本明細書で使用されるように、用語「ユーザエージェント」および「UA」は、電気無線通信能力を有する、携帯電話、携帯情報端末、ハンドヘルドまたはラップトップコンピュータ、および類似デバイス等の無線デバイスを指すことができる。いくつかの実施形態では、UAは、モバイル無線デバイスを指してもよい。用語「UA」はまた、デスクトップコンピュータ、セットトップボックス、またはネットワークノード等、類似能力を有するが概して可搬性ではないデバイスを指してもよい。
従来の無線電気通信システムでは、基地局内の伝導機器またはアクセスデバイスは、セルとして知られる地理的領域を通して、信号を伝送する。技術の発展に伴って、より高度な機器が導入され、以前には可能ではなかったようなサービスを提供可能になっている。このような高度な機器として、例えば、E−UTRAN(発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク)ノードB(eNB)、従来の無線電気通信システム内の同等機器より高度に発展した基地局または他のシステムおよびデバイスが挙げられる場合がある。そのような高度または次世代機器は、本明細書では、長期発展型機器(LTE)と称され、そのような機器を使用するパケットベースのネットワークは、発展型パケットシステム(EPS)と称され得る。本明細書で使用されるように、用語「アクセスデバイス」は、電気通信システム内の他の構成要素へのアクセスをUAに提供することができる、従来の基地局またはLTEeNB(発展型ノードB)等の任意の構成要素を指すであろう。
E−UTRAN等のモバイル通信システムでは、アクセスデバイスは、1つ以上のUAへの無線アクセスを提供する。アクセスデバイスは、アクセスデバイスと通信する全UA間でアップリンクおよびダウンリンクデータ伝送リソースを配分するためのパケットスケジューラを備える。スケジューラの機能は、とりわけ、UA間の利用可能な無線インターフェース能力を分割するステップと、各UAのパケットデータ伝送のために使用されるリソース(例えば、副搬送周波数およびタイミング)を決定するステップと、パケット配分およびシステム負荷を監視するステップと、を含む。スケジューラは、ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)およびアップリンク共有チャネル(PUSCH)データ伝送のための物理層リソースを配分し、スケジューリングチャネルを通して、UAにスケジューリング情報を送信する。UAは、アップリンクおよびダウンリンク伝送のタイミング、周波数、データブロックサイズ、変調、および符号化のためのスケジューリング情報を参照する。
アクセスデバイスと、アクセスデバイスへの接続が既に確立されたUAとの間の未スケジューリングされた通信を開始するためには、いくつかの方法がある。本明細書では、UAによって始動される第1の方法と、アクセスデバイスによって始動される第2の方法と、を含む、通信を開始するための2つの方法について、説明される。当業者は、UAとアクセスデバイスとの接続が最初に確立された後、アクセスデバイスが、一意のセル無線ネットワーク端末識別子(C−RNTI)をUAに配分することを認識するはずである。UA始動通信の場合、UAは、最初に、アクセスデバイスと関連付けられたセル内のアクセスデバイスにアクセスすることを要求する必要がある。アクセスを要求するために、UAは、ランダムアクセス(RA)プロセスを始動し、それによって、UAは、ランダムに、または所定のルールを介して、RAプリアンブルと呼ばれる複数の所定のコード配列のうちの1つを選択し、非同期RAチャネル(RACH)上で選択されたRAプリアンブルを伝送する。アクセスデバイスが、RAプリアンブルを受信すると、アクセスデバイスは、RAプリアンブルのためのRAプリアンブル識別子(idまたはindex)と、アップリンク(UL)タイミング同期を調節するタイミング前進値と、後続メッセージを伝送するために配分されるULリソースを示す許可情報と、ランダムアクセスプロシージャの間、一時的UAIDとして使用される、一時的セル無線ネットワーク端末ID(一時的C−RNTI)と、を含む、RA応答メッセージを伝送する。RA応答メッセージを受信後、UAは、RAプリアンブルidを検証し、検証されたRAプリアンブルidが、伝送されたRAプリアンブルのものと等しい場合、UAは、アップリンクスケジューリング伝送をアクセスデバイスに伝送する。例示的種類のアップリンクスケジューリング伝送の1つとして、アクセスデバイスに送信されるUAのアップリンクバッファ内のデータ量を報告するために割り当てられたC−RNTIを含む、バッファ状態報告(BSR)が挙げられる。
複数のUAが、同一プリアンブルをアクセスデバイスに同時に伝送する場合、RAプロシージャの際、競合が生じる。競合が生じると、アクセスデバイスは、競合を解決し、PDCCH上で、競合に勝利したUAのC−RNTIに競合解決(CR)メッセージを伝送する。C−RNTIを有する各UAは、RA競合に勝利または敗北したのかどうか、CRメッセージのC−RNTIから判定することができる。CRメッセージのC−RNTIが、UAのものではない場合、UAは、競合に敗北しており、UAは、RAプロシージャを回復する。CRメッセージのC−RNTIが、UAのC−RNTIと合致する場合、UAは、競合に勝利しており、ランダムアクセスプロシージャを正常に完了させる。
アクセスデバイス始動通信の場合、アクセスデバイスは、PDCCH上で、UAと関連付けられたC−RNTIに、専用プリアンブルとともに、ダウンリンクデータ到達通知を伝送することによって、未スケジューリングされた通信を開始することができる。C−RNTIと関連付けられたUAが、ダウンリンクデータ到達通知を受信すると、UAは、アクセスデバイスが、UAに伝送するためのデータを有していることを認識し、専用プリアンブル伝送(すなわち、アクセスデバイスによって、C−RNTI専用に割り当てられたプリアンブル)を生成し、アクセスデバイスに返信することによって、ランダムアクセスプロセスを開始する。アクセスデバイスは、専用プリアンブルが受信されると、RA応答を伝送し、RA応答は、他のデータの中でもとりわけ、アップリンク(UL)タイミング同期を調節するタイミング前進値を含む。
UAは、その配分された時間間隔でのみ、データを伝送することが許容されている。伝送されるデータがある場合、UAは、UAデータバッファにデータを一時的に記憶し、許可されたアップリンク配分を使用して、データを伝送する。随時、UAは、BSRとして、バッファ内に記憶されたデータ量をアクセスデバイスに報告し、データを伝送するためのリソースの配分を要求する。アクセスデバイスは、少なくとも部分的に、BSRによって報告されるデータ量に基づいて、UAにアップリンク許可を配分し、その許可に関してUAに通信する。許可が受信された後、UAは、配分された許可と一致するように、アップリンク共有チャネル上で、データを伝送する。
アップリンク時間整合または同期を維持する、UAに対する非競合アクセス要求を促進するために、アクセスデバイスは、アップリンクリソースをUAに周期的に割り当ててもよく、その際、UAは、UAのアップリンクデータバッファ内にデータがある時、BSRまたは他のアップリンクスケジューリング伝送をアクセスデバイスに伝送するためのアップリンク許可を要求するために、アクセスデバイスにスケジューリング要求(SR)を伝送してもよい。SRは、物理アップリンク制御チャネルPUCCH上で、オン/オフ・キーイングを使用する。アクセスデバイスは、アップリンク周期の間、SRを監視し、本周期の間、SRが受信されない場合、UAが、UAのバッファ内に伝送のためのアップリンクデータを有していないことを認識するようにプログラムされ、アクセスデバイスは、BSR配信のためのアップリンク周期の許可を失う。
配分された周期の間、SR信号が検出されると、アクセスデバイスは、UAが、より多くのアップリンクリソースを要求していると仮定し、BSR配信のためのアップリンクリソースを許可する。BSR配信のためのアップリンクリソースが、UAで受信された後、UAは、配分されたリソースを使用して、BSRをアクセスデバイスに伝送する。BSRが配信された後、アクセスデバイスは、バッファされたデータを配信するために要求されるさらなるアップリンクリソースを識別し、バッファされたデータの伝送のための付加的アップリンクリソースを許可してもよい。
最新バージョンのE−UTRANでは、拡張アップリンクチャネルが、スケジューリング機構および合成型自動再送要求要求(HARQ)方式をサポートするために提供される。HARQの実施例は、3GPP TS36.321に規定されており、参照することによって、本明細書に組み込まれる。HARQ方式は、E−UTRANでは、アップリンクおよびダウンリンクの両方において使用される。例えば、ダウンリンク伝送例を挙げると、受信される各プロトコルデータユニット(PDU)に対して、肯定応答(ACK)が、UAによって行われる巡回冗長検査(CRC)が、復号化の成功を示した後、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)またはPUSCH上で、UAからアクセスデバイスに伝送される。CRCが、PDUが正しく受信されていないことを示す場合、UAは、誤って受信したPDUの再送を要求するために、PUCCHまたはPUSCH上で、否定応答(NACK)を伝送する。
アップリンク伝送の場合、HARQ方式は、若干複雑であって、物理HARQ指標チャネル(PHICH)上での肯定および否定応答に加え、新しい伝送許可、再送許可を伴う、またはPDCCH上にデータが存在せず、UA挙動は、PDCCHおよびPHICHチャネルの両方を介して受信したデータに依存する。
