JP2014014407A - 飲料抽出機の廃棄物回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】飲料の抽出およびろ過によって発生する廃棄物を効率よく回収することができるとともに、廃棄物容器を含む飲料抽出機の全体の高さをコンパクトに構成することができる飲料抽出機の廃棄物回収装置を提供する。
【解決手段】原料および水を用いて飲料を抽出し、抽出された飲料を連続するペーパーフィルタによってろ過するコーヒー抽出機1において、抽出およびろ過によって発生する抽出滓および使用済みのペーパーフィルタを廃棄物として回収するコーヒー抽出機1の廃棄物回収装置5であって、抽出およびろ過を行う抽出機本体2の下側に取り付けられ、廃棄物を収容する廃棄物容器71と、左右方向に延びる棒状に形成されるとともに、両端部において廃棄物容器71の左右の側壁に回転自在に支持され、モータで回転駆動されることにより、使用済みのペーパーフィルタを巻き取る巻取りリール72と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、カップ式自動販売機や飲料ディスペンサなどに内蔵され、コーヒー豆や茶葉などの原料を用いてコーヒーや茶系飲料を抽出し、連続するペーパーフィルタでろ過する飲料抽出機において、抽出およびろ過によって発生する原料の抽出滓および使用済みのペーパーフィルタを廃棄物として回収する飲料抽出機の廃棄物回収装置に関する。
従来、コーヒー豆を用いてコーヒーを抽出し、連続するペーパーフィルタでろ過するコーヒー抽出機として、例えば本出願人がすでに出願した特許文献1に開示されたものが知られている。このコーヒー抽出機は、カップ式自動販売機に内蔵されており、原料としての粉状のコーヒー豆および湯が供給され、コーヒーの抽出を行う抽出機本体と、この抽出機本体の底部に取り付けられ、ロール状に巻かれたペーパーフィルタのロール部を回転自在に支持するペーパーホルダとを備えている。抽出機本体は、内部においてコーヒーが抽出される円筒状のシリンダと、このシリンダの下方に昇降自在に設けられたフィルタブロックと、このフィルタブロックを昇降駆動する駆動機構などを有している。また、ペーパーホルダに支持されたペーパーフィルタは、抽出機本体の前方から、シリンダとフィルタブロックとの間を通って後方へ導かれ、さらに抽出機本体から垂れ下がるように、セットされる。なお、抽出機本体には、ペーパーホルダからペーパーフィルタを引き出すための引出し機構が設けられている。
このコーヒー抽出機を備えたカップ式自動販売機では、コーヒーを販売する場合、まず、フィルタブロックが上昇し、ペーパーフィルタをシリンダの下面に押し当てた状態で、シリンダの下面をシールする。次いで、シリンダ内に原料および湯が供給され、コーヒーが抽出される。この抽出されたコーヒーは、ペーパーフィルタでろ過され、フィルタブロックを介して、コーヒー抽出機の外部に搬出される。そして、搬出されたコーヒーは、カップに供給され、購入者に提供される。
上記のようにしてコーヒーを調理する場合、シリンダ内で抽出されたコーヒーがろ過されると、そのシリンダ内のペーパーフィルタ上には、抽出後の原料である抽出滓が残留する。コーヒーのろ過後、フィルタブロックが下降することにより、ペーパーフィルタがシリンダから離れ、引出し機構によって、ペーパーホルダからペーパーフィルタが所定長さ引き出される。これにより、ろ過に使用されたペーパーフィルタの使用済み部分が、コーヒー抽出機の下方に設置された廃棄物容器としての滓バケツに、抽出滓とともに送り出され、次回の販売に備えて、ペーパーフィルタの使用済み部分に続く未使用部分が、フィルタブロック上にセットされる。
特開2009−89875号公報
上記のコーヒー抽出機では、ペーパーフィルタを支持するペーパーホルダが抽出機本体の底部に取り付けられているため、コーヒー抽出機全体の高さが比較的高くなっている。このため、このコーヒー抽出機をカップ式自動販売機や飲料ディスペンサの内部に設置する場合には、縦長の比較的大きなスペースが必要になってしまう。また、コーヒー抽出機によるコーヒーの抽出およびろ過によって発生する抽出滓および使用済みのペーパーフィルタは、廃棄物として滓バケツに回収される。しかし、これらの抽出滓および使用済みのペーパーフィルタは、単に上方から送り出され、滓バケツ内に混在した状態で収容されるため、滓バケツ内で嵩張りやすい。このため、滓バケツにおける廃棄物の収容効率が悪く、多数のコーヒーを販売しようとすると、高さ寸法が比較的大きな滓バケツが必要になる。したがって、カップ式自動販売機や飲料ディスペンサの内部には、上述したコーヒー抽出機を設置するための大きなスペースに加えて、滓バケツを設置するための大きなスペースも必要になり、その結果として、カップ式自動販売機や飲料ディスペンサの高さ寸法が大型化してしまう。