応付けられている。
「始端を左へ1文字分移動」とは、文字列選択部22によって決定された文字列選択範囲の始端Psを、1文字分左隣に移動させる動作を意味する。この動作が行われた結果、文字列選択範囲に含まれる文字が1文字増加することになる。
なお、始端Psが行頭の文字Tnの位置にある場合、当該文字Tnの左隣の文字とは、一つ上の行の行末にある文字Tn−1である。この場合、選択範囲調整部25は、始端Psの位置を、文字Tnの位置から、右上にある文字Tn−1の位置に移動させる。つまり、「始端を左へ1文字分移動」とは、始端Psを元の文字の位置から相対的に1文字分左の位置へ移動させるという意味ではなく、元の文字の1つ前の文字の位置に移動させるという意味であることは明らかである。
さらに、始端用アイコン40sに対して、反対の右隣に始端を移動させる(文字列選択範囲の文字を1文字減らす)ことを定義した「始端を右へ1文字分移動」が対応付けられている。
終端用アイコン40eについても、始端用アイコン40sと同様に、左方向へフリック操作された場合の調整内容と、右方向へフリック操作された場合の調整内容とが対応付けられている。
上記のデータ構造を有する調整内容決定テーブルを参照すれば、選択範囲調整部25は、操作アイコン判別部23が判別した操作アイコンと、タッチ操作判別部24が判別したタッチ操作の種類とに応じて、自身が実行すべき調整内容を決定することが可能となる。
なお、図2の(a)に示す例は、文字列が横書き表示される場合を想定している。調整内容決定テーブルは、図示しないが、文字列が縦書き表示される場合を想定して、アイコンに対する上下方向のフリック操作、および、それぞれに対応する調整内容を定義する情報を含んでもよい。例えば、「始端用アイコン40s」および「上方向へフリック」のレコードについて、調整内容「始端を上へ1文字分移動」が対応付けて記憶されてもよい。
〔文字列選択処理の流れ〕
続いて、本発明のスマートフォン1が実行する文字列選択処理の流れについて、図3および図4を参照して説明する。図3は、スマートフォン1の表示部13に表示される画面の一具体例を示す図である。図4は、スマートフォン1が実行する処理の流れを示すフローチャートである。なお、図3は、ユーザのドラッグ操作に従って文字列が選択され、文字列選択範囲が明示されるとともに、始端用アイコン40sおよび終端用アイコン40eが表示された後の画面の状態を示す。
続いて、本発明のスマートフォン1が実行する文字列選択処理の流れについて、図3および図4を参照して説明する。図3は、スマートフォン1の表示部13に表示される画面の一具体例を示す図である。図4は、スマートフォン1が実行する処理の流れを示すフローチャートである。なお、図3は、ユーザのドラッグ操作に従って文字列が選択され、文字列選択範囲が明示されるとともに、始端用アイコン40sおよび終端用アイコン40eが表示された後の画面の状態を示す。
図3を参照して、ユーザは、表示部13に表示されている文字列「静止画・・・停止する」を選択したいと所望し、始端Psから終端Peまでドラッグ操作を行ったとする。ここで、操作受付部20を介して上記ドラッグ操作を受け付けた文字列選択部22は、図3に示すとおり、文字「静」の直前の位置を始端Psと特定し、文字「こ」の直後の位置を終端Peと特定して、これらの文字とこれらの文字に挟まれる文字列とを文字列選択範囲として決定したとする。そして、図3に示すとおり、選択範囲表示制御部26は、文字「静」から文字「こ」までを網掛け表示する。
図4を参照して、文字列選択部22が、例えば、上述のとおり文字列選択範囲を決定すると(S100においてYES)、アイコン表示制御部21は、範囲調整アイコンを表示部13に表示する(S102)。具体的には、図3に示すとおり、始端用アイコン40sを、始端Psから所定位置に表示し、終端用アイコン40eを、終端Peから所定方向の所定位置に表示する。
ここで、ユーザは、例えば、表示された文字列選択範囲を「静止画・・・停止する」に調整したいと望んだとする。この場合、ユーザは、タッチパネル上に表示された2つの範囲調整アイコンのうち、終端Peの位置を調整するための終端用アイコン40eをタッチし、終端Peを1文字左へ戻すように、左方向へフリック操作を行う。
上述のように、操作受付部20が、操作部10を介して、範囲調整アイコンがタッチ操作されたことを受け付けると(S104においてYES)、操作受付部20から、上記タッチ操作にかかる情報、すなわち時系列の位置座標(軌跡)などが操作アイコン判別部23およびタッチ操作判別部24に供給される。
操作アイコン判別部23は、どのアイコンが操作されたのかを判別する(S106)。例えば、図3に示すとおり、フリック操作の開始位置が、終端用アイコン40eの周囲の所定領域上であった場合には、操作アイコン判別部23は、操作されたアイコンが「終端用アイコン40e」であると判別する。
一方、タッチ操作判別部24は、タッチ操作の種類を判別する(S108)。例えば、ユーザが、終端用アイコン40eに対して左方向へフリック操作を行った場合には(図3の実線矢印)、タッチ操作判別部24は、行われたタッチ操作の種類が「左方向へフリック」であると判別する。
続いて、選択範囲調整部25は、調整内容を決定する(S110)。具体的には、選択範囲調整部25は、操作アイコン判別部23、および、タッチ操作判別部24からの判別結果、すなわち、判別された操作アイコン、および、判別されたタッチ操作の種類を取得する。そして、上記判別結果に対応する調整内容を調整内容記憶部30に記憶されている調整内容決定テーブル(図2の(a))から読み出す。例えば、図2の(a)に示す調整内容決定テーブルによると、「終端用アイコン40e」かつ「左方向へフリック」のレコードには、「終端を左へ1文字分移動」の調整内容が関連付けられている。したがって、選択範囲調整部25は、S104におけるユーザのタッチ操作に応じて、自身が実行すべき動作を、「終端を左へ1文字分移動」と決定する。
さらに、選択範囲調整部25は、決定された調整内容に従って、選択範囲を調整する(S112)。上述の例では、選択範囲調整部25は、調整内容決定テーブルを参照して決定した調整内容「終端を左へ1文字分移動」に従って、図3の終端Peを1文字分左隣の文字の位置に移動させる。すなわち、終端Peを、文字「こ」の直後から、文字「る」の直後に移動させる。これにより、文字列選択範囲は、「静止画・・・停止する」へと調整される。選択範囲調整部25は、調整後の文字列選択範囲を選択範囲表示制御部26に供給する。
最後に、選択範囲表示制御部26が、調整後の文字列選択範囲を表示部13に表示する(S114)。上述の例では、選択範囲表示制御部26は、選択範囲調整部25から供給された、調整後の文字列選択範囲に応じて、当該文字列選択範囲に含まれる文字列を網掛け表示する。ここで、上記文字列選択範囲に含まれる文字列とは、図3における、「静止画」の文字「静」から、「停止する」の文字「る」までの文字列である。一方、ここで、アイコン表示制御部21は、文字列選択範囲が変更された場合に、変化した始端または終端の位置に基づいて、始端用アイコンまたは終端用アイコンを再配置し、再描画を行う。
なお、図2の(a)を参照して説明すると、S104において、終端用アイコン40eに対して右方向へのフリック操作が行われた場合、選択範囲調整部25は、図2の(a)の調整内容決定テーブルを参照して、調整内容を「終端を右へ1文字分移動」と決定する。この場合、選択範囲調整部25は、図3の終端Peを、「停止すること」の文字「こ」の直後から右隣の文字「と」直後の位置に移動させる。あるいは、S104において、始端用アイコン40sに対して左方向へフリック操作が行われた場合、選択範囲調整部25は、調整内容決定テーブルに従って、調整内容を「始端を左へ1文字分移動」と決定する。この場合、選択範囲調整部25は、図3の始端Psを、「などの静止画」の文字「静」の直前から、左隣の文字「の」の直前の位置に移動させる。あるいは、S104において、始端用アイコン40sに対して右方向へフリック操作が行われた場合、選択範囲調整部25は、調整内容決定テーブルに従って、調整内容を「始端を右へ1文字分移動」と決定する。この場合、選択範囲調整部25は、図3の始端Psを、「などの静止画」の文字「静」の直前から、右隣の文字「止」の直前の位置に移動させる。
