JP2013252001A - 給電システム、給電装置、及び受電装置 - Google Patents

給電システム、給電装置、及び受電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】非接触により複数の携帯端末を同時に効率良く充電することができるようにする。
【解決手段】複数台の受電装置を載置可能に形成された給電装置2から受電装置に非接触により電力を供給する。受電装置は、受電コイルと、受電コイルと直列共振回路を構成するコンデンサと、受電コイルに誘起される電力により動作して、受電コイルの端子間電圧を給電装置に通知する受電装置の無線通信部とを備える。給電装置2は、給電コイル10と、給電コイル10と直列共振回路を構成するコンデンサC9、C10と、無線通信部37と、制御部32とを備える。待機状態で、載置により受電装置の無線通信部が動作を開始するように、給電コイル10より電力を送出する。また受電装置の載置により、受電コイルの端子間電圧が閾値を超えるように、給電コイル10の駆動周波数を可変する。また受電装置の追加の載置により給電コイル10の駆動周波数を可変する。また何れかの載置の中止が検出されると、給電コイルの駆動周波数を可変する。
【選択図】図6

Description

本発明は、非接触により携帯端末に電源を供給する給電システムに関するものである。
従来、非接触により各種の機器に電源を供給する方法が提案されている。このような方法のうちの1つが電磁誘導を利用した給電方法であり、例えば特開2008−295231号公報にはこの方法を適用して携帯端末を非接触により充電する工夫が提案されている。
特開2008−295231号公報
ところでこの種の給電方法を利用して、非接触により複数の携帯端末を同時に効率良く充電することができれば、便利であると考えられる。
本発明は以上の点を考慮してなされたものであり、非接触により複数の携帯端末を同時に効率良く充電することができるようにする。
係る課題を解決するために本発明は、以下のように構成される。
複数台の受電装置を載置可能に形成された給電装置から、前記給電装置に載置された受電装置に非接触により電力を供給する給電システムにおいて、
前記受電装置は、
前記給電装置からの電力を受信する受電コイルと、
前記受電コイルと直列共振回路を構成するコンデンサと、
前記受電コイルに誘起される電力により動作し、前記受電コイルの端子間電圧を前記給電装置に通知する受電装置の無線通信部とを備え、
前記給電装置は、
前記受電装置に電力を送出する給電コイルと、
前記給電コイルと直列共振回路を構成するコンデンサと、
前記受電装置の無線通信部との間の無線通信により前記受電コイルの端子間電圧を取得する給電装置の無線通信部と、
各部の動作を制御する制御部とを備え、
前記給電装置は、
前記受電装置の載置を待機する待機状態で、前記給電コイルを駆動することにより、前記受電装置が載置されると、当該受電装置の前記無線通信部が動作を開始するように、前記給電コイルより電力を送出し、
前記制御部は、
前記待機状態において、前記受電装置が載置されて当該受電装置の前記無線通信部が動作を開始することによる、前記給電装置の無線通信部と当該受電装置の前記無線通信部との無線通信により、当該受電装置の載置を検出し、当該受電装置の前記受電コイルの端子間電圧が閾値を超えるように、前記給電コイルの駆動周波数を可変して、当該受電装置に電力を供給し、
前記受電装置に電力を供給した状態で、他の前記受電装置が載置されて当該他の受電装置の前記無線通信部が動作を開始することによる、前記給電装置の無線通信部と当該他の受電装置の前記無線通信部との無線通信により、当該他の受電装置の載置を検出し、それまでに載置されている前記受電装置の前記受電コイルの端子間電圧、及び又は当該他の受電装置の前記受電コイルの端子間電圧が閾値を超えるように、前記給電コイルの駆動周波数を可変して、それまでに載置されている受電装置及び当該他の受電装置に電力を供給し、
複数台の前記受電装置に電力を供給している状態で、前記複数台の受電装置の何れかの載置の中止が検出されると、載置されている前記受電装置の前記受電コイルの端子間電圧が閾値を超えるように、前記給電コイルの駆動周波数を可変して、載置されている受電装置に電力を供給する。
係る構成によれば、受電装置の載置により給電コイルで負荷変動する毎に、また受電装置の載置の中止により負荷変動する毎に、最も適切に電力伝送することが可能な駆動周波数により給電コイルを駆動することができ、これにより効率良く電力を伝送して複数台の携帯端末を同時に非接触により充電することができる。また何れの個所に載置した場合でも、それぞれ適切な周波数により駆動することができ、これにより効率良く電力を充電することができる。
また請求項1の構成において、
前記受電装置は、
前記受電コイルに誘起される電力により二次電池に充電用電源を出力し、
前記受電装置の無線通信部は、
前記二次電池の充電の完了を前記給電装置に通知し、
前記制御部は、
複数台の前記受電装置に電力を供給している状態で、前記複数台の受電装置の何れかから前記二次電池の充電の完了が通知されると、載置されている前記受電装置の前記受電コイルの端子間電圧が閾値を超えるように、前記給電コイルの駆動周波数を可変する。
係る構成によれば、二次電池の充電の終了により負荷変動した場合でも、最も適切に電力伝送することが可能な駆動周波数により給電コイルを駆動して残りの受電装置に電力を供給することができる。
また請求項1又は請求項2の構成において、
前記給電装置は、
前記給電コイルの電流を検出する電流検出部を有し、
前記制御部は、
前記電流検出部で検出される電流値が判定基準値以下となるように、前記給電コイルの駆動に供するデューティーを可変する。
