JP2014011197A - 発光装置 - Google Patents

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崇彰 川本
Takeshi Funaki
毅 舩木
Kenji Takada
健治 高田
Masaaki Kodama
正明 児玉
Yasuhiro Sakamoto
泰宏 坂本
Keiji Sakai
啓至 酒井
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Abstract

【課題】発光素子の直上の光取り出し効率及び放射強度を向上させ得る発光装置を提供する。
【解決手段】発光装置10Aは、基板1の上面に1つ又は複数の発光素子3を有し、発光素子3を封止樹脂4にて封止してなる。封止樹脂4の光取り出し面4aは、基板1の上面に平行に形成されている。封止樹脂4の光取り出し面4aには、複数の錐状の凹凸構造6が設けられている。各凹凸構造6を上面から見たときの該各凹凸構造6の頂点位置は、封止樹脂4の平面中心点と各凹凸構造6における突起底面の中心点とを通る線に直交する線にて、各突起底面を2分割したときにできる2領域のうち、封止樹脂4の平面中心点に対し外側に位置する平面領域上に位置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板の上面に1つ又は複数の発光素子を有し、上記発光素子を封止樹脂にて封止してなる発光装置に関するものであり、詳細には、発光素子における直上の光取り出し効率及び放射強度の向上に関する。
近年、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)は、液晶ディスプレイの光源として広く使用されており、特に白熱電球、さらには蛍光灯に取って代わる照明用光源への期待が非常に大きく、さらなる高効率化に向けた開発が盛んに行われている。
一般的な発光ダイオード100Aは、図7に示すように、一対の電極101・102が形成された基板103と、この基板103上にボンディングワイヤ104・104を介して電極101・102と接続される発光素子105と、この発光素子105の上方を封止する透光性樹脂体106とで構成されている。また、特に白色ダイオードでは、青色発光素子を黄色蛍光体又は赤色蛍光体と緑色蛍光体とが含まれた樹脂体にて封止された構成となっており、発光素子105から放出される青色光と、蛍光体にて波長変換された光とをミキシングすることにより白色光を得る方法が一般的に知られている。また、蛍光体の種類や濃度を変更することにより、発光ダイオード100Aから発せられる光の色度特性〔(x、y)値及び色温度等〕を変更することが可能であり、照明用や液晶ディスプレイ等、それぞれの用途に応じて様々な色度特性を持つ発光ダイオードが製造されている。
ところで、上記の白色ダイオードにおいて、基板103上に実装された発光素子105上方の蛍光体樹脂部を覆う透光性樹脂体106の上面は平坦であるのが一般的に知られている。発光素子105から出射する光線は、蛍光体樹脂体及び透光性樹脂体106中を屈折することにより大気中に放射されるが、臨界角以上の角度β(入射角β)に到達すると透光性樹脂体106の表面で全反射して光源側に戻ってくる。このため、光の取り出し効率は低下する。例えば、透光性樹脂体106が一般的に使用されるシリコーン樹脂である場合、その屈折率は1.4程度であるため、スネルの法則より臨界角は約45度となる。この結果、45度以下の角度の青色光(発光素子からの出射光)は、透光性樹脂体106の内部へ反射することになる。
そこで、透光性樹脂体106と空気との界面での全反射ロスを低減させる方法として、図8に示すように、透光性樹脂体106の上面に凹凸構造110を形成した発光ダイオード100Bとする試みがなされている。例えば、特許文献1及び特許文献2には、光の取り出し効率向上における透光性樹脂体上部での凹凸形成技術について開示されている。
特開平11−204840号公報(1999年7月30日公開) 特開2006−24615公報(2006年1月26日公開) 特開2011−129790公報(2011年6月30日公開)
しかしながら、上記従来の発光装置では、透光性樹脂体106の上面に凹凸構造110を形成させることによって、光の取り出し効率を高くすることは可能であるが、図9(a)(b)に示すように、従来の平坦封止に比べて出射光の配光性が変化するという問題点を有している。
