JP2013258603A - ネットワークコントローラ、ホストコントローラ、ネットワークシステム、それらを用いた機器および車両、論理アドレスの割り当て方法 - Google Patents

ネットワークコントローラ、ホストコントローラ、ネットワークシステム、それらを用いた機器および車両、論理アドレスの割り当て方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来と異なる形態の機器内ネットワークを提供する。
【解決手段】第1インタフェース部134は、上流から、ネットワークツリーの各ノードに位置するネットワークコントローラ130に論理アドレスを割り当てるためのアドレス指定データを受信する。アドレス指定データは、論理アドレスと、論理アドレスの割り当て対象のノードの深さを指定する深さデータと、ステップカウント値と、転送経路データと、を含む。アドレス取得部142は、深さデータとステップカウント値が所定の関係を満たすとき、論理アドレスを記憶部140に書き込む。第2インタフェース部136は、ステップカウント値208を所定量変化させ、転送経路データが指定する枝に接続されるネットワークコントローラ130に対してアドレス指定データを送信する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ネットワークに関し、特にアドレス管理技術に関する。
産業機器、車両、産業用ロボット、電子機器の内部には、複数の機能ブロックを含むネットワークが形成されている。本明細書においてこうしたネットワークを機器内ネットワークと称する。図1は、本発明者が検討した機器内ネットワークの構成例を示すブロック図である。
機器内ネットワーク100rは、CPU(Central Processing Unit)を含むホストユニット10rと、ホストユニット10rによって制御される複数の機能ブロック20a〜20fを備える。複数の機能ブロック20a〜20fは、ホストユニット10rを起点としてスター型に接続されており、各機能ブロック20は、ホストユニット10rと1対1でデータの送受信を行う。
機能ブロック20とホストユニット10rの間は、ハーネス30で結線されている。各ハーネス30は、データや制御信号を伝送するための複数の配線の束である。機器の製造工程においては、作業者が手作業によってハーネスを接続する必要があり、機器の製造コストが高くなる要因となっていた。またハーネスの重量は非常に重く、その総重量は数kgに及ぶこともあり、機器の軽量化の妨げとなっていた。
本発明は係る状況に課題に鑑みてなされたものあり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、従来と異なる形態の機器内ネットワークの提供にある。
本発明のある態様は、ネットワークコントローラに関する。ネットワークコントローラは、それを複数、ツリー状に接続することによりネットワークツリーを構成可能となっている。ネットワークコントローラは、記憶部と、第1インタフェース部、アドレス取得部、第2インタフェース部を備える。
第1インタフェース部は、上流から、ネットワークツリーの各ノードに位置するネットワークコントローラに論理アドレスを割り当てるためのアドレス指定データを受信する。アドレス指定データは少なくとも、論理アドレスと、論理アドレスの割り当て対象のノードの深さを指定する深さデータと、ステップカウント値と、当該アドレス指定データの転送経路を示す転送経路データと、を含む。アドレス取得部は、深さデータとステップカウント値が所定の関係を満たすとき、論理アドレスを、当該ネットワークコントローラに割り当てられた論理アドレスとして記憶部に書き込む。第2インタフェース部は、深さデータとステップカウント値が所定の関係を満たさないとき、ステップカウント値を所定量変化させ、本ネットワークコントローラから下流に分岐する少なくともひとつの枝のうち、転送経路データが指定する枝に接続されるネットワークコントローラに対してアドレス指定データを送信する。
この態様によると、複数のネットワークコントローラをツリー状に配置し、各ネットワークコントローラに、機能ブロックを接続することにより、ネットワークコントローラを介したデータ伝送が可能となるため、ハーネスを用いずに機器内ネットワークを構築できる。さらにこの態様によれば、各ネットワークコントローラに、物理アドレスを持たせる必要がないため、ネットワークコントローラ内の不揮発性メモリの容量を減らし、あるいは完全に削除できる。
転送経路データは、ネットワークツリーのルートノードから論理アドレスの割り当て対象のノードに至るまでの各ノードごとに定められ、各ノードにおける転送先の枝番号を示す枝番号データを含んでもよい。
本発明の別の態様もまた、ネットワークコントローラである。このネットワークコントローラは、記憶部と、第1インタフェース部と、アドレス取得部と、第2インタフェース部と、を備える。第1インタフェース部は、上流から、ネットワークツリーの各ノードに位置するネットワークコントローラに論理アドレスを割り当てるためのアドレス指定データを受信する。アドレス指定データは少なくとも、論理アドレスと、ステップカウント値と、当該アドレス指定データの転送経路を示す転送経路データと、を含んでおり、転送経路データは、ネットワークツリーのルートノードから論理アドレスの割り当て対象のノードに至るまでの各ノードごとに定められ、各ノードにおける転送先の枝番号を示す枝番号データを含んでいる。
アドレス取得部は、ステップカウント値が、転送経路データが指定する割り当て対象のノードの深さと所定の関係を満たすとき、論理アドレスを、当該ネットワークコントローラに割り当てられた論理アドレスとして記憶部に書き込む。第2インタフェース部は、ステップカウント値が、転送経路データが指定する割り当て対象のノードの深さと所定の関係を満たさないとき、ステップカウント値を所定量変化させ、本ネットワークコントローラから下流に分岐する少なくともひとつの枝のうち、ステップカウント値に応じた深さのノードに対して定められた枝番号データが示す枝に接続されるネットワークコントローラに対してアドレス指定データを送信する。
