JP2014009822A - 燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】環境に優しく、燃焼効率を向上させて、燃焼装置で燃焼させることができる燃料供給装置を提供すること。
【解決手段】可燃性油Hと水Wとを混合させたエマルジョン燃料Eを、燃焼装置42に供給して、燃焼させるための燃料供給装置1であり、計量装置12、オゾン溶解装置4、及び、ミキシング装置15を備える。計量装置12は、可燃性油Hに対して混合させる水Wの容積の比率を、20〜30%の範囲内で計量する。オゾン溶解装置4は、オゾンOを、水Wに対して1.0〜5.0mg/Lの比率で溶解させる。ミキシング装置15は、オゾンOを溶解させて計量された水と可燃性油との混合液Mにおける水及び油の液滴を、微細化してエマルジョン燃料Eを製造する。
【選択図】図1

Description

本発明は、重油や灯油等の可燃性油と水とを混合させたエマルジョン燃料を、ボイラやバーナ等の燃焼装置に供給して、燃焼させるための燃料供給装置であって、燃焼装置で燃焼させる際の燃焼効率を向上させて、使用する可燃性油の消費量を削減させる燃料供給装置に関する。
従来、重油等の可燃性油と水とを混合させたエマルジョン燃料は、可燃性油と水とを混合させ、さらに、気泡混じりとして、所定の混合器を通し、混合器の所定の混合エレメントの凹凸や溝を経て、膨張と圧縮とを繰り返し、微細な気泡混じりとして、製造していた(例えば、特許文献1参照)。
また、他のエマルジョン燃料としては、水と可燃性油とに、微量な乳化剤を添加し、狭いオリフィスに何回も繰り返して通過させて、製造するものもあった(例えば、特許文献2参照)。
特許第4533969号公報 特開2008−81470号公報
しかし、従来の特許文献1に記載の製造では、単に、可燃性油と水との液滴を微細化しているだけであり、燃焼効率の一層の向上に課題があった。
また、特許文献2に記載の乳化剤を使用する場合には、乳化剤の成分により、不要な酸化物が発生し、環境の低下を招く虞れがある。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、環境に優しく、燃焼効率を向上させて、燃焼装置で燃焼させることができる燃料供給装置を提供することを目的とする。
<請求項1の説明>
本発明に係る燃料供給装置は、可燃性油と水とを混合させたエマルジョン燃料を、燃焼装置に供給して、燃焼させるための燃料供給装置であって、
前記可燃性油に対して混合させる前記水の容積の比率を、20〜30%の範囲内で計量する計量装置と、
オゾンを、水に対して1.0〜5.0mg/Lの比率で溶解させるオゾン溶解装置と、
オゾンを溶解させて計量された前記水と前記可燃性油との混合液における前記水及び前記可燃性油の液滴を、微細化して前記エマルジョン燃料を製造するミキシング装置と、
を備えて構成されていることを特徴とする。
本発明に係る燃料供給装置では、計量装置によって、可燃性油に対して混合させる水の容積の比率を、20〜30%の範囲内で計量されてなる混合液が形成されるとともに、その混合液は、オゾン溶解装置により、オゾンが、水に対して1.0〜5.0mg/Lの比率で溶解された状態としている。そしてその状態で、ミキシング装置によって、オゾンを溶解済みの混合液における水及び可燃性油の液滴が、微細化されて、エマルジョン燃料が製造されることとなる。
すなわち、水と可燃性油とを混合してなるエマルジョン燃料を製造する際におけるミキシング装置による水や油の液滴の微細化を図る前に、予め、オゾン溶解装置により、水と可燃性油との混合液に、酸化作用の強いオゾンを溶解させていることから、単に、水と可燃性油との混合液中における水及び可燃性油の液滴を微細化する場合に比べて、5〜10%程度以上、燃焼効率を向上させることができる。
また、乳化剤を使用せずにエマルジョン燃料を製造していることから、無用な酸化物を生じさせずに、環境に影響を与えることを抑えて、エマルジョン燃料を燃焼装置で燃焼させることができる。
なお、オゾンは、その酸化作用により、可燃性油を低分子化できて、水滴を囲む油成分が水と分離し難くなり、ミキシング装置による液滴の微細化と相俟って、均一な水滴油中型(W/O)エマルジョンを製造できる。
さらに、オゾンは、水に溶解後に、約半分が反応性に富むOHラジカルに転化し、水素結合や二重結合等を分断化できて、水粒子の微細化とともに、油粒子の微細化を図る作用も、発揮する。
