JP2014011481A - 画像符号化装置、画像符号化方法及びプログラム、画像復号装置、画像復号方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来の符号化方式や現在標準化活動中のHEVC符号化方式においては、直交変換方法が複数存在する場合でも対応する量子化マトリクスが1つしか定義できず、直交変換方法に最適な量子化マトリクスを適用することができなかった。
【解決手段】 入力された画像を複数のブロックに分割し、参照する画素からの予測残差を生成するし、前記予測残差に対し変換を行い、生成された変換係数を量子化して係数データを生成し、生成された係数データをエントロピー符号化し、エントロピー符号化された前記係数データのデータ量が所定の閾値を超えた場合は、前記ブロックに分割された画像を示すデータを選択し、前記係数データのデータ量が前記所定の閾値を超えない場合は、前記エントロピー符号化された係数データを選択し、選択されたデータを符号列として出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】 入力された画像を複数のブロックに分割し、参照する画素からの予測残差を生成するし、前記予測残差に対し変換を行い、生成された変換係数を量子化して係数データを生成し、生成された係数データをエントロピー符号化し、エントロピー符号化された前記係数データのデータ量が所定の閾値を超えた場合は、前記ブロックに分割された画像を示すデータを選択し、前記係数データのデータ量が前記所定の閾値を超えない場合は、前記エントロピー符号化された係数データを選択し、選択されたデータを符号列として出力する。
【選択図】 図1
Description
本発明は画像符号化装置、画像符号化方法及びプログラム、画像復号装置、画像復号方法及びプログラムに関し、特にエントロピー符号化のバイパス処理に関する。
動画像の圧縮記録に用いられる符号化方式として、H.264/MPEG−4 AVC(以下H.264)が知られている。(非特許文献1)
H.264においては、エントロピー符号化された16×16画素のマクロブロックを出力するのみならず、I−PCMモードと呼ばれる原画像データをそのまま出力するモードを、マクロブロック単位で選択することも可能である。なお、H.264では、マクロブロックのビット数が3200ビットを超えてはならないという制限がある。よって、エントロピー符号化されたマクロブロックのデータ量が3200ビットを超えた場合は、I−PCMモードを選択するか、量子化スケール値を上げて再符号化する等の処理を行う必要がある。
H.264においては、エントロピー符号化された16×16画素のマクロブロックを出力するのみならず、I−PCMモードと呼ばれる原画像データをそのまま出力するモードを、マクロブロック単位で選択することも可能である。なお、H.264では、マクロブロックのビット数が3200ビットを超えてはならないという制限がある。よって、エントロピー符号化されたマクロブロックのデータ量が3200ビットを超えた場合は、I−PCMモードを選択するか、量子化スケール値を上げて再符号化する等の処理を行う必要がある。
また、H.264にはCAVLC(コンテキスト適応型可変長符号化)とCABAC(コンテキスト適応型算術符号化)と呼ばれる2つのエントロピー符号化方式が採用されており、いずれを用いるかをピクチャ単位で選択することが可能である。
CABACでは、エントロピー符号化対象の各シンタックス要素が2値化され、2値データが生成される。各シンタックス要素には、あらかじめ発生確率がテーブル(以下、発生確率テーブル)として与えられ、前記2値データは前記発生確率テーブルに基づいて算術符号化される。そして符号化が行われる毎に、符号化された2値データが発生確率の高い方のシンボルであったか否か、という統計情報に基づいて発生確率テーブルが更新される。
CABACはCAVLCと比較して圧縮率が高いという長所があるが、上述した処理を行うため1クロックサイクルあたりの処理性能が低いという短所がある。特に、CABACは2値データのビット数に依存して1マクロブロックあたりの処理時間が変動するため、圧縮率が低いときは復号処理性能が足りなくなる可能性がある。そこで、ビット数が上述の3200ビットに近い圧縮率のマクロブロックが発生し得ることが原画像の解析や量子化値の設定から予想されるピクチャに対しては、CAVLCを選択することにより復号処理性能の不足を防げる。
近年、H.264の後継としてさらに高効率な符号化方式の国際標準化を行う活動が開始されて、JCT−VC(Joint Collaborative Team on Video Coding)がISO/IECとITU−Tの間で設立された。JCT−VCでは、High Efficiency Video Coding符号化方式(以下、HEVC)の標準化が進められている。
HEVCの標準化にあたっては、種々の符号化ツールが、符号化効率向上のみならず実装の容易性や処理時間の短縮といった観点も含めて幅広く検討されている。処理時間の短縮の中には、マルチコアのCPU等の上で動作させる事を想定した、並列性を高めるための手法も検討されている。それらの手法の例として、エントロピー符号化・復号を並列に処理するために、画像をスライス、タイル、ブロックラインといった単位に分割する手法が挙げられる。
一方、エントロピー符号化方式についてはCABACのみを使用することを前提に検討が進んでいる。上述のようにエントロピー符号化・復号を並列に処理するための手法が導入されているため、所定のサイズの画像データを符号化・復号するためにCABACに要求される処理性能には幅がある。
さらに、HEVCでは、H.264のマクロブロックに代わってLCU(Largest Coding Unit)と呼ばれるブロックを単位として符号化を行う。LCUは16×16画素、32×32画素、64×64画素の中から選択することができる。LCUの中はさらにCU(Coding Unit)と呼ばれるサブブロックに分割することができ、CUを単位としてI−PCMモードを選択することが可能である。
ITU−T H.264 (03/2010) Advancedvideo coding for generic audiovisual services
JCT−VC 寄書 JCTVC−H1003 インターネット< http://phenix.int−evry.fr/jct/doc_end_user/documents/8_San%20Jose/wg11/ >
ところで、既に述べたようにHEVCではCABACのみをエントロピー符号化に使用することが検討されているので、圧縮率が低いために復号処理に時間を要するサブブロックが発生し得ることが予想されても、高速なエントロピー符号化方式に切り替えられない。また、デジタルビデオカメラ等のリアルタイム圧縮処理を前提とする応用分野では、上述のようなサブブロックに対して量子化スケーリング値を上げて再符号化することは、要求処理性能の観点から困難である。
これに対する解決手段としては、I−PCMモードを選択するか否かを判定する閾値となるサブブロックのデータ量上限値を、従来よりも低く設定する方法がある。なぜならば、I−PCMモードでは原画像データがそのまま符号列として出力されるので、復号処理ではエントロピー復号処理をバイパスすることができるからである。
例えば、16×16画素のサブブロックをエントロピー符号化する場合の閾値を、H.264において対応する閾値である3200ビットではなく500ビットとする。一方、サブブロックをI−PCMモードで符号化する場合は500ビットを超えることを許容する。上述のようにCABACは2値データのビット数に依存してサブブロックあたりの処理時間が変動し、おおよそ2値データ1ビットあたり1サイクルで処理されることが一般的である。よって、上記閾値が500ビットの場合、16×16画素のサブブロックをおおよそ500サイクル前後でエントロピー復号処理できると見積もることができる。
