合衆国法典第35部第119条の下での優先権主張
本特許出願は、“1x−LTE境界にわたる登録を強制する方法および装置”と題し、2010年2月5日に出願され、ここでの参照によりここに正確に組み込まれ、本出願の譲受人に譲渡されている仮出願第61/301,899号に対して優先権を主張する。
分野
以下の説明は、一般的にワイヤレスネットワーク通信に関し、さらに詳細には、異なる無線アクセス技術を使用するための登録を実行することに関する。
背景
ワイヤレス通信システムは、例えば、音声、データ等のような、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く採用されている。典型的なワイヤレス通信システムは、使用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅、送信電力、...)を共有することにより、複数のユーザとの通信をサポートすることができる多元接続システムであってもよい。このような多元接続システムの例は、コード分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、およびこれらに類するものを含んでもよい。加えて、システムは、第3世代パートナーズシッププロジェクト(3GPP)、3GPPロングタームエボリューション(LTE)、ウルトラモバイルブロードバント(UMB)、エボリューションデータオプティマイズド(EV−DO)等のような、仕様に一致させることができる。
一般的に、ワイヤレス多元接続通信システムは、複数の移動デバイスに対する通信を同時にサポートできる。各移動デバイスは、フォワードリンクおよびリバースリンク上での送信を介して、1つ以上の基地局と通信できる。フォワードリンク(すなわち、ダウンリンク)は、基地局から移動デバイスへの通信リンクのことを指し、リバースリンク(すなわち、アップリンク)は、移動デバイスから基地局への通信リンクのことを指している。さらに、移動デバイスと基地局との間の通信は、単一入力単一出力(SISO)システムや、複数入力単一出力(MISO)システムや、複数入力複数出力(MISO)システム等を介して、確立できる。加えて、ピアツーピアワイヤレスネットワーク構成において、移動デバイスは他の移動デバイスと通信できる(および/または、基地局は他の基地局と通信できる)。
加えて、LTEは、高スピードデータ通信に対する特定のエリアにおいて採用されており、エリアは、回路交換ネットワークカバレッジも含むことができる。いくつかのインプリメンテーションでは、LTEネットワークは音声通信を直接サポートせず、したがって、デバイスは、カバレッジエリア中の回路交換ネットワークにフォールバックして、音声通信、ショートメッセージサービス(SMS)等を実行できる。これに関して、LTEネットワークまたは他のパケット交換ネットワークを通して通信しているデバイスは、LETネットワークを通して、(コード分割多元接続2000 1x、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム等のような)回路交換ネットワークに登録することもできる。したがって、LETネットワーク上にアイドルモードでキャンピングしているデバイスに対して、通話が受信される場合、LTEネットワークは、回路交換ネットワークに関するページをデバイスに転送、または、そうでなければ、送ることができ、デバイスは、ページを受信することに基づいて、類似したカバレッジエリア中の回路交換ネットワークにフォールバックして、音声通信を促進することができる。同様に、デバイスは、回路交換ネットワークにフォールバックして、音声通信を開始させることができる。
さらに、散発的な(sporadic)LTE導入のため、デバイスは、アイドルモードである間に、組み合わされた回路交換ネットワークおよびLTEカバレッジのエリアと、LTEを持たない回路交換ネットワークカバレッジのエリアとの間を移動できる。したがって、デバイスは、LTEカバレッジからドロップアウトし、回路交換ネットワークカバレッジにわたることができる。この例では、しかしながら、回路交換ネットワークが、LTEページを利用しないクロスドメインページングをもたらすことに加えて、LTEネットワークは、依然として、到来通話、SMS等のためにページング信号をデバイスに送信する可能性がある。これは、LTE導入に対して、ネットワークリソースの不必要な利用の原因となることがある。
概要
以下のものは、1つ以上の態様の基本的な理解を提供するために、そのような態様の簡略化した概要を提示する。この概要は、すべての考えられる態様の幅広い概観ではなく、すべての態様のキーまたは重要なエレメントを識別することや、任意の態様またはすべての態様の範囲を線引きすることを意図していない。その唯一の目的は、後に提示するさらに詳細な記述への前置きとして、1つ以上の態様のいくつかの概念を簡略化した形態で提示することである。
1つ以上の実施形態とそれらの対応する開示とにしたがって、複数のネットワーク間を移動するときに、不必要なクロスドメインページングと登録を実行することとをバランスさせることを促進させることに関して、様々な態様を記述する。例えば、1つ以上の基地局とアイドルモードで通信するデバイスは、無線アクセス技術(RAT)を使用して基地局に関する1つ以上のパラメータを取得し、異なるRATのネットワーク上でデバイスが登録を実行するか否かを制御できる。したがって、RATの1つの基地局からのカバレッジのエリアから、異なるRATの別の基地局からのカバレッジを含む異なるエリアに移動する(または、逆も同じ)デバイスは、異なるRATに関するページング信号を受信するために、異なるRATのネットワーク上で登録を実行するか否か、および/または、いつ登録を実行するかを決定できる。
1つの例では、デバイスは、RATのネットワークと異なるRATのネットワークとのそれぞれに対する登録を記憶することが可能であり、RATのネットワークから受信したパラメータに少なくとも一部基づいて、異なるRATのネットワーク上で登録を実行するか否かを決定できる。別の例では、双方のネットワークは、ページング信号をアイドルモードのデバイスに送信することが可能であり、デバイスは、さらにタイマを分析することに少なくとも一部基づいて、異なるRATのネットワーク上で登録を実行するか否かを決定し、ネットワーク間での頻繁な切り換えを防ぐことができる。
ある例にしたがって、ワイヤレス通信中でデバイスにより動作可能な方法を提供する。方法は、第1のRATの基地局からの予め定められている登録追跡パラメータに対する値を決定することと、予め定められている登録追跡パラメータに対する値に少なくとも一部基づいて、第2のRATに対する登録を実行するか否かを決定することとを含む。
別の態様では、ワイヤレス通信中で動作可能な装置を提供する。装置は、第1のRATの基地局からの予め定められている登録追跡パラメータに対する値を決定するように構成されている少なくとも1つのプロセッサを具備する。少なくとも1つのプロセッサは、予め定められている登録追跡パラメータに対する値に少なくとも一部基づいて、第2のRATに対する登録ステータスを更新するか否かを決定するようにさらに構成されている。加えて、装置は、少なくとも1つのプロセッサに結合されているメモリを備える。
また別の態様では、第1のRATの基地局からの予め定められている登録追跡パラメータに対する値を決定する手段を備える、ワイヤレス通信中で動作可能な装置を提供する。装置は、予め定められている登録追跡パラメータに対する値に少なくとも一部基づいて、第2のRATに対する登録ステータスを更新するか否かを決定する手段をさらに備える。
さらに、別の態様では、第1のRATの基地局からの予め定められている登録追跡パラメータに対する値を少なくとも1つのコンピュータに決定させるためのコードを有するコンピュータ読み取り可能媒体を含む、ワイヤレス通信中で使用するコンピュータプログラムプロダクトを提供する。コンピュータ読み取り可能媒体は、予め定められている登録追跡パラメータに対する値に少なくとも一部基づいて、第2のRATに対する登録ステータスを更新するか否かを少なくとも1つのコンピュータに決定させるためのコードをさらに含む。
さらに、ある態様では、第1のRATの基地局からの予め定められている登録追跡パラメータに対する値を決定するパラメータ決定コンポーネントを備える、ワイヤレス通信中で動作可能な装置を提供する。装置は、予め定められている登録追跡パラメータに対する値に少なくとも一部基づいて、第2のRATに対する登録ステータスを更新するか否かを決定する登録決定コンポーネントをさらに備える。
別の例によれば、アイドルモードからアクティブモード通信への切り換えを検出することと、現在の時間と、RATとの登録ステータスを更新する時間との間の時間がしきい値時間よりも少ないことを決定することとを含む、ワイヤレスネットワーク中でデバイスにより動作可能な方法を提供する。方法は、決定に少なくとも一部基づいて、アクティブモード通信の間に、RATとの登録ステータスを更新することをさらに含む。
別の態様では、アイドルモードからアクティブモード通信への切り換えを検出し、現在の時間と、RATとの登録ステータスを更新する時間との間の時間がしきい値時間よりも少ないことを決定するように構成されている少なくとも1つのプロセッサを備える、ワイヤレスネットワーク中で動作可能な装置を提供する。少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのプロセッサが、現在の時間と、登録ステータスを更新する時間との間の時間が、しきい値時間よりも少ないことを決定することに少なくとも一部基づいて、アクティブモード通信の間に、RATとの登録ステータスを更新するようにさらに構成されている。さらに、装置は、少なくとも1つのプロセッサに結合されているメモリを備える。
また別の態様では、アイドルモードからアクティブモード通信への切り換えを検出して、現在の時間と、RATとの登録ステータスを更新する時間との間の時間が、しきい値時間よりも少ないことを決定する手段を具備する、ワイヤレスネットワーク中で動作可能な装置を提供する。装置は、現在の時間と、登録ステータスを更新する時間との間の時間が、しきい値時間よりも少ないことを決定することを検出する手段に少なくとも一部基づいて、アクティブモード通信の間に、RATとの登録ステータスを更新する手段を具備する。
さらに、別の態様では、アイドルモードからアクティブモード通信への切り換えを少なくとも1つのコンピュータに検出させるためのコードと、現在の時間と、RATとの登録ステータスを更新する時間との間の時間が、しきい値時間よりも少ないことを少なくとも1つのコンピュータに決定させるためのコードとを有するコンピュータ読み取り可能媒体を含む、ワイヤレスネットワーク中で使用するコンピュータプログラムプロダクトを提供する。コンピュータ読み取り可能媒体は、現在の時間と、登録ステータスを更新する時間との間の時間が、しきい値時間よりも少ないことを決定することを少なくとも1つのコンピュータに決定させるためのコードに少なくとも一部基づいて、アクティブモード通信の間に、RATとの登録ステータスを少なくとも1つのコンピュータに更新させるためのコードをさらに含む。
