JP2013246254A - 画像投影装置、画像投影方法及びプログラム - Google Patents
画像投影装置、画像投影方法及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013246254A JP2013246254A JP2012118942A JP2012118942A JP2013246254A JP 2013246254 A JP2013246254 A JP 2013246254A JP 2012118942 A JP2012118942 A JP 2012118942A JP 2012118942 A JP2012118942 A JP 2012118942A JP 2013246254 A JP2013246254 A JP 2013246254A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- correction amount
- image
- image data
- unit
- lens
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Projection Apparatus (AREA)
- Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
Abstract
【課題】投影する画像の画角を維持しつつ、ブレのない好適な画像を投影する。
【解決手段】画像処理部107は、画像データのブレの補正量を算出し、補正量に基づいて、レンズ104のシフト量を算出する。レンズシフト部105は、上記シフト量だけレンズ104をシフトさせることにより、上記画像データに対応する画像の投影位置を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】画像処理部107は、画像データのブレの補正量を算出し、補正量に基づいて、レンズ104のシフト量を算出する。レンズシフト部105は、上記シフト量だけレンズ104をシフトさせることにより、上記画像データに対応する画像の投影位置を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像を投影する技術に関するものである。
近年、デジタルビデオカメラやプロジェクタが普及するにつれ、撮影された画像データがプロジェクタで大画面に投影されるユースケースが多くなってきている。しかし、撮影された画像データがブレを持っている場合、見にくく視聴に適さないばかりか、深刻な場合には、視聴者が画像酔いを引き起こすこともある。例えば、特許文献1には、検出されたブレ量に基づいて画像データを切り出すことにより、画像データのブレを補正する技術が開示されている。また、特許文献2には、プロジェクタの光学系のレンズをシフトすることにより、画像の投影位置を補正する技術が開示されている。
画像が投影される際、できるだけ撮影された画像データがそのまま投影されることが望ましい。しかしながら、特許文献1に開示される技術は、画像データを切り出してしまうため、撮影時における画像データの画角が維持されない。深刻な場合には、画像データのブレが補正された結果、主要被写体の一部が欠落してしまう場合もある。
そこで、特許文献2に開示されるような、プロジェクタの光学系のレンズをシフトして画像の投影位置を補正する技術を利用することが考えられる。しかし、このような画像の投影位置の補正技術では、一般に、スクリーンとプロジェクタとの物理的な幾何関係を検出して光軸を補正しているため、画像データのブレに応じて画像の投影位置を補正することはできない。
本発明の目的は、投影する画像の画角を維持しつつ、ブレのない好適な画像を投影することにある。
本発明の画像投影装置は、画像データのブレの補正量を算出する補正量算出手段と、前記補正量算出手段により算出された前記補正量に基づいて、レンズのシフト量を算出するシフト量算出手段と、前記シフト量算出手段により算出された前記シフト量だけ前記レンズをシフトさせることにより、前記画像データに対応する画像の投影位置を制御するレンズシフト手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、投影する画像の画角を維持しつつ、ブレのない好適な画像を投影することが可能となる。
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置の構成を示す図である。以下、図1を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置の構成について説明する。図1において、第1の実施形態に係る画像投影装置108は、例えば液晶プロジェクタで構成される。また、画像投影装置108は、光源ランプ101からレンズシフト部105までの構成からなる光学系ブロックと、端子106及び画像処理部107の構成からなる電気系ブロックとの2つに分けることができる。