係る構成によれば、共振コイルの過電流を防止して電力を伝送することができる。
複数台の受電装置を載置可能に形成され、前記受電装置に非接触により電力を供給する給電装置において、
前記受電装置は、
前記給電装置からの電力を受信する受電コイルと、
前記受電コイルと直列共振回路を構成するコンデンサと、
前記受電コイルに誘起される電力により動作し、前記受電コイルの端子間電圧を前記給電装置に通知する受電装置の無線通信部とを備え、
前記給電装置は、
前記受電装置に電力を送出する給電コイルと、
前記給電コイルと直列共振回路を構成するコンデンサと、
前記受電装置の無線通信部との間の無線通信により前記受電コイルの端子間電圧を取得する給電装置の無線通信部と、
各部の動作を制御する制御部とを備え、
前記給電装置は、
前記受電装置の載置を待機する待機状態で、前記給電コイルを駆動することにより、前記受電装置が載置されると、当該受電装置の前記無線通信部が動作を開始するように、前記給電コイルより電力を送出し、
前記制御部は、
前記待機状態において、前記受電装置が載置されて当該受電装置の前記無線通信部が動作を開始することによる、前記給電装置の無線通信部と当該受電装置の前記無線通信部との無線通信により、当該受電装置の載置を検出し、当該受電装置の前記受電コイルの端子間電圧が閾値を超えるように、前記給電コイルの駆動周波数を可変して、当該受電装置に電力を供給し、
前記受電装置に電力を供給した状態で、他の前記受電装置が載置されて当該他の受電装置の前記無線通信部が動作を開始することによる、前記給電装置の無線通信部と当該他の受電装置の前記無線通信部との無線通信により、当該他の受電装置の載置を検出し、それまでに載置されている前記受電装置の前記受電コイルの端子間電圧、及び又は当該他の受電装置の前記受電コイルの端子間電圧が閾値を超えるように、前記給電コイルの駆動周波数を可変して、それまでに載置されている受電装置及び当該他の受電装置に電力を供給し、
複数台の前記受電装置に電力を供給している状態で、前記複数台の受電装置の何れかの載置の中止が検出されると、載置されている前記受電装置の前記受電コイルの端子間電圧が閾値を超えるように、前記給電コイルの駆動周波数を可変して、載置されている受電装置に電力を供給する。
係る構成によれば、受電装置の載置により給電コイルで負荷変動する毎に、また受電装置の載置の中止により負荷変動する毎に、最も適切に電力伝送することが可能な駆動周波数により給電コイルを駆動することができ、これにより効率良く電力を伝送して複数台の携帯端末を同時に非接触により充電することができる。また何れの個所に載置した場合でも、それぞれ適切な周波数により駆動することができ、これにより効率良く電力を充電することができる。
また複数台の受電装置を載置可能に形成された給電装置に載置されて、前記給電装置より非接触により電力の供給を受ける受電装置において、
前記給電装置は、
前記受電装置に電力を送出する給電コイルと、
前記給電コイルと直列共振回路を構成するコンデンサと、
前記受電装置の無線通信部との間の無線通信により前記受電コイルの端子間電圧を取得する給電装置の無線通信部と、
各部の動作を制御する制御部とを備え、
前記受電装置は、
前記給電装置からの電力を受信する受電コイルと、
前記受電コイルと直列共振回路を構成するコンデンサと、
前記受電コイルに誘起される電力により動作することにより、前記給電コイルより電力を送出している状態で、前記給電装置に載置されると、動作を開始して前記給電装置の前記無線通信部との間で無線通信を開始し、前記受電コイルの端子間電圧を前記給電装置に通知する受電装置の無線通信部とを備える。
係る構成によれば、給電装置への載置により、また載置の中止により、給電コイルが負荷変動する毎に、給電装置でこの載置、載置の中止を検出することができる。これにより負荷変動に対応するように駆動の条件を給電装置で調整することができ、その結果、効率良く電力を伝送して複数台の携帯端末を同時に非接触により充電することができる。
本発明によれば、非接触により複数の携帯端末を同時に効率良く充電することができる。
本発明の第1実施形態に係る給電システムを示す図である。 受電装置を示す図である。 給電装置を示す図である。 受電装置のブロック図である。 受電装置の動作の説明に供するフローチャートである。 給電装置を示すブロック図である。 電圧検出の説明に供するブロック図である。 給電装置の動作の説明に供するフローチャートである。 図8の続きを示すフローチャートである。 図9の続きを示すフローチャートである。
〔第1実施形態〕
〔全体構成〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る給電システムを示す図である。この給電システム1は、給電装置2より非接触で供給される電源により携帯端末3を充電する。ここで給電装置2は、薄板形状により形成され、側面より延長する電源コード2AによりACアダプターを介して商用電源が供給される。給電装置2は、表側面の大部分が載置領域(図1においては破線で示す領域である)2Bに設定され、この載置領域2Bに載置された携帯端末3に電磁誘導により充電用電源を供給する。給電装置2は、この載置領域2Bの上方に、発光ダイオードによる赤色、緑色、青色の表示部2Cが設けられ、この表示部2Cの点灯により動作状態を表示する。
これに対して携帯端末3は、スマートフォン等の情報処理端末であり、内蔵のバッテリーによる電源により携帯して使用する情報処理端末である。携帯端末3は、側方及び背面の一部を覆うカバーの形状による受電装置4が設けられる。受電装置4は、給電装置2からの電力を受信して携帯端末3にこの電力を供給する装置であり、内側に設けられたコネクタにより携帯端末3に接続されて、受信した電力を携帯端末3に供給する。また受電装置4は、給電装置2における給電の制御に必要な情報を携帯端末より取得して給電装置2に送信する。
