JP2014015286A - 物品振分け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】物品振分け装置から箱詰め装置までの間を短く設定し易い物品振分け装置を提供すること。複数列化後の列の数を比較的容易に変更な物品振分け装置を提供すること。
【解決手段】上流工程から1列状で供給される物品1を複数列化して下流コンベア2C,2Dに渡す物品振分け装置であって、上下軸芯X回りで回転駆動される回転搬送手段W4の外周に沿って、物品1を支持する複数の支持部H1〜H8が連設されており、下流コンベア2C,2Dが回転搬送手段W4の外周に沿った複数の始点から延びる複数の下流コンベア2C,2Dによって構成されており、支持部H1〜H8が回転搬送手段W4の回転速度よりも減速された状態で下流コンベア2C,2Dに物品1を渡すように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、上流工程から1列状で供給される物品を複数列化して下流コンベアに渡す物品振分け装置に関する。
この種の物品振分け装置に関連する先行技術文献情報として下記に示す特許文献1がある。この特許文献1に記された物品振分け装置は、上流工程から1列状で供給するコンベアの出口付近に互いに逆向きに回転駆動される一対のスターホイールを左右に対向配置し、これらのスターホイールの外周に沿って、吸着部材有りの物品係合部と吸着部材無しの物品係合部とを交互に配置し、且つ、一方のスターホイールの吸着部材有りの物品係合部は他方のスターホイールの吸着部材無しの物品係合部と対向するように構成されている。そこで、一対のスターホイールの間から下流側に押出される物品は、左右のスターホイールの各吸着部材有りの物品係合部によって順次左右に振り分けられる。
特開2003−237939号公報(0013段落、図1)
しかし、特許文献1に記された物品振分け装置では、上流工程からスターホイールの直前に達した物品が後続する物品からの圧力によって損傷を受けることのないように、スターホイールの周速度を上流側の1列用のベルトコンベアの比較的高速の移動速度と略同等にする必要があり、下流側の複数列用のベルトコンベアの移動速度も、下流側のベルトコンベアに移載された直後に物品が倒れないように、スターホイールの周速度と略同等にする必要があった。その結果、上流側のベルトコンベアから下流側のベルトコンベアに減速した状態で渡すことが困難であるという傾向があった。
したがって、特に、下流側のベルトコンベアの下流側に、平面視において前後左右に複数で並ぶ一群の物品を一つのケースなどに収納する箱詰め装置が設けられている場合は、箱詰め装置の手前で物品が集積される際に物品どうしが衝突して損傷を受ける現象を抑制すべく、物品が箱詰め装置に達するまでに十分に減速させるための方法として、物品振分け装置と箱詰め装置との間に多数のベルトコンベアを直列状に配置して、箱詰め装置に近接したベルトコンベアほど搬送速度が小さくしておくという構成が必要となり、結果的に、物品振分け装置から箱詰め装置までの間が長大化してしまう傾向があった。
また、特許文献1に記された物品振分け装置では、複数列化後の列の数を変更するためには、吸着部材有りの物品係合部と吸着部材無しの物品係合部との数が異なる別のスターホイールに取り替える必要があり、列の数の変更が容易ではなかった。
そこで、本発明の目的は、上に例示した従来技術が与える課題に鑑み、物品振分け装置から箱詰め装置までの間を短く設定し易い物品振分け装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、複数列化後の列の数を比較的容易に変更可能な物品振分け装置を提供することにある。
本発明による物品振分け装置の特徴構成は、
上流工程から一列状で供給される物品を複数列化して下流コンベアに渡す物品振分け装置であって、
上下軸芯回りで回転駆動される回転搬送手段の外周に沿って、物品を支持する複数の支持部が連設されており、