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、飲料の抽出およびろ過によって発生する廃棄物を効率よく回収することができるとともに、廃棄物容器を含む飲料抽出機の全体の高さをコンパクトに構成することができる飲料抽出機の廃棄物回収装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、原料および水を用いて飲料を抽出し、抽出された飲料を連続するペーパーフィルタによってろ過する飲料抽出機において、抽出およびろ過によって発生する原料の抽出滓および使用済みのペーパーフィルタを廃棄物として回収する飲料抽出機の廃棄物回収装置であって、抽出およびろ過を行う抽出機本体の下側に取り付けられ、廃棄物を収容する廃棄物容器と、駆動源と、左右方向に延びる棒状に形成されるとともに、両端部において廃棄物容器の左右の側壁に回転自在に支持され、駆動源によって回転駆動されることにより、使用済みのペーパーフィルタを巻き取る巻取り部材と、を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、飲料の抽出およびろ過によって発生する原料の抽出滓および使用済みのペーパーフィルタを廃棄物として収容する廃棄物容器が、抽出機本体の下側に取り付けられている。また、この廃棄物容器には、その左右の側壁に、左右方向に延びる棒状の巻取り部材がその両端部において回転自在に支持されている。この巻取り部材は、駆動源によって回転駆動されることにより、使用済みのペーパーフィルタを巻き取るので、単に上方から送り出されることで嵩張りやすい従来と異なり、使用済みのペーパーフィルタを効率よく回収することができる。このため、従来の滓バケツに比べて、廃棄物容器を必要以上に大きくする必要がなく、この廃棄物容器を含む飲料抽出機の全体の高さをコンパクトに構成することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の飲料抽出機の廃棄物回収装置において、廃棄物容器は、飲料抽出機に着脱自在に取り付けられ、飲料抽出機からの取外しの際に、前方へ引出し可能に構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、廃棄物容器に収容された抽出滓および使用済みのペーパーフィルタを廃棄する場合には、その廃棄物容器を前方へ引き出し、飲料抽出機から取り外して、廃棄物の廃棄作業を簡単に行うことができる。また、取り外した廃棄物容器を丸洗いするなど、その洗浄作業も簡単に行うことができる。さらに、廃棄作業の終了後、上記と逆の手順で、廃棄物容器を飲料抽出機に簡単に取り付けることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の飲料抽出機の廃棄物回収装置において、使用済みのペーパーフィルタを、抽出機本体の下側において、抽出滓が付着した面を下にした状態で、後ろから前に送るように案内するためのガイドローラを、さらに備えており、廃棄物容器は、上面が開放し、前後方向に延びる容器本体と、この容器本体内を前後に仕切る仕切壁と、容器本体内の仕切壁の後ろ側に画成され、抽出滓を収容する抽出滓収容部と、容器本体内の仕切壁の前側に画成され、巻取り部材で巻き取られる使用済みのペーパーフィルタを収容する使用済みペーパーフィルタ収容部と、容器本体の上端部の抽出滓収容部側に設けられ、使用済みのペーパーフィルタが抽出滓収容部側から使用済みペーパーフィルタ収容部側へ送られる際に、使用済みのペーパーフィルタの下面が摺接することにより、使用済みのペーパーフィルタから抽出滓を脱離させるスクレーパと、を有していることを特徴とする。
この構成によれば、使用済みのペーパーフィルタは、抽出機本体の下側において、上記のガイドローラにより、抽出滓が付着した面を下にした状態で、後ろから前に送られるように案内される。また、抽出機本体の下側に取り付けられた廃棄物容器は、上面が開放し、前後方向に延びる容器本体を有しており、この容器本体内には、仕切壁によって、その後ろ側に抽出滓収容部が、前側に使用済みペーパーフィルタ収容部が画成されている。使用済みのペーパーフィルタが、抽出機本体の下側において後ろから前に、すなわち容器本体の抽出滓収容部から使用済みペーパーフィルタ収容部に送られることにより、容器本体の上端部の抽出滓収容部側に設けられたスクレーパに使用済みのペーパーフィルタの下面が摺接する。これにより、使用済みのペーパーフィルタの下面に付着していた抽出滓は、スクレーパで掻き取られ、使用済みのペーパーフィルタから脱離し、容器本体の抽出滓収容部に収容される。そして、抽出滓が取り除かれた使用済みのペーパーフィルタは、巻取り部材で巻き取られ、容器本体の使用済みペーパーフィルタ収容部に収容される。
このように、廃棄物容器には、抽出滓と使用済みのペーパーフィルタとが分けられた状態で収容される。これにより、廃棄物容器に収容された抽出滓および使用済みのペーパーフィルタを廃棄する際に、それらが混在した状態で収容される従来と異なり、抽出滓と使用済みのペーパーフィルタとを容易に分別して廃棄することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の飲料抽出機の廃棄物回収装置において、巻取り部材は、廃棄物容器に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、廃棄物容器に収容された使用済みのペーパーフィルタを廃棄する際には、廃棄物容器から、使用済みのペーパーフィルタを巻取り部材ごと取り外し、さらに、使用済みのペーパーフィルタを巻取り部材から取り外す。