JP2014014578A - 競技用ネットにおけるネットロープの張力調整方法及び支援装置 - Google Patents

競技用ネットにおけるネットロープの張力調整方法及び支援装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014014578A
JP2014014578A JP2012155137A JP2012155137A JP2014014578A JP 2014014578 A JP2014014578 A JP 2014014578A JP 2012155137 A JP2012155137 A JP 2012155137A JP 2012155137 A JP2012155137 A JP 2012155137A JP 2014014578 A JP2014014578 A JP 2014014578A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
net
tension
upper edge
height
tensile load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012155137A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6068847B2 (ja
Inventor
Kazuyoshi Yagawa
一義 矢川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alinco Inc
Original Assignee
Alinco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alinco Inc filed Critical Alinco Inc
Priority to JP2012155137A priority Critical patent/JP6068847B2/ja
Publication of JP2014014578A publication Critical patent/JP2014014578A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6068847B2 publication Critical patent/JP6068847B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Abstract

【課題】バレーボール等に使用される競技用ネットに関して、ネットロープの張力を予め設定された適切な所定張力となるように調整する方法及びその調整のための支援装置を提供する。
【解決手段】ネットロープが標準張力を保持し、ネットの中央上縁Sが所定高さHとされた状態で、中央上縁Sを所定下降距離Lだけ押下げたとき、中央上縁Sに生じる上向き力を標準引張荷重とする条件を設定する。ネットロープの張力調整は、ロープが目安の張力Tを保持し、ネットの中央上縁Sが所定高さHとされた状態で、中央上縁Sを所定下降距離Lに相当して下降させ、その状態のネットの中央上縁Sに生じる上向きの実測引張荷重RXを測定し表示する。実測引張荷重RXを標準引張荷重と比較し、表示された実測引張荷重RXが標準引張荷重となるまでネットロープに張力を加え又は張力を減じる。
【選択図】図7

Description

本発明は、バレーボールその他のネット競技に使用される競技用ネットに関して、ネットロープの張力を適切となるように調整する方法及びその調整のための支援装置を提供する。
バレーボールやテニス等のネット競技においては、支柱の間に競技用ネットを吊持するネットロープを架け渡し、地面からネット中央部の上縁までの高さが競技規則で定められた所定高さとなるように、ネットロープに張力を与えて緊張させている。
特開2000−153010号公報 特開平8−191910号公報
ネット競技のうち、例えば、バレーボールの場合、ネットの高さは、一般人及び大学生については男子243cm女子224cm、高校生については男子240cm女子220cm、中学生については男子230cm女子215cm、小学生については男子女子ともに200cmのように、コート規格に定められているが、ネットの張力に関しては、現在のところ、公式の取決めがなされていない。
このため、ネットを張設する際には、ネットロープに目安の張力を与えることにより緊張させ、ネット中央部の上縁が前記コート規格の高さとなるように調整している。
