JP2014010170A - 表示装置及びテレビジョン受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】液晶パネルに画像を表示している状態においても、消費電力の低減が可能な表示装置及び該表示装置を備えるテレビジョン受信機を提供する。
【解決手段】表示パネル7と、該表示パネル7に表示すべき画像データに基づく階調値を受け付け、受け付けた階調値に基づいて前記表示パネル7に印加する駆動電圧を発生させる駆動回路5とを備えた表示装置1において、前記受け付けた階調値を変更し、変更した階調値を前記駆動回路5に出力する変更回路4を備え、前記駆動回路5は、前記変更回路4から出力された階調値に基づいて、前記駆動電圧を発生させるよう構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は液晶パネルを有する表示装置及び該表示装置を備えたテレビジョン受信機に関する。
液晶パネルを表示パネルとして有する液晶表示装置は薄形で軽量である上、消費電力が小さいことから、近年、テレビジョン受信機、コンピュータ及び携帯端末用の表示装置として広く採用されている。
液晶パネルは自ら発光しないので、面状の光源部を必要とする。近年、消費電力の低減を目的として、光源部に用いる光源は冷陰極管に代わりLED(Light Emitting Diode)が採用されている。一方、液晶パネルの駆動にはドライバICを必要とする。ドライバICの一つであるソースドライバICは消費電力が大きく、その損失分は熱に変わる。発熱はソースドライバICの誤動作、故障の原因となり、ソースドライバICの信頼性の低下を招く。そのため、発熱を抑えるために、ソースドライバICの消費電力を低減することが求められている。
そのような課題に対して、特許文献1にはスタンバイモードにおいて、消費電力が大きい多階調の表示信号の生成に代えて、階調を表示しない2値の表示信号を生成することにより、消費電力を抑えると共に、着信通知、現在時刻等の必要最小限の表示を可能とする液晶表示装置が記載されている。
特許第4204728号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は液晶表示装置がスタンバイモードであることが前提となっている。一方、生活様式の多様化により、液晶表示装置の電源が投入され、液晶パネルに画像が表示されているにも関わらず、ユーザが液晶パネルを正視していないこともある。そのような状況下では液晶パネルに画像を表示しつつも、消費電力を低減させることが望まれる。この場合、液晶表示装置はスタンバイモードではないので、特許文献1に記載の技術は適用できない。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、液晶パネルに画像を表示している状態においても、消費電力の低減が可能な表示装置及び該表示装置を備えるテレビジョン受信機を提供することを目的とする。
本発明に係る表示装置は、表示パネルと、該表示パネルに表示すべき画像データに基づく階調値を受け付け、受け付けた階調値に基づいて前記表示パネルに印加する駆動電圧を発生させる駆動回路とを備えた表示装置において、前記受け付けた階調値を変更し、変更した階調値を前記駆動回路に出力する変更回路を備え、前記駆動回路は、前記変更回路から出力された階調値に基づいて、前記駆動電圧を発生させるようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、受け付けた階調値に基づいて前記表示パネルに印加する駆動電圧を発生させる駆動回路を備えた表示装置において、前記受け付けた階調値を変更し、変更した階調値を前記駆動回路に出力する変更回路を備えたので、階調値を変更することにより、駆動回路の消費電力を低減することが可能となる。
本発明に係る表示装置は、前記階調値は2進数であり、前記変更回路は前記受け付けた階調値をビットシフトし、ビットシフトの結果を前記駆動回路に出力するビットシフト回路を含むことを特徴とする。
本発明にあっては、ビットシフト回路により階調値をビットシフトすることにより階調値を変更し、変更した階調値に基づき駆動電圧を発生させるので、駆動回路の消費電力を低減することが可能となる。
本発明に係る表示装置は、前記階調値は2進数であり、前記変更回路は前記受け付けた階調値と所定値との論理積演算をビットごとに行い、ビットごとの演算結果を前記駆動回路に出力するビットマスク回路を含むことを特徴とする。
本発明にあっては、ビットマスク回路により階調値をマスク値以下となるように変更するので、駆動回路の消費電力を低減することが可能となる。
