JP2013250813A - 座標入力装置、及び座標入力システム - Google Patents

座標入力装置、及び座標入力システム Download PDF

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章子 小林
Masaki Nakano
正貴 中野
Nobuo Ogata
伸夫 緒方
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Abstract

【課題】狭額縁化及び被検出体がタッチされる面のフルフラット化を実現する。
【解決手段】座標入力装置は、板状の導光板10と、導光板10に光を入射させるLED4aと、少なくとも2つの撮像ユニットと、導光板10の表面に指を接触したときの指による光散乱を検知した撮像ユニットの出力に基づいて、指における導光板10の表面への接触位置の座標を検出する検出部とを備える。さらに、LED4aは、導光板10の裏面と対向するように配置されており、さらにLED4aの出射光を導光板10の裏面に対し斜めに入射するように結合する光結合部材5を備え、光結合部材5は、シート状である。
【選択図】図8

Description

本発明は、板状の導光部材と、導光部材に光を入射させる光源と、受光手段と、上記導光部材の表面に被検出体を接触したときの該被検出体による光散乱を検知した受光手段の出力に基づいて、該被検出体における導光部材の表面への接触位置の座標を検出する検出手段とを備えた光学式の座標入力装置、及び座標入力システムに関するものである。
タッチペン、スタイラスペン等の棒状の操作部材(以下、「ペン」と記載する)又は指等による座標入力を受け付ける導光部材とからなる光学式の座標入力装置又は位置検出装置、並びに座標入力装置又は位置検出装置と表示パネルとを組み合わせたタブレット、タッチパネル等の座標入力システムが知られている。
上記座標入力システムでは、上記ペン又は指を座標入力装置の座標入力領域に接近又は接触させることにより、座標入力装置又は位置検出装置が該ペン又は指における接近又は接触した位置の座標を求める。求められた座標は、例えば座標入力装置とは別体の液晶ディスプレイ、又は該座標入力装置に一体的に積層されている液晶パネル等の表示画面に点画像又は直線画像等のオブジェクトを表示するため等に用いられる。
例えば、特許文献1の第1の実施形態に開示されているタッチパネル100は、図20(a)(b)に示すように、導光板101と、導光板101に光を入射する光源102と、導光板101の側面の一部に配置された受光素子104・105と、導光板101の側面と受光素子104・105との間に被検出体110により散乱した光源102からの光を受光素子104・105に結像する結像手段107とを備えている。また、受光素子104・105が配置された導光板101の側面には光吸収手段108が配置され、受光素子104・105は、図20(b)に示すように、光源102の照射範囲外に配置されている。
上記タッチパネル100の座標検出原理は、以下のとおりである。
導光板101の側面に配置された光源102から照射された光は導光板101の内部で全反射を繰り返しながら伝播する。導光板101に指等の被検出体110がタッチされない状態では、受光素子104・105は光源102の照射範囲外に配置されているため、導光板101の内部を伝搬する伝搬光を受光しない。一方、透明の導光板101上に指等の被検出体110がタッチされると、被検出体110のタッチ位置にて、導光板101内の伝搬光が乱され、散乱光が発生する。散乱光の一部は受光素子104・105の方向にも伝搬して、図21(a)(b)に示すように、受光素子104・105で受光される。これにより、その方位角が測定され、三角測量法により散乱光が発生した点、つまり、指等の被検出体110がタッチされたポイントが特定される。
また、特許文献1の第3の実施形態には、図22(a)(b)に示すように、光源102a及び受光素子104aと光源102b及び受光素子104bとを導光板101の向かい合う端面にそれぞれ配置し、光源102a・102bを交互に点灯させることにより、受光素子104a・104bに直接到達する光の影響をなくすことができるタッチパネル100’が記載されている。これにより、光源102a・102bと受光素子104a・104bの配置の自由度を増すことが可能となるとしている。
ところで、このようなタッチパネル100’においては、指等の被検出体を複数存在させたい場合がある。このような場合、受光素子が二つしかないときには、図15に示すように、指等の被検出体における接触位置の取り得る組み合わせが複数存在することになり、接触位置を確定できない。この場合、受光素子を少なくとも3つ用いることによって、複数の指等の被検出体における接触位置を決定することができる。
特開2009−258967号公報(2009年11月5日公開)
特許文献1のタッチパネル100では、光源102は、導光板101の側面に配置されている。また、受光素子104・105は、導光板101の側面の一部に配置されている。このため、特許文献1のタッチパネル100の外周側面にフレーム(額縁)を設けた場合、受光素子104・105、及び光源102の分だけ額縁寸法が大きくなるという問題がある。また、導光板101の厚さ方向において、光源102及び受光素子104・105の寸法は互いに異なる。それゆえ、タッチパネル100における被検出体110がタッチされる面のフラット化(フルフラット化)を実現することが困難である。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、狭額縁化及び被検出体がタッチされる面のフルフラット化を実現することが可能な座標入力装置、及び座標入力システムを提供することにある。
本発明の座標入力装置は、上記の課題を解決するために、板状の導光部材と、導光部材に光を入射させる光源と、少なくとも2つの受光手段と、上記導光部材の表面に被検出体を接触したときの導光部材内の伝搬光を検知した受光手段の出力に基づいて、該被検出体における導光部材の表面への接触位置の座標を検出する検出手段とを備えた座標入力装置であって、上記光源は、上記導光部材の裏面と対向するように配置されており、光源の出射光を上記導光部材の裏面に対し斜めに入射するように結合する光結合部材をさらに備え、この光結合部材は、シート状であることを特徴としている。
上記の構成によれば、上記光源は、上記光源は、上記導光部材の裏面と対向するように配置されている(上記光源の出射光の光軸が上記導光部材の裏面に向けて光源が配置されている)。この場合、入射光は導光部材の内部を導光せず、そのまま、導光部材の表面に抜けていく。あるいは、導光部材の裏面で全反射し、導光部材の内部に入光されない。そこで、上記の構成によれば、上記座標入力装置は、光源の出射光を上記導光部材の裏面に対し斜めに入射するように結合する光結合部材をさらに備え、この光結合部材は、シート状である。この場合、光源の出射光は、光結合部材によって、偏向され、導光部材内に入射する。そして、導光部材内を全反射しつつ、伝搬する。このように、上記の構成によれば、上記光源の出射光の光軸が上記導光部材の裏面に向けて光源が配置されている場合であっても、上記光結合部材によって、導光部材内部を伝搬する伝搬成分の光量を増加させることができる。
また、上記の構成によれば、導光部材の側面に光源が存在しない。また、上記光源は導光部材の裏面に対して傾斜させて配置されていない。このため、導光部材の端部に直接、フレーム(額縁)を設けることが可能である。よって、上記の構成によれば、狭額縁化を実現することが可能になる。また、指がタッチされる面のフルフラット化を実現することができる。
以上より、上記の構成によれば、狭額縁化及び被検出体がタッチされる面のフルフラット化を実現することが可能な座標入力装置を実現することができる。