しかしながら、上述のようにHEVCにはエントロピー符号化・復号を並列に処理するための手法が導入されており、復号装置側において並列処理を構成する各々のエントロピー復号部に求められる処理性能は一定ではない。無論、エントロピー復号処理の性能は、復号処理をCPU上のソフトウェアで具現化する場合にはCPUの性能にも依存し、復号処理をLSI上の専用回路として具現化する場合はLSIの動作周波数にも依存する。
しかしながら、I−PCMモードを選択するか否かを判定する閾値を一律に低く設定した場合、エントロピー復号部の処理性能に余裕があるのにI−PCMモードが過剰に選択される可能性がある。I−PCMモードが過剰に選択された場合、非圧縮のデータである原画像データのサブブロックが符号列に数多く出力されることになるので、圧縮効率の低下を招いてしまう。
一方で、上記閾値を高く設定した場合は、エントロピー復号を並列に処理できない復号装置においてはエントロピー復号処理性能が不足し、復号された動画像のコマ落ちが発生する可能性がある。
したがって、本発明は、エントロピー復号処理性能の不足に起因する復号画像のコマ落ちを防ぎ、且つエントロピー符号化をバイパスしたデータが過剰に符号列に出力されるのを防げることが可能な符号化・復号を実現することを目的としている。
上述の問題点を解決するため、本発明の画像符号化装置は以下の構成を有する。すなわち、入力された画像を複数のブロックに分割し、参照する画素からの予測残差を生成する予測手段と、前記予測残差に対し変換を行い、生成された変換係数を量子化して係数データを生成する量子化手段と、生成された係数データをエントロピー符号化するエントロピー符号化手段と、エントロピー符号化された前記係数データのデータ量が所定の閾値を超えた場合は、前記ブロックに分割された画像を示すデータを選択し、前記係数データのデータ量が前記所定の閾値を超えない場合は、前記エントロピー符号化された係数データを選択する選択手段と、選択されたデータを符号列として出力する符号列出力手段とを有する。
さらに、本発明の画像復号装置は以下の構成を有する。すなわち、ブロック単位でエントロピー符号化された画像に対応する符号列を復号する画像復号装置であって、前記符号列から、符号化の処理の組み合わせを示すプロファイルを識別するプロファイル識別子を復号する復号手段と、前記符号列から、エントロピー符号化したデータとエントロピー符号化をしていないデータのいずれが含まれるかをブロック単位で識別するための符号化タイプ識別子を判定する判定手段を含み、前記プロファイルは、エントロピー符号化されたデータ量のブロック単位での上限値を導出するものであることを特徴とする。
本発明の画像符号化方法では、復号可能な処理の組み合わせを示すプロファイルや、符号列に含まれる単位時間あたりの画素数を定義する符号化レベルを基に、エントロピー符号化をバイパスするか否かが選択される。よって、画像復号装置のエントロピー復号処理性能に最適な符号列を出力できる。従って、エントロピー復号処理性能の不足に起因する復号画像のコマ落ちを防ぐことができ、且つエントロピー符号化をバイパスしたデータが過剰に符号列に出力されるのを防げるので圧縮率を向上させることができる。
以下、添付の図面を参照して、本願発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<実施形態1>
本発明の実施形態1の画像符号化装置について図1を参照して説明する。図1は、本実施形態の画像符号化装置の構成を表すブロック図である。
本発明の実施形態1の画像符号化装置について図1を参照して説明する。図1は、本実施形態の画像符号化装置の構成を表すブロック図である。
100はブロック分割部であり、ブロック単位で入力された原画像データを、画像の特性に合わせて所定の大きさのサブブロックに分割して出力する。入力される画像データのブロックの大きさは64×64画素、32×32画素、16×16画素の3通りである。なお、ブロックを複数のサブブロックに分割せず、入力されたブロックをそのままサブブロックとしてもよい。サブブロックの大きさは最小で8×8画素である。よって、ブロック分割部100から出力されるサブブロックの大きさは、64×64画素、32×32画素、16×16画素、8×8画素の4通りである。
101は原画像バッファであり、ブロック分割部100から出力されたブロック分割後の原画像データを保持する。
102は予測残差生成部であり、ブロック分割部100から出力されたブロック分割後の原画像データに対し、フレーム内予測またはフレーム間予測を行い、予測残差データを出力する。フレーム内予測を行う場合は、予測対象のブロックに隣接する画素を基に参照画像データを生成し、該参照画像データとの原画像データとの差分を算出する。フレーム間予測を行う場合は、フレームメモリ106から参照画像データを読み出し、原画像データとの差分を算出する。ここで、上記サブブロックをさらに予測ブロックに分割してもよいが、予測ブロックのサイズについての詳細は非特許文献2により公知であるため説明を省略する。また、予測残差生成部102は、イントラ予測モードや動きベクトルなどのヘッダデータを出力する。
103は変換・量子化部であり、予測残差生成部102から出力された予測残差を変換し、変換後の係数データを量子化して出力する。ここで、上記サブブロックをさらに変換ブロックに分割してもよいが、変換ブロックのサイズについての詳細は非特許文献2により公知であるため説明を省略する。
104は逆変換・逆量子化部であり、変換・量子化部103から出力された係数データを逆量子化し、逆変換を行う。
105は局所復号部であり、フレーム間予測符号化されたサブブロックに対しては、逆変換・逆量子化部104から出力されたデータと、フレームメモリ106から読み出した参照画像データを加算する。フレーム内予測符号化されたサブブロックに対しては、隣接する画素を基にした参照画像データを加算する。加算によって復号された画像データは、後続する原画像データの符号化のために、フレームメモリ106へ書き込まれる。
107はエントロピー符号化部であり、変換・量子化部103から出力された係数データをエントロピー符号化する。また、エントロピー符号化部107は、予測残差生成部102から出力されるヘッダデータもエントロピー符号化する。
110は閾値設定部であり、後述するデータ選択部108で用いられる閾値を、画像復号装置により復号可能な処理の組み合わせを示すプロファイルに基づいて導出し、データ選択部108に設定する。
108はデータ選択部であり、エントロピー符号化部107でエントロピー符号化されたデータをサブブロック単位で保持する図示されないバッファを備える。原画像バッファ101で保持された原画像データとエントロピー符号化されたデータのうち出力するデータを、設定された閾値に基づいてサブブロック単位で選択する。即ち、エントロピー符号化をバイパスしたデータと、エントロピー符号化されたデータのいずれかを選択する。
なお、エントロピー符号化をバイパスしたデータ(原画像データ)が選択された場合、後続するサブブロックやフレームの予測符号化において該原画像データが参照される。よって、この場合は原画像バッファ101から出力されるデータを、予測残差生成部102及び局所復号部105に入力する。109は符号列出力部であり、データ選択部108によって選択されたデータを外部へ出力する。
次に、データ選択部108によるサブブロック単位でのデータの選択方法を、図2に示すフローチャートを参照して説明する。まず、サブブロックのビット数と閾値を比較する(ステップS101)。サブブロックのビット数が閾値より大きい場合(ステップS101でYes)、エントロピー符号化をバイパスしたデータ(原画像データ)をステップS102で選択する。そうでない場合(ステップS101でNo)、ステップS103でエントロピー符号化されたデータを選択する。
