JP2013537984A5 - - Google Patents

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JP2013537984A5
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非対称の並進型老眼用コンタクトレンズ
(関連出願の相互参照)
本出願は、米国特許仮出願第61/386,945号(2007年9月27日出願)に対する優先権を主張する非仮出願である。上記の出願は、本明細書に援用されるものとする。
人々は年をとるにつれ、観測者に比較的近い物体に焦点を合わせるための調節力、すなわち水晶体を曲げる眼の能力が低下する。この状態は老眼として知られている。老眼に対処するためにコンタクトレンズを装着することができる。このようなレンズのうちの1つのタイプは、遠方視力領域及び近方視力領域がレンズの幾何学的中心部周辺に同心円状に配置されている。レンズの光学領域を通過する光は、眼の2つの以上の点で集光され、焦点が合わせられる。
他のタイプのレンズ、セグメント型レンズ(segmented lens)では、近方及び遠方視力領域がレンズの幾何学的中心部付近で集結されていない。セグメント型レンズの装着者が、レンズの近方視力領域にアクセスすることができるのは、レンズが、装着者に眼の瞳孔に対して並進運動できる、又は縦に移動できるように作られているからである。レンズの装着者が、読むため下方に視線を移したとき、レンズは縦に移動する。これは装着者の視線の中心部における近方視力部分を上方に位置付ける。光学領域を通過する光の実質的に全てが、視線に基づいて、眼の単一点で集結され得る。
1つのタイプの並進型レンズは切頭形状である。すなわち、連続的に円形又は楕円形の大半のレンズとは異なり、切頭コンタクトレンズの下方部分は、レンズのその部分を切り取る、すなわち短くすることによって平坦にされている。これは実質的に、レンズの底部において実質的に平坦で厚い縁部となる。このようなレンズの代表的な説明には、本明細書に援用される米国特許第7,543,935号、同第7,430,930号、同第7,052,132号、同第4,549,794号が挙げられる。残念なことに、これらのようなコンタクトレンズ上の比較的平坦な縁部は、快適性を減少させる傾向がある。改善された快適性を備える並進型コンタクトレンズを有することが望ましい。
別のタイプの並進型レンズは、連続的に円形又は楕円であるが、その中央の光学領域の周辺で実質的に厚みを増した部分を含む。この厚くなっている部分は、下眼瞼と接触し、瞬きと共に並進運動することを意図されている。かかるレンズの代表的な参照文献は、本明細書で援用する米国特許大7,040,757号及び米国特許出願公開第20100171924号に記載されている。これらの実施例では、光学領域外側のレンズの周辺部分における厚さは、レンズの垂直経線に平行な経線に関して実質的に均一であり、本発明のレンズは、垂直経線を通過する面に対して鏡面対称を呈する。
米国特許第7,216,978号は、上下の瞼が瞬き中に上下のストロークと共に、厳密には垂直に移動しないということを示している。上瞼は、瞬き中に小さな鼻側構成要素と共に実質的に垂直に移動し、下瞼は、瞬き中に鼻側を移動させながら、実質的に水平に移動する。更に、上瞼と下瞼は、垂直経線を通過する面に対して対称ではない。
レンズ表面は種々の関数を使用して生成され得る。例えば、米国特許第3,187,338号及び同第5,975,694号は、正弦関数を説明し、米国特許第6,843,563号は三次多項式関数を使用し、米国特許第5,650,838号は、正接関数を使用し、米国特許第6,540,353号では、レンズ表面は、光学領域における短い距離にわたる急激な屈折力の変化を使用して生成され、米国特許第5,608,471号では、レンズ表面上の急速な遷移は、直線の線形関数によって作られる。
米国特許第7,004,585号では、並進型レンズの距離及び中心付近は両方とも、光学領域の垂直二等分線上に位置する。
レンズの並進運動を容易にし、改善された着用の快適性をもたらす、装着者の下瞼と完全に係合する特徴部を備えるコンタクトレンズを有することは有利である。
本発明は、垂直経線を中心として非対称な特徴部を備える並進型コンタクトレンズである。本発明の一態様において、この特徴部は擬似切頭部である。
本発明の他の態様において、この擬似切頭部は、レンズの水平経線より実質的に下方である。
本発明の更に別の態様において、光学領域は、レンズの垂直経線を中心として非対称である。
本発明の更に別の態様において、擬似切頭部及び光学領域は両方とも、レンズの垂直経線を中心として非対称である。
本発明の更に別の態様において、擬似切頭部は、鼻側を通って上方に回転され、かつレンズの垂直経線を中心として非対称である。
本発明の更に別の態様において、擬似切頭部は、約1〜15度鼻側を通って、好ましくは約7〜8度上方に回転される。
本発明の更に別の態様において、擬似切頭部は、約1〜10度鼻側を通って下方に回転される。
本発明の更に別の態様において、光学領域は、擬似切頭部と回転して位置合わせする。
本発明の更に別の態様において、光学領域は、擬似切頭部と回転して位置合わせしない。
本発明の更に別の態様において、光学領域は、鼻側に水平に差し込まれてり、かつレンズの垂直経線を中心として非対称である。
本発明の更に別の態様において、光学領域は、鼻側を通って上方に回転され、かつレンズの垂直経線を中心として非対称である。