ここで、発明者らは、図7に示す発光ダイオード100Aと図8に示す発光ダイオード100Bとの配光特性及び光の取り出し効率を解析した。
試験体としての発光ダイオード100Aは発光素子105を透光性樹脂体106にて平坦封止したものであり、透光性樹脂体106の屈折率を1.41とした。
一方、発光ダイオード100Bは、発光素子105を透光性樹脂体106にて平坦封止した上に、凹凸構造110を搭載したものとなっている。発光ダイオード100Bにおいては、凹凸構造110を、ベース厚さ1mm、底面1mm角、アスペクト比(横幅/高さ)4の四角錐形状の透光性樹脂体突起とし、先端にRが形成されていない(理想的な尖り形状)とし、透光性樹脂体106の屈折率を1.41とした。
このような試験体条件で、発光ダイオード100Aと発光ダイオード100Bとを解析した結果を、表1及び図10並びに図11に示す。表1は、凹凸構造110の有無による光の取り出し向上率を示している。図10の縦軸は放射強度を示し、横軸は角度を示している。また、図8の縦軸は輝度を示し、横軸は角度を示している。すなわち、図10及び図11は、凹凸構造110がない構成に比べて配光特性がどの程度変化するかを示している。
Figure 2014011197
表1に示すように、凹凸構造110がなく透光性樹脂体106の表面が平坦な発光ダイオード100Aの光の取り出し効率を100%とした場合、凹凸構造110を具備した発光ダイオード100Bの光取り出し効率は160.2%となる。したがって、透光性樹脂体106の封止界面表面における全反射ロスの低減によりも60%程の効率向上が期待できる。
しかしながら、図10に示すように、凹凸構造110を具備した発光ダイオード100Bにおける発光素子105の直上の放射強度(W/Sr)は、凹凸構造110がなく透光性樹脂体106の表面が平坦な発光ダイオード100Aにおける発光素子105の直上の放射強度(W/Sr)に比べて20%程低下している。また、図11に示すように、凹凸構造110を具備した発光ダイオード100Bにおける発光素子105の直上の輝度(cd/m)は、凹凸構造110がなく透光性樹脂体106の表面が平坦な発光ダイオード100Aにおける発光素子105の直上の(cd/m)に比べて6/5%程低下している。
この結果、凹凸構造110の形成により配向特性が変化することを確認した。
したがって、照明器具であるスポットライト等の灯具への用途を考えると、灯具の直上輝度をできる限り高くする必要が不可欠あり、その手段としてリフレクターによって直上輝度を向上させることも可能であるが、光源そのものの直上輝度を上げる工夫が必要不可欠である。
ここで、例えば、特許文献3に開示されたLED発光装置200の製造方法では、図12(a)(b)(c)(d)に示すように、封止樹脂206をドーム状に形成したものに凹凸構造210を形成している。しかしながら、この凹凸構造210では、LEDチップ205の直上は略水平であり、前記発光ダイオード100Bに設けられた凹凸構造110と実質的に同じ構造であり、上記問題点の解決は図れていない。すなわち、封止樹脂206をドーム状に形成したものに凹凸構造210を形成した場合には、明らかに広配光性になると考えられるので、発光素子における直上の放射強度の向上は望めない。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、発光素子の直上の光取り出し効率及び放射強度を向上させ得る発光装置を提供することにある。
本発明の発光装置は、上記課題を解決するために、基板の上面に1つ又は複数の発光素子を有し、上記発光素子を封止樹脂にて封止してなる発光装置において、上記封止樹脂の光取り出し面は、基板の上面に平行に形成されていると共に、上記封止樹脂の光取り出し面には、複数の錐状の突起部が設けられており、上記各突起部を上面から見たときの該各突起部の頂点位置は、上記封止樹脂の平面中心点と各突起部における突起底面の中心点とを通る線に直交する線にて、各突起底面を2分割したときにできる2領域のうち、該封止樹脂の平面中心点に対し外側に位置する平面領域上に位置することを特徴としている。
上記の発明によれば、封止樹脂の光取り出し面は、基板の上面に平行に形成されていると共に、封止樹脂の光取り出し面には、複数の錐状の突起部が設けられているので、封止樹脂の光取り出し面における平坦面の占める割合が低くなる。これにより、平坦面での全反射による光の損失が低減され、光取り出し効率が向上する。
