異なる図において使用される同じ数字は、同様の要素を表す。
本願で立案される実施形態は、概して、電子デバイスにおけるセル再選択の方法に関する。実施形態は、評価が行われる度に候補セルの周波数に同調し、そのセルから好適性パラメータを復号する必要なく、再選択を行うときに候補セルを効率的に評価してもよい。
本教示の他の側面および特徴は、電気通信システムにおけるセル再選択のための方法および装置の具体的実施形態の以下の説明および添付の請求項を再検討すると、当業者に明白となるであろう。本明細書で開示される任意の方法は、無線通信ネットワークの移動局デバイスで実装されてもよい。
GSM(登録商標)/EDGE(GSM(登録商標)/EDGE無線アクセスネットワーク、GERAN)、UMTS(UMTS地上波無線アクセスネットワーク、UTRAN)、またはLTE(進化型UMTS地上波無線アクセスネットワーク、e−UTRAN)タイプの無線アクセスネットワークは、一般的には、地理的地域の範囲にわたる複数のセルを含み、そのそれぞれは、異なる無線アクセス技術(RAT)を実装してもよい。2GはGSM(登録商標)を指してもよく、3GはUMTSを指してもよく、これらの用語は交換可能に使用されてもよい。上記で説明されるように、サービングセルとして知られているセルにいったん接続された移動局(MS)は、候補セルとして知られている他の検出されたセルを評価して、それらがサービングセルよりも接続に好適となるか否かを決定してもよい。セル内で動作するときに、MSは、セル上にキャンプしていると呼ばれる。本明細書での説明では、MSは、「セル内にある」、「セル上にキャンプしている」、または「サービングセル」を使用すると呼ばれてもよい。これらの用語は、交換可能に使用されてもよく、そのセルによってダウンリンクデータのためにMSを呼び出せることを定義してもよい。本明細書の説明は、2Gおよび3Gを指してもよい。
本明細書の説明の全体を通して使用される、「ランキングアルゴリズム」および「優先順位ベースの再選択アルゴリズム」という用語によって、以下を意味する。
ランキングアルゴリズムでは、セルの無線測定(おそらくオフセットおよび/または倍率によって修正され、およびおそらく最小閾値の対象となる)が比較され、再選択は、概して、そのようにして最高ランク付けされたセルに行われる。ランキングアルゴリズムでは、異なる周波数上のセル、または異なる無線アクセス技術を使用するセルが、直接比較され、したがって、相互に対してランク付けされてもよい。無線測定(または例えば、受信セル信号品質または電力に基づく導出値)は、候補セルの比較の主要な基礎である。ランキングアルゴリズムの実施例が図2に示されている。
優先順位ベースの再選択アルゴリズムでは、セル(一般的には、それらの動作周波数および/または無線アクセスに従ってグループ化される)は、優先順位を割り当てられる。これらの優先順位は、該当する場合、どのセルにデバイスが再選択するべきかを決定するときに、セルが考慮される一次手段である(隣接セルの無線測定が二次検討事項である)。(優先順位レベルに加えて、サービングセルの測定等に基づいて、他の考慮が行われてもよいことに留意されたい。)現在の3GPP優先順位ベースの再選択に従って、優先順位は、周波数ごとの基準で(すなわち、同じ無線アクセス技術および同じ搬送波周波数を使用して動作する全てのセルが同じ優先順位を割り当てられるように)、または(GSM(登録商標)セルの場合)無線アクセス技術ごとに割り当てられる(異なる搬送波周波数で動作するGSM(登録商標)ベースの技術に従って動作するセルは、同じ優先順位を割り当てられてもよい)。具体的には、異なる優先順位のセルの無線測定は、相互に比較される必要がない(しかし、無線測定は、それぞれの優先順位にかかわらず、最小キャンピング/サービス基準を満たすか否かをチェックするため、または測定閾値に対してそれを評価するために、任意のセルで使用されてもよい)。例えば、1つの優先順位のセルは、より低い優先順位のセルのいずれの無線測定も考慮することなく、全ての適用可能な再選択基準を満たすと決定することができる。
図面を参照すると、図1Aは、UMTSネットワークおよびユーザ機器デバイスの概観を示す概略図である。実践において、明らかに、ネットワークとともに動作する多くのユーザ機器デバイスがあってもよいが、簡単にするために、図1Aは、単一のユーザ機器デバイス100のみを示す。
例示の目的で、図1Aはまた、いくつかの構成要素を有するUMTSシステムで使用される無線アクセスネットワーク119(UTRAN)も示す。実践において、ネットワークが、示されるものよりもはるかに多くの構成要素を含むことが当業者に明確となるであろう。
図1Aに示されるようなネットワーク119は、3つの無線ネットワークサブシステム(RNS)102を備える。各RNSは、無線ネットワークコントローラ(RNC)104を有する。各RNS102は、GSM(登録商標)無線アクセスネットワークの伝送基地局と機能が同様である1つ以上のノードB102を有する。ユーザ機器UE100は、無線アクセスネットワーク内で移動性であってもよい。無線接続(図1Aの真っ直ぐな点線によって示される)は、UTRANの中においてUEとノードBのうちの1つ以上との間で確立される。
図1Bは、ネットワークシステムのさらなる概略図を示す。一般的には、各無線アクセスネットワーク(RAN)は、無線通信デバイス、MS160、および残りの無線アクセスネットワークとの間に無線リンクを提供するように、無線アクセスデバイス156を含む。これらの無線アクセスデバイス156は、GSM(登録商標)では基地局、およびUMTSではノードBとして知られている。e−UTRAN内のRANは、e−ノードBのみを備える。GSM(登録商標)およびUMTSでは、RANはまた、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)、152、154と、基地局とを備え、RNCおよびBSCは、1つ以上のコアネットワーク(一般的には、パケット交換サービスに対して少なくとも1つ、および回路交換サービスに対して1つ)に接続される。たとえ物理的に同一場所に、または同じユニット内にあり得るとしても、RNCは、3G基地局(ノードB)に接続し、BSCは、2G基地局に接続する(その場合、組み合わされたBSCおよび基地局が、基地局サブシステム(BSS)の機能性を果たす)。コアネットワーク(図示せず)は、公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)150と関連付けられ、単一のRANが、複数のPLMNのコアネットワーク(図示せず)に接続することが可能である。
各3Gセルは、周波数および一次スクランブリングコードによって(局所地域内において)一意的に識別されてもよい。概して、セルは、基地局、ノードB、eノードB、または同様のエンティティによって地理的地域上でブロードキャストされるセル識別子からMS160によって一意的に識別されることができる無線ネットワークオブジェクトを指す。単一の物理ノードBは、複数の周波数で、または複数のスクランブリングコードを用いて、あるいは両方で動作してもよいため、1つよりも多くのセルを生成してもよい。候補セルは、最終的に、サービングセルと同じPLMNに接続されてもよい。
図2は、ランキングアルゴリズムに従ったセル再選択プロシージャ中にMSによって行われる、既知のプロセスを図示するフロー図を示す。図2を参照すると、プロセスはステップ201から始まる。ステップ202では、セル測定、例えば、周波数内、周波数間、およびRAT間セル測定が、MSによって生成または受信される。ステップ203では、ランク値が各セルに対して計算される。一実施例では、これらのセルは、サービングセルおよび隣接セルである。セルランキング基準Rの形態でランク値を計算するために使用可能な計算の一実施例は、参照することにより本明細書に組み込まれ、本明細書では25.304仕様と呼ばれる3GPP TS 25.304仕様、V8.1.0の第5.2.6.1.4節「アイドルモードでのユーザ機器(UE)プロシージャおよび接続モードでのセル再選択のためのプロシージャ」で説明されている(その節でのR、サービングセルおよびR、隣接セルの計算を参照)。その実施例では、ランク値は、25.304仕様の第5.2.6.1.4節で設定された条件を満たす場合に、セルに対して計算される。
ステップ204では、セルがランク値に基づいて順序付けられる。一実施例では、サービングセルよりも良いランク値を有するセルのみが考慮され、これらはリストにコンパイルされる。ステップ205では、結果として生じるセルランキングリストが作成される。ステップ206では、サービングセルが最良である(すなわち、最高ランク値を有する)ことをMSが見出した場合には、MSはサービングセル上にキャンプしたままであり、プロセスはステップ202に戻る。
ステップ206では、サービングセルが最良ではない(すなわち、最高ランク値を持たない)ことをMSが見出した場合には、ステップ207で、MSが最高ランク値を有する隣接セルに再選択しようとする。この目的を達成するために、208で、チャネル(一実施例では、一次共通制御物理チャネル(PCCPCH))が設定され、209で、システム情報(一実施例では、マスタ情報ブロック(MIB)およびシステム情報ブロック(SIB)の形態である)が隣接セルから読み出され、210で、セルが好適なセルであるというチェックが行われる。好適なセルは、MSがキャンプしてもよいセルであり、実施例は、許容信号強度を有する、および/または禁止位置地域内にない、および/または禁じられていない、および/または自動検索について正しい公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)に属するセルを含む。セルが好適である場合、MSは211で隣接セル上にキャンプする。セルが好適なセルではない場合、プロセスは202に戻る。プロセスは212で終了する。
上述のように、図2で示されるプロセスは、セルからのシステム情報、したがって、選択のためのセルの好適性を決定するために、候補セルとの通信チャネルが確立されることを要求する。概して、候補セルとのチャネルを確立する説明されたプロセスは、単純に、ブロードキャストされるシステム情報の復号を可能にすることである。本開示との関連で、通信チャネルを確立することは、必ずしも、ネットワークによるいずれの特定の挙動も暗示せず、つまり、継続的にシステム情報をブロードキャストし得ることを考慮して、ネットワークはチャネルを積極的に「確立」しない。
この復号は、MSにとって特に電力集約型であり、時間がかかる。サービングセルがGERANセルである場合には、しばしば、ランキング計算の結果として、ランキングリストの中の隣接セルより下になる可能性が高い。その結果として、MSは、好適性について隣接セルを繰り返しチェックし、したがって、システム情報を復号するように、これらのセル上で通信チャネルを確立し得る。
隣接セルから受信されるシステム情報は、そのセルが好適であるとMSが決定する可能性が低くなるように、好適性のパラメータを含有する場合があり得る。パラメータは、MSが変化するとしても、ほとんど変化せず、そのセル上にキャンプし得るように、ネットワークオペレータによって設定されている場合がある。このシナリオでは、MSは、プロセスにおいて大量かつ不必要な電力を使用して、セル上に通信チャネルを繰り返し確立する。
あるシナリオ例では、オペレータは、アイドルモードにあるデバイスが、1つの周波数のセル上にキャンプし、接続モードにある、すなわち、アクティブな進行中データまたは音声通話を有するデバイスが、異なる周波数のセル内で動作することを希望し得る。オペレータは、好適性基準を用いて、特定の周波数へのアイドルモード再選択を阻止することによって、これを達成し得る、すなわち、好適性基準は、MSがこれらの基準を満たす可能性が非常に低くなるように設定される。上記のシナリオでは、MSは、たとえセルが決して好適となり得なくても、プロセスにおいてかなりの量の電力を使用して、好適性のためにそのようなセルを一貫して評価する。
MSの所要電力を削減するために、以前に復号された好適性パラメータを記憶してもよいことが以前に提案されている。好適性基準の記憶を必要とするための理由は、(そうでなければ、そのセルに適用可能な好適性基準を決定するために読み出される必要がある)候補セルのSIBを最初に読み出す必要なく、これらの基準を使用して、MSが候補セルを評価することを可能にすることである。多くの場合、セルは、(記憶されたパラメータに基づく)好適性基準を満たさず、このセルのさらなる評価は必要とされず、したがって、これらの基準を満たさないセルからSIBが読み出される必要がないので、以前の試行からの基準を記憶することは、バッテリ消費を有意に削減することができる。
しかしながら、ネットワークが上記で説明されるように構成される場合、具体的には、記憶されたパラメータが、アイドルモード再選択が制限されることを目的としているセル、すなわち、達成不可能(またはほとんど達成可能ではない)パラメータを有するセルと関連付けられる(すなわち、セルから復号される)場合に、そのような記憶が問題を引き起こし得る。記憶された好適性基準が満たされる可能性が低いので、MSは、再選択を試行しない(MSは、標的セルのシステム情報を読み出すことなく、したがって、実際に、好適性基準がこのセルに対して満たされることを決定することができず、この段階で再選択を放棄してもよいことに留意されたい)。ある状況において、MSは、UMTSセルがより適切となる場合に意図されるよりも長くGSM(登録商標)セル上にキャンプしたままとなり得る。
好適性パラメータまたは閾値基準は、最小限必要な受信レベルを示してもよい。セルの信号品質、信号電力、または信号強度は、所定量、例えば、0dBまたは+10dBだけこれを超える必要があってもよい。好適性パラメータまたは閾値基準は、実践において、Qrxlevmin値またはPcompensation値あるいは両方であってもよい。当然ながら、他の好適性パラメータまたは閾値基準も考慮される。
記憶されたQrxlevmin値は、−115から−24dBmまでの範囲を有してもよく、3Gセルのシステム情報内のその包含が強制的であるので、デフォルト値(値が明示的に信号伝達されない場合に使用される値)がない。Qrxlevminは、そのセルに対する好適性パラメータであってもよい。
Pcompensationは、45.008仕様の第6.6.5節でも現在参照されている、セル内でブロードキャストされる1つ以上のパラメータから(少なくとも部分的に)導出されるさらなる好適性パラメータである。その値は、0dBとなる可能性が最も高い。
図3は、記憶されたパラメータを使用する、セル再選択の既知のプロセスを図示する。適用可能なアルゴリズムは、45.008仕様において概説されている。具体的には、「GSM(登録商標)からUTRANへのセル再選択のためのアルゴリズム」と題された第6.6.5節である。
図示されたプロセスは、MSがサービングセル上にキャンプしているステップ302から始まる。使用される構成およびアルゴリズムに応じて、隣接セルがサービングセルから受信され(ステップ304)、再選択パラメータがそのリストから復号される(ステップ306)。次いで、MSは、候補セルを識別し、測定を行う(ステップ308)。これらは、とりわけ、信号強度および信号品質を含んでもよい。次に、ステップ310で、MSは、候補セルが再選択基準を満たすか否かを決定する。この試験は、サービングセル内で受信されたパラメータから導出することができる基準に限定されてもよい。場合によっては、サービングセル内でブロードキャストされるパラメータ、およびそれが記憶された好適性パラメータを有するか否かに応じて、MSは、記憶された好適性パラメータに基づいて候補セルを評価することを省略してもよい。候補セルが再選択基準を満たさない場合、セルが容認可能ではないので、プロセスが再開する(ステップ312)。
ステップ312から314までの間(図示せず)で、サービングセルが、再選択アルゴリズム内で「好適性試験」の代わりに使用される受信信号コード電力(RSCP)パラメータを伝送する場合には、候補セルは、それが記憶された好適性パラメータを有するか否かにかかわらず、これらに対して評価される。この試験が終了して合格した場合(図示せず)、プロセスはステップ318へ進む。
候補セルが容認可能である場合、MSは、以前の試行からの記憶された好適性パラメータを有するか否かをチェックする(ステップ314)。もしそうであれば、候補セルは、これらの記憶されたパラメータに基づいて好適性基準を満たすか否かを決定するように評価される(ステップ316)。候補セルが好適性基準を満たさない場合、セルは容認不可能と見なされ、プロセスが再開される(ステップ312)。セルが記憶されたパラメータに基づいて好適性基準を満たす場合には、MSは、セルとの通信チャネルを確立し、候補セルからシステム情報を取得する(ステップ318)。同様に、MSが以前の試行からの記憶された好適性パラメータを持たない場合、MSは、セルとの通信チャネルを確立し、候補セルからシステム情報を取得する(ステップ318)。
次いで、セルの好適性が、システム情報の中のパラメータを使用して評価される(ステップ320)。候補セルが好適性基準を満たす場合、MSはセル上にキャンプする(ステップ324)。候補セルが好適性要件を満たさない場合、セルは容認可能ではないと見なされ(ステップ312)、MSはサービングセル上にキャンプしたままである。