一方、ペーパーフィルタをセットする場合、巻取り部材を廃棄物容器から取り外した状態で、ペーパーフィルタの先端部を巻取り部材に係止させ、巻取り部材を廃棄物容器に取り付ける。このように、巻取り部材を廃棄物容器から取り外した状態で、その巻取り部材からの使用済みのペーパーフィルタの取外し、および巻取り部材へのペーパーフィルタの取付けを、比較的簡単に行うことができる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の飲料抽出機の廃棄物回収装置において、巻取り部材は、長さ方向の中央部において互いに着脱自在の2つの巻取り片で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、巻取り部材から使用済みのペーパーフィルタを取り外す際に、2つの巻取り片を互いに反対方向に引っ張り、分離させることにより、巻取り部材からの使用済みのペーパーフィルタの取外しを非常に簡単に行うことができる。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の飲料抽出機の廃棄物回収装置において、巻取り部材は、ペーパーフィルタを、抽出滓が付着した面を内側にした状態で巻き取るように、回転駆動されることを特徴とする。
この構成によれば、巻取り部材に巻き取られた使用済みのペーパーフィルタは、抽出滓が付着した面を内側にした状態で巻かれているので、その使用済みのペーパーフィルタを廃棄する際に、その作業者が使用済みのペーパーフィルタを手で掴んでも、抽出滓が手に付着することがない。したがって、手をほとんど汚すことなく、使用済みのペーパーフィルタを簡単に廃棄することができる。
本発明の一実施形態による廃棄物回収装置を適用したコーヒー抽出機を示す斜視図であり、(a)は左上から見たときの状態、(b)は右上から見たときの状態を示す。 (a)は、コーヒー抽出機を示す左側面図であり、(b)は、コーヒー抽出機におけるペーパーフィルタのセット状態を示す図である。 抽出機本体を示す斜視図である。 抽出機本体をドリップユニットと駆動ユニットに分解して示すとともに、シリンダをドリップユニットから取り外した状態を示す斜視図である。 ペーパー送出し機構を示す斜視図である。 ペーパー送出し機構を示す図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図である。 廃棄物容器および巻取りリールを示す斜視図であり、巻取りリールを廃棄物容器から取り外した状態を示す。 (a)は巻取りリールを示す斜視図であり、(b)は巻取りリールを2分割した状態を示す斜視図である。 廃棄物容器を示す左側面図である。 巻取りリール駆動機構の従動プーリおよびその周囲を示す斜視図である。 巻取りリール駆動機構の従動プーリおよびその周囲を示す図であり、(a)は左側面図、(b)は(a)のb−b線に沿って切断した断面図である。 コーヒーの抽出・ろ過後におけるペーパーフィルタの送出しを順に説明するための説明図である。 図12に続く説明図である。 ペーパーフィルタのセット手順を順に説明するための説明図である。 図14に続く説明図である。 図15に続く説明図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1および図2は、本発明の一実施形態による廃棄物回収装置を適用したコーヒー抽出機(飲料抽出機)を示している。このコーヒー抽出機1は、カップ式自動販売機や飲料ディスペンサなどに内蔵され、粉状のコーヒー豆および湯を用いてコーヒーを抽出し、その抽出したコーヒーをペーパーフィルタでろ過して、コーヒー抽出機1の外部に搬出するものである。なお、搬出されたコーヒーは、図示しないカップに注がれ、購入者などに提供される。
図1および図2に示すように、コーヒー抽出機1は、コーヒーの抽出およびろ過を行う抽出機本体2と、コーヒー豆を粉砕し、粉状のコーヒー豆(以下「原料」という)を抽出機本体2に供給するコーヒーミル3と、連続するペーパーフィルタPを抽出機本体2に送り出すペーパーフィルタ送出し装置4と、コーヒーの抽出およびろ過によって発生する抽出滓および使用済みのペーパーフィルタPを廃棄物として回収する廃棄物回収装置5とを備えている。
なお、このコーヒー抽出機1は、所定形状の複数の金属板を組み付けて構成された外装ケース6を備えており、この外装ケース6は、側面形状がほぼL字状で、前面が開放した縦長ボックス状に形成されている。上記の抽出機本体2は、外装ケース6に後半部が収容された状態で取り付けられ、コーヒーミル3は、外装ケース6の天板6a上に取り付けられた状態で、抽出機本体2の上方に配置されている。また、ペーパーフィルタ送出し装置4の後述するペーパーホルダ41は、図2(a)に示すように、外装ケース6の前方(同図の右方)において、上下方向に回動自在に取り付けられ、廃棄物回収装置5の後述する廃棄物容器71は、外装ケース6に後半部が収容されかつ全体が底板6b上に載置された状態で、抽出機本体2の下方に配置されている。