そして、その結果、良好なエマルジョン燃料の燃焼状態、すなわち、微細化された低沸点の水粒子が気化・蒸発し、その際、水粒子を取り囲んでいた油が飛散し、酸素と接する面積を大きくするような、より細かい径の粒子となることから、局部的な不完全燃焼が少なくなる。さらに、燃焼装置内では、微細化された粒子状の水が潜熱の損失を抑えて容易にガス化されて、無駄な熱エネルギーの消費が抑制される。そのため、少ない可燃性油で高い熱量を発生できて、燃料効率を高めることができることとなる。さらに、完全燃焼となり易いことから、煤塵の発生を抑制でき、また、水の含有の影響により、燃焼温度の著しい上昇を抑制できることから、窒素酸化物の発生も抑制できる。
したがって、本発明に係る燃料供給装置では、製造したエマルジョン燃料を、環境に優しく、燃焼効率を向上させて、燃焼装置で燃焼させることができる。
なお、可燃性油に対する水の容積比率が、20%未満とすれば、均一な水滴油中型(W/O)エマルジョンとなり難く、良好な燃焼効率を得られず、30%を超えれば、水の比率が高くなって、燃焼温度を低下させることとなり、完全燃焼を阻害したり、あるいは、燃焼装置に水が溜まって、錆の発生を招くことから、望ましくない。
また、オゾンの水に対する溶解量(添加量)は、1.0mg/L未満では、溶解する意義が無く、5.0mg/Lを越える量を溶解させる場合では、効果の向上に比べて、装置のコストが多大となって、コストパフォーマンスが悪く、これまた、燃焼効率の向上に伴なって燃料コストを下げる効果、を阻害することから、望ましくない。
<請求項2の作用>
本発明に係る燃料供給装置では、
前記ミキシング装置が、
前記計量装置で計量された前記オゾンを溶解済みの前記水と前記可燃性油との前記混合液、を収容するバッチ式のミキシング槽と、
該ミキシング槽内の前記混合液を、前記ミキシング槽内から吸引して、前記ミキシング槽に戻す循環機構と、
を備え、
前記循環機構が、
ギヤポンプと、
前記ミキシング槽の下部側に開口して、前記ギヤポンプの吸引側に連結される前記混合液の吸引流路と、
前記ミキシング槽の上部側に開口して、前記ギヤポンプの吐出側に連結される前記混合液の吐出流路と、
前記吐出流路の先端に配置されて、前記ギヤポンプから吐出される前記混合液を前記ミキシング槽内に噴射する噴射ノズルと、
を備えて構成されることが望ましい。
このような構成では、ミキシング槽に連なる循環機構が、ギヤポンプを備えており、ギヤポンプで吸引して吐出する際、ギヤポンプのギアにより、水や可燃性油の液滴が、剪断されるように微細化され、さらに、循環すれば、一層、微細化される。
さらに、ミキシング槽に戻るように吐出される際に、噴射ノズルから噴射される混合液が、液面に衝突することから、ミキシング槽側の混合液や、噴射ノズルから噴射される側の混合液も、その衝突によって、混合液中の水や可燃性油の液滴がさらに微細化される。
その結果、ミキシング槽内の混合液を、吸引して戻すだけの簡便な循環機構の構成としていても、円滑かつ効率的に、水や可燃性油の液滴を微細化でき、オゾンの酸化作用によって、水粒子の周囲を分離しない状態で油が取り囲んだ状態の液滴が、均一に微細化されて、上記の構成では、一層、好適なエマルジョン燃料を製造することができる。
<請求項3の説明>
本発明に係る燃料供給装置では、
前記ギヤポンプが、吐出圧を0.1〜0.3Mpaの範囲内の設定とし、
前記噴射ノズルが、開口径を0.05〜2mmの範囲内として、配設することが望ましい。
このような構成では、汎用のギヤポンプを使用しても、小さな開口径の噴射ノズルからの混合液の噴射により、ギヤポンプ自体による水や可燃性油の液滴の剪断と相俟って、円滑に、水や可燃性油の液滴を微細化できて、好適なエマルジョン燃料を製造できる。
なお、噴射ノズルの開口径が2mmを越える場合には、微細化を図れるような流速で混合液Mを噴射し難く、電力消費量の大きな大型のモータ等を使用することとなって、ランニングコストやイニシャルコストを増大させることから好ましくない。
また、噴射ノズルの開口径が0.05mm未満としては、異物の詰まり等が発生しやすくなり、好ましくない。
<請求項4の説明>
本発明に係る燃料供給装置では、
前記燃焼装置と前記ミキシング装置との間に、前記ミキシング装置からの前記エマルジョン燃料を貯留し、かつ、前記燃焼装置に供給可能なバッファ装置が配設され、
該バッファ装置が、
前記ミキシング装置からの前記エマルジョン燃料を貯留するバッファタンクと、
前記バッファタンクに貯留した前記エマルジョン燃料を、撹拌するように流動させておく流動流路と、
該流動流路から分岐して、前記エマルジョン燃料を前記燃焼装置に供給可能で、かつ、余剰の前記エマルジョン燃料を前記燃焼装置側から前記バッファタンク側に戻す供給流路と、
該供給流路に連通して、前記燃焼装置に前記可燃性油を供給可能な着火用流路と、
を備えて構成されることが望ましい。
