JP2013530571A - 無線ネットワークにおいて、物理ダウンリンク・チャネルにおけるリソース要素をパンクチャすることによってダウンリンク信号におけるタイミング・オフセットのインパクトを低減すること - Google Patents

無線ネットワークにおいて、物理ダウンリンク・チャネルにおけるリソース要素をパンクチャすることによってダウンリンク信号におけるタイミング・オフセットのインパクトを低減すること Download PDF

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Abstract

相互相関によって選択された情報(例えば、同期信号、あるブロードキャスト信号等)における干渉除去を実行する場合、結合された信号のシンボル期間は、一般に、一致するだろう。わずかなミスマッチであれば、一般に、干渉除去において無視できるほどのインパクトしかもたらさない。しかしながら、顕著なタイミング・オフセットによって、ミスマッチが激しい場合には、特に、タイミング・オフセットが、送信のデータ部分とオーバラップするほど十分に大きい場合、深刻なパフォーマンス低下が生じうる。選択された情報の前の、および/または、選択された情報の後のリソース要素を選択的にパンクチャすることによって、選択された情報が保護され、大きなタイミング・オフセットの場合においてでさえも、干渉除去が可能となる。

Description

関連出願に対する相互参照
本願は、2010年4月16日に出願された、ダウンリンク信号におけるタイミング遅れのインパクトを低減すること(DIMINISHING IMPACT OF TIMING DELAY IN DOWNLINK SIGNALS)と題された米国仮特許出願61/325,172号に対する35U.S.C.§119(e)の下の利益を主張する。この出願の内容は、すべての目的のために、その全体が本明細書において参照によって組み込まれている。
本開示のある態様は、一般に、無線通信システムに関し、さらに詳しくは、ダウンリンク信号におけるタイミング・オフセットのインパクトを低減することに関する。
無線通信ネットワークは、例えば音声、ビデオ、パケット・データ、メッセージング、ブロードキャスト等のようなさまざまな通信サービスを提供するために広く開発された。これら無線ネットワークは、利用可能なネットワーク・リソースを共有することにより、複数のユーザをサポートすることができる多元接続ネットワークでありうる。このような多元接続ネットワークの例は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、およびシングル・キャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワークを含む。
無線通信ネットワークは、多くのユーザ機器(UE)のための通信をサポートしうる多くの基地局を含みうる。UEは、ダウンリンクおよびアップリンクによって基地局と通信しうる。ダウンリンク(すなわち順方向リンク)は、基地局からUEへの通信リンクを称し、アップリンク(すなわち逆方向リンク)は、UEから基地局への通信リンクを称する。
基地局は、ダウンリンクでUEへデータおよび制御情報を送信し、および/または、アップリンクでUEからデータおよび制御情報を受信しうる。ダウンリンクでは、基地局からの送信が、近隣の基地局からの、または、その他の無線ラジオ周波数(RF)送信機からの送信による干渉に遭遇しうる。アップリンクでは、UEからの送信が、近隣の基地局と通信する別のUEのアップリンク送信からの、または、別の無線RF送信機からの干渉に遭遇しうる。この干渉は、ダウンリンクとアップリンクとの両方のパフォーマンスを低下させうる。
モバイル・ブロードバンド・アクセスに対する需要が増加し続けると、UEが長距離無線通信ネットワークにアクセスすることや、短距離無線システムがコミュニティにおいて展開されることとともに、干渉および混雑したネットワークの可能性が高まる。研究開発は、モバイル・ブロードバンド・アクセスのための増加する需要を満たすためのみならず、モバイル通信とのユーザ経験を進化および向上させるために、UMTS技術を進化させ続けている。
相互相関によって選択された情報(例えば、同期信号、あるブロードキャスト信号等)における干渉除去を実行する場合、結合された信号のシンボル期間は、一般に、一致するだろう。わずかなミスマッチであれば、一般に、干渉除去において無視できるほどのインパクトしかもたらさない。しかしながら、顕著なタイミング・オフセットによって、ミスマッチが激しい場合には、特に、タイミング・オフセットが、送信のデータ部分とオーバラップするほど十分に大きい場合、深刻なパフォーマンス低下が生じうる。選択された情報の前の、および/または、選択された情報の後のリソース要素を選択的にパンクチャすることによって、選択された情報が保護され、大きなタイミング・オフセットの場合においてでさえも、干渉除去が可能となる。
1つの態様では、サービス提供セルおよび干渉元のセルを有する無線ネットワークにおいて、ダウンリンク信号のタイミング・オフセットのインパクトを低減する方法が開示される。この方法は、サービス提供セルの物理ダウンリンク・チャネルの選択された情報を保護するために、干渉元のセルの物理ダウンリンク・チャネルにおけるリソース要素をパンクチャすることを含む。パンクチャされるリソース要素は、選択された情報の前であるか、および/または、選択された情報の後である。このパンクチャされたリソースにしたがって信号が生成される。
別の態様では、装置が開示される。この装置は、サービス提供セルの物理ダウンリンク・チャネルの選択された情報を保護するために、干渉元のセルの物理ダウンリンク・チャネルにおけるリソース要素をパンクチャする手段を含む。パンクチャされるリソース要素は、選択された情報の前であるか、および/または、選択された情報の後である。このパンクチャされたリソースにしたがって信号を生成する手段もまた開示される。
別の態様では、無線ネットワークにおける無線通信のためのコンピュータ・プログラム製品が開示される。コンピュータ読取可能な媒体は、1または複数のプロセッサによって実行された場合に、1または複数のプロセッサに対して、サービス提供セルの物理ダウンリンク・チャネルの選択された情報を保護するために、干渉元のセルの物理ダウンリンク・チャネルにおけるリソース要素をパンクチャする動作を実行させる、記録されたプログラム・コードを有する。パンクチャされるリソース要素は、選択された情報の前であるか、および/または、選択された情報の後である。このプログラム・コードはまた、1または複数のプロセッサに対して、パンクチャされたリソースにしたがって信号を生成させる。
別の態様では、メモリと、メモリに接続された少なくとも1つのプロセッサとを有する、無線通信のためのシステムが開示される。プロセッサ(単数または複数)は、サービス提供セルの物理ダウンリンク・チャネルの選択された情報を保護するために、干渉元のセルの物理ダウンリンク・チャネルにおけるリソース要素をパンクチャするように構成される。パンクチャされるリソース要素は、選択された情報の前であるか、および/または、選択された情報の後である。プロセッサはまた、パンクチャされたリソースにしたがって信号を生成するようにも構成される。
