JP2013542771A - 管腔内穿孔の閉鎖のための方法およびデバイス - Google Patents

管腔内穿孔の閉鎖のための方法およびデバイス Download PDF

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Abstract

体内の管腔内空間の壁内の穿孔および漏れの全層閉鎖のための、組織を捕捉して反転させるための反転可能なアームを有する閉鎖デバイス、および内視鏡等の侵襲的スコープとともにそれを使用するための方法を開示する。

Description

本発明は、体内管腔の壁内および体内管腔の壁を通る漏れおよび穿孔を閉鎖するための外科的デバイスならびに方法に関する。
背景情報
医原性穿孔は、内視鏡的に処置するのが困難な主な合併症であり、それが大きい場合、外科的修復を必然的に必要とする。内臓器官および血管の壁内の穿孔または漏れは、自然に起こり得る(例えば、脱出組織の破裂を介して)か、無作為に生じ得る(例えば、組織切除等の外科的処置の結果として)。後者の観点において、内視鏡治療の実践を増加させることは、胃腸(GI)管等の管腔組織における医原性穿孔の発生率を増加させ得る。穿孔が胃または腸内に形成されると、隣接した体腔への胃の内容物、腸の内容物、または他の体液の流出が生じ、感染部に死に至る危険性のある環境をもたらす場合もある。
腸の内容物の漏れ、重度の腹膜炎の危険性、および膿瘍形成を最小限に抑えるために、穿孔部位の迅速な修復が非常に望ましい。緊急の外科的閉鎖は、依然として、急性穿孔の一次標準治療法である。穿孔および漏れを閉鎖する際に使用するデバイスは、概して、クリップ、縫合糸、接着剤、パッチ、または組織アンカーの展開を伴い、開口部周囲の隣接した組織を結合する。本閉鎖デバイスは、多くの場合、手術部位に内視鏡的または腹腔鏡的に導入され、組織捕捉器または他のデバイスとともに使用され、組織を配向して閉鎖する。
しかしながら、そのようなデバイスの有効性は、準最適のままである。例えば、金属製の粘膜クリップを用いた内視鏡的修復(例えば、K.F.Binmoeller,et al.,Gastrointest Endosc 39:172−174(1993)(非特許文献1)、A.Charabaty−Pishvaian and F.Al−Kawas,South Med J 97:190−193(2004)(非特許文献2)、およびS.S.Dhalla,Endoscopic repair of a colonic perforation following polypectomy using an endoclip,Can J Gastroenterol 18:105−106(2004)(非特許文献3)を参照のこと)および大網パッチは、便利な治療法の選択肢といわれている。しかしながら、単層組織閉鎖(例えば、筋層から筋層へ)時の粘膜クリップの適用の実用性は限られており、小さい線形の欠陥部の修復に最適である。大網パッチは、前GI壁を含む損傷の修復に便利であるが、他のGI器官およびより遠位の部位への適用が困難である。したがって、大網パッチの使用は、胃に限定されている(例えば、Hashiba,A.M.,et al.,Gastrointest Endosc 54:500−504(2001)(非特許文献4)を参照のこと)。
したがって、全層ベースで(器官の壁、粘膜、粘膜下層、固有筋層、および漿膜を通る)、胃腸穿孔、瘻孔、および吻合部漏出を含む管腔内の漏れおよび穿孔、ならびに食道、胃、腸、および結腸穿孔を含む他の管腔組織内の穿孔の治療に使用することができる内視鏡的閉鎖デバイスの必要性が未だ存在する。
K.F.Binmoeller,et al.,Gastrointest Endosc 39:172−174(1993) A.Charabaty−Pishvaian and F.Al−Kawas,South Med J 97:190−193(2004) S.S.Dhalla,Endoscopic repair of a colonic perforation following polypectomy using an endoclip,Can J Gastroenterol 18:105−106(2004) Hashiba,A.M.,et al.,Gastrointest Endosc 54:500−504(2001)
