JP2014016887A - データ利用システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】各DBサーバ16は、同一データを保持した共通のテーブルを備える。各テーブルには、キー項目が一つに限定される制約と、更新・削除禁止の制約が課せられている。APサーバ14の検索条件分割処理部は、検索条件を分割して複数の検索処理部22に割り当て、各検索処理部22は、対応のSQLを対応のDBサーバ16に発行し、一定量の検索結果が送信される度に演算処理をデータ加工処理部24に割り当て、加工処理結果が揃った時点で検索結果統合処理部に集計結果を出力し、検索結果統合処理部は、各検索処理部22からの集計結果を集計し、検索結果として出力する。APサーバ14では、検索条件分割処理部、複数の検索処理部22等として機能する複数のスレッドが起動され、各スレッドが複数のCPUコアに割り当てられている。
【選択図】図2
Description
その一方で、安全確保の観点から原子力発電を見直す気運が高まりつつあり、データ処理の分野においても省電力化への転換が待ったなしの情勢となってきている。
このように、増え続けるデータの活用と省電力の実現という、相矛盾する課題を同時に解決する手法が現在模索されている。
IT省電力化計画Harmonious Greenプラン インターネットURL:http://www.hitachi.co.jp/environment/showcase/solution/it/storage.html 検索日:2012年6月20日
各所に配置された無数のセンサから連続的に発せられるデータ(所謂センサデータ)等、ユビキタス社会の到来によって処理対象となるデータの量が今後とも爆発的に増大し続けることは確実である以上、データ処理の省電力化に向けた根本的な解決手法の登場が強く求められている。
SSDはモータ駆動による可動部を有さないため、ハードディスクに比べて消費電力を抑えることができる。また、発熱量も大幅に低減できるため、空調に要する電力量を大幅に低減可能である。
しかも、データベースサーバが物理的に複数台用意され、検索処理時には検索条件が各データベースサーバに分散される仕組みであるため、個々のデータベースサーバにおけるデータ抽出処理が軽減される結果、システム全体の処理速度を向上させることができる。
このため、各データベースサーバを比較的処理速度の遅い省電力型のCPUコアを多数搭載したコンピュータで構成することが可能となり、その分、消費電力を低減することができる。
これに対し、上記のような仕組みをアプリケーションサーバに設けることにより、テーブルの正規化の追求に伴うデータベースサーバ側の負担増を、アプリケーションサーバ側の処理の効率化によってカバーすることが可能となった。
Webサーバ12には、インターネット17を介してPC等よりなるクライアント端末18が接続されている。
各DBサーバ16は、全DBサーバ16間に共通するデータを格納した複数のテーブル群と、DB管理システム(RDBMS)とを備えており、DBサーバ16の中の少なくとも一部は、データ保全の観点から遠隔地に配置されている。
まず、クライアント端末18にはWebサーバ12からデータ利用画面が送信され、Webブラウザ上に表示される(図示省略)。
そして、ユーザがこのデータ利用画面を通じて検索条件を指定し、データの検索をリクエストすると、Webサーバ12からAPサーバ14に対して検索リクエストが送信される。この際、ロードバランサ13を介して、最も負荷の小さい一のAPサーバ14に対して、検索リクエストが振り分けられる。
これを受けた各DBサーバ16は、SQLで指定されたデータを抽出し、APサーバ14に送信する。
これに対しWebサーバ12は、APサーバ14から受け取った検索結果データを表示する画面(図示省略)を生成し、クライアント端末18に送信する。
これを受けたAPサーバ14は、各DBサーバ16に対して同一のSQLを発行し、同データの追加を依頼する。
これに対し各DBサーバ16は、上記追加データを対応のテーブルに格納する処理を実行する。
まず、各APサーバ14は、多数(例えば128個)のCPUコア20と、複数のDRAMモジュール22を少なくとも備えている。