なお、フリック操作について想定した方向が左右方向であることは一例で、これに限定されるものではない。例えば、上方向にフリック操作を行うと左に1文字分、下方向にフリック操作を行うと右に1文字分端部が移動することにしてもよい。
〔変形例1〕
以下に、本実施形態1の他の例について、図2の(b)、および、図5を参照して説明する。図5は、スマートフォン1の表示部13に表示される画面の他の具体例を示す図である。
以下に、本実施形態1の他の例について、図2の(b)、および、図5を参照して説明する。図5は、スマートフォン1の表示部13に表示される画面の他の具体例を示す図である。
本例では、文字列選択装置としてのスマートフォン1は、選択範囲調整のためのタッチ操作をフリック操作ではなく、円描画操作によって受け付ける構成である。ここで、円描画操作とは、指示体(指またはペン)などを用いて、操作部10のタッチ面に対して円を描くタッチ操作のことをいう。
本例では、アイコン表示制御部21は、上記円描画操作を連想させるデザインのアイコンとして、図5に示す、始端用アイコン41sおよび終端用アイコン41eを表示する構成である。上記各アイコンには、円形の双方向の矢印の記号が施されているので、ユーザは、これらの範囲調整アイコンに対して、時計回りまたは反時計回りに円描画操作を行うことができると容易に想起することができる。
また、スマートフォン1は、本例では、調整内容記憶部30は、調整内容決定テーブルとして、図2の(b)に示すテーブルを保持する構成である。
図2の(b)に示すとおり、調整内容決定テーブルにおいて、(i)始端用アイコン41sに対して反時計回りに円描画操作がなされたケース、(ii)始端用アイコン41sに対して時計回りに円描画操作がなされたケース、(iii)終端用アイコン41eに対して反時計回りに円描画操作がなされたケース、(iv)終端用アイコン41eに対して時計回りに円描画操作がなされたケース、のそれぞれについて、調整内容が対応付けて記憶されている。
例えば、ケース(i)には、調整内容「始端を左へ1文字分移動」が対応づけられている。調整内容のそれぞれは、図2の(a)に示す調整内容決定テーブルと同様の内容である。
図5を参照して、表示部13に表示されている文字列選択範囲は、「静止画・・・停止するこ」の文字列である。例えば、ユーザは、上記文字列選択範囲を「静止画・・・停止する」に修正したいと望んでいるとする。つまり、終端Peを一つ左に動かしたいと望んでいるとする。この場合、ユーザは、アイコン表示制御部21によって表示部13に表示された、終端用アイコン41eに対して、反時計回りに円描画操作を行えばよい(図5の実線矢印)。
上記タッチ操作を、操作受付部20を介して受け付けた操作アイコン判別部23は、操作されたアイコンを「終端用アイコン41e」と判別する。タッチ操作判別部24は、実行されたタッチ操作の種類を「反時計回りに円描画」と判別する。
選択範囲調整部25は、図2(b)に示す調整内容決定テーブルを参照して、調整内容を「終端を左へ1文字分移動」と決定し、この調整を実行する。つまり、選択範囲調整部25は、文字列選択範囲を「静止画・・・停止するこ」から「静止画・・・停止する」へと調整する。
あるいは、ユーザが、終端用アイコン41eに対して、時計回りに円描画操作を実行したとする。この場合、選択範囲調整部25は、上記調整内容決定テーブルを参照して、調整内容を「終端を右へ1文字分移動」と決定する。そして、選択範囲調整部25は、図5の終端Peの位置を、文字「こ」の直後から右隣の文字「と」の直後の位置に移動させて、文字列選択範囲を「静止画・・・停止すること」に調整する。
あるいは、ユーザが、始端用アイコン41sに対して、反時計回りに円描画操作を実行したとする。この場合、選択範囲調整部25は、調整内容を「始端を左へ1文字分移動」と決定する。そして、選択範囲調整部25は、図5の始端Psの位置を、文字「静」の直前から左隣の文字「の」の直前の位置に移動させて、文字列選択範囲を「の静止画・・・停止するこ」に調整する。
あるいは、ユーザが、始端用アイコン41sに対して、時計回りに円描画操作を実行したとする。この場合、選択範囲調整部25は、調整内容を「始端を右へ1文字分移動」と決定する。そして、選択範囲調整部25は、図5の始端Psの位置を、文字「静」の直前から右隣の文字「止」の直前の位置に移動させて、文字列選択範囲を「止画・・・停止するこ」に調整する。
上記の例によれば、円描画操作という、方向の要素を有する容易なタッチ操作によって、ユーザは、文字列選択範囲を調整することが可能となる。本例では、スマートフォン1は、円描画操作における円の大きさとは無関係に、文字列選択範囲を調整する旨の指示を、円描画操作に基づいて受け付けることができる。そのため、ユーザは、1文字分動かしたいからといって、1文字の大きさに相当する細かくて小さい円を描く必要はない。つまり、ユーザは、自身が操作しやすい任意の大きさで円描画操作を行える。
結果として、本発明によれば、ユーザが、簡単かつ確実に、意図どおりに文字列選択範囲を調整することが可能な文字列選択装置を実現できるという効果を奏する。
〔変形例2〕
上述の本実施形態では、1回のタッチ操作(フリック操作または円描画操作)で文字列選択範囲の端部を移動させることができる単位(移動最小単位)は、1文字で固定であった。しかし、本発明の文字列選択装置は、移動最小単位を変更できる構成を備えていてもよい。
上述の本実施形態では、1回のタッチ操作(フリック操作または円描画操作)で文字列選択範囲の端部を移動させることができる単位(移動最小単位)は、1文字で固定であった。しかし、本発明の文字列選択装置は、移動最小単位を変更できる構成を備えていてもよい。
本例では、アイコン表示制御部21は、異なる移動最小単位ごとにデザインの異なるアイコンを採用し、表示部13に表示する構成である。
図6は、スマートフォン1の表示部13に表示される、移動最小単位を変更可能な範囲調整アイコンの具体例を示す図である。図7の(a)は、図6に示す範囲調整アイコンの別の表示様態の例を示す図である。図7の(b)は、移動最小単位を変更可能な範囲調整アイコンの他の具体例を示す図である。
なお、異なる移動最小単位として、「文字」、「単語」、「句」、「節」、「文」などのように、文字列が書かれている言語の文法構造に基づいた単位が採用されてもよい。あるいは、「文字」、「行」、「段落」、「章」、「ページ」などのように、文書のレイアウトに基づいた単位が採用されてもよい。以下では、一例として、スマートフォン1は、1「文字」単位、1「単語」単位、1「文」単位の3種類を切り替えることができる構成であるとして説明する。
図6を参照して、文字列選択範囲(例えば、「静止画・・・停止」)が決定されると、まず、アイコン表示制御部21は、網掛けされた文字列選択範囲の各端部付近に、範囲調整アイコンを表示する。本実施形態では、アイコン表示制御部21は、実施可能なタッチ操作を連想させるデザインに加えて、現在設定されている移動最小単位を明示するデザインが付加されたアイコンを採用し表示する。図6の始端用アイコン42sおよび終端用アイコン42eに付加された「C」のマークは、文字(Character)単位で、文字列選択範囲の調整が行えることをユーザに対して示している。
この画面の状態で、始端用アイコン42sまたは終端用アイコン42eに対して、範囲調整のためのタッチ操作(フリック操作または円描画操作)が実施されると、既述のとおり、スマートフォン1は、1回のタッチ操作につき、1文字単位で端部(始端または終端)の位置の調整を実行する。
本実施形態では、操作受付部20は、この画面の状態で、各範囲調整アイコンについて、移動最小単位を変更するためのタッチ操作(例えば、タップ操作)を受け付ける構成である。ユーザが、範囲調整アイコン42(始端用アイコン42sまたは終端用アイコン42e)をタップ操作すると、アイコン表示制御部21は、上記タップ操作に応じて、異なる移動最小単位に対応するアイコンに切り替えて表示する。例えば、図6の範囲調整アイコン42が1度タップ操作されると、アイコン表示制御部21は、図7の(a)に示すように、移動最小単位が単語(Word)に対応する選択範囲調整アイコン43を、文字に対応する範囲調整アイコン42に代えて表示部13に表示する。さらにもう1度、範囲調整アイコンがタップ操作されると、アイコン表示制御部21は、移動最小単位が文(sentence)に対応する範囲調整アイコン44に切り替える。
