JP2013535971A - 炎症性腸疾患をクローン病としてまたは潰瘍性大腸炎として分類するための方法 - Google Patents

炎症性腸疾患をクローン病としてまたは潰瘍性大腸炎として分類するための方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、患者の炎症性腸疾患を、クローン病としてまたは潰瘍性大腸炎として分類するための方法に関し、前記方法は、患者からの試料中のmiRNAの発現プロファイルを測定する工程を含み、前記miRNAは、miR15a, miR26a, miR29a, miR29b, miR30c, miR126*, miR127-3p, miR-142-3p, miR-142-5p, miR-146a, miR-146b-5p, miR150, miR-181d, miR-182, miR185, miR196a, miR199a-3p, miR199a-5p, miR199b-5p, miR-203, miR223, miR-299-5p, miR320a, miR324-3p, miR-328である。

Description

発明の分野:
本発明は、患者の炎症性腸疾患を、クローン病としてまたは潰瘍性大腸炎として分類するための方法に関する。
発明の背景:
クローン病(CD)および潰瘍性大腸炎(UC)などの炎症性腸疾患(IBD)は、消化管の重度で再発性の免疫学的に媒介される慢性疾病である。IBDsは、共生腸内細菌のサブセットに対する過度に活動的な炎症応答をもたらす種々の遺伝的異常によって特徴づけられる不均質な疾患である。
クローン病は、消化管の全ての部分および特に回腸および/または大腸に影響を及ぼし得、そして粘膜潰瘍、瘻孔および腸壁への炎症細胞の深い浸潤に至る。
潰瘍性大腸炎はしばしば大腸の下部部分および直腸において起こり、そして粘膜炎症は連続したパターンで盲腸にまで広がり得る。
診療では、IBD大腸炎の患者の20〜30%を、通常の内視鏡的、放射線学的および病理組織学的基準に基づいてCDまたはUCと分類することができないが、この区別は、特に大腸切除を考察する場合には、治療選択肢を導くのに重要であり得る。
同様に、血清学的マーカー(好中球に対する自己抗体[ANCA、pANCA]および抗微生物抗体[ASCA、抗OmpC、抗I2および抗CBir1])の感度は、CDとUCとを区別するのには依然として不十分である。他方で、IBDsの病因およびフレアの原因は、依然として主に不明であり、そしてCDおよびUCの特異的バイオマーカーもまた早期の診断を評価するために必要とされる。現在までに、厳密に特異的なバイオマーカーは依然として選出するのが困難である。
発明の要約:
本発明は、患者の炎症性腸疾患をCDとしてまたはUCとして分類するための方法に関し、前記方法は、患者からの試料中のmiRNAの発現プロファイルを測定する工程を含み、前記miRNAは、miR15a, miR26a, miR29a, miR29b, miR30c, miR126*, miR127-3p, miR-142-3p, miR-142-5p, miR-146a, miR-146b-5p, miR150, miR-181d, miR-182, miR185, miR196a, miR199a-3p, miR199a-5p, miR199b-5p, miR-203, miR223, miR-299-5p, miR320a, miR324-3p, miR-328である。
発明の詳細な説明:
本発明者らの目的は、健康個体に対する、IBD患者の無活動の炎症のない大腸粘膜におけるmiRNA遺伝子発現の変化を特定することであった。従って、本発明者らは、正常な健康組織と比較して、活動的なUCおよびCDを有する患者の静止状態の粘膜におけるmiRNA遺伝子発現のパターンのゲノム全体での変化を研究した。本発明者らは静止状態の粘膜組織において高度に変化した発現を有する22個(UC)および34個(CD)のmiRNAのサブセットを同定し、10個は炎症のないUC組織およびCD組織において一般的に調節不全であった(表B)。より具体的には、本発明者らは、発現が、UC患者およびCD患者の炎症のない大腸生検材料において統計学的に差がある15個のmiRNAを選択した(表Bおよび図1参照)。これらのmiRNAおよび炎症のないUC組織およびCD組織において一般的に調節不全である10個を、その後、CDとUCとを区別するその能力について試験した。UCまたはCDとしての患者のパネルの臨床的分類に基づくと、25個のmiRNAの選択は、16人中15人の患者をその真のクラスに予測することができた(表V)。
