JP2014006249A - 固体流量計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型で簡便な機器構成で流砂の質量流量を正確に計測する。
【解決手段】積載台16と、積載台16の下方を支持する荷重検出器(ロードセル19A,19B)と、積載台16上を移動する固体の移動速度を検出する固体速度検出手段30A〜30Cと、検出した荷重に基づく積載台16の単位長さ当たりの荷重と固体速度検出手段30A〜30Cによって検出した移動速度との積に基づいて質量流量を算出する算出手段31と、を備えた構成とする。第1の固体速度検出手段30Aは、積載台16に作用する力のモーメントの変化量から流砂の移動速度を検出するモーメント式である。第2の固体速度検出手段30Cは、上流側および下流側の荷重検出器19A,19Bから出力される類似波形の相互相関関数を用いて検出する相互相関式である。第3の固体速度検出手段30Bは、河川の水流速度に基づいて検出する流速式である。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に水や空気の移動によって河床や地面の上を移動する固体である流砂の質量流量を計測する固体流量計測装置に関する。
河岸や渓岸の浸食などによって流出した土砂は、流砂となって河川に流出し、河床やダム湖底へ堆積する。しかし、山地河川においては大雨により大量の土砂が流れ出すと、土石流災害が発生したり、ダム湖が土砂でいっぱいになる場合がある。そのため、山地河川において、流砂の実態把握、降雨に対する流水および流砂の流出の応答を把握することは、砂防基本計画の策定、総合的な土砂管理方針の検討のうえで、極めて重要である。
近年では、コンピューターを用いた河床変動解析を用いて、砂防基本計画等の計画や砂防分野の管理に関する検討が進められている。これらの河床変動解析を実施するうえでは、各流域や各水系が有している地形や地質および流水や流砂の特性を適切に入力条件として設定することが必須となってきている。
また、山地河川の上流域における土砂生産やそれに伴う土砂の流出状況および移動状況の変化を監視することは、総合的な土砂管理のみならず、大規模な土砂災害に対する危機管理、流域監視の観点からも、重要である。一方、国道交通省による、河川砂防技術指針(調査編)の改訂においても、標準的な調査として、山地河川における流水および水文観測が位置付けられている。
河床付近を移動する掃流砂の計測方法としては、大別して直接法(特許文献1,2)と間接法(特許文献3,4)の2種が提案されている。直接法の計測装置は、取水口などから流砂を含む河川水を取り入れ、水と砂を分離して流砂量(重量)を測定する。間接法の計測装置は、河床にパイプや板などの金属体を配設し、流砂が衝突することにより発生する振動や音の発生頻度と大きさから、流量や粒径を推定する。
しかしながら、直接法の計測装置は、流砂を貯留する収容部が必要であるため、設備が大型化するという問題がある。また、収容部が流砂で満たされると、排出しなければ新たに計測することができないため、設備の維持管理が煩雑であるうえ、状況によっては迅速に計測結果が得られない場合がある。
一方、間接法の計測装置は、計測地の環境の影響が大きいため、多くの実験や、直接法との比較検証が必要である。即ち、流砂の粒子である砂や石(固体)は、同じ体積および重量であっても流体速度に伴う移動速度の違いにより、金属体に衝突した際の振動や音の大きさが異なる。よって、各計測地の実際の環境(水流速度)を測定し、その環境に応じた設定を行う必要がある。しかも、例え綿密に検証して設置したとしても、環境は常に変化するため、正確性に欠けるという難点がある。
特開2003−261923号公報 特開2007−71560号公報 特開昭64−18055号公報 特開2007−303847号公報
本発明は、小型で簡便な機器構成で流砂の質量流量を正確に計測することが可能な固体流量計測装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の固体流量計測装置は、平板状をなす積載台と、前記積載台の下方を支持し、前記積載台上に接して移動する複数の固体の荷重を検出する荷重検出器と、前記積載台上を移動する固体の一方向の移動速度を検出する固体速度検出手段と、前記荷重検出器によって検出した荷重に基づく固体の移動方向に沿った前記積載台の単位長さ当たりの荷重と、前記固体速度検出手段によって検出した移動速度との積に基づいて、前記積載台上を通過する固体の質量流量を算出する算出手段とを備える構成としている。
ここで、本発明の固体とは、主に水などの流体により移動される流砂を意味する。
また、前記荷重検出器は、一対の歪検出部を有するロードセルであり、このロードセルを1個または複数個用いることが好ましい。
この固体流量計測装置によれば、荷重検出器と固体速度検出手段の検出値に基づいて積載台上を通過する固体の質量流量を計測するため、間接法の計測装置と比較して正確に測定できる。また、固体を溜めるのではなく積載台上を通過させる構成であり、機械的な可動部も無いため、直接法の計測装置と比較して小型で簡便な機器構成である。よって、建設が容易で安価に設置できるうえ、設備の維持管理も容易である。
この固体流量計測装置の第1の固体速度検出手段は、前記積載台に作用する力のモーメントを検知し、その変化量から前記積載台上を移動する固体の移動速度を検出する。
具体的には、第1の固体速度検出手段は、2つの荷重信号の和および差と荷重検出箇所の間隔とを用い、固体の移動速度(v)を以下の式(1)を用いて算出する。
Figure 2014006249
このようにすれば、計測装置の構成を簡素化できる。
また、前記第1の固体速度検出手段は、前記積載台に固体が流入および流出する際のマイナス値を除外し、移動速度(v)を修正することが好ましい。
また、固体流量計測装置の第2の固体速度検出手段は、前記積載台を、固体の移動方向の上流側と下流側に所定間隔をもって設け、これら積載台にそれぞれ前記荷重検出器を配設し、固体が前記各積載台上を通過することにより、上流側および下流側の前記各荷重検出器から出力される2つの荷重の類似波形の相互相関関数を用いて最大となる遅延時間を算出し、固体の移動速度を検出する。