なお、HEVCでは、エントロピー符号化をバイパスしたデータ(原画像データ)を選択できるサブブロックの大きさの範囲が、シーケンス・パラメータ・セットに属するパラメータにより定まる。該範囲外の大きさのサブブロックを処理する場合、データ選択部108は常にエントロピー符号化されたデータを選択する。
次に、閾値設定部110による閾値の導出方法の一例について図3を用いて説明する。図3は、プロファイル毎の閾値を示す表である。プロファイルは、画像に対する符号化を開始する前に、予め外部から閾値設定部110に設定される。図3において、「復号可能な処理」の欄は、画像復号装置により復号可能な処理の組み合わせのうち、並列処理を可能ならしめる処理を記載している。
なお、本発明は図3に示すプロファイルの名称、復号可能な処理または閾値の具体的な値に限定されるものではない。例えば、図4に例示するプロファイルの名称、処理または閾値であってもよい。
ベースライン・プロファイルでは、並列処理を可能ならしめる処理はスライスのみである。メイン・プロファイルでは、スライス、タイル、ブロックラインが、並列処理を可能ならしめる処理として使用できる。なお、スライスとは画面内を符号化順序で分割するものである。タイルとは、画面内を長方形に分割するものである。ブロックラインは、1ブロック分の高さのラインで画面を分割するものである。
これらは1つの画像内で階層的に併用することが可能であり、ベースライン・プロファイルよりも処理の並列度を上げることができる。例えば、図26(a)で示すように1スライスに複数のタイルが含まれてもよいし、図26(b)で示すように1スライスに複数のブロックラインが含まれてもよい。
並列度の向上により、画像復号装置内部のエントロピー復号部1つあたりの要求処理性能はベースライン・プロファイルよりも下がるので、ベースライン・プロファイルよりも高い閾値が導出される。無論、並列処理を可能ならしめる処理の多寡に限定されずに、閾値を導出してもよい。例えば、図3においてメイン・プロファイルとハイ・プロファイルは、並列処理を可能ならしめる処理の種類は同一であるが、ハイ・プロファイルの方がメイン・プロファイルよりも高い閾値が導出される。
また、図5に示すように、ハイ・プロファイルのような上位のプロファイルでは閾値を設けないことにより、前記データ量と閾値との比較結果に関わらず、データ選択部108が任意のデータを選択可能にできるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態の画像符号化装置では、プロファイルに基づいて1サブブロックあたりのデータ量の閾値を導出し、該閾値を超えた場合はエントロピー符号化をバイパスしたデータを出力するようにしている。
背景技術の説明で述べたように、画像復号装置ではエントロピー符号化をバイパスしたデータを高速に符号列から取り出すことができるため、該データに対しては高速に復号処理できる。一方、エントロピー符号化したデータに対する復号処理はデータ量に依存しており、1サブブロックあたりのデータ量が大きいほど復号処理に長い時間を要する。よって、画像復号装置で可能な並列処理の有無を示すプロファイルに応じて前記閾値を変えることにより、画像復号装置のエントロピー復号処理性能に最適な符号列を出力できる。例えば、エントロピー復号の並列処理ができない画像復号装置に対しては、極度に復号処理時間が増大するブロックの発生を抑制することで、エントロピー復号部の処理性能不足に起因する復号画像のコマ落ちを防ぐことができる。一方、エントロピー復号の並列処理ができる画像復号装置に対しては、エントロピー符号化をバイパスしたデータが過剰に符号列に出力されるのを防げるので、圧縮率を向上させることができる。
なお、本発明はプロファイルによる1サブブロックあたりのデータ量の制限に限定されるものではない。例えば、閾値設定部110は、図6に示すように符号列に含まれる単位時間あたりの画素数を定義する符号化レベルから閾値を導出してもよい。図6において、「単位時間あたりの画素数」は1秒あたりに画像復号装置が処理可能な画素数を表す。レベル1をサポートする画像復号装置では1秒あたり552,960画素を処理できればよいが、レベル4及びレベル4.1をサポート画像復号装置では1秒あたり62,668,800画素を処理しなければならない。処理すべき単位時間あたりの画素数が増えるほどエントロピー復号部に許容される1サブブロックあたりの処理時間が減少する。よって、レベルが上がるごとに1サブブロックあたりのデータ量の閾値を低く設定し、極度に復号処理時間が増大するサブブロックの発生を抑制することで、エントロピー復号部の処理性能不足に起因する復号画像のコマ落ちを防ぐことができる。
さらに、単位時間あたりの画素数が増大しても、並列処理を可能ならしめる処理がプロファイルに含まれている場合は、エントロピー復号部に許容される1サブブロックあたりの処理時間は増加する。このような場合は1サブブロックあたりデータ量の閾値の制限を緩めることができるので、図6のレベル4.1のように閾値をレベル4よりも増やしてもよいし、4.2のように閾値を設けずデータ選択部108が任意のデータを選択できるようにしてもよい。
<実施形態2>
本発明の実施形態2の画像符号化装置を説明する。本実施形態の画像符号化装置の全体の構成は、図1に示した実施形態1の画像符号化装置と同一であるが、エントロピー符号化部107の内部は、図7に示すブロック図の構成となっている。以下、図7を参照して本実施形態の画像符号化装置を説明する。
本発明の実施形態2の画像符号化装置を説明する。本実施形態の画像符号化装置の全体の構成は、図1に示した実施形態1の画像符号化装置と同一であるが、エントロピー符号化部107の内部は、図7に示すブロック図の構成となっている。以下、図7を参照して本実施形態の画像符号化装置を説明する。
201はエントロピー符号化制御部であり、後述する2値変換部202、算術符号化部203、符号選択部204に対して、符号化対象のデータ種別(シンタクス要素の種別)を与える。
202は2値変換部であり、入力された係数データ及びヘッダデータを2値データに変換する。2値データへの変換方法はデータ種別により異なるが、非特許文献2により公知なので説明を省略する。また、2値変換部202は、2値データのビット数をデータ選択部108へ出力する。
203は算術符号化部であり、符号化対象のデータ種別に応じて発生確率テーブルを選択し、選択した発生確率テーブルに基づいて前記2値データを算術符号化する。
204は符号選択部であり、前記2値データと前記算術符号化されたデータのいずれかを、データ種別に応じて選択してデータ選択部108へ出力する。
次に、本実施形態のデータ選択部108によるサブブロック単位でのデータの選択方法について図8を用いて説明する。まず、ステップS201でサブブロック内の2値データのビット数を累算する。次に、ステップS202でサブブロックのビット数と閾値を比較する。サブブロックの2値データのビット数が閾値より大きい場合(ステップS202でYes)、エントロピー符号化をバイパスしたデータ(原画像データ)をS203で選択する。そうでない場合(ステップS202でNo)、エントロピー符号化されたデータをステップS204で選択する。
次に、本実施形態の閾値設定部110による閾値の導出方法を説明する。図9は、プロファイル毎の2値データのビット数の閾値を示す表である。実施形態1の画像符号化装置の説明に用いた図3と同様に、「復号可能な処理」は、画像復号装置により復号可能な処理の組み合わせのうち、並列処理を可能ならしめる処理を記載している。実施形態1と同様に、本実施形態ではプロファイルに基づいて閾値を導出している。無論、本発明はこれに限定されるものではなく、図10のハイ・プロファイルで示すように閾値を設けず、データ選択部108が任意のデータを選択できるようにしてもよい。