光学系ブロックは、LCDパネル103により制御される画像をスクリーン上に形成することを目的としており、次のように動作する。光源ランプ101から投射された光は、レンズ102を経てLCDパネル103を透過する。LCDパネル103は、画像処理部107の出力に応じて、R/G/Bの三原色に対する透過率が制御され、光源ランプ101から投射された光がLCDパネル103を透過することにより、スクリーン上に投射すべき画像が形成される。このようにして形成された画像がレンズ104を通過した後に画像投影装置前面のスクリーンに拡大投射されることで、スクリーン上に画像が形成される。また、レンズシフト部105によってレンズ104の位置を移動させることによって光軸を変化させ、スクリーン上における画像の投影位置を変更することができる。なお、レンズ104の移動量は、画像処理部107からレンズシフト部105に対して出力されるレンズシフト量制御信号に基づいて制御される。
電気系ブロックでは、好適な画像がスクリーン上に投影されるよう、端子106から入力された画像データに対する画像処理が画像処理部107において行われ、また、表示制御信号が画像処理部107からLCDパネル103に対して出力される。また、スクリーン上における画像の投影位置を好適に保つためのレンズシフト量制御信号が画像処理部107からレンズシフト部105に対して出力される。なお、端子106から入力される画像データは、撮像装置によって撮像された画像データである。
次に、図2を参照しながら、画像処理部107の構成について説明する。図2は、画像処理部107の詳細な構成を示す図である。図2において、色補正処理部201は、端子106を介して入力した画像データに対して、3次元LUTを用いた色変換処理を実行する。OSD回路部202は、色補正処理部201により色変換処理が施された画像データに対して、ユーザインタフェース画面をスーパーインポーズする。γ処理部203は、OSD回路部202によりユーザインタフェース画面がスーパーインポーズされた画像データに対して、LCDパネル103のV−T特性を補正するγ変換を施す。LCDコントローラ204は、γ処理部203によりγ変換が施された画像データに基づいて、LCDパネル103の表示制御信号を生成する。
ブレ補正量算出部205は、端子106を介して入力した画像データに基づいて、フレーム間の画像位置変化量を算出し、画像の表示位置を好適に保つためのブレ補正量を算出する。レンズシフト量算出部206は、ブレ補正量算出部205により算出されたブレ補正量を、レンズ移動量を表すレンズシフト量に変換し、当該レンズシフト量でレンズ104をシフトさせるためのレンズシフト量制御信号をレンズシフト部105に対して出力する。
MPU207は、メインメモリ208内のRAMをワークメモリとして、メインメモリ208内のROMに格納されたオペレーティングシステム(OS)や各種プログラムを実行する。そして、MPU207は、PCI(peripheral component interconnect)バス等のシステムバス210を介して各構成を制御する。また、MPU207は、OSD回路部202を介し、ユーザインタフェース画面を表示させる。ユーザからの指示は、コントローラパネル209を介して入力され、プログラム処理に基づいて各構成が制御される。
次に、図3を参照しながら、ブレ補正量算出部205の構成について説明する。図3は、ブレ補正量算出部205の詳細な構成を示す図である。図3において、グレイ画像変換部302は、端子301を介して入力した画像データをグレイ画像データに変換する。グレイ画像変換部302により生成されたグレイ画像データは、フレームバッファ303に一旦格納されるとともに、位置変化量算出部304に入力される。位置変化量算出部304は、フレームバッファ303に格納されている前フレームのグレイ画像データと、グレイ画像変換部302から入力した現フレームのグレイ画像データとを用いて、フレーム間の画像位置変化量を算出する。ここでの画像位置変化量の算出処理には、位相限定相関法が用いられる。位相限定相関法によれば、画像位置変化量は、次の式1に示す位相限定相関Cの逆フーリエ変換から求められる。
位相限定相関の相関ピーク座標が画像位置変化量に対応する。ここで、前フレームのグレイ画像データの二次元フーリエ変換はI1であり、現フレームのグレイ画像データの二次元フーリエ変換はI2である。時間フィルタ部305は、位置変化量算出部304により算出された画像位置変化量をブレ補正量に変換する。
次に、図4を参照しながら、時間フィルタ部305の構成について説明する。図4は、時間フィルタ部305の詳細な構成を示す図である。図4において、加算器402は、401を介して位置変化量算出部304から入力した画像位置変化量と、バッファ405に格納されたブレ補正量とを加算することにより、ブレ補正量を更新する。更新されたブレ補正量は、端子403を介してレンズシフト量算出部206に出力される。乗算器404は、加算器402によって更新されたブレ補正量をα倍する。なお、αは1以下の所定の値である。バッファ405は、α倍されたブレ補正量を格納する。ここで、或る時刻tでの画像位置変化量(前フレームのグレイ画像データに対する現フレームのグレイ画像データの位置変化量)をvtとし、ブレ補正量をptとすると、次の式2に示す関係式が成り立つ。
