JP2013524257A - 溶出試験用容器カバー - Google Patents
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Abstract
溶出試験容器のための連続的な弾性カバーが、中央開口部からその外縁までのスリットを有する。本カバーは、弾性カバーを変形させて一時的にスリットを拡大することによって、攪拌シャフトの周囲に配置することができる。本カバーは、その元の形状に戻った後に、容器上に配置され、シャフトは中央開口部内で妨げられずに自由に回転する。本カバーは、一方の面に第1の隆起した環状円板を、他方の面に第2の隆起した環状円板を有し、それらの円板は異なる外径を有し、それにより本カバーを異なるサイズの容器とともに使用できるようにする。本カバーは、第1の直径を有する第1の開口部と、異なる第2の直径を有する第2の開口部とを有し、従来のプローブが、1つの深度において第1の開口部に収まるか、又は異なる第2の深度において第2の開口部に収まるようにする。
【選択図】図10(C)
【選択図】図10(C)
Description
本発明は容器カバーに関し、より具体的には、限定はしないが、溶出試験用容器等のためのカバーに関する。
本出願は2010年4月12日に出願の米国仮特許出願第61/323,150号の出願日の利益を主張し、その特許出願の教示は、参照によりその全体が本明細書に援用される。
溶出試験は、創薬及び薬剤品質管理のプロセスの重要な部分である。溶出試験は、或る物質が溶媒内で溶出する速度を求めるために用いられる。例えば、溶出試験を用いて、化学的組成及び温度に関して人間の消化管の体液を模擬した溶液内での医薬品の溶出速度を求めることができる。投薬量の溶出速度を求めることによって、患者が薬剤を吸収する場合の潜在的な有効性が示される。溶出速度を、例えば、薬剤の溶解度、浸透率及び薬物動態についての情報とともに用いて、薬剤の生体内有効性(バイオアベイラビリティとも呼ばれる)を特定することができる。また、溶出試験を用いて、薬剤の製造ロット間の均一性を検証することもできる。異なる装置によって、及び/又は異なる時刻に得られた結果を比較できるようにするために、標準化された試験パラメーターが有用である。特定の試験に用いられる或る特定の1組の溶出試験パラメーターは一般的にメソッドと呼ばれる。
米国薬局方(USP)は、米国において製造又は販売される処方薬及び市販薬並びに他の健康管理用品のための非政府の公認の公的基準設定機関である。USPは、薬剤溶出試験のためにカバー付きの容器が用いられなければならないことを規定しており、容器はガラス又は他の不活性の透明な材料から形成される。それらの材料は、試験されている試料を吸収したり、試験されている試料と反応又は干渉したりすべきではない。容器カバーは、汚染物質が試験サンプル(粒子及び気体の両方)に入るのを防ぎ、かつ蒸発損失を防ぐように設計されるべきである。
図1は、従来の溶出試験装置(不図示)の一部である例示的なモジュール100の簡略化した斜視図を示す。モジュール100はガラス容器101を備え、ガラス容器は溶液103内に薬剤102を含み、溶液の上面はメニスカス104によって示される。溶液103内に攪拌パドル105が示される。攪拌パドル105は攪拌シャフト106に接続され、攪拌シャフト106によって回転される。容器101の上部には開口部107がある。溶液103は水槽(不図示)又は加熱スリープ(不図示)のような手段によって、37℃のような所望の試験温度に保持される。開口部107に蓋をしない場合には、室温及び室内圧力において、溶液103は時間の経過とともに著しい蒸発損失を受ける可能性がある。
図2(A)及び図2(B)は、例示的な従来の容器カバー200及び201の簡略化した平面図を示しており、それらの容器カバーは図1の開口部107に蓋をして、閉じるように設計される。カバー200及び201はアクリルプラスチック又は類似の硬質プラスチックから形成される。カバー200及び201はそれぞれ、攪拌シャフト106用の中央開口部202及び203を有する。カバー200及び201はそれぞれスロット204及び205を更に備え、それにより、パドル105が溶液103内にあるように攪拌シャフト106を容器101内に配置している間に、カバー200及び201を開口部107上に配置し、かつ/又は開口部107から取り外すことが可能になる。カバー201は周辺開口部206及び第2のスロット207も有し、それにより、カバー201が開口部107に留まっている間に、容器101に材料を挿入するか、又は容器から材料を除去することが可能になる。カバー201の付加的な開口部及びスロットによって、例えば、(1)溶液103のサンプルを追加及び/又は除去するためにプローブを使用できるようになり、(2)開口部107からカバー201を取り外すことなく、付加的な薬剤を導入できるようになる。しかしながら、カバー200のスロット204及びカバー201のスロット205はかなり大きく、蒸発損失又は汚染の可能性が望ましくないほど大きくなるおそれがある。
図3は、従来のプローブ300の簡略化した斜視図を示す。プローブ300はカニューレ301を備え、カニューレはハブ302に接続し、そのハブは更にバレル303に接続する。ハブ302から離れたカニューレ301の遠位端には注入口304がある。注入口304は注入口又は排出口のいずれかとして用いることができるが、プローブ300の一般的な用途は溶液103のサンプルを抜き取ることであるので、本明細書では注入口と呼ばれることに留意されたい。また、プローブ300は、例えば、溶液103を増量するためにも用いることができる。バレル303の直径は、ハブ302の直径よりも大きく、ハブ302の直径はカニューレ301の直径よりも大きい。バレル303及び/又はハブ302は、或る材料がプローブ300を通り抜けるのを防ぐためのフィルター(不図示)を含む場合がある。