これによりこの給電システム1では、受電装置4と同様の受電機構の構成を備えることにより、他の携帯型の電子機器についても充電可能に構成される。しかしながら給電システム1においては、給電装置2により供給可能な電力による制限により、スマートフォンによる携帯端末3については、最大で3台を同時並列的に充電可能に構成されものの、例えばノート型パソコンについては、充電可能な台数が1台に制限される。
図2は、この受電装置4の内部構造を示す斜視図である。受電装置4は、携帯端末3に着脱可能に構成され、背面側に受電コイル5が設けられる。ここで受電コイル5は、給電装置2からの電力を受信するコイルである。受電コイル5は、リッツ線によるマグネットワイヤにより扁平の円盤形状により形成される。受電装置4は、携帯端末3の下側端に対応する部位に配線基板6が設けられ、この配線基板6に設けられたコネクタ7を介して携帯端末3に接続される。受電装置4は、この配線基板6に、受電の処理に必要な各種の処理回路、表示部4Aに係る発光ダイオード8、後述するアンテナ27(図4)等が設けられる。なお受電装置4には、発光ダイオード8による表示部4Aが設けられ、この表示部4Aにより携帯端末3に対する充電動作の状態を表示する(図1参照)。
図3は、給電装置2の内部構造を示す図である。給電装置2は、載置領域2Bを囲むような枠形状による扁平の給電コイル10が、載置領域2Bの下に配置される。給電装置2は、この給電コイル10の下に、薄板の磁性材料としてのフェライト板11が配置され、これにより給電効率を向上するように設定される。給電装置2は、表示部2Cが設けられた側に、配線基板12が設けられ、この配線基板12に給電コイル10を駆動する回路、表示部2Cに係る発光ダイオード13等が配置される。
〔受電装置側の詳細構成〕
図4は、受電装置4の詳細構成を携帯端末3の関連する構成と共に示すブロック図である。ここで携帯端末3では、コネクタ3Aを介して供給される充電用電源を制御部3Bに受け、この制御部3Bによる充放電制御により、内蔵の二次電池3Cを充電し、またこの二次電池3Cの電力により動作する。これによりこの制御部3Bによる充放電制御は、二次電池3Cの端子電圧等の監視により、二次電池3Cの過充電、過放電を防止する制御である。これにより携帯端末3においては、二次電池3Cの満充電により二次電池3Cへの電力の供給が停止制御されて充電を終了することにより、コネクタ3A、7を介して流出する充電電流により、さらにはコネクタ3A、7の端子電圧により、携帯端末3における充電処理の完了を受電装置4側で検出することができる。これにより受電装置4では、この検出原理により携帯端末3における充電処理の完了を検出して給電装置2に通知し、複数の携帯端末3を同時に充電できるようし、さらにこのように複数の携帯端末3を同時に充電する場合に、効率の低下を防止する。
すなわち受電装置4では、受電コイル5の両端がそれぞれ共振コンデンサC1、C2を介して整流部21に接続される。ここで共振コンデンサC1及びC2は、受電コイル5と共に直列共振回路を構成し、整流部21は、この直列共振回路の端子電圧を、直接に、又はマッチング回路を介して整流する。受電装置4は、この整流部21の整流により得られる直流電圧を平滑コンデンサC3により平滑化してDC−DCコンバータ(DC/DC)22に入力する。DC−DCコンバータ22は、無線通信部24の制御により動作を開始し、整流部21からの出力電圧を携帯端末3の充電に必要な電圧に昇圧する。受電装置4は、このDC−DCコンバータ22の出力端にノイズ除去用のコンデンサC4が配置される。受電装置4は、このDC−DCコンバータ22の出力電圧がコネクタ7、3Aを介して携帯端末3に供給され、これにより給電装置2から供給される電力を携帯端末3に供給する。なお受電装置4では、このDC−DCコンバータ22からコネクタ7への電源供給路に電流検出用抵抗R1が配置される。またコネクタ7の端子間にはノイズ除去用のコンデンサC5が配置される。
また受電装置4では、整流部21の出力が電源部23に入力される。ここで電源部23は、無線通信部24の動作用電源を生成する電源回路であり、給電システム1では、この電源部23により無線通信部24の動作用電源を別途生成する。これにより受電装置4は、給電装置2の載置領域2Bに載置されると、無線通信部24を起動するように構成される。電圧検出部(V det)25は、整流部21の出力電圧を検出して無線通信部24に通知する。さらに電圧検出部25は、DC−DCコンバータ22の出力電圧を検出することにより、受電コイル5の端子間電圧を間接的に検出して無線通信部24に通知する。電流検出部(I det)26は、電流検出用抵抗R1の端子電圧を検出無線通信部24に通知することにより、コネクタ7を介して携帯端末3に供給される充電電流を無線通信部24に通知する。
無線通信部24は、近距離、低消費電力の無線ネットワークに係る無線通信用のモジュールであり、受電装置4は、この無線通信部24に内蔵の中央処理ユニット(CPU)24Aの制御により、所定の処理手順を実行する。この実施形態において、受電コイル5は、周波数200kHz〜400kHzにより駆動されるのに対し、無線通信部24は、この受電コイル5の駆動周波数に比して十分に周波数の高い、周波数2.4GHz帯域の無線通信波を使用する。これにより給電システム1は、受電コイル5により給電装置2との間で電力を送受しながら、安定かつ確実に給電装置2との間で各種データを送受できるように構成される。