具体的には、前記第2の固体速度検出手段は、固体の移動速度(v)を以下の式(2−1),(2−2)を用いて算出する。
Figure 2014006249
このようにすれば、確実に固体の移動速度を検出することができる。
さらに、固体流量計測装置の第3の固体速度検出手段は、前記積載台を河床に設置するとともに、河川の水流の速度を検出する水流速度検出手段を設け、前記水流速度検出手段によって検出した水流速度に基づいて固体の移動速度を検出する。このようにすれば、部品点数は増えるが、確実に固体の移動速度を検出することができる。
なお、力のモーメント法による第1の固体速度検出手段、相互相関法による第2の固体速度検出手段、および、水流速度検出手段を用いた第3の固体速度検出手段は、それぞれ独立した3種類の手法として単独で使用することができる。また、第1および第2の固体速度検出手段、第1および第3の固体速度検出手段、第2および第3の固体速度検出手段、そして、第1から第3の全ての固体速度検出手段を、必要に応じて組み合わせて使用することもできる。
また、本発明の固体流量計測装置の算出手段は、前記積載台上を通過する固体の積算質量流量(Q)を以下の式(3−1)を用いて算出する。
Figure 2014006249
式(3−1)中、Wは荷重平均値であり、この荷重平均値Wは、相加平均、相乗平均および重心平均などの手法によって算出できる。例えば式(3−1)に相加平均法を代入すると式(3−2)となる。なお、kは平均に伴う係数であり、相加平均の場合には2である。
さらに、本発明の固体流量計測装置では、前記積載台上を通過する固体の質量流量の他に固体の個別重量を検出し、重量階級別の頻度を算出する頻度算出手段を更に備えることが好ましい。このようにすれば、積載台上を通過する固体の個々の重量と質量流量を算出し、固体の粒径分布の推定も迅速に行うことができる。その結果、計測地の環境変移を十分に推定でき、対策を施すことが可能になる。
なお、前記荷重検出器を、下方に連通穴を有する上方が開口した収納容器内に設置するとともに、前記収納容器の開口を固体が通過しない柔軟な素材によって密封して前記積載台を配設し、前記収納容器を水中に設置して内部を水で満たし、前記連通穴を通して前記収納容器の内外の鉛直水圧分布を同一に保ち、前記積載台上の水の重量が前記荷重検出器に作用しない状態で固体の重量を計測することが好ましい。このようにすれば、河床に作業性よく設置できる。また、収納容器の開口から固体が侵入することを防止できるため、正確に重量を計測することができる。
本発明の固体流量計測装置では、固体を溜めるのではなく積載台上を通過させる構成であり、機械的な可動部も無いため、小型で簡便な機器構成である。よって、建設が容易で安価に設置できるうえ、設備の維持管理も容易である。また、荷重検出器と固体速度検出手段の検出値に基づいて質量流量を計測するため、精度を高めることができる。しかも、固体速度検出手段は、3種類の独立した方法で精度よく検出できるうえ、3種の方法を必要に応じて組み合わせて用いることで更に精度を高めることができるため、質量流量の検出精度を高めることができる。
本発明の第1実施形態の固体流量計測装置を示し、(A)は縦断面図、(B)は横断面図、(C)は荷重計の設置状態を示す概念図である。 固体流量計測装置を構成する荷重計を示す斜視図である。 図2の荷重計を示し、(A)平面図、(B)は(A)の横断面図、(C)は(A)の縦断面図である。 (A)はロードセルの正面図、(B)は(A)の要部断面図である。 ロードセルのブリッジ回路を示す概略図である。 固体流量計測装置の構成を示すブロック図である。 1個の質量の速度算出原理を説明するための概略図である。 2個の質量の速度算出原理を説明するための概略図である。 微小時間幅における2個のロードセルの差分補正を説明するための概略図である。 質量が同時に流入および流出する場合の速度算出原理を説明するための概略図である。 力のモーメント法による流量の算出処理を示すフローチャートである。 水流速度による流量の算出処理を示すフローチャートである。 砂礫の移動速度と底面流速計の値との関係を示すグラフである。 第2実施形態の固体流量計測装置の荷重計を示し、(A)平面図、(B)は(A)の横断面図である。 第2実施形態のロードセルのブリッジ回路を示す概略図である。 第3実施形態の固体流量計測装置の荷重計を示し、(A)平面図、(B)は(A)の横断面図である。 第3実施形態の固体流量計測装置の構成を示すブロック図である。 第3実施形態の一対のロードセルからの出力波形の一例を示す概略図である。 相互相関法による流量の算出処理を示すフローチャートである。 第4実施形態の固体流量計測装置を示す横断面図である。 第5実施形態の固体流量計測装置を示す横断面図である。 固体流量計測装置の変形例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1(A),(B)は、本発明に係る第1実施形態の固体流量計測装置を示す。この固体流量計測装置は、河床1(水中)や地面に埋設される荷重計10と、地上に設置される解析部26とで構成される。荷重計10によって検出した固体である流砂の荷重と移動速度に基づいて、解析部26が荷重計10上を通過した固体の質量流量を判断する。なお、本実施形態では、河床1に設置する構成を例に挙げるため、以下の説明では計測対象の固体を流砂と称して説明する。
(固体流量計測装置の基本構成)
荷重計10を設置する河川には、河床1に荷重計10を埋設するための設置部2が設けられている。この設置部2は、河川の水流に沿って長くなる平面視四角形状である。設置部2は、荷重計10上への土砂の堆積を抑制するために、河床1の勾配と略同一、または、河床1の勾配より傾斜した急勾配とし、下向きに窪む段差の上流部に設置することが好ましい。また、設置部2の水流に直交する方向の横には、貯水ピット3が形成されている。河床1に位置する貯水ピット3の上端と設置部2の上端とは同一高さ(標高)になっている。また、貯水ピット3には、上端の開口部にフィルタ4を配設し、水の侵入は許容するが砂の侵入は防ぐ処置が施されている。なお、砂の侵入を防ぐ処置はフィルタ4に限定されるものではない。また、貯水ピット3の上端は、砂礫の侵入を防ぐために設置部2の上端縁より若干上方に位置するように設定してもよい。