本発明の座標入力装置では、上記光源は、その出射光の光軸が上記導光部材の裏面と直交するように配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、上記光源は、その出射光の光軸が上記導光部材の裏面と直交するように配置されているので、狭額縁化を実現できるのに加えて、光源の位置ずれによる結合効率低下を軽減することができる。さらに、座標入力装置の組立てが容易になる。
また、本発明の座標入力装置では、上記光結合部材は、三角柱形状を有することが好ましい。光結合部材に形成された三角柱形状によって、光源の出射光を偏向させて、導光部材内に入射させることができる。
上記光結合部材は上記導光部材における縁部に設けられており、上記導光部材内を伝搬する光が導光部材における縁部に到達したときには、当該光結合部材は、この伝搬光を導光部材外部へ逃がす遮光部材として機能することが好ましい。これによって、導光部材内を伝搬する不要光を効率よく除去することができ、受光手段にて検知される出力像のバックグランドを低減することができる。
特に、上記導光部材の対向する2辺の縁部に光結合部材が配置されている構成、または上記導光部材の対向する2辺の縁部に光源および光結合部材が配置されている構成において、上記遮光部材としての光結合部材を適用することが好適である。
本発明の座標入力システムは、上記の課題を解決するために、上述の座標入力装置を備えた座標入力システムであって、画像表示モジュールを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、狭額縁化及び被検出体がタッチされる面のフルフラット化を実現することが可能な座標入力システムを実現することができる。
また、本発明の座標入力装置では、上記光源は、上記導光部材における縁部に設けられており、導光部材において、光源が設けられた縁部から該縁部に対向する縁部へ向かう方向を伝搬方向としたとき、上記光結合部材は、導光部材の裏面側から見て、上記三角柱形状が上記伝搬方向に対し垂直に延びるように配置されていることが好ましい。これによって、導光部材へ入射する光を伝搬方向へ導くことができ、導光部材へ入射する光の伝搬方向への指向性を高めることができる。
本発明の座標入力装置では、上記三角柱形状は、断面が直角三角形である直角三角柱形状であることが好ましい。これによって、導光部材内において、伝搬方向に向けて伝搬する光の量を増やすことができる。その結果、光源の出射光の、導光部材の伝搬方向への指向性を高めることができる。
本発明の座標入力装置は、以上のように、板状の導光部材と、導光部材に光を入射させる光源と、少なくとも2つの受光手段と、上記導光部材の表面に被検出体を接触したときの導光部材内の伝搬光を検知した受光手段の出力に基づいて、該被検出体における導光部材の表面への接触位置の座標を検出する検出手段とを備えた座標入力装置であって、上記光源は、上記導光部材の裏面と対向するように配置されており、光源の出射光を上記導光部材の裏面に対し斜めに入射するように結合する光結合部材をさらに備え、この光結合部材は、シート状である構成である。
また、本発明の座標入力システムは、以上のように、上記座標入力装置を備えた座標入力システムであって、画像表示モジュールを備えている構成である。
それゆえ、狭額縁化及び被検出体がタッチされる面のフルフラット化を実現することができるという効果を奏する。
本発明における座標入力装置、及び座標入力システムの実施の一形態を示すものであって、座標入力装置における光源ユニットの点灯制御方法を示す平面図である。 上記座標入力システムの構成を示す分解斜視図である。 (a)は座標入力システムの構成を示す平面図であり、(b)は座標入力システムの構成を示す側面断面図である。 (a)は座標入力システムの構成を示す側面図であり、(b)は座標入力システムの縁部の構成を拡大して示す要部側面図である。 座標入力システムの構成を示すものであって、図7のA−A線矢視断面図である。 1個のLEDにおける導光板への照射領域を示す平面図である。 導光板に指をタッチしたときの散乱光の光路を示す斜視図である。 上記座標入力装置の光結合部材近傍の構成、及び光源の出射光の光路を示す断面図である。 光結合部材の構造と結合効率との関係を解析した結果を示し、(a)は、光結合部材が拡散シートである場合の結果であり、(b)は、光結合部材がプリズムシートであり、三角形状体の断面形状が2等辺三角形である場合の結果であり、(c)は、光結合部材がプリズムシートであり、三角形状体の断面形状が直角三角形である場合の結果である。 上記座標入力装置の光結合部材近傍の構成、及び光結合部材へ向かって導光板内を伝搬してくる光の光路を示す断面図である。 (a)は座標入力装置の検出原理を示す平面図であり、(b)は座標入力装置の撮像ユニットにおける撮像素子の光信号を示す波形図である。 (a)は導光板の表面における各所に指が接触された場合の接触位置を示す平面図であり、(b)は該指の接触位置に対応して撮像素子の検出画像に現れる画素番号と信号強度との関係を示す波形図である。 (a)は上記座標入力装置における撮像ユニットでの撮像状況を示す斜視図であり、(b)は上記撮像ユニットの撮像素子での像を示す平面図である。 本発明における座標入力装置の他の実施の形態を示すものであって、指が撮像ユニットの近接位置に接触された状態を示す平面図である。 導光板の一方の第1の端部に2つの撮像ユニットが設けられている場合に、指が同時に2箇所に接触された場合の不具合を示す平面図である。 上記他の実施の形態における座標入力装置の構成を示す斜視図である。 上記他の実施の形態における座標入力装置の光源ユニットの点灯制御方法を示す平面図である。 上記他の実施の形態における座標入力装置において、指が撮像ユニットの近接位置に接触された場合の検出方法を示す平面図である。 上記他の実施の形態における座標入力装置において、複数の指が導光板に接触された場合の検出方法を示す平面図である。 (a)は従来の座標入力装置としての位置検出装置の構成を示す斜視図であり、(b)は上記位置検出装置の要部の構成を示す平面図である。 (a)は上記従来の座標入力装置としての位置検出装置の検出原理を示す平面図であり、(b)は上記位置検出装置における受光素子の光信号を示す波形図である。 (a)(b)は上記従来の座標入力装置としての位置検出装置における変形例の構成を示すものであって、光源の点灯制御方法を示す平面図である。
本発明の座標入力装置は、板状の導光部材と、導光部材に光を入射させる光源と、少なくとも2つの受光手段と、上記導光部材の表面に被検出体を接触したときの導光部材内の伝搬光を検知した受光手段の出力に基づいて、該被検出体における導光部材の表面への接触位置の座標を検出する検出手段とを備えた構成となっている。本発明の座標入力装置においては、導光部材の表面に被検出体を接触したとき、受光手段が該接触による導光部材内の伝搬光を検知する。そして、検出手段は、受光手段の出力に基づいて、被検出体における導光部材の表面への接触位置の座標を検出する。
ここで、検出手段が検出する「受光手段の出力」は、導光部材の表面に被検出体が接触していないときの受光手段の出力と、導光部材の表面に被検出体を接触させたときの受光手段の出力との出力差を識別できる出力像を意味する。それゆえ、「受光手段の出力」は、導光部材の表面に被検出体を接触させたときの受光手段の出力が、導光部材の表面に被検出体が接触していないときの受光手段の出力よりも大きい出力像と、導光部材の表面に被検出体を接触させたときの受光手段の出力が、導光部材の表面に被検出体が接触していないときの受光手段の出力よりも小さい出力像との両方を包含する。
また、被検出体は、導光部材の表面に接触することによって、上記出力差を識別できるものであればよく、例えば、指、棒状のタッチペン、発光ペン等が挙げられる。
以下の実施形態では、被検出体が指であり、かつ検出手段が検出する「受光手段の出力」が、導光部材の表面に被検出体を接触させたときの受光手段の出力が、導光部材の表面に被検出体が接触していないときの受光手段の出力よりも大きい出力像である構成を例にして説明する。この場合、「受光手段の出力」は、「導光部材の表面に被検出体を接触したときの該被検出体による光散乱を検知した受光手段の出力」であり、さらに具体的には、被検出体の存在による散乱光の受光ピークである。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図15に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
