JP2013525914A - 超音波コンプライアンスゾーンシステム - Google Patents

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ザ・ジエネラル・ホスピタル・コーポレーシヨン・ドウーイング・ビジネス・アズ・マサチユセツツ・ジエネラル・ホスピタル
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Abstract

コンプライアンスゾーンを確立し、該ゾーンとの相互作用をモニターするシステムが提供される。該システムはコンプライアンスゾーン指定器と着用デバイスとを有する。該コンプライアンスゾーン指定器は該コンプライアンスゾーンを確立するために超音波信号を送信する。該超音波信号は該コンプライアンスゾーンに関する情報でエンコードされる。該コンプライアンスゾーン指定器は該コンプライアンスゾーンが望まれる場所に配置するよう構成される。該着用デバイスは該コンプライアンスゾーン指定器からは分離されている。該着用デバイスは該コンプライアンスゾーンを認識し、該コンプライアンスゾーン用の1つ以上の予め規定された相互作用基準を識別するよう構成されたコンプライアンスゾーン認識部品を有する。該着用デバイスが該コンプライアンスゾーン内に入ると、該コンプライアンスゾーン認識部品は該コンプライアンスゾーンを認識し、該コンプライアンスゾーンの相互作用基準を識別する。該相互作用基準に基づき、該着用デバイスは該相互作用基準への適合を判定し、記録する。該記録されたデータはオプションで実時間での警報を作動させるため使われる。該記録されたデータはまた、任意選択でオプションで次の分析に、そしてプロトコルへの適合の証拠書類に使われる。

Description

関連出願
本出願は2010年4月26日出願の米国特許出願第12/767,023号、発明の名称“超音波コンプライアンスゾーンシステム”の優先権を主張する。本出願は、本出願がその全体で優先権を主張する上記出願を引用により組み入れる。
本発明の例示実施例は施設内でプロトコルをモニターし、強制することに関する。特に例示実施例は超音波信号を使用するデータの送信により指定コンプライアンスゾーンを確立すること、及びプロトコルへの適合を判定するために該指定コンプライアンスゾーンとの相互作用をモニターすることに関する。
多くの施設は健康、安全、保険そして規制要件に適合するためのプロトコルを配置している。工場や病院の様な大きな施設では、プロトコルの強制の監視を要する多数の人、機器、範囲及び他のリソースがある。該関与する大きな数に加えて、この様な大きな施設では、人、機器、範囲及びリソースの多種さがある。異なるタイプの人、機器、範囲及びリソースの各々は異なるタイプの関連するプロトコルを有する。
コンプライアンスプロトコルの例として、施設内には資格を持つ要員だけがアクセスを許される特定の範囲又はゾーンがある。工場内では、これらのコンプライアンスゾーンは、危険な機器又は化学薬品が使われ、適当な安全具を有する有資格要員だけがアクセスを許される危険ゾーンであるかもしれない。或るゾーン用に必要な資格のレベルは、該ゾーン内にいる時ヘルメットを要することから、ゾーン内にいる時安全服及びレスピレータを要することまでに及ぶ。施設はまた、或るプロトコルが守られねばならないクリーンルーム及び安全ルームの様な他のゾーンをも有する。これらのゾーンへのアクセスは要員に特定の訓練又は安全基準の合格を、或いは該ゾーンに入る、そこから出る、又はその中に留まる時、或るアクションの実行、を求める。
病院もまた、異なるタイプの、人(非雇用員及び種々の雇用員)、機器、範囲及び関与するリソースで変わる多くのプロトコルを規則的にモニターし、強制せねばならない。いつでも、病院には、医療専門家、管理スタッフ及びハウスキーピングスタッフに加えて、多数の患者、訪問者、コンサルタント、契約者等がいる。これらの個人の各々は彼等に関連する種々のプロトコル要求を有する。病院もまた、病室、実験室、手術室、クリーンルーム、集中看護範囲、隔離範囲、放射線室、記録室、事務室、データ及び安全センター、医薬供給室の様な、特定プロトコル要求を伴う幾つかの範囲を有する。これらの範囲の各々は種々のプロトコルを要求する。病院はまた、暫定的又は非恒久的プロトコルの使用を要する。例えば、特定の患者又は1つの装置用に保護プロトコルが必要である。患者又は患者を保持するベッドは伝染性を有すると指定され、適切に資格のあるそして装備した医療専門家のみが、該患者又はベッドの近くに行くことを許される。或る場合、医療専門家は、或る診断を有する患者の近くにいる時N95レスピレータの使用、又はコンプライアンスゾーンを出る時手洗いの必要性、の様な典型的又は変則的プロトコルへの適合を求められる。他のプロトコルは或る種の人又は範囲に一般的であってもよい。
簡単なプロトコルでも強制は病院の様な大きな、忙しい施設の運営時は困難であり、実時間の強制は極度に困難である。例示としての病院プロトコルは手指衛生又は手洗いプロトコルである。研究は、手指衛生プロトコルへの適切な順守は院内感染により引き起こされる疾病率及び死亡率を著しく減じることを示している。しかしながら、手指衛生プロト
コルで指定される行動の強制は、モニターを要する個人の数多さと、病院内部の一般に忙しく、速いペースの環境の故に、病院内では困難である。
プロトコルへの適合をモニターする或る技術は、各ゾーンがそれに関連する特定プロトコルを有するゾーンを該施設内に確立することを含む。例えば、患者のベッドの周りのクリーンゾーンは該クリーンゾーンの汚染を避けるために手洗いプロトコルを要する。これらの技術は、リソース、例えば、病院スタッフが、或るゾーンに関連するプロトコルに適合したかを判定するために、該リソースの該ゾーンとの相互作用をモニターする。
ゾーンを確立する或る従来の技術は該ゾーンの境界を指定するために赤外線(IR)信号を送信する過程を有する。赤外線は見通し線(LOS)性であり、すなわち、該信号は直線で伝播し、一般に障害物を通して進んだり、障害物の周りを回って進むことはできない。赤外線は或る従来のゾーン確立システム用に好適であり、何故ならば赤外線信号は壁を貫通せず、明確に規定されたゾーン内に含まれるからである。
しかしながら、赤外線信号の送信を用いてゾーンを確立する従来の技術には著しい欠点がある。一般に、従来のシステムは、もし赤外線送信器と赤外線受信器の間の見通し線がブロックされたら、例えば、もし臨床医により着用された受信器バッジが該臨床医の衣服、又は或る患者室内で着る必要がある防護服、によりカバーされたなら、作動しない。この様であるから、臨床医着用バッジ上の赤外線信号受信器は常に衣服の外側に露出されねばならない。これは、該バッジの、例えば、頸の後又は肩への不快な、又は望ましくない配置を要求する場合が多い。衣服の外側への該バッジの露出はまた、該衣服の感染対策バリアを破り、そのことは赤外線受信器バッジをクリーン範囲内での使用に不適合にさせる。かくして赤外線受信器バッジを着用する病院スタッフメンバーは彼等が如何に、そして何処に該バッジを着用するか意識している必要がある。同様な理由で、手洗いステーションの使用を指示する赤外線送信器は、手洗いディスペンサー内に組み込むことができず、何故ならば、該赤外線信号は該ディスペンサーケーシングを貫通しないからである。
赤外線信号はまた、シャドーイングに影響を受けやすく、該シャドーイングは障害物が赤外線送信器と受信器の間の主信号路を見えなくすると、生じる。従来技術は、1つの信号ゾーンを確立するために赤外線送信器の大型で複雑なセットを使うことにより陰影の問題を克服しようと試みている。これらの従来の技術は設置するのに高価であり、大規模なインフラストラクチャーを要する。
ゾーンを確立する他の従来技術は該ゾーンの境界を指定するために無線周波(RF)信号又は無線周波識別(RFID)信号の送信を含む。無線周波信号は見通し線性を有さず、一般に障害物を通して又はその周りを回って進む。この特性は、無線周波受信器が、例えば、臨床医着用バッジ上で、該ゾーンの地形に実質的に無関係に、無線周波送信器から信号を信頼性高く受信することを可能にする。しかしながら、この見通し線性を有さない特性はまた、該無線周波信号が、壁を貫通し、壁のセット間で規定されるゾーン内に信頼性高く含まれることを可能にしない、ことを意味する。例えば、室内にゾーンを規定するための該室内での無線周波信号送信は、隣接する室内の該ゾーンの外部の無線周波受信器で受信されるかもしれない。かくして、これらの従来システムでは、無線周波受信器は受信信号のソースを識別することに困難を有する。
上記の欠点にも拘わらず、赤外線及び無線周波信号の両者は、超音波の様な他の技術に優るゾーン確立用の好ましい技術として役立って来た。これは、超音波信号が典型的に大量のデータを送信するのに好適でないからである。加えて、超音波信号はマルチパス干渉、すなわち1つのソースからの波が2つ以上の経路を経由して検出器に達し、適切な条件では該波の2つ以上の成分が干渉する現象、をしばしば起こし勝ちである。
上記を考えて、例示実施例は範囲及び個人に関連するプロトコルへの適合をモニターし、奨励するシステムを提供する。該システムはプロトコルに関連する行動をモニターし、該行動の該プロトコルへの適合を判定する。該システムは必要に従い、関与する範囲又は個人に基づき構成可能である。
例えば、例示実施例により提供されるシステムは、コンプライアンスゾーンを確立し、該コンプライアンスゾーン内及びその近くの種々の個人の行動をモニターすることが出来る。コンプライアンスゾーンは、コンプライアンスゾーン指定器からの信号送信を使って確立される。該コンプライアンスゾーンと相互作用する各個人は着用デバイスを提供される。該着用デバイスは該コンプライアンスゾーン指定器により送信される信号を認識し、該コンプライアンスゾーンと相互作用するための1つ以上の予め決められた又は予め規定された基準を識別する。これらの基準は該コンプライアンスゾーンに関連する1つ以上のプロトコルに関係しており、プロトコルを強制するよう、動作に影響し、動作をモニターしそして動作を証明するのに必要な様に構成可能である。該システムは該着用デバイスの着用者が該基準、従って該コンプライアンスゾーンに付随するプロトコル、に適合するかどうかを判定する。
更に、ゾーン確立に於ける赤外線及び無線周波信号送信を使う欠点を考慮して、超音波がデータ送信用に好適でない従来の見解にも拘わらず、例示実施例により提供されるシステムはゾーン確立に超音波送信を使う。超音波は赤外線より見通し線性を有せず、無線周波よりは見通し線性を有する。超音波は障害物により完全にはブロックされないので、送信器及び受信器はゾーンの地形に関係なく超音波を使って信頼性高く通信出来る。他方、超音波信号は壁を貫通出来ないので、該システムは、ゾーンが良く規定され、ゾーンを確立する超音波信号の送信がゾーンの外部の受信器により受信されないことを保証する。超音波信号は典型的にデータ送信用に理想的とは考えられないが、例示実施例は超音波信号にデータをエンコードしそしてエンコードされた超音波信号からデータを復号するシステムと方法を提供する。例示システムと方法はまた、超音波信号に関連するマルチパス干渉の問題を緩和する。
本発明の1つの例示実施例に依れば、コンプライアンスゾーンを確立し、該ゾーンとの相互作用をモニターするシステムが提供される。該システムは、コンプライアンスゾーン指定器を含み、該指定器は該コンプライアンスゾーン指定器の近傍でのコンプライアンスゾーンの設定に帰着する様な仕方で、超音波システムを使ってデータを送信するよう構成される。該超音波信号は、バースト当たり8搬送波サイクルと、バースト当たり10搬送波サイクルを含むバースト当たり10搬送波サイクルと、の間の1バーストを有する。該システムはまた、該コンプライアンスゾーン指定器とは別に着用デバイスを有する。該着用デバイスは、該着用デバイスが該コンプライアンスゾーン内で該超音波信号を通してデータを受信した時、該コンプライアンスゾーン用の予め規定された相互作用基準を識別するよう構成されたコンプライアンスゾーン認識部品を有する。該着用デバイスが該コンプライアンスゾーン内に配置されると、該コンプライアンスゾーン認識部品は該コンプライアンスゾーンの相互作用基準を識別し、該相互作用基準に従って動作する。該着用デバイスはまた、該コンプライアンスゾーンの相互作用基準への適合を判定し、記録する。該記録されたデータは任意選択でリアルタイムアラートを作動するよう使われる。該記録されたデータはまた、任意選択でプロトコルへの適合の次の分析及び文書証明で使われる。
本発明のもう1つの例示実施例に依れば、コンプライアンスゾーンを確立し、該ゾーンと相互作用する方法が提供される。該方法は、コンプライアンスゾーン指定器の近傍でのコンプライアンスゾーンの設定に帰着するような方法で、コンプライアンスゾーン指定器
を使い、かつ超音波信号を使ってデータを送信する過程を具備しており、該超音波信号は複数のバーストを有し、該複数のバースト内の連続するバーストは、予め規定された時間インターバルだけ時間で分離されており、そして該複数のバースト内の連続するバースト間の全ての予め規定された時間インターバルのシーケンスが該コンプライアンスゾーンを一意的に識別する。該方法はまた、着用デバイスが該コンプライアンスゾーン内で超音波信号を通してデータを受信した時、着用デバイスのコンプライアンスゾーン認識部品を使って該コンプライアンスゾーン用の予め規定された相互作用基準を識別する過程を具備しており、該コンプライアンスゾーン認識部品は該相互作用基準に従って動作する。
本発明のなおもう1つの例示実施例に依れば、或る方法が提供される。該方法は第1超音波信号を送信する過程であって、該第1超音波信号の送信の近傍でのコンプライアンスゾーンの設定に帰着する方法で該送信する過程と、そして該第1着用デバイスが該コンプライアンスゾーン内で該第1超音波信号を受信した時、該第1着用デバイスを使って該コンプライアンスゾーンに関連する相互作用基準を識別する過程と、を具備する。該方法はまた、該第1着用デバイスを使って該相互作用基準に関連するアクションを行う過程を具備しており、該アクションは第2着用デバイスと通信する第2超音波信号を送信する過程を備える。該方法は更に第2着用デバイスで該第1着用デバイスからの第2超音波信号を受信する過程と、該第2着用デバイスで該第2超音波信号の受信を記録する過程と、を具備する。