本発明に係る表示装置は、前記表示パネルに表示すべき画像データを格納するフレームメモリを備え、前記変更回路はフレームメモリから読みだした画像データに基づく階調値を変更して前記駆動回路に出力するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、変更回路はフレームメモリから読みだした画像データに基づく階調値を変更するので、駆動回路の消費電力を低減することが可能となる。
本発明に係る表示装置は、表示パネルと、該表示パネルに表示すべき画像データに基づく階調値を受け付け、受け付けた階調値に基づいて前記表示パネルに印加する駆動電圧を発生させる駆動回路とを備えた表示装置において、前記駆動回路は前記階調値に係るデータを一時的に保持するホールドメモリ及び該ホールドメモリから読みだした階調値に係るデータを変更し、変更した階調値に係るデータを出力する変更回路を含み、前記駆動回路は前記変更回路から出力された前記階調値に係るデータに基づいて、前記駆動電圧を発生させるようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、ホールドメモリから読みだした階調値に係るデータを変更し、変更した階調値に係るデータを変更回路は出力するので、駆動回路の消費電力を低減することが可能となる。
本発明に係る表示装置は、前記変更回路による前記階調値の変更を行うか否かを制御する変更制御部を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、階調値の変更を行うか否かを制御する変更制御部を備えたことにより、必要に応じて階調値を変更し、駆動回路の消費電力を低減することが可能となる。
本発明に係る表示装置は、前記変更制御部は、操作信号の入力により、前記階調値の変更を行うか否かを切り替えるようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、操作信号の入力により階調値の変更を行うか否かを判定するので、ユーザの指示により階調値の変更を行い、駆動回路の消費電力を低減することが可能となる。
本発明に係る表示装置は、視者を検出する検出部を備え、前記変更制御部は、前記検出部の検出結果により、前記階調値の変更を行うか否かを判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、検出部が視者を検出しない場合に階調値の変更を行うので、視者が検出部の検出範囲内にいないときは階調値の変更を行い、駆動回路の消費電力を低減することが可能となる。
本発明に係るテレビジョン受信機は、上記のいずれか一つの表示装置と、テレビジョン放送を受信する受信部とを備え、前記受信部にて受信したテレビジョン放送に基づいて、前記表示装置に映像を表示するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、テレビジョン受信機において、階調値を変更する変更回路を備えたので、階調値を変更することにより、駆動回路の消費電力を低減することが可能となる。
本発明にあっては、受け付けた階調値に基づいて表示パネルに印加する駆動電圧を発生させる駆動回路を備えた表示装置において、前記受け付けた階調値を変更し、変更した階調値を前記駆動回路に出力する変更回路を備えたので、階調値を変更することにより、駆動回路の消費電力を低減することが可能となる。
実施の形態1に係る表示装置の主要部の構成図である。 液晶パネルの各表示素子に対応する回路構成を示す等価回路図である。 ソースドライバから液晶パネルに印加される電圧Vlcの波形例を示す説明図である。 ビットシフト回路の一例を示す回路図である。 センサの感知領域を示す説明図である。 階調制御部の構成を示した説明図である。 階調制御の処理手順についてのフローチャートである。 実施の形態2に係る表示装置の主要部の構成図である。 実施の形態2に係る表示装置のソースドライバの要部構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る表示装置の主要部の構成図である。 4ビットシフト回路の一例を示す回路図の抜粋である。 デコーダ回路の一例を示す回路図である。 デコーダ回路の真理値表である。 実施の形態5に係る表示装置の主要部の構成図である。 ビットマスク動作を説明するための説明図である。 ビットマスク回路の例を示す回路図である。 ビットマスク回路の例を示す回路図である。 実施の形態6に係るテレビジョン受信機の概略構成図である。
