JP2013247942A - 害虫捕獲装置および害虫捕獲方法 - Google Patents

害虫捕獲装置および害虫捕獲方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013247942A
JP2013247942A JP2012127571A JP2012127571A JP2013247942A JP 2013247942 A JP2013247942 A JP 2013247942A JP 2012127571 A JP2012127571 A JP 2012127571A JP 2012127571 A JP2012127571 A JP 2012127571A JP 2013247942 A JP2013247942 A JP 2013247942A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
basin
time point
illuminance
fluorescent material
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012127571A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Yuki
貴之 結城
Hiroshi Fuji
寛 藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2012127571A priority Critical patent/JP2013247942A/ja
Publication of JP2013247942A publication Critical patent/JP2013247942A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)

Abstract

【課題】昼夜を問わずに害虫の誘引が可能であり、かつ、メンテナンス性に優れる害虫捕獲装置を提供すること。
【解決手段】害虫捕獲装置51では、夜から朝へと変化すると、水盤1を空にし、顔料が添加された溶液を水盤1に注入すると共に光源部4を消灯するか、蛍光材料が添加された溶液を水盤1に注入すると共に光源部4を点灯する。一方、昼から夜へと変化すると、水盤1を空にし、溶液を水盤1に注入すると共に光源部4を点灯する。
【選択図】図4

Description

本発明は、誘引光を利用した害虫捕獲装置および害虫捕獲方法に関し、より詳細には、紫外光および紫外光によって励起された蛍光を利用した害虫捕獲装置および害虫捕獲方法に関する。
近年、食の安全および安心の観点から、露地栽培およびハウス栽培等においても無農薬あるいは減農薬での植物栽培が注目されている。しかし、害虫を発生させない技術が確立されたわけではなく、農薬以外の方法を用いて害虫の発生を防除し、被害の拡大を防ぐことが取り分け重要である。
防除方法の1つとして、昆虫類の多くが光に誘引されることを利用した方法が実用されている。例えば、太陽光を反射する黄色または青色等の粘着シートを利用して害虫を誘引し、粘着シートに粘着させたり、あるいは内壁を黄色または青色等に着色し、その中に水を張った水盤を利用して害虫を誘引し、水盤内に落下させて死滅させたりして、害虫を防除する。
このような太陽光を利用する方法では、天候が悪い時あるいは夕暮れ時には効果が落ちてしまう。また、夜間には誘引効果がないという問題がある。さらに、害虫が誘引される色に応じて、粘着シートおよび水盤の交換が必要となる。それと共に、害虫を捕獲する度に粘着シートの粘着面積が減少したり、水盤の水面に害虫(死骸)が浮くと水面に害虫の足場ができてしまったりして害虫の捕獲効率が落ちてしまう。特に粘着シートの場合は、作業者の手あるいは髪の毛等と接触すると作業性が低下してしまうし、栽培物に接触すると栽培物にダメージを与えてしまう虞があり、栽培物との距離を考慮して粘着シートおよび水盤を設置する必要がある。また、害虫がいない時には、粘着シートおよび水盤が逆に外部から害虫を誘引してしまう虞があるため、粘着シートおよび水盤を撤去する必要がある。
そこで、光を利用する他の方法として、紫外光(UV−A)ランプからの紫外光を用いて害虫を誘引し、誘引した害虫を粘着シートに粘着させて捕獲したり、高電圧に触れさせて死滅させたりして、害虫を防除する方法がある。このような紫外光を利用した方法は広く普及しつつある。
しかしながら、太陽光を利用する栽培環境下では、太陽光から照射される紫外光(UV−A)が強く、特に晴天時の昼間は太陽光から照射される紫外光(UV−A)が強いため、紫外光(UV−A)ランプによる誘引効率が著しく低下してしまう。
そこで、特許文献1では、紫外光によって励起した蛍光を用いて害虫を誘引する工夫がなされている。具体的には、紫外光ランプから紫外光を正面ならびに害虫捕獲装置の蛍光板内に放射して、紫外光または紫外光によって励起された蛍光を発する。外部に発せられた紫外光または蛍光は、害虫を誘引し、害虫を粘着シートで捕獲する。
特開2012−19759号公報(2012年2月2日公開)
しかしながら、特許文献1に開示されている害虫捕獲装置では種々の問題がある。具体的には、蛍光の発光波長を切り換えるためには、蛍光板の交換作業が必要となり手間がかかり、メンテナンス性が悪い。逆に、交換作業を実施しない限り、同一の発光波長の蛍光を昼夜使い続けることになってしまう。例えば、紫外光は、昼間は太陽光と比較して相対的に輝度が低いため、害虫を誘引できないが、夜間は夜蛾類およびカメムシ類等を誘引できる。逆に青色光は、昼間にアザミウマ類等を誘引でき、黄色光は、昼間にコナジラミ類、ハエ類、ウンカ類、アブラムシ類、およびコナガ類等を誘引できるが、いずれも夜間に誘引できる夜行性害虫は知られていない。この点に鑑みると、同一の発光波長の蛍光を昼夜使い続けることは現実的ではなく、昼間は可視光域の光を使い、夜間は紫外光を使うことができる害虫捕獲装置が理想的である。
そこで、本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、昼夜を問わずに害虫の誘引が可能であり、かつ、メンテナンス性に優れる害虫捕獲装置および害虫捕獲方法を提供することにある。
本発明の一態様に係る害虫捕獲装置は、上記の課題を解決するために、反射面からなる内面を有する水盤と、上記水盤内に紫外光を発する光源と、顔料が添加された溶液、蛍光材料が添加された溶液、または、顔料および蛍光材料が添加されていない溶液を上記水盤内に注入する注入部と、夜から朝へ変化する第1の時点と、昼から夜に変化する第2の時点とをそれぞれ検出する検出部と、上記検出部が上記第1の時点または上記第2の時点を検出したときに、上記水盤内の充填物を排出することによって、当該水盤内を空にする排出部と、上記検出部が上記第1の時点を検出したとき、上記注入部に、上記顔料が添加された溶液を空の上記水盤内に注入させると共に上記光源を消灯するか、または、上記注入部に、上記蛍光材料が添加された溶液を空の上記水盤内に注入させると共に上記光源を点灯する第1の制御部と、上記検出部が上記第2の時点を検出したとき、上記注入部に、上記顔料および上記蛍光材料が添加されていない溶液を空の上記水盤内に注入させると共に上記光源を点灯する第2の制御部とを備えていることを特徴としている。
また、本発明の一態様に係る害虫捕獲方法は、上記の課題を解決するために、反射面からなる内面を有する水盤と、上記水盤内に紫外光を発する光源とを備えた害虫捕獲装置の害虫捕獲方法であって、夜から朝へ変化する第1の時点と、昼から夜に変化する第2の時点とをそれぞれ検出する検出ステップと、上記検出ステップにおいて上記第1の時点または上記第2の時点を検出したときに、上記水盤内の充填物を排出することによって、当該水盤内を空にする排出ステップと、上記検出ステップにおいて上記第1の時点を検出したとき、上記排出ステップ後に、顔料が添加された溶液を空の上記水盤内に注入すると共に上記光源を消灯するか、または、蛍光材料が添加された溶液を空の上記水盤内に注入すると共に上記光源を点灯する第1の注入ステップと、上記検出ステップにおいて上記第2の時点を検出したとき、上記排出ステップ後に、上記顔料および上記蛍光材料が添加されていない溶液を空の上記水盤内に注入し、かつ、上記光源を点灯する第2の注入ステップとを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、水盤内の充填物を、夜から朝へ変化する第1の時点と、昼から夜に変化する第2の時点とにおいて入れ替えることによって、昼間には可視光域の光を放射し、夜間には紫外光域の光を放射することができる。これにより、昼行性の害虫も夜行性の害虫も同じ害虫捕獲装置で捕獲することが可能となる。特に、制御部によって水盤内の充填物を適宜入れ替えるだけで水盤から照射される光の発光波長を変更することができるので、メンテナンス性に優れている。さらに、予め使用する顔料または蛍光材料を用意しておけば、水盤内の顔料または蛍光材料を別の顔料または蛍光材料に容易に入れ替えることができる。したがって、害虫が誘引される光の色が異なっていても、それぞれの害虫に応じた対応が可能となる。特に本発明の一態様に係る害虫捕獲装置では、農業においては必須かつ安価な材料である水を上記の溶液として利用すれば、害虫の誘引および捕獲、ならびに発光波長の変更が極めて実用的である。
