JP2014007967A - 農作物頭上栽培用の棚を備えたレンタル農園 - Google Patents

Abstract

【課題】市民農園や体験農園など非農家用のレンタル農園の敷地を有効に利用するため、つる系作物やつる系果樹を頭上で栽培できる棚を設置したレンタル農園を提供する。
【解決手段】市民農園や体験農園の利用者が占用する敷地に、高さ1.8メートル程度のつる系作物栽培棚を常設設置することを特徴とするレンタル農園。
【選択図】図４

Description

本発明は、市民農園や体験農園のような非農家が使用する農作物栽培用の借用農地に、つる系の農作物や果樹を頭上で栽培するための棚を設置することを特徴とする非農家向けレンタル農園に関する。

従来、市民農園や体験農園は、露地野菜の栽培が中心で、平面的な農地利用が中心であった。ナス、トマト、キュウリやゴーヤなどを栽培するための支柱や栽培用ネットは活用されていたが、農園利用者の各々が作物栽培に使用する敷地の頭上を大きく覆う常設の棚を設置し、頭上及び地表面と立体的に敷地が活用されることはなかった。

レンタル農園では、各利用者が占用する敷地は、面積の狭いところが多く、スイカ、カボチャ、メロン等のつる系作物を栽培するとスペースを大きく取ってしまうため、他の作物を栽培スペースが制限されてしまう問題があった。対策としては、つる系作物の栽培を少なくするか、つるを短く管理し、収穫量を犠牲としていた。

レンタルして占用使用する敷地面積には限りがあったため、原則全ての占用面積が農作物栽培に使用されることとなり、占用敷地内で、休憩や、滞在を楽しむスペースはなかった。

市民農園では、各利用者が使用する資材や作業用の私物は、各占用の敷地に置く場合が多いが、占用する面積は作物栽培に最大限活用されているため、資材や私物の保管スペースに苦慮していた。

レンタル農園の共有のスペースには、日差しを避ける棚や東屋などが休憩所として設置されていることもあるが、利用者が占用する各敷地では、炎天下であっても日差しを遮るものがなかった。

レンタル農園では、他の利用者の占用する敷地との日照問題があり、利用者が独自の判断で、各占用の敷地に頭上を覆うような棚を設置することはできなかった。

農園利用者が占用する各敷地に、図4に示すように、高さ1.8メートル程度で、横４メートル奥行３メートル程度の棚を設置する。材質は、木、鉄パイプないしはアルミ角柱。頭上部分は、50センチ四方程度のマス目に針金等のワイヤーを張る。前述の棚のサイズは、目安であり、実際の棚の大きさは、各占用敷地の半分程度までとし、敷地の北側に設置することが望ましい。
実際につる系作物を栽培する際には、作物の成長に合わせ、必要に応じて特に網などの落下防止策を講じる。
当該の棚は、つる系の果樹にも用いることができる。
以上のようなつる系作物栽培用の棚を設置した市民農園、体験農園などの非農家向けレンタル農園である。

メロン、スイカ、カボチャ等つる系作物のつる部分を長くし、棚の上部まで伸ばす頭上栽培となるため、つる部分の主葉が多くなり、作物へ供給される養分が多くなる。

棚の下の空間は、利用者が活用できるスペースとなり、農作物栽培用資材や私物置き場、利用者が休憩や食事などを楽しむ付加価値空間として利用することが可能となる。

つる系の作物やつる系の果樹が上部を覆う状態となれば、直射日光を避ける場所となり、また後に栽培する作物の育苗や日蔭を好む作物の栽培スペースとして、立体的に敷地を活用することができる。

以上のように時期を重複して作物を栽培することが可能となるため、栽培する作物も育苗を前倒しで行うことにより、収穫物を増やすことも可能となり、敷地の有効利用を図ることができる。

レンタル農園運営者は、当該の棚の設置により、他のこれまでのレンタル農園と明快な差別化ができる。

レンタル農園６区画を上部から見た図である。 レンタル農園６区画を正面から見た図である。 設置する棚を上部から見た図である。 設置する棚の斜図である。

１は設置する棚上部、２はレンタル農園の敷地、３は棚上部に設置するワイヤー

Claims (1)

1. 頭上を覆う作物栽培用の棚を設置した市民農園や体験農園のような非農家用レンタル農園。

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