JP2013247385A - 受信装置および伝搬路品質推定方法、ならびにコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】閉ループMIMO送信における伝搬路品質推定を行う受信装置において、伝搬路品質推定の精度を落とすことなく、演算量を減らす。
【解決手段】チャネル推定値からアンテナ間位相差を推定する位相差推定部81と、推定されたアンテナ間位相差に基づいて、PMIの候補を絞り込む絞込手段と、絞り込まれたPMIの候補について、受信信号のSINRを算出するSINR算出部84と、算出されたSINRからPMI推定値を求め、そのPMI推定値を与えるランクをランク推定値として確定するランク/PMI推定部85とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、受信装置および伝搬路品質推定方法、ならびにコンピュータプログラムに関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)で規格化されるLTE(Long Term Evolution)では、移動局装置からのフィードバック情報に基づいて伝搬路状態に応じた最適な送信を行う適応リンク制御技術が用いられている。LTEの適応リンク制御において、移動局装置が基地局装置に対してフィードバックする必要があるものには、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Index)、ランク情報(RI;Rank Indicator)がある。CQIは、伝搬路の品質を表し、データの変調方式および誤り訂正符号化率を決めるために利用される。PMIは、基地局装置で移動局装置の受信レベルが最大になるように位相と振幅を調整する指標であり、コードブックと呼ばれるテーブルにより決められ、移動局の受信SINR(Signal to Interference Noise Ratio)が最大化されるように、アンテナのレイヤ毎の位相回転パターンを決めるために利用される。ランク情報は、基地局装置の送信モードを決めるチャネル応答行列の階数である。
先行技術として、例えば特許文献1には、コードブック基盤のプリコーディング技法を効率的に適用するための技術が示されている。
特表2011−529660号公報
上述したように、LTEの適応リンク制御処理において、移動局装置は、伝搬路の品質を表すCQI、基地局装置で移動局装置の受信レベルが最大になるように位相と振幅を調整するPMI、および、基地局装置の送信モードを決めるランクを推定しフィードバックする必要がある。
LTEでは、PMIをコードブックと呼ばれるテーブルに定義して、基地局装置と移動局装置で共有している。PMIおよびランク推定に係る演算量は、コードブックに定義されるPMIの数で決まる。このため、コードブックに定義されるPMIの数に依存して、推定に係る演算が増えてしまう。すなわち、テーブルに定義されるPMIの数が多いと、その推定に係る演算が増え、受信側の装置の消費電力が増えてしまう。
そこで、本発明は、上記課題を解決すること、すなわち、ランク推定、PMI推定に係るSINRの演算量を削減することができる受信装置および伝搬路品質推定方法、ならびにコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の観点によると、複数の送信アンテナから送信された信号を複数の受信アンテナで受信する受信装置において、送信側にフィードバックする情報として、伝送路の品質、送信側で位相および振幅を調整する指標であるPMI、および送信モードのランクを推定する伝搬路品質推定部を備え、この伝搬路品質推定部は、送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせごとに求められるチャネル推定値から、複数の受信アンテナにおけるアンテナ間位相差を推定する位相差推定部と、推定されたアンテナ間位相差に基づいて、PMIの候補を絞り込む絞込手段と、絞り込まれたPMIの候補について、受信信号のSINRを算出するSINR算出部と、算出されたSINRからPMI推定値を求め、そのPMI推定値を与えるランクをランク推定値として確定するランク/PMI推定部とを有することを特徴とする受信装置が提供される。