しかしながら、ネットロープ(スチール製の撚りワイヤーの場合と高分子製の撚りワイヤーの場合が含まれる)は、緊張させることによりネットを所定高さまで引き上げるが、ネットの上縁が直線的な水平状態になり難いため、過度に張力を与えてしまい、ネットロープの破断事故を生じる危険や、支柱を折曲損傷するおそれがある。
ところで、競技用ネットは、ネットロープに所定以上の張力を与えることで前記の所定高さに保持されるが、その状態からネットロープの張力を増した場合、ネットの高さは変化しないが、ネットロープの反発力が変化する。そこで、ネット競技は、相対する競技者が同じネット条件の下で競技するため、試合毎のネット条件の相違により対戦者の間に不公平を生じることはないが、前述のようなネットロープの反発力の大小によりボールの跳ね返りが変化し、このような跳ね返りボールの対処に関して競技者の技量が巧拙に影響するため、全試合を通じて、ネットロープの張力を一定に保持することが望ましい。
本発明は、上記課題を解決する競技用ネットにおけるネットロープの張力調整方法及び支援装置を提供するものであり、本発明によれば、ネットロープの張力は、ネットの高さを所定高さまで引き上げるために必要十分であるが、ネットロープを切断するおそれはなく、しかも、ボールの跳ね返りが一様とされる所定の反発力を有するように設定された所定の標準張力として定められ、競技に際してネットを張設するたびに、簡単な作業でネットロープの張力を標準張力となるように調整可能とする。
そこで、本発明のネットロープの張力調整方法が手段として構成したところは、競技用ネットを吊持するネットロープを支柱の間に架け渡すと共に、地面からネットの中央上縁までの高さが競技規則で定められた所定高さ(H)となるように、ネットロープに目安の張力(T)を与えて緊張させ、その後、ネットロープの張力が所定の標準張力(N)となるように張力を調整する方法であり、ネットロープが実際に前記標準張力(N)を保持し、ネットの中央上縁が前記所定高さ(H)とされた状態で、前記中央上縁を前記所定高さ(H)から所定下降距離(L)だけ押下げたとき、該中央上縁に生じる上向き力を標準引張荷重(R)とする条件設定工程と、ネットロープが前記目安の張力(T)を保持し、ネットの中央上縁が所定高さ(H)とされた状態で、該中央上縁を前記所定下降距離(L)に相当して下降させる押下工程と、前記所定下降距離(L)だけ下降させたときのネットの中央上縁に生じる上向きの実測引張荷重(RX)を測定し表示する測定工程と、前記実測引張荷重(RX)を標準引張荷重(R)と比較する判定工程と、表示された前記実測引張荷重(RX)が標準引張荷重(R)となるまでネットロープに張力を加え又は張力を減じる張力調整工程とから成る点にある。
また、本発明のネットロープの張力調整支援装置が手段として構成したところは、地面から鉛直方向に起立自在なポールを構成し、前記ポールは、下側の支持柱手段に対して上側の移動柱手段を上下移動自在に連結し、前記移動柱手段に競技用ネットの中央上縁に係止自在な係止手段を設けており、前記支持柱手段と移動柱手段の相互に、前記移動柱手段を上動位置に保持する保持手段と、該上動位置から下動する移動柱手段の下動範囲を所定下降距離(L)とするように規制する下動規制手段を設け、前記係止手段に作用する上向きの実測引張荷重(RX)を測定し表示する計測手段を設けて成る点にある。
本発明の装置は、バレーボールのように、地面から競技用ネットの中央上縁までの高さ(H)に関して、競技規則により複数種類の所定高さが定められている競技用ネットの場合、係止手段の高さ位置を前記複数種類の所定高さに応じて設定可能とする高さ設定手段を設けることが好ましい。
この際、前記高さ設定手段により係止手段の高さ位置を設定した状態で、該係止手段の位置を上下に調節可能とする高さ調節手段を設けることが好ましい。
本発明の好ましい実施形態において、前記計測手段は、前記係止手段に設けられたセンサーと、前記ポールに設けられた計測器とから成り、前記係止手段が受ける上向き引張荷重を前記センサーにより検知し、該センサーの検知信号に基づいて前記計測器により実測引張荷重(RX)をリアルタイムで測定し表示するように構成している。
本発明によれば、競技に際してネットを張設するたびに、簡単な作業でネットロープの張力を所望の標準張力Nとなるように調整することが可能であり、これによりネットを張設する際のネットロープの破断事故を防止することができ、しかも、競技毎にボールの跳ね返りが変化しない公正な競技を行わせることが可能となる。