各CPUコア20は、ARM(登録商標)アーキテクチャ等に準拠した省電力型CPUコアよりなる。
各CPUコア20は、所謂Shared Everythingアーキテクチャに基づき、各DRAMモジュール22を共有する関係にある。すなわち、各CPUコア20は各DRAMモジュール22に対してメッシュ状にアクセス可能となされている。
各CPUコア20は、上記と同様、ARM(登録商標)アーキテクチャ等に準拠した省電力型CPUコアよりなる。
各CPUコア20は、所謂Shared Everythingアーキテクチャに基づき、各DRAMモジュール22を共有する関係にある。
SSD24には、Linux(登録商標)等のOSの他に、DBサーバ用のプログラムが格納されている。また、各種テーブルもSSD24内に格納されている。
また、予約管理テーブル32は、「予約ID(主キー)」、「店ID」、「顧客ID(外部キー)」、「金額」及び「予約年月日」のデータ項目を備えている。
売上管理テーブル34は、「予約ID(主キー/外部キー)」及び「売上年月日」のデータ項目を備えている。
予約取消管理テーブル36は、「予約ID(主キー/外部キー)」及び「予約取消年月日」のデータ項目を備えている。
請求管理テーブル38は、「請求ID(主キー)」、「請求年月日」及び「予約ID(外部キー)」のデータ項目を備えている。
(1)キー項目は一つに限定される。
したがって、複数の項目の組合せによってキー項目を構成すること(複合キー)は、禁止される。
したがって、値に変更が生じた場合など、発生タイミングの異なる情報は別テーブルに格納されることとなる。
まず「NULL値禁止制約」とは、データ項目の値としてNULL(値なし)を充填することが禁止されることを意味しており、このようなNULL値の充填を想定したデータ項目の設定自体が許容されないことになる。
つぎに「フラグ値禁止制約」とは、データ項目の値としてフラグ値(「1/0」、「ON/OFF」、「TRUE/FALSE」等の2値データ)を充填することが禁止されることを意味しており、このようなフラグ値の充填を想定したデータ項目の設定自体が許容されないことになる。
「区分値禁止制約」とは、データ項目の値として区分値(「1:正社員」、「2:パート」、「3:アルバイト」等)を充填することが禁止されることを意味しており、このような区分値の充填を想定したデータ項目の設定自体が許容されないことになる。
また、「予約取消」に関するデータも、通常であれば予約管理テーブル32において「予約取消フラグ」等のデータ項目が設けられ、各レコードに「1/0」等のフラグ値を充填することで状態が管理されるところであるが、予約取消管理テーブル36を予約管理テーブル32とは別個に設けることにより、予約取消の状態管理がなされている。すなわち、この予約取消管理テーブル36に登録された予約IDが「予約取消」状態にあることとなり、レコードの有無によって予約取消の有無が表現されている。
図示は省略したが、このような場合には例えば「顧客ID」、「変更地域」、「変更年月日」等のデータ項目を備えた「顧客地域変更管理テーブル」が新たに設けられて、当該顧客の顧客ID、変更後の地域、変更年月日が格納される。
この図におけるスレッド52が、図4〜図6に表された検索条件分割処理部40、複数の検索処理部42、複数のデータ加工処理部44、検索結果統合処理部46、追加データ受付部47、複数の登録処理部48として機能し、これらの機能構成部が実行する具体的な処理がタスク56に相当する。
まず、クライアント端末18から送信された検索条件をWebサーバ12経由でAPサーバ14が受信すると(図8のS10)、検索条件分割処理部40は検索条件を解析し、検索条件の内容に応じて複数の検索条件に分割する(S12)。
例えば、「2010年における全チェーン店の売上を集計する」という検索条件が与えられた場合に、「2010年1月分の全チェーン店の売上」、「2010年2月の全チェーン店の売上」、「2010年3月の全チェーン店の売上」…というように、年を月単位に12分割することが該当する。
また、各チェーン店の所在地データに着目し、「2010年における東京所在チェーン店の売上」、「2010年における北海道所在チェーン店の売上」、「2010年における沖縄所在チェーン店の売上」…というように、全国を都道府県単位に47分割することも該当する。