図3および図4は、抽出機本体2を示している。両図に示すように、抽出機本体2は、コーヒーの抽出およびろ過を実質的に行うドリップユニット11と、これを駆動するとともに、ペーパーフィルタ送出し装置4の後述するペーパー送出し機構42を内蔵する駆動ユニット12で構成されている。ドリップユニット11は、原料および湯が供給され、内部においてコーヒーの抽出を行うためのシリンダ21と、このシリンダ21を着脱自在に収容するシリンダホルダ22とを備えている。シリンダ21は、プラスチックから成り、図4に示すように、上下方向に延びるとともに、上面および下面が開放した円筒状に形成されている。また、シリンダ21の外周面には、シリンダ21をシリンダホルダ22に対して着脱する際に利用される取っ手21aおよび上下のガイド部21b、21bが設けられている。
シリンダホルダ22は、前面および上面が開放するボックス状に形成されており、その前面には、図4に示すように、上端部を支点として回動する開閉自在の前面カバー23が取り付けられている。また、シリンダホルダ22の上面は、駆動ユニット12に着脱自在に取り付けられたホルダーカバー24に覆われている。なお、このホルダーカバー24には、原料をシリンダ21に投入するための原料投入口24a、湯をシリンダ21に供給するための湯供給口24b、およびコーヒーの調理時に発生する湯気を排出するための2つの湯気排出口24c、24cが設けられている。
シリンダホルダ22の左右の側壁25、25にはいずれも、後述するフィルタブロック27を昇降させるためのカム溝を有する回転自在のカム円板(図示せず)が内蔵されており、両カム円板が駆動ユニット12によって回転駆動されることにより、フィルタブロック27を昇降させるようになっている。また、左右の側壁25、25の前面の所定位置には、後述するペーパーホルダ41が係合し、これをドリップユニット11の真正面にロックした状態で保持するための鉤状のロック部25a、25aが設けられている。
さらに、シリンダホルダ22内には、シリンダ21を左右両側から挟んだ状態で保持するシリンダキャッチャ26が設けられるとともに、シリンダ21の下方において昇降自在のフィルタブロック27が設けられている。このフィルタブロック27は、シリンダ21との間でペーパーフィルタPを挟み、そのペーパーフィルタPでろ過されたコーヒーを外部に搬出するように構成されている。また、シリンダホルダ22の前端部には、前面カバー23の下方に、左右方向に延び、ペーパーフィルタPをシリンダホルダ22内に案内するためのガイドローラ28が回転自在に設けられている。
駆動ユニット12は、詳細な説明は省略するが、ドリップユニット11のシリンダ21の上面を、前後方向に移動しながら開閉するシリンダヘッド、および前記フィルタブロック26を昇降させるためのカム円板を回転駆動するためのモータおよび駆動機構を備えている。また、フィルタブロック26およびシリンダヘッドを介して、シリンダ21内にエアを供給し、シリンダ21内の原料および湯の攪拌、ならびにシリンダ21からのコーヒーの搬出を行うためのエアポンプも備えている。さらに、駆動ユニット12の下端部には、左右方向に延び、ペーパーフィルタ送出し装置4のペーパー送出し機構42で送り出されたペーパーフィルタPを前方へ案内するためのガイドローラ29が回転自在に設けられている。なお、駆動ユニット12に設けられたペーパー送出し機構42については後述する。
このように構成された抽出機本体2には、コーヒーの調理時に、コーヒーミル3から原料が供給される。図1および図2に示すように、このコーヒーミル3は、内部に回転自在の粉砕刃(図示せず)を有するホッパ31と、その粉砕刃を回転駆動するモータ32とを備えている。コーヒーの調理時に、モータ32で粉砕刃が回転駆動されることにより、ホッパ31内のコーヒー豆を粉砕し、その粉砕した粉状のコーヒー豆を、シュート33およびこれが接続されたホルダーカバー24の原料投入口24aを介して、シリンダ21内に上方から供給する。
ペーパーフィルタ送出し装置4は、ロール状に巻かれたペーパーフィルタPのロール部Prを回転自在に支持するペーパーホルダ41と、このペーパーホルダ41からペーパーフィルタPを引き出しながら、ドリップユニット11にペーパーフィルタPを送り出すペーパー送出し機構42とを備えている。図1および図2に示すように、ペーパーホルダ41は、前面の下半部および底面が開放し、上半部が円弧状に形成されている。また、ペーパーホルダ41の左右の側壁43、43にはそれぞれ、ほぼ中心部に開口43aが形成されていて、ペーパーホルダ41の内方に向かって凸状に形成されかつ開口43aを介して出没自在の支持凸部を有する支持部材44、44が取り付けられている。そして、これらの支持部材44、44の支持凸部によって、ペーパーフィルタPのロール部Prがその中心部において回転自在に支持されている。
また、ペーパーホルダ41の左右両端部には、後方に突出し、シリンダホルダ22の左右のロック部25a、25aに係合する鉤状の係止部45、45が設けられている。また、ペーパーホルダ41の後ろ側の下端部には、左右方向に延び、ペーパーフィルタPをドリップユニット11側に案内するためのガイドローラ46が回転自在に設けられている。