ここで、画像位置変化量vt及びブレ補正量ptは2次元のベクトルである。また、画像位置変化量vt及びブレ補正量ptの単位はピクセルである。画像位置変化量vtの符号を負に反転させているのは、ブレ補正は、画像位置変化と逆方向に位置を補正する必要があるためである。
次に、図5を参照しながら、レンズシフト量算出部206の構成について説明する。図5は、レンズシフト量算出部206の詳細な構成を示す図である。図5において、補間比率算出部502は、端子501を介してブレ補正量算出部205から入力したブレ補正量(x,y)を一定値Cで除算し、横方向に対する商qx及び余りrxと、横方向に対する商qy及び余りryとを求める。商qx及びqyは、レンズシフト量読み出し部503に対して出力され、余りrx及びryは、レンズシフト量補間部505に対して出力される。レンズシフト量読み出し部503は、商qx及びqyから読み出しアドレスを算出し、ROM504からレンズシフト量を読み出して、レンズシフト量補間部505に対して出力する。ここで出力されるレンズシフト量は、横方向に対しては、アドレスqx×D+Fxから読み出されたレンズシフト量θxaと、アドレス(qx+1)×D+Fxから読み出されたレンズシフト量θxbとの2つである。また、縦方向に対しては、アドレスqy×D+Fyから読み出されたレンズシフト量θyaと、アドレス(qy+1)×D+Fyから読み出されたレンズシフト量θybとの2つである。ここで、D、Fx及びFyは所定値であり、Dはデータ間隔を表す所定値であり、Fx及びFyはオフセットを表す所定値である。
図6は、ROM504におけるアドレスマップを模式的に示す図である。ここで、Fx、Fy及びDはそれぞれ、ヘキサ表現でFx=0x800、Fy=0x1800及びD=0x8である。図6において、θxCiは、ブレ補正量C×i(Cは、上述した一定値)に対する横方向のレンズシフト量である。θyCjは、ブレ補正量C×jに対する縦方向のレンズシフト量である。レンズシフト量補間部505は、補間比率算出部502によって入力した余りrx及びryと、レンズシフト量読み出し部503から入力するレンズシフト量とから、レンズシフト量を補間する。横方向のレンズシフト量θxは、次の式3によって算出される。
また、縦方向のレンズシフト量θyは、次の式4によって算出される。
レンズシフト量補間部505は、補間した横方向のレンズシフト量θx及び横方向のレンズシフト量θxでレンズ104を移動させるためのレンズシフト量制御信号を、端子506を介してレンズシフト部105に出力する。
以下、図7を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置108の画像データのブレ補正処理について説明する。図7は、本発明の第1の実施形態に係る画像投影装置108の画像データのブレ補正処理を示すフローチャートである。なお、図7に示す処理は、MPU207がメインメモリ208から必要なデータ及びプログラムを読み出して実行することにより、実現する処理である。
ステップS701において、グレイ画像変換部302は、撮像された画像データをグレイ画像データに変換する。ステップS702において、位置変化量算出部304は、前フレームのグレイ画像データと現フレームのグレイ画像データとを用いて、フレーム間の画像位置変化量を算出する。ステップS703において、時間フィルタ部305は、位置変化量算出部304により算出されたフレーム間の画像位置変化量を、ブレ補正量に変換する。
ステップS704において、補間比率算出部502は、ブレ補正量算出部205によって算出されたブレ補正量から、補間比率(上記の横方向に対する商qx及び余りrx、並びに、横方向に対する商qy及び余りry)を算出する。ステップS705において、レンズシフト量読み出し部503は、補間比率の商qx及びqyから読み出しアドレスを算出し、ROM504からレンズシフト量を読み出す。ステップS706において、レンズシフト量補間部505は、補間比率算出部502から入力した余りrx及びryと、レンズシフト量読み出し部503から入力したレンズシフト量とから、レンズシフト量を補間する。ステップS707において、レンズシフト量補間部505は、補間したレンズシフト量でレンズ104をシフトさせるためのレンズシフト量制御信号をレンズシフト部105に対して出力する。ステップS708において、レンズシフト部105は、レンズシフト量補間部505から入力したレンズシフト量制御信号に従って、レンズ104をシフトさせる。