また、本発明では、上記各突起部を上面から見たときの該各突起部の頂点位置は、上記封止樹脂の平面中心点と各突起部における突起底面の中心点とを通る線に直交する線にて、各突起底面を2分割したときにできる2領域のうち、該封止樹脂の平面中心点に対し外側に位置する平面領域上に位置する。
これにより、各突起部の頂点位置が各突起底面の中心点に位置する場合に比較して、発光素子の直上の放射強度を向上させることができる。
したがって、発光素子の直上の光取り出し効率及び放射強度を向上させ得る発光装置を提供することができる。
本発明の発光装置では、前記各突起部は、前記封止樹脂の平面中心点と各突起頂点とを通り、かつ前記封止樹脂の光取り出し面に垂直な面にて切断したときにできる縦断面形状が三角形であり、各三角形における2つの底角のうち該封止樹脂の平面中心点に対して外側に位置する底角の角度が90度であることが好ましい。
これにより、発光素子の直上の放射強度を大幅に増加することが可能になる。
本発明の発光装置では、前記各突起部を上面から見たときの該各突起部の頂点位置は、前記封止樹脂の平面中心点と各突起部における突起底面の中心点とを通る線と、各突起底面の辺とが交差する点上に位置するとすることが可能である。
これにより、各突起部の頂点位置が封止樹脂の平面中心点に対して点対称となるため、均一な配光特性を維持しつつ発光装置の直上の輝度を向上させることが可能である。
本発明の発光装置では、前記突起部の形状は、前記突起底面が正方形からなる四角錐であることが好ましい。
これにより、円錐等の形状に比べて、封止樹脂の光取り出し面に対する突起部の占有面積を大きくすることができるため、高い光取り出し効率を得ることができる。
本発明の発光装置は、以上のように、封止樹脂の光取り出し面は、基板の上面に平行に形成されていると共に、上記封止樹脂の光取り出し面には、複数の錐状の突起部が設けられており、上記各突起部を上面から見たときの該各突起部の頂点位置は、上記封止樹脂の平面中心点と各突起部における突起底面の中心点とを通る線に直交する線にて、各突起底面を2分割したときにできる2領域のうち、該封止樹脂の平面中心点に対し外側に位置する平面領域上に位置するものである。
それゆえ、発光素子の直上の光取り出し効率及び放射強度を向上させ得る発光装置を提供するという効果を奏する。
(a)(b)は、本発明における発光装置の実施の一形態を示すものであって、発光装置の構成を示す縦断面図である。 (a)(b)は、上記発光装置の凹凸構造を示す斜視図である。 (a)〜(d)は、従来例、比較例1、実施例1・2の各発光装置の構成を示す図である。 比較例1の発光装置の構成を示す縦断面図である。 (a)(b)は、実施例3及び比較例2の各発光装置の構成を示す図である。 上記発光装置における凹凸構造の突起角度の傾斜によって、配光特性がどの程度変化するかを示すグラフである。 従来の発光装置の構成を示す縦断面図である。 凹凸構造を設けた従来の他の発光装置の構成を示す縦断面図である。 (a)は上記従来の発光装置の光路を示す縦断面図であり、(b)は上記従来の他の発光装置の光路を示す縦断面図である。 上記従来の発光装置における凹凸構造がある場合と無い場合との放射強度と光源角度との関係を示すグラフである。 上記従来の発光装置における凹凸構造がある場合と無い場合との輝度と光源角度との関係を示すグラフである。 (a)〜(d)は、凹凸構造を設けた従来のさらに他の発光装置の製造方法を示す縦断面図である。
本発明の一実施形態について図1〜図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
本実施の形態の発光装置の構成について、図1(a)(b)及び図2(a)(b)に基づいて説明する。図1(a)は発光装置10Aの構成を示す縦断面図であり、図1(b)は変形例である発光装置10Bの構成を示す縦断面図である。図2(a)(b)は、発光装置10A・10Bの凹凸構造を示す斜視図である。
上記発光装置10A・10Bは、図1(a)に示すように、基板1と、基板1上に形成された1対の電極2a・2bと、基板1上に搭載された発光素子3と、発光素子3を封止する封止樹脂4と、封止樹脂4を包囲する枠体5と、封止樹脂4の表面に形成された突起部としての凹凸構造6とから主に構成されている。
基板1には配線7・7が形成されており、この配線7・7を介して、電極2a・2bと発光素子3とがワイヤ8・8によって電気的に接続されている。電極2a・2bは、基板1上の発光素子3の搭載面に形成されている。