本発明の更なる態様では、擬似切頭部は、2つ以上の隆起領域から構成される。
本発明の更に別の態様において、その最大厚さの少なくとも約80%のときの擬似切頭部の視角は、約40〜約100度である。
本発明の更に別の態様において、擬似切頭部は、屈折処方における変化と共に、高さ又は周方向の視角において変化する。
本発明の更に別の態様において、レンズの周辺におけるに任意の経線での、擬似切頭部の厚さピーク値の半周方向の位置は実質的に一定であり、その弧はレンズ中心部付近の同心円の一部である。
本発明の更に別の態様において、レンズの周辺におけるに任意の経線での、擬似切頭部の厚さピーク値の半周方向の位置は可変であり、その弧はレンズ中心部付近の同心円の一部ではない。
本発明の更に別の態様において、レンズの外周は円形ではなく、レンズ中心部付近と同心でもない。
本発明の更なる態様において、擬似切頭部の斜面部分の幅は、約50μm〜約500μm(約50〜約500マイクロメートル)である。
本発明の更なる態様において、斜面フランジ接合部の位置は約5〜約7mmである。
本発明の更なる態様において、レンズ斜面接合部における半周方向の最大厚さは、約300μm〜約600μm(約300〜約600マイクロメートル)である。
本発明の更なる態様において、斜面フランジ接合部における半周方向の最大厚さは、約75μm〜約250μm(約75〜約250マイクロメートル)である。
本発明の更なる態様において、擬似切頭部の設計は、母集団、部分母集団、又は群から測定値に基づく。
本発明の更なる態様において、擬似切頭部の設計は、単一個人の測定値に基づく。
本発明の更なる態様において、擬似切頭部の設計は、固定の規定点の間に適用される数学的な平滑化関数に基づく。
発明の更なる態様において、擬似切頭部の設計は、固定の規定点に適用されるsin関数から算出される値からの尺度に基づく、数学的な平滑化関数に基づく。
本発明の更なる態様において、擬似切頭部の設計は、以下の方程式からの尺度に基づく、数学的な平滑化関数に基づく。
方程式1] T=T+(T−T(Sin((P−P)/(P−P90))
式中、P1は、レンズ中心部から光学レンズ接合部までの距離であり、T1は、光学レンズ接合部における厚さであり、P2は、レンズ中心部からレンズ斜面接合部までの距離であり、T2は、レンズ接合部における厚さである。P3及びT3は、レンズ中心部からの任意の距離、及び任意の位置における厚さである。
本発明の更なる態様において、好ましいnの値は、約1.25〜約4である。より好ましいnの値は約1.5〜約2.5である。最も好ましいnの値は2である。
本発明の更なる態様において、レンズの表面又はその一部は、レンズ上の2つの点における固定された厚さを特定し、次いで前述の2点の間の平滑表面をスケーリングすることによって生成され、尺度は、約1.25〜約4のベキ指数にとられた正弦又は余弦を使用する。
本発明の更なる態様において、レンズの表面又はその一部は、レンズ上の2つの点における固定された厚さを特定し、次いで前述の点の間の平滑表面をスケーリングすることによって生成され、尺度は、約2のベキ指数にとられた正弦又は余弦を使用する。
本発明の更なる態様において、本発明による擬似切頭部は、光学領域に対して周辺ではあるが、縁部の内側である、レンズ内の細長い弓場の厚みを増した部分を含み、ここで前述の厚みを増した部分は、レンズの垂直経線と非対称であり、厚みを増した部分は、下瞼と係合して眼の上での並進運動を達成する。
一般的に見られる瞼の非対称。 平面図における本発明のレンズの一実施形態。 厚さに陰影が付いている、本発明のレンズの一実施形態。 平面図における本発明のレンズの他の実施形態。 厚さに陰影が付いている、本発明のレンズの一実施形態。 平面図における本発明のレンズの更に他の実施形態。 本発明による擬似切頭部の断面。
本発明は、老眼を矯正する方法、かかる矯正のためのコンタクトレンズ、及び本発明のレンズの製造方法を提供する。本発明のレンズは、擬似切頭部を備える並進型多焦点コンタクトレンズである。本発明の擬似切頭部は、レンズの垂直経線を中心として非対称である。本発明の並進型コンタクトレンズは、それらの最外周径の付近で実質的に平坦であるか、又は直線部分を有さないレンズである。周径は実質的に環状であってもよく、又は平滑かつ連続的であってもよく、あるいはそれは非対象であってもよい。本発明のレンズは光学領域、及びこの光学領域から半周方向に外側に位置する周辺の擬似切頭部、この周辺領域から半周方向に外側に位置し、レンズ縁部を包囲する縁部領域を含む。
「光学領域」は、レンズの実質的に中心部分として定義され、これは装着者の屈折異常及び老眼のための視力矯正を含む。「屈折異常」は、一般的に遠距離での、良好な視力をもたらすのに必要とされる屈折力として定義される。これは、近視又は遠視、及びいずれかと同時の乱視を含むということが理解される。老眼は代数が加った屈折力を光学領域の部分に追加することによって矯正され、装着者の近見視力の条件を矯正する。これらの屈折力は、屈折手段若しくは回折手段、又はその両方によって作られ得るということが認識されている。