図5は、この中央処理ユニット24Aの制御による受電装置4の動作を示すフローチャートである。受電装置4は、電源部23から電源の供給が開始されると、無線通信部24が動作を立ち上げ(ステップSP1−SP2)、アンテナ27から無線通信波を送出して給電装置2を呼び出す(ステップSP3)。なおアンテナ27は、配線基板6上に設けられており、無線通信波の周波数は上述したように2.4GHzである。ここで給電装置2から応答が得られると、無線通信部24は、受電装置4に固有の識別コードであるIDを給電装置2に通知して認証の処理を行う(ステップSP4)。
ここで正しく認証処理できた場合、給電システム1では、給電装置2において給電コイル10の駆動が切り替えられ、これにより携帯端末3への電力の供給に十分な電力の供給が給電装置2から開始される。無線通信部24は、これにより正しく認証処理できた場合には、無線通信部24の制御によりDC−DCコンバータ22の動作を立ち上げて携帯端末3への充電用電力の供給を開始する(ステップSP5)。またこのようにして電力の供給を開始すると、電圧検出部25、電流検出部26による電圧検出結果、電流検出結果を給電装置2に通知し、これにより給電装置2で各種の調整処理を実行し、さらには携帯端末3の充電状況を監視できるようにする(ステップSP6)。
このようにして一連の処理を実行するようにして、無線通信部24は、正しく認証処理できなかった場合には、発光ダイオード(LED)8の駆動により、表示部4Aを赤色により点滅表示する。なおこのように正しく認証処理できない場合は、携帯端末3を載置した給電装置が、この給電システム1に係る給電装置2は異なるシステムに係るものである場合等である。これに対して正しく認証処理され、充電用電源の供給を開始すると、発光ダイオード(LED)8の駆動により、表示部4Aを赤色により点灯させる。
またこのようにして充電の処理を開始して、充電電流の監視により満充電が検出されると(ステップSP7)、発光ダイオード8の駆動を停止して表示部4Aを消灯させる。またこの場合、DC−DCコンバータ22の動作を停止制御すると共に、充電処理の終了を給電装置2に通知し、給電装置2への動作状況の通知を停止する。なお無線通信部24は、電流検出部26、電圧検出部25の検出結果により電力供給処理における異常を検出し、DC−DCコンバータ22の動作を停止制御すると共に、給電装置2に異常を通知する。またこの場合、正しく認証処理できなかった場合と同様に発光ダイオード8を駆動する。これによりこの給電システム1では、受電装置4のコネクタ7における端子間の短絡事故等を検出し、この事故による損傷を有効に回避する。
〔給電装置の詳細構成〕
図6は、給電装置2の構成を示すブロック図である。給電装置2において、給電コイル10は、同一形状による3つのコイル10A、10B、10Cを積層して形成され、これら3つのコイル10A、10B、10Cは、コンデンサC7、C8を介して直列に接続される。また給電コイル10は、これら3つのコイル10A、10B、10Cによる直列回路の両端がコンデンサC9、C10を介してドライバ31に接続される。これにより給電コイル10は、コンデンサC9、C10と共に直列共振回路を構成する。なお3つのコイル10A、10B、10Cの直列接続に係るコンデンサC7、C8は、この給電コイル10とコンデンサC9、C10とによる直列共振回路の共振周波数に影響を与えない程度に、十分に大容量のコンデンサが適用される。これにより給電装置2は、給電コイル10を大振幅により駆動する場合に、給電コイル10に十分な耐圧を確保する。なおこれにより3つのコイル10A、10B、10Cは、必要に応じて絶縁フィルム等の配置により相互の耐圧が確保される。
ドライバ31は、電界効果型トランジスタによる駆動回路であり、MCU(Micro Controller Unit )32から供給されるクロックCKに基づいて、MCU32から出力される制御データDWによる一定時間の間、オン動作して給電コイル10とコンデンサC9、C10とによる直列共振回路に電源を供給する。ここでこの電源は、図示しない電源回路により生成される直流電源である。ドライバ31は、この直列共振回路に供給する直流電源の電圧をMCU32の制御により切り替え、これにより携帯端末3側に送出する電力を切り替える。またMCU32から供給されるクロックCKは、MCU32によるマスタークロックMCKの制御により周波数が調整される。これらによりこの給電システム1では、給電装置2に設けられた給電コイル10と、携帯端末3側の受電コイル5との間の電磁誘導により給電装置2から携帯端末3に充電用電源を供給するようにして、給電コイル10の駆動周波数及び駆動に係るデューティーを可変して効率良く充電用電源を供給する。
さらに給電装置2においては、共振コンデンサC9及びC10に近接して温度センサ33が設けられる。ドライバ31は、この温度センサ33による温度検出結果を判定基準温度で判定することにより、共振コンデンサC9及びC10が異常に温度上昇すると、給電コイル10の駆動を停止する。これによりこの給電システム1では、事故の発生を有効に回避する。なおこのような事故は、例えば、載置領域2Bに金属物体が誤って載置され、この金属物体がショートリングとして機能して異常発熱する場合等である。
さらに給電装置2において、電流検出部(I det)34は、ドライバ31に設けられた電流検出抵抗の端子電圧を検出することにより、給電コイル10の駆動電流を検出してMCU32に通知する。電圧検出部(V det)35は、給電コイル10の両端電位差を検出することにより給電コイル10の駆動電圧を検出してMCU32に通知する。この処理において、電圧検出部35は、コンデンサを使用した容量分圧により給電コイル10の端子電圧を取得して出力する。