この態様によると、複数のネットワークコントローラをツリー状に配置し、各ネットワークコントローラに、機能ブロックを接続することにより、ネットワークコントローラを介したデータ伝送が可能となるため、ハーネスを用いずに機器内ネットワークを構築できる。さらにこの態様によれば、各ネットワークコントローラに、物理アドレスを持たせる必要がないため、ネットワークコントローラ内の不揮発性メモリの容量を減らし、あるいは完全に削除できる。
各ノードは、最大で2分岐までが許容されており、枝番号データは0または1の値をとってもよい。
ネットワークコントローラの間は、差動配線で接続されてもよい。
本発明の別の態様は、ホストコントローラである。このホストコントローラは、上述のネットワークコントローラをツリー状に接続することにより構成されるネットワークツリーのルートノードに配置され、複数のネットワークコントローラそれぞれに対して、論理アドレスを割り当てる。ホストコントローラは、アドレス設定部と、第3インタフェース部と、を備える。アドレス設定部は、アドレス指定データを生成する。第3インタフェース部は、ネットワークコントローラそれぞれに対して生成されるアドレス指定データを、ネットワークツリーのルートノードに配置されるネットワークコントローラに送信する。
本ホストコントローラは、ネットワークツリーが搭載される機器のホストプロセッサに内蔵されてもよい。
本発明の別の態様は、ネットワークシステムに関する。ネットワークシステムは、上述の複数のネットワークコントローラにより形成されるネットワークツリーと、上述のホストコントローラと、を備える。
本発明の別の態様は、機器に関する。機器は、上述のネットワークシステムを備える。
本発明の別の態様は、車両に関する。車両は、上述のネットワークシステムを備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、従来とは異なる形態の機器内ネットワークを提供できる。
本発明者が検討した機器内ネットワークの構成例を示すブロック図である。 実施の形態に係るネットワークシステムの構成を示すブロック図である。 ホストコントローラの構成を示すブロック図である。 図4(a)、(b)は、アドレス指定データに対応するデータパケットのデータ構造を示す図である。 ネットワークコントローラの構成を示すブロック図である。 図6(a)、(b)は、ネットワークシステムを備える機器、車両の構成を示す図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図2は、実施の形態に係るネットワークシステム100の構成を示すブロック図である。ネットワークシステム100は、ホストコントローラ110と複数のネットワークコントローラ130_1〜130_Nを備える。Nは任意の自然数である。ネットワークシステム100は具体的には、産業機器、産業ロボット、OA(Office Automation)機器、家電機器、などの内部、あるいは自動車、航空機、電車などの内部において使用される機器内ネットワークである。
ネットワークシステム100が搭載される機器は、主としてホストプロセッサ152および複数の機能ブロック150_1〜150_Nを備える。ホストプロセッサ152は、機器全体を統合的に制御する。機能ブロック150は、ホストプロセッサ152からの指令にもとづき、所定の処理を実行する。ホストプロセッサ152と機能ブロック150は、ネットワークシステム100を介してデータ伝送を行う。
複数のネットワークコントローラ130_1〜130_Nは、それぞれをノードとするツリー状に接続されて、ネットワークツリーが構成される。ツリーの分岐の数は特には限定されないが、本実施の形態では最大で2分岐まで許容されるものとする。またツリーの最大深さ、つまりルートノードからリーフまでの距離(枝の数)も特に限定されず、任意の数をとりうる。本明細書では、ルートノードの深さを0と表記する。
各ネットワークコントローラ130_i(1≦i≦N)には、機能ブロック150_iが接続されている。ホストコントローラ110は、複数のネットワークコントローラ130のうちネットワークツリーのルートに位置するネットワークコントローラ130_1と接続される。ホストプロセッサ152は、ホストコントローラ110に接続される。ホストコントローラ110は、ホストプロセッサ152に内蔵されてもよい。
ホストプロセッサ152は、ネットワークツリーの各ノードに位置する機能ブロック150_1〜150_Nとの間で、ネットワークツリーを介して双方向および/または片方向のデータ伝送を行う。ホストコントローラ110は、ネットワークシステム100の起動直後の初期化シーケンスにおいて、複数のホストコントローラ110それぞれに論理アドレスを割り当てる。
そして、ホストコントローラ110は、ある機能ブロック150との間でデータ通信を行う際には、自らが送信するデータパケットに、通信相手を指定する論理アドレスを埋め込む。データパケットは、ネットワークツリーのルートノードから、リーフノードに向かって順次転送されていく。上流からのデータパケットを受信したネットワークコントローラ130は、受信したデータパケットに含まれる論理アドレスが、自らに割り当てられた論理アドレスと一致するかを判定し、一致する場合、そのデータパケットを自身の処理対象とする。一致しない場合、そのデータパケットを下流のノードのネットワークコントローラ130へと伝送する。