ネット競技の1例としてのバレーボール競技に使用されるネットを例示的に説明する斜視図である。 本発明方法を説明しており、(A)はサンプルネットにより条件を設定する方法を示す正面図、(B)は標準張力を保持したサンプルネットの中央上縁を押下げたときの所定下降距離と上向き引張荷重の関係を示す正面図、(C)は目安の張力により張設されたネットに本発明方法を実施する方法を示す正面図である。 本発明装置の1実施形態を示す斜視図である。 本発明装置の1実施形態を分解状態で示す斜視図である。 本発明装置の1実施形態の部分的断面を示しており、(A)は支持柱手段に設けた高さ設定手段を示す断面図、(B)は保持手段と下動規制手段と高さ調節手段を示す断面図、(D)は係止手段及び計測手段のセンサーを示す断面図である。 本発明装置の使用状態を示し、無負荷状態としたネットと共に示す斜視図である。 本発明装置の使用状態を示し、負荷状態としたネットと共に示す斜視図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
図1は、ネット競技の1例としてのバレーボール競技に使用されるネットを例示的に示している。ネット1は、上縁部に固着された袋状の帯体2にネットロープ3を挿通し、下縁部に固着された袋状の帯体4に補助ロープ5を挿通している。ネット1を張設する際は、支柱6、6の間にネットロープ3を架け渡し、目安の張力Tを与え緊張させることにより、地面(床面を含む。以下同じ。)からネット中央部の上縁(以下、中央上縁Sという。)までの高さが競技規則で定められた所定高さHとなるまでネット1を引き上げる。
ネットロープ3の緊張に際しては、図例のようなウインチ7を使用する場合と使用しない場合があるが、ネットロープ3は、ネット1の中央上縁Sを所定高さHまで引き上げた状態で、目安の張力Tを保持している。尚、補助ロープ5は、ネット1の下方で支柱6に連繋される。
ネットロープ3は、目安の張力Tでネット1を引き上げた状態で、本発明方法及び本発明装置により、その張力が所定の標準張力Nとなるように調整される。バレーボール用ネットの場合、標準張力N(ニュートン)は、ネット1の高さをコート規格に定められた所定高さHまで引き上げるために必要十分であるが、ネットロープ3を切断するおそれがなく、しかも、ボールの跳ね返りが一様とされる所定の反発力を具備させることが可能な張力とすることが好ましい。
従って、本発明方法及び本発明装置は、以下、バレーボール用ネットに関して説明するが、本発明がバレーボール以外のネット競技におけるネットに関して実施可能なことは勿論であり、ネット条件に応じて標準張力Nを変更すると共に、下記の構成に準じながら装置を適宜変更すれば、種々のネット競技におけるネットに適用可能であることを諒解されたい。
<本発明方法>
図2は、本発明方法の原理を実施可能とするように示している。図2(A)は、本発明の実施に関連する条件設定のためのサンプルネット1aを示している。サンプルネット1aは、ネットロープ3の張力を張力測定器具により予め設定された標準張力Nに保持し、中央上縁Sを前記所定高さHに保持しており、この中央上縁Sの高さ方向の位置を第1位置P0とする。
そこで、この状態から、図2(B)に示すように、前記中央上縁Sに下向きの所定荷重Fを与え、ネットロープ3の撓みにより、中央上縁Sを第1位置P0から所定下降距離Lだけ押下げ、第2位置PLまで下降させると、中央上縁Sに上向きの標準引張荷重Rが生じるので、所定下降距離Lと標準引張荷重Rの数値を条件として取得する(条件設定工程)。
本発明者らの実験によれば、バレーボール用ネットの場合、上述のようなネットロープ3の破断事故の防止と、ボールの跳ね返りが変化しない公正な競技を可能とする観点から、ネットロープ3の標準張力Nを2000N(ニュートン)とすることが望ましく、2000Nの張力を保持させた状態で、中央上縁Sに7kg(厳格に7kgではないが、ほぼ7kgに等しい、以下同じ。)の下向き荷重Fを与えて押下げると、中央上縁Sは100mmだけ下降することが判明した。換言すれば、中央上縁Sに負荷を与え、100mm下降させたとき、前記下向き荷重Fと釣り合う7kgの上向き引張荷重Rが作用している。
従って、ネットロープ3の標準張力Nを2000Nとする場合のネットにおける条件設定は、1例として、前記所定下降距離Lの数値を100mm、前記標準引張荷重Rを7kgとすることが可能である。尚、標準張力Nを2000Nとするのは、バレーボールにおいて望ましいと考えられる1例であるから、それ以外の標準張力Nが望ましい場合は、個別に上述と同様の方法で所定下降距離Lと標準引張荷重Rの数値を条件として取得すれば良い。
図2(B)は、実際に張設されたネット1に関して、ネットロープ3が目安の張力Tにより緊張されている場合に対して、本発明方法を実施する例を示している。
ネット1は、目安の張力Tであっても中央上縁Sを所定高さHとされた第1位置P0に位置させている。そこで、この状態から、例えばフック金具を係止することにより、中央上縁Sを予め条件設定された所定下降距離L(例えば100mm)だけ下降させ(押下工程)、これにより負荷が与えられた中央上縁Sに実際に生じている上向きの実測引張荷重RXを測定する(測定工程)。
