JP2014006071A - 上方構造物検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーダ装置で検出された物体が、その下をくぐり抜けることのできる上方構造物であるか否かを判定することができる上方構造物検出装置を提供する。
【解決手段】上方構造物検出装置1は、送信波を放射する送信部11と、物体で反射された送信波を受信波として受信する受信部12とを含むレーダ装置10と、受信部12の出力に基づいて受信パワーおよびレーダ装置10から物体までの距離を算出するレーダ情報処理部13と、受信パワーと距離の相関係数を算出する相関係数算出部14と、相関係数に基づいて物体が上方構造物であるか否かを判定する判定部15とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の走行方向前方に存在する上方構造物を検出する上方構造物検出装置に関する。
従来から、車両の走行を支援する、あるいは車両の走行の安全性を確保するために、プリクラッシュセーフティシステム(PCS)、あるいはアダプティブクルーズコントロールシステム(ACC)が実用化されている。
これらのシステムでは、ミリ波レーダを使用して前方に障害物があるか否かを検知し、障害物があると判断した場合には警報作動や減速制御あるいは停止制御を実行することとしている。
しかしながら、従来は障害物の大きさ、特に障害物の高さを考慮して障害物であるか否かを判断していない。
このため、車両が下をくぐり抜けることのできる上方構造物(例えば横断歩道橋)、あるいは、車両がその上を走行しても支障が無い道路上の物体(例えばマンホールの蓋)を検知した場合であっても障害物であると判断し、無用の警報作動や減速制御あるいは停止制御を実行してしまう可能性があるため、これを回避するためにシステムの作動領域が制限され、結果としてシステムの効果を最大限に発揮できないことがあった。
この課題を解決するために、障害物の高さを評価可能なレーダシステムが既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。このレーダシステムは、高さが既知である種々の物体を用いて予め求めた受信波の各パワー振幅パターンを含むデータ(以下「パワー振幅パターン辞書」という。)を有し、検出した物体からの受信波のパワー振幅パターンと、パワー振幅パターン辞書内のパワー振幅パターンとの相関を計算してベストマッチのパワー振幅パターンを求めることにより、物体の高さを検出するものである。
特開2008−122391号公報
しかしながら、受信波のパワー振幅パターンはレーダ波を反射する反射物の高さ、材質、形状等により変化するので、特許文献1に開示されているレーダシステムでは、パワー振幅パターンのデータを大量に含むパワー振幅パターン辞書が必要になってしまうという課題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、パワー振幅パターン辞書を用いることなく、レーダ装置で検出された物体が、その下をくぐり抜けることのできる上方構造物であるか否かを判定することができる上方構造物検出装置を提供することを目的とする。
本発明に係る上方構造物検出装置は、上記目的達成のため、(1)送信波を放射する送信部と、物体で反射された送信波を受信波として受信する受信部とを具備するレーダ装置と、前記レーダ装置の出力に基づいて、前記受信波のパワーおよび前記レーダ装置から前記物体までの距離を算出するレーダ情報処理部と、前記パワーと前記距離の相関係数であるPL相関係数を算出する相関係数算出部と、前記PL相関係数が予め定められたPL範囲(>0)にあることを条件に、前記物体を上方構造物であると判定する判定部と、を備える。
この構成により、判定部は、物体で反射された送信波のパワーとレーダ装置から物体までの距離との相関係数であるPL相関係数が予め定められたPL範囲(>0)にある場合に物体を上方構造物であると判定する。すなわち、物体が上方構造物であれば、車両と物体との間の距離が減少するのに従って受信パワーが減少する現象に基づいて、判定部は物体を上方構造物であると判定する。したがって、本発明に係る上方構造物検出装置は、パワー振幅パターン辞書を用いることなく、レーダ装置で検出された物体が、その下をくぐり抜けることのできる上方構造物であるか否かを判定することができる。
上記(1)に記載の上方構造物検出装置において、(2)前記レーダ情報処理部が、前記レーダ装置の出力に基づいて前記物体の道路面に平行な水平方向の方位角を算出するものであり、前記相関係数算出部が、前記パワーと前記方位角の相関係数であるPθ相関係数を算出するものであり、前記判定部が、前記Pθ相関係数が予め定められたPθ範囲(<0)にあることを条件に、前記物体を上方構造物であると判定するものである構成を備える。