本発明のもう1つの例示実施例は2重コンプライアンスゾーン指定器の使用を通して、1つの室内の2つのコンプライアンスゾーンの設定を可能にする。該2重コンプライアンスゾーン指定器は、該2つのコンプライアンスゾーンを確立するために、2つの相対する超音波送信器から一定間隔で交番送信を送信する。該インターバル持続時間でプログラムされた着用デバイスは各送信を認識し、該相対する送信器の各々からの伝搬時間を計算する。該着用デバイスは常に最短の伝搬時間を有する送信器により近いので、該着用デバイスはどのコンプライアンスゾーンを該デバイスが現在占めているかを判定出来る。
本発明のこれら及び他の特性は、添付した図面と連携して下記詳細説明を参照することにより一層充分に理解される。
コンプライアンスゾーンを確立し、該ゾーンとの相互作用をモニターするシステムの例示実施例のブロック線図を画く。 コンプライアンスゾーン指定器の例示実施例のブロック線図を画く。 図2の例示コンプライアンスゾーン指定器の斜視図を画く。 着用デバイスの例示実施例のブロック線図を画く。 例示着用デバイスの正面斜視図を画いており、該着用デバイスはバッジである。 図5Aのバッジの背面図を画く。 例示着用デバイスの正面斜視図を画いており、該着用デバイスはバッジホルダーである。 図6Aのバッジホルダーの背面図を画く。 コンプライアンスゾーンを確立する方法論の1例示実施例のフローチャートである。 超音波信号のバーストの例示実施例のパルスを画く。 超音波信号のメッセージの例示実施例のバーストを画く。 超音波信号のメッセージの例示実施例のメッセージビットを画く。 超音波信号内でエンコードされたメッセージの復号で使われる例示メッセージ解釈ロジックのフローチャートである。 メッセージの周期的冗長検査(CRC)のチェックサムを計算する例示的方法のフローチャートである。 CRCチェックサムを使ってメッセージの有効性を判定する例示的方法のフローチャートである。 コンプライアンスゾーンを確立し、該ゾーンとの相互作用をモニターする例示的方法のフローチャートである。 病院の手洗い要求を強制するシステムの例示実施例を画く。 図13のシステムの1部分のブロック線図を画く。 図14で画かれた着用デバイスと手洗いステーションの間の相互作用の例示的方法のフローチャートである。 病院の手洗い要求を強制する例示的方法のフローチャートである。 コンプライアンスゾーンを退去後に、病院内の手洗い要求を強制する例示的方法のフローチャートである。 手術室内のタイムアウトプロトコルを強制するシステムの例示実施例を画く。 手術室内のタイムアウトプロトコルをモニターし、強制する例示的方法のフローチャートである。 ベースステーションの例示実施例を画く。 ベースステーションにより提供されるグラフィカルユーザーインターフェースの例示実施例を画く。 病院内のプロトコルを強制する2重ゾーンシステムの例示実施例を画く。
例示実施例は施設内の指定範囲の使用及び/又は該範囲との相互作用に関するプロトコルを強制するシステム及び方法を提供する。これらの指定範囲に関するプロトコルを強制するために、該システムは、プロトコル強制が望まれる範囲にコンプライアンスゾーンとここで呼ばれるものを確立する。或る例示実施例では、該コンプライアンスゾーンは保護される範囲内、例えば患者の周り又はクリーン範囲内、に確立されてもよい。これらの実
施例では、該コンプライアンスゾーンは保護されるゾーンであると考えられてもよい。
該システムはコンプライアンスゾーン指定器を使ってこれらのコンプライアンスゾーンを確立する。コンプライアンスゾーン指定器は、1つ以上の超音波信号を送信することにより該コンプライアンスゾーンを確立する。該信号により覆われる面積は該コンプライアンスゾーンの面積と等しい。それ故、該信号の送信は該コンプライアンスゾーンを確立するアクションである。
該コンプライアンスゾーンの範囲と相互作用する個人は、該コンプライアンスゾーン指定器から送信される信号を受信する着用デバイスを備えている。個人がコンプライアンスゾーン内に居る時、彼/彼女の着用デバイスは該送信信号を受信し、該範囲内にコンプライアンスゾーンが確立されていることを認識する。一旦コンプライアンスゾーンが認識されると、該着用デバイスは、強制されているプロトコルにより指定されるように、該コンプライアンスゾーンと相互作用するために、何等かの基準があることを識別する。該着用デバイスは任意選択で着用者にプロトコル基準を知らせるために実時間の催促か或いは警報を提供してもよい。次いで該着用デバイスは個人が該基準に適合しているか判定する。着用デバイスは該判定結果を記録し、該基準に関する情報を処理する。コンプライアンスは、如何に該個人が手洗いステーションの様な、該範囲内のアイテムと相互作用したかの評価を含んでもよい。該記録されたコンプライアンスデータは、該強制の有効性を判定するために種々の方法でアクセスされ、ダウンロードされ、見直され又は分析される。記録された適合データは任意選択ではリアルタイムアラートを作動するため使われてもよい。
全体を通して同様な部品は同様な引用数字により指定されている図1から22は、例示用実施例に従って、コンプライアンスゾーンの使用及び/又は該ゾーンとの相互作用に関するプロトコルを強制するシステムと方法の例示実施例を図解する。例示実施例は図を参照して説明されるが、多くの代わりの形式が本発明を具体化出来ることは理解されるべきである。当業者は加えて、本発明の精神と範囲となお一致した仕方で要素又は材料の寸法、形状又は種類の様な、開示実施例のパラメーターを変える種々の方法を評価するであろう。
I.システム
図1はコンプライアンスゾーンを確立し、該ゾーンとの相互作用をモニターするシステム100の例示実施例を画く。該システム100はコンプライアンスゾーン指定器110と該コンプライアンスゾーン指定器110とは別の着用デバイス120とを有する。使用時、コンプライアンスゾーン指定器110はコンプライアンスゾーン130を確立する。該着用デバイス120が該コンプライアンスゾーン130内にある時、該着用デバイスのコンプライアンスゾーン認識部品140は該コンプライアンスゾーン130を認識し、該コンプライアンスゾーン130に関連した1つ以上の相互作用基準を識別する。該相互作用基準に基づき、該着用デバイス120は該相互作用基準の要求に依り動作する。加えて、該着用デバイス120は該相互作用基準への適合を判定し、記録する。システム100の要素の各々は、それらの動作及び他の要素との相互作用を含めて、下記でより詳細に論じられる。
II.コンプライアンスゾーン指定器
システム100はコンプライアンスゾーン指定器110を有する。該コンプライアンスゾーン指定器110は、例えば信号の送信により、該コンプライアンスゾーン130を確立又は指定する。この様であるから、該コンプライアンスゾーン指定器110は、コンプライアンスゾーン130が望まれる場所への設置用に構成される。コンプライアンスゾーン130は、プロトコルの強制が望まれるどんな場所に確立されてもよい。例えば、コンプライアンスゾーン130は患者、ベッド、室、機器等用に使われてもよい。この様であ
るから、コンプライアンスゾーン指定器110は例えば、人、機器、場所他に取り付けられる等、多数の場所への容易な設置用に設計される。該コンプライアンスゾーン指定器110はまた、移動可能であってもよく、コンプライアンスゾーンの場所を変えるよう移動してもよい。
コンプライアンスゾーン指定器110は意の侭にオン又はオフに切り替えられてもよい。
図2はコンプライアンスゾーン指定器110の例示実施例を画く。この実施例では、該コンプライアンスゾーン指定器110は送信器200、制御器210そして受信器220を有する。送信器200はコンプライアンスゾーンを確立するために超音波信号を送信する。送信器200により送信される信号の範囲は、後で論じる様に、該信号を限定する障害が無いならば、該コンプライアンスゾーン130の外側限界を確立する。或る実施例では、該コンプライアンスゾーン指定器110は多数の送信器を有してもよい。
もう1つの好ましい実施例では、該コンプライアンスゾーン指定器110は、該コンプライアンスゾーン指定器110が2つのコンプライアンスゾーンを設定することが出来るよう配備された2つの送信器200を有する。この様な好ましい実施例では、送信器200は相互に略相対しており、例えば左及び右に向いている。代わりに、該送信器はそれらの信号を相対する方向に向けるためにそれら間に遮蔽又はバッフルを有して、相互に隣接して設置されてもよい。
制御器210は送信器200、送信される超音波信号、及び受信器220を制御するようプログラムされる。制御器210は送信器200を制御するよう適当にプログラムされたどんな種類の制御器、マイクロコントローラー、プロセッサ又はマイクロプロセッサであってもよい。制御器210はどんな種類の信号を送信器200が送信するかを指示するか、又は如何に該信号が伝わるかのバリエーションを指示してもよい。コンプライアンスゾーンを確立するために送信器200により送信される信号は一意的(unique)な信号、半一意的(semi−unique)な信号、一意的でない(non−unique)信号又はそれらの何等かの組み合わせであってもよい。例えば、一意的な信号は特定患者と協調して使われ、一方半一意的な信号は或る種の患者で使われてもよい。或る実施例では、識別番号及び/又は日付、時間情報の様な他の情報が該超音波信号にエンコードされる。該信号の送信はコンプライアンスゾーン指定器110で受信された信号に応答して連続的、周期的又は何等かのそれらの組み合わせであってもよい。信号の種類のみならず信号の強さも制御器210を使ってユーザー指定されてもよい。
制御器210はまた、送信器200により送信された超音波信号がデータによりエンコードされるよう送信器200を制御するためプログラムされる。該データは超音波信号により確立されたコンプライアンスゾーンの種類と識別の情報、コンプライアンスゾーン指定器110の情報他を含むが、それらに限定されない。
或る実施例では、コンプライアンスゾーン指定器110は更に受信器220を有する。受信器220はコンプライアンスゾーン指定器110で超音波信号を受信するよう構成される。或る実施例では、受信器220はコンプライアンスゾーン指定器110を構成する信号を受信するよう使われてもよい。或る実施例では、受信器220は、コンプライアンスゾーン指定器110で受信した信号に応答して信号を送信する応答機を形成するよう、送信器200及び制御器210と連携して使われてもよい。或るこの様な実施例では、送信される信号の範囲及び/又は種類は受信器220により受信された信号により決められてもよい。
図3はコンプライアンスゾーンが望まれる場所に配置するよう構成されたコンプライアンスゾーン指定器110の例示実施例を画く。該コンプライアンスゾーン指定器110は送信器200、制御器210、及び受信器220を収容するハウジング300を有する。該ハウジングはプラスチック、金属又は他の適当な材料で形成されてもよい。ハウジング300は多数の場所へコンプライアンスゾーン指定器110を容易に配置し、1つの場所からもう1つの場所へ該コンプライアンスゾーン指定器110を移動させることを許容するよう寸法決めされたり、寸法合わせされてもよい。或る実施例では、コンプライアンスゾーン指定器110はバッテリーで給電されてもよい。他の実施例ではコンプライアンスゾーン指定器110は壁面ソケットに差し込み接続されたり、或いは電源又は送電網に配線で接続されてもよい。
或る実施例では、コンプライアンスゾーン指定器110は更に、コンプライアンスゾーン指定器110への及び同指定器からのデータ転送用のデータポート320を有する。該データポート320はコンプライアンスゾーン指定器110を構成するために制御器210と通信するため使われる。適当なデータポートの例は、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、又はイーサネットポートの様なシリアルポートを含む。他の可能なポートは、本開示の利点を与えられた当業者には明らかであろう。他の実施例では、コンプライアンスゾーン指定器110の送信器200及び受信器220はコンプライアンスゾーン指定器110からデータを前後へ送信するため使われる。
III.着用デバイス
システム100はまた、着用デバイス120を有する。着用デバイス120は、該デバイスが何等かの特定コンプライアンスゾーンで相互作用するコンプライアンスゾーン指定器110からは分離されている。典型的に、使用時、ユーザーはコンプライアンスゾーン130との着用者の相互作用を跡付ける着用デバイス120を着用する。着用デバイス120は、コンプライアンスゾーン130を認識し、該コンプライアンスゾーン130用の1つ以上の予め規定された相互作用基準を識別するよう構成されたコンプライアンスゾーン認識部品140を有する。コンプライアンスゾーン認識部品140の例示実施例は図4で画かれる。
図4で画かれる例示実施例では、コンプライアンスゾーン認識部品140は受信器400、フィルター402、制御器404、送信器440、及び計算デバイス410を有する。
受信器400は、コンプライアンスゾーン指定器110から送信された信号の様な、超音波周波数範囲内の信号を受信するよう最適化された、適当な音響−電気変換器又はセンサー、例えば、マイクロフォンである。受信器400により受信された音響信号に対応する電気信号は、コンプライアンスゾーン認識部品140内のRC回路フィルター402によりフィルターにかけられる。該RC回路フィルター402は超音波周波数範囲に対応する信号のみの通過を可能にする。
受信器400は、例え該受信器が常時超音波信号を聴いても、低電力で動作するよう構成される。制御器404はプロセッサ420の動作を制御するようプログラムされ、着用デバイス120の動作時通常オフに保たれる。制御器404とプロセッサ420は、フィルター402が超音波周波数範囲に対応する信号を検出した時のみオンに変わり、これらの信号にフィルター402を通過させ、これらの信号を出力する。制御器404とプロセッサ420は他の時間、例えば受信器400がコンプライアンスゾーンを確立しない可聴音を受信した時、オフに保たれる。制御器404とプロセッサ420のこの選択的起動は着用デバイス120がさもなければ消費する電力を減じる。
電力はまた、制御器404のクロックとして作用する高精度水晶発振器403を保持するために消費される。制御器クロックによる電力消費を最小化するために、制御器404のタイミングは、高精度水晶発振器403の代わりに、制御器404内に組み入れられた精度の低いRC又はLC発振器405を使って保たれる。該RC又はLC発振器405のタイマーは、抵抗器又は電流源を通したコンデンサの充放電に基づく。該RC又はLC発振器405の精度は水晶発振器403より低いので、該システムは或る誤差範囲を許容することが出来ねばならない。これを達成するため、フィルター402は搬送周波数の受信信号で理想周波数の上又は下2%を許容する。