UAからアクセスデバイスへのアップリンク伝送を促進するために、アクセスデバイスおよびUAは、UAとアクセスポイントとの間の距離にかかわらず、エラーに対する許容限度で、ある時間に伝送がアクセスデバイスに到達するように、伝送タイミングを調節する必要がある。本目的を達成するために、アクセスデバイスは、伝送タイミング調節が必要とされる時、または周期的に、MAC制御要素として、時間前進値を含む、時間整合(TA)コマンドを送信し(3GPP TS36.321のセクション5.2および6.1.3.5参照)、UAは、時間整合(TA)タイマを作動させる。TAコマンドが受信されると、UAは、受信したTA値を適用し、TAタイマを再開する。TAタイマが切れる場合、UAは、アップリンク時間整合またはアップリンク同期が喪失されたことを認識し、制御チャネルリソース(例えば、PUCCHまたはSRSリソース)を解放する。サウンディング参照信号(SRS)は、UAからアクセスデバイスに伝送され、アップリンクチャネルの質に関する情報を提供する。PUCCHおよびSRSは、3GPP TS36.211に説明されており、参照することによって、本明細書に組み込まれる。アップリンク同期とは、UAが、アップリンク時間整合を維持することを意味する。
データが、UAからアクセスデバイスに、またはその逆に、伝送される必要がある場合は常時、伝送が生じ得るように、迅速にリソースを配分することが、非常に重要であって、業界は、常に、配分プロセスにおける不必要なステップを排除するために方法を模索している。解決のために、いくつかのプロセスステップを必要する状況の1つは、制御チャネルリソースが解放され、新しいランダムアクセスプロセスが行わなければならないように、TAタイマが切れる時に、アップリンク同期が喪失される場合である。
アップリンク同期は、意図的またはエラーを介して、喪失され得る。意図的喪失の場合、アクセスデバイスは、通信チャネルの最適使用を促進するようにプログラムされる。チャネルを最適に使用するための方法の1つは、UAが、リソース配分を正当化するために十分なトラフィックを生成していない場合、配分されたリソース(例えば、PUCCHおよびSRSリソース)をUAに解放させることである。UAにリソースを解放させるために、アクセスデバイスは、UAへのTAコマンドの送信を停止し、それによって、UAに任意の明示的信号伝達を伴わずに、UAのために構成される、アップリンク制御リソースをUAに解放させてもよい。
エラーを介したアップリンク同期の喪失の場合、ノイズのあるチャネル上では、TAコマンドは、UAに到達しない場合があるが、アクセスデバイスは、ACK確認配信を誤って感知し得る。ここでは、UAのTAタイマが、次のTAコマンドの受信前に切れる場合、UAは、アップリンク同期を喪失し、制御チャネルリソースを解放可能である。
UAがリソースを解放後、UAは、アクセスデバイスにデータを伝送する必要があり得る。例えば、アクセスデバイスにおけるNACK−ACKエラーによって、同期が喪失されているが、データが、UAのアップリンクバッファ内に常駐している場合、UAは、アクセスデバイスにデータを直ちに伝送する必要があるであろう。別の事例として、UAが、新しいアップリンクデータを受信する場合、UAは、アクセスデバイスにデータを伝送する必要があるであろう。同様に、UAがリソースを解放後、アクセスデバイスは、UAにデータを伝送する必要があり得る。ここでは、アクセスデバイスは、新しいダウンリンクデータ到達通知をUAに伝送し、UAは、前述のように、ランダムアクセスプロシージャを開始することによって応答する。
ランダムアクセスプロシージャが完了後、参照することにより本明細書中に援用される、3GPP TS36.331に規定されるように、アクセスデバイスが、アップリンク同期が喪失されるように、TAタイマを意図的に切らせ、続いて、UAが、アクセスデバイスへの伝送のための新しいアップリンクデータを受信する場合、または続いて、アクセスデバイスが、UAに伝送される新しいダウンリンクデータを受信する場合、アクセスデバイスは、RRC接続再構成メッセージをUAに送信し、UAは、RRC接続再構成完了メッセージによって返信し、データ転送開始前に、リソースの再割当を行う。
したがって、アップリンク同期喪失後、アップリンク同期を再確立するためのプロセスステップの数と、同期を再確立するために必要とされるデータ伝送量と、を低減させることが可能なシステムを有することは、有利となるであろう。
次に、図面(同一参照番号は、いくつかの図を通して、類似要素に対応する)、より具体的には、図1を参照すると、図1は、長期発展型(LTE)制御プレーンプロトコルスタックを例証する、概略ブロック図を含む。
UA10は、アクセスデバイス(すなわち、発展型ノードB)12と、移動性管理エンティティ(MME)14の両方と通信する。種々の層が、制御プレーンプロトコルスタック内に例証される。非アクセス階層(NAS)層15は、移動性およびセッション管理に対処してもよい。パケットデータ収斂プロトコル(PDCP)層16は、UA10およびアクセスデバイス12の両方上に例証される。PDCP層16は、インターネットプロトコル(IP)ヘッダ圧縮および解凍、ユーザおよび信号伝達データの暗号化、ユーザデータの転送、ならびに無線伝送路のためのシーケンス番号(SN)の維持を行う。
PDCP層16の下は、アクセスデバイス12上の無線リンク制御プロトコル層と通信する、無線リンク制御(RLC)プロトコル層18である。理解されるように、通信は、図1に例証されるもの等、プロトコルスタック内の物理層を通して生じる。しかしながら、UAのRLC層18からのRLC−プロトコルデータユニット(PDU)は、アクセスデバイス12上のRLC層によって解釈される。RLC層18の下は、媒体アクセス制御(MAC)データ通信プロトコル層20である。当業者によって理解されるように、RLCおよびMACプロトコルは、LTE無線インターフェースのデータリンク副層を形成し、LTE内のアクセスデバイス12上およびUA10上に常駐する。物理層22と称される層1(L1)LTEは、RLC/MAC層18および20下にあって、標識が含意するように、通信のための物理層である。
依然として図1を参照すると、制御プレーンは、UA10とアクセスデバイス12との間の無線リソースの割当、構成、および解放に関与する、プロトコルスタックの一部である、無線リソース制御(RRC)プロトコル層24を含む。LTEのためのRRCプロトコルの基礎機能は、3GPPTR36.300およびTS36.331に説明されている。
アクセスデバイス12は、以下の機能を担う:無線リソース管理;無線伝送路制御、無線許可制御、接続移動性制御、アップリンクおよびダウンリンクの両方におけるUAへのリソースの動的配分(スケジューリング);IPヘッダ圧縮およびユーザデータストリームの暗号化;UAアタッチメントにおけるMMEの選択;サービングゲートウェイへのユーザプレーンデータのルーティング;ページングメッセージ(MMEから派生)のスケジューリングおよび伝送;放送情報のスケジューリングおよび伝送;ならびに移動性およびスケジューリングのための測定および測定報告構成。
MME14は、以下の機能を担う:アクセスデバイス12へのページングメッセージの配信;セキュリティ制御;アイドル状態移動性制御;システムアーキテクチャエボリューション(SAE)伝送路制御;非アクセス階層(NAS)信号伝達の暗号化および完全性保護。
依然として図1を参照すると、本開示の少なくともいくつかの実施形態では、UA10は、有利には、同期が喪失された後、アクセスデバイス12とのアップリンク通信を再同期するための肯定的ステップを講じることが可能である。本目的を達成するために、図2を参照すると、UA10とアクセスデバイス12との間の例示的一連の通信が、例証される。図2では、下方を指す矢印96および98は、TAタイマ周期を表す。100では、TAコマンドが、アクセスデバイス12からUA10に伝送される。コマンド100が、101において受信されると、UA10は、TAコマンド内のTA値を適用し、TAタイマを再開し(96参照)、102において、ACKをアクセスデバイス12に伝送する。
依然として図2を参照すると、104において、別のTAコマンドがUA10に伝送される。しかしながら、この時、TAコマンドは、正しく受信されておらず、したがって、TAデータを使用して、TAタイマをリセットすることができず、タイマは、時間切れまで継続する。TAコマンドが、適切に受信されなかったため、UA10は、105において、PDUが再伝送されるべきであることを示す、NACKをアクセスデバイス12に返信する。109では、アクセスデバイス12は、NACKを受信し、108において、TAコマンドが、UA10に折り返し再伝送される。107では、TAコマンドが受信され、UA10は、TAコマンド内のTA値を適用し、TAタイマを再開し(98参照)、再送が正しく受信されたことを示すACKが、アクセスデバイス12に返信される。
再び図2を参照すると、112では、別のTAコマンドが、UA10に伝送されるが、再び誤って受信される。111では、UA10は、アクセスデバイス12にNACK(114)を伝送し、TAコマンドの再送を要求する。しかしながら、この時、アクセスデバイス12は、NACK114の代わりに、ACKを誤って検出し、したがって、デバイス12は、UA10にTAコマンドを再伝送しない。TAコマンドが受信されないため、TAタイマ98は、116において、タイムアウトまたは切れ、アップリンク同期が喪失される。ここでは、アクセスデバイス12は、アップリンク同期が喪失されたことを認識せず、実際、UA10へのリソース配分が、依然として有効であるかのように、依然として動作する。UA10は、TAタイマが切れる時、同期が喪失されたことを認識する。
