JP2014008731A - 個人情報表示体 - Google Patents

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Abstract

【課題】真贋の判定が容易であり、且つ、偽造が困難である個人情報表示体を提供する。
【解決手段】所有者の個人情報を表示する個人情報表示体10は、積層された複数のコア層21〜29を有するコア積層体20と、コア積層体に積層され、個人情報を含む所定の情報を表示する表示層30,31と、を備える。各コア層の端面は、所定の情報に基づいて、予め定められた色決定アルゴリズムに従って決定された色に着色されている。複数のコア層の端面からなる領域は、複数の色に着色されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、個人情報を表示する個人情報表示体に関する。
所有者の身元や資格等を証明するための媒体として、当該所有者の個人情報を記録した個人情報表示体が広く利用されてきた。個人情報表示体として、パスポート、運転免許証、健康保険証、キャッシュカード、クレジットカード、社員証、会員証等が例示される。例えば特許文献1にも開示されているように、このような個人情報表示体に対しては、その用途に対応して、真贋の判定が容易であることのほか、効果的に偽造を防止し得ることが要望される。このような要望に応えるべく、様々なセキュリティ技術が個人情報表示体の個人情報の表示面に適用されてきているが、偽造防止性は高いほうが好ましい。
特開2006−103221号公報
本発明は以上の点を考慮してなされたものであり、真贋の判定が容易であり、且つ、偽造が困難である個人情報表示体を提供することを目的とする。
本発明による個人情報表示体は、
所有者の個人情報を表示する個人情報表示体であって、
積層された複数のコア層を有するコア積層体と、
前記コア積層体に積層され、前記個人情報を含む所定の情報を表示する表示層と、を備え、
前記各コア層の端面は、前記所定の情報に基づいて、予め定められた色決定アルゴリズムに従って決定された色に着色されており、
前記複数のコア層の端面からなる領域は、複数の色に着色されている
ことを特徴とする。
本発明による個人情報表示体において、
前記各コア層の端面は、前記個人情報に基づいて、前記色決定アルゴリズムに従って決定された色に着色されていてもよい。
本発明による個人情報表示体において、
前記複数のコア層の端面の色の配列は、前記所有者毎に異なっていてもよい。
本発明による個人情報表示体において、
前記所定の情報は、前記個人情報表示体の属性を表す属性情報を含み、
前記各コア層の端面は、前記属性情報に基づいて、前記色決定アルゴリズムに従って決定された色に着色されていてもよい。
本発明による個人情報表示体において、
前記属性情報は、発行年、発行場所および仕向地の少なくとも何れかを含んでもよい。
本発明による個人情報表示体において、
前記各コア層の厚さは、20μm以上であってもよい。
本発明による個人情報表示体は、
所有者の個人情報を表示する個人情報表示体であって、
積層された複数のコア層を有するコア積層体と、
前記コア積層体に積層され、前記個人情報を含む所定の情報を表示する表示層と、を備え、
前記複数のコア層のうちの少なくとも1つのコア層は、蛍光発光材料を含み、
前記蛍光発光材料を含むコア層の端面の色は、不可視光を照射されたとき、前記蛍光発光材料を含まない他のコア層の端面の色とは異なる色として視認され、
前記蛍光発光材料を含むコア層は、前記所定の情報に基づいて、予め定められたアルゴリズムに従って決定されている
ことを特徴とする。
本発明による個人情報表示体は、
所有者の個人情報を表示する個人情報表示体であって、
積層された複数のコア層を有するコア積層体と、
前記コア積層体に積層され、前記個人情報を含む所定の情報を表示する表示層と、を備え、
前記複数のコア層のうちの少なくとも1つのコア層は、赤外線吸収材料または赤外線反射材料を含み、
前記赤外線吸収材料または前記赤外線反射材料を含むコア層の端面は、赤外線を照射されたとき、前記赤外線を吸収または反射し、
前記赤外線吸収材料または前記赤外線反射材料を含むコア層は、前記所定の情報に基づいて、予め定められたアルゴリズムに従って決定されている
ことを特徴とする。
本発明によれば、真贋の判定が容易であり、且つ、偽造が困難である個人情報表示体を提供できる。
第1の実施形態に係る個人情報表示体の一例を示す平面図である。 図1の個人情報表示体の断面図である。