着用デバイス120内の電力消費を更に減じるために、着用デバイス120は該デバイスの着用者が移動しているか或いは静止しているかを検出する運動センサー401を装備してもよい。静止している着用者は彼/彼女の近傍でコンプライアンスゾーンの新情報を受信しそうでない。運動センサー401が着用者が静止していることを検出すると、制御器404は、電力を消費する着用デバイス120の部品、例えばフィルター402及びプロセッサ420、をオフに切り替える。制御器404は次いで該運動センサーが着用者が動き始めたことを検出した時、該部品をオンに切り替える。
好ましくは、受信器400は、着用デバイスに、コンプライアンスゾーンを指定するコンプライアンスゾーン指定器110からの送信を受信させる、コンプライアンスゾーン指定器110内の送信器200と、同じ種類であるのがよい。或る実施例では、着用デバイス120は異なる種類であってもよい複数の受信器を有する。或る実施例では、受信器400は着用デバイス120を構成する信号を受信するよう使われる。例えば、コンプライアンスゾーン130用に予め決められる又は予め規定される基準が、着用デバイス120で受信された信号により構成されてもよい。同様に、着用デバイス120は着用デバイス120を着用する特定ユーザーに関連するよう構成されてもよい。例えば、各着用デバイス120は特定ユーザーに関連する一意的な識別番号を有してもよい。
計算デバイス410はプロセッサ420と記録可能な媒体430を有する。プロセッサ420は、受信器400とインターフェースすることが出来て、そしてコンプライアンスゾーン130を認識するために該受信器により受信された信号を処理し、該コンプライアンスゾーン130用の予め規定された相互作用基準を識別し、該相互作用基準への適合を判定し、そして該相互作用基準への適合があったか否かを記録するようプログラムされた何等か適当なプロセッサであってもよい。適当なプロセッサは本開示の利点を与えられた当業者には明らかであろう。該記録可能な媒体430は、相互作用基準を含むプロセッサ420用のインストラクションと、相互作用基準への適合を含む該プロセッサ420により得られた又は発生されたデータと、を記憶するため使われる。この様なデータはコンプライアンスゾーン130との何等かの相互作用の月日、時間、及び結果を含む。記録可能な媒体430は着用デバイス120と一体に、又はそれとは分離して、提供されるメモリーデバイスである。他の適当な記録媒体が本開示の利点を与えられた当業者には明らかであろう。
例示実施例では、受信器400で受信された超音波信号はデータでエンコードされている。この実施例では、着用デバイス120のプロセッサ420は該受信した超音波信号を処理し、該超音波信号内にエンコードされたデータを復号するようプログラムされる。
或る実施例では、コンプライアンスゾーン認識部品140は1つ以上の送信器440を更に有してもよい。該1つ以上の送信器440は着用デバイス120からの超音波信号を送信するよう構成される。本発明の或る実施例に依れば、該着用デバイスは多重送信器を有してもよい。
或る実施例では、該1つ以上の送信器440は応答装置構成で受信器400と連携して使われてもよい。この様な構成では、該1つ以上の送信器440は問い合わせ信号をコンプライアンスゾーン指定器110の受信器220へ送信し、該受信器は翻ってコンプライアンスゾーン指定器110の送信器200からの応答で信号を送信する。或るこの様な実施例では、コンプライアンスゾーン認識部品140の該1つ以上の送信器440により送信される信号はコンプライアンスゾーン指定器110により送信される信号の範囲及び/又は種類を判定する。
図5A及び5Bは、着用デバイスがバッジ500である着用デバイス120の例示実施例を画く。該バッジは標準的特定施設向け識別バッジの形であってもよい。図5Aはバッジ500の正面図を画く。図5Bはバッジ500の背面図を画く。
バッジ500はコンプライアンスゾーン認識部品140を有するハウジング510を備える。ハウジング510はバッジ500にクリップ又は吊り紐を取り付けるための貫通孔512を有する。ハウジング510はプラスチック又は他の適当な材料で作られてもよい。バッジ500の前面には、該バッジの着用者用の識別情報が提供される。これは該バッジに関連する人の写真520のみならず、該関連する人の名前522及び地位524を含む。実施例では、バッジ500は更に外部受信器530及び/又は外部送信器532を有してもよい。好ましくは、再充電可能な又は取り換え可能なバッテリーの様なバッテリーが該バッジ500に給電するのがよい。或る実施例では、バッジ500は、データ転送及びバッテリー充電用に使われてもよいUSB又はイーサネット(Ethernet)ポートの様なポートを有してもよい。
或る実施例では、着用デバイス120はコンプライアンスゾーンに入る時又はコンプライアンスゾーン内部にいる時、コンプライアンスゾーンの通知を提供することが出来る。該通知は可聴式、可視式、触覚式又はそれらの何等かの組み合わせであってもよい。図5A及び5Bの例では、可視式通知は、図5Aで示す様な、バッジ500の前側の発光ダイオード(LED)の様なライトアップ指示器540により提供される。可聴式の通知又は警報は図5Bに示す様なバッジ500の背後側のスピーカー550により提供される。触覚式通知は振動により提供されてもよい。
或る実施例では、着用デバイス120は加えて、バッジの着用者がコンプライアンスゾーン用の相互作用基準に適合しない通知を提供してもよい。着用デバイスが不適合モードに入ると、不適合の通知は可聴式でも、可視式でも、或いは触覚式であってもよい。図5A及び5Bの例では、可視式通知が、図5Aに示すバッジ500の前側の発光ダイオード(LED)の様なライトアップ指示器560により提供される。可聴式通知は図5Bに示すバッジ500の背後側のスピーカー550により提供される。触覚式通知は振動により提供される。
或る実施例では、着用デバイス120上にオーバーライド(override)が提供される。該オーバーライドはユーザーが着用デバイス120により提供される非適合の通知をオフに切り替えることを可能にする。該オーバーライドはバッジ500上に提供され、ユーザーが該オーバーライドを選択することを可能にするボタン又はスイッチ570であってもよい。或る実施例では、オーバーライドは着用デバイス120上で実行されるソフトウエアにより提供される。オーバーライドの利用可能性は着用デバイスの着用者の地位又は役割に依る。すなわち、着用デバイスの或る着用者には、オーバーライドのオプションは彼等に利用可能にさせられない。例えば、病院環境で、医師はオーバーライドのオプションを有するが、一方ハウスキーピングスタッフは有しない。或るこの様な実施例では、オーバーライドの使用は着用デバイス120上又は該システムのどこかに記録される。
図6A及び6Bは、着用デバイスがバッジホルダー600であり、該着用デバイスが標準の特定施設向け識別バッジに付くよう構成された、着用デバイスの1つの例示実施例を画く。図6Aはバッジホルダー600の正面図を画く。図6Bはバッジホルダー600の背面図を画く。
図5A及び5Bのバッジ500と同様に、バッジホルダー600はコンプライアンスゾーン認識部品140を有するハウジング610を備える。該ハウジング610はクリップ又は吊り紐を該バッジホルダー600に取り付けるための貫通孔612を有する。該ハウジング610はプラスチック又は他の適当な材料で作られてもよい。該バッジホルダー600は従来の識別バッジと対をなす。該バッジホルダー600は識別バッジを受けて、保持するよう設計された範囲620を有する。好ましくは、バッジホルダー600が再充電可能な又は取り換え可能なバッテリーの様なバッテリーにより給電されてもよい。或る実施例では、バッジホルダー600はデータ転送及びバッテリー充電用に使われてもよいUSB又はイーサネットポートの様なポートを有してもよい。
図5A及び5Bのバッジ500に於ける様に、バッジホルダー600は該バッジホルダー600がコンプライアンスゾーン130内に入った又はコンプライアンスゾーン130内にあると言う通知を提供する。該通知は可聴式、可視式、触覚式又はそれらの何等かの組み合わせであってもよい。図6A及び6Bの例では、可視式通知は、図6Aに示す様なバッジホルダー600の前側の発光ダイオード(LED)の様なライトアップ指示器640により提供される。可聴式通知は図6Bに示す様にバッジホルダー600の背後側のスピーカー650により提供される。触覚式通知は振動により提供されてもよい。
バッジホルダー600はまた、該バッジの着用者がコンプライアンスゾーン用の相互作用基準に適合しない通知を提供してもよい。非適合の通知は可聴式、可視式、触覚式又はそれらの何等かの組み合わせであってもよい。図6A及び6Bの例では、可視式通知は図6Aで示す様なバッジホルダー600の前側の発光ダイオード(LED)の様なライトアップ指示器660により提供される。可聴式通知は図6Bに示す様にバッジホルダー600の背後側のスピーカー650により提供される。触覚式通知は振動により提供されてもよい。
バッジホルダー600はまた、オーバーライド機能を備えてもよい。該オーバーライドは、バッジホルダー600上に提供され、ユーザーが該オーバーライドを選択することを可能にするボタン又はスイッチ670であってもよい。オーバーライドの利用可能性は着用デバイスの着用者の地位又は役割に依る。或るこの様な実施例では、オーバーライドの使用は該バッジホルダー600上に記録される。
IV.超音波信号内のデータエンコード
コンプライアンスゾーンを確立するため使われる超音波信号はデータでエンコードされる。該データは、超音波信号により確立されるコンプライアンスゾーンの種類及び識別の情報、コンプライアンスゾーン指定器110の情報他を含んでもよいが、それらに限定されない。各コンプライアンスゾーン指定器はその超音波信号送信を該データでエンコードする。コンプライアンスゾーン指定器の制御器は、該送信器により送信される超音波信号が該データでエンコードされるように、コンプライアンスゾーン指定器の送信器を制御するべくプログラムされる。
例示実施例では、コンプライアンスゾーン指定器により送信される超音波信号内にエンコードされたデータは特定のコンプライアンスゾーンを識別する。該データはメッセージの形であってもよい。この実施例で、該メッセージは超音波搬送波サイクルの連続するバ
ースト間のタイミングでエンコードされる。
各コンプライアンスゾーン指定器は一定間隔で割り当てられたゾーンIDを含むメッセージを送信する。該ゾーンIDは特定のコンプライアンスゾーンを一意的に識別する。例えば、全ての手洗いステーションにより送信されるゾーンIDは特定値、例えば、0を有する。他のコンプライアンスゾーン指定器は値1から1023を有するゾーンIDを備える。例示実施例では、1つより多いコンプライアンスゾーン指定器が同じゾーンIDを割り当てられてもよい。しかしながら、2重のゾーンIDは、着用デバイス120を着用する誰かが1分内の間に移動できる程近いコンプライアンスゾーンには割り当てられない。
図7はコンプライアンスゾーンを確立する方法論の1つの例示実施例のフローチャートである。コンプライアンスゾーン指定器は、コンプライアンスゾーンを確立する、超音波信号内にエンコードされるべき15ビットのメッセージを受信する(ステップ705)。代わって、該コンプライアンスゾーン指定器は、該コンプライアンスゾーンに関連するゾーンIDと、該ゾーンIDに関連する周期的冗長検査(CRC)チェックサムと、に基づきメッセージを生成する。この実施例では、該コンプライアンスゾーン指定器は該ゾーンID及び/又は該CRCチェックサムを受信するか、又はこれらの値自身を決定する。該コンプライアンスゾーン指定器は、該メッセージの上位10ビットを該ゾーンIDに、該メッセージの下位5ビットを該CRCチェックサムに、設定することにより該15ビットのメッセージを生成する。
コンプライアンスゾーン指定器は次いで超音波送信器を使って超音波信号を送信することによりコンプライアンスゾーンを確立する(ステップ710)。該コンプライアンスゾーン指定器は該超音波信号を15ビットメッセージでエンコードし、該メッセージは該コンプライアンスゾーンを一意的に識別するゾーンIDを含む。該メッセージは超音波信号の連続するバースト間の時間間隔のシーケンスでエンコードされる。特に、コンプライアンスゾーン指定器は超音波信号の7つのバーストを周期的に送信し、各バーストは6搬送サイクルのシーケンスとなっている。該メッセージは、超音波信号の7つのバースト内の連続するバースト間の6つの時間間隔内で、各名目時間間隔が該メッセージの特定文字に対応するよう、エンコードされる。
超音波信号内のデータエンコード動作の例示実施例は、ここで説明するパルス、バースト、文字、及びメッセージに階層化される。
パルス:“パルス”は超音波信号を復号するプロセッサにより受信される入力を示し、該入力は1つの超音波搬送サイクルが受信されたことを示す。例示実施例では、超音波搬送周波数は約40KHzであり、該周波数では、該搬送波がオンである時、パルスは25μs毎に起こる。該搬送波周波数は該コンプライアンスゾーン指定器の制御器内に組み込まれた低コスト、低電力のRC又はLCタイマー発振器から得られる。該RC又はLCタイマー発振器は高精度ではなく、従って該システムは或る誤差の範囲を許容する。この様であるから、例示実施例では、超音波パルスを受信する超音波受信器は搬送波周波数が、パルスが受信器に到着時、理想周波数、40KHzの2%以内にあることを期待する。
該超音波パルスが最終的に超音波受信器で受信され、受信プロセッサ内のファームウエアで処理される前に、他の誤差が集積する。これらの誤差は送信器の超音波増幅器内の固有のジッタと、該受信器内の固有のジッタと、を含む。追加のジッタは、時間を基準クロックの整数サイクルへ量子化することと、該ファームウエア内でのデータのサンプリングと、により引き起こされる。これら及び他の誤差に適合するために、例示実施例では、該システムは該受信ファームウエア内で、すなわち該超音波受信プロセッサ内で、8%までの誤差を許容する。すなわち、例示実施例では、該受信ファームウエアはパルス間の時間間隔を、もし該時間間隔が27μsを含めた23μsと27μsの間にあるなら、有効であると解釈する。
バースト:“バースト”は、上記例示実施例で、連続するパルス間の全時間間隔が有効範囲内にある、すなわち27μsを含めた23μsと27μsの間にある様なパルスのシーケンスを言う。バースト内の連続するパルスの間の有効な時間間隔は、該パルスが搬送周波数で超音波を受信した結果の様であることを示す。