測定した実測引張荷重RXは、予め条件設定された標準引張荷重R(例えば7kg)と比較することにより、目安の張力Tが標準張力Nを下回るか又は上回るかを判定され(判定工程)、この判定に基づいて、前記実測引張荷重(RX)が標準引張荷重(R)となるまでネットロープ3に張力を加え又は張力を減じるようにウインチ7等を操作することにより、ネットロープ3の張力が標準張力Nとなるように調整される(張力調整工程)。
実測引張荷重RXを測定するための手段は、例えば、フック金具に設けた歪みゲージ等から成るセンサーと、該センサーの検知信号に基づいて実測引張荷重RXをリアルタイムで表示する計測器により構成することができる。これにより、ウインチ7等の操作によりネットロープ3の張力が増減されているとき、計測器に表示される実測引張荷重RXの変化をリアルタイムで監視しながら、標準引張荷重Rに近づくように張力調整を行うことができる。張力調整の結果、計測器に表示された実測引張荷重RXが標準引張荷重Rの許容範囲に達すると、ネットロープ3の張力が標準張力N又はその許容範囲内であると判断し、本発明方法を終了する。
<本発明装置>
図3ないし図5は、本発明装置の1実施形態を示している。装置は、地面から鉛直方向に起立自在とされるポール10を構成し、下側の支持柱手段11に対して上側の移動柱手段12を上下移動自在に連結しており、前記支持柱手段11は、下端部に支持脚13を設け、前記移動柱手段12は、上端部にフック14aから成る係止手段14を設けている。
(支持柱手段)
前記支持柱手段11は、支持脚13に立設されたパイプ材から成る固定柱15と、該固定柱15に伸縮自在に嵌合されたパイプ材から成る連結柱16を備え、伸縮長さを設定可能とする高さ設定手段17を設けている。
(高さ設定手段)
図4及び図5に示すように、前記高さ設定手段17は、固定柱16の上端近傍部に内装された係脱手段18と、連結柱16の上下長手方向に間隔をあけて設けられた複数の係止孔19により構成されている。前記係脱手段18は、固定柱16の直径方向に出没自在なピン20を備え、該固定柱16に内装されたほぼV形又はU形の板バネ等のバネ21により前記ピン20を突出方向に付勢しており、該ピン20が連結柱16を上下摺動したとき対応合致する係止孔19に挿通され、摺動不能に係止する。
図例の場合、前記係止孔19は、下から順に、高さH1ないしH7とされた7個所に設けられ、それぞれの高さH1ないしH7の係止孔19にピンを係止したとき、地面からポール10の上端フック14aの下側係止面までの高さが上述したバレーボールのコート規格に定められた7種類の高さ(小学生の200cm、中学生女子の215cm、高校生女子の220cm、一般女子の224cm、中学生男子の230cm、高校生男子の240cm、一般男子の243cm)に位置するように設定されている。
尚、ピン20の先端は球面状に形成されており、係止孔19に挿通された状態からピン20の先端を押し込んで連結柱16を摺動すると、ピン20が没入することにより連結柱16を摺動させ、ピン20に対して所望位置の係止孔19が対応合致すると、前記バネ21により自動的に該係止孔19に挿通される。
(移動柱手段)
前記移動柱手段12は、下側のグリップ柱22と上側の延長柱23の間に高さ調節手段24を介装し、延長柱23の上端に前記係止手段14を設けている。
(高さ調節手段)
図4及び図5に示すように、前記高さ調節手段24は、ダイヤル状の回動部材25の下側に円筒状のガイド筒部26とボルト27を同心状に突設し、上側に回動軸28を同心状に突設している。
前記グリップ柱22は、中空パイプ状に形成され、上端の円形開口部に前記ガイド部26を回転自在かつ摺動自在に挿入させ、該グリップ柱22の内部に回動不能に設けたナット29に前記ボルト27を螺合させている。
前記延長柱23は、非円形断面とされたパイプ材から成り、下端部に半割状の軸受部材30を内装すると共にビス31により固着しており、該軸受部材30により前記回動軸28を軸支する。この際、軸受部材30と回動軸28は、相互に嵌合する周溝と周リブから成る嵌合部32を形成しており、軸受部材30と回動軸28を相互に回動自在かつ摺動不能に軸支している。
従って、回動部材25を回動することにより、ナット29に対してボルト25を進退移動させると、回動軸28及び軸受部材30と共に延長柱23が上下動し、これにより係止手段14の高さを調節することができ、高さの微調整を可能にする。