光学領域は少なくとも1つの近方視力領域、及び少なくとも1つの遠方視力領域を含む。別の方法としては、光学領域は2つ以上の遠方視力領域及び/又は2つ以上の近方視力領域、好ましくは遠方視力領域は、実質的にレンズの水平経線に、又はレンズの水平経線上に位置し、近方視力領域は水平経線に、又は水平経線の下にある。必要に応じて、レンズの光学領域は1つ又は2つ以上の中間の視力領域を有する。中間の視力領域は、局所的又は分割の老眼用追加屈折力を含む。光学領域は、レンズの垂直経線に対して対称又は非対称であり得る。好ましくは、それは垂直方向に非対称である。「光学領域」は、遠方、近方、及び必要に応じて中間視力領域の組み合わせである。遠方、近方、及び必要に応じて中間領域の間の遷移は急激であり、階段型の屈折力変化で見られるように非常に小さな距離にわたって生じる場合があるか、又は漸進的な屈折力変化で見られるように、平滑であり、より大きな距離にわたって生じる場合がある。好ましい実施形態では、遷移は装着者の不快感を避けるために、かつ必要とされる並進運動を最小限にするためにも、可能な限り急激である。
「遠方視力領域」は、レンズの装着者の遠方視力を所望の程度まで矯正するために必要とされる遠方屈折力、すなわち屈折力の量である。「近方視力領域」は、レンズの装着者の近方視力を所望の程度まで矯正するために必要とされる近方屈折力、すなわち屈折力の量である。「中間視力領域」は、一般的に装着者の好む距離と近方視力の範囲との間の物体を見るために、装着者の中間視力を矯正するために必要とされる屈折力、すなわち屈折力の量を提供する領域である。「多焦点の並進コンタクトレンズ」は、二焦点、三焦点、又は多焦点光学を含む、並進型コンタクトレンズを指す。
「垂直経線」は、レンズの内側縁部から、レンズの幾何学的中心を通って、レンズの上位縁部まで走る線として定義される。「水平経線」は、レンズの鼻側縁部から、レンズの幾何学的中心を通って、レンズの側頭部縁部まで走る線として定義される。「レンズ中心部」は水平経線と垂直経線との交点において見出される。
「擬似切頭部」は、光学領域及び光学領域接合部を包囲する周辺領域におけるレンズの前面に配置された設計特徴部であり、これは、視線の方向が変わると、遠方若しくは近方の視力がそれに従って矯正されるように、レンズが眼の上で並進運動する、すなわち動くことができるようにする。この特徴部は、視線が下方に移され、瞼が、眼の上方部分の方向において、レンズを動かすように、下瞼と相互作用することによってレンズの並進運動に関与する。視線が上に移されると、瞼はレンズを眼の下方部分の方向に動かす。好ましくは、視線が下に移ったときのレンズの並進運動は、擬似切頭部に対する下瞼の押し出しにより生じる。
本発明による擬似切頭部を備えるレンズは、その下方部分において切頭ではなく、その周辺部付近のいずれにおいて切頭でなく、また平坦にもされないことが好ましい。本発明によるレンズのための擬似切頭部は、レンズ部分、レンズ斜面接合部、斜面部分、斜面フランジ接合部、及びフランジ部分を含み、レンズの垂直経線を中心として非対称である。
更なる実施形態において、本発明による擬似切頭部は、光学領域に対して周辺ではあるが、縁部の内側である、レンズ内の細長い弓場の厚みを増した部分を含み、ここで前述の厚みを増した部分は、レンズの垂直経線と非対称であり、厚みを増した部分は、下瞼と係合して眼の上での並進運動を達成する。
「レンズ部分」は中心部から半周方向に延在するレンズ表面の部分であり、光学領域レンズ接合部における接合部で始まり、レンズ斜面接合部で終わる。「斜面部分」は中心部から半周方向に延在するレンズ表面の部分であり、レンズ斜面接合部における接合部で始まり、斜面フランジ接合部で終わる。「フランジ部分」は中心部から半周方向に延在するレンズ表面の部分であり、斜面フランジ接合部における接合部で始まり、レンズ縁部で終わる。
「レンズ斜面接合部」は、レンズ表面のレンズと斜面部分との間の接合部である。「斜面フランジ接合部」は、レンズ表面の斜面部分とフランジ部分との間の接合部である。「半周方向の厚さ」は、裏面上の任意の位置において、裏面から前面までの正接から測定されたときのレンズの厚さである。「光学レンズ接合部」は、近方若しくは遠方光学領域と、レンズ部分との間の接合部である。
上記の擬似切頭部は、一般的にレンズの厚みを増した部分(光学領域の残部の厚さに対して)であり、一般的に急勾配の部分を有する。擬似切頭部の実質的な部分は好ましくは、レンズの水平経線の下方である(右から左/側頭部から鼻側(又は逆もまた同様)に走る直径)。より好ましくは、擬似切頭部の最厚部分は主に、水平経線に対して、主にレンズの下三分の一に沿って位置し、使用時に下瞼の形状と全体的に一致するように配置される。フランジ及びレンズ縁部の周辺の大半部分は、瞼底部の下に位置することが期待され、かつ、できるだけ薄いことが好ましい。より好ましくは、それらは150μ以下である。
擬似切頭部は、レンズの下方若しくは鼻側部分に向かってバイアスを備えるレンズの垂直経線を中心として非対称であることが好ましい。これはレンズ及び下瞼の相互作用を促進する。大半の場合では、上瞼及び下瞼の形状若しくは湾曲は、眼の垂直経線を横断する面に対して対称ではない。更に上瞼は、瞬き中に小さな鼻側構成要素と共に実質的に垂直に移動し、下瞼は、瞬き中に鼻側に移動しながら、実質的に水平に移動する。瞼の解剖学的形態は人によって、特に上瞼及び下瞼の形状、並びに2つの瞼の間の瞼裂において測定可能な差異が存在する。非対称の擬似切頭部は、母集団若しくは部分母集団の平均、又は単一装着者のためのカスタム設計に基づいて設計され得る。