図8Aに図解した例示実施例では、バースト800は、有効な時間間隔(t−t)を有する6つの連続パルス(802−812)が受信された時、検出される。連続パルス間の時間間隔は、もし該時間間隔が27μsを含む23と27μsの間にあるなら有効である。超音波送信器と受信器の共振の故に、搬送サイクルの最初のカップルがより低い振幅で受信され、従ってことによると全く受信されない。超音波送信器はかくしてバースト当たり少なくとも8搬送サイクルを送信する。しかしながら、バースト当たりの搬送サイクルの数の増加は、超音波信号が環境内に滞る時間を延ばし、表面からエコーし、遅延付きで受信される信号の可能性を高める。遅延信号の受信を防止するために、超音波送信器はバースト当たり10より多い搬送サイクルを送信しない。すなわち、超音波送信器はバースト当たり8から10の搬送サイクルを送信する。
超音波信号の有効なバーストを受信後、超音波受信器は該超音波信号内のマルチパス干渉を最小化又は除去するために、ブラックアウト期間の間、追加のパルスを無視する。マルチパス干渉は、ソースからの波が2つ以上の経路を経由して検出器に達し、或る条件で、該波の2つ以上の成分が干渉する現象である。超音波信号は環境でエコーし、1つの受信器で多数回受信され得る。バースト間の最小有効時間間隔は、前のバーストからのエコーが消え去るよう選ばれる。例示実施例では、バースト間の絶対最小有効時間間隔は32.23msである。停止時間は、該システム内の全部の起こり得る誤差の原因のためのマージンを含めて、次のバーストの最初のパルスを受信するのに少なくとも時間内にブラックアウト期間が満了するよう、設定される。例示実施例では、最小ブラックアウト時間は約10mの伝播距離に対応する30msである。例示実施例では、超音波受信器を構成するために望ましいどんなブラックアウト時間も選択され、使われてもよい。
文字:文字はコンプライアンスゾーン指定器により送信されるメッセージの構成要素である。“文字”は2つの連続バースト間の1つの時間間隔内にエンコードされるデータを示す。2つの連続するバースト間には限られた範囲の有効時間間隔があるしかない。有効な文字はこの有効範囲内に入り、各一意的な文字は、2つの連続するバースト間の予め規定された、名目の時間間隔に対応する。該有効範囲の外に外れる時間間隔はどんな文字にも対応しない。
例示実施例は9つの有効文字:メッセージの開始(SOM)及び整数値0から7、を提供する。該SOM文字は(1/32)s(=31.25ms)の名目時間間隔に対応する。追加の文字は該SOM時間間隔に付加された(1/512)s(=1.953ms)の時間間隔インクレメントに対応しており、0の文字が最初で、7の文字が最後である。すなわち、該SOM文字時間が(1/32)s(=31.25ms)、0の文字が{(1/32)+(1/512)}s、1の文字が{(1/32)+(2/512)}s、2の文字が{(1/32)+(3/512)}s、3の文字が{(1/32)+(4/512)}s、4の文字が{(1/32)+(5/512)}s、5の文字が{(1/32)+(6/512)}s、6の文字が{(1/32)+(7/512)}s、7の文字が{(1/32)+(8/512)}s(=46.88ms)である。
有効文字時間の間に違反時間はない。上記例示実施例では、時間間隔は該時間間隔内に
エンコードされた文字を解釈するために(1/512)sの最も近い倍数に最初に丸められる。すなわち、各文字に関連する有効な時間間隔は名目時間間隔±(1/1024)s(=±977μs)である。従って、有効な文字時間の範囲は可能な最小SOM文字[{(1/32)−(1/1024)}s=30.27ms]と可能な最大の7の文字[{(1/32)+(8/512)+(1/1024)}s=47.85ms]の間である。この範囲の外のバースト時間間隔は無効である。
メッセージ:“メッセージ”は少なくともゾーンIDと、該ゾーンIDに関連する周期的冗長検査(CRC)チェックサムを合わせたものである。ゾーンIDはコンプライアンスゾーンの種類(例えば、手術室、手洗いステーション他)を示し、コンプライアンスゾーンに関連する識別子及び/又は該コンプライアンスゾーンに関連する一意的な識別子(例えば、手術室番号14、手洗いステーション43他)であってもよい。該CRCチェックサムは、メッセージの有効性を判定する、例えば、該メッセージが超音波信号の送信中変更されたかどうかを決定する、ために使われる数である。
メッセージは文字の特定のシーケンスである。かくしてメッセージのサイズは該メッセージ内の文字数に依る。各文字は超音波信号の2つの連続するバースト間の1つの時間間隔内にエンコードされる。かくして、メッセージのサイズは該メッセージを組み入れるバースト数により決定される。すなわち、メッセージを形成するバースト数が多い程、メッセージは大きい。
適当なメッセージサイズと対応するバースト数は例示実施例で使用するために選択される。コンプライアンスゾーン指定器はメッセージ当たりのバースト数に依り超音波信号を周期的に送信する。非常に多数のゾーンIDの必要性を有する非常に大きい施設では、メッセージサイズとメッセージ当たりのバースト数も同様に非常に大きい。他方、小さな施設では、メッセージサイズとメッセージ当たりのバースト数は小さい。
図8Bに図解する例示実施例では、メッセージ820は連続する6つの有効文字の特定のシーケンスであり、該文字は連続する7バースト(822−834)内の連続するバースト間の6つの名目時間間隔に対応する。第1文字はSOM(スタートオブメッセージ)文字であり、残る文字はデータ文字(0−7)である。各文字は該メッセージ(T−T)内の2つの連続するバースト間の1つの時間間隔でエンコードされる。かくして、メッセージは該7つの有効バースト内の連続するバースト間の時間インターバルのシーケンスでエンコードされる。
図8Cで図解される様に、メッセージ830は15ビットの情報を有し、該メッセージの10の最上位ビットはゾーンID832に対応し、該メッセージの5つの最下位ビットは該ゾーンID用のCRCチェックサム834に対応する。
全てのメッセージはSOM文字で始まり、この文字は他では現れないので、受信されたSOM文字は常に新メッセージのスタートとして解釈される。それ故、SOM文字が受信されると、前のメッセージは捨てられる。これは、どんなパルスのシーケンスが該メッセージのスタートに先行するかに関係なく、メッセージのスタートが常に認識されることを保証する。すなわち、超音波受信器は、該受信器がメッセージ内のどこにいると考えるかに関係なく、常にメッセージのスタートを求めるよう“聞いている”。
完全なメッセージは、有効なパルス、バースト、文字及びメッセージ用の上記ルールがメッセージ全体に亘って守られている場合にのみ受信される。もしメッセージ上でこれらのルールの何れかが破られていればメッセージは直ちに捨てられる。
もしパルス又はバーストレベルでルール違反が検出されるなら、メッセージ解釈ロジックはリセットされる。すなわち、該メッセージは捨てられ、受信された次のパルスがメッセージの第1バーストの第1パルスであると仮定される。
メッセージの最後のバーストはまた、次のメッセージの第1バーストであってもよい。すなわち、完全なメッセージが受信された後、メッセージ解釈ロジックはSOM文字を終了するために次のバーストへの期待へリセットされ、SOM文字をスタートしない。
図9は超音波信号内のエンコードされたメッセージを復号するために使われるメッセージ解釈ロジックの1例示実施例のフローチャート900を図示する。該メッセージ解釈ロジックは、着用デバイスで受信された超音波信号内のエンコードされたメッセージの復号で着用デバイスにより追従される。着用デバイスのプロセッサは受信した超音波信号を処理し、該超音波信号内のエンコードされたデータを復号するようプログラムされている。
超音波信号のパルスは超音波受信器で受信される(ステップ905)。もし6つの有効パルスが受信されれば(ステップ910)、超音波信号の有効バーストが受信される(ステップ915)。しかしながら、6つの有効パルスが受信されないなら(ステップ910)、メッセージ解釈ロジックは現在のパルスが有効かどうかを判定する(920)。もし現在のパルスがバーストの第1パルスなら、現在のパルスは有効と考えられる。しかしながら、もし現在のパルスがバーストの第1パルスでないなら、該パルスは、現在のパルスと直前のパルスとの間の時間間隔が23μsと28μsの間にある場合のみ、有効である。もし現在のパルスが有効でないなら、メッセージ解釈ロジックは中止される(ステップ925)。すなわち、次の受信パルスが新メッセージの第1バーストの第1パルスであるとみなされる。しかしながら、もし現在のパルスが有効なら、次のパルスが受信される(ステップ910)。
もし6つの有効なパルスが受信されると、超音波信号の有効なバーストが受信される(915)。もし7つの有効なバーストが受信されるなら(930)、有効なメッセージが受信される(935)。この場合、直ぐ次のバーストが新メッセージの第2バーストであると期待される(940)。
しかしながら、もし7つの有効なバーストが未だ受信されないなら(ステップ930)、メッセージ解釈ロジックは現在のバーストが有効かどうかを判定する(ステップ945)。もし該現在のバーストがメッセージの第1バーストなら、現在のバーストは有効と考えられる。もし現在のバーストが該メッセージの第2バーストなら、現在のバーストは、現在のバーストと直前のバーストとの間の時間間隔がSOM文字に対応する、すなわち{(1/32)±(1/1024)}sである、場合のみ有効である。もし現在のバーストが該メッセージ内の第3から第7のバーストなら、現在のバーストは、現在のバーストと直前のバーストとの間の時間間隔がデータ文字(0−7)に対応する場合のみ、有効である。
もし現在のバーストが有効でないなら、メッセージ解釈ロジック作用は中止される(ステップ950)。次の受信パルスは新メッセージの第2バーストの第1パルスであるとみなされる。しかしながら、現在のパルスが有効なら、該メッセージの次のバーストの次のパルスがブラックアウト期間の後受信される(ステップ955)。該ブラックアウト期間は、その間更に進んでパルスが受信されない、現在のパルスの受信時間から少なくとも30msである。すなわち、次のパルスは現在のパルスが受信されて少なくとも30ms後に受信される。
メッセージ有効化:図8Cに図解される様に、各15ビットメッセージの下位5ビット
は周期的冗長検査(CRC)チェックサム834である。CRCは、超音波信号として送信された未加工のゾーンID832への不測の変更を検出するよう設計された非セキュアハッシュ関数(non−secure hash function)である。コンプライアンスゾーン指定器は各ゾーンIDについて、該CRCチェックサムとして知られる短い、固定長の2進シーケンスを計算する。該コンプライアンスゾーン指定器はメッセージの下位5ビットを該CRCシーチェックサムへ、該メッセージの上位10ビットを該ゾーンIDへ、設定することにより15ビットメッセージを創る。かくして、該コンプライアンスゾーン指定器により送信された超音波信号は、該ゾーンIDと該CRCチェックサムの両者を含むメッセージでエンコードされる。
図10はメッセージのCRCチェックサムを計算する例示的方法のフローチャートである。この方法は、超音波信号内にエンコードされるメッセージ内に組み入れるべきCRCチェックサムを決定するためにコンプライアンスゾーン指定器により追従される。15ビットメッセージ語はゾーンIDに初期化される(ステップ1005)。5ビットのCRCアキュミュレーターは2進数の11010に初期化される(ステップ1010)。該メッセージ語は左へ1ビットだけシフトされ、最上位ビットからシフトされたビットは保存される(ステップ1015)。該CRCアキュミュレーターは左へ1ビットだけシフトされる(ステップ1020)。該CRCアキュミュレーターの最下位ビットにシフトされたビットはステップ1015での最上位ビットからシフトされたビットであり、該CRCアキュミュレーターの最上位ビットからシフトされたビットは保存される。もしステップ1020で該CRCアキュミュレーターからシフトされたビットが1であるなら(ステップ1025)、該CRCアキュミュレーターは2進数11010との排他的論理和が求められる(ステップ1035)。さもなければ、もしステップ1020でCRCアキュミュレーターからシフトされたビットが0であるなら、アクションは実行されない(ステップ1030)。ステップ1015−1035は14の残ったメッセージビットの各々について1回繰り返される。該手順の終わりで、該CRCチェックサムは該CRCアキュミュレーター内に残る(ステップ1040)。
着用デバイスが超音波信号を受信すると、該着用デバイスは該メッセージを復号するために該信号を処理する。着用デバイスはメッセージの上位10ビットからゾーンIDを抽出し、該メッセージに対応する新CRCチェックサムを計算する。もし着用デバイスにより計算された新CRCチェックサムが非ゼロであるなら、該メッセージはデータ誤りを含んでおり、着用デバイスは該メッセージを捨てる。しかしながら、着用デバイスにより計算された新CRCチェックサムがゼロであるなら、該メッセージは誤りを有せず、着用デバイスは該メッセージの上位10ビットからゾーンIDを抽出する。メッセージのCRCチェックサムビットは最早必要なく、この点で捨てられる。
図11はCRCチェックサムを使ってメッセージの有効性を判定する例示的方法のフローチャートである。この方法は、コンプライアンスゾーンを確立する超音波信号を受信する着用デバイスにより追従される。該15ビットメッセージのCRCチェックサムは、例えば、図10で図示された方法論に基づいて計算される(ステップ1105)。もし該計算されたCRCチェックサムが0であるなら(ステップ1110)、該メッセージは有効、すなわち誤り無しと考えられる(ステップ1120)。この場合、該ゾーンIDが該メッセージの上位10ビットから抽出され、下位5ビットは捨てられる(ステップ1120)。しかしながら、もし計算されたCRCチェックサムが0でないなら(ステップ1110)、メッセージは有効でない、すなわち誤りを有すると考えられる(ステップ1115)。この場合、該メッセージは捨てられる(ステップ1115)。
V.相互作用基準
前に論じた様に、コンプライアンスゾーン130を認識すると、着用デバイス120の
コンプライアンスゾーン認識部品140は該コンプライアンスゾーン130の相互作用基準を識別する。該相互作用基準はコンプライアンスゾーンと相互作用するルール又は要求であってもよい。例えば、コンプライアンスゾーン130は危険材料を含む範囲用に提供される。かくして、該コンプライアンスゾーン130用の相互作用基準は着用者が危険な材料を取り扱うよう訓練されているか、又は他の仕方で資格付与されていることである。もう1つの例では、コンプライアンスゾーンは分類された範囲用に提供されてもよい。かくして、コンプライアンスゾーン130用の相互作用基準は或るレベル以上の安全権限であってもよい。