すなわち図7は、この電圧検出に係る構成を関連する構成と共に詳細に示すブロック図である。電圧検出部35においては、コンデンサC11及びC12の直列回路により給電コイル10の一端を終端する。また同様にコンデンサC13及びC14の直列回路により給電コイル10の他端を終端する。電圧検出部35は、この直列回路における中点電圧を差動増幅回路36を介してMCU32に出力する。これにより給電装置2は、簡易な構成により精度良く高電圧である給電コイル10の端子間電圧を検出する。すなわちこの給電システム1では、最大で3台の携帯端末3を同時並列的に充電可能に構成され、このため給電コイル10は、1.5kV程度の大振幅により駆動される。従って直接には給電コイル10の端子間電圧を測定することは困難である。しかしながらこのようにコンデンサにより各端子電圧を分圧して端子間電圧を測定する場合には、コンデンサの容量の管理により簡易な構成で、かつ高い精度を確保して端子間電圧を検出することができる。また給電コイル10、コンデンサC9、C10による直列回路の共振周波数にほとんど影響を与えることなく、端子間電圧を検出することができる。また汎用性の高い部品を適用することができる。
無線通信部37(図6)は、受電装置4の無線通信部24に対応する構成であり、MCU32の制御により無線通信部24と各種のデータを送受する。発振回路(OSC)38は、高い分解能により発振周波数を可変制御可能な発振回路であり、MCU32の制御により周波数を可変してマスタークロックMCKを出力する。温度センサ39は、コンデンサC9、C10に近接して配線基板12上に配置され、コンデンサC9、C10の温度検出結果をMCU32に通知する。
MCU32は、アナログディジタル変換回路等を内蔵したコンピュータである。MCU32は、マスタークロックMCKを内蔵の分周回路により分周してクロックCKを出力する。またさらにマスタークロックMCKにより動作して、所定の処理手順の実行することにより、給電装置2の動作を制御し、載置領域2Bに載置された携帯端末3に充電用電力を供給する。
図8、図9、図10は、このMCU32による処理手順を示すフローチャートである。給電装置2は、ACアダプターの接続により電源の供給が開始されると、MCU32への電源の供給が開始されることにより、MCU32でこの処理手順を開始し、初期設定処理を実行する(ステップSP11−SP12)。ここでこの初期設定処理において、MCU32は、発振回路38の制御によりマスタークロックMCKの周波数を、このマスタークロックMCKに設定された周波数可変範囲の最高周波数に設定する。ここでMCU32は、このマスタークロックMCKを分周してクロックCKを出力することにより、このようにマスタークロックMCKを最高周波数に設定して、ドライバ31に出力するクロックCKを、このクロックCKの周波数可変範囲(この実施形態では200kHz〜400kHzである)の最高周波数に設定する。またMCU32は、デューティー比50%により給電コイル10を駆動するように制御データDWを設定し、給電コイル10の駆動に係る電源電圧を低下させた状態で、ドライバ31に動作の開始を指示する。これにより給電装置2は、給電コイル10から送出する電力を、受電装置4の無線通信部24のみの動作に必要な低電力に設定して、給電コイル10の駆動を開始する。
このようにして給電コイル10の駆動を開始すると、MCU32は、無線通信部37からの通知を確認することにより、受電装置4からの呼び出しを待機する(ステップSP13)。なおこの受電装置4からの呼び出しを待機する期間の間、給電装置2では、MCU32の制御によりドライバ31の動作を一定の時間間隔で間欠的に立ち上げ、これにより待機電力を低減する。
ここで載置領域2Bに携帯端末3が載置されると、この携帯端末3に係る受電装置4において、受電コイル5、コンデンサC1、C2、整流部21、電源部23により、給電コイル10より供給される電力から無線通信部24の動作用電源が生成され、この動作用電源により無線通信部24が動作を開始して給電装置2を呼び出すことになる(図4参照)。これにより無線通信部37で呼び出しが検出されると、MCU32は、無線通信部37の制御により呼び出しに係る受電装置4との間で認証の処理を実行する(ステップSP14)。またこの認証の処理を正しく実行できない場合、改めて呼び出しを待機する(ステップsp14−SP13)。
また正しく認証処理できると、この場合、この呼び出しに係る受電装置4が、この給電装置2に対応する受電装置であることにより、給電コイル10の駆動を切り替える(ステップSP16)。ここでこの給電コイル10の駆動の切り替えは、給電コイル10より送出する電力が増大するように、給電コイル10の駆動条件を切り換えて実行される。より具体的には、ドライバ31において、給電コイル10の駆動電圧を高い電圧に切り替える。またこのときMCU32は、無線通信部37を介して受電装置4に受電処理の開始を指示する。これらによりこの給電システム1では、給電コイル10より送出する電力が増大され、この増大した電力によりDC−DCコンバータ22により充電用電源が生成されて携帯端末3に出力されることになる。
続いて給電装置2では、給電コイル10の駆動周波数の調整処理を実行する(ステップSP17)。この調整処理は、給電コイル10の駆動周波数を、給電に最も効率の良い周波数に設定する処理である。この処理において、MCU32は、無線通信部37を介して受電装置4から電圧検出部25による電圧検出結果、電流検出部26による電流検出結果を取得する。またこの取得した電圧検出結果に基づいて、受電装置4から整流部21の出力電圧が順次増大するように、マスタークロックMCKの周波数を可変してクロックCKの周波数を可変する。ここでこの実施形態では初期設定処理において、クロックCKを最高周波数に設定していることにより、ここでは順次クロックCKの周波数を低減することになる。これにより給電装置2では、受電コイル5に誘起される電圧が所定の閾値を超えるように、整流部21の出力電圧をモニタしながら給電コイル10の駆動周波数を可変し、最も効率良く電力を給電することができる周波数により給電コイル10を駆動する。