なお、ネットワークコントローラ130とネットワークコントローラ130の間、あるいはホストコントローラ110とネットワークコントローラ130の間、すなわち各ノード間のデータ伝送のプロトコルや信号形式は特に限定されない。たとえばネットワークコントローラ130同士、あるいはネットワークコントローラ130とホストコントローラ110の間は、LVDS(Low voltage differential signaling)などの差動配線を用いた伝送プロトコルを利用できる。
以上がネットワークシステム100全体の概要である。続いて、ネットワークシステム100における、論理アドレスの割り当てについて説明する。
ホストコントローラ110には、ネットワークツリーの構成に関する情報を保持しており、複数のネットワークコントローラ130_1〜130_Nそれぞれに割り当てるべき論理アドレスを生成、もしくは取得する。そして生成した論理アドレスを、ネットワークツリーを経由して、各ネットワークコントローラ130_1〜130_Nに割り当てる。論理アドレスは、ネットワークコントローラ130に固有の値である。
図3は、ホストコントローラ110の構成を示すブロック図である。ホストコントローラ110は、信号処理部112、第3インタフェース部118、第4インタフェース部120を備え、ひとつの半導体基板に一体集積化される。
「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。回路を1つのICとして集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
第1ポートP1には、ルートノードのネットワークコントローラ130_1が接続され、第2ポートP2には、ホストプロセッサ152が接続される。第3インタフェース部118は、ネットワークコントローラ130に対してデータを伝送するためのトランスミッタを含む。また第4インタフェース部120は、ホストプロセッサ152との間でデータの送受信を行うためのトランスミッタ・レシーバを含む。
信号処理部112は、第3インタフェース部118と第4インタフェース部120の間で、データを中継する機能を有する。それに加えて、論理アドレスの割り当てに関連して、信号処理部112は、アドレス設定部114およびROM116を含む。
アドレス設定部114は、複数のネットワークコントローラ130_1〜130_Nそれぞれに対して論理アドレスを割り当てるためのアドレス指定データ200_1〜200_Nを生成する。
ROM116は、ネットワークコントローラ130それぞれと、論理アドレスの対応関係を示すテーブルを保持する。アドレス設定部114は、ROM116にアクセスし、各ネットワークコントローラ130に割り当てるべき論理アドレスを取得してもよい。あるいはアドレス設定部114は、ホストプロセッサ152から、各ネットワークコントローラ130に割り当てるべき論理アドレスを取得してもよい。あるいはアドレス設定部114は、アルゴリズミックに各ネットワークコントローラ130の論理アドレスを自動生成してもよい。
第3インタフェース部118は、ネットワークコントローラ130_1〜130_Nそれぞれに対して生成されるアドレス指定データ200_1〜200_Nを、ネットワークツリーのルートノードに配置されるネットワークコントローラ130_1に送信する。
図4(a)、(b)は、アドレス指定データ200に対応するデータパケットのデータ構造を示す図である。データパケットは、ヘッダ202、論理アドレス値204、深さデータ206、ステップカウント208、転送経路データ210を含む。論理アドレス値204〜転送経路データ210の順序は任意である。
ヘッダ202は、それが含まれるデータパケットの種類を示すデータであり、アドレス指定データ200であることを示す識別子が格納される。
論理アドレス値204は、それが含まれるアドレス指定データ200が指定する論理アドレスの値である。
深さデータ206は、それが含まれるアドレス指定データ200の割り当て対象のノードの深さを指定する。ルートノードの深さが0であるとき、図2のネットワークコントローラ130_1の深さは0であり、ネットワークコントローラ130_2、130_3の深さは1であり、ネットワークコントローラ130_4、130_5の深さは2となる。
アドレス指定データ200は、ネットワークツリー上を、ルートノードから下流のリーフに向かって順に伝送されていく。ステップカウント値208は、それが含まれるアドレス指定データ200の伝送過程において、アドレス指定データ200が現在位置する深さを示す可変データである。ホストコントローラ110がアドレス指定データ200を生成する際には、ステップカウント値208には、初期値が格納される。たとえば初期値は0である。そして、深さがひとつ深くなるたびに、つまりネットワークコントローラ130は、下流の枝に接続されるネットワークコントローラ130にアドレス指定データ200を送信する際に、ステップカウント208を所定量、より具体的には1変化させる。
より好ましくは、ネットワークコントローラ130は、アドレス指定データ200を下流に伝送するたびに、ステップカウント208を1インクリメントする。これにより、ステップカウント208の値は、それが含まれるアドレス指定データ200が位置するノードの深さと一致する。
転送経路データ210は、それが含まれるアドレス指定データ200の転送経路を示す。
図4(b)には、転送経路データ210のデータ形式の一例が示される。
転送経路データ210は、ネットワークツリーのルートノードから論理アドレスの割り当て対象のノードに至るまでの各ノードの深さごとに定められた枝番号データ212_0〜212_Mを含む。Mは、ネットワークツリーの最大深さであり、図4ではM=4の場合が示される。