本発明の或る実施例に依れば、コンプライアンスゾーン130用の相互作用基準は時間的要求を有してもよい。例えば、危険材料範囲の例では、該危険材料への安全な曝露についての制限時間があってもよい。他の実施例では、相互作用への適合用に制限時間があってもよい。例えば、コンプライアンスゾーン130内の着用デバイスの着用者は或る時間長さ内に要求を完了せねばならない。なお他の実施例では、相互作用基準自身が時刻に基づいて得られてもよい。例えば、夜間は保安目的で施設の施錠(lockdown)があってもよい。換言すれば、コンプライアンスゾーン130は、日中の1セットの相互作用基準を、そして夜間のもう1セットの相互作用基準を、或いは24時間を通しての、又は日、月又は年に基づいての、異なる基準の或る他の組み合わせを、有してもよい。
或る実施例では、該相互作用基準はバイオハザードの要求及び/又は通知であってもよい。例えば、コンプライアンスゾーン130はウィルス研究が行われる範囲用に提供されてもよい。該相互作用基準は、その範囲がバイオハザードを含む一般的警告のみならず、該コンプライアンスゾーン130内の人は防護服を使う様な安全対策に着手する要求を含んでもよい。
本発明の1つの例示実施例では、相互作用基準は認証要求であってもよい。例えば、コンプライアンスゾーン130は病院で伝染性の強い患者用に提供されてもよい。かくして、コンプライアンスゾーン130用相互作用基準は感染医学の認証であってもよい。
或る実施例では、着用デバイスを着用したユーザーの地位又は役割がコンプライアンスゾーン130用の相互作用基準の要因に入れられてもよい。例えば、病院設定では、コンプライアンスゾーン認識部品140により得られる相互作用基準は医師用はハウスキーパー用と異なってもよい。同様に、個々の医師は同じコンプライアンスゾーン130用に異なる相互作用基準を有してもよい。
本発明の或る実施例に依れば、相互作用基準はまた、コンプライアンスゾーン130を出る時の要件を有してもよい。例えば、もしコンプライアンスゾーン130がバイオハザードゾーン用に提供されるなら、相互作用基準は着用デバイスの着用者が該コンプライアンスゾーン130を去った後、汚染除去範囲を訪れる要求を有してもよい。
相互作用基準は多数の応用に役立つように、どんな数の実施、構成、要求及び/又は順列でも許容することで構成されてもよい。或るこの様な実施例では、該相互作用基準を構成する能力は制限されており、相互作用基準を構成するためのアクセスは承認(authorization)、認証(authentication)又は両者を要してもよい。例えば、管理者のみが相互作用基準を構成することが出来ることが望ましい。他の実施例では、種々のユーザーが相互作用基準を構成するために種々の特権を有する。
図12はコンプライアンスゾーンを確立し、それとの相互作用をモニターする例示的方法のフローチャート1200である。例えば、図示された方法は図1で図示されたシステムで実施されてもよい。該方法は信号を送信するコンプライアンスゾーン指定器110で
始まる(ステップ1210)。該信号の送信はコンプライアンスゾーン130を規定する。或る実施例では、該信号は着用デバイス120からの信号に応答してコンプライアンスゾーン指定器110から送信される(ステップ1205)。該着用デバイス120は、該着用デバイス120が該コンプライアンスゾーン130内にある時該信号を受信する(1220)。或る実施例では、着用デバイス120は、コンプライアンスゾーン130が入られたこと、又は該着用デバイス120がコンプライアンスゾーン130内にあることの通知を提供する(ステップ1215)。例えば、可聴式、可視式及び/又は触覚式警告の様な警告が提供されてもよい。着用デバイス120はユーザーにより着用されるので、何等かのこの様な指示又は警告は、追加のインフラストラクチャーを要することなく精細に、直接的にユーザーに提供される。特定ユーザーへのこの様な精細で直接的な指示又は警告は該着用デバイス120の近傍にいる全患者又は全顧客への警報を最小化する。着用デバイス120の通信能力はまた、ユーザーが該着用デバイス120と相互作用することを可能にする。
次いで着用デバイス120のコンプライアンスゾーン認識部品140は該受信した超音波信号を処理し、該超音波信号内にエンコードされた情報を復号する。例えば、該情報は該超音波信号により確立されたコンプライアンスゾーンの種類及び/又は識別を有してもよい。該コンプライアンスゾーン認識部品140は、受信した超音波信号内にエンコードされた情報に基づき、該コンプライアンスゾーン用の相互作用基準を識別する(ステップ1225)。該コンプライアンスゾーン認識部は次いで相互作用基準に従って作用してもよく、例えば、相互作用の要求の着用者へのリアルタイム指示を提供してもよく(例えば、ライトをフラッシュする又はビープ音を鳴らすことにより)、或いは該相互作用基準に適合するために超音波信号を送信及び/又は受信してもよい。該着用デバイス120のコンプライアンスゾーン認識部品140は識別された相互作用基準への適合を判定し、記録する(ステップ1230)。或る実施例では、該着用デバイス120はまた、不適合の通知を提供してもよい(ステップ1235)。例えば、可聴式、可視式及び/又は触覚式警告の様な警告又は警報が提供されてもよい。
VI.手洗い要求を特徴とする病院例
ここで表明される概念のより良い理解のために、特定目的用の特定施設で展開された下記システム例を提供する。展開例は病院に於けるものであり、バリア保護要求、例えば手洗い、グラブ着用、消毒他、を強制することを目的とする。簡単のため、この例はここでは手洗いを引用して説明する。しかしながら、該システムの能力はどんな種類のバリア保護要求にも拡大される。
図13は病院内で手洗い要求を強制するシステムの例示実施例を図示する。しかしながら、本発明はここで説明される特定例に決して限定されないことは注意されるべきである。これらの例は単に図解目的用に提供される。
図13で、システム1300は病院環境で展開された。この実施例で、システム1300は複数のコンプライアンスゾーン指定器1305A及び1305Bと、着用デバイス1345と、を有する。この実施例で、該システム1300はベースステーション1350と、複数の手洗いステーション1325A及び1325Bとを有する。
該手洗いステーション1325A及び1325Bは個人の手を洗浄し、消毒し、そして/又は殺菌するため使われる、水及び石鹸、手指殺菌剤ディスペンサー等を供給するシンクである。手洗いステーション1325A及び1325Bはそれぞれ送信器1330A及び1330Bを有する。送信器1330A及び1330Bはそれぞれの手洗いステーション1325A又は1325Bが使われたことを示す信号の様な、データを送信するよう構成される。送信器1330A及び1330Bは超音波送信器である。本発明の或る実施例に依れば、送信器1330A及び1330Bが着用デバイス1345により受信され得る信号の種類で送信する限り、種々の種類の多数の送信器が存在してもよい。本発明の或る実施例に依れば、該手洗いステーション1325A及び1325Bは、着用デバイス1345から送られる問い合わせ信号に応答して、該手洗いステーション1325A及び1325Bから信号が送られる応答機構成を許容する受信器(示されてない)を更に装備してもよい。送信器に於ける様に、受信器は超音波受信器である。或るこの様な実施例では、送信器1330A又は1330Bはまた、応答機構成内の受信器と連携して使われてもよい。
本例では、それぞれ室1320A及び1320B内の患者ベッド1310A及び1310B付近にコンプライアンスゾーン1315A及び1315Bを提供するために、コンプライアンスゾーン指定器1305A及び1305Bが置かれる。室1320A及び1320Bはまた、それぞれ手洗いステーション1325A及び1325Bを有する。
医師、看護士の様な病院スタッフメンバー1340は着用デバイス1345を着用する。図13の実施例では、該スタッフメンバー1340は室1320A及び1320Bの外側の廊下1335にいる。該廊下1335はまた、ベースステーション1350が配置されるナースステーション1355を有する。
手洗い要求を強制するために、該システム1300は、(着用デバイス1345を着用する)病院スタッフメンバー1340がコンプライアンスゾーン1315A又は1315Bに入る時、該病院スタッフメンバー1340がコンプライアンスゾーン1315A又は1315Bに入る直前に彼又は彼女の手を洗ったかどうかの判定が該着用デバイス1345により行われるよう構成される。もし病院スタッフメンバー1340が彼等の手を洗ったならば、着用デバイス1345は手洗い要求への適合を記録する。もし病院スタッフメンバー1340が彼/彼女の手を洗わなかったなら、着用デバイス1345は手洗い要求への適合が求められている警告又は催促を発する。バッジ500及びバッジホルダー600の実施例に関して上記で述べた様に、該警告又は催促は可聴式、可視式、触覚式又はそれ等の何等かの組み合わせであってもよい。該警告が発せられた後、病院スタッフメンバー1340はオーバーライドを作動するか、該警告に応答して彼等の手を洗うか、又は該警告に応答した彼等の手洗いを行わないかも知れない。もし該オーバーライドが作動されれば、着用デバイス1345はオーバーライドが作動されたことを記録する。もし病院スタッフメンバー1340が該警告に応答して彼等の手を洗えば、着用デバイス1345は警告が発せられた後、着用者の手が洗われたことを記録する。もし、予め選択された時間長さ(例えば、30s)の後、病院スタッフメンバー1340が警告に応答した彼等の手洗いを行わないなら、着用デバイス1345は彼等の手洗い要求への不適合を記録する。
着用デバイス1345が病院スタッフメンバー1340が彼等の手を洗ったかどうかを判定出来るように、着用デバイス1345は手洗いステーション1325A及び1325Bとの相互作用を記録するよう構成された手洗いモニターを備える。
図14は図13のシステムの1部分のブロック線図を図示する。特に、図14は互いに相互作用するよう構成された着用デバイス1405及び手洗いステーション1415を有するシステム1400の例示実施例を図示する。着用デバイス1405は、手洗いステーション1415との相互作用を追跡するよう構成された手洗いモニター1410を有する。該手洗いステーション1415はまた、該手洗いステーション1415の使用を追跡するモニター1420を有する。
手洗いステーション1415のモニター1420は該手洗いステーションの使用を追跡するよう構成される。例えば、もし手洗いステーションがシンクであるなら、該モニター
1420は蛇口及び石鹸ディスペンサーの使用を追跡する。もし手洗いステーション1415が手指殺菌ディスペンサーなら、モニター1420は該ディスペンサーの使用を追跡する。もし該モニター1420が、手洗いステーション1415が使用されたことを検出するなら、該モニター1420は該手洗いステーションに、該手洗いステーションが使われたことを示す“洗浄スタンプ”の様な信号を送信するよう指示する。或る実施例では、該送信される信号は一意的である。例えば、手洗いステーション1415により送信される“洗浄スタンプ”は該手洗いステーション1415の識別番号を有する。該“洗浄スタンプ”はまた、時間、月日の様な他の情報を有してもよい。
手洗いステーション1415が応答機構成を有する或る実施例では、モニター1420は使用を示す信号が応答して送られる前に着用デバイス1405から受信される信号を待ってもよい。或る実施例では、該モニター1420は手洗いステーション1415の各使用を記録する。応答機構成を有する実施例では、該記録されるデータは該手洗いステーション1415と相互作用する着用デバイス1405用の識別情報を有する。該記録された情報は次いでアクセスされ、調査されてもよい。
着用デバイス1405の手洗いモニター1410は上記表明の様にコンプライアンスゾーン認識部品140の部分であるか、又は該モニターはコンプライアンスゾーン認識部品140とは分離されていてもよい。手洗いモニター1410は手洗いステーション1415から受信する信号を受けるよう構成されてもよい。例えば、該手洗いモニター1410は手洗いステーション1415のモニター1420により発生された“洗浄スタンプ”と、受信した“洗浄スタンプ”に関するデータと、を記録保存又は他の仕方で記録してもよい。該“洗浄スタンプ”に関するデータは、“洗浄スタンプ”が受信された手洗いステーション1415の識別番号のみならず、該“洗浄スタンプ”が受信された時間と月日を含んでもよい。このデータは手洗い要求への適合を判定するため使用されてもよい。例えば、病院スタッフメンバーが彼等の手を洗ったかどうかを判定するために、手洗いモニター1410により記録されたデータは、中でも、該データが受信された時、“洗浄スタンプ”が受信されたかどうかと、どの手洗いステーション1415から該データが受信されたか、とを示すよう参照されてもよい。
前述の様に、相互作用基準は時間的側面を有してもよい。図13及び14の手洗いの例では、該時間的側面は、コンプライアンスゾーン1315A又は1315Bに入る前の、如何程長い前に、手洗いを示す信号又は“洗浄スタンプ”が受信されたかを含んでもよい。例えば、もし最後に受信された“洗浄スタンプ”がコンプライアンスゾーン1315A及び1315Bに入る15秒より長く前に受信されたならば、病院スタッフメンバー1340の手は最早消毒されてない機会がある。その場合コンプライアンスゾーン1315A及び1315Bの手洗い要求に適合するために着用デバイス1345はもっと最近の“洗浄スタンプ”を要求するよう構成されてもよい。同様に、着用デバイス1345は、該着用デバイス1345が病院スタッフメンバー1340が彼等の手を洗う要求を示す警告又は催促を発した後、“洗浄スタンプ”を受けるのにどれだけ長く掛かったかを記録してもよい。