第6.6.5節「GSM(登録商標)からUTRANへのセル再選択のためのアルゴリズム」は、上記で説明され、ランキングアルゴリズムに基づく再選択好適性を決定するためのアルゴリズムを概説する。ランキングアルゴリズムは、優先順位ベースの再選択が、例えば、ネットワーク構成またはデバイス能力によるものではない場合に使用される。「優先順位情報に基づくRAT間セル再選択のためのアルゴリズム」と題された、第6.6.6節は、優先順位ベースの再選択を概説する。一般的には、優先順位ベースの再選択が好ましい。例えば、LTEに対応できるデバイスは、優先順位ベースの再選択をサポートしなければならない。ランキングアルゴリズムでは、GERANからUTRANへの再選択のための基準は、CPICH RSCPベースの基準と呼ばれてもよい。CPICHは共通パイロットチャネルを表し、RSCPは受信信号コード電力を表す。参考までに、45.008仕様の第6.6.5節で定義されるアルゴリズムの抜粋は、以下の通りであり、FDDは周波数分割双方向を表し、MSは移動局を表す。
「3Gセル再選択リストがUTRAN周波数を含む場合、MSは、少なくとも5秒ごとに、サービングセルの値RLA_C、および少なくとも6つの最強非サービングGSM(登録商標)セルのそれぞれを更新するであろう。
次いで、MSは、以下の場合に、好適な(TS 25.304参照)UTRANセルを再選択するであろう:
−TDDセルについて、測定されたRSCP値がRLA_Cの値を超える
−サービングセルおよび好適な(3GPP TS 03.22参照)非サービングGSM(登録商標)セルの全てについて、5秒の期間にわたって値XXX_Qoffsetだけ超える
−FDDセルについて、以下の基準が5秒の期間にわたって全て満たされる:
1.その測定されたRSCP値が、サービングセルのRLA_Cの値および好適な(3GPP TS 03.22参照)非サービングGSM(登録商標)セルの全てを値XXX_Qoffsetだけ超える
2.その測定されたEc/No値が値FDD_Qmin以上である、および
3.MSによってサポートされる場合、その測定されたRSCP値がFDD_RSCP_threshold以上である。
以前の15秒以内にセル再選択が発生した場合、XXX_Qoffsetは、5dBだけ増加させられ、このとき:
−FDD_RSCP_thresholdは、これらのパラメータが利用可能であれば、Qrxlevmin+Pcompensation+10dBに等しい、そうでなければ−∞である(基準が有効ではない)
−QrxlevminがUTRAN FDDセル内の最小限必要なRXレベル(dBm)である(3GPP TS 25.304参照)
−Pcompensationがmax(UE_TXPWR_MAX_RACH−P_MAX,0)(dB)である(3GPP TS 25.304参照)
−UE_TXPWR_MAX_RACHが、RACH上のUTRAN FDDセルにアクセスするときにMSが使用してもよい、最大TX電力レベル(dBm)である(3GPP TS 25.304参照)
−P_MAXがUTRAN FDDモードでのMSの最大RF出力電力(dBm)である(3GPP TS 25.304参照)
−FDD_QminおよびXXX_QoffsetがサービングセルのBCCH上でブロードキャストされる。XXXは、他の無線アクセス技術/モードを示す。
注記:UTRANセルが好適であるか否かを決定するために必要とされるパラメータは、UTRANセルのBCCH上でブロードキャストされる。MSは、UTRANセルのBCCHを復号する前に、UTRANセルに向かう再選択を開始してもよく、UTRANセルが好適ではない場合にサービスの短い中断につながる。
MSは、同等のPLMNのUTRAN FDDセルから復号されるときはいつでも、上記のUTRANセルRSCP好適性基準パラメータを記憶してもよい。ごく最近復号されたパラメータは、全てのUTRAN FDDセルに向かう有効再選択基準である。このパラメータのリストは、PLMN選択後に消去されてもよい(3GPP TS 23.122参照)」。
上記のアルゴリズムにおける好適の定義は、セル選択基準が満たされることを要求することに留意されたい。UMTSセルに対するこれらの基準は、3GPP TS 25.304仕様、第5.2.3.1.2項に定義されている。再選択を定義するときに45.008仕様で参照される好適性パラメータは、QrxlevminおよびPcompensation(UE_TXPWR_MAX_RACHに依存する)である。25.304仕様は、45.008仕様で定義される再選択試験で使用されない、好適性に影響を及ぼす他のパラメータを定義する。
仕様の以降のリリースについては、上記の項目3の中の「MSによってサポートされる場合」という語句が除去され、仕様の以降のリリースに従う移動局にとって、この検討事項を強制的にした。
FDD_RSCP_thresholdの定義もまた、以下のように読めるように以前に修正されている:
−「FDD_RSCP_thresholdは、FDD_RSCPminがサービングセル上でブロードキャストされる場合、FDD_RSCPmin-min((P_MAX−21dBm),3dB)に等しく、それ以外の場合、これらのパラメータが利用可能である場合、Qrxlevmin+Pcompensation+10dBであり、そうでなければFDD_RSCPminのデフォルト値である」。
加えて、アルゴリズムの「MSが記憶してもよい」で始まる段落は、以下のように読まれるように更新された。
すなわち、「MSは、UTRAN FDDセル上にキャンプしようとしながら、同等のPLMNのUTRAN FDDセルから復号される時はいつでも、上記のUTRANセルRSCP好適性基準パラメータを記憶するであろう。同等のPLMNの1つのUTRAN FDDセルからのごく最近復号されたパラメータは、全てのUTRAN FDDセルに向かう有効再選択基準である。このパラメータのリストは、PLMN選択後に消去されるべきである(3GPP TS 23.122参照)」。
この変更は、以下の理由で行われた。
すなわち、「FDD_RSCPminパラメータがGSM(登録商標)サービングセルのブロードキャストにおいて提供されない場合、FDD_RSCP_thresholdは、UTRANセルのブロードキャスト情報から導出される。これらのパラメータは、各UTRANセルに対して異なり得る。
どのUTRANセルから、いつMSがこれらのパラメータを読み出すべきか、およびいつそれらが再読されるべきかは不明確である。さらに、1つのUTRANセルのパラメータセットが、全てのセルに向かう再選択、またはパラメータが読み出されたUTRANセルのみに向かう再選択に有効であるか否かは不明確である。」
この仕様への変更が行われたときに、概要が以下のように与えられた。
すなわち、「MSは、同等のPLMNのUTRAN FDDセル上にキャンプしようとするときにパラメータセットをリフレッシュするべきであり、したがって、GSM(登録商標)セル上にキャンプしている間に、UTRAN隣接セルからこのパラメータを読み出すように要求されないことが明確にされている。
さらに、UTRANセルから受信されたパラメータは、全てのUTRAN FDDセルに向かう有効な再選択基準であることが明確にされている。」。
前述のように、好適性基準の記憶を必要とする理由は、最初に候補セルのシステム情報ブロック(SIB)を読み出す必要なく(そうでなければ、そのセルに適用可能な好適性基準を決定するために読み出される必要がある)、これらの基準を使用して、MSが候補セルを評価することを可能にするためである。多くの場合、セルは、基準を満たさず、このセルのさらなる評価は必要とされない。したがって、以前の試行からの基準を記憶することは、これらの基準を満たさないセルからSIBが読み出される必要がないので、バッテリ消費を有意に削減することができる。
優先順位ベースの再選択が適用されないときのみ、第6.6.5節が適用されることが上記で記述された。具体的には、第6.6.5節は、「この項でのアルゴリズムは、優先順位情報に基づくセル再選択アルゴリズム(第6.6.6項参照)の使用のための条件が満たされない場合に、GSM(登録商標)からUTRANへの再選択に使用されるべきである」と述べている。第6.6.6節「優先順位情報に基づくRAT間セル再選択のためのアルゴリズム」は、優先順位ベースの再選択基準が、特定の優先順位を有するものとして(同じ周波数上にあり、同じRATを使用する)一式のセルをオペレータが構成することを可能にし、異なる優先順位を異なるRATまたは周波数あるいは両方に割り当てることができると定義する。同じRATの複数の周波数が、優先順位レベルを共有してもよい。2つの周波数は、異なるRATに使用される場合、優先順位レベルを共有することができない。第6.6.5節で定義され、上記で論議されるアルゴリズムと同様に、標的または候補セルが、25.304仕様で定義され、上記で説明されるように好適であるという要件がある。参考までに、45.008仕様の第6.6.5節で定義されるアルゴリズムの抜粋は、以下の通りである。
「次いで、MSは、以下の基準が満たされる場合、別の無線アクセス技術の好適な(UTRANについては3GPP TS 25.304およびE−UTRANについては3GPP TS 36.304を参照)セルを再選択するであろう。S_non−serving_XXXは、非サービングRAT間セルの測定品質であり、XXXは、他の無線アクセス技術/モードを示し、以下のように定義される:
−UTRANセルについて、セルの周波数に対するUTRAN_Qrxlevminを引いたセルの測定されたRSCP値である
−E−UTRANセルについて、THRESH_E−UTRAN_high_Qが提供されない場合、セルの周波数に対するE UTRAN_Qrxlevminを引いたセルの測定されたRSRP値であり、そうでなければ、THRESH_E−UTRAN_high_Qが提供される場合、セルの周波数に対するE−UTRAN_QQUALMINを引いたセルの測定されたRSRQ値である
(...)。
別のRAT間周波数のセルへのセル再選択は、(示される順序で評価される)以下の条件のうちのいずれかが満たされる場合に行われるべきである:
−より高い優先順位のRAT間周波数の1つ以上のセルのS_non−serving_XXXが、時間間隔T_re−selectionの間にTHRESH_XXX_high(またはE−UTRAN標的の場合、提供されるならばTHRESH_E−UTRAN_high_Q)よりも大きい。その場合、移動局は、優先順位の高いものから順に再選択するためにセルを考慮し、およびS_non−serving_XXXの高いものから順に、同じRAT間周波数または同等優先順位のRAT間周波数のセルを考慮し、上記の条件を満たす第1のセルを再選択するであろう
−S_GSM(登録商標)の値が、時間間隔T_re−selectionの間にサービングセルおよび全ての測定されたGSM(登録商標)セルに対するTHRESH_GSM(登録商標)_lowよりも低い。この場合、移動局は、以下の順序でRAT間セルを再選択のために考慮し、以下の基準を満たす第1のセルを再選択するであろう
−S_non−serving_XXXが時間間隔T_re−selectionの間にTHRESH_XXX_low(またはE−UTRAN標的の場合、提供されるならばTHRESH_E UTRAN_low_Q)よりも大きい、より低い優先順位のRAT間周波数のセル。これらのセルは、優先順位の高いものから順に考慮され、同じRATのセルについては、S_non−serving_XXXの高いものから順に考慮されるべきである
−いずれのセルも上記の基準を満たさない場合、時間間隔T_re−selectionの間に、S_non−serving_XXXが少なくとも特定のヒステリシスH_PRIOだけサービングセルのS_GSM(登録商標)よりも高い、RAT間セル。これらのセルは、S_non−serving_XXXの高いものから順に考慮されるべきである。
UTRAN FDDセルは、上記の基準に加えて、その測定されたEc/No値がFDD_Qmin−FDD_Qmin_Offset以上である場合にのみ選択されるべきである。
E−UTRAN_QminがE−UTRAN周波数に対して提供される場合、その周波数上のE−UTRANセルは、上記の基準に加えて、その測定されたRSRQ値がE−UTRAN_Qmin以上である場合にのみ選択されるべきである。
THRESH_E−UTRAN_high_QがE−UTRAN周波数に対して提供される場合、およびE−UTRAN_RSRPminが提供される場合、その周波数上のE−UTRANセルは、上記の基準に加えて、その測定されたRSRQ値がE−UTRAN_RSRPmin以上である場合にのみ選択されるべきである。E−UTRAN_RSRPminが提供されない場合、デフォルト値が使用されるべきである。
禁止セルのリストに含まれるE−UTRANセルは、セル再選択の候補として見なされるべきではない。E−UTRAN周波数上の最強セルが禁止セルのリストに含まれる場合、移動局は、その周波数上の最強有効セル(第8.4.7項参照)を再選択してもよい。
別の無線アクセス技術(例えば、UTRANまたはE−UTRAN)のセルへのセル再選択は、好適なGSM(登録商標)を見出すことができない場合、MSがRAT間セルからGSM(登録商標)セルを再選択した後の5秒以内に起こるべきではない。
移動局が、専用信号を介して受信された共通優先順位または個別優先順位のいずれか一方を適用し、優先順位が、あるRAT間周波数のみに利用可能である場合、優先順位が利用可能ではない、または閾値がサービングセルによって提供されない周波数に属するセルは、測定のため、およびセル再選択のために考慮されるべきではない。
「正常にキャンプしている」状態(3GPP TS 43.022参照)にある移動局が、専用信号を介して受信された個別優先順位を適用し、優先順位がサービングセルに利用可能ではない場合、移動局は、任意のGSM(登録商標)セル(サービングセルを含む)が最低優先順位(すなわち、8つのネットワーク構成値よりも低い)を有すると見なすべきである。
「任意のセル上にキャンプしている」状態(3GPP TS 43.022参照)にある移動局は、専用信号を介して受信された個別優先順位を無視するべきであり、好適なセルを見出そうとしながら、サービングセルのシステム情報から受信された優先順位を適用するであろう。移動局がCS音声サービスをサポートする場合、MSは、システム情報の中で提供される優先順位にかかわらず、(好適ではないが)容認可能なE−UTRAセルを再選択することを回避するであろう。
注記4:MSが容認可能なセル上にキャンプしている場合、それらの削除につながる事象が起こるまで、個別優先順位は破棄されない。」。
セルが45.008仕様の第6.6.6節に従った優先順位ベース再選択をサポートする場合、その隣接セルのリスト、つまり「隣接セルリスト」(これは、個々のセル、または隣接セルが動作する周波数、あるいは両方を識別してもよい)を、セル上にキャンプしているMSに伝送する。リストとともに、System Information Type 2quater(SI2quater)メッセージが、上記の抜粋ではUTRAN_Qrxlevminと呼ばれる、リストの中の1つ以上のセルに適用可能なパラメータを示してもよい。サービングセル内でブロードキャストされる、候補セルのこのパラメータ、すなわち、UTRAN_Qrxlevminは、好適性チェックで使用されるようなそれぞれのセルによって送信される、対応するRSCP閾値に密接に関係することが通常動作において期待される。そのようなものとして、このパラメータは、RSCPベースの基準が満たされない限り、候補セルによってブロードキャストされるシステム情報の電力集約型復号および評価を伴わずに、セルがその基準を満たすか否かをMSが識別することを可能にする。
しかしながら、優先順位ベースの再選択のサポートは、非LTE対応デバイスにとってはオプションのままである。LTE対応デバイスについては、優先順位ベースの再選択が使用されなければならない。また、優先順位ベースの再選択は、リリース7以前のデバイスではサポートされていない。加えて、例えば、セルがGERANセルである場合、優先順位ベースの再選択がサービングセルで適用可能ではない可能性がある。特にLTE受信可能範囲の縁の付近で、LTEが展開された時でさえも、オペレータが優先順位ベースの再選択をサポートするようにGERANネットワークをアップグレードしない可能性は十分にある。したがって、LTEセルまたはUTRANセルが優先順位ベースの再選択をサポートする可能性が最も高い一方で、重複または近くのGSM(登録商標)セルはサポートしない場合がある。優先順位ベースの再選択をサポートするデバイスは、そのような場合において、古い6.6.5規則、すなわち、ランキングアルゴリズムに従った再選択を使用するように要求される。このシナリオでは、UMTSまたはLTE対応セルが利用可能であるが、MSがそれを好適であると見なさない、または電力集約型システム情報受信および復号が必要とされるときに、MSが適切であるよりも長くGSM(登録商標)セル上にキャンプしたままとなり得るという点で、上記で説明される問題が該当する。
サービングセル内でブロードキャストされる優先順位ベースの再選択(PBR)RSCP閾値パラメータは、オプションであり、ネットワーク構成で設定される。パラメータは、最小限必要な測定RSCPレベルとなる(相関する)可能性が高い。加えて、PBRパラメータは、特定の値としてブロードキャストされ、1つ以上の明示的に信号伝達された周波数と関連付けられてもよく、またはパラメータ値とともに明示的に信号伝達されない周波数のセルとともに使用される「デフォルト」値としてブロードキャストされてもよい。パラメータは、パラメータと関連付けられる同じ周波数上で動作するセルのみに適用可能である。デフォルト値は、隣接セルリストの中の周波数のみに適用される。ブロードキャストデフォルトパラメータの実施例は、3G優先順位パラメータ説明構造体内で符号化されるDEFAULT_UTRAN_QRXLEVMINパラメータであり、明示的に信号伝達された周波数と関連付けられるパラメータの実施例は、反復UTRAN優先順位パラメータ構造体(3GPP TS 44.018 v.10.3.0参照)内で符号化されるUTRAN_QRXLEVMINパラメータである。いずれのパラメータもセル内でブロードキャストされない場合、アルゴリズムは、使用される値、すなわち、UTRAN_Qrxlevminとして特定する。PBRパラメータは、ネットワーク構成によりセル内でブロードキャストされていない場合があり、またはMSによって完全に受信されていない場合がある。