本開示の少なくともいくつかの実施形態によると、UAのタイマが切れ、アップリンク同期が喪失されるが、データが、アップリンクバッファ内に存在する場合、UA10は、アクセスデバイスによって割り当てられたアップリンク制御チャネルリソース構成を記憶し、リソースを解放し、アップリンクスケジューリング伝送(例えば、BSR)を直ちにトリガし、アクセスデバイス12に、アップリンク同期を再確立し、伝送するためのデータ量を報告させるようにプログラムされる。この目的を達成するために、UAは、ランダムアクセスプロセスを開始し、アクセスデバイス12からのRA応答に応答して、アップリンクスケジューリング伝送を伝送する。UA10は、アップリンクスケジューリング伝送において、アクセスデバイスによって、UAに現在割り当てられているセル無線ネットワーク端末識別子(C−RNTI)を含む。アクセスデバイス12が、アップリンクスケジューリング伝送を受信すると、アクセスデバイス12は、C−RNTIを識別し、C−RNTIと関連付けられたUAが、SRリソース配分を現在有しているかどうかを認識するようにプログラムされる。UAが、SRリソース配分を現在有し、SRリソース配分の代わりに、RACHを使用している場合、アクセスデバイス12は、UAが、アップリンク同期を喪失し、かつ現在も喪失していることを認識する。アクセスデバイス12は、C−RNTIと関連付けられたUAに配分されたアップリンク制御チャネルリソースが、依然として有効であるかどうかを判定し、そうである場合、配分が、依然として有効であって、UA10によって使用され、他のデータ、例えば、サウンディング参照信号と、スケジューリング要求と、チャネル品質指標(CQI)、ランク指標(RI)、およびプリコーディング行列指標(PMI)を含む、チャネル品質状態情報と、準定常スケジューリングの場合、ACK/NACKフィードバックを伝送すべきであることの指標とともに、UA10にアップリンク許可を伝送する。次いで、UAは、記憶されたアップリンクリソース構成を使用し、以前に解放されたリソースを識別し、今後の通信のために、それらのリソースの使用を開始する。
前述と一致して、図3を参照すると、図2に例証される一連のものと類似する一連の通信が、示される。図3では、図2におけるように、下方を指す矢印118および132は、TAタイマ周期を表す。ここでは、UA10は、前述の実施例におけるように、セル内のUAを一意的に識別する、セル無線ネットワーク端末ID(C−RNTI)と既に関連付けられていると仮定する。
図3では、120において、TAコマンドが、UA10に伝送されるが、誤って受信される。121では、UA10は、NACK122をアクセスデバイス12に返信し、TAコマンドが再送されるべきであることを示す。NACK122は、ACKとして誤って検出され、したがって、アクセスデバイス12は、TAコマンドをUA10に再送しない。123では、TAタイマ周期118が、切れる。
タイマが切れる時、UA10は、リソースを解放する前に、アクセスデバイスによって割り当てられたアップリンク制御チャネルリソースの構成を記憶する。次いで、UA10は、RACHを介して、RAプリアンブルをアクセスデバイス12に伝送することによって、ランダムアクセスプロセスを開始する。RAプリアンブルに応じて、アクセスデバイス12は、RA応答126をUA10に伝送する(応答は、RAプリアンブルのためのRAプリアンブル識別子、アップリンク(UL)タイミング同期を調節するタイミング前進(TA)情報、後続メッセージを伝送するために配分されたULリソースを示す許可情報、およびランダムアクセスプロシージャの際、一時的UAIDとして使用される、一時的C−RNTIを含む。
RA応答メッセージを受信後、UA10は、RAプリアンブル識別子を検証し、検証されたRAプリアンブル識別子が、伝送されたRAプリアンブルのものである場合、UAは、アップリンクリソースを使用して、アップリンクスケジューリング伝送128(例えば、BSR)を伝送する(メッセージは、現在割り当てられているC−RNTIを含む(RA応答126内に含まれていた一時的C−RNTIとは対照的))。
129では、アクセスデバイス12は、C−RNTIを含むはずであったメッセージ128が、実際は、現在割り当てられているC−RNTIを含むことを識別し、SRリソースが、UA10に現在配分されているかどうかを判定する。SRリソースが、UA10に現在配分されている場合、アクセスデバイス12は、UA10とのアップリンク同期が喪失されていると結論付けるようにプログラムされる(すなわち、スケジューリング要求のためのアップリンクリソースが、UA10に割り当てられており、UA10が、アップリンク同期を維持していた場合、UA10は、ランダムアクセスプロシージャではなく、スケジューリング要求リソースを使用していたことになる)。133では、アクセスデバイス12は、他のデータでもとりわけ、UA10のためのリソース配分が、依然として有効であることの指標を含む、競合解決(CR)メッセージ130をUA10に伝送する。131では、UA10は、以前に解放されたリソースの記憶された構成にアクセスし、その構成を使用して、後続データ伝送137のためのアップリンク制御情報をアクセスデバイス12に伝送する。
次に図4を参照すると、アップリンク同期が喪失されているが、データが、UAのアップリンクバッファ内に残っている場合、自動的にBSRをトリガするために、UA10によって行われるプロセス150が、例証される。また、図5を参照すると、UA10との再同期するために、アクセスデバイス12によって行われるプロセス190が、例証される。以下、プロセス150および190が、併せて説明される。また、図1も参照すると、図5のブロック192では、アクセスデバイス12は、TAコマンドを含む、PDUをUA10に伝送する。ブロック194では、アクセスデバイス12は、伝送されたPDUに応じて、ACKまたはNACKのいずれかを監視する。
図4では、ブロック152において、UA10は、アクセスデバイス12から伝送される、PDUを監視する。ブロック154では、PDUが受信されると、制御は、ブロック156に進み、UA10が、PDUが正しく受信されたかどうかを判定する。PDUが正しく受信されている場合、制御は、ブロック164に進み、UA10が、ACKをアクセスデバイス12に伝送する。次に、決定ブロック166では、UA10は、PDUが、TAコマンドを含むかどうかを判定する。PDUが、TAコマンドを含まない場合、制御は、ブロック170に進み、PDUが取り込まれ、その後、制御は、ブロック152に戻り、次の受信したPDUの監視が行われる。再びブロック166を参照すると、受信したPDUが、TAコマンドを含む場合、制御は、ブロック168に進み、UA10が、TAコマンド内のTA値を適用し、TAタイマを再開し、その後、制御は、ブロック152に戻る。
再び図1および4を参照すると、PDUが、ブロック156において、正しく受信されなかった場合、制御は、プロセスブロック158に進み、UA10が、NACKをアクセスデバイス12に伝送する。ブロック160では、UA10が、TAタイマ周期が切れたかどうかを判定する。TAタイマが切れていない場合、制御は、ブロック152に戻り、次のPDUの監視が行われる。ブロック160では、TAタイマが切れている場合、制御は、ブロック162に進み、UA10が、データがUAのアップリンクバッファ内に存在するかどうかを判定する。ブロック162において、データがUAのアップリンクバッファ内に存在しない場合、制御は、ブロック152に戻る。データがUAのアップリンクバッファ内に存在する場合、制御は、ブロック162からブロック172に進む。ブロック172では、UA10は、アクセスデバイスによって割り当てられたアップリンク制御チャネルリソースの構成を記憶し、リソースを解放し、ランダムアクセスプロセスを開始し、アップリンクスケジュール伝送、例えば、BSRをアクセスデバイス12に伝送する。本目的を達成するために、前述と一致して、UA10が、RAプリアンブルをアクセスデバイス12に伝送すると、ランダムアクセスプロセスが、開始される。ブロック174では、UA10が、アクセスデバイス12からのRA応答を監視する。
再び図1および5を参照すると、決定ブロック196では、アクセスデバイス12が、ACKが受信されたかどうかを判定する。ACKが受信されていない場合、制御は、決定ブロック208に進み、アクセスデバイス12が、NACKが受信されたかどうかを判定する。NACKが受信されていない場合、制御は、ブロック208からブロック194に戻り、アクセスデバイス12が、ACKまたはNACKの監視を継続する。ブロック208では、NACKが受信されている場合、制御は、ブロック210に進み、アクセスデバイス12が、TAコマンドを含むPDUをUA10に再伝送する。
依然として図1および5を参照すると、ブロック196では、ACKが受信されている場合、制御は、プロセスブロック198に進み、アクセスデバイス12が、RACHを監視し、ランダムアクセスプロセスが開始されたかどうかを判定する。決定ブロック200では、RAプリアンブルが受信されている場合、制御は、ブロック202に進み、アクセスデバイス12が、RAプリアンブル識別子、アップリンクタイミング同期を調節するためのタイミング整合情報、後続メッセージを伝送するために配分されたアップリンクリソースを示す許可情報、および一時的C−RNTIを含む、RA応答をUA10に伝送する。ブロック204では、RA応答が伝送された後、アクセスデバイス12は、配分されたリソースを使用して、UA10からのアップリンクスケジューリング伝送を監視する。