図1は実施の形態1に係る表示装置1の主要部の構成図である。表示装置1は、フレームメモリ2、タイミングコントローラ3、ビットシフト回路4(変更回路)、ソースドライバ5(駆動回路)、ゲートドライバ6、液晶パネル7(表示パネル)、階調制御部8(変更制御部)、センサ9(検出部)を含む。以降、フレームメモリ2、タイミングコントローラ3、ビットシフト回路4、ソースドライバ5、ゲートドライバ6、液晶パネル7、階調制御部8をまとめて、液晶モジュールと呼ぶ。フレームメモリ2には、図示しない画像データ生成部によって生成された画像データが供給され、供給された画像データが1フレームごとに格納される。タイミングコントローラ3はクロック信号、水平同期信号、垂直同期信号、及び画像信号に基づいて、ソースドライバ5及びゲートドライバ6にタイミング信号を含む制御信号を出力する。画像信号はフレームメモリ2から読み出す。ソースドライバ5はビットシフト回路4を介して入力されたタイミングコントローラ3からの制御信号に基づいて、表示画像の輝度(階調)に応じた駆動電圧を液晶パネル7に出力する。ゲートドライバ6はタイミングコントローラ3からの制御信号に基づいて、液晶パネル7のスイッチング素子を制御するゲート信号を出力する。階調制御部8はビットシフト回路4を制御し、タイミングコントローラ3から出力された値をそのままソースドライバ5への入力とするか、またはタイミングコントローラ3から出力された値を1/2にしてソースドライバ5への入力とするかを切り替える。センサ9は人感センサであり、表示装置1の近傍にユーザがいるか否かを検出し、検出結果を階調制御部8に出力する。
図2は液晶パネル7の各表示素子に対応する回路構成を示す等価回路図である。Clcは液晶であり、Csは補助容量である。ソースドライバ5から出力される駆動電圧はソースラインSに印加される。図3はソースドライバ5から液晶パネルに印加される電圧Vlcの波形例を示す説明図である。横軸が時間、縦軸が値である。駆動方式として、ドット反転駆動方式を例に採っている。図3Aは階調値が255の場合であり、電圧VL255と電圧VH255が交互に印加されている。図3Bは階調値が0の場合であり、電圧VL0と電圧VH0が交互に印加されている。VL255とVH255とは絶対値が等しく、極性が反転している。同様にVL0とVH0とは絶対値が等しく、極性が反転している。VH255の絶対値はVH0の絶対値より大きい。VL255とVL0についても、同様である。REVはデータ信号の極性を指示する極性指示信号である。LSはREVによる極性の指示を参照するタイミングを指示する参照指示信号である。
図3Aに示すような、すべての絵素のキャパシタに対して最大電圧差となるVL255とVH255との間で充放電を繰り返す画像を表示した場合、消費電力が最大となる。図3Bに示すような、すべての絵素のキャパシタに対して最小電圧差となるVL0とVH0との間で充放電を繰り返す画像を表示した場合、消費電力は最小となる。以上のように、ソース信号の階調値を下げることは液晶パネルへの印加電圧の差を小さくし、ソースドライバの消費電力を下げることとなる。
図4はビットシフト回路4の一例を示す回路図である。ビット幅が8ビットの例である。図4に示す回路例ではデータがパラレル入力、パラレル出力の場合を示している。ビットシフト回路4は8個のDフリップフロップFF7〜FF0と8個のセレクタ回路SE7〜SE0を含んでいる。D7〜D0が入力であり、Q7〜Q0が出力である。CKはクロック端子である。D7、Q7が最上位ビットであり、D0、Q0が最下位ビットである。セレクタ回路SE7、SE6、…、SE0のそれぞれは、選択端子Sに0が入力されている場合、入力端子I1の入力が出力端子Oに出力される。選択端子Sに1が入力されている場合、入力端子I2の入力が出力端子Oに出力される。このセレクタ回路を用いることにより、図4に示すビットシフト回路4は次のように動作する。SHIFT信号が0の場合、DフリップフロップFF7〜FF0の入力はD7〜D0となる。SHIFT信号が1の場合、Dフリップフロップ回路FF7の入力は0、FF6の入力はFF7の出力、FF5の入力はFF6の出力となる。以下、同様でありFF0の入力はFF1の出力となる。Dフリップフロップは入力を保持し出力する回路であるから、ビットシフト回路4では、SHIFT信号が0の場合、入力と同じ値が出力され、SHIFT信号が1の場合、入力を右方向に1ビット論理シフトした値が出力されることとなる。すなわち、入力値を1/2にした値が出力される。このようなビットシフト回路4により、タイミングコントローラ3から出力された階調値をそのままソースドライバ5に入力するか、1/2にした値をソースドライバ5に入力するかを切り替えることが可能となる。