昼から夜または夜から朝に移る際には、水盤内の充填物を廃棄して水盤を空にし、新たな充填物を水盤に注入している。したがって、昼から夜または夜から朝に移る度に害虫の死骸や落ち葉等のゴミ類を回収することができる。このように、水盤内の充填物を排出する度にゴミ類も一緒に排出することができるため、害虫の捕獲率を初期の状態に毎度戻すことができる。特に従来の粘着シートを用いる方法では、害虫を捕獲した後は粘着シートを1枚ずつ剥がす作業が必要であり、手間がかかりメンテナンス性が悪かった。しかし、本発明の一態様に係る害虫捕獲装置では、水盤内の充填物を制御部によって自動的に排出することができるため、容易に捕獲率を初期の状態に戻すことができ、メンテナンス性に優れている。
また、本発明の一態様に係る害虫捕獲装置においては、現在の時刻の情報を取得する時間管理部をさらに備え、上記検出部は、現在の時刻が第1の所定の時刻になったときを上記第1の時点として検出し、現在の時刻が上記第1の所定の時刻よりも遅い第2の所定の時刻になったときを上記第2の時点として検出し、上記第1の制御部は、上記検出部が上記第1の時点を検出したとき、上記注入部に、上記蛍光材料が添加された溶液を空の上記水盤内に注入させると共に上記光源を点灯することを特徴としている。
上記の構成によれば、水盤の内部に注入される充填物を、時刻に応じて入れ替えることができる。したがって、使用者が定めた第1の所定の時刻および第2の所定の時刻をもって、所望の時間帯を昼間と夜間とに設定することができる。
また、本発明の一態様に係る害虫捕獲装置においては、上記検出部は、夜から晴天の朝へ変化する第3の時点、または、夜から曇天あるいは雨天の朝へ変化する第4の時点のときを上記第1の時点として検出し、晴天の昼または曇天あるいは雨天の昼から夜へ変化するときを上記第2の時点として検出し、上記第1の制御部は、上記検出部が上記第1の時点として上記第3の時点を検出したとき、上記注入部に、上記顔料が添加された溶液を空の上記水盤内に注入させると共に上記光源を消灯し、上記検出部が上記第1の時点として上記第4の時点を検出したとき、上記注入部に、上記蛍光材料が添加された溶液を空の上記水盤内に注入させると共に上記光源を点灯することを特徴としている。
上記の構成によれば、夜から晴天の朝に変化する場合、太陽光の照射が強いため、当該太陽光に含まれる紫外光を利用して誘引光を発している。この場合、安価である顔料を用い、光源を消灯しているため、害虫捕獲装置のランニングコストを抑えることができる。
また、本発明の一態様に係る害虫捕獲装置においては、上記検出部は、第1の時点から第2の時点までの間に晴天から曇天あるいは雨天へ変化する第5の時点と、第1の時点から第2の時点までの間に曇天あるいは雨天から晴天へ変化する第6の時点とをそれぞれさらに検出し、上記排出部は、上記検出部が上記第5の時点または上記第6の時点を検出したときにも、上記水盤内の充填物を排出することによって、当該水盤内を空にし、上記第1の制御部は、上記検出部が上記第5の時点を検出したとき、上記注入部に、上記蛍光材料が添加された溶液を空の上記水盤内に注入させると共に上記光源を点灯し、上記検出部が上記第6の時点を検出したとき、上記注入部に、上記顔料が添加された溶液を空の上記水盤内に注入させると共に上記光源を消灯することを特徴としている。
上記の構成によれば、昼間であっても晴天時あるいは曇天時や雨天時に応じて水盤の内部に注入される充填物を入れ替えている。特に昼間の晴天時には太陽光の照射が強いため、当該太陽光に含まれる紫外光を利用して誘引光を発している。この場合、安価である顔料を用い、光源を消灯しているため、害虫捕獲装置のランニングコストを抑えることができる。
また、本発明の一態様に係る害虫捕獲装置においては、周囲の照度を感知する照度センサをさらに備え、上記検出部は、上記照度センサが感知した現在の照度が、第1の所定値以上かつ上記第1の照度よりも大きい第2の所定値未満の中間値、または、上記第2の所定値以上の高値であり、上記照度センサが感知した前回の照度が、上記第1の所定値未満の低値であった場合を上記第2の時点として検出し、上記現在の照度が、上記低値であり、上記前回の照度が、上記高値であった場合を上記第3の時点として検出し、上記現在の照度が、上記低値であり、上記前回の照度が、上記中間値であった場合を上記第4の時点として検出し、上記現在の照度が、上記高値であり、上記前回の照度が、上記中間値であった場合を上記第5の時点として検出し、上記現在の照度が、上記中間値であり、上記前回の照度が、上記高値であった場合を上記第6の時点として検出することを特徴としている。
上記の構成によれば、水盤の内部に注入される充填物を、照度に応じて入れ替えることができる。具体的には、照度が高値の時は晴天が想定され、中間値の時は曇天や雨天が想定され、低値の時は夜が想定される。そこで、本発明の一態様に係る害虫捕獲装置では、昼間の晴天時には太陽光の照射が強いため、当該太陽光に含まれる紫外光を利用して誘引光を発している。この場合、安価である顔料を用い、光源を消灯しているため、害虫捕獲装置のランニングコストを抑えることができる。
また、本発明の一態様に係る害虫捕獲装置においては、周囲の照度を感知する照度センサと、所定の時間の間に、上記照度センサが感知した上記照度の平均照度を算出する算出部とをさらに備え、上記検出部は、上記算出部が算出した現在の平均照度が、第1の所定値以上かつ上記第1の所定値よりも大きい第2の所定値未満の中間値、または、上記第2の所定値以上の高値であり、上記算出部が算出した前回の平均照度が、上記第1の所定値未満の低値であった場合を上記第2の時点として検出し、上記現在の平均照度が、上記低値であり、上記前回の平均照度が、上記高値であった場合を上記第3の時点として検出し、上記現在の平均照度が、上記低値であり、上記前回の平均照度が、上記中間値であった場合を上記第4の時点として検出し、上記現在の平均照度が、上記高値であり、上記前回の平均照度が、上記中間値であった場合を上記第5の時点として検出し、上記現在の平均照度が、上記中間値であり、上記前回の平均照度が、上記高値であった場合を上記第6の時点として検出することを特徴としている。
照度センサが感知した照度に応じて水盤内の充填物を入れ替えると、照度が変化した度に水盤内の充填物を入れ替える必要があり、充填物の入れ替えが頻繁に生じる可能性もある。この場合、顔料および蛍光材料の消費が進むため、却って害虫捕獲装置のランニングコストが高くなる虞がある。そこで、上記の構成によれば、一定時間の間に照度センサが感知した照度の平均照度に応じて水盤内の充填物を入れ替えているので、上記の問題を防ぐことができる。
また、本発明の一態様に係る害虫捕獲装置においては、上記蛍光材料は、紫外光によって励起して黄色光あるいは青色光を発する蛍光材料であることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る害虫捕獲装置においては、上記黄色光を発する蛍光材料は、535nm以上580nm以下の発光波長を有し、上記青色光を発する蛍光材料は、440nm以上480nm以下の発光波長を有することが好ましい。
上記の構成によれば、昼行性の害虫が好む黄色光または青色光を発することによって、昼行性の害虫を誘引し、捕獲することができる。
また、本発明の一態様に係る害虫捕獲装置においては、上記顔料は、黄色または青色の顔料であることが好ましい。
上記の構成によれば、昼行性の害虫が好む黄色または青色に水盤内の溶液を着色することによって、太陽光に含まれる紫外光が水盤内に入射して、着色された溶液の水面で反射されて黄色または青色の光となって水盤内全体から放射される。これによって、昼行性の害虫を誘引し、捕獲することができる。
また、本発明の一態様に係る害虫捕獲装置においては、上記注入部は、顔料および界面活性剤が添加された溶液、蛍光材料および界面活性剤が添加された溶液、または、顔料および蛍光材料が添加されておらずかつ界面活性剤が添加された溶液を上記水盤内に注入することを特徴としている。
害虫は一般的に体表面に油膜を形成している場合が多く、水盤の水面に降り立ち、再び飛び立つことができる場合がある。そこで、上記の構成によれば、界面活性剤によって水面に降り立った害虫の油分を除去できるため、害虫をより溺死させやすい。
また、本発明の一態様に係る害虫捕獲装置においては、上記光源は、波長300nm以上400nm以下にピークを有する紫外光を発することが好ましい。
また、本発明の一態様に係る害虫捕獲装置においては、上記光源は、波長340nm以上380nm以下にピークを有する紫外光を発することがさらに好ましい。
上記の構成によれば、夜行性の害虫が好む紫外光を発することによって、夜行性の害虫を誘引し、捕獲することができる。
本発明の一態様によれば、水盤内の充填物を夜から朝へ変化する第1の時点と、昼から夜に変化する第2の時点とにおいて入れ替えることによって、昼間には可視光域の光を放射し、夜間には紫外光域の光を放射することができる。これにより、昼行性の害虫も夜行性の害虫も同じ害虫捕獲装置で捕獲することが可能となる。特に、制御部によって水盤内の充填物を適宜入れ替えるだけで水盤から照射される光の発光波長を変更することができるので、メンテナンス性に優れている。