本発明の第2の観点によると、伝送路の品質、送信側で位相および振幅を調整する指標であるPMI、および送信モードのランクを推定する伝搬路推定方法において、チャネル推定値から、複数の受信アンテナにおけるアンテナ間位相差を推定するステップと、推定されたアンテナ間位相差に基づいて、PMIの候補を絞り込むステップと、絞り込まれたPMIの候補について、受信信号のSINRを算出するステップと、算出されたSINRからPMI推定値を求め、そのPMI推定値を与えるランクをランク推定値として確定するステップとを有することを特徴とする伝搬路品質推定方法が提供される。
本発明の第3の観点によると、複数の送信アンテナから送信された信号を複数の受信アンテナで受信する受信装置にインストールすることにより、その受信装置のプロセッサを、送信側にフィードバックする情報として、伝送路の品質、送信側で位相および振幅を調整する指標であるPMI、および送信モードのランクを推定する伝搬路品質推定部であって、チャネル推定値から、複数の受信アンテナにおけるアンテナ間位相差を推定する位相差推定部と、推定されたアンテナ間位相差に基づいて、PMIの候補を絞り込む絞込手段と、絞り込まれたPMIの候補について、受信信号のSINRを算出するSINR算出部と、算出されたSINRからPMI推定値を求め、そのPMI推定値を与えるランクをランク推定値として確定するランク/PMI推定部とを有する伝搬路品質推定部として動作させることを特徴とするコンピュータプログラムが提供される。
本発明によれば、ランク推定、PMI推定に係るSINRの演算量を削減することができる。
本発明が適用される情報送受信システムの概要を示す図である。 図1に示す情報送受信システム中の基地局装置の送信部の構成例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る受信装置であって、図1に示す情報送受信システム中の移動局装置の受信部として用いられる装置の構成例を示す図である。 図3に示す受信装置中の伝搬路品質推定部の構成例を示す図である。 図1に示す情報送受信システム中の基地局装置および移動局装置で共有されるコードブックの一例を示す図である。 伝搬路品質推定部が実行する処理について説明するフローチャートである。 伝搬路品質推定部が実行する処理について説明するフローチャートである。
以下、本発明の一実施の形態に係る受信装置およびこの受信装置が用いられる情報送受信システムについて、図面を参照して説明する。
図1から図3を参照して、本発明が用いられる情報送受信システムについて説明する。
図1は、情報送受信システムの全体的な構成例を示す。この情報送信システムは、プリコーディング機能を備えるLTEの基地局装置1と、伝搬路品質推定機能を備えるLTEの一般的な移動局装置2とで構成されている。基地局装置1は、送信部11および受信部12を含んで構成され、移動局装置2は、受信部15および送信部16を含んで構成されている。移動局装置2は、例えば、携帯電話機やスマートフォンなどの通信機能を有する装置であり、基地局装置1と移動局装置2とは、情報を双方向に送受信可能である。
図2は、図1に示す基地局装置1に含まれる送信部11の構成例を示す図である。ここでは、説明を簡単にするため、送信アンテナ数を2としている。この送信部11は、チャネル符号化部31、変調部32、レイヤマッピング部33、プリコーディング処理部34、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)処理部35、CP(Cyclic Prefix)付加部36、D/A(Digital/Analog)変換部37、および、送信アンテナ38−1、38−2を含んで構成されている。
チャネル符号化部31は、移動局装置2に送信するデータの供給を受け、このデータを誤り訂正符号化し、変調部32に供給する。変調部32は、チャネル符号化部31から供給された、誤り訂正符号化されたデータをI、Q成分にマッピングし、レイヤマッピング部33に供給する。レイヤマッピング部33は、変調部32から供給された、I、Q成分にマッピング後のデータを、移動局装置2の受信部15からフィードバックされたランクに基づいたレイヤ数に多重化し、プリコーディング処理部34に供給する。
プリコーディング処理部34は、レイヤマッピング部33から供給された、多重化されたデータに、移動局装置2の受信部15からフィードバックされたPMIに基づいてプリコーディング処理を実行し、レイヤ毎の参照信号を挿入して、IFFT処理部35に供給する。IFFT処理部35は、プリコーディング処理部34から供給されたプリコーディング済みのデータを時間領域の信号に変換し、CP付加部36に供給する。