枝番号データ212_j(0≦j≦M)は、深さがjであるノードにおける転送先の枝を示す。本実施の形態では、各ノードから枝が最大で2分岐するため、枝番号データは、第1枝、第2枝のいずれかを指定できればよいため、2値のバイナリデータとなる。たとえば、深さjのノードにおいて、第1枝に転送すべきとき、212_jは0、第2枝に転送すべきとき、212_jは1となる。各ノードから分岐する枝の最大数がK(Kは自然数)である場合、枝番号データは、K値をとることが理解される。
深さデータ206の値がLであるとき、枝番号データ212_L、212_L+1、…は冗長である。
たとえば、図2のネットワークツリーにおいて、ネットワークコントローラ130_5に対する転送経路データ210を例示すると、以下の通りである。
212_0=0、212_1=1、212_2=X、212_3=X、212_4=X ただしXは冗長(Don't Care)を示す。
なお、転送経路データ210のデータ形式は特に限定されず、その他の形式を採用してもよい。
以上がホストコントローラ110に関する説明である。続いてネットワークコントローラ130の構成を説明する。
図5は、ネットワークコントローラ130の構成を示すブロック図である。
ネットワークコントローラ130は、信号処理部132、第1インタフェース部134、第2インタフェース部136、第5インタフェース部138、記憶部140を備え、ひとつの半導体基板に一体集積化される。
記憶部140は、レジスタやメモリであり、ネットワークコントローラ130に割り当てられた論理アドレスの値を格納する。
ポートP3には、上流のデバイス、すなわちネットワークコントローラ130またはホストコントローラ110が接続される。複数の第4ポートP4_0、P4_1には、それぞれ下流のネットワークコントローラ130が接続される。第4ポートP4_0に接続される枝の番号を0、第4ポートP4_1に接続される枝の番号を1と呼ぶ。各ノードから分岐する枝の最大数がK(Kは自然数)である場合、第4ポートの個数はKとなる。第5ポートP5には、機能ブロック150が接続される。
第1インタフェース部134は、上流に接続されるデバイスからのデータを受信するレシーバを含む。第2インタフェース部136は、下流に接続されるネットワークコントローラ130にデータを送信するためのトランスミッタを含む。第5インタフェース部138は、機能ブロック150との間でデータの送受信を行うためのトランスミッタ・レシーバを含む。第1インタフェース部134、第2インタフェース部136を介して伝送されるデータには、上述したアドレス指定データ200が含まれる。
信号処理部132は、第1インタフェース部134、第2インタフェース部136、第5インタフェース部138の間でデータを中継する機能を有する。また論理アドレスの割り当てに関連して、信号処理部132は、アドレス取得部142を備える。
アドレス取得部142は、第1インタフェース部134が受信したアドレス指定データ200に含まれる深さデータ206とステップカウント値208が所定の関係を満たすとき、アドレス指定データ200に含まれる論理アドレス値204を、当該ネットワークコントローラ130に割り当てられた論理アドレスとして、記憶部140に書き込む。「所定の関係を満たすとき」とは、ステップカウント208が示すルートノードからの深さと、深さデータ206が示す割り当て対象のノードの深さが一致することを意味する。
たとえば、ステップカウント値208がルートノードからの深さと一致する場合、アドレス取得部142は、深さデータ206とステップカウント値208が一致するときに、論理アドレス値204を記憶部140に格納する。
第2インタフェース部136は、深さデータ206とステップカウント値208が所定の関係を満たさないとき(一致しないとき)、上述のようにステップカウント値208を所定量変化させ、本ネットワークコントローラ130から下流に分岐する少なくともひとつの枝のうち、転送経路データ210が指定する枝に接続されるネットワークコントローラ130に対してアドレス指定データ200を送信する。
以上がネットワークコントローラ130の構成である。
続いてネットワークシステム100全体の動作を説明する。
図2のネットワークシステム100の電源が投入され、初期化シーケンスが実行される。ホストコントローラ110は、ネットワークコントローラ130_1〜130_5それぞれに割り当てるべき論理アドレス値204を取得し、ネットワークコントローラ130それぞれに対して送信すべきアドレス指定データ200_1〜200_5を生成する。
ここでは、ネットワークコントローラ130_5に対する論理アドレスの割り当てを例にホストコントローラ110およびネットワークコントローラ130の動作を説明する。
ネットワークコントローラ130_5に割り当てるべき論理アドレスがAであるとすると、ホストコントローラ110が生成するアドレス指定データ200_5は、以下の通りとなる。
論理アドレス値204=A
深さデータ206=2
ステップカウント208=0
転送経路データ210=[XXX10] (Xは冗長)
ホストコントローラ110は、アドレス指定データ200_5をルートノードのネットワークコントローラ130_1に送信する。
・ネットワークコントローラ130_1
ステップカウント208の値、すなわちネットワークコントローラ130_1の深さ0と、深さデータ206の値2は不一致であるため、ネットワークコントローラ130_1は、ステップカウント208の値を1インクリメントする。転送経路データ210の枝番号データ212_0の値は0であるため、アドレス指定データ200_5は、ネットワークコントローラ130_1の0番の枝に接続されるネットワークコントローラ130_2に送信される。
・ネットワークコントローラ130_2
ステップカウント208の値、すなわちネットワークコントローラ130_2の深さ1と、深さデータ206の値2は不一致であるため、ネットワークコントローラ130_2は、ステップカウント208の値を1インクリメントする。転送経路データ210の枝番号データ212_1の値は1であるため、アドレス指定データ200_5は、ネットワークコントローラ130_2の1番の枝に接続されるネットワークコントローラ130_5に送信される。