以下、図面を参照して本発明の各実施形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、個人情報表示体の各コア層の端面が着色されていることを特徴の1つとする。
図1は、第1の実施形態に係る個人情報表示体10の一例を示す平面図である。図1に示すように、個人情報表示体10は、所有者の個人情報を表示する媒体、即ち個人情報が記録された媒体である。個人情報表示体10の具体的な用途として、パスポート、運転免許証、健康保険証、キャッシュカード、クレジットカード、社員証、会員証等を例示することができる。ここで個人情報表示体10に記録される個人情報とは、個人に関する情報のことであり、典型的には当該個人情報表示体10を付与された特定人に関連した情報のことである。この個人情報には、氏名、生年月日、性別等の広く社会一般で用いられる情報に限られることなく、社員番号や会員番号等のような特定の組織との関連において用いられる個人に関連した情報、一定の期間の間だけ個人に割り当てられた情報等も含まれる。したがって、個人情報表示体10の発行者からすれば、個人情報表示体10に記録される個人情報とは、各個人に付与される個人情報表示体10毎に個別に対応しなければならない情報となる。
このような個人情報表示体10は、一例として、特定人の身元や資格等を証明するために、当該特定人に対して付与される。個人情報表示体10の発行者は、個人情報表示体10に表示される情報に基づいて、個人情報表示体10の所有者を管理することができる。具体例として、ある組織、例えば会社が、当該組織の構成員、例えば当該会社の社員に対して、当該組織に属することを証明するための媒体として個人情報表示体10、例えば社員証を付与する。当該組織は、個人情報表示体10によって表示される所有者の個人情報に基づき、敷地内や室内等への入退場の管理、具体的には入退場の制限や入退場の記録や勤怠の管理等を行うことができる。したがって、個人情報表示体10に対しては、所有者の認証が容易であること、言い換えると個人情報表示体10の真贋の判定が容易であること、並びに、偽造、改竄が困難であることが要望される。
図1に示された例では、個人情報表示体10の所有者となるべき特定人の個人情報を表示するための第1〜第3表示要素41,42,43が、個人情報表示体10に設けられている。図1に示すように、個人情報表示体10は、カード状に形成されている。
図1に示された例において、第1表示要素41および第2表示要素42は、特定人の像として、顔を含む上半身を表示している。第1表示要素41は第2表示要素42より小さい。第1表示要素41は、第2表示要素42とは材料および作製方法の少なくとも一方が異なる。
一方、第3表示要素43は、個人情報である氏名、性別、生年月日および識別番号を、文字情報又は数字情報として表示している。図示された例のように、個人情報表示体10が、所有者の像、とりわけ顔を含む像を表示する場合、所有者の認証、並びに、認証結果に基づいた個人情報表示体10の真贋判定を容易かつ正確に行うことができる。
図2は、図1の個人情報表示体10の断面図である。図2に示すように、個人情報表示体10は、コア積層体20と、印刷層(表示層)30,31と、オーバーシート層32,33と、を備える。
コア積層体20は、カードの芯をなすものであり、積層されたフィルム状のコア層(第1から第9のコア層)21〜29を有する。ある1つのコア層の端面は1色に着色されており、コア層21〜29の端面21a〜29aからなる領域、即ちコア積層体20の端面は複数の色に着色されている。各コア層21〜29は、全体が着色されていてもよく、端面21a〜29aのみが着色されていてもよい。
本明細書において「コア層の端面は着色されている」とは、コア層の端面の色が白又は黒を含む所定の色であることを表す。つまり、「コア層の端面は着色されている」とは、コア層の端面の色が、コア層として用いられたもともとの基材の色であることも含む。例えば、もともと白色である基材を、その色を変更することなくそのままコア層として用いた場合も、「コア層の端面は白色に着色されている」ことに含まれる。
各コア層21〜29の厚さは、20μm以上であってもよい。このような厚さにすることで、各コア層21〜29の端面21a〜29aの色を確認し易くできる。コア積層体20の厚さは、例えば500〜600μmであってもよい。コア層の層数は、例示した9層に限らず、複数層であればよい。コア層21〜29についての詳細、特に色の決定方法については、後述する。