このようにして給電コイル10の駆動周波数を設定すると、続いてデューティー調整の処理を実行する(ステップSP18)。ここでデューティー調整の処理は、伝送に供する電力の異常な増大を防止する処理であり、MCU32は、電流検出部34により検出される給電コイル10の電流値を所定の判定基準値と比較し、この電流値が判定基準値を超えている場合、この電流値が判定基準値以下になるように、制御データDWの出力により給電コイル10に電源を供給する期間を順次段階的に低減する。これによりこの実施形態では給電コイル10の異常発熱を防止する。
これら周波数調整処理、デューティー調整処理を完了すると、MCU32は、この状態を維持して再度の呼び出し、充電の完了通知を待機する(図9、ステップSP19、ステップSP20)。これによりこの給電システム1では、給電コイル10から受電コイル5に供給される電力により携帯端末3の二次電池3Cが徐々に充電されることになる。またこのように携帯端末3を充電している状態で、他の携帯端末3が載置領域2Bに載置される場合もある。ここでこの別途載置される携帯端末3においても、受電装置4が設けられている場合、この別途載置された携帯端末3に係る受電装置4から給電装置2が呼び出されることになる。
このように別途、携帯端末3が載置されてこの携帯端末3に係る受電装置4から呼び出しがあると、MCU32は、改めてこの新たに載置された携帯端末に係る受電装置4との間で認証処理する(ステップSP21)。また正しく認証処理できた場合には、この認証処理に係る受電装置4にDC−DCコンバータ22の駆動開始を指示する。また改めて周波数調整処理、デューティー調整処理を実行し(ステップSP23−SP24)、給電コイル10の異常発熱を防止しつつ、最も効率良く電力を給電することができる周波数により給電コイル10を駆動する。なおこの場合、新たに載置された携帯端末に係る受電装置で検出される受電コイルの端子間電圧に基づいて、周波数調整処理を実行してもよく、またそれまで載置された携帯端末に係る受電装置で検出される受電コイルの端子間電圧に基づいて、周波数調整処理を実行してもよく、これらの双方の検出結果に基づいて周波数調整処理を実行してもよい。
これによりこの給電システム1では、載置領域2Bに携帯端末3が複数台載置されると、順次、認証処理して給電コイル10の駆動条件を最適化し、この複数台の携帯端末3を同時並列的に充電する。なおこの実施形態では、上述したように給電装置2から供給可能な電力による制限により給電コイル10により同時並列的に充電可能な携帯端末数が3台に制限され、これにより別途、受電装置4から呼び出しがあった場合、MCU32は、現在充電中の携帯端末数が3台である場合には、新たな受電装置の載置により初期設定処理に戻る。また同様に、載置領域2Bに載置された携帯端末がノートパソコンである場合、1台のみに電力を供給するように、新たな携帯端末の載置により初期設定処理に戻る。なおこの携帯端末3の識別については、認証処理において通知される識別データにより実行する。
またこのようにして載置領域2Bに載置された携帯端末3を充電して、この携帯端末3に係る受電装置4から充電の完了が通知されると(ステップSP20)、MCU32は、載置領域2Bに載置されている全ての携帯端末で充電処理を完了している場合には、初期設定処理に戻る(ステップSP25−SP19)。これに対して未だ載置領域2Bに載置された携帯端末3の一部が充電中の場合、この充電の完了を通知した受電装置4にDC−DCコンバータ22の動作停止を指示した後、改めて周波数調整処理、デューティー調整処理を実行し(ステップSP26ーSP27)、改めて呼び出し、充電の完了通知を待機する(ステップSP19−ステップSP20)。
なお充電途中で、携帯端末3がユーザにより載置領域2Bから持ち去られる場合も予測される。この場合、当該携帯端末3は、電源の供給停止により、受電装置4に設けられた無線通信部24が動作を停止し、給電装置2に電圧検出部25、電流検出部26の検出結果を通知できなくなる。そこでMCU32は、無線通信部37との間の無線通信が途絶えると(ステップSP28)、未だ充電中の携帯端末が残っているか否か判断し(ステップSP29)、充電中の携帯端末が残っていない場合には、初期設定処理に戻る(ステップSP12)。また充電中の携帯端末が残っている場合には、改めて周波数調整処理、デューティー調整処理を実行し(ステップSP26ーSP27)、改めて呼び出し、充電の完了通知を待機する(ステップSP19−ステップSP20)。
このようにして一連の処理を実行するにつき、MCU32は、呼び出し、充電の完了通知を待機して給電の処理を実行している状態でも、無線通信部37を介して順次各受電装置4における受電コイル5の端子電圧(整流部21の出力電圧)を取得し、この出力電圧が閾値を超えるように、マスタークロックMCKの周波数を揺動させ、これによりコンデンサC9、C10の温度による容量変化等に追従して最適な駆動条件を維持する。