さらに、本発明はこれに限定されるものではなく、図11に示すように符号列に含まれる単位時間あたりの画素数を定義する符号化レベルから閾値を導出してもよい。また、本発明は図9、図10及び図11に示す具体的な閾値に限定されるものではなく、他の値であってもよい。
以上説明したように、本実施形態の画像符号化装置では、プロファイルやレベルに基づいて1サブブロックあたりの2値データのビット数の閾値を導出し、該閾値を超えた場合はエントロピー符号化をバイパスしたデータを出力するようにしている。一般的に算術復号の速度は2値データ1ビットあたり1クロックサイクルで処理されるため、サブブロックに対する復号処理時間はサブブロックの2値データのビット数に依存している。よって、極度に復号処理時間が増大する2値データが多いサブブロックの発生を抑制することで、エントロピー復号部の処理性能不足に起因する復号画像のコマ落ちを防ぐことができる。
なお、本発明はこれに限定されるものではなく、データ選択部108は、算術符号化が符号選択部204によって選択されるデータ種別に対応する2値データのビット数のみをステップS201で累算してもよい。すなわち、算術符号化される2値データのビット数だけをステップS201で累算してもよい。
<実施形態3>
本発明の実施形態3の画像符号化装置を説明する。本実施形態の画像符号化装置の全体の構成は、図1に示した実施形態1の画像符号化装置と同一である。さらに、エントロピー符号化部107の内部は、図7に示した実施形態2の画像符号化装置と同一である。
本発明の実施形態3の画像符号化装置を説明する。本実施形態の画像符号化装置の全体の構成は、図1に示した実施形態1の画像符号化装置と同一である。さらに、エントロピー符号化部107の内部は、図7に示した実施形態2の画像符号化装置と同一である。
閾値設定部110による閾値の導出方法は実施形態1及び実施形態2の画像符号化装置と異なり、プロファイルやレベルに依らずサブブロックの大きさに応じて定まる値が導出される。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、プロファイルやレベルに応じて異なる値を導出してもよい。
データ選択部108によるサブブロック単位でのデータの選択方法は、実施形態2の画像符号化装置と異なる。以下、本実施形態の画像符号化装置におけるサブブロック単位でのデータの選択方法を、図12のフローチャートを参照して説明する。
まず、サブブロック内の2値データのビット数の累算値を表す変数BinTotalを0に初期化する(ステップS301)。次に、符号化対象のデータ種別(シンタクス要素)のビット数BinSizeを取得する(ステップS302)。
取得したBinSizeに対応するデータ種別が、算術符号化されるデータ種別である場合(ステップS303でYes)、ステップS304でBinSizeを2倍する。そうでない場合(ステップS303でNo)、ステップS305へ処理を進める。なお、本発明はBinSizeを2倍することに限定されるものではなく、2値データの種別に応じた2値データのビット数の重み付けを変える方法は他のものであってもよい。ステップS305で、BinTotalにBinSizeを加算する。
サブブロックのエントロピー符号化を終えた場合(ステップS306でYes)はステップS307へ処理を進める。そうでない場合(ステップS306でNo)はステップS302へ処理を進め、後続するデータ種別の2値データのビット数の取得とBinTotalへの加算を行う。
ステップS307で、BinTotalと閾値とを比較する。BinTotalが閾値よりも大きい場合は(ステップS307でYes)、エントロピー符号化をバイパスしたデータを選択(ステップS308)。そうでない場合は(ステップS307でNo)、エントロピー符号化データを選択する(ステップS309)。
以上説明したように、本実施形態の画像符号化装置では、2値データの種別に応じて2値データのビット数の重み付けを変えてサブブロックのビット数を累算し、該累算されたビット数と閾値とを比較している。算術符号化をバイパスしたデータの符号列と算術符号化されたデータの符号列とではエントロピー復号の速度に相違がある。よって、このように2値データのビット数の重み付けを変えることにより、エントロピー復号部が安定した処理性能で復号できる符号列を生成することができるため、復号画像のコマ落ちを防ぐことができる。
<実施形態4>
本発明の実施形態4の画像符号化装置について説明する。本実施形態の画像符号化装置は、実施形態2の画像符号化装置と同一であるが、閾値設定部110が導出する閾値と、データ選択部108による処理が異なる。
本発明の実施形態4の画像符号化装置について説明する。本実施形態の画像符号化装置は、実施形態2の画像符号化装置と同一であるが、閾値設定部110が導出する閾値と、データ選択部108による処理が異なる。
閾値設定部110は、図14に示すように、サブブロックの大きさに基づいて第1閾値と第2閾値を導出し、データ選択部108に設定する。データ選択部108による処理を、図13に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップS401では、サブブロック内のエントロピー符号化データのビット数を累算する。ステップS402で、サブブロック内の2値データのビット数を累算する。ステップS403では、サブブロック内のエントロピー符号化データのビット数と第1閾値とを比較する。サブブロック内のエントロピー符号化データのビット数が第1閾値より大きい場合(ステップS403でYes)は、ステップS306へ処理を進める。そうでない場合(ステップS403でNo)は、ステップS304へ処理を進める。ステップS404では、サブブロック内の2値データのビット数と第2閾値とを比較する。サブブロック内の2値データのビット数が第2閾値より大きい場合(ステップS404でYes)は、ステップS406へ処理を進める。そうでない場合(ステップS403でNo)は、ステップS405へ処理を進める。ステップS405では、エントロピー符号化データを選択して符号列出力部109へ出力する。ステップS406では、エントロピー符号化をバイパスしたデータ(原画像データ)を選択して符号列出力部109へ出力する。
以上説明したように、本実施形態の画像符号化装置では、サブブロック内のエントロピー符号化データのビット数が第1閾値を超えた場合、エントロピー符号化をバイパスしたデータを出力する。また、サブブロック内の2値データのビット数が第2閾値を超えた場合も、エントロピー符号化をバイパスしたデータを出力する。
サブブロック内の2値データのビット数だけを抑制する場合は、画像復号装置の処理性能を満たしたとしても圧縮率の低い符号列が生成される可能性がある。しかしながら、本実施形態の画像符号化装置ではサブブロック内のエントロピー符号化データのビット数も閾値以下に抑えるので、画像復号装置の処理性能を満たし且つ圧縮率の高い符号列を出力できる。
また、ステップS403とステップS404の順番を入れ替えてもよい。即ち、先にサブブロック内の2値データのビット数が第2閾値より大きいか否かを判定する。該2値データのビット数が第2閾値より大きければステップS406を実行し、そうでなければサブブロック内のエントロピー符号化データのビット数が第1閾値より大きいか否かを判定する。該ビット数が第1閾値より大きければステップS406を実行し、そうでなければステップS405を実行する。
さらに、閾値設定部110は、図15に示すようにプロファイルに基づいて第1閾値と第2閾値を導出し、データ選択部108に設定してもよい。また、閾値設定部110は、図16に示すようにレベルに基づいて第1閾値と第2閾値を導出してもよい。
さらに、本発明は図14、図15及び図16に示す具体的な閾値に限定されるものではなく、他の値であってもよい。