さらに、ある態様では、アイドルモードからアクティブモード通信への切り換えを検出し、現在の時間と、RATとの登録ステータスを更新する時間との間の時間がしきい値時間よりも少ないことを決定する登録決定コンポーネントを具備する、ワイヤレスネットワーク中で動作可能な装置を提供する。装置は、現在の時間と、登録ステータスを更新する時間との間の時間が、しきい値時間よりも少ないことを決定することを検出する手段に少なくとも一部基づいて、アクティブモード通信の間に、RATとの登録ステータスを更新する登録コンポーネントをさらに具備する。
前述の関連する目的を達成するために、1つ以上の態様は、以下に十分に説明し、特に特許請求の範囲において指し示す特徴を含んでいる。以下の説明および添付した図面は、1つ以上の態様の特定の例示的な特徴について詳細に述べる。しかしながら、これらの特徴は、様々な態様の原理を用いることができる様々な方法のうちのいくつかを示しているが、この説明は、すべてのそのような態様とそれらの均等物とを含むことを意図している。
開示した態様を図示し、開示した態様に限定しないように提供されている添付した図面に関して、開示した態様を以下に説明する。同一の名称は、同一のエレメントを示す。
図1は、1つ以上の無線アクセス技術(RAT)の1つ以上のカバレッジエリア間で移動するための例示的なシステムを図示している。
図2は、基地局間で移動して通信しているときに、RATとの登録を実行するか否かを決定する例示的なシステムを図示している。
図3は、RATに関する帯域クラス値を受信して、値に少なくとも一部基づいて、登録を実行するか否かを決定する例示的なシステムを図示している。
図4は、RATに関する追跡エリアコード値を受信して、値に少なくとも一部基づいて、登録を実行するか否かを決定する例示的なシステムを図示している。
図5は、帯域クラス値に少なくとも一部基づいて、RATを通して登録を実行するか否かを決定する例示的な方法論を図示している。
図6は、追跡エリアコード値に少なくとも一部基づいて、RATを通して登録を実行するか否かを決定する例示的な方法論を図示している。
図7は、タイマ値とワイルドカード帯域クラスとに少なくとも一部基づいて、RATを通して登録を実行するか否かを決定する例示的な方法論を図示している。
図8は、アクティブモードである間に、登録ステータスを更新するか否かを決定する例示的な方法論を図示している。
図9は、RATを通して登録を実行するか否かを決定する例示的な移動デバイスを図示している。
図10は、システム情報中で1つ以上のパラメータをアドバタイズすることを促進する例示的なシステムを図示している。
詳細な説明
図面を参照して、様々な態様をこれから記述する。以下の記述では、1つ以上の態様の十分な理解を提供するために、説明の目的として、数多くの特定の詳細を述べる。しかしながら、そのような態様をこれらの特定の詳細なしで実施できることは明らかであるかもしれない。
ここでさらに記述するように、無線アクセス技術(RAT)の基地局は、デバイスが異なるRATのネットワーク上で登録するか否かを制御するパラメータを提供することができる。例えば、RATのカバレッジのエリアと異なるRATのカバレッジとのエリアと間をアイドルモードで移動するデバイスは、パラメータに少なくとも一部基づいて、異なるRATのネットワークを通して登録を実行するか否か(例えば、RATまたは異なるRATの基地局との通信を実行するか否か)を決定できる。1つの例では、デバイスは、タイマに少なくとも一部基づいて、異なるRATのネットワーク上で登録を実行するか否かを決定して、RATおよび異なるRATの基地局を使用する反復登録を防ぐことができる。
本出願で使用される“コンポーネント”、“モジュール”、“システム”という用語、およびこれらに類するものは、これらには限定されないが、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのような、コンピュータ関連エンティティを含むように意図されている。例えば、コンポーネントは、これらには限定されないが、プロセッサ上での処理実行、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド、プログラム、および/またはコンピュータであってもよい。実例として、コンピューティングデバイス上で実行しているアプリケーションとコンピューティングデバイスとの双方は、コンポーネントであり得る。1つ以上のコンポーネントは、プロセス、および/または、実行のスレッド内に存在することができ、コンポーネントは、1つのコンピュータ上にローカライズしていてもよく、および/または、2つ以上のコンピュータ間に分散されていてもよい。加えて、これらのコンポーネントは、その上に記憶された様々なデータ構造を有する、様々なコンピュータ読み取り可能媒体から実行できる。コンポーネントは、ローカルシステム中で、分散システム中で、および/または、他のシステムとのインターネットのようなネットワークにわたって、別のコンポーネントと対話している1つのコンポーネントからの、信号としてのデータのような、1つ以上のデータパケットを有する信号にしたがうように、ローカルおよび/または遠隔処理として通信してもよい。
さらに、ワイヤード端末またはワイヤレス端末であり得る端末に関して、様々な態様をここで記述する。端末は、システム、デバイス、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動体、移動デバイス、遠隔局、移動端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ機器(UE)と呼ばれることもある。ワイヤレス端末は、セルラ電話機、衛星電話、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(SIP)電話機、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ワイヤレス通信能力を持つハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、または、ワイヤレスモデムに接続される他の処理デバイスであってもよい。さらに、基地局に関して、様々な態様をここに記述する。基地局は、ワイヤレス端末との通信のために利用されてもよく、また、アクセスポイント、ノードB、進化ノードB(eNB)、または他の専門用語として呼ばれてもよい。
さらに、“または”という用語は、排他的な“または”よりも、むしろ包括的な“または”を意味することを意図している。つまり、そうでないことが規定されていない限り、または、文脈から明らかでない限り、“Xは、AまたBを用いる”というフレーズは、自然包括的な置き換えのうちのいずれかを意味することを意図している。つまり、“Xは、AまたはBを用いる”というフレーズは、以下のインスタンスのうちのいずれかにより満たされる:XはAを用いる;XはBを用いる;または、Xは、AおよびBの双方を用いる。さらに、本出願および添付した特許請求の範囲中で使用される冠詞“a”および“an”は、一般的に、そうでないことが規定されていない限り、または、文脈から単数形に向けられていることが明らかでない限り、“1つ以上”を意味するように解釈すべきである。
CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、および他のシステムのような、様々なワイヤレス通信システムに対して、ここに記述する技術を使用できる。“システム”および“ネットワーク”という用語は、交換可能に使用することが多い。CDMAシステムは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、cdma2000等のような、無線技術を実現できる。UTRAは、ワイドバンド−CDMA(W−CDMA)、および、CDMAの他の変形を含む。さらに、cdma2000は、IS−2000、IS−95、およびIS−856の標準規格をカバーしている。TDMAシステムは、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(GSM(登録商標))のような無線技術を実現できる。OFDMAシステムは、進化UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、フラッシュ−OFDM(登録商標)等のような、無線技術を実現できる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)は、ダウンリンク上でOFDMAを、および、アップリンク上でSC−FDMAを用いる、E−UTRAを使用する、UMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSMは、“第3世代パートナーズシッププロジェクト”(3GPP)という名称の機関からの文書中に記載されている。さらに、cdma2000およびUMBは、“第3世代パートナーズシッププロジェクト2”(3GPP2)という名称の機関からの文書中に記載されている。さらに、このようなワイヤレス通信システムは、追加的に、不対の無認可のスペクトル、802.xxワイヤレスLAN、ブルートゥース(登録商標)、および、他の何らかの短距離もしくは長距離ワイヤレス通信技術を使用することが多い、ピアツーピア(例えば、モバイルツーモバイル)アドホックネットワークシステムを含んでいてもよい。
多数のデバイス、コンポーネント、モジュール、およびこれらに類するものを含んでもよいシステムに関して、様々な態様または特徴を提示する。様々なシステムは、追加のデバイス、コンポーネント、モジュール等を備えてもよく、および/または、図面に関して議論した、デバイス、コンポーネント、モジュール等のすべてを備えていなくてもよいことを理解し、正しく認識すべきである。これらのアプローチの組み合わせも使用してもよい。
図1を参照すると、異なるネットワークカバレッジエリア間で移動するためのデバイス登録の制御を促進するワイヤレス通信システム100が図示されている。システム100は、基地局106および108によりそれぞれ提供される、RAT1カバレッジエリア102および104と、少なくとも一部はRAT1カバレッジエリア102内にある、基地局114および116によりそれぞれ提供される、RAT2カバレッジエリア110および112とを備える。システム100は、それぞれのカバレッジエリア102、104、110、および112中で、基地局106、108、114、および/または116と通信できるデバイス118も備える。基地局106、108、114、および116は、それぞれ、マクロセル、フェムトセル、ピコセル、もしくは類似した基地局、中継ノード、移動基地局、ピアツーピアもしくはアドホックモードで通信するデバイス、その一部、およびに/または、これらに類するものとすることができる。デバイス118は、UE、モデム(または、他のつながれたデバイス)、その一部、および/または、これらに類するものであり得る。