本発明の一実施形態に係る害虫捕獲装置の要部構成を示す図である。 昼間および夜間に応じた充填物が注入されている本発明の一実施形態に係る水盤を示す図であり、(a)および(b)は、昼間の水盤の内部を示しており、(c)は、夜間の水盤の内部を示している。 本発明の一実施形態に係る害虫捕獲方法の流れを示すフロー図である。 昼間における、本発明の一実施形態に係る害虫捕獲方法の流れ示すフロー図である。 夜間における、本発明の一実施形態に係る害虫捕獲方法の流れを示すフロー図である。 本発明の他の実施形態に係る害虫捕獲装置の要部構成を示す図である。 昼間および夜間に応じた充填物が注入されている本発明の他の実施形態に係る水盤を示す図であり、(a)は、昼間の晴天時の水盤の内部を示しており、(b)および(c)は、昼間の曇天時や雨天時の水盤の内部を示しており、(d)は、夜間の水盤の内部を示している。 本発明の他の実施形態に係る害虫捕獲方法の流れを示すフロー図である。 晴天になった時における、本発明の他の実施形態に係る害虫捕獲方法の流れを示すフロー図である。 曇天や雨天になった時における、本発明の他の実施形態に係る害虫捕獲方法の流れを示すフロー図である。 夜になった時における、本発明の他の実施形態に係る害虫捕獲方法の流れを示すフロー図である。
本発明を以下の実施の形態により詳細に説明する。なお、以下の説明においては、同一の機能および作用を示す部材については、同一の符号を付し、説明を省略する。
〔第1の実施形態〕
(害虫捕獲装置の構成)
本発明の第1の実施形態に係る害虫捕獲装置は、水等の液体物を張った水盤を利用して利用して害虫を誘引し、水盤内に落下させて死滅させて害虫を防除する装置である。害虫捕獲装置の具体的な構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る害虫捕獲装置50の要部構成を示す図である。
図1に示すように、害虫捕獲装置50は、水盤1、注入用配管2(注入部)、光源部4、反射部5、界面活性剤用タンク6、蛍光材料A用タンク8、蛍光材料B用タンク10、排出用配管12(排出部)、制御装置17(第1および第2の制御部、検出部)、および時間管理部31を有している。光源部4は紫外光(UV−A)を発する光源であり、水盤1の内部に配置されている。また、水盤1の内面には反射部5が形成されており、水盤1の内面は反射面となっている。なお、本実施形態は必ずしもこれに限定されるわけではなく、水盤1の底面に窓を設ける等、底面を透明な素材で構成して、水盤1の外部に設けられた光源部4から水盤1内に紫外光を照射する構成も可能である。
水盤1には注入用配管2によって充填物が注入される。注入用配管2は水盤への充填物を導くための配管となっており、注入用配管2には外部から水等の溶液が注入されている。さらに注入用配管2には、界面活性剤用タンク6、蛍光材料A用タンク8、および蛍光材料B用タンク10がそれぞれ電磁弁7、電磁弁9、および電磁弁11を介して接続されている。各電磁弁7,9,11が開閉することによって、注入用配管2へのタンクの内容物の注入および注入量の調整を行っている。注入用配管2も電磁弁3を介して水盤1に接続されており、電磁弁3が開閉することによって、水盤1への注入用配管2の内容物の注入および注入量の調整を行っている。
排出用配管12は水盤1内の充填物を排出するための配管であり、電磁弁13を介して水盤1に接続されている。この電磁弁13が開閉することによって、排出用配管12への水盤1内の充填物の排出および排出量の調整を行っている。排出用配管12にはストレーナ部14が設けられており、ステレーナ部14によって排水中のゴミ(害虫の死骸等)を分離している。
水盤1には2つの水位センサ15,16が設けられている。水位センサ15は水盤1の上部に設けられており、水盤1内の水位が所定の位置に達したこと(すなわち、水盤1が満杯になったこと)を検知する。一方、水位センサ16は水盤1の下部に設けられており、水盤1内の水位が所定の位置まで下がったこと(すなわち、水盤1が空になったこと)を検知する。
上記の電磁弁3,7,9,11,13、水位センサ15,16、および光源部4は、制御装置17に接続されている。また、制御装置17は現在の時刻の情報を取得する時間管理部31を有している。この制御装置17には、水位センサ15,16が感知した情報が送られ、制御装置はその情報ならびに時間管理部31が取得した時刻の情報に基づいて電磁弁3,7,9,11,13の開閉を制御している。
(各種部材の詳細)
以下に、各種部材について詳細に述べる。
[水盤1]
水盤1は、充填物が漏れないような材料で形成されていればよく、特に限定はないが、錆びない材料で形成されていることが好ましい。例えば、ステンレス性の材料、または各種プラスチック類等が挙げられる。
また、水盤1としては、例えば半球形の水盤を用いることができるが、特に限定はない。例えば、半球形の水盤の底部を平面にしたものを用いてもよい。これによれば、基板に実装することが多いLEDを光源部4として用いる場合、水盤の底面全体にLEDの実装基板を設置することが可能となる。この場合は、水盤1の内壁面のみに鏡面仕上げ等といった高反射率が得られる加工を施せばよい。さらに半球形の水盤の害虫捕獲面積を大きくしようとすると、自ずと水盤の深さが増加してしまうが、この形状であれば、水盤を底面の半径方向に大きくすれば、水盤の深さを変えずに害虫捕獲面積を容易に大きくすることができる。
あるいは、光透過性の第1の水盤(例えば、ガラスおよびアクリル等)であって、水盤の底部が平面である第1の水盤と、内面が反射面である第2の水盤(例えば、鏡面仕上げ等を施したアルミ等)であって、水盤の底部が平面である第2の水盤とを用いてもよい。この場合、第1の水盤は第2の水盤内に配置され、スペーサ等を利用して第1の水盤と第2の水盤との間に隙間を形成する。これによれば、第1の水盤と第2の水盤との間に形成された隙間に、LEDの実装基板を設置することができる。さらに液体が充填された水盤内に光源部4を設置する場合は光源部4に対して防水処理を施す必要があったが、この構成であれば、光源部4に対する防水処理は不要である。
[光源部4]
光源部4は、波長300nm以上400nm以下にピークを有する紫外光を発する光源であることが好ましく、さらには波長340nm以上380nm以下にピークを有する紫外光を発する光源であることがより好ましい。このような光源としては、例えば紫外線蛍光ランプ、あるいは紫外線LEDを複数繋げたものが挙げられる。なお、光源部4は水中にあるため、光源部4の電源部には防水処理を施していることが好ましい。
[反射部5]
反射部5は、光源部4から発せられる紫外光を反射できる材料であり、かつ、耐水性のある材料であればよく、特に限定はない。例えば、アルミニウム等が利用できる。また、効率のよい反射を得るためには、反射面が十分に滑らかであることが好ましく、例えばアルミニウムの鏡面仕様(A1050)がより好ましい。
[界面活性剤]
界面活性剤は、害虫の持つ油分を除去できるものであればよく、特に限定はない。例えば、陰イオン界面活性剤あるいは非イオン界面活性剤等が利用できる。
[蛍光材料]
蛍光材料としては、害虫を誘引する所定の色を蛍光するものであればよく、特に限定はない。例えば、黄色光を発する蛍光材料は、波長535nm以上580nm以下の光を発する蛍光材料であることが好ましい。具体的には、HARIMA社製の「YELLOW535」が挙げられ、本製品は波長398nmの光を励起光として波長537nmにピークを有する黄色光を発する。また、青色光を発する蛍光材料は、波長440nm以上480nm以下の光を発する蛍光材料であることが好ましい。具体的には、フナコシ社製の「AMAC−MAX」あるいはBD社製の「Hoechst33342」等が挙げられる。なお、蛍光材料は上記のもの限定されるものではなく、光源部4から発せられる紫外光の発光ピークに合わせて適宜選択すればよい。
(昼間の充填物)
水盤1の内部に注入される充填物は、時刻(昼間および夜間)に応じて異なる。例えば、午前6時〜午後6時を昼間とし、午後6時〜次の日の午前6時を夜間とした場合、夜から朝に変化する第1の時点(すなわち、午前6時)および昼から夜に変化する第2の時点(すなわち、午後6時)で水盤1内の充填物を一度廃棄し、昼間および夜間に応じた新たな充填物を水盤1内に注入するように制御装置17は制御している。
具体的には、昼間および夜間に応じた充填物が注入されている水盤1を図2に示す。図2の(a)および(b)は、昼間の水盤1の内部を示しており、(c)は、夜間の水盤1の内部を示している。
昼間には、図2の(a)および(b)に示すように、注入用配管2からは外部から注入された溶液と、界面活性剤用タンク6から注入された界面活性剤との混合液25が水盤1内に注入され、さらにそこに蛍光材料Aまたは蛍光材料Bがそれぞれ蛍光材料A用タンク8または蛍光材料B用タンク10から注入される。本図では、蛍光材料Aを部材番号23で示しており、蛍光材料Bを部材番号24で示している。蛍光材料Aおよび蛍光材料Bには、アブラムシ類、コナジラミ類、およびアザミウム類等の昼行性の害虫が好む色を発する蛍光材料を用いればよく、例えば蛍光材料Aは、紫外光によって励起して黄色光を発する蛍光材料であり、蛍光材料Bは、紫外光によって励起して青色光を発する蛍光材料である。光源部4から水盤1内で発せられた紫外光18は水中を伝播し、蛍光材料Aまたは蛍光材料Bを励起して黄色光または青色光(誘引光30)が発せられる。励起して発せられた誘引光30は、水面から直接放射されたり、反射部5によって反射されて水面から放射されたりすることによって、水盤1内全体から放射される。この水盤1内全体から放射された誘引光30に誘引された害虫は、水盤1内の水中に飛び込み溺死する。このようにして、害虫を誘引光30によって誘引し、捕殺する。