なお、本例では、操作アイコン判別部23は、さらに、タッチ操作がなされたアイコンが、どの移動最小単位に対応するアイコンであるのかを判別することができる構成である。
例えば、単語に対応する終端用アイコン43eに対して、時計回りに円描画操作が実施されると、操作アイコン判別部23は、操作されたアイコンが、単語に対応する終端用アイコン43eであると判別する。そして、タッチ操作判別部24は、タッチ操作の種類を「時計回りに円描画」と判別する。ここでは、図示しないが、調整内容決定テーブルにおいて、「終端用アイコン43e」および「時計回りに円描画」のレコードには、「終端を右へ1単語分移動」という調整内容が関連付けられている。選択範囲調整部25は、上記調整内容を実行する。つまり、選択範囲調整部25は、現在の終端Peの位置の次に存在する単語の区切り(単語の最後の文字)直後に、終端Peの位置を移動させる。図6に示す例では、選択範囲調整部25は、文字列選択範囲を、「静止画・・・停止する」に調整する。
また、調整内容決定テーブルにおいて、「終端用アイコン44e」および「時計回りに円描画」のレコードには、「終端を右へ1文分移動」という調整内容が関連付けられている。したがって、選択範囲調整部25は、現在の終端Peの位置の次に存在する文の区切り(文末の文字)直後に、終端Peの位置を移動させる。図6に示す例では、選択範囲調整部25は、文字列選択範囲を、「静止画・・・しました。」に調整する。
上記構成によれば、1回のタッチ操作で、1文字以上の単位でまとめて文字列選択範囲を調整することが可能となる。なお、移動最小単位は、タップ操作によって容易に切り替えることが可能である。結果として、ユーザは、少ない操作回数で、所望の範囲調整を迅速に行うことができる。
なお、タップ操作によって切り替えるのは、移動最小単位には限らない。例えば、スマートフォン1は、1度に移動させる文字数(文字移動量)を、切り替えることができる構成であってもよい。例えば、アイコン表示制御部21は、数字の「1」、「2」、「3」のデザインがそれぞれ付加された範囲調整アイコンを、タップ操作によって切り替えることを可能にする。例えば、数字の「2」のアイコンが、フリック操作(または円描画操作)された場合に、選択範囲調整部25は、2文字単位で、文字列選択範囲の端部を移動させて調整を行うことが可能である。
なお、移動最小単位の変更のためのタッチ操作に、タップ操作以外のタッチ操作を割り当ててもよい。しかし、ドラッグ操作、フリック操作、円描画操作など、方向の要素を有するタッチ操作は、範囲調整のためのタッチ操作に採用することが好ましい。したがって、移動最小単位の変更のためのタッチ操作には、タップ操作、ダブルタップ操作、長押し操作など、方向要素を有しないタッチ操作を採用することが好ましい。これにより、ユーザは、範囲調整のためのタッチ操作と、移動最小単位の変更のためのタッチ操作とを容易に使い分けることが可能となり、また、スマートフォン1が、移動最小単位の変更のためのタッチ操作と、範囲調整のためのタッチ操作とを誤認識するリスクを低減できる。
また、移動最小単位の変更のためのUI部品は、アイコンとアイコンに対するタップ操作のみで実現されるとはかぎらない。例えば、範囲調整アイコンを長押し操作することで、アイコン表示制御部21が、移動最小単位の選択肢リストを表示し、ユーザが所望の移動最小単位を選択できる構成であってもよい。
なお、アイコン表示制御部21は、図7の(a)に示したデザインに限定されず、図7の(b)に示したデザインを採用して、文字単位、単語単位、文単位、のそれぞれに対応する範囲調整アイコンを表示してもよい。
〔変形例3〕
あるいは、本発明の文字列選択装置は、実施されたタッチ操作の速度に応じて、移動最小単位を変更できる構成を備えていてもよい。
あるいは、本発明の文字列選択装置は、実施されたタッチ操作の速度に応じて、移動最小単位を変更できる構成を備えていてもよい。
本例では、文字列選択装置としてのスマートフォン1は、図1に示すとおり、機能ブロックとして、さらに、速度判別部28を必須で備えている構成である。そして、調整内容記憶部30は、さらに、速度テーブルを保持している構成である。
上記構成によれば、ユーザは、1回のタッチ操作の速さを変えるだけで、1文字以上の単位でまとめて文字列選択範囲を調整することが可能となる。結果として、ユーザは、少ない操作回数で、所望の範囲調整を迅速に行うことができる。またアイコンの切り替え操作が不要となるため、文字列選択範囲の調整を、より迅速に行うことができる。
速度判別部28は、ユーザが実施したタッチ操作の速度を判別するものである。速度判別部28は、操作受付部20から、ユーザのタッチ操作の軌跡の座標を時系列で時間情報とともに取得するので、ユーザのタッチ操作の1ストロークあたりの秒数と、所定の基準とに基づいて、当該タッチ操作の速さを判別することが可能である。この所定の基準は、例えば、速度テーブルにおいて規定されている。
図8は、調整内容記憶部30に記憶されている速度テーブルのデータ構造および具体例を示す図である。図8に示す例では、速度テーブルは、タッチ操作の速度を所定の基準にしたがって区分し、区分した速度のレベルごとに、異なる移動最小単位を割り当てている。例えば、範囲調整のためのタッチ操作が円描画操作である場合について説明する。図8に示す速度テーブルにおいて、一例として、円描画操作が、H秒(例えば、0.3秒)以下である場合には、速度レベルを「高速」と定義する。また、円描画操作が、H秒より長く、M秒(例えば、0.5秒)以下である場合には、速度レベルを「普通」と定義する。また、円描画操作が、M秒よりも長い場合には、速度レベルを「低速」と定義する。
速度判別部28は、上記速度テーブルを参照して、操作受付部20によって受け付けられたタッチ操作の速さが、上述のいずれの速度レベルに該当するのかを判別する。
選択範囲調整部25は、上記速度テーブルを参照して、自身が実行すべき範囲調整における移動最小単位を決定する。具体的には、速度判別部28によって判別されたタッチ操作の速度レベルに割り当てられた移動最小単位を、上記速度テーブルから読み出す。
例えば、選択範囲調整部25は、速度判別部28がタッチ操作の速度レベルを「低速」と判別した場合には、1回のタッチ操作につき文字単位で、文字列選択範囲の端部の位置を調整する。上記速度レベルが「普通」と判別された場合には、選択範囲調整部25は、1回のタッチ操作につき単語単位で、文字列選択範囲の端部の位置を調整する。上記速度レベルが「高速」と判別された場合には、選択範囲調整部25は、1回のタッチ操作につき文単位で、文字列選択範囲の端部の位置を調整する。
〔変形例4〕
あるいは、本発明の文字列選択装置は、実施されたタッチ操作の速度に応じて、1回のタッチ操作で端部を移動させる量(文字数)を変更できる構成を備えていてもよい。
あるいは、本発明の文字列選択装置は、実施されたタッチ操作の速度に応じて、1回のタッチ操作で端部を移動させる量(文字数)を変更できる構成を備えていてもよい。
本例では、変形例3と同様に、文字列選択装置としてのスマートフォン1は、図1に示すとおり、速度判別部28を必須で備えている構成である。そして、調整内容記憶部30は、さらに、速度テーブルを保持している構成である。
本例では、調整内容記憶部30は、図8に示す速度テーブルの代わりに、図9に示す速度テーブルを保持している。図9は、調整内容記憶部30に記憶されている速度テーブルの他の例を示す図である。
本例では、図9に示すとおり、速度テーブルにおいて、速度レベルごとに、文字移動量が対応付けて記憶されている。文字移動量とは、ユーザの1回のタッチ操作に応じて、文字列選択範囲の端部を移動させる量、すなわち、文字数を表している。文字移動量が「1文字」とは、これまで述べてきたとおり、1文字単位で端部の位置を調整することを意味する。文字移動量が「2文字」とは、2文字単位で、すなわち、1文字ずつ飛ばして、端部の位置を調整することを意味する。
図9に示す例では、速度テーブルにおいて、タッチ操作の速度レベル「低速」に対して、文字移動量「1文字」が対応付けられている。速度レベル「普通」に対して、文字移動量「2文字」が対応付けられている。速度レベル「高速」に対して、文字移動量「3文字」が対応付けられている。