図1は、患者と対峙して見たときの典型的な右眼の主な特徴部である。瞳孔の垂直軸33は、瞳孔36を垂直に分割し、同様に、瞳孔の水平軸34は、瞳孔を水平に分割する。瞳孔の中心部は瞳孔の垂直軸33と瞳孔の水平軸34の交点に位置する。瞳孔を包囲するのは、虹彩35である。上瞼縁31及び下瞼縁32は、一般的な表示で描かれている。2つの瞼は瞳孔36の縁部に水平に接しておらず、また瞳孔の水平軸34に平行に描かれた線にも接していないということに注意する必要がある。鼻の位置は図1において「N」として示されている。
瞼は概して、瞳孔36の縁部に対して傾斜しているか、瞳孔の水平軸34に対して平行に描かれた線に接しているということを本発明者らは見出している。通常、両方の瞼は図1に示されているように鼻側を通って上方に傾斜している。大きな母集団のサンプルでは、上瞼縁31の平均傾斜は、眼が読む位置へ下方に約30度回転されたとき、鼻側を通って約5°上方に、最高で鼻側を通って約15°の範囲で上方であるということを本発明者は見出した。「鼻側を通って上方」によって、鼻側上で、瞼は傾斜されるか、又は更に高く回転されるということを意味する。同様に、下瞼縁32の平均傾斜は、眼が読む位置へ下方に約30°回転されたとき、鼻側を通って約7°上方に、最高で鼻側を通って約15°の範囲で上方であるということを本発明者は見出した。
瞼縁部は水平経線、又は水平経線に平行な線に対して傾斜し、かつ非対称であるため、非対称の光学及び擬似切頭部を備えた並進型コンタクトレンズを作製することは、コンタクトレンズをより良好に係合し、水平移動を可能にするために有利である。
好ましい実施形態では、図2を参照して、レンズ10は、(図示された)前面、及び後面(図示せず)を有する。レンズ10の最外周径は、垂直経線110及びレンズ中心部120を中心として対称である。線100及び110はそれぞれ、レンズの水平、すなわち0〜180度の経線と、垂直、すなわち90〜270度の経線を示す。水平100の線及び垂直110の線の交点はレンズ中心部120である。レンズの前面上には、遠方光学領域14及び近方光学領域13であり、両方とも光学レンズ接合部11で終わっている。
光学レンズ接合部11の周辺は、擬似切頭部21である。前述の擬似切頭部21は、レンズ部分15、レンズ斜面接合部18、斜面部分12、斜面フランジ接合部19、及びフランジ部分20を含む。前述の擬似切頭部21内でレンズ部分15は、光学レンズ接合部11を包囲する。レンズ部分15を包囲するのはレンズ斜面接合部18である。レンズ斜面接合部18を更に包囲するのは、斜面部分12である。斜面部分12は、斜面フランジ接合部19及びフランジ部分20によって包囲される。好ましい実施形態では、擬似切頭部21は垂直経線を中心として非対称である。
好ましい実施形態では、擬似切頭部21、並びに遠方光学領域14及び近方光学領域13は、鼻側を通って約1〜15°上方に傾斜している。より好ましい実施形態では擬似切頭部21、並びに遠方光学領域14及び近方光学領域13は、鼻側を通って約7〜8°上方に傾斜している。他の好ましい実施形態では、擬似切頭部21、並びに遠方光学領域14及び近方光学領域13は、鼻側を通って約7〜8°上方に傾斜しており、光学領域14、13の両方は鼻側に約0.5〜1.5mmはめ込まれている。別の実施形態では、近方光学領域13のみが鼻側に約0.5〜1.5mmはめ込まれている。
便宜上、図2の全てに示されている様々な領域の境界は、別々の線で示されている。しかしながら、この境界は融合されるか、又は非球面であり得るということを当業者は理解するであろう。境界は、レンズ上の2つの点における固定された厚さを特定し、次いで前述の点の間の平滑な表面をスケーリングすることによって生成される、スケーリング関数を使用して平滑化され、スケーリングは、約1.25〜約4の好ましいベキ指数に、より好ましくは約2の値にとられた正弦又は余弦を使用する。
再び図2を参照して、周方向の方式で説明されているように、擬似切頭部21は線16と17との間に最大半周方向厚さを有する。線16及び線17は、半周方向厚さが、最大厚さの少なくとも約80%である位置を示す。線16と線17との間の範囲を定める角度は、約40°〜約100°、好ましくは約60°であり得る。この実施例では、半周方向の最大厚さの領域は垂直経線110の周囲で対称ではなく、かつ連続的である。最大厚さの領域は、垂直経線110から時計回りに20°回転される。斜面部分12の幅は、約50μm〜約500μm(約50μ〜約500μ)、好ましくは約100μm(約100μ)であり得る。レンズ斜面接合部18における半径方向の厚さは、約300μm〜600μm(約300μ〜600μ)、好ましくは約450μm〜約475μm(約450μ〜約475μ)である。斜面フランジ接合部19における半径方向の厚さは、約75μm〜約250μm(約75μ〜約250μ)であり、より好ましいのは約120μm〜約175μm(約120μ〜約175μ)である。
再び、図2を参照、して、レンズ部分15の半周方向の厚さは、数学関数の使用により得られ、sin関数が好ましい。レンズ部分15の半周方向の厚さ及び幅は可変である。光学レンズ接合部11における半周方向の厚さは、患者の屈折処方の屈折力によって変化する。斜面部分12の半周方向の厚さは、数学関数の使用により得られ、sin関数が好ましい。斜面部分12の半周方向の厚さ及び幅は可変である。フランジ部分20の幅は、レンズ中心部120からの斜面フランジ接合部19の距離によって定義されるように可変である。フランジ部分20は、sin関数によって数学的に説明され得るか、又はそれは球状又は非球状であり得る。フランジ部分20は幅において約0.2〜約1.4mmであるということが好ましい。