図示実施形態の場合、高さ調節手段24は、回動部材25からボルト27を垂設し、回動させられるボルト27を固定側のナット29に対して上下動させるように構成しているが、これと反対に構成しても良く、例えば、下側の固定部材からボルトを立設し、回動部材24と一体に回動させられるナットを前記ボルトに沿って上下動するように構成しても良い。
(保持手段及び下動規制手段)
前記支持柱手段11の連結柱16に対して、前記移動柱手段12のグリップ柱22は、上下移動自在に連結され、該移動柱手段12を上動位置に保持する保持手段33と、該上動位置から移動柱手段12を下動させたときの下動範囲が所定下降距離Lとなるように規制する下動規制手段34を設けている。
図4及び図5に示すように、グリップ柱22は、下側に形成した筒部35からスリーブ36を垂設し、該スリーブ36を連結柱16の上端近傍部に摺動自在に外挿し、該連結柱16の上端に設けた受座37と前記ナット29の間に介装された圧縮コイルスプリングから成る弾発付勢手段38を内装している。
前記スリーブ36を摺動自在に外挿する連結柱16の両側には、上下方向に延びる所定長さのスリット39が形成され、前記グリップ柱22の筒部35の直径方向に貫設したボルト等から成るストッパ40を前記スリット39に摺動自在に内嵌している。
従って、グリップ柱22は、前記弾発付勢手段38により上向きに付勢され、ストッパ40がスリット39の上端に係止した位置で保持され、これにより移動柱手段12を上動位置に保持する保持手段33が構成されている。
グリップ柱22は、前記弾発付勢手段38に抗して押下可能であり、ストッパ40をスリット39に摺動させることにより下動するが、ストッパ40がスリット39の下端に係止した位置で下動不能とされ、これによりグリップ柱22の前記上動位置から下動位置までの下動ストロークを所定下降距離Lに規制する下動規制手段34が構成されている。
図示実施形態の場合、上述のような標準張力Nを2000Nとするバレーボールにおけるネットロープの張力調整を支援するため、所定下降距離Lは、100mmに設定されている。しかしながら、それ以外の標準張力Nが望ましい場合は、それに応じて取得した所定下降距離Lの条件に対応するようにグリップ柱22の下動ストロークの長さ寸法を設定すれば良い。また、複数の異なる標準張力Nに対応して使用可能な装置を提供する必要があるときは、複数の所定下降距離Lを選択できるように構成しても良い。
(計測手段)
前記フック14aから成る係止手段14は、図5に示すように、キャップ41を備え、該キャップ41を延長柱23の上端に被冠させ、ボルト・ナット等の固着具42により固着されている。そこで、ポール10は、前記係止手段14に上向きの引張荷重が作用したとき、該荷重を計測し表示する計測手段43を設けている。
図示実施形態の場合、前記計測手段43は、係止手段14に設けたセンサー44と、延長柱23に設けた計測器45により構成されている。
前記センサー44は、例えば、前記固着具42とフック14aの間に形成された歪みゲージにより構成することができ、歪みによる電気抵抗値の変化によりフック14aに作用する引張荷重を検知し、該電気抵抗値の変化を検知信号とする。
前記計測器45は、センサー44の検知信号に基づいて、フック14aに微小荷重が作用したときの初期荷重から、その後、フック14aに顕著に作用する実測引張荷重RXまでを継続的に検出し、ディスプレイ46にリアルタイムで表示する。この際、計測器45に信号発生手段47を設け、初期荷重を検出したとき、信号発生手段47から信号を発生するように構成することが好ましい。尚、信号発生手段47は、発光信号を出力するLED又はランプ等の発光手段や、音声等の音を出力する発音手段により構成することができる。
<作用>
上記構成のポール10を使用することにより、バレーボール競技用ネットにおけるネットロープの張力を調整する方法を図6及び図7に示している。
図例の場合、ネットロープ3の標準張力Nを2000N(ニュートン)、所定下降距離Lを100mm、標準引張荷重Rを7kgに条件設定され、図6に示すように、張設されたネット1は、ネットロープ3が目安の張力Tを保持してほぼ水平に緊張され、中央上縁Sが所定高さHとされた第1位置P0に位置している。
この際、前記所定高さHは、バレーボールのコート規格に定められた7種類の高さ(小学生の200cm、中学生女子の215cm、高校生女子の220cm、一般女子の224cm、中学生男子の230cm、高校生男子の240cm、一般男子の243cm)から選択されている。
そこで、先ず、前記選択された所定高さHに応じて、ポール10の長さを高さ設定手段17により設定する。上述のように高さH1〜H7に設けられた係止孔19を選択し、係脱手段18を係止すれば、ポール10を地面から鉛直方向に起立させたとき、フック14aの下側係止面が前記所定高さHに位置する。