また、このように構成されたペーパーホルダ41は、前後方向に延びる左右2つのアーム47、47によって支持されている。両アーム47、47は、左右対称で側面形状がほぼ三角形状に形成され、前方に向かって高さ(幅)寸法が大きくなっている。各アーム47は、後端部において左右方向に延びる取付けねじ48を中心として、外装ケース6の左右の側板6cに回動自在に取り付けられている。また、両アーム47、47の前端部間に挟まれた状態のペーパーホルダ41は、上下の支軸49aおよび49bを介してアーム47に連結されている。より具体的には、上側の支軸49aは、アーム47に形成された前後方向に若干延びる長孔47aに摺動自在に係合する一方、下側の支軸49bは、ペーパーホルダ41をアーム47に対して回動自在に支持している。したがって、ペーパーホルダ41は、下側の支軸49bを中心として、若干回動できるようになっている。
このように、左右2つのアーム47、47で支持されたペーパーホルダ41は、コーヒー抽出機1が使用されるときの使用位置(図1および図2(a)の実線で示す位置)と、コーヒー抽出機1がメンテナンスされる際に、上記の使用位置から下方に退避される退避位置(図2(a)の2点鎖線で示す位置)とに回動自在になっている。
図5および図6は、ペーパーフィルタ送出し装置4のペーパー送出し機構42を示している。両図に示すように、このペーパー送出し機構42は、左右方向に延びるドラムシャフト51に固定され、互いに所定間隔を隔てて配置された左右2つのペーパー送りドラム52、52と、両ペーパー送りドラム52、52の前方に配置された左右方向に延びるローラシャフト53に固定され、互いに所定間隔を隔てて配置されるとともに、両ペーパー送りドラム52、52にそれぞれ対向しかつこれらと協働してペーパーフィルタPを挟持する左右2つのペーパー挟持ローラ54、54と、両ペーパー送りドラム52、52を回転駆動するドラム駆動機構55などで構成されている。なお、両ペーパー送りドラム52、52間のドラムシャフト51には、これが遊挿された状態で、ドラムシャフト51から垂下するガイドプレート56が設けられており、このガイドプレート56は、ペーパーフィルタPのセット時に、そのペーパーフィルタPを下方に案内するためのものである。
各ペーパー送りドラム52は、所定の厚さおよび径を有する円弧部52aと、この円弧部52aの両端に直線的に連なる直線部52bと、この直線部52bの内側縁部に突設され、円弧部52aの径よりも小さい径を有する小円弧部52cとにより、所定形状に形成されている。円弧部52aには、その周方向に沿って、多数の歯が形成されている。なお、待機時には、各ペーパー送りドラム52の直線部52bが、対応するペーパー挟持ローラ54に、所定間隔を隔てて対向する。
ドラム駆動機構55は、モータ61(駆動源)と、このモータ61にギヤボックス62を介して接続された駆動ギヤ63と、この駆動ギヤ63に噛み合う中間ギヤ64と、前記ドラムシャフト51の左端部に固定され、中間ギヤ64に噛み合うドラムギヤ65などを有している。また、駆動ギヤ63の左側面には、周縁部の所定位置に凹部66aを有するカム66が設けられている。このカム66の上側には、スイッチローラ67aがカム66の周縁部に当接するマイクロスイッチから成るペーパー送り検出スイッチ67が設けられている。このペーパー送り検出スイッチ67のスイッチローラ67aがカム66の凹部66aに位置するときに、ペーパー送り検出スイッチ67がON/OFF切替えされるようになっている。
さらに、上記の中間ギヤ64の左方には、これと一体に回転し、廃棄物回収装置5の後述する巻取りリール72を回転駆動するための駆動プーリ68が設けられている。
廃棄物回収装置5は、前後方向に延びるボックス状の廃棄物容器71と、使用済みのペーパーフィルタPを巻き取る巻取りリール72(巻取り部材)と、この巻取りリール72を回転駆動する巻取りリール駆動機構73とを備えている。
図7に示すように、廃棄物容器71は、前後方向に延び、上面が開放するボックス状に形成された容器本体81と、この容器本体81内を前後に仕切る仕切壁82と、容器本体81の上端部において、仕切壁82の後ろ側および前側にそれぞれ設けられたスクレーパ83およびガイドローラ84とを有している。容器本体81内は、仕切壁82で仕切られることにより、その後ろ側に、抽出滓が収容される抽出滓収容部85が画成され、仕切壁82の前側に、使用済みのペーパーフィルタPが収容される使用済みペーパーフィルタ収容部86が画成されている。
スクレーパ83は、使用済みのペーパーフィルタPに付着する抽出滓を、そのペーパーフィルタPから掻き取って脱離させるためのものである。図7および図9に示すように、このスクレーパ83は、左右方向に延びる所定形状に形成され、仕切壁82よりも後ろ側、すなわち抽出滓収容部85側に、両端部が容器本体81の左右の側壁に上方から嵌め込まれた状態で取り付けられている。また、スクレーパ83の上端部には、その長さ方向に沿って延びるとともに、斜め後方に突出するように形成され、使用済みのペーパーフィルタPの下面が摺接する摺接部83aが設けられている。
ガイドローラ84は、スクレーパ83を通過したペーパーフィルタPを、前方の巻取りリール72側に案内するためのものである。図7および図9に示すように、このガイドローラ84は、左右方向に延び、その両端部において、容器本体81の左右の側壁に上方から嵌め込まれた状態で回転自在に支持されている。