もちろん、「2010年1月分の東京所在チェーン店の売上」や「2010年1月の北海道所在チェーン店の売上」のように、月×都道府県単位で564分割することもできる。
まず検索条件分割処理部40は、「8月=31日間」というカレンダー情報に従い、「8月1日分」、「8月2日分」、「8月3日分」…「8月31日分」というように、検索条件を31分割する。
(1)各請求データの「予約ID」を指定したSQL文を生成してDBサーバ16に発行し、「予約管理テーブル32」から対応の予約データを取得する。
(2)送信された予約データの中で、該当店舗の「店ID」を有するデータのみを抽出し、他の店IDのデータを除外する。
(3)各予約データの「顧客ID」を指定したSQL文を生成してDBサーバ16に発行し、顧客管理テーブル30から対応の顧客データを取得する。
(4)顧客データの「地域」毎に、予約データ中の「金額」の値を集計する。
これら(1)〜(4)の処理は、具体的にはタスク56として各データ加工処理部44のスレッドプール54に配置される。
各検索処理部42は、DBサーバ16からのデータ送信が完了するまで、DBサーバ16から送信されるデータが一定量に達する度にS22〜S28の処理を繰り返す(S30/N、S22/Y)。
そして、DBサーバ16からのデータ送信が完了し、S22〜S28の最後の処理が完了して1日分の処理結果データが揃った時点で(S30/Y)、検索処理部42はこれまでの部分的な処理結果の集計値を集計し(S32)、検索結果統合処理部46に集計結果を出力する(S34)。
そして、その最終的な集計結果をWebサーバ12に送信する(S46)。
Webサーバ12は、この集計結果を含むWebファイルを生成し、クライアント端末18に送信することになる。
まず、クライアント端末18から送信されたデータ追加のリクエストをWebサーバ12経由でAPサーバ14が受信すると(S50)、追加データ受付部47がDBサーバ16の数に対応した登録処理部48を起動させ、それぞれに担当DBサーバ16の特定情報及び追加データを渡す(S52)。
これを受けた各登録処理部48は、自己が担当するDBサーバ16に対して上記の追加データの登録を求めるSQLを発行する(S54)。
これを受けた各DBサーバ16は、対応のテーブルに対して一斉にデータを追加する。この結果、各DBサーバ16が管理するデータの同一性が確保される。
このため、個々のDBサーバ16における処理の負担が必然的に低減することとなり、全体の処理速度を高速化することができる。検索条件分割処理部40は、各検索処理部42に担当のDBサーバ16を割り振る際に、DBサーバ16毎の特性(保持データの範囲等)を考慮することなく、機械的に対応付けることが可能となる。
例えば、分割された検索条件が31個あり、検索処理部42が31個設けられたにもかかわらず、DBサーバ16が物理的に10台しか用意されていない場合には、各DBサーバ16に対して3〜4個の検索条件が割り振られることになる。この場合でも、1台のDBサーバ16のみで全てを処理する場合に比べ、大幅な高速化が期待できる。
しかも、DBサーバ16は上記のように筐体レベルで複数台用意され、検索時にはデータの抽出処理がそれぞれに分散されるため、テーブルの正規化の追求に伴いDBサーバ16側の処理速度が低下することを、有効に回避できる。
各テーブルには、データの更新や削除が許容されないというルールが適用されているため、一のDBサーバ16のデータが一部消失してしまい、他のDBサーバ16のデータに基づいてこれを復旧させる必要性が生じた場合であっても、新たに追加されたデータのみを追記させれば済む。
この復旧が完了するまでの間、当該DBサーバ16についてはWRITE ONLY状態(データの書き込み可/読み込み不可)に置かれるため、一時的なデータの不整合が顕在化することもない。
ここでテーブル記憶領域74はSSD24内に設けられており、上記した顧客管理テーブル30や予約管理テーブル32等が格納されている。
このため、上記のように各テーブルに格納されるレコードの構造が極限まで簡素化されていると、1つのブロック78に収納できるレコード数を増やすことが可能となる。