印刷層30,31は、コア積層体20の両面に積層され、個人情報を含む所定の情報が印刷されている。印刷層30,31は、所定の情報を表示する表示層として機能する。前述した第1から第3表示要素41,42,43は、一方の印刷層30に印刷されている。つまり、図1は、個人情報表示体10を印刷層30側から観察した平面図である。
所定の情報は、個人情報表示体10の属性を表す属性情報を含んでいてもよい。図示は省略するが、この属性情報は、例えば、個人情報表示体10の発行年、発行年月、発行場所および仕向地の少なくとも何れかを含んでもよい。
オーバーシート層32,33は、印刷層30,31の両側に積層され、保護層として機能する。オーバーシート層32,33によって、印刷層30,31に印刷されたパターンが保護される。オーバーシート層32,33は、印刷層30,31に印刷された所定の情報を視認可能とするため、無色でも有色でもよいが、透明または半透明となっていることが好ましい。
各コア層21〜29、印刷層30,31およびオーバーシート層32,33は、例えば既知のIDカードに用いられる既知の材料を用いて既知の方法にて作製され得る。
次に、コア積層体20の各コア層21〜29について、詳しく説明する。
各コア層21〜29の端面21a〜29aは、個人情報表示体10が表示している所定の情報に基づいて、予め定められた色決定アルゴリズムに従って決定された色に着色されている。具体的には、各コア層21〜29の端面21a〜29aは、個人情報と属性情報の少なくとも何れかに基づいて色決定アルゴリズムに従って決定された色に着色されている。つまり、コア層21〜29の端面21a〜29aの色の配列は、コード化された情報を表していると言うこともできる。
色決定アルゴリズムとしては、個人情報表示体10に表示された所定の情報に応じて各コア層21〜29の端面21a〜29aの色を決定できれば、どのようなものを採用してもよい。個人情報表示体10の発行者は、個人情報表示体10の製造に先立ってどのようなアルゴリズムを採用するか決めておき、複数の個人情報表示体を同一のアルゴリズムを用いて製造してもよい。これにより、後述する真贋判定を容易に行うことができる。以下に、色決定アルゴリズムの例を説明する。
(色決定アルゴリズムの例1)
色決定アルゴリズムとして、ある1つのコア層、例えば第1のコア層21の色を個人情報における性別に応じて第1色または第2色に決定し、他の1つのコア層、例えば第9のコア層29の色を生年月日に応じて第1色〜第3色の何れかに決定し、これら以外のコア層、例えば第2〜第8のコア層22〜28の色を予め定められた第4色に決定するようなアルゴリズムを採用してもよい。つまり、この例1では、各コア層21〜29の端面21a〜29aの色は、個人情報に基づいて決定されている。
例えば、性別が男性の場合、第1のコア層21の色を第1色に決定し、性別が女性の場合、第1のコア層21の色を第2色に決定してもよい。
また、第9のコア層29の色を、例えば、生年月日が第1の範囲である場合、第1色に決定し、生年月日が第2の範囲である場合、第2色に決定し、生年月日が第3の範囲である場合、第3色に決定してもよい。例示した第1色〜第4色は、互いに異なる色として視認できればどのような色でもよく、前述のように白と黒の少なくとも何れかを含んでもよい。
また、性別及び生年月日に加えて、個人情報に含まれる他の複数の情報も用いて複数のコア層の色を決定してもよい。また、個人情報に含まれる複数の情報の何れか1つのみを用いて、ある1つのコア層の色を決定してもよい。また、性別が男性の場合、ある1つのコア層の色を第1色に決定し、性別が女性の場合、他の1つのコア層の色を第1色または第2色に決定し、これら以外の複数のコア層の色を第3色に決定してもよい。
(色決定アルゴリズムの例2)
色決定アルゴリズムとして、第n(nは正の整数)のコア層の色を、生年月日又は識別番号などを表す所定の数字の総和をnで除算して得られた余りに応じて決定するアルゴリズムを採用してもよい。
図1の例のように、生年月日が2001年1月1日である場合、生年月日を表す数字の総和は、2+0+0+1+1+1=5である。そこで、第1のコア層21の色を、5÷1の余り0に応じて第1色に決定し、第2のコア層22の色を、5÷2の余り1に応じた第2色に決定し、第3のコア層23の色を、5÷3の余り2に応じた第3色に決定し、他のコア層24〜29の色も同様に決定してもよい。つまり、この例2でも、各コア層21〜29の端面21a〜29aの色は、個人情報に基づいて決定されている。
