JP2013245064A - ゴミ箱用アタッチメント - Google Patents

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Yasuaki Shinomiya
尉哲 篠宮
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Abstract

【課題】既存のごみ箱の形状や大きさに関わらず容易に取り付け可能であり、ゴミ箱への投入成功率を向上させることが可能なゴミ箱用アタッチメントを提供する。
【解決手段】ゴミ箱に装着されるゴミ箱用アタッチメントであって、伸縮素材で形成され、ゴミ箱の上方開口部の周囲を覆う装着部と、前記装着部の開口径よりも大きい開口径を有する拡径部とを備えた構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明はゴミ箱用アタッチメントに関し、特にゴミ箱の上方開口部を拡張するゴミ箱用アタッチメントに関する。
木材、金属、合金もしくは合成樹脂等の素材により円柱や多角柱等の様々な形に形成され、上方が開口しているゴミ箱が知られている。これらのゴミ箱は様々な形状やデザインで既製品として販売されており、ユーザーは自分の生活スペースや好みのデザインに応じたゴミ箱を購入している。一方、ゴミは日常生活において必然的に発生するものであり、ゴミ箱にはある程度のゴミを貯留する容量が求められる。
特許文献1には、レジ袋の大きさやゴミの量に応じてゴミ箱本体の高さを調整することができるレジ袋用ゴミ箱が開示され、ゴミ箱本体の高さを高くすることによりゴミを収容する容積が増加する。
特開2008−239342号公報
しかし、ユーザーとゴミ箱との間に一定の距離が存する場合、ユーザーは、自己が負担する労力を軽減するために、日々の生活において発生したゴミを習慣的にゴミ箱に投げ入れることがある。投げたゴミがゴミ箱に適切に収容された場合には問題とならないが、投げたゴミがゴミ箱内に収容されず、ゴミ箱外に落下した場合には周囲の美観を損なう。また、ユーザーが自らゴミ箱外に落下したゴミを収集するにも労力を要する。
さらに、上述の従来のゴミ箱ではゴミ箱の上方の開口部の直径が一律に決定されているので、ユーザーがゴミを投げ入れた場合にゴミ箱内に収容されずにゴミ箱の周囲に落下してしまうことが多い。このような状況において、ゴミ箱への投入成功率を改善するためにゴミ箱の開口部を拡張しようにも、ゴミ箱の開口部は所定の強度を有するとともにその断面積は当初の形状により決定されており、拡張することは不可能である。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、既存のごみ箱の形状や大きさに関わらず容易に取り付け可能であり、ゴミ箱への投入成功率を向上させることが可能なゴミ箱用アタッチメントを提供する。
前記課題を解決すべく、本願発明に係る第一の構成として、ゴミ箱に装着されるゴミ箱用アタッチメントであって、伸縮素材で形成され、ゴミ箱の上方開口部の周囲を覆う装着部と、装着部の開口径よりも大きい開口径を有する拡径部とを備えた構成とした。
上記構成からなる発明によれば、装着部が伸縮素材により形成されていることからゴミ箱の形状に関わらず、ゴミ箱の上方の開口部を拡張することが可能となり、ゴミの投入成功率を高めることができる。また、ゴミの収容容積が増えることにより、より多くのゴミを集積することが可能となる。
また、他の構成によれば、拡径部又は装着部の周面に取付部材が設けられたことを特徴とする。本構成によれば、取付部材を介してゴミ袋を係止することができ、ゴミ袋をゴミ箱内に安定的に収容することが可能となる。
一般的なゴミ箱にゴミ箱用アタッチメントを装着した状態を示す概略図である。 ゴミ箱用アタッチメントに取付部材を設けた状態を示す概略図である。