貯水ピット3は、連通管5によって設置部2内に配設される荷重計10に連通されている。これにより、河床1の水圧を荷重計10内に作用させ、荷重計10内と河床1の水圧を同一に保つことができるようにしている。ここで、連通管5の水の入口6は、網状のフィルタを用いた対策では流砂の詰まりが生じてしまう。そのため、流砂を強制的に沈降させる方法(鉛直管法)や、複数の砂礫や人工材料を詰め込んだフィルタ、ダイヤフラム方式等の手法を用いて、連通管5内への流砂の進入を防ぐ方法などが施されている。これにより、確実に荷重計10内に河床1の圧力を伝達し、連通管5と荷重計10の内部の水圧が等しくなるように設定している。
図1(C)に荷重計10を設置する部位の鉛直水圧分布を示す。実線は、荷重計10の上方および内部における静水圧分布であり、破線は、本来あるべき河川内の静水圧分布である。河床1に位置する荷重計10の上方(高さTa)での静水圧はSa=Sbである。また、連通館5によって貯水ピット3内と荷重計10内とが接続されている状態では、連通館5の位置(高さTb)の静水圧はSc=Sdとなる。これらの条件を十分に満足するように荷重計10を設定し、荷重計10の内外の鉛直水圧分布を同一に保っている。これにより、荷重計10の上方の水の重量を荷重計10に作用させない(キャンセルする)ように設定している。
(荷重検出器の構成)
荷重計10は、河床1の設置部2に配設される収納容器11を備えている。この収納容器11は、図2および図3(A),(B),(C)に示すように、上方を開口している。この収納容器11の開口に積載台16を配設するとともに、収納容器11内に荷重検出器である2個のロードセル19A,19Bが収納されている。ロードセル19A,19Bにより積載台16上に接して移動する流砂の荷重を検出して、解析部26に出力する。
収納容器11は、上方の開口の外周に外向きに張り出した板状部材であるフランジ部12を備えている。この収納容器11の上方開口は、流砂の粒子が通過しない柔軟な素材である1枚のゴム板13によって覆われている。このゴム板13は衝撃緩衝材の役割をなし、フランジ部12を上側から外側にかけて覆う固定枠14を複数のボルトでフランジ部12に固定することにより、フランジ部12に密着されている。即ち、収納容器11は、内部に砂が充満すると、荷重計10としての機能が損なわれるため、密閉構造としている。また、収納容器11の下部側面には、内外を連通させるための連通穴15が設けられている。この連通穴15は連通管5によって設置部2に隣接した貯水ピット3に繋げられる(図1(B)参照)。この設置状態では、貯水ピット3の上端面と荷重計10の上端面とは同一高さになっているため、収納容器11の内外の水圧が同一に保たれる。なお、荷重計10の上端面より貯水ピット3の上端面を水中内において標高が高い位置に設定しても、連通管5により収納容器11の内外の水圧は同一に保たれる。
積載台16は、収納容器11の上方開口に配設された平板状の一対の内板17と外板18とを備える。これら内板17と外板18は、ゴム板13を挟み込んで配設される。具体的には、内板17が収納容器11内であるゴム板13の内面側に配設され、外板18が収納容器11外であるゴム板13の外面側に配設される。これら内板17および外板18は、外周寸法(平面視形状)がほぼ同じ寸法であり、複数個のボルトによってゴム板13を挟み込んで固定される。このように配設された内板17の上面は、収納容器11の上方開口とほぼ同一高さである。また、積載台16は、収納容器11の内周面との間に所定の隙間が形成されるように、開口より小さい平面視四角形状をなすように形成されている。この構成により、拘束による影響を受けることなく、積載台16上の荷重をロードセル19A,19Bによって正確に計量できる。
積載台16の流れ方向に直交する横断方向の大きさは、水流の速度・摩擦速度と砂礫の粒径を用いて算出される流砂の横断方向の移動量を考慮して、上方を横断方向に流砂が確実に通過する間の移動量と同程度、または、それより大きい寸法である必要がある。また、積載台16の流れ方向の寸法においては、横断方向における考え方と同様であり、更に流砂の砂礫が少なくとも1回から2回は接触する長さを有することが望ましい。
ロードセル19A,19Bは中央負荷両端支持型であり、水流に沿って上流側から下流側へ所定間隔をもって配置されている。これらロードセル19A,19Bは、積載台16の下方を支持する中央の荷重負荷部20が、積載台16の内板17にボルトによって結合固定されている。これにより、ロードセル19A,19Bの荷重負荷部20と積載台16の外板18との間に、衝撃緩衝材の役割をなすゴム板13が位置する。この構成により、積載台16上を流砂に含まれた小石などが転動して通過する時の衝撃を緩和し、計量値誤差を小さくする。また、ロードセル19A,19Bの両端の固定部21は収納容器11の底にボルトで固定されている。ロードセル19A,19Bと収納容器11の底との間には、衝撃緩衝材であるゴム板22が配設されている。
第1実施形態のロードセル19A,19Bは、図4(A),(B)および図5に示すように、1ブリッジタイプのものを使用している。上流側のロードセル19Aは第1の荷重信号w1を出力し、下流側のロードセル19Bは第2の荷重信号w2を出力する。具体的には、ロードセル19A,19Bには、剪断歪みを発生する歪検出部23a,23bが凹設され、その底面に8枚の歪ゲージsg1〜sg8が接着により貼り付けられている。これら歪ゲージsg1〜sg8は、1つのホイートストンブリッジ回路を構成し、一対のボルト締結部24a,24bを介して荷重負荷部20に作用する荷重に比例した電圧出力(荷重信号)が得られるようになっている。なお、ボルト締結部は、例えば荷重負荷部20の中央に1箇所のみ設ける構成としてもよく、この場合でも一対の歪検出部23a,23bにて剪断歪みを発生させて、荷重信号w1,w2を出力可能である。
ロードセル19A,19Bから出力される荷重信号w1,w2は、積載台16上の流砂の荷重を検出するためだけでなく、後述するモーメント式速度検出手段30Aによって、流砂の移動速度を検出するためにも使用される。また、本実施形態では、モーメント式速度検出手段30Aによる流砂の移動速度検出の他に、河川の水流速度に基づいて流砂の移動速度を検出する手段を備える。