・ネットワークコントローラ130_5
ステップカウント208の値、すなわちネットワークコントローラ130_5の深さ2と、深さデータ206の値2は一致する。したがってネットワークコントローラ130_5は、論理アドレス値204の値Aを、自身に割り当てられた論理アドレスと判定し、記憶部140に格納する。
かくして、すべてのネットワークコントローラ130に対して、論理アドレスが割り当てられる。ホストプロセッサ152と機能ブロック150_1〜150_5は、ホストコントローラ110およびネットワークコントローラ130_1〜130_5を介して、データを送受信する。
以上がネットワークシステム100の動作である。
このネットワークシステム100によれば、複数のネットワークコントローラ130をツリー状に配置し、各ネットワークコントローラ130に、機能ブロック150を接続することにより、ネットワークコントローラ130を介したデータ伝送が可能となる。
一旦、すべてのネットワークコントローラ130に論理アドレスを割り当てた後は、ブロードキャスト転送が可能となるため、低レイテンシのネットワークを構築できる。
実施の形態に係るネットワークシステム100は、ハーネスを用いずに機器内ネットワークを構築できる。ハーネスが不要となることにより、ネットワークシステム100を搭載する機器の重量を軽量化できる。またホストコントローラ110とネットワークコントローラ130の間、ネットワークコントローラ130間を、プリント基板上の配線で接続することにより、手作業による接続が不要となるため、機器の製造コストを下げることができる。
ネットワークシステム100は、物理アドレスを利用するシステムと比べて以下の利点を有する。
物理アドレスを利用するシステムでは、ネットワークコントローラに物理アドレスを格納する不揮発性メモリを実装する必要がある。これに対してネットワークシステム100によれば、各ネットワークコントローラ130に、あらかじめ物理アドレスを持たせる必要がなくなる。したがって、ネットワークコントローラ130内の不揮発性メモリの容量を減らし、あるいは不揮発性メモリを完全に不要とすることができる。不揮発性メモリはネットワークコントローラ130のチップコストの要因となるところ、本実施の形態ではネットワークコントローラ130を低コストで提供できる。
また、不揮発性メモリに物理アドレスを格納する場合、ネットワークコントローラ130それぞれの不揮発性メモリに物理アドレスを書き込む工程が必要となるが、実施の形態に係るネットワークシステム100によれば、その工程が不要となることから、製造コストを低減できる。
加えて、ネットワークシステム100はメンテナンスの観点でも利点を有する。
物理アドレスを利用したシステムでは、あるノードのネットワークコントローラが故障すると、物理アドレスが異なるネットワークコントローラに換装される状況が生じる。この場合、ホストコントローラにおいて、物理アドレスと論理アドレスの対応関係を示すアドレスマッピングテーブルを修正する必要がある。
これに対してネットワークシステム100によれば、ネットワークコントローラ130が換装されても、アドレスマッピングテーブルの修正は不要であるから、メンテナンスを容易化できる。
最後に、ネットワークシステム100の用途を説明する。
図6(a)、(b)は、ネットワークシステム100を備える機器、車両の構成を示す図である。図6(a)は、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの産業、OA機器600を示す。
たとえば複写機600は、紙送りを制御する機能ブロック、ネットワーク関連の機能ブロック、画像処理の機能ブロックなどを備える。複数のネットワークコントローラ130は各ブロックごとに設けられる。
図6(b)は、電気自動車やハイブリッドカーなどの車両700を示す。車両700は、車両全体を制御するブロック(ECU)に加えて、電池の充放電を行う機能ブロック、モータを駆動する駆動ブロック、ブレーキ制御を行う機能ブロック、ステアリングを制御する機能ブロック、エアコンなどの電気系統を制御するブロックなどを備える。ネットワークコントローラ130は、各ブロックごとに設けられる。
ネットワークシステム100は、このような機器、車両に好適に利用できる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(変形例1)
転送経路データ210は、論理アドレスの割当先のノードの深さに応じた可変長データとしてもよい。たとえば割当先のノードの深さが2であるとき、図4(a)の枝番号データ212_4、212_3が省略される。この場合、転送経路データ210内の冗長なデータを削除できる。
(変形例2)
変形例1において、転送経路データ210を可変長データとする場合、深さデータ206を省略することができる。すなわち、転送経路データ210のビット数を、深さデータ206の代わりに利用してもよい。この場合、転送経路データ210が、割り当て対象のノードの深さを指定するデータを兼ねている。
ネットワークコントローラ130の第2インタフェース部136は、転送経路データ210のビット数(データ長)にもとづいて、論理アドレスの割当先のノードの深さを判定する。そして判定した深さと、ステップカウント208が所定の関係を満たすときに、論理アドレス204を、当該ネットワークコントローラ130に割り当てられた論理アドレスとして記憶部140に書き込む。
(変形例3)
