JP2013251169A - 誘導加熱用コイル - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁皮膜で覆われた融点が1000℃以下の金属で形成されたコイル導線とする加熱コイルと、コイル導線と異なる金属で形成される接続端子を電気的に接続すること。
【解決手段】加熱コイル1のコイル導線2は絶縁皮膜13で覆われた融点が1000℃以下の金属12で形成され、接続端子3は、コイル導線2と異なる金属で形成されるとともに、接続端子3はコイル導線2の端部を保持して位置決めを行う収納部21を備え、収納部21は、接続端子3の一部を折り曲げてコイル導線を囲むように形成され、折り曲げた部分の先端部22は収納部の外側に存在する構成とし、接続端子3を加圧した後、外部からの熱を加え、絶縁皮膜13を溶融し、絶縁を破壊することで、コイル導線2の端部と接続端子3を、収納部21を介して電気的に接続することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、誘導加熱調理器に用いられる誘導加熱用コイルに関するものである。
従来、この種の誘導加熱調理器の誘導加熱用コイルのコイル端部の接続端子は、加熱コイルには複数のエナメル絶縁銅線を芯線とした撚り線を用い、接続端子は黄銅やリン青銅を主成分とする銅系金属板を使用して、撚り線と接続端子の電気的接続は溶接構成としているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−079318号公報
しかしながら、前記従来の構成では、図9に示すように、リード線83と端子部85は同じ銅系金属であり、電気的接続のために抵抗熱でリード線83の端部と端子部85が十分に加熱されてリード線83の絶縁皮膜が溶融してリード線83の導体が端子部85と直接接することで電気的接続が構成できる。つまり、同じ銅系材料であるので融点が約1000℃であり、抵抗熱によるリード線83と端子部85の温度上昇が数百℃以上で1000℃以下の範囲であれば電気的接続は構成できた。
しかし、リード線を例えば、アルミニウムのような融点が1000℃以下の金属を主体とするリード線にした場合には、アルミニウムの融点である660℃以上になるとアルミニウムを主体とするリード線が溶融してしまい、接合する前に溶けてしまうので接合できないという課題を有していた。
また、従来の構成では、接続前は図9のようになっており、接続時に加圧しながら接続部に電流を流すため、熱的に分断された部分があるため、接続部からリード線への熱の分布が均一ではないため、一部が高温となり、すべての絶縁皮膜が溶融して絶縁が破壊される前に、一部のアルミニウムが溶融してしまうという課題を有していた。
さらに、端子部を加圧した後の断面形状は図10のようになるため、板金が3枚重なった部分ができてしまい、熱が伝わり難くなり、接続部からリード線への熱の分布が均一ではないため、一部が高温となり、すべての絶縁皮膜が溶融して絶縁が破壊される前に、一部のアルミニウムが溶融してしまうという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、例えばアルミニウムのような融点が1000℃以下の金属を主成分とするリード線と、例えば銅系材料で構成する接続端子とを電気的に接続した誘導加熱用コイルを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱用コイルは、被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、接続端子を備え、加熱コイルのコイル導線は絶縁皮膜で覆われた融点が1000℃以下の金属で形成され、接続端子は、コイル導線と異なる金属で形成されるとともに、接続端子はコイル導線の端部を保持して位置決めを行う収納部を備え、収納部は、接続端子の一部を折り曲げてコイル導線を囲むように形成され、折り曲げた部分の先
端部は収納部の外側に存在する構成とし、接続端子を加圧した後、外部からの熱を加え、絶縁皮膜を溶融し、絶縁を破壊することで、コイル導線の端部と接続端子を、収納部を介して電気的に接続する構成としたものである。
これによって、接続端子とコイル導線が収納部を介して、均一に接触している状態で、外部からの熱を加えるため、均一に熱を伝えることができ、コイル導線と接続端子との接続を電気的に安定した状態にすることができる。
本発明の誘導加熱用コイルは、絶縁皮膜で覆われた融点が1000℃以下の金属で形成されたコイル導線を、コイル導線とは異なる金属で形成された接続端子に電気的に接続することができる。