図3を参照して、図2の平面図で説明されているレンズ10は、厚さマップとして示されている。より厚い部分は濃い影付きで、薄い部分は明るく影が付けられている。擬似切頭部21は、その中間点23において連続的である。
他の好ましい実施形態では、図4を参照して、レンズ10は、(図示されていない)前面、及び後面(図示せず)を有する。レンズ10の最外周径は、垂直経線110及びレンズ中心部120を中心として対称である。線100及び110はそれぞれ、レンズの水平、すなわち0〜180度の経線と、垂直、すなわち90〜270度の経線を示す。水平100の線及び垂直110の線の交点はレンズ中心部120である。レンズの前面上には、遠方光学領域14及び近方光学領域13であり、両方とも光学レンズ接合部11で終わっている。
光学レンズ接合部11の周辺は、擬似切頭部21である。前述の擬似切頭部21は、レンズ部分15、レンズ斜面接合部18、斜面部分12、斜面フランジ接合部19、及びフランジ部分20を含む。前述の擬似切頭部21内でレンズ部分15は、光学レンズ接合部11を包囲する。レンズ部分15を包囲するのはレンズ斜面接合部18である。レンズ斜面接合部18を更に包囲するのは、斜面部分12である。斜面部分12は、斜面フランジ接合部19及びフランジ部分20によって包囲される。好ましい実施形態では、擬似切頭部21は垂直経線を中心として非対称である。
好ましい実施形態では、擬似切頭部21、並びに遠方光学領域14及び近方光学領域13は、鼻側を通って約1〜15°上方に傾斜している。より好ましい実施形態では擬似切頭部21、並びに遠方光学領域14及び近方光学領域13は、鼻側を通って約7〜8°上方に傾斜している。他の好ましい実施形態では、擬似切頭部21、並びに遠方光学領域14及び近方光学領域13は、鼻側を通って約7〜8°上方に傾斜しており、光学領域14、13の両方は鼻側に約0.5〜1.5mmはめ込まれている。別の実施形態では、近方光学領域13のみが鼻側に約0.5〜1.5mmはめ込まれている。
便宜上、図4の全てに示されている様々な領域の境界は、別々の線で示されている。しかしながら、この境界は融合されるか、又は非球面であり得るということを当業者は理解するであろう。境界は、レンズ上の2つの点における固定された厚さを特定し、次いで前述の点の間の平滑な表面をスケーリングすることによって生成される、スケーリング関数を使用して平滑化され、スケーリングは、約1.25〜約4の好ましいベキ指数に、より好ましくは約2の値にとられた正弦又は余弦を使用する。
再び図4を参照して、周方向の方式で説明されているように、擬似切頭部21は線16と17との間に最大半周方向厚さを有する。線16及び線17は、半周方向厚さが、最大厚さの少なくとも約80%である位置を示す。線16と線17との間の範囲を定める角度は、約40°〜約100°、好ましくは約60°であり得る。この実施例では、半周方向の最大厚さの領域は垂直経線110の周囲で対称ではなく、かつ連続的である。最大厚さの領域は、垂直経線110から時計回りに20°回転される。斜面部分12の幅は、約50μm〜約500μm(約50μ〜約500μ)、好ましくは約100μm(約100μ)であり得る。レンズ斜面接合部18における半径方向の厚さは、約300μm〜600μm(約300μ〜600μ)、好ましくは約450μm〜約475μm(約450μ〜約475μ)である。斜面フランジ接合部19における半径方向の厚さは、約75〜約250μm(約75μ〜約250μ)であり、より好ましいのは約120μm〜約175μm(約120μ〜約175μ)である。
再び、図4を参照して、レンズ部分15の半周方向の厚さは、数学関数の使用により得られ、sin関数が好ましい。レンズ部分15の半周方向の厚さ及び幅は可変である。光学レンズ接合部11における半周方向の厚さは、患者の屈折処方の屈折力によって変化する。斜面部分12の半周方向の厚さは、数学関数の使用により得られ、sin関数が好ましい。斜面部分12の半周方向の厚さ及び幅は可変である。フランジ部分20の幅は、レンズ中心部120からの斜面フランジ接合部19の距離によって定義されるように可変である。フランジ部分20は、sin関数によって数学的に説明され得るか、又はそれは球状又は非球状であり得る。フランジ部分20は幅において約0.2〜約1.4mmであるということが好ましい。
図5を参照して、図4の平面図で説明されているレンズ10は、厚さマップとして示されている。より厚い部分は濃い影付きで、薄い部分は明るく影が付けられている。擬似切頭部21は、その中間点23で連続的ではなく、遷移領域21は複数片に分かれている。
他の好ましい実施形態では、図6を参照して、レンズ10は、(図示されている)前面、及び後面(図示せず)を有する。線100及び110はそれぞれ、レンズの水平、すなわち0〜180度の経線と、垂直、すなわち90〜270度の経線を示す。水平100の線及び垂直110の線の交点はレンズ中心部120である。レンズ10の外周は実質的に円形でなく、レンズ中心部120付近の同心でもなく、レンズ10全体は垂直経線110を中心として非対称である。好ましい実施形態では、レンズ10は、水平経線100の上の前述のレンズの部分に関して、垂直経線110を中心として対称であり、並びに、前述の水平経線100より下方のレンズの部分に関して非対称である。レンズの前面上には、遠方光学領域14及び近方光学領域13であり、両方とも光学レンズ接合部11で終わっている。