(座標入力システムの構成)
本実施の形態の座標入力装置を備えた座標入力システムの構成について、図2及び図3(a)(b)に基づいて説明する。図2は、上記座標入力システムの構成を示す分解斜視図である。図3(a)は座標入力システムの構成を示す平面図であり、図3(b)は座標入力システムの構成を示す側面断面図である。尚、本明細書においては、図2におけるZ方向を座標入力システムの前側とする。また、図2におけるX方向を座標入力システムの長手方向とし、図2におけるY方向を座標入力システムの短手方向とする。
本実施の形態の座標入力システム1は、図2に示すように、画像表示モジュールとしての液晶表示モジュール2と、この液晶表示モジュール2の前面側に設けられた座標入力装置3Aとを備えている。
上記液晶表示モジュール2は、図3(a)(b)に示すように、一対の図示しない基板間に液晶層を挟持し、かつ各基板には、電圧印加によって当該液晶層の液晶分子の配向を変えるための各種電極が設けられた液晶表示パネル2aとを備えている。この液晶表示パネル2aでは、電極間に電圧を印加することにより液晶分子の配向を変化させることによって、各画素の液晶層を透過する光の透過量を調整して所望の表示を行う。上記液晶表示パネル2aはシャーシ2bに支持されていると共に、液晶表示パネル2aの前面には保護ガラス2cが設けられている。尚、液晶表示モジュール2の構成は、従来周知の液晶表示モジュールを用いることができる。
上記座標入力システム1では、液晶表示パネル2aに表示された画面を見ながら、液晶表示パネル2aの前側に設けられた座標入力装置3Aの導光板10上に被検出体としての例えば指を接触させることにより、その指における接触位置の座標が特定され、所望のデータ入力ができるようになっている。
(座標入力装置の構成)
次に、上記座標入力システム1に備えられた座標入力装置3Aの構成について、前記図2及び図3(a)(b)、並びに図4(a)(b)〜図8に基づいて以下に詳述する。図4(a)は座標入力システム1の構成を示す側面図であり、図4(b)は座標入力システム1の縁部の構成を拡大して示す要部側面図である。図5は座標入力システム1の構成を示すものであって、図8のA−A線矢視断面図である。図6は1個のLEDにおける導光板10への照射領域を示す平面図である。図7(a)(b)は、導光板10とLED4aとの間に設けられた光結合部材の構成を示す断面図である。図8は導光板10に指8をタッチしたときの散乱光の光路を示す斜視図である。
上記座標入力装置3Aは、図2及び図3(a)(b)に示すように、長方形の透明の導光部材としての導光板10と、長方形の導光板10の隅角部にそれぞれ配設された受光手段としての撮像ユニット20・30・40・50と、導光板10の長手方向における両辺の各背面側に設けられた光源としての光源ユニット4A・4Bと、光源ユニット4A・4Bからの光を導光板10に結合させる光結合部材5と、後述する検出手段としての検出部6とを備えている。また、図3(b)に示すように、導光板10における縁部における光源ユニット4A・4Bが配設された箇所の表面側及び裏面側には、光吸収部材7・7が設けられている。
導光板10は、透光性材料からなる一枚の長方形の平板からなっており、液晶表示モジュール2における液晶表示パネル2aの表示面側に重ねて配設されている。尚、導光板10は、完全な長方形である必要はなく、後述するように、隅角部に貫通孔11が形成されていたり、角が切り欠かれていたり、又は角が曲面加工されていたりする等の実質的な四角形であってよい。
導光板10の大きさは、図3(a)(b)に示すように、4つの辺の周辺が液晶表示パネル2aよりも大きく構成されている。これにより、撮像ユニット20・30・40・50を、導光板10の背面側に配設することができる。この結果、座標入力装置3Aの後述する指8における導光板10への接触面に沿って拡がる方向のサイズの大型化を抑制し、座標入力装置3Aのコンパクトサイズの実現に寄与している。長方形の導光板10の大きさは、例えば、対角線が例えば60インチとすることができるが、これに制限されるものではない。例えば、60インチ、70インチ、80インチ、…とさらに大きくてもよく、又は60インチ以下でもよい。
導光板10の厚さは1〜3mmが主に用いられる。ただし、これより厚くてもよい。本実施の形態では、厚さは例えば3mmとなっている。導光板10の材料としては、例えばアクリルが用いられ、ポリカーボネート又はガラスでもよい。
また、導光板10における撮像ユニット20・30・40・50を配設する4箇所の隅角部には、図4(a)(b)に示すように、凹型の円錐面状の光路変換部としての貫通孔11がそれぞれ形成されている。尚、本実施の形態では、貫通孔11が円錐面状に構成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、双曲面状又は多角面状に構成されていてもよい。また、貫通穴11の中央部は必ずしも貫通している必要はない。導光板10の厚さの途中まで斜面が形成されていてもよい。この場合は、撮像ユニット20・30・40・50が密閉されるので、撮像ユニット20・30・40・50の内部に異物が混入することがなくなる。
図5に示すように、貫通孔11の円錐面の壁面11aと導光板10の背面とがなす角度γは、45度以下であり、例えば30度又は24度が選ばれる。貫通孔11における円錐面状の壁面11aにはミラーコーティングが施されている。これにより、図5に示すように、導光板10の内部を伝搬して貫通孔11に至った光の光路を、貫通孔11によって導光板10の下方、つまり導光板10の背面に向けて変化させる。尚、壁面11aにミラーコーティングが施されていなくても、貫通孔11の円錐面によって、光路を導光板10の下方に変化させることが可能である。また、本実施の形態では、光変換部材を導光板10の隅角部の貫通孔11として設けたため、導光板10から光変換部材が突出するのを回避している。
次に、撮像ユニット20・30・40・50は、導光板10における4箇所の隅角部における円錐面状の貫通孔11の直下に配置されている。これにより、撮像ユニット20・30・40・50は、導光板10の表面よりも上方には突出していない構造となっている。
また、本実施の形態の座標入力装置3Aでは、撮像ユニット20・30・40・50は、導光板10における縁部の互いに離れた4箇所の隅角部に設けられている。ただし、本発明においては、撮像ユニット20・30・40・50の設置箇所は、必ずしも隅角部に限らない。例えば、導光板10における長手方向に沿う一方の第1の縁部には、少なくとも2箇所に撮像ユニット20・30が設けられており、導光板10における該第1の縁部に対向する他方の第2の縁部にも少なくとも2箇所に撮像ユニット40・50が設けられているとすることができる。この理由は、後述するように、本実施の形態の座標入力装置3Aでは、導光板10における一方の第1の縁部の撮像ユニット20・30と、導光板10における他方の第2の縁部の撮像ユニット40・50とは、互いに交互に使用されるためである。すなわち、三角測量法においては少なくとも2個の受光手段が必要となるため、各第1の縁部及び第2の縁部には、それぞれ2以上の撮像ユニット20・30及び撮像ユニット40・50を設けておく必要がある。
上記撮像ユニット20・40は、図5に示すように、レンズ21・41と光学フィルタ22・42と撮像素子23・43とを有している。また、撮像ユニット30も、同様に、図8に示すように、レンズ31と光学フィルタ32と撮像素子33とを有している。さらに、撮像ユニット50も図示しないが、同様の構成を有している。