CP付加部36は、IFFT処理部35から供給された時間領域の信号、すなわちOFDMシンボルの先頭に、ガードインターバルとしてCPを付加することにより、ガードインターバル付のOFDMシンボルを生成して、D/A変換部37に供給する。D/A変換部37は、CP付加部36から供給されたガードインターバル付のOFDMシンボルを、デジタル信号からアナログ信号に変換して、送信アンテナ38に供給する。送信アンテナ38は、D/A変換部37から供給されたアナログ信号を送信する。
すなわち、送信部11において、移動局装置2に送信するデータは、チャネル符号化部31において、誤り訂正符号化され、変調部32において、I、Q成分にマッピングされ、レイヤマッピング部33において、移動局装置2の受信部15からフィードバックされたランクに基づいたレイヤ数に多重化される。そして、多重化されたデータは、プリコーディング処理部34において、受信部15からフィードバックされたPMIに基づいてプリコーディングされて、レイヤ毎の参照信号を挿入され、IFFT処理部35において、時間領域の信号に変換され、CP付加部36において、OFDMシンボル先頭にCPが付加され、D/A変換部37において、デジタル信号からアナログ信号に変換され、送信アンテナ38から送信される。
図3は、図1に示す移動局装置2の受信部15の構成例を示す図である。この例では、受信アンテナ数を2としている。受信部15は、伝搬路品質推定機能を備え、受信アンテナ51−1,51−2、A/D(Analog/Digital)変換部52、FFT(Fast Fourier Transform)タイミング検出部53、CP除去部54、FFT処理部55、信号分離部56、チャネル推定部57、SNR(Signal to Noise power Ratio)推定部58、速度検出部59、記憶部60、伝搬路品質推定部61、および伝搬路品質送信部62を含んで構成される。
受信アンテナ51−1,51−2は、基地局装置1の送信アンテナ38−1および38−2から送信されたアナログデータを受信して、A/D変換部52に供給する。A/D変換部52は、受信アンテナ51−1,51−2から供給されたアナログデータを、デジタルデータに変換して、FFTタイミング検出部53およびCP除去部54に供給する。FFTタイミング検出部53は、CPの挿入タイミングを検出し、検出結果をCP除去部54に供給する。CP除去部54は、FFTタイミング検出部53で検出されたタイミングに基づいて、A/D変換部52により変換されたデジタルデータからCPを除去し、FFT処理部55に供給する。
FFT処理部55は、CPが除去された時間領域の信号を、サブキャリア単位の周波数領域の信号に変換し、信号分離部56に供給する。信号分離部56は、FFT処理部55から供給されたサブキャリア単位の周波数領域の信号を、参照信号がマッピングされたサブキャリアとデータ信号がマッピングされた信号に分離し、分離された参照信号をチャネル推定部57およびSNR推定部58に供給する。チャネル推定部57は、信号分離部56から供給された分離された参照信号から、送信処理時にかけられたパターンをキャンセルすることで位相変化量を推定して、送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせごとのチャネル推定値を求め、伝搬路品質推定部61および速度検出部59に供給する。
SNR推定部58は、信号分離部56から供給された参照信号に基づいて信号対雑音電力比SNRを推定し、伝搬路品質推定部61に供給する。速度検出部59は、チャネル推定部57から供給されたチャネル推定値に基づいて、ドップラー周波数を求め、伝搬路品質推定部61に供給する。記憶部60は、コードブック、およびCQI−SINR変換テーブルを記憶している。
3GPPにおいては、規定されたCQIマッピングテーブルに従い、現在の環境においてブロック誤り率が3GPPで規定された目標値10%を越えないSINR値が、移動局装置2のCQI値とされる。すなわち、記憶部60には、この条件を満たすようにSINRをCQIに変換するために用いられるCQI−SINR変換テーブルが、予め用意され、記憶されている。