この構成により、本発明に係る上方構造物検出装置は、判定部が、パワーと方位角の相関係数であるPθ相関係数が予め定められたPθ範囲(<0)にある場合に物体を上方構造物であると判定するので、パワー振幅パターン辞書を用いることなく、レーダ装置で検出された物体が、その下をくぐり抜けることのできる上方構造物であるか否かを判定することができる。
上記(1)または(2)に記載の上方構造物検出装置において、(3)前記判定部が、前記相関係数算出部における相関係数の算出に用いるサンプル数が予め定められた所定数以上であることを条件に、判定を実行するものである構成を備える。
この構成により、本発明に係る上方構造物検出装置は、相関係数算出部が算出する相関係数値の信頼性を確保しつつ、パワー振幅パターン辞書を用いることなく、レーダ装置で検出された物体が、その下をくぐり抜けることのできる上方構造物であるか否かを判定することができる。
本発明によれば、パワー振幅パターン辞書を用いることなく、レーダ装置で検出された物体が、その下をくぐり抜けることのできる上方構造物であるか否かを判定することができる上方構造物検出装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る上方構造物検出装置の機能構成図である。 本発明の一実施の形態に係る上方構造物検出装置のハードウエア構成図である。 本発明の一実施の形態に係る上方構造物検出装置のメインルーチンのフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る上方構造物検出装置において、メインルーチンのステップS31で実行するレーダ情報処理ルーチンのフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る上方構造物検出装置において、メインルーチンのステップS32で実行される相関係数算出ルーチンのフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る上方構造物検出装置において、相関係数算出ルーチンのステップS325で実行するRPL算出処理のフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る上方構造物検出装置において、相関係数算出ルーチンのステップS326で実行するRPL判定処理のフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る上方構造物検出装置において、相関係数算出ルーチンのステップS327で実行するRPθ算出処理のフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る上方構造物検出装置において、RPL算出処理のステップS325およびRPθ算出処理のステップS327で使用する相関係数サブルーチンのフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る上方構造物検出装置において、メインルーチンのステップS33で実行する判定ルーチンのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る上方構造物検出装置1は、送信波を放射する送信部11と、物体で反射された送信波を受信波として受信する受信部12とを含むレーダ装置10と、受信部12の出力に基づいて受信パワーおよびレーダ装置10から物体までの距離を算出するレーダ情報処理部13と、受信パワーと距離の相関係数を算出する相関係数算出部14と、相関係数に基づいて物体が上方構造物であるか否かを判定する判定部15とを含む。
レーダ装置10の送信部11は、車両前方に指向性を有するミリ波帯の指向性ビームを放射するものである。この指向性ビームの鉛直方向の広がり角度は、水平面に対して例えば±2°(仰角をプラス)である。
本実施の形態に係る上方構造物検出装置1は、図2に示すようなハードウエアで構成される。すなわち、上方構造物検出装置1は、レーダ装置10、マイクロコンピュータ20および操作パネル30を具備する。
マイクロコンピュータ20は、バス21に対して、CPU22、メモリ23、A/D変換部24、第1のインターフェイス(以下"I/F"と記す)25、および第2のI/F26が接続された構成を有する。
第1のI/F25はレーダ装置10と接続され、レーダ装置10を監視・制御するための信号の授受に使用される。
A/D変換部24もレーダ装置10と接続され、レーダ装置10が出力する受信信号を読み込むために使用される。
第2のI/F26は操作パネル30と接続され、上方構造物検出装置1の操作指令を入力するとともに、上方構造物検出装置1の動作状態を示す信号を出力する。なお、第2のI/F26は、PCS、ACC等の外部機器40とも接続されており、上方構造物と判定した情報を出力するために使用される。