本発明は、胃腸管等の体内の管腔内空間の壁内の漏れおよび穿孔の全層閉鎖のために内視鏡的に用いるデバイスおよび方法を提供する。
本デバイスは、円錐または傘様シェルを画定する複数の細長いアーム、およびプッシャまたはガイドワイヤに取り付け可能な中央装置を含む中心軸を有する。細長いアームのうちの少なくとも2つは、返しまたはフック等の組織捕捉構造物内で遠位に終結する。
本発明の一態様に従って、アームは、生体適合性のある可塑性の弾性材料、好ましくは、形状記憶材料で形成される。材料は、シェルが中心軸に沿って折り畳まれるアームを有する圧縮構成および中心軸から離れて延在するアームを有する拡張構成を想定することを可能にする。デバイスを第1の構成内に配置することによって、シェルがスコープを通る用具、例えば、送達カテーテル内へと圧縮されることを可能にする。シェルをその用具の近位端から送達することによって、アームが外向きに移動するときにシェルが拡張構成を想定することを可能にする。
本発明のさらなる態様に従って、折り畳み可能な生体適合性材料(例えば、メッシュ)は、傘のアーム上のカバーと同様に、支持アームの間に配置され、拡張構成にあるときにそれらの安定性を高めることができる。
本発明のさらなる態様に従って、組織捕捉要素は、創傷治癒を促進するように処理される。閉鎖デバイスは、外科的使用のみを目的としており、埋め込み可能であるように意図されることも適合されることもないことが理解される。しかしながら、組織捕捉要素と管腔内空間の組織との間の接触は、創傷治癒促進分子の送達または溶出が有用であり得る環境を作成する。
本発明のさらなる態様に従って、デバイスの中心軸は、ガイドワイヤ等のプッシャ構造物に解放可能に取り付け可能である。
本発明のさらなる態様に従って、デバイスは、管腔空間内の治療される穿孔または漏れの部位まで導入するためのシステムを含む。そのようなシステムは、好ましくは、管腔内空間(例えば、腹腔鏡)への挿入のための内視鏡または同等の器具と、ローダーカテーテルとを含み、その中にデバイスが事前に装填された状態で提供されてもよい。
本発明に従って使用するために、デバイスの圧縮シェルは、ローダーカテーテル等の送達用具内に挿入される。ローダーカテーテルは、内視鏡可視化下で、治療用内視鏡の付属のチャネルを通って導入され、穿孔を通って前進してもよい。シェルは、ローダーカテーテルから前進し、穿孔を通る。シェルの後退は、組織捕捉構造物を、穿孔または漏れを包囲する組織に係合させる。シェルが穿孔を通って引き戻されると、シェルは、組織とともに反転し、それとともに後者の全層を引き戻す。
本発明の一態様に従って、完全に後退した組織は、クリップまたは縫合糸等の機械デバイスを用いて閉鎖される。あるいは、組織は、それにエネルギーを印加するか、または接着剤を塗布して封鎖することによって閉鎖されてもよい。
本発明のさらなる態様に従って、反転および後退したシェル全体が、治療後に体内から引き出される。あるいは、組織捕捉要素は、シェルから切り離され(例えば、それらをアームから切り落とすことによって)、体内に留まる。
図1Aは、圧縮構成にある本発明の閉鎖デバイスを示す。図1Bは、本発明の閉鎖デバイスの断面図を示す。 内視鏡を通して提供されたローダーカテーテルの近位端から展開した本発明の閉鎖デバイスを示す。 体内管腔の壁と係合されたときに、拡張構成にある本発明の閉鎖デバイスを示す。
本発明のデバイスで用いる材料
本明細書で使用される内視鏡という用語は、スコープ特性を有する可塑性または剛性のあらゆる種類の侵襲的な器具を含むと解釈されるべきである。これらには、結腸鏡、胃内視鏡、腹腔鏡、および直腸鏡が含まれるが、それらに限定されない。同様に、「内視鏡的」の使用は、あらゆる種類の侵襲的外科スコープを指すと解釈されるべきである。