選択範囲調整部25は、上記速度テーブルを参照して、自身が実行すべき範囲調整における文字移動量を決定する。具体的には、速度判別部28によって判別されたタッチ操作の速度レベルに対応する文字移動量を、上記速度テーブルから読み出す。
例えば、選択範囲調整部25は、速度レベルが「低速」と判別された場合には、1回のタッチ操作につき、1文字単位で、文字列選択範囲の端部の位置を調整する。上記速度レベルが「普通」と判別された場合には、選択範囲調整部25は、1回のタッチ操作につき、2文字単位で、文字列選択範囲の端部の位置を調整する。上記速度レベルが「高速」と判別された場合には、選択範囲調整部25は、1回のタッチ操作につき、3文字単位で、文字列選択範囲の端部の位置を調整する。
なお、速度テーブルが定義する内容は、図8および図9に示す例に限定されない。例えば、図8および図9において、速度レベルは3段階に区分されたが、さらに細かく区分されてもよい。また、各速度レベルに応じて、図示した例以外の移動最小単位、または、文字移動量が、対応付けられてもよい。
≪実施形態2≫
本発明の文字列選択装置に関する他の実施形態について、図10〜図18に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上述の実施形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本発明の文字列選択装置に関する他の実施形態について、図10〜図18に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上述の実施形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態では、スマートフォン1は、範囲調整アイコンを表示することに代えて、タッチパネルの画面上の所定領域において、文字列選択範囲の始端または終端の位置を調節するためのタッチ操作を受け付ける構成である。
上記構成によれば、ユーザは、文字列選択範囲の調整のためのタッチ操作を、アイコンに対して実施しなくて済み、タッチパネルの所定領域上で、より大きく明確なタッチ操作で文字列選択範囲の調整を指示することができる。また、アイコン表示によって文字列選択範囲以外の文字列が見にくくなるという不都合を回避できる。よって、文字列選択範囲の調整を、容易かつ確実に行うことが可能となるという効果がある。
図10は、本実施形態におけるスマートフォン1の要部構成を示すブロック図である。
本実施形態におけるスマートフォン1において、実施形態1のスマートフォン1の構成と異なる点は、制御部11が、操作アイコン判別部23の代わりに、操作領域判別部27を備えている点である。また、本実施形態では、範囲調整アイコンの表示を必要としないので、制御部11は、アイコン表示制御部21を必ずしも備えない。
操作領域判別部27は、タッチパネル上の領域のうち、文字列選択範囲を調節するためのタッチ操作が行われた領域を判別するものである。本実施形態では、タッチパネル上の領域が、いくつかの領域に分割して定義される。具体的には、タッチパネル上の領域は、始端を調節するためのタッチ操作を受け付ける始端調整用領域(始端用UI領域)と、終端を調節するためのタッチ操作を受け付ける終端調整用領域(終端用UI領域)とに分けて定義される。
操作領域判別部27は、操作受付部20から供給されたユーザによるタッチ操作の位置座標に基づいて、文字列選択範囲を調整するためのタッチ操作が、タッチパネル上のどの領域で行われたのかを判別する。操作領域判別部27は、判別結果、すなわち、タッチ操作が行われた領域を選択範囲調整部25に通知する。
選択範囲調整部25は、調整内容記憶部30の調整内容決定テーブルを参照し、操作領域判別部27が判別した領域と、タッチ操作判別部24が判別したタッチ操作の種類とに基づいて、自身が実行すべき調整内容を決定する。
なお、図10に図示しないが、本実施形態におけるスマートフォン1が、実施形態1と同様に速度判別部28を備え、タッチ操作の速度に応じて端部の移動の量を動的に決定できるように構成することが可能である。
本実施形態では、調整内容記憶部30は、図11に示す調整内容決定テーブルを保持する構成である。図11は、本実施形態の調整内容記憶部30に記憶されている調整内容決定テーブルのデータ構造および具体例を示す図である。
実施形態1の調整内容決定テーブルと異なる点は、調整内容決定テーブルが、「操作アイコン」のカラムに代えて、「操作領域」のカラムを有している点である。
「操作領域」のカラムには、あらかじめ定義されるタッチパネル上の各領域に関する情報が格納される。上述したとおり、タッチパネル上には、始端を調整するためのタッチ操作を受け付ける始端調整用領域と、終端を調整するためのタッチ操作を受け付ける終端調整用領域とが定義される。それぞれの領域を識別する識別情報が、「操作領域」のカラムに格納されている。なお、始端調整用領域および終端調整用領域が、タッチパネル上にどのようにして定義されるのかについて、特に限定されないが、いくつかの例を、図を参照して後に詳述する。
選択範囲調整部25は、図11に示す調整内容決定テーブルを参照して、操作された領域およびタッチ操作の種類に応じて、実行すべき調整内容を決定することができる。
図12は、スマートフォン1の表示部13に表示される画面の他の具体例を示す図である。
図12に示す例では、選択範囲表示制御部26は、文字列選択部22によって決定された文字列選択範囲の文字列「静止画・・・停止するこ」に網掛けを施して表示する。図12に示す例では、操作領域判別部27は、上記文字列選択範囲の左半分が含まれる、タッチパネルの左半分の領域を始端調整用領域として定義し、タッチパネルの右半分の領域を終端調整用領域としてあらかじめ定義しておくものとする。これにより、操作領域判別部27は、図12に示す表示部13上の破線より左の領域がタッチ操作された場合には、始端調整用領域が操作されたと判断し、上記破線より右の領域がタッチ操作された場合には、終端調整用領域が操作されたと判断することができる。このように、操作領域判別部27は、文字列選択範囲の位置に関わらず、固定的に、タッチパネルの左半分の領域を始端調整用領域として定義し、タッチパネルの右半分の領域を終端調整用領域として定義してもよい。あるいは、操作領域判別部27は、選択範囲表示制御部26によって特定された文字列選択範囲の位置(網掛けの領域)を基準にして、始端調整用領域および終端調整用領域の位置を動的に定義してもよい。
なお、制御部11は、好ましくは、ガイド表示制御部29を備えていてもよい。ガイド表示制御部29は、操作領域判別部27が定義した始端調整用領域および終端調整用領域を、ユーザが視認するためのガイドを表示部13に表示するものである。例えば、図12に示すとおり、ガイド表示制御部29は、始端調整用領域と終端調整用領域との境界を表す破線を表示してもよい。
図12を参照して、ユーザは、表示部13に表示されている文字列選択範囲「静止画・・・停止するこ」を、例えば、「静止画・・・停止する」に調整したいと望んでいるとする。そして、ユーザは、終端Peを調整するための終端調整用領域のいずれかの位置から、範囲を調整するためのタッチ操作を開始する。一例として、図12の開始点Tから開始して、左方向へフリック操作を行ったとする(図12の実線矢印)。
上記タッチ操作を、操作受付部20を介して受け付けた操作領域判別部27は、フリック操作の開始点Tが、タッチパネルの右半分にあるため、操作された領域を「終端調整用領域」と判別する。タッチ操作判別部24は、実行されたタッチ操作の種類を「左方向へフリック」と判別する。
選択範囲調整部25は、図11に示す調整内容決定テーブルを参照して、上記判別結果に対応する調整内容「終端を左へ1文字分移動」を、自身が実行すべき調整内容として決定する。つまり、選択範囲調整部25は、文字列選択範囲を「静止画・・・停止するこ」から「静止画・・・停止する」へと調整する。