以下に続く詳細記載が良好に理解されるために、本開示の特徴および技術的利点が、広く概説された。本開示のさらなる特徴および利点が以下に記載されるだろう。本開示は、本開示のものと同じ目的を実行するために、修正したり、その他の構成を設計するための基礎として容易に利用されうることが当業者によって理解されるべきである。このような等価な構成は、特許請求の範囲に記載された開示の教示から逸脱しないこともまた当業者によって理解されるべきである。さらなる目的および利点とともに、動作の方法と構成との両方に関し、本開示の特徴であると信じられている新規の特徴が、添付図面と関連して考慮された場合に、以下の記載から良好に理解されるであろう。しかしながら、図面のおのおのは、例示および説明のみの目的のために提供されており、本開示の限界の定義として意図されていないことが明確に理解されるべきである。
本開示の特徴、特性、および利点は、同一の参照符号が全体を通じて同一物を特定している図面とともに考慮された場合、以下に記載する詳細な記載からより明らかになるだろう。
図1は、テレコミュニケーション・システムの例を概念的に例示するブロック図である。 図2は、テレコミュニケーション・システムにおけるダウンリンク・フレーム構造の例を概念的に例示する図である。 図3は、本開示の1つの態様にしたがって構成された基地局/eノードBとUEとの設計を概念的に例示するブロック図である。 図4Aは、サービス提供セルと干渉元のセルから受信したダウンリンク信号間の信号相互相関を例示するブロック図である。 図4Bは、サービス提供セルと干渉元のセルから受信したダウンリンク信号間の信号相互相関を例示するブロック図である。 図5Aは、本開示の1つの態様にしたがって構成される周波数分割多重(FDD)サブチャネルを例示するチャネル図である。 図5Bは、本開示の1つの態様にしたがって構成される周波数分割多重(FDD)サブチャネルを例示するチャネル図である。 図6は、無線ネットワークにおけるダウンリンク信号におけるタイミング・オフセットを低減するための方法を例示するブロック図である。
添付図面とともに以下に説明する詳細説明は、さまざまな構成の説明として意図されており、本明細書に記載された概念が実現される唯一の構成を表すことは意図されていない。この詳細説明は、さまざまな概念の完全な理解を提供することを目的とした具体的な詳細を含んでいる。しかしながら、これらの概念は、これら具体的な詳細無しで実現されうることが当業者に明らかになるであろう。いくつかの事例では、周知の構成および構成要素が、このような概念を曖昧にすることを避けるために、ブロック図形式で示されている。
本明細書に記載された技術は、例えば符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングル・キャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワーク等のようなさまざまな無線通信ネットワークのために使用される。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、例えば、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、CDMA2000等のようなラジオ技術を実現しうる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)および低チップ・レート(LCR)を含む。CDMA2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))のようなラジオ技術を実現しうる。OFDMAネットワークは、例えば、イボルブドUTRA(E−UTRA)、IEEE 802.11、IEEE 802.16、IEEE 802.20、フラッシュ−OFDM(登録商標)等のようなラジオ技術を実現しうる。UTRA、E−UTRA、およびGSMは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。ロング・ターム・イボリューション(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSの最新のリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTS、およびLTEは、「第3世代パートナシップ計画」(3GPP)と命名された組織からの文書に記載されている。CDMA2000は、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された組織からの文書に記載されている。これらさまざまなラジオ技術および規格は、当該技術分野において知られている。明確化のために、これら技術のある態様は、以下において、LTEに関して記載されており、LTE用語が以下の説明の多くで使用される。
本明細書に記載された技術は、例えばCDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、およびその他のネットワークのようなさまざまな無線通信ネットワークのために使用されうる。用語「ネットワーク」および「システム」は、しばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、例えば、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、テレコミュニケーション・インダストリ・アソシエーション(TIA)のcdma2000(登録商標)等のようなラジオ技術を実現しうる。UTRA技術は、広帯域CDMA(WCDMA)、およびCDMAのその他の変形を含んでいる。CDMA2000(登録商標)技術は、米国電子工業会(EIA)およびTIAからのIS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格を含んでいる。TDMAネットワークは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))のようなラジオ技術を実現しうる。OFDMAネットワークは、例えば、イボルブドUTRA(E−UTRA)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash−OFDM(登録商標)等のようなラジオ技術を実現しうる。UTRA技術およびE−UTRA技術は、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)およびLTE−アドバンスト(LTE−A)は、E−UTRAを使用するUMTSの新たなリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−A、およびGSMは、「第3世代パートシップ計画」(3GPP)と呼ばれる組織からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と呼ばれる組織からの文書に記載されている。本明細書で記載された技術は、他の無線ネットワークおよびラジオ・アクセス技術のみならず、前述された無線ネットワークおよびラジオ・アクセス技術のためにも使用されうる。明確化のために、これら技術のある態様は、以下において、LTEまたはLTE−A(代わりにこれらはともに“LTE/−A”として称される)について記載されており、このようなLTE−A用語が以下の説明の多くで使用される。
図1は、LTE−Aネットワークでありうる無線通信ネットワーク100を示す。無線ネットワーク100は、多くのイボルブド・ノードB(eノードB)110およびその他のネットワーク・エンティティを含む。eノードBは、UEと通信する局であり、基地局、ノードB、アクセス・ポイント等とも称されうる。おのおののeノードB110は、特定の地理的エリアのために通信有効範囲を提供する。3GPPでは、用語「セル」は、この用語が使用される文脈に依存して、この有効通信範囲エリアにサービス提供しているeノードBおよび/またはeノードBサブシステムからなるこの特定の地理的有効通信範囲エリアを称しうる。