この状態で、地面から起立したポール10のフック14aをネット1の中央上縁Sに臨ませると、通常、自重によりネットロープ3の中央が下方に垂れるように湾曲しているので、フック14aの下側係止面が中央上縁Sよりも僅かに上位に位置する。尚、フック14aが中央上縁Sよりも大きく上位に位置する場合は、ネット1が所定高さHとなるように張設されていないと判断されるので、ネットロープ3を締め直し、目安の張力Tを増加すれば良い。
フック14aの下側係止面を中央上縁Sよりも僅かに上位に位置させた状態で、高さ調節手段24によりフック14aの高さ位置を微調整する。グリップ柱22の上側に位置する回動部材25を回動させると、該回動部材25と共に延長柱23が下降し、フック14aの下側係止面を中央上縁Sに当接し係止する。
この際、計測手段43が初期荷重を検出し、信号発生手段47から信号が発生されるので、回動部材25の回動を止め、グリップ柱22を押し下げる。
図7に示すように、グリップ柱22は、下動規制手段34により所定下降距離L(図示実施形態の場合100mm)だけ下降し、これに追従するフック14aが中央上縁Sを所定下降距離Lだけ押下げ、下降した第2位置PLに保持する。
これにより負荷が与えられた中央上縁Sに実際に生じている上向きの実測引張荷重RXは、計測手段43により測定され、計測器45のディスプレイ46にリアルタイムで表示される。
図示実施形態の場合、標準引張荷重Rが7kgとされているので、ディスプレイ46に表示された実測引張荷重RXが7kg未満のときは、ネットロープ3の張力Tを増加させ、反対に、ディスプレイ46に表示された実測引張荷重RXが7kgを超過するときは、ネットロープ3の張力Tを減少させ、実測引張荷重RXが7kgとなるようにネットロープ3の張力を調整する。
ディスプレイ46に表示する実測引張荷重RXの表示形態は、実測値を示す数値でも良いが、標準引張荷重Rに対する差を示すプラス・マイナス表示でも良い。尚、ネットロープ3の張力調整により、実測引張荷重RXが標準引張荷重Rの許容範囲に達したとき、信号発生手段47から信号を発生するように構成することが好ましい。
張力調整の結果、計測器45に表示された実測引張荷重RXが標準引張荷重R又はその許容範囲に達すると、ネットロープ3の張力が標準張力N又はその許容範囲内であると判断できるので、作業を終了すれば良い。
1 ネット
1a サンプルネット
2 帯体
3 ネットロープ
4 帯体
5 補助ロープ
6 支柱
7 ウインチ
10 ポール
11 支持柱手段
12 移動柱手段
13 支持脚
14 係止手段
14a フック
15 固定柱
16 連結柱
17 高さ設定手段
18 係脱手段
19 係止孔
20 ピン
21 バネ
22 グリップ柱
23 延長柱
24 高さ調節手段
25 回動部材
26 ガイド筒部
27 ボルト
28 回動軸
29 ナット
30 軸受部材
31 ビス
32 嵌合部
33 保持手段
34 下動規制手段
35 筒部
36 スリーブ
37 受座
38 弾発付勢手段
39 スリット
40 ストッパ
41 キャップ
42 固着具
43 計測手段
44 センサー
45 計測器
46 ディスプレイ
47 信号発生手段

Claims (5)

  1. 競技用ネットを吊持するネットロープ(3)を支柱の間に架け渡すと共に、地面からネットの中央上縁(S)までの高さが競技規則で定められた所定高さ(H)となるように、ネットロープに目安の張力(T)を与えて緊張させ、その後、ネットロープの張力が所定の標準張力(N)となるように張力を調整する方法であり、
    ネットロープ(3)が実際に前記標準張力(N)を保持し、ネットの中央上縁(S)が前記所定高さ(H)とされた状態で、前記中央上縁(S)を前記所定高さ(H)から所定下降距離(L)だけ押下げたとき、該中央上縁(S)に生じる上向き力を標準引張荷重(R)とする条件設定工程と、
    ネットロープ(3)が前記目安の張力(T)を保持し、ネットの中央上縁(S)が所定高さ(H)とされた状態で、該中央上縁(S)を前記所定下降距離(L)に相当して下降させる押下工程と、
    前記所定下降距離(L)だけ下降させたときのネットの中央上縁(S)に生じる上向きの実測引張荷重(RX)を測定し表示する測定工程と、
    前記実測引張荷重(RX)を標準引張荷重(R)と比較する判定工程と、
    表示された前記実測引張荷重(RX)が標準引張荷重(R)となるまでネットロープ(S)に張力を加え又は張力を減じる張力調整工程と、
    から成ることを特徴とする競技用ネットにおけるネットロープの張力調整方法。
  2. 地面から鉛直方向に起立自在なポール(10)を構成し、