図5に示す光学フィルタ22・42等は、指8から放射される波長帯の光を透過し、それ以外の波長帯の光を遮断する役割を果たす。光学フィルタ22・42等により、太陽光や、液晶表示パネル用バックライト光等の迷光が遮断され、SN比を高くすることができる。ただし、指8の接触による散乱光の検出においては、バックグラウンドとなる映像信号との差分をとれば足りるため、必ずしも光学フィルタは必要ではない。
また、本実施の形態の撮像素子23・33・43等は、例えば2次元のイメージセンサからなっている。ただし、必ずしも2次元に限らず、1次元のイメージセンサであってもよい。また、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor:相補形金属酸化膜半導体)カメラであってもよい。
撮像素子23・33・43等の受光面は、それぞれ、導光板10の表面と平行であるように配設されている。
撮像ユニット20・30・40・50は、導光板10に接続されており、導光板10を伝搬しない光は撮像素子23・33・43等に結合しない構造になっている。
次に、導光板10における長手方向の両辺の縁部に設けられた光源ユニット4A・4Bは、図3(a)に示すように、それぞれ、直列に複数並べられたLED4a…を備えており、各LED4aは、例えば赤外光等の光を発するようになっている。ただし、必ずしも赤外光に限らず、可視光、紫外光であってもよい。また、必ずしもLED4aを使用する必要はなく、LD(laser diode)等を用いることもできる。
ここで、本実施の形態では、光源ユニット4A・4Bは、導光板10における長手方向の両辺の縁部に設けられている。すなわち、本実施の形態の座標入力装置3Aでは、撮像ユニット20・30及び光源ユニット4Aは、導光板10における長手方向に沿う一方の第1の縁部に設けられていると共に、撮像ユニット40・50及び光源ユニット4Bは、該第1の縁部に対向する他方の第2の縁部にそれぞれ設けられている。この場合、光源ユニット4A・4B及び撮像ユニット20・30・40・50は、いずれも導光板10の背面側に設けられているので、光源ユニット4A・4Bは、撮像ユニット20・30又は撮像ユニット40・50は、両者が重ならないように、撮像ユニット20と撮像ユニット30との間又は撮像ユニット40と撮像ユニット50との間に設けられている。また、図5に示すように、光源ユニット4Aの方が、撮像ユニット20に比べて、導光板10の外周端に設けられており、光源ユニット4Bの方が、撮像ユニット40に比べて、導光板10の外周端に設けられている。したがって、撮像ユニット20・30・40・50においては、光源ユニット4・4からの直接光が撮像ユニット20・30・40・50の信号検出有効エリア内に入射しないようになっている。さらに、導光板10の信号検出有効エリア外の部分に切り込みを入れるか若しくは光吸収部材7を貼り付ける、又は信号検出有効エリア外には光路変換部である貫通孔11を形成しないようにする。これにより、確実に不要光が遮断できるようになるので好ましい。また、貫通孔11の一部、撮像素子の一部が遮蔽されていてもよい。また、撮像素子自体を直接光が入射しない位置に設ける、あるいは撮像画像のうち直接光が入る部分をその後の座標計算処理に含めない構成としてもよい。
上述したように、光源ユニット4A・4Bは、導光板10における長手方向に沿う両辺の第1の縁部及び第2の縁部に設けられていることが好ましい。この理由は、図6に示すように、LED4aが導光板10における長手方向に沿う両辺の及び第2の縁部に設けられている方が、導光板10における短手方向に沿う両辺の縁部に設けられている場合よりも、導光板10内でのLED4aの光の到達距離が短いためである。すなわち、これにより、光源ユニット4A・4Bからの光量が大きくなり、かつ導光板10に接触された指8から撮像ユニット20・30・40・50への距離も小さくなるため、導光板10に接触された指8からの散乱光における撮像ユニット20・30・40・50での検出強度が大きくなるためである。
ここで、指8からの散乱光を撮像素子23・33・43等にて検出するときに、撮像素子23・33・43等での散乱光の出力をできるだけ大きくする必要がある。そのためには、LED4aからの導光板10の内部での伝搬光の光量が大きい方が好ましい。そこで、図6に示すように、1個のLED4aの放射角度δが小さくなるようにしている。LED4aの放射角度δが大きいと1個のLED4aにおける照射領域の光量密度が減少するため(結合効率が低下するため)である。
また、座標入力装置3Aには、図7に示すように、検出手段としての検出部6が設けられている。この検出部6は、指8による光散乱に基づく撮像素子23・33での出力を検知して、指8における導光板10の表面への接触位置の座標を求めるものである。具体的には、CPUからなっている。
また、導光板10における第1の縁部及び第2の縁部には、光源ユニット4A・4B及び撮像ユニット20・30・40・50に重ならないように光吸収部材7・7が設けられている。この光吸収部材7・7は、例えば黒色ポリエステルフィルム等からなる高遮光フィルムを導光板10に貼着してなっており、導光板10の端部での反射光が反対側の端部に戻らないように、該反射光を吸収するものとなっている。
ここで、本実施の形態の座標入力システム1では、被検出体として例えば指8が使用される。ただし、必ずしも指8に限らず、棒状のタッチペン等の被検出体であってもよい。
また、光源ユニット4A・4Bが、撮像ユニット20・30・40・50の信号検出有効エリア内に配置されていると、光源ユニット4A・4Bの出射光は、導光板10を伝搬し、撮像ユニットの信号検出有効エリアへ入射するおそれがある。
そこで、光源ユニット4A・4Bは、撮像ユニット20・30・40・50の信号検出有効エリアよりも後方に配置されている。すなわち、光源ユニット4A・4Bは、撮像ユニット20・30・40・50の信号検出有効エリアよりも外周側に配置されている。これによって、光源ユニット4A・4Bの出射光は、撮像ユニット20・30・40・50における信号検出有効エリア以外の領域に入射することになるので、信号検出有効エリアを有意に確保することができる。
(光結合部材5の構成)
ここで、図8に示されるように、本実施の形態では、光源ユニット4A・4Bを導光板10の背面側に配設している。また、LED4aと光結合部材5とは離間しており、空間(エアギャップ)が設けられている。すなわち、光源ユニット4A・4BのLED4aは、導光板10の裏面と対向するように配置されており、その出射光の光軸が導光板10の裏面と直交するように配置されていてもよい。この場合、光源ユニット4A・4BのLED4aの光を導光板10に対して垂直に入射させたのでは、入射光は導光板10の内部を導光せず、そのまま、導光板10の前面に抜けていく。あるいは、導光板の裏面で反射されて導光板10内へ入射しない。しかし、この場合、座標入力装置の額縁寸法が大きくなる。さらに、LED4aの位置決めや座標入力装置の組立てが困難になる。また、装置の組立誤差に起因する伝搬光の光量変化が大きくなる。
そこで、本実施の形態では、図2に示すように、導光板10と光源ユニット4A・4Bとの間に光結合部材5を設けている。この光結合部材5は、LED4aの出射光を、導光板10の裏面に対し斜めに入射するように偏向させ、導光板10に結合させる役割を担う。具体的には、図8に示されるように、光結合部材5は、導光板10と光学的に結合する部材(LED4aの出射光を導光板10に結合させる部材)であり、導光板10の裏面に接着(固定)されている。また、光結合部材5は、三角柱形状体5aを有するシートであり、所謂プリズムシートである。また、光結合部材は、三角柱形状体5aがLED4aと対向するように導光板10の裏面に接着されている。LED4aの出射光は、光結合部材5に形成された三角柱形状体5aを介して、導光板10内に入射する。そして、導光板10内を全反射しつつ、伝搬する。このように、本実施の形態によれば、光結合部材5によって、光源ユニット4A・4Bを導光板10の背面側に配設している場合であっても、導光板10内部に光を伝搬させることができる。