eノードBは、マクロ・セル、ピコ・セル、フェムト・セル、および/または、その他のタイプのセルのために、通信有効通信範囲を提供しうる。マクロ・セルは、一般に、比較的大きな地理的エリア(例えば、半径数キロメータ)をカバーし、ネットワーク・プロバイダへのサービス加入を持つUEによる無制限のアクセスを許可しうる。ピコ・セルは、一般に、比較的小さな地理的エリアをカバーし、ネットワーク・プロバイダへのサービス加入を持つUEによる無制限のアクセスを許可しうる。フェムト・セルもまた一般に、比較的小さな地理的エリア(例えば、住宅)をカバーし、フェムト・セルとの関連を持つUE(例えば、クローズド加入者グループ(CSG)におけるUE)、住宅内のユーザのためのUE等による無制限のアクセスを提供しうる。マクロ・セルのためのeノードBは、マクロeノードBと称されうる。ピコ・セルのためのeノードBは、ピコeノードBと称されうる。そして、フェムト・セルのためのeノードBは、フェムトeノードBまたはホームeノードBと称されうる。図1に示す例では、eノードB110a,110b,110cは、マクロ・セル102a,102b,102cそれぞれのためのマクロeノードBでありうる。eノードB110xは、ピコ・セル102xのためのピコeノードBでありうる。そして、eノードB110y,110zは、それぞれフェムト・セル102y,102zのためのフェムトeノードBである。eノードBは、1または複数(例えば2、3、4個等)のセルをサポートしうる。
無線ネットワーク100はさらに、中継局をも含みうる。中継局は、データおよび/またはその他の情報の送信を上流局(例えば、eノードB、UE等)から受信し、データおよび/またはその他の情報の送信を下流局(例えば、UEまたはeノードB)へ送信する局である。中継局はまた、他のUEのための送信を中継するUEでもありうる。図1に示す例では、中継局110rは、eノードB110aとUE120rとの間の通信を容易にするために、eノードB110aおよびUE120rと通信しうる。中継局はまた、リレーeノードB、リレー等とも称されうる。
無線ネットワーク100はまた、例えば、マクロeノードB、ピコeノードB、フェムトeノードB、リレー等のような異なるタイプのeノードBを含むヘテロジニアスなネットワークでもありうる。これら異なるタイプのeノードBは、異なる送信電力レベル、異なる有効通信範囲エリア、および、無線ネットワーク100内の干渉に対する異なるインパクトを有しうる。例えば、マクロeノードBは、高い送信電力レベル(例えば、20ワット)を有する一方、ピコeノードB、フェムトeノードB、およびリレーは、低い送信電力レベル(例えば、1ワット)を有しうる。
無線ネットワーク100は、同期動作をサポートしうる。同期動作の場合、eノードBは、類似のフレーム・タイミングを有し、異なるeノードBからの送信は、時間的にほぼ揃えられうる。非同期動作の場合、eノードBは、異なるフレーム・タイミングを有し、異なるeノードBからの送信は、時間的に揃わない場合がある。ここに記載された技術は、同期動作あるいは非同期動作の何れかのために使用されうる。
1つの態様では、無線ネットワーク100は、周波数分割多重(FDD)動作モードまたは時分割多重(TDD)動作モードをサポートしうる。ここに記載された技術は、FDD動作モードまたはTDD動作モードの何れかのために使用されうる。
ネットワーク・コントローラ130は、eノードB110のセットに接続しており、これらeノードB110のための調整および制御を提供しうる。ネットワーク・コントローラ130は、バックホール132を介してeノードB110と通信しうる。eノードB110はまた、例えば、ダイレクトに、または、無線バックホール134または有線バックホールを介して非ダイレクトに、互いに通信しうる。
無線ネットワーク100の全体にわたってUE120が分布しうる。そして、おのおののUEは、固定式または移動式でありうる。UEは、端末、移動局、加入者ユニット、局等とも称されうる。UEは、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、無線モデム、無線通信デバイス、ハンドヘルド・デバイス、ラップトップ・コンピュータ、コードレス電話、無線ローカル・ループ(WLL)局等でありうる。UEは、マクロeノードB、ピコeノードB、フェムトeノードB、リレー等と通信することができうる。図1では、2つの矢印を持つ実線が、UEと、ダウンリンクおよび/またはアップリンクでUEにサービス提供するように指定されたeノードBであるサービス提供eノードBとの間の所望の送信を示す。2つの矢印を持つ破線は、UEとeノードBとの間の干渉送信を示す。
LTEは、ダウンリンクで周波数分割多重(OFDM)を、アップリンクでシングル・キャリア周波数分割多重(SC−FDM)を利用する。OFDMおよびSC−FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビン等とも称される複数(K個)の直交サブキャリアに区分する。おのおののサブキャリアは、データを用いて変調されうる。一般に、変調シンボルは、OFDMを用いて周波数領域で、SC−FDMを用いて時間領域で送信される。隣接するサブキャリア間の間隔は固定され、サブキャリアの総数(K個)は、システム帯域幅に依存しうる。例えば、サブキャリアの間隔は、15kHzでありうる。そして、(「リソース・ブロック」と呼ばれる)最小リソース割当は、12サブキャリア(または180kHz)でありうる。その結果、ノミナルFFTサイズは、1.25,2.5,5,10,20メガヘルツ(MHz)の対応するシステム帯域幅についてそれぞれ128,256,512,1024,2048に等しくなりうる。システム帯域幅はまた、サブ帯域へ区分されうる。例えば、サブ帯域は、1.08MHz(すなわち、6リソース・ブロック)をカバーし、1.25,2.5,5,10,20MHzの対応するシステム帯域幅についてそれぞれ1,2,4,8,16のサブ帯域が存在しうる。
図2は、LTEにおいて使用されるダウンリンクFDD構造を示す。ダウンリンクの送信タイムラインは、ラジオ・フレームの単位に区分されうる。おのおののラジオ・フレームは、(例えば10ミリ秒(ms)のような)予め定められた持続時間を有し、0乃至9のインデクスを付された10個のサブフレームへ区分されうる。おのおののサブフレームは2つのスロットを含みうる。したがって、おのおののラジオ・フレームは、0乃至19のインデクスを付された20のスロットを含みうる。おのおののスロットは、L個のシンボル期間、(例えば、図2に示すような)通常のサイクリック・プレフィクスの場合、7つのシンボル期間を含み、拡張されたサイクリック・プレフィクスの場合、14のシンボル期間を含みうる。おのおののサブフレームでは、2L個のシンボル期間が、0乃至2L−1のインデクスを割り当てられうる。利用可能な時間周波数リソースが、リソース・ブロックへ区分されうる。おのおののリソース・ブロックは、1つのスロットにおいてN個のサブキャリア(例えば、12のサブキャリア)をカバーしうる。
LTEでは、eノードBは、eノードBにおける各セルについて、一次同期信号(PSCまたはPSS)および二次同期信号(SSCまたはSSS)を送信しうる。FDD動作モードの場合、図2に示すように、一次同期信号および二次同期信号が、通常のサイクリック・プレフィクスを持つ各ラジオ・フレームのサブフレーム0およびサブフレーム5のおのおのにおいて、シンボル期間6およびシンボル期間5でそれぞれ送信されうる。これら同期信号は、セル検出および獲得のためにUEによって使用されうる。FDD動作モードの場合、eノードBは、サブフレーム0のスロット1におけるシンボル期間0乃至3で、物理ブロードキャスト・チャネル(PBCH)を送信しうる。PBCHは、あるシステム情報を伝送しうる。