すなわち、本実施の形態に係る上方構造物検出装置1は、送信部11および受信部12が独立したハードウエアであるが、レーダ情報処理部13、相関係数算出部14および判定部15はマイクロコンピュータ20の中にソフトウエア的に構築される。
以下、マイクロコンピュータ20のメモリ23内に記憶され、CPU22で実行されるプログラムのフローチャートを参照しつつ、本実施の形態に係る上方構造物検出装置1の動作を説明する。
なお、以下の説明では、すでに検出されている1つの物体が上方構造物であるか否かを判定する動作を説明するものとし、複数の物体が検出されている状況、新たな物体が検出される状況については説明を省略する。また、自車前方の静止物体に対して、上方構造物であるか否かを判定する動作を説明するものとする。
まず、本実施の形態に係る上方構造物検出装置1のメインルーチンについて図3を参照して説明する。このメインルーチンの処理は、時間割り込み処理により一定時間(例えば、"0.1秒")ごとに実行される。
CPU22は、レーダ情報処理ルーチン(ステップS31)、相関係数算出ルーチン(ステップS32)および判定ルーチン(ステップS33)を実行するが、各ルーチンの詳細は以下に説明する。
次に、本実施の形態に係る上方構造物検出装置1が、メインルーチンのステップS31で実行するレーダ情報処理ルーチンについて図4を参照して説明する。
CPU22は、物体によって反射された受信信号をA/D変換部24を介して読み込む(ステップS311)。
CPU22は、物体を検出した後にレーダ装置10から受信信号を読み込んだ回数である読み込み回数nをインクリメントする(ステップS312)。なお、読み込み回数nの初期値は零に設定されるものとする。
CPU22は、物体を検出できているか否かを判定する(ステップS313)。ここで、受信信号のパワーである受信パワーPが予め定められた閾値パワーPTH以上であれば物体を検出できている状態であり、受信パワーPが閾値パワーPTH未満であれば、ノイズ等の影響で物体を瞬間的に検出できず、測定値を補間している状態を示している。
CPU22は、物体を検出できていると判定したときは、レーダ装置10から物体までの距離Lを算出し(ステップS314)、物体の方位角θ(道路面に平行な方向の角度)を算出する(ステップS315)。ここで、方位角θは車両進行方向を基準として、例えば、進行方向左側を正の角度、進行方向右側を負の角度で表す。
車載用レーダでは、受信部12は複数チャンネルで構成されており、チャンネル間の物体からの反射波の位相差から方位角θを算出することができる。受信パワーPをP(n)に、距離LをL(n)に、方位角θをθ(n)に、距離変動幅ΔLをΔL(n)に記憶し(ステップS316)、このルーチンを終了する。
ここで、距離変動幅ΔLは、物体を最初に検出した以後に算出された最大距離Lmax=Max{L(1),L(2)・・・L(n)}と最小距離Lmin=Min{L(1),L(2)・・・L(n)}(ただし、Lmin>0)との差であり、ΔL=Lmax−Lminにより算出される。
CPU22は、物体を検出できていないと判定したときは、物体を最初に検出した以後に物体を検出できなかった回数である非検出回数nをインクリメントする(ステップS317)。
CPU22は、例えば、過去のデータを外挿することにより、距離Lおよび方位角θの補間値を算出し(ステップS318)、P(n)を零(無効値)とし、補間値の距離LをL(n)に、補間値の方位角θをθ(n)に記憶し(ステップS319)、このルーチンを終了する。すなわち、CPU22は、ノイズ等の影響で瞬時的に物体を検出できなかった場合は、距離Lおよび方位角θの補間値を外部機器40に出力する。
次に、メインルーチンのステップS32で実行される相関係数算出ルーチンについて図5を参照して説明する。
CPU22は、まず今回算出されたレーダ装置10から物体までの距離L(n)が予め定められた距離閾値LTH(例えば、"135メートル")以下であるか否かを判定する(ステップS321)。
CPU22は、距離L(n)が距離閾値LTH以下であると判定したときはさらに物体を検出できているか否かを判定する(ステップS322)。
CPU22は、物体を検出できていないと判定したときは、相関係数の算出には用いない無効なサンプル数nをインクリメント(ステップS323)し、関係数算出ルーチンを終了する。なお、サンプル数nの初期値は零に設定されるものとする。
CPU22は、物体を検出できていると判定したときは、相関係数算出条件が成立したものとして、相関係数の算出に用いる有効なサンプル数nをインクリメント(ステップS324)した後、RPL算出処理(ステップS325)、RPL判定処理(ステップS326)およびRPθ算出処理(ステップS327)を実施するが、各処理の詳細は後述する。なお、サンプル数nの初期値は零に設定されるものとする。