このような構成では、バッファ装置が、バッファタンク内のエマルジョン燃料を、流動流路における供給流路の分岐点まで、流し、そして、バッファタンク内に戻しており、その際、燃焼装置が作動中であれば、分岐点から供給流路を経て、燃焼装置まで流す。また、燃焼装置が作動中でなければ、バッファ装置は、分岐点を通過させて、バッファタンク内のエマルジョン燃料を、撹拌するように流動させることとなる。
その結果、バッファ装置が、エマルジョン燃料を撹拌するように流動させておくことができることから、水と可燃性油とを分離させずに、微細化した液滴状態として、準備しておくことができ、燃焼効率の良好な状態で、燃焼装置を作動させることができる。
また、上記の構成では、燃焼装置に向かうエマルジョン燃料が、余る状態となっても、供給流路を経て、バッファタンクに戻すことができ、効率的に使用できる。
さらに、供給流路には、燃焼装置に可燃性油を供給可能な着火用流路が連結されており、エマルジョン燃料だけで着火が円滑に行われない場合には、着火用流路を利用して、可燃性油を燃焼装置に供給できることから、まず、可燃性油により着火させ、その後、着火用流路を塞いで、供給流路からエマルジョン燃料を燃焼装置に供給すれば、円滑に、エマルジョン燃料の燃焼に、移行させることができる。
<請求項5の説明>
本発明に係る燃料供給装置では、前記計量装置は、前記可燃性油に対して混合させる前記水の容積の比率を、22〜23%の範囲内として、計量することが望ましい。
このような構成では、燃料効率を25〜28%程度以上、向上させることができる。
本発明における実施形態の燃料供給装置の概略図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の燃料供給装置1は、図1に示すように、水道水等の水を貯留した水タンク2、オゾン溶解装置としてのオゾン水製造装置4、可燃性油としての重油(A重油)Hを貯留した重油タンク8、計量装置12、ミキシング装置15、バッファ装置30、及び、燃焼装置としてのバーナ42、を備えて構成されている。
オゾン溶解装置としてのオゾン水製造装置4は、水タンク2からの水Wを、管路3を経て流入させ、水WにオゾンOの気泡を吹き込んだり、多孔質の隔壁を介在させて水WとオゾンOとを流したり、あるいは、上下から対向するように水WとオゾンOとを流して、水Wに対してオゾンOを溶解させて、製造する。このオゾン水製造装置4では、水Wに対してオゾンOを1.0〜5.0mg/Lの範囲内の比率、実施形態の場合には、2.0±0.5mg/Lの比率で、溶解させている。
オゾン水製造装置4と重油タンク8とは、それぞれ、開閉弁6,10を設けた管路5,9を介在させて、計量装置12に接続されている。計量装置12は、可燃性油として重油Hに対して混合させる水Wの容積の比率を、20〜30%の範囲内、実施形態では、22〜23%として、計量して、ミキシング装置15のミキシング槽18内に、流下させている。
なお、計量装置12は、重油Hと水Wとをそれぞれフロートを内蔵させた所定の計量ます内に流入させて、対応する比率の容積となったならば、開閉弁6,10を閉弁させ、そして、ミキシング槽18内に流下させている。
ミキシング装置15は、オゾンOを溶解させた水Wと重油Hとの混合液Mにおける水W及び重油Hの液滴を、微細化するものであり、バッチ式のミキシング槽18と、ミキシング槽18内の混合液Mを、ミキシング槽18内から吸引して、ミキシング槽18に戻す循環機構20と、を備えて構成されている。
ミキシング槽18は、1サイクル当たり、混合液Mの水Wや重油Hの液滴を微細化して、22.5L(リットル)分のエマルジョン燃料Eを製造できる容量を設けて構成されている。
循環機構20は、ギヤポンプ23、吸引流路21、吐出流路22、及び、噴射ノズル24と、を備えて構成されている。
ギヤポンプ23は、実施形態の場合、外接歯車ポンプであり、電動モータ23bを駆動源として、ポンプ本体23a内の噛合する一対の歯車を回転駆動させる構成としている。このギヤポンプ23は、吐出圧を0.1〜0.3Mpa、吐出量を37L/minとしている。
吸引流路21は、ミキシング槽18の下部18b側に開口して、ギヤポンプ23の吸引側に連結され、吐出流路22は、ミキシング槽18の上部18a側に開口して、ギヤポンプ23の吐出側に連結されている。
噴射ノズル24は、吐出流路22の先端に配置されて、ギヤポンプ23から吐出される混合液Mを、ミキシング槽18内の液面に、上方から直交するように、上方から下向きに噴射する構成としている。噴射ノズル24は、開口径を0.05〜2mmの範囲内として、配設されている。実施形態の場合、噴射ノズル24の開口径は、1.0mmとしている。