再び図1および4を参照すると、ブロック176では、RA応答が受信されると、制御は、ブロック178に進み、UA10が、RA応答において配分されたリソースを使用し、第1の、すなわち、初期C−RNTIを含む、スケジューリングされた伝送をアクセスデバイス12に伝送する。ブロック180では、UA10が、アクセスデバイス12からの競合解決メッセージを監視する。
再び図1および5を参照すると、ブロック206において、アップリンクスケジューリング伝送が、UA10から受信されると、ブロック112では、アクセスデバイス12が、アップリンクスケジューリング伝送がC−RNTIを含むかどうかを判定する。アップリンクスケジューリング伝送が、C−RNTIを含まない場合、制御は、ブロック218に進み、アクセスデバイス12が、通常の競合解決プロセスを行う。しかしながら、ブロック212において、アップリンクスケジューリング伝送が、C−RNTIを含む場合、制御は、ブロック213に進む。ブロック213では、UA10が、SRリソースが受信したC−RNTIと関連付けられたUAに既に配分されているかどうかを判定する。SRリソースが配分されていない場合、制御は、ブロック218に進み、通常の競合解決プロセスが行われる。SRリソースが、UAに既に配分されている場合、アクセスデバイス12は、UAとのアップリンク同期が喪失されていることを認識し、制御は、ブロック214に進む。ブロック214では、アクセスデバイス12は、アップリンクスケジューリング伝送内に含まれる、C−RNTIと関連付けられたUAのための既存のリソース配分を識別し、その配分(例えば、アップリンク制御情報の伝送のためのリソース)が有効のままであるかどうかを判定する。配分が有効のままではない場合、制御は、ブロック220に進み、新しいリソース配分プロセスが行われる。ブロック214では、既存のリソース配分が有効のままである場合、制御は、ブロック216に進み、アクセスデバイス12は、既存の配分が有効であることを示す、競合解決メッセージを伝送する。
再び図1および4を参照すると、競合解決メッセージが、ブロック182において受信されると、制御は、プロセスブロック184に進み、UA10が、以前に解放されたリソースが有効であることを識別し、記憶されたリソース構成にアクセスし、そのリソース構成の使用を開始する。ブロック184後、制御は、ブロック152に戻り、次のPDUのための監視が行われる。
アクセスデバイスがUAへのTAコマンドの伝送を停止後、UAが、新しいアップリンクデータを取得する場合、したがって、UAが制御チャネルリソースを解放し、UAがランダムアクセスプロセスを開始する時、解放されたリソースが依然として有効であって、UAによる使用のために利用可能である場合、図4および5に関して前述のものに類似するプロセスが行われ、通信を効率的に再開してもよい。本目的を達成するために、図6を参照すると、図2に例証される一連のものと類似する一連の通信が、示される。図6では、図2におけるように、下方を指す矢印250および270は、TAタイマ周期を表す。ここでは、UA10は、セル内のUAを一意的に識別する、C−RNTIと既に関連付けられていると仮定する。
図6では、252において、TAタイマ周期が切れ、UA10が、制御チャネルリソースを解放する。254では、新しいアップリンクデータが、UA10に到達し、UA10が、RAプリアンブルをアクセスデバイス12に伝送することによって、ランダムアクセスプロセスを開始する。RAプリアンブルに応じて、アクセスデバイス12は、一時的C−RNTIを含むRA応答258をUA10に伝送する。それに応じて、UA10は、UA10に現在割り当てられているC−RNTIを含む、アップリンクスケジューリング伝送260をアクセスデバイス12に伝送する。262では、アクセスデバイス12が、アップリンクスケジューリング伝送260が、現在割り当てられているC−RNTIを含むことを識別し、したがって、UA10が、新しいアップリンク伝送の開始を試行しようとしているUAであると結論付けるようにプログラムされている。アクセスデバイスは、UA10に以前に割り当てられているアップリンク制御チャネルリソースが、利用可能であるかどうか検証する。264では、以前に割り当てられたリソースが、利用可能である場合、アクセスデバイス12は、他のデータの中でもとりわけ、UAのためのリソース配分が、依然として有効であることの指標を含む、競合解決(CR)メッセージ266をUA10に伝送する。268では、UA10は、記憶されたアップリンクリソース構成の使用を開始し、後続データ伝送269のために、アップリンク制御情報をアクセスデバイス12に伝送する。
アクセスデバイスが、UAへのTAコマンドの伝送を停止後、新しいダウンリンクデータが、アクセスデバイス12によって受信される場合、したがって、UAが、制御チャネルリソースを解放し、解放されたリソースが、依然として有効であって、UAによる使用のために利用可能である場合、図6に関して前述のものと類似するプロセスが行われ、通信を確立してもよい。本目的を達成するために、図7を参照すると、図6に例証される一連のものと類似する一連の通信が、示される。図7では、図2におけるように、下方を指す矢印250および270は、TAタイマ周期を表す。ここでは、UA10は、セル内のUAを一意的に識別する、C−RNTIと既に関連付けられていると仮定する。
図7では、252において、TAタイマ周期が切れ、UA10が、アップリンク制御チャネルリソースの構成を記憶し、リソースを解放する。254では、新しいダウンリンクデータが、アクセスデバイス12に到達し、アクセスデバイス12は、新しいダウンリンクデータ到達通知240をUA10に伝送することによって、一連の通信を開始する。RAプリアンブルに応じて、アクセスデバイス12は、一時的C−RNTIを含むRA応答258をUA10に伝送する。それに応じて、UA10は、UA10に現在割り当てられているC−RNTIを含む、アップリンクスケジューリング伝送260をアクセスデバイス12に伝送する。262では、アクセスデバイス12は、アップリンクスケジューリング伝送260が、現在割り当てられているC−RNTIを含むことを識別し、したがって、UA10が、ダウンリンクデータ到達通知への応答を試行しているUAであると結論付けるようにプログラムされる。アクセスデバイスは、UA10に以前に割り当てられているアップリンク制御チャネルリソースが、利用可能であるかどうか検証する。264では、以前に割り当てられたリソースが、利用可能である場合、アクセスデバイス12は、他のデータの中でもとりわけ、UAのためのリソース配分が、依然として有効であることの指標を含む、競合解決(CR)メッセージ266をUA10に伝送する。268では、UA10が、記憶されたアップリンクリソース構成の使用を開始し、TAタイマ周期270によって示されるように、後続データ伝送269のために、アップリンク制御情報をアクセスデバイス12に伝送する。
ここでは、アクセスデバイス12が、図7における一連の通信を開始するため、アクセスデバイス12は、ランダムアクセスプロシージャを開始するUAの身元を把握していることを理解されたい。本理由から、少なくともいくつかの実施形態では、競合解決メッセージの一部として、有効配分指標を伝送する代わりに、アクセスデバイス12は、配分が有効であることを示す、通知240の一部として、専用プリアンブル(すなわち、UA10専用にアドレス指定されたプリアンブル)を送信することができる。この場合、図7では、プロセスは、256において停止し、268に進むことが可能である。これらの概念と一致して、再び図7を参照すると、252では、TAタイマ周期が切れ、UA10が、制御チャネルリソースを解放する。240では、新しいダウンリンクデータが、アクセスデバイス12に到達し、アクセスデバイス12は、新しいダウンリンクデータを受信するために、UA10に以前に割り当てられているアップリンクリソースが、依然として有効であって、利用可能であることを判定する。リソースが利用可能である場合、アクセスデバイス12は、UA10を専用に識別する専用プリアンブルを含み、アップリンクリソースが、利用可能であって、有効であることを示す、新しいダウンリンクデータ到達通知240をUA10に伝送することによって、一連の通信を開始する。専用プリアンブルが受信されると、UA10は、記憶されたリソース構成にアクセスし、それらのリソースを使用して、アクセスデバイスとの通信を開始し、図7のプロセスは、通信256において、中断可能となる。
いくつかの実施形態では、データが、アップリンクバッファ内に存在または存在しない間、UAのタイマが切れ、アップリンク同期が喪失されると、UA10は、アップリンク制御チャネルリソースの少なくとも一部を解放し、新しいデータが到着するのを待機し、次いで、RACHプロシージャを始動するようにプログラムされる。UAが、現在、SRリソース配分を有し、SRリソース配分を使用する代わりに、RACHプロシージャを始動すると、アクセスデバイス12は、UAが、アップリンク同期を有しかつ喪失したことを認識し、典型的には、UA10が解放したアップリンク制御チャネル構成を置換するための構成を含有するであろう、新しいアップリンク制御チャネルリソース構成メッセージ(例えば、RRC接続再構成メッセージ)を伝送するようにプログラムされる。