前記下流コンベアが前記回転搬送手段の外周に沿った複数の始点から延びる複数の下流コンベアによって構成されており、
前記支持部が前記回転搬送手段の回転速度よりも減速された状態で前記下流コンベアに物品を渡すように構成されている点にある。
上記の特徴構成を備えた物品振分け装置では、物品が支持部によって回転搬送手段の回転速度よりも減速された状態で複数の下流コンベアに渡されるので、下流コンベアが十分に低い速度で駆動されていても、物品を安定した状態で下流コンベアに渡すことができる。その結果、物品が下流コンベアから下流工程の装置に達するまでに著しく減速させる必要がなくなり、物品振分け装置と下流工程の装置との間に多数のベルトコンベアを配置する必要もなくなるため、物品振分け装置から箱詰め装置までの間を短く設定し易い。
また、上記の特徴構成を備えた物品振分け装置では、回転搬送手段の外周に十分な数の支持部を連設しておけば、下流コンベアの数を変更し、その数に対応した数の支持部が回転搬送手段の回転速度よりも減速された状態で下流コンベアに物品を渡すように制御を変更することで、複数列化後の列の数を比較的容易に変更することができる。
本発明の他の特徴構成は、前記支持部は前記回転搬送手段の本体に対して上下軸芯回りで揺動自在に支持された複数のアームの先端側に配置されており、前記減速は、前記アームを前記下流コンベアの始点付近への到着に先立って前記回転搬送手段の回転方向と逆の方向に移動させる揺動操作機構によって実現されている点にある。
本構成であれば、支持部を支持しているアームを回転搬送手段の本体に対して回転搬送手段の回転方向と逆の方向に揺動させるという比較的簡単な構成によって、課題解決に必要な減速を実現することができる。
また、本構成であれば、支持部が実質的に下流コンベアの始点付近に対して相対的に静止した状態で物品を渡す形態で実施することも可能となり、この場合、支持部が下流コンベアの始点付近に対して低速ながらも移動しながら物品を渡す形態に比べて、更に安定した状態で物品を下流コンベアに渡すことができる。
本発明の他の特徴構成は、前記揺動操作機構が前記本体に回転自在に支持された操作カムと、この操作カムをカム面が前記アームの側面に押付けられた状態で回転操作するモータとによって構成されている点にある。
本構成であれば、支持部を支持するアームを上下軸芯回りで揺動自在とし、操作カムとモータは回転搬送手段の本体に設ければよい。したがって、例えばアームそのものにモータなどの駆動機構を設けることで揺動操作機構を実現する構成に比べて、構成が簡素化でき製作コストも抑制でき、また、既存の回転搬送手段を利用した形での本発明の実施も比較的容易となる。
本発明の他の特徴構成は、前記アームが前記回転搬送手段の本体に固定された第1アーム部と、この第1アーム部の先端付近に上下軸芯回りで揺動自在に支持された第2アーム部とを有し、前記揺動操作機構が前記第2アーム部を揺動操作すべく前記第1アーム部と前記第2アーム部との間に配置されたモータを有する点にある。
本構成であれば、支持部を支持するアームを、回転搬送手段の本体に固定された第1アーム部と、先端付近に支持部を備えた第2アーム部とに分割し、第2アーム部のみが第1アーム部に対して上下軸芯回りで揺動自在に支持された構成とし、第1アーム部と第2アーム部との間にモータを配置すればよく、アームの全体を上下軸芯回りで揺動自在とする必要がないため、既存の回転搬送手段を利用した形での本発明の実施が比較的容易となる。
本発明の他の特徴構成は、前記支持部が前記アームに対して上下軸芯回りで揺動自在に支持されており、前記支持部と前記アームとの間に、前記支持部を前記下流コンベアの始点付近への到着に先立って前記回転搬送手段の回転方向に揺動操作するための第2のモータが配置されている点にある。
本構成であれば、第2のモータによる揺動操作の結果、支持部は下流コンベアの延設方向に沿った姿勢となった状態で物品を渡すことが可能となるため、物品は支持部の支持片などと干渉することなく、円滑に下流コンベアの始点付近に載置され易くなる。