さらに、接続端子を加圧した後、外部からの熱を加えて縁皮膜を溶融し、絶縁を破壊することで、コイル導線の端部と接続端子を、収納部を介して電気的に接続する構成であるため、従来に比べて、安定した電気的接続を行うことができるため、信頼性が高く品質の安定した誘導加熱用コイルを提供することができる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱用コイルの斜視図 本発明の実施の形態1における誘導加熱用コイルのコイル導線の素線の断面図 本発明の実施の形態1における誘導加熱用コイルの接続端子の斜視図 本発明の実施の形態1における誘導加熱用コイルの接続端子の断面図 本発明の実施の形態1における誘導加熱用コイルのコイル導線と接続端子を接続する前の状態の斜視図 本発明の実施の形態1における誘導加熱用コイルの接続端子を加圧した状態の斜視図 本発明の実施の形態2における誘導加熱用コイルの接続端子の斜視図 本発明の実施の形態3における誘導加熱用コイルの接続端子の斜視図 特許文献1に記載された従来のリード線と端子部を接続する前の状態の斜視図 従来の加圧した後の端子部の斜視図
第1の発明は、被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、接続端子を備え、前記加熱コイルのコイル導線は絶縁皮膜で覆われた融点が1000℃以下の金属で形成され、前記接続端子は、前記コイル導線と異なる金属で形成されるとともに、前記接続端子は前記コイル導線の端部を保持して位置決めを行う収納部を備え、前記収納部は、前記接続端子の一部を折り曲げて前記コイル導線を囲むように形成され、折り曲げた部分の先端部は前記収納部の外側に存在する構成とし、前記接続端子を加圧した後、外部からの熱を加え、絶縁皮膜を溶融し、絶縁を破壊することで、前記コイル導線の端部と前記接続端子を、前記収納部を介して電気的に接続する構成としたものである。
これにより、本発明の誘導加熱用コイルは、絶縁皮膜で覆われた融点が1000℃以下の金属で形成されたコイル導線を、コイル導線とは異なる金属で形成された接続端子に電気的に接続することができる。
さらに、接続端子を加圧した後、外部からの熱を加えて縁皮膜を溶融し、絶縁を破壊することで、コイル導線の端部と接続端子を、収納部を介して電気的に接続する構成である
ため、従来に比べて、安定した電気的接続を行うことができるため、信頼性が高く品質の安定した誘導加熱用コイルを提供することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記接続端子は、前記収納部につながる平面部を有し、前記平面部と前記先端部が重なるように加圧される構成としたものである。
これにより、従来のように板金が3枚重なった部分ができてしまい、熱が伝わり難くなり、接続部からリード線への熱の分布が均一ではないため、一部が高温となり、すべての絶縁皮膜が溶融して絶縁が破壊される前に、一部のアルミニウムが溶融してしまうことなく、収納部からコイル導線へと熱を均一に伝えることができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記接続端子は、前記加熱コイルに電源を供給する制御基板と前記加熱コイルとを接続するリード線のリード線端子部を取り付けた際に、前記リード線端子部と前記先端部の間に隙間を設ける構成としたものである。
これにより、リード線の端子部が、先端部に乗り上げることがないため、加熱コイルとリード線の接続が安定するため、本発明の誘導加熱用コイルを用いた誘導加熱調理器などの品質を向上させることができる。
第4の発明は、特に、第1から3のいずれか1つの発明において、前記収納部の上面を構成する折り曲げ部の上面と、前記先端部の上面が同一平面である構成としたものである。
これにより、収納部の上面が1つの平面となるため、加圧する際に均等に圧力がかけられるため、加圧後の形状が安定するため、熱を加える際に熱の伝わり方が安定し品質が向上する。さらに、外部からの熱を加え、絶縁皮膜を溶融し、絶縁を破壊する際にも、熱を加えるための電極が平面で形成されるため、電極の加工性も容易であり、熱を均一に伝えられるため、コイル導線と接続端子との電気的な接続の精度が安定し、品質の向上を図ることができる。
第5の発明は、特に、第1から4のいずれか1つ発明において、前記収納部の前記コイル導線方向の長さが10mm以上である構成としたものである。
これにより、外部からの熱を加え、絶縁皮膜を溶融し、絶縁を破壊する際に、接続端子の収納部の熱容量が大きくなり、より広域に均一に、収納部からコイル導線へと熱が伝わるため、コイル導線と接続端子との電気的な接続の精度が安定し、品質の向上を図ることができる。
第6の発明は、特に、第1から5のいずれか1つの発明において、加圧した後の前記収納部の断面積と、前記コイル導線の断面積が等しい構成としたものである。
これにより、外部からの熱を加え、絶縁皮膜を溶融し、絶縁を破壊する際に、収納部とコイル導線の間に空間がなく、均一に熱が伝わるため、コイル導線と接続端子との電気的な接続の精度が安定し、品質の向上を図ることができる。
第7の発明は、特に、第1から6のいずれか1つの発明において、前記コイル導線は主成分をアルミニウムとしたものである。
これにより、コイル導線を銅で形成する場合にくらべて加熱コイルの軽量化を図ること