また、導光板10の側面にLED4aが存在しない。また、LED4aは導光板10の裏面に対して傾斜させて配置されていない。このため、導光板10の端部に直接、フレーム(額縁)を設けることが可能である。よって、狭額縁化を実現することが可能になる。また、指がタッチされる面のフルフラット化を実現することができる。
また、図8に示されるように、LED4aは、その出射光の光軸が導光板10の裏面と直交するように配置されていてもよい。これによって、狭額縁化を実現できるのに加えて、LED4aの位置ずれによる結合効率低下を軽減することができる。さらに、座標入力装置3Aの組立てが容易になる。さらには、座標入力装置3Aを組立後、外気温の変化等で導光板10が伸び縮みした場合でも、伝搬光の光量変化が小さくなる。
ここで、導光板10において、光源ユニット4Aが設けられた第1の縁部から、光源ユニット4Bが設けられた第2の縁部へ向かう方向を伝搬方向とする。光結合部材5は、図8に示されるように、導光板10の裏面側から見て、三角柱形状体5aが伝搬方向に対し垂直に延びるように配置されている。これによって、導光板10へ入射する光を伝搬方向へ導くことができ、導光板10へ入射する光の伝搬方向への指向性を高めることができる。
さらに、光結合部材5の三角柱形状体5aは、公知のプリズムシート等に使用される形状であればよいが、断面が2等辺三角形である三角柱形状よりも断面が直角三角形である直角三角柱形状であることが好ましい。具体的には、光結合部材5の三角柱形状体5aは、直角三角形を形成する3側面として、導光板10の裏面に平行な第1の面5aと、導光板10の裏面に垂直な第2の面5aと、傾斜面としての第3の面5aとを有する。第3の面5aは、第2の面5aから伝搬方向に傾斜した面である。三角柱形状体5aを上述のような直角三角柱形状とすることによって、導光板10内において、伝搬方向に向けて伝搬する光の量を増やすことができる。その結果、LED4aの出射光の、導光板10の伝搬方向への指向性を高めることができる。
また、三角柱形状体の代わりに曲面形状体のものを用いても構わない。光源の条件や導光板10内部の伝搬に応じて光結合部材の形状を適宜、選択することができる。
図9は、光結合部材5の構造と結合効率との関係を解析した結果を示し、図9(a)は、光結合部材5が半径Rのビーズ面を有する拡散シートである場合の結果であり、図9(b)は、光結合部材5がプリズムシートであり、三角形状体5aの断面形状が2等辺三角形である場合の結果であり、図9(c)は、光結合部材5がプリズムシートであり、三角形状体5aの断面形状が直角三角形である場合の結果である。図9(a)〜(c)における解析条件は、いずれも光源の放射角を半値角±38°(deg)とし、出射光の波長を830nmとし、導光板をアクリル導光板とし厚さを3mmとしている。
図9(a)においては、ビーズ面の半径Rを20μm(micron)、60μm、120μmとして、結合効率を解析した。また、図9(b)においては、光源と対向する角部の角度θ(断面形状において2等辺三角形の頂角の角度)を60°、90°、120°として、結合効率を解析した。また、図9(c)においては、光源と対向する角部の角度θ(第2の面5aと第3の面5aとのなす角度;図8参照)を30°、40°、50°として、結合効率を解析した。なお、図9(a)〜(c)では、伝搬方向に伝搬する光のみの結合効率を解析した。
図9(a)〜(c)の解析結果から、光結合部材5としては、ビーズのような曲面を有する拡散シートでもよいが、さらに結合効率を高めるためには、三角柱形状を有するプリズムシートが好適であることがわかる。三角形状体5aの断面形状が直角三角形である場合(図9(c))の結合効率は、三角形状体5aの断面形状が2等辺三角形である場合(図9(b))の結合効率よりも高くなることがわかる。さらに、三角形状体5aの断面形状が直角三角形である場合、結合効率を向上させるのに適した角度θは、40°であることがわかる。
また、図8に示す光結合部材5は、導光板10の長手方向における両辺の各背面側に設けられた光源ユニット4A・4Bそれぞれに対応して設けられていることが好ましい。この場合、光結合部材5は、図10に示されるように、当該光結合部材5に向かって導光板10内を伝搬する光を、導光板10外部へ逃がす遮光部材として機能する。具体的には、光結合部材5は導光板10における縁部に設けられており、導光板10内を伝搬する光が導光板10における縁部に到達したときには、光結合部材5は、この伝搬光を導光板10外部へ逃がす遮光部材として機能する。例えば、光源ユニット4Aが点灯している場合、光源ユニット4Aが設けられた第1の縁部から導光板10内に伝搬する光は、光源ユニット4Bが設けられた第2の縁部に設けられた光結合部材5によって導光板10外部へ逃がされる。
このように本実施の形態の座標入力装置3Aにおいては、光吸収部材7に加え、光結合部材5も、導光板10内を伝搬する光を導光板10外部へ逃がす遮光部材として機能する。それゆえ、導光板10内を伝搬する不要光を効率よく除去することができ、撮像ユニットにて検知される出力像のバックグランドを低減することができる。
また、図8の構成では、LED4aと光結合部材5との間は空間を設けているが、LED4aの前面に光学部材(例えば、凸レンズ)を設けて光結合部材5へ向かう光線を指向性の高い光線としてもよい。そうすることにより、光結合部材5による導光板10への入射角度のばらつきを小さくすることができ、検出精度を高めることができる。
あるいは、LED4aの光線が、導光板10内を伝搬させる方向に傾けて光結合部材5へ光結合させても構わない。この場合、LED4aを傾けるか、あるいはLED4aの前面に光学部材を設ければよい。また光線の傾きに合わせて光結合部材5の形状を適宜設計して、導光板10内へ効率よく伝搬させるようにすればよい。
(座標入力装置の座標検出原理)
上記構成の座標入力装置3Aにおける、指8が導光板10に接触されたときの座標検出原理について、前記図5、図7、図11(a)(b)及び図12(a)(b)に基づいて説明する。図11(a)は座標入力装置3Aの検出原理を示す平面図であり、図11(b)は座標入力装置3Aの撮像ユニットにおける撮像素子の光信号を示す波形図である。図12(a)は導光板の表面における各所に指が接触された場合の接触位置を示す平面図であり、図12(b)は該指の接触位置に対応して撮像素子の検出画像に現れる画素番号と信号強度との関係を示す波形図である。
まず、座標入力装置3Aでは、図5に示すように、導光板10における少なくとも一辺の縁部に沿って設けられた光源ユニット4Aの複数の前記LED4a…から導光板10に光が斜めに入射される。
導光板10に入射された光は、図5に示すように、導光板10の内部の全面に伝搬光として導光する。すなわち、導光板10の屈折率と空気の屈折率との相違により導光板10の内部では光が全反射を繰り返す。この全反射される光は、導光板10の端面から出射される。尚、導光板10の端面にて反射されて戻ろうとする光は導光板10の表面及び背面の光吸収部材7・7にて吸収され、撮像ユニット20・30側に戻ってくることはない。
ここで、図5に示すように、導光板10の表面に指8を接触つまりタッチさせると、導光板10の内部における全反射条件が崩れ、指8にて屈折率nの導光板10内を導光する赤外光の一部が散乱される。この散乱光のうち、導光板10内の伝搬角θが、
sin(90°−θ)>1/n
に示す条件を満たす光束は、導光板10の表面及び裏面での反射を繰り返し、導光板10内を進行する。
ここで、図7に示すように、指8の散乱光である赤外光は導光板10の2次元平面に対して放射状に拡散され、導光板10内を伝搬する。そして、その光束のうちの一部の伝搬光13a・14aは、円錐面状の貫通孔11・11の壁面11a・11aにも導かれ、該壁面11a・11aの反射光が撮像ユニット20・30にて受光される。具体的には、貫通孔11・11の壁面11a・11aの反射光は、撮像ユニット20・30におけるレンズ21・31にて集光され、続いて、光学フィルタ22・32を通って、最後に撮像素子23・33に受光される。これにより、図11(b)に示すように、各撮像素子23・33における画素番号のところに発光ピークが現れる。したがって、検出部6は、各撮像素子23・33から得られる各画像における画素番号を角度に換算することにより、図11(a)に示すように、指8が接触した箇所における導光板10の二次元平面内での撮像ユニット20・30からの視認角度である角度α・βを求める。