図2で見られるように、eノードBは、各サブフレームの最初のシンボル期間で、物理制御フォーマット・インジケータ・チャネル(PCFICH)を送信しうる。PCFICHは、制御チャネルのために使用されるシンボル期間の数(M)を伝えうる。ここで、Mは、1,2または3に等しく、サブフレーム毎に変化しうる。Mはまた、例えば、10未満のリソース・ブロックのように、少ない数のシステム帯域幅に対して4に等しくなりうる。図2に示す例では、M=3である。eノードBは、おのおののサブフレームの最初のM個のシンボル期間において、物理HARQインジケータ・チャネル(PHICH)および物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を送信しうる。PDCCHおよびPHICHもまた、図2に示す例における最初の3つのシンボル期間に含まれる。PHICHは、ハイブリッド自動再送信(HARQ)をサポートするための情報を伝送しうる。PDCCHは、UEのためのアップリンクおよびダウンリンクのリソース割当に関する情報と、アップリンク・チャネルのための電力制御情報とを伝送しうる。eノードBはまた、おのおののサブフレームの残りのシンボル期間で、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を送信しうる。PDSCHは、ダウンリンクで、データ送信のためにスケジュールされたUEのためのデータを伝送しうる。
eノードBは、eノードBによって使用されるシステム帯域幅の中央の1.08MHzでPSS、SSS、およびPBCHを送信しうる。eノードBは、これらのチャネルが送信される各シンボル期間におけるシステム帯域幅全体でPCFICHおよびPHICHを送信しうる。eノードBは、システム帯域幅のある部分で、UEのグループにPDCCHを送信しうる。eノードBは、システム帯域幅の特定の部分で、UEのグループにPDSCHを送信しうる。eノードBは、すべてのUEへブロードキャスト方式でPSS、SSC、PBCH、PCFICH、およびPHICHを送信し、PDCCHを、ユニキャスト方式で特定のUEへ送信しうる。さらに、特定のUEへユニキャスト方式でPDSCHをも送信しうる。
各シンボル期間において、多くのリソース要素が利用可能でありうる。おのおののリソース要素は、1つのシンボル期間において1つのサブキャリアをカバーし、実数値または複素数値である1つの変調シンボルを送信するために使用されうる。制御チャネルのために使用されるシンボルについて、各シンボル期間において、基準信号のために使用されないリソース要素が、リソース要素グループ(REG)へ構成されうる。おのおののREGは、1つのシンボル期間内に、4つのリソース要素を含みうる。PCFICHは、シンボル期間0において、4つのREGを占有しうる。これらは、周波数にわたってほぼ等間隔に配置されうる。PHICHは、1または複数の設定可能なシンボル期間内に3つのREGを占有しうる。これらは、周波数にわたって分散されうる。例えば、PHICHのための3つのREGはすべて、シンボル期間0に属しうる。あるいは、シンボル期間0,1,2に分散されうる。PDCCHは、最初のM個のシンボル期間内に、9,18,36,または72のREGを占有しうる。これらは、利用可能なREGから選択されうる。複数のREGのある組み合わせのみが、PDCCHのために許可されうる。
UEは、PHICHとPCFICHとのために使用された特定のREGを認識しうる。UEは、PDCCHを求めて、REGの異なる組み合わせを探索しうる。探索する組み合わせの数は、一般に、PDCCHにおいてすべてのUEのために許可された組み合わせ数よりも少ない。eノードBは、UEが探索する組み合わせのうちの何れかのUEにPDCCHを送信しうる。
図3は、図1における基地局/eノードBのうちの1つ、およびUEのうちの1つでありうる、基地局/eノードB110とUE120との設計のブロック図を示す。基地局110は、図1におけるマクロeノードB110cでありうる。そして、UE120は、UE120yでありうる。基地局110はさらに、その他いくつかのタイプの基地局でもありうる。基地局110は、アンテナ334a乃至334tを備え、UE120は、アンテナ352a乃至352rを備えうる。
基地局110では、送信プロセッサ320が、データ・ソース312からデータを、コントローラ/プロセッサ340から制御情報を受信しうる。制御情報は、PBCH、PCFICH、PHICH、PDCCH等用でありうる。データは、PDSCH等用でありうる。プロセッサ320は、データ・シンボルおよび制御シンボルをそれぞれ取得するために、データ情報および制御情報を処理(例えば、符号化およびシンボル・マップ)しうる。プロセッサ320はさらに、例えばPSS、SSSのための基準シンボルや、セル特有の基準信号を生成しうる。送信(TX)複数入力複数出力(MIMO)プロセッサ330は、適用可能であれば、データ・シンボル、制御シンボル、および/または、基準シンボルに空間処理(例えば、プリコーディング)を実行し、出力シンボル・ストリームを変調器(MOD)332a乃至332tに提供しうる。おのおのの変調器332は、(例えば、OFDM等のために)それぞれの出力シンボル・ストリームを処理して、出力サンプル・ストリームを得る。おのおのの変調器332はさらに、出力サンプル・ストリームを処理(例えば、アナログ変換、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)し、ダウンリンク信号を取得する。変調器332a乃至332tからのダウンリンク信号は、アンテナ334a乃至334tによってそれぞれ送信されうる。
UE120では、アンテナ352a乃至352rが、基地局110からダウンリンク信号を受信し、受信した信号を、復調器(DEMOD)354a乃至354rへそれぞれ提供しうる。おのおのの復調器354は、受信したそれぞれの信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して、入力サンプルを取得しうる。おのおのの復調器354はさらに、(例えば、OFDM等のため)これら入力サンプルを処理して、受信されたシンボルを取得しうる。MIMO検出器356は、すべての復調器354a乃至354rから受信したシンボルを取得し、適用可能である場合、これら受信されたシンボルに対してMIMO検出を実行し、検出されたシンボルを提供しうる。受信プロセッサ358は、検出されたシンボルを処理(例えば、復調、デインタリーブ、および復号)し、UE120のために復号されたデータをデータ・シンク360に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ380へ提供しうる。
アップリンクでは、UE120において、送信プロセッサ364が、データ・ソース362から(例えばPUSCHのための)データを、コントローラ/プロセッサ380から(例えばPUCCHのための)制御情報を受信し、これらを処理しうる。プロセッサ364はさらに、基準信号のための基準シンボルを生成しうる。送信プロセッサ364からのシンボルは、適用可能であれば、TX MIMOプロセッサ366によってプリコードされ、さらに、(例えば、SC−FDM等のために)変調器354a乃至354rによって処理され、基地局110へ送信される。基地局110では、UE120からのアップリンク信号が、アンテナ334によって受信され、復調器332によって処理され、適用可能な場合にはMIMO検出器336によって検出され、さらに、受信プロセッサ338によって処理されて、UE120によって送信された復号されたデータおよび制御情報が取得される。プロセッサ338は、復号されたデータをデータ・シンク339に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ340へ提供しうる。基地局110は、例えばX2インタフェース341を介して、他の基地局へメッセージを送信しうる。