以上のように、本実施形態においては、ブレ補正量をレンズシフト量に変換し、画像データのブレに応じて、プロジェクタ上の画像の投影位置を変化させている。これにより、本実施形態によれば、撮影された画像データの画角を維持しつつ、ブレのない好適な画像をプロジェクタによって投影することが可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上述した第1の実施形態では、レンズをシフトさせることのみで画像データのブレを補正している。これに対し、第2の実施形態は、レンズをシフトさせることと、画像データを切り出すこととを組み合わせて、画像データのブレを補正するものである。これにより、第2の実施形態においては、ブレが急激に変化する場合であっても、レンズシフト部がそれに追従することができ、画像の投影位置を好適に保つことができる。
本発明の第2の実施形態に係る画像投影装置の構成は、画像処理部107を除いて、図1に示した第1の実施形態に係る画像投影装置の構成と同様である。図8は、第2の実施形態における画像処理部107´の詳細な構成を示す図である。図8に示すように、第2の実施形態における画像処理部107´は、図2に示した第1の実施形態における画像処理部107に対して、画像切り出し部801及びブレ補正量分配部802が追加された構成となっている。以下では、第1の実施形態との相違点である画像切り出し部801及びブレ補正量分配部802を中心に説明し、第1の実施形態と同様の部分については説明を割愛する。
図8において、画像切り出し部801は、ブレ補正量だけシフトさせた画像データを切り出すことにより、デジタル的に画像データのブレを補正する。ここでのブレ補正量は、ブレ補正量分配部802からの出力によって制御される。ブレ補正量分配部802は、ブレ補正量算出部205によって算出されたブレ補正量を、レンズ104をシフトさせることによるブレ補正量(以下、第1のブレ補正量と称す)と、画像データを切り出すことによるブレ補正量(以下、第2のブレ補正量と称す)とに分配する。第1のブレ補正量は、レンズシフト量算出部206に対して出力され、第2のブレ補正量は、画像切り出し部801に対して出力される。
レンズシフト量算出部206は、ブレ補正量分配部802から入力した第1のブレ補正量をレンズ104の移動量を表すレンズシフト量に変換する。そして、レンズシフト量算出部206は、当該レンズシフト量でレンズ104をシフトさせるためのレンズシフト量制御信号をレンズシフト部105に対して出力する。
次に、図9を参照しながら、画像切り出し部801について説明する。図9は、画像切り出し部801の詳細な構成を示す図である。図9において、バッファ902は、端子801を介して色補正処理部201から入力した色補正後の画像データを1フレーム分格納する。画素読み出し部904は、端子903を介してブレ補正量分配部802から第2のブレ補正量(dx,dy)を入力する。そして、画素読み出し部904は、バッファ902における画像データの格納領域から第2のブレ補正量(dx,dy)だけ負方向にシフトした位置を基点として、バッファ902から画素値を読み出す。但し、画像データの格納領域外からは、黒の画素値が読み出される。
図10は、画素読み出し部904によるバッファ902からの画素値の読み出し処理を模式的に示す図である。なお、図10においては、(a)及び(b)で2通りの画素読み出し方法を示している。図10において、1001は、バッファ902における画像データの格納領域であり、1002は、画素読み出し部904によって画素値が読み出される領域である。画像値の読み出しは、基点からラスタスキャン方式で行われる。領域1002のうちの網点の領域からは黒の画素値が読み出され、領域1002のうちのその他の領域からは、該当する位置に格納される画素値が読み出される。このようにして読み出された画素値は、画像データとして端子905を介してOSD回路部202に出力される。これにより、ブレ補正量だけシフトした画像データがデジタル的に切り出される。
次に、図11を参照しながら、ブレ補正量分配部802について説明する。図11は、ブレ補正量分配部802の詳細な構成を示す図である。図11において、低域通過フィルタ部1102は、端子1101を介してブレ補正量算出部205から入力したブレ補正量に低域通過フィルタを適用し、時間低周波成分を算出する。減算部1103は、端子1101を介してブレ補正量算出部205から入力したブレ補正量から、上記ブレ補正量から時間低周波成分から減算して残差成分を算出することにより、第2のブレ補正量を算出する。減算部1103により算出された第2のブレ補正量は、端子1104を介して画像切り出し部801に出力される。また、低域通過フィルタ部1102による低域通過フィルタの適用結果が、第1のブレ補正量として端子1105を介してレンズシフト量算出部206に出力される。