光学レンズ接合部11の周辺は、擬似切頭部21である。前述の擬似切頭部21は、レンズ部分15、レンズ斜面接合部18、斜面部分12、斜面フランジ接合部19、及びフランジ部分20を含む。前述の擬似切頭部21内でレンズ部分15は、光学レンズ接合部11を包囲する。レンズ部分15を包囲するのはレンズ斜面接合部18である。レンズ斜面接合部18を更に包囲するのは、斜面部分12である。斜面部分12は、斜面フランジ接合部19及びフランジ部分20によって包囲される。好ましい実施形態では、擬似切頭部21は垂直経線を中心として非対称である。
好ましい実施形態では、擬似切頭部21、並びに遠方光学領域14及び近方光学領域13は、鼻側を通って約1〜15°上方に傾斜している。より好ましい実施形態では擬似切頭部21、並びに遠方光学領域14及び近方光学領域13は、鼻側を通って約7〜8°上方に傾斜している。他の好ましい実施形態では、擬似切頭部21、並びに遠方光学領域14及び近方光学領域13は、鼻側を通って約7〜8°上方に傾斜しており、光学領域14、13の両方は鼻側に約0.5〜1.5mmはめ込まれている。別の実施形態では、近方光学領域13のみが鼻側に約0.5〜1.5mmはめ込まれている。
便宜上、図の全てに示されている様々な領域の境界は、別々の線で示されている。しかしながら、この境界は融合されるか、又は非球面であり得るということを当業者は理解するであろう。境界は、レンズ上の2つの点における固定された厚さを特定し、次いで前述の点の間の平滑な表面をスケーリングすることによって生成される、スケーリング関数を使用して平滑化され、スケーリングは、約1.25〜約4の好ましいベキ指数に、より好ましくは約2の値にとられた正弦又は余弦を使用する。
再び図6を参照して、周方向の方式で説明されているように、擬似切頭部21は線16と17との間に最大半周方向厚さを有する。線16及び線17は、半周方向厚さが、最大厚さの少なくとも約80%である位置を示す。線16と線17との間の範囲を定める角度は、約40°〜約100°、好ましくは約60°であり得る。この実施例では、半周方向の最大厚さの領域は垂直経線110の周囲で対称ではなく、かつ連続的である。最大厚さの領域は、垂直経線110から時計回りに20°回転される。斜面部分12の幅は、約50μm〜約500μm(約50μ〜約500μ)、好ましくは約100μm(約100μ)であり得る。レンズ斜面接合部18における半径方向の厚さは、約300μm〜600μm(約300μ〜600μ)、好ましくは約450μm〜約475μm(約450μ〜約475μ)である。斜面フランジ接合部19における半径方向の厚さは、約75μm〜約250μm(約75μ〜約250μ)であり、より好ましいのは約120μm〜約175μm(約120μ〜約175μ)である。
再び、図6を参照して、レンズ部分15の半周方向の厚さは、数学関数の使用により得られ、sin関数が好ましい。レンズ部分15の半周方向の厚さ及び幅は可変である。光学レンズ接合部11における半周方向の厚さは、患者の屈折処方の屈折力によって変化する。斜面部分12の半周方向の厚さは、数学関数の使用により得られ、sin関数が好ましい。斜面部分12の半周方向の厚さ及び幅は可変である。フランジ部分20の幅は、レンズ中心部120からの斜面フランジ接合部19の距離によって定義されるように可変である。フランジ部分20は、sin関数によって数学的に説明され得るか、又はそれは球状又は非球状であり得る。フランジ部分20は幅において約0.2〜約1.4mmであるということが好ましい。
図7を参照して、図1によるレンズの擬似切頭部21の最も厚い区分を通る、レンズ中心部からの、レンズ10の下方部分に沿った断面が示されている。示されている最内領域は、近方光学領域13であり、これは光学レンズ接合部11で終わる。光学レンズ接合部11の外側はレンズ部分15である。レンズ部分15を包囲するのはレンズ斜面接合部18である。レンズ斜面接合部18を更に包囲するのは、斜面部分12である。斜面部分12は、斜面フランジ接合部19及びフランジ部分20によって包囲される。任意の厚さは22で見出されている。本発明によるレンズのための擬似切頭部21は、レンズ部分15、レンズの斜面接合部18、斜面部分12、斜面フランジ接合部19、及びフランジ部分20で構築されている。
再び図7を参照して、レンズの厚さは、レンズ10の表面上の厚さにおける平滑及び連続的な変化を達成するために、数学的な平滑化関数によって説明される。多くのそのような関数は当該技術分野において既知であり、sinに基づくスケーリングの使用は、傾斜における急激な変化を有さない利点を有するため最適であり、かつその中心点において、それが0.5の値を有するということが見出されている。それに反して、2つの区域を接合させるための1つの直線を使用すると、中間値は0.5であり、これは2つの最外末端部の点において階段形の接合部を呈する。スケーリング値は、第1の1/4区における正弦関数から得られるが、しかしながら、第4の1/4区における余弦の値もまた使用されてもいいということが理解される。
本発明では、再び図7を参照して、sin関数を使用するスケーリングは、いくつかの固定点において所望のレンズの厚さを定義し、それらの固定点間の任意の点における表面の厚さを計算することによって達成される。1つの実施例では、光学レンズ接合部11の厚さは、137μm(137μ)で固定され、一方、レンズ斜面接合部18における厚さは460μm(460μ)で固定される。これは方程式1で示すことができ、式中、P1は、レンズ中心部から光学レンズ接合部11までの距離であり、T1は光学レンズ接合部11における厚さである。同様に、P2は、レンズ中心部からレンズ斜面接合部18までの距離であり、T2はレンズ接合部18における厚さである。P3及びT3は、レンズ中心部からの任意の距離、及びこの位置22における厚さである。
