JP2013530326A - 格納式標的を備えるおしっこ訓練装置 - Google Patents

Abstract

トイレで使用するためのおしっこ訓練装置は、屈曲ロッドへ取り外し可能に取り付けられた標的を備える。屈曲ロッドは、締付手段に回転可能に取り付けられている。締付手段は、ボウルのリムを挟持している。環状シートが降ろされると、ボタンが押し下げられ、ロッドをボウルの中央からその側面の方へ回転させる。環状シートが上がると、ボタンが押し戻され、ロッドが標的をボウルの中心の方へ移動させるように回転する。

Description

発明の技術分野
本発明は、一般にトイレ装置、特に少年がトイレの使い方を訓練する装置に関する。

発明の背景
若い少年が小便をあちらこちらに飛び散らせないようにする技術が、長年にわたって数多く考案されてきたが、これらの技術は特別な訓練を何も課さない場合に比べて特に優れているわけではない。シンガポールの公共の小便器は、ハエの画像が描かれており、これだけで清掃を80%減らすことが明らかになっている。理由は、狙うものを与えているからである。

発明の要約
先行技術に見られる、公知装置における上述の特有な欠点を鑑みて、本発明(より詳細なことは、後述する)は、以下の目的及び利点を提供することである:

それは、技術を必要とするゲーム性を与えることにより少年を訓練する装置を提供することである。

これらの目的を達成するために、
本発明は、おおまかに言えば、標的部材と、屈曲ロッド部材と、回転装置と、締付部材とを備え、
上記標的部材は、上記屈曲ロッド部材の末端部分に接続し、
上記屈曲ロッド部材は、上記回転装置に接続している。
上記回転装置は、一般的なトイレのボウル部へ着脱可能に取り付けられるように構成された上記締付部材に接続している。上記回転装置は、トイレの環状シート部材により押し下げられるように構成されたボタン部材を備えている。その結果、上記環状シート部材が上記ボタン部材を押し下げると、上記回転装置が回転し、これによって上記締付部材に対して上記屈曲ロッド及び標的が回転する。

好ましい実施形態において、上記回転装置は、上記屈曲ロッド部材と機械的に相互接続するカム部材と、バイアススプリング部材とを備える。そして上記ボタン部材は、プランジャー部を備える。これにより、上記ボタン部材が上記環状シート部材によって押し下げられると、それが上記カム部材及び上記屈曲ロッド部材と接触して回転させる。そして、上記プランジャー部が上記バイアススプリング部材を圧縮する。上記環状シート部材が持ち上げられ、上記ボタン部材が押し戻されると、上記バイアススプリング部材が上記プランジャー部、上記カム部材及び上記ボタンを押し上げ、これにより上記屈曲ロッド部材をその本来の位置へ回転させる。

上記屈曲ロッド部材は、互いに反対方向へ曲げられた2つの屈曲を備えることにより、S字のような形状を形成している。

上記締付部材は、ねじ山付き部材及びねじ山付きファスナーを備える。これにより、上記締付部材が一般的なトイレのボウル部におけるリム部を確実に把持するように構成されている。

上記バイアススプリング部材は、コイルスプリングとして形成される。

上記プランジャー部は、上記ボタン部材と一体的に形成される。

上記標的部材は、ハエを含む昆虫のリストから選択される昆虫の形状に形成することができる。

本発明によれば、トイレ部材と、上記トイレ部材のボウル部に対して着脱可能な取り付け具であるおしっこ訓練装置との複合体が提供される。
上記複合体は、リムを備えるボウル部と、環状シート部材とを備えるトイレ部材を具備する。上記おしっこ訓練装置は、標的部材と、屈曲ロッド部材と、回転装置と、締付部材とを備え、上記標的部材は、上記屈曲ロッド部材の末端部分に接続している。上記屈曲ロッド部材は、上記回転装置に接続している。上記回転装置は、トイレ部材のボウル部のリム部に着脱可能に取り付けられた上記締付部材に接続している。これにより、上記標的部材は、ボウル部の中央に配置される。上記回転装置は、トイレの環状シート部材によって押し下げられるように構成されたボタン部材を備える。上記環状シート部材が上記ボタン部材を押し下げると、上記回転装置は回転する。これより、上記締付部材に対して上記屈曲ロッド及び標的が回転する。その結果、上記標的部材は、ボウル部材の中心部からボウル部材の側壁付近まで移動する。

従って、これらは、本発明のより重要な特徴について広く述べたと言うよりは、むしろ要点を述べたものであり、以下におけるその詳細な説明をより良く理解できることが目的である。また、技術に対する本貢献をより良く理解できるようにすることが目的である。後述する本発明には更なる特徴が存在し、これらが本願に添付される特許請求の範囲の主題を形成する。