ができる。よって、加熱コイルを保持する部品などの軽量化を図ることができる。また、同じ重量で比較した際に、銅に対し、アルミニウムのほうが低価格であるため、コストダウンを図ることができる。
第8の発明は、特に、第1から7のいずれか1つの発明において、前記接続端子は主成分を銅または銅合金としたものである。
これにより、銅は電気抵抗が小さいため、コイル導線と接続端子との接触抵抗を抑制することができるとともに、加工性がよいため、形状作成が容易である。さらに融点が1000℃を越えているため、耐熱性も高い接続端子を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱用コイルの斜視図を示すものである。
図1において、被加熱物を誘導加熱する加熱コイル1のコイル導線2は絶縁皮膜13(図2)で覆われた融点が1000℃以下の金属12(図2)で構成されており、本実施の形態ではアルミニウムとする。
加熱コイル1は、水平方向に渦巻き状に形成されている。内側コイルと外側コイルは直列に形成されているが、機器の性能のためには別コイルとして電流を通電する構成にしても良い。
本実施の形態では内側コイルと外側コイルを形成し、電気的に直列に接続したひとつの加熱コイル1としている。
接続端子3は、加熱コイル1の両端に各1個接続される。接続端子3には加熱コイル1の内側コイルの内側端と、外側コイルの外側端をそれぞれ接続する。
加熱コイル1は、コイルベース4に載置されるとともに接着によりコイルベース4に固定される。コイルベース4には接続端子3を取り付けるための端子台5がコイルベース4外周に設けている。コイルベース4と端子台5はPPS樹脂やPBT樹脂等のモールド加工により一体的に形成されている。
接続端子3は、コイル導線2とは異なる金属で形成され、例えば、黄銅やリン青銅をプレス加工により形成されているものとする。
これにより、銅は電気抵抗が小さいため、コイル導線2と接続端子3との接触抵抗を抑制することができるとともに、加工性がよいため、形状作成が容易である。さらに融点が1000℃を越えているため、耐熱性も高い接続端子3を提供することができる。
図2は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱用コイルのコイル導線2の素線11の断面図である。
コイル導線2は、素線11を数十本から数百本程度撚り合わせて形成されており、本実施の形態ではアルミニウムを主成分とする金属12で形成されている。素線11の直径は0.1mmから0.3mm程度の太さである。
絶縁皮膜13はエナメル層であり、電気的に絶縁性能を有した数ミクロンの膜である。絶縁皮膜13を構成するエナメル層の材質は一般的にはポリウレタンやポリアミドやポリイミド等の組成の材質で形成されるが、誘導加熱調理器などでは加熱コイル1に用いられる材質は、加熱コイル1の自己発熱に対する耐熱を確保するためにポリアミドやポリイミドが用いられる。耐熱は150℃から200℃程度であると同時に、電気的絶縁が破壊される温度は250℃から300℃程度で、瞬間的に絶縁性能が破壊されるのは約400℃である。
コイル導線2は、アルミニウムの融点に近い660℃で溶融する。絶縁皮膜13の外周には自己融着皮膜14が焼き付けられている。自己融着皮膜14は溶融温度が絶縁皮膜13の溶融温度よりも低く約230℃程度の融点を持つ材質で形成される。
具体的にはポリアミド等である。融点や絶縁皮膜13の絶縁性能破壊温度についてまとめると、自己融着皮膜14の溶融温度が約230℃で一番低く、次に絶縁皮膜13の絶縁性能破壊温度が230℃から400℃である。コイル導線2の溶融温度は約660℃である。
図3は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱用コイルの接続端子3の斜視図、図4は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱用コイルの接続端子3の断面図を示すものである。
図3、図4において、接続端子3はコイル導線2の端部を保持して位置決めを行う収納部21を備え、収納部21は、接続端子3の一部を折り曲げてコイル導線2を囲むように形成され、折り曲げた部分の先端部22は収納部21の外側に存在する構成としている。
図5は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱用コイルのコイル導線2と接続端子3を接続する前の状態の斜視図を示すものである。
図6は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱用コイルのあ接続端子3を加圧した状態の斜視図を示すものである。
本実施の形態において、図5の状態のように接続端子3にコイル導線2を挟み込むように収納部21に保持する。このときコイル導線2は収納部21に位置決めされた状態で保持される。この状態から接続端子3を加圧し図6のような状態とする。そして、接続端子3を加圧した後、外部からの熱を加え、絶縁皮膜13を溶融し、絶縁を破壊することで、コイル導線2の端部と接続端子3を、収納部21を介して電気的に接続する。