昼間においては、太陽光と比較して光源部4からの紫外光は相対的に輝度が低いため、光源部4からの紫外光をだけでは害虫を誘引できない。そこで、本実施形態に係る害虫捕獲装置50では、蛍光材料Aまたは蛍光材料Bを紫外光によって励起させて誘引光30となる所望の可視光を発している。そのため、太陽光の輝度が相対的に高い昼間においても、十分に害虫を捕獲することが可能となる。この際、水盤1の水面近くにある蛍光材料Aまたは蛍光材料Bは、太陽光に含まれる紫外光19によっても励起するため、より鮮やかな黄色または青色となる。したがって、害虫捕獲装置50では、太陽光の照射が弱い曇天、雨天、あるいは夕方においても光源部4からの紫外光18によって誘引光30を十分に照射することはできるが、晴天においてはより鮮やかな誘引光30を照射できるため、害虫の捕獲率が向上する。
ところで、水盤1内に注入する蛍光材料としては、捕獲する害虫に応じて蛍光材料Aおよび蛍光材料Bを使い分ければよい。具体的には、黄色を好む昼行性の害虫は、コナジラミ類、アザミウマ類、ハエ類、ウンカ類、アブラムシ類、およびコナガ類等である。また、青色を好む昼行性の害虫は、アザミウマ類等であり、特にミナミキイロアザミウマおよびヒラズハナアザミウマは、黄色よりも青色に誘引される。
本実施形態に係る害虫捕獲装置50のように、水盤1内には界面活性剤を注入することが好ましい。これは、害虫は一般的に体表面に油膜を形成している場合が多く、水盤1の水面に降り立ち、再び飛び立つことができるためである。界面活性剤によって水面に降り立った害虫の油分を除去できるため、害虫をより溺死させやすい。
(夜間の充填物)
昼から夜に移る際には、水盤1の電磁弁13を開けて水盤1内の充填物を廃棄して水盤1を空にする。この際、ストレーナ部14によって害虫の死骸や落ち葉等のゴミ類を回収することができる。そのため、水盤1にゴミが浮いて害虫の誘引および捕獲の能力が落ちることがない。
夜間には、図2の(c)に示すように、空にした水盤1内に、注入用配管2からは外部から注入された溶液と、界面活性剤用タンク6から注入された界面活性剤との混合液25が水盤1内に注入される。光源部4から水盤1内で発せられた紫外光18は水中を伝播し、水面から直接放射されたり、反射部5によって反射されて水面から放射されたりすることによって、水盤1内全体から誘引光30として放射される。この水盤1内全体から放射された誘引光30に誘引された害虫は、水盤1内の水中に飛び込み溺死する。このようにして、害虫を誘引光30によって誘引し、捕殺する。
夜間には紫外光18を誘引光30として放射することによって、蛾類、ヨトウ類、カメムシ類、およびハエ類等、紫外光に誘引される夜行性の害虫を捕獲することができる。このように、水盤1内の充填物を夜から朝へ変化する第1の時点と、昼から夜に変化する第2の時点とにおいて入れ替えることによって、昼間には可視光域の光を放射し、夜間には紫外光域の光を放射することができる。これにより、昼行性の害虫も夜行性の害虫も同じ害虫捕獲装置50で捕獲することが可能となる。例えば、昼夜防除が必要な例としては、ハモグリバエとヨトウ類とが同時に発生した場合が挙げられる。昼行性害虫であるハモグリバエと夜行性害虫であるヨトウ類とが発生した場合、それらの幼虫により食害が発生するため、成虫の早期の防除が必要となる。害虫捕獲装置50では、昼間にはハモグリバエの誘引手段として黄色の誘引光30を発し、夜間にはヨトウ類の誘引手段として紫外光を誘引光30として発することによって、ハモグリバエおよびヨトウ類のいずれも捕獲可能である。このような昼行性害虫および夜行性害虫の被害を同時に受ける植物としては、野菜類ではトマト、キュウリ、ナス、レタス、ネギ、およびホウレンソウ等がある。また、花卉類ではキク、スイートピー、ダリア、およびキンセンカ等がある。また、ハモグリバエは黄色光に誘引されるだけでなく、紫外光にも走行性を持つ。そのため、ハモグリバエを捕獲する場合、夜間には紫外光を誘引光30として発することによって、ハモグリバエの捕獲が可能となり、捕獲率の向上が期待される。これはホウレンソウ等の長日植物の生産時には好適である。その理由は、ホウレンソウ等の長日植物では、花芽分化は長日によって誘起されるため、夜間に黄色光(特に赤色に近い光)を点灯させておくと、抽台してホウレンソウの商品としての価値を失う虞があるためである。
特に、制御装置17によって電磁弁3,7,9,11,13の開閉を制御するだけで水盤1内の充填物を適宜入れ替えることができるので、入替作業が非常に容易であり、メンテナンス性に優れている。さらに、予め使用する蛍光材料を入れたタンクを用意しておけば、水盤1内の蛍光材料を別の蛍光材料に容易に入れ替えることができる。したがって、害虫が誘引される光の色が異なっていても、それぞれの害虫に応じた対応が可能となる。特に本実施形態に係る害虫捕獲装置50では、農業においては必須かつ安価な材料である水を上記の溶液として利用すれば、害虫の誘引および捕獲、ならびに発光波長の変更が極めて実用的である。
夜から朝に移る際には、再び水盤1の電磁弁13を開けて水盤1内の充填物を廃棄して水盤1を空にし、蛍光材料Aおよび蛍光材料Bのいずれかを混合液25と共に水盤1に注入する。したがって、夜から朝に移る際にもストレーナ部14によって害虫の死骸や落ち葉等のゴミ類を回収することができる。このように、水盤1内の充填物を排出する度にゴミ類も一緒に排出することができるため、害虫の捕獲率を初期の状態に毎度戻すことができる。特に従来の粘着シートを用いる方法では、害虫を捕獲した後は粘着シートを1枚ずつ剥がす作業が必要であり、手間がかかりメンテナンス性が悪かった。しかし、本実施形態に係る害虫捕獲装置50では、水盤1内の充填物を制御装置17によって自動的に排出することができるため、容易に捕獲率を初期の状態に戻すことができ、メンテナンス性に優れている。
なお、圃場内に害虫がいない時には制御装置17が光源部4を消灯し、水盤1内の充填物を排出することによって、水盤1からの誘引光30が圃場外の害虫を誘引してしまうのを防ぐことができる。したがって、従来の粘着シートを用いる方法では、圃場内に害虫がいない時には当該粘着シートを撤去する必要があったが、本実施形態に係る害虫捕獲装置50では、光源部4を消灯して水盤1内の充填物を排出する作業のみで足りる。
(害虫捕獲方法)
以下には、害虫捕獲装置50による害虫捕獲方法について、図3〜図5に沿って説明する。図3〜図5は、害虫捕獲方法の流れを示すフロー図である。
まず、制御装置17の時間管理部31が現在の時刻の情報を取得する(ステップS1;以下、S1と略記する)。制御装置17では、時間管理部31が取得した時刻が第1の所定の時刻、あるいは第1の所定の時刻よりも遅い第2の所定の時刻であるか否かを判定する(S2)。いずれの所定の時刻でもない場合は(S2,NO)、S1に戻って第1の所定の時刻あるいは第2の所定の時刻になるまで待機する。
一方、現在の時刻が第1の所定の時刻あるいは第2の所定の時刻であった場合には(S2,YES)、図4および図5のS3以降の処理に進む。以下では、第1の所定の時刻から第2の所定の時刻までの間を昼間とし、第2の所定の時刻から次の日の第1の所定の時刻までの間を夜間として説明する。なお、第1の所定の時間および第2の所定の時間には特に限定はなく、使用者が任意に決定することが可能である。例えば、制御装置17に季節ごとの日の入り時間および日の出時間を記憶させ、日の出時間を第1の所定の時間とし、日の入り時間を第2の所定の時間としてもよい。
現在の時刻が第1の所定時刻であると、制御装置17は電磁弁13を開けて水盤1内の充填物(具体的には混合液25)を廃棄する(S3)。そして、水盤1内の水位が所定の位置まで下がる(すなわち、水盤1が空になる)と、水位センサ16がオンになる(S4)。水位センサ16がオンになった情報が制御装置17に送られると、制御装置17は電磁弁13を閉じる(S5)。
その後、制御装置17は電磁弁3を開けて、注入用配管2から新しい溶液を水盤1内に注入させる(S6)。それと同時に、制御装置17は電磁弁7を開けて、界面活性剤用タンク6内の界面活性剤を注入用配管2から水盤1内に注入させる(S7)。この際、制御装置17は、時間管理部31が取得した時刻の情報に基づいて、電磁弁7を開けてから(すなわち、界面活性剤を注入し始めてから)一定時間が経過したか否かを判定する(S8)。電磁弁7を開けてから一定時間が経過していない場合は(S8,NO)、一定時間が経過するまで電磁弁7を開けたままにする。一方、電磁弁7を開けてから一定時間が経過した場合は(S8,YES)、電磁弁7を閉じて界面活性剤の注入を停止する(S9)。このようにして、水盤1内に混合液25が注入される。
続いて、制御装置17は蛍光材料Aまたは蛍光材料Bを水盤1の混合液25中に注入する。以下では、蛍光材料Aを水盤1内に注入する場合を例に挙げて説明する。制御装置17は、電磁弁9を開けて、蛍光材料A用タンク8内の蛍光材料Aを注入用配管2から水盤1内の混合液25中に注入させる(S10)。この際、制御装置17は、時間管理部31が取得した時刻の情報に基づいて、電磁弁9を開けてから(すなわち、蛍光材料Aを注入し始めてから)一定時間が経過したか否かを判定する(S11)。電磁弁9を開けてから一定時間が経過していない場合は(S11,NO)、一定時間が経過するまで電磁弁9を開けたままにする。一方、電磁弁9を開けてから一定時間が経過した場合は(S11,YES)、電磁弁9を閉じて蛍光材料Aの注入を停止する(S12)。このようにして、水盤1の混合液中に蛍光材料Aが注入される。