コントローラ/プロセッサ340,380は、基地局110およびUE120それぞれにおける動作を指示しうる。基地局110におけるプロセッサ340および/またはその他のプロセッサおよびモジュールは、ここで説明された技術のためのさまざまな処理の実行または指示を行いうる。UE120におけるプロセッサ380および/またはその他のプロセッサおよびモジュールは、図6の使用方法フローチャートに例示された機能ブロック、および/または、本明細書に記載された技術のためのその他の処理の実行または実行の指示を行いうる。メモリ342,382は、基地局110およびUE120それぞれのためのデータおよびプログラム・コードを格納しうる。スケジューラ344は、ダウンリンクおよび/またはアップリンクでのデータ送信のためにUEをスケジュールしうる。
UEは、複数のeノードBの有効通信範囲内に存在しうる。これらのeノードBのうちの1つは、UEにサービス提供するために選択されうる。サービス提供するeノードBは、例えば受信電力、経路喪失、信号対雑音比(SNR)等のようなさまざまな基準に基づいて選択されうる。
UEは、1または複数の干渉元のeノードBからの高い干渉を観察しうる支配的な干渉シナリオで動作しうる。支配的な干渉シナリオは、制限された関連付けによって生じうる。例えば、図1では、UE120yが、フェムトeノードB110yの近くにあり、eノードB110yに関し高い受信電力を有しうる。しかしながら、制約された関連性によって、UE120yは、フェムトeノードB110yにアクセスすることができず、その後、低い受信電力を持つ(図1に示すような)マクロeノードB110c、または、同様に低い受信電力を持つ(図1に示されていない)フェムトeノードB110zに接続しうる。UE120yは、その後、ダウンリンクで、フェムトeノードB110yからの高い干渉を観察し、アップリンクで、eノードB110yへ高い干渉を引き起こしうる。
UE120yは、接続モードで動作している場合、UE120yが例えばeノードB110cと、許容できる接続を維持することをもはやできないという支配的な干渉シナリオにおいて、十分な干渉を受けうる。UE120yによる干渉の分析は、例えば、eノードB110cからダウンリンクで受信したPDCCHの誤り率を計算することによって、信号品質を取得することを含む。あるいは、PDCCHの誤り率は、PDCCHの信号対雑音比(SNR)に基づいて予測されうる。UE120yによって計算されるように、PDCCHの誤り率が、予め定義されたレベルに達した場合、UE120yは、eノードB110cに対してラジオ・リンク失敗(RLF)を宣言し、接続を終了させるであろう。この時点において、UE120yは、eノードB110cに再接続することを試みうるか、恐らくは、より強い信号を持つ別のeノードBへ接続することを試みうる。
支配的な干渉シナリオはまた、範囲拡張によっても生じうる。これは、経路喪失が低く、かつ、UEによって検出されたすべてのeノードBの中でも恐らくはSNRが低いeノードBにUEが接続するシナリオである。例えば、図1では、UE120xは、マクロeノードB110bとピコeノードB110xとを検出し、そして、eノードB110xについて、eノードB110bよりも低い受信電力を有する。それでもやはり、eノードB110xの経路喪失が、マクロeノードB110bの経路喪失よりも低いのであれば、UE120xがピコeノードB110xに接続することが望ましい。この結果、UE120xにとって、所与のデータ・レートの場合、無線ネットワークへの干渉が低くなりうる。
このような支配的な干渉シナリオでは、同期システムにおいてでさえも、UEと複数のeノードBとの間の距離が異なることにより、UEで観察された信号電力の不一致に加えて、ダウンリンク信号のタイミング遅れもUEによって観察されうる。同期システムにおけるeノードBは、システムを超えた推定に基づいて同期される。しかしながら、例えば、マクロeノードBから5kmの距離にあるUEを考慮すると、マクロeノードBから受信されたダウンリンク信号の伝搬遅れは、約16.67マイクロ秒(5km÷3×10、すなわち、光速’c’)の遅れとなるであろう。マクロeノードBからのダウンリンク信号を、より近いフェムトeノードBからのダウンリンク信号と比較すると、タイミング差は、タイミング・トラッキング・ループ(TLL)誤差のレベルとされうる。
さらに、このタイミング差は、UEにおける干渉除去にインパクトを与えうる。干渉除去はしばしば、同じ信号の複数のバージョンの結合間の相互相関特性を用いる。同じ信号の複数のコピーを結合することによって、干渉は、より簡単に識別されうる。なぜなら、信号のおのおののコピーにおける干渉が存在するであろう間、干渉は、同じ場所にあることはないだろうからである。結合された信号の相互相関を用いて、実際の信号部分が判定され、干渉と区別されうる。これによって、干渉が除去されるようになる。
図4Aは、サービス提供セルと干渉元のセルから受信したダウンリンク信号間の第1の信号相互相関を概念的に例示するブロック図である。UE(図示しない)は、サービス提供セルからダウンリンク信号402を受信し、また、干渉元のセルからダウンリンク信号403をも受信する。干渉元のセルからのダウンリンク信号403は、サービス提供セルからのダウンリンク信号402と比較して、タイミング遅れを有する。理想的には、相互相関によって干渉除去を実行する場合、結合された信号のシンボル期間のおのおのは、一致するだろう。これによって、同じシンボル期間が、他の信号において関連付けられたシンボル期間と結合されるようになるだろう。わずかなミスマッチであれば、一般に、干渉除去において無視できるほどのインパクトしかもたらさない。しかしながら、ミスマッチが激しい場合、深刻なパフォーマンス低下が生じうる。
図4Aに例示されるように、SSSシンボル404は、サイクリック・プレフィクス(CP)407と衝突するのみならず、データ部D 406とも衝突する。CP407は予測可能であるので、CP407への衝突は、干渉除去においてわずかなインパクトしかもたらさないかもしれない。しかしながら、データ部D 406は、任意のタイプの送信可能なデータであり、データ部D 406における情報は予測不能であるので、データ部D 406への衝突は、深刻なパフォーマンス低下をもたらすだろう。PSSシンボル405は、CP409と衝突するだけではなく、SSSシンボル408とも衝突する。ダウンリンク信号402と比較されるように、ダウンリンク信号403のタイミング遅れに基づいて、これらの信号を受信するUEは、深刻なパフォーマンス低下を受ける可能性が高いだろう。
図4Bは、サービス提供セルと干渉元のセルとから受信したダウンリンク信号間の第2の信号相互相関を概念的に例示するブロック図である。サービス提供セルおよび干渉元のセルからそれぞれダウンリンク信号411,412を受信するUE(図示せず)は、ダウンリンク信号411からの時間遅れを観察する。この相互相関例では、SSSシンボル413は、SSSシンボル415の一部と一致するが、CP416と衝突もする。この種の衝突は望ましくはないが、干渉除去処理は未だに成功しうる。しかしながら、PSSシンボル414は、ダウンリンク信号412のデータ部D 418と衝突する。したがって、PSSシンボル414がPSSシンボル417の一部と一致したとしても、データ部D 418内の情報は、予測不能であるので、UEは、深刻なパフォーマンス低下を経験するであろう。