電気的に接続するために、外部からの熱を加え、絶縁皮膜13を溶融し、絶縁を破壊する際に、従来の構成では、コイル導線2と接続端子3が同じ銅系金属であり、融点が約1000℃であり、抵抗熱によるコイル導線2と接続端子3の温度上昇が、上記の、絶縁皮膜13が溶融し絶縁性能が破壊される数百℃以上で1000℃以下の範囲であれば電気的接続は構成できた。
しかし、コイル導線2を例えば、アルミニウムのような融点が1000℃以下の金属12を主体とした場合には、アルミニウムの融点である660℃以上になるとアルミニウムを主体とするリード線が溶融してしまい、接合する前に溶けてしまうので接合できない。
つまり、接続端子3とコイル導線2が接続する部分である収納部21の、抵抗熱による温度上昇が400℃程度から600℃程度までと、従来に比べ温度域が狭い範囲で、温度を制御して電気的な接続を行わなければならない。
絶縁皮膜13をすべて溶融するために必要な熱量は加えなければならないが、一部に熱が集中してしまい一部でもアルミニウムが溶融する温度を越えるとアルミニウムが溶融してしまうため、温度域が狭い範囲で、安定して電気的に接続を行うためには、収納部21を介して、コイル導線2に均一に熱を伝えることが必要である。
従来の構成では、接続時に加圧しながら、それと同時に接続端子3に電流を流し外部から熱を加えるため、熱的に分断された部分があり、接続端子3からコイル導線2への熱の分布が均一ではないため、コイル導線2がアルミニウムの場合には、アルミニウムが溶融してしまうという課題があった。
本実施の形態において、上記のように、接続端子3を加圧した後、電流を流し外部からの熱を加えるので、接続端子3とコイル導線2が収納部21を介し、均一に接触している状態で、外部からの熱を加えるため、均一に熱を伝えることができ、アルミニウムを溶融させることなく、コイル導線2と接続端子3を電気的に接続することができる。
さらに、従来の構成では、端子部を加圧した後の断面形状は図10のようになるため、板金が3枚重なった部分ができてしまい、熱が伝わり難くなり、接続部からリード線への熱の分布が均一ではないため、一部が高温となり、すべての絶縁皮膜13が溶融して絶縁が破壊される前に、一部のアルミニウムが溶融してしまうという課題があった。
本実施の形態において、収納部21は、接続端子3の一部を折り曲げてコイル導線2を囲むように形成され、折り曲げた部分の先端部22は収納部21の外側に存在する構成としている。
さらに、接続端子3は、図3、図4のように、収納部21につながる平面部23を有し、平面部23と先端部22が重なるように加圧される構成となっている。これにより、従来の構成のように、板金が3枚重なる部分もなく、均一に熱を伝えることができ、アルミニウムを溶融させることなく、コイル導線2と接続端子3を電気的に接続することができる。
また、本実施の形態において、接続端子3は、図3のように、収納部21の上面を構成する折り曲げ部24の上面と、先端部22上面が同一平面である構成となっている。
これにより、収納部21の上面が1つの平面となるため、加圧する際に均等に圧力がかけられるため、加圧後の形状が安定するため、熱を加える際に熱の伝わり方が安定し品質が向上する。
さらに、外部からの熱を加え、絶縁皮膜13を溶融し、絶縁を破壊する際にも、熱を加えるための電極が平面で形成されるため、電極の加工性も容易であり、熱を均一に伝えられるため、コイル導線2と接続端子3との電気的な接続の精度が安定し、品質の向上を図ることができる。
以上のように、本発明の誘導加熱用コイルは、絶縁皮膜13で覆われた融点が1000℃以下の金属12で形成されたコイル導線2を、コイル導線2とは異なる金属で形成された接続端子3に電気的に接続することができる。
さらに、接続端子3を加圧した後、外部からの熱を加えて縁皮膜を溶融し、絶縁を破壊することで、コイル導線2の端部と接続端子3を、収納部21を介して電気的に接続する構成であるため、従来に比べて、安定した電気的接続を行うことができるため、信頼性が高く品質の安定した誘導加熱用コイルを提供することができる。
本実施の形態のように、コイル導線2の主成分がアルミニウムであった場合、コイル導線2を銅で形成する場合にくらべて加熱コイル1の軽量化を図ることができる。よって、加熱コイル1を保持する部品などの軽量化を図ることができる。また、同じ重量で比較した際に、銅に対し、アルミニウムのほうが低価格であるため、コストダウンを図ることができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の第2の実施の形態における誘導加熱用コイルの接続端子3の斜視図を示すものである。なお、本実施の形態の基本構成は実施の形態1と同じなので、異なる点を中心に説明する。また、実施の形態1と同じ要素には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図7において、接続端子3は、加熱コイル1に電源を供給する制御基板(図示せず)と加熱コイル1とを接続するリード線のリード線端子部31を取り付けた際に、リード線端子部31と接続端子3の先端部22の間に隙間を設ける構成としたものである。