    前記ポール(10)は、下側の支持柱手段(11)に対して上側の移動柱手段(12)を上下移動自在に連結し、前記移動柱手段(12)に競技用ネットの中央上縁(S)に係止自在な係止手段(14)を設けており、
    前記支持柱手段(11)と移動柱手段(12)の相互に、前記移動柱手段(12)を上動位置に保持する保持手段(33)と、該上動位置から下動する移動柱手段(12)の下動範囲を所定下降距離(L)とするように規制する下動規制手段(34)を設け、
    前記係止手段(14)に作用する上向きの実測引張荷重(RX)を測定し表示する計測手段(43)を設けて成ることを特徴とする競技用ネットにおけるネットロープの張力調整支援装置。
  3. 地面から競技用ネットの中央上縁(S)までの高さ(H)に関して、競技規則により複数種類の所定高さが定められている競技用ネットにおいて、
    前記ポール(10)は、係止手段(14)の高さ位置を前記複数種類の所定高さに応じて設定可能とする高さ設定手段(17)を設けて成ることを特徴とする請求項2に記載の競技用ネットにおけるネットロープの張力調整支援装置。
  4. 前記ポール(10)は、前記高さ設定手段(17)により係止手段(14)の高さ位置を設定した状態で、該係止手段(14)の位置を上下に調節可能とする高さ調節手段(24)を設けて成ることを特徴とする請求項3に記載の競技用ネットにおけるネットロープの張力調整支援装置。
  5. 前記計測手段(43)は、前記係止手段(14)に設けられたセンサー(44)と、前記ポール(10)に設けられた計測器(45)とから成り、
    前記係止手段(14)が受ける上向き引張荷重を前記センサー(44)により検知し、該センサーの検知信号に基づいて前記計測器(45)により実測引張荷重(RX)をリアルタイムで測定し表示するように構成して成ることを特徴とする請求項2、3又は4に記載の競技用ネットにおけるネットロープの張力調整支援装置。
JP2012155137A 2012-07-11 2012-07-11 競技用ネットにおけるネットロープの張力調整方法及び支援装置 Active JP6068847B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012155137A JP6068847B2 (ja) 2012-07-11 2012-07-11 競技用ネットにおけるネットロープの張力調整方法及び支援装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012155137A JP6068847B2 (ja) 2012-07-11 2012-07-11 競技用ネットにおけるネットロープの張力調整方法及び支援装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014014578A true JP2014014578A (ja) 2014-01-30
JP6068847B2 JP6068847B2 (ja) 2017-01-25

Family

ID=50109835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012155137A Active JP6068847B2 (ja) 2012-07-11 2012-07-11 競技用ネットにおけるネットロープの張力調整方法及び支援装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6068847B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6875786B1 (ja) * 2021-01-07 2021-05-26 コクリョウ 市村 高度を自由調節昇降装置バドミントンネット支柱
JP7018161B1 (ja) * 2021-10-13 2022-02-09 コクリョウ 市村 移動式ネット支柱・ネット・ラインコート構成での小学生用バドミントン競技コート

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5626179U (ja) * 1979-08-03 1981-03-10
JPS57138031U (ja) * 1981-02-24 1982-08-28
JP2005198710A (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 Tamasu:Kk 卓球ネット支持具
JP2005245924A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Tamasu:Kk 卓球用ゲージ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5626179U (ja) * 1979-08-03 1981-03-10