そして、実施形態の場合、このミキシング装置15の作動時には、1サイクルを6分として、22.5Lのエマルジョン燃料Eを製造している。すなわち、計量装置12が所定の比率で重油Hと水Wとを計量するのに、1分かかり、その後、ミキシング槽18内の混合液Mを、ギヤポンプ23の作動によって、循環機構20で循環させて、エマルジョン燃料Eを製造するまでに、5分かかっている。
なお、5分以上循環させても、例えば、8分間循環させても、燃料効率の向上に繋がらず、また、5分未満では、燃料効率向上の効果が少なく、結局、実施形態では、5分間の循環が最も効率的に燃焼効率を向上させることができた。
換言すれば、ギヤポンプ23の吐出量が、37L/minであり、5分間では、37×5=185Lの流量となり、そして、ミキシング槽18の容積が22.5Lとしており、185÷22.5=8.22回となり、本装置1では、ミキシング槽18内の混合液Mを、約8〜9回、ギヤポンプ23と噴射ノズル24とを備えてなる循環機構20で循環させていることとなる。
バッファ装置30は、燃焼装置としてのバーナ42とミキシング装置15との間に、配設されて、ミキシング装置15からのエマルジョン燃料Eを、貯留し、かつ、バーナ42に供給可能に構成されている。
バッファ装置30は、バッファタンク31、流動流路32、供給流路36、及び、着火用流路40、を備えて構成されている。
バッファタンク31は、開閉弁26を設けた移送管路25によって、ミキシング装置15のミキシング槽18と接続されており、開閉弁26の開弁操作により、製造したミキシング槽18内のエマルジョン燃料Eを、移送させて貯留させるように、構成されている。
なお、実施形態の場合、バッファタンク31は、ミキシング装置15で製造する2サイクル分のエマルジョン燃料Eを貯留可能なように、48Lの容量としている。
流動流路32は、油と水との分離を防止するために、バッファタンク31に貯留したエマルジョン燃料Eを、撹拌するように流動させておくものであり、ギヤポンプ等からなる送給ポンプ33により、バッファタンク31の下部31b側からエマルジョン燃料Eを引き出し、そして、バッファタンク31の上部31aから流下させて、バッファタンク31に戻すように構成されている。
供給流路36は、流動流路32から分岐して、エマルジョン燃料Eをバーナ42に供給可能で、かつ、余剰のエマルジョン燃料Eをバーナ42側からバッファタンク31側に戻すように配設されている。流動流路32との分岐点35には、切替弁34が配設されている。
着火用流路40は、バーナ42に重油Hを供給可能に、供給流路36におけるバーナ42の上流側に、接続されている。
そして、実施形態の燃料供給装置1では、図示しない始動スイッチをONすれば、所定のシーケンサ等の制御手段により、開閉弁6,10、計量装置12、ギヤポンプ23の電動モータ23bが適宜作動され、既述したように、1サイクルの6分間の駆動時間で、ミキシング装置15が22.5Lのエマルジョン燃料Eを製造する。そして、1サイクル分のエマルジョン燃料Eが製造されたならば、既述の制御手段により、開閉弁26が開弁操作されて、ミキシング槽18内のエマルジョン燃料Eが、移送管路25を経て、バッファタンク31内に移送され、さらに、送給ポンプ33が作動されて、バッファタンク31内のエマルジョン燃料Eが、撹拌されるように、流動流路32を循環する。
そして、バーナ42の使用時には、既述の制御手段が、切替弁34を操作して、流動流路32から供給流路36を経て、エマルジョン燃料Eが、バーナ42に供給されて、燃焼されることとなる。
なお、バーナ42の着火時、エマルジョン燃料Eが着火しがたい場合には、着火用流路40の所定の開閉弁を開弁させて、重油タンク8からの重油Hをバーナ42に供給して、バーナ42を着火させ、そして、エマルジョン燃料Eを燃焼させるようにすればよい。
また、既述の制御手段は、バーナ42の使用時、例えば、バッファタンク31内のエマルジョン燃料Eが半分以下の容量になった際に、ミキシング装置15を自動的に作動させて、順次、ミキシング装置15で製造されたエマルジョン燃料Eをバッファタンク31に移送するように、制御する。
そして、実施形態の燃料供給装置1では、計量装置12によって、可燃性油としての重油Hに対して混合させる水Wの容積の比率を、20〜30%の範囲内の22〜23%に計量されてなる混合液Mが形成されるとともに、その混合液Mは、オゾン溶解装置としてのオゾン水製造装置4により、オゾンOが、水Wに対して1.0〜5.0mg/Lの範囲内の2.0±0.5mg/Lの比率で溶解された状態としている。そしてその状態で、ミキシング装置15によって、オゾンOを溶解済みの混合液Mにおける水及び油の液滴が、微細化されて、エマルジョン燃料Eが製造されることとなる。