この論議の目的で、3つのセルを備えるネットワークが考慮されてもよいが、これは実施例にすぎず、種々の無線アクセス技術(RAT)を実装する、より多くのセルが本開示とともに同等に利用されてもよいことが理解されるであろう。説明される実施例では、それとは反対に示されない限り、第1の候補セルである、セルAはUTRANセルである。別のセルである、セルBは、現在MSにサービス提供しているセルであり、GERANセルである。別のセルである、セルCは、第2の候補セルである、UTRANセルでもある。GERANおよびUTRANセルがこの説明で使用されるが、任意のRATを各セルによって実装することができるが、本開示の目的で、セルAおよびCは同じRATを実装するであろうと理解されたい。
説明されるように、上記の命名法を参照して、MSが、セルB(サービングセル)に接続される、または公知であるようにその上にキャンプしている場合、MSは、セルAおよびCを評価して、再選択のためのそれらの適切性を決定してもよい。
GSM(登録商標)からUMTSまたはLTEへのセル再選択中に、上記で説明される既存の3GPP TS 45.008、第6.6.5節、すなわち、ランキングアルゴリズムに従った再選択は、記憶を命令し、場合によっては、UTRAN FDDセルに対する以前に受信された好適性要件の使用を命令する。
45.008仕様は、登録されたPLMNを含んでもよい、「同等のPLMN」を参照する(概して、これらのプロシージャは、同等のPLMNのリスト内にある限り、どのPLMNが考慮されているかを知らず、このリストの中のPLMNは、「PLMN選択、セル選択/再選択、およびハンドオーバのために相互に同等と見なされる」、TS 23.122、第4.4.3項)。テキストは、これらの値がPLMN選択上で消去されることを続けて示すが、異なる同等のPLMNの間の再選択は、PLMN選択と見なされない。
これは、例えば、2つのオペレータのPLMNが相互に同等として設定される、国内ローミングシナリオで、1つのローミングパートナーからの好適性基準が第2のローミングパートナー(またはホームあるいはサービングPLMN)のセルに適用される、シナリオにつながってもよい。同等のPLMNの使用は、オペレータの決定次第であり、これらの問題の範囲は、どのように、またはなぜ同等のPLMNが使用されるか、あるいはそれらがそもそも使用されるか否かに限定されない。
より重要なことには、より一般的に、セルまたはセルのカテゴリ(特定の周波数で動作するもの等)に対する閾値基準が、別のセルまたはセルのカテゴリ(同じまたは異なる同等のPLMNのいずれか一方で、別の周波数上で動作する物等)に対するものとは異なる場合に、そこから移動局が要件を受信(および記憶)した最新のUTRANセルに依存し得る、記憶された要件に応じて、移動局の挙動がかなり変化する可能性がある。
より具体的には、アイドルモードにあるデバイスが、1つの周波数のセル上にキャンプし、接続モードにある(すなわち、アクティブな進行中データまたは音声通話を伴う)デバイスが、異なる周波数のセル内で動作することをオペレータが希望する、例示的なシナリオを考慮することができる。オペレータは、好適性基準を用いて、特定の周波数へのアイドルモード再選択を(それを実用的に不可能にする点まで)阻止することによって、これを達成し得る、すなわち、好適性基準は、携帯電話がこれらの基準を満たす可能性が非常に低くなるように設定される。
既存の規則によれば、UEは、アイドルモード再選択が制限されることを目的としていない、第2の周波数上のセルを含む、任意の周波数上のUTRANセルを評価するときに、これらの同じ基準(第1の周波数上のセルを再選択する試行(成功しない可能性が高い)の一部として復号した)を記憶し、適用してもよい。
記憶された基準が満たされる可能性が非常に低いため、MSは再選択を試行しない(MSは、標的セルのシステム情報を読み出すことなく、したがって、実際に、好適性基準がこのセルに対して満たされることを決定することができず、この段階で再選択を放棄してもよいことに留意されたい)。
この問題は、2Gから3Gへのセル再選択を制限し、潜在的にデバイスを本質的に2Gに縛られた状態にさせ得る(または少なくとも、意図されたよりも長くそこにとどまらせる)。場合によっては、デバイスは、電源がオフにされた場合、またはPLMN再選択が起こった場合にのみ、3Gに進むことができる(3GPP TS 23.122参照)。
優先順位ベースの再選択の場合、携帯電話が1つのセルから非常に厳格な基準を記憶している、例示的な場合を考慮すると、これは、たとえ再選択評価を可能にする全ての(正しい)基準がサービングセル内で利用可能であっても、優先順位ベースの再選択の一部としての第2のセルを評価を不適切に放棄させる場合がある。
上記のシナリオに加えて、さらなる問題が閉鎖加入者グループ(CSG)セルの使用によって生成される。ホームノードB(HNB)、ホームeNB(HeNB)、またはフェムトセルは、UMTSおよびLTE(E−UTRAN)が屋内およびマイクロセル受信可能範囲を向上させるため、ならびに「ホーム」への有線帰路を活用するために導入される概念である。「フェムトセル」は、非常に小さい受信可能範囲を伴い、一般的には私的構内(私的または企業のいずれか一方)に設置された任意のセルを意味するために、3GPP外で広く使用されていることに留意されたい。HeNB/HNBという用語は、特定の意味、すなわち、セルが閉鎖加入者グループ(CSG)セルまたはハイブリッドセルであるという意味とともに、3GPPで使用される。
HeNB/HNB機能性の重要な側面は、特定のユーザにアクセスを制限する能力である。例えば、敷地でH(e)NBが展開されている会社の従業員、特定のコーヒーショップチェーンの顧客、または(個人宅で展開されたH(e)NBの場合)個人に制限する。
この機能性を達成するために、3GPPは、閉鎖加入者グループの概念を定義している。CSGセルは、(システム情報の中でブロードキャストされる1ビットを用いて)CSGセルであることを示し、(同様にシステム情報の中で)CSG IDをブロードキャストするものである。セルは、1つ(またはゼロの)CSG IDを示すことしかできないが、複数のセルがCSG IDを共有してもよい。デバイス(UEまたはMS)は、複数のCSGに登録されてもよい。そのような登録は、本質的に一時的であってもよい(例えば、コーヒーショップがそのCSGへの1時間のアクセスを顧客に許可する)。
CSGセルは、「フェムト」セルとして、または非協調(すなわち、「マクロ」セルに使用されるような通常無線計画の対象とならない)受信可能範囲を提供するため、あるいは両方で使用されてもよい、セルの特定のカテゴリである。それらは、特定の登録(例えば、雇用主、学校/大学、コーヒーショップ等と関連付けられる)を有するユーザに限定されてもよい。
「マクロ」セルという用語は、3GPP仕様では重要性がないが、CSGセル以外のセルを意味するために広く使用され、この説明ではそれに従って使用される。
CSGセルは、UTRANまたはE−UTRANプロトコルおよび無線仕様を使用して動作してもよく、および非CSGセルにとって同じまたは異なる周波数で動作してもよい。
UMTS CSGセルは、非CSGセルの隣接セルリストに記載されず、したがって、レガシーUMTSデバイス(すなわち、リリース7以前)は、そのようなセルを検索しない。そのようなデバイスがCSGセルにアクセスしようとした場合、その登録試行は拒絶される。
E−UTRANは、最初にリリース8で特定され、したがって、全てのE−UTRAN対応デバイスは、たとえCSG登録がなくても、必然的に「CSG認識」デバイスとなる。
これらのセルに対する再選択基準は異なる。単純に、セルが好適であり、周波数上で最強であり、デバイスにアクセス可能である(すなわち、セルへの登録がある)ことが要求される。
概して、ネットワークオペレータは、CSGセルへの登録があるデバイスが、非CSGセルに優先して、そのセル上にキャンプすることを切望している。しかしながら、CSGセルを検索するためのデバイスによる決定は、実装特有であり、手動でトリガされてもよい。デバイスは、アクセスすることができるセルの場所に対応する何らかの情報(GPS座標、検出されるマクロセルのリスト等)を記憶し、後続のアクセスを加速するためにこれを使用することが期待され、これは「フィンガープリンティング」と呼ばれる。
どの標的セル上にキャンプするかという決定はまた、UTRANおよびE−UTRANに対して定義されるセル選択および選択規則にも依存している。現在、リリース8では、その特定の搬送波周波数を使用する、任意のセルのうちの最良のセル(すなわち、最強信号強度を伴うセル)である場合にのみ、UEがセルを再選択してもよいことが特定されている。また、UEが好適なCSGセル上にキャンプしている間に、UEは常に、現在の周波数が最高優先順位の周波数であると見なすべきであることも特定されている。
CSGセルから非CSGセルに向かうアイドルモード再選択は、そのようなセルへの再選択のためのレガシー挙動に従う。しかしながら、CSGセルへのセル再選択のためのパラメータは、サービングセル内で利用可能となる可能性が高く、したがって、(上記で説明されるように、優先順位ベースの再選択の場合のように)基準がどのようなものになり得るかに関するヒントがデバイスにない。さらに、これらのセルは、非常に限定された受信可能範囲を提供するように構成される可能性が高く、それらの好適性要件が、非CSGセルと比較して、比較的厳格となり得ることを意味する。CSGセルから好適性要件を記憶し、それらを非CSGセル上で使用する(またはその逆も同様)ことにより、非常に低頻度の再選択試行(記憶された基準が非常に高いため)、または枯渇バッテリ寿命(候補セルのシステム情報を読み出す前に、セルが好適性要件を満たすと誤って決定された場合)のいずれか一方をもたらし得る。CSGセルの間でさえも、異なるセルが非常に異なる要件を有してもよい。
CSGセルは、専用周波数上で動作するため、または物理層識別の範囲がネットワーク内で伝送されるため、それらの物理層識別(周波数、物理層識別、一次スクランブリングコード等)等のみに基づいて識別可能であってもよい。
ハイブリッドセル(リリース9で導入される)は、非ハイブリッドセルからの異なる好適性要件を有してもよい、セルのさらなるカテゴリである。
E−UTRANでは、隣接セルリストが明示的ではない、すなわち、セルを積極的に識別しない。それらは単純に、周波数、および随意で、携帯電話がアクセスしようとするべきではない「禁止」(ブラックリスト)セルのリストを示す。デバイスは、ブラインドサーチによって周波数上のセルを検出することが期待される。しかしながら、これは、検出されたセルの多くがCSGセルである場合において、有意な問題につながり得る。CSG登録がないデバイスによる、そのようなセルの不必要な処理を最小化するために、ネットワークは、随意で、CSGセルに適用可能な「PCI分割」、つまり、CSGセルに確保されている一式の物理層セル識別/識別子を示してもよい。
PSC分割は、オペレータが隣接セルリストの中にCSGセルを記載しない場合において、UMTSセルに対する類似指示である。
また、ハイブリッドセルと非ハイブリッドセルとを区別するためにPCI/PSC分割を使用することも論議されている。
CSGセルは(他の非CSGセルと比較して、またはおそらく他のCSGセルと比較しても)再選択のための有意に異なる基準を有してもよく、それらは、上記で説明されるように、(例えば、物理層パラメータ、周波数/PSC/PCI等に基づいて)ブロードキャストシステム情報の復号を必要とせずに、CSGセルであるとして識別可能であってもよいことが注目に値する。
現在、上記で識別および説明される問題を解決する方法は存在しない。
(本開示の実施例)
本開示によれば、候補セルの評価が効率的で現在の解決策よりも正確となるために、セルから復号される閾値基準が選択的に記憶されて使用されることが提案される。
例示的な実装として、記憶された好適性要件の記憶および使用が、物理層で判別することができるセル(またはセルの部類)を区別し、例えば、物理層アドレス(またそれらの範囲)および/または動作周波数が、セルのカテゴリを区別するために使用されることが提案および説明されている。このようにして、MSは、そのセル上で通信チャネルを確立する必要なく、セルの部類または個別セルに従って、記憶された好適性要件を区別することができる。一実施例では、セルの周波数またはセルの識別に従って、要件が使用される。一実施例では、CSGセル対非CSGセル要件が、例示的な区別である(CSGセルは、PCI(E−UTRANセル)またはPSC(UTRANセル)のいずれか一方であってもよい、物理層アドレスの専用範囲を使用する可能性が高い)。加えて、記憶されたパラメータの使用は、個別CSGセルに制限されてもよい(すなわち、データが受信されたセルと同じセルを評価する際にしか使用することができない)。
加えて、以前に記憶された好適性要件(ランキングベースの再選択の結果として得られていてもよい)は、優先順位ベースの再選択規則に従ってセルを評価するときに使用されるべきではない。これは、対応する(信号品質/信号強度)パラメータが現在のサービングセル内で利用可能であるか否かに依存していてもよい。ネットワークは、これらのパラメータを送信しないように構成されてもよく、すなわち、パラメータは、現在のサービングセルのシステム情報に含まれなくてもよい。
第1の実施形態では、閾値基準が記憶され、適用可能なセルの周波数に従って使用される。例えば、閾値パラメータが、デバイス上に記憶され、それらが復号されたセルの周波数に関連する。次いで、これらのパラメータは、その周波数のセルを評価するときに使用されるのみである。このようにして、特定の周波数を有するセルのネットワークで定義された構成は、MSを誤ってセル上にキャンプしたままにさせることを妨げられる。さらなる実施形態では、優先順位ベースの再選択については、閾値基準が記憶され、優先順位レベルごとの基準で再利用されてもよい。
図4に図示されるように、記憶された好適性要件の記憶および使用は、周波数ごとの基準であってもよい。言い換えれば、周波数A上のセルから復号される要件は、同じ周波数上の他のセルの評価のみに使用される。
図示したプロセスは、MSがサービングセル上にキャンプしている状態で始まる。この説明では、サービングセルは、「セルB」として表されてもよい。サービングセルは、任意のRATのものであってもよいが、この実施例では、便宜上GSM(登録商標)セルと見なされてもよい。MSがセル再選択またはセル選択によってサービングセル上にキャンプしているか否かは無関係である。随意で、MSは、UMTSまたはLTE隣接セルリストを取得する。これは、サービングセル内でブロードキャストされてもよく、または別様に取得されてもよい(ステップ404)。再選択パラメータは、隣接セルリストから復号されてもよい(ステップ406)。
いったんこれらのオプションのステップが行われると、次いで、MSが候補セルを識別してもよい。これは、隣接セルリストに由来してもしなくてもよい。次いで、MSは、信号強度、信号品質、または信号電力等のセルの特性を識別するように、識別されたセルの測定をし、取得する(ステップ408)。ステップは、任意の特定の順序で実行されてもよいことが理解されるであろう。具体的実施例では、候補セルが識別される前に、測定がリストの中の全てのセルに対して行われることが構想されてもよい。
いったん候補セルが識別され、そのセルの測定が行われると、MSは、セルが初期再選択要件を満たすか否かを決定する(ステップ410)。この試験は、隣接セルリストの中のサービングセルから復号されるパラメータに基づいてもよい。セルがこれらの初期再選択要件を満たさないと見なされた場合には、MSは、サービングセル上にキャンプしたままとなり、再選択プロセスを続けない。
セルが初期再選択要件を満たすとMSが決定した場合には、MSは、別のセルから以前に復号された好適性に関係する記憶された基準を有するか否かをチェックする(ステップ412)。パラメータは、セルの好適性を評価するときに、セルのシステム情報から復号されていてもよい。MSが記憶された基準を有する場合には、MSは基準が候補セルと同じ周波数を有するセルに由来するか否かを決定する(ステップ414)。基準は、候補セルと同じ周波数上で動作するセルのシステム情報から復号されていなければならない。これを可能にするために、MSは、データ記憶における基準と関連して、基準が決定されたセルの周波数の指示を維持するように要求されてもよい。この説明では、候補セルは、便宜上「セルC」と呼ばれてもよい。
パラメータが候補セルと同じ周波数を有するセルに由来すると決定された場合、候補セルは、再選択のためのその適切性についてチェックされる(ステップ416)。以前の好適性チェックからの記憶された基準は、セルがこれらの要件を満たすか否かを決定するために使用される。一実施例では、MSによって行われる測定は、セルが特定の閾値を満たすか否かを決定するために使用される。候補セルが、記憶されたパラメータに基づく要件を満たさない、または超えない、例えば、セルからMSによって受信された信号の特性が、パラメータによって示される閾値を超えない場合、プロセスが停止し、MSがサービングセル上にキャンプしたままとなる。信号の属性は、例えば、0dBまたは+10dBであり得る所定量だけ、閾値を超える必要があってもよいことに留意されたい。パラメータは、最小受信レベル、QRXLEVMIN値であってもよい。