また、容器本体81には、その左右の側壁の前部にそれぞれ、巻取りリール72を着脱自在にかつ回転自在に支持する所定形状の軸受溝87、87が左右対称に形成されている。図9に示すように、各軸受溝87は、上方に大きく開口する大開口部87aと、これに連なり、後ろ下がりに傾斜して延びる傾斜溝部87bと、これに連なり下方に延びる縦溝部87cとにより、所定形状に形成されている。そして、これらの軸受溝87、87に、巻取りリール72の両端部が支持されている。
図7および図8(a)に示すように、巻取りリール72は、左右方向に所定長さ延び、横断面が円形の棒状に形成されるとともに、その長さ方向の中央に向かって、径が次第に小さくなっている。また、巻取りリール72の左右両端部には、廃棄物容器71の両軸受溝87、87にそれぞれ係合し、軸受溝87の傾斜溝部87bおよび縦溝部87cの幅寸法とほぼ同じ径を有する係合軸部91、91が設けられ、左右の係合軸部91、91の外側にはそれぞれ、係合軸部91の径よりも大きいギヤ部92および円盤部93が設けられている。
さらに、巻取りリール72の外周面の所定位置には、ペーパーフィルタPの先端部を巻取りリール72に係止するための左右2つの係止部94、94が設けられている。各係止部94は、設けられた側の端部側に突出する突起状に形成されている。したがって、両係止部94、94を介して、ペーパーフィルタPを巻取りリール72に係止する場合には、両係止部94、94をペーパーフィルタPの先端部の一方の面から他方の面に貫通させるようにして、ペーパーフィルタPを巻取りリール72に係止させる。このようにして、ペーパーフィルタPの先端部が両係止部94、94に係止されることにより、巻取りリール72は、巻き取った使用済みのペーパーフィルタPに対して空回りすることなく、そのペーパーフィルタPを安定して巻き取ることができる。
また、この巻取りリール72は、図8(b)に示すように、長さ方向の中央部において2分割できるように構成されている。すなわち、ギヤ部92を有する左側のリール片90A(巻取り片)には、ギヤ部92と反対側の端部に、外部に突出しかつ断面が楕円状の凸部95が設けられる一方、円盤部93を有する右側のリール片90B(巻取り片)には、円盤部93と反対側の端部に、上記の凸部95に嵌合する楕円状の穴部96が形成されている。したがって、巻取りリール72は、左右2つのリール片90Aおよび90Bによって、互いに着脱自在に構成されていて、両リール片90Aおよび90Bが互いに取り付けられた状態では、一体に回転するようになっている。
図1(a)、図2(a)および図10に示すように、巻取りリール駆動機構73は、前記駆動プーリ68と、外装ケース6の左側の側板6cに回転自在に支持された従動プーリ101と、両プーリ68および101に巻き掛けられた無端のタイミングベルト102と、従動プーリ101の回転に伴って回転し、巻取りリール72のギヤ部92に噛み合うリール駆動ギヤ103とを有している。駆動プーリ68および従動プーリ101は、外周面に歯を有しており、タイミングベルト102の内周面に噛み合っている。したがって、両プーリ68および101は、タイミングベルト102を介して、同期して回転する。
また、図11に示すように、従動プーリ101とリール駆動ギヤ103は、同心の支軸104に取り付けられたトルクリミッタ105を介して連結されている。このトルクリミッタ105は、従動プーリ101およびリール駆動ギヤ103の一方に固定され、リール駆動ギヤ103に所定の大きさ以上のトルクが作用したときに、従動プーリ101をリール駆動ギヤ103に対してスリップさせるように構成されている。
以上のように構成されたコーヒー抽出機1では、図2(b)に示す状態で、ペーパーフィルタPがセットされている。すなわち、ペーパーフィルタPは、ペーパーホルダ41に支持されたロール部Prの後ろ側から下方に引き出され、ペーパーホルダ41のガイドローラ46およびシリンダホルダ22のガイドローラ28で案内されながら、シリンダ21の前方から、フィルタブロック27との間を通って、後方に導かれる。また、そのペーパーフィルタPは、ペーパー送出し機構42のペーパー送りドラム52とペーパー挟持ローラ54の間を通って下方に導かれ、駆動ユニット12のガイドローラ29で案内されながら、前方に導かれる。そして、そのペーパーフィルタPは、スクレーパ83上を通って、廃棄物容器71のガイドローラ84で案内されながら、巻取りリール72に巻き取られる。
次に、図12および図13を参照しながら、コーヒーの調理時におけるコーヒー抽出機1の動作について、特に、シリンダ21内で抽出されたコーヒーのろ過後におけるペーパーフィルタ送出し装置4および廃棄物回収装置5の動作について説明する。
図12(a)は、コーヒー抽出機1の待機状態を示している。この待機状態からまず、フィルタブロック27が上昇し、ペーパーフィルタPをシリンダ21の下面に押し当てた状態で、シリンダ21の下面をシールする。次いで、シリンダ21内に上方から原料および湯が供給され、シリンダ21内でコーヒーが抽出される。そして、この抽出されたコーヒーは、ペーパーフィルタPでろ過され、フィルタブロック27を介して、コーヒー抽出機1の外部に搬出される。