本発明の他の特徴構成は、前記複数の支持部が前記複数の下流コンベアに順次物品を渡す点にある。
本構成であれば、下流コンベアから物品が箱詰め装置に順次到達させる構成を容易に実現できるので、平面視において前後左右に複数で並ぶ一群の物品を一つのケースなどに収納する箱詰め装置での処理が円滑に効率的に実施され易い。
本発明の他の特徴構成は、前記回転搬送手段は、前記上流工程を構成するスターホイールの外周に沿って互いに離間して配置された複数のスターホイールである点にある。
本構成であれば、回転搬送手段が、上流工程を構成するスターホイールの外周に配置された単一のスターホイールからなる構成に比べて、複数列化において物品をより多くの複数列にし易いため少なくとも4列以上の並べ方で箱詰めする場合には箱詰め処理を効率的に行うことができる。
本発明に係る物品振分け装置を含む製造ラインを示す平面図である。 本発明に係る物品振分け装置の一例を示す平面図である。 図2の物品振分け装置で用いる操作カムを示す説明図である。 図2の物品振分け装置で用いる保持部の斜視図である。 図2の物品振分け装置で用いる保持部の斜視図である。 別実施形態による物品振分け装置を示す平面図である。
以下に本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は樹脂製の容器1に飲料を充填して製品とし、所定数の飲料入りの容器1を箱詰めする製造ラインを示している。
この製造ラインでは、上流側の充填機(不図示)によって飲料を充填され、施蓋され、その後、ラベル貼り、賞味期限の印字、入味検査を含む複数の検査などの操作を受けた容器1が、供給用の第1のスターホイールW1によって、第2のスターホイールW2に1列状で供給される。
上流側の各検査装置で合格品と判定された容器1(物品の一例)は、第2のスターホイールW2の外周に沿って互いに離間して配置された2つの振分け用の第3のスターホイールW3,W4(回転搬送手段及び物品振分け装置の一例)によって、4本の第1ベルトコンベア2A,2B,2C,2D(下流コンベアの一例)に実質的に複数列状で供給される。
一部の第1ベルトコンベア2A,2B,2Cと振分け用のスターホイールW3,W4との間には、第1ベルトコンベア2A,2B,2Cへの受け渡しを円滑にするための補助スターホイールW5,W6,W7(下流コンベアの一例)が介装されている。補助スターホイールW5,W6,W7は、概して下流側に接続される第1ベルトコンベア2A,2B,2Cの移動速度と等しい周速度で回転駆動される。
尚、上流側の各検査装置で不合格品と判定された容器1は、振分け用の第3のスターホイールW3,W4の上流側に接続されたリジェクトコンベア5によってラインから排除される。
第1ベルトコンベア2A,2B,2C,2Dから排出された容器1は、第2ベルトコンベア3A,3B,3C,3Dによって4列状で箱詰め装置20に供給される。箱詰め装置20では、例えば平面視において前後4本×左右6本の合計24本からなる一群の飲料入りの容器1を一つのケース12に収納する処理が連続的に行われる。
第3のスターホイールW3(W4)の外周付近には、必要に応じて補助スターホイールW5,W6,W7を介した形で、各2本の第1ベルトコンベア2A,2B(2C,2D)の始点が周に沿って互いに離間した状態で配置され、箱詰め装置20に向かって延びている。
第2のスターホイールW2の回転方向に関して下流側の第3のスターホイールW4を例示する図2から理解されるように、振分け用のスターホイールW3(W4)は、図示されないモータなどによって上下軸芯X回りで基本的に一定の速度で時計方向に回転駆動される円盤状またはドラム状などのホイール本体6を備え、ホイール本体6の中心付近からは複数の支持アームA1〜A8が放射状に延設されており、各支持アームA1〜A8の先端には一つの容器1のみを支持可能な支持部としてのホルダH1〜H8が連設されている。