具体的には、荷重計10の他に、河川の水流の速度を検出する水流速度検出手段である水流検出器25を更に配設している。本実施形態の水流検出器25は、底面流速計25Aと、表面流速計25Bと、レベル計25Cとで構成されている。底面流速計25Aは、荷重計10の近傍の河床1付近に設置され、川底付近の水流の速度を検出する。表面流速計25Bは、所定の設置台を用いて水面上空に設置され、河川の表面の流速を検出する非接触型である。レベル計25Cは、水面近傍に設置され、河床1から水面までの高さを計測する非接触式である。これらで検出した信号は解析郎26に送信する構成としている。底面流速計25Aは、例えば電磁式流量計や超音波式流量計などが適用可能である。また、表面流速計25Bおよびレベル計25Cは、超音波式、マイクロウェーブ式、光学式などが適用可能である。また、レベル計25Cは水中に設置し、水深を測定する水位計であってもよい。
(信号の解析)
図1(A)および図6に示すように、解析部26は、河川の横の地上に設置され、ロードセル19A,19Bから出力された荷重信号w1,w2を解析することにより、積載台16上を通過する流砂の質量流量等を算出する。この解析部26は、ロードセルアンプ27A,27Bと、データロガー28と、パーソナルコンピュータ(以下「パソコン」と略する。)29とを備える。
ロードセルアンプ27A,27Bは、ロードセル19A,19Bから出力された荷重信号w1,w2の電気ノイズや衝撃変動を除外してデータロガー28に出力するためのフィルター機能を有する。
データロガー28は、荷重計10の2個のロードセル19A,19Bからの荷重信号w1,w2と、底面流速計25A、表面流速計25Bおよびレベル計25Cからの信号が入力され、これらの信号を入力時刻とともに収集記憶するとともに、パソコン29へ適時伝送する。
パソコン29(具体的には実装したマイコン)は、データロガー28から入力されたデータを処理し、流量算出処理フロー図(図11および図12)に示す手順および後述する原理説明で示す方法で流砂の移動速度や質量流量を算出する。具体的には、本実施形態のパソコン29は、積載台16上を移動する固体の一方向の移動速度を検出する速度検出手段30A,30Bの役割と、積載台16上を通過する移動方向の単位長さ当たりの流砂の荷重と検出した移動速度との積に基づいて通過する質量流量を算出する算出手段31の役割とをなす。また、検出した流砂の個別(粒子)重量から、重量階級別ヒストグラムを作成する頻度算出手段32の役割をなす。
そのうち、モーメント式速度検出手段(第1の固体速度検出手段)30Aは、ロードセル19A,19Bから出力された荷重信号w1,w2によって、積載台16に作用する力のモーメントを検知し、その変化量から流砂の移動速度を検出する。流速式速度検出手段(第3の固体速度検出手段)30Bは、水流検出器25から出力された河川の水流速度を、周知の理論式や実験式を用いることにより演算(検出)する。図11に示すように、流速式速度検出手段30Bによって検出した水流速度により、モーメント法により検出した流砂移動速度を補正する。または図12に示すように、流速式速度検出手段30Bによって検出した水流速度を、モーメント法により検出した流砂移動速度の代わに使用する。
なお、このパソコン29には、算出した質量流量や重量階級別ヒストグラムを表示する表示器であるディスプレイ33と、印刷する印字装置であるプリンタ34、および、記憶する記憶装置35が接続されている。また、パソコン29は、算出した質量流量や重量階級別ヒストグラムを遠隔地に設置した監視用パソコンに自動送信可能に構成し、遠隔地での監視を可能に構成してもよい。
次に、パソコン29による流砂の流量算出原理について説明する。
(1)モーメント式速度検出手段30Aによる流砂移動速度の算出
(1個の質量(固体)が荷重計10に積載する場合)
図7に示すように、積載台16を2つのロードセル19A,19Bで支持する荷重計10において1つの質量Mが荷重計10上を等速度vでロードセル19Aからロードセル19Bの方向に滑らかに移動する場合、質量Mの移動方向の荷重計10の積載台16の長さをL0、2つ荷重検出箇所であるロードセル19A,19Bの間隔をLaとすると、質量MがLa間を通過する時間(ta)はta=La/v(sec)となる。
また、ロードセル19A,19Bからの荷重信号をw1,w2、ロードセル19Aから質量Mまでの距離をxとすると、力と力のモーメントの釣り合いよりw1={1−(x/La)}M,w2=(x/La)Mとなり、質量Mの位置(x)に応じて荷重信号w1,w2は直線的に減少または増加する。
そのため、質量Mの移動(横軸:時間tの経過)により、ロードセル19A,19Bからの荷重信号w1,w2および和算値w1+w2(縦軸)は、図7の(a)〜(c)に示すように変化する。図7に一点鎖線で示すように、質量Mが積載台16のロードセル19A上にある時、w1=M,w2=0となり、質量Mがロードセル19B上にある時w1=0,w2=Mとなる。
積載台16の長さL0とロードセル19A,19Bの間隔Laの比率をk(k=L0/La)とすると、図7に破線で示すように、質量Mが積載台16に流入してから流出するまでの荷重信号w1,w2の変化幅はkに比例し、k×Mとなる。また、L0>Laの場合、質量Mが流入する時にw2は負値となり、質量Mが流出する時にw1は負値となる。また、和算値w1+w2は荷重計10上を通過する質量Mを検出し、w1+w2=Mとなり、質量Mが積載台16上を移動する間、理論上は一定値Mを保つ。
ここで、図7の(a),(b)に示す荷重信号w1,w2の横軸(時間t)に対する傾き(dw/dt)に着目すれば、傾き(dw/dt)は質量Mおよび速度vに比例し、間隔Laに反比例する。
w1の傾きより、
dw1/dt = -M/ta
= -M/(La/v)
= -(w1+w2)/(La/v)
となる。従って、ロードセル19Aからの荷重信号w1による速度v1は、以下の関係式により算出できる。
Figure 2014006249
同様に、ロードセル19Bからの荷重信号w2による速度v2は、以下の関係式により算出できる。
Figure 2014006249
式(4),(5)のv1とv2の平均値vは、以下のように算出できる。