ある場合には、アップリンク同期が喪失された後、かつUAバッファ内への新しいデータの到着に先立って、故に、RACHプロシージャの開始(または、完了)に先立って、アクセスデバイス12は、1つ以上のアップリンク制御チャネルリソースの構成を含有する、構成メッセージ(例えば、RRC接続再構成メッセージ)をUA10に伝送してもよいことが認識されている。同様に、ある場合には、アップリンク同期は、バッファ内にデータが存在する間、喪失され得、故に、RACHプロシージャの開始(または、完了)に先立って、アクセスデバイス12は、1つ以上のアップリンク制御チャネルリソースの構成を含有する、構成メッセージをUA10に伝送してもよい。それに応答して、既存のプロトコル(例えば、既存のLTEプロトコル)と一致して、構成メッセージが受信されると、UA10は、指定されるサブフレーム上において、構成された制御チャネルリソースを使用して、情報をアクセスデバイス12に転送するであろう。この場合、アップリンク同期は、UA10において喪失されているため、UA10が転送した情報が、システム性能全体を劣化させる、セル内干渉を生じさせる、潜在性がある。セル内干渉を排除または実質的に低減させるように設計される、種々の実施形態が、後述される。本明細書に後述される実施形態では、例示的構成メッセージは、RRC接続再構成メッセージであってもよく、例示的応答メッセージは、RRC接続再構成完了メッセージであってもよい。加えて、少なくともいくつかの実施形態では、1つ以上のアップリンク制御チャネルリソースの構成は、SRS、CQI、PMI、RI、およびSRリソース構成のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
図12を参照すると、セル内干渉を低減させるように設計された第1の実施形態300では、ブロック302において、UA10は、アクセスデバイス12からの構成メッセージを監視する。ブロック304では、UA10が、構成メッセージが、1つ以上のアップリンク制御チャネルリソースの構成を含有する、構成メッセージをアクセスデバイス12から受信する場合、制御は、ブロック306に進む。ブロック306では、時間整合タイマが起動している、したがって、同期が継続している場合、制御は、ブロック308に進み、UA10は、構成メッセージ情報を使用して、再構成する。ブロック306では、時間整合タイマが、切れるまたは起動していないと、UAは、構成メッセージ内のアップリンク制御チャネルリソースを規定する情報が、無効であると判定し、制御は、ブロック310に進む。
第1の実施形態の第1のバージョンでは、ブロック310において、UA10が、構成メッセージ内のアップリンク制御チャネルリソースを規定する情報が無効であると判定すると、UA10は、本質的に、構成メッセージを無視する。この目的を達成するために、第1の実施形態の本第1のバージョンでは、UA10は、(1)構成メッセージ内に含まれるパラメータを記憶せず、(2)任意の応答を構成メッセージに伝送しない。
第1の実施形態の第2のバージョンでは、UAが、ブロック306において、構成メッセージ内のアップリンク制御チャネルリソースを規定する情報が無効であると判定すると、第1のバージョンにおけるように、UA10は、(1)構成メッセージ内に含まれるパラメータを記憶せず、(2)任意の応答を構成メッセージに伝送しない。しかしながら、加えて、UA10は、ブロック312において、RACHプロシージャを始動することによって、RRC接続の再確立を試行する(第1の実施形態の第2のバージョンを表す、306から312への鎖線参照)。
時間整合が回復されると、少なくともいくつかの実施形態では、UA10は、応答メッセージをアクセスデバイス12に伝送し、構成に対応するアップリンク制御チャネルリソースを使用して、アップリンク制御情報の伝送を始動する。
次に、図13を参照すると、第1の実施形態の第3のバージョンと一致する、図12に示されるプロセスの一部に対して代用され得る、サブプロセス320が、例証される。この目的を達成するために、また、図12を参照すると、UAが、ブロック306において、構成メッセージ内のアップリンク制御チャネルリソースを規定する情報が無効であると判定すると、制御は、図13におけるブロック322に進み、UA10は、アップリンク制御チャネルリソースを規定する情報以外の構成メッセージ情報すべてを抽出し、抽出された情報を適用し、UA10を構成する。ブロック324では、UA10は、RACHプロシージャを起動し、同期を回復する。ここでは、アップリンク制御チャネルリソースを規定する情報以外の情報は、時間整合の喪失によって影響を受けず、したがって、問題なく、UA10を構成するために使用することができる。時間整合が、ブロック326において、回復されると、制御は、ブロック328に進み、UA10は、ブロック330において使用され、アップリンクチャネルを構成する、アップリンク制御チャネルリソースを含む、新しい構成メッセージを受信する。少なくともいくつかの実施形態では、UA10は、応答メッセージをアクセスデバイス12に伝送する。
次に、図16を参照すると、第1の実施形態の第4のバージョンと一致する、図12に示されるプロセスの一部に対して代用され得る、サブプロセス400が、例証される。この目的を達成するために、また、図12を参照すると、UAが、ブロック306において、構成メッセージ内のアップリンク制御チャネルリソースを規定する情報が無効であると判定すると、制御は、図16におけるブロック402に進み、UA10は、アップリンク制御チャネルリソースを規定する情報を含む、構成メッセージ情報すべてを抽出する。UA10は、ブロック404において、アップリンク制御チャネルリソースを規定する情報以外の抽出された情報を適用し、UA10を構成する。ここでは、アップリンク制御チャネルリソースを規定する情報以外の情報は、時間整合の喪失によって影響を受けず、したがって、問題なく、UA10を構成するために使用することができる。時間整合が、ブロック406において回復されると、ブロック408において、UA10は、応答メッセージをアクセスデバイス12に伝送し、ブロック402において抽出された情報に対応するアップリンク制御チャネルリソースを使用して、アップリンク制御情報の伝送を始動する。
次に、図14を参照すると、セル内干渉を低減するために設計された第2の実施形態と一致する、図12に示されるプロセスの一部に対して代用され得る、サブプロセス340が、例証される。また、図12を参照すると、第2の実施形態では、UA10が、304において、1つ以上のアップリンク制御チャネルリソースの構成を指定する構成メッセージを受信する時、306において、時間整合タイマが切れたまたは起動していないと、制御は、ブロック342に進み、UA10は、アップリンク制御チャネルリソースの構成を記憶する。ブロック344では、UA10は、時間整合を回復するために、RACHプロシージャを始動する。同期が、346において回復されると、少なくともいくつかの実施形態では、UA10は、348において、記憶された構成情報を使用して、アップリンク制御チャネルリソースを構成し、次いで、構成応答メッセージをアクセスデバイス12に伝送し、構成されたアップリンク制御チャネルリソースを使用して、アップリンク制御情報の伝送を始動する。
UA10は、ランダムアクセス応答メッセージ内でタイミング前進コマンドを受信すると、時間整合タイマを開始または再開する。UA10は、本タイマの状態を使用して、アップリンク制御情報を伝送すべきかどうかを判定することができる。時間整合タイマが起動していない場合、UA10は、アップリンク制御情報を報告しない。時間整合タイマが起動している場合、UAは、アップリンク制御情報を報告する。
システムのアクセスデバイス側では、アクセスデバイス12は、構成メッセージをUA10に伝送後、UA10が、RACHプロシージャを始動する時、アップリンクチャネル同期が喪失されたかどうかを判定するようにプログラムされる。アクセスデバイス12が、同期が喪失されたことを認識すると、アクセスデバイス12は、UA10からの構成応答メッセージの受信を待機する。構成応答メッセージの正常受信に応じて、アクセスデバイス12は、UA10が、同期が喪失されている場合でも、オリジナル構成メッセージを正常に受信したと判定する。プロセスの任意の時点において、アクセスデバイス12は、構成された制御チャネルリソースを使用して、UA10に割り当てられたアップリンク制御チャネルリソース上で受信した制御情報をデコードすることができる。
次に、図15を参照すると、セル内干渉を低減するように設計された第3の実施形態と一致する、図12に示されるプロセスの一部に対して代用され得る、サブプロセス350が、例証される。また、図12を参照すると、第3の実施形態では、UA10が、304において、1つ以上のアップリンク制御チャネルリソースの構成を含有する構成メッセージを受信し、時間整合タイマが、306において、切れているまたは起動していないと、制御は、ブロック352に進み、UA10は、アップリンク制御チャネルリソースの構成を記憶する。ブロック354では、UA10は、イベントが生じるのを監視/待機し、イベントは、RACHプロシージャを介して、時間整合を回復するように、UA10をトリガする。例えば、UA10は、RACHプロシージャの始動に先立って、新しいデータ(応答メッセージ以外)がUAデータバッファ内に到着するのを待機してもよい。356において、イベントが生じると、UA120は、358において、RACHプロシージャを始動する。時間整合が、360において回復されると、少なくともいくつかの実施形態では、UA10は、記憶された構成情報を使用して、アップリンク制御チャネルリソースを構成し、応答メッセージをアクセスデバイス12に伝送し、アップリンク制御情報の伝送を始動する。