伝搬路品質推定部61は、記憶部60から、コードブックおよびCQI−SINR変換テーブルを読み出し、チャネル推定部57から供給されたチャネル推定値に基づいて、基地局装置1の送信部11にフィードバックする必要があるランク、PMI、およびCQIを推定し、伝搬路品質送信部62に供給する。伝搬路品質推定部61は、SNR推定部58から供給されたSNR推定値、および速度検出部59から供給されたドップラー周波数に基づいて、基地局装置1の送信部11にフィードバックする情報としてランク、PMI、およびCQIを推定し、伝搬路品質送信部62に供給する。なお、伝搬路品質推定部61の詳細については、図4を用いて後述する。伝搬路品質送信部62は、伝搬路品質推定部61から供給された、ランク、PMI、およびCQIを、基地局装置1の送信部11に送信する。
このように、移動局装置2の受信部15は、図4を用いて後述する伝搬路品質推定部61を除いて、一般的な動作を実行する。すなわち、受信アンテナ51で受信された信号は、A/D変換部52でデジタル信号に変換され、FFTタイミング検出部53で検出されたタイミングに基づいてCP除去部54でCPが除去され、FFT処理部55で時間領域の信号からサブキャリア単位の周波数領域の信号に変換される。そして、サブキャリア単位の周波数領域の信号は、信号分離部56において、参照信号がマッピングされたサブキャリアおよびデータ信号がマッピングされた信号に分離される。分離された参照信号はチャネル推定部57に入力され、送信処理時にかけられたパターンをキャンセルすることで位相変化量が推定されて、チャネル推定値が得られる。また、分離された参照信号はSNR推定部58に入力されて、SNR推定値が得られて、速度検出部59において、ドップラー周波数が推定される。
そして、伝搬路品質推定部61において、記憶部60に記憶されているコードブックおよびCQI−SINR変換テーブルが参照され、チャネル推定部57で推定されたチャネル推定値、SNR推定部58で推定されたSNR推定値、および、速度検出部59において検出されたドップラー周波数に基づいて、送信部11にフィードバックする必要があるランク、PMI、CQIが推定され、伝搬路品質送信部62から、基地局装置1の送信部11に対しフィードバックされる。
次に、図4から図7を参照して、伝搬路品質推定部61の構成およびその動作について説明する。図1から図3の説明では、簡単のため、送信アンテナ数が2、受信アンテナ数が2の例を説明した。以下では、より一般的に、送信アンテナ数が4、受信アンテナ数が2の場合を例に説明する。
図4は、図3に示す受信装置15の伝搬路品質推定部61の構成例を示す図である。この伝搬路品質推定部61は、位相差推定部81、位相差閾値判定部82、SNR閾値判定部83、SINR算出部84、ランク/PMI推定部85、およびCQI推定部86を含んで構成される。
図5は、送信アンテナ数が4、受信アンテナ数が2の場合に、基地局装置1と移動局装置2とで共有されるコードブックの例を示す(3GPP TS 36.211 Table 6.3.4.2.3−2)。図5において、
Figure 2013247385
は、行列
Figure 2013247385
のs番目の列からなる行列とする。
説明を図4に戻す。位相差推定部81は、チャネル推定部57において推定されたチャネル推定値に基づいて、受信アンテナ間位相差φdiffを、次式により生成する。
Figure 2013247385
この式において、aは受信アンテナの番号、bは送信アンテナの番号、iはサブキャリアの番号、h(a,b,i)はチャネル推定値を表す。
位相差閾値判定部82は、位相差推定部81において算出した受信アンテナ間位相差φdiffと、所定の位相差閾値φとを比較し、次式のようにランク判定を行う。
Figure 2013247385
MIMOでは、同じ時間に同じ周波数リソースを利用して異なるデータを同時に送信し、送信アンテナと受信アンテナ間で異なるフェージングが生じることを利用して、チャネル分離を行っている。このとき、受信アンテナ間の位相差が小さいと、ランク2送信で送信されていても、受信側でチャネルの分離が行えないことになる。そこで、位相差閾値判定部82は、数4の式に示すように、受信アンテナ間位相差φdiffが位相差閾値φより小さいときには、ランク推定値を1とし、PMIの候補をランク1に係るものに絞り込む。
これに対して、受信アンテナ間位相差φdiffが位相差閾値φより大きい場合には、ランク1送信とランク2送信とのいずれにおいても、SINRを最大にするPMIが存在する可能性がある。この場合、位相差閾値判定部82は、数4の式に示すように、ランクの推定値を確定しない。このとき、PMIの候補の絞り込みは行われない。