図4は、図1の開口部107に蓋をして、閉じるように設計された例示的な従来の多部品容器カバー400の簡略化した平面図を示す。容器カバー400はヒンジ403によって互いに保持される第1のハーフカバー401及び第2のハーフカバー402を備え、ハーフカバー401及び402はアクリルプラスチック又は類似の硬質プラスチックから形成される。ヒンジ403によって、ハーフカバー401及び402を分けるほぼ中心直径に対して容器カバー400を折り畳むかのように、ハーフカバー401及び402が互いに回転できるようになる。このように折り畳むことによって、ハーフカバー401及び402が分離し、それにより、折り畳まれた容器カバー400を攪拌シャフト106の周囲に配置できるようになる。その後、ハーフカバー401及び402を接合して、中央開口部404内に攪拌シャフト106を有する平坦な円板を形成することができる。ハーフカバー401及び402はそれぞれ、上記のように、プローブを使用するか、又は薬剤を導入するための周辺開口部405及び406を含む。周辺開口部405及び406は、使用していないときにプラグ(不図示)によって閉じて、蒸発損失及び汚染の可能性を低減することができる。
図5は、図4の容器カバー400に実質的に同様であるが、容器カバー400の周辺開口部405に相当する1つのみの周辺開口部である開口部501を有する容器カバー500の簡略化した平面図を示す。周辺開口部501はバルブ502で蓋をされており、バルブはゴムのような可撓性材料から形成される。バルブ502はタブ504及び505によってカバー500に半永久的に取り付けられ、タブはねじ(不図示)又は類似の留め具によってカバー500に取り付けられる。バルブ502の中央部分503には切り込みが入れられてフラップが形成され、バルブ502及び周辺開口部501を通してプローブ及び薬剤を挿入することができる。バルブ502からプローブ又は他の物品を取り出した後に、中央部分503のフラップはその元の位置に戻ることになる。
図6は、図1の開口部107に蓋をして、閉じるように設計された、例示的な従来の多部品容器カバー600の簡略化した平面図を示す。容器カバー600は同心の円板601及び602を備えており、それらの円板は、円板602が円板601に対して回転できるようにする回転ヒンジ603によって互いに取り付けられる。円板601及び602はいずれも攪拌シャフト106用の中央開口部604を有する。円板601及び602はいずれも硬質プラスチックから形成される。円板601は周辺開口部605及び606と、スロット607とを備えており、それらの周辺開口部及びスロットは周辺開口部及びスロットに関して上述されたように機能するよう設計される。円板602はスロット608を含み、そのスロットもスロットに関して上述されたように機能するよう設計される。円板602は、円板601の下に位置するように示されており、開口部605及び606並びにスロット607を通して見ることができる円板602の部分は縞模様で示される。図6は、円板601のスロット607並びに開口部605及び606が円板602によって塞がれるように位置合わせされた円板601及び602を示す。円板のこの位置合わせは、カバー600が開口部107上の所定の位置にあるときに有用である。円板602及び/又は601は、円板602のスロット608が開口部605、スロット607及び開口部606のいずれか1つと位置合わせされるように互いに対して回転することができる。スロット608がスロット607と位置合わせされる場合には、カバー600を攪拌シャフト106の周囲に取り付けることができるか、又は攪拌シャフトの周囲から取り外すことができる。スロット608が、開口部605又は606のような周辺開口部と位置合わせされるとき、周辺開口部は上述されたように用いることができる。
図7は、図1のモジュール100の変更形態である例示的な溶出試験モジュール700を示しており、パドル105がバスケット701で置き換えられており、攪拌シャフト106が攪拌シャフト702によって置き換えられており、薬剤102がバスケット701内に配置される。システムによって、攪拌シャフト702は攪拌シャフト106と実質的に同一にすることができる場合もあれば、攪拌シャフト702は攪拌シャフト106と大きく異なる場合もあることに留意されたい。バスケット701は網目壁を有する実質的に円筒形であり、バスケットは薬剤102のような薬剤サンプルを挿入するために開けることができる。通常の溶出試験用バスケットは、取外し可能な上蓋と、目の詰まった編み方の網目壁及び底部とを有する。モジュール700の他の要素はモジュール100と実質的に同じであり、同じ番号を付される。状況によっては、容器カバーが開口部107上の所定の位置にある間に、バスケット701を昇降させることが望ましい場合がある。幾つかの従来の容器カバーが記述されており、カバーの中央開口部は、図1の攪拌シャフト106又は図7の攪拌シャフト702のような攪拌シャフトを包囲するのに適した直径を有する。類似の容器カバーは更に大きな中央開口部を有することができ、その中央開口部はバスケット701の直径に対応するほど十分に大きい。
図8は、大きな中央開口部を有する例示的な従来の容器カバー800の簡略化した平面図を示す。中央開口部801がカバー400の開口部404よりも大きいことを除いて、カバー800は図4のカバー400と実質的に同じである。詳細には、中央開口部801は、バスケット701の直径と概ね同じであるが、それよりも大きな直径を有する。中央開口部が大きいことから、蒸発損失及び汚染の可能性を低減するために、バスケット701及び容器カバー800とともにキャッププラグを用いることができる。