従って、本発明は、患者の炎症性腸疾患をクローン病としてまたは潰瘍性大腸炎として分類するための方法に関し、前記方法は、患者からの試料中におけるmiRNAsの発現プロファイルを測定する工程を含み、前記miRNAsは、miR15a, miR26a, miR29a, miR29b, miR30c, miR126*, miR127-3p, miR-142-3p, miR-142-5p, miR-146a, miR-146b-5p, miR150, miR-181d, miR-182, miR185, miR196a, miR199a-3p, miR199a-5p, miR199b-5p, miR-203, miR223, miR-299-5p, miR320a, miR324-3p, miR-328である。
「miRNA」という用語は、19から23までの長さのヌクレオチドも報告されているが、一般に21から22ヌクレオチド長である成熟したマイクロRNA(コードしていない小さなRNAs)分子を指す。miRNAsは各々、より長い前駆体RNA分子(「前駆体miRNA」:pri−miRNAおよびpre−miRNA)からプロセシングされる。Pri−miRNAsはタンパク質をコードしない遺伝子から転写されるか、またはタンパク質をコードする遺伝子(イントロンまたはコードしていないエキソン内)に組み込まれている。「前駆体miRNAs」は不完全に塩基対形成したステムを含むヘアピン構造に折りたたまれ、そして動物においてはDroshaおよびDicerと呼ばれる2つのリボヌクレアーゼIII型エンドヌクレアーゼによって触媒される2つの工程でプロセシングされる。プロセシングされたmiRNAは、典型的にはステムの部分である。プロセシングされたmiRNAs(また、「成熟miRNA」とも呼ばれる)は、特定のターゲット遺伝子(群)の転写後抑制(ダウンレギュレーション)を行なう大きなリボヌクレオタンパク質複合体(miRISCs)へと構築される。
本発明に属する全てのmiRNAsはそれ自体公知であり、そしてそれらの配列は、データベースhttp://www.mirbase.org/cgi-bin/mirna_summary.pl?org=hsaから公共的に入手できる。本発明のmiRNAsを表Aに列挙する。
Figure 2013535971
表5の25個のmiRNAsの中で、10個は、炎症のないUC組織およびCD組織において一般に調節不全として同定され、そして15個は、UC患者およびCD患者の炎症のない大腸生検材料において発現が統計学的に異なっていた(表Bおよび図1参照)。従って、炎症のないUC組織およびCD組織において一般に調節不全である10個のmiRNAsプロファイルは、患者が炎症性疾患を患っているという確認を可能とし、そして残りの15個は、UCとCDとを区別するために使用される。
Figure 2013535971
「miRNAプロファイル」という用語は、試料中の表AのmiRNAsの発現パターンに関するデータセットを指す。
「試料」という用語は、患者の大腸から得られた任意の試料を意味し、これは粘膜細胞を含む。前記試料は、in vitroにおける評価の目的で得られる。特定の態様において、試料は、患者の大腸において実施された内視鏡生検から得られる。前記の内視鏡生検材料は、大腸の種々の領域から採取され得る。別の特定の態様において、試料は、患者の大腸の炎症のない粘膜から単離され得る。結果として、本発明による方法の侵襲性は、患者を麻酔したりまたは患者の腸を空にしたりする必要がなく比較的限定されている。
別の特定の態様において、例えば核酸の分解を回避するために、試料をその使用前に処理し得る。細胞溶解、核酸の濃縮または希釈の技術は当業者には公知である。
患者から得られた試料中のmiRNAsの発現プロファイルの測定は、多種多様な技術によって実施され得る。
例えば試料(例えば患者から調製された細胞または組織)に含まれるリボ核酸をまず、製造業者の指示に従って、標準的な方法のみに従ってまたは組み合わせて(例えば溶解酵素または化学試薬に基づいた溶解溶液または核酸結合樹脂)抽出する。その後、抽出されたmiRNAsをハイブリダイゼーション(例えばノザンブロット分析)および/または増幅(例えばRT−PCR)によって検出する。リアルタイム定量または半定量RT−PCRが好ましい。リアルタイム定量または半定量RT−PCRが特に有利である。他の増幅法としては、リガーゼ連鎖反応(LCR)、転写増幅法(TMA)、鎖置換増幅法(SDA)および核酸配列ベース増幅法(NASBA)が挙げられる。