すなわち、水Wと重油Hとを混合してなるエマルジョン燃料Eを製造する際におけるミキシング装置15による水や油の液滴の微細化を図る前に、予め、オゾン水製造装置4により、水Wと重油Hとの混合液Mに、酸化作用の強いオゾンOを溶解させていることから、単に、水と重油との混合液中における水及び油の液滴を微細化する場合に比べて、5〜10%程度以上、燃焼効率を向上させることができる。
また、乳化剤を使用せずにエマルジョン燃料Eを製造していることから、無用な酸化物を生じさせずに、環境に影響を与えることを抑えて、エマルジョン燃料Eをバーナ42で燃焼させることができる。
なお、オゾンOは、その酸化作用により、重油Hを低分子化できて、水滴を囲む油成分が水と分離し難くなり、ミキシング装置15による液滴の微細化と相俟って、均一な水滴油中型(W/O)エマルジョンを製造できる。
さらに、オゾンOは、水Wに溶解後に、約半分が反応性に富むOHラジカルに転化し、水素結合や二重結合等を分断化できて、水粒子の微細化とともに、油粒子の微細化を図る作用も、発揮する。
そして、その結果、良好なエマルジョン燃料Eの燃焼状態、すなわち、微細化された低沸点の水粒子が気化・蒸発し、その際、水粒子を取り囲んでいた油が飛散し、酸素と接する面積を大きくするような、より細かい径の粒子となることから、局部的な不完全燃焼が少なくなる。さらに、燃焼装置としてのバーナ42内では、微細化された粒子状の水Wが潜熱の損失を抑えて容易にガス化されて、無駄な熱エネルギーの消費が抑制される。そのため、少ない可燃性油で高い熱量を発生できて、燃料効率を高めることができることとなる。さらに、完全燃焼となり易いことから、煤塵の発生を抑制でき、また、水の含有の影響により、燃焼温度の著しい上昇を抑制できることから、窒素酸化物の発生も抑制できる。
したがって、実施形態の燃料供給装置1では、製造したエマルジョン燃料Eを、環境に優しく、燃焼効率を向上させて、バーナ42で燃焼させることができる。
なお、重油Hに対する水Wの容積比率が、20%未満とすれば、均一な水滴油中型(W/O)エマルジョンとなり難く、良好な燃焼効率を得られず、30%を超えれば、水Wの比率が高くなって、燃焼温度を低下させることとなり、完全燃焼を阻害したり、あるいは、バーナ42に水Wが溜まって、錆の発生を招くことから、望ましくない。
また、オゾンOの水Wに対する溶解量(添加量)は、1.0mg/L未満では、溶解する意義が無く、5.0mg/Lを越える量を溶解させる場合では、効果の向上に比べて、装置のコストが多大となって、コストパフォーマンスが悪く、これまた、燃焼効率の向上に伴なって燃料コストを下げる効果、を阻害することから、望ましくない。
さらに、実施形態の燃料供給装置1では、ミキシング装置15が、計量装置12で計量されたオゾンOを溶解済みの水Wと重油Hとの混合液M、を収容するバッチ式のミキシング槽18と、ミキシング槽18内の混合液Mを、ミキシング槽18内から吸引して、ミキシング槽18に戻す循環機構20と、を備えて構成されている。さらに、循環機構20が、ギヤポンプ23と、ミキシング槽18の下部18b側に開口して、ギヤポンプ23の吸引側に連結される混合液Mの吸引流路21と、ミキシング槽18の上部18a側に開口して、ギヤポンプ23の吐出側に連結される混合液Mの吐出流路22と、吐出流路22の先端に配置されて、ギヤポンプ23から吐出される混合液Mをミキシング槽18内に噴射する噴射ノズル24と、を備えて構成されている。
そのため、実施形態の燃料供給装置1では、ミキシング槽18に連なる循環機構20が、ギヤポンプ23を備えており、ギヤポンプ23で吸引して吐出する際、ギヤポンプ23のギアにより、水Wや重油Hの液滴が、剪断されるように微細化され、さらに、循環すれば、一層、微細化される。
さらに、ミキシング槽18に戻るように吐出される際に、噴射ノズル24から噴射される混合液Mが、液面に衝突することから、ミキシング槽18側の混合液Mや、噴射ノズル24から噴射される側の混合液Mも、その衝突によって、混合液M中の水Wや重油Hの液滴がさらに微細化される。
その結果、ミキシング槽18内の混合液Mを、吸引して戻すだけの簡便な循環機構20の構成としていても、円滑かつ効率的に、水Wや重油Hの液滴を微細化でき、オゾンOの酸化作用によって、水粒子の周囲を分離しない状態で油が取り囲んだ状態の液滴が、均一に微細化されて、上記の構成では、一層、好適なエマルジョン燃料Eを製造することができる。
さらに、実施形態の燃料供給装置1では、ギヤポンプ23が、吐出圧を0.1〜0.3Mpaの範囲内の設定とし、噴射ノズル24が、開口径を0.05〜2mmの範囲内の1.0mmとして、配設されている。