図9は、キャッププラグ900の簡略化した底面斜視図を示しており、そのキャッププラグは図7のモジュール700及び図8の容器カバー800とともに用いることができる。キャッププラグ900は硬質プラスチックから形成され、下側円板901及び上側円板902を備える。下側円板901の中央には中央開口部903がある。上側円板902は中央開口部を有し、その直径は中央開口部903の直径と少なくとも同じ大きさである。中央開口部903の直径は、図1の攪拌シャフト106及び図7の攪拌シャフト702の直径と概ね同じであるが、それよりも大きい。下側円板901の外径は、容器カバー800の中央開口部801の直径と概ね同じであるが、それよりも小さい。上側円板902の外径は、中央開口部801を通り抜けることができないように、中央開口部801の直径よりも十分に大きい。
キャッププラグ900は、図7の攪拌シャフト702の上部又は底部に何も取り付けられないときに、攪拌シャフト702を摺動することができる。バスケット701が攪拌シャフト702の底部に取り付けられるとき、キャッププラグ900の下側円板901の底部がバスケット701の上部に載っている。容器カバー800が図7の開口部107内に配置され、バスケット701及びキャッププラグ900が容器カバー800の上方に配置されるものと仮定すると、下記のことは、バスケット701が容器101の中に降ろされるときに何が起こるかを説明する。バスケット701が開口部801を通して降ろされるとき、キャッププラグ900の上側円板902がカバー800上に載った状態になり、下側円板901は中央開口部801内に概ね留まる。バスケット701は、溶液103内に沈められるまで降ろされ続ける。その際、カバー800及びキャッププラグ900の組み合わせは、溶出試験モジュール700に対して、蒸発防止を提供し、汚染の可能性を最小限に抑える。その後、バスケット701は、カバー800を所定の位置に残したまま上げることができ、そのため、キャッププラグ900は、その後、バスケット701とともに持ち上げられ、バスケット701上に載る。
本発明の一実施形態は、容器及び攪拌シャフトを備える溶出試験装置のための容器カバーとすることができる。本容器カバーは弾性材料から形成される。本容器カバーは或る外周を有する元の形状を有する。本容器カバーは攪拌シャフトの直径よりも大きな直径を有する中央開口部を画定する。本容器カバーは中央開口部から外周まで達するスリットを備え、本容器カバーが元の形状にあるときに、スリットは攪拌シャフトの直径よりも小さな幅を有する。本容器カバーは一時的に変形し、その後、実質的に元の形状に戻るように構成され、一時的な変形は、攪拌シャフトが一時的に拡幅されたスリットを通り抜けて中央開口部に入ることができるようにスリットを拡幅する。
本発明の他の態様、特徴及び利点は、以下の詳細な説明、添付の特許請求の範囲及び添付の図面から更に十分に明らかになる。なお、図面において、類似の参照番号は同様の、又は同一の要素を特定する。
上記の従来の容器カバーは種々の欠点及び制約を有する。幾つかの従来の容器カバーによれば、開口スロット及び/又は周辺開口部を通しての蒸発損失及び汚染の可能性が過剰になるおそれがある。幾つかの従来の容器カバーは組み立てを必要とし、かつ/又は使い続けているうちに故障するおそれがある可動機械部品を有する。幾つかの従来の容器カバーは、周辺開口部のために、取り付けられていないプラグを使用し、これによって、配置間違い及び紛失のおそれがある。従来の容器カバーは、1つの有効径のみの容器に適合し、一方、溶出容器は種々の有効径を有する場合があるので、容器カバーを購入するときに、容器カバーの直径を対応する容器の有効径と互いに関連させる必要がある。大部分の溶出試験容器は、狭い範囲内の標準的な直径を有するが、溶出試験装置の中には、容器を所定の位置に保持するのを助けるために、アダプターリング又は類似の付加的な構成要素を用いるものもあることに留意されたい。容器とともに用いられるアダプターリング又は類似の構成要素は、容器のために有効径を狭くする場合がある。これらの欠点に対処する新規の容器カバーがあれば有用である。
図10(A)乃至図10(E)は、本発明の一実施形態による容器カバー1000の種々の図を示す。容器カバー1000は、例えば、図1の容器101の開口部107に蓋をするために用いることができる。図10(A)は、容器カバー1000の斜視図を示す。図10(B)は、容器カバー1000の側面図を示す。図10(C)は容器カバー1000の平面図を示す。図10(D)は、容器カバー1000の底面図を示す。図10(E)は図10(C)の線ZZに沿った容器カバー1000の部分断面図を示す。後に更に詳細に説明されるように、実際の使用時に、蓋をされる容器に応じて、いずれの面も上向き又は下向きになる場合があるので、「上部」及び「底部」の選択は本明細書において基本的には任意であることに留意されたい。
容器カバー1000は一体構成を有する。換言すると、容器カバー1000は単一の連続的な部品であり、その構成要素を互いに保持しておくために、ねじ、接着剤又は他の留め具を使用しない。しかしながら、本発明の範囲から逸脱することなく、付加的な物品をカバー1000に取り付けることができることに留意されたい。容器カバー1000は、シリコーンのような弾性材料から形成され、結果として、曲がるか、伸びるか、縮むか、別の方法で変形することができ、その後、その元の形状に戻ることができる。弾性材料の例は、天然ゴムのような天然エラストマー、及びシリコーンゴムのような合成エラストマーを含む。容器カバー1000は、現時点で既知であるか、又は弾性製品を形成するために後に開発される成形技法を用いて成形することができる。シリコーン材料は断熱を与え、それにより、開口部107が容器カバー1000で閉じられるときに、溶液103の温度の熱調節を容易にする。