図12は、ブレ補正量算出部205によって算出されるブレ補正量(以下、単にブレ補正量と称す)と第1のブレ補正量との時間的な推移、及び、ブレ補正量と第2のブレ補正量との時間的な推移を示す図である。即ち、図12(a)は、ブレ補正量と第1のブレ補正量との時間的な推移を示している。図12(b)は、ブレ補正量と第2のブレ補正量との時間的な推移を示している。なお、図12(a)において、破線がブレ補正量の時間的な推移を示しており、実線が第1のブレ補正量の時間的な推移を示している。また、図12(b)において、破線がブレ補正量の時間的な推移を示しており、実線が第2のブレ補正量の時間的な推移を示している。このように、本実施形態では、画像データのブレが急激に変化する成分に対しては、第2のブレ補正量により(画像データを切り出すことにより)画像データのブレを補正している。また、そうでない成分に対しては、第1のブレ補正量により(レンズシフトにより)画像データのブレを補正している。なお、ブレ補正量分配部802の処理は、縦方向と横方向とのそれぞれに対して行われるものである。
以下、図13を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係る画像投影装置の画像データのブレ補正処理について説明する。図13は、本発明の第2の実施形態に係る画像投影装置の画像データのブレ補正処理を示すフローチャートである。なお、図13に示す処理は、MPU207がメインメモリ208から必要なデータ及びプログラムを読み出して実行することにより、実現する処理である。
図13のステップS701〜S703は、図7のステップS701〜S703と同様の処理であるため、説明を省略する。ステップS1301において、ブレ補正量分配部802は、ブレ補正量算出部205によって算出されたブレ補正量を、第1のブレ補正量と第2のブレ補正量とに分配する。ステップS1302において、レンズシフト量算出部206は、ブレ補正量分配部802から入力した第1のブレ補正量をレンズ104の移動量を表すレンズシフト量に変換する。そして、レンズシフト量算出部206は、当該レンズシフト量でレンズ104をシフトさせるためのレンズ量制御信号をレンズシフト部105に対して出力することにより、レンズ104をシフトさせる。なお、ステップS1302の処理は、図7のステップS704〜S708の処理と同様である。ステップS1303において、画像切り出し部801は、第2のブレ補正量だけシフトさせた画像データを切り出すことにより、デジタル的に画像データのブレを補正する。
以上のように、第2の実施形態においては、画像データのブレが急激に変化する成分に対しては、画像データを切り出すことにより画像データのブレを補正し、そうでない成分に対しては、レンズシフトにより画像データのブレを補正している。これにより、第2の実施形態によれば、レンズシフトが追従できなくなるケースの発生を抑制し、ブレのない好適な画像をプロジェクタで投影することができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、画像データの撮影時における加速度データに基づいて、画像データのブレを補正する。これにより、第3の実施形態においては、内部バッファを必要とせず、回路が大規模となることや、演算誤差等に起因してブレ補正が好適とならないことを回避することができる。
本発明の第3の実施形態に係る画像投影装置の構成は、画像処理装置107を除いて、図1に示した構成と同様である。図14は、第3の実施形態における画像処理部107´´の詳細な構成を示す図である。図14に示すように、第3の実施形態における画像処理装置107´´は、第1の実施形態における画像処理装置107に対して、メディアインタフェース1401、メディア1402、デコーダ1403及び加速度取得部1404が追加された構成となっている。また、第3の実施形態におけるブレ補正量算出部205´は、第1の実施形態におけるブレ補正量算出部205とは異なる機能を備えている。以下では、第1の実施形態との相違点である、ブレ補正量算出部205´、メディアインタフェース1401、メディア1402、デコーダ1403及び加速度取得部1404を中心に説明し、第1の実施形態と同様の部分については説明を割愛する。
図14において、メディアインタフェース1401は、メディア1402(例えば、ハードディスク、メモリーカード、CFカード、SDカード又はUSBメモリ等)とのインタフェースである。メディア1402に格納された符号化画像データは、撮像装置によって撮像され、符号化された画像データであり、メディアインタフェース1401を介してデコーダ1403に転送される。また、メディア1402には上記画像データの撮影時における撮像装置の加速度データが格納されており、符号化画像データがデコーダ1403に転送されることに同期して、加速度データは加速度取得部1404に転送される。
デコーダ1403は、符号化画像データをデコードする。デコーダ1403によりデコードされた画像データは、色補正処理部201に対して出力される。加速度取得部1404に転送された加速度データは、デコードされた画像データが色補正処理部201に出力されることに同期して、ブレ補正量算出部205´に対して出力される。ブレ補正量算出部205´は、加速度データに基づいてフレーム間の画像位置変化量を算出し、画像の表示位置を好適に保つためのブレ補正量を算出する。