その後、水盤1内の水位が所定の位置に達する(すなわち、水盤1が満杯になる)と、水位センサ15がオンになる(S13)。水位センサ15がオンになった情報が制御装置17に送られると、制御装置17は電磁弁3を閉じる(S14)。このようにして、蛍光材料Aを添加した混合液25で水盤1内が充填される。なお、水盤1に充填し終えた後は、S1に戻り、第2の所定の時刻になるまで待機する。この間、昼行性の害虫は水盤1から照射される黄色の誘引光30に誘引されて、水盤1内の水中に飛び込んで捕殺されることになる。
現在の時刻が第2の所定の時刻になると、制御装置17は電磁弁13を開けて水盤1内の充填物(具体的には蛍光材料Aを添加した混合液25)を廃棄する(S15)。そして、水盤1内の水位が所定の位置まで下がる(すなわち、水盤1が空になる)と、水位センサ16がオンになる(S16)。水位センサ16がオンになった情報が制御装置17に送られると、制御装置17は電磁弁13を閉じる(S17)。
その後、制御装置17は電磁弁3を開けて、注入用配管2から新しい溶液を水盤1内に注入させる(S18)。それと同時に、制御装置17は電磁弁7を開けて、界面活性剤用タンク6内の界面活性剤を注入用配管2から水盤1内に注入させる(S19)。この際、制御装置17は、時間管理部31が取得した時刻の情報に基づいて、電磁弁7を開けてから(すなわち、界面活性剤を注入し始めてから)一定時間が経過したか否かを判定する(S20)。電磁弁7を開けてから一定時間が経過していない場合は(S20,NO)、一定時間が経過するまで電磁弁7を開けたままにする。一方、電磁弁7を開けてから一定時間が経過した場合は(S20,YES)、電磁弁7を閉じて界面活性剤の注入を停止する(S21)。このようにして、水盤1内に混合液25が注入される。
その後、水盤1内の水位が所定の位置に達する(すなわち、水盤1が満杯になる)と、水位センサ15がオンになる(S22)。水位センサ15がオンになった情報が制御装置17に送られると、制御装置17は電磁弁3を閉じる(S23)。このようにして、混合液25で水盤1内が充填される。なお、水盤1に充填し終えた後は、S1に戻り、次の日の第1の所定の時刻になるまで待機する。この間、夜行性の害虫は水盤1から照射される紫外光である誘引光30に誘引されて、水盤1内の水中に飛び込んで捕殺されることになる。
以上の一連の動作を繰り返し行うことによって、昼間には可視光域の光を放射し、夜間には紫外光域の光を放射することができ、昼行性の害虫も夜行性の害虫も同じ害虫捕獲装置50で捕獲することが可能となる。なお、界面活性剤および蛍光材料A(および蛍光材料B)を水盤1内に注入する一定時間としては、それぞれの注入速度に鑑みて、それぞれの水盤1内の濃度が所望の濃度になる時間を設定すればよい。
なお、以上では第1の所定の時刻になった時点、すなわち夜から朝に変化する時点で水盤1内の充填物をすべて廃棄しているが、必ずしも廃棄しなくてもよい。夜間では、水盤1内には混合液25のみが充填されているので、第1の所定の時刻になった時点で蛍光材料Aおよび蛍光材料Bのいずれかのみを水盤1内に注入してもよい。
〔第2の実施形態〕
(害虫捕獲装置51の構成)
本発明の第2の実施形態に係る害虫捕獲装置は、第1の実施形態に係る害虫捕獲装置50と同様に、水等の液体物を張った水盤を利用して利用して害虫を誘引し、水盤内に落下させて死滅させて害虫を防除する装置である。本実施形態に係る害虫捕獲装置の具体的な構成について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る害虫捕獲装置51の要部構成を示す図である。以下では、第1の実施形態に係る害虫捕獲装置50と異なる点のみについて、説明する。
図6に示すように、害虫捕獲装置51は、水盤1、注入用配管2、光源部4、反射部5、界面活性剤用タンク6、蛍光材料A用タンク8、蛍光材料B用タンク10、排出用配管12、制御装置17、顔料用タンク20、および照度センサ22を有している。顔料用タンク20は注入用配管2に電磁弁21を介して接続されている。電磁弁21が開閉することによって、注入用配管2への顔料用タンク20の内容物の注入および注入量の調整を行っている。
照度センサ22は、周囲の照度を感知するセンサである。照度センサ22は制御装置17に接続されており、照度センサ22が感知した情報は制御装置17に送られる。第1の実施形態と同じように、上記の電磁弁3,7,9,11,13,21、水位センサ15,16、および光源部4も制御装置17に接続されている。制御装置17は、水位センサ15,16が感知した情報、照度センサ22が感知した情報、および時間管理部31が取得した時刻の情報に基づいて、電磁弁3,7,9,11,13,21の開閉を制御している。
(昼間の充填物)
水盤1の内部に注入される充填物は、照度(昼間および夜間)に応じて異なる。例えば、照度センサ22が感知する照度の数値範囲を3段階(高値,中間値,低値)に分け、照度が高値および中間値の時を昼間とし、照度が低値の時を夜間とする。具体的には、照度センサ22は定期的(例えば、4時間置き等)に照度を感知しており、照度が高値(例えば、30lx以上)の時には晴天を想定し、中間値(例えば、10lx以上30lx未満)の時には曇天や雨天を想定し、低値(例えば、10lx未満)の時には夜を想定している。このため、照度が高値および中間値の時が昼間であると判断し、低値の時が夜間であると判断している。また、現在の照度と前回の照度とを比較した場合、現在の照度が高値または中間値であり、前回の照度が低値であると、夜から朝へ変化する第1の時点として判断し、現在の照度が低値であり、前回の照度が高値または中間値であると、昼から夜に変化する第2の時点として判断する。さらに、現在の照度が高値であり、前回の照度が低値であると、夜から晴天の朝へ変化する第3の時点として判断し、現在の照度が中間値であり、前回の照度が低値であると、夜から曇天や雨天の朝へ変化する第4の時点として判断する。また、現在の照度が中間値であり、前回の照度が高値であると、昼間において晴天から曇天や雨天へ変化する第5の時点として判断し、現在の照度が高値であり、前回の照度が中間値であると、昼間において曇天や雨天から晴天へ変化する第6の時点として判断する。なお、照度センサ22が感知する照度の数値範囲には特に限定はなく、状況に応じた数値範囲を定めればよい。例えば、光源部4の発光輝度との兼ね合いで定めてもよいし、圃場の立地条件(例えば、周囲の街灯の有無等)に応じて定めてもよい。
本実施形態に係る害虫捕獲装置51では、昼から夜へ変化する時点(すなわち、前回の照度が高値または中間値であり、現在の照度が低値である場合)、および夜から朝へ変化する時点(すなわち、前回の照度が低値であり、現在の照度が高値または中間値である場合)で水盤1内の充填物を一度廃棄し、昼間および夜間に応じた新たな充填物を水盤1内に注入するように制御装置17は制御している。さらに害虫捕獲装置51では、昼間において、現在の照度が高値であり、前回の照度が中間値である場合、または現在の照度が中間値であり、前回の照度が高値である場合でも水盤1内の充填物を高値および中間値の照度に応じた新たな充填物を水盤1内に注入するように制御装置17は制御している。すなわち、本実施形態に係る害虫捕獲装置51では、昼間および夜間だけでなく、昼間の晴天時および曇天時や雨天時にも応じて水盤1内の充填物を入れ替えている。
具体的には、昼間および夜間に応じた充填物が注入されている水盤1を図7に示す。図7の(a)は、昼間の晴天時の水盤1の内部を示しており、(b)および(c)は、昼間の曇天時や雨天時の水盤1の内部を示しており、(d)は、夜間の水盤1の内部を示している。
昼間の晴天時には、図7の(a)に示すように、注入用配管2からは外部から注入された溶液と、界面活性剤との混合液25が水盤1内に注入され、さらにそこに顔料が顔料用タンク20から注入される。顔料によって水盤1内の混合液25は着色される。顔料は、アブラムシ類、コナジラミ類、およびアザミウム類等の昼行性の害虫が好む色の顔料を用いればよく、例えば黄色または青色の顔料である。昼間の晴天時には、光源部4は消灯するように制御装置17によって制御されており、太陽光に含まれる紫外光19が水盤1内に入射して、着色された混合液25の水面で反射されて黄色または青色の誘引光30として水盤1内全体から放射される。この水盤1内全体から放射された誘引光30に誘引された害虫は、水盤1内の水中に飛び込み溺死する。このようにして、害虫を誘引光30によって誘引し、捕殺する。昼間の晴天時は、太陽光の照射が強いため、当該太陽光に含まれる紫外光19を誘引光30として利用する。
ところで、水盤1内に注入する顔料は、蛍光材料Aおよび蛍光材料Bと同様に、捕獲する害虫に応じて使い分ければよい。具体的には、黄色を好む昼行性の害虫は、コナジラミ類、アザミウマ類、ハエ類、ウンカ類、アブラムシ類、およびコナガ類等である。また、青色を好む昼行性の害虫は、アザミウマ類等であり、特にミナミキイロアザミウマおよびヒラズハナアザミウマは、黄色よりも青色に誘引される。