容器カバー1000は中央開口部1001を含み、その直径は図1の攪拌シャフト106の直径と概ね同じであるが、容器カバー1000からの干渉なくシャフト106が回転できるようにするために、攪拌シャフト106の直径よりも大きい。中央開口部1001は、スリット1002によって切欠き1003に接続される。容器カバー1000内の開口部を最小限に抑えるために、スリット1002の幅は攪拌シャフト106の直径よりもはるかに小さい。力が加えられると、スリットの両側が一時的に離れ、変形できるようにしながら、容器カバー1000が静止し、変形していないときに、スリット1002が実質的に完全に閉じられるように、容器カバー1000に切り込みを入れるか、又は成形することによってスリット1002を作製することができる。容器カバー1000は、容器カバー1000の弾性を利用する種々の方法を用いて、開口部107内に、かつ攪拌シャフト106の周囲に配置することができる。例えば、攪拌シャフト106の周囲に切欠き1003を配置することができ、その際、容器カバー1000を中央開口部1001から切欠き1003に向かう方向に押し込むことができ、結果として、攪拌シャフト106は、一時的に変形した容器カバー1000を通り抜けることになり、容器カバーは、中央開口部1001に至るまで、スリット1002の周囲において変形する。
別の例では、スリット1002の両側を切り取ることができ、(a)スリット1002に隣接する容器カバー1000の一方の側が押し下げられ、(b)スリット1002に隣接する容器カバー1000の他方の側が押し上げられた状態で容器カバー1000が変形して、スリット1002の隙間が拡大し、その結果、拡大された隙間を通して、攪拌シャフト106が中央開口部1001に至るまで容易に通り抜けることができる。それに対応するが、逆に実行される方法を用いて、攪拌シャフト106の周囲から容器カバー1000を取り外すことができる。攪拌シャフト106が開口部107内に配置されない場合には、容器カバー1000を、力を加えて変形させる必要なく開口部107内に単に置くことができることに留意されたい。
容器カバー1000は、種々の凹凸の特徴部を有する実質的に平坦な円板として形作られる。これらの特徴部は、個別に特定されるが、連続的な単一の容器カバー1000の一部であることに留意されたい。容器カバー1000の上側は、環状円板1004を備えており、その円板は(i)容器カバー1000及び中央開口部1001の外周と同心であり、(ii)隆起したワッシャー形の特徴部であり、(iii)図10(A)、図10(B)、図10(C)及び図10(E)において見ることができる。容器カバー1000の底側は環状円板1005を備えており、その円板は、(i)同じく容器カバー1000及び中央開口部1001の外周と同心であり、(ii)同じく隆起したワッシャー形の特徴部であり、(iii)図10(B)、図10(D)及び図10(E)において見ることができる。円板1004及び1005はいずれもスリット1002によって分割される。円板1004及び1005は、容器カバー1000に付加的な剛性を与えること、及び対応する容器の開口部内に適切に収まること等の種々の機能を果たす。
上記に言及されたように、溶出試験容器は種々の有効径を有する場合があり、結果として、異なるサイズの対応する開口部を有する場合がある。図10(A)乃至図10(E)の容器カバー1000は、異なる有効径を有する少なくとも2つの異なるタイプの容器内に収まるように設計されるリバーシブル容器カバーである。円板1004及び1005の外径は異なり、円板1005の外径は円板1004の外径よりも大きいことに留意されたい。円板1005は、例えば、Distek社(North Brunswick, NJ)によって提供される容器の容器開口部内に隙間なく収まるように設計された外径を有する。これが図10(A)及び図10(C)のラベル1006によって示されており、ラベル1006は円板1004上にエンボス加工される。ラベル1006は「Distek」を表示し、それにより、ラベル1006を見ることができる場合に、容器カバー1000がDistek社の容器の開口部上に、かつ開口部内に隙間なく収まることを使用者に知らせる。換言すると、容器カバー1000の上側にある円板1004上のラベル1006は、容器カバー1000の底側にある円板1005の外径に対応する容器タイプを特定する。
円板1004は、Distek社以外の1つ又は複数の供給業者によって提供される容器の有効開口部内に収まるように設計された外径を有する。これは、図10(D)のラベル1007によって示されており、ラベル1007は円板1005上にエンボス加工される。ラベル1007は「他の供給業者(Other)」を表示し、それにより、ラベル1007を見ることができる場合に、容器カバー1000がDistek社以外の容器の有効な開口部上に、かつ開口部内に収まることを知らせる。換言すると、容器カバー1000の底側にある円板1005上のラベル1007は、容器カバー1000の上側にある円板1004の外径を特定し、その外径に対応する。
容器カバー1000は、図3のプローブ300のようなプローブとともに用いるための周辺開口部1008、1009及び1010を備える。周辺開口部1008、1009及び1010は、(i)円板1004及び1005を貫通して延在し、(ii)図10(A)、図10(C)及び図10(D)において見ることができる。図10(A)、図10(C)及び図10(D)において、開口部1009及び1010はそれぞれプラグ1011及び1012によって塞がれて示されることに留意されたい。開口部1008は、この開口部1008に隣接する、「バスケット」を表す文字「B」によって示されるように、図7のバスケットを備えるモジュール700に関して、図3のプローブ300によって溶液サンプルを抜き取るように設計される。後に論じられるように、容器カバー1000は、バスケットを備えるモジュール700とともに用いることができることに留意されたい。開口部1009及び1010は、開口部1009及び1010に隣接する、「パドル」を表す文字「P」によって示されるように、図1のパドルを備えるモジュール100に関して、図3のプローブ300によって溶液サンプルを抜き取るように設計される。