次に、図15を参照しながら、第3の実施形態におけるブレ補正量算出部205´について説明する。図15は、第3の実施形態におけるブレ補正量算出部205´の詳細な構成を示す図である。図15において、加速度積分部1502は、端子1501を介して加速度取得部1404から入力した加速度データを、縦方向と横方向とでそれぞれ積分し、1フレーム当たりの画像位置変化量(速度)に変換する。時間フィルタ部305は、加速度積分部1502によって算出された画像位置変化量をブレ補正量に変換し、端子1504を介してレンズシフト量算出部206に対して出力する。
以下、図16を参照しながら、本発明の第3の実施形態に係る画像投影装置の画像データのブレ補正処理について説明する。図16は、本発明の第3の実施形態に係る画像投影装置の画像データのブレ補正処理を示すフローチャートである。なお、図16に示す処理は、MPU207がメインメモリ208から必要なデータ及びプログラムを読み出して実行することにより、実現する処理である。
ステップS1601において、加速度取得部1404は、画像データの撮影時における撮像装置の加速度データをメディア1402から取得する。ステップS1602において、ブレ補正量算出部205´は、加速度取得部1404によって取得された加速度データに基づいて、フレーム間の画像位置変化量を算出する。以降の図16のステップS703〜S708の処理は、図7のステップS703〜S708の処理と同様であるため、説明を省略する。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
104:レンズ、105:レンズシフト部、107:画像処理部、205、205´:ブレ補正量算出部、206:レンズシフト量算出部、801:画像切り出し部、802:ブレ補正量分配部802、1401:メディアインタフェース、1402:メディア、1403:デコーダ、1404:加速度取得部
Claims (7)
- 画像データのブレの補正量を算出する補正量算出手段と、
前記補正量算出手段により算出された前記補正量に基づいて、レンズのシフト量を算出するシフト量算出手段と、
前記シフト量算出手段により算出された前記シフト量だけ前記レンズをシフトさせることにより、前記画像データに対応する画像の投影位置を制御するレンズシフト手段とを有することを特徴とする画像投影装置。 - 前記画像データを切り出す画像切り出し手段と、
前記補正量算出手段により算出された前記補正量を、前記シフト量算出手段と前記画像切り出し手段とに分配する分配手段とを更に有することを特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。 - 前記分配手段は、前記補正量の時間低周波成分を前記シフト量算出手段に分配し、前記補正量から前記時間低周波成分を減算した残差成分を前記画像切り出し手段に分配することを特徴とする請求項2に記載の画像投影装置。
- 前記補正量算出手段は、前記画像データに基づいて、前記補正量を算出することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像投影装置。
- 前記補正量算出手段は、前記画像データの撮影時における加速度データに基づいて、前記補正量を算出することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像投影装置。
- 画像投影装置によって実行される画像投影方法であって、
画像データのブレの補正量を算出する補正量算出ステップと、
前記補正量算出ステップにより算出された前記補正量に基づいて、レンズのシフト量を算出するシフト量算出ステップと、
前記シフト量算出ステップにより算出された前記シフト量だけ前記レンズをシフトさせることにより、前記画像データに対応する画像の投影位置を制御するレンズシフトステップとを有することを特徴とする画像投影方法。 - 画像データのブレの補正量を算出する補正量算出ステップと、
前記補正量算出ステップにより算出された前記補正量に基づいて、レンズのシフト量を算出するシフト量算出ステップと、
前記シフト量算出ステップにより算出された前記シフト量だけ前記レンズをシフトさせることにより、前記画像データに対応する画像の投影位置を制御するレンズシフトステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012118942A JP2013246254A (ja) | 2012-05-24 | 2012-05-24 | 画像投影装置、画像投影方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012118942A JP2013246254A (ja) | 2012-05-24 | 2012-05-24 | 画像投影装置、画像投影方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013246254A true JP2013246254A (ja) | 2013-12-09 |