次に表示装置1における階調制御処理について説明する。図5はセンサ9の感知領域を示す説明図である。センサ9はパッシブ型の赤外線センサであり、人が発する赤外線を捉えることにより人の在否を判断するものである。図5Aは表示装置1を上方から眺めた場合である。図5Bは表示装置1を一側面から眺めた場合である。表示装置1の上部中央にセンサ9が備えられている。表示装置1から見て前方にセンサの感知領域Dが設定されている。感知領域は上方から見た場合、中心角がaの略扇形となっている。一側面から眺めた場合は、中心角がbの略扇形となっている。
図6は階調制御部8の構成を示した説明図である。階調制御部8はCPU(Central Processing Unit)81、RAM(Random Access Memory)82、ROM(Read Only Memory)83、タイマ84、入力部85、出力部86を含む。CPU81は予めROM83に記憶された制御プログラムをRAM82に読み出して実行することより、階調制御部として動作し、階調の制御を行う。また、RAM82はCPU81が行う演算に伴う一時的な情報を記憶する。タイマ84は時間計測を行う。入力部85はセンサ9から信号を受付ける。出力部86はビットシフト回路4のSHIFTに入力する信号を出力する。
図7は階調制御の処理手順についてのフローチャートである。階調制御部8のCPU81はセンサ9の出力を入力部85で受け取り、センサ9がユーザ(視者)を検知したか否かを判定する(ステップS1)。ユーザを検知している場合(ステップS1でYES)、CPU81はビットシフト回路4がビットシフト動作しているか否かを判定する(ステップS2)。具体的には出力部86からビットシフト回路4へ出力している信号が1の場合、ビットシフト回路4はビットシフト動作をしている。出力部86からビットシフト回路4へ出力している信号が0の場合、ビットシフト回路4はビットシフト動作をしていない。ビットシフト動作をしている場合(ステップS2でYES)、CPU81はビットシフト動作を停止させる(ステップS3)。すなわち、出力部86から出力する信号を0とする。CPU81は処理を終了する。ビットシフト動作をしていない場合(ステップS2でNO)、CPU81は処理を終了する。
センサ9がユーザを検知していない場合(ステップS1でNO)、CPU81はビットシフト動作しているか否かを判定する(ステップS4)。処理内容はステップS2と同様である。ビットシフト動作している場合(ステップS4でYES)、CPU81は処理を終了する。ビットシフト動作していない場合(ステップS4でNO)、CPU81はタイマ84による時間計測中であるか否かを判定する(ステップS5)。この判定はタイマ84の動作状況を確認することで行う。タイマ84による計測が行なわれていない場合(ステップS5でNO)、CPU81はタイマ84による時間の計測を開始させる(ステップS6)。CPU81は処理を終了させる。タイマ84による計測が行なわれている場合(ステップS5でYES)、CPU81は所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS7)。所定時間が経過していない場合(ステップS7でNO)、CPU81は処理を終了する。所定時間が経過している場合(ステップS7でYES)、CPU81はタイマ84の時間計測を停止する(ステップS8)。CPU81はビットシフト回路4にビットシフト動作を行なわせる(ステップS9)。CPU81は処理を終了する。CPU81は上述の処理を繰り返し行う。例えば、タイマ84により1秒ごとに割り込みを発生させ、上述の処理を行うようにする。なお、所定時間は予め設定しておくものとする。所定時間の設定はユーザが行えることとしても良い。
上述した処理により、センサ9が所定時間、ユーザの検知をしない場合、ビットシフト回路4はビットシフト動作を行い、タイミングコントローラ3から出力された階調値を1/2にして、ソースドライバ5に入力する。それにより、ソースドライバ5の消費電力を低減することが可能となる。また、ビットシフト回路4がビットシフト動作中に、センサ9がユーザを検知した場合、ビットシフト回路4はビットシフト動作を停止し、タイミングコントローラ3から出力された階調値をそのままソースドライバ5に入力する。それにより、通常の動作に戻る。このような制御により、表示装置1はユーザが近傍で液晶パネル7の映像を見ている場合は通常動作させ、ユーザが近傍におらず液晶パネルの映像を見ていない場合は階調値を1/2にすることにより、消費電力を低減することが可能となる。