例示実施例では、手洗い要求を実施する相互作用基準はまた、病院スタッフメンバー1340にコンプライアンスゾーン1315A又は1315Bを出た後彼等の手を洗うことを要求する。例えば、着用デバイス1345は、感染の起こり得る広がりを防止するために、コンプライアンスゾーンを出た後予め選択された時間量(例えば、30s)内に、新“洗浄スタンプ”を受けることを要求してもよい。もし新しい“洗浄スタンプ”が割り当て時間内に受信されなかったなら、警告又は催促が発せられてもよい。該警告又は催促は可聴式、可視式、触覚式又はそれらの何等かの組み合わせでもよい。該警告が発せられた後、病院スタッフメンバー1340はオーバーライドを作動するか、新“洗浄スタンプ”を受けるために警告に応答して彼等の手を洗うか、又は該警告に応答する手洗いを行わないかも知れない。もし該オーバーライドが作動されるなら、着用デバイス1345は該オーバーライドが作動されたことを記録する。もし病院スタッフメンバー1340が該警告に応答して彼等の手を洗うなら、該着用デバイス1345は該警告が発せられた後“洗浄スタンプ”が受けられたことを記録する。もし予め選択された時間量の後、病院スタッフメンバー1340が該警告に応答した彼等の手洗いを行わないなら、着用デバイス1345は該手洗い要求への彼等の不適合を記録する。
相互作用基準への適合の判定は相互作用基準により実施される要求又はプロトコルに依る。例えば、図13及び14の実施例では、該相互作用基準は手洗い要求を実施するよう使われる。病院スタッフメンバー1340が彼等の手を洗ったどうかを判定するために、“洗浄スタンプ”が使われた。このシステムを実施するための方法論の1実施例は、図15で見られる。
図15は、図14に図示された着用デバイス1405と手洗いステーション1415との間の相互作用の方法の例示実施例のフローチャート1500を図示する。最初に、手洗いステーション1415が使われたかが判定される(ステップ1505)。これは該手洗いステーションのモニター1420により行われる。次ぎに、手洗いステーションが使われたことを示す“洗浄スタンプ”の様な信号が送信される(ステップ1510)。次いで該“洗浄スタンプ”が受信され、着用デバイス1405に記録され、病院スタッフメンバーが彼等の手を洗ったことを示す(ステップ1515)。或る実施例では、これは着用デバイス1405の手洗いモニター1410により行われてもよい。
図16は病院内の手洗い要求を強制する例示的方法のフローチャート1600を図示する。この方法は図14のシステムを使って実施される。病院スタッフメンバーはコンプライアンスゾーン1315A及び1315Bの1つに入る(ステップ1605)。次いで、該コンプライアンスゾーン1315A及び1315Bに入る前に“洗浄スタンプ”が着用デバイス1405により受信されたかが判定される(ステップ1610)。もし“洗浄スタンプ”が受信されたなら、着用デバイス1405は要件を満たした入場を記録する(“適合#1”)(ステップ1615)。もし“洗浄スタンプ”が該コンプライアンスゾーン1315A又は1315Bに入る前に受信されなかったなら、着用デバイスは警告を発する(ステップ1620)。着用デバイスは次いでオーバーライドが作動されたかを判定する(ステップ1625)。もしオーバーライドが作動されたなら、着用デバイス1405は該作動を記録する(“状態1”)(ステップ1630)。もしオーバーライドが作動されないなら、着用デバイス1405は該警告後“洗浄スタンプ”が受信されたかを判定する(ステップ1635)。もし“洗浄スタンプ”が受信されたら、着用デバイス1405は要件を満たした入場を記録する(“適合#2”)(ステップ1640)。もし“洗浄スタンプ”が受信されないなら、不適合が記録される(ステップ1645)。
図17はコンプライアンスゾーンを去った後に病院内で手洗い要求を強制する例示的方法のフローチャート1700を図示する。病院スタッフメンバーはコンプライアンスゾーン1315A及び1315Bの1つを出る(ステップ1705)。次に該コンプライアンスゾーン1315A及び1315Bを去ってから時間Tが経過したかが判定される(ステップ1710)。例えば時間Tは30sであってもよい。時間Tの経過の前に“洗浄スタンプ”が受信されたかが判定される(ステップ1715)。もし“洗浄スタンプ”が受信されたら、着用デバイス1405は要件を満たした入場を記録する(“状況2”)(ステップ1720)。もし“洗浄スタンプ”が時間Tの経過の前に受診されなかったなら、着用デバイス1405は不適合を記録する(ステップ1725)。
VII.タイムアウトプロトコルを特徴とする病院例
本発明に依るシステムのもう1つの例示的使用法は、手術手順の開始の前の手術室内でのタイムアウトプロトコルの記録と強制にある。タイムアウトプロトコル中に、良い実施法では、該手術手順に関与する全ての病院スタッフ(例えば、外科医、看護士、麻酔医他)が、正しい患者が正しい手術手順を受けようとしていることを確認するために一時休止することを指令する。タイムアウトプロトコル中、スタッフメンバーは該プロトコルの開始をアナウンスし、患者名と手術手順の詳細を読み上げる。該タイムアウトプロトコルは、病院スタッフメンバーが彼/彼女に患者の同一性又は手術手順の詳細に同意しないかどうかの意見を述べさせることにより、避け得る手術ミスを防止する。タイムアウトプロトコルは実施で強制が難しいが、それはスタッフメンバーが該プロトコル中働き続けることが多く、該プロトコル中に読み上げる情報へ注意を払わないことが多いからである。
図18は手術室内でタイムアウトプロトコルを強制するよう構成された例示システム1800を図解する。3人の病院スタッフメンバー1810、1815及び1820が該手術室内の手術手順に関与し、彼等の中でスタッフメンバー1810はタイムアウトプロトコルを開始し、実行するよう任命された指定されたスタッフメンバーである。システム1800は指定されたスタッフメンバー1810に取り付けられた又は他の仕方で組み合わされたコンプライアンスゾーン指定器1805を有し、該指定器は指定されたスタッフメンバー1810の近傍にコンプライアンスゾーンを指定するため超音波信号を送信する。この例示システムで、コンプライアンスゾーンは、中で、又は近くでプロトコルが行われるゾーンである。1つ以上の着用デバイスの着用者は該プロトコル中該コンプライアンスゾーンの中又はその近くで該プロトコルに適合するよう期待される。システム1800はまた、該手術手順に関与する病院スタッフメンバー1810、1815及び1820により各々が着用される複数の着用デバイスを有する。該複数の着用デバイスは、情報でエンコードされる超音波信号を使って相互に通信するよう構成される。
タイムアウトプロトコルを開始するよう決定すると、該指定されたスタッフメンバーは、例えば作動ボタンを押すことによりコンプライアンスゾーン指定器1805を作動する。該コンプライアンスゾーン指定器1805は超音波信号を送信し、それにより指定されたスタッフメンバー1810の近傍内にコンプライアンスゾーンを指定する。該超音波信号は、該コンプライアンスゾーンの種類、例えば該ゾーンはタイムアウトプロトコルが行われるタイムアウトプロトコルゾーンであること、を識別するデータによりエンコードされる。超音波信号にエンコードされたデータはまた、着用デバイスの1人以上の着用者がタイムアウトプロトコルに適合するよう期待される時間の窓の開始を示す。
スタッフメンバー1815−1820が該コンプライアンスゾーン内にいる時、彼等の着用デバイスはコンプライアンスゾーン指定器1805からの超音波信号を受信する。1例示実施例では、スタッフメンバーの着用デバイスは、該超音波信号の受信に基づき、該コンプライアンスゾーンに関連するタイムアウトプロトコルの相互作用基準を識別するようプログラムされる。すなわち、該超音波信号を受信し、任意選択で該信号内のデータを復号すると、スタッフメンバーの着用デバイスは、該手術室内で適合される必要があるタイムアウトプロトコルがあることを判定する。加えて、該着用デバイスはタイムアウトプロトコルが開始したことを示すために、対応して1つ以上のアクション、例えば、ライトをフラッシュさせる、或いはビープ音を鳴らす等を行ってもよい。もう1つの例示実施例では、スタッフメンバーの着用デバイスはタイムアウトプロトコルの相互作用基準を識別せず、対応してアクションも行わないかも知れない。
例示タイムアウトプロトコル中、指定されたスタッフメンバー1810は該プロトコルの開始を発表し、患者の名前と手術手順の詳細を読み上げる。他のスタッフメンバーは該読み上げられる情報に対する彼等の同意、不同意又は該認識の欠如を、彼等の個人の着用デバイスを使って記録してもよい。例えば、他のスタッフメンバーの各々は彼等の同意を
示す超音波信号を送信するために、彼/彼女の着用デバイスのボタンを押すこと、或いは彼等の不同意又は認識の欠如を示すために該超音波信号を送信しないこと、が起こり得る。該超音波信号は、該信号を送信する着用デバイスか、スタッフメンバーを識別する情報、そして該スタッフメンバーの同意、不同意又は認識の欠如に関する情報他、を含むが、それらに限定されない情報でエンコードされてもよい。例示実施例では、該情報は該スタッフメンバーの着用デバイスにより送信される超音波信号の連続するバーストの間の時間間隔のシーケンスでエンコードされる。
指定されたスタッフメンバー1810の着用デバイスは該スタッフメンバーからの超音波送信を受信する。指定されたスタッフメンバー1810の着用デバイスは、該超音波信号内にエンコードされたデータを処理し、解凍するよう、そして該超音波信号の受信と、該超音波信号内にエンコードされたデータと、を記録するよう、プログラムされている。該スタッフメンバーからの応答は記録され、個別に又は集約して処理され、該処理は実時間で、又は後期応答時間の後(after a post−response time
period)に行われてもよい。1例示実施例では、指定されたスタッフメンバー1810の着用デバイスは、タイムアウトプロトコルの開始の後、予め規定された時間窓中のみスタッフメンバーからの超音波送信を受信する。この実施例では、該着用デバイスは該予め規定された時間の窓が満了した後はスタッフメンバーからの超音波送信の記録と処理を停止する。
例示実施例に依れば、指定されたスタッフメンバー1810の着用デバイスは全スタッフメンバーが手術手順のスタートの前に情報に同意したことを保証しない。すなわち、指定スタッフメンバー1810の着用デバイスは自身では、手順のスタートの前にタイムアウトプロトコルへの適合を保証しない。この実施例では、着用デバイスは超音波信号の受信と該超音波信号内にエンコードされたデータを記録する。この記録は後で、該手順に居た全スタッフメンバーが同意したかどうか、誰が同意したか、誰が不同意だったか、そして誰が中断プロトコルに応答しなかったかを判定するためにベースステーションのワークステーションでダウンロードされ、更に処理される。
もう1つの例示実施例に依ると、指定されたスタッフメンバー1810の着用デバイスは、全スタッフメンバーが手術手順のスタート前に該情報に同意したことを保証する。すなわち、該指定されたスタッフメンバー1810の着用デバイス自身が、該手順のスタート前に該タイムアウトプロトコルへの適合を保証することに参加する。この実施例で、該着用デバイスは、該コンプライアンスゾーンに関与するよう割り当てられたスタッフメンバーを判定する。例えば、着用デバイスは、その手術室内の手術に参加するよう割り当てられたスタッフメンバーを探すために、該コンプライアンスゾーンに関する情報(例えば、手術室識別子)を使う。他のスタッフメンバーから超音波信号を受信すると、該着用デバイスは、どのスタッフメンバーが該信号を発したかを判定するために、該信号内にエンコードされたデータを適合させる。かくして、該着用デバイスはスタッフメンバーの誰が同意して応答したか、誰が不同意で応答したか、或いは誰が全く応答しなかったかを記録する。全スタッフメンバーが同意して応答したことを判定すると、該着用デバイスはタイムアウトの成功を示す(例えば、ビープ音を鳴らすか又は緑色のライトをフラッシュすることにより)。この場合、指定されたスタッフメンバーは次いで手術手順に進行の指示を与えてもよい。
他方、必ずしも全てのスタッフメンバーが応答しなかった、又は同意して応答しなかったことを判定すると、着用デバイスは、例えばビープ音を鳴らしたり、或いは赤いライトをフラッシュすることによりタイムアウトの失敗を示してもよい。この場合、指定スタッフメンバーは、そのスタッフメンバーが同意に到るまで、そして同意に到らないなら、手術手順がスタートすることを避けてもよい。
図19はタイムアウトプロトコル中に、手術手順への参加者により着用される着用デバイスの間の相互作用の方法の1つの例示実施例のフローチャートを図示する。該タイムアウトプロトコルを行う指定されたスタッフメンバーはタイムアウトプロトコルを始動することを決定する(ステップ1910)。該指定されたスタッフメンバーはタイムアウトプロトコルのスタートを示す(ステップ1915)。例示実施例では、指定されたスタッフメンバーは、近傍内にコンプライアンスゾーンを指定する超音波信号を送信するために、該指定されたスタッフメンバーに関連するコンプライアンスゾーン指定器を作動してもよい。もう1つの例示実施例では、該指定されたスタッフメンバーは該指定されたスタッフメンバーの着用デバイス内に組み込まれた超音波送信器を使って該超音波信号を送信してもよい。
該タイムアウトプロトコル中、指定されたスタッフメンバーは手術手順に関する情報を読み上げる(ステップ1920)。全スタッフメンバーは該読み上げられた情報に対し、彼等の同意、不同意又は認識の欠如を、彼等のそれぞれの着用デバイスを使って、例えば、超音波信号を送信する彼等の着用デバイスのボタンを押して、応答する(ステップ1925)。該指定されたスタッフメンバーの着用デバイスは全スタッフメンバーの着用デバイスからの応答信号を受信し(1930)、そして該応答信号を処理し、記憶する(1935)。
任意選択で、該指定されたスタッフメンバーの着用デバイスは、全てのスタッフメンバーが同意して応答したかどうかを判定することにより、該タイムアウトプロトコルへの適合を判定する(1940)。該着用デバイスは次いで全てのスタッフメンバーが該タイムアウトプロトコルに同意したかを、例えば緑色のライトをフラッシュすることにより、或いは何れかのスタッフメンバーが該中断プロトコルに対し同意しないか又は応答しなかったかを、例えば赤色のライトをフラッシュさせることにより示す(ステップ1945)。
VIII.ベースステーション
図13に明記したシステムのもう1つの要素はベースステーション1350である。図13でベースステーション1350は廊下1335内のナースステーション1355内に配置される。該ベースステーション1350は、着用デバイス1345と該ベースステーション1350の間でデータを転送するために、着用デバイス1345と通信するよう構成される。この仕方で、適合データは着用デバイス1345からダウンロードされ、相互作用基準は着用デバイス1345を構成するためにアップロードされる。ベースステーション1350はまた、コンプライアンスゾーン指定器1305A及び1305B及び手洗いステーション1325A及び1325Bの1つ以上と通信するよう構成される。