振分け用のスターホイールW3(W4)の大きな特徴の一つは、支持アームA1〜A8が上下軸芯X回りで揺動可能に支持されている点であり、これによって、ホルダH1〜H8がスターホイールW3(W4)自体の回転速度よりも減速された状態で第1ベルトコンベア2D、または、補助スターホイールW5,W6,W7に容器1を渡すように構成されている点である。
ホルダH1〜H8の減速は、支持アームA1〜A8を第1ベルトコンベア2Dの始点付近または補助スターホイールW5,W6,W7との交点付近への到着に先立って、スターホイールW3(W4)の回転方向と逆の方向に移動させる揺動操作機構によって実現されている。
この揺動操作機構は、具体的には、各支持アームA1〜A8に対応するようにホイール本体6に上下軸芯Y1回りで回転可能に支持された操作カムC1〜C8と、この操作カムC1〜C8を回転操作するモータMとを有する。操作カムC1〜C8はスターホイールW3(W4)の回転方向に関して各支持アームA1〜A8の上流側に配置されている。また、揺動操作機構は、一端をホイール本体6に支持され、他端が支持アームA1〜A8の一部に支持された引っ張りコイルバネSを含み、この引っ張りコイルバネSは支持アームA1〜A8の側面を操作カムC1〜C8のカム面に押付ける付勢力を有している。
図3に例示するように、操作カムC1〜C8のカム面は、回転軸芯Y1に近接した基端カム面部Cpから径方向外側に離間した先端カム面部Cqまでを含む全体として円弧状またはサイクロイド状の曲面を備える。
ホルダH1〜H8が第2のスターホイールW2から容器1を受け入れる際は、対応する操作カムC1〜C8は基端カム面部Cpで支持アームA1〜A8を支持する休止姿勢に保持されている。
尚、操作カムC1〜C8は必ずしも上下に延びた回転軸芯を備える必要はないが、この回転軸芯が、スターホイールW3(W4)の上下軸芯Xを含み、且つ、対応する支持アームA1〜A8の長手方向と概して平行な平面に沿って延びた回転軸芯であれば、支持アームA1〜A8を揺動操作する上での操作効率がよい。これには、例えば、対応する支持アームA1〜A8の長手方向に沿って延びた回転軸芯も含まれる。
前述した下流側の第3のスターホイールW4を例に採ると、スターホイールW4の回転方向に関して上流側の第1ベルトコンベア2Dに容器1を渡すべき支持アーム(図2では支持アームA4)のホルダ(図2ではホルダH4)が第1ベルトコンベア2Dの始点に近接する前に、この支持アーム(A4)に対応するモータMが操作カム(図2では操作カムC4)を反時計方向に回動操作し始める。
これによって、該当する支持アーム(A4)を支持する操作カムC4の部位が基端カム面部Cpから先端カム面部Cqに向かって次第に移動して、該当する支持アーム(A4)を先端カム面部Cqで支持アームA1〜A8を支持する作用姿勢に切り換える。その結果、支持アーム(A4)をスターホイールW4の回転方向と反対方向に揺動操作することで、該当するホルダ(H4)が一時的(例えば1秒間など)に第1ベルトコンベア2Dの始点付近に概して静止した状態が形成され、この静止期間中にホルダ(H4)の容器1が第1ベルトコンベア2Dに渡される。
同様に、スターホイールW4の回転方向に関して下流側の補助スターホイールW7に容器1を渡すべき支持アーム(図2では支持アームA5)のホルダ(図2ではホルダH5)が補助スターホイールW7との交点に近接する前に、この支持アーム(A5)に対応するモータMが操作カム(図2では操作カム(C5)を反時計方向に回動操作し始め、該当するホルダ(H5)が一時的に補助スターホイールW7との交点付近に概して静止する期間中にホルダ(H5)の容器1が補助スターホイールW7に渡される。
このような手渡し操作が2つの第3のスターホイールW3,W4の双方において、各支持アームA1〜A8について順次行われ、ホルダH1〜H8から第1ベルトコンベア2Dや補助スターホイールW5,W6,W7への容器1の手渡しが完了すると同時に、モータMが今度は時計方向に回動操作されて、支持アーム(A6)を支持する操作カムC1〜C8の部位が逆に先端カム面部Cqから基端カム面部Cpまで次第に移動することで、操作カムC1〜C8は休止姿勢に戻る。