なお、本発明はこれに限定されるものではなく、ステップS402において、算術符号化対象の2値データのビット数だけを累算してもよい。この場合、例えば図27に示すように、第1閾値よりも第2閾値を小さくすることにより、1クロックサイクルあたりの処理性能が低い算術復号化されるデータのビット数を減らせるので、画像復号装置の処理性能を満たし且つ圧縮率の高い符号列を出力できる。
<実施形態5>
本発明の実施形態5の画像復号装置について、図17を参照して説明する。図17は本実施形態の画像復号装置の構成を表すブロック図である。本実施形態の画像復号装置は復号処理の並列処理を可能ならしめる構成になっており、2つの符号列を並列に復号できる。なお、本発明はこれに限定されるものではなく、2つより多くの符号列に対する復号処理の並列処理が可能な構成であってもよく、復号処理の並列処理をサポートしない構成であってもよい。並列処理を可能ならしめる処理の具体的な内容は、本発明の実施形態1で図26を参照して説明したものと同一である。
本発明の実施形態5の画像復号装置について、図17を参照して説明する。図17は本実施形態の画像復号装置の構成を表すブロック図である。本実施形態の画像復号装置は復号処理の並列処理を可能ならしめる構成になっており、2つの符号列を並列に復号できる。なお、本発明はこれに限定されるものではなく、2つより多くの符号列に対する復号処理の並列処理が可能な構成であってもよく、復号処理の並列処理をサポートしない構成であってもよい。並列処理を可能ならしめる処理の具体的な内容は、本発明の実施形態1で図26を参照して説明したものと同一である。
500は符号列バッファであり、外部から入力された符号列を一時的に格納する。509は全体制御部であり、符号列バッファ500に格納されている符号列のうち、動画像シーケンス・パラメータやピクチャ・パラメータなどを表すシンタクス要素を復号し、その他の部位を制御する。非特許文献2に開示されているように、シーケンス・パラメータの集合であるシーケンス・パラメータ・セットに含まれるシンタクス要素には、プロファイルとレベルがある。
以下、図18のフローチャートを参照して、全体制御部509がシーケンス・パラメータ・セットを復号するフローを説明する。
符号列バッファ500に格納されている符号列のうち、シーケンス・パラメータ・セットからパラメータの一つを復号する(ステップS501)。該パラメータがプロファイルを示すプロファイル識別子であるか否かを判定する(ステップS502)。該ヘッダがプロファイル識別子でない場合は(ステップS502でNo)、ステップS505へ処理を進める。該ヘッダがプロファイル識別子である場合は(ステップS502でYes)、ステップS503へ処理を進める。
ステップS503では、本実施形態の画像復号装置が符号列を復号処理可能であるか否かを、プロファイルを基に判定する。具体的には、全体制御部509は、図4に示すプロファイルで定義された閾値を、エントロピー符号化されたデータのビット数のブロック単位での上限値とする。該上限値が、後述するエントロピー復号部502及び512によって処理可能なデータ量の上限値を超える場合は、復号可能でないプロファイルであると判定される(ステップS503でNo)。この場合は、全体制御部509は当該符号列を本実施形態の動画像復号装置で復号できないことを外部へ通知し(ステップS504)、処理を終了する。復号可能なプロファイルであると判定した場合は(ステップS503でYes)、ステップS505へ処理を進める。
ステップ505では、シーケンス・パラメータ・セットの復号を完了したか否かを判定する。シーケンス・パラメータ・セットの復号を完了した場合(ステップS505でYes)は処理を終了し、そうでない場合(ステップS505でNo)はステップS501へ処理を移行する。
なお、本発明は図4で示されるプロファイルの名称、復号可能な処理、具体的な閾値に限定されるものではなく、例えば図3に示すようなものであってもよい。また、図5に示すように、閾値がないプロファイルがあってもよい。この場合、もしも動画像復号装置がハイ・プロファイルをサポートする場合は、ステップS503の判定は常に“Yes”となる。
さて、全体制御部509は、各種パラメータ・セットを復号した後、符号列入力部501及び511に、エントロピー復号部502及び512による復号対象の符号列の開始アドレスを設定する。具体的には、前記プロファイルが復号処理の並列処理を可能ならしめる処理が有ることを示すプロファイルである場合、全体制御部509は、並列処理可能な複数の符号列の開始アドレスを導出するためのシンタクス要素を復号する。全体制御部509は、該シンタクス要素を基に複数の符号列の開始アドレスを導出し、各開始アドレスに対応する符号列バッファ500のメモリアドレスを計算し、該メモリアドレスを符号列入力部501及び511に設定する。
次に、符号列入力部501及び511を説明する。符号列入力部501及び511は、全体制御部509により設定された符号列バッファ500のメモリアドレスの先頭から順番に復号対象の符号列を読み出し、エントロピー復号部502及び512に各々入力する。
502及び512はエントロピー復号部であり、入力された符号列をエントロピー復号する。エントロピー復号では、具体的には、算術復号処理と逆2値化処理が行われる。エントロピー復号部502及び512の内部の構成については後述する。エントロピー復号部502及び512によるサブブロックの復号処理について、図20に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップS521で符号化タイプ識別子を復号する。符号化タイプ識別子が、エントロピー符号化をバイパスしたデータを示す場合(ステップS522でYes)、符号列から画像データを読み出して画像バッファ506及び516へ出力し(ステップS523)、処理を終了する。そうでない場合(ステップS522でNo)、ステップS524へ処理を進める。ステップS524では動きベクトルや予測モードなどを表すヘッダデータを復号し、予測復号部504及び514へ出力する。ステップS525では変換係数を復号して逆変換・逆量子化部503及び513へ出力し、サブブロックの復号処理を終了する。
さて、503及び513は逆変換・逆量子化部であり、変換係数を逆量子化・逆変換し、予測残差データを出力する。504及び514は予測復号部であり、ヘッダデータに基づいて予測残差データを復号する。予測モードがフレーム間予測符号化を示す場合は、予測復号部504及び514はフレームメモリ505から参照データを読み出して、該参照データを参照して復号する。予測モードがフレーム内予測符号化を示す場合は、予測復号部504及び514は復号対象のサブブロックの周辺に位置する画素を参照して復号する。
506及び516は画像バッファであり、エントロピー復号部502及び512から各々出力された画像データを保持する。508及び518は復号制御部であり、エントロピー復号部501及び511によって各々復号された符号化タイプ識別子を、画像出力部507及び517へ各々入力する。507及び517は画像出力部であり、符号化タイプがエントロピー符号化をバイパスしたデータを示すものである場合、画像バッファ506及び516に保持されている画像データを読み出して外部に出力する。そうでない場合は、予測復号部504及び514で復号された画像データを各々外部へ出力する。
次に、図20を参照して先に説明した処理を具現化するエントロピー復号部502及び512の内部の構成を、図22を参照して説明する。
5022は、入力された符号列の頭出しを行うシフタである。5023は算術復号部であり、復号対象のデータ種別(シンタクス要素の種別)に応じて発生確率テーブルを選択し、選択した発生確率テーブルに基づいて符号列を算術復号し、2値データを出力する。
5024は逆2値変換部であり、算術復号された2値データまたは符号列に入っている2値データを、復号対象のデータ種別に応じてヘッダデータまたは変換係数データに逆2値変換する。変換係数は逆変換・逆量子化部503及び513へ出力され、動きベクトルや予測モードなどを表すヘッダデータは、予測復号部504及び514へ出力される。