特定の態様において、決定は、試料を、プローブまたはプライマーなどの選択試薬とハイブリダイズさせ、そしてそれにより試料中に元来あるmiRNAsの存在またはその量を検出することを含む。ハイブリダイゼーションは、プレート、マイクロタイターディッシュ、試験管、ウェル、ガラス、カラムなどの任意の適切な器具によって実施され得る。特定の態様において、ハイブリダイゼーションは、miRNAアレイなどの試薬でコーティングされた基材上で実施される。基材は、固体または半固体基材、例えばガラス、プラスチック、ナイロン、紙、金属、ポリマーなどを含む任意の適切な支持体であり得る。基材は、種々の形状およびサイズ、例えばスライド、メンブラン、ビーズ、カラム、ゲルなどであり得る。ハイブリダイゼーションは、検出可能な複合体(例えばmiRNAsハイブリッド)が、試薬と試料のmiRNAsとの間で形成されるのに適した任意の条件下で行なわれ得る。
対象のmiRNAsに対して配列相補性または相同性を示す核酸は本明細書においてハイブリダイゼーションプローブまたは増幅プライマーとして有用性を見出す。このような核酸は、同一である必要はないが、典型的には同等なサイズの相同領域に対して少なくとも約80%、より好ましくは85%、そしてさらにより好ましくは90〜95%同一であると理解される。特定の態様において、ハイブリダイゼーションを検出するために検出可能な標識などの適切な手段と組み合わせて核酸を使用することが有利である。蛍光、放射能、酵素または他のリガンド(例えばアビジン/ビオチン)を含む多種多様な適切な指示薬が当技術分野において公知である。
プローブおよびプライマーは、それらがハイブリダイズするmiRNAsに対して「特異的」であり、すなわち、それらは好ましくは高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件下(最も高い融解温度Tm、例えば50%ホルムアミド、5×または6×SCCに対応する。1×SCCは0.15M NaCl、0.015Mクエン酸ナトリウムである)においてハイブリダイズする。
従って、本発明は、miRNAアレイまたはmiRNAプローブアレイの調製および使用に関し、これらは、空間的に離れた構成で支持体または支持体材料上に配置された複数のmiRNA分子に対して完全にまたはほぼ相補的または同一である核酸分子(プローブ)のマクロアレイまたはマイクロアレイである。マクロアレイは典型的にはニトロセルロースまたはナイロンのシートであり、その上にプローブがスポットされている。マイクロアレイでは核酸プローブをより濃く配置し、10,000個までの核酸分子を典型的には1〜4平方センチメートルの領域に装着させることができる。マイクロアレイは、核酸分子(例えば遺伝子、オリゴヌクレオチドなど)を基材上にスポットすることによって、またはin situで基材上でオリゴヌクレオチド配列を合成することによって製造され得る。スポットされたまたはin situで合成された核酸分子は、1平方センチメートルあたり約30個またはそれ以上、例えば1平方センチメートルあたり約100個またはさらには1000個の非同一な核酸分子という高密度マトリックスパターンで適用され得る。マイクロアレイは典型的には、ニトロセルロースまたはナイロンに基づいたフィルターアレイの材料とは対照的に、コーティングされたガラスを固相支持体として使用する。miRNAを補完する核酸試料の順序よく並べられたアレイを有することによって、各々のmiRNAの位置(??)を追跡することができ、そして元々の試料に関連づけることができる。複数の明確に異なる核酸プローブが固相支持体の表面に安定に結合されている多種多様な異なるアレイ器具は当業者に公知である。アレイにとって有用な基材としては、ナイロン、ガラス、金属、プラスチック、ラテックスおよびシリコンが挙げられる。このようなアレイは、平均プローブ長、プローブの配列または種類、プローブとアレイ表面との間の結合の性質(例えば共有結合または非共有結合等)などを含む多くの異なる様式において異なり得る。