従来、記憶されたQrxlevmin値は、−115から−24dBmの範囲を有してもよく、3Gセルのシステム情報にそれを含むことが強制的であるため、デフォルト値がない。Qrxlevminは、そのセルに対する好適性パラメータであってもよい。
Pcompensationは、45.008仕様の第6.6.5節でも現在参照されている、セル内でブロードキャストされる1つ以上のパラメータから(少なくとも部分的に)導出される、さらなる好適性パラメータである。その値は、0dBとなる可能性が最も高い。
パラメータに基づいて、候補セルが要件を満たす、または超えることが決定された場合には、MSは、続いて、既知の方式で、例えば、セルの周波数に同調し、復号されたデータを使用してそれを評価することによって、セルをさらに評価してもよい。MSが利用可能な記憶された基準を持たない場合(ステップ412)、またはMSが候補セルと同じ周波数を有するセルから得られる、記憶された基準を持たない場合(ステップ414)には、この復号が行われる。
随意で、ステップ418で好適性パラメータを復号するように候補セルのシステム情報を取得する前に、示されていないが、明示的に信号伝達されないデフォルトパラメータを使用して、MSが候補セルを評価してもよい。一実施例では、デフォルトパラメータは所定量であり、再選択仕様で特定される。候補セルがこのデフォルトパラメータに基づく要件を満たさない場合、MSは再選択を続けず、MSはサービングセル上にキャンプしたままとなる。MSがデフォルトパラメータに基づくこれらの要件を満たす場合、MSは再選択プロセスを続ける。
図示した実施例では、ステップ418で、MSが候補セルのシステム情報を取得してもよい。これを行うために、MSは、セル上で通信チャネルを確立し、その周波数に同調してもよい。システム情報は、システム情報ブロック(SIB)の形態であってもよく、セルの周波数に同調し、その上に通信チャネルを確立することによって得られてもよい。システム情報は、一般的であり、本開示の全体を通して参照されるSIB以外のブロックから導出されてもよい。次いで、MSは、好適性パラメータを取得するようにシステム情報を復号し、これらのパラメータに基づいてセルを評価する(ステップ420)。MSが、例えば、復号されたパラメータに加えて、以前に行われた測定に基づいて、これらの要件を満たすと決定された場合(ステップ422)、MSは、候補セル上にキャンプし、それへの再選択を行ってもよい(ステップ424)。MSが不適切であると見なされた場合、MSはサービングセル上にキャンプしたままとなる。
加えて、および随意で、MSが新しいセル(図示せず)内にキャンプしているときに、登録更新が行われてもよい。この登録更新は、MSが新しいセルまたは新しい登録地域に再選択したことをネットワークに明示的に通知してもよい。加えて、および随意で、データが新しいセル(図示せず)内のネットワークに伝送され、ネットワークから受信されてもよい。登録更新ステップ(図示せず)は、例えば、ルーティング地域更新、位置更新、複合ルーティング地域更新、または類似物を含んでもよい。登録更新に関するさらなる情報については、参照することにより本明細書に組み込まれる、3GPP TS 24.008仕様、「移動無線インターフェース3層仕様;コアネットワークプロトコル;段階3」を参照されたい。
図5は、情報フローの高レベル図を提供する。MSが3Gセル504上にキャンプしているときに、RSCP好適性基準パラメータは、セルの周波数に従って記憶される。この記憶506は、複数のパラメータおよび周波数を含有してもよい。示されるように、2Gから3Gへのセル再選択、すなわち、セル502からセル504への再選択を行うときに、記憶された情報は周波数ごとの基準で使用される。
上記の実施例を達成するために、MSが周波数および閾値パラメータのリストを維持することが有利であってもよい。例えば、遭遇した新しい周波数を有する全セルについて、その周波数の閾値パラメータが記憶される。加えて、新しいパラメータが特定の周波数を有するセルから復号されるたびに、記憶された基準を置換することができる。これは、セルが以前に基準を満たした場合に(ステップ616)、いったんMSがセルのシステム情報を復号する(ステップ420)と、起こってもよい。
別の実施形態では、記憶され、周波数ごとの基準で使用される代わりに、各閾値パラメータは、セルごとの基準のみで使用されてもよい。図6は、この実施例を図示する。ステップ602で、MSはサービングセル上にキャンプしている。MSは、最初に、サービングセルから隣接セルリストを受信してもよい(ステップ604)。次いで、MSは、サービングセルによってブロードキャストされる隣接セルリストから、ある再選択パラメータを復号してもよい(ステップ606)。次いで、MSは、候補セルを識別し、信号強度、品質、または電力等のそれの測定を行う(ステップ608)。セルが再選択要件を満たさない場合、MSはサービングセル上にキャンプしたままとなる。候補セルが再選択要件を満たす場合(ステップ610)、MSは、続けて、利用可能な記憶された基準を有するか否かをチェックする(ステップ612)。利用可能な記憶された基準が全くない場合、MSは再選択プロセスを続け、システム情報を復号するようにセルの周波数に同調する。
次いで、MSは、候補セルと同じcell_IDを有するセルから得られた、利用可能な記憶された基準があるか否かをチェックする(ステップ614)。適用可能な記憶された基準がない、すなわち、いずれの基準も候補セルと同じcell_IDを有するセルから得られなかった場合、MSは再選択プロセスを続け、システム情報を復号するようにセルの周波数に同調する。
cell_IDは、セルのスクランブリングコードであってもよく、またはセルの別の識別子であってもよい。cell_IDは、全体的に一意的である必要はないが、局所的に一意的であってもよい。この特定の実施例でセルを区別するために使用される識別子は、セルのシステム情報を復号する必要なく、候補セルを識別することができるように、物理層から導出することができる識別子、すなわち、物理層識別子である。そのような局所的に一意的な識別子(物理層から導出することができる)の実施例は、E−UTRANセルの「物理層セル識別子」およびUTRANセルの「一次スクランブリングコード」を含む。
このようにして、基準は、それが得られたセルのみに適用することができる。これは、MSが不必要に「閉じ込められ」得る、従来の再選択の制限を未然に防ぐ。既知の記憶方法と比較すると、バッテリ寿命が依然として最小化され、パラメータが記憶されない場合、MSが、パラメータを復号するように複数回セルの周波数に同調しようとしないので、それらが記憶および再利用されるためには1回が十分である(例えば、測定が変化する場合に再利用されてもよい)。
MSが、候補セルと同じcell_IDを有するセルから得られる、記憶された基準を有する場合、候補セルは、例えば、ステップ608で行われた測定を使用して、これらの基準に対して比較される(ステップ616)。この試験が成功した場合、MSは再選択プロセスを続ける。成功しなければ、MSはサービングセル上にキャンプしたままとなる。
随意で、ステップ618で好適性パラメータを復号するように候補セルのシステム情報を取得する前に、示されていないが、明示的に信号伝達されないデフォルトパラメータを使用して、MSが候補セルを評価してもよい。一実施例では、デフォルトパラメータは所定量であり、再選択仕様で特定される。候補セルがこのデフォルトパラメータに基づく要件を満たさない場合、MSは再選択を続けず、MSはサービングセル上にキャンプしたままとなる。MSがデフォルトパラメータに基づくこれらの要件を満たす場合、MSは再選択プロセスを続ける。
次いで、上記で説明される条件が満たされる、または場合によっては満たされない場合に、MSは、候補セルの周波数に同調し、システム情報を取得する(ステップ618)。次いで、再選択のためのセルの好適性が、システム情報から復号されるパラメータに基づいて評価される(ステップ620)。セルが好適性要件を満たす場合(ステップ622)、MSはセル上にキャンプしてもよい(ステップ624)。もしそうでなければ、MSはサービングセル上にキャンプしたままとなってもよい(ステップ602)。MSは、各cell_IDについて、復号された最新のパラメータが記憶および置換されるように、セルパラメータリストを維持してもよい。このようにして、記憶された基準が使用されるたびに、そのセルに対して可能な限り正確になる可能性が最も高い。
さらなる実施例では、閉鎖加入者グループセル(CSG)セルは、非CSGセルとは異なって扱われてもよい。既知のアルゴリズムでは、これらのセルに適用し、これらのセルから取り出すことができる、パラメータに関する区別がない。一実施形態では、上記で説明されるのと同様に、パラメータは、CSGセルから復号された場合、別々に記憶されてもよい。次いで、このパラメータは、同様にCSGセルであるセルのみに適用されてもよい。付加的な実施例では、記憶されたCSG基準は、基準が得られたセルと同じ周波数上で動作する、CSG候補セルのみに適用されてもよい。さらに、記憶されたCSG基準は、基準が得られたセルと同じIDを有する、CSG候補セルのみに適用されてもよい。このようにして、CSGパラメータが非CSGセルに対して記憶および使用されず、CSGパラメータがCSGセルのみに対して適用されるため、CSGセルが有意に異なる再選択基準を有してもよいという事実は、非CSGセル再選択を妨げない。
図7は、パラメータがCSGセルから導出される場合にのみ、CSGセルのみに適用される、この実施例を図示する。ステップ702では、MSがサービングセル上にキャンプしている。MSは最初に、サービングセルから隣接セルリストを受信してもよい(ステップ704)。次いで、MSは、サービングセルからブロードキャストされる隣接セルリストからある再選択パラメータを復号してもよい(ステップ706)。次いで、MSは、候補セルを識別し、信号強度、品質、または電力等のそれの測定を行う(ステップ708)。候補セルは、CSGセルである。セルが再選択要件を満たさない場合、MSはサービングセル上にキャンプしたままとなる。候補セルが再選択要件を満たす場合(ステップ710)、MSは、続けて、利用可能な記憶された基準を有するか否かをチェックする(ステップ712)。いずれの基準もない場合、MSは再選択プロセスを続け、システム情報を復号するようにセルの周波数に同調する。
次いで、MSは、CSGセルから得られた、記憶された基準が利用可能であるか否かをチェックする(ステップ714)。もしそうでなければ、MSは再選択プロセスを続け、システム情報を復号するようにセルの周波数に同調する。
MSが、CSGセルから得られる、記憶された基準を有する場合、候補CSGセルは、例えば、ステップ708で行われた測定を使用して、これらの基準に対してチェックされる(ステップ716)。この試験が成功した場合、MSは再選択プロセスを続ける。成功しなければ、MSはサービングセル上にキャンプしたままとなる。
次いで、上記で説明される条件が満たされるか、または場合によっては満たされない場合に、MSは、候補セルの周波数に同調し、システム情報を取得する(ステップ718)。次いで、再選択のためのセルの好適性が、システム情報から復号されるパラメータに基づいて評価される(ステップ720)。セルが好適性要件を満たす場合(ステップ722)、MSはセル上にキャンプしてもよい(ステップ724)。もしそうでなければ、MSはサービングセル上にキャンプしたままとなってもよい(ステップ702)。
随意で、ステップ718で好適性パラメータを復号するように候補セルのシステム情報を取得する前に、示されていないが、明示的に信号伝達されないデフォルトパラメータを使用して、MSが候補セルを評価してもよい。一実施例では、デフォルトパラメータは所定量であり、再選択仕様で特定される。候補セルがこのデフォルトパラメータに基づく要件を満たさない場合、MSは再選択を続けず、MSはサービングセル上にキャンプしたままとなる。MSがデフォルトパラメータに基づくこれらの要件を満たす場合、MSは再選択プロセスを続ける。
図8は、本開示による記憶プロセスを図示する。図8では、セルがCSGセルである場合にプロセスを停止するステップは、CSGセルからのパラメータが記憶または再利用されない場合にのみ適用される。加えて、以前に記憶されたパラメータを削除するステップはオプションである。これはCSG基準の記憶を例示するが、例示はまた、周波数または識別特有のパラメータを記憶する非CSGセルにも適用可能であり、それにより、パラメータの記憶のための基準が必要に応じて改変される。
MSがサービングセル上にキャンプしている状態で(ステップ802)、MSは、セルのシステム情報を復号してもよい(ステップ804)。「セルA」と呼ばれるセルは、MSが以前に評価した候補セルであってもよく、または任意の他のセルであってもよい。既知の方式で、MSは、パラメータが復号されるセルであるセルAが、サービングセルと同じかまたは同等のPLMNのものであるか否かを評価してもよい(ステップ806)。もしそうでなければ、パラメータは記憶されなくてもよく、プロセスは停止してもよい(ステップ806)。もしそうであれば、プロセスは継続してもよい。これは、不必要なパラメータが記憶されず、ネットワークが記憶されたパラメータの構成を制御することが可能であってもよいことを確実にする。次に、本実施例によれば、MSは、パラメータがCSGセルから導出されているか否かをチェックする(ステップ810)。もしそうである場合には、プロセスが停止し、パラメータが記憶されない(ステップ812)。これは、本開示の一実施例にすぎない。パラメータが非CSGパラメータから独立して記憶され、CSGパラメータがCSGセルを評価するためだけに使用される他の実施例が本明細書で説明される。
前述の実施例によれば、次いで、MSは、パラメータが導出されたセルの周波数を識別してもよい(ステップ814)。次いで、システム情報から復号される好適性基準は、MSによって記憶され、後続の使用のためにセルの周波数と関連付けられる(ステップ816)。次いで、このセルの周波数と関連付けられる任意の以前のパラメータ、すなわち、F_Aが、随意で削除されてもよい(ステップ818)。次いで、プロセスが終了してもよい(ステップ820)。上記の記憶プロセスは、セルの一意的な識別子または説明された基準の適用性の任意の組み合わせに関連して、パラメータを記憶するプロセスに同等に適用可能である。
さらなる実施例では、MSがそのセルに対するパラメータを記憶するべきではないことを示すように、セルが「記憶しない」フラグをブロードキャストしてもよいことが検討される。これは、例えば、非常に特殊または独特な設定を有し得る試験セルにとって有用であってもよい。代替として、パラメータが全く記憶されるべきではないセル、例えば、図8に図示されるようなCSGセルのうちの1つ以上、禁じられたセル、または特定の拒絶原因が受信されたセルの何らかの暗示的指示または定義があってもよい。
記憶されたパラメータ(具体的には、非常に制限的なパラメータ)がタイムアウトし、永久的に再選択を制限しないことを確実にするように、記憶された値はまた、タイマーの終了の対象となってもよい。
ごく最近受信した値による、記憶された値の置換はまた、以下の
−復号された値の絶対値
−以前に記憶された値に対する値(ある差異よりも高い/低い/大きい)
に基づいて制限されてもよい。
これは、明らかに非常に制限的なパラメータまたは異常なパラメータの記憶を防止するため、またはデバイスが記憶されたパラメータに基づく再選択評価を誤って放棄することを回避するように、最も楽観的な値が記憶されていることを概して確実にするために有用であり得る。
MSによって記憶されたパラメータは、アイドルモード再選択を通して得られていてもよく、または代替として、接続モードで、あるいは何らかの他の方法を介して得られていてもよい。パラメータは、セルのシステム情報を復号することを介して得られることが説明されている。必ずしもこうである必要はなく、例えば、パラメータをシステム情報とは別にブロードキャストすることができる。上記で説明される方法に対する、パラメータを得て記憶する他の方法が構想される。
図10から14は、本開示のある実施例を図示する。当然ながら、これらの説明された実施例のうちのいずれかを組み合わせることができると構想される。図10は、最初に第1のUTRANセル1のシステム情報ブロック(SIB)を読み出す、MSを図示する。Qrxlevminパラメータが、MS上に記憶され、パラメータが由来したUTRANセル1の周波数FREQ1と関連付けられる。おそらくセル1が再選択のために適切ではないので、MSはGSM(登録商標)サービングセル上に残るが、理由は無関係である。次いで、MSは、再選択のためにUTRANセル2を評価する。セル2の周波数FREQ2がFREQ1と等しい場合には、MSは、セル2を評価するために記憶されたQrxlevmin値を使用する。示されていないが、評価が成功した場合、MSはセル2に再選択し、または代替として、この試験後に再選択が成功することが決定的とならない場合があるため、MSはセル2に向かう再選択プロセスを継続または完了する。また、示されていないが、周波数が等しくない場合、記憶されたパラメータなしで評価が行われる。