開口部1008は開口部1009及び1010とは異なる直径を有し、それにより、図3のプローブ300の異なる構成要素直径とともに、容器カバー1000を通る注入口304のために異なる進入深度を設定することが可能になる。注入口304のために異なる進入深度を設定することは、USP規格に準拠するのに有用である。USP規格は、対応する試験方法がパドルを用いるか又はバスケットを用いるかに応じて、溶液サンプルが抜き取られるべき特定の異なる深度を要求する。
開口部1008の直径は、プローブ300のカニューレ301の直径と概ね同じであるが、その直径よりも大きい。その結果、カニューレ301は、開口部1008を容易に通り抜けることができる。開口部1008は円板1004及び1005の円形凹部内に位置し、その凹部の直径はハブ302を収容するのに十分であることに留意されたい。開口部1008の直径は、ハブ302が開口部1008を通り抜けるのを防ぐために、プローブ300のハブ302の直径よりも十分に小さい。したがって、容器カバー1000を図1の開口部107内に配置して、開口部1008にプローブ300を挿入する結果として、注入口304は開口部107を過ぎて或る深度に達することになり、その深度はハブ302の先に延在するカニューレ301の長さに概ね等しく、開口部1008の周囲の凹部の深度によって調整される。開口部1008の周囲に異なる深度の凹部を設計することによって、注入口304の進入深度が変更されることになる。異なる長さのカニューレ301を設計することによって、注入口304の進入深度を変更することもできる。
以下は開口部1010の特徴部の説明である。同じことが開口部1009にも当てはまることに留意されたい。開口部1010の直径は、図3のハブ302の直径と概ね同じであるが、それよりも大きい。したがって、カニューレ301及びハブ302は、開口部1010を容易に通り抜けることができる。開口部1010の直径は、バレル303が開口部1010を通り抜けるのを防ぐために、バレル303の直径よりも十分に小さい。したがって、容器カバー1000を図1の開口部107内に配置して、プローブ300を開口部1010に挿入する結果として、注入口304は開口部107を過ぎて或る深度に達することになり、その深度は、ハブ302の先に延在するカニューレ301の長さに、ハブ302の高さを加え、バレル303が接触している円板1004及び円板1005のいずれかの高さを引いた値に概ね等しい。異なる高さの円板1004及び/又は1005を設計することによって、注入口304の進入深度が変更される。代替の実施形態では、開口部1010は円形凹部(不図示)内に位置し、その凹部の直径はバレル303を収容するのに十分であることに留意されたい。注入口304の進入深度を変更するために、開口部1010の周囲に異なる深度の凹部の設計を用いることもできる。
開口部1010はプラグ1012を用いて選択的に閉じることができる。プラグ1012は、(a)直径が開口部1010の直径よりも僅かに小さい円柱形の中央部分と、(b)その中央部分の上部及び底部にプルタブとを有する。1つの実施態様では、プラグ1012の直径は、開口部1010の直径よりも約0.5mm小さい。プラグ1012の外径は、後に説明されるように、プラグ1012が、(a)重力だけがかかるときに、開口部1010の内面との静止摩擦に起因して所定の位置に留まり、(b)使用者がプラグ1012のいずれかのプルタブを引っ張るときに、開口部1010から取外し可能であるようになっている。プラグ1012は、テール1013を介して、容器カバー1000の残りの部分に接続される。テール1013は、弧状開口部1014の中央に垂直に配置される実質的に平坦な弧状の帯状物である。弧状開口部1014は、開口部1010に接続され、円板1004及び円板1005の両方を貫通して延在する。弧状テール1013及び弧状開口部1014は、容器カバー1000の外周と同心の円の弧に対応する。開口部1014の幅は、テール1013の幅と概ね同じであるが、テール1013が開口部1014内で上下に揺動できるようにするために、テール1013の幅よりも大きい。
プラグ1012及びテール1013の断面が図10(E)に示される。テール1013によって、プラグ1012は、図10(E)に見られるように、開口部1010の外へ時計回り又は反時計回りに弧を描いて動くことができるようになり、それにより、開口部1010は空になり、図3のプローブ300を開口部1010に挿入することが可能になる。プラグ1012を開口部1010の外へ弧を描いて動かすには、重力よりも大きな力を必要とする。この力は、例えば、使用者がプラグ1012のいずれかのプルタブを引っ張ることによって与えることができる。プラグ1012を開口部1010の外に引っ張るのに、重力だけでは不十分である。テール1013は、プラグ1012を弧内の動きに制限する。図10(E)に示されるように、プラグ1012が開口部1010内にあるとき、重力はプラグ1012を下方に引っ張る一方、テール1013は、プラグ1012が真直ぐに落下するのを防ぐ。この相互作用は、例えば、エリア1017において、プラグ1012と開口部1010の内面との間の接触及び静止摩擦を引き起こす。上述されたように、例えば、プラグ1012のプルタブを引っ張ることによって、この静止摩擦に打ち勝つことができ、引っ張ることによって、テール1013、プラグ1012及び/又は開口部1010を一時的に変形させることもできる。プラグ1012は、テール1013によって取り付けられた、容器カバー1000の一部であるので、プラグ1012を間違って配置したり、失くしたりする可能性はない。開口部1009内のプラグ1011及び弧状開口部1016内のテール1015は、プラグ1012、開口部1010、テール1013及び弧状開口部1014についてそれぞれ上記に説明されたのと実質的に同じように機能する。