miRNAプローブのアレイまたはセットを調製し、そして/または試料中のmiRNAまたはmiRNAプローブを標識した後、ターゲット核酸の集団をアレイまたはプローブとハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズさせ、このような条件は、所望であれば、実施される具体的なアッセイの観点から最適なレベルの特異性を与えるように調整され得る。適切なハイブリダイゼーション条件は当業者に周知であり、そしてこれはSambrook et al. (2001)に考察されている。多くの態様において特に興味深いのは、ハイブリダイゼーション中のストリンジェントな条件の使用である。ストリンジェントな条件は当業者に公知である。
あるいは、逆転写(RT)のためのステムループプライマー、続いてリアルタイムTaqMan(登録商標)プローブを使用することによって、miRNAs定量法を実施し得る。典型的には、前記方法は、ステムループプライマーをmiRNAターゲットにアニーリングさせ、そして逆転写酵素の存在下において伸長する第1工程を含む。その後、miRNA特異的フォワードプライマー、TaqMan(登録商標)プローブ、およびリバースプライマーをPCR反応のために使用する。miRNAsの定量は、測定されたCT値に基づいて推定される。
多くのmiRNA定量アッセイが、Qiagen (S.A. Courtaboeuf, France)またはApplied Biosystems (Foster City, USA)から市販されている。
miRNAの発現プロファイルは、絶対発現プロファイルまたは標準化された発現プロファイルとして表現され得る。典型的には、miRNAの発現を、関連性のないmRNA(例えば恒常的に発現されているハウスキーピングmRNA)の発現と比較することによって、miRNAの絶対発現プロファイルを修正することによって発現プロファイルを標準化する。標準化のための適切なmRNAとしては、ハウスキーピングmRNAs、例えばU6、U24、U48およびS18などが挙げられる。この標準化は、ある試料(例えば患者の試料)の発現プロファイルと別の試料の発現プロファイルとの比較を、または異なる起源からの試料間の比較を可能とする。
特定の態様において、本発明の方法はさらに、患者の試料中の前記miRNAの発現プロファイルを、前記miRNAのリファレンスプロファイルと比較する工程を含み、前記発現プロファイル間の差異または類似は、クローン病または潰瘍性大腸炎を示す。本発明によるリファレンスプロファイルは疾患に特異的である。従って、リファレンスプロファイルは、組織リファレンス(このような組織はクローン病または潰瘍性大腸炎を示す)ににおける前記miRNAsの発現プロファイルからなり得る。従って、リファレンスプロファイルは、a)クローン病または潰瘍性大腸炎からの組織試料を少なくとも1回収集し、b)前記収集物に含まれる各組織試料について、前記miRNAの発現プロファイルを決定する工程を含む方法を実施することによって予め決定され得る。
典型的には、UCまたはCDを示すリファレンスプロファイルを表Cに示す。
Figure 2013535971
本明細書において使用する「アップレギュレート」という用語は、対応するmiRNAの発現が、健康患者(例えばIBDに罹患していない患者)において一般的に決定された発現と比較してアップレギュレートされていることを意味する。
本明細書において使用する「ダウンレギュレート」という用語は、対応するmiRNAの発現が、健康患者(例えばIBDに罹患していない患者)において一般的に決定された発現と比較してダウンレギュレートされていることを意味する。
本明細書において使用する「調節不全ではない」という用語は、対応するmiRNAの発現が、健康患者(例えばIBDに罹患していない患者)において一般的に決定された発現と同じレベルであることを意味する。
あるいは、発現プロファイルはスコアとして表現され得る。例えば、i)プロファイルのあらゆるmiRNAについて、試料中のその発現レベルを決定し、ii)あらゆるmiRNAについて係数(アップレギュレートされている場合には正の係数、またはダウンレギュレートされている場合には負の係数)を割り当てることによって前記スコアを得ることができる。前記スコアの利点は、「カットオフ値」として表現され得るリファレンスプロファイルとの比較工程をより容易にすることである。例えば、リファレンス(「カットオフ」)値は、UCまたはCDを示す組織試料におけるプロファイルについて計算されたスコアを示す。カットオフ値はまた、UCまたはCDを示す組織試料について本発明の方法を実施することによっても予め決定され得る。特定の態様において、前記したようなカットオフ値は表中に報告され得、よって医師は、患者について得られたスコアを前記の値と比較することができ、そして患者がUCまたはCDを有するかどうかを容易に決定することができる。