Figure 2014006249
即ち、速度vは2つのロードセル19A,19Bの出力差(w2−w1)の時間変化率を和算出力(w1+w2)で除した値として算出することができる。また、質量が積載台16を通過する間に速度が変化する場合も、滑らかな連続性が保たれている場合、微小時幅において式(6)は成り立つ。
(2)算出手段31による質量流量の算出
積載台16の単位長さ当たりの計測荷重をW(kg/m)とし、W=(w1+w2)/L0とする時、荷重計10を通過する質量Mの単位時間当たりの質量流量をq(kg/s)とすると、質量流量qは、以下のように算出できる。
Figure 2014006249
また、荷重計10を通過する質量Mの合計の積算質量流量をQ(kg)とすると、積算質量流量Qは、以下のように算出できる。
Figure 2014006249
なお、式(8−1)中、Wは荷重平均値であり、この荷重平均値Wは、相加平均、相乗平均および重心平均などの手法によって算出できる。よって、式(8−1)に相加平均法を代入すると式(8−2)となる。なお、kは平均に伴う係数であり、相加平均の場合には2である。勿論、相加平均の代わりに、相乗平均または重心平均を用いてもよい。
そして、式(8−2)に式(6)を代入して変形すると、以下の関係式が成り立つ。
Figure 2014006249
ただし、δ(w2−w1)は微小時間幅Δtにおける(w2−w1)の差分
La=L0の場合k=1で上述の式(4)〜式(9)は成り立つ。また、水流と直交する方向の積載台16の幅をBとすると、積算質量流量Qを幅Bで除した値Q/Bは、水流と直交する方向の単位長さ当たりの流砂量を表す。
(複数個の質量が荷重計10に積載する場合)
図8に示すように、2個の質量m1,m2が荷重計10上を一定速度で移動する時、個々の質量m1,m2に対する荷重信号w1,w2の時間軸に対する傾きは保持されるので、各質量m1,m2に対する出力変化を重ね合わせると、図8の(a)〜(e)の出力変化が得られる。なお、以下、説明を容易にするため、La=L0の場合を図示して説明するが、La≠L0の場合も同等の関係が得られる。
各質量m1,m2が荷重計10に乗り降りする時、大きな重量変化が生じ、この時の速度検出に考慮が必要であるが、和算重量w1+w2が変化しない図中に示す区間I〜IIIにおいて、前述の式(6)で速度vを算出し、質量総和の平均速度の近似値を求めることは可能である。また、質量がn個の場合も2個の場合と同様に重ね合わせは成り立つ。
式(6)中の{d(w2−w1)×La}/dtは、荷重計10上の質量が移動する時の荷重計10に作用する力のモーメントの時間変化率(kgm/s)を表していると解釈できる。そのため、複数個の質量(m1,m2,・・・・,mn)が各々速度(v1,v2,・・・・,vn)で移動する時、質量総和Mn=(m1+m2+・・・+mn)の相当速度をvt=(m1v1+m2v2+・・・・+mnvn)/Mnと定義すると、式(6)はこの質量総和Mnの相当速度vtを算出する。従って式(6)より荷重計10上にある質量集合体の重心の移動速度を計算できる。
また、式(8)または式(9)でこの質量集合体の重心の移動速度と積載台16の単位長さ当たりの計測荷重W(kg/m)との積を時間積分することにより、積算質量流量Q(kg)を算出すことが出来る。ただし、荷重計10上を通過する質量が均質な液体や粉体の連続流である場合は荷重計10に作用する力のモーメントの時間変化が生じないため、式(6)で速度を算出することは出来ない。そして、このような場合には、水流検出器25および流速式速度検出手段30Bを用い、後述するように流砂の移動速度を検出する。
(質量が荷重計10に流入流出する時の速度算出に対する考慮)
質量の速度vは式(6)より図7の(e)または図8の(e)に示すδ(w2−w1)を和算重量(w1+w2)で除して算出できるが、質量が流入流出する瞬間はマイナス値のピークを生じ、速度誤差となる。計測対象を一方向の流れに限定すれば、速度vは現実にはマイナス値とはならない。また、速度の連続性を考慮して、このマイナス値を除外し、直前または直後の正値に置き換えることにより、修正された図9に示すδ(w2−w1)を使用して式(6)により真値に近い速度vを算出することができる。また、流入流出時のw1+w2の変化がΔwの時δ(w2−w1)をδ(w2−w1)+k|Δw|と修正することによっても同様の結果が得られる。
(質量が荷重計10に同時に流入流出する時の速度算出に対する考慮)
図10に示すように、荷重計10に質量m2が流入すると同時に別の質量m1が流出する場合の出力変化などを図10の(a)〜(e)に示す。荷重計10上に時刻t0で質量m1が流入し、時刻t1でm1が流出すると同時に質量m2が流入し、時刻t1で質量m2が荷重計10から流出する場合、時刻t0、t1、t2でδ(w2−w1)はマイナスのピーク値が生じる。時刻t1では質量m1の流出と質量m2の流入によるマイナス値が加算された値となる。m1=m2の場合、時刻t1では時刻t0、t2に比べて2倍のマイナスのピーク値が生じる。そのため、前述と同様にこのマイナス値を除外し、直前または直後の正値に置き換えることにより修正されたδ(w2−w1)を使用して式(6)により真値に近い速度vを算出することができる。
(3)流速式速度検出手段30Bによる流砂移動速度の算出
河川や渓流を流れる水流速度や速度の鉛直分布は、水力学、流体力学や水理学等の分野で多くの理論式や実験式が示されている。そして、河川のような開水路での流速の鉛直分布は、次式の対数分布則に従うことが広く知られている。
Figure 2014006249
ここで、u(z)は河床1から高さzの位置の流速、uは摩擦速度、zは河床1から上方の高さ、lnは自然対数、Ksは壁面の相当粗度と呼ばれ、河床1の表面粗さ状態に依存する値である。また、Arおよびκは係数であり、それぞれ、Ar=8.5、κ(カルマン定数)=0.4であり、略定数として扱わる。
また、河床1に作用する河川せん断力は、次式で定義される。
Figure 2014006249
ここで、τは河床1の面に作用する河川せん断力、ρは水の質量密度である。