例えば、図12(a)に示すように、指8が導光板10上の点P〜点Pにそれぞれ接触された場合、撮像ユニット40の撮像素子43には、図12(b)に示すように、点P〜点Pに対応する画素番号の位置に各ピークが現れる。この画素番号を角度に変換することにより、点P〜点Pの角度を求めることができる。図12(b)においては、概ね、画素番号100≒角度80度、画素番号200≒角度60度、画素番号300≒角度40度、画素番号400≒角度20度とみることができる。
(2次元座標位置の算出方法)
次に、指8が接触した箇所における導光板10の2次元座標位置の算出方法について、図13(a)(b)に基づいて説明する。尚、この処理は、検出部6が行う。ここで、図13(a)は座標入力装置3Aにおける撮像ユニット20での撮像状況を示す斜視図であり、図13(b)は撮像ユニット20の撮像素子23での像を示す平面図である。尚、図13(a)(b)においては、撮像ユニット20についてのみ説明するが、撮像ユニット30においても同様の処理が行われる。
図5及び図13(a)に示すように、撮像ユニット20に入射した光は、レンズ21を経て、撮像素子23に線状の像25を形成する。線状の像25の位置は指8の位置によって変化し、撮像素子23の取得画像を分析することにより、伝搬光13aと導光板10の一辺とがなす角度αがそれぞれ求められる。また、撮像ユニット30に入射した光によっても、同様にして、レンズ31を経て、撮像素子33に線状の像25を形成する。そして、撮像素子33の取得画像を分析することにより、伝搬光14aと導光板10の一辺とがなす角度βが求められる。この角度α・βにより、三角測量法を用いて指8が接した点の位置座標が求められる。
詳細には、図13(a)において、指8が点Pの位置にあるとき、図13(b)にも示すように、線状の像25が形成される。また、この指8が点Pの位置に移動したとき、線状の像27が形成される。
光源ユニット4Aからの光を照射している状態において、指8が導光板10に接触していないとき、撮像素子23・33の取得画像には何も変化が起こらない。一方、指8が導光板10に接触して散乱光が発生すると、その光束のうちの一部における伝搬光13a・14aが撮像素子23・33に導かれ、撮像素子23・33の撮像面に線状の像が形成され、取得画像上に線状の像25が現れる。
図13(b)に示す線状の像25の位置は、指8における接触点の位置に依存して変化し、指8の接触点の位置を変えると、線状の像25は線状の像27のように変化する。その線状の像25・27の軌跡は一点鎖線で示した扇形状26になる。その扇形の中心と線状の像25を結ぶ線分の傾き角度α’(円弧の中心を回転中心とする)は、指8と撮像素子23を結ぶ線分と導光板10の上記或る一辺とがなす角度αと同じ角度になる。したがって、撮像素子の取得画像から傾き角度α’が求められ、この傾き角度α’から角度αが求められる。同様に、指8が点Pの位置に移動すると、線状の像27が形成され、その線状の像27の傾き角度α’を求めることにより、角度αが求められる。
撮像素子33についても同様に取得画像の分析から発光点の位置が特定され、指8と撮像素子33とを結ぶ線分と導光板10の上記或る一辺とがなす角度βが求められる。
そして、撮像素子23と撮像素子33との間の間隔をL、撮像素子23からの画像を読み取り求めた輝点の角度をα、撮像素子23からの取得画像を読み取り求めた輝点の角度をβとしたとき、輝点の座標(X、Y)は下記の関係式(1)及び関係式(2)
Y=tanα・X …関係式(1)
Y=tanβ・(L−X) …関係式(2)
を満足する。これを解くと、輝点の座標(X、Y)は、
X=tanβ・L/(tanα+tanβ) …式(3)
Y=(tanα・tanβ)・L/(tanα+tanβ) …式(4)
と表され、上述のように求めた角度α・βと、予め求めることができる間隔Lとにより、指8が接触した地点の座標X・Yを求めることができる。このうち間隔Lは撮像素子23と撮像素子33との間の間隔であり、固定の値である。角度α・βを求めることにより、座標入力装置3Aでの座標X・Yを求めることができる。
尚、撮像素子23と撮像素子33との間の間隔Lとは、レンズ21の光軸中心とレンズ31の光軸中心との間の距離である。
また、以上の方法にて求められた指8の位置座標に基づいて、液晶表示パネル2aの位置座標に対応する位置にある画素を駆動して、ユーザが、指8のタッチ位置を視認することができるようにすることが可能である。そのためには、液晶表示パネル2aの駆動を制御する図示しない制御部が、検出部6で求めた位置座標の情報を取得して、該情報に基づいて液晶表示パネル2aを駆動すればよい。
(複数の指における接触位置の座標検出方法)
本実施の形態の座標入力装置3Aにおいては、複数の指8が導光板10に接触された場合においても、支障なく、それぞれの指8の座標位置を検出することができるようになっている。そのための構成を図1に基づいて説明する。図1は本実施の形態の座標入力装置3Aにおいて、複数の指8の導光板10への接触においても検出可能とするための構成を示す説明図である。
前述したように、本実施の形態の座標入力装置3Aは、板状の導光板10と、導光板10に光を入射させる光源ユニット4A・4Bと、少なくとも2つの撮像ユニット20・30・40・50と、導光板10の表面に指8等の被検出体を接触したときの該指8による光散乱を検知した撮像ユニット20・30・40・50の出力に基づいて、指8における導光板10の表面への接触位置の座標を検出する検出部6とを備えている。
このような座標入力装置3Aでは、撮像ユニット20・30・40・50の受光変化量を0に維持した状態において、指8等の被検出体の存在による散乱光の受光ピークを検知する。
本実施の形態の座標入力装置3Aでは、撮像ユニット20・30及び光源ユニット4Aは、導光板10における長手方向に沿う第1の縁部に設けられ、撮像ユニット40・50及び光源ユニット4Bは、長手方向に沿う第1の縁部に対向する第2の縁部とにそれぞれ設けられている。
ところで、このような構成とした場合において、第1の縁部の光源ユニット4Aと該第1の縁部に対向する第2の縁部の光源ユニット4Bとを同時に点灯した場合には、撮像ユニット20・30又は撮像ユニット40・50には互いの対向する光源ユニット4A・4Bからの光が入射するので、指8の接触による散乱光を検出することができない。
そこで、本実施の形態では、図1に示すように、第1の縁部の光源ユニット4Aと第2の縁部の光源ユニット4Bとは交互に点灯される。すなわち、光源ユニット4Aが点灯している期間は光源ユニット4Bは消灯され、光源ユニット4Bが点灯している期間は光源ユニット4Aは消灯される。点滅速度は、例えば、60Hzにて交互に点灯される。ただし、必ずしもこれに限らず、点滅速度として、例えば、240Hzとすることが可能であり、60Hzよりも遅くすることも可能である。
そして、導光板10における第1の縁部の光源ユニット4Bが点灯している期間に該第1の縁部に設けられた撮像ユニット20・30にて指8における導光板10の表面への接触位置の座標を検出する。一方、導光板10における第2の縁部の光源ユニット4Bが点灯している期間に該第2の縁部に設けられた撮像ユニット40・50にて指8における導光板10の表面への接触位置の座標を検出する。
これにより、撮像ユニット20・30には対向する光源ユニット4Bからの光が入射しないようにされ、かつ撮像ユニット40・50には光源ユニット4Aからの光が入射しないようにされる。このため、指8の接触による散乱光を検出することができる。