ある例によれば、デバイス118は、RAT1カバレッジエリア102内にあるとすることができ、基地局106と通信することにより、関連するネットワークに登録することができる。デバイス118は、アイドルモードであるとすることができ、それにより、基地局106は、ページング信号をデバイス118に送信して、アイドルモードキャンピングを促進できる。加えて、デバイス118は、RAT1カバレッジエリア102に関する、基地局106からの1つ以上のパラメータを記憶できる。キャンピングは、一般的に、ワイヤレスネットワーク中で、特定の時間インターバルで送信されるページング信号を基地局から受信するデバイスの能力のことを指すことができる。1つの例では、ページング信号がデバイスにおける電力を節約することが予期されていない時間期間の間、デバイスは、トランシーバの電源をオフにできる。したがって、デバイスがキャンピングしているとき、基地局は、デバイスにページング信号を送り、デバイスとの接続を維持することができ、ページング信号を使用して、(例えば、通話、ショートメッセージサービス(SMS)、または他の通知を受信した際に)基地局と通信するためにアイドルモードからアクティブモードに切り換えるようにデバイスに通知することもできる。
デバイス118は、アイドルモードである間に、RAT2カバレッジエリア110に移動することができ、これは、基地局106から基地局114へのアイドルモード再選択を実行することを含むことができる。再選択は、ターゲット基地局からの信号を測定することと、ターゲット基地局が通信に対してより適していると決定することとに少なくとも一部基づいて、ソース基地局からターゲット基地局と通信することを決定することを指すことができる。このような決定は、ターゲット基地局からの信号が、ソース基地局からのしきい値レベルを超える向上された信号対ノイズ比を有することを決定することのような、測定に少なくとも一部基づくとすることができる。決定は、ソース基地局、デバイス等により行うことができる。1つの例では、ソース基地局は、デバイス情報をターゲット基地局に提供でき、ソース基地局の代わりに(または、ソース基地局に加えて、ソフト再選択のために)ターゲット基地局から、信号を受信するようにデバイスに命令することができる。
再選択またはその逆の間に、デバイス118は、RAT2カバレッジエリア110に関する1つ以上のパラメータを基地局114から受信でき、1つ以上のパラメータに少なくとも一部基づいて、RAT2に関するネットワークを通して、基地局114を介して、RAT1との登録を実行するか否かを決定して、登録ステータスを更新できる。例えば、デバイス118は、RAT2に関するネットワークを通して、RAT1に登録して、RAT1に特有な1つ以上のサービスを受け取ることができる。したがって、デバイス118が、基地局114を通してRAT1に登録する場合、1つの例では、基地局114は、基地局106から受信したページング信号をデバイス118に転送できる。いくつかのインスタンスでは、ページング信号は、デバイス118に、RAT1のネットワークにフォールバックさせて(すなわち、フォールバックを生じさせる他のページング信号を送信させて)、記述するように、基地局106と通信させることができる。加えて、例えば、デバイス118は、所定のカバレッジエリアへの最初のエントランスに対して登録を実行し、登録パラメータを取得して、デバイス118へのページング信号の送信を所定の基地局に開始させることができることを正しく認識すべきである。例えば、RAT1カバレッジエリア102中でデバイス118を初期化することができ、そのケースでは、デバイス118は、基地局106を介して、RAT1ネットワークとの登録を実行することができる。RAT2カバレッジエリア110中でデバイス118を初期化することができ、そのケースでは、デバイス118は、基地局114を介して、RAT2ネットワークとRAT1ネットワークとの登録を実行できる等。任意のケースでは、ここに記述した例において、デバイス118は、RAT1との登録ステータスを更新するか否かを決定することができ、この決定は、RAT2カバレッジエリア110に戻る際には基地局114を通して、RAT1カバレッジ102に戻る際には基地局106を通して、登録ステータスを更新するか否かを決定すること等を含めることができる。
これに関して、デバイス118は、RAT2カバレッジエリア110を出てRAT1カバレッジ102に戻ることができ、同様に、受信したRAT1に関する1つ以上のパラメータに少なくとも一部基づいて、RAT1に関するネットワークに登録するか否かを決定できる。デバイス118が登録しないことを決定する場合に、デバイス118は、基地局106からページング信号を受信でき、基地局114は、依然として、ページング信号を転送することになり、デバイス118は、基地局114からのページング信号を使用しないかもしれないことから、不必要なクロスドメインページングの原因となる。しかしながら、加えて、デバイス118により、RAT1カバレッジエリア102とRAT2カバレッジエリア110との間を頻繁に出入りすること(例えば、デバイスが、RAT2カバレッジエリア110の端付近にいる場合)は、対応する基地局106および114を介するRAT2と同様に、RAT1のネットワーク上での頻繁な登録を生じさせることになる。これは、一般的に、ピンポン現象(ping-pong effect)として説明できる。これに関して、例えば、さらにタイマに一部基づいて登録するように示す、異なるパラメータ、または、1つ以上のパラメータの値を基地局106および/または114によりデバイス118に提供して、頻繁な登録とRAT2による不必要なページングとをバランスさせることができる。したがって、RAT1またはRAT2のカバレッジエリア102または110からもう一方への最初の移動の際に、タイマを初期化することができる。タイマが満了していない場合に、デバイス118は、異なるパラメータまたは値に基づいてカバレッジエリア102および110間で移動するときに、登録することをやめることができる。タイマが満了している場合には、デバイス118は、デバイス118が入るカバレッジエリア102または110のどちらかの中で、RAT上で登録でき(例えば、タイマを再び初期化でき)、それは、上述したピンポン現象を防ぐことができる。
さらに、デバイス118は、RAT1カバレッジエリア102からRAT1カバレッジエリア104に移動できる。この例では、デバイス118は、RAT1との登録を実行するか否かを示すことができる、RAT1カバレッジエリア104に関する1つ以上のパラメータを受信できる。加えて、デバイス118は、RAT2カバレッジエリア110からRAT2カバレッジエリア112に移動できる。この例では、デバイス118は、基地局116を通して、RAT1登録を実行することにより、RAT1との登録ステータスを更新するか否かを示すことができる、RAT2カバレッジエリア112に関する1つ以上のパラメータを受信できる。さらに、この例では、RAT2カバレッジエリア112は、代わりに、RAT1カバレッジエリア104内にあるとすることができることを正しく認識すべきである。これらの例では、登録は、タイマに少なくとも一部基づくこともできる。したがって、RAT1カバレッジエリア104またはRAT2カバレッジエリア112に入るときにタイマが満了している場合に、デバイス118は、記述したように、RAT1ネットワークに登録できる。
1つの特定の例では、RAT1カバレッジエリア102および104は、CDMA2000 1x(1x)のような回路交換カバレッジエリアであるとすることができ、基地局106および108は、対応するネットワークにアクセスを提供できる。さらに、この例では、RAT2カバレッジエリア110および112は、LTEであるとすることができ、基地局114および116は、対応するネットワークにアクセスを提供できる。これに関して、LTEカバレッジエリア110中のデバイス118は、音声通信、SMS等を取り扱う回路交換フォールバック(CSFB)能力をイネーブルする1x登録を実行する能力を有することができる。LTEおよび1xネットワーク間のS102トンネルを(例えば、基地局114を介して)使用して、これを達成できることを正しく認識すべきである。したがって、この例における基地局114は、例えば、デバイス118がアイドルモードであるとき、1xページング信号をデバイス118に転送して、1xへのCSFBと、基地局106との通信とを促進できる。この例では、ここでさらに記述するように、基地局106、108、114、および116は、システム情報中の1つ以上の予め定められている登録追跡パラメータをアドバタイズできる。1つ以上の予め定められている登録追跡パラメータは、RATに依存して、システム情報ブロック(SIB)、システムパラメータメッセージ(SPM)等のような、1つ以上のオーバーヘッドシステムメッセージを含めることができる。基地局106、108、114、および116は、予め定められている登録追跡パラメータを利用して、ここにさらに記述するように、デバイス118に1x登録を実行させる、または、実行させないことができる。
1つの例では、予め定められている登録追跡パラメータは、帯域クラスパラメータ、追跡エリアコード等であるとすることができる。予め定められている登録追跡パラメータは、そのように限定されていないことを正しく認識すべきである。むしろ、それらは、可能性のあるパラメータの例であり、予め定められている登録追跡パラメータは、実質的に、例えば、ネットワークおよび/またはデバイスに対して予め定められており、登録を実行することに関連する何らかのパラメータであるとすることができる。加えて、例えば、予め定められている登録追跡パラメータは、予め定めることができ、これは、ネットワークとデバイスとの間で予め合意されているパラメータに関連させることができる。ここで記述した例では、予め定められている登録追跡パラメータは、ここでさらに記述するように、デバイスが登録を更新すべきであることを示す、ネットワークとデバイスとの間で予め合意されている(例えば、デバイス構成、ハードコーディング等から検索可能な)可能性ある値を有することができる。
例えば、帯域クラスパラメータは、1x中で帯域クラス値を記憶することができ、帯域クラス値は、デバイス、例えば、デバイス18がセルラシステムと(例えば、セルラシステムの基地局と)通信するために使用する周波数の関数を表す0〜31の整数とすることができる。例えば、帯域クラス0(BC0)は、800メガヘルツ(MHZ)帯域における周波数に対応できる。動作の帯域クラスは、例えば、1xネットワーク中で動作するデバイスの動作の周波数に少なくとも一部基づいて決定でき、デバイス登録コンテキストの一部として記憶できる。LTEを通して動作する間に、1x帯域クラスが既知ではないことから、CSFBに対して、S102 LTEトンネルを通して生成された1x登録コンテキストの一部として記憶されることになる帯域クラスは、既知ではない。したがって、基地局114および116により、LTEを通して送られたパラメータに帯域クラスパラメータを追加して、デバイス202が1x帯域クラスを知ることができるようになる。これに関して、例えば、基地局106、108、114、または116のうちのいずれかを介して、システム100から帯域クラスパラメータを受信できる。