なお、タッチパネルの右半分の領域上で、右方向へフリック操作が行われた場合(図12の破線矢印)、選択範囲調整部25は、図11の調整内容決定テーブルを参照して、調整内容を「終端を右へ1文字分移動」と決定する。したがって、選択範囲調整部25は、文字列選択範囲を「静止画・・・停止すること」に調整する。あるいは、ユーザによって実施されたフリック操作の開始点Tが、タッチパネルの左半分の領域上にあり、当該フリック操作が左方向へのフリック操作であるとする。この場合、選択範囲調整部25は、上記調整内容決定テーブルを参照して、調整内容を「始端を左へ1文字分移動」と決定する。そして、文字列選択範囲を「の静止画・・・停止するこ」に調整する。あるいは、開始点Tが、タッチパネルの左半分の領域上にあり、ユーザのフリック操作が右方向へのフリック操作であるとする。この場合、選択範囲調整部25は、調整内容を「始端を右へ1文字分移動」と決定する。そして、文字列選択範囲を「止画・・・停止するこ」に調整する。
〔文字列選択処理の流れ〕
続いて、本発明のスマートフォン1が実行する文字列選択処理の流れについて、図12および図13を参照して説明する。図13は、スマートフォン1が実行する処理の流れを示すフローチャートである。なお、図12は、ユーザのドラッグ操作に従って文字列が選択され、文字列選択範囲が明示されるとともに、タッチパネルの左半分が始端調整用領域として、右半分が終端調整用領域として定義された後の画面の状態を示す。なお、選択範囲表示制御部26は、上記2つの領域を可視化するためのガイド(破線)を、文字列の視認性の妨げとならない表示様態にて表示させてもよい。
続いて、本発明のスマートフォン1が実行する文字列選択処理の流れについて、図12および図13を参照して説明する。図13は、スマートフォン1が実行する処理の流れを示すフローチャートである。なお、図12は、ユーザのドラッグ操作に従って文字列が選択され、文字列選択範囲が明示されるとともに、タッチパネルの左半分が始端調整用領域として、右半分が終端調整用領域として定義された後の画面の状態を示す。なお、選択範囲表示制御部26は、上記2つの領域を可視化するためのガイド(破線)を、文字列の視認性の妨げとならない表示様態にて表示させてもよい。
まず、文字列選択部22が、ユーザのドラッグ操作に応じて文字列選択範囲を決定すると(S200においてYES)、選択範囲表示制御部26が、図12に示すように文字列選択範囲を網掛け表示する。ここでは、始端調整用領域および終端調整用領域は、予め、それぞれタッチパネルの左半分、右半分と固定で決まっているものとする。しかし、これに限定されず、操作領域判別部27は、選択範囲表示制御部26が特定した文字列選択範囲の表示位置を基準にして、始端調整用領域および終端調整用領域を動的に定義してもよい。また、図示しないが、ここで、ガイド表示制御部29は、上記2つの領域を可視化するためのガイドを表示してもよい。こうして、スマートフォン1は、文字列選択範囲を調整するためのタッチ操作を受付可能な状態に移行する。
操作受付部20が、範囲を調整するためのタッチ操作(例えば、フリック操作)を検出すると(S202においてYES)、操作受付部20から、上記タッチ操作にかかる情報、すなわち時系列の位置座標(軌跡)などが操作領域判別部27およびタッチ操作判別部24に供給される。
操作領域判別部27は、どの領域が操作されたのかを判別する(S204)。具体的には、操作領域判別部27は、操作受付部20から供給されたタッチ操作の軌跡の座標に基づいて、図12に示すタッチパネル(表示部13)を縦に均等に2分割した、左右どちらの領域が操作されたのかを判別する。例えば、操作領域判別部27は、図12に示すとおり、タッチ操作の開始点Tが右半分にある場合に、操作された領域が「終端調整用領域」であると判別する。
一方、タッチ操作判別部24は、タッチ操作の種類を判別する(S206)。例えば、ユーザが、開始点Tから左方向へフリック操作を行った場合には(図12の実線矢印)、タッチ操作判別部24は、行われたタッチ操作の種類が「左方向へフリック」であると判別する。
続いて、選択範囲調整部25は、調整内容を決定する(S208)。具体的には、選択範囲調整部25は、操作領域判別部27、および、タッチ操作判別部24からの判別結果を取得する。そして、上記判別結果に対応する調整内容を、調整内容記憶部30に記憶されている調整内容決定テーブル(図11)から読み出す。上記判別結果とは、上述の例では、操作された領域「終端調整用領域」、および、タッチ操作の種類「左方向へフリック」である。したがって、選択範囲調整部25は、これらの判別結果に対応付けられた調整内容「終端を左へ1文字分移動」を、自身が実行すべき動作として決定する。
さらに、選択範囲調整部25は、決定された調整内容に従って、選択範囲を調整する(S210)。上述の例では、選択範囲調整部25は、調整内容決定テーブルを参照して決定した調整内容「終端を左へ1文字分移動」に従って、図12の終端Peを1文字分左隣の文字の位置に移動させる。これにより、文字列選択範囲は、「静止画・・・停止する」に調整される。選択範囲調整部25は、調整後の文字列選択範囲を選択範囲表示制御部26に供給する。
最後に、選択範囲表示制御部26が、調整後の文字列選択範囲を表示部13に表示する(S212)。上述の例では、選択範囲表示制御部26は、選択範囲調整部25から供給された、調整後の文字列選択範囲に応じて、当該文字列選択範囲に含まれる文字列を網掛け表示する。
このようにして、本発明のスマートフォン1は、タッチパネル上の広い領域上にて文字列選択範囲を調整するための操作を受け付けることができる。また、スマートフォン1は、タッチ操作が有する方向の要素にしたがって、端部を移動させる方向を決定することができる。このため、ユーザは、タッチ操作について、厳密に位置を指定したり、移動させる距離を厳密に指定したりすることを要求されないで済む。結果として、ユーザは、指示体(指またはペンなど)を動かしやすい範囲で大きく動かして、範囲調整のための指示をスマートフォン1に対して容易に入力することができる。
〔変形例5〕
上述の例では、始端調整用領域および終端調整用領域は、タッチパネルの領域を均等に2分割することによって、予め固定的に定義されていた。
上述の例では、始端調整用領域および終端調整用領域は、タッチパネルの領域を均等に2分割することによって、予め固定的に定義されていた。
しかし、操作領域判別部27は、選択範囲表示制御部26によって特定されたそのときの文字列選択範囲の位置を基準として、始端調整用領域および終端調整用領域を動的に決定する構成であることが好ましい。この場合、選択範囲表示制御部26は、網掛けした文字列選択範囲の位置の情報を、操作領域判別部27に供給する。
図14は、調整のためのタッチ操作を受け付ける各領域の割り当ての例を説明する図である。
操作領域判別部27は、タッチパネル上に、始端調整用領域および終端調整用領域の2つの領域を定義するとき、文字列選択範囲の左右方向の中央を通る直線を境界線としてタッチパネルの領域を分割してもよい。例えば、図14の文字列選択範囲50が特定されている場合、操作領域判別部27は、文字列選択範囲50の左右方向の中央に、2つの領域の境界線51を設ける(垂直の破線)。そして、操作領域判別部27は、上記境界線51の左側の領域を、始端調整用領域として定義し、右側の領域を終端調整用領域として定義することができる。ガイド表示制御部29は、上記境界線51をガイドとして表示部13に表示してもよい。
上記構成によれば、文字列が横書きで複数行にまたがらない(1行以下の)場合には、文字列選択範囲50の始端は、左側の始端調整用領域に、終端は、右側の終端調整用領域に含まれる。したがって、端部と領域とが対応し、ユーザは、どちらの端部を調整するためにどちらの領域でタッチ操作を行えばよいのかを直感的に理解しやすいという利点がある。
なお、文字列が縦書き(1行以下)の場合には、操作領域判別部27は、文字列選択範囲の上下方向中央を通る境界線を設けて、2つの領域を定義することができる。
さらに、操作領域判別部27は、複数行にまたがる横書きの文字列選択範囲52について、上下方向の中央を通る境界線53を設けてもよい(水平の破線)。そして、操作領域判別部27は、上記境界線53の上側の領域を、始端調整用領域として定義し、下側の領域を終端調整用領域として定義することができる。なお、ガイド表示制御部29は、当該境界線53をガイドとして表示部13に表示してもよい。