実施の形態2
図8は実施の形態2に係る表示装置1の主要部の構成図である。実施の形態1と同様な構成には同一の符号を付し、説明を省略する。図9は実施の形態2に係る表示装置1のソースドライバ5(51)の要部構成を示すブロック図である。図9には代表としてソースドライバ51の構成を示しているが、他のソースドライバ51、…、Nも同一の構成である。ソースドライバ51はシフトレジスタ51a、サンプリングメモリ51b、ホールドメモリ51c、ビットシフト回路51d、レベルシフタ51e、D/Aコンバータ51f、出力回路51gを含む。本実施の形態では、ビットシフト回路51dがソースドライバに内蔵されている。ビットシフト回路51dはホールドメモリ51cとレベルシフタ51eとの間に構成されている。
シフトレジスタ51aはタイミングコントローラ3からの指示信号に基づいて、シフト動作を行うことにより、フレームメモリ2から読み出した映像信号に対して、接続されたソース配線に出力すべきデータを選択する。サンプリングメモリ51bはデータラッチ(図示しない)からシフトレジスタ51aにより選択されたデータをサンプリングして記憶する。ホールドメモリ51cはタイミングコントローラ3からの指示信号に基づいて、サンプリングメモリ51bに記憶されているデータを一括してラッチし記憶する。
ビットシフト回路51dはホールドメモリ51cにラッチしているデータをそのままスルーして、または1ビット右論理シフトしたものをレベルシフタ51eに入力する。ビットシフト回路51dの構成は、図4に示した構成と同様である。ビットシフト回路51dの動作は、階調制御部8からの信号により制御される。階調制御部8が行う制御は、実施の形態1と同様である。
レベルシフタ51eはビットシフト回路51dから出力されたデータを所定のレベルにシフトして、D/Aコンバータ51fに出力する。D/Aコンバータ51fはレベルシフタ51eからのデータをアナログ信号に変換して、出力回路51gに出力する。出力回路51gは各ソース線に対して、D/Aコンバータ51fからの対応するアナログ信号を出力する。
本実施の形態ではビットシフト回路をソースドライバに内蔵したので、既存のタイミングコントローラLSIに対して修正を加える必要がないというメリットがある。
実施の形態2は以上のようであり、その他については実施の形態1と同様である。なお、上述の説明では、ビットシフト回路51dをホールドメモリ51cの後段に挿入することとしたが、レベルシフタ51eの後段としても良い。
実施の形態3
図10は実施の形態3に係る表示装置1の主要部の構成図である。上述の実施の形態1と同様な構成については、同一の符号を付している。本実施の形態では、ビットシフト回路4をフレームメモリ2の出力に付加している。ビットシフト回路4の構成、階調制御部8による階調制御処理は実施の形態1と同様である。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様な効果が得られる。
実施の形態4
上述の実施の形態1から3では、ビットシフト回路4、51dは1ビットシフトであったが、シフトする幅を大きくすることにより、階調値をさらに小さくすることが可能である。2ビットシフトでは1/4、3ビットシフトでは1/8、4ビットシフトでは1/16となる。1段のビットシフト回路でN回ビットシフトすることで、入力データをNビットシフトして出力することは可能であるが、Nクロック分のデータを保持する必要があるため、N段のビットシフト回路を構成する。
図11は4ビットシフト回路の一例を示す回路図の抜粋である。図12はデコーダ回路の一例を示す回路図である。図13はデコーダ回路の真理値表である。デコーダ回路はイネーブル信号(EN)と2進数で表されたビットシフト回数(BIT1、BIT0)を復号化して、ビットシフト回路の動作を制御するものである。4ビットシフト回路は、図4に示したシフト回路をカスケード接続したものである。紙面の都合で3段、すなわち、制御端子であるSHIFT0、SHIFT1、SHIFT2をそれぞれ持つ3つの1ビットシフト回路のみを示している。4ビットシフトの回路であるので、SHIFT2の回路にカスケード接続された4段目のビットシフト回路(図示しない)がある。4段目のビットシフト回路の制御端子は、SHIFT3である。