さらに、システム識別子(SID)/ネットワーク識別子(NID)、登録ゾーンの総数、マルチプルNIDインジケータ、マルチプルSIDインジケータ、パワーアップ登録インジケータ、パワーダウン登録インジケータ、帯域クラス、および/または、これらの類するもののような、例えば、SIB、SPM等でアドバタイズされる他の特定のパラメータは、追加的にまたは代替的に、デバイス118における登録挙動に影響を与えることができる。ある例では、1x基地局106および108は、SIB中のLTE基地局114および116よりも、SPM中の異なるNIDを、ならびに/あるいは、連続するLTEセルまたはカバレッジエリアを指定して、同一のNIDを使用する。基地局106、108、114、および116は、登録ゾーンの総数を0より多く指定して、同一の1xカバレッジエリア間あるいは(1x事前登録カバレッジエリアとも呼ぶことができる)LTEカバレッジエリア110および112間で移動するときに、デバイス118による反復登録を回避できる。加えて、例えば、基地局106、108、114、および116は、複数のNIDインジケータを0に設定し、LTE−1xカバレッジエリアにわたって移動するときに、デバイス118に登録させることができる。別の例では、基地局106、108、114、および116は、パワーアップ登録インジケータを1に設定して、パワーアップ登録を生じさせることができる。他のパラメータを帯域クラスパラメータの代わりに使用できることに留意すべきである。以下に記述する以下の実施形態は、別のパラメータの使用を説明している。
この実施形態では、RAT1カバレッジエリア102および104は、GSMおよび/またはUMTSカバレッジエリアであるとすることができ、したがって、基地局106および108は、GSMおよび/またはUMTS基地局であるとすることができる。これに関して、記述したように、LTEカバレッジエリア110中のデバイス118は、CSFBにおいて、音声通信、SMS等を取り扱うために、LTEネットワークを通してGSMまたはUMTS登録を実行する能力を有することができる。これは、LTEとGSMもしくはUMTSネットワークとの間で、(例えば、基地局114を介して)1つ以上のトンネル(例えば、SGトンネル)を使用して達成できることを正しく認識すべきである。したがって、この例における基地局114は、例えば、デバイス118がアイドルモードであるときに、GSMまたはUMTSページング信号をデバイス118に転送して、基地局106との通信を促進できる。この例では、ここでさらに記述するように、基地局106、108、114、および116は、追跡エリアコード値をアドバタイズでき、追跡エリアコード値を利用して、ここでさらに記述するように、デバイス118にGSMまたはUMTS登録ステータスを更新させる、あるいは、更新させないことができる。
例えば、デバイス118は、基地局106または108とのGSMまたはUMTS登録を実行する(および/または、基地局114または116とのLTE接続を通して)際に、追跡エリアリストを受信できる。追跡エリアリストは、デバイスが登録ステータスを更新する必要がない追跡エリアのセットを規定できる。したがって、デバイスが、1つのGSMまたはUMTSカバレッジエリアから別のものへ移動する場合、新たなGSMまたはUMTSカバレッジエリアが、追跡エリアリスト中の追跡エリアコードを(例えば、システム情報中で追跡エリアコードパラメータの値として)をブロードキャストする場合に、デバイスは、登録ステータスを更新する必要がない。登録ステータスを更新するか否かの決定は、ここでさらに記述するように、周期的登録タイマにさらに基づいていてもよいことを正しく認識すべきである。LTEを通して動作する間に、追跡エリアコードが既知ではないことから、トンネルを通して生成された、GSMまたはUMTSの登録コンテキストに対する追跡エリアコードは、既知ではない。したがって、基地局114および116によりLTEを通して送られたパラメータに追跡エリアコードを追加できる。追跡エリアコードは、デバイス118が、ここでさらに記述するように、GSMまたはUMTSを持つLTEのカバレッジエリアと、LTEカバレッジを持たないGSMまたはUMTSのカバレッジとの間を移動するときに、GEMまたはUMTS登録を実行するか否かを制御するように指定できる。
RAT1カバレッジエリア内のRAT2カバレッジエリアと、RAT2ネットワークを通してRAT1登録を実行することとに関して一般的に記述してきたが、RAT2カバレッジは、RAT1カバレッジエリアを含むように拡張することができる(例えば、カバレッジエリア102および104は、RAT2カバレッジエリアであるとすることができ、カバレッジエリア110および112は、RAT1カバレッジエリアであるとすることができる)ことを正しく認識すべきである。この例では、デバイス118は、依然として、RAT1カバレッジエリアを含むRAT2カバレッジエリアを通して、RAT1登録を実行できることを正しく認識すべきである。上記の特定の例では、例えば、カバレッジエリア102および104と基地局106および108とは、LTEであるとすることができる一方、カバレッジエリア110および112と基地局114および116とは、1x、GSM、またはUMTSであるとすることができることを正しく認識すべきである。
図2に目を向けると、異なるRATのネットワークを通して、RATに対する登録を実行するか否かを決定することを促進する例示的なワイヤレス通信システム200が図示されている。システム200は、基地局204および/または206と通信して、1つ以上のワイヤレスネットワークへのアクセスを受信できるデバイス202を備える。例えば、デバイス202は、記述したように、基地局204および/または206のカバレッジ内にあるとすることができる。上述したように、デバイス202は、UE、モデム等であるとすることができ、基地局204および206は、それぞれ、フェムトセル、マクロセル、またはピコセルの基地局等であるとすることができる。
デバイス202は、1つ以上の基地局との登録を実行することに関する1つ以上のパラメータを決定するパラメータ決定コンポーネント208と、1つの以上のパラメータに少なくとも一部基づいて登録を実行することにより、登録ステータスを更新するか否かを識別する登録決定コンポーネント210とを備えることができる。デバイス202は、決定に少なくとも一部基づいて、1つ以上の基地局に登録する登録コンポーネント212と、1つ以上の基地局に登録するか否かを決定することに関係するタイマを管理するオプション的なタイマコンポーネント214とをさらに備えることができる。基地局204および206は、それぞれ、ワイヤレスネットワーク中でシステム情報をブロードキャストするパラメータアドバタイジングコンポーネント216および218を備えることができる。
ある例によれば、デバイス202は、RATを使用してワイヤレスネットワークへのアクセスを受信して、基地局204と通信できる。デバイス202は、基地局206のカバレッジエリア内にあるとすることもでき、この例では、異なるRATを使用して動作することができる。さらに、記述したように、デバイス202は、異なるRATに関する1つ以上のサービスを受信するために、基地局204を通して、異なるRATに登録できる。デバイス202は、基地局204および206によりカバーされるエリアと、基地局206のみによりカバーされるエリアとの間で移動でき、これにより、基地局204および206の再選択を生じさせることになり、デバイス202が、エリアの1つの中に移動する(および/または再選択を実行する)度に、登録決定モジュール210は、基地局204および/または206を通して、異なるRATに登録する(例えば、異なるRATとの登録ステータスを更新する)か否かを決定できる。
例えば、パラメータアドバタイジングコンポーネント216および218は、異なるRATの基地局に移動するときに、デバイスにおける登録を実行すべきか否かを指定するために、基地局204および206によりアドバタイズされた1つ以上のパラメータ値をシステム情報中で示すことができる。例えば、記述したように、1つ以上パラメータ値は、予め定められている追跡パラメータに関連させることができる。パラメータ決定コンポーネント208は、(例えば、システム情報中の1つ以上のパラメータを取得すること、1つ以上の他のパラメータから1つ以上のパラメータを決定すること等に基づいて)1つ以上のパラメータを決定でき、登録決定コンポーネント210は、そのカバレッジエリアに入るときに、1つ以上のパラメータに少なくとも一部基づいて、基地局204または206との登録を実行するか否かを決定できる。登録決定コンポーネント210が、登録を実行することを決定する場合、登録コンポーネント212は、登録を実行でき、登録ステータスを更新でき、および/または、それに類するもの行うことができる。これにより、基地局204および/または206のうちのデバイス202と通信していないいずれかからの不必要な信号を防ぐことができる。
別の例では、パラメータ決定コンポーネント216および/または218は、さらに、登録を実行するか否かを決定するタイマをコンサルティングすることに関するパラメータ値を示すことができる。この例では、タイマコンポーネント214は、基地局204および/206のカバレッジエリアを離れるときに、タイマを初期化できる。パラメータ決定コンポーネント208は、システム情報中でパラメータを決定でき、または、そうでなければ、取得でき、登録決定コンポーネント210は、タイマコンポーネント214におけるタイマが、基地局204および/または206に登録するか否かを決定する際に満了しているか否かを決定できる。1つの例では、タイマが満了していない場合、登録コンポーネント212は、タイマが満了するとき(例えば、それは、タイマコンポーネント214により、登録コンポーネント212に示すことができ、登録コンポーネント212により決定でき、および/または、これらに類するとき)に、基地局204および/または206に登録できる。これにより、頻繁な登録を防ぐことができる。加えて、タイマコンポーネント214は、登録のときに、および/または、デバイス202が現在のカバレッジエリアから離れるときに、タイマを再び初期化できる。
別の例によれば、基地局204および206は、同一のRATを使用して動作できる。この例では、パラメータ決定コンポーネント216および218は、システム情報中で同一の1つ以上のパラメータを示すことができる。したがって、パラメータ決定コンポーネント208は、1つ以上のパラメータを決定でき、登録決定コンポーネント210は、基地局204および206間を移動するときに、登録を実行しないことを決定でき、および/または、1つ以上のパラメータが同一であることから、タイマコンポーネント214に少なくとも一部基づいて、登録するか否かを決定できる。記述したように、例えば、タイマコンポーネント214は、デバイス202が基地局204および/または206のカバレッジを離れるときに、タイマを初期化できる。これにより、このような機能性が望まれる場合に、デバイス202が、場合によっては登録を更新することを確実にしつつ、頻繁な登録を防ぐことができる。