5025は画像データ読み出し部であり、前記符号化タイプがエントロピー符号化をバイパスしたデータを示す場合、画像データをシフタ5022から読み出す。読み出された画像データは画像バッファ506及び516へ出力される。
5021はエントロピー復号制御部であり、現在の復号対象のデータ種別(シンタクス要素)に基づいて、算術復号部5023と逆2値変換部5024を制御する。以下、エントロピー復号制御部5021による処理を説明する。
逆2値変換された符号化タイプがエントロピー符号化されたデータを示す場合、エントロピー復号制御部5021は、後続する符号列の復号を算術復号部5023及び逆2値変換部5024に指示する。
以上説明したように、本実施形態の画像復号装置は、プロファイルを基にサブブロックあたりのデータ量の上限値を導出し、入力された符号列を復号処理可能であるか否かについて該上限値を基に判定する。よって、復号途中でエントロピー復号部の処理性能が足りずにコマ落ちする可能性が低減される。
なお、本発明はこれに限定されるものではなく、復号可能な単位時間あたりの画素数を定義する符号化レベルを識別するレベル識別子を復号し、該レベルを基にエントロピー符号化されたデータのビット数のサブブロック単位での上限値を導出してもよい。以下、図19のフローチャートを参照して説明する。
図19のフローチャートの各ステップは、ステップS512とS513を除いて、図18のフローチャートにおいて対応するステップと同一である。ステップS512において、復号したパラメータがレベル識別子であるか否かを判定する。ステップS513において、該レベルが、本実施形態の画像復号装置において復号可能なレベルに該当するか否かを判定する。具体的には、図6に示すレベルを基に導出される閾値をエントロピー符号化されたデータのビット数のサブブロック単位での上限値とし、該上限値を基に復号可能か否かを判定する。
なお、本発明は図6に示すレベル及び具体的な閾値には限定されない。さらに、復号制御部508及び518は、入力された符号列のうちエントロピー符号化されたデータのサブブロックあたりのビット数をエントロピー復号部502及び512から受け取り、サブブロック単位で閾値と比較してもよい。図21のフローチャートを参照して説明する。
図21において、ステップS531からステップS535までは図20の対応するステップと同一である。ステップS536において、サブブロックのデータのビット数が閾値よりも大きい場合(ステップS536でYes)、外部へその旨を通知して(ステップS537)、処理を終了する。そうでない場合(ステップS536でNo)、そのまま処理を終了する。
このような処理により、もしプロファイルやレベルから導出される上限値を超えているエントロピー符号化されたデータが原因で復号処理の時間が増大し、コマ落ちなどの問題が発生した場合、その原因を解析することが容易となる。
<実施形態6>
本発明の実施形態6の画像復号装置について説明する。本実施形態の画像復号装置全体の構成は、図17に示した実施形態5の画像復号装置と同一であり、エントロピー復号部502及び512の構成は図22と同一である。
本発明の実施形態6の画像復号装置について説明する。本実施形態の画像復号装置全体の構成は、図17に示した実施形態5の画像復号装置と同一であり、エントロピー復号部502及び512の構成は図22と同一である。
全体制御部509の処理フローも図18や図19で示したフローと同一であるが、閾値の定義が異なる。具体的には、図9から図11のいずれかで示したプロファイルやレベルに応じて導出される閾値を、サブブロックあたりの2値データのビット数の上限値とする。該2値データのビット数の上限値がエントロピー復号部により処理可能な値を超えている場合は、図18のステップS504や図19のステップS514と同様に、本実施形態の動画像復号装置で復号できないことを外部へ通知し、処理を終了する。
さらに、エントロピー復号制御部5021が、エントロピー符号化されたデータのサブブロックあたりの2値データのビット数を累算し、閾値と比較するようにしてもよい。図23のフローチャートにその例を示す。
図23のフローチャートの各ステップは、ステップS606とS607を除いて、図20のフローチャートにおいて対応するステップと同一である。ステップS506でサブブロックの2値データのビット数と閾値と比較し、該2値データのビット数が閾値よりも大きい場合は(ステップS606でYes)、外部へその旨を通知し(ステップ607)、処理を終了する。そうでない場合(ステップS606でNo)、そのまま処理を終了する。
このように、本実施形態の画像復号装置は、2値データのビット数に基づいて復号処理可能か否かを判定している。上述したように、一般的に算術復号の速度は2値データ1ビットあたり1クロックサイクルで処理されるため、サブブロックに対する復号処理時間はサブブロックの2値データのビット数に依存している。よって、極度に復号処理時間が増大する2値データが多いサブブロックの発生を予め検出することができる。
<実施形態7>
本発明の実施形態7の画像復号装置について説明する。本実施形態の画像復号装置全体の構成は、図17と同一であり、エントロピー復号部の構成は図22と同一である。全体制御部509の処理は実施形態6の画像復号装置と同一であるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、サブブロックあたりの2値データのビット数の上限値をプロファイルやレベルに依らず一定にしてもよい。
本発明の実施形態7の画像復号装置について説明する。本実施形態の画像復号装置全体の構成は、図17と同一であり、エントロピー復号部の構成は図22と同一である。全体制御部509の処理は実施形態6の画像復号装置と同一であるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、サブブロックあたりの2値データのビット数の上限値をプロファイルやレベルに依らず一定にしてもよい。
一方、エントロピー復号制御部5021による処理は、図22に示す各部位に対する制御に加えて、図24のフローチャートで示されるサブブロック単位の判定処理が含まれる。以下、図24を参照してサブブロック単位の判定処理を説明する。
まず、サブブロック内の2値データのビット数の合計値を表す変数BinTotalを0に初期化する(ステップS701)。次に、復号対象のデータ種別(シンタクス要素)のビット数BinSizeを取得する(ステップS702)。
取得したBinSizeに対応するデータ種別が、算術符号化されたデータ種別である場合(ステップS703でYes)、ステップS704でBinSizeを2倍する。そうでない場合(ステップS703でNo)、ステップS705へ処理を進める。なお、本発明はBinSizeを2倍することに限定されるものではなく、2値データの種別に応じた2値データのビット数の重み付けを変える方法は他のものであってもよい。
ステップS705で、BinTotalにBinSizeを加算する。サブブロックのエントロピー復号を終えた場合(ステップS706でYes)はステップS707へ処理を進める。そうでない場合(ステップS706でNo)はステップS702へ処理を進め、後続するデータ種別の2値データのビット数の取得とBinTotalへの加算を行う。