昼間の曇天時や雨天時には、図7の(b)および(c)に示すように、注入用配管2からは外部から注入された溶液と、界面活性剤用タンク6から注入された界面活性剤との混合液25が水盤1内に注入され、さらにそこに蛍光材料Aまたは蛍光材料Bがそれぞれ蛍光材料A用タンク8または蛍光材料B用タンク10から注入される。本図では、蛍光材料Aを部材番号23で示しており、蛍光材料Bを部材番号24で示している。曇天時および雨天時の害虫の捕獲方法は、第1の実施形態に係る害虫捕獲装置50における昼間の害虫の捕獲方法と同様である。光源部4から水盤1内で発せられた紫外光18は水中を伝播し、蛍光材料Aまたは蛍光材料Bを励起して黄色光または青色光(誘引光30)が発せられる。励起して発せられた誘引光30は、水面から直接放射されたり、反射部5によって反射されて水面から放射されたりすることによって、水盤1内全体から放射される。この水盤1内全体から放射された誘引光30に誘引された害虫は、水盤1内の水中に飛び込み溺死する。このようにして、害虫を誘引光30によって誘引し、捕殺する。昼間の曇天時や雨天時は、太陽光の照射が弱いため、光源部4からの紫外光18を利用して発せられた誘引光30を利用する。
(夜間の充填物)
昼から夜に移る際には、水盤1の電磁弁13を開けて水盤1内の充填物を廃棄して水盤1を空にする。この際、ストレーナ部14によって害虫の死骸や落ち葉等のゴミ類を回収する。そして、夜間には、図7の(d)に示すように、空にした水盤1内に、注入用配管2からは外部から注入された溶液と、界面活性剤用タンク6から注入された界面活性剤との混合液25が水盤1内に注入される。夜間の害虫の捕獲方法は、第1の実施形態に係る害虫捕獲装置50における夜間の害虫の捕獲方法と同様である。光源部4から水盤1内で発せられた紫外光18は水中を伝播し、水面から直接放射されたり、反射部5によって反射されて水面から放射されたりすることによって、水盤1内全体から誘引光30として放射される。この水盤1内全体から放射された誘引光30に誘引された害虫は、水盤1内の水中に飛び込み溺死する。このようにして、害虫を誘引光30によって誘引し、捕殺する。
このように、水盤1内の充填物を昼間の晴天時、曇天時や雨天時、および夜間に応じて入れ替えることによって、昼間には可視光域の光を放射し、夜間には紫外光域の光を放射することができる。これにより、昼行性の害虫も夜行性の害虫も同じ害虫捕獲装置51で捕獲することが可能となる。特に、晴天時と曇天時や雨天時とでも水盤1内の充填物を入れ替えており、晴天時には安価である顔料を用い、光源部4を消灯しているため、害虫捕獲装置51のランニングコストを抑えることができる。
夜から朝に移る際には、再び水盤1の電磁弁13を開けて水盤1内の充填物を廃棄して水盤1を空にし、顔料および蛍光材料Aおよび蛍光材料Bのいずれかを混合液25と共に水盤1に注入する。なお、以上では照度センサ22が感知した照度に応じて水盤1内の充填物を入れ替えているが、この場合は照度が変化した度に水盤1内の充填物を入れ替える必要があり、充填物の入れ替えが頻繁に生じる可能性もある。この場合、顔料および蛍光材料の消費が進むため、却って害虫捕獲装置51のランニングコストが高くなる虞がある。そこで、一定時間の間に照度センサ22が感知した照度の平均照度を算出する算出部(図示せず)を制御装置17に設け、算出部が算出した平均照度に応じて水盤1内の充填物を入れ替えてもよい。これによって、数時間ごと(例えば、4時間に1回)に平均照度を算出するように構成することが可能となる。
なお、以上では害虫捕獲装置51が1つの顔料用タンク20を備えている構成を示したが、必ずしもこれに限定されるわけではない。例えば、複数の顔料用タンクを設け、蛍光材料Aおよび蛍光材料Bのように、捕獲する害虫に応じて顔料を使い分ければよい。これによって、害虫が誘引される光の色が異なっていても、それぞれの害虫に応じた対応が可能となる。
なお、圃場内に害虫がいない時には制御装置17が光源部4を消灯し、水盤1内の充填物を排出することによって、水盤1からの誘引光30が圃場外の害虫を誘引してしまうのを防ぐことができる。したがって、従来の粘着シートを用いる方法では、圃場内に害虫がいない時には当該粘着シートを撤去する必要があったが、本実施形態に係る害虫捕獲装置51では、光源部4を消灯して水盤1内の充填物を排出する作業のみで足りる。
(害虫捕獲方法)
以下には、害虫捕獲装置51による害虫捕獲方法について、図8〜図11に沿って説明する。図8〜図11は、害虫捕獲方法の流れを示すフロー図である。
まず、制御装置17が照度センサ22から当該照度センサ22が感知した照度の照度データを取得する(S31)。そして、照度データを取得し始めてから一定時間が経過したか否かを判定する(S32)。照度データを取得し始めてから一定時間が経過していない場合は(S32,NO)、S31に戻って一定時間が経過するまで照度センサ22から照度データを取得する。一方、照度データを取得し始めてから一定時間が経過した場合は(S32,YES)、一定時間の間に取得したすべての照度データを算出部に送り、平均照度を算出させる(S33)。そして、算出部が算出した現在の平均照度が、算出部が算出した前回の平均照度と比較して変化があったか否かを判定する(S34)。算出した現在の平均照度と前回の平均照度との間に変化がない場合は(S34,NO)、S31に戻って再び一定時間が経過するまで照度センサ22から照度データを取得する。
[低値→高値,中間値→高値]
一方、算出した現在の平均照度と前回の平均照度との間に変化があった場合には(S34,YES)、図9〜図11のS35以降の処理に進む。まず、現在の平均照度が高値であり前回の平均照度が低値であるか、現在の平均照度が高値であり前回の平均照度が中間値である場合を説明する。すなわち、夜から朝の晴天へ変化した場合か、昼間において曇天や雨天から晴天へ変化した場合である。この場合、制御装置17は電磁弁13を開けて水盤1内の充填物(具体的には、前者の場合は混合液25、後者の場合は蛍光材料Aまたは蛍光材料Bを添加した混合液25)を廃棄する(S35)。そして、水盤1内の水位が所定の位置まで下がる(すなわち、水盤1が空になる)と、水位センサ16がオンになる(S36)。水位センサ16がオンになった情報が制御装置17に送られると、制御装置17は電磁弁13を閉じる(S37)。
その後、制御装置17は電磁弁3を開けて、注入用配管2から新しい溶液を水盤1内に注入させる(S38)。それと同時に、制御装置17は電磁弁7を開けて、界面活性剤用タンク6内の界面活性剤を注入用配管2から水盤1内に注入させる(S39)。この際、制御装置17は、時間管理部が取得した時刻の情報に基づいて、電磁弁7を開けてから(すなわち、界面活性剤を注入し始めてから)一定時間が経過したか否かを判定する(S40)。電磁弁7を開けてから一定時間が経過していない場合は(S40,NO)、一定時間が経過するまで電磁弁7を開けたままにする。一方、電磁弁7を開けてから一定時間が経過した場合は(S40,YES)、電磁弁7を閉じて界面活性剤の注入を停止する(S41)。このようにして、水盤1内に混合液25が注入される。
続いて、制御装置17は、電磁弁21を開けて、顔料用タンク20内の顔料を注入用配管2から水盤1内の混合液25中に注入させる(S42)。この際、制御装置17は、時間管理部が取得した時刻の情報に基づいて、電磁弁21を開けてから(すなわち、顔料を注入し始めてから)一定時間が経過したか否かを判定する(S43)。電磁弁21を開けてから一定時間が経過していない場合は(S43,NO)、一定時間が経過するまで電磁弁21を開けたままにする。一方、電磁弁21を開けてから一定時間が経過した場合は(S43,YES)、電磁弁21を閉じて顔料の注入を停止する(S44)。このようにして、水盤1の混合液中に顔料が注入される。
その後、水盤1内の水位が所定の位置に達する(すなわち、水盤1が満杯になる)と、水位センサ15がオンになる(S45)。水位センサ15がオンになった情報が制御装置17に送られると、制御装置17は電磁弁3を閉じる(S46)。このようにして、顔料を添加した混合液25で水盤1内が充填される。最後に、制御装置17は光源部4を消灯する(S47)。なお、水盤1に充填し終え、光源部4を消灯し終えた後は、S31に戻り、再び一定時間が経過するまで照度データを取得する。この間、昼行性の害虫は太陽光に含まれる紫外光19を利用して水盤1から照射される黄色の誘引光30に誘引されて、水盤1内の水中に飛び込んで捕殺されることになる。
なお、以上では前回の平均照度が低値であり現在の平均照度が高値である場合、すなわち夜から朝の晴天へ変化した時点で水盤1内の充填物をすべて廃棄しているが、必ずしも廃棄しなくてもよい。夜間では、水盤1内には混合液25のみが充填されているので、平均照度が高値に変化した時点で顔料のみを水盤1内に注入してもよい。この場合は、S35〜S41を省略できる。
[高値→中間値,低値→中間値]
次に、現在の平均照度が中間値であり前回の平均照度が高値であるか、現在の平均照度が中間値であり前回の平均照度が低値である場合を説明する。すなわち、昼間において晴天から曇天や雨天へと変化した場合か、夜から朝の曇天や雨天へと変化した場合である。この場合、制御装置17は電磁弁13を開けて水盤1内の充填物(具体的には、前者の場合は顔料を添加した混合液25、後者の場合は混合液25)を廃棄する(S48)。そして、水盤1内の水位が所定の位置まで下がる(すなわち、水盤1が空になる)と、水位センサ16がオンになる(S49)。水位センサ16がオンになった情報が制御装置17に送られると、制御装置17は電磁弁13を閉じる(S50)。