この結果、例えば、第1の被検出体としての指8Aと第2の被検出体としての指8Bとが同時に導光板10に接触される場合、撮像ユニット20・30・40・50の検出信号を用いて分離検出することができる。厳密には、上辺である第2の縁部における撮像ユニット40・50の信号検出と下辺である第1の縁部における撮像ユニット20・30の信号検出とは交互になるので同時ではない。しかし、点滅周期を短くしたり、前後データから動きを補間する信号処理を適用したりすることによって、同時検出している場合と同等の扱いをすることが可能である。また、補間データは誤認識点の除去のみに利用すれば、実際の接触点からのずれを小さく抑えることが可能になる。
例えば、撮像ユニット20・30には先に接触した指8Aと後に接触した指8Aとの両方が検出される。しかし、光源ユニット4Aの先の点灯により検出した指8のデータを除くことにより、後の光源ユニット4Aの点灯による指8Aを検出することができる。このため、3以上の指8の導光板10への接触においても各指8の接触位置の座標を求めることができる。
また、後述する実施の形態2にて説明するように、受光手段を増加することによっても、3以上の指8の同時検出が可能である。
このように、本実施の形態の座標入力装置3Aは、撮像ユニット20・30及び光源ユニット4Aは、導光板10における長手方向に沿う一方の第1の縁部に設けられ、撮像ユニット40・50及び光源ユニット4Bは、長手方向に沿う第1の縁部に対向する他方の第2の縁部とにそれぞれ設けられている。
また、本実施の形態の座標検出方法は、本実施の形態の座標入力装置3Aを用いた座標検出方法であって、導光板10における第1の縁部の光源ユニット4Aが点灯している期間に該第1の縁部に設けられた撮像ユニット20・30にて指8Aにおける導光板10の表面への接触位置の座標を検出する一方、導光板10における第2の縁部の光源ユニット4Bが点灯している期間に該第2の縁部に設けられた撮像ユニッ40・50にて指8における導光板10の表面への接触位置の座標を検出する。
これにより、導光板10を使用する光学式の座標入力装置3Aにおいて、複数の指8の座標位置を検出し得る座標入力装置3A及び座標検出方法を提供することができる。
また、本実施の形態の座標入力装置3Aでは、板状の導光板10は、平面形状が長方形となっていると共に、撮像ユニット20・30・40・50及び光源ユニット4A・4Bは、導光板10における長辺側の縁部に設けられている。
すなわち、本実施の形態では、指8等の被検出体が導光板10に接触された場合、その散乱光が撮像ユニット20・30・40・50にて検出される。このため、散乱光の光量が大きいほど、撮像ユニット20・30・40・50での検出強度が大きくなり、検出し易いことになる。そのためには、光源ユニット4A・4Bにおける導光板10材への照射領域の光量密度を大きくする必要がある。
そこで、本実施の形態では、導光板10が長方形の平面形状を有しているので、撮像ユニット20・30・40・50及び光源ユニット4A・4Bを、導光板10における長辺側の縁部に設けている。これにより、光源ユニット4A・4Bから導光板10の対向端部までの距離が小さくなるので、光源ユニット4A・4Bにおける導光板10への照射領域の光量密度を大きくすることができる。
また、本実施の形態の座標入力システム1は、本実施の形態の座標入力装置3Aを備えた座標入力システムであって、液晶表示モジュール2を備えている。
この構成によれば、座標入力装置3Aを、液晶表示モジュール2の画像を見ながら指8等の被検出体にて入力するタッチパネルとして機能させることができる。したがって、導光板10を使用する光学式の座標入力装置3Aにおいて、大型タッチパネルに適用した場合においても、指8等の被検出体の座標位置を検出し得る座標入力装置3Aを備えた座標入力システム1を提供することができる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図14〜図19に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
前記実施の形態1の座標入力装置3Aでは、撮像ユニット20・30及び光源ユニット4Aは、導光板10における長手方向に沿う第1の縁部に設けられ、撮像ユニット40・50及び光源ユニット4Bは、長手方向に沿う第1の縁部に対向する第2の縁部とにそれぞれ設けられていた。
これに対して、本実施の形態の座標入力装置3Bにおいては、導光板10における長手方向に沿う第1の縁部には3つ以上の受光手段が設けられていると共に、導光板10における長手方向に沿う第1の縁部に対向する第2の縁部にも3つ以上の受光手段が設けられている点が異なっている。
本実施の形態の座標入力装置3Bの構成について、図14〜図19に基づいて説明する。図14は、実施の形態1の座標入力装置3Aにおいて指が撮像ユニットの近接位置に接触された状態を示す平面図である。図15は実施の形態1の座標入力装置3Aにおいて指が同時に2箇所に接触された場合の不具合を示す平面図である。図16は、本実施の形態における座標入力装置3Bの構成を示す斜視図である。図17は、座標入力装置3Bの光源ユニット4A・4Bの点灯制御方法を示す平面図である。図18は、座標入力装置3Bにおいて、指が撮像ユニットの近接位置に接触された場合の検出方法を示す平面図である。図19は座標入力装置3Bにおいて、複数の指が導光板に接触された場合の検出方法を示す平面図である。
すなわち、導光板10における長手方向に沿う第1の縁部に、受光手段として2つの撮像ユニット20・30が設けられている場合には、以下のように、検出に支障を来たす場合がある。
例えば、図14に示すように、導光板10において、撮像ユニット20・30から離れた指8の接触位置Pの座標位置については容易に検出することが可能である。しかしながら、図14に示すように、導光板10において、撮像ユニット20・30に近接した指8の接触位置Pの座標については、各撮像ユニット20・30からの視認方向への角度が小さいので、位置変化に対する角度変化が小さい。この結果、検出精度が悪くなるという問題がある。
また、図15に示すように、例えば、導光板10の表面に2つの指8A・8Bが点P及び点Pに同時に接触された場合、撮像ユニット20・30では、2つの指8A・8Bが点P及び点Pに存在していると誤認識する可能性がある。
そこで、本実施の形態の座標入力装置3Bでは、図16に示すように、受光手段としての6つの撮像ユニット20・30・40・50・60・70が設けられている。具体的には、導光板10における長手方向に沿う一方の第1の縁部には3つの撮像ユニット20・60・30が設けられていると共に、導光板10における長手方向に沿う第1の縁部に対向する第2の縁部には、3つの撮像ユニット40・70・50が設けられている。
この場合、中央の撮像ユニット60・70が配置される箇所には、光源ユニット4A・4Bを配置しないようにする。これにより、LED4aの光が中央の撮像ユニット60・70に入射されるのを防止することができる。
そして、本実施の形態の座標入力装置3Bにおいても、図17に示すように、第1の縁部の光源ユニット4Aと第2の縁部の光源ユニット4Bとは交互に点灯される。
これにより、図18に示すように、撮像ユニット20・30に近接した指8の接触位置Pの座標について、撮像ユニット30からの視認方向への角度βが小さい場合であっても、中央の撮像ユニット70を用いることによって、撮像ユニット30からの視認方向への角度βよりも大きい像ユニット70からの視認方向への角度β’を得ることができる。
これにより、撮像ユニット20・30に近接した指8の接触位置の検出精度が悪くなるという問題を解消することができる。
また、図19に示すように、導光板10の表面に2つの指8A・8Bが点P及び点Pに同時に接触された場合について、撮像ユニット60を用いて2つの指8A・8Bの点P及び点Pへの視認角度を求める。その結果、撮像ユニット20と撮像ユニット60を用いた場合、点P及び点Pとは別に、2つの指8A・8Bが点P及び点Pとに設けられている可能性が検出される。この場合、図15に示す撮像ユニット20・30にて求めた点P及び点Pと、図19に示す撮像ユニット20・60にて求めた点P及び点Pとは一致する。この結果、2つの指8A・指8Bに対して3つの撮像ユニット20・30・60を用いることにより、導光板10における2つの指8A・指8Bの接触位置である点P及び点Pを正確に求めることができる。尚、この方式においては、一般的に、導光板10におけるN(Nは2以上の整数)点の同時接触に対して、N+1個の受光手段が存在すれば、N(Nは2以上の整数)点の同時接触を正確に検出することが可能である。また、本実施の形態のように、6つの撮像ユニット20・30・40・50・60・70を用いて、光源ユニット4A・4Bを交互に点滅制御することにより、指8の5点の同時検出が可能である。