図11(A)乃至図11(D)は、本発明の別の実施形態による容器カバー1100の種々の図を示す。容器カバー1100は図10(A)乃至図10(E)の上記の容器カバー1000と多くの点で実質的に同様である。類似の構成要素は類似の番号を付されるが、異なる接頭番号を有する。容器カバー1000の対応する要素と実質的に同じように機能する容器カバー1100の要素は、以下において更には説明されない。以下では、容器カバー1000内の対応する要素とは異なる容器1100の要素、又は容器カバー1000内に存在しない容器1100の要素が説明される。
図10(A)のスリット1002に対応するスリット1102に加えて、容器カバー1100はそれよりも短い3つのスリット1120を有し、それらのスリットは中央開口部1101から、円板1104及び1105の内周付近まで延在する。スリット1102及びスリット1120は、容器カバー1100の中央において4つの可撓性フラップを作り出し、それにより、図7の開口部107から容器カバー1100を取り外すことなく、例えば、図7のバスケット701が容器カバー1100を通り抜けることが可能になる。容器カバー1100を通してバスケット701を上方に動かすには、バスケット701とともに容器カバー1100が上昇するのを防ぐために、所定の位置に容器カバー1100を押し下げておくことが必要な場合があることに留意されたい。バスケット701の通過中に、スリット1102及び1120によって作り出されたフラップは曲がり、変形し、その後、バスケット701の通過後に、フラップはその元の位置に戻り、それにより断熱、汚染保護、及び蒸発防止を提供する。
図10(A)の容器カバー1000のようなプラグ、テール、及び弧状開口部の代わりに、容器カバー1100の周辺開口部1109及び1110は、フラップを用いて、(i)容器カバーの利点を提供し、かつ(ii)図3のプローブ300への適切なアクセスを可能にする。開口部1109及び1110のフラップは容器カバー1100の一体の構成要素であり、図示されるスリットによって形成される。開口部1109及び1110のフラップは曲がり、それにより、プローブ300のハブ302が通り抜けられるようにし、その後、ハブ302が取り出された後に、フラップはその元の閉じた位置に戻る。
図7のバスケット701は、実質的に、目の詰まった編み方の網目状円筒体として説明されてきた。代替の実施形態では、異なる種類のバスケットが用いられる。例えば、目の粗い編み方の網目状物が用いられる。別の代替の実施形態では、鳥かごのようなバスケットが用いられる。
容器カバーの外周の近くのスリットの部分が、図10(A)の切欠き1003及び図11(A)の切欠き1103のような切欠きを含む場合について、本発明の実施形態が説明されてきた。切欠きは必須でないことに留意されたい。代替の実施形態では、容器カバーは切欠きを有さない。代わりに、切欠きを用いることなく、スリットが容器カバーの外周まで延在する。
容器カバーの一方の面が1つ又は複数のDistek社製以外の容器構成内に収まるものとして、本発明の実施形態が説明されてきた。幾つかの代替の実施形態では、両面がDistek社製以外の容器構成に適合する。幾つかの代替の実施形態では、Distek社製以外の面は1つの特定の種類の容器構成内に隙間なく収まるように設計され、その種類の容器構成は、「その他」以外の具体的なラベルで特定される場合がある。
対応する容器タイプを特定する容器カバー上のラベルがエンボス加工によって書き込まれたラベルである場合について、本発明の実施形態が説明されてきた。代替の実施形態では、他の種類のラベルが用いられる。例えば、ラベルは印刷することができ、かつ/又は色若しくは絵の形をとることができる。
容器カバーの各面が1つの隆起した円板を有する場合について、本発明の実施形態が説明されてきた。幾つかの代替の実施形態では、少なくとも一方の面が異なる直径及び異なる高さを有する複数の円板を有し、それにより、異なるサイズの開口部を有する複数の異なるタイプの容器にわたって隙間なく収まることが可能になる。幾つかの代替の実施形態では、容器カバーの一方の面のみが、対応するタイプの容器に収まるための隆起した円板を有する。
図10(C)の弧状テール1013及び弧状開口部1014が、容器カバー1000の外周と同心の円の弧に対応する場合について、本発明の一実施形態が説明されてきた。1つの代替の実施形態では、弧状テール1013及び弧状開口部1014は容器カバー1000の外周と同心の円の弧以外の弧に対応する。別の代替の実施形態では、テール1013及び開口部1014は弧状でなく、上又は下から見るときに弧以外の形状を有する。
図10(C)及び図10(D)の容器カバー1000の1つの代替の実施形態では、中央開口部1001の直径は、図7のバスケット701の直径よりも大きく、それにより、容器カバー1000を通してバスケット701を昇降させることが可能になる。図11(A)及び図11(B)の容器カバー1100の1つの代替の実施形態では、中央開口部1101の直径は図7のバスケット701の直径よりも大きく、それにより、容器カバー1100を通してバスケット701を昇降させることが可能になるので、スリット1120は不要である。これらの実施形態とともに、キャッププラグ900を用いることもできる。キャッププラグ900は、硬質プラスチックから形成されるものとして説明されてきた。代わりに、上記の実施形態とともに、同様の形状を有するが、弾性材料から形成されるキャッププラグを用いることもできる。容器カバー1100の別の代替の実施形態では、スリット1120は存在しない。この実施形態は、図1のモジュール100との関連で有用である。容器カバー1100の1つの代替の実施形態では、周辺開口部1109及び1110は、付随するプラグ、テール及び弧状開口部とともに、容器カバー1000の開口部1009及び1010のようなプラグ付きの開口部によって置き換えられる。