次に、相関係数算出ルーチンのステップS325で実行するRPL算出処理について図6を参照して説明する。
CPU22は、相関係数の算出に用いる変数の数N(=n−n)を求め、第1の変数Xとして受信パワーP(n)を、第2の変数Yとして距離L(n)を設定する(ステップS41)。なお、変数の数Nは、結果的に相関係数の算出に用いるサンプル数になる。
CPU22は、相関係数サブルーチンで相関係数RXYを算出し(ステップS42)、相関係数RXYを受信パワーと距離の相関係数である第1の相関係数RPLとして(ステップS43)、この処理を終了する。
次に、相関係数算出ルーチンのステップS326で実行するRPL判定処理について図7を参照して説明する。この処理は、第1の相関係数RPLが正常値と看做すことが可能か否かを判定する処理である。
レーダ装置10にあってはマルチパスの影響は不可避であり、受信パワーと距離が極端に強い相関を示すとは考え難い。そこで、本発明においては、極端に強い相関が連続した場合には上方構造物であるか否かの判定を中止している。
CPU22は、第1の相関係数RPLが予め定められた上限値R(例えば、"0.95")より大であるか否かを判定(ステップS50)し、大である場合は上限超過回数iをインクリメント(ステップS51)し、大でない場合は上限超過回数iをリセット(ステップS52)する。
そして、CPU22は、上限超過回数iが予め定められた第1の許容回数iUL以上であるか否かを判定(ステップS53)する。
CPU22は、上限超過回数iが第1の許容回数iUL未満であれば、第1の相関係数RPLが予め定められた下限値R(例えば、"−0.8")未満であるか否かを判定(ステップS54)し、未満である場合は下限超過回数iをインクリメント(ステップS55)し、未満でない場合は下限超過回数iをリセット(ステップS56)する。
そして、CPU22は、下限超過回数iが予め定められた第2の許容回数iLL以上であるか否かを判定(ステップS57)する。
CPU22は、上限超過回数iが第1の許容回数iUL以上である、あるいは、下限超過回数iが第2の許容回数iLL以上であると判定したときは、第1の相関係数RPLが異常であるとして、相関係数異常フラグFをオン(ステップS58)し、この処理を終了する。
CPU22は、下限超過回数iが第2の許容回数iLL未満であると判定したときは、相関係数異常フラグFをオフ(ステップS59)し、この処理を終了する。
次に、相関係数算出ルーチンのステップS327で実行するRPθ算出処理について図8を参照して説明する。
CPU22は、相関係数の算出に用いる変数の数N(=n−n)を求め、第1の変数Xとして受信パワーP(n)を、第2の変数Yとして方位角θ(n)の絶対値(=|θ(n)|)を設定する(ステップS61)。
CPU22は、相関係数サブルーチンで相関係数RXYを算出し(ステップS62)、相関係数RXYを受信パワーと方位角の相関係数である第2の相関係数RPθとして(ステップ63)、この処理を終了する。
次に、相関係数算出方法について説明する。
一般に2つの変数XおよびYの相関係数RXYは[数1]によって算出される。ただし、Nは変数の数である。
Figure 2014006071
次に、RPL算出処理のステップS325およびRPθ算出処理のステップS327で使用する相関係数サブルーチンについて図9を参照して説明する。
本発明は、メインルーチンを実行するたびに[数1]に基づき相関係数を算出することによる処理時間の増加を防止するために、前回の計算値を記憶しておき順次更新することにより相関係数RXYを算出している。
すなわち、[数2]に基づき第1から第5の前回計算値Z(N−1)〜Z(N−1)を今回の計算値Z(N)〜Z(N)に更新する(ステップS91)。
Figure 2014006071
次に、CPU22は、[数3]により相関係数RXYを算出する(ステップS92)。
Figure 2014006071
次に、メインルーチンのステップS33で実行する判定ルーチンについて図10を参照して説明する。
CPU22は、前サイクル演算時の判定フラグFLGを示す前回FLGがオンか否かを判定する(ステップS330)。ここで、判定フラグFLGは、検出された物体が上方構造物であると判定された場合にオン、上方構造物でないと判定された場合にオフにされるフラグである。CPU22は、前回FLGがオンの場合は後述のステップS333に進み、前回FLGがオフの場合は後述のステップS331に進む。
CPU22は、判定条件Iが成立しているか否かを判定する(ステップS331)。なお、判定条件Iについては後述する。