実施の形態では、深さが深くなるにしたがい、ステップカウント208がインクリメントされる場合を説明したが、本発明はそれには限定されない。たとえばネットワークツリーの最大深さMをステップカウント208の初期値とし、ノードが深くなるごとに、ステップカウント208をデクリメントしてもよい。つまり、ステップカウント208は、ルートノードからの深さを示していればよい。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
100…ネットワークシステム、110…ホストコントローラ、112…信号処理部、114…アドレス設定部、116…ROM、118…第3インタフェース部、120…第4インタフェース部、130…ネットワークコントローラ、132…信号処理部、134…第1インタフェース部、136…第2インタフェース部、138…第5インタフェース部、140…記憶部、142…アドレス取得部、150…機能ブロック、152…ホストプロセッサ、200…アドレス指定データ、202…ヘッダ、204…論理アドレス値、206…深さデータ、208…ステップカウント、210…転送経路データ、212…枝番号データ。

Claims (21)

  1. 複数をツリー状に接続することによりネットワークツリーを構成可能なネットワークコントローラであって、
    記憶部と、
    上流から、前記ネットワークツリーの各ノードに位置する前記ネットワークコントローラに論理アドレスを割り当てるためのアドレス指定データを受信する第1インタフェース部であって、前記アドレス指定データは少なくとも、論理アドレスと、前記論理アドレスの割り当て対象のノードの深さを指定する深さデータと、ステップカウント値と、当該アドレス指定データの転送経路を示す転送経路データと、を含む、第1インタフェース部と、
    前記深さデータと前記ステップカウント値が所定の関係を満たすとき、前記論理アドレスを、当該ネットワークコントローラに割り当てられた論理アドレスとして前記記憶部に書き込むアドレス取得部と、
    前記深さデータと前記ステップカウント値が前記所定の関係を満たさないとき、前記ステップカウント値を所定量変化させ、本ネットワークコントローラから下流に分岐する少なくともひとつの枝のうち、前記転送経路データが指定する枝に接続されるネットワークコントローラに対して前記アドレス指定データを送信する第2インタフェース部と、
    を備えることを特徴とするネットワークコントローラ。
  2. 前記転送経路データは、前記ネットワークツリーのルートノードから前記論理アドレスの割り当て対象のノードに至るまでの各ノードごとに定められ、各ノードにおける転送先の枝番号を示す枝番号データを含むことを特徴とする請求項1に記載のネットワークコントローラ。
  3. 複数をツリー状に接続することによりネットワークツリーを構成可能なネットワークコントローラであって、
    記憶部と、
    上流から、前記ネットワークツリーの各ノードに位置する前記ネットワークコントローラに論理アドレスを割り当てるためのアドレス指定データを受信する第1インタフェース部であって、前記アドレス指定データは少なくとも、論理アドレスと、ステップカウント値と、当該アドレス指定データの転送経路を示す転送経路データと、を含んでおり、前記転送経路データは、前記ネットワークツリーのルートノードから前記論理アドレスの割り当て対象のノードに至るまでの各ノードごとに定められ、各ノードにおける転送先の枝番号を示す枝番号データを含んでいる、第1インタフェース部と、
    前記ステップカウント値が、前記転送経路データが指定する割り当て対象のノードの深さと所定の関係を満たすとき、前記論理アドレスを、当該ネットワークコントローラに割り当てられた論理アドレスとして前記記憶部に書き込むアドレス取得部と、
    前記ステップカウント値が、前記転送経路データが指定する割り当て対象のノードの深さと前記所定の関係を満たさないとき、前記ステップカウント値を所定量変化させ、本ネットワークコントローラから下流に分岐する少なくともひとつの枝のうち、前記ステップカウント値に応じた深さのノードに対して定められた枝番号データが示す枝に接続されるネットワークコントローラに対して前記アドレス指定データを送信する第2インタフェース部と、
    を備えることを特徴とするネットワークコントローラ。
  4. 各ノードは、最大で2分岐までが許容されており、前記枝番号データは0または1の値をとることを特徴とする請求項2または3に記載のネットワークコントローラ。
  5. 前記ネットワークコントローラの間は、差動配線で接続されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のネットワークコントローラ。
  6. ひとつの半導体基板に一体集積化されたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のネットワークコントローラ。
  7. 複数のネットワークコントローラをツリー状に接続することにより構成されるネットワークツリーのルートノードに配置され、前記複数のネットワークコントローラそれぞれに対して、論理アドレスを割り当てるホストコントローラであって、
    前記ホストコントローラは、
    それぞれが対応するネットワークコントローラに論理アドレスを割り当てるためのアドレス指定データを生成するアドレス設定部であって、前記アドレス指定データは、少なくとも、論理アドレスと、前記論理アドレスの割り当て対象のノードの深さを指定する深さデータと、ステップカウント値と、当該アドレス指定データの転送経路を示す転送経路データと、を含んでいる、アドレス設定部と、
    前記ネットワークコントローラそれぞれに対して生成されるアドレス指定データを、順前記ネットワークツリーのルートノードに配置される前記ネットワークコントローラに送信する第3インタフェース部と、
    を備え、
    前記複数のネットワークコントローラはそれぞれ、
    記憶部と、