図11は、最初に第1のUTRANセル1のSIBを読み出すMSを図示する。Qrxlevminパラメータが、MS上に記憶され、パラメータが由来したUTRANセル1の識別ID1と関連付けられる。識別ID1は、例えば、スクランブリングコードであってもよい。MSはGSM(登録商標)サービングセル上に残る。次いで、MSは、再選択のためにUTRANセル2を評価する。セル2のCell_ID2がID1と等しい場合には、MSは、セル2を評価するために記憶されたQrxlevmin値を使用する。示されていないが、評価が成功した場合、MSはセル2に再選択する。また、示されていないが、Cell_IDが等しくない場合、記憶されたパラメータなしで評価が行われる。
図12は、CSGセルに関する本開示の実施例を図示する。MSは最初に、第1のUTRANセルのシステム情報ブロック(SIB)を復号する。MSは、セルがCSGセルではなくUTRANセルであるときにQrxlevminを記憶する。次いで、MSは、CSGセル(また、UTRANセルであってもよい)のSIBを復号する。この実施例では、セルがCSGセルであるため、Qrxlevminは記憶されない。次いで、MSは、再選択のためにUTRANセルを評価する。第1のUTRANセルから得られたQrxlevmin値が記憶され、CSGセルからのQrxlevminが記憶されなかったため、MSは、この記憶されたQrxlevmin値を評価で使用する。
図13は、CSGセルに関する本開示の別の実施例を図示する。MSは、第1のCSGセル1のSIBを読み出し、SIBを復号する。次いで、MSは、Qrxlevminを記憶し、そのデータ記憶の中で、それをパラメータがCSGセルから得られたという指示と関連付ける。MSは、サービングセル、この場合はGSM(登録商標)セル上にキャンプしたままとなる。次いで、セル2がCSGセルであるため、MSは、記憶されたQrxlevmin値を使用して、再選択のために第2のCSGセル2を評価する。
図14は、本開示の別の実施例を図示する。MSは、GSM(登録商標)セル上にキャンプしている。MSは、第1のCSGセル1のSIBを読み出し、復号する。次いで、MSは、Qrxlevminを記憶し、そのデータ記憶の中で、それをセルがCSGセルであるという指示、およびQrxlevminが導出されるセルのCell_ID、ID1と関連付ける。MSは、GSM(登録商標)セル上にキャンプしたままとなる。次いで、セルがCSGセルであり、第2のセルのCell_ID、ID2がID1に等しい場合にのみ、MSは、記憶されたQrxlevminを使用して、再選択のために第2のCSGセル2を評価する。好ましくは、セルの周波数およびCell_IDは、上記で説明されるように、共同で考慮されてもよく、例えば、パラメータが得られたセルの周波数およびCell_IDが、候補セルのものと同じである場合にのみ、記憶されたパラメータを使用して、CSGセルが評価されてもよい。
ここで、本開示の実施例の具体的な例示的実装を説明する。マルチRATシステムでは、UEがUTRAN FDDセル上にキャンプしようとする(および/またはセル上にキャンプしている、および/またはUTRAN FDDセルのSIBを読み出す任意の他の理由がある)時はいつでも、SIBからRSCP基準パラメータを復号し、将来の使用のためにそれを記憶する。UEは、他のパラメータに加えて、セルの周波数を記憶してもよい。UEが2Gに進むときに、UEは、最後の情報が記憶された周波数上で構成される全てのUTRAN FDDセルに向かう2Gから3Gヘのセル再選択に、記憶された好適性基準パラメータを適用し始めることができる。
現在、RSCP基準のみが記憶され、システムにおいて使用されるが、この変更により、UEは、RSCP基準と関連付けられる周波数を記憶する必要がある。UEは、周波数および関連RSCP基準パラメータのリストを維持する必要があってもよい。UEが、記憶された好適性パラメータを有する周波数上で動作する別のUTRAN FDDセルのSIBを後に読み出す場合には、記憶された値を、ちょうど読み出したSIBからの値と置換してもよい。リストは、PLMN選択後に消去される(3GPP TS 23.122参照)。
本開示は、デバイスがある構成で2Gに閉じ込められる可能性を低減し、好適性基準を構成する際に向上した融通性をオペレータに提供し(これらが同じ周波数の他のセルにしか使用されないので)、ある周波数が高い好適性閾値によって「制限されている」場合において、PLMNの非「制限」周波数への2Gから3Gヘのセル再選択を可能にする。
セルBがサービングセルであり、セルAが、パラメータが以前に復号されたセルであり、セルCが現在の候補セルである、上記で説明されたセルA、B、およびCのシナリオを考慮すると、セルAと関連付けられるパラメータは、
PLMN ID(PLMN_Aと呼ばれる)、
周波数[F_A]、
物理層アドレス(PCI/PSC)[P_A]、または
CSGセルであるか否か[isCSG_A]
であってもよい。
これらのパラメータは全て、セルAのシステム情報(SIB)を復号することによって決定されてもよい。システム情報は、一般的であり、本開示の全体を通して参照されるSIB以外のブロックから導出されてもよい。これらの実施例でのPLMN規則は、例示的にすぎず、本開示に必要ではない。それらは、付加的な独立制約である。
この例示的シナリオではサービングセルである、セルBと関連付けられるパラメータは、
PLMN ID[PLMN_B]、または
[セルBがセルA、Cと同じRATものである場合にのみ関連する、周波数、物理層アドレス(PCI/PSC)]
であってもよい。
セルCと関連付けられるパラメータは、
周波数[F_C]、
物理層アドレス(PCI/PSC)[P_C]、
CSGセルであるか否か[isCSG_C]、これは、F_Cに基づいて、またはP_CおよびCSGセルに確保されている物理層アドレスの範囲の知識に基づいてのみ決定可能であってもよい、または、
[無線信号品質/強度の初期評価が実行されるときに分からない場合があるPLMN_C]
であってもよい。
一般的には、従来の仕様は、PLMN_A=PLMN_B、またはPLMN_AおよびPLMN_Bが同等である場合に、セルCを評価するためにセルAからのパラメータを使用することができると特定する。
本開示の実施例のうちの1つは、
i)PLMN_A=PLMN_B、またはPLMN_AおよびPLMN_Bが同等である、ならびに
ii)F_A=F_Cである
場合に、セルCを評価するためにセルAからのパラメータを使用することができるように、この規則を修正することである。
CSGセルを考慮して図8に図示される別の実施例を考慮すると、これは、
i)PLMN_A=PLMN_B、またはPLMN_AおよびPLMN_Bが同等である、ならびに
ii)F_A=F_C、ならびに
iii)セルAもセルCもCSGセルではない(すなわち、isCSG_A=FalseおよびisCSG_C=False)
場合に、セルCを評価するためにセルAからのパラメータを使用することができると表すことができる。
CSGセルに関するさらなる実施例(事実上、セルAおよびCが両方ともCSGセルでなければならないと述べる)は、
i)PLMN_A=PLMN_Bであるか、またはPLMN_AおよびPLMN_Bが等価である、および
ii)F_A=F_C、および
iii)セルAおよびセルCの両方がCSGセルである(すなわち、isCSG_A=TrueおよびisCSG_C=True)
場合に、セルCを評価するためにセルAからのパラメータを使用することができると表すことができる。
CSGセルに関するさらなる実施例(事実上、セルAおよびCが高い確率で同じセルでなければならないと述べる)は、以下の
iv)P_A=P_C
に加えて、上記の条件として表すことができる。
上記の場合の各々、または任意の組み合わせにおいて、以下の規則
i)PLMN_A=PLMN_B
を修正することによって、異なる(しかし同等の)PLMNが異なる再選択基準を有する場合に対処するように、上記の規則へのさらなる修正を考慮することができる。
本開示のさらなる実施例では、以前に記憶された好適性要件(ランキングベースの再選択の結果として得られていてもよい)は、優先順位ベースの再選択規則に従ってセルを評価するときに使用されるべきではない。優先順位ベースの再選択アルゴリズムでは、上記で説明されるように、閾値パラメータがサービングセル内でブロードキャストされてもよい。本実施例では、記憶された好適性パラメータの使用への制限は、対応する(信号品質/信号強度)パラメータが現在のサービングセル内で利用可能である、例えば、セルによってブロードキャストされるか否かに依存していてもよい。常にこうであるとは限らない。
図9は、この特定の実施例を図示する。プロセスは、随意で、MSが3Gセルに再選択しようとすると開始してもよい。MSは、3Gセルからシステム情報ブロック(SIB)を受信し(ステップ904)、次いで、受信信号コード電力(RSCP)基準パラメータを復号して記憶する(ステップ906)。次いで、MSは、既知の方式で、優先順位ベースの再選択規則を使用して候補3Gセルを評価してもよい(ステップ908)。
従来、次いで、MSは、記憶されたRSCP基準に対して候補セルを評価し(ステップ912)、セルが記憶されたRSCPパラメータに基づく基準を満たさない場合(ステップ914)、プロセスが停止し、MSがセルに再選択しない(ステップ916)。候補セルが基準を満たす場合(ステップ914)には、セルは、45.008仕様の第6.6.6節で記述されるように、優先順位ベースの再選択基準を満たすか否かを確認するように評価される。
しかしながら、本開示によれば、910で印付けられた領域で覆われたステップは実行されない。本開示によれば、優先順位ベースの再選択基準では、候補セルは、記憶された閾値基準を使用して評価されない。これらの基準は、ランキングベースのアルゴリズムの一部として、および別のセルまたは同じセルからシステム情報を復号することによって得られていてもよい。
本実施例では、MSが、優先順位ベースの再選択規則を使用して候補セルを評価した場合(ステップ908)には、任意の記憶されたパラメータにかかわらず、またはそれらに関係なく、候補セルが優先順位ベースの再選択基準を満たすか否かを決定する(ステップ918)。セルが基準を満たさない場合、評価が終了し、MSがセルに再選択しない(ステップ916)。候補セルが、優先順位ベースの再選択規則に従った再選択基準を満たす場合、MSはセルへの再選択を行う(ステップ920)。
このようにして、優先順位ベースの再選択アルゴリズムは、ランキングベースの再選択中に記憶された場合がある不正確なパラメータによって妨げられない。パラメータがサービングセルによってブロードキャストされる場合、それらは、優先順位ベースの再選択で使用される一次基準のままとなる。パラメータがブロードキャストされない場合には、MSは、信用できない場合がある、記憶されたパラメータを使用することなく、再選択のためにセルの適切性を決定するであろう。
図15は、第1のGSM(登録商標)セル1上にキャンプしている間に、UTRANセルのシステム情報ブロッック(SIB)を最初に読み出す、MSを図示する。GSM(登録商標)セル1では、ランキングアルゴリズムのみが、UTRANセルへの再選択に使用される。Qrxlevminパラメータが、MS上に記憶される。MSは、GSM(登録商標)セル1から第2のGSM(登録商標)セル2への再選択を行ってもよい。GSM(登録商標)セル2は、優先順位ベースの再選択をサポートする。GSM(登録商標)セル2から、MSは、優先順位ベースの再選択を使用してUTRANセルを評価してもよい。優先順位ベースの評価を行うときに、MSは、ランキングアルゴリズム中にUTRANセルから得られた、記憶された基準を使用しない。示されていないが、評価が成功した場合、MSはUTRANセルに再選択する。
ここで、上記の開示の原則を実装するために使用されてもよい例示的なアルゴリズムを説明する。この実施例が構築されるアルゴリズムの言語は、改変または明瞭かされてもよいが、元のアルゴリズムと比較したときに挿入および改変されているテキストによって例示される原理は、改正されたアルゴリズムにも同等に適用可能である。
これは、セルランキングに基づく、GSM(登録商標)からUMTSへのセル再選択のためのアルゴリズムである。この項でのアルゴリズムは、優先順位情報に基づくセル再選択アルゴリズムの使用のための条件が満たされない場合に、GSM(登録商標)からUMTSへのセル再選択に使用されるべきである。
3Gセル再選択リストがUTRAN周波数を含む場合、MSは、少なくとも5秒ごとに、サービングセルの値RLA_C、および少なくとも6つの最強非サービングGSM(登録商標)セルの各々を更新するであろう。
次いで、MSは、以下の場合に、好適な(TS 25.304参照)UTRANセルを再選択するであろう:
−TDDセルについて、測定されたRSCP値が5秒の期間にわたってTDD_Qoffset以上である場合、
−FDDセルについて、以下の基準が5秒の期間にわたって全て満たされる場合であって、
1.その測定されたRSCP値が、サービングセルのRLA_Cの値および好適な(3GPP TS 03.22参照)非サービングGSM(登録商標)セルの全てを値FDD_Qoffsetだけ超えるとき、
2.その測定されたEc/No値が、値FDD_Qmin−FDD_Qmin_Offset以上であるとき、
3.その測定されたRSCP値が、FDD_RSCP_threshold以上であるとき。
以前の15秒以内にセル再選択が発生した場合、FDD_QoffsetまたはTDD_Qoffsetは、5dBだけ増加させられる
−Ec/NoおよびRSCPが測定された数量である(第8.1.5項参照)
−FDD_RSCP_thresholdは、FDD_RSCPminがサービングセル上でブロードキャストされる場合に、FDD_RSCPmin−min((P_MAX−21dBm),3dB)に等しく、それ以外の場合、これらのパラメータが利用可能であれば、Qrxlevmin+Pcompensation+10dBに等しく、そうでなければ、FDD_RSCPminのデフォルト値である
−QrxlevminはUTRAN FDDセル内の最小限必要なRXレベル(dBm)である(3GPP TS 25.304参照)
−Pcompensationはmax(UE_TXPWR_MAX_RACH−P_MAX,0)(dB)である(3GPP TS 25.304参照)
−UE_TXPWR_MAX_RACHはRACH上のUTRAN FDDセルにアクセスするときに、MSが使用してもよい最大TX電力レベル(dBm)である(3GPP TS 25.304参照)
−P_MAXはUTRAN FDDモードでのMSの最大RF出力電力(dBm)である(3GPP TS 25.304参照)
−FDD_Qmin、FDD_Qoffset、ならびに随意でFDD_RSCPminおよびFDD_Qmin_OffsetはサービングセルのBCCH上でブロードキャストされる
−TDD_QoffsetはサービングセルのBCCH上でブロードキャストされる。
注記1:UTRANセルが好適であるか否かを決定するために必要とされるパラメータは、UTRANセルのBCCH上でブロードキャストされる。MSは、UTRANセルのBCCHを復号する前に、UTRANセルに向かう再選択を開始してもよく、UTRANセルが好適ではない場合にサービスの短い中断につながる。
注記2:FDD_RSCPminがブロードキャストされる場合、最適なGSM(登録商標)からUTRANへの再選択性能は、UTRAN受信可能範囲境界領域におけるUTRANセルが+24dBm UE電力に対して計画された場合に達成される。
注記3:パラメータTDD_Qoffsetは、標的UTRAN TDDセルに向かう再選択の絶対閾値である。
セルがCSGセルである/「記憶しない」を示す/{「ローミング用の禁止LAのリスト」の一部である}または禁じられているため不適切である/または[同じ周波数上のセルに対して現在記憶されているものよりも大きい]FDD_RSCP_thresholdをもたらす/[XX]dBよりも大きい場合を除いて、MSは、UTRAN FDDセル上にキャンプしようとしている間に、同等のPLMNのUTRAN FDDセルから復号された時はいつでも、上記のUTRANセルRSCP好適性基準パラメータを記憶するであろう。同等のPLMNのUTRAN FDDセルからのごく最近記憶されたパラメータは、CSGセルおよび優先順位ベースの再選択アルゴリズムに従って評価されるセルを除いて、全てのUTRAN FDDセルに向かう有効な再選択基準である(それぞれ、第6.6.7項および第6.6.6項を参照)。[5]分以上前に受信された記憶された値は、消去されるべきである。このパラメータのリストは、PLMN選択後に消去されるべきである(3GPP TS 23.122参照)。
ここでの「/」は、本開示の異なる側面を区別するために使用されるが、組み合わせ可能となり得ることに留意されたい。
UTRANへのセル再選択は、好適なGSM(登録商標)セルを見出すことができる場合、MSがUTRANセルからGSM(登録商標)セルを再選択した後の5秒以内に起こるべきではない。
禁じられたUTRANセルに向かう再選択試行の場合、MSは、禁じられたUTRANセル上のTbarred値によって定義されるように、このUTRANセルに向かうさらなる再選択試行を放棄するであろう(3GPP TS 25.331参照)。
最高ランクのUTRANセルが、「ローミング用の禁止LAのリスト」の一部であるか、または登録されたPLMNと同等であるものとして示されていないPLMNに属することにより好適ではない(3GPP TS 25.304参照)場合、MSは、最大20分の期間にわたって、このUTRANセルおよび同じ周波数上の全ての他のセルに向かうさらなる再選択試行を放棄してもよい。MSがセル選択を行わなければならない場合、この制限は除去されるべきである。MSが、GERANの制御下で、タイマーが作動している周波数にリダイレクトされた場合、その周波数への任意の制限が除去されるべきである。
1つよりも多いUTRANセルが上記の基準を満たす場合、MSは、最大RSCP値を有するセルを選択するであろう。