なお、受信アンテナ間位相差φdiffが位相差閾値φと等しい(φdiff=φ)場合については、φdiff>φの場合とφdiff<φの場合とのいずれに含めてもよいが、以下では、φdiff>φに含めるものとする。
SNR閾値判定部83は、位相差閾値判定部82でランク推定値を確定できなかった場合、すなわちPMIの候補を絞り込むことができなかった場合に、受信信号の信号対雑音電力比(SNR)に基づいて、次式のようにランク判定を行う。
Figure 2013247385
ここで用いる2つのSNR閾値SNRT1、SNRT2は、あらかじめドップラー周波数毎に最適の閾値を定義しておき、それらの閾値から、速度検出部210で推定されたドップラー周波数に基づいて設定される。2つのSNR閾値は、SNRT1<SNRT2とする。
一般に、アンテナ間の位相差が一定値以下であれば、SNRの低い場合にランク1送信が最適となり、SNRが高くなるにつれランク2がSINRを最大にする送信となる。また、ドップラー周波数の値に応じて、ランク1とランク2とのいずれが最適になるかのポイントが切り替わる。そこで、SNR閾値判定部83は、数5に示すように、SNRが受信信号から推定されるドップラー周波数に基づいて設定される2つのSNR閾値SNRT1、SNRT2のいずれよりも小さいとき(等しい場合を含むことにしてもよい)には、ランク推定値を1とし、PMIの候補をランク1に係るものに絞り込む。SNRが、2つのSNR閾値SNRT1、SNRT2のいずれよりも大きいとき(等しい場合を含むことにしてもよい)には、ランク推定値を2とし、PMIの候補をランク2に係るものに絞り込む。SNR推定値がSNRT1とSNRT2との間に位置する場合は、ランク1のPMIとランク2のPMIとのどちらにもSINRを最大とする可能性があるため、ランク推定値を確定しない。
SINR算出部84は、図5に示すコードブックに定義されるPMIのうち、位相差閾値判定部82およびSNR閾値判定部83において判定されたランク推定値に係るもののみのSINRを算出する。すなわち、SINR算出部84が動作する前までにランク推定値が1と確定している場合は、ランク1に係るPMIについてのみ、SINRを算出する。また、ランク推定値が2と確定している場合には、ランク2に係るPMIについてのみ、SINRを算出する。ランク推定値が確定されていない場合には、すべてのランクに係るPMIについて、SINRを算出する。
例えば、ランクR、レイヤ=l、PMI=P、サブキャリアiのSINR(P,l,i)は、SINR算出部84において、は次式のように算出される。
Figure 2013247385
ここで、lはR×Rの単位行列で、
Figure 2013247385
は[]の逆行列のl番目の対角要素を示す。
Figure 2013247385
は、図4に示すコードブック中のランクRのPMI=P番目の行列を表す。また、H(i)は、サブキャリアiのチャネル推定行列を表す。
ランク/PMI推定部85は、SINR算出部84で算出された各PMIのSINRが最大となるPMIを特定し、その値をPMI推定値とし、そのPMI推定値を与えるランクをランク推定値として確定する。
CQI推定部86は、ランク/PMI推定部85で特定されたPMI推定値が与えるSINRを、CQI−SINR変換テーブルを参照してCQIに変換する。これにより、送信側の既知局装置1にフィードバックする必要のある伝搬路品質情報が得られる。
次に、図5および図6のフローチャートを参照して、伝搬路品質推定部61が実行する処理について説明する。
位相差推定部81は、受信アンテナ間位相差φdiffを、数3に示す数式を用いて算出し、位相差閾値判定部82に供給する(ステップS1)。位相差閾値判定部82は、受信アンテナ間位相差φdiffと位相差閾値φとを比較する(ステップS2)。受信アンテナ間位相差φdiffが位相差閾値φより小さい場合(ステップS3でYes)、位相差閾値判定部82は、ランク推定値を1とし(ステップS4)、SINR算出部84に通知する。
受信アンテナ間位相差φdiffが位相差閾値φより小さい場合(ステップS3でNo)、位相差閾値判定部82は、ランク推定値を確定しないものとし(ステップS5)、SNR閾値判定部83に通知する。