図18に明記されたシステムでは、該着用デバイスと該ベースステーションの間でデータを転送するために、指定されたスタッフメンバー1810に関連する着用デバイスと通信するようベースステーションが提供される。この仕方で、タイムアウトプロトコルに関するデータは着用デバイスからダウンロードされ、タイムアウトプロトコルに関する相互作用基準は該着用デバイスを構成するようアップロードされる。該ベースステーションはまた、コンプライアンスゾーン指定器1805と、スタッフメンバー1810、1815、及び1820に関連する着用デバイスと、に通信するよう構成されてもよい。
図20はベースステーション1350の例示実施例を図示する。この実施例で、ベースステーション1350はワークステーション2000と着用デバイスラック2010を有する。該ワークステーション2000はターミナル2002、パーソナルコンピュータ2004の様なコンピュータ、そしてキーボード2006及びマウス2008の様な入力デバイスを有する。他の実施例では、ワークステーションはサーバーの様な遠隔地に、又は
中央に、配置されたコンピュータに接続されたターミナル2002であってもよい。他の実施例では、該ワークステーション2000は電気医療記録(EMR)システムの様なもう1つのシステムの部分であってもよい。
着用デバイスラック2010は該ワークステーション2000に接続される。例えば、着用デバイスラック2010はUSB接続を経由して接続されてもよい。該着用デバイスラック2010はデータが該着用デバイス2015から該ワークステーション2000へ、及び該ワークステーション2000から該着用デバイス2015へ、転送されることを可能にする1つ以上の着用デバイス2015を預ける便利な場所を提供する。該着用デバイスラック2010は該着用デバイス2015を受ける多数のスロット又はクレードルを有してもよい。前述の様に、バッジ500又はバッジホルダー600の様な着用デバイスは、該着用デバイス2015のデータを転送し、バッテリーを充電するために、USBポートの様なポートを備えてもよい。該着用デバイスラック2010の各スロット又はクレードルは、該着用デバイス2015のそれぞれのUSBポートと嵌合するためにUSBプラグを備えていてもよい。着用デバイス2015をスロット又はクレードルに入れる動作は、充電又はデータ転送のために該着用デバイス2015をワークステーション2000に接続する。例えば、メンバーの勤務シフトの終わりに、病院スタッフメンバーは、該着用デバイスが再充電することを可能にする該クレードルに彼等の着用デバイス2015を置いてもよく、一方該シフトの間に記録された適合データは記憶及び分析用に該ワークステーション2000にダウンロードされる。代わりに、データ転送通信が無線通信技術を使って行われてもよい。1例示実施例では、着用デバイス2015は1週間以上に亘り集められたデータを記憶するよう構成されるので、該着用デバイス2015上に記憶されたデータは日毎ベースでワークステーション2000に転送される必要はない。
本発明の或る実施例に依れば、ベースステーション1350は着用デバイスラック2010を有しない。代わりに、着用デバイス2015は、有線か又は無線かの何れかの接続方式を使ってベースステーション1350のワークステーション2000に直接通信してもよい。或るこの様な実施例では、ワークステーション2000は遠隔地又は中央の場所(データセンターのコンピュータの様に)に配置され、着用デバイス2015はワークステーション2000と無線で(その内部送信器及び受信器又は追加の無線技術を使って)又はイーサネット接続を経由して通信する。
例示実施例では、ベースステーション1350はまた、着用デバイス2015を構成するため使われてもよい。例えば、図13のコンプライアンスゾーン1315A及び1315B用の手洗い要求を判定する相互作用基準は、ベースステーション1350を使って着用デバイス1345用に構成されてもよい。
前に論じた様に、或る実施例では、図13のベースステーション1350は、着用デバイス1345、コンプライアンスゾーン指定器1305A及び1305B、そして手洗いステーション1325A及び1325Bの1つ以上と無線通信するよう構成されてもよい。この様な無線通信の1つの利点は該無線通信が該システムへの持続して連続した更新を許容することである。かくしてコンプライアンスゾーン及び相互作用基準は必要な様に更新又は修正され得る。同様に、着用デバイス1345、コンプライアンスゾーン指定器1305A及び1305Bそして手洗いステーション1325A及び1325Bの状態もまた、連続的にモニターされる。
コンプライアンスゾーン指定器110の論議で述べた様に、コンプライアンスゾーン指定器110の受信器220はコンプライアンスゾーン指定器110を構成する信号を受信するため使われてもよい。着用デバイス120の論議で述べた様に、着用デバイス120の受信器400は着用デバイス120を構成する信号を受信するよう使われてもよい。同
様に、着用デバイス120の1つ以上の送信器440は記録された適合データを転送するよう使われてもよい。同様に、送信器1330A及び1330Bと、手洗いステーション1325A及び1325Bの受信器(示されてない)もまた、ベースステーション1350への及びベースステーション1350からのデータを転送するため使われてもよい。
一旦データが着用デバイス1345、コンプライアンスゾーン指定器1305A及び1305B、そして手洗いステーション1325A及び1325Bから得られると、該データは記憶され、分析される。このデータはプロトコル及び要求が如何に良く強制されているかを判定するため使われてもよい。該手洗いの例では、病院管理者は、手洗いプロトコルの目標は充たされつつあるかどうかを判定したり、誰が手洗いプロトコルに適合し、誰が適合しないかを判定するために、そして適合を改善するよう該システムを更に構成するために、該データを使ってもよい。或る実施例では、個人の適合に基づいてインセンティブ又は罰点がもたらされてもよい。該データは又、取締機関又は認定機関への提出用に、グループ適合に関する確固たる包括的証拠書類を提供すべく使われてもよい。
図21はバッジを特定病院スタッフメンバーに付随させるために着用デバイスを登録するために使われる例示用グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)2100を図示する。この実施例では、GUIは、ユーザーによって書き込まれるいくつかのフィールドを提供している。第1フィールドはバッジ番号フィールド2105である。該バッジ番号フィールド2105には、ユーザーは構成される着用デバイスの識別番号を入れる。次のフィールドはバッジ着用者フィールド2110である。該バッジ着用者フィールド2110には、ユーザーは着用デバイスと関連した病院スタッフメンバーの名前を入れる。次のフィールドは役割フィールド2115である。役割フィールド2115では、ユーザーは着用デバイスに関連する病院スタッフメンバーの役割を識別する。例えば、該病院スタッフメンバーの役割は“医師”、“看護士”等であってもよい。最後の表示フィールドは認証フィールド2120である。認証フィールド2120には、ユーザーは着用デバイスに関連する病院スタッフメンバーの認証レベルを入れる。例えば、病院スタッフメンバーは感染症医学で認証されていてもよい。ユーザーにより提供される情報に基づき、着用デバイスは該特定の病院スタッフメンバー用に設定される。例えば、該病院スタッフメンバーが感染症医学で認証された医師であるなら、着用デバイスは該医師がコンプライアンスゾーン内にいる時、着用デバイス上でオーバーライドを作動することを可能にするよう設定される。同様に、コンプライアンスゾーンに入った又は該ゾーンを去った後、該医師の手を洗うタイムリミットが調整されてもよい。
図21に図示されたフィールド2105、2110、2115そして2120は多数の可能なフィールドのほんの2、3に過ぎないことは理解されるべきである。本発明の或る例示実施例に依れば、他のフィールドが前のフィールド内に入れられた情報に基づき提供されてもよい。他の実施例では、該フィールドは各相互作用基準を個別に指定するために提供されてもよい。或る実施例では、提供されるフィールドはベースステーションのユーザーの身元に基づいてもよい。すなわち、着用デバイスの設定機能は承認及び/又は認証を要する。例えば、部門の長は該部門内の個別医師又は看護士より高いバッジの設定機能を備える。
IX.2重コンプライアンスゾーンを有する1室を特徴とする病院例
多数が占有する室の使用は病院では普通に見られる。病院は物理的空間制限、コスト的懸念又は要員不足を伴う場合があり、同じ部屋に2人以上の患者を配置することを要求する場合がある。この様な場合、病院は例え患者を分離する物理的壁が無くても、各患者区域用に1つと言う様に、複数のコンプライアンスゾーンを確立する必要性を有する。便宜上、下記例示実施例は2つのゾーンに焦点を宛てるが、当業者は2つより多いゾーンを有するように本発明を実施することが出来る筈である。加えて、上記で1つのゾーン用に説
明した要素の各々は、下記の多数ゾーン実施例と組み合わされてもよい。
この問題への1つの解決策は、1つの部屋に2つのコンプライアンスゾーン指定器を置くことである。この例は、図13で図解される手洗いプロトコルに関して上記で論じられた。図13では、送信器1330Aはコンプライアンスゾーン指定器1305Aと同じ部屋にある。送信器1330Aは手洗いステーション1325Aが使われたことを着用デバイス1345に合図するため使われる。この解決策は、臨床医がコンプライアンスゾーン指定器1305Aに背を向けて手洗いステーション1325Aに立っている時に、彼等の体がその信号をブロックする事実を利用する。多数が占有する病室では、しかしながら、1つのゾーンで立っている臨床医が、そのゾーンの超音波信号を受けるよう位置付けられ、何等かの他のゾーンからの信号をブロックする場合は必ずしもない。
図22は2重コンプライアンスゾーンシステムを有する例示多数が占有する病室を図解する。病室2201は2つのベッド2202a、2202bを有し、各該ベッドはそれらの周りにコンプライアンスゾーンを要する。一般に、第1コンプライアンスゾーン2212aは縦線2210の左で、その線と左壁2208aの間、に提供され、そして第2コンプライアンスゾーン2212bはその線2210の右で、該線と右壁2208bの間、に提供され、壁2208a、2208bは略相対している。上記で論じた様に、これは手洗いプロトコル、危険材料プロトコル、アクセスプロトコル他の様などんな数の相互作用基準を強制してもよい。病室2201はまた、後壁2206上に配置され、2つの超音波送信器2204a、2204bを特徴とする2重コンプライアンスゾーン指定器2203を特徴とする。各送信器2204a、2204bは1つのコンプライアンスゾーンに対応する1つの信号を放ち、2つの相対する壁の1つの方に略向けられている(例えば、送信器2204aはゾーン2012a用に壁2208aの方に、送信器2204bはゾーン2012b用に壁2208bの方に)。
多数が占有する室に伴う困難を図解するために、病室2201に入り、場所Cに立ちベッド2202aの患者に手当てをする臨床医を考える。この例の臨床医はベッド2202aを囲むコンプライアンスゾーンを占めているが、彼等の体は該2重コンプライアンスゾーン指定器2203からの超音波信号をブロックする。これを補償するために、2重コンプライアンスゾーン指定器2203は高い出力レベルで超音波信号を放射し、病室2201の壁から信号を跳ね返らせることにより該臨床医の着用デバイス120に達するよう構成されてもよい。場所Cへのこの様な経路が点線で図22に図示される。
2重コンプライアンスゾーン指定器2203の増加した電力出力はしかしながら不利な面を有し、何故ならば、両送信器2204a、2204bからの超音波信号は長時間の間に該室内で跳ね返るからである。着用デバイス120は何度もこれらのエコー伝送を受信し、どちらのゾーンが現在占められているかを決定する難しさを有する。送信器の出力レベルの注意深い校正がこれらのエコー伝送を最小化するのに役立つ。
この問題を解決し、1つの部屋で2重のコンプライアンスゾーンを実現するために、本発明の実施例は一定の時間間隔で略反対方向に2つの超音波信号を送信し、各信号伝送の受信間の時間差により与えられたゾーンまでの着用デバイスの近さを計算する。
2つのゾーンを創るために、およそ2つのベッドの間の場所に2重コンプライアンスゾーン指定器2203が配置される。該2重コンプライアンスゾーン指定器2203の2つの超音波送信器2204a、2204bは信号が略相対する方向を狙うよう構成される。該送信器の狙い定めは、2重コンプライアンスゾーン指定器2203の相対する側に送信器2204a、2204bを置くか、それらの信号を略相対する方向に向けるために、間にバッフル又は遮蔽板を伴わせて該両送信器を相互に隣接して置くか、又は主送信器に接
続するケーブルを使うことにより送信要素の1つを物理的に分離することにより達成されてもよい。
動作時、2重コンプライアンスゾーン指定器2203は該2重ゾーン環境を創るために該2つの送信器の各々を交互に出力付与する。各送信器2204a、2204bから送信された信号は該コンプライアンスゾーンの1つ用に一意的な識別情報でエンコードされてもよい。この実施例では、該システムは第1コンプライアンスゾーン用のエンコードされた識別情報を有する第1送信器からの第1送信と、第2コンプライアンスゾーン用のエンコードされた情報を有する第2送信器(略反対方向に指向した)からの第2送信と、を提供する。
該2重コンプライアンスゾーン指定器2203はまた、各交互の送信間の時間を精密に保証する水晶制御されたタイマーを特徴とする。交互送信間の時間間隔は選択されてもよいが、好ましくは約1.5sがよい。交互送信の間の一定間隔は、該2重コンプライアンスゾーン指定器2203に対する相対位置のよりストレートな計算を可能にする。
臨床医が着用デバイス120を着用して病室2201に入ると、該着用デバイスは該2重コンプライアンスゾーン指定器2203からの超音波送信を受信し始める。該着用デバイス120は交互の送信間の選択された一定時間間隔を有するようプログラムされている。該着用デバイスは、該交互の送信の受信間の時間を比較し、送信及び受信の間の最小時間差を有するゾーンを選ぶことにより、該デバイスがどちらのコンプライアンスゾーン内に現在配置されているかを判定することが出来る。