特定の例では、基地局204は、LTE基地局であるとすることができ、基地局206は、1x基地局であるとすることができる。したがって、記述したように、デバイス202は、基地局204との1x登録を実行して、音声通信、SMS等のような、1つ以上のサービスに対して1xネットワークを利用できる。したがって、例えば、デバイス202は、基地局204および206間で移動でき、これは、LTEカバレッジを持たない基地局206に対するカバレッジエリアから、基地局204に対するLTEカバレッジエリア中にアイドルモードで移動することを含み、逆もまた同じである。例えば、デバイス202は、基地局204および/または206の中で、アイドルモード再選択を実行できる。この例では、登録決定コンポーネント210は、移動のときに、(例えば、LTEネットワークまたは1xネットワークとの登録ステータスを更新するために、)対応する基地局204または206との1x登録を実行するか否かを決定できる。ある例では、パラメータアドバタイジングコンポーネント216および/または218は、システム情報中の帯域クラスパラメータの値を利用して、デバイス202が、LTEおよび1xカバレッジのエリアと、LTEカバレッジを持たない1xのエリアとの間を移動するときに、登録ステータスを更新するか否かを制御できる。さらに、例えば、1x登録は、パワーアップ登録に関連させることができる。
1つの例では、1xのみのカバレッジからLTEおよび1xカバレッジに移動するとき、および/または、その逆のときに、1x登録を実行することによって、デバイス202に登録ステータスを更新させ、デバイス202が1xのみのカバレッジエリア中で基地局206と通信するときに、基地局204からの不必要なシグナリングを軽減させることが望ましい。さらに、例えば、帯域クラスパラメータの異なる値をアドバタイズしている基地局間で切り換えることにより、デバイス202がそれに向けて移動している基地局との登録をデバイス202に更新させることができる。この例では、パラメータアドバタイジングコンポーネント216は、基地局206、または、1xネットワーク中の何らかの基地局により使用されていない帯域クラスである、LTE基地局204の帯域クラスパラメータの値を(例えば、SIB中で)示すことができる。この情報は、1xおよびLTEネットワークのサービスプロバイダにより既知となり、それに応じて基地局204に対して提供することができる。したがって、パラメータ決定コンポーネント208は、基地局204と通信するときに、および/または、デバイス202が関連するカバレッジエリアにあるときに再選択に対して基地局204を評価するときに、パラメータアドバタイジングコンポーネント216から、基地局204の帯域クラスパラメータの値を決定でき、そうでなければ、取得できる。
この例では、登録決定コンポーネント210は、基地局204および206から受信した帯域クラスパラメータに対する異なる値を比較することに少なくとも基づいて、(例えば、デバイス202が基地局204および/または206により担当されることを決定するときに)基地局204および/または206との1x登録を実行することを決定できる。1つの例では、デバイス202が、基地局204と通信し、基地局206に対して再選択している場合に、パラメータ決定コンポーネント208は、(例えば、それとの最初の通信、基地局204に対する再選択等の一部として)基地局204に対する帯域クラスパラメータの値をシステム情報中で先に受信して記憶しておくことができ、(例えば、パラメータアドバタイジングコンポーネント218により通信されたシステム情報の一部であるとすることができる)基地局206との通信に対する動作周波数に少なくとも一部基づいて、基地局206に対する帯域クラスパラメータの値を決定できる。この例では、登録決定コンポーネント210は、帯域クラス値を比較して、値における差異を決定でき、登録コンポーネント212は、したがって、差異に基づいて、基地局206との1x登録を実行できる。
同様に、デバイス202が、基地局206と通信しており、基地局204に向けて移動している場合に、パラメータ決定コンポーネント208は、(例えば、基地局206と通信するために使用する動作周波数に少なくとも一部基づいて)基地局206に対する帯域クラスパラメータの値を先に決定しておくことができ、パラメータ決定コンポーネント208は、さらに、基地局204を再選択することの一部として、基地局204に対する帯域クラスパラメータの値をさらに受信できる。登録決定コンポーネント210は、同様に、帯域クラス値における差異を決定でき、登録コンポーネント212は、それに応じて、1xページング信号を受信するLTE基地局204を再選択した後に、(例えば、S102トンネルを介して)LTE基地局204との1x登録を実行できる。登録コンポーネント212は、登録決定コンポーネント210による連続的な使用に対する登録の一部として、帯域クラス値を記憶できることを正しく認識すべきである。
別の例では、パラメータアドバタイジングコンポーネント216は、タイマ値に基づいて1x登録を実行するように示すワイルドカードクラス値をシステム情報中で示して、記述したように、頻繁な登録によって生じるピンポン現象を防ぐことができる。例えば、ワイルドカード帯域クラス値を31とすることができ、ここで、帯域クラスパラメータは、0〜31の間の整数値に、または、実質的には、以下に記述する挙動を示すために、基地局204および/または206とともにデバイス202により規定および利用できる任意の値に対応する。この例では、パラメータ決定コンポーネント208は、(例えば、基地局204と通信することの一部として、または、記述したように、再選択に対して基地局204を評価するときに)基地局204からのシステム情報中で帯域クラスパラメータの値を取得できる。いずれのケースにおいても、登録決定コンポーネント210は、タイマコンポーネント214により管理されるタイマに少なくとも一部基づいて、(例えば、デバイス202がいずれに向けて移動しているかに依存する)基地局204または基地局206との1x登録を実行することを決定できる。この例では、タイマコンポーネント214は、基地局204および/または206からの最初の移動の後に、タイマを初期化できる。
1つの例では、タイマが、初期化されて、デバイスが基地局204および/または206のカバレッジエリア内にある間に実行するように、タイマは、特に基地局204および206間での移動に、または、一般的に異なるRATの基地局間での移動に対応させることができる。この例では、デバイス202が、異なる基地局のカバレッジエリアに入る場合に、タイマコンポーネント214は、タイマをキャンセルでき、および/または、異なる基地局に関連するタイマを初期化できる。例えば、タイマ値は、実質的に、記述したように、不必要なページング信号により使用されるリソースを節約することと、頻繁な登録を軽減させることとをバランスさせるように最適化できる、任意の時間期間(例えば、日数、時間、分、秒等)に設定できる。任意のケースでは、登録決定コンポーネント210は、基地局204の帯域クラスパラメータの値が、ワイルドカード帯域クラス値であることを決定し、登録決定コンポーネント210は、タイマコンポーネント214からタイマを受信して、1x登録を実行するか否かを決定する際に、タイマが満了しているか否かを決定できる。1つの例では、タイマが満了していない場合に、いったんタイマが満了すると、登録決定コンポーネント210に(例えば、タイマコンポーネント214により)通知することができ、登録決定コンポーネント210は、現在の基地局との1x登録を実行することを決定できる。加えて、この例では、タイマコンポーネント214は、登録コンポーネント212が1x登録を実行すること、デバイス202が基地局204または206のカバレッジを離れること、および/または、これらに類することの一部として、タイマを再初期化することができる。任意のケースでは、登録コンポーネント212は、基地局との1x登録を実行でき、ここでは、そのように決定されている。
別の例では、パラメータアドバタイジングコンポーネント216は、1x登録を実行するように示す、不一致帯域クラス値をシステム情報中で示すことができる。さらに、これは、実質的には、1x登録を実行するように示す、基地局204および/または206と同様に、デバイス202により規定および利用される帯域クラスパラメータの任意の値であるとすることができる。この例では、パラメータ決定コンポーネント208は、(例えば、記述したように、基地局と通信すること、または、再選択に対して基地局204を評価するときの一部として)基地局204からのシステム情報中で帯域クラスパラメータの値を取得できる。登録実行コンポーネント210は、帯域クラスが、登録を強制する不一致帯域クラスであることを決定することに基づいて、基地局204とのx1登録を実行することを決定できる。
さらに、先述したように、上記の例では、デバイス202は、基地局204および206との登録を最初に実行しており、登録決定コンポーネント210は、上記の例では、再登録することにより、登録ステータスを更新するか否かを決定して、基地局204および/または206が、デバイス202に対するページング信号を送信するか否かを制御していることを正しく認識すべきである。さらに、ある例では、基地局204および206の双方は、1x基地局であるとすることができ、または、LTE基地局であるとすることができる。この例では、パラメータアドバタイジングコンポーネント216および218は、同一または類似した帯域クラスパラメータ値をアドバタイズでき、したがって、登録決定コンポーネント210は、同一または類似した帯域クラスパラメータ値に遭遇することに基づいて、基地局204および206間で移動するときに、1x登録を実行しないことを決定できる。別の例では、登録決定コンポーネント210は、基地局204および206の同一または類似した帯域クラスを決定すること、または、そうでなければ、登録ステータスを更新しないことを決定することの一部として、タイマコンポーネント214における異なるタイマを分析できる。例えば、タイマコンポーネント214は、記述したように、基地局204および/または206から最初に移動すること等の一部として、異なるタイマを初期化できる。1つの例では、これは、ここで記述したように、周期的な登録時間またはタイマであるとすることができる。