底面流量計25A、表面流速計25B、レベル計25Cを用いて、河床1の付近の底面の流速ubと水面の流速usおよび水深hを計測し、これらを式(10)に適用すれば、摩擦速度uと相当粗度ksを求めることができる。従って、式(10)により水流の流速分布を求めることができ、その流速分布を用いて水流の流量を算出できる。複数回の計測によって、摩擦速度に対する相当粗度を求めることができ、式(10)を用いて摩擦速度uが算出されるため、求められた摩擦速度を式(11)に適用すれば、河川せん断力を求めることができる。
水流の作用で河床1の付近を流れる流砂の移動速度は、図13に示すように、河川せん断力τや摩擦速度uと密接な関係があり、強い相関がある。具体的には、移動速度は、摩擦速度の1乗または3乗に比例することが周知である。両者の相関に関する実験係数は、流砂の物性(密度、内部摩擦角、反発係数)と土砂濃度で決定される。従って、河川せん断力(あるいは摩擦速度)と流砂の移動速度の関係について、相関関係を用いることで流砂の移動速度を精度よく求めることができる。
(4)算出手段31による流速検知法を用いた質量流量の算出
砂礫の流れが連続流(砂礫が間欠的でない状態で、かつ、集合的に流動する流れ)の時には、図12に示すように、概ね2つの独立した手法によって流砂量を算出できる。
第1の手法は、式(8)を用いて流砂量を求める方法である。荷重の値は、荷重計10の測定値を用い、流砂移動速度vは、底面流速計25A、表面流速計25B、レベル計25Cを用いて、前述と同様に摩擦速度uを算出して求める。そして、水理学や流体力学の知見(砂礫の移動速度・流砂移動速度が摩擦速度uの1乗または3乗に比例する関係)を用いて、流砂移動速度を摩擦速度uの関数として求める。
第2の手法は、式(8)を用いることなく、荷重計10の計測値の平均値を用いる方法である。荷重計10の計測データの積載台16内での平均値を求め、データ平均法(移動平均法、重み付け平均法など)により荷重計測値の時系列データを得る。ついで、流砂移動速度は、前述と同様に底面流速計25A、表面流速計25B、レベル計25Cの測定値に基づいて摩擦速度uを算出し、速度を算出する。
荷重計10の時系列データを砂礫の質量密度と積載台16の面積で除すことにより、砂礫の単位面積当たりの土砂移動体積が得られる。これに流砂移動速度を乗ずると、流砂量の時系列データを求めることができる。この場合、水流と直交する方向の荷重計10の単位幅(長さ)当たりの流砂量を求めることができる。
また、流砂の流れが断続的な状態から通過数が増加し、連続流に近づく遷移域では、荷重計10に作用する力のモーメントの時間変化率が減少して、算出速度vが低めになり、Qの値が減少する傾向があるため、水流速度Uとの相関を実験的に求めてパソコン29に記憶しておき、算出速度vを補正することにより積算質量流量Qの誤差を小さくする。
(5)頻度算出手段32による質量の個別重量の検出と重量階級別ヒストグラムの作成
固体質量mの流入流出があるとδ(w2−w1)はマイナスピーク値(−m)を示す。流入流出時の衝撃を除外すれば、この値は流入流出する個別の質量の大きさを示す。w2−w1の値は図7の(d)に示すように、荷重計10の入側出側の両端で値が大きくなる。また、w2−w1は、積載台16を支持する2つのロードセル19A,19Bの出力値の差をとっているため、質量が移動する時の振動の影響が小さくなる効果もあり、固体質量が流入流出する時の重量変化が明確に表れる利点がある。流砂1個の質量がある程度大きい場合、この、δ(w2−w1)のピーク値を検出し、カウントすることにより個別重量の重量階級別ヒストグラムを作成することが出来る。なお、質量が荷重計10上を通過する時、ピーク値は流入時と流出時に各1回、合計2回生じるので、実際の通過数はカウント値の1/2となる。
このように、パソコン29のモーメント式速度検出手段30Aは、図11に示すように、2個のロードセル19A,19Bから入力された荷重信号w1,w2に基づいて積載台16に作用する力のモーメントを検知し、その変化量から積載台16上を移動する流砂の移動速度を算出する(第1の固体速度検出手段)。また、力のモーメントの時間変化が生じない場合、図12に示すように、流速式速度検出手段30Bは、水流検出器25によって検出した水流速度に基づいて流砂の移動速度を算出する(第3の固体速度検出手段)。そして、算出手段31は、これらのようにして算出した流砂の移動速度と、荷重計10によって検出した荷重に基づく移動方向の積載台16の単位長さ当たりの荷重との積に基づいて、積載台16上を通過する流砂の質量流量を算出する。
そのため、間接法の計測装置と比較して正確に通過した流砂の質量流量を測定できる。また、荷重計10は、流砂を溜めるのではなく積載台16上を通過させる構成であり、機械的な可動部も無いため、直接法の計測装置と比較して小型で簡便な機器構成である。よって、建設が容易で安価に設置できるうえ、設備の維持管理も容易である。
また、本発明の固体流量計測装置では、流砂の質量流量の他に個別重量を検出し、重量階級別の頻度を算出するため、積載台16上を通過する流砂の個々(粒子)の重量と質量流量を算出し、固体の粒径分布の推定も迅速に行うことができる。その結果、計測地の環境変移を十分に推定でき、対策を施すことが可能になる。
さらに、荷重計10は、流砂が通過しないように密封し、水中に設置することにより内部を水で満たし、連通穴15を通して収納容器11の内外の水圧を同一に保った状態で計測を行うため、作業性よく河床1に設置することができる。また、収納容器11の開口から固体が侵入することを防止できるため、正確に重量を計測することができる。しかも、密閉するためのゴム板13は衝撃緩衝材の役割をなすため、角張った石が積載台16上を転動した際の衝撃を緩和して均すことができる。よって、測定誤差を低減できる。
(第2実施形態)
図14(A),(B)は第2実施形態の固体流量計測装置の荷重計10を示す。この荷重計10は、積載台16を1個のロードセル19で支持する構成とした点で、第1実施形態と大きく相違する。ロードセル19は、外観は第1実施形態と同一の負荷両端支持型であり、荷重負荷部20の歪検出部23a,23bが、河川の水流に沿って上流側と下流側に位置するように配置されている。