    上流から前記アドレス指定データを受信する第1インタフェース部と、
    前記アドレス指定データに含まれる前記深さデータと前記ステップカウント値が所定の関係を満たすとき、前記論理アドレスを、当該ネットワークコントローラに割り当てられた論理アドレスとして前記記憶部に書き込むアドレス取得部と、
    前記深さデータと前記ステップカウント値が前記所定の関係を満たさないとき、前記ステップカウント値を所定量変化させ、本ネットワークコントローラから下流に分岐する少なくともひとつの枝のうち、前記転送経路データが指定する枝に接続されるネットワークコントローラに対して前記アドレス指定データを送信する第2インタフェース部と、
    を備えることを特徴とするホストコントローラ。
  8. 前記転送経路データは、前記ネットワークツリーのルートノードから前記論理アドレスの割り当て対象のノードに至るまでの各ノードごとに定められ、各ノードにおける転送先の枝を示す枝番号データを含むことを特徴とする請求項7に記載のホストコントローラ。
  9. 複数のネットワークコントローラをツリー状に接続することにより構成されるネットワークツリーのルートノードに配置され、前記複数のネットワークコントローラそれぞれに対して、論理アドレスを割り当てるホストコントローラであって、
    前記ホストコントローラは、
    それぞれが対応するネットワークコントローラに論理アドレスを割り当てるためのアドレス指定データを生成するアドレス設定部であって、前記アドレス指定データは、少なくとも、論理アドレスと、ステップカウント値と、当該アドレス指定データの転送経路を示す転送経路データと、を含んでおり、前記転送経路データは、前記ネットワークツリーのルートノードから前記論理アドレスの割り当て対象のノードに至るまでの各ノードごとに定められ、各ノードにおける転送先の枝番号を示す枝番号データを含んでいる、アドレス設定部と、
    前記ネットワークコントローラそれぞれに対して生成されるアドレス指定データを、前記ネットワークツリーのルートノードに配置される前記ネットワークコントローラに送信する第3インタフェース部と、
    を備え、
    前記複数のネットワークコントローラはそれぞれ、
    記憶部と、
    上流から前記アドレス指定データを受信する第1インタフェース部と、
    前記ステップカウント値が、前記転送経路データが指定する割り当て対象のノードの深さと所定の関係を満たすとき、前記論理アドレスを、当該ネットワークコントローラに割り当てられた論理アドレスとして前記記憶部に書き込むアドレス取得部と、
    前記ステップカウント値が、前記転送経路データが指定する割り当て対象のノードの深さと前記所定の関係を満たさないとき、前記ステップカウント値を所定量変化させ、本ネットワークコントローラから下流に分岐する少なくともひとつの枝のうち、前記ステップカウント値に応じた深さのノードに対して定められた枝番号データが示す枝に接続されるネットワークコントローラに対して前記アドレス指定データを送信する第2インタフェース部と、
    を備えることを特徴とするホストコントローラ。
  10. 各ノードは、最大で2分岐までが許容されており、前記枝番号データは0または1の値をとることを特徴とする請求項8または9に記載のホストコントローラ。
  11. 前記ネットワークコントローラの間は、差動配線で接続されることを特徴とする請求項7から10のいずれかに記載のホストコントローラ。
  12. 本ホストコントローラは、前記ネットワークツリーが搭載される機器のホストプロセッサに内蔵されることを特徴とする請求項7から11のいずれかに記載のホストコントローラ。
  13. それぞれがネットワークツリーの各ノードに配置される複数のネットワークコントローラと、
    前記ネットワークツリーのルートノードに配置され、前記複数のネットワークコントローラそれぞれに対して、論理アドレスを割り当てるホストコントローラと、
    を備え、
    前記ホストコントローラは、
    それぞれが対応するネットワークコントローラに論理アドレスを割り当てるためのアドレス指定データを生成するアドレス設定部であって、前記アドレス指定データは、少なくとも、論理アドレスと、前記論理アドレスの割り当て対象のノードの深さを指定する深さデータと、ステップカウント値と、当該アドレス指定データの転送経路を示す転送経路データと、を含んでいる、アドレス設定部と、
    前記ネットワークコントローラそれぞれに対して生成されるアドレス指定データを、前記ネットワークツリーのルートノードに配置される前記ネットワークコントローラに送信する第3インタフェース部と、
    を備え、
    前記複数のネットワークコントローラはそれぞれ、
    記憶部と、
    上流から前記アドレス指定データを受信する第1インタフェース部と、
    前記アドレス指定データに含まれる前記深さデータと前記ステップカウント値が所定の関係を満たすとき、前記論理アドレスを、当該ネットワークコントローラに割り当てられた論理アドレスとして前記記憶部に書き込むアドレス取得部と、
    前記深さデータと前記ステップカウント値が前記所定の関係を満たさないとき、前記ステップカウント値を所定量変化させ、本ネットワークコントローラの下流に接続される少なくともひとつのネットワークコントローラのうち、前記転送経路データが指定する枝に接続されるひとつに、前記アドレス指定データを送信する第2インタフェース部と、
    を備えることを特徴とするネットワークシステム。
  14. 前記転送経路データは、前記ネットワークツリーのルートノードから前記論理アドレスの割り当て対象のノードに至るまでの各ノードごとに定められ、各ノードにおける転送先の枝を示す枝番号データを含むことを特徴とする請求項13に記載のネットワークシステム。