図5Aは、本開示の1つの態様にしたがって構成されたFDDサブチャネル50の中央部分(例えば、6RB)を概念的に例示するチャネル図である。FDDサブチャネル50は、互換性のあるeノードB(図示せず)から、無線ネットワークに接続されたUE(図示せず)へ送信される。サブチャネル50はおのおの、2つのスロットである、スロット51およびスロット52に分割される。おのおののスロットは、7つのシンボル期間を含んでいる。図5Aは、サブチャネル50の3つの行500−502を例示する。本開示の1つの態様によれば、列505は、(二次同期信号(SSS)シンボルとも称される)二次同期チャネル(SSC)を含みうる。したがって、FDDサブチャネル50を生成する場合、eノードBは、SSSシンボル505の前のPDSCHシンボルを検査する。列504および行500,502おのおのにおけるPDSCHシンボルが、基準信号(すなわち、アンテナ0およびアンテナ2)を含んでいることをeノードBが認識すると、基準信号のみが残される。しかしながら、列504および行501におけるPDSCHシンボルは、基準信号を含まない。したがって、eノードBは、列504および行501におけるリソース要素をブランクする。列503におけるさらなるPDSCHシンボルは、この例では、そのまま残る。(一次同期信号(PSS)とも称される)一次同期チャネル(PSC)は、列506に配置され、PBCHシンボルは、列507において始まる。したがって、SSSは、前後両方で保護される。ブランキングは、前のシンボルで生じる一方、PSS PBChは、その後の保護を提供する。
PBCH信号も同様の方式で保護されうる。本開示の1つの態様によれば、eノードBは、列507−510において、PBCH領域後の次のPDSCHシンボルを検査する。さらに、列511および行500,502おのおのにおけるPDSCHシンボルは、基準信号(すなわち、アンテナ2およびアンテナ1)を含んでおり、eノードBは、これらシンボルのみを残す。代わりに、eノードBは、列511および行501におけるリソース要素をブランクする。列512,513における残りのシンボルは、そのまま残る。PBCH領域に先行するシンボルは、PSSシンボルであり、ブランクされない。
動作中、UEが、ダウンリンク・サブチャネル50を受信し、他のeノードBからのダウンリンク・サブチャネルの他のコピーと結合すると、ブランクされたシンボル期間は、他の結合されたまたは相互相関付けられたシンボル期間が安全に衝突するためのさらなる余裕を提供する。ブランクされたシンボル期間はクリアされるので、これら期間内の情報は、極めて予測可能である。これは、顕著なタイミング遅れがダウンリンク・サブチャネル50で経験される場合における干渉除去を改善するだろう。
図5Bは、本開示の1つの態様にしたがって構成されたTDDサブチャネル53を概念的に例示するチャネル図である。図5Bに例示されたTDDサブチャネル53には、(例えば、中央の6RBを含む)中央に4つの行、すなわち、行515−518が存在する。TDDサブチャネル53は、2つのスロットであるスロット54およびスロット55(例えば、スロット1およびスロット2)に分割される。これらは、おのおののスロットにおいて、7つのシンボル期間を定義する。さらに、例えばスロット0のような前のスロットからの最後のシンボル期間514も示されている。本開示の1つの態様によれば、TDDサブチャネル53を送信するeノードBは、列519において始まるその後のPBCH領域を保護するために、列514の余分なシンボルのおのおのをブランクするだろう。図示されていないが、PBCH領域の直後のシンボル期間におけるリソース要素もまたブランクされうる。
TDDサブチャネル53のSSSシンボルは、列521に配置される。本開示の1つの態様によれば、eノードBは、何れかの基準信号が存在するかを判定するために、SSSシンボルの前のPDSCHシンボルを検査する。eノードBは、列520において基準信号を発見しないので、列520におけるシンボルのおのおのをブランクする。eノードBはまた、基準信号に関して、SSSシンボルの後のPDSCHシンボルを検査する。eノードBは、TDDサブチャネル53の列522および行516において、基準信号(すなわち、アンテナ2)を発見し、この基準信号のみを残す。その後、eノードBは、列522において、その他のリソース要素をブランクし、もって、SSSを保護する。(この例では、PSSシンボルの直前に先行する、‘x’によって指定されたリソース要素が、例えば、PCFICH、PHICH、PDCCH等のようなチャネルを含む。)この例では、PSSは、先行する/後続するリソース要素をブランクすることによって保護されないが、望まれる場合には、保護されうる。
さらに、動作中、UEは、TDDサブチャネル53を受信するので、追加されたブランクされたシンボル期間によって、TDDサブチャネル53のより顕著な時間遅れを取り扱うとともに未だに干渉を効率的に除去する干渉除去が可能となる。
図5A−Bは、通常のサイクリック・プレフィクスに関して説明されているが、本開示はまた、拡張されたサイクリック・プレフィクス設定をも考慮する。さらに、SSS、PSS、およびPBCHに加えて、あるいは、SSS、PSS、およびPBCHの代わりに、例えば基準信号のようなその他の信号が保護されうる。PDSCHシンボルは、パンクチャされるとして記載されているが、例えば、PDCCHリソース要素のようなその他のリソース要素もまたパンクチャされうる。しかしながら、1つの態様では、PBCH、PSS、SSS、および基準信号は、パンクチャされないだろう。
別の態様では、サービス提供セルと干渉元のセルとの間のタイミング・オフセットが計算される。この計算に基づいて、ブランキングのための分析をするためのシンボル期間の数が決定されうる。例えば、タイミング・オフセットが大きい場合、前述したように、1つではなく、保護されるべき信号の前後の2つのシンボル期間がブランクされうる。このオフセットはまた、保護されるべきリソース要素の前または後をパンクチャするかを判定するようにも考慮されうる。
図6は、サービス提供セルおよび干渉元のセルを有する無線ネットワークにおいて、ダウンリンク信号のタイミング・オフセットのインパクトを低減する方法600を例示する。ブロック610では、サービス提供セルにおける物理ダウンリンク・チャネルの選択された情報を保護するために、干渉元のセルの物理ダウンリンク・チャネルにおけるリソース要素(RE)がパンクチャされる。干渉元のセルの物理ダウンリンク・チャネルにおけるリソース要素は、選択された情報の前、および/または、選択された情報の後にパンクチャされる。ブロック612では、このパンクチャされたリソースにしたがって信号が生成される。
1つの構成では、パンクチャする手段を含むeノードB110が、無線通信のために構成される。1つの態様では、パンクチャする手段は、パンクチャする手段によって詳述された機能を実行するように構成されたコントローラ/プロセッサ340、メモリ342、およびスケジューラ344でありうる。eノード110はまた、生成する手段をも含むように構成される。1つの態様では、生成する手段は、生成する手段によって詳述された機能を実行するように構成されたコントローラ/プロセッサ340、メモリ342、スケジューラ344、送信プロセッサ320、変調器332、およびアンテナ334でありうる。別の態様では、前述した手段は、前述した手段によって記述された機能を実行するように構成されたモジュールまたは任意の装置でありうる。