いくつかの実施形態では、UA10が、時間整合タイマが切れているまたは起動していない、時間周期の間に受信されたメッセージを正常に受信不可能である場合、UA10は、HARQバッファ内に軟値を記憶する。他の実施形態では、UA10が、時間整合タイマが切れているまたは起動していない、時間周期の間に受信されたメッセージを正常に受信不可能である場合、UA10は、HARQバッファ内に軟値を記憶しない、または対応するHARQバッファをフラッシュする。
図8は、UA10の例示的実施形態を含む、無線通信システムを例証する。UA10は、本開示の側面を実装するために動作可能であるが、本開示は、これらの実装に限定されるべきではない。携帯電話として図示されているが、UA10は、無線ハンドセット、ポケットベル、携帯情報端末(PDA)、携帯用コンピュータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータを含む、種々の形態を成してもよい。多くの好適なデバイスは、これらの機能のうちのいくつかはまた全てを組み合わせる。本開示のいくつかの実施形態では、UA10は、携帯用、ラップトップ、またはタブレットコンピュータのような汎用コンピュータデバイスではなく、むしろ、携帯電話、無線ハンドセット、ポケットベル、PDA、または車両内に搭載される電気通信デバイス等の特殊用途通信デバイスである。また、UA10は、デスクトップコンピュータ、セットトップボックス、またはネットワークノード等、同様の能力を有するが運搬可能ではないデバイスであってもよく、デバイスを含んでもよく、あるいはデバイス内に含められてもよい。UA10は、ゲーム、在庫管理、ジョブ制御、および/またはタスク管理機能等、特殊活動をサポートしてもよい。
UA10は、ディスプレイ702を含む。また、UA10は、ユーザによる入力のために、概して704と称される、タッチセンサ式表面、キーボード、または他の入力キーも含む。キーボードは、QWERTY、Dvorak、AZERTY、および逐次タイプ等の完全または縮小英数字キーボード、または電話キーパッドと関連するアルファベット文字を伴う従来の数字キーパッドであってもよい。入力キーは、さらなる入力機能を提供するように内向きに押下され得る、トラックホイール、終了またはエスケープキー、トラックボール、および他のナビゲーションまたは機能キーを含んでもよい。UA10は、ユーザが選択するためのオプション、ユーザが作動させるための制御、および/またはユーザが指図するためのカーソルあるいは他の指標を提示してもよい。
UA10はさらに、ダイヤルする番号、またはUA10の動作を構成するための種々のパラメータ値を含む、ユーザからのデータ入力を受け取ってもよい。UA10はさらに、ユーザコマンドに応じて、1つ以上のソフトウェアまたはファームウェアアプリケーションを実行してもよい。これらのアプリケーションは、ユーザ対話に応じて、種々のカスタマイズされた機能を果たすようにUA10を構成してもよい。加えて、UA10は、例えば、無線基地局、無線アクセスポイント、またはピアUA10から、無線でプログラムおよび/または構成されてもよい。
UA10によって実行可能な種々のアプリケーションの中には、ディスプレイ702がウェブページを表示することを可能にするウェブブラウザがある。ウェブページは、無線ネットワークアクセスノード、携帯電話の基地局、ピアUA10、または任意の他の無線通信ネットワークあるいはシステム700との無線通信を介して、取得されてもよい。ネットワーク700は、インターネット等の有線ネットワーク708に連結される。無線リンクおよび有線ネットワークを介して、UA10は、サーバ710等の種々のサーバ上の情報にアクセスできる。サーバ710は、ディスプレイ702上に示されてもよい、コンテンツを提供してもよい。代替として、UA10は、中継型またはホップ型接続で仲介としての役割を果たす、ピアUA10を通してネットワーク700にアクセスしてもよい。
図9は、UA10のブロック図を示す。UA10の種々の既知の構成要素が描写されているが、実施形態では、記載された構成要素の一部および/または記載されていない付加的な構成要素が、UA10に含まれてもよい。UA10は、デジタル信号プロセッサ(DSP)802と、メモリ804とを含む。示されるように、UA10はさらに、アンテナおよびフロントエンドユニット806、無線周波数(RF)送受信機808、アナログベースバンド処理ユニット810、マイクロホン812、イヤホンスピーカ814、ヘッドセットポート816、入力/出力インターフェース818、可撤性メモリカード820、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート822、短距離無線通信サブシステム824、アラート826、キーパッド828、タッチセンサ式表面830を含み得る、液晶ディスプレイ(LCD)、LCDコントローラ832、電荷結合素子(CCD)カメラ834、カメラコントローラ836、および全地球測位システム(GPS)センサ838を含んでもよい。実施形態では、UA10は、タッチセンサ式スクリーンを提供しない、別の種類のディスプレイを含んでもよい。ある実施形態では、DSP802は、入力/出力インターフェース818を通過せずに、メモリ804と直接通信してもよい。
DSP802または何らかの他の形態のコントローラあるいは中央処理ユニットは、メモリ804に記憶された、またはDSP802自体内に含有されるメモリに記憶された、組み込みソフトウェアまたはファームウェアに従って、UA10の種々の構成要素を制御するように動作する。組み込みソフトウェアまたはファームウェアに加えて、DSP802は、メモリ804に記憶された、または、可撤性メモリカード820のような携帯用データ記憶媒体等の情報搬送波媒体を介して、あるいは有線または無線ネットワーク通信を介して利用可能となる、他のアプリケーションを実行してもよい。アプリケーションソフトウェアは、所望の機能性を提供するようにDSP802を構成する、コンパイルされた一式の機械可読命令を備えてもよく、または、アプリケーションソフトウェアは、DSP802を間接的に構成するようにインタープリタまたはコンパイラによって処理される、高次ソフトウェア命令であってもよい。
アンテナおよびフロントエンドユニット806は、無線信号と電気信号との間で変換するように提供されてもよく、UA10が、セルラーネットワークまたは何らかの他の利用可能な無線通信ネットワークから、あるいはピアUA10から、情報を送受信することを可能にする。実施形態では、アンテナおよびフロントエンドユニット806は、ビーム形成および/または多重入出力(MIMO)動作をサポートするように複数のアンテナを含んでもよい。当業者に周知であるように、MIMO動作は、困難なチャネル条件を克服する、および/またはチャネルスループットを増加させるために使用することができる、空間的多様性を提供してもよい。アンテナおよびフロントエンドユニット806は、アンテナ同調および/またはインピーダンス整合構成要素、RF電力増幅器、および/または低雑音増幅器を含んでもよい。
RF送受信機808は、周波数偏移を提供し、受信したRF信号をベースバンドに変換し、ベースバンド伝送信号をRFに変換する。いくつかの説明では、無線送受信機またはRF送受信機は、変調/復調、符号化/復号、インターリービング/デインタリービング、拡散/逆拡散、逆高速フーリエ変換(IFFT)/高速フーリエ変換(FFT)、周期的接頭辞添付/除去、および他の信号処理機能等、他の信号処理機能性を含むと理解されてもよい。簡単にする目的で、ここでの説明は、RFおよび/または無線段階から、この信号処理の説明を分離し、その信号処理を、アナログベースバンド処理ユニット810および/またはDSP802あるいは他の中央処理ユニットに概念的に割り当てる。いくつかの実施形態では、RF送受信機808、アンテナおよびフロントエンド806の複数部分、およびアナログベースバンド処理ユニット810が、1つ以上の処理ユニットおよび/または特定用途向け集積回路(ASIC)に組み入れられてもよい。
アナログベースバンド処理ユニット810は、入力および出力の種々のアナログ処理、例えば、マイクロホン812およびヘッドセット816からの入力と、イヤホン814およびヘッドセット816への出力のアナログ処理を提供してもよい。その目的を達成するために、アナログベースバンド処理ユニット810は、UA10が携帯電話として使用されることを可能にする、内蔵マイクロホン812およびイヤホンスピーカ814に接続するためのポートを有してもよい。さらに、アナログベースバンド処理ユニット810は、ヘッドセットまたは他のハンズフリーマイクロホンおよびスピーカ構成に接続するためのポートを含んでもよい。アナログベースバンド処理ユニット810は、1つの信号方向にデジタル・アナログ変換を、反対の信号方向にアナログ・デジタル変換を提供してもよい。いくつかの実施形態では、アナログベースバンド処理ユニット810の機能性の少なくとも一部が、デジタル処理構成要素によって、例えば、DSP802によって、または他の中央処理ユニットによって提供されてもよい。
DSP802は、変調/復調、符号化/復号、インターリービング/デインタリービング、拡散/逆拡散、逆高速フーリエ変換(IFFT)/高速フーリエ変換(FFT)、周期的接頭辞添付/除去、および無線通信と関連する他の信号処理機能を行ってもよい。ある実施形態では、例えば、符号分割多重アクセス(CDMA)技術用途において、伝送器機能のために、DSP802は、変調、符号化、インターリービング、および拡散を行ってもよく、受信機機能のために、DSP802は、逆拡散、デインターリービング、復号、および復調を行ってもよい。別の実施形態では、例えば、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)技術用途において、伝送器機能のために、DSP802は、変調、符号化、インターリービング、逆高速フーリエ変換、および周期的接頭辞添付を行ってもよく、受信機機能のために、DSP802は、周期的接頭辞除去、高速フーリエ変換、デインターリービング、復号、および復調を行ってもよい。他の無線技術用途では、さらに他の信号処理機能、および信号処理機能の組み合わせが、DSP802によって行われてもよい。