このような振分け操作によって、2つのスターホイールW3(W4)上において各一列状で搬送されていた容器1は、場合によっては補助スターホイールW5,W6,W7を経て、第1ベルトコンベア2A,2B,2C,2Dに渡されると、全体として2列状で搬送される状態となる。
また、ホルダH1〜H8から下流側の第1ベルトコンベア2D及び補助スターホイールW5,W6,W7への容器1の手渡しは、ホルダH1〜H8が下流側の第1ベルトコンベア2Dの始点付近及び補助スターホイールW5,W6,W7との交点付近に概して静止している間に行われるので、容器1は支持アームA1〜A8から大きな遠心力などを受けることなく、安定した姿勢で渡される。
さらに、ホルダH1〜H8から下流側の第1ベルトコンベア2D及び補助スターホイールW5,W6,W7への容器1の手渡しは、ホルダH1〜H8が下流側の第1ベルトコンベア2Dの始点付近及び補助スターホイールW5,W6,W7との交点付近に概して静止している間に行われるので、下流側の第1ベルトコンベア2A,2B,2C,2Dの移動速度や補助スターホイールW5,W6,W7の周速度が十分に低くても、容器1は安定した姿勢で渡される。
前述した容器1の手渡しの例において、ホルダ(H4)から第1ベルトコンベア2Dへの容器1の手渡しと、ホルダ(H5)から補助スターホイールW7への容器1の手渡しとは、略同時に行われることが好ましいが、必ずしも略同時である必要はない。
容器1を第1ベルトコンベア2D及び補助スターホイールW5,W6,W7に渡すべきホルダH1〜H8の選択と、該当する操作カムC1〜C8に対応するモータMの駆動開始時期や回転速度の制御は、図示されない制御装置からの指令信号によって実行される。
第1ベルトコンベア2D及び補助スターホイールW5,W6,W7に渡すべきホルダH1〜H8の制御装置による特定は第3スターホイールW3(W4)の回転角度に基づいて実行させることができる。或いは、各ホルダH1〜H8の近傍に配置したバーコードなどからなる識別子を、第3スターホイールW3(W4)の回転方向に関して第1ベルトコンベア2Dの始点または補助スターホイールW5,W6,W7との交点付近よりも十分上流側に配置されたバーコードリーダーによって読み取らせる形態でホルダH1〜H8を特定してもよい。
ホルダH1〜H8によって容器1を支持させるための機構としては、例えば負圧手段を設けることができる。図4及び図5に示す例では、ホルダH1〜H8が、容器1の胴部の約半周に沿って円弧状に延びた1つの支持片7を備えている。支持片7の内面の一部には容器1の胴部を負圧で吸着するための開口部7Aが形成され、開口部7Aの縁には環状のシールが係入されている。ホルダH1〜H8の下面などには開口部7Aと連通する吸引用配管8が延設されており、吸引用配管8の他端は真空ポンプなどの負圧発生装置10に接続され、吸引用配管8の一部には配管内の流路を開閉するための開閉弁9が介装されている。
ホルダH1〜H8が第2のスターホイールW2から容器1を受け入れるのと同時かその直前に、制御装置からの指令によって開閉弁9が開放されることで、容器1は開口部7A付近に生じる負圧によってホルダH1〜H8に吸着・支持され、支持アームA1〜A8によって上下軸芯X回りで搬送される。また、該当するホルダH1〜H8が操作カムC1〜C8の働きによって第1ベルトコンベア2Dの始点付近または補助スターホイールW5,W6,W7との交点付近で概して静止している間に、制御装置からの指令によって開閉弁9が閉鎖されることで、容器1がホルダH1〜H8から解放され、比較的遅い一定速度で連続的に駆動中の第1ベルトコンベア2Dの始点付近及び補助スターホイールW5,W6,W7との交点付近に安定的に載置される。