これに対し、このシステム10の場合には上記のように、1つのブロック78に収納できるレコード数が増大する結果、新規データの追加に際しての書込回数を大幅に低減することができる。また、DBサーバ16の各テーブルには、「既存データの更新や削除が許容されない」ルールが適用されるため、その分、SSDの書換回数が低減することとなる。この結果、DBサーバ16に搭載されたSSD24の寿命特性を、飛躍的に高めることが可能となる。
12 Webサーバ
13 ロードバランサ
14 APサーバ
16 DBサーバ
17 インターネット
18 クライアント端末
20 CPUコア
22 DRAMモジュール
22 検索処理部
24 データ加工処理部
26 検索結果統合処理部
27 追加データ受付部
28 登録処理部
30 顧客管理テーブル
32 予約管理テーブル
34 売上管理テーブル
36 予約取消管理テーブル
38 請求管理テーブル
40 検索条件分割処理部
42 検索処理部
44 データ加工処理部
46 検索結果統合処理部
47 追加データ受付部
48 登録処理部
52 スレッド
54 スレッドプール
56 タスク
70 バッファ・キャッシュ領域
74 テーブル記憶領域
78 ブロック
Claims (3)
- 複数のデータベースサーバと、各データベースサーバにネットワークを介して接続されたアプリケーションサーバとからなり、
上記の各データベースサーバは、DB管理システムと、データ記憶領域を備えており、
各データベースサーバのデータ記憶領域には、データベースサーバ相互間に共通するデータを保持した共通のテーブルがそれぞれ複数格納されており、
上記の各テーブルには、キー項目が一つに限定される制約と、データの更新及び削除が禁止される制約が設けられており、
上記アプリケーションサーバは、検索条件分割処理部と、複数の検索処理部と、複数のデータ加工処理部と、検索結果統合処理部と、追加データ受付部と、複数の登録処理部を備え、
上記検索条件分割処理部は、入力された検索条件を解析して複数の検索条件に分割すると共に、各検索条件及び対応データベースサーバを上記複数の検索処理部に割り当てる処理を実行し、
上記の各検索処理部は、自己に割り当てられた検索条件に対応したSQLを生成し、自己に割り当てられたデータベースサーバに発行する処理と、データベースサーバから一定量の検索結果データが送信される度に、必要な演算処理を上記の各データ加工処理部に割り当てる処理と、各データ加工処理部から部分的な加工処理結果データが返される度に、これをメモリに格納すると共に、データベースサーバから送信されたデータをメモリ上から削除する処理と、データベースサーバからのデータ送信が完了し、部分的な検索結果データに基づく部分的な加工処理結果データが全て揃った時点で、これらを集計して上記検索結果統合処理部に集計結果を出力する処理を実行し、
上記検索結果統合処理部は、各検索処理部から渡された集計結果を集計し、検索結果として出力する処理を実行し、
上記追加データ受付部は、入力された追加データのコピーと、対応データベースサーバの特定情報を含むデータ追加リクエストを上記の各登録処理部に割り当てる処理を実行し、
上記の各登録処理部は、上記追加データの登録を求めるSQLを生成し、自己に割り当てられたデータベースサーバに発行する処理を実行するデータ利用システムであって、
上記データベースサーバの上記データ記憶領域がSSDよりなり、
上記アプリケーションサーバにおいては、上記検索条件分割処理部、複数の検索処理部、複数のデータ加工処理部、検索結果統合処理部、追加データ受付部、複数の登録処理部として機能する複数のスレッドが起動されると共に、各スレッドが複数のCPU コアに割り当てられていることを特徴とするデータ利用システム。 - 上記検索条件分割処理部は、入力された検索条件が時間的な範囲を含んでいる場合に、これをより短い時間的な範囲に分割することを特徴とする請求項1に記載のデータ利用システム。
- 上記検索条件分割処理部は、入力された検索条件が地域的な範囲を含んでいる場合に、これをより狭い地域的な範囲に分割することを特徴とする請求項1に記載のデータ利用システム。
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