DSP802は、アナログベースバンド処理ユニット810を介して無線ネットワークと通信してもよい。いくつかの実施形態では、通信は、インターネット接続を提供し、ユーザがインターネット上のコンテンツへのアクセスを獲得すること、および電子メールまたはテキストメッセージを送受信することを可能にしてもよい。入力/出力インターフェース818は、DSP802ならびに種々のメモリおよびインターフェースを相互接続する。メモリ804および可撤性メモリカード820は、DSP802の動作を構成するようにソフトウェアおよびデータを提供してもよい。インターフェースの中には、USBインターフェース822および短距離無線通信サブシステム824があってもよい。USBインターフェース822は、UA10を充電するために使用されてもよく、また、UA10が、パーソナルコンピュータまたは他のコンピュータシステムと情報を交換するように周辺デバイスとして機能することを可能にしてもよい。短距離無線通信サブシステム824は、赤外線ポート、Bluetooth(登録商標)インターフェース、IEEE802.11準拠無線インターフェース、またはUA10が他の近くのモバイルデバイスおよび/または無線基地局と無線通信することを可能にしてもよい、任意の他の短距離無線通信サブシステムを含んでもよい。
入力/出力インターフェース818はさらに、トリガされると、例えば、ベルを鳴らす、メロディを再生する、または振動することによって、UA10にユーザへ通知を提供させる、アラート826にDSP802を接続してもよい。アラート826は、無音で振動することによって、または特定の発呼者に対して特定の事前に割り当てられたメロディを再生することによって、着信電話、新しいテキストメッセージ、および予約のリマインダ等の種々の事象のうちのいずれかをユーザに警告するための機構としての機能を果たしてもよい。
キーパッド828は、インターフェース818を介してDSP802に連結し、ユーザが、選択を行う、情報を入力する、および別様にUA10に入力を提供するための1つの機能を提供する。キーボード828は、QWERTY、Dvorak、AZERTY、および逐次タイプ等の完全または縮小英数字キーボード、または電話キーパッドと関連するアルファベット文字を伴う従来の数字キーパッドであってもよい。入力キーは、さらなる入力機能を提供するように内向きに押下され得る、トラックホイール、終了またはエスケープキー、トラックボール、および他のナビゲーションまたは機能キーを含んでもよい。別の入力機構は、タッチスクリーン能力を含み、また、ユーザにテキストおよび/またはグラフィックを表示してもよい、LCD830であってもよい。LCDコントローラ832は、DSP802をLCD830に連結する。
CCDカメラ834は、装備された場合、UA10がデジタル写真を撮ることを可能にする。DSP802は、カメラコントローラ836を介してCCDカメラ834と通信する。別の実施形態では、電荷結合素子カメラ以外の技術に従って動作するカメラが採用されてもよい。GPSセンサ838は、グローバルポジショニングシステム信号を復号するようにDSP802に連結され、それによって、UA10がその位置を判定することを可能にする。また、種々の他の周辺機器が、付加的な機能、例えば、ラジオおよびテレビ受信を提供するように含まれてもよい。
図10は、DSP802によって実装されてもよい、ソフトウェア環境902を図示する。DSP802は、ソフトウェアの残りが動作する、プラットフォームを提供する、オペレーティングシステムドライバ904を実行する。オペレーティングシステムドライバ904は、UAハードウェアのためのドライバに、アプリケーションソフトウェアにアクセス可能な標準インターフェースを提供する。オペレーティングシステムドライバ904は、UA10上で作動するアプリケーション間で制御を移送する、アプリケーション管理サービス(「AMS」)906を含む。また、図10には、ウェブブラウザアプリケーション908、メディアプレーヤアプリケーション910、およびJava(登録商標)アプレット912も示されている。ウェブブラウザアプリケーション908は、ウェブブラウザとして動作するようにUA10を構成し、ユーザがフォームに情報を入力し、ウェブページを読み出して閲覧するようにリンクを選択することを可能にする。メディアプレーヤアプリケーション910は、音声または視聴覚媒体を読み出し、再生するようにUA10を構成する。Java(登録商標)アプレット912は、ゲーム、ユーティリティ、および他の機能性を提供するようにUA10を構成する。構成要素914は、本明細書で説明される機能性を提供する場合がある。
上記で説明されるUA10、アクセスデバイス120、および他の構成要素は、上記で説明される作用に関連する命令を実行することが可能である、処理構成要素を含む場合がある。図11は、本明細書で開示される1つ以上の実施形態を実装するために好適な処理構成要素1010を含む、システム1000の実施例を図示する。プロセッサ1010(中央プロセッサユニット(CPUまたはDSP)と呼ばれてもよい)に加えて、システム1000は、ネットワーク接続デバイス1020と、ランダムアクセスメモリ(RAM)1030と、読取専用メモリ(ROM)1040と、二次記憶装置1050と、入力/出力(I/O)デバイス1060とを含む場合がある。いくつかの実施形態では、最小数のHARQプロセスIDの判定を実装するためのプログラムがROM1040に記憶されてもよい。場合によっては、これらの構成要素のうちのいくつかは存在しなくてもよく、または相互と、あるいは示されていない他の構成要素との種々の組み合わせで組み合わせられてもよい。これらの構成要素は、単一の物理エンティティ内、または2つ以上の物理エンティティ内に位置する場合がある。プロセッサ1010によって講じられるものとして本明細書で説明される措置は、プロセッサ1010のみによって、あるいは図中に示される、または示されない1つ以上の構成要素と協働するプロセッサ1010によって、講じられる場合がある。
プロセッサ1010は、それがネットワーク接続デバイス1020、RAM1030、ROM1040、または二次記憶装置1050(ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、または光ディスク等、種々のディスクベースのシステムを含む場合がある)からアクセスする場合がある、命令、コード、コンピュータプログラム、またはスクリプトを実行する。1つのプロセッサ1010のみが示されているが、複数のプロセッサが存在してもよい。したがって、命令は、プロセッサによって実行されるものとして論議されてもよいが、命令は、同時に、順次、あるいは別様に1つまたは複数のプロセッサによって実行されてもよい。プロセッサ1010は、1つ以上のCPUチップとして実装されてもよい。
ネットワーク接続デバイス1020は、モデム、モデムバンク、イーサネット(登録商標)デバイス、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースデバイス、シリアルインターフェース、トークンリングデバイス、光ファイバ分散データインターフェース(FDDI)デバイス、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)デバイス、符号分割多重アクセス(CDMA)デバイス、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM(登録商標))無線送受信機デバイス等の無線送受信機デバイス、マイクロ波アクセス用の世界的相互運用性(WiMAX)デバイス、および/またはネットワークに接続するための他の周知のデバイスの形態を成してもよい。これらのネットワーク接続性デバイス1020によって、プロセッサ1010が情報を受信する場合があるか、またはプロセッサ1010が情報を出力する場合がある、インターネット、あるいは1つ以上の電気無線通信ネットワークまたは他のネットワークと、プロセッサ1010が通信することを可能にしてもよい。
ネットワーク接続デバイス1020はまた、無線周波数信号またはマイクロ波周波数信号等の電磁波の形態で、データを無線で伝送および/または受信することが可能な1つ以上の送受信機構成要素1025も含む場合がある。代替として、データは、導電体の表面内または上、同軸ケーブル内、導波管内、光ファイバ等の光媒体内、あるいは他の媒体内を伝播してもよい。送受信機構成要素1025は、別個の受信および伝送ユニット、または単一の送受信機を含んでもよい。送受信機1025によって伝送または受信される情報は、プロセッサ1010によって処理されたデータ、またはプロセッサ1010によって実行される命令を含んでもよい。そのような情報は、例えば、コンピュータデータベースバンド信号または搬送波で具現化される信号の形態で、ネットワークから受信され、ネットワークに出力されてもよい。データは、データを処理または生成するため、あるいはデータを伝送または受信するために望ましくてもよい、異なるシーケンスに従って順序付けられてもよい。ベースバンド信号、搬送波に統合される信号、あるいは現在使用されている、または今後開発される他の種類の信号は、伝送媒体と称されてもよく、当業者に周知のいくつかの方法に従って生成されてもよい。