本発明に従う内視鏡システムおよびシェルデバイスは、例えば、例であって、限定することを目的とせず、腸、直腸、虫垂、胆嚢、子宮、胃、食道、および体内の他の管腔空洞で生じる穿孔または漏れの全層閉鎖に特に役立つ。
OlympusのCF2T−160LまたはCook MedicalのDUETTE(登録商標)等の付属のチャネルを有する内視鏡を用いて、本発明の閉鎖デバイスを送達することができる。
本発明の閉鎖デバイスの支持アームでの使用に好ましい材料は、MedtronicのNITINOL(登録商標)等の形状記憶材料である。NITINOL(登録商標)は、適度の変形性を有するニッケルおよびチタンベースの「形状記憶合金」である。(1)以下に説明されるように、閉鎖デバイスのアームが拡張構成から反転構成に移動することができ、かつ(2)支持アームのうちの1つ以上の近位端上のフックまたは他の捕捉要素が、係合するのに十分に剛性であり、本発明に従う牽引力に供されたときに、管腔空間の漿膜/外膜壁内に固定されたままである限り、より大きな変形性を有する他の形状記憶材料を利用してもよい。
臨床的に好適な適用において、組織捕捉要素は、シェルから切り離され、管腔内空間内に取り残されてもよい。そのような適用について、少なくとも組織捕捉要素に使用される材料は、同様にシェル全体ではない場合、米国特許公開第2010/0262182号に記載されるもの等の生体吸収性の熱可塑的に変形可能な形状記憶特性を有するポリマー、またはコラーゲン等の生物学的材料であってもよい。後者の実施形態において、支持アームの近位端にある捕捉要素(例えば、フック)は、支持アームと同一の材料、または異なる材料で形成されてもよい。それらを、当技術分野において既知の分子を用いて、上皮形成および創傷治癒を促進するように処理することもできる(例えば、キトサン、ステロイド等)。
存在する場合、シェルカバーは、適用後に残るため、ポリ乳酸(PLA)、ポリグリコール酸(PGA)、ポリラクチド−コ−グリコリド、異性体、およびそれらの組み合わせ等の生体吸収性材料(形状記憶または非形状記憶)を含む任意の生体適合性材料であってもよい。シェルカバーは、生物学的材料(例えば、コラーゲン)で形成されてもよい。
本発明のデバイスの構造
図1を参照して、本発明の閉鎖デバイス1は、その圧縮構成で示されている。アーム3は、それらの近位端で、ロッドから成る中央装置5に取り付けられ、それらの遠位端でフック2を有する。アーム3は、例えば、中央装置5への取り付け点付近で、あるいは機械枢着部に沿って、曲げるか、または回転させることによって、圧縮構成から拡張された、反転した構成に移動可能(実質的に反転可能)である(図2および図3を比較)。
図2に示されるように、中央装置5は、ローダーカテーテル11を通して配置され、その近位端で(好ましくは、解放可能に)、または中央装置5を通って軸方向に配置される孔(図示されず)を通して、プッシャ構造物9に対して取り付けられる。図1および図2に示されるように、6個のアームが存在するが、より少ない数またはより多い数のアーム、例えば、少なくとも2個〜最大20個のアーム、好ましくは、4〜12個のアーム、最も好ましくは、4〜8個のアームを利用することができることは当業者には明らかである。図1Bは、アーム3上に配置される任意のシェルカバー8も示す。
プッシャ構造物9は、ガイドワイヤとして図2で透視的に示されるが、ロッドまたはカテーテル等の任意の同等の構造物であってもよい。ガイドワイヤの場合、プッシャ9は、穿孔を通る閉鎖デバイスの挿入を促進するための従来のワイヤまたはセルフセンタリングガイドワイヤであってもよい。セルフセンタリングガイドワイヤが利用される場合、閉鎖デバイス1のアーム3によって画定されるシェルは、治療される穿孔の直径と比較して、同程度に大きい直径である必要はない。いずれの実施形態においても、中央装置5およびプッシャ9は、内視鏡13のローダーカテーテル11を通って挿入可能である。