図12、図13に示したように、4ビットシフト回路は次のように動作する。イネーブル信号(EN)が0の場合、ビットシフト回数(BIT1、BIT0)の値に関わらず、SHIFT0、SHIFT1、SHIFT2、SHIFT3の値はいずれも0となるから、すべての段において入力値が出力値となるため、ビットシフトは行なわれない。イネーブル信号(EN)が1の場合であって、ビットシフト回数(BIT1、BIT0)の値が0のとき、SHIFT0は1、SHIFT1、SHIFT2、SHIFT3はいずれも0となるから、1段目のみがシフト動作を行うので、1ビットシフト動作となる。同様にビットシフト回数の値が1のときは1段目と2段目がシフト動作となり、2ビットシフト動作となる。ビットシフト回数の値が2のときは3ビットシフト、ビットシフト回数の値が3のときは4ビットシフトとなる。
以上のように、ビットシフト回路のシフト幅を大きくすることにより、階調値の値を1ビットシフトのときよりも更に小さくすることが可能となり、ソースドライバ5の消費電力を更に低減することが可能となる。
実施の形態5
図14は実施の形態5に係る表示装置1の主要部の構成図である。上述の実施の形態1と同様な構成については、同一の符号を付している。本実施の形態では、ビットシフト回路に代わりビットマスク回路41を含む。
図15はビットマスク動作を説明するための説明図である。図15Aに示すように、入力データがマスクデータよりも大きい場合、マスクデータを出力する。図15Bに示すように、入力データがマスクデータよりも小さい場合、入力データをそのまま出力データとする。より具体的には、マスクする上位ビットについて、入力及びマスクデータの全ての論理積を求める。図15に示した例では、D7、D6、M7、M6の論理積を求める。論理積の値が1となる場合にはマスクデータを出力し、0となる場合は入力データを出力するようにすれば良い。図16、図17はビットマスク回路の例を示す回路図である。図16は入力データ(D7、D6、…、D0)を保持するDフリップフロップ(FF7、FF6、…、FF0と出力端子(Out7、Out6、…、Out0)の周辺回路等を示している。図17はマスクデータを保持するDフリップフロップ(FFM7、FFM6、…、FFM0)を示している。図17に示した各フリップフロップの出力(MQ7、MQ6、…、MQ0)が、図16右側に記載されている端子(MQ7、MQ6、…、MQ0)に接続されている。ここで示している回路はデータ幅が8ビットで階調制限値を192とした場合である。DフリップフロップFFM7、…、FFM0で保持されているマスクデータMQ7、…、MQ0からなる8ビットデータは11000000(=192)となっている。
図16に示すように、階調制御部8によりビットマスク回路41を制御するため、D7、D6、MQ7、MQ6の論理積を求める際に、階調制御部8から制御信号を加えて論理積を計算する。この場合、制御信号が0であれば、論理積は常に0となり、入力データが出力されるから、ビットマスク回路41は動作していないことになる。制御信号が1であれば、D7、D6、MQ7、MQ6の論理積の値により、出力値が選ばれるので、ビットマスク回路41が動作されることになる。
実施の形態5は以上のようであり、その他は実施の形態1と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
変形例1
上述の実施の形態1〜5では、センサ9の出力により階調制御部8はビットシフト回路4またはビットマスク回路41の制御を行ったが、リモートコントローラ(以下、「リモコン」と記す。)の操作の有無を、操作信号の有無により検知しても良い。ユーザが手動で設定した設定値、または表示装置1の記憶部に記憶している設定値に従い、設定時間以上リモコンの操作信号が検知されなかった場合、ビットシフト回路4のビットシフト動作を開始し、リモコンの操作信号が検知された場合、ビットシフト動作を停止し、通常表示に戻すようにする。すなわち、リモコンの操作信号の有無により、ユーザが表示装置1の液晶パネル7に表示されている映像を見ているか否かを判定する。ユーザが所定の時間間隔以内にリモコン操作をすることにより、液晶パネル7の映像を見ているものとして通常動作させる。所定時間以上、ユーザがリモコン操作をしない場合は、ユーザが近傍におらず液晶パネルの映像を見ていないものとし、階調値を低減することにより、消費電力を低減することが可能となる。
変形例2
上述の実施の形態1では、センサ9は赤外線を感知するものとしたが、センサではなくカメラとし、ユーザの視線を検知しても良い。すなわち、カメラの撮影画像からユーザの顔認識を行い、両眼が表示装置側を向いていることを確認する。両眼が表示装置側を向いていれば通常動作させ、両眼が他の方向を向いている場合には、階調値を低減する。