ステップS707で、BinTotalと閾値とを比較する。BinTotalが閾値よりも大きい場合は(ステップS707でYes)、外部へその旨を通知し(ステップS308)、サブブロックの処理を終了する。そうでない場合は(ステップS307でNo)、そのままサブブロックの処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の画像復号装置では、2値データの種別に応じて2値データのビット数の重み付けを変えてサブブロックのビット数を累算し、該累算されたビット数と閾値とを比較している。算術符号化をバイパスしたデータの符号列と算術符号化されたデータの符号列とではエントロピー復号の速度に相違がある。よって、このように2値データのビット数の重み付けを変えることにより、復号処理性能が不足しているときに起こりうる復号画像のコマ落ち等が発生した場合の原因を解析することができる。
<実施形態8>
本発明の実施形態8の画像復号装置について説明する。本実施形態の画像復号装置全体の構成は、図17と同一であり、エントロピー復号部の構成は図22と同一である。全体制御部509の処理フローは実施形態6の画像復号装置と同一であるが、図14に示すように、第1閾値と第2閾値を導出する点が異なる。
本発明の実施形態8の画像復号装置について説明する。本実施形態の画像復号装置全体の構成は、図17と同一であり、エントロピー復号部の構成は図22と同一である。全体制御部509の処理フローは実施形態6の画像復号装置と同一であるが、図14に示すように、第1閾値と第2閾値を導出する点が異なる。
一方、エントロピー復号制御部5021による処理は、図25に示す各部位に対する制御に加えて、図22のフローチャートで示されるサブブロック単位の判定処理が含まれる。以下、サブブロック単位の判定処理を、図25を参照して説明する。
ステップS801では、サブブロック内のエントロピー符号化データのビット数を累算する。ステップS802で、サブブロック内の2値データのビット数を累算する。ステップS803では、サブブロック内のエントロピー符号化データのビット数と第1閾値とを比較する。サブブロック内のエントロピー符号化データのビット数が第1閾値より大きい場合(ステップS803でYes)は、ステップS804へ処理を進める。そうでない場合(ステップS803でNo)は、ステップS805へ処理を進める。
ステップS804では、エントロピー符号化データのビット数が第1閾値より大きいサブブロックを検出したことを外部へ通知し、処理を終了する。ステップS805では、サブブロック内の2値データのビット数と第2閾値とを比較する。サブブロック内の2値データのビット数が第2閾値より大きい場合(ステップS805でYes)は、ステップS806へ処理を進める。そうでない場合(ステップS805でNo)は処理を終了する。ステップS806では、2値データのビット数が第2閾値より大きいサブブロックを検出したことを外部へ通知し、処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の画像符号化装置では、サブブロック内のエントロピー符号化データのビット数が第1閾値を超えた場合、あるいは、サブブロック内の2値データのビット数が第2閾値を超えた場合に、外部にその旨を通知する。これにより、復号処理性能が不足しているときに起こりうる復号画像のコマ落ち等が発生した場合の原因を解析することができる。
また、ステップS803とステップS805の順番を入れ替えてもよい。即ち、先にサブブロック内の2値データのビット数が第2閾値より大きいか否かを判定する。該2値データのビット数が第2閾値より大きければ、その旨を外部へ通知して処理を終了する。そうでなければサブブロック内のエントロピー符号化データのビット数が第1閾値より大きいか否かを判定する。該ビット数が第1閾値より大きければ、その旨を外部へ通知して処理を終了する。
さらに、全体制御部509は、図15に示すようにプロファイルに基づいて第1閾値と第2閾値を導出してもよいし、図16に示すようにレベルに基づいて第1閾値と第2閾値を導出してもよく、本発明はこれらの具体的な値に限定されるものではない。また、本発明はこれに限定されるものではなく、ステップS802において、算術符号化対象の2値データのビット数だけを累算してもよい。この場合、例えば図27に示す閾値を用いてもよい。
<実施形態9>
図1、図7、図17、図22に示した各処理部はハードウェアでもって構成しているものとして上記実施形態では説明した。しかし、図1、図7、図17、図22に示した各処理部で行なう処理をコンピュータプログラムでもって構成しても良い。
図1、図7、図17、図22に示した各処理部はハードウェアでもって構成しているものとして上記実施形態では説明した。しかし、図1、図7、図17、図22に示した各処理部で行なう処理をコンピュータプログラムでもって構成しても良い。
図28は、上記各実施形態に係る画像表示装置に適用可能なコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
CPU2801は、RAM2802やROM2803に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いてコンピュータ全体の制御を行うと共に、上記各実施形態に係る画像処理装置が行うものとして上述した各処理を実行する。即ち、CPU2801は、図1、図7、図17、図22に示した各処理部として機能することになる。
RAM2802は、外部記憶装置2806からロードされたコンピュータプログラムやデータ、I/F(インターフェース)2807を介して外部から取得したデータなどを一時的に記憶するためのエリアを有する。更に、RAM2802は、CPU2801が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを有する。即ち、RAM2802は、例えば、フレームメモリとして割当てたり、その他の各種のエリアを適宜提供することができる。
ROM2803には、本コンピュータの設定データや、ブートプログラムなどが格納されている。操作部2804は、キーボードやマウスなどにより構成されており、本コンピュータのユーザが操作することで、各種の指示をCPU2801に対して入力することができる。出力部2805は、CPU2801による処理結果を出力する。また出力部2805は例えば液晶ディスプレイのような表示装置で構成して処理結果を表示することができる。
外部記憶装置2806は、ハードディスクドライブ装置に代表される、大容量情報記憶装置である。外部記憶装置2806には、OS(オペレーティングシステム)や、図1、図7、図17、図22に示した各部の機能をCPU2801に実現させるためのコンピュータプログラムが保存されている。更には、外部記憶装置2806には、処理対象としての各画像が保存されていても良い。
外部記憶装置2806に保存されているコンピュータプログラムやデータは、CPU2801による制御に従って適宜RAM2802にロードされ、CPU2801による処理対象となる。I/F2807には、LANやインターネット等のネットワーク、投影装置や表示装置などの他の機器を接続することができ、本コンピュータはこのI/F2807を介して様々な情報を取得したり、送出したりすることができる。2808は上述の各部を繋ぐバスである。
上述の構成からなる作動は前述のフローチャートで説明した作動をCPU2801が中心となってその制御を行う。
<その他の実施形態>
本発明の目的は、前述した機能を実現するコンピュータプログラムのコードを記録した記憶媒体を、システムに供給し、そのシステムがコンピュータプログラムのコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムのコード自体が前述した実施形態の機能を実現し、そのコンピュータプログラムのコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。また、そのプログラムのコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した機能が実現される場合も含まれる。