注記されるように、外科的使用の際、閉鎖デバイスは、圧縮構成でローダーカテーテル11内に挿入される。アーム3に対するローダーカテーテル11の内径の間の接触によって及ぼされる張力は、それらを下向きの姿勢で保持し、デバイス1の中心軸に向かって圧縮される。内視鏡13は、体腔内の治療される穿孔の部位に前進し、図2に示されるように、ローダーカテーテル11は、線A−Aにわたって穿孔を通って前進する。閉鎖デバイスは、プッシャ装置9の動作によって、ローダーカテーテル11から遠位に前進する。シェルがローダーカテーテル11から遠位に前進すると、アーム3は、アーム3上の張力が解放されるときに展開して拡張構成になる。したがって、アーム3は、それらが完全にローダーカテーテルから出て穿孔を通過するまで、ローダーカテーテルの近位端から完全に展開した状態にならない。その後、ローダーカテーテル11は後退する。
いったんアーム3が完全に拡張構成に展開されると、デバイス1は、フックが穿孔部位周囲の器官壁12の漿膜/外膜表面内へと捕捉されるまで、穿孔に向かって(図3のブロック矢印で示される方向に)引き戻される。その後、アーム3は、穿孔に向かい穿孔を通って戻る中央装置の後退によって、線A−Aに沿って穿孔を通って管腔内空間14から外に反転した状態になる。デバイス1が後方に引かれると、アーム3およびフック2は、漿膜/外膜表面12上に牽引力を及ぼし、それを管腔空間内へと反転させる。
穿孔を包囲する組織の反転は、それを閉鎖し、穿孔の封鎖のための治療表面を提供する。封鎖は、反転した組織にクリップ、縫合糸、またはステープルを適用するによって達成することができる。あるいは、比較的小さい穿孔または漏れの封鎖は、反転した組織へのエネルギーの印加によって(例えば、アーム3上に配置されるか、または内視鏡13を通って治療部位に導入される1つ以上の高周波(RF)電極の動作によって、組織コラーゲンの引き締めをもたらす)、または生体適合性の外科的接着剤の適用によって達成することができる。組織に適用される放射線は、例として、可視光、赤外放射線、マイクロ波放射線、電波、超低周波(VLF)放射線、極低周波(ELF)放射線、および熱放射線を含んでもよい。
穿孔が十分に小さいか、または左右対称である場合、反転するだけで十分にそれを閉鎖することができる。一実施形態に従って、完全に展開されると、アーム3は、閉鎖される欠陥部の寸法の2倍未満の直径を有するシェルを画定する。損傷がより大きい場合、反転した壁組織の全層閉鎖は、好ましくは、縫合デバイスおよび/または内視鏡的クリップを用いて行われる。治療が完了すると、フック2は、組織から引かれるか、または切り離されてもよく(例えば、クリッピングによって)、デバイスを管腔空間から除去することができる。
以下の実施例は、本発明の利点および特徴をさらに説明するために提供されるが、本発明の範囲を限定することを目的としない。使用され得るものは典型的なものであるが、当業者に既知の他の手順、方法論、または技術を代替的に使用してもよい。
実施例I
GI穿孔の内視鏡的封鎖
手術準備のために、上部胃体部の粘膜を、内視鏡の付属のチャネルを介して滅菌水およびポビドンヨードで洗浄する。
切開によって作成されたGI管の前壁を通る穿孔または漏れを有するブタは、本発明の実証に好適なモデルである。切開後、内視鏡を腹膜腔に挿入し、少なくとも直径1cmの胃壁の全層切開を確認する。それぞれの切開を閉鎖するために、上述の方法に従って、直径1.5cmのシェルを有する本発明の閉鎖デバイスを用いて治療を行う。
即時麻酔後回復期間(約6時間)中は経口摂取を控える。ブタに柔らかくした食べ物を数日間与え、その後、耐えられる限り、普通の食べ物を与えてもよい。さらに、ブタを、好ましくは、抗生物質で5日間治療する。この手順の1週間後にフォローアップ内視鏡検査を行い、ブタを安楽死させる。穿孔部位を管腔内および腹腔内の両方で評価するために、剖検を行ってもよい。
本発明が上の実施形態を参照して説明されているが、修正および変形が、本発明の精神および範囲内に包含されることが理解される。したがって、本発明は、以下の特許請求の範囲によってのみ限定される。

Claims (56)

  1. 中心軸を有し、さらに、