これらの例1,2のように、各コア層21〜29の端面21a〜29aの色が個人情報に基づいて決定される場合、個人情報に含まれる複数の情報を用いることなどにより、コア層21〜29の端面21a〜29aの色の配列は、所有者毎に異なるようにすることもできる。
(色決定アルゴリズムの例3)
色決定アルゴリズムとして、ある1つのコア層、例えば第3のコア層23の色を、属性情報における個人情報表示体10の発行年に応じて決定し、他の1つのコア層、例えば第9のコア層29の色を、個人情報表示体10の発行場所に応じて決定し、これら以外の複数のコア層、例えば第1,第2および第4〜第8のコア層21,22,24〜28の色を予め定められた色に決定するアルゴリズムを採用してもよい。つまり、この例3では、各コア層21〜29の端面21a〜29aの色は、属性情報に基づいて決定されている。
また、例1と同様に、発行年及び発行場所に加えて、属性情報に含まれる他の複数の情報も用いて複数のコア層の色を決定してもよい。また、属性情報に含まれる複数の情報の何れか1つのみを用いて、ある1つのコア層の色を決定してもよい。
このようにして決定された色で予め着色されたコア層21〜29は、例えば、接着剤により互いに接着されてもよく、積層した状態で加熱すると共に圧力を加えて互いに接合されてもよい。
このような個人情報表示体10では、まず、第2表示要素42によって表示される明瞭性に優れた像に基づいて、個人情報表示体10の所持者の認証やこの個人情報表示体10の真贋判定をより容易且つより正確に行うことができる。
また、第1表示要素41が表示する個人情報と第2表示要素42が表示する個人情報との比較により、個人情報表示体10の真贋判定をさらに正確に行うことができるようになる。
加えて、色決定アルゴリズムを踏まえた上で、第3表示要素43によって表示される所定の情報と、コア層21〜29の端面21a〜29aの色の配列とを比較することにより、個人情報表示体10の真贋判定を更に正確に行うことができる。コア層21〜29の端面21a〜29aの色は、拡大鏡などで拡大した上で観察してもよい。この結果として、この個人情報表示体10は、より優れた偽造防止性を有することになる。
なお、第1から第3表示要素41,42,43は、種々の既知の方法により、作製され得る。一例として、昇華熱転写印画法により、第1から第3表示要素41,42,43を印刷層30上に形成することができる。フルカラー画像により個人情報を表示する個人情報表示体10では、イエロー・マゼンタ・シアン・黒の四色の色材、或いは、赤・緑・青・黒の四色の色材を、印刷層30に熱転写することになる。
他の例として、第1から第3表示要素41,42,43の少なくとも何れかを、レーザーエングレービング法により形成することができる。また、第2表示要素42および第3表示要素43が互いに異なる方法で形成されていてもよい。
以上のように本実施形態によれば、各コア層21〜29の端面21a〜29aは、個人情報表示体10が表示している所定の情報に基づいて、色決定アルゴリズムに従って決定された色に着色されている。これにより、色決定アルゴリズム、即ち色の決定方法を把握している発行者側は、色決定アルゴリズムを踏まえて、個人情報表示体10に表示された個人情報を含む所定の情報と、コア層21〜29の端面21a〜29aの色の配列とを比較することにより、個人情報表示体10の真贋判定を容易に行うことができる。
一方、第3者は、色決定アルゴリズムが分からない限り、個人情報表示体10に表示された所定の情報に応じた正しい色にコア層21〜29の端面21a〜29aを着色することはできない。即ち、個人情報表示体10の偽造は、極めて困難である。
したがって、本実施形態によれば、比較的に容易に製造され得る個人情報表示体10に対して、極めて優れた偽造防止性を付与することができるとともに、この個人情報表示体10を用いた所持者の認証やこの個人情報表示体10の真贋判定を極めて容易且つ正確に行うことができる。
これらの効果に加え、コア層21〜29の端面21a〜29aの色が個人情報表示体10の製造年などの属性を表すようにした場合、コア層21〜29の端面21a〜29aの色を確認するだけで製造年などの属性を把握できるので、個人情報表示体10のロットを簡単に管理することもできる。
このような本実施形態の個人情報表示体10に対して、従来の個人情報表示体では、基本的に白色の基材が用いられている。従って、従来の個人情報表示体の端面は白色として視認されるだけであり、即ちこの端面にはセキュリティ技術が適用されていない。