例えば、図22の位置Aを考える。もし臨床医が病室2201に入り、位置Aに立つなら、該臨床医の着用デバイス120は点線A1及びA2に沿って進んだ超音波送信を受信する。位置Aは該室の左側にあるので、A1の距離A1はA2の距離より短い。該着用デバイスは時刻Tに該2重コンプライアンスゾーン指定器2203の左に向いた送信器2204aからの第1送信を受信する。該着用デバイスは次ぎに時刻Tに右に向いた送信器2204bからの第2送信を受信する。時間T−Tは交互送信間の一定時間間隔と、超音波信号が点線A2の距離を進むのに掛かる時間と超音波信号が距離A1を進むのに掛かる時間との間の差と、を合計した時間に等しい。すなわち、TA2−TA1−予め決められた間隔はTA2−TA1−各送信器から点Aまでの進行時間の差に等しい。超音波信号は一定速度で進むので、TA1とTA2の間の時間の差は点線A1とA2の長さの差に対応する。この例では、時間TA1は時間TA2より短く、点線A1の長さが短く、該着用デバイスは第1ベッド2202a用のコンプライアンスゾーン内に位置することを意味する。もし臨床医が位置Bに立つならその逆も言える。該デバイスは常に最短の送信時間を有するゾーンの近くにある。この計算法の例はかくして、ゾーン内の位置は相対距離(そして従って、相対送信時間)により決まり、該デバイス又は該デバイスを装着する人の絶対位置を決めることは求められない事実に依る。
より具体的に、図22の点Aの例を与えることが出来る。ゾーン1送信用の1つの経路はA1とラベル付けされた青の鎖線で示される。合計経路長さは約6.1m(20フィート)であるとしよう。点Aまでのゾーン2の送信(ゾーン1送信の後1500msに発生された)用経路はA2とラベル付けされ、それは約7.01m(約23フィート)であると仮定する。空気中の音速は340m/sであり、ゾーン2の信号は点Aのタグに達するために追加の約0.91m(3フィート)、又は概算で約1mを進まねばならないので、ゾーン2の信号はゾーン1からの信号が到達した3ms後に到達する(送信の発生の固定の1500ms差を無視する)。もう1つの方法を与えるなら、TA1は約18ms={20フィート*(0.3m/フィート)*(3ms/m)}そしてTA2は約21ms={21フィート*(0.3m/フィート)*(3ms/m)}なので、TA1はTA2
り短いのでタグはゾーン1にある。同様の論拠を点Bについて持つことが出来て、この場合TB2はTB1より短いのでタグはゾーン2にある。
代わりの実施例では、超音波送信は、特定の送信が送られる時間を示す時間データでエンコードされてもよい(該送信を送るデバイス、又は該送信が送られるコンプライアンスゾーン、用の一意的な識別子に加えて)。この場合、経路A1及びA2の伝搬時間は記録された受信時間から該信号でエンコードされた送信時間を引いた量として直接計算されてもよい。
着用デバイス120はまた、各送信の計算された伝搬時間の間の差に基づく確信度を報告するよう構成される。もし該時間が殆ど等しいなら、該信号が殆ど同一距離を通過し、着用デバイス120は室の中央近くのどこかに位置している様であることを意味する。逆に、もし計算された時間が非常に遠く離れているなら、該信号は1つの送信器から該着用デバイスへ非常に短い経路に沿って進み、一方もう1つの送信器から遙かに長い経路を進まねばならなかったことを意味する。これは、着用デバイスが室の或る側にあると言える高い信頼度に帰着する。加えて、送信の受信と相対伝搬時間の計算は、(1)該デバイス(または該デバイスを身につけた人)がコンプライアンスゾーン内で停止したかどうか、又はそれらが移動しつつあるかを決定し、(2)該結論の信頼度を高めるために受信値を平均化する又はチェックする、ために繰り返されてもよい。なお更に信号は既知の時間間隔で送られるので、ハードウエア及びソフトウエアのフィルターは、超音波信号が期待される時間の“窓”を認識するよう実現され、該窓の外側に出る信号をフィルターで取除いてもよく、それにより重畳する超音波送信により起こされる問題を取り除く。加えて、送信が適切に受信され、処理されることを保証する上記技術の何れかが使われてもよい。
当業者はこの発明が、形状が非対称な室を含めて、種々の形状と寸法を有する室内で作動することを評価するであろう。全て必要なことは、該2重コンプライアンスゾーン指定器2203が2つの望ましいコンプライアンスゾーンを規定する範囲の概略間に配置されることである。代わりに、該2重コンプライアンスゾーンは、与えられた範囲の略相対する端部に展開された2つの別々のコンプライアンスゾーン指定器の使用を通して確立されてもよい。これら2つのコンプライアンスゾーン指定器からの信号を受信する着用デバイス120は、交互の送信の間の時間差の同様な比較を通して該室内の着用デバイスの位置を決定するよう構成されてもよい。
加えて、ここで提示された実施例で、着用デバイス120は識別バッジ又はバッジホルダー内に一体化されることにより、ユーザーの衣服に取り付けるよう構成されることを述べておく。しかしながら、他の実施例では、該着用デバイス120は必ずしもユーザーにより着られず、例えば、代わりの方法で運ばれるプログラム可能なデバイスであってもよい。この様なデバイスは、もし上記説明の様な超音波信号を受信し、該信号に応答して作用することが出来れば、本発明の範囲に入るであろう。
加えて、着用デバイス120は、ネットワーク上でベースステーション3300から、又はネットワーク上でもう1つのサーバーコンピュータから、得られるソフトウエアのダウンロードを含む方法で作られてもよい。1実施例では、該ソフトウエアはインターネット上のウエブサーバーから又はインターネットからダウンロードされてもよい。
かくして、本発明のシステムと方法論は、健康、安全、保険、そして規制の要求に適合するために必要なプロトコルを強制する有効な手段を提供する。コンプライアンスゾーン指定器はプロトコルの強制が望まれる場所に置かれる。該コンプライアンスゾーン指定器はコンプライアンスゾーンを決定する信号を送信する。従業員はコンプライアンスゾーン指定器により送信される信号を受信出来る着用デバイスを備える。着用デバイスがコンプ
ライアンスゾーン内に入ると、該着用デバイスは該コンプライアンスゾーンを認識し、該コンプライアンスゾーン用の相互作用基準を識別する。該相互作用基準は該望まれるプロトコルへ適合するために必要な要求である。該着用デバイスは該相互作用基準へ適合を判定し、記録する。該記録された適合データは次いで、強制されつつあるプロトコルへの適合レベルを決定するために分析される。
前記説明を見た当業者にとって、本発明の多くの変型と代わりの実施例は明らかであろう。従って、この説明は単に図解として解釈されるべきで、本発明を行うために最良モードを当業者に開示する目的用である。構造の詳細は変わっても実質的に本発明の精神を離れることはなく、附属する請求項の範囲内に入る全ての変型の排他的使用は留保されている。本発明は附属する請求項と適用可能な法の支配により要求される程度にのみ限定されるよう意図されている。
また、下記請求項はここで説明される本発明の全ての一般的及び特定的特徴と、言語の問題として、それら間に入ると言われる本発明の範囲の全ての表明と、をカバーするよう理解されるべきである。

Claims (18)

  1. 後壁と、2枚の略相対する壁と、を有する室の中に2つのコンプライアンスゾーンを確立し、かつ2重超音波送信器と相互作用するデバイスであって、該2重超音波送信器は、該後壁上に配置されて、第1コンプライアンスゾーンを確立するため該2枚の略相対する壁の略第1壁の方に向けられた第1超音波送信器と、第2コンプライアンスゾーンを確立するため該2枚の略相対する壁の略第2壁の方に向けられた第2超音波送信器と、を有しており、該第1及び第2超音波送信器は予め決められた時間の間隔で超音波信号を送信しており、該デバイスは、
    メモリー及び超音波信号受信器に接続されたプロセッサを具備しており、該メモリーは実行可能なプログラムを記憶しており、該プログラムは該プロセッサに
    該超音波信号受信器を通して、該第1超音波送信器からの第1超音波送信を受信するよう、そして該第1超音波送信が受信された第1時刻を記録するよう、
    該超音波信号受信器を通して、該第2超音波送信器からの第2超音波送信を受信するよう、そして該第2超音波送信が受信された第2時刻を記録するよう、そして
    該デバイスが第1コンプライアンスゾーンに位置するか、或いは第2コンプライアンスゾーンに位置するか、を判定するために該第1及び第2時刻を比較するよう、命ずる該デバイス。
  2. 前記第1及び第2時刻を比較する過程が、該第1時刻を第2時刻から予め決められた間隔を引き算した値と比較し、それにより該デバイスが第1コンプライアンスゾーンにあるか、或いは第2コンプライアンスゾーンにあるかを判定する過程を有する請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記第1及び第2超音波送信が一連のバーストを有しており、該超音波送信内の該バーストのタイミングがデータをエンコードしており、該第1及び第2超音波送信を受信する過程が更に該超音波送信内に含まれる該データを復号する過程を有する請求項1に記載のデバイス。
  4. 前記第1及び第2超音波送信がそれぞれ前記第1及び第2送信器用に一意的な識別子をエンコードしており、該第1及び第2超音波送信を受信する過程が前記第1時刻及び第2時刻を、該一意的な識別子に基づき、それぞれ該第1及び第2超音波送信器に関係付ける過程を有する請求項3に記載のデバイス。
  5. 前記第1及び第2超音波送信が該送信が送られる送信時刻をエンコードし、該第1及び第2超音波送信を受信する過程が前記第1及び第2時刻をそれぞれ第1及び第2送信時刻に関係付ける過程を有する請求項3に記載のデバイス。
  6. 前記第1及び第2時刻を比較する過程が各超音波送信用の伝搬時間を計算する過程と、該計算された伝搬時間を比較する過程を有する請求項4に記載のデバイス。
  7. 前記デバイスが超音波信号に対応しない受信信号の成分を取除くフィルターを更に具備しており、前記プロセッサは信号が通過し該フィルターにより出力される時のみ受信信号時刻を記録する請求項1に記載のデバイス。
  8. 前記デバイスが前記プロセッサと通信する制御器を更に具備しており、該制御器がクロックを備える請求項1に記載のデバイス。
  9. 前記クロックが低電力RCタイマー発振器を有する請求項8に記載のデバイス。
  10. 請求項1に記載のデバイス、を作る方法であって
    不揮発性のコンピュータ読み出し可能なメモリーから前記デバイスのメモリーへ該プログラムインストラクションをダウンロードする過程を具備する該デバイスを作る方法。
  11. 前記不揮発性のコンピュータ読み出し可能なメモリーがサーバーコンピュータに付随する請求項10に記載の方法。
  12. 前記第1及び第2時刻を比較する過程が、前記デバイスが第1コンプライアンスゾーンにあるか、或いは第2コンプライアンスゾーンにあるかを判定するために、該第1時刻を第2時刻から予め決められた間隔を引き算した値と比較する過程を有する請求項10に記載の方法。
  13. 前記第1及び第2超音波送信が一連のバーストを有しており、該超音波送信内の該バーストのタイミングがデータをエンコードしており、該第1及び第2超音波送信を受信する過程が更に該超音波送信内に含まれるデータを復号する過程を有する請求項10に記載の方法。
  14. 前記第1及び第2超音波送信がそれぞれ第1及び第2送信器用に一意的な識別子をエンコードしており、該第1及び第2超音波送信を受信する過程が前記第1時刻及び第2時刻を、該一意的な識別子に基づき、それぞれ該第1及び第2超音波送信器に関係付ける過程を有する請求項13に記載の方法。
  15. 前記第1及び第2超音波送信は該送信が送られる送信時刻をエンコードし、該第1及び第2超音波送信を受信する過程が、前記第1及び第2時刻をそれぞれ第1及び第2送信時刻に関係付ける過程を有する請求項13に記載の方法。
  16. 前記第1及び第2時刻を比較する過程が各超音波送信用の伝搬時間を計算する過程と、該計算された伝搬時間を比較する過程を有する請求項14に記載の方法。
  17. 後壁と、2枚の略相対する壁と、を有する室の中に2つのコンプライアンスゾーンを確立するシステムであって、
    該後壁上に配置されており、第1コンプライアンスゾーン確立用に該2枚の略相対する壁の略第1壁の方へ向けられた第1超音波送信器と、第2コンプライアンスゾーン確立用に該2枚の略相対する壁の略第2壁の方へ向けられた第2超音波送信器と、を備えており、該第1超音波送信器及び該第2超音波送信器が予め決められた時間の間隔で超音波信号を送信する、2重超音波送信器と、
    実行可能なプログラムを記憶するメモリーと、超音波信号受信器と、に接続されたプロセッサを備えるデバイスと、を具備しており、該プログラムが該プロセッサに
    該超音波信号受信器を通して、該第1超音波送信器からの第1超音波送信を受信するよう、そして該第1超音波送信が受信された第1時刻を記録するよう、
    該超音波信号受信器を通して、該第2超音波送信器からの第2超音波送信を受信するよう、そして該第2超音波送信が受信された第2時刻を記録するよう、そして
    該デバイスが第1コンプライアンスゾーンに位置するか又は第2コンプライアンスゾーンに位置するか、を判定するために該第1及び第2時刻を比較するよう、命ずる該システム。
  18. 後壁と、2枚の略相対する壁と、を有する室の中に複数のコンプライアンスゾーンを確立するデバイスに於いて、該デバイスが、後壁上に配置され第1コンプライアンスゾーン確立用に該2枚の略相対する壁の略第1壁の方へ向けられた第1超音波送信器と、後壁上に配置され第2コンプライアンスゾーン確立用に該2枚の略相対する壁の略第2壁の方へ
    向けられた第2超音波送信器と、を備える2重超音波送信器と相互作用しており、該第1及び第2超音波送信器は予め決められた時間間隔で超音波信号を送信しており、
    該デバイスがメモリー及び超音波信号受信器に接続されたプロセッサと、該メモリー内の記憶用の実行可能なプログラムと、を具備しており、該プログラムは該プロセッサに
    該超音波信号受信器を通して、該第1超音波送信器からの第1超音波送信を受信するよう、そして該第1超音波送信が受信された第1時刻を記録するよう、
    該超音波信号受信器を通して、該第2超音波送信器からの第2超音波送信を受信するよう、そして該第2超音波送信が受信された第2時刻を記録するよう、そして
    該デバイスが該第1コンプライアンスゾーンに位置するか又は該第2コンプライアンスゾーンに位置するか、を判定するために該第1及び第2時刻を比較するよう、命ずる該デバイス。
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