発光素子3は、発光装置10A・10Bにおける光源である。発光素子3は、例えば発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)からなっている。ただし、必ずしもこれに限らず、例えば、蛍光体、エレクトロルミネッセンス素子、又は半導体光源であってもよい。また、基板1の上に設けられる発光素子3の数は、特に限定されず、1個であってもよいし複数であってもよい。すなわち、基板1の上には、少なくとも1個の発光素子3が設けられていればよい。
上記封止樹脂4は、発光素子3の出射光の波長を変換する蛍光体を含み、発光素子3を封止している。
上記蛍光体としては特に限定されず、適宜、周知の蛍光体を用いることが可能である。また、封止樹脂4に含まれる蛍光体の種類は、1種類であってもよいし、複数種類であってもよい。封止樹脂4中に含まれる蛍光体の濃度は特に限定されないが、例えば、発光装置10の目標色度となる濃度よりも高濃度側に調節され得る。この場合、封止樹脂4からの出射光は、目標色度よりも高くなる。しかしながら、後述する突起部の長さを調節することによって、色度を、シフトさせて小さくすることができる。それゆえ、突起部を有していれば、発光装置10A・10Bの色度を容易に所望の色度へ調節することができる。
封止樹脂4を形成する樹脂の種類としては、例えば、熱硬化性樹脂を用いることが可能である。ただし、樹脂の種類は、特に限定されず、適宜、所望の樹脂を用いることが可能である。
上記熱硬化性樹脂は、具体的には、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂及び不飽和ポリエステル樹脂からなる群から選択される1つ以上の樹脂を用いることが可能である。これらの中では、シリコーン樹脂又はエポキシ樹脂を用いることが好ましいといえる。
本実施の形態の発光装置10A・10Bでは、封止樹脂4の光取り出し面4aの上に突起部としての凹凸構造6が形成されている。凹凸構造6は、封止樹脂4の出射面に形成された複数の突起からなっており、透光性樹脂から構成されている。この凹凸構造6は、封止樹脂4と同一材料又は同一屈折率の材料から形成されていることが好ましい。
ここで、本実施の形態の発光装置10Aでは、凹凸構造6は、図1(a)に示すように、断面形状が高さの等しい三角形にてなり、かつ各三角形における外側の辺Eの傾斜角αが、発光素子3の平面中心に対して外側に配設された三角形になるほど鋭角から直角に徐々に増加するように形成されている。詳細には、図1(a)に示すように、一番外側の三角形においては、傾斜角αは90度であり、例えば、外側から4番目の三角形においては、傾斜角αは70度となっている。すなわち、凹凸構造6における各突起の先端角度が外向きに傾斜している。
尚、凹凸構造6における各突起の先端角度が外向きに傾斜しているものとして、図1(a)に示す発光装置10Aに限らず、図1(b)に示すように、全ての凹凸構造6の縦断面形状、つまり発光素子3の光軸に平行な面の縦断面形状が直角三角形にてなっているとすることができる。すなわち、凹凸構造6の側面の少なくとも一面が基板1の表面に対して垂直に立ち上がっている。
そして、各凹凸構造6の垂直立ち上がり面6aが傾斜面6bに対して、発光素子3の平面中心よりもそれぞれ外側を向くように配設されている。すなわち、この発光装置10Bにおいても、各凹凸構造6の突起角度が、発光素子3の中心部から外向きに傾いている。
この凹凸構造6の形状は、本実施の形態では、図2(a)に示すように、突起底面が正方形からなる四角錐となっている。ただし、必ずしもこれに限らず、例えば、図2(b)に示すように、突起底面が正六角形からなる六角錐とすることも可能である。また、条件が適していれば、突起底面が他の形状の角錐であってもよい。
このような凹凸構造6を形成するためには、例えば、別途用意した凹凸構造6の逆形状を有する金型を用いて、透光性樹脂体を注型し硬化させることによって、凹凸構造6を有するフィルム状の部材を作製する。そして、このフィルム状部材を、封止樹脂4上に載置して接着することことによって、封止樹脂4上に凹凸構造6を形成することが可能である。ただし、必ずしもこれに限らず、封止樹脂4と凹凸構造6とを同一工程で形成することも可能である。すなわち、基板1上に発光素子3を載置して、ワイヤボンディングした後、封止樹脂4及び凹凸構造6を形成するための金型に透光性樹脂を充填する。そして、該金型上に、ワイヤボンディングした基板1を載置し、加熱等の方法により封止樹脂4を硬化させる。これにより、封止樹脂4及び凹凸構造6が一括形成される。この場合、枠体5を有さない発光装置が形成される。