その後、制御装置17は電磁弁3を開けて、注入用配管2から新しい水を水盤1内に注入させる(S51)。それと同時に、制御装置17は電磁弁7を開けて、界面活性剤用タンク6内の界面活性剤を注入用配管2から水盤1内に注入させる(S52)。この際、制御装置17は、時間管理部が取得した時刻の情報に基づいて、電磁弁7を開けてから(すなわち、界面活性剤を注入し始めてから)一定時間が経過したか否かを判定する(S53)。電磁弁7を開けてから一定時間が経過していない場合は(S53,NO)、一定時間が経過するまで電磁弁7を開けたままにする。一方、電磁弁7を開けてから一定時間が経過した場合は(S53,YES)、電磁弁7を閉じて界面活性剤の注入を停止する(S54)。このようにして、水盤1内に混合液25が注入される。
続いて、制御装置17は蛍光材料Aまたは蛍光材料Bを水盤1の混合液25中に注入する。以下では、蛍光材料Aを水盤1内に注入する場合を例に挙げて説明する。制御装置17は、電磁弁9を開けて、蛍光材料A用タンク8内の蛍光材料Aを注入用配管2から水盤1内の混合液25中に注入させる(S55)。この際、制御装置17は、時間管理部が取得した時刻の情報に基づいて、電磁弁9を開けてから(すなわち、蛍光材料Aを注入し始めてから)一定時間が経過したか否かを判定する(S56)。電磁弁9を開けてから一定時間が経過していない場合は(S56,NO)、一定時間が経過するまで電磁弁9を開けたままにする。一方、電磁弁9を開けてから一定時間が経過した場合は(S56,YES)、電磁弁9を閉じて蛍光材料Aの注入を停止する(S57)。このようにして、水盤1の混合液中に蛍光材料Aが注入される。
その後、水盤1内の水位が所定の位置に達する(すなわち、水盤1が満杯になる)と、水位センサ15がオンになる(S58)。水位センサ15がオンになった情報が制御装置17に送られると、制御装置17は電磁弁3を閉じる(S59)。このようにして、蛍光材料Aを添加した混合液25で水盤1内が充填される。最後に、制御装置17は光源部4を点灯する(S60)。なお、水盤1に充填し終え、光源部4を点灯し終えた後は、S31に戻り、再び一定時間が経過するまで照度データを取得する。この間、昼行性の害虫は水盤1から照射される黄色の誘引光30に誘引されて、水盤1内の水中に飛び込んで捕殺されることになる。
なお、以上では前回の平均照度が低値であり現在の平均照度が中間値である場合、すなわち夜から朝の曇天や雨天に変化した時点で水盤1内の充填物をすべて廃棄しているが、必ずしも廃棄しなくてもよい。夜間では、水盤1内には混合液25のみが充填されているので、平均照度が中間値に変化した時点で蛍光材料Aおよび蛍光材料Bのいずれかのみを水盤1内に注入してもよい。この場合は、S48〜S54を省略できる。
[高値→低値,中間値→低値]
最後に、現在の平均照度が低値であり前回の平均照度が高値であるか、現在の平均照度が低値であり前回の平均照度が中間値である場合を説明する。すなわち、昼の晴天から夜へと変化した場合か、昼の曇天や雨天から夜へと変化した場合である。この場合、制御装置17は電磁弁13を開けて水盤1内の充填物(具体的には、前者の場合は顔料を添加した混合液25、後者の場合は蛍光材料Aまたは蛍光材料Bを添加した混合液25)を廃棄する(S61)。そして、水盤1内の水位が所定の位置まで下がる(すなわち、水盤1が空になる)と、水位センサ16がオンになる(S62)。水位センサ16がオンになった情報が制御装置17に送られると、制御装置17は電磁弁13を閉じる(S63)。
その後、制御装置17は電磁弁3を開けて、注入用配管2から新しい溶液を水盤1内に注入させる(S64)。それと同時に、制御装置17は電磁弁7を開けて、界面活性剤用タンク6内の界面活性剤を注入用配管2から水盤1内に注入させる(S65)。この際、制御装置17は、時間管理部が取得した時刻の情報に基づいて、電磁弁7を開けてから(すなわち、界面活性剤を注入し始めてから)一定時間が経過したか否かを判定する(S66)。電磁弁7を開けてから一定時間が経過していない場合は(S66,NO)、一定時間が経過するまで電磁弁7を開けたままにする。一方、電磁弁7を開けてから一定時間が経過した場合は(S66,YES)、電磁弁7を閉じて界面活性剤の注入を停止する(S67)。このようにして、水盤1内に混合液25が注入される。
その後、水盤1内の水位が所定の位置に達する(すなわち、水盤1が満杯になる)と、水位センサ15がオンになる(S68)。水位センサ15がオンになった情報が制御装置17に送られると、制御装置17は電磁弁3を閉じる(S69)。このようにして、混合液25で水盤1内が充填される。最後に、制御装置17は光源部4を点灯する(S70)。なお、水盤1に充填し終え、光源部4を点灯し終えた後は、S31に戻り、再び一定時間が経過するまで照度データを取得する。この間、夜行性の害虫は水盤1から照射される紫外光である誘引光30に誘引されて、水盤1内の水中に飛び込んで捕殺されることになる。
以上の一連の動作を繰り返し行うことによって、昼間には可視光域の光を放射し、夜間には紫外光域の光を放射することができ、昼行性の害虫も夜行性の害虫も同じ害虫捕獲装置51で捕獲することが可能となる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、野菜または花卉等の圃場において、昼夜に渡って害虫の防除が必要な場合に好適に用いられ得る。
1 水盤
2 注入用配管
3 電磁弁
4 光源部
5 反射部
6 界面活性剤用タンク
7 電磁弁
8 蛍光材料A用タンク
9 電磁弁
10 蛍光材料B用タンク
11 電磁弁
12 排出用配管
13 電磁弁
14 ストレーナ部
15 水位センサ
16 水位センサ
17 制御装置
18 紫外光
19 太陽光に含まれる紫外光
20 顔料用タンク
21 電磁弁
22 照度センサ
25 混合液

Claims (14)

  1. 反射面からなる内面を有する水盤と、
    上記水盤内に紫外光を発する光源と、
    顔料が添加された溶液、蛍光材料が添加された溶液、または、顔料および蛍光材料が添加されていない溶液を上記水盤内に注入する注入部と、
    夜から朝へ変化する第1の時点と、昼から夜に変化する第2の時点とをそれぞれ検出する検出部と、
    上記検出部が上記第1の時点または上記第2の時点を検出したときに、上記水盤内の充填物を排出することによって、当該水盤内を空にする排出部と、
    上記検出部が上記第1の時点を検出したとき、上記注入部に、上記顔料が添加された溶液を空の上記水盤内に注入させると共に上記光源を消灯するか、または、上記注入部に、上記蛍光材料が添加された溶液を空の上記水盤内に注入させると共に上記光源を点灯する第1の制御部と、
    上記検出部が上記第2の時点を検出したとき、上記注入部に、上記顔料および上記蛍光材料が添加されていない溶液を空の上記水盤内に注入させると共に上記光源を点灯する第2の制御部とを備えていることを特徴とする害虫捕獲装置。
  2. 現在の時刻の情報を取得する時間管理部をさらに備え、
    上記検出部は、現在の時刻が第1の所定の時刻になったときを上記第1の時点として検出し、現在の時刻が上記第1の所定の時刻よりも遅い第2の所定の時刻になったときを上記第2の時点として検出し、
    上記第1の制御部は、上記検出部が上記第1の時点を検出したとき、上記注入部に、上記蛍光材料が添加された溶液を空の上記水盤内に注入させると共に上記光源を点灯することを特徴とする請求項1に記載の害虫捕獲装置。
  3. 上記検出部は、夜から晴天の朝へ変化する第3の時点、または、夜から曇天あるいは雨天の朝へ変化する第4の時点のときを上記第1の時点として検出し、晴天の昼または曇天あるいは雨天の昼から夜へ変化するときを上記第2の時点として検出し、
    上記第1の制御部は、
    上記検出部が上記第1の時点として上記第3の時点を検出したとき、上記注入部に、上記顔料が添加された溶液を空の上記水盤内に注入させると共に上記光源を消灯し、
    上記検出部が上記第1の時点として上記第4の時点を検出したとき、上記注入部に、上記蛍光材料が添加された溶液を空の上記水盤内に注入させると共に上記光源を点灯することを特徴とする請求項1に記載の害虫捕獲装置。
  4. 上記検出部は、第1の時点から第2の時点までの間に晴天から曇天あるいは雨天へ変化する第5の時点と、第1の時点から第2の時点までの間に曇天あるいは雨天から晴天へ変化する第6の時点とをそれぞれさらに検出し、
    上記排出部は、上記検出部が上記第5の時点または上記第6の時点を検出したときにも、上記水盤内の充填物を排出することによって、当該水盤内を空にし、
    上記第1の制御部は、
    上記検出部が上記第5の時点を検出したとき、上記注入部に、上記蛍光材料が添加された溶液を空の上記水盤内に注入させると共に上記光源を点灯し、
    上記検出部が上記第6の時点を検出したとき、上記注入部に、上記顔料が添加された溶液を空の上記水盤内に注入させると共に上記光源を消灯することを特徴とする請求項3に記載の害虫捕獲装置。
  5. 周囲の照度を感知する照度センサをさらに備え、
    上記検出部は、
    上記照度センサが感知した現在の照度が、第1の所定値以上かつ第1の所定値よりも大きい第2の所定値未満の中間値、または、上記第2の所定値以上の高値であり、上記照度センサが感知した前回の照度が、上記第1の所定値未満の低値であると判定したときを上記第2の時点として検出し、
    上記現在の照度が、上記低値であり、上記前回の照度が、上記高値であると判定したときを上記第3の時点として検出し、
    上記現在の照度が、上記低値であり、上記前回の照度が、上記中間値であると判定したときを上記第4の時点として検出し、
    上記現在の照度が、上記高値であり、上記前回の照度が、上記中間値であると判定したときを上記第5の時点として検出し、