このような構成では、汎用のギヤポンプ23を使用しても、小さな開口径の噴射ノズル24からの混合液Mの噴射により、ギヤポンプ23自体による水Wや重油Hの液滴の剪断と相俟って、円滑に、水Wや重油Hの液滴を微細化できて、好適なエマルジョン燃料Eを製造できる。
なお、噴射ノズル24の開口径が2mmを越える場合には、微細化を図れるような流速で混合液Mを噴射し難く、電力消費量の大きな大型のモータ等を使用することとなって、ランニングコストやイニシャルコストを増大させることから好ましくない。
また、噴射ノズル24の開口径が0.05mm未満としては、異物の詰まり等が発生しやすくなり、好ましくない。
さらに、実施形態の燃料供給装置では、バーナ42とミキシング装置15との間に、ミキシング装置15からのエマルジョン燃料Eを貯留し、かつ、バーナ42に供給可能なバッファ装置30が配設されている。バッファ装置30は、ミキシング装置15からのエマルジョン燃料Eを貯留するバッファタンク31と、バッファタンク31に貯留したエマルジョン燃料Eを、撹拌するように流動させておく流動流路32と、流動流路32から分岐して、エマルジョン燃料Eをバーナ42に供給可能で、かつ、余剰のエマルジョン燃料Eをバーナ42側からバッファタンク31側に戻す供給流路36と、供給流路36に連通して、バーナ42に重油Hを供給可能な着火用流路40と、を備えて構成されている。
そのため、実施形態の燃料供給装置1では、バッファ装置30が、送給ポンプ33を作動させて、バッファタンク31内のエマルジョン燃料Eを、流動流路32における供給流路36の分岐点35まで、流し、そして、バッファタンク31内に戻しており、その際、バーナ42が作動中であれば、分岐点35の切替弁34の操作により、供給流路36を経て、バーナ42まで流す。また、バーナ42が作動中でなければ、バッファ装置30は、切替弁34を操作して、分岐点35を通過させて、バッファタンク31内のエマルジョン燃料Eを、撹拌するように流動させることとなる。
その結果、バッファ装置30が、エマルジョン燃料Eを撹拌するように流動させておくことができることから、水Wと重油Hとを分離させずに、微細化した液滴状態として、準備しておくことができ、燃焼効率の良好な状態で、バーナ42を作動させることができる。
また、上記の構成では、バーナ42に向かうエマルジョン燃料Eが、余る状態となっても、供給流路36を経て、バッファタンク31に戻すことができ、効率的に使用できる。
さらに、供給流路36には、バーナ42に重油Hを供給可能な着火用流路40が連結されており、エマルジョン燃料Eだけで着火が円滑に行われない場合には、着火用流路40を利用して、重油Hをバーナ42に供給できることから、まず、重油Hにより着火させ、その後、着火用流路40を塞いで、供給流路36からエマルジョン燃料Eをバーナ42に供給すれば、円滑に、エマルジョン燃料Eの燃焼に、移行させることができる。
さらにまた、実施形態の燃料供給装置1では、混合液Mが、重油Hに対して混合させる水Wの容積の比率を、22〜23%の範囲内として、形成されている。そのため、このような構成では、燃料効率を25〜28%程度以上、向上させることができる。
(1)試験例
なお、おからの乾燥用に使用するバーナに対して、つぎのI.II.III.の三種類の燃料を使用して、重油の消費量を調べてみた。
I.燃料に、重油だけを使用する、
II.燃料に、オゾンを溶解しない水を重油に対して25%の容積の比率で混合させて、実施形態の燃料供給装置1を使用して製造したエマルジョン燃料、を使用する、
III.2.0±0.5mg/Lのオゾンを溶解させた水を、重油に対して25%の容積の比率で混合させて、実施形態の燃料供給装置1を使用して製造したエマルジョン燃料、を使用する。
上記三種類の燃料使用時、重油の単位時間当たりの使用量は、
I.では、33.06L/時間であったが、
II.では、29.76L/時間の使用となって、
(1−29.75÷33.06)×100=10.0%
の重油の削減量となり、さらに、
III.では、24.53L/時間の使用となって、
(1−24.53÷33.06)×100=25.8%
の重油Hの削減量となり、実施形態の燃料供給装置1では、燃料効率を向上させて、使用する重油の消費量を大きく削減できた。
(2)試験例
さらに、ミニトマトを栽培するビニールハウス内を昇温させるためのボイラ用のバーナの燃料にも使用し、前年度の同時期(2月10日〜3月15日)で、かつ、外気温が同等となった日の重油の使用量と比較してみた。