このように、本実施の形態の発光装置10Aは、基板1の上面に1つ又は複数の発光素子3を有し、発光素子3を封止樹脂4にて封止してなっている。そして、封止樹脂4の光取り出し面4aは、基板1の上面に平行に形成されている。また、封止樹脂4の光取り出し面4aには、複数の錐状の凹凸構造6が設けられており、各凹凸構造6を上面から見たときの該各凹凸構造6の頂点位置は、封止樹脂4の平面中心点と各凹凸構造6における突起底面の中心点とを通る線に直交する線にて、各突起底面を2分割したときにできる2領域のうち、該封止樹脂4の平面中心点に対し外側に位置する平面領域上に位置する。
上記の構成によれば、封止樹脂4の光取り出し面4aは、基板1の上面に平行に形成されていると共に、封止樹脂4の光取り出し面4aには、複数の錐状の凹凸構造6が設けられているので、封止樹脂4の光取り出し面4aにおける平坦面の占める割合が低くなる。これにより、平坦面での全反射による光の損失が低減され、光取り出し効率が向上する。
また、本実施の形態では、各凹凸構造6を上面から見たときの該各凹凸構造6の頂点位置は、封止樹脂4の平面中心点と各凹凸構造6における突起底面の中心点とを通る線に直交する線にて、各突起底面を2分割したときにできる2領域のうち、該封止樹脂4の平面中心点に対し外側に位置する平面領域上に位置する。
これにより、各凹凸構造6の頂点位置が各突起底面の中心点に位置する場合に比較して、発光素子3の直上の放射強度を向上させることができる。
したがって、発光素子3の直上の光取り出し効率及び放射強度を向上させ得る発光装置10Aを提供することができる。
また、本実施の形態の発光装置10Bでは、各凹凸構造6は、封止樹脂4の平面中心点と各突起頂点とを通り、かつ封止樹脂4の光取り出し面4aに垂直な面にて切断したときにできる縦断面形状が三角形であり、各三角形における2つの底角のうち該封止樹脂4の平面中心点に対して外側に位置する底角の角度が90度である。
これにより、発光素子3の直上の放射強度を大幅に増加することが可能になる。
また、本実施の形態の発光装置10Bでは、後述する図4(d)に示すように、各凹凸構造6を上面から見たときの該各凹凸構造6の頂点位置は、封止樹脂4の平面中心点と各凹凸構造6における突起底面の中心点とを通る線と、各突起底面の辺とが交差する点上に位置するとすることが可能である。
これにより、各凹凸構造6の頂点位置が封止樹脂の平面中心点に対して点対称となるため、均一な配光特性を維持しつつ発光装置10Bの直上の輝度を向上させることが可能である。
また、本実施の形態の発光装置10A・10Bでは、凹凸構造6の形状は、突起底面が正方形からなる四角錐である。これにより、円錐等の形状に比べて、封止樹脂4の光取り出し面4aに対する凹凸構造6の占有面積を大きくすることができるため、高い光取り出し効率を得ることができる。
尚、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、各凹凸構造6の縦断面形状が三角形である場合に、各底角が一定である。
しかしながら、必ずしもこれに限らず、例えば、本実施の形態の発光装置10Aは、封止樹脂4の光取り出し面4aには、複数の錐状の凹凸構造6が設けられており、各凹凸構造6は、断面形状が高さの等しい三角形にてなり、かつ各三角形における外側の辺Eの傾斜角αが、発光素子3の平面中心に対して外側に配設された三角形になるほど鋭角から直角に徐々に増加するように形成されているとすることが可能である。
この構成においても、発光素子3の直上の光取り出し効率及び放射強度を向上させ得る発光装置10Aを提供することができる。
尚、本発明は、上述した本実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、本実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本実施の形態の発光装置10A・10Bを用いて、青色光の光取り出し効率及び配光特性の評価をシミュレーションにて検証した結果について、図3(a)〜(d)〜図6に基づいて、以下に説明する。図3(a)〜(d)は、従来例、比較例1、実施例1・2の各発光装置の構成を示す図である。図4は、比較例1の発光装置20の構成を示す縦断面図である。図5(a)(b)は、実施例3及び比較例2の各発光装置の構成を示す図である。図6は、発光装置における凹凸構造6の種類を変化させたときの放射強度と光源角度との関係を示すグラフである。