CPU22は、判定条件Iが成立していないと判定したときは判定条件IIが成立しているか否かを判定する(ステップS332)。なお、判定条件IIについては後述する。
CPU22は、前回FLGがオンである、あるいは、判定条件Iが成立している、あるいは、判定条件IIが成立していると判定したときは、物体は上方構造物であるとして、判定フラグFLGをオンとして(ステップS333)、ステップS334に進む。
CPU22は、第1のキャンセル条件が成立しているか否かを判定する(ステップS334)。なお、第1のキャンセル条件については後述する。
CPU22は、第1のキャンセル条件が成立していないと判定したときは、第2のキャンセル条件が成立しているか否かを判定する(ステップS335)。なお、第2のキャンセル条件については後述する。
CPU22は、ステップS332で判定条件IIが成立していないと判定したとき、ステップS334で第1のキャンセル条件が成立していると判定したとき、および、ステップS335で第2のキャンセル条件が成立していると判定したときは、判定フラグFLGをオフとし(ステップS336)、ステップS337に進む。
CPU22は、ステップS335で第2のキャンセル条件が成立していないと判定したとき、および、ステップS336の処理が終了したときは、判定フラグFLGを外部機器40に出力(ステップS337)してこのルーチンを終了する。
判定条件Iは、車両が物体に接近するにともなう受信パワーPの減少率が比較的大きいとき、すなわち、物体が比較的高い位置に存在する場合に使用する判定条件であり、CPU22は、以下の条件がすべて成立したときに、判定条件I成立と判定する。
I−1.相関係数の算出に用いるサンプル数Nが第1の所定数(例えば、"10個")以上であること。この条件は、相関係数値の信頼性を確保するための条件である。
I−2.第1の相関係数RPLが第1のPL閾値(例えば、"0.65")以上であること。この条件は、物体が上方構造物であれば、車両が物体に近づく、すなわち、距離が減少するのに従って受信パワーPが減少する現象を検出するための条件である。
I−3.第2の相関係数RPθが第1のPθ閾値(例えば、"−0.5")以上であること。この条件は、側方構造物を排除するための条件である。すなわち、物体が側方構造物であれば、側方構造物に近づく、すなわち方位角が大きくなるのに従って、受信パワーが減少する現象を検出するための条件である。
I−4.閾値パワーPTH以上の受信パワーが得られた有効なサンプル数(n−n)が第1の所定数(例えば、"15個")以上であること。この条件は、相関係数値の信頼性を確保するための条件である。
I−5.レーダ装置10から物体までの距離L(n)が第1の所定距離(例えば、"70メートル")以上であること。この条件は、できる限り早期に上方構造物であると判定するための条件である。
I−6.距離変動幅ΔLが第1の所定距離変動幅(例えば、"20メートル")以上であること。この条件は、相関係数値の信頼性を確保するための条件である。
I−7.物体への到達時間が第1の所定到達時間(例えば、"5秒")以下であること。この条件は、判定の信頼性を確保するための条件である。
I−8.最初に検出した距離よりも現在の距離の方が短いこと。この条件は、物体に対して車両が接近していることを確認するための条件である。
I−9.相関係数異常フラグFがオンでないこと。この条件は、相関係数値の信頼性を確保するための条件である。
判定条件IIは、車両が物体に接近するにともなう受信パワーPの減少率が比較的小さいとき、すなわち、物体が比較的低い位置に存在する場合に使用する判定条件であり、CPU22は、以下の条件がすべて成立したときに、判定条件II成立と判定する。なお、各条件を設定する理由は条件Iと同じである。
II−1.相関係数の算出に用いるサンプル数Nが第2の所定数(例えば、"20個")以上であること。ただし、第2の所定数<第1の所定数。
II−2.第1の相関係数RPLが第2のPL閾値(例えば、"0.1")以上であること。ただし、第2のPL閾値<第1のPL閾値。
II−3.第2の相関係数RPθが第2のPθ閾値(例えば、"−0.5")以上であること。
II−4.閾値パワーPTH以上の受信パワーが得られた有効なサンプル数(n−n)が第2の所定数(例えば、"30個")以上であること。ただし、第2の所定数>第1の所定数。
II−5.レーダ装置10から物体までの距離L(n)が第2の所定距離(例えば、"40メートル")以上であること。ただし、第2の所定距離<第1の所定距離。
II−6.距離変動幅ΔLが第2の所定距離変動幅(例えば、"40メートル")以上であること。ただし、第2の所定距離変動幅>第1の所定距離変動幅。
II−7.物体への到達時間が第2の所定到達時間(例えば、"5秒")以下であること。