当業者であればさらに、本明細書の開示に関連して記載されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズム・ステップが、電子工学ハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、あるいはこれらの組み合わせとして実現されることを理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの相互置換性を明確に説明するために、さまざまな例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能の観点から一般的に記載された。これら機能がハードウェアとしてまたはソフトウェアとして実現されるかは、特定の用途およびシステム全体に課せられている設計制約に依存する。当業者であれば、特定の用途のおのおのに応じて変化する方式で、前述した機能を実現しうる。しかしながら、この適用判断は、本発明の範囲からの逸脱をもたらすものと解釈されるべきではない。
本明細書の開示に関連して記述されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)あるいはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲートあるいはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、または上述された機能を実現するために設計された上記何れかの組み合わせを用いて実現または実施されうる。汎用プロセッサは、マイクロ・プロセッサでありうるが、代替例では、このプロセッサは、従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ、または順序回路でありうる。プロセッサは、例えばDSPとマイクロ・プロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロ・プロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロ・プロセッサ、またはその他任意のこのような構成であるコンピューティング・デバイスの組み合わせとして実現されうる。
本明細書の開示に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで直接に、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールで、またはこの2つの組合せで実施することができる。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハード・ディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、あるいは当該技術分野で知られているその他の型式の記憶媒体に存在しうる。典型的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、また記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。あるいは、この記憶媒体は、プロセッサに統合されうる。このプロセッサと記憶媒体とは、ASIC内に存在しうる。ASICは、ユーザ端末内に存在しうる。あるいは、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内のディスクリートな構成要素として存在しうる。
1または複数の典型的な設計では、記載された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、あるいはそれらの任意の組み合わせによって実現されうる。ソフトウェアで実現される場合、これら機能は、コンピュータ読取可能な媒体上に格納されるか、あるいは、コンピュータ読取可能な媒体上の1または複数の命令群またはコードとして送信されうる。コンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体との両方を含む。これらは、コンピュータ・プログラムのある場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータまたは特別目的コンピュータによってアクセスされうる任意の利用可能な媒体でありうる。限定ではなく、一例として、このようなコンピュータ読取可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたはその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶装置、あるいは、命令群またはデータ構造の形式で所望のプログラム・コード手段を伝送または格納するために使用され、かつ、汎用コンピュータまたは特別目的コンピュータ、あるいは、汎用プロセッサまたは特別目的プロセッサによってアクセスされうるその他任意の媒体を備えうる。さらに、いかなる接続も、コンピュータ読取可能な媒体として適切に称される。同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者線(DSL)、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、あるいはその他の遠隔ソースからソフトウェアが送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、DSL、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術が、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(diskおよびdisc)は、コンパクト・ディスク(disc)(CD)、レーザ・ディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびブルー・レイ・ディスク(disc)を含む。これらdiscは、レーザを用いてデータを光学的に再生する。それに対して、diskは、通常、データを磁気的に再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ読取可能な媒体の範囲内に含まれるべきである。
本開示の上記記載は、当業者をして、本開示の製造または利用を可能とするように提供される。本開示に対するさまざまな変形は、当業者に容易に明らかであって、本明細書で定義された一般原理は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、他のバリエーションに適用されうる。このように、本開示は、本明細書で示された例および設計に限定されることは意図されておらず、本明細書で開示された原理および新規な特徴に一致した最も広い範囲に相当するとされている。

Claims (24)

  1. サービス提供セルおよび干渉元のセルを有する無線ネットワークにおいて、ダウンリンク信号のタイミング・オフセットのインパクトを低減する方法であって、
    前記サービス提供セルの物理ダウンリンク・チャネルの選択された情報を保護するために、前記干渉元のセルの物理ダウンリンク・チャネルにおけるリソース要素をパンクチャすることと、ここで、パンクチャされるリソース要素は、前記選択された情報の前、および前記選択された情報の後のうちの少なくとも1つである、
    前記パンクチャされたリソースにしたがって信号を生成することと、