最初に、シミュレーションにて検証する試験体について説明する。
まず、試験体の2つは、実施例1・2として示す本実施の形態の発光装置10A・10Bである。すなわち、実施例1の本実施の形態の発光装置10Aは、図3(c)に示すように、各凹凸構造6を上面から見たときの該各凹凸構造6の頂点位置が、封止樹脂4の平面中心点と各凹凸構造6における突起底面の中心点とを通る線に直交する線にて、各突起底面を2分割したときにできる2領域のうち、該封止樹脂の平面中心点に対し外側に位置する平面領域上に位置するように形成されている。
また、実施例2の本実施の形態の発光装置10Bは、図3(d)に示すように、各凹凸構造6は、封止樹脂4の平面中心点と各突起頂点とを通り、かつ封止樹脂4の光取り出し面4aに垂直な面にて切断したときにできる縦断面形状が三角形であり、各三角形における2つの底角のうち該封止樹脂4の平面中心点に対して外側に位置する底角の角度が90度となっている。
さらに、比較例1の試験体は、図3(b)及び図4に示すように、各凹凸構造6を上面から見たときの該各凹凸構造6の頂点位置が、封止樹脂4の平面中心点と各凹凸構造6における突起底面の中心点とを通る線に直交する線にて、各突起底面を2分割したときにできる2領域のうち、該封止樹脂の平面中心点に対し内側に位置する平面領域上に位置するように形成されている。
また、従来例1の試験体は、図3(a)及び図8に示すように、凹凸構造110が従来の二等辺三角形の突起にてなる発光ダイオード100Bを用いた。
これらをまとめて示すと、図4(a)(b)(c)(d)に示すようになる。図4(a)(b)(c)(d)の各平面図において、白丸は発光面の中心点を表し、黒丸は突起頂点の位置を表している。尚、各凹凸構造6の底面は正方形となっている。また、発光面の中心点とは、封止樹脂4の平面中心をいう。
シミュレーションは、周知の解析ソフトウェア(LightTools(サイバーネット社製))を用いて行った。また、具体的な解析方法は、当該解析ソフトウェアに添付の説明書に従った。
シミュレーション条件として、各発光装置10A・10B・20及び発光ダイオード100Bにおいて、発光素子3を封止する封止樹脂4及び透光性樹脂体106の側面を吸収体として設定を行い、また、凹凸構造6・26・110の光学特性はフレネル損失を考慮したスムーズ光学を設定した。各発光装置10A・10B・20及び発光ダイオード100Bにおける封止樹脂4及び透光性樹脂体106の厚さを1mmとし、凹凸構造6・26・110のベース厚さを1mm、突起の底面は1mm角、アスペクト比4の四角錐突起形状として、透光性樹脂体にて形成成した。尚、アスペクト比とは、四角錐の凹凸構造6における突起の高さ/突起の幅をいう。
上記条件にて行ったシミュレーションによって得られた各発光装置10A・20及び発光ダイオード100Bにおける光取り出し効率の解析結果について、表2に基づいて説明する。
Figure 2014011197
表2に示すように、突起の頂点を発光素子3の中心部から遠ざけるように外向きに傾けた実施例1に示す本実施の形態の発光装置10Aを、従来例1の二等辺三角形の突起にてなる発光ダイオード100Bと比較したところ、直上輝度が約3%向上することが確認された。このとき、発光装置10Bでは、直上輝度が約6%向上しており、最も効果があることが判った。
逆に、実施例1の場合、必ずしも実施例2のように突起頂点の位置が最も外寄りでなくても直上輝度の向上効果を有するが判明した。
これに対して、突起の頂点を発光素子3の中心部から近づけるように内向きに傾けた比較例である発光装置20では、光取り出し効率が3%低下することを確認した。
次に、前記実施例2における、縦断面形状が三角形であり、各三角形における2つの底角のうち該封止樹脂4の平面中心点に対して外側に位置する底角の角度が90度となっている本実施の形態の発光装置10Bを基準として、底面の形状を変化させた場合の発光素子3の直上輝度がどのようになるかについてシミュレーションにて検証した。
このときに使用した試験体について説明する。
まず、実施例3として、図5(a)に示すように、底面が正六角形からなる角錐の凹凸構造6を用いた。また、比較例2として、図5(b)に示すように、底面が円形からなる円錐の凹凸構造6を用いた。さらに、比較例2として、底面が正三角形からなる角錐の凹凸構造6を用いた。