尚、第1ベルトコンベア2D及び補助スターホイールW5,W6,W7への容器1の手渡しは、必ずしもホルダH1〜H8が下流側の第1ベルトコンベア2Dの始点付近または補助スターホイールW5,W6,W7との交点付近に概して静止している間に行われる必要はなく、ホルダH1〜H8のスターホイールW3(W4)に対する相対的な回転速度差が十分に小さな状態で第1ベルトコンベア2D及び補助スターホイールW5,W6,W7に容器1を渡す構成であればよい。
例えば、制御装置が、上流側の振分け用のスターホイールW3の該当するホルダH1〜H8から補助スターホイールW5,W6への容器1の手渡しと、下流側の振分け用のスターホイールW4の該当するホルダH1〜H8から第1ベルトコンベア2D及び補助スターホイールW7への容器1の手渡しという4つの手渡し操作を同時に実施させるなど、振分け用のスターホイールW3,W4から第1ベルトコンベア2D及び補助スターホイールW5,W6,W7への4つの手渡し操作が基本的に常に同時に実施される形態で実施してもよい。
このような形態で実施すれば、第1ベルトコンベア2A,2B,2C,2Dから4つの容器1が第1ベルトコンベア3A,3B,3C,3D及び箱詰め装置20に同時に到達させる構成を容易に実現できるので、箱詰め装置20での前後4本×左右6本の合計24本からなる一群の飲料入りの容器1を一つのケース12に収納する処理が円滑に効率的に実施できる。
尚、振分け用のスターホイールW3,W4から第1ベルトコンベア2D及び補助スターホイールW5,W6,W7への4つの手渡し操作を同時に実施させるために、必ずしも操作カムC1〜C8による支持アームA1〜A8の揺動操作を同時に実施させる必要はなく、ホルダH1〜H8から第1ベルトコンベア2Dの始点付近及び補助スターホイールW5,W6,W7との交点付近で容器1を解放する操作のみを同時に実施させる構成としてもよい。
支持アームA1〜A8を揺動操作するための操作カムC1〜C8を、例えば楕円形または卵形の外形を有し、長軸に沿って中心から変位した位置に回転軸芯を備えた操作カムとしてもよい。この形態の場合には、容器1の手渡しの完了後も、減速のための動作と同様に、モータMをスターホイールW3,W4の回転方向と逆方向に回転駆動させることで、支持アームA1〜A8を第2のスターホイールW2から後続する容器1を受け入れるための休止姿勢に戻すことができる。
〔別実施形態〕
〈1〉図6に示す実施形態では、第3のスターホイールW4がホイール本体6から放射状に延設された固定式の比較的短い支持アームA1〜A8(第1アーム部の一例)と、支持アームA1〜A8の先端付近に上下軸芯Y2回りで揺動可能に支持された揺動アームB1〜B8(第2アーム部の一例)とを備える。容器1を支持するホルダH1〜H8は、揺動アームB1〜B8の先端付近に上下軸芯Y3回りで揺動可能に支持されている。
支持アームA1〜A8と揺動アームB1〜B8との間には、揺動アームB1〜B8を支持アームA1〜A8に対して上下軸芯Y2回りで揺動操作するためのモータM1が配置されている。
揺動アームB1〜B8とホルダH1〜H8との間には、ホルダH1〜H8を揺動アームB1〜B8に対して上下軸芯Y3回りで揺動操作するためのモータM2(第2のモータ)が配置されている。
図6に示すように、ホルダH1〜H8の減速は、ホルダH1〜H8の第1ベルトコンベア2A,2B(2C,2D)の始点付近への到着に先立って、主に、モータM1によって揺動アームB1〜B8を支持アームA1〜A8に対して、スターホイールW3(W4)の回転方向と逆の反時計方向に移動させる揺動操作機構によって実現されている。
また、図6に示すように、モータM1による揺動アームB1〜B8の支持アームA1〜A8に対する揺動操作と同時に、モータM2によってホルダH1〜H8を揺動アームB1〜B8に対して、スターホイールW3(W4)の回転方向と同じ時計方向に移動させる補助揺動操作が実施される。