以下、図面を参照し、一例としてのゴミ箱用アタッチメント1の全体構成および各構成の機能について説明する。なお、本例では、ゴミ箱4を通常の使用状態に置いた場合における天地を基準として、上方向および下方向なる用語を説明に用いる。ここで、図1において、d1はゴミ箱4の上方の開口部4Aの開口径を示し、d2はゴミ箱用アタッチメント1の開口部3Aの開口径を示す。また、h1はゴミ箱用アタッチメント1をゴミ箱に装着した場合のゴミ箱4の底面4Bから開口部3Aまでの全体の高さを示し、h2はゴミ箱4の底面4Bから開口部4Aまでの高さを示す。
図1に示すように、本願発明に係るゴミ箱用アタッチメント1は、装着部2と拡径部3とを備える。なお、ゴミ箱用アタッチメント1のゴミ箱4への装着状態を明確かつ詳細に説明するために、装着対象となるゴミ箱4は、家庭内やオフィスで使用される円柱状の一般的なゴミ箱を例とする。
本例におけるゴミ箱用アタッチメント1は、例えばモールド成型により弾性を有する素材で一体成形されている。つまり、ゴミ箱用アタッチメント1における装着部2と拡径部3はともに弾性素材からなり、一定の形状保持力を有するとともに伸縮自在性を有する。ゴミ箱用アタッチメント1の素材としては、弾性体であるゴム材料が好適に採用される。ゴム材料としては、天然ゴム、シリコーンゴム、ジエン系ゴム、プレン系ゴム等が好適である。
装着部2は、ゴミ箱4に装着した場合にゴミ箱4の周囲に対応する円環状であり、ゴミ箱4の高さ方向に一定の取り付け幅を有する。上述のように弾性を有する装着部2は、径方向内外に伸延(拡縮)可能なので、ゴミ箱4の開口部4Aの直径に対応してゴミ箱4の周囲を覆うように装着することができる。
また、本例における円環状の装着部2と拡径部3とは同心円上にあるため、ゴミ箱用アタッチメント1を装着した後のゴミ箱4のバランスが保たれる。
また、ゴミ箱4の形状が多角柱であり、その上方開口部が四角形や五角形等の多角形を構成するものであっても、装着部2が弾性を有するので、そのようなゴミ箱にも多角形の周囲を覆うように装着することが可能である。また、装着部2の形状を予め矩形状や多角形状として設定してもよい。
拡径部3は、上述のように弾性素材からなり、装着部2の上端部から連続して上方に向かって漸次拡径するテーパ状に形成される。また、拡径部3の上方の開口部3Aの開口径d2は、装着部2を最大まで拡径したときの開口径よりも大径となるように設定される。
これにより、ゴミ箱用アタッチメント1が装着されたゴミ箱4の上方の開口部4Aが実質的に拡張することとなる。なお、本例において、拡径部3は、装着部2の上端部から上方に向かってテーパ状に拡径するものであるが、ゴミ箱4の径方向外側に膨出してから垂直に延長する椀形状としてもよい。また、本例では、拡径部3の開口部3Aを円形状としたが、装着部2の形状に対応して矩形状や多角形状としてもよい。
以上のとおり、本願のゴミ箱用アタッチメント1がゴミ箱4の開口部4A近傍に装着された場合、実際のゴミ箱4の開口部4Aの開口径d1よりも大径な開口径d2を有する開口部3Aが、ユーザーが投げ入れるゴミを待ち受けることとなり、ユーザーによるゴミの投入成功確率が向上する。また、ゴミ箱用アタッチメント1をゴミ箱4に装着することにより、ゴミ箱用アタッチメント1を装着した後のゴミ箱全体の高さh1は、ゴミ箱4の高さh2よりも高くなるため、実質的なゴミの収容容積も増加する。
また、上述のゴミ箱用アタッチメント1では、装着部2と拡径部3とを弾性を有する同素材にて一体成形したが、装着部2と拡径部3との素材を別のものとしてもよい。例えば、平型ジャバラを環状に形成した環状ジャバラにより装着部2を構成してもよい。環状ジャバラは、周方向に連なる山谷部を有するので、径方向内外に拡縮することが可能である。つまり、このような構成にした場合であっても、ゴミ箱用アタッチメント1をゴミ箱4の開口部4Aの開口径d1に対応して周囲を覆うように装着することができる。また、環状ジャバラの代わりに、内側に折り込んだ布を環状にして縮め縫い、その中にゴム紐を貫通させたギャザーを用いてもよい。ギャザーは、内部にゴム紐を有するとともに周方向に複数のひだを有しているので、径方向内外に拡縮することが可能であり、ゴミ箱4の開口部4Aの開口径d1に対応して周囲を覆うように装着することができる。