使用する燃料は、2.0±0.5mg/Lのオゾンを溶解させた水を、重油に対して22〜23%(約22.5%)の容積の比率で混合させて、実施形態の燃料供給装置1を使用して製造したエマルジョン燃料、を使用した。
その結果、重油だけの燃料を使用した前年度と比べると、48.03%の著しい削減量となった。但し、実施形態で製造したエマルジョン燃料Eが、燃焼時に水粒子を気化・蒸発させ、その際、水粒子を取り囲んでいた油を飛散させる等の作用を奏することから、実施形態の燃料供給装置1の使用時、前年度までボイラ内に堆積させていたカーボン等を除去して、ボイラの熱交換効率を向上させた要因もあると推定されることから、それらの要因等を考慮すれば、オゾンを溶解させた水を重油に対して22〜23%の容積比で混合させた混合液を使用した場合、安定して40%を超えるとは言い難いものの、実質的に、25〜28%程度以上の削減量は確保できる、と思われる。
したがって、オゾンを溶解させた水を重油に対して混合する容積比は、20〜30%が望ましく、さらに、試験例(1),(2)を考慮すれば、20〜25%が好ましくは、さらに望ましくは、22〜23%が好ましいと、判断できる。
なお、本発明の燃料供給装置で使用する可燃性油としては、重油、軽油、灯油等の鉱物油に限らず、植物油を使用してもよい。
1…燃料供給装置、4…(オゾン溶解装置)オゾン水製造装置、12…計量装置、15…ミキシング装置、18…ミキシング槽、18a…上部、18b…下部、20…循環機構、21…吸引流路、22…吐出流路、23…ギヤポンプ、24…噴射ノズル、30…バッファ装置、31…バッファタンク、32…流動流路、36…供給流路、40…着火用流路、42…(燃焼装置)バーナ、
W…水、O…オゾン、H…(可燃性油)重油、M…混合液、E…エマルジョン燃料。
<請求項1の説明>
本発明に係る燃料供給装置は、可燃性油と水とを混合させたエマルジョン燃料を、燃焼装置に供給して、燃焼させるための燃料供給装置であって、
前記可燃性油に対して混合させる前記水の容積の比率を、20〜30%の範囲内で計量する計量装置と、
オゾンを、水に対して1.0〜5.0mg/Lの比率で溶解させるオゾン溶解装置と、
オゾンを溶解させて計量された前記水と前記可燃性油との混合液における前記水及び前記可燃性油の液滴を、微細化して前記エマルジョン燃料を製造するミキシング装置と、
を備えて構成され
前記ミキシング装置が、
前記計量装置で計量された前記オゾンを溶解済みの前記水と前記可燃性油との前記混合液、を収容するバッチ式のミキシング槽と、
該ミキシング槽内の前記混合液を、前記ミキシング槽内から吸引して、前記ミキシング槽に戻す循環機構と、
を備え、
前記循環機構が、
ギヤポンプと、
前記ミキシング槽の下部側に開口して、前記ギヤポンプの吸引側に連結される前記混合液の吸引流路と、
前記ミキシング槽の上部側に開口して、前記ギヤポンプの吐出側に連結される前記混合液の吐出流路と、
前記吐出流路の先端に配置されて、前記ギヤポンプから吐出される前記混合液を前記ミキシング槽内に噴射する噴射ノズルと、
を備えて構成され、
前記燃焼装置と前記ミキシング装置との間に、前記ミキシング装置からの前記エマルジョン燃料を貯留し、かつ、前記燃焼装置に供給可能なバッファ装置が配設され、
該バッファ装置が、
前記ミキシング装置からの前記エマルジョン燃料を貯留するバッファタンクと、
前記バッファタンクに貯留した前記エマルジョン燃料を、撹拌するように流動させておく流動流路と、
該流動流路から分岐して、前記エマルジョン燃料を前記燃焼装置に供給可能で、かつ、余剰の前記エマルジョン燃料を前記燃焼装置側から前記バッファタンク側に戻す供給流路と、
該供給流路に連通して、前記燃焼装置に前記可燃性油を供給可能な着火用流路と、
を備えて構成されていることを特徴とする。
また、本発明では、ミキシング槽に連なる循環機構が、ギヤポンプを備えており、ギヤポンプで吸引して吐出する際、ギヤポンプのギアにより、水や可燃性油の液滴が、剪断されるように微細化され、さらに、循環すれば、一層、微細化される。
その結果、ミキシング槽内の混合液を、吸引して戻すだけの簡便な循環機構の構成としていても、円滑かつ効率的に、水や可燃性油の液滴を微細化でき、オゾンの酸化作用によって、水粒子の周囲を分離しない状態で油が取り囲んだ状態の液滴が、均一に微細化されて、上記の構成では、一層、好適なエマルジョン燃料を製造することができる。
さらに、本発明では、バッファ装置が、バッファタンク内のエマルジョン燃料を、流動流路における供給流路の分岐点まで、流し、そして、バッファタンク内に戻しており、その際、燃焼装置が作動中であれば、分岐点から供給流路を経て、燃焼装置まで流す。また、燃焼装置が作動中でなければ、バッファ装置は、分岐点を通過させて、バッファタンク内のエマルジョン燃料を、撹拌するように流動させることとなる。