この補助揺動操作の結果、ホルダH1〜H8は第1ベルトコンベア2Dの延設方向に沿った姿勢で容器1を渡すので、容器1はホルダH1〜H8の円弧状の支持片7などと干渉することなく円滑に第1ベルトコンベア2Dの始点付近に載置される。
同様に、この補助揺動操作の結果、ホルダH1〜H8は補助スターホイールW5,W6,W7の中心付近を向いた姿勢で容器1を渡すので、容器1はホルダH1〜H8の円弧状の支持片7などと干渉することなく円滑に補助スターホイールW5,W6,W7に渡される。
〈2〉ホルダH1〜H8によって容器1を支持させるための機構としては、容器1の胴部を負圧によって支持する機構に限らず、種々の機構を適用することができる。例えば、容器1の胴部またはネック部などを左右から把持する姿勢と胴部を開放した姿勢との間でモータなどによって切換操作可能なグリップ機構などを適用してもよい。
上流工程から1列状で供給される物品を複数列化して下流コンベアに渡す物品振分け装置に従来見られた課題を解決するための技術として利用可能な発明である。
1 容器
2 第1ベルトコンベア(2A,2B,2C,2D、下流コンベア)
W5 補助スターホイール(下流コンベア)
W6 補助スターホイール(下流コンベア)
W7 補助スターホイール(下流コンベア)
20 箱詰め装置
A 支持アーム(A1〜A8、第1アーム部)
B 揺動アーム(B1〜B8、第2アーム部)
C 操作カム(C1〜C8)
H ホルダ(H1〜H8)
M モータ
M1 モータ
M2 第2のモータ
W1 第1のスターホイール(上流工程)
W2 第2のスターホイール(上流工程)
W3 第3のスターホイール(回転搬送手段、物品振分け装置)
W4 第3のスターホイール(回転搬送手段、物品振分け装置)
X 上下軸芯
Y3 上下軸芯

Claims (7)

  1. 上流工程から1列状で供給される物品を複数列化して下流コンベアに渡す物品振分け装置であって、
    上下軸芯回りで回転駆動される回転搬送手段の外周に沿って、物品を支持する複数の支持部が連設されており、
    前記下流コンベアが前記回転搬送手段の外周に沿った複数の始点から延びる複数の下流コンベアによって構成されており、
    前記支持部が前記回転搬送手段の回転速度よりも減速された状態で前記下流コンベアに物品を渡すように構成されている物品振分け装置。
  2. 前記支持部は前記回転搬送手段の本体に対して上下軸芯回りで揺動自在に支持された複数のアームの先端側に配置されており、前記減速は、前記アームを前記下流コンベアの始点付近への到着に先立って前記回転搬送手段の回転方向と逆の方向に移動させる揺動操作機構によって実現されている請求項1に記載の物品振分け装置。
  3. 前記揺動操作機構が前記本体に回転自在に支持された操作カムと、この操作カムをカム面が前記アームの側面に押付けられた状態で回転操作するモータとによって構成されている請求項2に記載の物品振分け装置。
  4. 前記アームが前記回転搬送手段の本体に固定された第1アーム部と、この第1アーム部の先端付近に上下軸芯回りで揺動自在に支持された第2アーム部とを有し、前記揺動操作機構が前記第2アーム部を揺動操作すべく前記第1アーム部と前記第2アーム部との間に配置されたモータを有する請求項2に記載の物品振分け装置。
  5. 前記支持部が前記アームに対して上下軸芯回りで揺動自在に支持されており、前記支持部と前記アームとの間に、前記支持部を前記下流コンベアの始点付近への到着に先立って前記回転搬送手段の回転方向に揺動操作するための第2のモータが配置されている請求項4に記載の物品振分け装置。
  6. 前記複数の支持部が前記複数の下流コンベアに順次物品を渡す請求項1から5のいずれか一項に記載の物品振分け装置。
  7. 前記回転搬送手段は、前記上流工程を構成するスターホイールの外周に沿って互いに離間して配置された複数のスターホイールである請求項1から6のいずれか一項に記載の物品振分け装置。
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