方程式1] T=T+(T−T(Sin((P−P)/(P−P90))
好ましいnの値は約1.25〜約4である。より好ましいnの値は約1.5〜約2.5である。最も好ましいnの値は2である。この実施例がレンズ10の中心部からの半周方向における平滑な厚さの変化を説明する一方で、これは周方向における様式における厚さ及び厚さの変化を説明するために使用することができるということが、当業者によって理解される必要がある。
本発明の1つの好ましい実施形態において、この擬似切頭部21は、レンズの水平経線100の実質的に下方である。本発明の他の好ましい実施形態では、擬似切頭部21は、2つ以上の隆起領域から構成される。本発明の更に他の好ましい実施形態では、擬似切頭部21は、個々の装着者からのデータを基準に、高さ又は周方向の視角が変化する。本発明の更に別の好ましい実施形態において、レンズの周辺におけるに任意の経線での、擬似切頭部21の厚さピーク値の半周方向の位置は実質的に一定であり、その弧はレンズ中心部付近の同心円の一部である。本発明の更に別の好ましい実施形態において、レンズの周辺におけるに任意の経線での、擬似切頭部21の厚さピーク値の半周方向の位置は可変であり、その弧はレンズ中心部付近の同心円の一部ではない。本発明の更に他の好ましい実施形態において、レンズ10の外周は実質的に環状であるか、又はレンズ中心部120の付近の一定半径と同心である。本発明の更に他の好ましい実施形態において、レンズ10の外周は実質的に環状でなく、また、レンズ中心部120の付近の一定半径と同心ではない。
本発明の好ましい実施形態では、擬似切頭部21の傾斜、幅及び高さのパラメータは、母集団の平均から決定される。他の好ましい実施形態では、擬似切頭部21の傾斜、幅及び高さのパラメータは、個々の装着者からのデータから決定される場合がある。他の好ましい実施形態では、擬似切頭部21の傾斜、幅及び高さのパラメータは、屈折処方データから決定される場合がある。
レンズの1つ又は2つ以上の光学領域13、14は概して、非光学的レンズ領域によって包囲される。光学領域13、14は例えば、本明細書において援用される米国特許第7,503,652号に説明されているように、少なくとも1つの近方視力領域及び1つの遠方視力領域を有する。多くの異なる形状の視力領域が可能である。オプティクスは、二焦点、三焦点、又は更に多くの視力領域を有することができる。光学領域は環状又は非環状の形状であってもよく、弓状、直線、複数の同心性の、半周方向に変動する同心性の、漸進的に変化する屈折度関数であり、かつ幾何学的に差し込み区分であってもよい。
本発明による多焦点の並進コンタクトレンズの前面及び後面の少なくとも1つの光学領域は、遠方視力領域、中間視力領域、及び近方視力領域を含んでもよい。多焦点の並進コンタクトレンズは、主な視線(例えば運転)、半下向きの視線(例えばコンピュータでの作業)における中間視力矯正、及び完全に下向きの視線(例えば本及び新聞を読む)における近方視力の矯正をもたらすることができる。
一実施形態では、本発明の多焦点の並進型レンズにおける中間視力区域は、漸進的な屈折力の領域であり、これは遠方視力から近方視力まで連続的に変化する屈折力を有する。漸進的な屈折力領域を有する三焦点の並進コンタクトレンズ、又は多焦点の並進コンタクトレンズの効果的な使用は、距離において、ある物体を凝視すること(主な視線)から、ある物体を中間距離(部分的に、下方又は半下方の視線)又は近くの物体(完全に下向を向く視線)における視線まで眼が変化するとき、眼の表面にわたって変化する並進運動の量を必要とする。これは擬似切頭部の存在により制御される。
本発明のレンズは所望により、安定のためにレンズを方向付けるための特徴部を含んでもよい。擬似切頭部に加えて、装着されたときに、レンズの底面上で擬似切頭部が下瞼に確実に隣接するように機能する。安定化及び方向付け特徴部には、安定化領域、プリズムバラスト、スラブオフ加工、動的安定化等が挙げられる。
本発明のコンタクトレンズは、ハード又はソフトレンズのいずれかであり得るが、ソフトコンタクトレンズであるのが好ましい。かかるレンズを製造するうえで適した任意の材料で形成されたソフトコンタクトレンズが好ましくは使用される。本発明の方法を利用してソフトコンタクトレンズを形成するのに好適な好ましい材料には、シリコーンエラストマー、限定するものではないが、参照によって全てが本願に組み込まれる米国特許第5,371,147号、同第5,314,960号、及び同第5,057,578号に開示されているものを含むシリコーン含有マクロマー、ヒドロゲル、シリコーン含有ヒドロゲルなど、並びにそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されるものではない。より好ましくは、レンズ材料はシロキサン官能基を含有し、ポリジメチルシロキサンマクロマー、メタクリルオキシプロピルポリアルキルシロキサン、及びそれらの混合物、ヒドロキシ基、カルボキシル基又はそれらの組み合わせを含有するモノマーから形成されたシリコーンヒドロゲル又はヒドロゲルを含むが、これらに限定されない。ソフトコンタクトレンズを作製するための材料は周知であり、商業的に入手可能である。材料は、セノフィルコン、ナラフィルコン、アクアフィルコン、エタフィルコン、ゲンフィルコン、レネフィルコン、バラフィルコン、又はロトラフィルコンが好ましい。