本発明のさらなる目的は、本発明の方法を実施するためのキットに関し、前記キットは、患者から得られた試料におけるmiRNAsの発現プロファイルを測定するための手段を含む。前記キットは、前記したようなプローブ、プライマー、マクロアレイまたはマイクロアレイを含み得る。
例えば、前記キットは、通常DNAからなり、そして予め標識されていてもよい、前記に定義したような1セットのmiRNAプローブを含み得る。あるいは、プローブは標識されていなくてもよく、そして標識のための成分が、キット中の別々の容器に含まれていてもよい。前記キットはさらに、ハイブリダイゼーション試薬または特定のハイブリダイゼーションプロトコールに必要とされる他の適切にパッケージングされた試薬および材料(適用可能である場合には固相マトリックス、および標準物質を含む)を含み得る。
あるいは、本発明のキットは、予め標識されていてもよいか、またはアフィニティ精製部分または付着部分を含み得る、増幅プライマー(例えばステムループプライマー)を含み得る。前記キットはさらに増幅試薬およびまた特定の増幅プロトコールに必要とされる他の適切にパッケージングされた試薬および材料を含み得る。
本発明は、以下の図面および実施例によってさらに説明される。しかしながら、これらの実施例および図面は、いずれにしても、本発明の範囲を制限するものと解釈すべきではない。
炎症のないUC組織およびCD組織において差異的に変化した発現を有するmiRNA:箱ひげ図(Box-whisker plot)分析。miRNA発現を、UC患者およびCD患者(8人の患者/IBD)から得られた炎症のない大腸粘膜において測定し、そして健康コントロールにおいて測定したものに対してコンピューター計算した。UCおよびCDの粘膜組織において統計学的に異なる発現の変化を有する6つのmiRNAs(mir-150, mir-196b, mir-199a-3p, mir-199b-5p, mir-223およびmir-320a)に対応するデータを、箱ひげ図(箱、25〜75%;ひげ、10〜90%;線、中央値)として提示する;p<0.05。
実施例:miRNA遺伝子発現は、UCおよびCDの両方の大腸生検材料において変化している:
材料および方法:
IBD患者およびコントロール:大腸ピンチ生検は、大腸内視鏡検査スクリーニングを受けた軽度から重度のCD患者およびUC患者並びに健康個体の内視鏡検査中に得られた(表I)(地域倫理委員会によって承認されたプロトコール)。
Figure 2013535971
CDおよびUCについての臨床疾患活動性を、ハーベイブラッドショウおよび大腸炎活動(CAI)指数にそれぞれ従って評価した。各IBD患者において、大腸組織の内視鏡的に炎症のない(無活動の)領域および炎症のある領域を穿刺した(1領域あたり5つの生検材料)。各領域からの3つの生検材料を、直ちにRNAlater(登録商標)への浸漬のために割り当て、その後、瞬間冷凍し、そして液体窒素中に保存した。2つは病理組織学的検査のために分離した。生検材料収集では、無活動領域および炎症のある領域は、大腸に沿って20cm以上離した。健康コントロールにおいては、5つの生検材料を右大腸および左大腸の両方から穿刺し、そして前記のように処理した。合計で260個の生検材料を処理した。
病理組織学的分析:生検材料を慣用的にヘマトキシリンおよびエオシンで染色した。粘膜損傷および炎症細胞浸潤の組織学的評価は、UCおよびCDの両方の大腸における罹患を特徴づけることが以前に確証されたスコアを使用して、同じ消化管病理学者専門家によって等級づけられた。miRNA遺伝子発現の変化を、この組織学的ガイドラインに従って研究した。
RNA単離:全RNAを、TRIzol(登録商標)試薬(Invitrogen)を用いて生検材料から抽出し、その後、ND−1000NanoDrop分光光度計(NanoDrop Technologies)を使用して定量し、そして純度/完全性を、使い捨てRNAチップ(Agilent RNA 6000 Nano LabChip kit)およびAgilent2100バイオアナライザ(Agilent Technologies, Waldbrunn, Germany)を使用して評価した。RIN>7を有するRNA調製物だけを、miRNA発現の分析のためにさらに処理した。