そして、第2実施形態のロードセル19の内部のホイートストンブリッジ回路は、図15に示すように、第1実施形態の1ブリッジタイプとは異なり2ブリッジタイプとしている。即ち、一方の歪検出部23aからの歪に比例した電圧出力(荷重信号w1)が、歪ゲージsg1,sg2,sg5,sg6からなるホイートストンブリッジ回路から出力され、他方の歪検出部23bからの歪に比例した電圧出力(荷重信号w2)が、歪ゲージsg3,sg4,sg7,sg8からなるホイートストンブリッジ回路から出力されるようになっている。そして、この2つの出力信号の和算値w1+w2は、積載台16上を通過する流砂の質量を検出し、出力差w2−w1は、積載台16に作用する力のモーメントを検出する。
そして、このように構成した荷重計10を採用した第2実施形態の固体流量計測装置は、第1実施形態と同様に、積載台16に接して通過する流砂を検出することが可能であり、同様の作用および効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図16(A),(B)は第3実施形態の固体流量計測装置の荷重計10を示す。この荷重計10は、収納容器11の開口に一対の積載台16A,16Bを配設した点で、各実施形態と大きく相違する。
具体的には、積載台16A,16Bは、流砂の移動方向である上流側と下流側に位置するように収容容器11に配設されている。各積載台16A,16Bは、各一対の内板17A,17Bと外板18A,18Bとを備え、ゴム板13を挟み込んで配設されている。本実施形態の積載台16A,16Bは、それぞれ平面視形状が同一寸法で形成されている。
収容容器11の内部には、積載台16Aの中心に位置するようにロードセル19Aが配設され、積載台16Bの中心に位置するようにロードセル16Bが配設されている。これらロードセル16A,16Bは、第1実施形態と同様の1ブリッジタイプであり、上流側のロードセル19Aは積載台16A上を通過する流砂の荷重信号w1を出力し、下流側のロードセル19Bは積載台16B上を通過する流砂の荷重信号w2を出力する。
図17に示すように、第3実施形態のパソコン(マイコン)29は、モーメント式速度検出手段(第1の固体速度検出手段)30Aの代わりに、相互相関式速度検出手段(第2の固体速度検出手段)30Cの役割を兼ねる。この相互相関式速度検出手段30Cは、上流側および下流側の各ロードセル19A,19Bから出力される2つの荷重の類似波形の相互相関関数を用いて最大となる遅延時間τを算出し、流砂の移動速度Vを検出する。
(6)相互相関式速度検出手段30Cによる流砂移動速度の算出
第3実施形態の荷重計10は、流砂が積載台16A,16B上を通過すると、距離Laを隔てて配置された各ロードセル19A,19Bからは荷重信号として時系列波形w1(t),w2(t)が得られる。そして、一対の積載台16A,16Bを複数の流砂が通過する間、各移動速度や相対位置が大幅に変わらなければ、図18に示すように、w2(t)はw1(t)を遅延時間τだけ位相をずらした類似波形となる。波形の特徴から遅延時間τを決定することにより、流砂の平均移動速度は、以下の式(12)によって算出することができる。
Figure 2014006249
また、遅延時間τは一般的に知られている相互相関法による以下の式(13)によって算出することができる。
Figure 2014006249
上記式(13)において、τを0から変化させてR(τ)を計算する時、w1(t)とw2(t+τ)が最もよく一致する時、相互相関関数R(τ)は最大となる。この時のτが遅延時間τとして求まる。このように得られた固体移動速度と、ロードセル19A,19Bによって検出した荷重に基づく移動方向の積載台16A,16Bの単位長さ当たりの荷重との積に基づいて、第1および第2実施形態と同様に、積載台16A,16B上を通過する流砂の積算質量流量Qを算出することができる。なお、積載台16A,16Bを通過する流砂の単位長さ当たりの荷重は、2つのロードセル19A,19Bの出力w1,w2の平均値から(w1+w2)/2L0として算出することが望ましい。
このように、第3実施形態の固体流量計測装置の荷重計10を用いた場合、各実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。しかも、図19に示すように、相互相関式速度検出手段30Cは、一対の積載台16A,16Bにそれぞれ配設したロードセル16A,16Bから出力される類似波形の遅延時間τに基づいて流砂の移動速度を算出するため、検出精度を高めることができる。
なお、発明者らは、第3実施形態の相互相関法を用いた固体流量計測装置を用意し、被測定物として所定重量の角柱(0.5kgと1.0kg)または鋼球(0.025kg、0.05kg、0.1kg、0.2kg)を投入して、重量波形から通過重量を推定する実験を行った。その結果、被測定物の投入重量と推定した通過重量は殆ど一致しており、固体流量計測装置の計測精度が高いことが確認された。
(第4実施形態)
図20は第4実施形態の固体流量計測装置を示す。この第4実施形態では、貯水ピット3の上端にカバー部材7を配設した点で、各実施形態と相違する。このカバー部材7は通水性が無い素材からなり、外周部に水の取入口8が設けられている。この取入口8は、河川の下流側に位置し、この影響が荷重計10に及ばないように、河床1に設置される。このようにした第4実施形態では、河川の水流による圧力が、貯水ピット3を通して荷重計10に作用することを確実に防止できる。また、水流に含まれる塵埃やゴミが侵入し難いため、フィルタ4を用いない構成を実現できる。また、万が一、貯水ピット3に塵埃やゴミが侵入した場合には、これらの荷重計10への進入は、貯水ピット3の下方に沈砂地を設置することで対処できる。
(第5実施形態)
図21は第5実施形態の固体流量計測装置を示す。この第5実施形態では、貯水ピット3を河床1ではなく、河岸9に位置するように設けている。この貯水ピット3は、河川の横の地面(護岸)で開口し、河川の水中に連通するように河岸9に連通管5Aが配設されている。このようにすれば、連通管5への砂礫の侵入を確実に防止できる。また、この場合には連通管5の入口6にフィルタを用いない構成も可能である。このように、荷重計10内と水を取り入れ、荷重計10内と河床1の水圧を同一に保つための構成は、希望に応じて変更が可能である。