II−8.最初に検出した距離よりも現在の距離の方が短いこと。
II−9.相関係数異常フラグFがオンでないこと。
次に、第1のキャンセル条件について説明する。
第1のキャンセル条件は、いったん遠方において車両が通過可能な上方構造物と判定したが、接近に伴い車両が通過不能な構造物(例えば橋脚)に物体の時系列上の履歴接続が偏移したと判定するときに、もしくは、判定上の誤りにより車両が通過不能な構造物に対して車両が通過可能な上方構造物と判定していた場合の誤りを是正するときに判定フラグを強制的にオフにするための条件である。なお、履歴接続とは、1サイクル前の検出物体の挙動から予測された今回サイクルの出現予測範囲内に物体が検出されれば1サイクル前の検出物体と今回サイクルの検出物体とを同一とみなし、検出物体の位置に関する履歴を時系列的につなげることをいう。
C−1.第1の相関係数RPLがキャンセルPL値(例えば、"0.0")未満であること。
すなわち、上方構造物であれば第1の相関係数RPLは少なくとも正の値となるが、第1の相関係数RPLが負であるということは今まで上方構造物と判定していた物体が、現在は通過不能構造物であったとして、判定フラグを強制的にオフとする。
次に、第2のキャンセル条件について説明する。
第2のキャンセル条件は、レーダ装置10が検出したものが上方構造物であれば、例えば20mまで近づいた時点でレーダ装置10の死角に入ってそれ以降の検出ができなくなると考えられるので、判定フラグを強制的にオフにするための条件である。換言すれば、第2のキャンセル条件は、レーダ装置10が検出したものが例えば15mまで近づいても検出できていれば、レーダ装置10の死角に入っていないこととなり、通過可能な上方構造物ではなく、通過不能な構造物と判断されるので、判定フラグを強制的にオフにするための条件である。
C−2.レーダ装置10から物体までの距離L(n)が第3の所定距離(例えば、"20メートル")以下であること。ここで、第3の所定距離<第2の所定距離とする。
以上のように、本実施の形態に係る上方構造物検出装置1は、判定部15が、物体で反射された送信波のパワーとレーダ装置10から物体まで距離との相関係数であるPL相関係数が予め定められたPL範囲(>0)にある場合に物体を上方構造物であると判定する構成としたので、レーダ装置10で検出された物体が、その下をくぐり抜けることのできる上方構造物であるか否かを判定することができる。
また、本実施の形態に係る上方構造物検出装置1は、レーダ装置10等のハードウエアの変更や追加を行うことなく、レーダ情報処理部13、相関係数算出部14および判定部15がソフトウエアによって実現されるので、高機能型のシステムから普及型のシステムまでの広範なシステムにおいて容易に適用できる。
以上説明したように、本発明に係る上方構造物検出装置は、パワー振幅パターン辞書を用いることなく、レーダ装置で検出された物体が、その下をくぐり抜けることのできる上方構造物であるか否かを判定することができるという効果を奏するものであり、車両の走行方向前方に存在する上方構造物を検出する上方構造物検出装置に有用である。
1 上方構造物検出装置
10 レーダ装置
11 送信部
12 受信部
13 レーダ情報処理部
14 相関係数算出部
15 判定部
20 マイクロコンピュータ
21 バス
22 CPU
23 メモリ
24 A/D変換部
30 操作パネル
40 外部機器

Claims (3)

  1. 送信波を放射する送信部と、物体で反射された送信波を受信波として受信する受信部とを具備するレーダ装置と、
    前記レーダ装置の出力に基づいて、前記受信波のパワーおよび前記レーダ装置から前記物体までの距離を算出するレーダ情報処理部と、
    前記パワーと前記距離の相関係数であるPL相関係数を算出する相関係数算出部と、
    前記PL相関係数が予め定められたPL範囲(>0)にあることを条件に、前記物体を上方構造物であると判定する判定部と、を備える上方構造物検出装置。
  2. 前記レーダ情報処理部が、前記レーダ装置の出力に基づいて前記物体の道路面に平行な水平方向の方位角を算出するものであり、
    前記相関係数算出部が、前記パワーと前記方位角の相関係数であるPθ相関係数を算出するものであり、
    前記判定部が、前記Pθ相関係数が予め定められたPθ範囲(<0)にあることを条件に、前記物体を上方構造物であると判定するものである請求項1に記載の上方構造物検出装置。
  3. 前記判定部が、前記相関係数算出部における相関係数の算出に用いるサンプル数が予め定められた所定数以上であることを条件に、判定を実行するものである請求項1または請求項2に記載の上方構造物検出装置。
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