なお、図1に示された個人情報表示体10は例示に過ぎない。例えば、第2表示要素42および第3表示要素43は、上述してきた例とは異なる個人情報を表示するようにしてもよい。さらに、第1〜第3表示要素41,42,43に代えて或いは第1〜第3表示要素41,42,43に加えて、他の表示要素を個人情報表示体10に設けるようにしてもよい。
また、所定の情報が印刷された印刷層30,31を表示層として用いる一例について説明したが、表示層は印刷以外の方法によって所定の情報を表示する層でもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、少なくとも1つのコア層が蛍光発光材料を含んでいる点が、第1の実施形態と異なる。コア層21〜29以外の構成は、図1の第1の実施形態と同一であるため、同一の要素に同一の符号を付して図示及び説明を省略する。
本実施形態では、コア層21〜29の端面21a〜29aの色は、例えば白色である。そして、コア層21〜29のうちの少なくとも1つのコア層は、蛍光発光材料を含んでいる。
ここで蛍光発光材料とは、予め定められた波長領域内の紫外線等の不可視光を照射された場合に可視光を発光する性質を有した材料である。これにより、蛍光発光材料を含むコア層の端面の色は、予め定められた波長領域内の不可視光を照射された特別の条件下では、蛍光発光材料を含まない他のコア層の端面の色とは異なる色として視認される。
一方、可視光下では、コア層21〜29の端面21a〜29aは白色として視認され、蛍光発光材料を含むコア層の存在を知得されないようにすることができる。
蛍光発光材料を含むコア層は、個人情報表示体10に表示された個人情報を含む所定の情報に基づいて、予め定められたアルゴリズムに従って決定されている。第1の実施形態と同様に、所定の情報は、個人情報表示体10の属性を表す属性情報を含んでいてもよい。
アルゴリズムとしては、個人情報表示体10に表示された所定の情報に応じて蛍光発光材料を含むコア層を決定できれば、どのようなものを採用してもよく、第1の実施形態の色決定アルゴリズムに準じたものでもよい。
例えば、性別、生年月日等の個人情報に応じて蛍光発光材料を含むコア層を決定するアルゴリズムを採用してもよい。
この場合、例えば、性別が男性の場合、蛍光発光材料を含むコア層をあるコア層、例えば第1のコア層21に決定し、一方、性別が女性の場合、蛍光発光材料を含むコア層を第1のコア層21とは異なるコア層に決定してもよい。
また、例えば、個人情報表示体10の発行年、発行場所等の属性情報に応じて蛍光発光材料を含むコア層を決定するアルゴリズムを採用してもよい。
以上のように本実施形態によれば、通常の可視光下では、コア層21〜29の端面21a〜29aは既存の個人情報表示体と同様に単色に視認されるだけであり、蛍光発光材料を含むコア層の存在を知得され難いので、個人情報表示体10の偽造防止性を格段に向上させることができる。
さらに、アルゴリズムを把握している発行者側は、アルゴリズムを踏まえて、個人情報表示体10に表示された個人情報を含む所定の情報と、不可視光を照射されたときに端面が発光しているコア層とを比較することにより、個人情報表示体10の真贋判定を容易に行うことができる。
一方、第3者は、不可視光を照射されたときに端面が発光することが分かったとしても、アルゴリズムが分からない限り、個人情報表示体10に表示された所定の情報に応じた正しいコア層の端面を発光させることはできない。即ち、個人情報表示体10の偽造は、極めて困難である。
なお、複数のコア層のうちの2以上のコア層が互いに異なる蛍光発光材料を含むようにして、これら蛍光発光材料を含む2以上のコア層の端面の色は、不可視光を照射されたとき複数の色として視認されるようにしてもよい。これにより、個人情報表示体10の偽造防止性をさらに向上させることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、少なくとも1つのコア層が蛍光発光材料に代えて赤外線吸収材料または赤外線反射材料を含んでいる点が、第2の実施形態と異なる。その他の構成は、第2の実施形態と同一であるため、説明を省略する。
本実施形態でも、コア層21〜29の端面21a〜29aの色は、例えば白色である。そして、コア層21〜29のうちの少なくとも1つのコア層は、赤外線吸収材料または赤外線反射材料を含んでいる。
ここで赤外線吸収材料とは、予め定められた波長領域内の赤外線を照射された場合に赤外線を吸収する性質を有した材料であり、赤外線反射材料とは、予め定められた波長領域内の赤外線を照射された場合に赤外線を反射する性質を有した材料である。つまり、赤外線吸収材料または赤外線反射材料を含むコア層の端面は、赤外線を照射されたとき、赤外線を吸収または反射する。