この点で、本発明の少なくとも一つの実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、以下の記述部分に記載されているか図面に図示されている構造の詳細及び構成部品の配置にその適用を制限されるものではないことを理解すべきである。本発明は、他の実施形態が可能であり、様々な方法で実施及び実行することが可能である。また、本願明細書において使用される語法及び用語は、説明のためにあり、限定するものと考えるべきではないことを理解すべきである。

当業者は、本発明の幾つかの目的を実行するため、その他の構造、方法、及びシステムを設計するための基礎として、この開示の基礎を成す概念を容易に利用できることを理解するであろう。従って、重要なことは、本発明の精神及び範囲から逸脱しない限り、特許請求の範囲には、そのような等価な構成も含まれることである。

これらは、本発明の他の目的と、本発明を特徴づける新規性に関する様々な特徴と共に、この開示の一部を形成し、これに添付されている特許請求の範囲で特に記載されている。本発明、その操作上の利点及びその使用によって成し遂げられる特定の目的をより良く理解するために、本発明に関して図示された好ましい実施形態を含む添付の図面及び説明内容を参照すべきである。

図1 a-bは、それぞれ、本発明の状況及び詳細を示す本発明の正面図である。

図2a-bは、それぞれ、本発明の正面及び上面図である。

図3a-bは、それぞれ、機能時と非機能時の装置の上面図である。

図4a-cは、それぞれ、ボタンが押し戻された時の本発明の上面図、透視図及び断面図である。

図5a-cは、それぞれ、ボタンが押された時の本発明の上面図、透視図及び断面図である。

好ましい実施形態の詳細な説明
おしっこ訓練装置(10)は、トイレ(14)のボウル(12)中に取り付けられる。おしっこ訓練装置(10)は、屈曲ロッド(18)へ取り外し可能に取り付けられた標的(16)からなり、屈曲ロッド(18)は、締付手段(20)に回転可能に取り付けられている。締付手段(20)は、ボウル(12)のリム(22)を挟持する。環状シート(26)が降ろされると、回転装置(25)の部品を構成するボタン(24)が押され、屈曲ロッド(18)をボウル(12)の中心(図3aを参照)からその側面(図3bを参照)の方へ回転させる。環状シート(26)が上がると、ボタン(24)が押し戻され、屈曲ロッド(18)は標的(16)をボウル(12)の中心(図3aを参照)の方へ移動させるように回転する。

屈曲ロッド(18)を2つの位置の間で回転させるために、ボタン(24)は、押されたり押し戻されたりする。押されると、ボタン(24)自体がカム部材(28)を下方へ押す。カム部材(28)は、それに対して垂直に伸びている屈曲ロッド(18)を備える。ボタン(24)と協同するカム部材(28)は傾斜形状を有するため、ボタン(24)が下方へ押されると回転する。プランジャー(27)は、ボタン(24)から延在するように一体化されており、付勢手段(30)（好ましくはコイルスプリングの形状のもの）を押す。付勢手段(30)は、圧力が加えられていない(例えば環状シート(26)が上がっている)ときには、ボタン(24)を上方へ押す。

標的(16)は、任意の形状であってもよい。但し、ハエが評判のよい形状のように思われる。材料は、当然、その意図する用途に適するものであり、エラストマー又は樹脂が挙げられる。

締付手段(20)は周知の締付手段と類似しており、ねじ手段を介して可変な性質であることが好ましいことを除いては更に議論することはない。リム(22)と接する表面は、付着性を上げるために、剥離式接着剤からできていてもよい。

本発明の使用及び操作方法に関する更なる議論に関しては、上記記載から同様に明らかなはずである。従って、使用及び操作方法に関して更なる議論はないだろう。

そして上記記載に関して、本発明の部品に関する最適な寸法関係(サイズ、材料、形状、形態、機能並びに方法であって、操作、アセンブリー及び使用に関するもののバリエーションを含む)が当業者にとって明白且つ自明であると容易に考えられる。そして、図面に図示され、明細書に記載されているそれらに対して全ての等価な関係は、本発明に包含されていることを意図することを認識すべきである。

従って、前述のものは、本発明に関する原理の単なる解説であると見なされる。更に、多数の変更形態と改変が当業者には容易に思い浮かぶため、図と共に記載される正確な構造及び操作に本発明を制限することを望むものではない。従って、全ての適切な変更形態及び等価物は、本発明の範囲内とすることができる。

Claims (14)