上記の開示の原則を実装するために使用されてもよいさらなる例示的なアルゴリズムをここで説明する。この実施例が構築されるアルゴリズムの言語は、改変または解明されてもよいが、元のアルゴリズムと比較したときに挿入および改変されているテキストによって例示される原理は、改正されたアルゴリズムにも同等に適用可能である。
これは、優先順位情報に基づく、RAT間セル再選択のためのアルゴリズムである。この項でのアルゴリズムは、MSに利用可能な優先順位および閾値がネットワークによって提供される場合、および移動局が優先順位ベースのRAT間セル再選択をサポートし、サービングセルに対する優先順位情報がネットワークによって提供される場合に、RAT間セル再選択に使用されるべきである。E−UTRANをサポートする移動局は、全てのサポートされたRATに向かう優先順位ベースのRAT間セル再選択をサポートするであろう。E−UTRANをサポートせず、UTRANをサポートし、UTRANからGERANへの優先順位ベースの再選択をサポートする移動局は、UTRANに向かう優先順位ベースのRAT間セル再選択をサポートするであろう。
ネットワークは、E−UTRAN周波数が隣接セルリストに含まれる場合に、優先順位情報を提供するべきであり、ネットワークは、UTRAN周波数のみが隣接セルリストに含まれる場合に、優先順位情報を提供するであろう。優先順位情報が移動局に利用可能であり、移動局が優先順位ベースのRAT間セル再選択をサポートする場合、この項でのアルゴリズムは、全てのRATに向かうRAT間セル再選択に使用されるべきである。どの一式の優先順位が所与のときに有効であるかに関する規則は、3GPP TS 44.018で定義されている。
注記1:「優先順位情報」は、各UTRANまたはE−UTRAN周波数に関係する優先順位および閾値(例えば、UTRAN_PRIORITY、E−UTRAN_PRIORITY、THRESH_UTRAN_high、THRESH_E−UTRAN_high)ならびにサービングセルに関係する情報(例えば、GERAN_PRIORITY、THRESH_GSM(登録商標)_low)を含む。
注記2:仕様の全体を通して、「隣接セルリスト」という語句はまた、適切な場合にE−UTRAN隣接セルリストも含む。
注記3:優先順位は、優先順位ベースのセル再選択をサポートしないネットワークの周波数に対しても提供される必要がある。
3Gセル再選択リストまたはE−UTRAN隣接セルリストが、他の無線アクセス技術の周波数を含む場合、MSは、少なくとも5秒ごとに、サービングセルの値RLA_C、および少なくとも6つの最強非サービングGSM(登録商標)セルのそれぞれを更新するであろう。
次いで、MSは、以下の基準が満たされる場合に、別の無線アクセス技術の好適な(UTRANについては3GPP TS 25.304およびE−UTRANについては3GPP TS 36.304を参照)セルを再選択するであろう。S_non−serving_XXXは、非サービングRAT間セルの測定数量であり、XXXは、他の無線アクセス技術/モードを示し、以下のように定義される:
−UTRANセルについては、セルの周波数のUTRAN_QRXLEVMINを引いたセルの測定されたRSCP値である
−E−UTRANセルについては、THRESH_E−UTRAN_high_Qが提供されない場合、セルの周波数のE−UTRAN_QRXLEVMINを引いたセルの測定されたRSRP値であり、そうでなければ、THRESH_E−UTRAN_high_Qが提供された場合、セルの周波数のE−UTRAN_QQUALMINを引いたセルの測定されたRSRQ値である。
記憶された好適性要件(例えば、第6.6.5項で特定されるような記憶されたRSCP好適性要件)は、この項での基準に従ってセルを評価するときにUTRANセルに使用されるべきではない。
GSM(登録商標)セルについては、S_GSM(登録商標)は、セルのC1値として定義される(第6.4項参照)。
別のRAT間周波数のセルへのセル再選択は、(示される順序で評価される)以下の条件のうちのいずれかが満たされる場合に行われるべきである:
−より高い優先順位のRAT間周波数の1つ以上のセルのS_non−serving_XXXが、時間間隔T_re−selectionの間にTHRESH_XXX_high(またはE−UTRAN標的の場合、提供されるならばTHRESH_E−UTRAN_high_Q)よりも大きい。その場合、移動局は、優先順位の高いものから順に再選択するためにセルを考慮し、およびS_non−serving_XXXの高いものから順に、同じRAT間周波数または同等優先順位のRAT間周波数のセルを考慮し、上記の条件を満たす第1のセルを再選択するであろう
−S_GSM(登録商標)の値が、時間間隔T_re−selectionの間にサービングセルおよび全ての測定されたGSM(登録商標)セルに対するTHRESH_GSM(登録商標)_lowよりも低い。この場合、移動局は、以下の順序でRAT間セルを再選択のために考慮し、以下の基準を満たす第1のセルを再選択するであろう
−S_non−serving_XXXが時間間隔T_re−selectionの間にTHRESH_XXX_low(またはE−UTRAN標的の場合、提供されるならばTHRESH_E UTRAN_low_Q)よりも大きい、より低い優先順位のRAT間周波数のセル。これらのセルは、優先順位の高いものから順に考慮され、同じRATのセルについては、S_non−serving_XXXの高いものから順に考慮されるべきである
−いずれのセルも上記の基準を満たさない場合、時間間隔T_re−selectionの間に、S_non−serving_XXXが少なくとも特定のヒステリシスH_PRIOだけサービングセルのS_GSM(登録商標)よりも高い、RAT間セル。これらのセルは、S_non−serving_XXXの高いものから順に考慮されるべきである。
UTRAN FDDセルは、上記の基準に加えて、その測定されたEc/No値がFDD_Qmin−FDD_Qmin_Offset以上である場合にのみ再選択されるべきである。
E−UTRAN_QminがE−UTRAN周波数に対して提供される場合、その周波数上のE−UTRANセルは、上記の基準に加えて、その測定されたRSRQ値がE−UTRAN_Qmin以上である場合にのみ再選択されるべきである。移動局は、同じPLMN上で、または[再選択を試行した][例えば、システム情報の中で、そのセルに対する好適性要件が記憶されるべきではないという指示をそのセルから受信しない限り][またはセルがCSGセルであった][または好適ではなかった]サービングセルと同等のPLMN上で、E−UTRANセルから{全ての/RSRQ関連}好適性要件を記憶するであろう。E−UTRANセルを評価するときに、E−UTRAN_Qminがサービングセルによって提供されない場合、同じ周波数/同じ優先順位の周波数上の[CSGセルから得られたもの以外の]E−UTRANセルから受信された、ごく最近記憶されたRSRQ関連好適性要件が使用されるべきである。
THRESH_E−UTRAN_high_QがE−UTRAN周波数に対して提供される場合、およびE−UTRAN_RSRPminが提供される場合、その周波数上のE−UTRANセルは、上記の基準に加えて、その測定されたRSRP値がE−UTRAN_RSRPmin以上である場合にのみ再選択されるべきである。E−UTRAN_RSRPminが提供されない場合、デフォルト値が使用されるべきである。
禁止セルのリストに含まれるE−UTRANセルは、セル再選択のための候補として見なされるべきではない。E−UTRAN周波数上の最強セルが、禁止セルのリストに含まれる場合、移動局は、その周波数上の最強有効セル(第8.4.7項参照)を再選択するであろう。
別の無線アクセス技術(例えば、UTRANまたはE−UTRAN)のセルへのセル再選択は、好適なGSM(登録商標)セルを見出すことができる場合、MSがRAT間セルからGSM(登録商標)セルを再選択した後の5秒以内に起こるべきではない。
移動局が、専用信号を介して受信された共通優先順位または個別優先順位のいずれか一方を適用し、優先順位が、あるRAT間周波数のみに利用可能である場合、優先順位が利用可能ではない、または閾値がサービングセルによって提供されない周波数に属するセルは、測定のため、およびセル再選択のために考慮されるべきではない。
「正常にキャンプしている」状態(3GPP TS 43.022参照)にある移動局が、専用信号を介して受信された個別優先順位を適用し、優先順位がサービングセルに利用可能ではない場合、移動局は、任意のGSM(登録商標)セル(サービングセルを含む)が最低優先順位(すなわち、8つのネットワーク構成値よりも低い)を有すると見なすべきである。
任意のセル上にキャンプしている状態(3GPP TS 43.022参照)にある移動局は、専用信号を介して受信された個別優先順位を無視するべきであり、好適なセルを見出そうとしながら、サービングセルのシステム情報から受信される優先順位を適用するであろう。移動局がCS音声サービスをサポートする場合、MSは、システム情報の中で提供される優先順位にかかわらず、(好適ではないが)容認可能なE−UTRAセルを再選択することを回避するであろう。
注記4:MSが容認可能なセル上にキャンプしている場合、それらの削除につながる事象が起こるまで、個別優先順位は破棄されない。
禁じられたUTRANセルに向かう再選択試行の場合、MSは、禁じられたUTRANセル上のTbarred値によって定義されるように、このUTRANセルに向かうさらなる再選択試行を放棄するであろう(3GPP TS 25.331参照)。
禁じられたE−UTRANセルに向かう再選択試行の場合、MSは、最大20分にわたって、このE−UTRANセルに向かうさらなる再選択試行を放棄するであろう。
MSが、「ローミング用の禁止LAのリスト」の一部である、または登録されたPLMNと同等であるものとして示されていないPLMNに属することにより好適ではない(3GPP TS 25.304参照)、UTRANセルへの再選択を試行する場合、MSは、最大20分の期間にわたって、このUTRANセルおよび同じ周波数上の全ての他のセルに向かうさらなる再選択試行を放棄してもよい。MSがセル選択を行わなければならない場合、この制限は除去されるべきである。MSが、GERANの制御下で、タイマーが作動している周波数にリダイレクトされた場合、その周波数への任意の制限が除去されるべきである。
MSが、「ローミング用の禁止追跡領域のリスト」の一部である(3GPP TS 24.301参照)ことにより好適ではない(3GPP TS 25.304参照)、E−UTRANセルへの再選択を試行する場合、およびMSがセルの周波数に対するPCIDからTAへのマッピング情報要素(3GPP TS 44.018および3GPP TS 44.060参照)を受信した場合、PCIDからTAへのマッピング情報がサービングセルの中で変化するまで、またはセル再選択が起こるまで、このE−UTRANセルおよび同じ追跡領域に属することが分かっている任意のE−UTRANセルに向かうさらなる再選択試行を放棄するであろう。移動局が、セルの周波数に対するPCIDからTAへのマッピング情報要素を受信していない場合、MSは、最大20分の期間にわたって、このE−UTRANセルおよび同じ周波数上の全ての他のセルに向かうさらなる再選択試行を放棄してもよい。MSがセル選択を行わなければならない場合、この制限は除去されるべきである。MSが、GERANの制御下で、タイマーが作動している周波数にリダイレクトされた場合、その周波数への任意の制限が除去されるべきである。
MSが、登録されたPLMNと同等であるものとして示されていないPLMNに属することにより好適ではない(3GPP TS 25.304参照)、E−UTRANセルへの再選択を試行する場合、MSは、最大20分の期間にわたって、このE−UTRANセルおよび同じ周波数上の全ての他のセルに向かうさらなる再選択試行を放棄してもよい。MSがセル選択を行わなければならない場合、この制限は除去されるべきである。MSが、GERANの制御下で、タイマーが作動している周波数にリダイレクトされた場合、その周波数への任意の制限が除去されるべきである。
ここで、上記の開示の原則を実装するために使用されてもよい、さらなる例示的なアルゴリズムを説明する。この実施例が構築されるアルゴリズムの言語は、改変または解明されてもよいが、元のアルゴリズムと比較したときに挿入および改変されているテキストによって例示される原則は、改正されたアルゴリズムにも同等に適用可能である。
これは、CSGセルおよびハイブリッドセルへのセル選択および再選択のためのアルゴリズムである。第1に、CSGセルへのセル再選択については、移動局が少なくとも1つの閉鎖加入者グループのメンバーである、すなわち、少なくとも1つのCSG IDがMSのCSGホワイトリストに含まれる場合には、通常のセル再選択に加えて、MSは、UTRANおよび/またはE−UTRAN CSGセルを検出するために、自律検索機能を使用するであろう。自律検索機能は、少なくとも、性能要件に従って、以前に訪問した許可CSGセルを検出するであろう。
注記1:自律検索機能は、実装依存性であり、何時および/またはどこにおいて許可CSGセルを検索するかを制御する。
注記1a:(空欄)。
注記2:(空欄)。
注記3:(空欄)。
時間間隔T_re−selectionの間に、MSがUTRANまたはE−UTRAN周波数上で検出した最強セル(最強セルの定義については3GPP TS 25.304および3GPP TS 36.304を参照)が、好適なCSGセル(それぞれ、UTRANおよびE−UTRAN CSGセルに対する好適性基準については3GPP TS 25.304および3GPP TS 36.304を参照)である場合、MSが現在キャンプしているセルに適用可能なセル再選択規則にかかわらず、このセルに再選択するであろう。
MSは、MSがCSGホワイトリストを持たない、またはMSのCSGホワイトリストが空である場合に、CSGセルに対する自律検索機能を無効にするであろう。
MSがCSGホワイトリストを持たない、または空のCSGホワイトリストを有し、MSが記憶された「CSG PSC分割情報」または「CSG PCI分割情報」を有するときに、MSは、測定およびセル再選択のために、CSGセルであることが分かっているセルを無視するであろう。すなわち、以下のセルである:
−その周波数に対する記憶された範囲「CSG PSC分割情報」の中のPSCを伴うUTRAN周波数上のセル(3GPP TS 25.331参照)
−その周波数に対する記憶された範囲「CSG PCI分割情報」の中のPCIを伴うE−UTRAN周波数上のセル(3GPP TS 36.331参照)。
加えて、MSがCSGホワイトリストを持たない、または空のCSGホワイトリストを有するときに、MSは、測定およびセル再選択のために、「CSG PCI分割情報」または「CSG PSC分割情報」が記憶されない周波数上の実装特有の手段に従ってCSGセルであることが分かっているセルを無視してもよい。
ネットワークは、専用UTRAN CSG周波数および/または専用E−UTRAN CSG周波数に関する情報を提供してもよい。この場合、MSは、これらの専用周波数上のみ、およびシステム情報に記載された他の周波数上で自律検索機能を使用してもよい。MSがCSGホワイトリストを持たない、または空のCSGホワイトリストを有するときに、MSは、測定およびセル再選択のために、これらの周波数を無視してもよい。
移動局は、CSGセルから受信されるRSRP/RSCP/RSRQ[すなわち、信号品質および/または信号強度]関連好適性要件を記憶するべきであり、これらは、非CSGセルに対して記憶される基準とは独立して維持されるべきである。CSGセルを評価するときに、移動局は、{同じ周波数上の/CSG IDを伴う}[CSG]セルからのごく最近記憶された値を使用するであろう。またはCSGセルを評価するときに、移動局は、同じセル(または同じ周波数およびPCI/PSCを伴うセル)からの記憶された値を使用するであろう{これらが[2]分未満前に受信されたならば}。
第2に、ハイブリッドセルへのセル再選択については、移動局が少なくとも1つの閉鎖加入者グループのメンバーである場合には、通常のセル再選択に加えて、MSは、ハイブリッドセルを検出するために、自律検索機能を使用するであろう。自律検索機能は、少なくとも、性能要件に従って、CSG IDがMSのCSGホワイトリストに含まれる、以前に訪問したハイブリッドセルを検出するであろう。
注記:ハイブリッドセルの自律検索は、MSが、確認する全てのセルのCSG IDを常にチェックする必要があることを暗示せず、バッテリ消費への影響が最小化されるべきである。
隣接セルがハイブリッドセルとして検出され、ハイブリッドセルのCSG IDがMSのCSGホワイトリストに含まれる場合、そのセルへの再選択は、第6.6.7.1項でのCSGセルに対する規則に従うべきである。そうでなければ、通常のセル再選択規則が適用されるべきである。
第3に、手動CSG ID選択については、NASが利用可能なCSG IDを検索するようにASに要求する場合、MSは、検索を行い、UTRANについては3GPP TS 25.304で説明されるように、およびE−UTRANについては3GPP TS 36.304で説明されるように、結果をNASに報告するであろう。CSG IDがNASによって手動で選択される場合、MSは、選択されたCSGセルのRATタイプに応じて、3GPP TS 25.304で、または3GPP TS 36.304で特定されるように挙動するであろう。
ここで、本開示のさらなる実施例を説明する。