実施の形態6
図18は実施の形態6に係るテレビジョン受信機10の概略構成図である。テレビジョン受信機10は表示装置1、チューナ部11(受信部)を含む。表示装置1は上述の実施の形態1〜5、変形例1、2に示した表示装置1のいずれかに相当するものである。チューナ部11は受信したテレビジョン放送信号より映像信号を取り出す。チューナ部11は取り出した映像信号を表示装置1に出力する。表示装置1は映像信号を基に映像を液晶モジュールに表示する。
なお、上述した実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 表示装置
2 フレームメモリ
3 タイミングコントローラ
4 ビットシフト回路(変更回路)
5 ソースドライバ(駆動回路)
51d ビットシフト回路(変更回路)
6 ゲートドライバ
7 液晶パネル(表示パネル)
8 階調制御部(変更制御部)
9 センサ(検出部)
41 ビットマスク回路
10 テレビジョン受信機
11 チューナ部(受信部)

Claims (9)

  1. 表示パネルと、該表示パネルに表示すべき画像データに基づく階調値を受け付け、受け付けた階調値に基づいて前記表示パネルに印加する駆動電圧を発生させる駆動回路とを備えた表示装置において、
    前記受け付けた階調値を変更し、変更した階調値を前記駆動回路に出力する変更回路を備え、
    前記駆動回路は、前記変更回路から出力された階調値に基づいて、前記駆動電圧を発生させるようにしてあること
    を特徴とする表示装置。
  2. 前記階調値は2進数であり、
    前記変更回路は前記受け付けた階調値をビットシフトし、ビットシフトの結果を前記駆動回路に出力するビットシフト回路を含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記階調値は2進数であり、
    前記変更回路は前記受け付けた階調値と所定値との論理積演算をビットごとに行い、ビットごとの演算結果を前記駆動回路に出力するビットマスク回路を含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記表示パネルに表示すべき画像データを格納するフレームメモリを備え、
    前記変更回路はフレームメモリから読みだした画像データに基づく階調値を変更して前記駆動回路に出力するようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  5. 表示パネルと、該表示パネルに表示すべき画像データに基づく階調値を受け付け、受け付けた階調値に基づいて前記表示パネルに印加する駆動電圧を発生させる駆動回路とを備えた表示装置において、
    前記駆動回路は前記階調値に係るデータを一時的に保持するホールドメモリ及び該ホールドメモリから読みだした階調値に係るデータを変更し、変更した階調値に係るデータを出力する変更回路を含み、
    前記駆動回路は前記変更回路から出力された前記階調値に係るデータに基づいて、前記駆動電圧を発生させるようにしてあること
    を特徴とする表示装置。
  6. 前記変更回路による前記階調値の変更を行うか否かを制御する変更制御部を備えること
    を特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の表示装置。
  7. 前記変更制御部は、操作信号の入力により、前記階調値の変更を行うか否かを切り替えるようにしてあること
    を特徴とする請求項6に記載の表示装置。
  8. 視者を検出する検出部を備え、
    前記変更制御部は、前記検出部の検出結果により、前記階調値の変更を行うか否かを判定するようにしてあること
    を特徴とする請求項6に記載の表示装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一つに記載の表示装置と、
    テレビジョン放送を受信する受信部と
    を備え、
    前記受信部にて受信したテレビジョン放送に基づいて、前記表示装置に映像を表示するようにしてあること
    を特徴とするテレビジョン受信機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016004201A (ja) * 2014-06-18 2016-01-12 カシオ計算機株式会社 画像表示装置、画像表示方法及びプログラム

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