1. 一般的なトイレのボウル部に着脱可能な取り付け具であるおしっこ訓練装置であって、
   前記おしっこ訓練装置は、
   標的部材と、屈曲ロッド部材と、回転装置と、締付部材とを備え、
   前記標的部材は、前記屈曲ロッド部材の末端部分に接続し、
   前記屈曲ロッド部材は、前記回転装置に接続し、
   前記回転装置は、前記一般的なトイレの前記ボウル部へ着脱可能に取り付けられるように構成された前記締付部材に接続しており、
   前記回転装置は、前記トイレの環状シート部材によって押し下げられるように構成されたボタン部材を備え、
   前記環状シート部材が前記ボタン部材を押し下げると、前記回転装置が回転し、
   これによって、前記締付部材に対して前記屈曲ロッド及び標的が回転する、おしっこ訓練装置。
2. 前記回転装置は、前記屈曲ロッド部材と機械的に相互接続するカム部材と、バイアススプリング部材と、を備え、
   そして、前記ボタン部材は、プランジャー部を備え、
   これにより、前記ボタン部材が前記環状シート部材によって押し下げられると、それが前記カム部材及び前記屈曲ロッド部材と接触して回転させ、前記プランジャー部が前記バイアススプリング部材を圧縮し、
   前記環状シート部材が持ち上げられて、前記ボタン部材が押し戻されると、前記バイアススプリング部材が前記プランジャー部、前記カム部材及び前記ボタンを押し上げ、その結果、前記屈曲ロッド部材をその本来の位置へ回転させる、請求項１に記載のおしっこ訓練装置。
3. 前記屈曲ロッド部材は、互いに逆方向に曲げられた2つの屈曲を備えることにより、S字のような形状を形成している、請求項１に記載のおしっこ訓練装置。
4. 前記締付部材は、ねじ山付き部材及びねじ山付きファスナーを備え、
   これにより、前記締付部材は、前記一般的なトイレの前記ボウル部におけるリム部を確実に把持するように構成されている、請求項１に記載のおしっこ訓練装置。
5. 前記バイアススプリング部材は、コイルスプリングとして形成される、請求項２に記載のおしっこ訓練装置。
6. 前記プランジャー部は、前記ボタン部材と一体的に形成される、請求項２に記載のおしっこ訓練装置。
7. 前記標的部材は、ハエを含む昆虫のリストから選択される昆虫の形状に形成することができる、請求項１に記載のおしっこ訓練装置。
8. トイレ部材と、前記トイレ部材のボウル部に対して着脱可能な取り付け具であるおしっこ訓練装置との複合体であって、
   前記複合体は、リムを備えるボウル部と、環状シート部材と、を備えるトイレ部材を具備し、
   前記おしっこ訓練装置は、標的部材と、屈曲ロッド部材と、回転装置と、締付部材とを備え、
   前記標的部材は、前記屈曲ロッド部材の末端部分に接続し、
   前記屈曲ロッド部材は、前記回転装置に接続し、
   前記回転装置は、前記トイレ部材の前記ボウル部のリム部に着脱可能に取り付けられた前記締付部材に接続しており、
   これにより、前記標的部材は、前記ボウル部の中央に配置され、
   前記回転装置は、前記トイレの前記環状シート部材によって押し下げられるように構成されているボタン部材を備え、
   前記環状シート部材が前記ボタン部材を押し下げると、前記回転装置は回転し、
   これにより、前記締付部材に対して前記屈曲ロッド及び標的が回転し、その結果、前記ボウル部材の中心から前記ボウル部材の側壁付近まで前記標的部材を移動させる、複合体。
9. 前記回転装置は、前記屈曲ロッド部材と機械的に相互接続するカム部材と、バイアススプリング部材と、を備え、
   そして、前記ボタン部材は、プランジャー部を備え、
   これにより、前記ボタン部材が前記環状シート部材によって押し下げられると、それが前記カム部材および前記屈曲ロッド部材と接触して回転させ、前記プランジャー部が前記バイアススプリング部材を圧縮し、
   前記環状シート部材が持ち上げられて、前記ボタン部材が押し戻されると、前記バイアススプリング部材が前記プランジャー部、前記カム部材及び前記ボタンを押し上げ、
   その結果、前記屈曲ロッド部材をその本来の位置である前記ボウル部材の中心へ回転させる、請求項８に記載のおしっこ訓練装置。
10. 前記屈曲ロッド部材は、互いに逆方向に曲げられた2つの屈曲を備えることによりS字のような形状を形成し、
    これによって、前記標的部材を前記リム部より下の位置且つ前記ボウル部の内側に配置させる、請求項８に記載のおしっこ訓練装置。
11. 前記締付部材は、ねじ山付き部材及びねじ山付きファスナーを備え、
    これにより、前記締付部材は、前記トイレの前記ボウル部における前記リム部を確実に把持するように構成されている、請求項８に記載のおしっこ訓練装置。
12. 前記バイアススプリング部材は、コイルスプリングとして形成される、請求項９に記載のおしっこ訓練装置。
13. 前記プランジャー部は、前記ボタン部材と一体的に形成される、請求項９に記載のおしっこ訓練装置。
14. 前記標的部材は、ハエを含む昆虫のリストから選択される昆虫の形状に形成することができる、請求項８に記載のおしっこ訓練装置。