なお、本発明の固体流量計測装置は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、荷重計10は、第1,3実施形態では2個のロードセル19A,19Bを用い、第2実施形態では1個のロードセル19を用いる構成としたが、3以上のロードセルを用いる構成としてもよい。また、ロードセルを2個以上用いる場合、少なくとも2個の歪検出部23a,23bを水流の上流側と下流側に配置する構成とすれば、他の歪検出部は水流と直交する方向に配置する構成としてもよい。
さらに、流砂の移動速度を算出する固体速度検出手段は、第1実施形態では、モーメント式速度検出手段(第1の固体速度検出手段)30Aと、流速式速度検出手段(第3の固体速度検出手段)30Bで構成し、第3実施形態では、相互相関式速度検出手段(第2の固体速度検出手段)30Cと、流速式速度検出手段30Bとで構成したが、図22に示すように、全ての速度検出手段30A〜30Cを搭載してもよい。また、モーメント式速度検出手段30Aと相互相関式速度検出手段30Cとを組み合わせて構成してもよいうえ、各速度検出手段30A〜30Cのうち1つの手法だけを単独で搭載してもよい。
さらにまた、第3実施形態では、1個の収納容器11にロードセル19A,19Bを有する一対の積載台16A,16Bを配設したが、3以上の積載台を配設する構成としてもよい。しかも、第1実施形態に示す1個の積載台16を有する荷重計10を2個以上、上流側と下流側に距離Laを隔てて設置する構成としてもよい。
また、前記実施形態では、河川の水流の速度を検出する水流速度検出手段として、底面流速計25A、表面流速計25Bおよびレベル計25Cを有する水流検出器25を用いたが、水流速度を検出可能な構成であれば種々の変更が可能である。
また、前記実施形態では、中央負荷両端支持型で剪断歪を発生させるロードセルを用いたが、片持ちビーム型のロードセルや、曲げ歪を発生する歪検出部を有するロードセルであっても適用可能であり、同様の作用および効果を得ることができる。但し、片持ちビーム型のロードセルなど、歪検出部を1個しか具備していないロードセルを用いる場合、2個以上配設する必要がある。
さらに、計測地に設置したデータロガー28からパソコン29へのデータ伝送は、有線通信および無線通信のいずれでも適用可能である。しかも、データロガー28またはパソコン29に、メモリーカードなどの携帯可能な小型の記憶媒体を接続し、検出した荷重信号等を小型記憶媒体に記憶保管し、適時、小型記憶媒体を監視施設に持ち帰ってパソコンを用いて解析する構成としてもよい。
そして、前記実施形態では、河川に設置して流砂を検出する構成を例に挙げ説明したが、緩やかな斜面に埋設し、斜面に沿って流下し、荷重計10の上方を通過する流砂を検出する構成としても、前記実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
1…河床
2…設置部
3…貯水ピット
5…連通管
10…荷重計
11…収納容器
12…フランジ部
13…ゴム板(衝撃緩衝材)
15…連通穴
16,16A,16B…積載台
19,19A,19B…ロードセル(荷重検出器)
22…ゴム板
23a,23b…歪検出部
24a,24b…締結部
25…水流検出器
26…解析部
29…パソコン
30A,30B,30C…固体速度検出手段
31…算出手段
32…頻度算出手段

Claims (7)

  1. 平板状をなす積載台と、
    前記積載台の下方を支持し、前記積載台上に接して移動する複数の固体の荷重を検出する荷重検出器と、
    前記積載台上を移動する固体の一方向の移動速度を検出する固体速度検出手段と、
    前記荷重検出器によって検出した荷重に基づく固体の移動方向に沿った前記積載台の単位長さ当たりの荷重と、前記固体速度検出手段によって検出した移動速度との積に基づいて、前記積載台上を通過する固体の質量流量を算出する算出手段と
    を備えることを特徴とする固体流量計測装置。
  2. 前記荷重検出器は、一対の歪検出部を有するロードセルであり、このロードセルを1個または複数個用いていることを特徴とする請求項1に記載の固体流量計測装置。
  3. 第1の前記固体速度検出手段は、前記積載台に作用する力のモーメントを検知し、その変化量から前記積載台上を移動する固体の移動速度を検出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の固体流量計測装置。
  4. 前記積載台を、固体の移動方向の上流側と下流側に所定間隔をもって設け、これら積載台にそれぞれ前記荷重検出器を配設し、
    第2の前記固体速度検出手段は、固体が前記各積載台上を通過することにより、上流側および下流側の前記各荷重検出器から出力される2つの荷重の類似波形の相互相関関数を用いて最大となる遅延時間を算出し、固体の移動速度を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の固体流量計測装置。
  5. 前記積載台を河床に設置するとともに、河川の水流の速度を検出する水流速度検出手段を設け、
    第3の前記固体速度検出手段は、前記水流速度検出手段によって検出した水流速度に基づいて固体の移動速度を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の固体流量計測装置。
  6. 前記積載台上を通過する固体の質量流量の他に固体の個別重量を検出し、重量階級別の頻度を算出する頻度算出手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の固体流量計測装置。
  7. 前記荷重検出器を、下方に連通穴を有する上方が開口した収納容器内に設置するとともに、前記収納容器の開口を固体が通過しない柔軟な素材によって密封して前記積載台を配設し、
    前記収納容器を水中に設置して内部を水で満たし、前記連通穴を通して前記収納容器の内外の鉛直水圧分布を同一に保ち、前記積載台上の水の重量が前記荷重検出器に作用しない状態で固体の重量を計測するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の固体流量計測装置。
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