また別の例では、パラメータアドバタイジングコンポーネント216および218は、マルチプルNIDパラメータを0として示すことができ、NIDをアドバタイズできる。例えば、異なるRATの基地局204および206エリアが、または、そうでなければ、新たな登録が、デバイス202にとって望ましい場合に、パラメータアドバタイジングコンポーネント216および218が、異なるNIDをアドバタイズできるように、NIDはRATに関連させることができる。この例では、登録決定コンポーネント210は、デバイス202が登録しているSID/NIDに関するSID/NIDリストを記憶できる。パラメータ決定コンポーネント208は、マルチプルNIDパラメータに遭遇する場合に、登録決定コンポーネント210は、リストサイズをマルチプルNIDパラメータに設定でき、SID/NIDの部分を削除できる。ここで、マルチプルNIDパラメータは、現在のリストサイズより小さい。マルチプルNIDパラメータが0である場合に、登録決定コンポーネント210は、最も新しいNIDを記録できる。したがって、デバイス202は、基地局204および206間を移動するとき、対応するパラメータアドバタイジングコンポーネント216または218によりアドバタイズされたNIDが、登録決定コンポーネント210により記憶されたNID(例えば、現在の基地局204または206のNID)に一致しない場合に、登録決定コンポーネント210は、デバイス202がそれに向かって移動する基地局204または206との1x登録を実行することを決定でき、登録コンポーネント212は、したがって、1x登録を実行できる。アドバタイズされたNIDが同一である場合に、デバイス202は、1x登録の実行をやめることができ、および/または、上述したように、タイマコンポーネント214におけるタイマにしたがって、1x登録の実行をやめることができる。
別の例によれば、パラメータ決定コンポーネント208は、周期的な登録時間を取得でき、この周期的な登録時間により、登録コンポーネント212は、RATに登録して、RATとの登録ステータスを維持できる。これは、デバイス202が、異なるRATを利用できる基地局204または206上にキャンピングしているか否かに関わらない。加えて、パラメータ決定コンポーネント208は、アクティブモード登録時間を取得でき、このアクティブモード登録時間は、デバイス202が(例えば、別の目的のために)アクティブ通信モードに移動するときに、RATとの登録を実行するために利用できる。例えば、パラメータ決定コンポーネント208は、基地局204および/または206のうちの1つ以上のものからの、ハードコーディング、構成等からパラメータを取得できる。したがって、例えば、登録決定コンポーネント210は、基地局204または206と通信しているかに関わらず、デバイス202が、アイドルモードからアクティブモードへ切り換えを検出できる。これは、(例えば、基地局204および/または206から受信された、あるいは、基地局204および/または206に送信された1つ以上のメッセージのような)1つ以上のイベントを、受信すること、監視すること、または検出することに少なくとも一部基づくとすることができる。この例では、登録決定コンポーネント210は、(例えば、記述したように、RATの基地局と通信することに基づいて、または、異なるRATの基地局を通して)アクティブモード登録時間を評価して、RATとの登録を実行するか否かを決定でき、登録コンポーネント212は、決定に基づいて登録を実行できる。
例えば、アクティブモード登録時間は、現在の時間と周期的な登録時間との時間差を規定できる。したがって、例えば、現在の時間と周期的な登録時間との間の差が、アクティブモード登録時間より少ない場合に、登録決定コンポーネント210は、RATとの登録ステータスを更新することを決定でき、登録コンポーネント212は、登録ステータスを更新できる。デバイス202がRATまたは異なるRATの基地局と通信しているかに関わらず、登録コンポーネント212は登録ステータスを更新できることを正しく認識すべきである。例えば、登録コンポーネント212は、基地局204または206を使用して、RAT登録を実行できる。ここで、デバイス202は、基地局204または206のいずれかとアクティブモードで通信している。別の例では、タイマコンポーネント214は、登録の一部として、周期的登録タイマを初期化でき、ここで、周期的登録タイマの満了は、登録コンポーネント212にRATに登録させる。この例では、登録決定コンポーネント210は、アクティブモード登録時間が、周期的登録タイマ値より少ない、または、周期的登録タイマ値と等しいことを決定して、RATとの登録ステータスを更新するか否かを決定できる。さらに、例えば、タイマコンポーネント214により初期化されたアクティブモード登録タイマを代替的に使用できる。この例では、登録の一部として、アクティブモード登録タイマも同様に初期化でき、登録決定コンポーネント210は、その後、アイドルモードからアクティブモード通信へ切り換えるときに、アクティブモード登録タイマが満了しているか否かを決定して、登録ステータスを更新するか否かを決定できる。
別の例では、基地局206は、GSMまたはUMTS基地局であるとすることができる。したがって、記述したように、デバイス202は、基地局204とのGSMまたはUMTS登録を実行して、音声通信、SMS等のような、1つ以上のサービスに対して、GSMまたはUMTSネットワークを利用できる。したがって、例えば、デバイス202は、基地局204および206間で再選択できる。この例では、登録決定コンポーネント210は、登録の一部として、(例えば、LTEネットワークあるいはGSMまたはUMTSネットワークとの登録ステータスを更新するために)対応する基地局204または206とのGSMまたはUMTS登録を実行するか否かを決定できる。ある例では、パラメータアドバタイジングコンポーネント216および/または218は、システム情報中の追跡エリアコードパラメータの値を利用して、デバイス202が、LTEカバレッジとGSMまたはUMTSカバレッジとのエリアと、LTEカバレッジを持たないGSMまたはUMTSのエリアとの間を移動するときに、登録ステータスを更新するか否かを制御できる。
例えば、パラメータアドバタイジングコンポーネント216は、GSMまたはUMTS登録ステータスを更新しないように示す、ワイルドカード追跡エリアコード値をシステム情報中で示すことができる。パラメータ決定コンポーネント208は、基地局204からのシステム情報中で追跡エリアコード値を決定でき、または、そうでなければ、取得できる。登録決定コンポーネント210は、基地局204に対する追跡エリアコード値が、ワイルドカード追跡エリアコード値であることを決定でき、GSMまたはUMTS登録ステータスを更新しないことを決定できる。しかしながら、記述したように、ワイルドカード追跡エリアコード値が、パラメータアドバタイジングコンポーネント216によりブロードキャストされているにもかかわらず、タイマの満了が、基地局204との登録を生じさせることができるように、これは、上述したように、タイマコンポーネント214における、周期的な登録時間またはタイマによって決めることができる。加えて、例えば、タイマコンポーネント214は、上述したように、異なるタイマ値を初期化して、ピンポン現象を防ぐことができ、登録決定コンポーネント210は、異なるタイマに少なくとも一部基づいて、登録ステータスを更新するか否かをさらに決定できる。
別の例では、追跡エリアコード値が、ワイルドカード追跡エリアコード値ではない場合に、登録決定コンポーネント210は、基地局204および/または206との最初のGSMまたはUMTS登録を実行するときに受信された、追跡エリアリスト中に追跡エリアコード値があるか否かを決定することに少なくとも一部基づいて、(例えば、SGトンネルを介して)GSMまたはUMTS登録を更新するか否かを識別できる。加えて、基地局204から基地局206に移動するときに、パラメータ決定コンポーネント208は、基地局206からの追跡エリアコード値を決定でき、または、そうでなければ、取得でき、登録決定コンポーネント210は、追跡エリアコード値が追跡エリアリスト中にあるか否かに少なくとも一部基づいて、登録ステータスを更新するか否かを決定できることを正しく認識すべきである。
図3を参照すると、複数の基地局の帯域クラス値を比較することに少なくとも一部基づいて、登録を実行することを促進する例示的なワイヤレス通信システム300が図示されている。システム300は、ソース基地局304と通信するデバイス302、および/または、ワイヤレスネットワークへのアクセスを受信するターゲット基地局306を備えることができる。記述したように、デバイス302は、UE、モデム等であるとすることができ、ソース基地局304およびターゲット基地局306は、それぞれ、マクロセル、フェムトセル、ピコセル、または類似する基地局、中継ノード等であるとすることができる。加えて、1つの例では、ソース基地局304は、1x基地局であるとすることができ、ターゲット基地局306は、LTE基地局であるとすることができ、および/または、その逆も同じである。
ある例によれば、デバイス302は、ソース基地局304とアイドルモードで通信でき、測定レポート308をソース基地局304に送信して、アイドルモード再選択を促進できる。ソース基地局304は、測定リポートに少なくとも一部基づいて、デバイス302を担当するのにターゲット基地局306がより望ましいことを決定できる。したがって、ソース基地局304は、再選択コマンドをデバイス302に送信し、ターゲット基地局306を利用してワイヤレスネットワークにアクセスするように、デバイス302に命令できる。ソース基地局304は、ターゲット基地局306に対するコンテキスト情報をデバイス302に通信すること等のような、追加の通信に携わって、再選択を促進できることを正しく認識すべきである。デバイス302は、ターゲット基地局306に対して再選択でき314、これは、ターゲット基地局306との接続を確立すること、および/または、これに類するものを含めることができる。加えて、デバイス302は、ターゲット基地局306の帯域クラスを決定できる316。これは、例えば、ターゲット基地局306からシステム情報(例えば、SIB、SPM等)を受信することと、ターゲット基地局306の1つ以上のパラメータから帯域クラスの値を決定することとを含めることができる。さらに、帯域クラス値を決定することは、ターゲット基地局306の動作周波数、および/または、これに類するものに少なくとも一部基づくとすることができる。デバイス302は、ソース基地局304とターゲット基地局306との帯域クラス値を比較できる318。
例えば、記述したように、デバイス302は、ソース基地局304との先の通信から、(例えば、システム情報中の、動作周波数に基づいて等)ソース基地局304の帯域クラスパラメータの値を取得または決定できるだろう。この例では、ソース基地局304とターゲット基地局306との帯域クラス値は異なる。1つの例では、ソース基地局304またはターゲット基地局306の帯域クラス値は、ワイルドカード帯域クラス値であるとすることができ、デバイス302は、オプションとして、登録を実行するように示すことができるタイマ満了を決定することができる320。デバイス302は、上述したように、いずれのケースにおいても、異なる帯域クラス値に、および/または、ワイルドカード帯域クラスと満了しているタイマとの組み合わせに少なくとも一部基づいて、ターゲット基地局306との登録を実行できる322。1つの例では、登録は、記述したように、LTEまたは1x基地局としてのターゲット基地局306により実行される1x登録であるとすることができる。