これらの試験体を用いて行ったシミュレーションによって得られた各発光装置10Bにおける発光素子3の直上輝度の結果について、表3に基づいて説明する。尚、表3においては、実施例2における発光素子3の直上輝度を100%として、実施例3、比較例2,3との比較を行っている。
Figure 2014011197
表3に示すように、実施例3の底面正六角形からなる角錐では発光素子3の直上輝度が100.8%であり、実施例2の底面正方形からなる角錐よりも若干の向上が確認できた。これに対して、比較例2の底面円形からなる円錐では発光素子3の直上輝度が90.2%であり、比較例3の底面正三角形からなる角錐では発光素子3の直上輝度が99.8%であり、実施例2の底面正方形からなる角錐よりも発光素子3の直上輝度は低下した。
この結果、凹凸構造6の底面形状が円である場合に対して、底面形状が正方形及び正六角形である場合は、直上輝度が同程度向上しており、底面がn角形(Nは3よりも大きい整数)であれば直上輝度が向上することが判った。
次に、シミュレーションによって得られた各発光装置10A・20及び発光ダイオード100Bにおける凹凸構造6・26・110の突起角度の傾斜によって、配光特性がどの程度変化するかについて、図6に基づいて説明する。図6は縦軸が放射強度を示すと共に、横軸が角度を示しており、凹凸構造の突起角度の傾斜によって、配光特性がどの程度変化するかを示すグラフである。
図6に示すように、本実施の形態の発光装置10Aにおける凹凸構造6の突起角度を発光素子3の中心から外向き方向へ変化するに伴って、発光素子3の直上の放射強度(W/Sr)が向上している。その結果、突起角度を外向きにした発光装置10Aにおける発光素子3の直上の放射強度(W/Sr)は従来例である二等辺三角形の突起を有する凹凸構造110を備えた発光ダイオード100Bに比べて8%向上することを確認した。尚、突起角度を内向きにした発光装置20における発光素子3の直上の放射強度(W/Sr)は従来例である二等辺三角形の突起を有する凹凸構造110を備えた発光ダイオード100Bに比べて低下することが確認された。また、発光装置10Bにおいても、発光装置10Aと同様の傾向を有した。
以上のように、本実施の形態の発光装置10A・10Bによれば、封止樹脂4の上に錘状の凹凸構造6を形成することにより、光取り出し効率を向上させることができ、また、その凹凸構造6の突起角度を発光素子3の中心から外向き方向に傾けることよって発光素子3の放射強度を向上することができることが確認された。
本発明の発光装置は、照明用光源、及び液晶ディスプレイのバックライト光源等に好適に適用することができる。
1 基板
3 発光素子
4 封止樹脂
4a 光取り出し面
6 凹凸構造(突起部)
6a 垂直立ち上がり面
6b 傾斜面
10A 発光装置
10B 発光装置
20 発光装置
E 辺
α 傾斜角

Claims (4)

  1. 基板の上面に1つ又は複数の発光素子を有し、上記発光素子を封止樹脂にて封止してなる発光装置において、
    上記封止樹脂の光取り出し面は、基板の上面に平行に形成されていると共に、
    上記封止樹脂の光取り出し面には、複数の錐状の突起部が設けられており、
    上記各突起部を上面から見たときの該各突起部の頂点位置は、上記封止樹脂の平面中心点と各突起部における突起底面の中心点とを通る線に直交する線にて、各突起底面を2分割したときにできる2領域のうち、該封止樹脂の平面中心点に対し外側に位置する平面領域上に位置することを特徴とする発光装置。
  2. 前記各突起部は、前記封止樹脂の平面中心点と各突起頂点とを通り、かつ前記封止樹脂の光取り出し面に垂直な面にて切断したときにできる縦断面形状が三角形であり、各三角形における2つの底角のうち該封止樹脂の平面中心点に対して外側に位置する底角の角度が90度であることを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  3. 前記各突起部を上面から見たときの該各突起部の頂点位置は、前記封止樹脂の平面中心点と各突起部における突起底面の中心点とを通る線と、各突起底面の辺とが交差する点上に位置することを特徴とする請求項1又は2記載の発光装置。
  4. 前記突起部の形状は、前記突起底面が正方形からなる四角錐であることを特徴とする請求項1,2又は3記載の発光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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