JPS57138031U (ja) * 1981-02-24 1982-08-28
JP2005198710A (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 Tamasu:Kk 卓球ネット支持具
JP2005245924A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Tamasu:Kk 卓球用ゲージ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6875786B1 (ja) * 2021-01-07 2021-05-26 コクリョウ 市村 高度を自由調節昇降装置バドミントンネット支柱
JP7018161B1 (ja) * 2021-10-13 2022-02-09 コクリョウ 市村 移動式ネット支柱・ネット・ラインコート構成での小学生用バドミントン競技コート

Also Published As

Publication number Publication date
JP6068847B2 (ja) 2017-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8827875B2 (en) Method and apparatus for exercise device
US8876672B2 (en) Method and apparatus for exercise device
US10080916B2 (en) Fitness structure
US10343004B2 (en) Trampoline support handle systems
JP5674028B2 (ja) コンベヤベルトの衝撃試験装置および方法
KR101518197B1 (ko) 웨이트 운동기구
US20150343259A1 (en) Integral Vertical Stepper
US20170001055A1 (en) Rope climbing systems and methods of use
US7918769B2 (en) Plyometric training device and method
JP2011257187A (ja) コンベヤベルトの耐衝撃性の評価システムおよび評価方法
JP6068847B2 (ja) 競技用ネットにおけるネットロープの張力調整方法及び支援装置
WO2015019403A1 (ja) 競技用ネットにおけるネットロープの張力調整方法及び支援装置
US9381393B1 (en) Suspended weight barbell attachment
US10729927B2 (en) Exercise apparatus
EP3294602A1 (en) Towing system for towing a user on a support material
CN109078292B (zh) 一种具有显示屏的举重训练器材
DE202013000749U1 (de) Trainingsgerät für Ganzkörpertraining
KR20130070068A (ko) 역기 운동대용 안전장치
KR20140015947A (ko) 가변형 놀이기구
CN207356512U (zh) 游泳拉力训练器
US20170095686A1 (en) System for adjusting a load for gymnastic machines and tensioning and returning device or said system for adjusting
CN110090402B (zh) 一种用于体育健身的安全减震型可调速的深蹲架
JP2012139295A (ja) 競技用ネットにおけるネットロープの張力調整方法及び支援装置
US9637138B2 (en) Towing system for towing a user on a support material
CN215691327U (zh) 一种户外攀爬训练装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160712

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6068847

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250