図11(A)及び図11(B)の容器カバー1100は4つのフラップを有する閉鎖可能な開口部を有するものとして説明されてきた。代替の実施形態では、開口部のうちの1つ又は複数が異なる数のフラップを有する。
容器カバーが、パドルを有する溶出試験モジュールとともに用いるための2つの開口部を有するものとして説明されてきた。幾つかの代替の実施形態では、容器カバーは、パドルを有する溶出試験モジュールとともに用いるための異なる数の開口部を有する。パドルを有する溶出試験モジュールとともに用いるための開口部のために、容器カバーがプラグ又はフラップのいずれかを用いる場合について本発明の実施形態が説明されてきた。幾つかの代替の実施形態では、容器カバーは各タイプの開口部のうちの少なくとも1つを有する。
当業者であれば、添付の特許請求の範囲において表される本発明の範囲から逸脱することなく、本発明の本質を説明するために記述及び図示されてきた細部、材料、及び部品の配置に関して種々の変更を行うことができることは更に理解されよう。
本明細書において「一実施形態」又は「或る実施形態」というときは、その実施形態に関して説明される特定の特徴、構造又は特性を、本発明の少なくとも1つの実施形態に含めることができることを意味する。本明細書の種々の箇所において「一実施形態では」という言い回しが現れているが、これは、必ずしも全て同じ実施形態を参照しているとは限らず、必ずしも他の実施形態と相容れない別々の、又は代替の実施形態を参照しているとも限らない。同じことが、用語「実施態様」にも当てはまる。
他に明記されない限り、各数値及び範囲は、その値又は範囲の値の前に単語「およそ」又は「約」が付されたかのように、近似的であると解釈されるべきである。本明細書において用いられるときに、他に明記されない限り、用語「接続される」は、要素間の直接的及び間接的な接続をともに含むことが意図されている。
特許請求の範囲において図面番号及び/又は図面参照番号を使用することは、特許請求の範囲の解釈を容易にするために、特許請求される対象の1つ又は複数の取り得る実施形態を特定することを意図している。そのような使用は、特許請求の範囲を対応する図面に示される実施形態に限定するものと解釈されるべきではない。
本出願における特許請求の範囲によって包含される実施形態は、(1)本明細書によって可能にされ、(2)制定法で認められた対象に対応する、実施形態に限定される。可能にされない実施形態、及び制定法で認められた対象に対応しない実施形態は、それらの実施形態が特許請求の範囲に入る場合であっても、請求権を明確に放棄する。
以下の方法に関する請求項におけるステップは、対応する番号を付されて或る特定の順序において列挙されるが、請求項内の列挙がそれらのステップのうちの幾つか又は全てを実施するための特定の順序を他に暗示しない限り、それらのステップが、その特定の順序において実施されることに限定されることを必ずしも意図していない。
Claims (21)
- 容器(例えば、101)及び攪拌シャフト(例えば、106)を備える溶出試験装置のための容器カバー(例えば、1000)であって、
該容器カバーは弾性材料から形成され、
該容器カバーは或る外周を有する元の形状を有し、
該容器カバーは前記攪拌シャフトの直径よりも大きな直径を有する中央開口部(例えば、1001)を画定し、
該容器カバーは前記中央開口部から前記外周まで達するスリット(例えば、1002)を備え、該容器カバーが前記元の形状にあるときに、前記スリットは前記攪拌シャフトの直径よりも小さな幅を有し、
該容器カバーは一時的に変形し、その後、実質的に前記元の形状に戻るように構成され、前記一時的な変形は、前記攪拌シャフトが一時的に拡幅された前記スリットを通り抜けて前記中央開口部に入ることができるように前記スリットを拡幅する、容器及び攪拌シャフトを備える溶出試験装置のための容器カバー。 - 前記容器カバーは、該容器カバーの前記外周において前記スリットの端部に切欠き(例えば、1003)を有する、請求項1に記載の容器カバー。
- 前記切欠きの開口部は前記攪拌シャフトの直径よりも大きい、請求項2に記載の容器カバー。
- 前記弾性材料はシリコーンである、請求項1に記載の容器カバー。
- 前記容器カバーは第1の面及び第2の面を備え、
前記第1の面は、(i)前記中央開口部と同心の隆起した特徴部であり、(ii)前記スリットによって分割される、第1の環状円板(例えば、1005)を備え、
前記第1の環状円板の外径は第1の容器構成タイプに適合するように設計される、請求項1に記載の容器カバー。 - 前記第2の面は、前記第1の容器構成タイプを特定する第1のラベル(例えば、1006)を備える、請求項5に記載の容器カバー。
- 前記第2の面は、(i)前記中央開口部と同心の隆起した特徴部であり、(ii)前記スリットによって分割される、第2の環状円板(例えば、1004)を備え、
前記第2の環状円板の外径は、
前記第1の環状円板の前記外径とは異なり、
前記第1の容器構成タイプとは異なる第2の容器構成タイプに適合するように設計される、請求項5に記載の容器カバー。 - 前記第1の面は、前記第2の容器構成タイプを特定する第2のラベル(例えば、1007)を備える、請求項7に記載の容器カバー。