上記構成によれば、文字列が横書きで複数行にまたがる場合には、文字列選択範囲52の始端は、上側の始端調整用領域に、終端は、下側の終端調整用領域に含まれることになる。したがって、端部と領域とが対応し、ユーザは、どちらの端部を調整するためにどちらの領域でタッチ操作を行えばよいのかを直感的に理解しやすいという利点がある。
さらに、操作領域判別部27は、文字列が縦書きで複数行にまたがる場合には、文字列選択範囲の左右方向の中央を通る直線を境界線として定義すればよい。
操作領域判別部27は、文字列選択範囲が、横書き1行以下なのか、横書き複数行なのか、縦書き1行以下なのか、縦書き複数行なのか、に応じて、文字列選択範囲の左右方向および上下方向のどちらの中央を通る直線を境界線として定義するのかを動的に決定してもよい。これにより、文字列が横書きであっても縦書きであっても、あるいは、文字列選択範囲が1行であっても複数行であっても、その文字列選択範囲の始端および終端と、それが含まれる領域とが常に対応している状態にすることが可能となり、結果として、ユーザは、直感的に容易に範囲調整のためのタッチ操作を行うことが可能となる。
操作領域判別部27は、境界線51を定義した場合、境界線51より左にある開始点Taからタッチ操作が行われた場合には、操作された領域を「始端調整用領域」と判別する。また、境界線51より右になる開始点Tbからタッチ操作が行われた場合には、操作された領域を「終端調整用領域」と判別する。
操作領域判別部27は、境界線53を定義した場合、境界線53より上にある開始点Tcからタッチ操作が行われた場合には、操作された領域を「始端調整用領域」と判別する。また、境界線53より下にある開始点Tdからタッチ操作が行われた場合には、操作された領域を「終端調整用領域」と判別する。
近年のタッチパネルは、縦長画面での表示と、横長画面での表示とを切り替えることができるものが一般的である。そこで、操作領域判別部27は、文字列選択範囲に基づいて動的に領域を決定する場合に、タッチパネルが縦長表示であるのか、横長表示であるのかを考慮する構成であってもよい。
操作領域判別部27は、図15の(a)に示すとおり、タッチパネル(表示部13)が、縦長表示を行っている場合には、画面を上下方向に分割することによって、始端用と終端用の2つの領域を定義してもよい。図15の(a)に示す例では、操作領域判別部27は、文字列選択範囲の上下方向の中央を境にして、画面を上下方向に分割して、始端調整用領域と、終端調整用領域とを定義する。
操作領域判別部27は、図15の(b)に示すとおり、表示部13が横長表示を行っている場合には、画面を左右方向に分割することによって、2つの領域を定義してもよい。図15の(b)に示す例では、操作領域判別部27は、文字列選択範囲の左右方向の中央を境にして、画面を左右方向に分割して、始端調整用領域と、終端調整用領域とを定義する。
あるいは、操作領域判別部27は、文字列選択範囲の位置に基づいて動的に領域を決定する場合に、文字列選択範囲の位置の偏りを考慮する構成であってもよい。
図16に示すとおり、文字列選択範囲54が表示部13上で特定されているとする。ここで、文字列選択範囲54が、表示部13の画面の端に偏っている場合に、文字列選択範囲54の中央を境界にして画面を2分すると、いずれか一方の領域の幅(または高さ)が極端に狭くなる。そのため、文字列選択範囲の調整を行うためのタッチ操作がし難いという不都合が生じる。この不都合を解消するため、操作領域判別部27は、文字列選択範囲の位置の上下方向および左右方向の偏りを考慮し、偏りが少ない方向に沿って画面を分割する。
図16を参照してより具体的に説明すると、操作領域判別部27は、文字列選択範囲54が決定されると、まず、文字列選択範囲54の中心を求める。そして、操作領域判別部27は、該中心を通って左右方向に画面を分割する縦の境界線と、該中心を通って上下方向に画面を分割する横の境界線とを求める。続いて、操作領域判別部27は、縦の境界線に基づいて画面が左右に2分割された場合の左側の領域の幅qと、右側の領域の幅rとを求める。また、操作領域判別部27は、横の境界線に基づいて画面が上下に2分割された場合の上側の領域の高さsと、下側の領域の高さtとを求める。
続いて、操作領域判別部27は、左右方向の偏りの強さ(HB)を、以下のようにして求める。
HB=min(q,r)÷max(q,r)
ここで、HBの値が小さいほど、左右方向の偏りが強いことを示す。
HB=min(q,r)÷max(q,r)
ここで、HBの値が小さいほど、左右方向の偏りが強いことを示す。
一方、操作領域判別部27は、上下方向の偏りの強さ(VB)を、以下のようにして求める。
VB=min(s,t)÷max(s,t)
ここで、VBの値が小さいほど、上下方向の偏りが強いことを示す。
VB=min(s,t)÷max(s,t)
ここで、VBの値が小さいほど、上下方向の偏りが強いことを示す。
次に、操作領域判別部27は、左右方向の偏りHBと、上下方向の偏りVBとを比較する。
ここで、上下方向の偏りが強い場合には(HB>VB)、操作領域判別部27は、左右方向に2分割する分割方法を選択する。すなわち、操作領域判別部27は、文字列選択範囲54の左右方向の中央を通る縦の境界線を定義し、左右の領域を、それぞれ、始端調整用領域、および、終端調整用領域として定義する。
一方、左右方向の偏りが強い場合には(HB<VB)、操作領域判別部27は、上下方向に2分割する分割方法を選択する。すなわち、操作領域判別部27は、文字列選択範囲54の上下方向の中央を通る横の境界線を定義し、上下の領域を、それぞれ、始端調整用領域、および、終端調整用領域として定義する。
なお、偏りが同じである場合には(HB=VB)、操作領域判別部27は、上述したとおり、タッチパネル(表示部13)が、縦長表示か横長表示かに応じて画面を分割する。つまり、縦長表示の場合には、上下方向に分割し、横長表示の場合には、左右方向に分割する。
上記構成によれば、操作領域判別部27は、可能な限り偏りが少ない方法で端点調整用の各領域を設けることができる。そのため、文字列選択範囲の調整を行うためのタッチ操作がし難いという不都合を解消することが可能となる。
〔変形例6〕
ガイド表示制御部29は、操作領域判別部27によって定義されたタッチパネルの各領域についてガイドを表示することが好ましい。上記ガイドは、タッチパネル上に定義された2つの領域が、それぞれ、文字列選択範囲の始端と終端のどちらの調整を受け付ける領域であるのかを、ユーザに対して示すものである。表示部13に表示されたガイドを見れば、ユーザは、分割された2つの領域のどちらが始端または終端に対応しているのかを、容易に判断することができる。ガイドの表示様態は特に限定されないが、以下に、その一例を図を参照しながら説明する。
ガイド表示制御部29は、操作領域判別部27によって定義されたタッチパネルの各領域についてガイドを表示することが好ましい。上記ガイドは、タッチパネル上に定義された2つの領域が、それぞれ、文字列選択範囲の始端と終端のどちらの調整を受け付ける領域であるのかを、ユーザに対して示すものである。表示部13に表示されたガイドを見れば、ユーザは、分割された2つの領域のどちらが始端または終端に対応しているのかを、容易に判断することができる。ガイドの表示様態は特に限定されないが、以下に、その一例を図を参照しながら説明する。
図17の(a)および(b)は、ガイド表示制御部29によって表示されたガイドの一具体例を示す図である。
操作領域判別部27が、図17の(a)に示す文字列選択範囲を基準にして、境界線51を定義したとする。あるいは、図17の(b)に示す文字列選択範囲を基準にして、境界線53を定義したとする。
この場合、ガイド表示制御部29は、境界線51(または境界線53)を可視化した破線をガイドとして表示する。さらに、本例では、ガイド表示制御部29は、文字列選択範囲の始端付近と、始端に対応する始端調整用領域上のいずれかの場所とに、同じ色(または形)の目印(例えば、黒塗りの三角)をガイドとして表示する。さらに、ガイド表示制御部29は、文字列選択範囲の終端付近と、終端調整用領域上のいずれかの場所とに、同じ色(または形)の目印(例えば、白抜きの三角)をガイドとして表示する。
ガイド表示制御部29によって表示されたガイドを見て、ユーザは、どちらの領域を操作すれば、どちらの端部を調整できるのかを、より一層容易に判断できる。