逆転写およびリアルタイムQ−PCR:321個の成熟したヒトmiRNAを定量化するために設計されたHuman Panel Early Accessキット(TaqMan(登録商標)MicroRNAアッセイ; Applied Biosystems)を使用した。cDNAを、miRNA特異的ステムループRTプライマーを使用して10ngの全RNAから生成した。リアルタイムQ−PCRアッセイを製造業者の指示に従って約1.3ngの全RNAに等価なcDNAのアリコートを使用して実施し、そしてLight Cycler480(Roche Diagnostics)で行なった。
リアルタイム定量PCR結果の標準化:いくつかのRNA(U6、U24、U48およびS18)を推定的な標準物質として試験し、そしてU6(遍在性の核内低分子RNA)が最も信頼性があることが判明した。従って、miRNAの発現をU6と比較してコンピューター計算し、そして閾値サイクル比較法(comparative threshold cycle method)(2-ΔΔCT)を使用して、炎症のないおよび炎症を有するIBD組織を健康コントロールと比較した。
統計学的分析:独立した数値の群を、ノンパラメトリックマンホイットニー検定に従って比較した。統計学的有意性はp≦0.05と設定された。
結果:
IBD組織におけるmiRNA発現の変化を調査する上での本発明者らの目的は、UC患者およびCD患者の無活動の大腸粘膜における早期の上皮細胞機能異常を説明し得る特異的な改変について確認することであった(表I)。従って、本発明者らはグレード0および1の生検材料に焦点を当てたが、グレード2〜4(炎症を有する粘膜)も、疾患の両段階の比較のために研究した。
miRNA発現をリアルタイムQ−PCRmiRNAアッセイによって定量した。321個という多数のヒトmiRNA転写物(2-ΔCT)を測定して、予備実験は、健康コントロール組織の右大腸および左大腸間に有意差は全く観察されなかったことを示した。
変化した遺伝子発現を有するmiRNAの選択についての本発明者らの厳しい基準に従って(10 x Log102-ΔΔCT > 7または< -7)、UC組織においてはアップレギュレーションおよびダウンレギュレーションの平衡がとれていたが(それぞれ51.7%および48.3%)、CD組織においては変化したmiRNAの大半(85.4%)がアップレギュレートされていた。
UC組織:UC組織においては173個のmiRNAが検出レベルを超えて発現されていた(C<35)。炎症のないUC組織および健康コントロール組織を比較した場合に22個のmiRNAsが差異的に発現され、10個および12個がそれぞれアップレギュレートおよびダウンレギュレートされていた。17個のmiRNA(本発明者らの選択基準に一致しなかったmir-185、196a、214、376a、424を除く全て)が、無活動UC粘膜および炎症を有するUC粘膜において類似した調節不全の発現を示した。
CD組織:CD組織においては204個のmiRNAが検出レベルを超えて発現されていた。炎症のないCD組織および健康コントロール組織を比較した場合に34個のmiRNAsが差異的に発現されていると同定され、30個および4個がそれぞれアップレギュレートおよびダウンレギュレートされていた。28個のmiRNA(本発明者らの選択基準に一致しなかったmir-9*、30a*、30c、223、374a、451を除く全て)が、無活動CD粘膜および炎症を有するCD粘膜において類似した調節不全の発現を示した。
最後に、本発明者らはまた、炎症を有するUC組織またはCD組織に特異的なmiRNA遺伝子発現の変化に気付いた(それぞれ7個および13個のmiRNA)。
UC組織およびCD組織:10個のmiRNAsが、炎症のないUC組織およびCD組織において共通して変化した発現を共有し、その中の7個(mir-30c、185および196aを除く全て)がまた、炎症を有するUC生検材料およびCD生検材料の両方において過剰発現されていた(表II)。
Figure 2013535971
相対的miRNA発現を、健康コントロールにおいて測定されたものに対してコンピューター計算した。炎症のないUC組織およびCD組織の両方においてカットオフ値(10 x log102-ΔΔCT > 7)と比較して共有された過剰発現を有するmiRNAを列挙する。アクセッションナンバー、MIMAT識別番号;平均±Sem(5〜8人の患者)。イタリック体(3つの下の列)、炎症を有するUC(mir-185、196a)またはCD(mir-30c)において過剰発現されないmiRNA。