本発明の目的は、前述した機能を実現するコンピュータプログラムのコードを記録した記憶媒体を、システムに供給し、そのシステムがコンピュータプログラムのコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムのコード自体が前述した実施形態の機能を実現し、そのコンピュータプログラムのコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。また、そのプログラムのコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した機能が実現される場合も含まれる。
さらに、以下の形態で実現しても構わない。すなわち、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムコードを、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込む。そして、そのコンピュータプログラムのコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行って、前述した機能が実現される場合も含まれる。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するコンピュータプログラムのコードが格納されることになる。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するコンピュータプログラムのコードが格納されることになる。
Claims (20)
- 入力された画像を複数のブロックに分割し、参照する画素からの予測残差を生成する予測手段と、
前記予測残差に対し変換を行い、生成された変換係数を量子化して係数データを生成する量子化手段と、
生成された係数データをエントロピー符号化するエントロピー符号化手段と、
エントロピー符号化された前記係数データのデータ量が所定の閾値を超えた場合は、前記ブロックに分割された画像を示すデータを選択し、前記係数データのデータ量が前記所定の閾値を超えない場合は、前記エントロピー符号化された係数データを選択する選択手段と、
選択されたデータを符号列として出力する符号列出力手段と
を有することを特徴とする画像符号化装置。 - 前記所定の閾値は、画像復号方法により復号可能な処理の組み合わせを示すプロファイルに基づいて閾値を設定する閾値設定手段によって設定されることを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
- 前記閾値設定手段は、閾値をブロックの大きさに基づいて導出することを特徴とする請求項2に記載の画像符号化装置。
- 前記閾値設定手段は、復号処理の並列処理を可能ならしめる処理の有無を示すプロファイルに基づいて、ブロックのデータ量の閾値を導出することを特徴とする請求項2に記載の画像符号化装置。
- 前記並列処理の単位は、画面内を符号化順序で分割したスライスであることを特徴とする請求項4に記載の画像符号化装置。
- 前記並列処理の単位は、画面内を長方形に分割したタイルであることを特徴とする請求項4に記載の画像符号化装置。
- 前記並列処理の単位は、高さを1ブロック分とするラインで画面内を分割したブロックラインであることを特徴とする請求項4に記載の画像符号化装置。
- 前記プロファイルは、前記選択手段が、前記ブロック単位でエントロピー符号化されたデータのデータ量と閾値との比較結果に関わらず、前記ブロック分割された画像を示すデータと前記エントロピー符号化された係数データのうち任意のデータを選択可能ならしめる組み合わせを含むことを特徴とする請求項2に記載の画像符号化装置。
- 前記所定の閾値は、前記符号列に含まれる単位時間あたりの画素数を定義する符号化レベルに基づいて閾値を設定する閾値設定手段によって設定されることを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
- 前記選択手段は、エントロピー符号化された係数データのビット数と所定の閾値を比較することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
- 前記エントロピー符号化手段は、符号化対象のデータを2値データに変換する2値変換手段と、該2値データに対して算術符号化を行う算術符号化手段を有し、
前記選択手段は、2値データのビット数と所定の閾値とを比較することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。 - 前記エントロピー符号化手段は、前記算術符号化されたデータまたは前記2値データのいずれかを符号化対象のデータ種別に応じて選択して出力する符号選択手段をさらに有し、
前記選択手段は、前記算術符号化されたデータが選択されるデータ種別に対応する2値データのビット数と閾値を比較することを特徴とする請求項11に記載の画像符号化装置。 - ブロック単位でエントロピー符号化された画像に対応する符号列を復号する画像復号装置であって、
前記符号列から、符号化の処理の組み合わせを示すプロファイルを識別するプロファイル識別子を復号する復号手段と、
前記符号列から、エントロピー符号化したデータとエントロピー符号化をしていないデータのいずれが含まれるかをブロック単位で識別するための符号化タイプ識別子を判定する判定手段を含み、
前記プロファイルは、エントロピー符号化されたデータ量のブロック単位での上限値を導出するものであることを特徴とする画像復号装置。 - 前記エントロピー符号化されたデータのデータ量は、エントロピー符号化されたデータのビット数であることを特徴とする請求項13に記載の画像復号装置。
- 前記符号列は、符号化対象のデータを2値データに変換し、該2値データに対して算術符号化を行うことにより生成されたものであり、前記エントロピー符号化されたデータのデータ量は、2値データのビット数であることを特徴とする請求項13に記載の画像復号装置。
- 前記エントロピー符号化されたデータ量のブロック単位での上限値が、ブロックの大きさに基づいて導出されることを特徴とする請求項13に記載の画像復号装置。
- 画像符号化装置における画像符号化方法であって、
入力された画像を複数のブロックに分割し、参照する画素からの予測残差を生成する予測工程と、
前記予測残差に対し変換を行い、生成された変換係数を量子化して係数データを生成する量子化工程と、
生成された係数データをエントロピー符号化するエントロピー符号化工程と、
エントロピー符号化された前記係数データのデータ量が所定の閾値を超えた場合は、前記ブロックに分割された画像を示すデータを選択し、前記係数データのデータ量が前記所定の閾値を超えない場合は、前記エントロピー符号化された係数データを選択する選択工程と、
選択されたデータを符号列として出力する符号列出力工程とを有することを特徴とする画像符号化方法。 - ブロック単位でエントロピー符号化された画像に対応する符号列を復号する画像復号装置における画像復号方法であって、
前記符号列から、符号化の処理の組み合わせを示すプロファイルを識別するプロファイル識別子を復号する復号手段と、
前記符号列から、エントロピー符号化したデータとエントロピー符号化をしていないデータのいずれが含まれるかをブロック単位で識別するための符号化タイプ識別子を判定する判定手段を含み、
前記プロファイルは、エントロピー符号化されたデータ量のブロック単位での上限値を導出するものであることを特徴とする画像復号方法。 - コンピュータが読み出して実行することにより、前記コンピュータを、請求項1に記載の画像符号化装置として機能させることを特徴とするプログラム。
- コンピュータが読み出して実行することにより、前記コンピュータを、請求項13に記載の画像復号装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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