    上記現在の照度が、上記中間値であり、上記前回の照度が、上記高値であると判定したときを上記第6の時点として検出することを特徴とする請求項4に記載の害虫捕獲装置。
  6. 周囲の照度を感知する照度センサと、
    所定の時間の間に、上記照度センサが感知した上記照度の平均照度を算出する算出部とをさらに備え、
    上記検出部は、
    上記算出部が算出した現在の平均照度が、第1の所定値以上かつ上記第1の所定値よりも大きい第2の所定値未満の中間値、または、上記第2の所定値以上の高値であり、上記算出部が算出した前回の平均照度が、上記第1の所定値未満の低値であると判定したときを上記第2の時点として検出し、
    上記現在の平均照度が、上記低値であり、上記前回の平均照度が、上記高値であると判定したときを上記第3の時点として検出し、
    上記現在の平均照度が、上記低値であり、上記前回の平均照度が、上記中間値であると判定したときを上記第4の時点として検出し、
    上記現在の平均照度が、上記高値であり、上記前回の平均照度が、上記中間値であると判定したときを上記第5の時点として検出し、
    上記現在の平均照度が、上記中間値であり、上記前回の平均照度が、上記高値であると判定したときを上記第6の時点として検出することを特徴とする請求項4に記載の害虫捕獲装置。
  7. 上記蛍光材料は、紫外光によって励起して黄色光あるいは青色光を発する蛍光材料であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の害虫捕獲装置。
  8. 上記黄色光を発する蛍光材料は、535nm以上580nm以下の発光波長を有することを特徴とする請求項7に記載の害虫捕獲装置。
  9. 上記青色光を発する蛍光材料は、440nm以上480nm以下の発光波長を有することを特徴とする請求項7に記載の害虫捕獲装置。
  10. 上記顔料は、黄色または青色の顔料であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の害虫捕獲装置。
  11. 上記注入部は、顔料および界面活性剤が添加された溶液、蛍光材料および界面活性剤が添加された溶液、または、顔料および蛍光材料が添加されておらずかつ界面活性剤が添加された溶液を上記水盤内に注入することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の害虫捕獲装置。
  12. 上記光源は、波長300nm以上400nm以下にピークを有する紫外光を発することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の害虫捕獲装置。
  13. 上記光源は、波長340nm以上380nm以下にピークを有する紫外光を発することを特徴とする請求項12に記載の害虫捕獲装置。
  14. 反射面からなる内面を有する水盤と、上記水盤内に紫外光を発する光源とを備えた害虫捕獲装置の害虫捕獲方法であって、
    夜から朝へ変化する第1の時点と、昼から夜に変化する第2の時点とをそれぞれ検出する検出ステップと、
    上記検出ステップにおいて上記第1の時点または上記第2の時点を検出したときに、上記水盤内の充填物を排出することによって、当該水盤内を空にする排出ステップと、
    上記検出ステップにおいて上記第1の時点を検出したとき、上記排出ステップ後に、顔料が添加された溶液を空の上記水盤内に注入すると共に上記光源を消灯するか、または、蛍光材料が添加された溶液を空の上記水盤内に注入すると共に上記光源を点灯する第1の注入ステップと、
    上記検出ステップにおいて上記第2の時点を検出したとき、上記排出ステップ後に、上記顔料および上記蛍光材料が添加されていない溶液を空の上記水盤内に注入し、かつ、上記光源を点灯する第2の注入ステップとを含むことを特徴とする害虫捕獲方法。
JP2012127571A 2012-06-04 2012-06-04 害虫捕獲装置および害虫捕獲方法 Pending JP2013247942A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012127571A JP2013247942A (ja) 2012-06-04 2012-06-04 害虫捕獲装置および害虫捕獲方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012127571A JP2013247942A (ja) 2012-06-04 2012-06-04 害虫捕獲装置および害虫捕獲方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013247942A true JP2013247942A (ja) 2013-12-12

Family

ID=49847301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012127571A Pending JP2013247942A (ja) 2012-06-04 2012-06-04 害虫捕獲装置および害虫捕獲方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013247942A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112042614A (zh) * 2020-09-11 2020-12-08 杭州汉徽光电科技有限公司 通过紫光和其转换光进行害虫控制的方法
WO2021040613A1 (en) * 2019-08-26 2021-03-04 Pestroniks Innovations Pte Ltd Arthropod lure or repellent, arthropod trap, and lighting device

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021040613A1 (en) * 2019-08-26 2021-03-04 Pestroniks Innovations Pte Ltd Arthropod lure or repellent, arthropod trap, and lighting device
CN114340389A (zh) * 2019-08-26 2022-04-12 珀斯创尼克斯创新私人有限公司 节肢动物诱惑器或驱除器、节肢动物捕捉器以及照明装置
JP2022551558A (ja) * 2019-08-26 2022-12-12 ペストロニクス・イノベーションズ・ピーティーイー・リミテッド 節足動物誘引または忌避装置、節足動物捕捉装置、および照明装置
CN112042614A (zh) * 2020-09-11 2020-12-08 杭州汉徽光电科技有限公司 通过紫光和其转换光进行害虫控制的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102573454B (zh) 害虫引诱照明方法以及害虫引诱照明系统
KR100691360B1 (ko) 흡입식 포충기
AU2012350104B2 (en) Apparatus and method for reducing populations of mosquitoes and the like
CN105475253B (zh) 太阳能灭虫灯
KR20100043369A (ko) 친환경 야외조명 및 해충유인 포획 기구
JP2013247942A (ja) 害虫捕獲装置および害虫捕獲方法
JP2005046018A (ja) 飛来害虫防除システム
WO2011006239A1 (en) Insect trap with a flowing trapping fluid
KR200387042Y1 (ko) 흡입식 포충기
CN204120040U (zh) 太阳能灭虫灯
KR100895486B1 (ko) 광센서를 이용한 자동전원제어 비래해충 포충장치
JP5648952B2 (ja) 害虫誘引照明方法及び害虫誘引照明システム
CN104329626B (zh) 一种太阳能诱虫捕虫led路灯
CN205180149U (zh) 多功能园林灯
Zielinska-Dabkowska To light or not to light: Exterior illumination of tall buildings and bridges and its negative impact on the life of birds and fish.
CN110073843B (zh) 一种水晶盆栽底座
PT2696675T (pt) Método e aparelho para controlo de pragas
CN207740916U (zh) 一种园林户外照明灯
JP2008200000A (ja) 夜行性虫捕虫システム
KR20210133335A (ko) 사용 환경에 따라 해충을 유인하는 엘이디의 밝기를 조절하는 벽걸이형 해충포충기
CN205454790U (zh) 一种驱避害虫的植物生长灯
CN205727751U (zh) 一种森林防病虫害检测装置
TWI788250B (zh) 環保捕蚊盆栽
CN201839730U (zh) 一种生态灭蚊装置
JP2020028266A (ja) 捕虫装置及び当該捕虫装置を用いた捕虫方法