- 前記第1の面は、(i)前記第1の環状円板の上方に隆起した特徴部であり、(ii)前記中央開口部と同心であり、(iii)前記スリットによって分割される、第3の環状円板を更に備え、
前記第3の環状円板の外径は、前記第1の容器構成タイプとは異なる第3の容器構成タイプに適合するように設計される、請求項5に記載の容器カバー。 - 前記溶出試験装置はプローブ(例えば、300)を更に備え、
前記プローブは、
カニューレ径及び注入口(例えば、304)を有するカニューレ(例えば、301)と、
前記カニューレに接続され、前記カニューレ径よりも大きなハブ径を有するハブ(例えば、302)と、
前記ハブに接続され、前記ハブ径よりも大きなバレル径を有するバレル(例えば、303)とを備え、
前記容器カバーは、
第1の周辺開口部(例えば、1008)であって、該第1の周辺開口部は、前記カニューレ直径よりも大きく、かつ前記ハブが該第1の周辺開口部に入るのを防ぐように前記ハブ径よりも十分に小さな直径を有し、それによって、該第1の周辺開口部内に前記プローブを挿入する結果として前記注入口のための第1の進入深度が得られる、第1の周辺開口部と、
第2の周辺開口部(例えば、1009)であって、該第2の周辺開口部は、前記ハブ径よりも大きく、かつ前記バレルが該第2の周辺開口部に入るのを防ぐように前記バレル径よりも十分に小さな直径を有し、それによって、該第2の周辺開口部内に前記プローブを挿入する結果として前記第1の進入深度とは異なる、前記注入口のための第2の進入深度が得られる、第2の周辺開口部とを更に備える、請求項1に記載の容器カバー。 - 前記第1の周辺開口部は、前記第1の環状円板内の第1の円形凹部内に、かつ前記第2の環状円板内の第2の円形凹部内に位置し、
前記第1の円形凹部及び前記第2の円形凹部の直径はそれぞれ前記ハブ径よりも大きい、請求項10に記載の容器カバー。 - 前記容器カバーは、
前記第2の周辺開口部を選択的に塞ぐための第1のプラグ(例えば、1011)であって、該第1のプラグは前記第2の周辺開口部と実質的に同じ断面を有する中央部分を備える、第1のプラグと、
第1のテール開口部(例えば、1016)であって、該第1のテール開口部は(i)前記第2の周辺開口部に接続され、(ii)前記第1のプラグが前記第2の周辺開口部の内外に弧を描いて動くことができるように前記第1のプラグの前記中央部分と該第1のテール開口部の壁との間に接続される第1のテール(例えば、1015)を収容し、該第1のテールは該第1のテール開口部内で相応して揺動して、前記第1のプラグが前記第2の周辺開口部を選択的に塞ぐか、又は開けるようにする、第1のテール開口部とを更に備える、請求項10に記載の容器カバー。 - 前記容器カバーは、
前記第2の周辺開口部と実質的に同様の第3の周辺開口部(例えば、1010)と、
前記第3の周辺開口部を選択的に塞ぐための第2のプラグ(例えば、1012)であって、該第2のプラグは前記第3の周辺開口部と実質的に同じ断面を有する中央部分を含む、第2のプラグと、
第2のテール開口部(例えば、1014)であって、該第2のテール開口部は、(i)前記第3の周辺開口部に接続され、(ii)前記第2のプラグが前記第2の周辺開口部の内外に弧を描いて動くことができるように前記第2のプラグの前記中央部分と該第2のテール開口部の壁との間に接続される第2のテール(例えば、1013)を収容し、該第2のテールは該第2のテール開口部内で揺動して、前記第2のプラグが前記第3の周辺開口部を選択的に塞ぐか、又は開けるようにする、第2のテール開口部とを更に備える、請求項12に記載の容器カバー。 - 前記容器カバーは一体構成を有する連続的な容器カバーである、請求項13に記載の容器カバー。
- 前記第1のテール及び前記第1のテール開口部は、前記容器カバーの前記中央開口部と同心の円の弧に対応する、請求項12に記載の容器カバー。
- 前記第1のプラグと前記第2の周辺開口部の内部との間に、前記第1のプラグが重力に起因して前記第2の周辺開口部の外に弧を描いて動かないようにするだけの十分な静止摩擦があり、
前記静止摩擦は、使用者が前記第1のプラグを前記第2の周辺開口部の外に押し出すのを防ぐほど十分ではない、請求項12に記載の容器カバー。 - 前記第1のプラグは、該第1のプラグの前記中央部分の上部及び底部にそれぞれ接続される第1のプルタブ及び第2のプルタブを更に備え、前記第1のプルタブ及び前記第2のプルタブは、前記第1のプラグを前記容器カバーの対応する面から前記第2の周辺開口部の外に引っ張り出すために用いられるように構成される、請求項12に記載の容器カバー。
- 前記容器カバーは、前記中央開口部から放射状に広がるが、前記容器カバーの前記外周まで延在しない複数の追加のスリット(例えば、1120)を更に備える、請求項10に記載の容器カバー。
- 前記第2の周辺開口部(例えば、1109)は、
前記第2の周辺開口部を実質的に塞ぎ、
前記プローブハブを挿入できるようにするように、前記プローブの妨げにならないように曲がり、
前記プローブハブを取り出すと、前記第2の周辺開口部を実質的に塞ぐように戻るように構成される一体フラップを備える、請求項10に記載の容器カバー。 - 前記溶出試験装置は、前記攪拌シャフト(例えば、702)に取り付けられるように構成される実質的に円筒形のバスケット(例えば、701)を更に備え、
前記バスケットの外径は前記攪拌シャフトの直径よりも大きく、
前記中央開口部の直径は前記バスケットの前記外径よりも大きく、
前記溶出試験装置は、前記攪拌シャフトの周囲に配置され、前記中央開口部を選択的に塞ぐように構成されるキャッププラグを更に備える、請求項1に記載の容器カバー。 - 前記容器カバーは一体構成を有する連続的な容器カバーである、請求項1に記載の容器カバー。
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