図4を参照すると、追跡エリアコードを評価することに少なくとも一部基づいて、登録を実行することを促進する例示的なワイヤレス通信システム400が図示されている。システム400は、ソース基地局404と通信するデバイス402、および/または、ワイヤレスネットワークへのアクセスを受信するターゲット基地局406を備えることができる。記述したように、デバイス402は、UE、モデム等であるとすることができ、ソース基地局404およびターゲット基地局406は、それぞれ、マクロセル、フェムトセル、ピコセル、または類似する基地局、中継ノード等とすることができる。加えて、1つの例では、ソース基地局404は、GSMまたはUMTS基地局であるとすることができ、ターゲット基地局406は、LTE基地局であるとすることができ、および/または、その逆も同じである。
ある例にしたがうと、デバイス402は、ソース基地局404とアイドルモードで通信でき、測定レポート408をソース基地局404に送信して、アイドルモード再選択を促進できる。ソース基地局404は、測定リポートに少なくとも一部基づいて、デバイス402を担当するのにターゲット基地局406がより望ましいことを決定できる。したがって、ソース基地局404は、再選択コマンドをデバイス402に送信し、ターゲット基地局406を利用してワイヤレスネットワークにアクセスするように、デバイス402に命令できる。ソース基地局404は、ターゲット基地局406に対するコンテキスト情報をデバイス402に通信すること等のような、追加の通信に携わって、再選択を促進できることを正しく認識すべきである。デバイス402は、ターゲット基地局406に対して再選択でき414、これは、ターゲット基地局406との接続を確立すること、および/または、これに類するものを含めることができる。加えて、デバイス402は、ターゲット基地局406の追跡エリアコード値を受信できる416。これは、例えば、ターゲット基地局406からシステム情報(例えば、SIB、SPM等)を受信することと、ターゲット基地局406の1つ以上のパラメータから追跡エリアコードの値を決定することとを含めることができる。デバイス402は、追跡エリアコード値は、追跡エリアリスト中になく、ワイルドカード追跡エリアコードではないことを決定でき418、それに応じて、ターゲット基地局406との登録(例えば、GSMまたはUMTS登録)を実行できる420。
図5〜8を参照すると、1つ以上のネットワーク上で登録を実行するか否かを決定することに関連する例示的な手順が図示されている。説明の簡略化の目的のために、手順は、一連のアクトとして示され記述されているが、いくつかのアクトは、1つ以上の態様にしたがうと、ここに示され記述されているものとは異なる順序で、ならびに/あるいは、他のアクトと同時に、起こることがあるので、手順は、アクトの順序により限定されないことを、理解すべきであり、正しく認識すべきである。例えば、手順は、状態ダイヤグラム中のような、一連の相互に関係する状態またはイベントとして、手順を代替的に表すことができることを正しく認識すべきである。さらに、1つ以上の態様にしたがって手順を実現するために、図示したすべてのアクトを必要とするわけではない。
図5を参照すると、RATのネットワーク上で登録を実行するか否かを決定することを促進する例示的な手順500が表示されている。502において、RATの基地局から、帯域クラスに対する値を受信できる。記述したように、例えば、基地局との通信に対する動作周波数に少なくとも一部基づいて決定された、基地局からの1つ以上のパラメータ等として、システム情報(例えば、SIB、SPM等)中で値を受信できる。加えて、例えば、基地局は、担当およびターゲット基地局であるとすることができる。504において、値に少なくとも一部基づいて、異なるRATに対する登録ステータスを更新するか否かを決定できる。記述したように、RATおよび異なるRATに対して、異なる帯域クラス値に遭遇する場合、(例えば、RATまたは異なるRATの)1つ以上の基地局を使用して、異なるRAT上で登録を実行できる。1つ以上の基地局は、帯域クラスパラメータ値を受信する基地局、または、1つ以上の他の基地局を含めることができる。記述したように、基地局のサービスプロバイダは、したがって、いくつかのケースで登録を生じさせるように帯域クラス値を構成できる。さらに、登録を実行するか否かを決定する際に、値、または、1つ以上のタイマに関する満了のような、追加のパラメータを評価できる。
図6は、RATのネットワーク上で登録を実行するか否かを決定することを促進する例示的な手順600を図示している。602において、RATの基地局から、追跡エリアコードの値を受信できる。記述するように、例えば、基地局からの1つのパラメータ等として、システム情報(例えば、SIB、SPM等)中で値を受信できる。加えて、例えば、基地局は、担当およびターゲット基地局であるとすることができる。504において、値に少なくとも一部基づいて、異なるRATに対する登録ステータスを更新すべきか否かを決定できる。記述したように、ワイルドカード追跡エリアコードを受信する場合、登録ステータスを更新しないことを決定できる。他の追跡エリアコードを受信する場合、登録ステータスを更新するか否かを決定することは、記述したように、追跡エリアコードが、受信した追跡エリアリスト中にあるか否かにさらに基づくとすることができる。記述したように、基地局のサービスプロバイダは、したがって、いくつかのケースで登録を生じさせるように追跡エリア値を構成できる。さらに、登録を実行するか否かを決定する際に、値、または、1つ以上のタイマに関する満了のような、追加のパラメータを評価できる。
図7に目を向けると、帯域クラス値およびタイマに少なくとも一部基づいて、RATを通して登録を実行することを促進する例示的な手順700が表示されている。702において、RATの基地局に関するワイルドカード帯域クラス値を決定できる。例えば、記述したように、基地局は、帯域クラス値をシステム情報中で示すことができる。加えて、基地局と通信するために基地局に接続するときに、システム情報を分析できる。704において、登録を実行することに関する受信したタイマが満了しているか否かを決定できる。例えば、これは、記述したように、基地局に/から、通信を転送することを決定するときに、基地局のワイルドカード帯域クラス値を検出することに少なくとも一部基づいて決定できる。706において、タイマが満了しているか否かを決定することに少なくとも一部基づいて、異なるRATとの登録を実行できる。例えば、タイマが満了していない場合に、記述したように、ピン現象を防ぐために登録を実行しない。そうでなければ、登録を実行して、1つ以上の基地局にページング信号の送信を終えさせることができる。
図8を参照すると、アクティブモードで通信している間に、登録ステータスを更新するか否かを決定することを促進する例示的な手順800が表示されている。802において、アイドルモードからアクティブモード通信への切り換えを検出できる。これは、対応する基地局に1つ以上のメッセージを受信または送信すること、および/または、これに類するもののような、1つ以上の受信された、監視された、または、検出されたイベントに少なくとも一部基づくとすることができる。804において、現在の時間と、RATとの登録ステータスを更新する時間との間の時間が、しきい値時間よりも少ないことを決定できる。例えば、上述したように、しきい値時間は、アクティブモード登録時間に関連させることができ、登録ステータスを更新する時間は、周期的登録時間を含めることができる。806において、アクティブモード通信の間に、RATとの登録ステータスを更新できる。これは、記述したように、現在の時間と、登録ステータスを更新する時間との間の時間が、しきい値時間よりも少ないことを決定することに基づくとすることができる。加えて、周期的登録タイマおよび/またはアクティブモード登録タイマは、上述したように、登録ステータスを更新することを決定するために、同様に利用できる。
ここに記述した1つの態様にしたがうと、記述したように、1つ以上のRATを通して登録を要求するか否かを決定すること、動作周波数から帯域クラスを決定すること、および/または、これらに類するものに関して、推論を行うことができることを正しく認識するだろう。ここで使用する“推測する”または“推論する”という用語は、一般的に、イベントおよび/またはデータを介して獲得される1組の観測から、システム、環境、および/またはユーザの状態について推理すること、または、推論することのプロセスのことを指す。推論を用いて、特定のコンテキストもしくはアクションを識別でき、または、例えば、状態を通しての確率分布を発生させることができる。推論は、確率論的であるとすることができる−つまり、データおよびイベントの考慮に基づく、関心の状態を通しての確率分布の計算である。推論は、1組のイベントおよび/またはデータから、高レベルのイベントを構成するために用いられる技術のことを指すこともできる。このような推論は、1組の、観測したイベントおよび/または記憶したイベントのデータと、イベントが時間的に近接して相関しているか否かと、イベントおよびデータが、1つまたはいくつかのイベントおよびデータソースに由来するか否かとから、新たなイベントまたはアクションの構築をもたらす。
図9は、1つ以上のRATの1つ以上のパラメータを受信することに基づいて、1つ以上のRATとの登録を実行するか否かを決定することを促進する移動デバイス900の図示である。移動デバイス900は、例えば、(示されていない)受信アンテナから信号を受信し、受信した信号上で典型的なアクション(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート等)を実行し、調整した信号をデジタル化してサンプルを取得する受信機902を備える。受信機902は、受け取ったシンボルを変調し、チャネル推定のために、それらをプロセッサ906に提供できる変調器904を備えることができる。プロセッサ906は、受信機902により受信した情報を分析すること、および/または、送信器908による送信のために情報を発生させることに専用のプロセッサ、移動デバイス900の1つ以上のコンポーネントを制御するプロセッサ、ならびに/あるいは、受信機902により受信された情報を分析し、送信器908による送信のために情報を発生させることと、移動デバイス900の1つ以上のコンポーネントを制御することとの双方を行うプロセッサとすることができる。
移動デバイス900は、メモリ910をさらに備えることができる。メモリ910は、プロセッサ906に動作可能に結合されており、送信すべきデータと、受信データと、利用可能なチャネルに関する情報と、分析した信号および/または干渉強度に関係するデータと、割り当てられたチャネル、電力、レート、またはこれらに類するものに関する情報と、チャネルを推定して、チャネルを介して通信するために適切な他の何らかの情報とを記憶できる。メモリ910は、チャネルを推定および/または利用することに関係する(例えば、パフォーマンスベース、能力ベース等の)プロトコルならびに/あるいはアルゴリズムをさらに記憶できる。