  15. それぞれがネットワークツリーの各ノードに配置される複数のネットワークコントローラと、
    前記ネットワークツリーのルートノードに配置され、前記複数のネットワークコントローラそれぞれに対して、論理アドレスを割り当てるホストコントローラと、
    を備え、
    それぞれが対応するネットワークコントローラに論理アドレスを割り当てるためのアドレス指定データを生成するアドレス設定部であって、前記アドレス指定データは、少なくとも、論理アドレスと、ステップカウント値と、当該アドレス指定データの転送経路を示す転送経路データと、を含んでおり、前記転送経路データは、前記ネットワークツリーのルートノードから前記論理アドレスの割り当て対象のノードに至るまでの各ノードごとに定められ、各ノードにおける転送先の枝番号を示す枝番号データを含んでいる、アドレス設定部と、
    前記ネットワークコントローラそれぞれに対して生成されるアドレス指定データを、前記ネットワークツリーのルートノードに配置される前記ネットワークコントローラに送信する第3インタフェース部と、
    を備え、
    前記複数のネットワークコントローラはそれぞれ、
    記憶部と、
    上流から前記アドレス指定データを受信する第1インタフェース部と、
    前記ステップカウント値が、前記転送経路データが指定する割り当て対象のノードの深さと所定の関係を満たすとき、前記論理アドレスを、当該ネットワークコントローラに割り当てられた論理アドレスとして前記記憶部に書き込むアドレス取得部と、
    前記ステップカウント値が、前記転送経路データが指定する割り当て対象のノードの深さと前記所定の関係を満たさないとき、前記ステップカウント値を所定量変化させ、本ネットワークコントローラから下流に分岐する少なくともひとつの枝のうち、前記ステップカウント値に応じた深さのノードに対して定められた枝番号データが示す枝に接続されるネットワークコントローラに対して前記アドレス指定データを送信する第2インタフェース部と、
    を備えることを特徴とするネットワークシステム。
  16. 各ノードは、最大で2分岐までが許容されており、前記枝番号データは0または1の値をとることを特徴とする請求項14または15に記載のネットワークシステム。
  17. 前記ネットワークコントローラの間は、差動配線で接続されることを特徴とする請求項14から16のいずれかに記載のネットワークシステム。
  18. 請求項14から17のいずれかに記載のネットワークシステムを備えることを特徴とする機器。
  19. 請求項14から17のいずれかに記載のネットワークシステムを備えることを特徴とする車両。
  20. ネットワークツリーの各ノードに論理アドレスを割り当てる方法であって、
    各ノードに論理アドレスを割り当てるためのアドレス指定データを生成するアドレス指定データを生成するステップであって、前記アドレス指定データは、少なくとも、論理アドレスと、前記論理アドレスの割り当て対象のノードの深さを指定する深さデータと、ステップカウント値と、当該アドレス指定データの転送経路を示す転送経路データと、を含んでいる、ステップと、
    前記アドレス指定データを、前記ネットワークツリーのルートノードに送信するステップと、
    前記ネットワークの各ノードにおいて、上流から前記アドレス指定データを受信するステップと、
    前記ネットワークの各ノードにおいて、前記アドレス指定データに含まれる前記深さデータと前記ステップカウント値が所定の関係を満たすとき、前記論理アドレスを、本ノードに割り当てられた論理アドレスとして保持するステップと、
    前記ネットワークの各ノードにおいて、前記深さデータと前記ステップカウント値が前記所定の関係を満たさないとき、前記ステップカウント値を所定量変化させ、本ノードの下流の少なくともひとつのノードのうち、前記転送経路データが指定する枝に接続されるノードに、前記アドレス指定データを送信するステップと、
    を備えることを特徴とする方法。
  21. ネットワークツリーの各ノードに論理アドレスを割り当てる方法であって、
    各ノードに論理アドレスを割り当てるためのアドレス指定データを生成するアドレス指定データを生成するステップであって、前記アドレス指定データは、少なくとも、論理アドレスと、前記論理アドレスの割り当て対象のノードの深さを指定する深さデータと、ステップカウント値と、当該アドレス指定データの転送経路を示す転送経路データと、を含んでおり、前記転送経路データは、前記ネットワークツリーのルートノードから前記論理アドレスの割り当て対象のノードに至るまでの各ノードごとに定められ、各ノードにおける転送先の枝番号を示す枝番号データを含んでいる、ステップと、
    前記アドレス指定データを、前記ネットワークツリーのルートノードに送信するステップと、
    前記ネットワークの各ノードにおいて、上流から前記アドレス指定データを受信するステップと、
    前記ネットワークの各ノードにおいて、前記ステップカウント値が、前記転送経路データが指定する割り当て対象のノードの深さと所定の関係を満たすとき、前記論理アドレスを、本ノードに割り当てられた論理アドレスとして保持するステップと、
    前記ネットワークの各ノードにおいて、前記ステップカウント値が、前記転送経路データが指定する割り当て対象のノードの深さと前記所定の関係を満たさないとき、前記ステップカウント値を所定量変化させ、本ノードから下流に分岐する少なくともひとつの枝のうち、前記ステップカウント値に応じた深さのノードに対して定められた枝番号データが示す枝に接続されるノードに、前記アドレス指定データを送信するステップと、
    を備えることを特徴とする方法。
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