    を備える方法。
  2. 前記パンクチャすることは、時間領域において、前記選択された情報の前および後のうちの少なくとも1つにおけるリソース要素をパンクチャすることを備える、請求項1に記載の方法。
  3. 前記パンクチャすることは、周波数領域において、前記選択された情報の上および下のうちの少なくとも1つにおけるリソース要素をパンクチャすることを備える、請求項1に記載の方法。
  4. 前記選択された情報は、一次同期信号(PSS)、二次同期信号(SSS)、物理ブロードキャスト・チャネル(PBCH)、および基準信号のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の方法。
  5. UEにおいて受信された干渉元のセルの送信とサービス提供セルの送信との間のタイミング・オフセットを判定することと、
    前記タイミング・オフセットに基づいて、パンクチャするリソース要素の数を選択することと、
    をさらに備える請求項1に記載の方法。
  6. 前記パンクチャされるリソース要素は、一次同期信号(PSS)リソース要素、二次同期信号(SSS)リソース要素、物理ブロードキャスト・チャネル(PBCH)リソース要素、および基準信号リソース要素を除外する、請求項1に記載の方法。
  7. 無線通信のための装置であって、
    サービス提供セルの物理ダウンリンク・チャネルの選択された情報を保護するために、干渉元のセルの物理ダウンリンク・チャネルにおけるリソース要素をパンクチャする手段と、ここで、前記パンクチャされるリソース要素は、前記選択された情報の前、および前記選択された情報の後のうちの少なくとも1つである、
    前記パンクチャされたリソースにしたがって信号を生成する手段と、
    を備える装置。
  8. 前記パンクチャする手段は、時間領域において、前記選択された情報の前および後のうちの少なくとも1つであるリソース要素をパンクチャする、請求項7に記載の装置。
  9. 前記パンクチャする手段は、周波数領域において、前記選択された情報の上および下のうちの少なくとも1つにおけるリソース要素をパンクチャする、請求項7に記載の装置。
  10. 前記選択された情報は、一次同期信号(PSS)、二次同期信号(SSS)、物理ブロードキャスト・チャネル(PBCH)、および基準信号のうちの少なくとも1つである、請求項7に記載の装置。
  11. UEにおいて受信された干渉元のセルの送信とサービス提供セルの送信との間のタイミング・オフセットを判定する手段と、
    前記タイミング・オフセットに基づいて、パンクチャするリソース要素の数を選択する手段と、
    をさらに備える請求項7に記載の装置。
  12. 前記パンクチャされるリソース要素は、一次同期信号(PSS)リソース要素、二次同期信号(SSS)リソース要素、物理ブロードキャスト・チャネル(PBCH)リソース要素、および基準信号リソース要素を除外する、請求項7に記載の装置。
  13. 無線ネットワークにおける無線通信のためのコンピュータ・プログラム製品であって、
    記録された非一時的なプログラム・コードを有するコンピュータ読取可能な媒体を備え、前記プログラム・コードは、
    サービス提供セルの物理ダウンリンク・チャネルの選択された情報を保護するために、干渉元のセルの物理ダウンリンク・チャネルにおけるリソース要素をパンクチャするためのプログラム・コードと、ここで、前記パンクチャされるリソース要素は、前記選択された情報の前、および前記選択された情報の後のうちの少なくとも1つである、
    前記パンクチャされたリソースにしたがって信号を生成するためのプログラム・コードと
    を備える、コンピュータ・プログラム製品。
  14. 前記パンクチャするためのプログラム・コードは、時間領域において、前記選択された情報の前および後のうちの少なくとも1つであるリソース要素をパンクチャする、請求項13に記載のコンピュータ・プログラム製品。
  15. 前記パンクチャするためのプログラム・コードは、周波数領域において、前記選択された情報の上および下のうちの少なくとも1つにおけるリソース要素をパンクチャする、請求項13に記載のコンピュータ・プログラム製品。
  16. 前記選択された情報は、一次同期信号(PSS)、二次同期信号(SSS)、物理ブロードキャスト・チャネル(PBCH)、および基準信号のうちの少なくとも1つである、請求項13に記載のコンピュータ・プログラム製品。
  17. UEにおいて受信された干渉元のセルの送信とサービス提供セルの送信との間のタイミング・オフセットを判定するためのプログラム・コードと、
    前記タイミング・オフセットに基づいて、パンクチャするリソース要素の数を選択する
    ためのプログラム・コードと、
    をさらに備える請求項13に記載のコンピュータ・プログラム製品。
  18. 前記パンクチャされるリソース要素は、一次同期信号(PSS)リソース要素、二次同期信号(SSS)リソース要素、物理ブロードキャスト・チャネル(PBCH)リソース要素、および基準信号リソース要素を除外する、請求項13に記載のコンピュータ・プログラム製品。
  19. 無線通信のための装置であって、
    メモリと、
    前記メモリに接続された少なくとも1つのプロセッサとを備え、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、
    サービス提供セルの物理ダウンリンク・チャネルの選択された情報を保護するために、干渉元のセルの物理ダウンリンク・チャネルにおけるリソース要素をパンクチャし、ここで、前記パンクチャされるリソース要素は、前記選択された情報の前、および前記選択された情報の後のうちの少なくとも1つである、
    前記パンクチャされたリソースにしたがって信号を生成する
    ように構成された、装置。
  20. 前記プロセッサはさらに、時間領域において、前記選択された情報の前および後のうちの少なくとも1つにおけるリソース要素をパンクチャするように構成された、請求項19に記載の装置。
  21. 前記プロセッサはさらに、周波数領域において、前記選択された情報の上および下のうちの少なくとも1つにおけるリソース要素をパンクチャするように構成された、請求項19に記載の装置。
  22. 前記選択された情報は、一次同期信号(PSS)、二次同期信号(SSS)、物理ブロードキャスト・チャネル(PBCH)、および基準信号のうちの少なくとも1つである、請求項19に記載の装置。
  23. 前記プロセッサはさらに、
    UEにおいて受信された干渉元のセルの送信とサービス提供セルの送信との間のタイミング・オフセットを判定し、
    前記タイミング・オフセットに基づいて、パンクチャするリソース要素の数を選択する
    ように構成された、請求項19に記載の装置。
  24. 前記パンクチャされるリソース要素は、一次同期信号(PSS)リソース要素、二次同期信号(SSS)リソース要素、物理ブロードキャスト・チャネル(PBCH)リソース要素、および基準信号リソース要素を除外する、請求項19に記載の装置。
JP2013505202A 2010-04-16 2011-04-15 無線ネットワークにおいて、物理ダウンリンク・チャネルにおけるリソース要素をパンクチャすることによってダウンリンク信号におけるタイミング・オフセットのインパクトを低減すること Expired - Fee Related JP5678173B2 (ja)

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