その後、図12(b)に示すように、フィルタブロック27が下降し、ペーパーフィルタPがシリンダ21から離れる。この場合、同図に示すように、ペーパーフィルタPのシリンダ21に対応する部分には、抽出滓Gが残留する。次いで、モータ61が作動し、駆動ギヤ63が1回転することにより、ペーパーフィルタ送出し装置4のペーパー送りドラム52、52が、同図の時計方向に1回転する。これにより、ペーパーフィルタPは、両ペーパー送りドラム52、52とペーパー挟持ローラ54、54とで挟持されながら、ペーパーホルダ41から所定長さ引き出されるとともに、巻取りリール72側に送り出される。またこの場合、上記のモータ61の作動により、巻取りリール駆動機構73を介して、巻取りリール72が同図の時計方向に回転駆動され、これにより、コーヒーのろ過に使用された使用済みのペーパーフィルタPが巻取りリール72に巻き取られる。
上述したようにしてペーパーフィルタPが送り出されることにより、ペーパーフィルタP上に残留した抽出滓Gは、ペーパー送りドラム52とペーパー挟持ローラ54との間を通過し、図13(a)に示すように、自重で落下することによって、廃棄物容器71の抽出滓収容部85に収容される。また、自重で落下しなかった抽出滓Gは、図13(b)に示すように、ペーパーフィルタPがスクレーパ83上を通過する際に、そのスクレーパ83で掻き取られることにより、白抜き矢印で示すように落下し、抽出滓収容部85に収容される。したがって、ペーパーフィルタP上に残留した抽出滓Gは、大部分が廃棄物容器71の抽出滓収容部85に収容される一方、抽出滓Gがほとんど取り除かれた状態の使用済みのペーパーフィルタPは、巻取りリール72に巻き取られ、廃棄物容器71の使用済みペーパーフィルタ収容部86に収容される。
次に、図14〜図16を参照しながら、コーヒー抽出機1におけるペーパーフィルタPの手動によるセット手順について説明する。図14(a)は、ペーパーフィルタPのロール部Prをペーパーホルダ41に装填する前の状態を示している。この状態からまず、廃棄物容器71を前方に引き出し、コーヒー抽出機1から取り外し、同図(b)に示すように、ペーパーフィルタPのロール部Prを、ペーパーホルダ41に下方から装填する。
次いで、使用位置に位置するペーパーホルダ41を若干持ち上げ、その係止部45、45を抽出機本体2側のロック部25a、25aから外す。これにより、抽出機本体2に対するペーパーホルダ41のロックが解除される。次いで、この状態のまま、ペーパーホルダ41を、支軸49bを支点として前方に若干回動させ、さらに、図15(a)に示すように、両アーム47、47の取付けねじ48、48を支点として、下方の退避位置に回動させる。その後、シリンダホルダ22の前面カバー23を開放して、シリンダ21をシリンダホルダ22から取り外す。これにより、シリンダホルダ22において、フィルタブロック27の上方に比較的大きなスペースが確保される。
次いで、ペーパーフィルタPをペーパーホルダ41から引き出しながら、図15(a)および(b)に順に示すように、ペーパーフィルタPの先端部を、シリンダホルダ22の前方から、フィルタブロック27の上方に送り込み、その後方のペーパー送りドラム52とペーパー挟持ローラ54との間を通して、抽出機本体2の下方に垂下させる。
次いで、取り外してあったシリンダ21をシリンダホルダ22に取り付けた後、退避位置に位置するペーパーホルダ41を上方に回動させ、その係止部45、45を抽出機本体2側のロック部25a、25aに係合させ、ペーパーホルダ41を使用位置にロックする。その後、図16(a)に示すように、抽出機本体2の下方に垂下するペーパーフィルタPの先端部を、手前に引き出し、巻取りリール72の両係止部94、94に係止させてから、巻取りリール72を数回、回して、ペーパーフィルタPを巻取りリール72に若干巻き取る。そして、同図(b)に示すように、取り外してあった廃棄物容器71を、外装ケース6に取り付けるとともに、巻取りリール72を破棄物容器71の軸受溝87に取り付け、巻取りリール72のギヤ部92をリール駆動ギヤ103に噛み合わせる。以上により、コーヒー抽出機1へのペーパーフィルタPのセットが完了する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、コーヒー抽出機1の下部に設けられた廃棄物容器71に巻取りリール72が回転自在に支持され、この巻取りリール72に、使用済みのペーパーフィルタPが巻き取られるので、単に上方から送り出されることで嵩張りやすい従来と異なり、使用済みのペーパーフィルタPを効率よく回収することができる。このため、従来の滓バケツに比べて、廃棄物容器71を必要以上に大きくする必要がなく、したがって、廃棄物容器71を含むコーヒー抽出機1の全体の高さをコンパクトに構成することができる。
また、廃棄物容器71に収容された抽出滓Gおよび使用済みのペーパーフィルタPを廃棄する場合には、その廃棄物容器71を前方へ引き出し、コーヒー抽出機1から取り外して、抽出滓Gおよび使用済みのペーパーフィルタPの廃棄作業を簡単に行うことができる。また、取り外した廃棄物容器71を丸洗いするなど、その洗浄作業も簡単に行うことができる。さらに、廃棄作業の終了後、上記と逆の手順で、廃棄物容器71をコーヒー抽出機1に簡単に取り付けることができる。
また、廃棄物容器71には、抽出滓Gと使用済みのペーパーフィルタPとが分けられた状態で収容されるので、廃棄物容器71に収容された抽出滓Gおよび使用済みのペーパーフィルタPを廃棄する際に、それらが混在した状態で収容される従来と異なり、抽出滓Gと使用済みのペーパーフィルタPとを容易に分別して廃棄することができる。