SNR閾値判定部83は、速度検出部59において検出されたドップラー周波数に基づいて2つのSNR閾値SNRT1、SNRT2を決定し(ステップS5)、SNR推定値と比較する(ステップS6)。SNR推定値が2つのSNR閾値SNRT1、SNRT2より小さい場合(ステップS7でYes)、SNR閾値判定部83は、ランク推定値が1であるものとする(ステップS8)。また、SNR推定値が2つのSNR閾値SNRT1、SNRT2より大きい場合(ステップS9でYes)、SNR閾値判定部83は、ランク推定値が2であるものとする(ステップS10)。ステップS7でNoであり、かつステップS9でNoの場合には、SNR推定値が2つのSNR閾値SNRT1、SNRT2の間の値であることになり、この場合はランク推定値を確定しないものとする(ステップS11)。
ステップS4、ステップS8、ステップS10、またはステップS11の処理の終了後、SINR算出部84は、記憶部60に記憶されているコードブックに定義されるPMIのうち、ランク推定値が確定している場合にはその確定されたランク推定値に係るもののみのSINRを、ランク推定値が確定していない場合にはすべてのPMIについて、SINRを算出する(ステップS12)。
ランク/PMI推定部85は、SINR算出部84で算出された各PMIのSINRが最大となるPMIを特定し、フィードバックされるPMI推定値として(ステップS13)、伝搬路品質送信部62に供給する。また、ランク/PMI推定部85は、ステップS16において決定されたPMI推定値を与えるランクを、フィードバックされるランク推定値として確定し(ステップS14)、伝搬路品質送信部62に供給する。
CQI推定部86は、記憶部60に記憶されているCQI−SINR変換テーブルを参照し、推定値が与えるSINRをCQIに変換する(ステップS15)。CQI推定部86は、このCQIを、フィードバックされるCQIとして伝搬路品質送信部62に供給する。これにより、伝搬路品質推定部61の処理が終了する。
伝搬路品質推定部61により得られたPMI推定値、ランク推定値、およびCQIは、伝搬路品質送信部62を経由して、基地局装置1にフィードバックされる。
このような処理により、3GPPで規定されるLTEなどのOFDMAを用いた無線通信で用いられる適応変調処理において、移動局装置2が基地局装置1にフィードバックする必要がある伝搬路品質推定値の計算を、移動局装置2が推定したアンテナ毎のチャネル推定値の位相差および振幅を用いて、必要な分だけの演算処理を実行するように制御することができる。
すなわち、このような処理により、移動局装置2が基地局装置1に受信品質をフィードバックすることで行われる閉ループMIMO送信が適用される移動局装置2において、受信品質推定精度を落とすことなく、伝搬路品質の推定に必要な演算量を低減させることができ、その結果、消費電力量を低減させることができる。
以上の実施の形態では、送信アンテナ数が4、受信アンテナ数が2の場合を主に説明したが、本発明は、これらの値に限定されるものではない。また、以上の実施の形態では、3GPPで議論されるLTEを例として説明したが、上述した技術を適用可能なものは、必ずしもこれに限るものではない。プリコーディングを利用する閉ループMIMOを用いる適用リンク制御が用いられる無線通信システムであれば、上述した技術を同様に適用することが出来る。
上述した技術は、ハードウェアとしては、例えば、携帯電話機やスマートフォンなどの、通信機能を有する受信装置に適用することができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実現することもできるし、受信装置に組み込まれたプロセッサの動作により実現することもできる。さらに、そのようなプロセッサの動作を規定するソフトウェア(コンピュータプログラム)として本発明を実施することもできる。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
15…受信部、 51−1,51−2、51…受信アンテナ、 52…A/D変換部、 53…FFTタイミング検出部、 54…CP除去部、 55…FFT処理部、 56…信号分離部、 57…チャネル推定部、 58…SNR推定部、 59…速度検出部、 60…記憶部、 61…伝搬路品質推定部、 62…伝搬路品質送信部、 81…位相差推定部、 82…位相差閾値判定部、 83…SNR閾値判定部、 84…SINR算出部、 85…ランク/PMI推定部、 86…CQI推定部

Claims (7)

  1. 複数の送信アンテナから送信された信号を複数の受信アンテナで受信する受信装置において、