    (a)円錐シェルを画定する複数の実質的に反転可能な細長いアームであって、該アームのうちの少なくとも2つが組織捕捉構造物内で遠位に終結する、アームと、
    (b)該細長いアームのうちの少なくとも1つに固定されている、前記中心軸に沿って配置されている中央装置と、
    を備える、管腔内穿孔の全層閉鎖のためのデバイス。
  2. 約2〜20個の細長いアームを備える、請求項1記載のデバイス。
  3. 約4〜8個の細長いアームを備える、請求項2記載のデバイス。
  4. アームのうち約2〜8個が組織捕捉構造物内で遠位に終結する、請求項1記載のデバイス。
  5. 遠位に終結するアームが、返しまたはフックとしての構成物である、請求項1記載のデバイス。
  6. 前記複数の細長いアームが、変形可能に弾性の形状記憶材料で形成されている、請求項1記載のデバイス。
  7. 変形可能に弾性の形状記憶材料が、合金、ポリマー、またはそれらの組み合わせである、請求項6記載のデバイス。
  8. 組織捕捉構造物が生体吸収性材料で形成されている、請求項4記載のデバイス。
  9. 組織捕捉構造物が、創傷治癒を促進するように処理されている、請求項4記載のデバイス。
  10. 組織捕捉構造物内で遠位に終結するアームが、変形可能に弾性の形状記憶合金で形成されている、請求項6記載のデバイス。
  11. アームが枢着部に沿って反転可能である、請求項1記載のデバイス。
  12. 円錐シェル上に配置されるカバーをさらに備える、請求項1記載のデバイス。
  13. 前記カバーがメッシュまたは格子である、請求項11記載のデバイス。
  14. 前記複数の細長いアームが、穿孔の直径の2倍未満の直径を有する円錐シェルを画定し、その中でデバイスが完全に展開される、請求項1記載のデバイス。
  15. 前記複数の細長いアームが、デバイスの展開を促進するように、プッシャ構造物に動作可能に連結されている、請求項1記載のデバイス。
  16. プッシャ構造物が、ガイドワイヤ、ロッド、またはカテーテルとして構成されている、請求項15記載のデバイス。
  17. プッシャ構造物がガイドワイヤである、請求項16記載のデバイス。
  18. ガイドワイヤがセルフセンタリングである、請求項17記載のデバイス。
  19. シェルが穿孔の直径未満の直径を有し、その中でデバイスが完全に展開される、請求項18記載のデバイス。
  20. プッシャ構造物および中央装置が、カテーテルまたは内視鏡の管腔を通って挿入可能であるように適合されている、請求項15記載のデバイス。
  21. (a)請求項1記載の閉鎖デバイスと、
    (b)ローダーカテーテルと、を備え、
    該閉鎖デバイスのアームは、該ローダーカテーテルへの挿入のために前記中心軸に向かって圧縮され、該ローダーカテーテルから出て遠位に前進するときに反転可能に展開して拡張構成になる、
    管腔内穿孔の全層閉鎖のためのシステム。
  22. 前記デバイスが約2〜20個の細長いアームを備える、請求項21記載のシステム。
  23. 前記デバイスが約4〜8個の細長いアームを備える、請求項22記載のシステム。
  24. 前記アームのうちの約2〜8個が前記組織捕捉構造物内で遠位に終結する、請求項21記載のシステム。
  25. 前記遠位に終結するアームが、返しまたはフックとしての構成物である、請求項21記載のシステム。
  26. 前記複数の細長いアームが、変形可能に弾性の形状記憶材料で形成されている、請求項21記載のシステム。
  27. 変形可能に弾性の形状記憶材料が、合金、ポリマー、またはそれらの組み合わせである、請求項26記載のシステム。
  28. 前記組織捕捉構造物が、創傷治癒を促進するように処理されている、請求項21記載のデバイス。
  29. 組織捕捉構造物内で遠位に終結するアームが、変形可能に弾性の形状記憶合金で形成されている、請求項26記載のデバイス。
  30. 前記アームが枢着部に沿って反転可能である、請求項21記載のデバイス。