上述のように装着部2を環状ジャバラ或いはギャザーとした場合、拡径部3の素材は任意に選択し得る。例えば、木材、金属、合金、合成樹脂等を好適に採用し得る。合成樹脂としては、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリイミド(PI)、フェノール樹脂(PF)、エポキシ樹脂(EP)、メラミン樹脂(MF)、尿素樹脂(ユリア樹脂、UF)、不飽和ポリエステル樹脂(UP)、アルキド樹脂、ポリウレタン(PUR)、熱硬化性ポリイミド(PI)等を用いる。
上述のギャザーもしくは環状ジャバラから構成される装着部2と、木材、金属、合金もしくは樹脂から構成される拡径部3とを接続するには、無機系接着剤や有機系接着剤が好適に用いられる。また、リベット接合や紐などにより接続してもよい。
図2は、ゴミ箱用アタッチメント1に取付部材5を配設した例を示す概略図である。図2に示すように、取付部材5は、テーパ状に拡径する拡径部3の外周面3B上に複数配設されている。取付部材5の形状としては、下方又は上方に突出するフックや水平に突出するバー等が適宜用いられる。取付部材5は、拡径部3と同質の素材により一体成形したものであっても、異なる素材を接着剤や溶接により接合したものであってもよい。なお、本例では取付部材5を複数配設したが1つであってもよい。
このように、拡径部3の外周面3Bに取付部材5を配設すれば、取付部材5を介してゴミ袋の持ち手部分や上端部を係止することができるため、ゴミ袋を拡径部3の内周面3Cに沿って適切に収容することができる。また、取付部材5を内周面3C上に配設する形態としてもよい。
また、取付部材5の位置は、拡径部3に限られるものではなく、図2の仮想線に示すように、装着部2の外周面上に設けてもよい。そして、取付部材5を装着部2の外周面に設けた場合、拡径部3の内周面3Cに沿って延長するゴミ袋の持ち手部分や上端部が届かないことが懸念されるため、例えば、拡径部3の一部に外周面3Bおよび内周面3C間に連通するスリットを設け、当該スリットを介してゴミ袋の持ち手部分や上端部を引き出す構成とすれば好適である。
なお、本例では、装着部2をゴミ箱4の開口部4Aの周囲を覆うように装着したが、装着部2の最大開口径よりもゴミ箱4の開口部4Aの開口径d1が大きい場合には、開口部4A上にゴミ箱用アタッチメント1を載置しても上記と同様の効果を得られる。
本発明の範囲および精神から逸脱することなく、種々の修正および変更が本発明においてなされ得ることは、当業者らにより認識されるべきである。例えば、ここに記述された特定の構成部材は、あらゆる種類の形状又は形態を採用することができる。本発明は添付した特許請求の範囲およびその均等物の範囲内にあるような修正および変更を有することが意図されている。
1 ゴミ箱用アタッチメント,2 装着部,3 拡径部,3A 開口部,3B 外周面,
3C 内周面,4 ゴミ箱,4A 開口部,4B 底面,5 取付部材。

Claims (2)

  1. ゴミ箱に装着されるゴミ箱用アタッチメントであって、
    伸縮素材で形成され、ゴミ箱の上方開口部の周囲を覆う装着部と、
    前記装着部の開口径よりも大径な開口径を有する拡径部と、
    を備えるゴミ箱用アタッチメント。
  2. 前記拡径部又は前記装着部の周面に取付部材が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のゴミ箱用アタッチメント。
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