なおMCU32は、この一連の処理において、受電装置4から通知される電圧検出部25による電圧検出結果、電流検出部26による電流検出結果、温度センサ33、39により検出される温度検出結果、電圧検出部35で検出される給電コイル10の端子間電圧、電流検出部34で検出される駆動電流により、各部の動作をモニタし、何れかの部位で異常が検出されると、一連の処理を中止して動作を停止制御する。具体的に、MCU32は、温度センサ33、39により検出される温度検出結果によりコンデンサC9、C10の温度が異常に上昇すると、ドライバ31に動作の停止を指示する。また電圧検出部35で検出される給電コイル10の端子間電圧、電流検出部34で検出される駆動電流が事前に設定されている判定基準値より増大すると、同様に、一連の処理を中止して動作を停止制御する。また同様に、受電装置4から通知される電圧検出部25による電圧検出結果、電流検出部26による電流検出結果が、事前に設定されている判定基準値より増大すると、同様に、一連の処理を中止して動作を停止制御する。これらによりこの給電システム1では、異常発熱等の事故を未然に防止する。
またMCU32は、この一連の処理において、発光ダイオード8の駆動の制御により、適宜、表示部2Cの表示を切り替え、これにより動作状態をユーザに通知する。具体的に、ACアダプターより電源が供給されている場合、表示部2Cを緑色により点灯させる。また温度センサ33及び又は39により異常温度が検出されると、この表示部2Cを緑色により点滅表示する。また1台以上の携帯端末3が載置領域2Bに載置されたことが、この携帯端末3に係る受電装置4からの呼び出しにより検出されると、表示部2Cを赤色により点滅させる。またその後、正しく認証処理でき、充電を開始した場合には、表示部2Cの赤色による点滅表示を、赤色による点灯に切り替え、全ての携帯端末の充電が完了すると、赤色の点灯を中止する。なおこれにより携帯端末3が満充電の状態で載置された場合には、一旦、充電を開始して即座に充電が終了することにより、この場合、表示部2Cの赤色による点滅が、赤色による点灯に切り替わった後、消灯することになる。
これに対して載置領域2Bに載置された携帯端末3に係る受電装置4と正しく認証処理できない場合、表示部2Cにおける赤色による点滅を、青色による点灯表示に切り替える。また電流検出部34で検出される駆動電流が事前に設定されている判定基準値より増大した場合にも、同様に、表示部2Cを青色により点灯表示する。
以上の構成によれば、受電コイルの電力により無線通信可能に給電コイルを駆動するようにして、この無線通信により受電装置の載置が検出される毎に、給電コイルの駆動周波数を調整することにより、また載置の中止により給電コイルの駆動周波数を調整することにより、受電装置の載置により給電コイルが負荷変動する毎に、また受電装置の載置の中止により負荷変動する毎に、最も適切に電力伝送することが可能な駆動周波数により給電コイルを駆動することができ、これにより効率良く電力を伝送して複数台の携帯端末を同時に非接触により充電することができる。また何れの個所に載置した場合でも、それぞれ適切な周波数により駆動することができ、これにより効率良く電力を充電することができる。
また受電装置において二次電池を充電するようにして、この充電の完了を給電装置に通知して給電コイルの駆動周波数を調整することにより、充電の完了により負荷変動する場合でも、これに対応して最も適切に電力伝送することが可能な駆動周波数により給電コイルを駆動して残りの受電装置に電力を供給することができる。
また給電コイルの電流を検出してデューティーを可変することにより、共振コイルの過電流を防止して電力を伝送することができる。
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態の構成を種々に変更し、さらには従来構成と組み合わせることができる。
すなわち上述の実施形態では、携帯端末と別体に受電装置を構成し、携帯端末に受電装置を接続して使用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、携帯端末を受電装置と一体に構成してもよい。
また上述の実施形態では、スマートフォン、ノートパソコンによる携帯端末において二次電池を充電する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば電子スチルカメラ、ビデオカメラ等の携帯機器を充電する場合等に広く適用することができる。
1 給電システム
2 給電装置
2A 電源コード
2B 載置領域
2C、4A 表示部
3 携帯端末
3B 制御部
3C 二次電池
4 受電装置
5 受電コイル
6、12 配線基板
7、3A コネクタ
8、13 発光ダイオード
10 給電コイル
10A〜10C コイル
11 フェライト板
21 整流部
22 DC−DCコンバータ
23 電源部
24、37 無線通信部
24A 中央処理ユニット
25、35 電圧検出部
26、34 電流検出部
31 ドライバ
32 MCU
33、39 温度センサ
36 差動増幅回路
38 発振回路
C1〜C5、C7〜C14 コンデンサ
R1 抵抗

Claims (5)

  1. 複数台の受電装置を載置可能に形成された給電装置から、前記給電装置に載置された受電装置に非接触により電力を供給する給電システムにおいて、
    前記受電装置は、
    前記給電装置からの電力を受信する受電コイルと、
    前記受電コイルと直列共振回路を構成するコンデンサと、
    前記受電コイルに誘起される電力により動作し、前記受電コイルの端子間電圧を前記給電装置に通知する受電装置の無線通信部とを備え、
    前記給電装置は、
    前記受電装置に電力を送出する給電コイルと、
    前記給電コイルと直列共振回路を構成するコンデンサと、
    前記受電装置の無線通信部との間の無線通信により前記受電コイルの端子間電圧を取得する給電装置の無線通信部と、
    各部の動作を制御する制御部とを備え、
    前記給電装置は、
    前記受電装置の載置を待機する待機状態で、前記給電コイルを駆動することにより、前記受電装置が載置されると、当該受電装置の前記無線通信部が動作を開始するように、前記給電コイルより電力を送出し、