このように、本実施の形態の座標入力装置3Bでは、導光板10における第1の縁部及び第2の縁部には、それぞれ少なくとも3つ以上の受光手段としての撮像ユニット20・60・30及び撮像ユニット40・70・50が設けられている。
この結果、指8が導光板10のどの場所に存在する場合においても、接触位置の検出精度の低下を防止することができる。また、複数の指8の同時接触においても、各指8の接触位置を正確に検出することができる。
また、本実施の形態の座標入力装置3Bでは、導光板10における第1の縁部及び第2の縁部には、それぞれ少なくとも2つの光源ユニット4A・4A及び光源ユニット4B・4Bが備えられていることが好ましい。これにより、3つ以上の撮像ユニット20・60・30及び撮像ユニット40・70・50のそれぞれにおいて充分な検出強度を得るべく、光源ユニット4A・4A及び光源ユニット4B・4Bを増やすことにより、光量増加を図り、検出精度を高めることができる。
また、本実施の形態の座標入力装置3Aは、撮像ユニット20・30及び光源ユニット4Aは、導光板10における長手方向に沿う一方の第1の縁部に設けられ、撮像ユニット40・50及び光源ユニット4Bは、長手方向に沿う第1の縁部に対向する他方の第2の縁部とにそれぞれ設けられている。
また、本実施の形態の座標検出方法は、本実施の形態の座標入力装置3Bを用いた座標検出方法であって、導光板10における第1の縁部の光源ユニット4Aが点灯している期間に該第1の縁部に設けられた撮像ユニット20・30・60にて指8Aにおける導光板10の表面への接触位置の座標を検出する一方、導光板10における第2の縁部の光源ユニット4Bが点灯している期間に該第2の縁部に設けられた撮像ユニッ40・50・70にて指8における導光板10の表面への接触位置の座標を検出する。
これにより、導光板10を使用する光学式の座標入力装置3Bにおいて、複数の指8の座標位置を検出し得る座標入力装置3B及び座標検出方法を提供することができる。
また、本実施の形態の座標入力装置3Aでは、板状の導光板10は、平面形状が長方形となっていると共に、撮像ユニット20・30・60・40・50・70及び光源ユニット4A・4Bは、導光板10における長辺側の縁部に設けられている。
すなわち、本実施の形態では、指8等の被検出体が導光板10に接触された場合、その散乱光が撮像ユニット20・30・60・40・50・70にて検出される。このため、散乱光の光量が大きいほど、撮像ユニット20・30・60・40・50・70での検出強度が大きくなり、検出し易いことになる。そのためには、光源ユニット4A・4Bにおける導光板10材への照射領域の光量密度を大きくする必要がある。
そこで、本実施の形態では、導光板10が長方形の平面形状を有しているので、撮像ユニット20・30・60・40・50・70及び光源ユニット4A・4Bを、導光板10における長辺側の縁部に設けている。これにより、光源ユニット4A・4Bから導光板10の対向端部までの距離が小さくなるので、光源ユニット4A・4Bにおける導光板10への照射領域の光量密度を大きくすることができる。
また、本実施の形態の座標入力システム1は、本実施の形態の座標入力装置3Bを備えた座標入力システムであって、液晶表示モジュール2を備えている。
この構成によれば、座標入力装置3Bを、液晶表示モジュール2の画像を見ながら指8等の被検出体にて入力するタッチパネルとして機能させることができる。したがって、導光板10を使用する光学式の座標入力装置3Bにおいて、大型タッチパネルに適用した場合においても、指8等の被検出体の座標位置を検出し得る座標入力装置3Bを備えた座標入力システム1を提供することができる。
なお、上述の座標入力装置は、光源点灯時に、被検出体の導光部材表面への接触によって生じる散乱光の受光ピークを検知する構成であった。しかし、本発明の座標入力装置は、上述した構成に限定されず、受光手段に一定量の受光量を与えた状態で、被検出体の導光部材表面への接触によって生じる光散乱現象に基づく受光手段における出力強度の減少を検知する構成であってもよい。
尚、本発明は、各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、各実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、板状の導光部材と、導光部材に光を入射させる光源と、受光手段と、上記導光部材の表面に被検出体を接触したときの該被検出体による光散乱を検知した受光手段の出力に基づいて、該被検出体における導光部材の表面への接触位置の座標を検出する検出手段とを備えた座標入力装置、座標検出方法、及び座標入力システムに適用することができる。また、座標入力装置は、指タイプ及びタッチペンタイプのいずれにも適用可能である。さらに、座標入力システムは、パソコン、テレビ、白板、タブレット端末等に適用が可能である。
1 座標入力システム
2 液晶表示モジュール(画像表示モジュール)
2a 液晶表示パネル
3A 座標入力装置
3B 座標入力装置
4A 光源ユニット(光源)
4B 光源ユニット(光源)
4a LED
5 光結合部材
5a 三角柱形状体(三角柱形状)
5a 第1の面
5a 第2の面
5a 第3の面
6 検出部(検出手段)
7 光吸収部材
8 指(被検出体)
8A 指(第1の被検出体)
8B 指(第2の被検出体)
10 導光板(導光部材)
11 貫通孔
11a 壁面
13a 伝搬光
20 撮像ユニット(受光手段)
21 レンズ
22 光学フィルタ
23 撮像素子
30 撮像ユニット(受光手段)
31 レンズ
32 光学フィルタ
33 撮像素子
40 撮像ユニット(受光手段)
50 撮像ユニット(受光手段)
60 撮像ユニット(受光手段)
70 撮像ユニット(受光手段)
L 間隔

Claims (5)

  1. 板状の導光部材と、導光部材に光を入射させる光源と、少なくとも2つの受光手段と、上記導光部材の表面に被検出体を接触したときの導光部材内の伝搬光を検知した受光手段の出力に基づいて、該被検出体における導光部材の表面への接触位置の座標を検出する検出手段とを備えた座標入力装置であって、
    上記光源は、上記導光部材の裏面と対向するように配置されており、
    光源の出射光を上記導光部材の裏面に対し斜めに入射するように結合する光結合部材をさらに備え、この光結合部材は、シート状であることを特徴とする座標入力装置。
  2. 上記光源は、その出射光の光軸が上記導光部材の裏面と直交するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
  3. 上記光結合部材は、三角柱形状を有することを特徴とする請求項1または2に記載の座標入力装置。
  4. 上記光結合部材は上記導光部材における縁部に設けられており、上記導光部材内を伝搬する光が導光部材における縁部に到達したときには、当該光結合部材は、この伝搬光を導光部材外部へ逃がす遮光部材として機能することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の座標入力装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の座標入力装置を備えた座標入力システムであって、
    画像表示モジュールを備えていることを特徴とする座標入力システム。
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