ここで記述したデータ記憶(例えば、メモリ910)は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリのいずれかであるとすることができ、あるいは、揮発性メモリおよび不揮発性メモリの双方を含めることができることを正しく認識するだろう。実例として、これらに限定されないが、不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(ROM)、プログラム可能ROM(PROM)、電気的プログラム可能ROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、またはフラッシュメモリを含めることができる。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとしてアクトするランダムアクセスメモリ(RAM)を含めることができる。実例として、これらに限定されないが、RAMは、同期RAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、およびダイレクトラムバスRAM(DRRAM(登録商標))のような、多くの形態で利用可能である。主題のシステムおよび方法のメモリ910は、これらに限定されることなく、これらのメモリと他の何らかの適切なタイプのメモリとを含めることを意図している。
プロセッサ906は、オプションとして、さらに、パラメータ決定コンポーネント208に類似するパラメータ決定コンポーネント912と、登録決定コンポーネント210に類似する登録決定コンポーネント914と動作可能に結合させることができる。プロセッサ906は、オプションとして、登録コンポーネント212に類似する登録コンポーネント916と、タイマコンポーネント214に類似するタイマコンポーネント918とも動作可能に結合させることができる。移動デバイス900は、また、例えば、基地局、別の移動デバイス等への送信機908による送信のために信号を変調する変調器920をさらに備える。プロセッサ906から離れているように描写されているが、パラメータ決定コンポーネント912、登録決定コンポーネント914、登録コンポーネント916、タイマコンポーネント918、復調器904、および/または、変調器920は、プロセッサ906または(示されていない)複数のプロセッサの一部であるとすることができることを正しく認識すべきである。別の例では、パラメータ決定コンポーネント912、登録決定コンポーネント914、登録コンポーネント916、および/または、タイマコンポーネント918は、メモリ910中に記憶されているコンポーネント、および/または、メモリ910中に記憶されている命令にしたがって(プロセッサ906により実行される)コンポーネントであるとすることができる。
図10は、登録を実行するか否かを決定することを促進するための1つ以上のパラメータを示すことを促進するシステム1000の図示である。システム1000は、基地局1002を備える。基地局1002は、(例えば、記述したような複数のネットワーク技術のものであり得る)複数の受信アンテナ1006を通して、1つ以上の移動デバイス1004から信号を受信する受信機1010と、(例えば、記述したような複数のネットワーク技術のものであり得る)複数の送信アンテナ1008を通して、1つ以上の移動デバイス1004に送信する送信機1022とを有する、実質的に任意の基地局(例えば、フェムトセル、ピコセル等の小さな基地局、中継ノード、移動基地局...)とすることができる。加えて、1つの例では、送信機1022は、ワイヤードフロントリンクを通して、移動デバイス1004に送信できる。受信機1010は、1つ以上の受信アンテナ1006から情報を受信でき、受信した情報を復調する復調器1012に動作可能に関係している。加えて、ある例では、受信機1010は、ワイヤードバックホールリンクから受信できる。復調されたシンボルは、図9に関して上述したプロセッサに類似するプロセッサ1014により分析される。プロセッサ1014は、メモリ1016に結合されており、メモリ1016は、信号(例えば、パイロット)強度および/または干渉強度、移動デバイス1004(または、(示されていない)異種の基地局)に送信することになるデータもしくは移動デバイス1004(または、(示されていない)異種の基地局)から受信することになるデータに関する情報、ならびに/あるいは、ここで述べる様々なアクションおよび機能を実行することに関する他の何らかの適切な情報を記憶する。
プロセッサ1014は、オプションとして、パラメータアドバタイジングコンポーネント216および/または218に類似するパラメータアドバタイジングコンポーネント1018にさらに結合されている。さらに、例えば、プロセッサ1014は、変調器1020を使用して、送信することになる信号を変調し、送信機1022を使用して、変調した信号を送信できる。送信機1022は、Tx本のアンテナ1008を通して、信号を移動デバイス1004に送信できる。さらに、プロセッサ1014から離れているように描写されているが、パラメータアドバタイジングコンポーネント1018、復調器1012、および/または、変調器1020は、プロセッサ1014または(示されていない)複数のプロセッサの一部であるとすることができることを正しく認識すべきである。別の例では、パラメータアドバタイジングコンポーネント1018は、メモリ1016中に記憶されているコンポーネント、および/または、メモリ1016中に記憶されている命令にしたがって(プロセッサ1014により)実行されるコンポーネントであるとすることができる。
ここで開示した実施形態に関して記述した、様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路は、追加的にまたは代替的に、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、現場プログラム可能ゲートアレイ(FPGA)または他のプログラム可能論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、あるいは、ここに記述した機能を実行するように設計されているこれらの任意の組み合わせたものにより、実現または実行できる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができるが、代替実施形態では、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、または状態機械であるとすることができる。プロセッサはまた、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサを組み合わせたもの、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアを伴う1つ以上のマイクロプロセッサ、あるいは、他の何らかのこのような構成のような、コンピューティングデバイスを組み合わせたものとして実現できる。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、上述したステップおよび/またはアクションのうちの1つ以上のものを実行するために動作可能な1つの以上のモジュールを備えていてもよい。プロセッサが、記憶媒体から情報を読み取り、情報を記憶媒体に書き込むことができるように、例示的な記憶媒体は、プロセッサに結合されていてもよい。代替実施形態では、記憶媒体は、プロセッサと一体化されていてもよい。さらに、いくつかの態様では、プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC中に存在していてもよい。さらに、ASICは、ユーザ端末中に存在していてもよい。代替実施形態では、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に、ディスクリートコンポーネントとして存在していてもよい。
1つ以上の態様では、記述した機能、方法、または、アルゴリズムは、ハードウェアで、ソフトウェアで、ファームウェアで、または、これらの任意の組み合わせで実現することができる。ソフトウェアで実現された場合、機能は、1つ以上の命令またはコードとして、コンピュータ読み取り可能媒体に記憶させることができ、あるいは、コンピュータ読み取り可能媒体上で送信することができる。コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータプログラムプロダクト中に組み込まれていてもよい。コンピュータ読み取り可能媒体は、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を促進する何らかの媒体を含む、コンピュータ記憶媒体および通信媒体の双方を含む。記憶媒体は、コンピュータによりアクセスできる何らかの利用可能な媒体であってもよい。例として、これらに限定されないが、このようなコンピュータ読み取り可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、あるいは、汎用コンピュータもしくは特殊用途コンピュータ、または、コンピュータによりアクセスでき、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを伝送または記憶するために使用できる他の何らかの媒体を含めることができる。また、任意の接続は、実質的に、適切にコンピュータ読み取り可能媒体と呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア線、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他の遠隔ソースから送信された場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア線、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ここで使用したディスク(diskおよびdisc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル汎用ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスクを含むが、一般的に、ディスク(disk)は、データを磁気的に再生する一方で、ディスク(disc)はデータをレーザによって光学的に再生する。上記のものの組み合わせも、コンピュータ読み取り可能媒体の範囲内に含めるべきである。
前述の開示では、例示的な態様および/または実施形態を論じているが、添付した特許請求の範囲により規定するような記述した態様および/または実施形態の範囲から逸脱することなく、ここで様々な変更および修正を行うことができることに留意すべきである。さらに、記述した態様および/または態様のエレメントを単数形で記述または特許請求しているが、単一形に対する限定が明示的に述べられていない限り、複数形を意図している。さらに、そうでないことが述べられていない限り、任意の態様および/または実施形態の、すべてならびに一部分は、任意の他の態様および/または実施形態の、すべてならびに一部分とともに利用してもよい。