本発明のレンズは、乱視の矯正のための円柱屈折力、又は視能矯正又は眼球運動問題のためのプリズム屈折力など、矯正など、遠近の屈折力以外に様々な補正光学特性の任意のものを表面に有することができる。
本発明は、以下の例を検討することによって更に明確になり得る。
実施例1(理論上)
図2によるセノフィルコンレンズが準備される。再び図2を参照して、擬似切頭部21は、最大半周方向の厚さを有し、ここで周方向の厚さは、最大厚さ約462マイクロメートルの約80%である。この実施例では、半周方向の最大厚さの領域は垂直経線110の周囲で対称であり、かつ連続的である。レンズ斜面の厚さが最大であるレンズ中心部120からの経線に沿ってとられて、レンズ部分15の幅は約2.625mmであり、斜面部分12の幅は約0.40mmであり、フランジ部分20の幅は約0.20mmである。レンズ斜面接合部18における半径方向の厚さは460μm(460μ)である。斜面フランジ接合部19における半径方向の厚さは約120μm〜289μm(約120μ〜289μ)である。レンズ部分15の半径方向の厚さは、sin関数の使用によって得られる。斜面部分12の半周方向の厚さは、sin関数の使用によって得られる。フランジ部分20は、sin関数によって数学的に説明されるか、又はそれは球状又は非球状であり得る。本実施例によるレンズは約1mm眼の上で並進運動し、装着者にとって快適である。
実施例2(理論上)
図2によるセノフィルコンレンズが準備される。再び図2を参照して、擬似切頭部21は、最大半周方向の厚さを有し、ここで周方向の厚さは、最大厚さ約462マイクロメートル(462°)の約80%である。この実施例では、半周方向の最大厚さの領域は垂直経線110の周囲で対称ではなく、かつ連続的である。レンズ斜面の厚さが最大であるレンズ中心部120からの経線に沿ってとられて、レンズ部分15の幅は約1.25mmであり、斜面部分12の幅は約100μm(約100μ)であり、フランジ部分20の幅は約1.4mmである。レンズ斜面接合部18における半径方向の厚さは460μm(460μ)である。斜面フランジ接合部19における半径方向の厚さは約120μm〜289μm(約120μ〜289μ)である。レンズ部分15の半径方向の厚さは、sin関数の使用によって得られる。斜面部分12の半周方向の厚さは、sin関数の使用によって得られる。フランジ部分20は、sin関数によって数学的に説明されるか、又はそれは球状又は非球状であり得る。本実施例によるレンズは約1mm眼の上で並進運動し、装着者にとって快適である。
実施例3(理論上)
図2によるセノフィルコンレンズが準備される。再び図2を参照して、擬似切頭部21は、最大半周方向の厚さを有し、ここで周方向の厚さは、最大厚さ約462マイクロメートル(462°)の約80%である。この実施例では、半周方向の最大厚さの領域は垂直経線110の周囲で対称であり、連続的ではない。レンズ斜面の厚さが最大であるレンズ中心部120からの経線に沿ってとられて、レンズ部分15の幅は約2.25mmであり、斜面部分12の幅は約200μm(約200μ)であり、フランジ部分20の幅は約0.60mmである。レンズ斜面接合部18における半径方向の厚さは460μm(460μ)である。斜面フランジ接合部19における半径方向の厚さは約120〜289μm(約120〜289μ)である。レンズ部分15の半径方向の厚さは、sin関数の使用によって得られる。斜面部分12の半周方向の厚さは、sin関数の使用によって得られる。フランジ部分20は、sin関数によって数学的に説明されるか、又はそれは球状又は非球状であり得る。本実施例によるレンズは約1mm眼の上で並進運動し、装着者にとって快適である。
〔実施の態様〕
(1) 光学領域、及び垂直経線を中心として非対称な擬似切頭部を備える、並進型老眼用コンタクトレンズであって、レンズ表面の設計は以下の式によって得られ、
=T+(T−T(Sin((P−P)/(P−P90))
式中、P1は、レンズ中心部から光学レンズ接合部までの距離であり、T1は、前記光学レンズ接合部における厚さであり、P2は、前記レンズ中心部からレンズ斜面接合部までの距離であり、T2は、前記レンズ接合部における厚さであり、P3及びT3は、前記レンズ中心部からの任意の距離、及び任意の位置における厚さである、コンタクトレンズ。
(2) nの値が約1.25〜約4である、実施態様1に記載のコンタクトレンズ。
(3) nの値が約1.5〜約2.5である、実施態様1に記載のコンタクトレンズ。
(4) nの値が約2である、実施態様1に記載のコンタクトレンズ。
(5) 前記レンズ表面又はその一部が、前記レンズ上の2つの点における固定された厚さを特定し、次いで前記2つの点の間の平滑表面をスケーリングすることによって生成され、前記スケーリングが、約1.25〜約4のベキ指数(exponential power)の正弦又は余弦を使用する、実施態様1に記載のコンタクトレンズ。
(6) 前記レンズ表面又はその一部が、前記レンズ上の2つの点における固定された厚さを特定し、次いで前記2つの点の間の平滑表面をスケーリングすることによって生成され、前記スケーリングは、約2のベキ指数の正弦又は余弦を使用する、実施態様1に記載のコンタクトレンズ。
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