ガイド表示制御部29が表示するガイドの表示様態について、分割された領域と、文字列選択範囲の端部との対応が判別できるものであれば、形状、色および大きさは、特に限定されない。ただし、ガイド表示制御部29は、表示されている文字列の視認性が損なわれないようにガイドの表示様態を工夫することが好ましい。例えば、上記目印を半透明で表示して下層の文字列が見えるようにすることが好ましい。あるいは、ガイド表示制御部29は、境界線の破線を表示する代わりに、始端調整用領域の背景色と、終端調整用領域の背景色とを異なる色に設定してもよい。また、ガイド表示制御部29は、図18に示すとおり、始端(または終端)付近に表示したガイドと同じ色を半透明にして始端(または終端)調整用領域を彩色してもよい。
なお、本実施形態2のスマートフォン1は、文字列選択範囲の調整のためのタッチ操作をフリック操作にて受け付ける構造であった。しかし、本実施形態2に係るスマートフォン1を、円描画操作によって文字列選択範囲の調整の指示を受け付ける構成とすることは、上述の説明を見れば実現することが可能である。また、本実施形態2のスマートフォン1は、実施形態1と同様に、予め定められたタッチ操作またはタッチ操作の速度レベルによって、移動最小単位または文字移動量などを変更できてもよい。
〔変形例7〕
実施形態1および2に記載のスマートフォン1は、上述した本願発明の文字列選択範囲の調整モードを含む、複数種類の調整モードを切り替えることができてもよい。これにより、ユーザは文字列選択範囲の調整方法を選択することができるので、ユーザにとってより好ましい方法で文字列選択範囲の調整を行うことができる。
実施形態1および2に記載のスマートフォン1は、上述した本願発明の文字列選択範囲の調整モードを含む、複数種類の調整モードを切り替えることができてもよい。これにより、ユーザは文字列選択範囲の調整方法を選択することができるので、ユーザにとってより好ましい方法で文字列選択範囲の調整を行うことができる。
例えば、スマートフォン1は、図3に示す、アイコンに対するフリック操作によって文字列選択範囲を調整するモード(以下、調整モードF)と、図19に示す、アイコンに対するドラッグ操作によって文字列選択範囲を調整するモード(以下、調整モードD)とのいずれかに切り替えて、文字列選択範囲の調整を行ってもよい。
これらの調整モードの切り替え方法は、特に限定されないが、調整モードの切り替え指示に対しては、範囲を調整するためのタッチ操作とは異なる、容易かつ明瞭なタッチ操作が割り当てられることが好ましい。例えば、操作受付部20は、フリック操作用のアイコン、あるいは、ドラッグ操作用のアイコンに対する長押し操作を受け付けて、調整モードを切り替えてもよい。
上記調整モードDとの切り替えが可能な調整モードが、上記調整モードFに限定されないことは言うまでもない。例えば、操作受付部20は、図5に示す、円描画操作によって文字列選択範囲を調整するモード(以下、調整モードC)、または、図12に示す、領域へのタッチ操作によって文字列選択範囲を調整するモード(以下、調整モードA)と、上記調整モードDとの切り替えを行ってもよい。
あるいは、スマートフォン1は、調整モードD、F、C、および、Aのすべて、または、一部の調整モードについて、複数の調整モードを実行する機能を有し、ユーザのタッチ操作(長押し操作など)にしたがって、各調整モードを順次切り替える構成であってもよい。
以上、ここに記載した、情報処理の装置(文字列選択装置)、または、情報処理のシステムとは、特定の機能を実現する機能モジュール、または、複数の装置が論理的に集合した物のことを言い、各機能モジュールまたは各装置が単一の筐体内にあるか否かは特に問わない。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
最後に、スマートフォン(文字列選択装置)1の各ブロック、特に、アイコン表示制御部21、文字列選択部22、操作アイコン判別部23、タッチ操作判別部24、選択範囲調整部25、選択範囲表示制御部26、操作領域判別部27、速度判別部28、および、ガイド表示制御部29は、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
最後に、スマートフォン(文字列選択装置)1の各ブロック、特に、アイコン表示制御部21、文字列選択部22、操作アイコン判別部23、タッチ操作判別部24、選択範囲調整部25、選択範囲表示制御部26、操作領域判別部27、速度判別部28、および、ガイド表示制御部29は、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
後者の場合、スマートフォン1は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるスマートフォン1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記スマートフォン1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、一時的でない有形の媒体(non-transitory tangible medium)、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
また、スマートフォン1を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は、タッチパネルに表示された文字列をタッチ操作で選択する場合に、有用である。つまり、タッチパネルに文字列を表示して、ユーザからのタッチ操作を受け付ける機能を有するあらゆる情報処理装置に本発明の文字列選択装置を適用することができる。例えば、これに限定されないが、スマートフォン、タブレットPC、PDA(Personal Digital Assistant)、電子書籍リーダ、などの比較的小型の情報処理装置に特に好適に用いることができる。なお、電子黒板など、比較的大型の情報処理装置に本発明の文字列選択装置を適用できることは言うまでもない。
1 スマートフォン(文字列選択装置)
10 操作部
11 制御部
12 記憶部
13 表示部
20 操作受付部
21 アイコン表示制御部(表示制御手段)
22 文字列選択部
23 操作アイコン判別部(部品判別手段)
24 タッチ操作判別部(操作判別手段)
25 選択範囲調整部(選択範囲調整手段)
26 選択範囲表示制御部
27 操作領域判別部(領域判別手段)
28 速度判別部(速度判別手段)
29 ガイド表示制御部(ガイド表示制御手段)
30 調整内容記憶部(記憶部)
40e 終端用アイコン(UI部品/終端用UI部品)
40s 始端用アイコン(UI部品/始端用UI部品)
41e 終端用アイコン(UI部品/終端用UI部品)
41s 始端用アイコン(UI部品/始端用UI部品)
42 範囲調整アイコン(UI部品)
42e 終端用アイコン(UI部品/終端用UI部品)
42s 始端用アイコン(UI部品/始端用UI部品)
43 選択範囲調整アイコン(UI部品)
43e 終端用アイコン(UI部品/終端用UI部品)
44 範囲調整アイコン(UI部品)
44e 終端用アイコン(UI部品/終端用UI部品)
50 文字列選択範囲
51 境界線
52 文字列選択範囲
53 境界線
10 操作部
11 制御部
12 記憶部
13 表示部
20 操作受付部
21 アイコン表示制御部(表示制御手段)
22 文字列選択部
23 操作アイコン判別部(部品判別手段)
24 タッチ操作判別部(操作判別手段)
25 選択範囲調整部(選択範囲調整手段)
26 選択範囲表示制御部
27 操作領域判別部(領域判別手段)
28 速度判別部(速度判別手段)
29 ガイド表示制御部(ガイド表示制御手段)
30 調整内容記憶部(記憶部)
40e 終端用アイコン(UI部品/終端用UI部品)
40s 始端用アイコン(UI部品/始端用UI部品)
41e 終端用アイコン(UI部品/終端用UI部品)
41s 始端用アイコン(UI部品/始端用UI部品)
42 範囲調整アイコン(UI部品)
42e 終端用アイコン(UI部品/終端用UI部品)
42s 始端用アイコン(UI部品/始端用UI部品)
43 選択範囲調整アイコン(UI部品)
43e 終端用アイコン(UI部品/終端用UI部品)
44 範囲調整アイコン(UI部品)