RAM1030は、揮発性データを記憶するため、およびおそらくプロセッサ1010によって実行される命令を記憶するために使用される場合がある。ROM1040は、典型的には二次記憶装置1050のメモリ能力よりも小さいメモリ能力を有する、不揮発性メモリデバイスである。ROM1040は、命令、およびおそらく命令の実行中に読み出されるデータを記憶するために使用される場合がある。RAM1030およびROM1040の両方へのアクセスは、典型的には、二次記憶装置1050へのアクセスよりも速い。二次記憶装置1050は、典型的には、1つ以上のディスクドライブまたはテープドライブから成り、RAM1030が全ての作業用データを保持するのに十分大きくない場合、データの不揮発性保存用に、またはオーバーフローデータ記憶デバイスとして使用される場合がある。二次記憶装置1050は、プログラムが実行用に選択される時、RAM1030へロードされるプログラムを記憶するために使用されてもよい。
I/Oデバイス1060は、液晶ディスプレイ(LCD)、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、スイッチ、ダイヤル、マウス、トラックボール、音声認識装置、カード読取装置、紙テープ読取装置、プリンタ、ビデオモニタ、または他の周知の入力デバイスを含んでもよい。また、送受信機1025は、ネットワーク接続デバイス1020の構成要素である代わりに、またはそれに加えて、I/Oデバイス1060の構成要素と見なされる場合がある。I/Oデバイス1060のうちのいくつかまたは全ては、ディスプレイ702および入力704等、UA10の以前に説明された図面で描写される種々の構成要素と実質的に同様であってもよい。
以下の3rd Generation Partnership Project(3GPP) Technical Specifications(TS)は、参照することによって本明細書に組み込まれる:TS36.321、TS36.331、およびTS36.300。
いくつかの実施形態が、本開示で提供されているが、開示されたシステムおよび方法が、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、多くの他の特定の形態で具現化されてもよいことを理解されたい。本実施例は、制限的ではなく例証的と見なされ、本明細書で提供される詳細に限定されることを意図しない。例えば、種々の要素または構成要素を、別のシステムに組み入れるか、または一体化してもよく、あるいは、ある特徴を省略するか、または実装しなくてもよい。例えば、前述の実施形態は、UAが、TAタイマが切れた後、解放前に、アップリンクリソースの指標を記憶することを示すが、他の実施形態では、UAは、指標を記憶しなくてもよく、アクセスデバイスが、解放されたリソースが依然として有効であることを認識すると、アクセスデバイスは、リソースが有効であることの指標の送信に加えて、また、以前に解放されたリソースを再許可するリソース許可を伝送してもよい。
また、個別または別個のものとして種々の実施形態において説明および例証される技法、システム、サブシステム、および方法を、本開示の範囲から逸脱することなく、他のシステム、モジュール、技法、または方法に組み入れるか、または一体化してもよい。連結もしくは直接連結または相互に通信するように図示または説明される他のアイテムは、電気的、機械的、またはその他の方法かどうかにかかわらず、何らかのインターフェース、デバイス、または中間構成要素を通して、間接的に連結または通信してもよい。変更、置換、および改変の他の例は、当業者により解明可能であり、本明細書で開示される精神および範囲から逸脱することなく行うことができる。
本発明の範囲を公に周知させるため、以下の請求項の範囲が主張される。
(項目1)
ユーザエージェントにおいて、
構成メッセージをアクセスデバイスから受信するステップと、
前記ユーザエージェントにおけるアップリンク時間同期が、前記構成メッセージが受信される時、喪失される場合、前記構成メッセージ情報の少なくとも一部を使用して、前記ユーザエージェントを構成するステップと、
時間同期が回復された後、前記アクセスデバイスと通信するステップと、
を含む、通信システム内における方法。
(項目2)
前記ユーザエージェントにおけるアップリンク時間同期は、時間整合タイマが切れるまたは起動していないことに基づいて、喪失されていると判定される、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記構成メッセージは、少なくとも1つのアップリンク制御チャネルリソースの構成を含み、前記アクセスデバイスと通信するステップは、前記構成メッセージと関連付けられた制御チャネルリソースを使用して、前記アクセスデバイスに伝送するステップを含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
ユーザエージェントにおいて、
構成メッセージをアクセスデバイスから受信するステップと、
前記ユーザエージェントにおけるアップリンク時間同期が、前記構成メッセージが受信される時、喪失される場合、時間同期が回復された後、前記構成メッセージ情報の少なくとも一部を使用して、前記ユーザエージェントを構成するステップと、
前記メッセージ内で受信された構成を使用して、前記アクセスデバイスと通信するステップと
を含む、通信システム内における方法。
(項目5)
構成メッセージは、ユーザエージェントにおいて受信され、前記ユーザエージェントが、どのようにアクセスデバイスと通信するように構成されるべきかを示す情報を含む、通信システム内における方法であって、ユーザエージェントにおいて、
構成メッセージをアクセスデバイスから受信するステップと、
前記ユーザエージェントにおけるアップリンク時間同期が、前記構成メッセージが受信される時、喪失される場合、前記構成メッセージ情報を使用して、前記ユーザエージェントを構成するステップと、
時間同期が回復されるまで、前記アクセスデバイスとの通信を保留するステップと
を含む、方法。
(項目6)
前記ユーザエージェントにおけるアップリンク時間同期は、時間整合タイマが切れるまたは起動していないことに基づいて、喪失されていると判定される、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記構成メッセージは、少なくとも1つのアップリンク制御チャネルリソースの構成を含み、前記アクセスデバイスと通信するステップは、前記構成メッセージと関連付けられた制御チャネルリソースを使用して、前記アクセスデバイスに伝送するステップを含む、項目5に記載の方法。
(項目8)
通信システム内で使用するための装置であって、
構成メッセージをアクセスデバイスから受信するステップと、
前記ユーザエージェントにおけるアップリンク時間同期が、前記構成メッセージが受信される時、喪失される場合、前記構成メッセージ情報の少なくとも一部を使用して、前記ユーザエージェントを構成するステップと、
時間同期が回復された後、前記アクセスデバイスと通信するステップと
を行なうようにプログラムされたプロセッサを含む、ユーザエージェントを含む、装置。
(項目9)
前記ユーザエージェントにおけるアップリンク時間同期は、時間整合タイマが切れるまたは起動していないことに基づいて、喪失されていると判定される、項目8に記載の装置。
(項目10)
前記構成メッセージは、少なくとも1つのアップリンク制御チャネルリソースの構成を含み、前記アクセスデバイスと通信するステップは、前記構成メッセージと関連付けられた制御チャネルリソースを使用して、前記アクセスデバイスに伝送するステップを含む、項目8に記載の装置。
(項目11)
通信システムと併用するための装置であって、
構成メッセージをアクセスデバイスから受信するステップと、
前記ユーザエージェントにおけるアップリンク時間同期が、前記構成メッセージが受信される時、喪失される場合、時間同期が回復された後、前記構成メッセージ情報の少なくとも一部を使用して、前記ユーザエージェントを構成するステップと、
前記メッセージ内で受信された構成を使用して、前記アクセスデバイスと通信するステップと
を行なうようにプログラムされたプロセッサを含む、ユーザエージェントを含む、装置。
(項目12)
構成メッセージは、ユーザエージェントにおいて受信され、前記ユーザエージェントが、どのようにアクセスデバイスと通信するように構成されるべきかを示す情報を含む、通信システムと併用するための装置であって、
構成メッセージをアクセスデバイスから受信するステップと、
前記ユーザエージェントにおけるアップリンク時間同期が、前記構成メッセージが受信される時、喪失される場合、前記構成メッセージ情報を使用して、前記ユーザエージェントを構成するステップと、
時間同期が回復されるまで、前記アクセスデバイスとの通信を保留するステップと
を行なうようにプログラムされたプロセッサを含む、ユーザエージェントを含む、装置。
(項目13)
前記ユーザエージェントにおけるアップリンク時間同期は、時間整合タイマが切れるまたは起動していないことに基づいて、喪失されていると判定される、項目12に記載の装置。
(項目14)
前記構成メッセージは、少なくとも1つのアップリンク制御チャネルリソースの構成を含み、前記アクセスデバイスと通信するステップは、前記構成メッセージと関連付けられた制御チャネルリソースを使用して、前記アクセスデバイスに伝送するステップを含む、項目12に記載の装置。