    送信側にフィードバックする情報として、伝送路の品質、送信側で位相および振幅を調整する指標であるPMI(Precoding Matrix Index)、および送信モードのランクを推定する伝搬路品質推定部を備え、
    前記伝搬路品質推定部は、
    前記複数の送信アンテナと前記複数の受信アンテナとの組み合わせごとに求められるチャネル推定値から、前記複数の受信アンテナにおけるアンテナ間位相差を推定する位相差推定部と、
    推定されたアンテナ間位相差に基づいて、PMIの候補を絞り込む絞込手段と、
    絞り込まれたPMIの候補について、受信信号の信号対干渉雑音比(SINR)を算出するSINR算出部と、
    算出されたSINRからPMI推定値を求め、そのPMI推定値を与えるランクをランク推定値として確定するランク/PMI推定部と
    を有する
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 請求項1に記載の受信装置において、
    前記絞込手段は、前記推定されたアンテナ間位相差が所定の位相差閾値より小さいときに、PMIの候補をランク1に係るものに絞り込む位相差閾値判定部を有する
    ことを特徴とする受信装置。
  3. 請求項2に記載の受信装置において、
    前記絞込手段は、前記位相差閾値判定部でPMIの候補を絞り込むことができないときに、受信信号の信号対雑音電力比(SNR)に基づいて、PMIの候補を絞り込むSNR閾値判定部を有する
    ことを特徴とする受信装置。
  4. 請求項3記載の受信装置において、
    前記SNR閾値判定部は、前記信号対雑音電力比が、受信信号から推定されるドップラー周波数に基づいて設定される2つの信号対雑音電力比閾値のいずれよりも小さいときには、PMIの候補をランク1に係るものに絞り込み、前記信号対雑音電力比が、前記2つの信号対雑音電力比閾値のいずれよりも大きいときには、PMIの候補をランク2に係るものに絞り込む
    ことを特徴とする受信装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の受信装置において、無線通信方式として直交周波数分割多重方式を用いることを特徴とする受信装置。
  6. 複数の送信アンテナから送信された信号を複数の受信アンテナで受信する受信装置において、送信側にフィードバックする情報として、伝送路の品質、送信側で位相および振幅を調整する指標であるPMI、および送信モードのランクを推定する伝搬路推定方法において、
    前記複数の送信アンテナと前記複数の受信アンテナとの組み合わせごとに求められるチャネル推定値から、前記複数の受信アンテナにおけるアンテナ間位相差を推定するステップと、
    推定されたアンテナ間位相差に基づいて、PMIの候補を絞り込むステップと、
    絞り込まれたPMIの候補について、受信信号のSINRを算出するステップと、
    算出されたSINRからPMI推定値を求め、そのPMI推定値を与えるランクをランク推定値として確定するステップと
    を有することを特徴とする伝搬路品質推定方法。
  7. 複数の送信アンテナから送信された信号を複数の受信アンテナで受信する受信装置にインストールすることにより、その受信装置のプロセッサを、
    送信側にフィードバックする情報として、伝送路の品質、送信側で位相および振幅を調整する指標であるPMI、および送信モードのランクを推定する伝搬路品質推定部であって、
    前記複数の送信アンテナと前記複数の受信アンテナとの組み合わせごとに求められるチャネル推定値から、前記複数の受信アンテナにおけるアンテナ間位相差を推定する位相差推定部と、
    推定されたアンテナ間位相差に基づいて、PMIの候補を絞り込む絞込手段と、
    絞り込まれたPMIの候補について、受信信号の信号対干渉雑音比(SINR)を算出するSINR算出部と、
    算出されたSINRからPMI推定値を求め、そのPMI推定値を与えるランクをランク推定値として確定するランク/PMI推定部と
    を有する伝搬路品質推定部
    として動作させる
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。

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