また、巻取りリール72が廃棄物容器71に着脱自在に取り付けられているので、巻取りリール72を廃棄物容器71から取り外した状態で、その巻取りリール72からの使用済みのペーパーフィルタPの取外し、および巻取りリール72へのペーパーフィルタPの取付けを、比較的簡単に行うことができる。加えて、巻取りリール72は、2つのリール片90Aおよび90Bで構成されているので、巻取りリール72から使用済みのペーパーフィルタPを取り外す際に、2つのリール片90Aおよび90Bを互いに反対方向に引っ張り、分離させることにより、巻取りリール72からの使用済みのペーパーフィルタPの取外しを非常に簡単に行うことができる。
さらに、巻取りリール72に巻き取られた使用済みのペーパーフィルタPは、抽出滓Gが付着した面を内側にした状態で巻かれているので、その使用済みのペーパーフィルタPを廃棄する際に、その作業者が使用済みのペーパーフィルタPを手で掴んでも、抽出滓Gが手に付着することがない。したがって、手をほとんど汚すことなく、使用済みのペーパーフィルタPを簡単に廃棄することができる。
なお、本発明は、説明した上記実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、本発明をコーヒー抽出機に適用した場合について説明したが、原料として茶葉を用い、茶系飲料を抽出する飲料抽出機に適用することもできる。また、実施形態で示したコーヒー抽出機1の細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
1 コーヒー抽出機(飲料抽出機)
2 抽出機本体
5 廃棄物回収装置
29 ガイドローラ
61 モータ(駆動源)
71 廃棄物容器
72 巻取りリール(巻取り部材)
73 巻取りリール駆動機構
81 容器本体
82 仕切壁
83 スクレーパ
85 抽出滓収容部
86 使用済みペーパーフィルタ収容部
87 軸受溝
90A 左側のリール片(巻取り片)
90B 右側のリール片(巻取り片)
P ペーパーフィルタ
Pr ペーパーフィルタのロール部
G 抽出滓

Claims (6)

  1. 原料および水を用いて飲料を抽出し、当該抽出された飲料を連続するペーパーフィルタによってろ過する飲料抽出機において、当該抽出およびろ過によって発生する原料の抽出滓および使用済みのペーパーフィルタを廃棄物として回収する飲料抽出機の廃棄物回収装置であって、
    前記抽出およびろ過を行う抽出機本体の下側に取り付けられ、前記廃棄物を収容する廃棄物容器と、
    駆動源と、
    左右方向に延びる棒状に形成されるとともに、両端部において前記廃棄物容器の左右の側壁に回転自在に支持され、前記駆動源によって回転駆動されることにより、前記使用済みのペーパーフィルタを巻き取る巻取り部材と、
    を備えていることを特徴とする飲料抽出機の廃棄物回収装置。
  2. 前記廃棄物容器は、前記飲料抽出機に着脱自在に取り付けられ、当該飲料抽出機からの取外しの際に、前方へ引出し可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の飲料抽出機の廃棄物回収装置。
  3. 前記使用済みのペーパーフィルタを、前記抽出機本体の下側において、前記抽出滓が付着した面を下にした状態で、後ろから前に送るように案内するためのガイドローラを、さらに備えており、
    前記廃棄物容器は、
    上面が開放し、前後方向に延びる容器本体と、
    この容器本体内を前後に仕切る仕切壁と、
    前記容器本体内の前記仕切壁の後ろ側に画成され、前記抽出滓を収容する抽出滓収容部と、
    前記容器本体内の前記仕切壁の前側に画成され、前記巻取り部材で巻き取られる前記使用済みのペーパーフィルタを収容する使用済みペーパーフィルタ収容部と、
    前記容器本体の上端部の前記抽出滓収容部側に設けられ、前記使用済みのペーパーフィルタが前記抽出滓収容部側から前記使用済みペーパーフィルタ収容部側へ送られる際に、当該使用済みのペーパーフィルタの下面が摺接することにより、当該使用済みのペーパーフィルタから前記抽出滓を脱離させるスクレーパと、
    を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の飲料抽出機の廃棄物回収装置。
  4. 前記巻取り部材は、前記廃棄物容器に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の飲料抽出機の廃棄物回収装置。
  5. 前記巻取り部材は、長さ方向の中央部において互いに着脱自在の2つの巻取り片で構成されていることを特徴とする請求項4に記載の飲料抽出機の廃棄物回収装置。
  6. 前記巻取り部材は、前記ペーパーフィルタを、前記抽出滓が付着した面を内側にした状態で巻き取るように、回転駆動されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の飲料抽出機の廃棄物回収装置。
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