これにより、赤外線を感知可能な赤外線カメラなどを用いて観察すると、赤外線吸収材料または赤外線反射材料を含むコア層の端面の色は、予め定められた波長領域内の赤外線を照射された特別の条件下では、赤外線吸収材料または赤外線反射材料を含まない他のコア層の端面の色とは異なる色として観察される。
一方、通常の可視光下では、コア層21〜29の端面21a〜29aは白色として視認され、赤外線吸収材料または赤外線反射材料を含むコア層の存在を知得されないようにすることができる。
第2の実施形態と同様に、赤外線吸収材料または赤外線反射材料を含むコア層は、個人情報表示体10に表示された個人情報を含む所定の情報に基づいて、予め定められたアルゴリズムに従って決定されている。
本実施形態によれば、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第1から第3の実施形態のうちの少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。これにより、個人情報表示体10の偽造防止性をさらに向上させることができる。
以上、本発明を図示する実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、この他にも種々の態様で実施可能である。
10 個人情報表示体
20 コア積層体
21〜29 コア層
30,31 印刷層(表示層)
32,33 オーバーシート層
41 第1表示要素
42 第2表示要素
43 第3表示要素

Claims (7)

  1. 所有者の個人情報を表示する個人情報表示体であって、
    積層された複数のコア層を有するコア積層体と、
    前記コア積層体に積層され、前記個人情報を含む所定の情報を表示する表示層と、を備え、
    前記各コア層の端面は、前記所定の情報に基づいて、予め定められた色決定アルゴリズムに従って決定された色に着色されており、
    前記複数のコア層の端面からなる領域は、複数の色に着色されている
    ことを特徴とする個人情報表示体。
  2. 前記各コア層の端面は、前記個人情報に基づいて、前記色決定アルゴリズムに従って決定された色に着色されていることを特徴とする請求項1に記載の個人情報表示体。
  3. 前記複数のコア層の端面の色の配列は、前記所有者毎に異なっていることを特徴とする請求項2に記載の個人情報表示体。
  4. 前記所定の情報は、前記個人情報表示体の属性を表す属性情報を含み、
    前記各コア層の端面は、前記属性情報に基づいて、前記色決定アルゴリズムに従って決定された色に着色されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の個人情報表示体。
  5. 前記各コア層の厚さは、20μm以上であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の個人情報表示体。
  6. 所有者の個人情報を表示する個人情報表示体であって、
    積層された複数のコア層を有するコア積層体と、
    前記コア積層体に積層され、前記個人情報を含む所定の情報を表示する表示層と、を備え、
    前記複数のコア層のうちの少なくとも1つのコア層は、蛍光発光材料を含み、
    前記蛍光発光材料を含むコア層の端面の色は、不可視光を照射されたとき、前記蛍光発光材料を含まない他のコア層の端面の色とは異なる色として視認され、
    前記蛍光発光材料を含むコア層は、前記所定の情報に基づいて、予め定められたアルゴリズムに従って決定されている
    ことを特徴とする個人情報表示体。
  7. 所有者の個人情報を表示する個人情報表示体であって、
    積層された複数のコア層を有するコア積層体と、
    前記コア積層体に積層され、前記個人情報を含む所定の情報を表示する表示層と、を備え、
    前記複数のコア層のうちの少なくとも1つのコア層は、赤外線吸収材料または赤外線反射材料を含み、
    前記赤外線吸収材料または前記赤外線反射材料を含むコア層の端面は、赤外線を照射されたとき、前記赤外線を吸収または反射し、
    前記赤外線吸収材料または前記赤外線反射材料を含むコア層は、前記所定の情報に基づいて、予め定められたアルゴリズムに従って決定されている
    ことを特徴とする個人情報表示体。
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