その結果、バッファ装置が、エマルジョン燃料を撹拌するように流動させておくことができることから、水と可燃性油とを分離させずに、微細化した液滴状態として、準備しておくことができ、燃焼効率の良好な状態で、燃焼装置を作動させることができる。
また、上記の構成では、燃焼装置に向かうエマルジョン燃料が、余る状態となっても、供給流路を経て、バッファタンクに戻すことができ、効率的に使用できる。
さらに、供給流路には、燃焼装置に可燃性油を供給可能な着火用流路が連結されており、エマルジョン燃料だけで着火が円滑に行われない場合には、着火用流路を利用して、可燃性油を燃焼装置に供給できることから、まず、可燃性油により着火させ、その後、着火用流路を塞いで、供給流路からエマルジョン燃料を燃焼装置に供給すれば、円滑に、エマルジョン燃料の燃焼に、移行させることができる。
請求項2の説明>
本発明に係る燃料供給装置では、
前記ギヤポンプが、吐出圧を0.1〜0.3Mpaの範囲内の設定とし、
前記噴射ノズルが、開口径を0.05〜2mmの範囲内として、配設することが望ましい。
請求項3の説明>
本発明に係る燃料供給装置では、前記計量装置は、前記可燃性油に対して混合させる前記水の容積の比率を、22〜23%の範囲内として、計量することが望ましい。

Claims (5)

  1. 可燃性油と水とを混合させたエマルジョン燃料を、燃焼装置に供給して、燃焼させるための燃料供給装置であって、
    前記可燃性油に対して混合させる前記水の容積の比率を、20〜30%の範囲内で計量する計量装置と、
    オゾンを、水に対して1.0〜5.0mg/Lの比率で溶解させるオゾン溶解装置と、
    オゾンを溶解させて計量された前記水と前記可燃性油との混合液における前記水及び前記可燃性油の液滴を、微細化して前記エマルジョン燃料を製造するミキシング装置と、
    を備えて構成されていることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記ミキシング装置が、
    前記計量装置で計量された前記オゾンを溶解済みの前記水と前記可燃性油との前記混合液、を収容するバッチ式のミキシング槽と、
    該ミキシング槽内の前記混合液を、前記ミキシング槽内から吸引して、前記ミキシング槽に戻す循環機構と、
    を備え、
    前記循環機構が、
    ギヤポンプと、
    前記ミキシング槽の下部側に開口して、前記ギヤポンプの吸引側に連結される前記混合液の吸引流路と、
    前記ミキシング槽の上部側に開口して、前記ギヤポンプの吐出側に連結される前記混合液の吐出流路と、
    前記吐出流路の先端に配置されて、前記ギヤポンプから吐出される前記混合液を前記ミキシング槽内に噴射する噴射ノズルと、
    を備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記ギヤポンプが、吐出圧を0.1〜0.3Mpaの範囲内の設定とし、
    前記噴射ノズルが、開口径を0.05〜2mmの範囲内として、配設されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記燃焼装置と前記ミキシング装置との間に、前記ミキシング装置からの前記エマルジョン燃料を貯留し、かつ、前記燃焼装置に供給可能なバッファ装置が配設され、
    該バッファ装置が、
    前記ミキシング装置からの前記エマルジョン燃料を貯留するバッファタンクと、
    前記バッファタンクに貯留した前記エマルジョン燃料を、撹拌するように流動させておく流動流路と、
    該流動流路から分岐して、前記エマルジョン燃料を前記燃焼装置に供給可能で、かつ、余剰の前記エマルジョン燃料を前記燃焼装置側から前記バッファタンク側に戻す供給流路と、
    該供給流路に連通して、前記燃焼装置に前記可燃性油を供給可能な着火用流路と、
    を備えて構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の燃料供給装置。
  5. 前記計量装置が、前記可燃性油に対して混合させる前記水の容積の比率を、22〜23%の範囲内として、計量する構成としていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の燃料供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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