    前記制御部は、
    前記待機状態において、前記受電装置が載置されて当該受電装置の前記無線通信部が動作を開始することによる、前記給電装置の無線通信部と当該受電装置の前記無線通信部との無線通信により、当該受電装置の載置を検出し、当該受電装置の前記受電コイルの端子間電圧が閾値を超えるように、前記給電コイルの駆動周波数を可変して、当該受電装置に電力を供給し、
    前記受電装置に電力を供給した状態で、他の前記受電装置が載置されて当該他の受電装置の前記無線通信部が動作を開始することによる、前記給電装置の無線通信部と当該他の受電装置の前記無線通信部との無線通信により、当該他の受電装置の載置を検出し、それまでに載置されている前記受電装置の前記受電コイルの端子間電圧、及び又は当該他の受電装置の前記受電コイルの端子間電圧が閾値を超えるように、前記給電コイルの駆動周波数を可変して、それまでに載置されている受電装置及び当該他の受電装置に電力を供給し、
    複数台の前記受電装置に電力を供給している状態で、前記複数台の受電装置の何れかの載置の中止が検出されると、載置されている前記受電装置の前記受電コイルの端子間電圧が閾値を超えるように、前記給電コイルの駆動周波数を可変して、載置されている受電装置に電力を供給する
    給電システム。
  2. 前記受電装置は、
    前記受電コイルに誘起される電力により二次電池に充電用電源を出力し、
    前記受電装置の無線通信部は、
    前記二次電池の充電の完了を前記給電装置に通知し、
    前記制御部は、
    複数台の前記受電装置に電力を供給している状態で、前記複数台の受電装置の何れかから前記二次電池の充電の完了が通知されると、載置されている前記受電装置の前記受電コイルの端子間電圧が閾値を超えるように、前記給電コイルの駆動周波数を可変する
    請求項1に記載の給電システム。
  3. 前記給電装置は、
    前記給電コイルの電流を検出する電流検出部を有し、
    前記制御部は、
    前記電流検出部で検出される電流値が判定基準値以下となるように、前記給電コイルの駆動に供するデューティーを可変する
    請求項1又は請求項2に記載の給電システム。
  4. 複数台の受電装置を載置可能に形成され、前記受電装置に非接触により電力を供給する給電装置において、
    前記受電装置は、
    前記給電装置からの電力を受信する受電コイルと、
    前記受電コイルと直列共振回路を構成するコンデンサと、
    前記受電コイルに誘起される電力により動作し、前記受電コイルの端子間電圧を前記給電装置に通知する受電装置の無線通信部とを備え、
    前記給電装置は、
    前記受電装置に電力を送出する給電コイルと、
    前記給電コイルと直列共振回路を構成するコンデンサと、
    前記受電装置の無線通信部との間の無線通信により前記受電コイルの端子間電圧を取得する給電装置の無線通信部と、
    各部の動作を制御する制御部とを備え、
    前記給電装置は、
    前記受電装置の載置を待機する待機状態で、前記給電コイルを駆動することにより、前記受電装置が載置されると、当該受電装置の前記無線通信部が動作を開始するように、前記給電コイルより電力を送出し、
    前記制御部は、
    前記待機状態において、前記受電装置が載置されて当該受電装置の前記無線通信部が動作を開始することによる、前記給電装置の無線通信部と当該受電装置の前記無線通信部との無線通信により、当該受電装置の載置を検出し、当該受電装置の前記受電コイルの端子間電圧が閾値を超えるように、前記給電コイルの駆動周波数を可変して、当該受電装置に電力を供給し、
    前記受電装置に電力を供給した状態で、他の前記受電装置が載置されて当該他の受電装置の前記無線通信部が動作を開始することによる、前記給電装置の無線通信部と当該他の受電装置の前記無線通信部との無線通信により、当該他の受電装置の載置を検出し、それまでに載置されている前記受電装置の前記受電コイルの端子間電圧、及び又は当該他の受電装置の前記受電コイルの端子間電圧が閾値を超えるように、前記給電コイルの駆動周波数を可変して、それまでに載置されている受電装置及び当該他の受電装置に電力を供給し、
    複数台の前記受電装置に電力を供給している状態で、前記複数台の受電装置の何れかの載置の中止が検出されると、載置されている前記受電装置の前記受電コイルの端子間電圧が閾値を超えるように、前記給電コイルの駆動周波数を可変して、載置されている受電装置に電力を供給する
    給電装置。
  5. 複数台の受電装置を載置可能に形成された給電装置に載置されて、前記給電装置より非接触により電力の供給を受ける受電装置において、
    前記給電装置は、
    前記受電装置に電力を送出する給電コイルと、
    前記給電コイルと直列共振回路を構成するコンデンサと、
    前記受電装置の無線通信部との間の無線通信により前記受電コイルの端子間電圧を取得する給電装置の無線通信部と、
    各部の動作を制御する制御部とを備え、
    前記受電装置は、
    前記給電装置からの電力を受信する受電コイルと、
    前記受電コイルと直列共振回路を構成するコンデンサと、
    前記受電コイルに誘起される電力により動作することにより、前記給電コイルより電力を送出している状態で、前記給電装置に載置されると、動作を開始して前記給電装置の前記無線通信部との間で無線通信を開始し、前記受電コイルの端子間電圧を検出して前記給電装置に通知する受電装置の無線通信部とを備える
    受電装置。
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