  31. 前記デバイスが、前記円錐シェル上に配置されるカバーをさらに備える、請求項21記載のデバイス。
  32. 前記カバーが生体吸収性材料で形成されている、請求項31記載のシステム。
  33. 前記カバーがメッシュまたは格子である、請求項32記載のシステム。
  34. 前記複数の細長いアームが、穿孔の直径の2倍未満の直径を有する円錐シェルを画定し、その中で前記デバイスが完全に展開される、請求項21記載のシステム。
  35. 前記複数の細長いアームが、前記デバイスの展開を促進するように、プッシャ構造物に動作可能に連結される、請求項21記載のシステム。
  36. プッシャ構造物がガイドワイヤまたはロッドとして構成される、請求項35記載のシステム。
  37. プッシャ構造物がガイドワイヤである、請求項36記載のシステム。
  38. ガイドワイヤがセルフセンタリングである、請求項37記載のシステム。
  39. 前記シェルが、穿孔の直径未満の直径を有し、その中で前記デバイスが完全に展開される、請求項38記載のシステム。
  40. 前記プッシャ構造物および前記中央装置が、カテーテルまたは内視鏡の管腔を通って挿入可能であるように適合されている、請求項35記載のシステム。
  41. 管腔内穿孔の全層閉鎖のための方法であって、
    (a)請求項21記載のシステムを侵襲的外科スコープを通して前記穿孔内に前進させる段階と、
    (b)前記デバイスを前記ローダーカテーテルから展開する段階と、
    (c)前記複数の細長いアームが穿孔部位周辺の組織の漿膜/外膜表面へと捕捉されるまで、前記デバイスを前記穿孔に向かって後退させる段階と、
    (d)反転したアームを通じて及ぼされる牽引力によって、前記管腔空間へと前記組織が反転させられるまで、前記デバイスを後退させて前記アームを反転させることを継続する段階と、
    (e)前記穿孔を封鎖する段階と、
    を含む、方法。
  42. 前記デバイスを前記カテーテル内に後退させる段階をさらに含む、請求項41記載の方法。
  43. 組織捕捉構造物内で遠位に終結する前記少なくとも2つの細長いアームを切り離す段階をさらに含む、請求項42記載の方法。
  44. 前記デバイスが、前記円錐シェル上に配置されるカバーをさらに備える、請求項42記載の方法。
  45. 前記組織捕捉構造物が、創傷治癒を促進するように処理される、請求項44記載の方法。
  46. 前記組織捕捉構造物が、前記デバイスの除去後に、切り離され、穿孔を包囲する前記組織内に留まる、請求項45記載の方法。
  47. (e)が閉鎖デバイスの適用を含む、請求項41記載の方法。
  48. 前記閉鎖デバイスが、組織クリップ、縫合糸、またはステープルである、請求項41記載の方法。
  49. (e)が放射線の適用を含む、請求項41記載の方法。
  50. 放射線が電離または非電離放射線である、請求項49記載の方法。
  51. 放射線が、可視光、赤外放射線、マイクロ波放射線、電波、超低周波(VLF)放射線、極低周波(ELF)放射線、および熱放射線から選択される、請求項50記載の方法。
  52. (e)が生体接着剤の適用を含む、請求項41記載の方法。
  53. (e)が薬剤の適用を含む、請求項41記載の方法。
  54. 前記薬剤が、生体分子、タンパク質、オリゴヌクレオチド、ホルモン、ステロイド、成長因子、転写因子、細胞、マトリックスタンパク質、化学化合物、またはそれらの組み合わせである、請求項53記載の方法。
  55. 前記シェルが、前記穿孔の直径の2倍未満の直径を有し、その中で前記デバイスが完全に展開される、請求項41記載の方法。
  56. 前記シェルが、前記穿孔の直径未満の直径を有し、その中で前記デバイスが完全に展開される、請求項41記載の方法。
JP2013532863A 2010-10-04 2011-10-03 管腔内穿孔の閉鎖のための方法およびデバイス Pending JP2013542771A (ja)

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