Family
ID=49846077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012118942A Pending JP2013246254A (ja) | 2012-05-24 | 2012-05-24 | 画像投影装置、画像投影方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013246254A (ja) |
-
2012
- 2012-05-24 JP JP2012118942A patent/JP2013246254A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4487191B2 (ja) | 画像処理装置および画像処理プログラム | |
TWI590661B (zh) | Image processing apparatus, image processing method, image processing program and recording medium | |
US9225901B2 (en) | Image capturing apparatus, control method thereof, and storage medium | |
US9727984B2 (en) | Electronic device and method for processing an image | |
US20050162620A1 (en) | Image processing apparatus | |
JP6035947B2 (ja) | 画像表示装置、画像表示方法および画像表示プログラム | |
JP4371749B2 (ja) | プロジェクタおよびそのテストパターン検出方法 | |
JP2017011327A (ja) | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム | |
JP2010183229A (ja) | プロジェクタ、プロジェクションシステム、画像表示方法、及び画像表示プログラム | |
JP2016085380A (ja) | 制御装置、制御方法、及び、プログラム | |
US10373293B2 (en) | Image processing apparatus, image processing method, and storage medium | |
US20180278905A1 (en) | Projection apparatus that reduces misalignment between printed image and projected image projected on the printed image, control method therefor, and storage medium | |
JP2017143354A (ja) | 画像処理装置及び画像処理方法 | |
US9762790B2 (en) | Image pickup apparatus using edge detection and distance for focus assist | |
JP2009302814A (ja) | 撮像装置の撮像制御装置および撮像制御方法ならびにプロジェクションシステム | |
JP6730423B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム | |
JP2015095670A (ja) | 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム | |
WO2017154417A1 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム | |
JP2013246254A (ja) | 画像投影装置、画像投影方法及びプログラム | |
JP6364782B2 (ja) | フォーカス制御装置、フォーカス制御方法、カメラ装置およびカメラ装置におけるフォーカス制御方法 | |
US20160127704A1 (en) | Display control apparatus, method of controlling the same, and non-transitory computer-readable storage medium | |
JP2012129747A (ja) | 画像投影装置及びその制御方法、プログラム | |
JP2020053960A (ja) | 撮像装置、該撮像装置の制御方法、及びプログラム | |
JP6536803B2 (ja) | 映像信号処理装置及び投射型表示装置 | |
JP2017079378A (ja) | 画像処理装置およびその方法、並びに、撮像装置 |