以上のように、リード線のリード線端子部31が、先端部22に乗り上げることがないため、加熱コイル1とリード線の接続が安定するため、誘導加熱用コイルを用いた誘導加熱調理器などの品質を向上させることができる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の第3の実施の形態における誘導加熱用コイルの接続端子3の斜視図を示すものである。なお、本実施の形態の基本構成は実施の形態1と同じなので、異なる点を中心に説明する。また、実施の形態1と同じ要素には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図8において、接続端子3は、収納部21のコイル導線2方向の長さa41が10mm以上である構成としたものである。
これにより、外部からの熱を加え、絶縁皮膜13を溶融し、絶縁を破壊する際に、接続端子3の収納部21の熱容量が大きくなり、より広域に均一に、収納部21からコイル導線2へと熱が伝わるため、コイル導線2と接続端子3との電気的な接続の精度が安定し、品質の向上を図ることができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱用コイルの接続端子は、アルミニウムを主成分とする導体で構成された加熱コイルのコイル導線を接続端子に電気的に接続することができるので、高価な銅を主成分とする加熱コイルを使用することなく、軽量で安価なアルミニウムを主成分とする導体を用いて、電磁誘導加熱調理器を構成し所望の性能を確保することができ、加熱コイルを軽量化することで、加熱コイルを保持する構造部材も保持力を低減することができるので、誘導加熱調理器の軽量化が可能になる。また、誘導加熱調理器以外の電気回路において、アルミニウムを主成分とする導体を用いる接続端子を電気的に接続する際に用いることができるので、電気配線一般にアルミニウムを主成分とする導体を用いる等の用途にも適用できる。
1 加熱コイル
2 コイル導線
3 接続端子
4 コイルベース
5 端子台
11 素線
12 金属
13 絶縁皮膜
14 自己融着皮膜
21 収納部
22 先端部
23 平面部
24 折り曲げ部
31 リード線端子部
41 長さa

Claims (8)

  1. 被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、接続端子を備え、前記加熱コイルのコイル導線は絶縁皮膜で覆われた融点が1000℃以下の金属で形成され、前記接続端子は、前記コイル導線と異なる金属で形成されるとともに、前記接続端子は前記コイル導線の端部を保持して位置決めを行う収納部を備え、前記収納部は、前記接続端子の一部を折り曲げて前記コイル導線を囲むように形成され、折り曲げた部分の先端部は前記収納部の外側に存在する構成とし、前記接続端子を加圧した後、外部からの熱を加え、絶縁皮膜を溶融し、絶縁を破壊することで、前記コイル導線の端部と前記接続端子を、前記収納部を介して電気的に接続する誘導加熱用コイル。
  2. 前記接続端子は、前記収納部につながる平面部を有し、前記平面部と前記先端部が重なるように加圧される請求項1に記載の誘導加熱用コイル。
  3. 前記接続端子は、前記加熱コイルに電源を供給する制御基板と前記加熱コイルとを接続するリード線のリード線端子部を取り付けた際に、前記リード線端子部と前記先端部の間に隙間を設ける請求項1または2に記載の誘導加熱用コイル。
  4. 前記収納部の上面を構成する折り曲げ部の上面と、前記先端部の上面が同一平面である請求項1から3のいずれか1項に記載の誘導加熱用コイル。
  5. 前記収納部の前記コイル導線方向の長さが10mm以上である請求項1から4のいずれか1項に記載の誘導加熱用コイル。
  6. 加圧した後の前記収納部の断面積と、前記コイル導線の断面積が等しい請求項1から5のいずれか1項に記載の誘導加熱用コイル。
  7. 前記コイル導線は主成分をアルミニウムとした請求項1から6のいずれか1項に記載の誘導加熱用コイル。
  8. 前記接続端子は主成分を銅または銅合金とした請求項1から7のいずれか1項に記載の誘導加熱用コイル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016143465A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 日立アプライアンス株式会社 誘導加熱用の加熱コイル、および、それを用いた誘導加熱調理器
JP2016143464A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 日立アプライアンス株式会社 誘導加熱用の加熱コイル

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