場合によっては、一般的に知られている再選択アルゴリズムの一部として、デバイスは、サービングセル(この例示的なシナリオではセルB)によってブロードキャストされる閾値等のパラメータに基づいて、標的セルの1つ以上の側面(信号品質または信号強度等)を評価するように要求される。
しかしながら、現在は、(好適性基準が候補セルによってブロードキャストされるパラメータに基づく試験を含むため)好適性チェックの一部として、いったん候補セル(セルC)からシステム情報を読み出すと、これらの側面を再評価するように要求されている。これは、デバイスに同じ側面を2回評価させる。うまく構成されたネットワークでは、パラメータは、(サービングセル内でブロードキャストされるパラメータに基づく)再選択基準を満たすセルが、候補セル内でブロードキャストされるパラメータに基づく対応する試験に不合格となるべきではないようなものとなるべきである。このシナリオでは、第2の試験は冗長である。
しかしながら、さらに、デバイスが両方の評価を行い、第2の試験に不合格となる(すなわち、候補セルC内でブロードキャストされるパラメータに基いて)場合、サービングセルに戻る。次いで、セルCがセルBによってブロードキャストされるパラメータに基づく基準を満たさなくなるまで、このプロセスを延々と繰り返してもよい。これは、おそらくネットワークの不正確な構成である。このシナリオでは、第2の試験は、移動局に同じセルへの再選択を繰り返し試行させる場合がある。
セルAまたはCからのパラメータの記憶および再利用は、この後者の問題に対処してもよいが、候補セルからの基準の記憶のための優先順位ベースの再選択スキームでは、現在どのような準備もされていない(45.008の6.6.6参照)。
さらに、他の場所で記述されるように、ここでの起こり得る問題は、(セルCによって伝送されるパラメータに基づいて決定されるような)セルCの好適性基準が、基準が高すぎるように誤って設定されることであるため、このシナリオでセルCによってブロードキャストされる好適性基準の記憶は、他のセル(すなわち、セルC以外)への再選択試行の誤った放棄を引き起こす場合がある。
本開示のさらなる例示的実装では、サービングセル内でブロードキャストされるパラメータに基づく再選択のための基準が、すでに試験されて満たされている場合、デバイスがセルCによってブロードキャストされる基準に基づく(例えば、好適性の試験の一部として)いくつかまたは任意の試験を実行しないことが好ましい。再選択基準が満たされ、好適性基準の一部が満たされた場合、デバイスは、候補セル内でブロードキャストされる、省略された好適性チェックと関連付けられるパラメータの値にかかわらず、候補セル内にキャンプしたままとなってもよい。このプロセスは、図16で図示されている。
さらなる例示的実装として、再選択プロシージャの一部として試験された特定の側面(信号強度、信号品質)を評価する、好適性試験のみを省略するであろう。場合によっては、信号強度/品質のうちの1つだけが、再選択アルゴリズムの一部として試験される場合がある。
その上さらなる例示的実施形態として、再選択プロシージャの一部として試験された、および(デフォルト標準値の使用とは対照的に)サービングセルによってブロードキャストまたは伝送されたパラメータに基づいた、特定の側面(信号強度、信号品質)を評価する、試験のみを省略するであろう。
さらなる例示的実装として、上記の例外は、例えば、測定値が(候補セル、サービングセル、および/または1つ以上の他のセルの)何らかの他の測定値を何らかの最小差だけ超えなければならない、「相対値」試験ではなく、「閾値ベースの」試験(すなわち、候補セルの測定数量が何らかの決定された絶対値を満たさなければならない、または超えなければならない)のみに適用されてもよい。
後者の例示的実装の例示的シナリオでは、CSGセルについては、候補CSGセルは、その周波数上で最強である場合に再選択基準を満たしてもよい。これは、絶対試験よりもむしろ、信号強度の「相対」試験と見なされる。
一般的な従来のネットワークでは、デバイスは現在、記憶された値(同じまたは異なるセルから得られる)を使用して1回、およびいったん関連システム情報を復号すると候補セルから受信された値を使用して1回、好適性基準を2回チェックするように要求されてもよい。
現在、デバイスによって記憶され、好適性の初期評価に(すなわち、候補セルのシステム情報が受信される前に)使用される好適性パラメータが、候補セル自体によってブロードキャストされるものとは異なる場合があるという比較的高いリスクがある。したがって、好適性基準が第2の試験ではなく第1の試験に関して満たされ得ることが合理的に可能である。
図16に図示される、本開示のさらなる例示的実装では、セルCを評価するときのセルAからの記憶されたパラメータの使用への制限が整っている(それらが同じ周波数上になければならない、または両方が非CSGセルでなければならない等)場合に、パラメータが異なるというリスクは、有意に低下する。したがって、本開示のこの例示的実装に従って、パラメータの評価の必要性をさらに低減するため、および/またはデバイスが(記憶されたパラメータに基づいて)再選択を行うことを決定するリスクを低減するために、候補セルのシステム情報を取得し、次いで、再選択が可能ではないことを決定する。デバイスは、第2の好適性チェックを省略してもよい。これは、本開示の先述の例示的実装での省略と同様である。
これは、セルAおよびセルCの周波数が同じであることを条件としてもよく、セルAおよびセルCの物理層アドレスが同じでなければならない等のさらなる基準が適用されてもよく、一般に、上記で記載されるもの等の任意の好適な基準を使用することができる。
さらなる条件は、例えば、以下の:
i)デバイスがセルB内にキャンプしている
ii)デバイスがセルAへの再選択を試行し、セルAに対する好適性基準を読み出し、これらが満たされないことを決定し、セルB内に残る
iii)デバイスがセルCへの再選択を試行し、セルCおよびセルAが同じ周波数上で動作し、セルCがセルAから得られるような好適性基準を満たし、デバイスがセルCから得られたパラメータに基づく好適性基準を再評価しない(言い換えれば、デバイスがセルCによって信号伝達される好適性パラメータとは無関係にセルC上にキャンプする)
場合において、デバイスが最初にセルB内にキャンプしている間に、セルAおよびセルCが両方とも再選択候補であったことであってもよい。
オペレータが、これらのパラメータが全てのセルにわたって同様である程度まで、サービングPLMNおよび同等のPLMNにわたってセルの好適性パラメータの構成を協調させる場合には、この解決法は、セルAおよびセルCへの制約がなくても適用可能であってもよい。
図16では、図示したプロセスは、MSがサービングセルであるセルB上にキャンプしている状態で始まる(ステップ1602)。次いで、MSは、随意で、サービングセルから隣接セルリストを受信してもよい(ステップ1604)。次いで、MSは、リストから再選択パラメータを復号する(ステップ1606)。次いで、MSは、候補セルを識別し、それに測定を行う(ステップ1608)。セルが再選択基準を満たさない場合、MSはサービングセル上にキャンプしたままとなる(ステップ1610)。基準が満たされた場合、MSは、利用可能な記憶された好適性パラメータを有するか否かをチェックする(ステップ1612)。MSが利用可能な記憶された好適性パラメータを有する場合、MSは、これらの基準に対してセルをチェックする(ステップ1614)。基準が満たされない場合、Sはサービングセル上にキャンプしたままとなる。基準が満たされた、またはMSが試験に利用可能な記憶された好適性パラメータを持たない場合、MSは、候補セルのシステム情報を取得することに進む(ステップ1616)。
システム情報を取得した後、MSは、信号強度または品質等の無線関連側面を考慮する(ステップ1618)。セルが再選択基準を満たしたか否かを決定するときにこれらが評価され(ステップ1620)、評価が明示的に信号伝達されなかったデフォルトパラメータに基づかなかった(ステップ1622)場合には、MSは、続けて別の無線関連側面をチェックする(ステップ1626)。それ以上側面がない場合には、セルは、基準を満たすと決定され(ステップ1632)、非無線関連基準が評価される(ステップ1634)。このようにして、信号伝達された基準が使用され、無線関連側面に対してチェックされた場合には、MSは好適性を再決定しない。
セルが再選択基準を満たしたか否かを決定するときに無線関連側面が評価されなかった(ステップ1620)場合、および評価が記憶された好適性パラメータを使用した(ステップ1624)場合には、MSは、続けて別の無線関連側面をチェックする(ステップ1626)。それ以上側面がない場合には、セルは、基準を満たすと決定され(ステップ1632)、非無線関連基準が評価される(ステップ1634)。このようにして、信号伝達された基準が使用され、無線関連側面に対してチェックされた場合には、MSは好適性を再決定しない。
セルが再選択基準を満たしたか否かを決定するときに無線関連側面が評価され(ステップ1620)、評価が明示的に信号伝達されなかったデフォルトパラメータに基づいた(ステップ1622)場合には、MSは、評価が記憶された好適性パラメータを使用したか否かをチェックする(ステップ1624)。もしそうであれば、MSは、続けて別の無線関連側面をチェックする(ステップ1626)。それ以上側面がない場合には、セルは、基準を満たすと決定され(ステップ1632)、非無線関連基準が評価される(ステップ1634)。このようにして、信号伝達された基準が使用され、無線関連側面に対してチェックされた場合には、MSは好適性を再決定しない。
MSが記憶された好適性パラメータを使用しなかった(ステップ1624)場合、MSは、通信チャネルを確立してパラメータを復号することによって、候補セルのシステム情報からのパラメータを使用して、セルを評価する(ステップ1628)。セルが基準を満たさない場合、容認不可能であると決定され、MSはサービングセル上にキャンプしたままとなる(ステップ1636)。基準を満たす場合、MSは、続けて別の無線関連側面をチェックする(ステップ1626)。それ以上側面がない場合には、セルは、基準を満たすと決定され(ステップ1632)、非無線関連基準が評価される(ステップ1634)。このようにして、信号伝達された基準が使用され、無線関連側面に対してチェックされた場合には、MSは好適性を再決定しない。
ここで、本開示の実施例を実装するための例示的なアルゴリズムを説明する。これは、優先順位情報に基づくRAT間セル再選択のためのアルゴリズムである。
この項でのアルゴリズムは、MSに利用可能な優先順位および閾値がネットワークによって提供される場合、および移動局が優先順位ベースのRAT間セル再選択をサポートし、サービングセルに対する優先順位情報がネットワークによって提供される場合に、RAT間セル再選択に使用されるべきである。E−UTRANをサポートする移動局は、全てのサポートされたRATに向かう優先順位ベースのRAT間セル再選択をサポートするであろう。E−UTRANをサポートせず、UTRANをサポートし、UTRANからGERANへの優先順位ベースの再選択をサポートする移動局は、UTRANに向かう優先順位ベースのRAT間セル再選択をサポートするであろう。
ネットワークは、E−UTRAN周波数が隣接セルリストに含まれる場合に、優先順位情報を提供するべきであり、ネットワークは、UTRAN周波数のみが隣接セルリストに含まれる場合に、優先順位情報を提供するであろう。優先順位情報が移動局に利用可能であり、移動局が優先順位ベースのRAT間セル再選択をサポートする場合、この項でのアルゴリズムは、全てのRATに向かうRAT間セル再選択に使用されるべきである。どの一式の優先順位が所与のときに有効であるかに関する規則は、3GPP TS 44.018で定義されている。
注記1:「優先順位情報」は、各UTRANまたはE−UTRAN周波数に関係する優先順位および閾値(例えば、UTRAN_PRIORITY、E−UTRAN_PRIORITY、THRESH_UTRAN_high、THRESH_E−UTRAN_high)ならびにサービングセルに関係する情報(例えば、GERAN_PRIORITY、THRESH_GSM(登録商標)_low)を含む。
注記2:仕様の全体を通して、「隣接セルリスト」という語句はまた、適切な場合にE−UTRAN隣接セルリストも含む。
注記3:優先順位は、優先順位ベースのセル再選択をサポートしないネットワークの周波数に対しても提供される必要がある。
3Gセル再選択リストまたはE−UTRAN隣接セルリストが、他の無線アクセス技術の周波数を含む場合、MSは、少なくとも5秒ごとに、サービングセルの値RLA_C、および少なくとも6つの最強非サービングGSM(登録商標)セルのそれぞれを更新するであろう。
次いで、MSは、以下の基準が満たされる場合に、別の無線アクセス技術の好適なセルを再選択するであろう。S_non−serving_XXXは、非サービングRAT間セルの測定数量であり、XXXは、他の無線アクセス技術/モードを示し、以下のように定義される:
−UTRANセルについては、セルの周波数のUTRAN_QRXLEVMINを引いたセルの測定されたRSCP値である
−E−UTRANセルについては、THRESH_E−UTRAN_high_Qが提供されない場合、セルの周波数のE−UTRAN_QRXLEVMINを引いたセルの測定されたRSRP値であり、そうでなければ、THRESH_E−UTRAN_high_Qが提供された場合、セルの周波数のE−UTRAN_QQUALMINを引いたセルの測定されたRSRQ値である。
GSM(登録商標)セルについては、S_GSM(登録商標)は、セルのC1値として定義される(第6.4項参照)。
好適なセルの定義は、UTRANについては3GPP TS 25.304において、E−UTRANについては3GPP TS 36.304において特定されている。しかしながら、セル再選択の目的に対して、
−以下のいずれか一方:
−信号強度(それぞれ信号品質)が再選択アルゴリズムの一部として評価された
−再選択アルゴリズムで使用された対応するパラメータ(例えば、UMTS FDD信号品質について、FDD_Qmin、FDD_Qmin_Offset、UMTS信号強度について、UTRAN_QRXLEVMIN)がサービングセル内で明示的に信号伝達された(すなわち、デフォルト値が使用されなかった)
−または、
−セルが、同じ無線アクセス技術を使用して動作し、同じ周波数上にあるセルから受信された、記憶されたパラメータに基づく信号強度(それぞれ信号品質)に対する好適性基準を満たす
場合に、信号強度(それぞれ信号品質)に関係する好適性要件は評価される必要がない(すなわち、セルは、候補セルのシステム情報から得られたパラメータを使用して、好適性の定義で特定されるような信号強度(それぞれ信号品質)の要件を満たさなくても、好適と見なされてもよい)。
上記の対応するパラメータのリストは排他的ではないことを留意および理解されたい。本開示は、パラメータの全てまたはある特定部分が、明示的に信号伝達されたデフォルトではない値でなければならない場合に適用される。
別のRAT間周波数のセルへのセル再選択は、(示される順序で評価される)以下の条件のうちのいずれかが満たされる場合に行われるべきである:
−より高い優先順位のRAT間周波数の1つ以上のセルのS_non−serving_XXXが、時間間隔T_re−selectionの間にTHRESH_XXX_high(またはE−UTRAN標的の場合、提供されるならばTHRESH_E−UTRAN_high_Q)よりも大きい。その場合、移動局は、優先順位の高いものから順に再選択するためにセルを考慮し、およびS_non−serving_XXXの高いものから順に、同じRAT間周波数または同等優先順位のRAT間周波数のセルを考慮し、上記の条件を満たす第1のセルを再選択するであろう
−S_GSM(登録商標)の値が、時間間隔T_re−selectionの間にサービングセルおよび全ての測定されたGSM(登録商標)セルに対するTHRESH_GSM(登録商標)_lowよりも低い。この場合、移動局は、以下の順序
−S_non−serving_XXXが、時間間隔T_re−selectionの間にTHRESH_XXX_low(またはE−UTRAN標的の場合、提供されるならばTHRESH_E UTRAN_low_Q)よりも大きい、より低い優先順位のRAT間周波数のセル。これらのセルは、優先順位の高いものから順に考慮され、同じRATのセルについては、S_non−serving_XXXの高いものから順に考慮されるべきである
−いずれのセルも上記の基準を満たさない場合、時間間隔T_re−selectionの間に、S_non−serving_XXXが少なくとも特定のヒステリシスH_PRIOだけサービングセルのS_GSM(登録商標)よりも高い、RAT間セル。これらのセルは、S_non−serving_XXXの高いものから順に考慮されるべきである
においてRAT間セルを再選択のために考慮し、以下の基準を満たす第1のセルを再選択するであろう。
UTRAN FDDセルは、上記の基準に加えて、その測定されたEc/No値がFDD_Qmin−FDD_Qmin_Offset以上である場合にのみ再選択されるべきである。
E−UTRAN_QminがE−UTRAN周波数に対して提供される場合、その周波数上のE−UTRANセルは、上記の基準に加えて、その測定されたRSRQ値がE−UTRAN_Qmin以上である場合にのみ再選択されるべきである。
THRESH_E−UTRAN_high_QがE−UTRAN周波数に対して提供される場合、およびE−UTRAN_RSRPminが提供される場合、その周波数上のE−UTRANセルは、上記の基準に加えて、その測定されたRSRP値がE−UTRAN_RSRPmin以上である場合にのみ再選択されるべきである。E−UTRAN_RSRPminが提供されない場合、デフォルト値が使用されるべきである。