44e 終端用アイコン(UI部品/終端用UI部品)
50 文字列選択範囲
51 境界線
52 文字列選択範囲
53 境界線
Claims (17)
- タッチパネルに表示されている文字列が選択されている範囲を表す文字列選択範囲について、調整の指示を受け付けるためのUI部品を、上記タッチパネルに表示する表示制御手段と、
上記表示制御手段によって表示されたUI部品のうち、上記タッチパネルに対するユーザのタッチ操作によって操作されたUI部品を判別する部品判別手段と、
上記タッチ操作の種類を判別する操作判別手段と、
上記部品判別手段によって判別されたUI部品と、上記操作判別手段によって判別されたタッチ操作の種類とに対応付けて定められた調整内容を、上記文字列選択範囲に対して実行する選択範囲調整手段とを備えていることを特徴とする文字列選択装置。 - 上記タッチパネルは、上記文字列選択範囲の調整を指示するためのタッチ操作として、方向の要素を有するタッチ操作を受け付けるものであり、
上記操作判別手段は、上記UI部品に対する上記タッチ操作の方向を判別し、
上記選択範囲調整手段は、上記操作判別手段によって判別されたタッチ操作の方向と対応する方向に上記文字列選択範囲の端部を移動させることにより、上記調整を実行することを特徴とする請求項1に記載の文字列選択装置。 - 上記選択範囲調整手段は、上記操作判別手段によって判別されたタッチ操作の方向と同じ方向に上記文字列選択範囲の端部を移動させることにより、上記調整を実行することを特徴とする請求項2に記載の文字列選択装置。
- 上記部品判別手段は、上記文字列選択範囲の始端を移動させるための始端用UI部品、および、終端を移動させるための終端用UI部品のいずれが上記タッチ操作によって操作されたのかを判別し、
上記選択範囲調整手段は、上記部品判別手段によって判別されたUI部品に対応する端部を移動させることにより、上記調整を実行することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の文字列選択装置。 - タッチパネルに表示されている文字列が選択されている範囲を表す文字列選択範囲について、調整の指示を受け付けるためのUI領域を、上記タッチパネル上に定義するとともに、定義したUI領域のうち、上記タッチパネルに対するユーザのタッチ操作によって操作されたUI領域を判別する領域判別手段と、
上記タッチ操作の種類を判別する操作判別手段と、
上記領域判別手段によって判別されたUI領域と、上記操作判別手段によって判別されたタッチ操作の種類とに対応付けて定められた調整内容を、上記文字列選択範囲に対して実行する選択範囲調整手段とを備えていることを特徴とする文字列選択装置。 - 上記タッチパネルは、上記文字列選択範囲の調整を指示するためのタッチ操作として、方向の要素を有するタッチ操作を受け付けるものであり、
上記操作判別手段は、上記UI領域に対する上記タッチ操作の方向を判別し、
上記選択範囲調整手段は、上記操作判別手段によって判別されたタッチ操作の方向と対応する方向に上記文字列選択範囲の端部を移動させることにより、上記調整を実行することを特徴とする請求項5に記載の文字列選択装置。 - 上記選択範囲調整手段は、上記操作判別手段によって判別されたタッチ操作の方向と同じ方向に上記文字列選択範囲の端部を移動させることにより、上記調整を実行することを特徴とする請求項6に記載の文字列選択装置。
- 上記領域判別手段は、
上記文字列選択範囲の始端を移動させるための始端用UI領域、および、終端を移動させるための終端用UI領域を、上記タッチパネル上にそれぞれ定義し、
上記始端用UI領域および上記終端用UI領域のいずれが上記タッチ操作によって操作されたのかを判別し、
上記選択範囲調整手段は、上記領域判別手段によって判別されたUI領域に対応する端部を移動させることにより、上記調整を実行することを特徴とする請求項5から7までのいずれか1項に記載の文字列選択装置。 - ユーザが行った上記タッチ操作の速度を判別する速度判別手段を備え、
上記選択範囲調整手段は、
上記速度判別手段によって判別された上記タッチ操作の速度に対応する移動量の分だけ上記文字列選択範囲の端部を移動させることにより、上記調整を実行し、
上記移動量は、上記文字列が書かれた言語の文法構造上の単位、または、文字数によって定義されていることを特徴とする請求項1から8までのいずれか1項に記載の文字列選択装置。 - 上記部品判別手段は、上記文字列選択範囲の端部を移動させる移動量の複数段階に対応付けて用意されているいずれのUI部品が上記タッチ操作によって操作されたのかを判別し、
上記選択範囲調整手段は、
上記部品判別手段によって判別されたUI部品に対応する移動量の分だけ上記文字列選択範囲の端部を移動させることにより、上記調整を実行し、
上記移動量は、上記文字列が書かれた言語の文法構造上の単位、または、文字数によって定義されていることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の文字列選択装置。 - 上記領域判別手段は、
上記タッチパネル上の上記文字列選択範囲の位置に応じて、上記タッチパネルの領域を2分割して、上記始端用UI領域および上記終端用UI領域を定義することを特徴とする請求項8に記載の文字列選択装置。 - 上記領域判別手段は、
文字列が横書きであって、文字列選択範囲が1行以下の場合に、上記文字列選択範囲の左右方向の中央を通る直線を、上記始端用UI領域と上記終端用UI領域との境界線と定義し、
文字列が横書きであって、文字列選択範囲が複数行の場合に、上記文字列選択範囲の上下方向の中央を通る直線を、上記始端用UI領域と上記終端用UI領域との境界線と定義することを特徴とする請求項11に記載の文字列選択装置。 - 上記領域判別手段は、
上記タッチパネルの領域を左右方向に2分割する、上記文字列選択範囲の中心を通る縦の境界線を特定するとともに、上記タッチパネルの領域を上下方向に2分割する、上記中心を通る横の境界線を特定し、
上記領域判別手段は、
上記中心の位置の上下方向の偏りが大きい場合に、上記縦の境界線に基づいて左右方向に領域を分割し、
上記中心の位置の左右方向の偏りが大きい場合に、上記横の境界線に基づいて上下方向に領域を分割し、
上記中心の位置の偏りが上下方向と左右方向とで同じ場合、上記タッチパネルが縦長の場合には上記横の境界線に基づいて上下方向に領域を分割し、上記タッチパネルが横長の場合には上記縦の境界線に基づいて左右方向に領域を分割することを特徴とする請求項11に記載の文字列選択装置。 - タッチパネルに表示されている文字列が選択されている範囲を表す文字列選択範囲について、調整の指示を受け付けるためのUI部品を、上記タッチパネルに表示する表示制御ステップと、
上記表示制御ステップにて表示されたUI部品のうち、上記タッチパネルに対するユーザのタッチ操作によって操作されたUI部品を判別する部品判別ステップと、
上記タッチ操作の種類を判別する操作判別ステップと、
上記部品判別ステップにて判別されたUI部品と、上記操作判別ステップにて判別されたタッチ操作の種類とに対応付けて定められた調整内容を、上記文字列選択範囲に対して実行する選択範囲調整ステップとを含むことを特徴とする文字列選択方法。 - タッチパネルに表示されている文字列が選択されている範囲を表す文字列選択範囲について、調整の指示を受け付けるためのUI領域を、上記タッチパネル上に定義する定義ステップと、
上記定義ステップにて定義されたUI領域のうち、上記タッチパネルに対するユーザのタッチ操作によって操作されたUI領域を判別する領域判別ステップと、
上記タッチ操作の種類を判別する操作判別ステップと、
上記領域判別ステップにて判別されたUI領域と、上記操作判別ステップにて判別されたタッチ操作の種類とに対応付けて定められた調整内容を、上記文字列選択範囲に対して実行する選択範囲調整ステップとを含むことを特徴とする文字列選択方法。 - コンピュータを、請求項1から13までのいずれか1項に記載の文字列選択装置の各手段として機能させるための制御プログラム。
- 請求項16に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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