さらに、11個のmiRNAsが、無活動UCおよびCDにおいて明確に異なる発現の変化を示した(図1)。
Figure 2013535971
最後に、本発明者らは、教師なし分類法を使用してCD患者およびUC患者の炎症のない大腸生検材料における変化したmiRNA発現を分析した(コンパラティブマーカーセレクション(comparativeMarkerSelection);「Broad Institute」ウェブサイトに保管されているGenePatternサーバー上でオンラインで計算;http://www.broadinstitute.org/cancer/software/genepattern/)。これは、CDとUCとを識別することを助ける4つのさらなるmiRNAsの選択を可能としたが、miRNA選択のための前記の基準とは一致しなかった(10 x Log102-ΔΔCT > 7または< -7)(表IV)。
Figure 2013535971
ひとつだけ別に取り出す(leave-one-out)交差確認アルゴリズムとK最近傍分類法を使用して試験した場合(KNNXValidation;「Broad Institute」ウェブサイトに保管されているGenePatternサーバー上でオンラインで計算;http://www.broadinstitute.org/cancer/software/genepattern/)、表IIIおよびIVに示された15個のmiRNAのセットは、16人中15人の患者の正しい分類を可能とした(以下の表V参照)。
Figure 2013535971
合わせて考えると、これらのデータは明瞭に、変化したmiRNA遺伝子発現が、炎症のないUC組織およびCD組織において前から存在していることを示す。それらは、調節不全のmiRNA遺伝子発現が、環境因子またはIBD誘導物質に応答して炎症に対する無活動の粘膜組織の感作に重要な役割を果たし得、従って、炎症の開始および/または再発に寄与し得るという考えを支持する。
さらに、本発明者らは、IBD患者の大腸つまみ取り生検材料(炎症を有さない領域)における変化したmiRNAの特徴付けは、有用な診断ツールであることが分かり得ることを期待する。CDおよびUCの両方において共通した変化した過剰発現を有する10個のmiRNAは、これらの患者を健康個体から区別するのを助け得る。表IIIおよびIVで示された15個のmiRNAは、CD患者とUC患者とを区別するのに有用であることが分かるはずである。
参考文献
本出願全体を通して、種々の参考文献が、本発明が属する技術分野の最新技術を記載する。これらの参考文献の開示は、本開示への参照により本明細書に組み入れられる。

Claims (4)

  1. クローン病としてまたは潰瘍性大腸炎として患者の炎症性腸疾患を分類するための方法であって、前記方法は、患者からの試料中のmiRNAsの発現プロファイルを測定する工程であって、ここで前記miRNAsは、miR15a, miR26a, miR29a, miR29b, miR30c, miR126*, miR127-3p, miR-142-3p, miR-142-5p, miR-146a, miR-146b-5p, miR150, miR-181d, miR-182, miR185, miR196a, miR199a-3p, miR199a-5p, miR199b-5p, miR-203, miR223, miR-299-5p, miR320a, miR324-3p, miR-328であり、そして患者の試料中の前記miRNAsの発現プロファイルを、前記miRNAsのコントロールプロファイルと比較することからなる工程であって、ここで前記発現プロファイル間の差異または類似性はクローン病または潰瘍性大腸炎を示す工程を含む、方法。
  2. 試料が、患者の大腸で実施された内視鏡的生検から得られる、請求項1記載の方法。
  3. 試料が、患者の大腸の炎症のない粘膜において単離される、請求項2記載の方法。
  4. 前記キットが、(i)患者から得られた試料中のmiRNAsの発現プロファイルを測定するための手段、および(ii)CDまたはUCとして前記発現プロファイルを分類するためのツールを含む、請求項1〜3のいずれか記載の方法を実施するためのキット。
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