禁止セルのリストに含まれるE−UTRANセルは、セル再選択のための候補として見なされるべきではない。E−UTRAN周波数上の最強セルが、禁止セルのリストに含まれる場合、移動局は、その周波数上の最強有効セル(第8.4.7項参照)を再選択するであろう。
別の無線アクセス技術(例えば、UTRANまたはE−UTRAN)のセルへのセル再選択は、好適なGSM(登録商標)セルを見出すことができる場合、MSがRAT間セルからGSM(登録商標)セルを再選択した後の5秒以内に起こるべきではない。
移動局が、専用信号を介して受信された共通優先順位または個別優先順位のいずれか一方を適用し、優先順位が、あるRAT間周波数のみに利用可能である場合、優先順位が利用可能ではないか、または閾値がサービングセルによって提供されない周波数に属するセルは、測定のため、およびセル再選択のために考慮されるべきではない。
正常にキャンプしている状態(3GPP TS 43.022参照)にある移動局が、専用信号を介して受信された個別優先順位を適用し、優先順位がサービングセルに利用可能ではない場合、移動局は、任意のGSM(登録商標)セル(サービングセルを含む)が最低優先順位(すなわち、8つのネットワーク構成値よりも低い)を有すると見なすべきである。
任意のセル上にキャンプしている状態(3GPP TS 43.022参照)にある移動局は、専用信号を介して受信された個別優先順位を無視するべきであり、好適なセルを見出そうとしながら、サービングセルのシステム情報から受信される優先順位を適用するであろう。移動局がCS音声サービスをサポートする場合、MSは、システム情報の中で提供される優先順位にかかわらず、(好適ではないが)容認可能なE−UTRAセルを再選択することを回避するであろう。
注記4:MSが容認可能なセル上にキャンプしている場合、それらの削除につながる事象が起こるまで、個別優先順位は破棄されない。
禁じられたUTRANセルに向かう再選択試行の場合、MSは、禁じられたUTRANセル上のTbarred値によって定義されるように、このUTRANセルに向かうさらなる再選択試行を放棄するであろう(3GPP TS 25.331参照)。
禁じられたE−UTRANセルに向かう再選択試行の場合、MSは、最大20分にわたって、このE−UTRANセルに向かうさらなる再選択試行を放棄するであろう。
MSが、「ローミング用の禁止LAのリスト」の一部であるか、または登録されたPLMNと同等であるものとして示されていないPLMNに属することにより好適ではない(3GPP TS 25.304参照)、UTRANセルへの再選択を試行する場合、MSは、最大20分の期間にわたって、このUTRANセルおよび同じ周波数上の全ての他のセルに向かうさらなる再選択試行を放棄してもよい。MSがセル選択を行わなければならない場合、この制限は除去されるべきである。MSが、GERANの制御下で、タイマーが作動している周波数にリダイレクトされた場合、その周波数への任意の制限が除去されるべきである。
MSが、「ローミング用の禁止追跡領域のリスト」の一部である(3GPP TS 24.301参照)ことにより好適ではない(3GPP TS 25.304参照)、E−UTRANセルへの再選択を試行する場合、およびMSがセルの周波数に対するPCIDからTAへのマッピング情報要素(3GPP TS 44.018および3GPP TS 44.060参照)を受信した場合、PCIDからTAへのマッピング情報がサービングセルの中で変化するまで、またはセル再選択が起こるまで、このE−UTRANセルおよび同じ追跡領域に属することが分かっている任意のE−UTRANセルに向かうさらなる再選択試行を放棄するであろう。移動局が、セルの周波数に対するPCIDからTAへのマッピング情報要素を受信していない場合、MSは、最大20分の期間にわたって、このE−UTRANセルおよび同じ周波数上の全ての他のセルに向かうさらなる再選択試行を放棄してもよい。MSがセル選択を行わなければならない場合、この制限は除去されるべきである。MSが、GERANの制御下で、タイマーが作動している周波数にリダイレクトされた場合、その周波数への任意の制限が除去されるべきである。
MSが、登録されたPLMNと同等であるものとして示されていないPLMNに属することにより好適ではない(3GPP TS 25.304参照)E−UTRANセルへの再選択を試行する場合、MSは、最大20分の期間にわたって、このE−UTRANセルおよび同じ周波数上の全ての他のセルに向かうさらなる再選択試行を放棄してもよい。MSがセル選択を行わなければならない場合、この制限は除去されるべきである。MSが、GERANの制御下で、タイマーが作動している周波数にリダイレクトされた場合、その周波数への任意の制限が除去されるべきである。
本開示は、主に方法に関して説明されたが、当業者であれば、本開示はまた、ハードウェア構成要素、ソフトウェア、または2つの任意の組み合わせを介したものであろうと、あるいは任意の他の方式によるものであろうと、説明された方法の側面および特徴のうちの少なくともいくつかを行うための構成要素を含む手持ち式電子デバイス等の種々の装置も対象とすることを理解するであろう。また、その上に記憶されたプログラム命令、またはコンピュータ可読プログラム命令を運ぶコンピュータデータ信号を含む、事前記録記憶デバイスまたは他の同様のコンピュータ可読媒体等の装置とともに使用するための製造品は、説明された方法の実践を促進する装置を対象としてもよい。そのような装置、製造品、およびコンピュータデータ信号もまた、本開示の範囲内に入ることを理解されたい。
本明細書で使用されるような「コンピュータ可読媒体」は、携帯用コンピュータディスケット、ハードディスクドライブ(HDD)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、消却・プログラム可能型読取専用メモリ(EPROM)またはフラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、またはBlu−ray(登録商標)TMディスク等の光ディスク、および固体記憶デバイス(例えば、NANDフラッシュまたは同期型ダイナミックRAM(SDRAM))を含むが、それらに限定されないコンピュータまたはコンピュータデバイスによって使用または実行するための命令を記憶することができる任意の媒体を意味する。
本開示の例示的実施形態は、任意の特定のオペレーティングシステム、システムアーキテクチャ、モバイルデバイスアーキテクチャ、サーバアーキテクチャ、またはコンピュータプログラミング言語に限定されない。
上記で提示される種々の実施形態は、実施例にすぎず、本明細書で説明される革新の変化例が、当業者に明白となるであろう。実施形態は、それらの特性から逸脱することなく、いくつかの形態で実装されてもよいため、上記の実施形態は、特に指定がない限り、先述の説明の詳細のうちのいずれによっても限定されないが、むしろ、添付の請求項で定義されるようなその範囲内で広く解釈されるべきであることも理解されたい。したがって、請求項の範囲またはそのような範囲の同等物内に入る種々の変更および修正は、添付の請求項によって包含されることを目的としている。
説明されるような方法は、特定の順序で動作を実行させることに留意されたい。しかしながら、状況が許可する場合、行われる任意の動作の順序を変化させることができ、したがって、本明細書で説明されるような順序は、限定的となることを目的としていない。
また、方法が説明されている場合、方法を実行するように配設されたデバイスに対しても保護が求められることも意図され、特徴が相互から独立して請求されている場合、これらは他の請求された特徴とともに使用されてもよいことにも留意されたい。
さらに、本明細書で説明される装置は、ワイヤレス電気通信デバイス、またはUTRANあるいは他のユーザ機器、またはアクセスネットワーク構成要素等の単一の構成要素、例えば、相互と通信している複数のそのような構成要素の組み合わせ、またはそのような構成要素のサブネットワークあるいはフルネットワークを備えてもよいことに留意されたい。
実施形態は、3GPP仕様に関して本明細書で説明されている。しかしながら、説明される方法および装置は、本明細書で参照される仕様またはそれらのバージョンに限定されることを目的としないが、将来のバージョンまたは他の使用に適用可能であってもよい。
本開示の側面によれば、ワイヤレスネットワーク内のデバイスによって行われる方法が提供されてもよく、方法は、第1のセルの特性と関連付けられる第1のセルのパラメータを記憶するステップと、デバイスによる再選択のために第2のセルの好適性を決定するステップと、第2のセルが第1のセルの該特性と共通している特性を有する場合に、該記憶されたパラメータに従って第2のセルの再選択好適性を決定するステップとを含む。
方法はまた、第1のセルの該特性と関連付けられる任意の以前に記憶されたパラメータを、デバイスから削除するステップを含んでもよい。
第1のセルの特性は、第1のセルの搬送波周波数であってもよい。
本開示の別の側面によれば、ワイヤレスネットワーク内のデバイスによって行われる方法が提供されてもよく、方法は、該第1のセルのネットワーク識別情報を決定するステップと、第2のセルの好適性基準のパラメータを決定するステップと、該第2のセルのネットワーク識別情報を決定するステップと、該第1のセルの該ネットワーク識別情報が、該第2のセルの該ネットワーク識別情報と平等または同等である場合、該パラメータを記憶するステップとを含む。
方法はまた、さらに、該パラメータを記憶する行為の後に、該記憶されたパラメータを第2のセルの特性と関連付けるステップと、デバイスによる再選択のために第3のセルの好適性を決定するステップと、第3のセルが、該記憶されたパラメータと関連付けられる第2のセルの該特性と共通している第3のセルの特性を有する場合に、該記憶されたパラメータに従って第3のセルの再選択好適性を決定するステップとを含んでもよい。
方法はまた、さらに、第2のセルの該特性と関連付けられる任意の以前に記憶されたパラメータを、デバイスから削除するステップを含んでもよい。
本開示の別の側面によれば、ワイヤレスネットワーク内のデバイスによって行われる方法が提供されてもよく、方法は、第2のセルの好適性基準のパラメータを決定するステップと、該第2のセルが閉鎖加入者グループに属するか否かを決定するステップと、該第2のセルが閉鎖加入者グループに属することができなかった場合、該パラメータを記憶するステップとを含む。
方法はまた、さらに、該パラメータを記憶する行為の後に、該記憶されたパラメータを第2のセルの特性と関連付けるステップと、デバイスによる再選択のために第3のセルの好適性を決定するステップと、第3のセルが、該記憶されたパラメータと関連付けられる第2のセルの該特性と共通している特性を有する場合に、該記憶されたパラメータに従って第3のセルの再選択好適性を決定するステップとを含んでもよい。
方法はまた、さらに、第2のセルの該特性と関連付けられる任意の以前に記憶されたパラメータを、デバイスから削除するステップを含んでもよい。
本開示の別の側面によれば、ワイヤレスネットワークで使用するためのデバイスが提供されてもよく、デバイスは、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサに連結されるワイヤレス送受信機と、1つ以上のプロセッサに連結されるメモリとを備え、1つ以上のプロセッサは、第1のセルの特性と関連付けられる第1のセルのパラメータを記憶し、デバイスによる再選択のために第2のセルの好適性を決定し、第2のセルが第1のセルの該特性と共通している特性を有する場合に、該記憶されたパラメータに従って第2のセルの再選択好適性を決定するように動作する。
デバイスはさらに、第1のセルの該特性と関連付けられる任意の以前に記憶されたパラメータを、デバイスから削除するように動作してもよい。
第1のセルの特性はまた、第1のセルの搬送波周波数であってもよい。
本開示の別の側面によれば、ワイヤレスネットワークで使用するためのデバイスが提供され、デバイスは、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサに連結されるワイヤレス送受信機と、1つ以上のプロセッサに連結されるメモリとを備え、1つ以上のプロセッサは、第1のセルと通信し、該第1のセルのネットワーク識別情報を決定し、第2のセルの好適性基準のパラメータを決定し、該第2のセルのネットワーク識別情報を決定し、該第1のセルの該ネットワーク識別情報が、該第2のセルの該ネットワーク識別情報と平等または同等である場合、該パラメータを記憶するように動作する。
デバイスはさらに、該パラメータが記憶された後に、該記憶されたパラメータを第2のセルの特性と関連付け、デバイスによる再選択のために第3のセルの好適性を決定するように動作してもよく、第3のセルが、該記憶されたパラメータと関連付けられる第2のセルの該特性と共通している特性を有する場合に、第3のセルの再選択好適性は、該記憶されたパラメータに従って決定される。
デバイスはさらに、第2のセルの該特性と関連付けられる任意の以前に記憶されたパラメータを、デバイスから削除するように動作してもよい。
本開示の別の側面によれば、ワイヤレスネットワークで使用するためのデバイスが提供されてもよく、デバイスは、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサに連結されるワイヤレス送受信機と、1つ以上のプロセッサに連結されるメモリとを備え、1つ以上のプロセッサは、第1のセルと通信し、第2のセルの好適性基準のパラメータを決定し、該第2のセルが閉鎖加入者グループに属するか否かを決定し、該第2のセルが閉鎖加入者グループに属することができなかった場合、該パラメータを記憶するように動作する。
デバイスはさらに、該パラメータが記憶された後に、記憶されたパラメータを第2のセルの特性と関連付け、デバイスによる再選択のために第3のセルの好適性を決定するように動作してもよく、第3のセルが、記憶されたパラメータと関連付けられる第2のセルの特性と共通している特性を有する場合に、第3のセルの再選択好適性は、記憶されたパラメータに従って決定される。
デバイスはさらに、第2のセルの該特性と関連付けられる任意の以前に記憶されたパラメータを、デバイスから削除するように動作してもよい。
本開示の別の側面によれば、ワイヤレスネットワーク内のデバイスによって行われる方法が提供されてもよく、方法は、第2のセルの第1の組の基準からパラメータを決定するステップであって、基準は再選択基準である、ステップと、パラメータが所定の条件を満たす場合、第2のセルのシステム情報を決定するステップと、第2の組の基準を使用して、デバイスによる再選択のために第2のセルの好適性を決定するステップであって、第2の組の基準は、好適性基準である、ステップと、好適性基準が、該1組の再選択基準に含まれるパラメータを含有する場合、好適性基準で使用するために該パラメータを再決定することなく、好適性を決定するステップとを含む。
方法はまた、さらに、該第2のセルへのセル再選択を行うステップを含んでもよい。
本開示の別の側面によれば、ワイヤレスネットワークで使用するためのデバイスが提供されてもよく、デバイスは、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサに連結されるワイヤレス送受信機と、1つ以上のプロセッサに連結されるメモリとを備え、1つ以上のプロセッサは、第2のセルの第1の組の基準であって、再選択基準である該基準から、パラメータを決定し、該パラメータが所定の条件を満たす場合、該第2のセルのシステム情報を決定し、第2の組の基準であって、好適性基準である該第2の組の基準を使用して、デバイスによる再選択のために第2のセルの好適性を決定するように動作し、該好適性基準が、該1組の再選択基準に含まれるパラメータを含有する場合、デバイスは、該好適性基準で使用するために該パラメータを再決定することなく、好適性を決定するように動作する。
第1の側面による方法はまた、さらに、第2のセルが該記憶されたパラメータに従って好適であると決定された場合、第2のセルのシステム情報を取得するステップを含んでもよい。
第1の側面による方法はまた、さらに、第2のセルが該記憶されたパラメータに従って好適ではないあると決定された場合、第2のセルのシステム情報を取得することを省略するステップを含んでもよい。
本開示の別の側面によれば、無線アクセスネットワークの第1のセル内のデバイスによって行われる方法が提供されてもよく、方法は、再選択基準に対して第2のセルの側面を評価するステップと、第2のセルのシステム情報を受信するステップと、システム情報の中で受信されるパラメータを使用して、好適性基準に対して側面を評価することなく、第2のセルの好適性を決定するステップとを含む。
方法はまた、さらに、該第2のセルへのセル再選択を行うステップを含んでもよい。
本開示の別の側面によれば、無線アクセスネットワークの第1のセル内のデバイスによって行われる方法が提供されてもよく、方法は、記憶された好適性基準に対して第2のセルの側面を評価するステップと、該第2のセルのシステム情報を受信するステップと、第2のセルのシステム情報を受信するステップと、システム情報の中で受信されるパラメータを使用して、好適性基準に対して該側面を評価することなく、第2のセルの好適性を決定するステップとを含む。
方法はまた、さらに、該第2のセルへのセル再選択を行うステップを含んでもよい。
加えて、第2のセルの特性は、孤立して、またはUEに記憶されたデータと組み合わせて、物理層の1つ以上の側面を参照することによって決定されてもよい。